(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-01
(45)【発行日】2023-12-11
(54)【発明の名称】無線通信システムの制御チャネルの伝送及び受信方法、装置及びシステム
(51)【国際特許分類】
H04W 28/06 20090101AFI20231204BHJP
H04W 72/0446 20230101ALI20231204BHJP
H04W 72/1268 20230101ALI20231204BHJP
H04W 72/1273 20230101ALI20231204BHJP
H04W 72/20 20230101ALI20231204BHJP
【FI】
H04W28/06 130
H04W72/0446
H04W72/1268
H04W72/1273
H04W72/20
(21)【出願番号】P 2019552503
(86)(22)【出願日】2018-03-26
(86)【国際出願番号】 KR2018003561
(87)【国際公開番号】W WO2018174692
(87)【国際公開日】2018-09-27
【審査請求日】2019-09-24
【審判番号】
【審判請求日】2022-11-11
(31)【優先権主張番号】10-2017-0037977
(32)【優先日】2017-03-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2017-0045528
(32)【優先日】2017-04-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2017-0057103
(32)【優先日】2017-05-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2017-0127243
(32)【優先日】2017-09-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2017-0133163
(32)【優先日】2017-10-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】516079109
【氏名又は名称】ウィルス インスティテュート オブ スタンダーズ アンド テクノロジー インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】キョンジュン・チェ
(72)【発明者】
【氏名】ミンソク・ノ
(72)【発明者】
【氏名】ジンサム・カク
【合議体】
【審判長】廣川 浩
【審判官】中木 努
【審判官】角張 亜希子
(56)【参考文献】
【文献】NTT DOCOMO,INC.,Remaining issues on group-common PDCCH,3GPP TSG RAN WG1 Meeting adhoc_NR_AH_1709 R1-1716096,Internet:<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1709/Docs/R1-1716096.zip>,2017年9月12日アップロード
【文献】Qualcomm,Offline discussion on GC-PDCCH for SFI,3GPP TSG RAN WG1 Meeting adhoc_NR_AH_1709 R1-1716883,Internet:<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1709/Docs/R1-1716883.zip>,2017年9月25日アップロード
【文献】vivo,Design of group-common PDCCH,3GPP TSG RAN WG1 Meeting adhoc_NR_AH_1709 R1-1715631,Internet:<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1709/Docs/R1-1715631.zip>,2017年9月11日アップロード
【文献】MediaTek Inc.,Design of GC PDCCH,3GPP TSG RAN WG1 Meeting adhoc_NR_AH_1709 R1-1716200,Internet:<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1709/Docs/R1-1716200.zip>,2017年9月12日アップロード
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W4/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムで端末
(UE)によって使用される方法において、
スロットフォーマットに関連するスロットフォーマット構成を含む半-静的(semi-static)DL/UL割当情報を受信するステップであって、前記スロットフォーマット構成は、下りリンクシンボルの数Xと上りリンクシンボルの数Yを提供し、前記スロットフォーマットは、ゼロ個以上の下りリンクシンボル、1つ以上のflexibleシンボルおよびゼロ個以上の上りリンクシンボルの順に構成され、前記1つ以上のflexibleシンボルは、前記Xと前記Yに基づいて識別される、ステップと、
SFI(slot format indicator)を含むGC-PDCCH(
group common-physical downlink control channel)をモニタリン
グするステップと、
前記UEが下りリンク信号を受信するように上位階層によって構成されているシンボルセットが、前記半-静的DL/UL割当情報によって構成された前記1つ以上のflexibleシンボル内にある場合、
1)前記GC-PDCCHが前記UEによって検出されるか否か、および
2)前記GC-PDCCHが前記UEによって検出される場合、前記SFIが前記シンボルセットをダウンリンクとして示すか否か、
に基づいて、前記下りリンク信号の受信を実行またはスキップするステップと、を含む、方法。
【請求項2】
前記
下りリンク信号はCSI-RS(channel status information reference signal)を含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記GC-PDCCHが
前記UEによって検出されていない場合、前記
下りリンク信号の受信は
、前記シンボルセットでスキップされる請求項1
または請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記GC-PDCCHが前記UEによって検出される場合、前記SFIが前記シンボルセットを前記flexibl
eとして示す
とき、前記下りリンク信号の受信は、
前記シンボルセットでスキップされる請求項1
乃至3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記GC-PDCCHが前記UEによって検出される場合、前記SFIが前記シンボルセットを下りリンク
として示すとき、前記
下りリンク信号の受信
は、前記シンボルセットで実行される請求項
1乃至4
のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記上位階層は、RRC(radio resource control)階層を含む請求項1乃至5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記半-静的DL/UL割当情報は、セル-特定情報または端末-特定情報である請求項1乃至6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
無線通信システム
で使用される端末
(UE)において、
通信モジュールと、
プロセッサと、を含み、前記プロセッサは、
スロットフォーマットに関連するスロットフォーマット構成を含む半-静的(semi-static)DL/UL割当情報を受信し、
前記スロットフォーマット構成は、下りリンクシンボルの数Xと上りリンクシンボルの数Yを提供し、
前記スロットフォーマットは、ゼロ個以上の下りリンクシンボル、1つ以上のflexibleシンボルおよびゼロ個以上の上りリンクシンボルの順に構成され、前記1つ以上のflexibleシンボルは、前記Xと前記Yに基づいて識別され、
SFI(slot format indicator)を含むGC-PDCCH(
group common-physical downlink control channel)をモニタリングし、
前記UEが下りリンク信号を受信するように上位階層によって構成されているシンボルセットが、前記半-静的DL/UL割当情報によって構成された前記1つ以上のflexibleシンボル内にある場合、
1)前記GC-PDCCHが前記UEによって検出されるか否か、および
2)前記GC-PDCCHが前記UEによって検出される場合、前記SFIが前記シンボルセットをダウンリンクとして示すか否か、
に基づいて、前記下りリンク信号の受信を実行またはスキップする、端末。
【請求項9】
前記
下りリンク信号はCSI-RSを含む請求項
8に記載の端末。
【請求項10】
前記GC-PDCCHが
前記UEによって検出されていない場合、前記
下りリンク信号の受信は
、前記シンボルセットでスキップされる請求項
8または請求項9に記載の端末。
【請求項11】
前記GC-PDCCHが前記UEによって検出される場合、前記SFIが前記シンボルセットを前記flexibl
eとして示す
とき、前記
下りリンク信号の受信は、
前記シンボルセットでスキップされる請求項
8乃至10のいずれか一項に記載の端末。
【請求項12】
前記GC-PDCCHが前記UEによって検出される場合、前記SFIが前記シンボルセットを下りリンク
として示すとき、前記下りリンク信号の受信
は、前記シンボルセットで実行される請求項
8乃至11のいずれか一項に記載の端末。
【請求項13】
前記上位階層は、RRC(radio resource control)階層を含む請求項8乃至12のいずれか一項に記載の端末。
【請求項14】
前記半-静的DL/UL割当情報は、セル-特定情報または端末-特定情報である請求項8乃至13のいずれか一項に記載の端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は無線通信システムに関し、より詳しくは、本発明は時分割多重接続を支援する無線通信システムにおける制御チャネルを伝送及び受信するための方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
3GPP NR(3rd Generation Partnership Project New Radio)システムは、ネットワークのスペクトル効率を向上させて、通信事業者が与えられた帯域幅でより多くのデータ及び音声サービスを提供するようにする。よって、3GPP NRシステムは、大容量の音声支援以外にも高速のデータ及びメディア伝送に対する要求を満足するように設計される。NRシステムの長所は、同じフラットフォームにおいて高い処理量、低い待機時間、FDD(Frequency Division Duplex)及びTDD(Time Division Duplex)の支援、向上された最終ユーザ環境など、簡単なアーキテクチャで低い運営コストを有することである。
【0003】
より効率的なデータ処理のために、NRシステムのDynamic TDDは、セルのユーザのデータトラフィック方向に応じて上りリンクや下りリンクに使用するOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボルの数を可変する方式を使用する。例えば、基地局はセルの下りリンクトラフィックが上りリンクトラフィックより大きければ、スロット(またはサブフレーム)に多数の下りリンクOFDMシンボルを割り当てる。スロット構成に関する情報は端末に伝送されるべきである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、スロット構成に関する情報を端末に知らせる方法、スロット構成による通信方法、及びそのための装置を提供することである。
【0005】
本発明でなそうとする技術的課題は前記技術的課題に限らず、言及していない他の技術的課題は、下記記載から本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に明確に理解されるはずである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1様相として、無線通信システムで端末が下りリンク信号の受信を決定する方法において、周期的信号に関する構成情報を上位階層信号を介して受信し、前記周期的信号の受信位置は、周期的に設定された各スロット内の第1シンボルセットからなるステップと、前記周期的信号の受信位置が存在する第1スロットに対するスロット構成情報を受信するために、前記第1スロットのスロット構成に関するPDCCH(physical downlink control channel)をモニタリングするステップと、前記第1スロットで前記第1周期的信号を受信するための過程を行うステップと、を含み、前記第1スロット内の前記第1シンボルセットが上位階層によってflexibleシンボルと指定されていれば、前記第1スロットで前記周期的信号の受信は前記PDCCHの検出結果に応じて選択的に行われ、前記flexibleシンボルは、前記PDCCHのスロット構成情報に応じて用途がDL(downlink)、UL(uplink)、或いはflexibleに再指定されるシンボルを意味する方法が提供される。
【0007】
本発明の第2様相として、無線通信システムに使用される端末において、通信モジュールと、プロセッサと、を含み、前記プロセッサは、周期的信号に関する構成情報を上位階層信号を介して受信し、前記周期的信号の受信位置は、周期的に設定された各スロット内の第1シンボルセットからなり、前記周期的信号の受信位置が存在する第1スロットに対するスロット構成情報を受信するために、前記第1スロットのスロット構成に関するPDCCHをモニタリングし、前記第1スロットで前記第1周期的信号を受信するための過程を行うように構成され、前記第1スロット内の前記第1シンボルセットが上位階層によってflexibleシンボルと指定されていれば、前記第1スロットで前記周期的信号の受信は前記PDCCHの検出結果に応じて選択的に行われ、前記flexibleシンボルは、前記PDCCHのスロット構成情報に応じて用途がDL、UL、或いはflexibleに再指定されるシンボルを意味する方法が提供される。
【0008】
第1及び第2様相において、前記下りリンクの周期的信号は、CSI-RS(channel status information reference signal)を含む。
【0009】
第1及び第2様相において、前記PDCCHは前記第1スロットに関するスロット構成を有するGC(group common)-PDCCHを含み、前記第1スロット内の前記第1シンボルセットが上位階層によってflexibleシンボルと指定されている場合、前記GC-PDCCHが検出されていなければ、前記第1スロットで前記周期的信号の受信はスキップされる。
【0010】
第1及び第2様相において、前記PDCCHは前記第1スロットに関するスロット構成を有するGC-PDCCHを含み、前記第1スロット内の前記第1シンボルセットが上位階層によってflexibleシンボルと指定されている場合、前記GC-PDCCHから検出されたスロット構成情報が前記第1シンボルセットをflexibleに指示すれば、前記第1スロットで前記周期的信号の受信はスキップされる。
【0011】
第1及び第2様相において、前記GC-PDCCHから検出されたスロット構成情報が前記第1シンボルセットをDLシンボルに指示する場合のみ、前記第1スロットから前記周期的信号の受信が行われる。
【0012】
第1及び第2様相において、前記PDCCHは下りリンクスケジューリング情報を有するUS(user specific)-PDCCHを含み、前記第1スロット内の前記第1シンボルセットが上位階層によってflexibleシンボルと指定されている場合、前記US-PDCCHによって前記第1シンボルセットにDL信号がスケジューリングされていれば、前記第1スロットで前記周期的信号の受信が行われる。
【0013】
本発明の第3様相として、無線通信システムで端末が上りリンク信号の送信を決定する方法において、周期的信号に関する構成情報を上位階層信号を介して受信し、前記周期的信号の送信位置は、周期的に設定された各スロット内の第1シンボルセットからなるステップと、前記周期的信号の送信位置が存在する第1スロットに対するスロット構成情報を受信するために、前記第1スロットのスロット構成に関するPDCCHをモニタリングするステップと、前記第1スロットで前記第1周期的信号を送信するための過程を行うステップと、を含み、前記第1スロット内の前記第1シンボルセットが上位階層によってflexibleシンボルと指定されていれば、前記第1スロットで前記周期的信号の送信は前記PDCCHの検出結果に応じて選択的に行われ、前記flexibleシンボルは、前記PDCCHのスロット構成情報に応じて用途がDL、UL、或いはflexibleに再指定されるシンボルを意味する方法が提供される。
【0014】
本発明の第4様相として、無線通信システムに使用される端末において、通信モジュールと、プロセッサと、を含み、前記プロセッサは、周期的信号に関する構成情報を上位階層信号を介して受信し、前記周期的信号の送信位置は、周期的に設定された各スロット内の第1シンボルセットからなり、前記周期的信号の送信位置が存在する第1スロットに対するスロット構成情報を受信するために、前記第1スロットのスロット構成に関するPDCCHをモニタリングし、前記第1スロットで前記第1周期的信号を送信するための過程を行うように構成され、前記第1スロット内の前記第1シンボルセットが上位階層によってflexibleシンボルと指定されていれば、前記第1スロットで前記周期的信号の送信は前記PDCCHの検出結果に応じて選択的に行われ、前記flexibleシンボルは、前記PDCCHのスロット構成情報に応じて用途がDL、UL、或いはflexibleに再指定されるシンボルを意味する端末が提供される。
【0015】
第3及び第4様相において、前記周期的信号は、SRS(sounding reference signal)を含む。
【0016】
第3及び第4様相において、前記PDCCHは前記第1スロットに関するスロット構成情報を有するGC-PDCCHを含み、前記第1スロット内の前記第1シンボルセットが上位階層によってflexibleシンボルと指定されている場合、前記GC-PDCCHが検出されていなければ、前記第1スロットで前記周期的信号の送信はスキップされる。
【0017】
第3及び第4様相において、前記PDCCHは前記第1スロットに関するスロット構成情報を有するGC-PDCCHを含み、前記第1スロット内の前記第1シンボルセットが上位階層によってflexibleシンボルと指定されている場合、前記GC-PDCCHから検出されたスロット構成情報が前記第1シンボルセットをflexibleに指示すれば、前記第1スロットで前記周期的信号の送信はスキップされる。
【0018】
第3及び第4様相において、前記GC-PDCCHから検出されたスロット構成情報が前記第1シンボルセットをULシンボルに指示する場合のみ、前記第1スロットから前記周期的信号の送信が行われる。
【0019】
第3及び第4様相において、前記PDCCHは上りリンクスケジューリング情報を有するUS-PDCCHを含み、前記第1スロット内の前記第1シンボルセットが上位階層によってflexibleシンボルと指定されている場合、前記US-PDCCHによって前記第1シンボルセットにUL信号がスケジューリングされていれば、前記第1スロットで前記周期的信号の送信が行われる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によると、スロット構成に関する情報を端末に効率的に知らせ、スロット構成に応じて基地局と端末との間で効率的に信号を送受信することができる。
【0021】
本発明で得られる効果は上述した効果に限らず、言及していない他の効果は、下記記載から本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に明確に理解されるはずである。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】無線通信システムで使用される無線フレーム構造の一例を示す図である。
【
図2】無線通信システムで下りリンク(downlink、DL)/上りリンク(uplink、UL)のスロット構造の一例を示す図である。
【
図3】3GPPシステムに利用される物理チャンネル及び物理チャンネルを利用した一般的な信号伝送方法を説明するための図である。
【
図4】3GPP NRシステムにおける初期セル接続のためのSS/PBCHブロックに関する図である。
【
図5】3GPP NRシステムにおけるPDCCHが伝送されるCORESET(control resource set)を示す図である。
【
図6】キャリアアグリゲーション(carrier aggregation)を説明する概念図である。
【
図7】単一キャリア通信と多重キャリア通信を説明するための図である。
【
図8】クロスキャリアスケジューリング技法が適用される例を示す図である。
【
図9】(a)はLTE(-A)における制御情報の伝送手順に関する図であり、(b)はPDCCHのCCEアグリゲーションとPDCCHの多重化に関する図である。
【
図10】共通(common)探索空間(search space)とUE特定(specific)(またはTerminal specific)探索空間のためのCCEアグリゲーションごとの探索空間割当を示す図である。
【
図11】時分割多重接続で可能なスロット構成を示す図である。
【
図12】時分割多重接続で可能なスロット構成を示す図である。
【
図13】時分割多重接続において、グループ共通(group common、GC)PDCCHで多数個のスロット構成を知らせることを示す図である。
【
図14】時分割多重接続において、スケジューリング情報を伝達するUE-特定(UE-specific)PDCCHでスケジューリングするスロット構成を示すブロック図である。
【
図15】本発明の一実施例によるDL-onlyでスケジューリングされたユーザが直後のスロットがUL-onlyであるのかを確認するために、スケジューリングされたスロットのグループ共通PCDDHを利用してスロット構成を知ることを示す図である。
【
図16】本発明の一実施例によるDL-onlyでスケジューリングされたユーザが直後のスロットがUL-onlyであるのかを確認するために、スケジューリングされたスロットに最も近い以前のグループ共通PCDDHを利用してスロット構成を知ることを示す図である。
【
図17】本発明の一実施例によるUL-onlyでスケジューリングされたユーザが直前のスロットがDL-onlyであるのかを確認するために、スケジューリングされたスロットの直前のスロットのグループ共通PCDDHを利用してスロット構成を知ることを示す図である。
【
図18】本発明の一実施例によるUL-onlyでスケジューリングされたユーザが直前のスロットがDL-onlyであるのかを確認するために、スケジューリングされたスロットに最も近い以前のグループ共通PCDDHを利用してスロット構成を知ることを示す図である。
【
図19】スケジューリングされた端末のスロット構成の判断に関する図である。
【
図20】本発明の一実施例によるクロススロットスケジューリングの際、スケジューリングされたスロットのグループ共通PDCCHを利用してスケジューリングされたスロット構造を知ることを示すブロック図である。
【
図21】本発明の一実施例によるクロススロットスケジューリングの際、スケジューリングされたスロットに最も近い以前のグループ共通PCDDHを利用してスケジューリングされたスロット構造を知ることを示すブロック図である。
【
図22】周期的に信号を送受信する端末がスケジューリング情報を有しない際のスロット構成の判断に関する図である。
【
図23】周期的に信号を送受信する端末がスケジューリング情報を有する際のスロット構成の判断に関する図である。
【
図24】本発明の一実施例によるスロット構成情報を獲得する手順を示すブロック図である。
【
図25】本発明の一実施例によるスロット構成情報を含むPDCCHを受信する手順を示すブロック図である。
【
図26】時分割多重接続において、基地局と端末が互いに異なるスロット構成を使用する際を示す図である。
【
図27】本発明の一実施例によるグループ共通PDCCHをモニタリングするCORESETを変更することに関する図である。
【
図28】本発明の一実施例による端末と基地局の構成をそれぞれ示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本明細書で使用される用語は本発明における機能を考慮してできるだけ現在広く使用されている一般的な用語を選択しているが、これは当分野に携わる技術者の意図、慣例、または新たな技術の出現などによって異なり得る。また、特定の場合は出願人が任意に選択したものもあるが、この場合、該当する発明の説明部分でその意味を記載する。よって、本明細書で使用される用語は、単なる用語の名称ではなく、その用語の有する実質的意味と本明細書全般にわたる内容に基づいて解析すべきであることを明らかにする。
【0024】
明細書全体において、ある構成が他の構成を「連結」されているという際、これは「直接連結」されている場合だけでなく、その中間の他の構成要素を介在して「電気的に連結」されていることも含む。また、ある構成が特定構成要素を「含む」という際、これは特に反対する記載がない限り、他の構成要素を除くのではなく、他の構成要素を更に含むことを意味する。加えて、特定臨海を基準にする「以上」または「以下」という限定事項は、実施例によってそれぞれ「超過」または「未満」に適切に代替されてもよい。
【0025】
以下の技術はCDMA(code division multiple access)、FDMA(frequency division multiple access)、TDMA(time division multiple access)、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)、SC-FDMA(single carrier frequency division multiple access)などのような多様な無線接続システムに使用される。CDMAは、UTRA(Universal Terrestrial Radio Access)やCDMA2000のような無線技術(radio technology)で具現される。TDMAは、GSM(登録商標)(Global System for Mobile communications)/GPRS(General Packet Radio Service)/EDGE(Enhanced Data Rates for GSM(登録商標) Evolution)のような無線技術で具現される。OFDMAは、IEEE802.11(Wi-Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802-20、E-UTRA(Evolved UTRA)などのような無線技術で具現される。UTRAは、UMTS(Universal Mobile Telecommunication System)の一部である。3GPP LTE(Long term evolution)はE-UTRAを使用するE-UMTS(Evolved UMTS)の一部であり、LTE-A(Advanced)は3GPP LTEの進化したバージョンである。3GPP NRはLTE/LTE-Aとは別途に設計されたシステムであって、IMT-2020の要求条件であるeMBB(enhanced Mobile BroadBand)、URLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communication)、及びmMTC(massive Machine Type Communication)サービスを支援するためのシステムである。説明を明確にするために3GPP NRを中心に説明するが、本発明の技術的思想はこれに限らない。
【0026】
本明細書において、特別に説明しない限り、基地局は3GPP NRで定義するgNB(next generation node B)を指す。また、特別に説明しない限り、端末はUE(user equipment)を指す。
【0027】
図1は、無線通信システムで使用される無線フレーム構造の一例を示す図である。
【0028】
図1を参照すると、3GPP NRシステムで使用される無線フレーム(またはラジオフレーム)は、10ms(Δf
maxN
f/100)*T
c)の長さを有する。また、無線フレームは10個の均等な大きさのサブフレーム(Subframe、SF)からなる。ここで、Δf
max=480*10
3HZ、N
f=4096、T
c=1/(Δf
ref*N
f、ref)、Δf
ref=15*10
3Hz、N
f、ref=2048である。一つの無線フレーム内の10個のサブフレームにそれぞれ0から9までの番号が与えられる。それぞれのサブフレームは1msの長さを有し、サブキャリア間隔(subcarrier spacing)に応じて一つまたは複数個のスロットからなる。より詳しくは、3GPP NRシステムでは使用し得るサブキャリア間隔は15*2
μkHzであり、μはサブキャリア間隔構成因子(subcarrier spacing configuration)であって、μ=0、1、2、3、4の値を有する。つまり、15kHz、30kHz、60kHz、120kHz、240kHzがサブキャリア間隔として使用される。1msの長さを有する一つのサブフレームは、2
μ個のスロットを含む。この際、各スロットの長さは2
-μmsである。一つのサブフレーム内の2
μ個のスロットは、それぞれ0から2
μ-1までの番号が与えられる。また、一つのサブフレーム内のスロットはそれぞれ0~10*2
μ-1まで番号が与えられる。時間資源は、無線フレーム番号(或いは無線フレームインデックスともいう)、サブフレーム番号(或いはサブフレーム番号ともいう)、及びスロット番号(或いはスロットインデックス)のうち少なくともいずれか一つによって区分される。
【0029】
図2は、無線通信システムで下りリンク(DL)/上りリンク(UL)のスロット構造の一例を示す図である。特に、
図2は3GPP NRシステムの資源格子(resource grid)の構造を示す。
【0030】
アンテナポート当たりに一つの資源格子がある。
図2を参照すると、スロットは時間ドメイン(time domain)で複数のOFDMシンボルを含み、周波数ドメイン(frequency domain)で複数の資源ブロック(resource block、RB)を含む。OFDMシンボルは、一つのシンボル区間を意味してもよい。特別に説明しない限り、OFDMシンボルは簡単にシンボルと称されてもよい。
図2を参照すると、各スロットから伝送される信号は、N
size、μ
grid、x*N
RB
SC個のサブキャリアと、N
slot
Symb個のOFDMシンボルからなる資源格子で表現される。ここで、下りリンク資源格子であればx=DLであり、上りリンク資源格子であればx=ULである。N
size、μ
grid、xはサブキャリア間隔構成因子μによって資源ブロック(RB)の個数を示し(xによる下りリンクまたは上りリンク)、N
slot
Symbはスロット内のOFDMシンボルの個数を示す。N
RB
SCは一つのRBを構成するサブキャリアの個数であって、N
RB
SC=12である。OFDMシンボルは、多重接続方式によってCP-OFDM(cyclic shift OFDM)シンボル、またはDFT-s-OFDM(Discrete Fourier transform spreading OFDM)シンボルと称される。一つのスロットに含まれるOFDMシンボルの数はCP(cyclic prefix)の長さによって異なり得る。例えば、正規(normal)CPであれば一つのスロットが14個のOFDMシンボルを含むが、拡張(extended)CPであれば一つのスロットが12個のOFDMシンボルを含む。具体的な実施例において、拡張CPは60kHzのサブキャリア間隔でのみ使用される。
図2では説明の便宜上、一つのスロットが14OFDMシンボルからなるスロットを例示したが、本発明の実施例は異なる個数のOFDMシンボルを有するスロットにも同じ方式で適用される。
図2を参照すると、各OFDMシンボルは、周波数ドメインにおいて、N
size、μ
grid、x*N
RB
SC個のサブキャリアを含む。サブキャリアの類型は、データを伝送するためのデータサブキャリア、参照信号(reference signal)を伝送するための参照信号サブキャリア、及びガードバンド(guard band)に分けられる。キャリア周波数は中心周波数(center frequency)ともいう。
【0031】
RBは時間ドメインでNslot
Symb個(例えば、14個)の連続するOFDMシンボルと定義され、周波数ドメインでNRB
SC個(例えば、12個)の連続するサブキャリアによって定義される。ちなみに、一つのOFDMシンボルと一つのサブキャリアからなる資源を資源要素(Resource Element、RE)或いはトーン(tone)と称する。よって、一つのRBはNslot
Symb*NRB
SC個の資源要素からなる。資源格子内の各資源要素は、一つのスロット内のインデックス対(k、l)によって固有に定義される。kは周波数ドメインで0からNsize、μ
grid、x*NRB
SC-1まで与えられるインデックスであり、lは時間ドメインで0からNslot
Symb-1まで与えられるインデックスである。
【0032】
一方、一つのRBは、一つの物理資源ブロック(Physical Resource Block、PRB)と一つの仮想資源ブロック(Virtual Resource Block、VRB)にそれぞれマッピングされる。PRBは、時間ドメインでNslot
Symb個(例えば、14個)の連続するOFDMシンボルと定義される。また、PRBは周波数ドメインでNRB
SC個(例えば、12個)の連続するサブキャリアによって定義される。よって、一つのPRBはNRB
SC*Nslot
Symb個の資源要素からなる。
【0033】
端末が基地局から信号を受信するか基地局に信号を伝送するためには、端末の時間/周波数同期を基地局の時間/周波数同期と合わせるべきである。基地局と端末が同期化されなければ、端末がDL信号の復調(demodulation)及びUL信号の伝送を正確な時点に行うのに必要な時間及び周波数パラメータを決定することができないためである。
【0034】
図3は、3GPPシステム(例えば、NR)に利用される物理チャンネル及び物理チャンネルを利用した一般的な信号伝送方法を説明するための図である。端末に電源が入るか端末が新たにセルに進入すれば、端末は初期セル探索(initial cell search)作業を行う(S301)。詳しくは、端末は初期セル探索で基地局と同期を合わせる。そのために、端末は基地局から主同期信号(Primary Synchronization Signal、PSS)、及び副同期信号(Secondary Synchronization Signal、SSS)を受信して基地局と同期を合わせて、セルIDなどの情報を獲得する。その後、端末は基地局から物理放送チャネル(Physical Broadcast Channel)を受信し、セル内放送情報を獲得する。初期セル探索を終えた端末は、物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)、及び前記PDCCHに載せられた情報に応じて物理下りリンク共有チャネル(Physical Downlink Shared Channel、PDSCH)を受信することで、初期セル探索を介して獲得したシステム情報より具体的なシステム情報を獲得する(S302)。端末が基地局に最初に接続するか信号を伝送するための無線資源がなければ、端末は基地局に対して任意接続過程(Random Access Procedure)を行う(S303乃至S306)。そのために、端末は物理任意接続チャネル(Physical Random Access Channel、PRACH)を介して特定シーケンスをプリアンブルに伝送し(S303乃至S305)、基地局からPDCCH及び対応するPDSCHを介してプリアンブルに対する応答メッセージを受信する(S304及びS306)。競争基板RACHの場合、追加に衝突解決手順(Contention Resolution Procedure)を行う。上述した手順の後、端末は一般的な上り/下りリンクの信号伝送手順としてPDCCH/PDSCHを受信(S307)、及び物理上りリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel、PUSCH)/物理上りリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel、PUCCH)を伝送する(S308)。特に、端末はPDCCHを介して下りリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)を受信する。DCIは、端末に対する資源割当情報のような制御情報を含む。また、DCIは、DCIの使用目的に応じてフォーマットが異なりうる。端末が上りリンクを介して基地局に伝送する、または端末が基地局から受信する制御情報は、下りリンク/上りリンクACK/NACK信号、CQI(Channel Quality Indicator)、PMI(Precoding Matrix Index)、RI(Rank Indicator)などを含む。3GPP NRシステムの場合、端末はPUSCH及び/またはPUCCHを介して上述したHARQ-ACKとCSIなどの制御情報を伝送する。
【0035】
図4は、3GPP NRシステムにおける初期セル接続のためのSS/PBCHブロックに関する図である。
【0036】
端末は電源が入るか新たにセルに接続しようとする際、セルとの時間及び周波数同期を獲得してセル探索(initial cell search)過程を行う。端末はセル探索過程で、セルの物理セル識別子(physical cell identity)N
cell
IDを検出(detect)する。そのために、端末は基地局から同期信号、例えばPSS、及び服同期信号SSSを受信し、基地局と同期を合わせる。この際、端末はセル識別子(identity、ID)などの情報を獲得する。
図4(a)を参照して、同期信号(synchronization signal)をより詳しく説明する。同期信号はPSSとSSSに区分される。PSSは、OFDMシンボル同期、スロット同期などのような時間ドメイン同期、及び/または周波数ドメイン同期を得るために使用される。SSSは、フレーム同期、セルグループIDを得るために使用される。
図4(a)と表1を参照すると、SS/PBCHブロックは周波数軸に20RBs(=240サブキャリア)で構成され、時間軸に4OFDMシンボルで構成される。ここで、SS/PBCHブロックにおいて、最初のOFDMシンボル、SSSは3番目のOFDMシンボルで56、57、・・・182サブキャリアから伝送される。ここで、SS/PBCHブロックの最も低いサブキャリアインデックスを0からつける。PSSが伝送する最初のOFDMシンボルにおいて、残りのサブキャリア、つまり、0、1、・・・55、183、184、・・・239サブキャリアは基地局が信号を伝送しない。SSSが伝送する3番目OFDMシンボルにおいて、48、49、・・・55、183、184、・・・191サブキャリアは基地局が信号を伝送しない。基地局は、SS/PBCHブロックにおいて前記信号を除いた残りのREにはPBCH信号を伝送する。
【0037】
【0038】
SSは、3つのPSSと336個のSSの組み合わせを介し、計1008個の固有な物理階層セル識別子(physical layer cell ID)を示す。詳しくは、物理階層セルIDは、各物理階層セルIDがたった一つの物理-階層セル-識別子グループの部分になるように、各グループが3つの固有な識別子を含む336個の物理-階層セル-識別子グループにグルーピングされる。よって、物理階層セル識別子Ncell
ID=3N(1)
ID+N(2)
IDは、物理-階層セル-識別子グループを示す0から335までの範囲内の番号N(1)
IDと、物理-階層セル-識別子グループ内の前記物理-階層セル-識別子を示す0から2までの番号N(2)
IDによって固有に定義される。端末はPSSを検出し、3つの固有な物理-階層セル-識別子のうち一つを識別する。また、端末はSSSを検出し、前記物理-階層セル-識別子に関する336個の物理階層セルIDのうち一つを識別する。PSS信号は以下のようである。
【0039】
【0040】
ここで、
【0041】
【0042】
であり、
【0043】
【0044】
で与えられる。SSSは以下のようである。
【0045】
【0046】
ここで、
【0047】
【0048】
であり、
【0049】
【0050】
で与えられる。
【0051】
10msデュレーションを有する無線フレームは、5msデュレーションを有する2つの半フレームに分けられる。
図4(b)を参照して、各半フレーム内でSS/PBCHブロックが伝送されるスロットについて説明する。SS/PBCHブロックが伝送されるスロットは、Case A、B、C、D、Eのうちいずれか一つである。Case Aにおいて、サブキャリア間隔は15kHzであり、SS/PBCHブロックの開始地点は{2、8}+14*nシンボルである。この際、3GHz以下のキャリア周波数において、n=0、1である。3GHz超過6GHz以下において、n=0、1、2、3である。Case Bにおいて、サブキャリア間隔は30kHzであり、SS/PBCHブロックの開始地点は{4、8、16、20}+28*nである。この際、3GHz以下のキャリア周波数において、n=1である。3GHz超過6GHz以下において、n=0、1である。Case Cにおいて、サブキャリア間隔は30kHzであり、SS/PBCHブロックの開始地点は{2、8}+14*nである。この際、3GHz以下のキャリア周波数において、n=0、1である。3GHz超過6GHz以下において、n=0、1、2、3である。Case Dにおいて、サブキャリア間隔は120kHzであり、SS/PBCHブロックの開始地点は{4、8、16、20}+28*nである。この際、6GHz以上のキャリア周波数において、n=0、1、2、3、5、6、7、8、10、11、12、13、15、16、17、18である。Case Eにおいて、サブキャリア間隔は240kHzであり、SS/PBCHブロックの開始地点は{8、12、16、20、32、36、40、44}+56*nである。この際、6GHz以上のキャリア周波数において、n=0、1、2、3、5、6、7、8である。
【0052】
図5は、3GPP NRシステムにおける制御情報及び制御チャネル伝送のための手順に関する。
図5(a)を参照すると、基地局は制御情報(例えば、DCI)にRNTI(Radio Network Temporary Identifier)でマスク(例えば、XOR演算)されたCRC(Cyclic Redundancy Check)を付加する(S502)。基地局は、各制御情報の目的/対象によって決定されるRNTI値でCRCをスクランブルする。一つ以上の端末が使用する共通RNTIは、SI-RNTI(System Information RNTI)、P-RNTI(Paging RNTI)、RA-RNTI(Random Access RNTI)、及びTPC-RNTI(Transit Power Control RNTI)のうち少なくともいずれか一つを含む。また、端末-特定RNTIは、C-RNTI(Cell temporary RNTI)、及びSPS C-RNTI(Semi-Persistent Scheduling)のうち少なくともいずれか一つを含む。次に、基地局はチャネル符号化(例えば、polar coding)を行った(S504)後、PDCCH伝送のために使用された資源(ら)の量に合わせてレートマッチング(rate-matching)を行う(S506)。次に、基地局はCCE(Cntrol Channel Element)基板のPDCCH構造に基づいてDCI(ら)を多重化した後(S508)、多重化されたDCI(ら)に対して追加過程(例えば、スクランブリング、モジュレーション(例えば、QPSK)、インターリンク)(S910)を適用してから、伝送しようとする資源にマッピングする。CCEはPDCCHのための基本資源単位であり、一つのCCEは複数(例えば、6個)のREG(Resource Element Group)からなる。一つのREGは複数(例えば、12個)のREからなる。一つのPDCCHのために使用されたCCEの個数をアグリゲーションレベルと定義する。3GPP NRシステムにおいては、1、2、4、8、16を使用する。
図5(b)はCCEアグリゲーションレベルとPDCCHの多重化に関する図であり、一つのPDCCHのために使用されたCCEアグリゲーションレベルの種類とそれによる制御領域から伝送されるCCE(ら)を示す。
【0053】
図6は、3GPP NRシステムにおけるPDCCHが伝送されるCORESETを示す図である。
【0054】
CORESETは、端末の制御信号であるPDCCHが伝送される時間-周波数資源である。
図6を参照して、端末はすべての周波数帯域を受信してPDCCH」複合を試みるのではなく、CORESETと定義された時間-周波数資源のみを受信し、CORESET内にマッピングされているPDCCHを複合する。基地局は、端末にセルごとに一つまたは複数個のCORESETを構成する。CORESETは、時間軸に最大3つまで連続したシンボルからなる。また、CORESETは周波数軸に6PRBs単位で連続にまたは不連続に構成される。
図5の実施例において、CORESET#1は連続したPRBからなり、CORESET#2とCORESET#3は不連続のPRBからなる。CORESETはスロット内にいかなるシンボルにも位置し得る。例えば、
図5のCORESET#1はスロットの最初のシンボルから始まり、CORESET#2はスロットの5番目のシンボルから始まり、CORESET#9はスロットの9番目のシンボルから始まる。
【0055】
図7は、3GPP NRシステムにおけるPDCCH探索空間(search space)の設定に関する図である。端末にPDCCHを伝送するために、各CORESETには少なくとも一つ以上の探索空間が存在する。本発明において、探索空間とは、端末のPDCCHが伝送され得る全ての時間-周波数資源(以下、PDCCH候補(candidate))の集合である。探索空間は、3GPP NRの端末が共通に探索すべき共通探索空間(common search space)と、特定端末が探索すべき端末-特定探索空間(Terminal-specific or UE-specific search space)を含む。共通探索空間は、同一基地局に属するセルにおける全ての端末が共通に探すように設定されているPDCCHをモニタリングするように設定されており、端末-特定探索空間は、端末に応じて異なる探索空間位置において、各端末に割り当てられたPDCCHをモニタリングするように端末ごとに設定されている。端末-特定探索空間は、PDCCHに割り当てられ得る制限された制御領域により、端末間探索空間が部分的に重なって割り当てられている可能性がある。PDCCHをモニタリングすることは、探索空間内のPDCCH候補をブラインドデコーディングすることを含む。ブラインドデコーディングに成功した場合をPDCCHが(成功的に)検出/受信されたと表現し、ブラインドデコーディングに失敗した場合をPDCCHが未検出/未受信されたと表現するか、成功的に検出/受信されなかったと表現する。
【0056】
説明の便宜上、一つ以上の端末に上りリンクスケジューリング情報または下りリンクスケジューリング情報を伝送するために、既に知っているグループ共通(group common、GC)RNTI(or common control RNTI、CC-RNTI)でスクランブルされたPDCCHを(端末)グループ共通((UE)group common、GC)PDCCH、または共通PDCCHと称する。また、一つの特定端末に上りリンクスケジューリング情報または下りリンクスケジューリング情報を伝送するために、特定端末が既に知っている端末-特定RNTIでスクランブルされたPDCCHを端末-特定(user-specific、US)PDCCHと称する。
【0057】
PDCCHは、伝送チャネルであるPCH(Paging channel)及びDL-SCH(Downlink-shared channel)の資源割当(DL Grant)に関する情報、UL-SCHの資源割当(Uplink Grant)、HARQ情報のうち少なくともいずれか一つを各端末または端末グループに知らせる。基地局は、PCH伝送ブロック及びDL-SCH伝送ブロックをPDSCHを介して伝送する。基地局は、特定の制御情報または特定のサービスデータを除いたデータをPDSCHを介して伝送する。また、端末は、特定の制御情報または特定のサービスデータを除いたデータをPDSCHを介して受信する。
【0058】
基地局はPDSCHのデータがどの端末(一つまたは複数の端末)に伝送されるのか、該当端末がいかにPDSCHを受信しデコーディング(decoding)すべきであるのかに関する情報をPDCCHに含ませて伝送する。例えば、特定PDCCHが「A」というRNTIでCRCマスキングされており、「B」という無線資源(例えば、周波数位置)、及び「C」というDCIフォーマット、つまり、伝送形式情報(例えば、伝送ブロックのサイズ、変調方式、コーディング情報)などを利用して伝送されるデータに関する情報が特定サブフレームを介して伝送されると仮定する。この場合、セル内の端末は自ら有するRNTI情報を利用してPDCCHをモニタリングし、「A」RNTIを有する一つ以上の端末があれば、該当端末はPDCCHを受信し、受信したPDCCHの情報を介して「B」と「C」によって指示されるPDSCHを受信する。
【0059】
表2は、無線通信システムで使用されるPUCCH(physical uplink control channel)に関する。
【0060】
【0061】
PUCCHは、以下の制御情報を伝送するのに使用される。
-SR(Scheduling Request):上りリンクUL-SCH資源を要請するのに使用される情報である。
-HARQ-ACK:(DL SPS releaseを指示する)PDCCHに対する応答、及び/またはPDSCH上の下りリンクデータパケットに対する応答である。PDCCH或いはPDSCHが成功的に受信されたのか否かを示す。HARQ-ACK応答は、ポジティブACK(簡単にACK)、ネガティブACK(以下、NACK)、DTX(Discontinuous Transmission)、またはNACK/DTXを含む。ここで、HARQ-ACKという用語は、HARQ ACK/NACK、ACK/NACKと混用される。一般に、ACKは1に対応して表現に、NACKは0に対応して表現する。
-CSI(Channel State Information):下りリンクチャネルに対するフィードバック情報(feedback information)である。基地局が伝送するCSI-RS(Reference Signal)に基づいて端末が生成する。MIMO(Multi Input Multi Output)-関連フィードバック情報は、RI(Rank Indicator)及びPMI(Precoding Matrix Indicator)を含む。CSIは、CSIが示す情報に応じてCSIパート(part)1とCSIパート2に分けられる。
【0062】
3GPP NRシステムにおいては、多様なサービスシナリオ、多様なチャネル環境、及びフレーム構造を支援するために5つのPUCCHフォーマットが使用される。
【0063】
PUCCH format0は、1ビットまたは2ビットのHARQ-ACK情報を伝達するフォーマットである。PUCCH format0は、時間軸に1OFDMシンボルまたは2OFDMシンボル、周波数軸に1PRBを介して伝送される。PUCCH format0が2OFDMシンボルで伝送されれば、2つのシンボルに同じシーケンスが異なるPRBで伝送される。これを介して、端末は周波数ダイバーシティゲイン(diversity gain)を得る。より詳しくは、端末は、Mbit bits UCI(Mbit=1 or 2)によってサイクリックシフト(cyclic shift)の値mcsを決定し、長さ12のベースシーケンス(base sequence)を決められた値mcsでサイクリックシフトしたシーケンスを、1OFDMシンボルの1PRBの12REsにマッピングして伝送する。端末が使用可能なサイクリックシフトの数が12個で、Mbit=1であれば、端末がUCI0とUCI1を伝送する際、端末は2つのサイクリックシフトの値の差を6に配置する。また、Mbit=2で、端末がUCI00、UCI01、UCI11、UCI10を伝送すれば、端末は4つのサイクリックシフトの値の差を3に配置する。
【0064】
PUCCH format1は、1ビットまたは2ビットのHARQ-ACK情報を伝達する。PUCCH format1は、時間軸に連続したOFDMシンボルと周波数軸に1PRBで伝送される。ここで、PUCCH format1が占めるOFDMシンボルの数は、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、及び14のうち一つである。より詳しくは、Mbit=1 UCIはBPSKモジュレーションされる。端末はMbit=2 UCIをQPSK(Quandrature Phase Shift Keying)モジュレーションして複素数シンボル(complex valued symbol)d(0)を生成し、生成したd(0)は長さ12のシーケンスをかけて信号を得る。端末は、得られた信号をPUCCH format1が割り当てられた偶数番目のOFDMシンボルに時間軸OCC(orthogonal cover code)でスプレディング(spreading)して伝送する。PUCCH format1は、使用するOCCの長さに応じて同じPRBに多重化される異なる端末の最大数が決定される。PUCCH format1の帰趨番目のOFDMシンボルには、DMRS(Demodulation RS)がOCCにスプレディングされてマッピングされる。
【0065】
PUCCH format2は、2ビットを超過するUCI(Uplink Control Information)を伝送する。PUCCH format2は、時間軸に1OFDMシンボルまたは2OFDMシンボル、周波数軸に1PRBで伝送される。PUCCH format2が2つのOFDMシンボルで伝送されれば、2つのOFDMシンボルを介して同じシーケンスが異なるPRBで伝送される。これを介して、端末は周波数ダイバーシティゲインを得る。より詳しくは、Mbit bits UCI(Mbit>2)はビット-レベルスクランブルされ、QPSLモジュレーションされてOFDMシンボルのPRB(s)にマッピングされる。ここで、PRBの数は1、2、・・・、16のうちいずれか一つである。
【0066】
PUCCH format3またはPUCCH format4は、2ビットを超過するUCIを伝達する。PUCCH format3またはPUCCH format4は、時間軸に連続したOFDMシンボルと周波数軸に1PRBを介して伝送される。PUCCH format3またはPUCCH format4が占めるOFDMシンボルの数は、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、及び14のうち一つである。詳しくは、端末は、Mbit bits UCI(Mbit>2)をπ/2-BPSK(Binary Phase Keying)またはQPSKでモジュレーションし、複素数シンボルd(0)、・・・、d(Msymb-1)を生成する。端末は、PUCCH format3にblock-wiseスプレディングを適用しない。但し、端末はPUCCH format4が2つ或いは4つの多重化容量(multiplexing capacity)を有するよう、length-12のPreDFT-OCCを使用して1RB(12 subcarrier)にblock-wiseスプレディングを適用する。端末はスプレディングされた信号を伝送プレコーティング(transmit precoding)(またはDFT-precoding)し、各REにマッピングして、スプレディングされた信号を伝送する。
【0067】
この際、PUCCH format2、PUCCH format3、またはPUCCH format4が占めるPRBの数は、端末が伝送するUCIの長さと最大コードレート(code rate)に応じて決定される。端末がPUCCH format2を使用すれば、端末はPUCCHを介してHARQ-ACK情報、CSI情報を共に伝送する。もし端末が伝送し得るPRBの数がPUCCH format2、PUCCH format3、またはPUCCH format4が使用可能な最大のPRBの数より大きければ、端末はUCI情報の優先順位に応じて一部のUCI情報は伝送せず、残りのUCI情報のみを伝送する。
【0068】
PUCCH format1、PUCCH format3、またはPUCCH format4がスロット内で周波数ホッピング(frequency hopping)を指示するよう、RRC信号を介して構成される。周波数ホッピングが構成される際、周波数ホッピングするPRBインデックスはRRC信号で構成(configured)される。PUCCH format1、PUCCH format3、またはPUCCH format4が時間軸でN番目のOFDMシンボルにわたって伝送されれば、最初のホップ(hop)はfloor(N/2)個のOFDMシンボルを有し、2番目のホップはceiling(N/2)個のOFDMシンボルを有する。
【0069】
PUCCH format1、PUCCH format3、またはPUCCH format4は、複数のスロットに繰り返し伝送されるように構成される。この際、PUCCHが繰り返し伝送されるスロットの個数Kは、RRC信号によって構成される。繰り返し伝送されるPUCCHは、各スロット内で同じ位置のOFDMシンボルから始まり、同じ長さを有すべきである。端末がPUCCHを伝送すべきスロットのOFDMシンボルのう一つのOFDMシンボルでもRRC信号でDLシンボルと指示されれば、端末は該当スロットでPUCCHを伝送せず、次のスロットに伸ばして伝送する。
【0070】
3GPP NRシステムにおいて、端末はキャリア(またはセル)の帯域幅より小さいか同じ帯域幅を利用して送受信を行う。そのために、端末はキャリアの帯域幅のうち一部の連続した帯域幅からなるBandwidth part(BWP)を構成される。TDDによって動作するかまたはアンペアドスペクトル(unpaired spectrum)で動作する端末は、一つのキャリア(またはセル)に最大4つのDL/UL BWPペア(pairs)を構成される。また、端末は一つのDL/UL BWPペアを活性化する。FDDによって動作するかまたはペアドスペクトル(paired spectrum)で動作する端末は、下りリンクキャリア(またはセル)に最大4つのDL BWPsを構成され、上りリンクキャリア(またはセル)に最大4つのUL BWPsを構成される。端末は、各キャリア(またはセル)ごとに一つのDL BWPとUL BWPを活性化する。端末は、活性化されたBWP以外の時間-周波数資源で受信するかそう試飲しない。活性化されたBWPをアクティブBWPと称する。
【0071】
基地局は、端末が一つのBWPから他のBWPに移動することをDCIを利用して指示する。端末が一つのBWPから他のBWPに移動することは、端末が使用するBWPを非活性化し、新しいBWPを活性化することを示す。TDDで動作するキャリア(またはセル)において、基地局は端末のDL/UL BWPペアを変えるために、PDSCHまたはPUSCHをスケジューリングするDCIに活性化されるBWPを指示するBPI(Bandwidth part indicator)を含ませる。端末はPDSCHまたはPUSCHをスケジューリングするDCIを受信し、BPIに基づいて活性化されるDL/UL BWPペアを識別する。FDDで動作する下りリンクキャリア(またはセル)の場合、基地局は端末のDL BWPを変えるためにPDSCHをスケジューリングするDCIに活性化されるBWPを知らせるBPIを含ませる。FDDで動作する上りリンクキャリア(またはセル)の場合、基地局は端末のUL BWPを変えるためにPDSCHをスケジューリングするDCIに活性化されるBWPを指示するBPIを含ませる。
【0072】
以下では、キャリアアグリゲーション技法について説明する。
図6は、キャリアアグリゲーションを説明する概念図である。
【0073】
キャリアアグリゲーションは、無線通信システムがより広い周波数帯域を使用するために、端末が上りリンク資源(またはコンポーネントキャリア)及び/または下りリンク資源(またはコンポーネントキャリア)からなる周波数ブロック、または(論理的意味の)セルを複数個使用し、一つの大きい論理周波数帯域として使用する方法を意味する。以下では、説明の便宜上、コンポーネントキャリアという用語に統一する。
【0074】
図8を参照すると、3GPP NRシステムの一例として、全体のシステム帯域は最大16個のコンポーネントキャリアを含むが、それぞれのコンポーネントキャリアは最大400MHzの帯域幅を有する。コンポーネントキャリアは、物理的に連続した一つ以上の連続したサブキャリアを含む。
図8ではそれぞれのコンポーネントキャリアがいずれも同じ帯域幅を有すると示しているが、これは例示に過ぎず、それぞれのコンポーネントキャリアは異なる帯域幅を有してもよい。また、それぞれのコンポーネントキャリア周波数軸で互いに隣接していると示しているが、前記図面は論理的外面で示されたものであって、それぞれのコンポーネントキャリアは物理的に互いに隣接してもよく、離れていてもよい。
【0075】
それぞれのコンポーネントキャリアにおいて、異なる中心キャリア(conter frequency)が使用される。また、物理的に隣接したコンポーネントキャリアにおいて、共通した一つの中心キャリアが使用される。
図8の実施例において、全てのコンポーネントキャリアが物理的に隣接していると仮定すれば、全てのコンポーネントキャリアに中心キャリアAが使用される。また、それぞれのコンポーネントキャリアが物理的に隣接していない場合を仮定すれば、コンポーネントキャリアそれぞれにおいて中心キャリアA、中心キャリアBが使用される。
【0076】
キャリアアグリゲーションで全体のシステム帯域が拡張されていれば、各端末との通信に使用される周波数帯域はコンポーネントキャリア単位に定義される。端末Aは全体のシステム帯域である100MHzを使用可能で、5つのコンポーネントキャリアを全て使用して通信を行う。端末B1~B5は20MHzの帯域幅のみを使用可能で、一つのコンポーネントキャリアを使用して通信を行う。端末C1及びC2は40MHzの帯域幅のみを使用可能で、それぞれ2つのコンポーネントキャリアを使用して通信を行う。2つのコンポーネントキャリアは、論理/物理的に隣接するか隣接しない。端末C1は隣接していない2つのコンポーネントキャリアを使用する場合を示し、端末C2は隣接した2つのコンポーネントキャリアを使用する場合を示す。
【0077】
図9は、単一キャリア通信と多重キャリア通信を説明するための図である。特に、
図9(a)は端末キャリアのサブフレーム構造を示し、
図9(b)は多重キャリアのサブフレーム構造を示す。
【0078】
図9(a)を参照すると、一般的な無線通信システムは、一つのDL帯域とそれに対応する一つのUL帯域を介してデータの伝送或いは受信を行う(周波数分割デュプレックス(frequency division duplex、FDD)モードの場合)。他の具体的な実施例において、無線通信システムは、無線フレーム(radio frame)を時間ドメイン(time domain)で上りリンク時間ユニットと下りリンク時間ユニットに区分し、上り/下りリンク時間ユニットを介してデータの伝送或いは受信を行う(時分割デュプレックス(time division duplex、TDD)モードの場合)。
図9(b)を参照すると、UL及びDLにそれぞれ3つの20MHz CCが集められて60MHzの帯域幅が支援される。それぞれのCCは周波数ドメインで互いに隣接するか非隣接する。
図9(b)は便宜上UL CCの帯域幅とDL CCの帯域幅がいずれも同じで対称な場合を示しているが、各CCの帯域幅は独立して決められてもよい。また、UL CCの個数とDL CCの個数が異なる非対称のキャリアアグリゲーションも可能である。RRCを介して特定UEに限定されたDL/UL CCを特定ULにおける構成された(configured)サービング(serving)UL/DL CCと称する。
【0079】
基地局は端末に構成されたサービングCCのうち一部または全部を活性化(activate)するか、一部のCCを非活性化(deactive)することで、端末との通信に使用する。基地局は活性化/非活性化されるCCを変更し、活性化/非活性化されるCCの個数を変更する。基地局が端末に利用可能なCCをセル-特定或いは端末-特定に割り当てると、端末に対するCC割当が全面的に再構成されるか端末がハンドオーバー(handover)しない限り、いったん割り当てられたCCのうち少なくとも一つは非活性化されない。端末に非活性化されない一つのCCを主CC(Primary CC、PCC)と称し、基地局が自由に活性化/非活性化するCCを副CC(Secondary CC、SCC)と称する。PCCとSCCは制御情報を基準に区分されてもよい。例えば、特定の制御情報は特定のCCを介してのみ送受信されるように設定されるが、このような特定CCをPCCと称し、残りのCC(ら)をSCC(s)と称してもよい。
【0080】
一方、3GPP NRは無線資源を管理するためにセル(Cell)の概念を使用する。セルとは、下りリンク資源(DL resources)と上りリンク資源(UL resources)の組み合わせ、つまり、DL CCとUL CCの組み合わせで定義される。セルは、DL資源単独、またはDL資源とUL資源の組み合わせからなる。キャリアアグリゲーションが支援されれば、DL資源(または、DL CC)のキャリア周波数(carrier frequency)とUL資源(または、UL CC)のキャリア周波数との間のリンケージ(linkage)はシステム情報によって指示される。RRC_CONNECTED状態にあるが、キャリアアグリゲーションが設定されていないかキャリアアグリゲーションを支援しないUEの場合、PCellでのみ構成されたサービングセルがたった一つ存在する。
【0081】
上述したように、キャリアアグリゲーションで使用されるセル(Cell)という用語は、一つの基地局或いは一つのアンテナグループによって通信サービスが提供される一定地理的領域を指すセル(Cell)という用語と区分される。一定地理的領域を指す(Cell)とキャリアアグリゲーションのセル(Cell)を区分するために、本発明ではキャリアアグリゲーションのセル(Cell)をCCと称し、地理的領域のセル(Cell)をセル(Cell)と称する。
【0082】
図10は、クロスキャリアスケジューリング技法が適用される例を示す図である。特に、
図10では割り当てられたセル(または、コンポーネントキャリア)の個数は3つであって、上述したようにCIFを利用してクロスキャリアスケジューリング技法が行われる。ここで、下りリンクセル#0は下りリンク主コンポーネントキャリア(つまり、Primary Cell、PCell)と仮定し、残りのコンポーネントキャリア#1及びコンポーネントキャリア#2は副コンポーネントキャリア(つまり、Secondary Cell、SCell)と仮定する。
【0083】
本発明では、端末がキャリアアグリゲーション動作を行う途中で主コンポーネントキャリア(primary component carrier或いはPrimary Cell或いはPCell)または副コンポーネントキャリア(secondary component carrier或いはSCell)に対する上りリンク資源の効果的な管理方法を提案する。以下では、端末が2つのコンポーネントキャリアを併合して動作する場合を説明するが、3つ以上のコンポーネントキャリアを併合する場合にも適用可能であることは自明である。
【0084】
図9乃至
図10は3GPP LTE-Aシステムのサブフレーム構造を中心に例示しているが、3GPP NRシステムにも適用可能である。3GPP NRシステムにおいて、
図9乃至
図10のサブフレームはスロットに代替されてもよい。
【0085】
以下、本発明について説明する。説明を理解を助けるために、それぞれの内容を別途に実施例と区分して説明するが、それぞれの実施例は互いに組み合わせられて使用されてもよい。
【0086】
実施例1:スロットの構成及びそのためのシグナリング
図11乃至
図12は、TDDを使用する移動通信システムにおけるスロット構成の一例を示す。
【0087】
3GPP NRシステムにおいて、基地局はユーザのトラフィックによって柔軟にスロットの構成を変更するが、端末にスロットの構成に関する情報(簡単に、スロット-フォーマット情報)(slot format information、SFI)をRRC信号として構成するか、L1(Layer1)(例えば、PDCCH)信号に指示する。ここで、スロットの構成に関する情報とは、スロット内のシンボルに関する構成情報を示す。ここで、シンボルはOFDMシンボルを意味し、OFDMシンボルはCP-OFDMシンボルまたはDFT-s-OFDMシンボル(或いは、SC-FDM(A)シンボル)を含む。
図11乃至
図12を参照すると、スロット内の各シンボルは下りリンク(DL)シンボル、上りリンク(UL)シンボル、Unknownシンボルのうち一つで構成される。ここで、UnknownシンボルはDLシンボルでもULシンボルでもないシンボルを意味し、使用用途、伝送方向、またはシンボルのタイプ(例えば、DL、UL、X)が変更される(ここで、XはUnknownを示す)。例えば、UnknownシンボルはDLシンボルでもなくULシンボルでもないシンボルであって、DLシンボル、ULシンボル、またはUnknownシンボルに変更されてもよい。スロット内のUnknownシンボルのうち一部/全体は、DL-ULスイッチングのためのギャップ(gqp)として使用されるか、gap以外の他の目的に使用される。UnknownシンボルはFlexibleシンボルと表現されてもよく、本発明ではFlexibleシンボルとUnknownシンボルは互いに混用される。
【0088】
図11を参照すると、スロットは複数のシンボルを含み、各シンボルはDLシンボル、Unknownシンボル、ULシンボルである。スロットは
図2に示したように14個のシンボルを含むが、説明の便宜上、シンボルの個数を7個に仮定する。
図11のUnkownはDL-ULスイッチングギャップを保障するためのシンボルと理解される。
図11の場合、8つのスロット構成(format)を定義する。スロット構成0は、いずれも下りリンクOFDMシンボルからなる。スロット構成1は、6つの下りリンクシンボルと一つのUnkownシンボルからなる。スロット構成2は、5つの下りリンクシンボルと一つのUnkownシンボル、一つの上りリンクシンボルからなる。スロット構成3は、4つの下りリンクシンボルと一つのUnkownシンボル、2つの上りリンクシンボルからなる。スロット構成4は、3つの下りリンクシンボルと一つのUnkownシンボル、3つの上りリンクシンボルからなる。スロット構成5は、2つの下りリンクシンボルと一つのUnkownシンボル、4つの上りリンクシンボルからなる。スロット構成6は、一つの下りリンクシンボルと一つのUnkownシンボル、5つの上りリンクシンボルからなる。スロット構成7は、7つの上りリンクシンボルからなる。本発明では説明の便宜上、スロット構成0をDL-onlyスロット、スロット構成7をUL-onlyスロットと称する。
図11のスロット構造は、12個または14個のOFDMシンボルからなるスロットに拡張して使用される。また、
図11のスロット構造において、一つのスロットは一つ以上のUnkownシンボルを含む。
【0089】
以下、
図12のスロット構造に基づいて、基地局が端末にスロットの構成情報を知らせる方法について説明する。
【0090】
端末にスロットの構成情報を知らせる第1方法として、基地局は端末に半-静的(semi-static)DL/UL割当情報を知らせる。ここで、半-静的DL/UL割当情報をスロット内DL/UL構成に関する情報を含み、これを半-静的スロット-フォーマット情報(半-静的SFI)と称する。基地局は、半-静的DL/UL割当情報(または半-静的SFI)をセル-特定に送るか(例えば、システム情報ブロック’伝送或いはセル-特定RRC情報で伝送)、端末-特定RRC信号を介して伝送する。端末は、半-静的DL/UL割当情報(または半-静的SFI)を受信すれば、後にスロット(ら)がいかなるスロット構成を有するのか分かる。半-静的SFIは、スロット構成周期に当たるスロットセットに対するスロット構成情報を含み、スロット構成情報はスロットセット単位に繰り返し適用される。半-静的DL/UL割当情報(または半-静的SFI)は、スロット構成に関する情報、例えば、スロットにおいて各シンボルが下りリンクシンボルであるのか(以下、DL)、上りリンクシンボルであるのか(以下、UL)、そして下りリンクシンボルでも上りリンクシンボルでもないUnkownシンボルであるのかに関する情報を含む。ちなみに、端末は半-静的DL/UL割当情報(または半-静的SFI)が指示されていないシンボルは「Unkown」が指示されたと仮定する。
【0091】
本発明の一実施例として、半-静的DL/UL割当情報(または半-静的SFI)をシグナリングする一方法として、基地局と端末は常に一つのスロットの構成がDLシンボル、Unknownシンボル、ULシンボルの順序を有すると仮定して、各スロットのDLシンボルの数、NDLを知らせる。端末は、他のRRC信号を介してそのスロットのUnkownシンボルの数、NUnknownを知る。端末は、そのスロットのULシンボルの数はmax(0、Nsymbol-NDL-NUnknown)で求める。ここで、Nsymbolは一つのスロットに含まれた全体シンボルの個数であり、max(x、y)はx、yのうち大きい値を返還する関数である。前記他のRRC信号を介して構成されたUnknownシンボルの数は、端末のDL-ULスイッチングのためのGAPに当たるシンボルの数と同じである。ちなみに、前記方式で一つのスロットの半-静的DL/UL割当情報(または半-静的SFI)を指示するのに必要なビットの数をKとすると、Nsymbol=14である際にNDLが有し得る値は0、1、・・・、14のうち一つの値であるため、K=4になり得る。
【0092】
本発明の一実施例として、半-静的DL/UL割当情報(または半-静的SFI)をシグナリングする他の方法として、基地局と端末は常に一つのスロットの構成がDLシンボル、Unknownシンボル、ULシンボルの順序を有すると仮定して、各スロットのDLシンボルの数、NDLとUnknownシンボルの数、NUnknownを知らせる。端末は、そのスロットのULシンボルの数はmax(0、Nsymbol-NDL-NUnknown)で求める。ここで、Nsymbolは一つのスロットに含まれた全体シンボルの数であり、max(x、y)はx、yのうち大きい値を返還する関数である。基地局が2つのNUnknownを使用すると仮定すれば、前記方式で一つのスロットの半-静的DL/UL割当情報(または半-静的SFI)を指示するのに必要なビットの数をKとすると、Nsymbol=14である際にNDLが有し得る値は0、1、・・・、14を指示するために4ビットが必要となり、2つのNUnknown値を指示するために1ビットが必要となるため、K=5になり得る。
【0093】
本発明の一実施例として、半-静的DL/UL割当情報(または半-静的SFI)をシグナリングする他の方法として、基地局と端末は常に一つのスロットの構成がDLシンボル、Unknownシンボル、ULシンボルの順序を有すると仮定して、各スロットのDLシンボルの数、NDLとULシンボルの数、NULを知らせる。端末は、そのスロットのUnkownシンボルの数はmax(0、Nsymbol-NDL-NUL)で求める。ここで、Nsymbolは一つのスロットに含まれた全体シンボルの数であり、max(x、y)はx、yのうち大きい値を返還する関数である。前記方式で一つのスロットの半-静的DL/UL割当情報(または半-静的SFI)を指示するのに必要なビットの数をKとすると、Nsymbol=14である際、NDLとして0、1、・・・、14、NULとして0、1、・・・、14を使用すると仮定すれば、K=8になり得る。
【0094】
半-静的DL/UL割当情報(または半-静的SFI)をシグナリングするまた他の方法として、基地局と端末は常に一つのスロットの構成がDLシンボル、Unknownシンボル、ULシンボルの順序を有すると仮定して、DLシンボルとULシンボルの数に当たるXとYを知らせる。また、更に、1ビットを介してUL-centricスロットフォーマットであるのかDL-centricスロットフォーマットであるのかを知らせる。ここで、Xが有し得る範囲はYが有し得る範囲より大きい。例えば、XはXmin~Nsymbolの値を有してもよく、Yは0~Ymaxのように制限的な値を有してもよい。ここで、Xminは0より大きいか同じであり、Nsymbolより一さいか同じ数である。好ましくは、Xmin=7である。ここで、Ymaxは0より大きいか同じであり、Xminより小さいか同じである。好ましくは、Ymax=7である。もし、追加の1ビットがDL-centricスロットであることを指示すれば、NDL=Xであり、NUL=Yである。もし、追加の1ビットがUL-centricスロットであることを指示すれば、NDL=Yであり、NUL=Xである。端末は、スロットのUnkownシンボルの数はmax(0、Nsymbol-NDL-NUL)で求める。ここで、Nsymbolは一つのスロットに含まれた全体シンボルの数であり、max(x、y)はx、yのうち大きい値を返還する関数である。前記方式で一つのスロットの半-静的DL/UL割当情報(または半-静的SFI)を指示するのに必要なビットの数をKとすると、Nsymbol=14である際、X=7、8、9、10、11、12、13、14を示し、Y=0、1、2、3、4、5、6、7を示すと仮定すればそれぞれ3ビットずつ必要となり、DL-carrierであるのかUL-carrierであるのかを判定するために1ビットが必要なため、K=7になり得る。
【0095】
本発明の一実施例として、半-静的DL/UL割当情報(または半-静的SFI)をシグナリングする更に他の方法として、基地局と端末は常に一つのスロットの構成がDLシンボル、Unknownシンボル、ULシンボルの順序を有すると仮定して、一つのスロット内でUnknownシンボルが占めるシンボルの開始地点とその長さを知らせる。詳しくは、スロットのシンボルの数をNsymbolとし、Nstartをスロット内でUnknownシンボルが始まるOFDMシンボルの位置、Lsymbolsを連続して割り当てられたUnknownシンボルの数とする。また、OFDMシンボルの位置は0から始まると仮定する。一つのスロットにおいて、Unknownシンボルが割り当てられている情報を知らせるための値、SIV(Symbol indication value)は以下のように決められる。
【0096】
【0097】
ここで、floor(x)はxより小さいか同じ数のうち最も大きい整数を返還する関数である。また、SIV値は0~Nsymbol*(Nsymbol+1)/2-1の間の値を有する。例えば、スロットが14個のシンボルを有し、すべてUnknownシンボルであれば、Nstart=0、Lsymbols=14であるため、SIV=27である。UnknownシンボルがOFDMシンボル4、5、6に位置すれば、Nstart=4、Lsymbols=3であるため、SIV=32である。0~Nsymbol*(Nsymbol+1)/2-1の間のSIV値は一つのスロット内に少なくとも一つのUnknownシンボルが存在すると仮定し、DL-onlyスロット(つまり、スロットの全てのシンボルがDLシンボルであるスロット)とUL-onlyスロット(つまり、スロットの全てのシンボルがULシンボルであるスロット)を指示することができない。
【0098】
一方、SIV値に追加の値を加えて、一つのスロットが全てDLシンボルでのみからなること、全てULシンボルでのみからなることを指示しすることができる。例えば、全てDLシンボルでのみからなるスロットを指示するために、SIV=Nsymbol*(Nsymbol+1)/2を指示してもよく、全てULシンボルでのみからなるスロットを指示するために、SIV=Nsymbol*(Nsymbol+1)/2+1を指示してもよい。他の例として、全てULシンボルでのみからなるスロットを指示するために、SIV=Nsymbol*(Nsymbol+1)/2を指示してもよく、全てDLシンボルでのみからなるスロットを指示するために、SIV=Nsymbol*(Nsymbol+1)/2+1を指示してもよい。本方式では、SIVは0~Nsymbol*(Nsymbol+1)/2+1の範囲を有する。よって、必要なビット数は、ceil(log2(Nsymbol*(Nsymbol+1)/2+2))ビットである。ここで、ceil(x)はxより大きいか同じ数のうち最も小さい整数を返還する関数である。よって、Nsymbol=14であれば7ビットが必要である。
【0099】
一方、0~Nsymbol*(Nsymbol+1)/2+1の間のSIV値のうち一部は、一つのスロットが全てDLシンボルのみからなることを指示すると解析される。例えば、スロットの最初のOFDMシンボルがUnknownシンボルで、残りが全てULであることを指示するSIV値は、全てULシンボルからなるスロットを指示すると解析される。また、スロットの最後OFDMシンボルがUnknownで、残りが全てDLであることを指示するSIV値は、全てDLシンボルからなるスロットを指示すると解析される。
【0100】
SIV方式を利用してスロット構成を指示する際、SIVに使用されるビットを減らすための方法として、Unknownが位置し得るシンボルの位置を制限する。例えば、一つのスロットに全体Nsymbol個のシンボルがあれば、Unkownは常にOFDMシンボルAからOFDMシンボルBまでの間にのみ位置し得ると制限してもよい。よって、SIV方式は、OFDMシンボルAからOFDMシンボルBまでの間のB-A+1個のシンボル内でUnknownシンボルの開始位置と長さを示す。例えば、A=6でB=11であればSIV値は0~20まで表現され、5ビットが必要となる。
【0101】
SIV方式を利用してスロット構成を指示する際、SIVに使用されるビットを減らすための方法として、Unknownが占めるシンボルの粒度(granularity)を制限する。前記では、Unkownが占めるシンボルは1シンボル単位であった、これをPシンボル単位に伸ばすことができる。SIVは、P個に束ねたUnknownシンボルグループの開始位置と連続する個数を知らせる。例えば、P=2であればSIVに必要なビット数は5ビットに減る。
【0102】
半-静的DL/UL割当情報(または半-静的SFI)をシグナリングする更に他の方法として、スロットは2つのサブ-スロットからなり、基地局と端末は各サブ-スロットは常にDLシンボル、Unknownシンボル、ULシンボルの順序を有すると仮定する。各サブ-スロットの構成を知らせる方法として、前記SIV方式を利用する。つまり、各サブ-スロット内でULシンボルが始まる位置と終わる位置を知らせる。詳しくは、サブ-スロットのシンボルの数をNsub-symbolとし、Nsub-startをサブ-スロット内でUnknownシンボルが始まるOFDMシンボルの位置、Lsub-symbolsを連続して割り当てられたOFDMシンボルの数とする。また、OFDMシンボルの位置は0から始まると仮定する。一つのサブ-スロットにおいて、Unknownシンボルが割り当てられている情報を知らせるための値、SIVは以下のように決められる。
【0103】
【0104】
ここで、SIV値は0~Nsub-symbol*(Nsub-symbol+1)/2-1の間の値を有する。0~Nsub-symbol*(Nsub-symbol+1)/2-1の間のSIV値は、一つのサブ-スロット内に少なくとも一つのUnknownシンボルが存在すると仮定する。
【0105】
一方、SIV値に追加の値を加えて、一つのサブ-スロットが全てDLシンボルでのみからなること、全てULシンボルでのみからなることを指示しすることができる。例えば、全てDLシンボルでのみからなるサブ-スロットを指示するために、SIV=Nsub-symbol*(Nsub-symbol+1)/2を指示してもよく、全てULシンボルでのみからなるサブ-スロットを指示するために、SIV=Nsub-symbol*(Nsub-symbol+1)/2+1を指示してもよい。他の例として、全てULシンボルでのみからなるサブ-スロットを指示するために、SIV=Nsub-symbol*(Nsub-symbol+1)/2を指示してもよく、全てDLシンボルでのみからなるサブ-スロットを指示するために、SIV=Nsub-symbol*(Nsub-symbol+1)/2+1を指示してもよい。よって、サブ-スロットのフォーマットを示すために必要なビット数は、Nsub-symbol*ceil(log2(Nsub-symboll*(Nsub-symbol+1)/2+2))bitである。ここで、ceil(x)はxより大きいか同じ数のうち最も小さい整数を返還する関数である。よって、Nsymbol=14でNsub-symbol=7であればサブ-スロット当たり5ビットが必要となり、一つのスロットのために10ビットが必要となる。
【0106】
一方、0~Nsub-symbol*(Nsub-symbol+1)/2-1の間のSIV値のうち一部は、一つのサブ-スロットが全てDLシンボルのみからなることを指示すると解析される。例えば、サブ-スロットの最初のOFDMシンボルがUnknownシンボルで、残りが全てULであることを指示するSIV値は、全てULシンボルからなるサブ-スロットを指示すると解析される。また、サブ-スロットの最後OFDMシンボルがUnknownで、残りが全てDLであることを指示するSIV値は、全てDLシンボルからなるサブ-スロットを指示すると解析される。
【0107】
一つのスロットが2つのサブ-スロットからなる際、一つのスロットのスロット構成情報は2つのサブ-スロットの構成情報で表現されて伝送される。つまり、最初のサブ-スロットの構成情報を示すSIVをSVI1とし、2番目のサブ-スロットの構成情報を示すSIVをSVI12とすれば、端末はSIV1とSIV2を介して全体スロットの構成情報を知ることができる。ちなみに、SIV1とSIV2はジョイント符号化されて伝送される。ジョイント符号化の一例として、スロット構成情報はSIVjoint-encoding=SIV1*Q+SIV2の形態に表現される。この際、QはSIV2が有し得る最も大きい値より1大きい値である。端末はSIVjoint-encodingをQで割った残りを介してSIV2を得て、(SIVjoint-encoding-SIV2)/Qを介してSIV1を得る。
【0108】
前記説明では、SIVはUnknownシンボルの開始と終了シンボルを知らせている。同じ方式で、スロットの最後のDLシンボルと最初のULシンボルをSIV方式で指示することができる。
【0109】
端末にスロット構成情報を知らせる第2方法として、GC-PDCCHを介してSFI、つまり、スロットのシンボルが下りリンクシンボル(DL)であるのか、上りリンクシンボル(UL)であるのか、下りリンクシンボルでも上りリンクシンボルでもない(Unkown)のかに関する情報を伝達する。ここで、SFIを有するGC-PDCCHは、従来のGC-PDCCHと区別するために新たなGC-RNTIにスクランブルされる。便宜上、これをSFI-RNTIと称する。以下では、GC-PDCCHを介して伝送されるSFIをDynamic SFI from GC-PDCCH、或いはSFI_GC-PDCCHと称する。
【0110】
図13を参照すると、基地局はL1信号を利用してスロット構成(或いはスロットフォーマット)を変更し、変更されたスロット構成に関する情報(つまり、Dynamic SFI)をGC-PDCCHを介して端末に伝送する。端末はGC-PDCCHからスロット構成情報を受信し、スロット構成情報に応じて無線信号を送受信する。スロット構成情報はSFI_GC-PDCCHが検出された現在のスロット構成に関する情報を伝達する。また、スロット構成情報は、SFI_GC-PDCCHが検出された現在のスロット構成だけでなく、次にスロット(ら)の構成に関する情報を一度に伝送するか、現在のスロット構成が次のいくつかのスロットまで同じ構成を有することを知らせる情報を伝送するか、現在のスロットと次のスロットの構成情報を伝達する。
【0111】
SFI_GC-PDCCHを介して端末にスロットフォーマットを知らせるために、基地局はSFI_GC-PDCCHが指示可能なスロットフォーマットを端末に予め知らせる。この際、SFI_GC-PDCCHが指示可能なスロットフォーマットは、端末-特定RRC信号を利用して端末に提供される。つまり、端末がSFI_GC-PDCCHを受信してスロットフォーマットを知るためのスロットフォーマットのマッピングテーブルは、端末-特定RRC信号で予め構成される。端末-特定RRC信号で端末にSFI_GC-PDCCHが指示可能なスロットフォーマットを知らせる方法は、各シンボルごとにDLシンボル、ULシンボル、またはUnknownシンボルであるのかを知らせる方式となり、上述した半-静的DL/UL割当情報(または半-静的SFI)方式でスロット構成情報を知らせるSIV方式となる。他の方式として、端末-特定RRC信号で端末にSFI_GC-PDCCHが指示可能なスロットフォーマットを知らせる方法として、半-静的DL/UL割当情報(または半-静的SFI)でUnkownと指示したシンボルに対してDL/ULを指示する。例えば、半-静的DL/UL割当情報(または半-静的SFI)で5つの「Unkown」シンボルを指示すれば、SFI_GC-PDCCHは5つの「Unkown」シンボルに対してDLであるのか、ULであるのか、または「Unknown」であるのかを知らせる。次に、SFI_GC-PDCCHがスロットフォーマットは基地局と端末との間に予め-定義される。
【0112】
表3は、基地局が端末に指示するSFI_GC-PDCCHを例示する。表3において、DはDLシンボルを、UはULシンボルを、XはUnknownシンボルを示す。表3のように、一つのスロットで最大2回のDL/ULスイッチングが許容される。
【0113】
【0114】
SFI_GC-PDCCHは、一つのスロットまたは複数個のスロットのスロット構成に関する情報を含む。
【0115】
SFI_GC-PDCCHが一つのスロット構成を含めば、SFI_GC-PDCCHは「Slot_index_offset」と「Slot_format_index」を含む/指示する。SFI_GC-PDCCHがSlot_index_offset=k、Slot_format_index=iを指示すれば、端末はSFI_GC-PDCCHを以下のように解析する。SFI_GC-PDCCHがスロットnで受信されれば、スロットn+kはスロットフォーマットiに従う。ここで、スロットフォーマットiは、RRC信号によって予め指定された複数のスロットフォーマットのうちi番目のスロットフォーマットを意味する。「Slot_index_offset」はSFI_GC-PDCCHによって指示されず、RRC階層で予め構成される。端末はRRC階層によって予め構成された「Slot_index_offset」値をSFI_GC-PDCCHを解析するのに使用する。
【0116】
端末が複数個のスロット構成情報を知らせる際、SFI_GC-PDCCHは「Slot_numbers」と一つの「Slot_format_index」を含む/指示する。SFI_GC-PDCCHがSlot_numbers=k、Slot_format_index=iを指示すれば、端末はSFI_GC-PDCCHを以下のように解析する。SFI_GC-PDCCHがスロットnで受信されれば、スロットnからk個のスロットがスロットフォーマットiに従う。ここで、スロットフォーマットiは、表3のi番目のスロットフォーマット、またはRRC信号によって予め指定された複数のスロットフォーマットのうちi番目のスロットフォーマットを意味する。
【0117】
端末が複数個のスロット構成情報を知らせる際、SFI_GC-PDCCHは複数個の「Slot_format_index」を含む/指示する。SFI_GC-PDCCHがSlot_format_indexに[i1、i2、・・・、ij]に当たる値を指示すれば、端末はSFI_GC-PDCCHを以下のように解析する。SFI_GC-PDCCHがスロットnで受信されれば、スロットnからスロットn+k-1は、スロットフォーマットi1、スロットフォーマットi2、・・・、スロットフォーマットijを順次に従う。ここで、スロットフォーマットi1、・・・、ijは、表3のi1、・・・、ij番目のスロットフォーマット、またはRRC信号によって予め指定された複数のスロットフォーマットのうち、i1、・・・、ij番目のスロットフォーマットを意味する。
【0118】
端末が複数個のスロット構成情報を知らせる際、SFI_GC-PDCCHは「Slot_numbers」と複数個の「Slot_format_index」を含む/指示する。SFI_GC-PDCCHがSlot_numbers=k、Slot_format_indexに[i1、i2、・・・、ij]に当たる値を指示すれば、端末はSFI_GC-PDCCHを以下のように解析する。SFI_GC-PDCCHがスロットnで受信されれば、スロットnからスロットn+j*k-1まで[スロットフォーマットi1、スロットフォーマットi2、・・・、スロットフォーマットij]がk回繰り返される。他の解析として、jがkの約数であれば、スロットnからスロットn+k-1まで[スロットフォーマットi1、スロットフォーマットi2、・・・、スロットフォーマットij]がk/j回繰り返される。ここで、スロットフォーマットi1、・・・、ijは、表3のi1、・・・、ij番目のスロットフォーマット、またはRRC信号によって予め指定された複数のスロットフォーマットのうち、i1、・・・、ij番目のスロットフォーマットを意味する。
【0119】
端末が複数個のスロット構成情報を知らせる際、SFI_GC-PDCCHは「Slot_numbers」と複数個の「Slot_format_index」を含む/指示する。SFI_GC-PDCCHがSlot_numbers=k、Slot_format_indexに[i1、i2、・・・、ij]を指示すれば、端末はSFI_GC-PDCCHを以下のように解析する。SFI_GC-PDCCHがスロットnで受信されれば、スロットn~スロットn+k-1はスロットフォーマットi1、スロットn+k~スロットn+2*k-1はスロットフォーマットi2、・・・、スロットn+(j-1)*k~スロットn+j*k-1はスロットフォーマットijに従う。他の解析として、jがkの約数であれば、スロットn~スロットn+k/j-1はスロットフォーマットi1、スロットn+k/j~スロットn+2*k/j-1はスロットフォーマットi2、・・・、スロットn+(j-1)*k/j~スロットn+k-1はスロットフォーマットijに従う。ここで、スロットフォーマットi1、・・・、ijは、表3のi1、・・・、ij番目のスロットフォーマット、またはRRC信号によって予め指定された複数のスロットフォーマットのうち、i1、・・・、ij番目のスロットフォーマットを意味する。
【0120】
端末が複数個のスロット構成情報を知らせる際、SFI_GC-PDCCHは複数個の「Slot_format_index」、複数個の「Applied_slot_format_index」を含む/指示する。SFI_GC-PDCCHがSlot_format_index=[i1、i2、・・・、ij]、Applied_slot_format_index=[a(1)、a(2)、・・・、a(j)]を指示すれば、端末はSFI_GC-PDCCHを以下のように解析する。SFI_GC-PDCCHはスロットnで受信されれば、スロットnはスロットフォーマットia(1)、スロットn+1はスロットフォーマットia(2)、・・・、スロットn+k-1はスロットフォーマットia(k)に従う。ここで、a(1)、・・・、a(k)は、1、・・・、j値のうち一つの値を有する。ここで、スロットフォーマットi1、・・・、ijは、表3のi1、・・・、ij番目のスロットフォーマット、またはRRC信号によって予め指定された複数のスロットフォーマットのうち、i1、・・・、ij番目のスロットフォーマットを意味する。
【0121】
端末が複数個のスロット構成情報を知らせる際、SFI_GC-PDCCHは複数個の「Slot_format_index」、複数個の「Applied_slot_index」を含む/指示する。SFI_GC-PDCCHがSlot_format_index=[i1、i2、・・・、ij]、Applied_slot_index=[b(1)、b(2)、・・・、b(j)]を指示すれば、端末はSFI_GC-PDCCHを以下のように解析する。SFI_GC-PDCCHがスロットnで受信されれば、スロットn+b(1)はスロットフォーマットi1、スロットn+b(2)はスロットフォーマットi2、・・・、スロットn+b(j)はスロットフォーマットijに従う。ここで、b(1)、・・・、b(j)は順次に増加し、それぞれ負ではない整数値を有する。つまり、b(1)<b(2)<・・・<b(j)。また、スロットフォーマットi1、・・・、ijは、表3のi1、・・・、ij番目のスロットフォーマット、またはRRC信号によって予め指定された複数のスロットフォーマットのうち、i1、・・・、ij番目のスロットフォーマットを意味する。
【0122】
端末が複数個のスロット構成情報を知らせる際、SFI_GC-PDCCHは複数個の「Slot_format_index」、複数個の「Applied_slot_index」を含む/指示する。SFI_GC-PDCCHがSlot_format_index=[i1、i2、・・・、ij]、Applied_slot_index=[b(1)、b(2)、・・・、b(j)]を指示すれば、端末はSFI_GC-PDCCHを以下のように解析する。SFI_GC-PDCCHがスロットnで受信されれば、スロットn+b(1)はスロットフォーマットi1、スロットn+b(1)+b(2)はスロットフォーマットi2、・・・、スロットn+b(1)+b(2)+・・・+b(j)はスロットフォーマットijに従う。ここで、b(1)、・・・、b(k)はそれぞれ負ではない整数値のうち一つを有する。また他の解析として、SFI_GC-PDCCHがスロットnで受信されれば、スロットn-1+b(1)はスロットフォーマットi1、スロットn-1+b(1)+b(2)はスロットフォーマットi2、・・・、スロットn-1+b(1)+b(2)+・・・+b(j)はスロットフォーマットijに従う。ここで、b(1)、・・・、b(k)はそれぞれ自然数値を有する。スロットフォーマットi1、・・・、ijは、表3のi1、・・・、ij番目のスロットフォーマット、またはRRC信号によって予め指定された複数のスロットフォーマットのうち、i1、・・・、ij番目のスロットフォーマットを意味する。
【0123】
前記方法において、Slot_numbersはRRC信号で知らせ、SFI_GC-PDCCHには含まれない。この場合、端末はSFI_GC-PDCCHを受信した際、RRC信号を介して得た「Slot_numbers」を利用してスロット構成情報を知る。他の方法として、Slot_numbersはSFI_GC-PDCCHが伝送される周期に応じて決定される。例えば、端末がDynamic SFIが伝送されるGC-PDCCHを4スロットごとにモニタリングすれば、Slot_numbersは4つのスロットである。
【0124】
前記方法において、スロットは、半-静的SFIで構成した少なくとも一つのUnknownシンボルを含むスロットに対置して説明してもよい。つまり、前記SFI_GC-PDCCHで指示したスロットフォーマットは、半-静的SFIで構成した少なくとも一つのUnknownシンボルを含むスロットに順次に適用される。
【0125】
端末にスロット構成情報を知らせる第3方法として、US-PDCCHのDCIを利用してスケジューリングされたスロットの構成を知ることができる。例えば、DCIがDL信号またはチャネル(例えば、PDSCHまたはCSI-RS)スケジューリング情報を含んでいれば、端末はスロット内でDL信号またはチャネルがスケジューリングされているシンボルをDLシンボルと仮定する。これに限らないが、DCIはPDSCHの開始位置と長さに関する情報を含んでもよい。また、DCIがUL信号またはチャネル(例えば、PUSCHまたはSRS)スケジューリング情報を含んでいれば、端末はスロット内でUL信号またはチャネルがスケジューリングされているシンボルをULシンボルと仮定する。これに限らないが、DCIはPUSCHの開始位置と長さに関する情報を含んでもよい。前記(DL/UL grant)DCIは、C-RNTIでスクランブルされたDCIである。以下では、US-PDCCHを介して伝送されるスロット構成情報をDynamic SFI from US-PDCCH、或いはSFI_US-PDCCHと称する。SFI_US-PDCCHは、スロット内でスケジューリングされたOFDMシンボル(ら)に関する構成情報を提供する。本明細書では発明の理解を助けるために信号とチャネルを区別して記載しているが、信号は一般にチャネルを介して伝送される信号を含み、信号/チャネルは信号と通称する。
【0126】
図14を参照すると、基地局が下りリンクスケジューリング情報を伝達するSFI_US-PDCCHにおいて、PDSCHの開始OFDMシンボルインデックス及び終了OFDMシンボルインデックス、またはその情報を知ることができる情報を知らせる。端末は、SFI_US-PDCCHの受信に成功したらPDSCHの開始OFDMシンボルインデックス及び終了OFDMシンボルインデックス、またはその情報を知ることができる情報がわかり、スケジューリング情報に合わせてレート-マッチングしてPDSCHを受信する。
図14を参照すると、端末のためのPDSCHがスケジューリングされるスロットは、SFI_US-PDCCH伝送スロットと同じスロットであるスロットnである。また、端末のためのPDSCHがスケジューリングされるスロットは、SFI_US-PDCCHが伝送された後のn+k(ここで、kは1以上の整数)番目のスロットになってもよく、或いはSFI_US-PDCCHが伝送されたn番目のスロットからn+L-1(ここで、Lはスロットアグリゲーションを仮定すれば、端末に割り当てられたPDSCHが伝送されるスロットの個数を意味する)までのスロットになってもよい。端末のためにPDSCHがスケジューリングされるスロットのインデックスは、PDSCHをスケジューリングするSFI_US-PDCCHから伝送される。よって、端末は前記PDSCHが形成されたシンボルをDLシンボルと仮定する。
【0127】
図14を参照すると、基地局が上りリンクスケジューリング情報を伝達するSFI_US-PDCCHにおいて、PUSCHの開始OFDMシンボルインデックス及び終了OFDMシンボルインデックス、またはその情報を知ることができる情報を知らせる。端末は、SFI_US-PDCCHの受信に成功したらPUSCHの開始OFDMシンボルインデックス及び終了OFDMシンボルインデックス、またはその情報を知ることができる情報がわかり、スケジューリング情報に合わせてレート-マッチングしてPUSCHを受信する。
図14を参照すると、端末のためのPUSCHがスケジューリングされるスロットは、SFI_US-PDCCH伝送スロットと同じスロットであるスロットnである。また、端末のためのPUSCHがスケジューリングされるスロットは、SFI_US-PDCCHが伝送された後のn+k(ここで、kは1以上の整数)番目のスロットになってもよく、或いはSFI_US-PDCCHが伝送されたn+k番目(ここで、kは0より大きい整数)のスロットからn+k+L-1(ここで、Lはスロットアグリゲーションを仮定すれば、端末に割り当てられたPUSCHが伝送されるスロットの個数を意味する)までのスロットになってもよい。端末のためにPUSCHがスケジューリングされるスロットのインデックスは、PUSCHをスケジューリングするSFI_US-PDCCHから伝送される。よって、端末は前記PUSCHが形成されたシンボルをULシンボルと仮定する。
【0128】
他の例として、基地局はSFI_GC-PDCCHを介してスロット構成情報の一部を伝送し、残りの部分をスケジューリング情報を伝達するSFI_US-PDCCHを伝送する。端末はSFI_GC-PDCCHを受信し、SFI_US-PDCCHを受信する際、スロットフォーマット/構成を知る。詳しくは、構成可能なスロット構成指示情報を2つのステップに区分して伝達することであって、第1ステップ(グループ共通)では全体構成の一部のセットを指示し、第2ステップで該当セット内の特定構成を指示する。
図11を参照すると、基地局は8つのスロット構成を2つずつ束ねて、4つのスロット構成情報をSFI_GC-PDCCHを介して送り、2つのスロット構成のうち一つはSFI_US-PDCCHを介して伝達する。端末はSFI_GC-PDCCHから受信された2つずつ束ねられて伝達されたスロット構成情報と、SFI_US-PDCCHから受信された2つのスロット構成のうち一つを知らせる情報を利用して全体のスロット構成を知る。前記方式を介し、SFI_GC-PDCCHとSFI_US-PDCCHを介してスロット構成情報を送る制御オーバーヘッドを減らすことができる。
【0129】
端末は、伝達遅延(propagation delay)のため上りリンク信号を下りリンク信号より早く伝送する。これをTiming advance(TA)と称し、TAのための値はRRC信号に設定される。よって、端末は下りリンクシンボルの直後に上りリンクシンボルが配置されれば、下りリンクシンボルにおける受信と上りリンクシンボルにおける送信を同時にしなければならない。これを解決するために、端末に下りリンクシンボルと上りリンクシンボルとの間にDL-to-ULスイッチングのためのGAPシンボルが必要となる。GAPシンボルをUnknownシンボルで示してもよい。よって、端末にDLシンボルとULシンボルとの間にUnknownシンボルなしにスロットが構成されれば、スロットにUnknownシンボルを挿入する必要がある。
【0130】
図15と
図16を参照すると、DL-onlyスロット(例えば、スロットn+k)を割り当てられた端末は、次のスロット(例えば、スロットn+k+1)がUL-onlyスロットからなることを知ったら、DL-onlyスロットの最後のG個のOFDMシンボルはパンクチャリング(puncturing)されるか受信されない。ここで、GはDLとULとの間のギャップであって、端末またはセルごとに異なる値であってもよく、端末と基地局が予め知っている値であってもよい。Gは、OFDMシンボルの個数または一定時間区間で表現される。
【0131】
図17を参照すると、端末は、スケジューリングされる時点(例えば、スロットn)にGC-PDCCHまたはスケジューリング情報が入ったUS-PDCCHを介して未来のスロット(例えば、スロットn+k+1)の構成としてUL-onlyを割り当てられ、割り当てられたUL-onlyスロットの直前のスロット(例えば、スロットn+k)でGC-PDCCHが伝送/受信される。この際、UL-onlyスロットの直前のスロット(例えば、スロットn+k)のGC-PDCCHはUL-onlyスロットの前のスロット構成を知らせ、端末はUL-onlyスロットの直前のスロット(例えば、スロットn+k)がDL-onlyスロットであるのかを知るために、UL-onlyスロットの直前のスロット(例えば、スロットn+k)から受信されたGC-PDCCHのスロット構成情報を利用する。
【0132】
図18を参照すると、端末は、スケジューリングされる時点(例えば、スロットn)にGC-PDCCHまたはスケジューリング情報が入ったUS-PDCCHを介して未来のスロット(例えば、スロットn+k+1)の構成としてUL-onlyを割り当てられ、割り当てられたUL-onlyスロットの前のスロット(例えば、スロットn+k、n+k-1、・・・)のうち少なくとも一つ(例えば、スロットn+k-i)でGC-PDCCHが伝送/受信される。この場合、前記GC-PDCCHはUL-onlyスロット(例えば、スロットn+k+1)の直前のスロット構成を知らせ、端末はUL-onlyスロットの直前のスロット(例えば、スロットn+k)がDL-onlyスロットであるのかを知るために割り当てられたUL-onlyスロットの前の最も近いスロットから受信されたGC-PDCCHのスロット構成情報を利用する。
【0133】
図17と
図18を参照すると、UL-onlyスロットを割り当てられた端末は前のスロットがDL-onlyスロットからなることを知ったら、UL-onlyスロットの最初のG個のOFDMシンボルをパンクチャリングするか伝送しない。ここで、GはDLとULとの間のギャップであって、端末またはセルごとに異なる値、またはセルごとに異なる値であってもよく、端末と基地局が予め知っている値であってもよい。Gは、OFDMシンボルの個数または一定時間区間で表現される。一例として、Gが端末ごとに異なる値を有すれば、基地局と端末との間に設定されたTA値を利用してGが決定される。TA値が小さい端末のG値は一つのOFDMシンボルで与えられ、TA値が大きい端末のG値は2つのOFDMシンボルで与えられる。
【0134】
実施例2:スロット構成情報オーバーライド(override)
上述したように、スロット構成情報を端末に知らせる3つの方法、(i)半-静的SFI、(ii)SFI_GC-PDCCH、(iii)SFI_US-PDCCHが存在する。上述したように、半-静的SFIはRRC信号からなるスロット構成情報であり、SFI_GC-PDCCHとSFI_US-PDCCHはL1信号からなるスロット構成情報である。半-静的SFIには、スロットのシンボルをDLシンボル、ULシンボル、またはUnknownシンボルに指示する情報がある。SFI_GC-PDCCHには、スロットのシンボルをDLシンボル、ULシンボル、またはUnknownシンボルに指示する情報がある。SFI_US-PDCCHには、スロットのシンボルをDLシンボル、またはULシンボルに指示する情報がある。端末はRRC信号とL1信号を受信したら、スロットのシンボルがDLシンボル、ULシンボル、Unknownシンボルのうちどのシンボルであるのかを判断すべきであり、判断されたシンボルに応じて信号伝送可否を決定すべきである。
【0135】
本発明において、半-静的SFIで設定した下りリンクシンボルと上りリンクシンボルは、SFI_GC-PDCCHまたはSFI_US-PDCCHによって他の方向に指示されるか、Unkownに指示なれない。しかし、半-静的SFIで設定したUnkownシンボルは、SFI_GC-PDCCHまたはSFI_US-PDCCHによって他の方向に指示される。よって、本発明で解決しようとする問題は、特別な記載がない限り、半-静的SFIでUnkownに構成したシンボルに関する。
【0136】
SFI_GC-PDCCH間のオーバーライド
本発明で解決しようとする問題のうち一つは、一つのスロットに関する構成情報が複数のSFI_GC-PDCCHで受信されるように構成される際、端末が複数のSFI_GC-PDCCHを解析する方法に関する。
【0137】
図13と
図19を参照すると、基地局はSFI_GC-PDCCHを介して、(i)現在のスロットのみのためのスロット構成情報、(ii)現在のスロットと次のスロットに関する構成情報、または(iii)現在のスロット及び未来のN個のスロットのスロット構成情報を含む。端末はSFI_GC-PDCCHから伝送されるスロット構成情報に応じて、現在のスロットまたは現在のスロットの後のN個のスロット構成をSFI_GC-PDCCHを受信する際に知るように設定される。ここで、Nは1以上の整数である。Nは動的に変更されるか、RRCに設定されるか、RRCに設定されたセット内で基地局が端末に動的に指示する。
図19を参照すると、SFI_GC-PDCCHが複数のスロット構成情報を伝達する際、一つのスロットのスロット構成情報が複数のSFI_GC-PDCCHによって伝送される。本発明の一例として、端末が基地局が端末から一つのスロットの構成情報に関するSFI_GC-PDCCHを複数個受信すれば、基地局と端末は以下のように動作する。
-複数個のSFI_GC-PDCCHのうち最も最近に受信に成功したSFI_GC-PDCCHの情報を利用し、DLシンボル、ULシンボル、またはUnknownシンボルを判断して下りリンク伝送を受信するか、上りリンクの送信を行う。つまり、複数個のSFI_GC-PDCCHのうち一つのSFI_GC-PDCCHの受信に成功したら、そのSFI_GC-PDCCHの情報を利用してDLシンボル、ULシンボル、またはUnknownシンボルを判断する。つまり、端末は一つのスロットに対して複数個のSFI_GC-PDCCHが同じDLシンボル、ULシンボル、またはUnknownシンボルの構成を指示すると仮定する。
-複数個のSFI_GC-PDCCHのうち最も最近に受信するように構成されたSFI_GC-PDCCHの情報を利用し、DLシンボル、ULシンボル、またはUnknownシンボルを判断して下りリンク伝送を受信するか、上りリンクの送信を行う。つまり、複数個のSFI_GC-PDCCHの最も最新のSFI_GC-PDCCHの受信に成功したら、そのSFI_GC-PDCCHの情報を利用してDLシンボル、ULシンボル、またはUnknownシンボルを判断する。端末は前のSFI_GC-PDCCHのが指示したDLシンボル、ULシンボル、またはUnknownシンボルがこの後SFI_GC-PDCCHで変更され得ると仮定する。
【0138】
例えば、連続した2つのスロットにおいて、或いは連続した周期のスロットでスロット構成情報の変更に関するGC-PDCCHを受信するようにする際、一つは受信し他の一つは受信できないことがある。例えば、1)2つのスロットにおいて、先行スロットではSFI_GC-PDCCHを受信できず、後行スロットではSFI_GC-PDCCHを受信するか、2)逆に、2つのスロットにおいて、先行スロットではSFI_GC-PDCCHを受信し、後行スロットではSFI_GC-PDCCHを受信できない可能性がある。この場合、端末は受信に成功したSFI_GC-PDCCHで指示した構成情報を端末動作に活用する。一方、1)と2)の場合、端末は基地局からスロット構成情報を受信することに失敗したと仮定する。これによって、端末はスロット構成情報を変更/更新せずに端末が現在有するスロット構成情報を利用して、スケジューリングされた下りリンクの受信や上りリンクの送信を行う。或いは、1)と2)の場合であっても、SFI_GC-PDCCHを受信したスロットを基準に、基地局から連続してスロット構成情報の変更に関するSFI_GC-PDCCHを受信した場合と同じく、下記3つの方式で端末の下りリンクの受信、及び上りリンクの伝送を行う。
-GC-PDCCHを受信したスロットの次のスロットから、基地局は変更されたスロット構成情報を利用して下りリンクの伝送を行うか上りリンクの受信を行い、端末は変更されたスロット構成情報を仮定して、下りリンクの受信、及び上りリンクの伝送を行う。
-周期的に設定された伝送区間において、GC-PDCCHを受信した次の周期のスロットから始まって、基地局は変更されたスロットの構成情報を利用して下りリンクの伝送を行うか上りリンクの受信を行うようにし、端末は変更されたスロット構成情報を仮定して、下りリンクの受信、及び上りリンクの伝送を行う。
-GC-PDCCHを受信したスロットから始まって、基地局は変更されたスロット構成情報を利用して下りリンクの伝送を行うか上りリンクの受信を行い、端末は変更されたスロット構成情報を仮定して下りリンクの受信、及び上りリンクの伝送を行う。
【0139】
SFI_GC-PDCCHとSFI_US-PDCCHとの間のオーバーライド
本発明の提案において、スロット構成情報はSFI_GC-PDCCH及び/またはSFI_US-PDCCHから伝送される。本発明が解決しようとする問題のうち他の一つは、一つの端末がSFI_GC-PDCCHとSFI_US-PDCCHを受信すれば、SFI_GC-PDCCHで指示したスロット構成に関する情報とSFI_US-PDCCHで指示したスロット構成に関する情報と異なる場合の端末の動作に関する。
【0140】
図13と
図14を参照すると、端末はSFI_GC-PDCCHのスロット構成情報(例えば、スロット内のシンボル構成情報)を介してスロットの構成を知り(
図13)、SFI_US-PDCCHのスケジューリング情報(例えば、DL/ULスケジューリングされたOFDMシンボルセット)を利用してスケジューリングされたスロットの構成を知る(
図14)。同じスロットに対し、前記2つの情報を介して得たスロットの構成は同じであってもよく、異なってもよい。
【0141】
一方、(スケジューリングされたシンボルに対して)SFI_GC-PDCCHから伝送されるスロット構成情報とSFI_US-PDCCHから伝送されるスロット構成情報が互いに合わなければ、端末はSFI_US-PDCCHを優先し、受信に成功したSFI_GC-PDCCHから伝送されたスロット構成情報を捨てる。つまり、端末はSFI_GC-PDCCH内のスロット構成情報は検出されていないと仮定し(例えば、SFI_GC-PDCCH検出後の動作をスキップ/取り消し)、SFI_US-PDCCH内のスケジューリング情報とスロット構成情報に応じて下りリンクの受信動作や上りリンクの送信動作を行う。つまり、SFI_GC-PDCCHとSFI_US-PDCCHの衝突可否とは関係なく、端末は常にSFI_US-PDCCHを介してスケジューリングされた通りにPUSCH伝送またはPDSCH受信を行う。一方、本方案はシンボル単位で適用される。例えば、端末は衝突シンボルに対してのみSFI_GC-PDCCHが検出されていないと仮定する。
【0142】
他の方案として、(スケジューリングされたシンボルに対して)SFI_US-PDCCHから受信されたスケジューリング情報がSFI_GC-PDCCHから受信した構成情報とは異なければ端末はSFI_US-PDCCHによるスケジューリング情報を無視し、該当スケジューリングによる上りリンクの伝送(例えば、PUSCH)或いは下りリンクの受信(例えば、PDSCH)を行わない。
【0143】
一例として、SFI_US-PDCCHのスケジューリング情報が知らせたPDSCH受信区間(OFDMシンボル)がSFI_GC-PDCCHのスロット構成情報によるDL構成と一致しなければ、端末はSFI_US-PDCCHから受信されたスケジューリング情報がGC-PDCCHから受信された(スロット構成)情報と異なると判断する。例えば、
図11と
図14を参照すると、SFI_GC-PDCCHがスロット構成3を指示すれば、SFI_US-PDCCHがPDSCHの終了位置が4番目のOFDMシンボルと知らせる場合にのみ、SFI_GC-PDCCHのスロット構成情報とSFI_US-PDCCHのスケジューリング情報が一致すると判断し、端末はSFI_US-PDCCHのスケジューリング情報に応じてPDCCHの受信を行う。
【0144】
類似して、SFI_US-PDCCHのスケジューリング情報が知らせたPUSCH送信区間(OFDMシンボル)がGC-PDCCHのスロット構成情報によるDL構成と一致しなければ、端末はSFI_US-PDCCHから受信されたスケジューリング情報がSFI_GC-PDCCHから受信された(スロット構成)情報と異なると判断する。例えば、
図11と
図14を参照すると、SFI_GC-PDCCHがスロット構成3を指示すれば、SFI_US-PDCCHでPUSCHの開始位置が6番目のOFDMシンボルと知らせる場合にのみ、SFI_GC-PDCCHのスロット構成情報とSFI_US-PDCCHのスケジューリング情報が一致すると判断し、端末はSFI_US-PDCCHのスケジューリング情報に応じてPUCCHの送信を行う。
【0145】
他の例として、SFI_US-PDCCHのDLスケジューリング情報が知らせたOFDMシンボルの開始位置、長さ、或いは終了位置がSFI_GC-PDCCHのスロット構成情報によるDL構成に含まれておらず、Unkownシンボルと重なれば、端末はSFI_US-PDCCHから受信されたスケジューリング情報がSFI_GC-PDCCHから受信された情報と異なると判断する。例えば、SFI_GC-PDCCHは下りリンクのDL伝送が4番目のOFDMシンボルからなると指示し、SFI_US-PDCCHはPDSCHが該当区間を超えて7番目のOFDMシンボルにも存在すると指示すれば、端末はPDSCHの受信を行わない(例えば、受信動作をスキップ/取り消し)。
【0146】
類似して、SFI_US-PDCCHのULスケジューリング情報が知らせたOFDMシンボルの開始位置、長さ、或いは終了位置がSFI_GC-PDCCHのスロット構成情報によるUL構成に含まれておらず、Unkownシンボルと重なれば、端末はSFI_US-PDCCHから受信されたスケジューリング情報がSFI_GC-PDCCHから受信された情報と異なると判断する。例えば、SFI_GC-PDCCHが
図11のスロット構成3を指示し、SFI_US-PDCCHはPUSCHの開始位置を5番目のOFDMシンボルと知らせたら、端末はPUSCH送信を行わない(例えば、受信動作をスキップ/取り消し)。
【0147】
説明の便宜上、以下では「SFI_US-PDCCHから受信されたスケジューリング情報がSFI_GC-PDCCHから受信された(スロット構成)情報と異なる場合」を、「(スロット構成)違背」が発生したと表現する。
【0148】
図20を参照すると、基地局が端末にn番目のスロットからSFI_US-PDCCHを伝送し、そのSFI_US-PDCCHが(n+k)番目(ここで、kは1以上の整数)スロットにPDSCHを割り当てれば、受信されたSFI_US-PDCCHからPDSCHを割り当てられた端末はPDSCHの受信可否を決定するために、上述したスロット構成違背可否を判断すべきである。本発明の一例として、下りリンクがスケジューリングされたスロットにSFI_GC-PDCCHが伝送されれば、端末はSFI_US-PDCCHかのスロット構成情報とSFI_US-PDCCHのスケジューリング情報を利用して違背可否を判断する。
図20において、SFI_US-PDCCHがスロットnから伝送され、PDSCHの伝送がスロットn+kにスケジューリングされれば、端末はスロットn+kで受信されたSFI_GC-PDCCHを利用して違背可否を確認する。
【0149】
図21を参照すると、PUSCH(PDSCH)がスケジューリングされたスロットでSFI_GC-PDCCHが伝送されないか受信されなければ(UL-onlyスロットのケース)、端末は最も最近に受信したSFI_GC-PDCCHのスロット構成情報とSFI_US-PDCCHのスケジューリング情報を利用して、スケジューリングされたスロットの違背可否を判断する。
図21のように、スロットn~スロットn+kがスケジューリングされ、スロットn+k-iでSFI_GC-PDCCHが受信され、スロットn+k-i+1~スロットn+kでSFI_GC-PDCCHが受信されなければ、端末はスロットn+k-iで受信されたSFI_GC-PDCCHを利用してスロットn+k-i+1~スロットn+kの違背可否を判断する。
【0150】
端末は、スケジューリングされる時点(例えば、スロットn)にSFI_GC-PDCCHまたはスケジューリング情報が入ったSFI_US-PDCCHを介して未来のスロット(例えば、スロットn+k)の構成としてDL-onlyを割り当てられ、割り当てられたDL-onlyスロット(例えば、スロットn+k)でSFI_GC-PDCCHが伝送/受信される。この場合、DL-onlyスロットのSFI_GC-PDCCHはDL-onlyスロットの後のスロット構成を知らせ、端末はDL-onlyスロットの直後のスロット(例えば、スロットn+k+1)がUL-onlyスロットであるのかを知るために、SFI_GC-PDCCHのスロット構成情報を利用する。
【0151】
端末は、スケジューリングされる時点(例えば、スロットn)にGC-PDCCHまたはスケジューリング情報が入ったUS-PDCCHを介して未来のスロット(例えば、スロットn+k)の構成としてDL-onlyを割り当てられ、割り当てられたDL-onlyスロット(例えば、スロットn+k)でGC-PDCCHが伝送/受信されない。この場合、DL-onlyスロットの前の最も近いスロット(例えば、スロットn+k-i)で受信されたGC-PDCCHがDL-onlyスロットの後のスロット構成を知らせ、端末はDL-onlyスロットの直後のスロット(例えば、スロットn+k+1)がUL-onlyスロットであるのかを知るために、前記GC-PDCCHのスロット構成情報を利用する。
【0152】
クロス-スロットスケジューリングが設定されれば、基地局からUL(或いはDL)スケジューリング情報を受信した端末の動作は以下のようである。端末は特定スロットに対するスケジューリング情報(つまり、US-PDCCH)を受信すれば、該当スロットの構成が変更されたのかを確認するために、基地局からUS-PDCCHが受信さ得たスロットの後のスロットからスケジューリングされたスロットまでGC-PDCCHをモニタリングする。前記モニタリングするスロットをモニタリング区間(monitoring interval)と称する。端末は、モニタリング区間の間にGC-PDCCHを受信できなければ、US-PDCCHのスケジューリング情報に応じてスケジューリングされたスロットからPUSCHの送信(或いはPDSCHの受信)を行う。端末は、モニタリング区間の間GC-PDCCHを一つ以上受信されば(スケジューリングされたスロットを基準に)最も最近に受信したGC-PDCCHから知らせるスロット構成と前記スケジューリング情報に応じてPDSCHの受信及びPUSCHの送信を行うか行わない(例えば、関連動作をスキップ/取り消し)。
【0153】
図19、
図22、
図23は、スケジューリング情報を受信した端末の動作を示す。端末は、スロットnでUS-PDCCHを介してスロットn+3にPDSCHの受信またはPUSCHの送信をスケジューリングされる。この際、US-PDCCHはスロットn+3のスロット構成がAと知らせる。端末はUS-PDCCHを受信した後のスロットからスケジューリングされたスロットまでのスロット、つまり、スロットn+1、スロットn+2、スロットn+3をモニタリング区間として設定する。端末は、モニタリング区間の間にGC-PDCCHをモニタリングする。この際、スロットn+1、スロットn+2、スロットn+3において、スロットn+3のスロット構成情報を伝送するGC-PDCCHがそれぞれ受信される。ここで、スロットn+1、スロットn+2、スロットn+3のGC-PDCCHは、スロットn+3のスロット構成をそれぞれスロットフォーマットB、スロットフォーマットC、スロットフォーマットDに指示する。この場合、端末はスロットn+3に最も近い情報、つまり、n+3のスロット構成をスロットフォーマットDと判定する。それによって、端末は、(i)スロットフォーマットDによるスロット構成と、(ii)スロットnで受信されたスケジューリング情報に基づいて、スロットn+3でPDSCHの受信やPUSCHの送信を行うか行わない(例えば、関連動作をスキップ/取り消し)。もし、モニタリング区間の間にGC-PDCCHが受信されなければ、端末はスロットnでスケジューリングされた情報に応じてスロットn+3でPDSCHの受信やPUSCHの送信を行う。
【0154】
前記スケジューリング情報に応じてPDSCHの受信またはPUSCHの送信を行うか行わない一例として、端末はPDSCH(PUSCH)がスケジューリングされている際、PDSCH(PUSCH)が割り当てられているOFDMシンボルがモニタリング区間内で最も最近に受信されたGC-PDCCHで依然としてDL(UL)で構成されていれば、PDSCHの受信(PUSCHの送信)を行う。前記スケジューリング情報に応じてPDSCHの受信またはPUSCHの送信を行うか行わない他の例として、端末はPDSCH(PUSCH)がスケジューリングされる際に知ったスロット構成とモニタリング区間内で最も最近に受信したGC-PDCCHを介して知ったスロット構成が同じであればPDSCHの受信(PUSCHの送信)を行い、異なればPDSCHの受信(PUSCHの送信)を行わない。GC-PDCCHとUS-PDCCHのスロット構成情報が異なれば、UL伝送は干渉信号を生成する恐れがあるため禁止し、DLの受信のみを許容してもよい。ここでは、US-PDCCHを介してスケジューリングされたPDSCH/PUSCHを挙げて説明したが、本発明は(非)周期的に送受信される参照信号、UCI、SRSなどの上り/下りリンク制御信号にも適用される。この際、該当制御信号が伝送されるOFDMシンボルまたはRB単位で同じ動作を構成する。ここで、非周期的信号の伝送はUS-PDCCHを介してスケジューリングされる。
【0155】
他の実施例として、US-PDCCHを介して下りリンクまたは上りリンクスケジューリング情報と共にスロット構成情報を伝送する。この場合、端末のスロット判定方法は以下のようである。
【0156】
図24は、US-PDCCHにスロット構成情報を含む場合の動作を例示する。
図11のスロットフォーマットを知らせる場合、US-PDCCHに内のスロット構成情報のビットサイズは3ビットである。一方、スロットのフォーマット/構成がDL及びULのみに限らず、DL、UL、any、sidelink、blankなどの構成があってもよい。この場合、スロット構成情報の数に依存してスロット構成情報のビットサイズが決定される。
図24を参照すると、CRCチェックを介してGC-PDCCH(スロット構成情報)の受信/検出に成功したら(S2402、S2404、yes)、端末(ら)はUS-PDCCHから伝送されるスロット構成情報(例えば、3ビット情報)を使用せず、GC-PDCCHのスロット構成情報に応じて該当スロットで上りリンクの伝送と下りリンクの受信を行う(S2406)。一方、CRCチェックを介してGC-PDCCHの受信/検出には失敗したが(S2402、S2404、no)、US-PDCCHのCRCチェックには成功したら(S2408)、端末はUS-PDCCH内のスロット構成情報(例えば、3ビット情報)を使用してスロット内のシンボルの上りリンク/下りリンク/Unkown構成を知り(S2410、yes)、それに基づいて該当スロットで上りリンクの伝送と下りリンクの受信を行う(S2412)。もし、US-PDCCHからスロット構成情報を読み取ることができなければ、端末は該当スロットで上りリンクの伝送と下りリンクの受信を行わない(S2414)。一方、図面の例示とは異なって、端末はGC-PDCCH(スロット構成情報)を受信せず、US-PDCCHのみを受信してスロット構成を知る。つまり、US-PDCCH(スロット構成情報)の受信/検出に成功したら、端末はGC-PDCCH(スロット構成情報)を受信しなくてもよい。ここで、GC-PDCCH(スロット構成情報)を受信しないということは、GC-PDCCHのデコーディングをスキップするか、(US-PDCCH(スロット構成情報)がスケジューリングするシンボルセットに対しては)GC-PDCCHの検出に成功してもスロット構成情報による動作をスキップ/取り消すことを含む。また、GC-PDCCH(スロット構成情報)が複数のスロットに関する構成情報を有したら、GC-PDCCHを受信しないということは、US-PDCCHがスケジューリングするスロットに対してのみ極限的に適用される。
【0157】
一方、上りリンクまたは下りリンクスケジューリング情報が伝送されるUS-PDCCH内のスロット構成情報は、基地局が伝送し得るスロット構成の場合の数に応じて決定される。より詳しくは、US-PDCCHから伝送されるスロット構成情報は、GC-PDCCHから伝送されるスロット構成情報と同じである。
図11を参照すると、GC-PDCCH内のスロット構成情報は8つのスロット構成のうち一つを指示し、US-PDCCH内のスロット構成情報は同じ情報を伝達する。一方、US-PDCCH内のスロット構成情報を介しては、GC-PDCCHから伝送し得る場合の数より少ない場合の数が伝送される。一例として、
図11を参照すると、GC-PDCCH内のスロット構成情報は8つのスロット構成のうち一つを指示し、US-PDCCH内のスロット構成情報は4つのスロット構成(例えば、8つのスロット構成0~7のうち特定の4つのスロット構成)のうち一つを2ビットで指示する。
【0158】
他の例として、下りリンクスケジューリング情報が伝送されるUS-PDCCHにおいて、スロット構成情報はスロットで下りリンクOFDMシンボルが終わる位置を知らせる。例えば、基地局がスロット構成5を使用すれば、2番目のOFDMシンボルまで下りリンクが伝送されることを知らせる。下りリンクでスケジューリングされた端末は、スロット構成情報(例えば、3ビット)から下りリンクOFDMシンボルの終了時点を知り、前記情報を利用して下りリンクの受信に成功する。また、上りリンクでスケジューリングされた端末は、スロット構成情報から下りリンクOFDMシンボルの終了時点を知り、GP構成に応じて上りリンクOFDMシンボルの開始時点を知る。
【0159】
また、上りリンクスケジューリング情報が伝送されるUS-PDCCHにおいて、スロット構成情報はスロットで上りリンクOFDMシンボルが始まる位置を知らせる。例えば、ロット構成5を使用すれば、4番目のOFDMシンボルから上りリンクの伝送が始まることを知らせる。上りンクでスケジューリングされた端末は、スロット構成情報から上りリンクOFDMシンボルの開始時点を知り、前記情報を利用して上りリンクの送信に成功する。類似して、下りリンクでスケジューリングされた端末は、スロット構成情報から上りリンクOFDMシンボルの開始時点を知り、GP構成に応じて下りリンクOFDMシンボルの終了時点を知る。
【0160】
基地局と端末が半-静的SFIを知っていれば、上述したスロット構成情報は、基地局が使用したスロット構成が半-静的SFIと同じであるのか否かを1ビットで知られる。スロット構成情報が0であれば、基地局が使用したスロット構成が半-静的SFIと同じであり、スロット構成情報が1であれば、基地局が使用したスロット構成が半-静的SFIとは異なることを知らせる。端末は、スロット構成情報に応じてUS-PDCCHでスケジューリング下情報による動作を行うか否かを決定する。前記スロット構成情報が0であれば、基地局が使用したスロット構成が半-静的SFIと同じであるため、端末は半-静的SFIに基づいて、スケジューリングされた上りリンクの伝送または下りリンクの受信を行う。前記スロット構成情報が1であれば、基地局が使用したスロット構成が半-静的SFIと異なるため、端末はスケジューリングされた上りリンクの伝送または下りリンクの受信を行わない。
【0161】
基地局と端末が半-静的SFIを知っていれば、上述したスロット構成情報は、半-静的SFIに応じて決定される。一例として、半-静的SFIがスロット構成情報iを示し、US-PDCCHで異なる4つのスロット構成を知らせるためのスロット構成情報が2ビット情報であれば、00はスロット構成情報iを、01はスロット構成情報i+j1を、10はスロット構成情報i+j2を、11はスロット構成情報i+j3を示す。ここで、i1、i2、i3は異なるスロット構成情報を知らせるのに使用されるが、半-静的SFI及び構成情報に応じて予め決定される。つまり、4つの異なるスロットフォーマット情報を知らせるが、そのうち一つは半-静的SFIと同じくなるように(ビット00)設定する。端末は、半-静的SFIを利用して、US-PDCCHでスケジューリングした上りリンクの伝送または下りリンクの受信を行う。他の例として、スロット構成情報を知らせることとは異なって、DLやULのシンボル数に対する増加及び減少を指定する方法が考慮される。つまり、本動作は半-静的SFIで指示したスロット構成に比べスロット構成を変える動作(operation)に対することであり、例えば、DLの増加を指定する。一例として、半-静的SFIがDL(a)/Unkown(1)/UP(6-a)であれば、基地局はaに対して1増加/2増加/1減少/そのままの4つのオープションを有する。基地局は選択されたオープションを2ビット情報で端末に伝送することで、予め-定義されたスロットフォーマット及び構成情報の変更ではなく、DL/ULの数を柔軟に変更する。
【0162】
基地局と端末が半-静的SFIを知っていれば、スロット構成情報はUS-PDCCHで知らせる端末の動作と半-静的SFIに応じて決定される。例えば、US-PDCCHはスケジューリング情報による下りリンクの受信や上りリンクの送信を半-静的SFIを仮定して行うことができるのかを端末に知らせる。より詳しくは、US-PDCCH内の1ビットのスロット構成情報が0に設定されていれば、半-静的SFIを仮定してUS-PDCCHのスケジューリング情報の応じて下りリンクの受信動作を行うか、上りリンクの伝送動作を行う。一方、US-PDCCH内の1ビットのスロット構成情報が1に設定されていれば、端末はUS-PDCCHのスケジューリング情報にかかわらず、下りリンクの受信と上りリンクの伝送に関する動作をいずれも行わない。
【0163】
図11を参照すると、半-静的SFIで構成したスロット構成が4であり、基地局がスロット構成5を使用すれば、上りリンクスケジューリングされた端末は5、6、7番目のOFDMシンボルを利用して上りリンクの伝送を行う。この場合、基地局は4番目のOFDMシンボルを上りリンクに割り当てたが、端末はDL-ULスイッチングギャップで使用する。よって、この場合、基地局はUS-PDCCH内の1ビットのスロット構成情報を0に設定して、該当スロットで端末が上りリンクの送信を行うようにし、基地局は端末からの該当上りリンクの受信を行う。しかし、半-静的SFIで構成したスロットが4で、基地局がスロット構成3を使用すれば、上りリンクスケジューリングされた端末は半-静的SFIで構成したスロット構成では伝送できない可能性がある。よって、この場合、基地局はUS-PDCCH内の1ビットのスロット構成情報を1に設定し、該当スロットで端末が上りリンクに送信を行わないようにする。
図11を参照すると、半-静的SFIで構成したスロット構成が4であり、基地局がスロット構成3を使用すれば、上りリンクスケジューリングされた端末は2、3番目のOFDMシンボルを利用し下りリンクの受信を行う。この場合、基地局は4番目のOFDMシンボルを下りリンクに割り当てたが、端末はこれを無視して受信する。よって、この場合、基地局はUS-PDCCH内の1ビットのスロット構成情報を0に設定して、該当スロットで端末が下りリンクで受信を行うようにし、基地局は端末からの該当下りリンクの受信を行う。しかし、半-静的SFIで構成したスロットが4で、基地局がスロット構成5を使用すれば、下りリンクスケジューリングされた端末は下りリンクの受信ができない可能性がある。この場合、基地局はUS-PDCCH内の1ビットのスロット構成情報を1に設定し、該当スロットで端末が下りリンクで受信を行わないようにする。
【0164】
基地局は端末が半-静的SFIを知っていれば、US-PDCCH内のスロット構成情報は前記US-PDCCHが上りリンクの伝送に関するのか、下りリンクの伝送に関するのかと、半-静的SFIに応じて決定される。例えば、下りリンクスケジューリングされた端末には、半-静的SFIに従う際に下りリンクの伝送をモニタリングしてだめな区間(例えば、UL)をモニタリングする際に対するスロット構成のみを知らせ、上りリンクスケジューリングされた端末には、半-静的SFIに従う際に上りリンクの送信をしてだめな区間(例えば、DL)に送信する際に対するスロット構成のみを知らせる。例えば、
図11を参照すると、半-静的SFIで構成したスロット構成としてスロット構成4を使用すれば、上りリンクスケジューリングされた端末にはスロット構成5、6、7に対する情報のみスロット構成情報として伝達し、下りリンクスケジューリングされた端末にはスロット構成0、1、2に対するスロット構成情報のみ伝達する。本方式は、半-静的SFIで構成したスロット構成に応じて必要なスロット構成情報のサイズが異なり得る。また、上りリンク、下りリンクに応じて必要なスロット構成情報のサイズが異なり得る。
【0165】
端末にスロット構成を知らせるために、US-PDCCHを異なるRNTIにスクランブルして送る。一つの端末にスロット構成を知らせるために一つ以上のRNTIを割り当てるか、割り当てられた一つのRNTIを利用して多数個のRNTIを生成する。例えば、一つのRNTIから決められたパターンのインターリーバー(interleaver)を利用し、いくつかのRNTIを生成してもよい。また、一つのRNTIから決められたパターンのスクランブルを利用していくつかのRNTIを生成してもよい。端末において、RNTIを生成するためのパターンは基地局と端末との間に予め約束されている。異なるRNTIうちからあるRNTIにスクランブルされたUS-PDCCHを検出することで、スロットフォーマット及びスロット構成を知ることができる。
【0166】
本方式で使用されるRNTIは、スロット構成に応じて決定される。ここで、RNTIは、スロット構成情報を指示するために定義された端末-特定RNTIを意味する。
図5と
図11を参照すると、基地局は現在のスロット構成に応じて8つのRNTIのうち一つを選択し、US-PDCCHをスクランブルする。一例として、下りリンクをスケジューリングするUS-PDCCHに使用するRNTIは、下りリンクOFDMシンボルが終わる位置に応じて決定される。また、上りリンクをスケジューリングするPDCCHに使用するRNTIは、上りリンクOFDMシンボルが始まる位置に応じて決定される。また、本方式で、RNTIは半-静的SFIで構成したスロット構成に応じて決定される。基地局と端末が半-静的SFIで構成したスロット構成を知っていれば、
図5と
図11を参照すると、RNTIは基地局の現在のスロット構成と半-静的SFIで構成したスロット構成の相対的な差に応じて決定される。例えば、半-静的SFIで構成したスロット構成がスロット構成iで4つのRNTIを使用することができれば、最初のRNTIは半-静的SFIで構成したスロット構成であるスロット構成iを、2番目のRNTIはスロット構成i+j
1を、3番目のRNTIはスロット構成i+j
2を、4番目のRNTIはスロット構成i+j
3を知らせる。ここで、j
1、j
2、j
3は異なるスロット構成を知らせるために予め決定される。つまり、4つの異なるスロットフォーマット情報を知らせるが、そのうち一つは半-静的SFIと同じくなるように(例えば、ビット00)設定する。基地局と端末が半-静的SFIで構成したスロット構成を知っていれば、本方式において、RNTIはUS-PDCCHで知らせる端末の動作と半-静的SFIで構成したスロット構成に応じて決定される。一例として、2つのRNTIを使用することができる場合、最初のRNTIを使用すれば半-静的SFIで構成したスロット構成を仮定してUS-PDCCHでスケジューリングした動作を行い、2番目のRNTIを使用すればUS-PDCCHでスケジューリングした動作を行わない。他の例として、スロット構成情報を知らせることとは異なって、DLやULのシンボルの個数に対する増加及び減少を指定する。つまり、半-静的SFIに比べスロットフォーマットを変える動作に対することであり、例えば、DLの増加を指定する。例えば、半-静的SFIがDL(a)/Unkown(1)/UP(6-a)であれば、基地局はaに対して1増加/2増加/1減少/そのままの4つのオープションを有する。基地局は4つのオープションのうち一つを2ビット情報で伝送することで、予め-定義されたスロットフォーマット及び構成情報の変更ではなく、DL/ULの数を柔軟に変更する。
【0167】
図25は、RNTIを利用してスロット構成を知らせる際の受信器のブロック図である。受信器はDM-RSパターンを利用してチャネルを推定及び補償するステップ(S2502)と、(QPSK)復調ステップ(S2504)と、チャネルデコーディングステップ(S2506)と、できる限りのRNTIでCRCをチェックするステップ(S2508)と、CRCチェックに応じてPDCCH復号の成功を判定する過程(S2510)と、からなる。受信器は、スロット構成を知らせるのに使用可能な全てのRNTIを利用してCRCをチェックする。この際、たった一つのCRCのみ有効で(valid)、残りの全てのCRCが有効ではなければ、有効なCRCを提供したRNTIからスロット構成情報及び対応する動作を知る。ここで、RNTIは、スロット構成情報を指示するために定義された端末-特定RNTIを意味する。
【0168】
図26は、基地局が使用したスロット構成と端末が使用したスロット構成が異なる際に発生し得る状況を示す。
図26において、actualスロットフォーマットは基地局が実施際に使用しているスロット構成であり、UE decisionは端末が認知しているスロット構成である。上述したように、基地局はスロット構成を端末(ら)に知らせるために、GC-PDCCH(Dynamic SFI)を伝送する。しかし、特定端末は基地局から伝送されたGC-PDCCH(Dynamic SFI)の受信に失敗する。この場合、端末は基地局がスロット構成を知らせるためにGC-PDCCHを伝送したのかが分からないため、端末は基地局が使用すると予想される巣ロト構成で動作する。
【0169】
図26(a)を参照すると、基地局はスロット構成2を使用し、端末はスロット構成0を使用する際(
図11を参照)、下りリンクスケジューリングされた端末は全てのスロットが下りリンクOFDMシンボルであると判断して信号を受信する。よって、端末は下りリンクに割り当てられていない2つのOFDMシンボルでも信号を受信するため、下りリンク信号の復号に失敗する確率が高くなり、端末エネルギーを浪費してしまう。また、下りリンクに割り当てられていない2つのOFDMシンボルに当たるLLR(Log Likelihood Ratio)値をソフトバッファに貯蔵していれば、再電送の際に性能劣化が発生する恐れがある。前記問題以外にも、下りリンク再電送のための資源消耗が発生する恐れがある。
図26(b)を参照すると、基地局はスロット構成4を使用し、端末はスロット構成5を使用する際(
図11を参照)、上りリンクスケジューリングされた端末は4番目のOFDMシンボルから上りリンク伝送を始める。しかし、基地局のスロット構成によると、5番目のOFDMシンボルから上りリンク伝送であるため、前記間違った端末の上りリンク伝送のため基地局は上りリンク信号を受信することが難しい。また、下りリンク-上りリンク緩衝を防ぐためのGPに間違った上りリンク信号が送信されるため、下りリンクを受信する周辺端末に緩衝が発生し、周辺端末の下りリンク受信性能が劣化する恐れがある。
【0170】
上述した問題点を解決るための一例として、端末はGC-PDCCHから伝送されるスロット構成情報を成功的に受信できなければ(つまり、GC-PDCCHを未検出)、端末はスケジューリングされた上りリンクシンボルにおける送信を行わないか、スケジューリングされた下りリンクシンボルを受信しないか、上りリンクの送信と下りリンクの受信を両方とも行わない。下りリンクでスケジューリングされた下りリンクシンボルをユーザが受信しなければ、基地局はHARQ再電送を介して更に情報を伝送する。上りリンクでスケジューリングされた上りリンクシンボルをユーザが送信しなければ、基地局は更に上りリンクスケジューリング情報を伝送し、端末が上りリンクの伝送を行うようにする。しかし、上述した方式はスケジューリングされたスロットで割り当てられた資源を使用しないため資源の浪費が発生し、再電送または再スケジューリング方式を必要とするため、追加の遅延時間が発生してしまう。
【0171】
他の例として、基地局は予め使用する半-静的SFIを定義する。端末はGC-PDCCHを介して伝送されるスロット構成情報を成功的に受信すると(つまり、GC-PDCCHを検出)、指示されたスロットフォーマットに応じて動作する。一方、端末はGC-PDCCHを介して伝送されるスロット構成情報を成功的に受信できなければ(つまり、GC-PDCCHを未検出)、半-静的SFIに応じて上りリンクの送信または下りリンクの受信を行う。
【0172】
SFIと周期的(periodic)信号間のオーバーライド#1
本発明が解決しようとする問題のうち一つは一つの端末にRRCで構成された周期的信号の伝送/受信可否を判断する方法であって、SFI_GC-PDCCHのスロット構成に関する情報を利用するシンボルの方向を決定する端末の動作に関する。ここで取り扱う問題は、SFI_GC-PDCCHの受信に失敗した場合を含む。また、ここで取り扱う問題は、端末がSFI_US-PDCCHを受信しなかった場合である。
【0173】
周期的信号は上位階層(RRC)によって周期的に伝送されるように設定されたDL/UL信号を全て通称する。3GPP NRシステムにおいて、RRC階層で設定された周期的に伝送されるUL信号は、periodic SRS(sounding reference signal)、SR(scheduling reqeust)、periodic CSI、SPS-PUSCH(Semi-persistent PUSCH)などがあり、周期的に伝送されるDL信号は、CSI-RS(Channel state information reference signal)、SPS-PDSCHなどがある。SRとperiodic CSIはPUCCHを介して伝送される。詳しくは、基地局はRRC信号を介して周期的信号のスロット-周期/オフセット及び伝送資源(例えば、スロット内OFDMシンボル(ら))を端末に知らせる。
【0174】
SFI_US-PDCCHを介してスケジューリング情報を受信する際とは異なって、周期的信号を伝送或いは受信するように構成される端末は、自らにスケジューリングされた情報がなければ、周期的信号の伝送/受信が予定されているスロットに対し、スロット構成情報を得るためのSFI_US-PDCCHが存在しない。よって、SFI_US-PDCCHを介してスケジューリング情報が受信されなければ、周期的ULの伝送や周期的DLの受信を行うための端末動作が定義される必要がる。また、スケジューリング情報なしに周期的に送信/受信を行うように構成された端末が周期的に送信/受信を行うように設定されたスロット(以下、周期的スロット)で周期的な信号の送信或いは周期的信号の受信を行うのか否かを決定するためにスロット構成を判断する方法が必要である。
【0175】
SFI_US-PDCCHを介してスケジューリング情報を受けていない状態で、周期的に送信/受信を行う端末の動作は以下のようである。まず、端末は現在周期の周期的信号を送信/受信するスロットの後から、次の周期の周期的信号を送信/受信するスロットまでのスロットをモニタリング区間と定義する。端末はモニタリング区間をRRC信号を介して知るか、SFI_GC-PDCCHが伝送される周期に応じて決定する。次に、端末は、前記モニタリング区間の間に次の周期の送信/受信スロットに対するスロット構成情報を含むSFI_GC-PDCCHをモニタリングする。一例として、(周期的に構成された各スロット内の)特定時間-周波数資源(例えば、OFDMシンボル(ら))で周期的に上りリンク信号(例えば、periodic SRS、SR、periodic CSI、SPS-PUSCH)を送信するように構成される場合、端末は(周期的に構成されたスロット内の)その周期的信号の時間-周波数資源がSFI_GC-PDCCHを介して上りリンクの構成であると指示されれば、(該当スロットで)前記周期的信号を前記時間-周波数資源で伝送する。一方、(周期的に構成された各スロット内の)特定時間-周波数資源で周期的に上りリンク信号(例えば、periodic SRS、SR、periodic CSI、SPS-PUSCH)を送信するように構成される場合、端末は(周期的に構成されたスロット内の)その周期的信号の時間-周波数資源がSFI_GC-PDCCHを介して上りリンクの構成ではないと指示されれば(例えば、下りリンク(DL)シンボルまたはUnknownシンボル)、(該当スロットで)前記周期的信号を送信しない(例えば、送信動作をスキップ/取り消し)。類似して、(周期的に構成された各スロット内の)特定時間-周波数資源(例えば、OFDMシンボル(ら))で周期的に下りリンク信号(例えば、CSI-RS、SPS-PDSCH)を受信するように構成される場合、端末は(周期的に構成されたスロット内の)その周期的信号の時間-周波数資源がSFI_GC-PDCCHを介して下りリンクの構成であると指示されれば、(該当スロットで)前記周期的信号を前記時間-周波数資源で受信する。一方、(周期的に構成された各スロット内の)特定時間-周波数資源で周期的に下りリンク信号(例えば、CSI-RS、SPS-PDSCH)を受信するように構成される場合、端末は(周期的に構成されたスロット内の)周期的信号の時間-周波数資源がSFI_GC-PDCCHを介して下りリンクの構成ではないと指示されれば(例えば、上りリンク(UL)シンボルまたはUnknownシンボル)、(該当スロットで)前記周期的信号を受信しない(例えば、受信動作をスキップ/取り消し)。また、端末は(周期的に構成されたスロット内の)その周期的信号の時間-周波数資源(例えば、OFDMシンボル(ら))に対するSFI_GC-PDCCHを受信できなかった場合(つまり、SFI_GC-PDCCHが検出されていない場合)、(該当スロットで)前記周期的信号を送信しない(例えば、送信動作をスキップ/取り消し)。ここで、特定時間-周波数資源は、OFDMシンボル及び/またはRB単位の上り/下りリンク送受信資源を含む。例えば、特定時間-周波数資源は、スロット内の特定OFDMシンボル或いはOFDMシンボルセットに定義される。
【0176】
他の例として、端末はモニタリング区間の間にGC-PDCCHの受信/確認にかかわらず、元々周期的に行われるように構成された信号(つまり、周期的信号)の送受信を行う。ここで、端末は周期的信号のうち一部/全部の特定信号、例えば、RS、ACK/NACK、SRSなどの重要度が高い信号は、スロット構成情報(例えば、SFI_GC-PDCCH)を確認せずに送受信する。この場合、端末は基地局が該当周期的信号の送受信のためにスケジューリングを適切に行い、衝突が発生しないと仮定して送受信動作を行う。
【0177】
更に、(周期的信号のうち)ACK/NACKは常にGC-PDCCHのスロット構成情報を確認せずに端末が送信する。ACK/NACKを伝送するためのPUCCHは、スロット内で一つ以上の最後のOFDMシンボルに割り当てられ、端末はPUCCHに当たるシンボルは(GC-PDCCHのスロット構成情報にかかわらず)、少なくともULに割り当てられていると仮定して常にPUCCHを送信する。ここで、周期的ACK/NACKとは、周期的に受信するように構成されたSPS-PDSCHの受信成功可否を示すACK/NACKをいう。
【0178】
図22は、一定区間の間にスケジューリング情報を受けていない状態で周期的に送受信を行う場合の端末動作を示す。
図22を参照すると、端末はスロットnとスロットn+3で周期的信号を送受信するように構成される。スロットn+3における周期的信号の送受信可能性を判断するために、モニタリング区間をスロットn+1、スロットn+2、スロットn+3に定義する。この際、スロットn+1、スロットn+2、スロットn+3のGC-PDCCHは、スロットn+3のスロット構成をそれぞれスロットフォーマットB、スロットフォーマットC、スロットフォーマットDで知らせる。この際、端末は周期的スロットn+3に最も近いスロット(つまり、スロットn+2)から伝送されたSFI_GC-PDCCHが指示したスロット構成(つまり、スロット構成D)をスロットn+3のスロット構成と判断し、スロット構成Dに基づいてスロットn+3で周期的信号の送受信を行うか行わない。
【0179】
SFIと周期的信号との間のオーバーライド#2
本発明が解決しようとする問題のうち一つは一つの端末にRRCで構成された周期的信号の伝送/受信可否を判断する方法であって、SFI_US-PDCCHのスロット構成に関する情報を利用してシンボルの方向を決定する端末の動作に関する。ここでは、基地局から周期的信号/チャネルの送信或いは受信を行うように構成された端末が、周期的信号及びチャネルの送信或いは受信を行うスロット(以下、周期的スロット)に、基地局から下りリンクデータチャネル或いは下りリンク共有チャネル(例えば、PDSCH)の伝送、または上りリンクデータチャネル或いは上りリンク共有チャネル(例えば、PUSCH)の伝送をスケジューリングされれば、端末が該当スロットの構成を判断する方法について説明する。ここで取り扱う問題は、端末がGC-PDCCH(dynamic SFI)をモニタリングしないように構成され鵜か、GC-PDCCH(dynamic SFI)をモニタリングするように構成されたが受信に失敗した場合(例えば、GC-PDCCH(dynamic SFI)の検出に失敗)である。
【0180】
周期的信号は上位階層(RRC)によって周期的に伝送されるように設定されたDL/UL信号を全て通称する。3GPP NRシステムにおいて、RRC階層で設定された周期的に伝送されるUL信号は、periodic SRS、SR、periodic CSI、SPS-PUSCHなどがあり、周期的に伝送されるDL信号は、CSI-RS、SPS-PDSCHなどがある。SRとperiodic CSIはPUCCHを介して伝送される。詳しくは、基地局はRRC信号を介して周期的信号のスロット-周期/オフセット及び伝送資源(例えば、スロット内OFDMシンボル(ら))を端末に知らせる。
【0181】
端末が(周期的に構成されたスロット内の)周期的信号/チャネルを送受信するシンボルと同じシンボルに対してスケジューリングを指示したUS-PDCCHを基地局から伝送されれば、端末はモニタリング区間で受信したGC-PDCCH(ら)とSFI_US-PDCCHのうち最も最近に受信したスロット構成情報に応じて周期的スロットの構成を判断する。基地局が周期的信号/チャネルの伝送をいずれも管理しており、また、スケジューリング情報(US-PDCCH)の伝送も管理しているため、基地局スケジューラーが同じスロットで異なる動作を行うようにスケジューリングしない可能性があるためである。よって、最も最近に受信したSFI_GC-PDCCHでスケジューリングしたPDSCHのうち、最も最近に受信したスロット構成情報に応じて周期的スロットの構成を判断する。端末は、判断したスロット構成に応じてSFI_US-PDCCHでスケジューリングしたPDSCHを受信(或いはPUSCHの送信)が可能であるのかを判断し、該当PDSCHの受信(或いはPUSCHの伝送)を行うか、周期的信号/チャネルの送信或いは受信が可能であるのかを判断して、周期的信号/チャネルの送受信を行う。
【0182】
ここで、(周期的信号の送受信が予定されているスロットで)PDSCHの受信(或いはPUSCHの送信)が可能であるのかは以下のように判断する。
-US-PDCCHがGC-PDCCHより最近に受信されれば、端末はUS-PDCCH(DCI)がスケジューリングしたPDSCHの受信(或いはPUSCHの受信)を行う。
-US-PDCCHより最近に受信されたGC-PDCCHがあれば、端末はUS-PDCCHのスケジューリング情報によってPDSCH(或いはPUSCH)が割り当てられたOFDMシンボル(ら)が、モニタリング区間内で最も最近に受信されたGC-PDCCHのスロット構成情報によってDL(或いはUL)からなっていれば、PDSCHの受信(或いはPUSCHの送信)を行う。
-US-PDCCHを介してPDSCH(或いはPUSCH)をスケジューリングされる際、端末が受信したスロット構成と、モニタリング区間内で最も最近に受信されたGC-PDCCHのスロット構成情報を介して端末が受信したスロット構成が同じであれば、端末はPDSCHの受信(或いはPUSCHの送信)を行う。そうでなければ、端末はPDSCHの受信(或いはPUSCHの送信)を行わない(例えば、関連動作をスキップ/取り消し)。
【0183】
また、(周期的に構成されたスロットで)周期的信号/チャネルの送受信が可能であるのかを判断する一例として、周期的信号/チャネルの送受信が割り当てられたOFDMシンボル(ら)のUL/DL方向が、モニタリング区間内で最も最近に受信されたGC-PDCCHのスロット構成情報を介して端末が受信したスロット構成またはUS DCI(US-PDCCH)を介して端末が受信したOFDMシンボル(ら)のUL/DL方向と一致すれば、端末は(該当スロットで)周期的信号/チャネルの送受信を行い、一致しなければ端末は(該当スロットで)周期的信号/チャネルの送受信を行わない。
【0184】
図23は、周期的信号/チャネルを送受信するように設定された端末がスケジューリング情報を基地局から受信した際の動作を示す。
図23を参照すると、端末は、スロットnとスロットn+3に周期的信号/チャネルを送受信するように構成され、スロットn+2からスロットn+3のスケジューリング情報を指示するUS-PDCCHが受信される。スロットn+3で周期的信号/チャネルの送受信を行うのか否かとスケジューリング情報に応じた端末動作の遂行可否を判断するために、スロットn+1~スロットn+3内で受信されたGC-PDCCHと、スロットn+2で受信されたUS-PDCCHのうちスロットn+3に最も近いスロットから伝送されるUS-PDCCHによる、或いはGC-PDCCHのスロット構成情報に応じたスロット構成によってスロットn+3の巣ロト構成を判断する。
図23では、スロットn+3のGC-PDCCH(SFI)がスロットn+3に最も近いスロット構成を知らせてくれる。よって、スロットn+3でGC-PDCCH(SFI)を樹脂すれば、端末前記GC-PDCCHのスロット構成情報(例えば、スロットフォーマットD)によってスロットn+3のスロット構成を判断する。
【0185】
周期的信号/チャネルを送受信するように設定された特定スロット(つまり、周期的スロット)にPDSCH或いはPUSCHがスケジューリングされれば、周期的信号/チャネルのうち一部/全部の特定の周期的信号/チャネルは、該当スケジューリングのためのスロット構成情報を確認せずに送受信する。この場合、端末は基地局が該当周期的信号/チャネルの送受信のためにスケジューリングを適切に行い、衝突が発生しないと仮定して、特定周期的信号/チャネルの送受信動作を行う。ここで、特定周期的信号/チャネルはSS(Synchronization Signal:PSS、SSS)/PBCHブロック、RS(例えば、CSI-RS、Phase Tracking RS、Tracking RS)、ACK/NACK伝送チャネル、SR伝送チャネル、RB(Beam recovery request)伝送チャネル、及びSRSなどの重要度が高い信号/チャネルを含む。特定の周期的信号/チャネルは、SS、RS、ACK/NACK伝送チャネル、SR伝送チャネル、BR伝送チャネル、及びSRSを全て含むか、これらのサブセットを含む。例えば、特定周期的信号/チャネルはACK/NACK伝送チャネルを含んでもよい。この場合、ACK/NACK伝送チャネルは、常にスロット構成情報を確認せずに端末が送受信するように構成する。ACK/NACKを伝送するためのPUCCHは、スロットで一つ以上の最後のOFDMシンボルに割り当てられる。例えば、PUCCH(ACK/NACK)はスロットの最後の一つのOFDMシンボル、最後の2つのOFDMシンボル、或いは最後から4~14個のOFDMシンボルに割り当てられる。端末は、PUCCHに当たるOFDMシンボルは少なくともULに割り当てられていると仮定し、常にPUCCHを送信する。ここで、周期的ACK/NACKとは、周期的に受信するように構成されたSPS PDSCHの受信成功可否を示すACK/NACKをいう。また、例えば、特定の周期的信号/チャネルは、基地局から伝送されるSS、PBCH、或いはSSBを含んでもよい。この場合、端末はスロット構成情報を確認せず、常にSS/PBCHブロックを受信する。
【0186】
SFIと周期的信号との間のオーバーライド#3
本発明が解決しようとする問題のうち一つは一つの端末にRRCで構成された周期的信号の伝送/受信可否を判断する方法であって、SFI_GC-PDCCHのスロット構成に関する情報とSFI_US-PDCCHのスロット構成に関する情報を利用してシンボルの方向を決定する端末の動作に関する。
【0187】
周期的信号は上位階層(RRC)によって周期的に伝送されるように設定されたDL/UL信号を全て通称する。3GPP NRシステムにおいて、RRC階層で設定された周期的に伝送されるUL信号は、periodic SRS、SR、periodic CSI、SPS-PUSCHなどがあり、周期的に伝送されるDL信号は、CSI-RS、SPS-PDSCHなどがある。SRとperiodic CSIはPUCCHを介して伝送される。また、基地局から伝送されたRRC信号を介して端末に構成され、端末が下りリンクに周期的に受信するように構成される信号として、periodic SCI-RS、semi-persistent CSI-RS、TRS、或いはPhase Tracking RS、SPS-PDSCHなどがある。詳しくは、基地局はRRC信号を介して周期的信号のスロット-周期/オフセット及び伝送資源(例えば、スロット内OFDMシンボル(ら))を端末に知らせる。
【0188】
スロット内で端末が周期的に受信するように構成される信号(つまり、周期的信号)(例えば、CSI-RS、SPS-PDSCH)が位置するシンボルが半-静的DL/UL割当(半-静的SFI)でDLシンボルで指示されれば、該当スロットで端末は周期的に受信するように構成される信号を受信する。スロット内で端末が周期的に受信するように構成される信号が位置するシンボル(ら)が半-静的DL/UL割当(半-静的SFI)でUnknownシンボル(ら)であると指示されていれば、該当スロットで端末が周期的に受信する条件は、1)周期的信号が受信されるシンボルに対するSFI_GC-PDCCHを受信し、該当SFI_GC-PDCCHがそのシンボル(ら)をDLシンボルと指示するか、2)SFI_GC-PDCCHの受信にかかわらず、前記周期的に受信するように構成される信号が受信されるシンボル(ら)に対してSFI_US-PDCCHを介してDLシンボルと知らせることを含む。1)の場合、SFI_US-PDCCHの検出可否にかかわらず、端末は該当スロットで周期的信号を受信する。2)の場合、前記周期的に受信するように構成される信号が受信されるシンボル(ら)に対してSFI_US-PDCCHを介してDLシンボルと知らせたら、SFI_GC-PDCCHが受信されなくても(つまり、SFI_GC-PDCCHが未検出)、端末は該当スロットで周期的信号を受信する。ちなみに、端末はSFI_US-PDCCHを介して受信したDLデータ(例えば、PDSCH)のスケジューリング情報を介し、前記周期的に受信するように構成される信号が受信されるシンボルがDLシンボルであるのか否かを判断する。逆に、スロット内で端末が周期的に受信するように構成される信号を受信しない条件は、1)周期的に受信するように構成される信号が受信されるシンボルに対するSFI_GC-PDCCHを受信し、該当SFI_GC-PDCCHがそのシンボルをUnknownシンボルまたはULシンボルと指示するか、2)SFI_GC-PDCCHの受信に失敗するか、3)周期的に受信するように構成される信号が受信されるシンボルがDLシンボルである情報をSFI_US-PDCCHから受信できなかったことを含む。SFI_GC-PDCCH、SFI_US-PDCCHと周期的信号との間のオーバーライド状況を考慮すると、1)はSFI_US-PDCCHの受信まで失敗したことを意味し、2)はSFI_GC-PDCCHとSFI_US-PDCCH両方の受信に失敗したことを意味し、3)はSFI_GC-PDCCHの受信に失敗した場合を意味する。
【0189】
基地局から伝送されたRRC信号を介して端末に構成され、周期的に上りリンクに伝送される信号として、periodic SRS、semi-persistent SRS、CSI報告のための周期的PUCCH、SPS-PUSCHなどがある。周期的PUCCHは、US-PDCCHによってスケジューリングされたPUSCHにピギーバックされる。基地局から伝送されたRRC信号を介して周期的な信号を伝送するように構成された端末が(或いはユーザが)周期的な信号を伝送するための動作は以下のようである。スロット内で端末が周期的に送信するように構成される信号が位置するシンボルが半-静的DL/UL割当(半-静的SFI)でULシンボルであると指示されれば、該当スロットで端末は周期的に送信するように構成される信号(例えば、periodic SRS、semi-persistent SRS、CSI、SPS-PUSCH)を送信する。また、スロット内で端末が周期的に送信するように構成される信号が位置するシンボルが半-静的DL/UL割当(半-静的SFI)でUnknownシンボルであると指示されれば、該当スロットで端末が周期的に送信するように構成された信号を送信する条件は、1)周期的信号が送信されるように構成された信号が伝送されるシンボルに対するSFI_GC-PDCCHを受信し、該当SFI_GC-PDCCHがそのシンボルをULシンボルと指示するか、2)SFI_GC-PDCCHの受信にかかわらず、前記周期的に送信するように構成される信号が伝送されるシンボルに対してSFI_US-PDCCHでDLシンボルと知らせることを含む。ちなみに、SFI_US-PDCCHを介してULデータ(例えば、PUSCH)がスケジューリングされているか、UL制御信号(例えば、PUCCH)がスケジューリングされているシンボルは、ULシンボルと判断する。1)の場合、SFI_US-PDCCHの検出可否にかかわらず、端末は該当スロットで周期的信号を送信する。2)の場合、前記周期的に受信するように構成される信号が受信されるシンボル(ら)に対してSFI_US-PDCCHを介してULシンボルと知らせたら、SFI_GC-PDCCHが受信されなくても(つまり、SFI_GC-PDCCHが未検出)、端末は該当スロットで周期的信号を送信する。逆に、スロット内で端末が周期的に送信するように構成される信号を送信しない条件は、1)周期的に送信するように構成される信号が伝送されるシンボルに対するSFI_GC-PDCCHを受信し、該当SFI_GC-PDCCHがそのシンボルをUnknownシンボルまたはDLシンボルと指示するか、2)SFI_GC-PDCCHの受信に失敗するか、3)周期的に送信するように構成される信号が伝送されるシンボルがULシンボルである情報をSFI_US-PDCCH或いはUS-PDCCHから受信できなかったことを含む。SFI_GC-PDCCH、SFI_US-PDCCHと周期的信号との間のオーバーライド状況を考慮すると、1)はSFI_US-PDCCHの受信まで失敗したことを意味し、2)はSFI_GC-PDCCHとSFI_US-PDCCH両方の受信に失敗したことを意味し、3)はSFI_GC-PDCCHの受信に失敗した場合を意味する。
【0190】
実施例3:スロット構成に関する全般的な動作
以下、スロット構成情報を知らせる方法として、半-静的SFI、SFI_GC-PDCCH、SFI_US-PDCCHがあるか、或いは一部がある際、端末がスロット内のシンボルをDL/UL/Unknownと判断する方法について説明する。以下の説明において、SFIが「Nothing」という表現は、前記SFIを基地局が伝送していないか、端末が受信できなかった場合(例えば、PDCCH missing、PDCCH検出失敗)を意味する。また、SFIが「Anything」という表現は、前記SFIを介してあるスロット構成情報が伝送された場合を意味する。特別に言及しない限り、SFI=「Anything」はSFI=「Nothing」を含む。
【0191】
本発明の好ましい実施例を表4に示した。表4を参照すると、端末はスロット内の各シンボルに対してフォーマット/構成を以下のように判断する。まず、DL/UL/Unknownシンボルに対し、端末は以下の優先順位で判断する。
-Semi-static SFI>Dynamic SFI from US-PDCCH>Dynamic SFI from GC-PDCCH
【0192】
そして、Unknownシンボルに対し、端末は以下の優先順位で判断する。
-Dynamic SFI from US-PDCCH>Dynamic SFI from GC-PDCCH>Semi-static SFI
【0193】
より詳しくは、表4を参照すると、端末はスロット構成情報と以下のシンボル判断規則によってスロット内のシンボルに対してフォーマット/構成を判断及び定義する。
-半-静的SFIで構成したDL/UL/Reservedシンボルは変更されない。
-半-静的SFIで構成したUnknownシンボル、または半-静的SFIで構成していないシンボルは、SFI_GC-PDCCHまたはSFI_US-PDCCHのシンボル構成で修正される。
・半-静的SFIで構成したUnknownシンボル、または半-静的SFIで構成していないシンボルに対し、SFI_GC-PDCCHとSFI_US-PDCCHが互いに同じシンボル構成を指示すれば、端末はSFI_GC-PDCCHとSFI_US-PDCCHのシンボル構成に従う。
・半-静的SFIで構成したUnknownシンボル、または半-静的SFIで構成していないシンボルに対し、SFI_GC-PDCCHとSFI_US-PDCCHが該当シンボルに対して異なるシンボル構成を指示すれば、端末は常にSFI_GC-PDCCHを優先して該当シンボルを判断する。
【0194】
【0195】
表5を参照すると、端末はスロット内の各シンボルに対してフォーマット/構成を以下のように判断する。まず、DL/UL/Reservedの優先順位とUnknownの優先順位は異なるように構成され、DL/UL/Reservedシンボルに対し、端末は以下の優先順位で判断する。
-Semi-static SFI>Dynamic SFI from GC-PDCCH=Dynamic SFI from US-PDCCH
【0196】
また、Unknownシンボルに対し、端末は以下の優先順位で判断する。
-Dynamic SFI from GC-PDCCH=Dynamic SFI from US-PDCCH>semi-static SFI
【0197】
ここで、「=」は同じ優先順位を示す。「=」で表示されたSFIの間には、端末がSFIを受信する時間に応じて優先順位が異なるように決定される。例えば、最近受信したSFIの優先順位が高くてもよい。
【0198】
より詳しくは、表5を参照すると、端末はスロット構成情報と以下のシンボル判断規則によってスロット内のシンボルに対してフォーマット/構成を判断及び定義する。
-半-静的SFIで構成したDL/UL/Reservedシンボルは変更されない。
-半-静的SFIで構成したUnknownシンボル、または半-静的SFIで構成していないシンボルは、SFI_GC-PDCCHまたはSFI_US-PDCCHのシンボル構成で修正される。
・半-静的SFIで構成したUnknownシンボル、または半-静的SFIで構成していないシンボルに対し、SFI_GC-PDCCHとSFI_US-PDCCHが互いに同じシンボル構成を指示すれば、端末はSFI_GC-PDCCHとSFI_US-PDCCHのシンボル構成に従う。
・半-静的SFIで構成したUnknownシンボル、または半-静的SFIで構成していないシンボルに対し、SFI_GC-PDCCHとSFI_US-PDCCHが異なるシンボル構成を指示すれば、端末はSFI_GC-PDCCHとSFI_US-PDCCHのうち最も最近に受信されたものを優先してスロットフォーマットを決定する。SFI_GC-PDCCHとSFI_US-PDCCHが同時に受信されれば、端末は常に同じシンボル構成を有するスロットフォーマットを期待できる。それによって、SFI_GC-PDCCHとSFI_US-PDCCHが同時に受信されたが、異なるシンボル構成を指示すれば、端末はエラーケースと判定する。
【0199】
【0200】
表6を参照すると、端末はスロット内の各シンボルに対してフォーマット/構成を以下のように判断する。まず、DL/UL/Reservedシンボルに対し、端末は以下の優先順位で判断する。
-Semi-static SFI>Dynamic SFI from GC-PDCCH>Dynamic SFI from US-PDCCH
【0201】
そして、Unknownシンボルに対し、端末は以下の優先順位で判断する。
-Dynamic SFI from GC-PDCCH>Dynamic SFI from US-PDCCH>半-静的 SFI
【0202】
より詳しくは、表6を参照すると、端末はスロット構成情報と以下のシンボル判断規則によってスロット内のシンボルに対してフォーマット/構成を判断及び定義する。
-半-静的SFIで構成したDL/UL/Reservedシンボルは変更されない。
-半-静的SFIで構成したUnknownシンボル、または半-静的SFIで構成していないシンボルは、SFI_GC-PDCCHまたはSFI_US-PDCCHのシンボル構成で修正される。
・半-静的SFIで構成したUnknownシンボル、または半-静的SFIで構成していないシンボルに対しSFI_GC-PDCCHとSFI_US-PDCCHが互いに同じシンボル構成を指示すれば、端末はSFI_GC-PDCCHとSFI_US-PDCCHのシンボル構成に従う。
・半-静的SFIで構成したUnknownシンボル、または半-静的SFIで構成していないシンボルに対し、SFI_GC-PDCCHとSFI_US-PDCCHが異なるシンボル構成を指示すれば、端末は常にSFI_GC-PDCCHを優先して該当シンボルを判断する。
【0203】
【0204】
次に、「Reserved」シンボルの優先順位とDL/UL/Unknownシンボルの優先順位が異なるように構成される場合について説明する。
【0205】
表7を参照すると、端末はスロット内の各シンボルに対してフォーマット/構成を以下のように判断する。まず、Reservedシンボルに対し、端末は以下の優先順位で判断する。
-Semi-static SFI>Dynamic SFI from GC-PDCCH=Dynamic SFI from US-PDCCH
【0206】
そして、DL/UL/Unknownシンボルに対し、端末は以下の優先順位で判断する。
-Dynamic SFI from GC-PDCCH=Dynamic SFI from US-PDCCH>semi-static SFI
【0207】
ここで、「=」は同じ優先順位を示す。「=」で表示されたSFIの間には、端末がSFIを受信する時間に応じて優先順位が異なるように決定される。例えば、最近受信したSFIの優先順位が高くてもよい。
【0208】
より詳しくは、表7を参照すると、端末はスロット構成情報と以下のシンボル判断規則によってスロット内のシンボルに対してフォーマット/構成を判断及び定義する。
-半-静的SFIで構成したReservedシンボルは常にReservedシンボルである。
-半-静的SFIで構成したReservedシンボルを除いた全てのシンボルは、SFI_GC-PDCCHとSFI_US-PDCCHのシンボルに変更される。
・半-静的SFIで構成したReservedシンボルを除いた全てのシンボルに対し、SFI_GC-PDCCHとSFI_US-PDCCHが互いに同じシンボル構成を指示すれば、端末はSFI_GC-PDCCHとSFI_US-PDCCHのシンボル構成に従う。
・半-静的SFIで構成したReservedシンボルを除いた全てのシンボルに対し、SFI_GC-PDCCHとSFI_US-PDCCHが異なるシンボル構成を指示すれば、端末は常にSFI_US-PDCCHを優先して該当シンボルを判断する。
【0209】
【0210】
表8を参照すると、端末はスロット内の各シンボルに対してフォーマット/構成を以下のように判断する。まず、Reservedシンボルに対し、端末は以下の優先順位で判断する。
-Semi-static SFI>Dynamic SFI from GC-PDCCH=Dynamic SFI from UE-specific PDCCH
【0211】
そして、DL/UL/Unknownシンボルに対し、端末は以下の優先順位で判断する。
-Dynamic SFI from UE-specific PDCCH>Dynamic SFI from GC-PDCCH>Semi-static SFI
【0212】
より詳しくは、表8を参照すると、端末はスロット構成情報と以下のシンボル判断規則によってスロット内のシンボルに対してフォーマット/構成を判断及び定義する。
-半-静的SFIで構成したReservedシンボルは常にReservedシンボルである。
-半-静的SFIで構成したReservedシンボルを除いた全てのシンボルは、SFI_GC-PDCCHとSFI_US-PDCCHのシンボルに変更される。
・半-静的SFIで構成したReservedシンボルを除いた全てのシンボルに対し、SFI_GC-PDCCHとSFI_US-PDCCHが互いに同じシンボル構成を指示すれば、端末はSFI_GC-PDCCHとSFI_US-PDCCHのシンボル構成に従う。
・半-静的SFIで構成したReservedシンボルを除いた全てのシンボルに対し、SFI_GC-PDCCHとSFI_US-PDCCHが異なるシンボル構成を指示すれば、端末は常にSFI_US-PDCCHを優先して該当シンボルを判断する。
【0213】
【0214】
表9を参照すると、端末はスロット内の各シンボルに対してフォーマット/構成を以下のように判断する。まず、Reservedシンボルに対し、端末は以下の優先順位で判断する。
-Semi-static SFI>Dynamic SFI from GC-PDCCH=Dynamic SFI from UE-specific PDCCH
【0215】
そして、DL/UL/Unknownシンボルに対し、端末は以下の優先順位で判断する。
-Dynamic SFI from GC-PDCCH>Dynamic SFI from UE-specific PDCCH>Semi-static SFI
【0216】
より詳しくは、表9を参照すると、端末はスロット構成情報と以下のシンボル判断規則によってスロット内のシンボルに対してフォーマット/構成を判断及び定義する。
-半-静的SFIで構成したReservedシンボルは常にReservedシンボルである。
-半-静的SFIで構成したReservedシンボルを除いた全てのシンボルは、SFI_GC-PDCCHとSFI_US-PDCCHのシンボルに変更される。
・半-静的SFIで構成したReservedシンボルを除いた全てのシンボルに対し、SFI_GC-PDCCHとSFI_US-PDCCHが互いに同じシンボル構成を指示すれば、端末はSFI_GC-PDCCHとSFI_US-PDCCHのシンボル構成に従う。
・半-静的SFIで構成したReservedシンボルを除いた全てのシンボルに対し、SFI_GC-PDCCHとSFI_US-PDCCHが異なるシンボル構成を指示すれば、端末は常にSFI_GC-PDCCHを優先して該当シンボルを判断する。
【0217】
【0218】
表4乃至表9において、スロットフォーマットを知るためにスロット内の各シンボルに対してフォーマット/構成を判断する方法において、端末は静的または半-静的に構成された周期的信号/チャンネルの方向(例えば、DL、UL、或いはSL(sidelink))を使用しない。もし、端末に静的または半-静的に構成された周期的信号/チャネルが存在すれば、端末は表4乃至表9にそれぞれ追加して以下の端末動作に適用する。
-周期的信号/チャンネルが割り当てられたシンボルの方向が端末が判定したシンボルの方向と同じであれば、端末は周期的信号/チャンネルを送受信する。-そうでなければ(つまり、シンボルの方向が異なれば)、端末は周期的信号/チャンネルを送受信しない(例えば、送受信動作をスキップ)。
【0219】
本発明の好ましい実施例である表4に周期的信号に対する端末動作は
図10に例示する。
【0220】
【0221】
他の例として、端末に構成された周期的信号/チャンネルの方向を最優先して、端末はスロット構成情報を判断する。つまり、端末に静的または半-静的に割り当てられた周期的信号/チャンネルの方向を変えず、端末は常に静的または半-静的に割り当てられた周期的信号/チャンネル送受信する。
【0222】
表4乃至表9の基地局及び端末の動作に加えて、本発明の一実施例として端末からの前記シンボルの判断は以下のようである。静的または半-静的に割り当てられた周期的信号/チャンネルと重ならないOFDMシンボルの構成は、表4乃至表9を介して知ることができる。静的または半-静的に割り当てられた周期的信号/チャンネルと重なるOFDMシンボルの構成は、表4乃至表9の端末動作にかかわらずに常に静的または半-静的に割り当てられた周期的信号/チャンネルが指示する方向に判定する。例えば、同期信号、PBCH、periodic CSI-RSなどを伝送するシンボルは常にDLシンボルとみなす。また、PRACHとperiodic SRSを伝送するシンボルも常にULシンボルとみなす。更に、periodic PUCCHを伝送するシンボルも常にULシンボルとみなす。
【0223】
端末はUS-PDCCHまたはGC-PDCCHを受信するためのCORESETを周期的にモニタリングまたは受信するように構成される。この際、CORESETが伝送されるシンボルの構成がDLと判断されれば、端末はCORESETをモニタリングするまたは受信するように設定される。更に、CORESETが伝送されるシンボルの構成が半-静的SFIでUnknownと判断されても、端末はCORESETをモニタリングまたは受信するように設定される。
【0224】
次に、端末が特定周期ごとにGC-PDCCHをモニタリングする際、モニタリングするシンボルがULシンボルまたはSFI_GC-PDCCHでUnknownであれば、スロット構成情報を判断する方法について説明する。
【0225】
一例として、端末が特定周期ごとにGC-PDCCHをモニタリングする際、モニタリングするCORESETに当たるシンボルがULシンボルであれば(例えば、半-静的SFIでULと知らせたか、以前伝送されたSFI_GC-PDCCHでULと知らせたか、以前伝送されたSFI_US-PDCCHでULと知らせた際)、端末はSFI_GC-PDCCHの受信を期待せずに動作する。つまり、端末は表4乃至表9による端末動作において、SFI_GC-PDCCHを「Nothing」と改定してスロット構成を判定する。
【0226】
他の例として、端末が特定周期ごとにGC-PDCCHをモニタリングする際、モニタリングするCORESETに当たるシンボルがULシンボルであれば(例えば、半-静的SFIでULと知らせたか、以前伝送されたSFI_GC-PDCCHでULと知らせたか、以前伝送されたSFI_US-PDCCHでULと知らせた際)、端末はGC-PDCCHが隣接スロットで伝送されると仮定し、前記隣接スロットでGC-PDCCHをモニタリングしてSFI_GC-PDCCHを受信する。好ましくは、前記隣接スロットは構成された共通-探索空間のち未来の最も近い共通-探索空間である。好ましくは、前記隣接スロットはRRC信号またはL1信号で指示される。
図27(a)を参照すると、端末が4スロットごとにSFI_GC-PDCCHをモニタリングするように構成される。この際、スロットn+5でSFI_GC-PDCCHをモニタリングするCORESETがULシンボルであれば、端末はスロットn+4の代わりにスロットn+4(例えば、n+5)でSFI_GC-PDCCHをモニタリングする。ここで、スロットn+4+kは、DLシンボルを含むスロットのうちスロットn+4と最も近いスロットを示す。
図27(b)を参照すると、端末が4スロットごとにSFI_GC-PDCCHをモニタリングするように構成される。この際、スロットn+4でSFI_GC-PDCCHをモニタリングするCORESETがULシンボルであれば、端末はスロットn+4の代わりにスロットn+4+k(例えば、n+3)でSFI_GC-PDCCHをモニタリングする。ここで、スロットn+4-kは、DLシンボルを含むスロットのうちスロットn+4と最も近いスロットを示す。
【0227】
もし、モニタリングするスロットが変更されれば、端末は異なる長さのSFI_GC-PDCCHを期待する。より詳しくは、端末はSFI_GC-PDCCHのスロット構成情報が適用するスロットの数はモニタリング周期と同じであると仮定する。
図27を参照すると、端末が4スロットごとにSFI_GC-PDCCHをモニタリングするように構成されれば、SFI_GC-PDCCHは4スロットのスロット構成情報を有する。もし、モニタリングするスロットが変更され、端末が変更されたスロットでSFI_GC-PDCCHを受信すれば、端末は変更されたスロットから次にモニタリングするスロットまでのスロット数に当たるスロット構成情報がSFI_GC-PDCCHに伝送されると仮定してGC PDCCHをモニタリングする。
図27(a)を参照すると、モニタリングするスロットがスロットn+4からスロットn+5に変更されたため、端末はスロットn+5ではスロットn+5、スロットn+6、スロットn+7、つまり、3つのスロットに対するスロット構成情報がGC-PDCCHを介して伝達されると仮定する。
図27(b)を参照すると、モニタリングするスロットがスロットn+4からスロットn+3に変更されたため、端末はスロットn+3ではスロットn+4、スロットn+5、スロットn+6、スロットn+7、つまり、4つのスロットに対するスロット構成情報がGC-PDCCHを介して伝達されると仮定する。ここで、スロットn+3に対するスロット情報はスロットnからSFI_GC-PDCCHを介して受信されると期待されるため、スロットn+3に伝送されるSFI_US-PDCCHにはスロットn+3に対するスロット情報が含まれない。
【0228】
端末は、SFI_US-PDCCHを周期的にモニタリングするように構成される。端末は、モニタリング周期ごとに常にSFI_GC-PDCCHがGC-PDCCHを介して伝送されると期待する。端末がモニタリング周期ごとにGC-PDCCHをモニタリングする場合、端末がGC PDCCHの受信に失敗したら、端末は前記SFI_GC-PDCCHが指示するスロットのスロット内の全てのシンボルを「Unknown」と仮定する。よって、端末はSFI_GC-PDCCHが「Unknown」を指示する際の端末動作に従う。例えば、
図27(a)を参照すると、スロットnでGC PDCCHの受信に失敗したら、端末はスロットn~スロットn+3内の全てのシンボルを「Unknown」シンボルと仮定する。
【0229】
端末は、SFI_US-PDCCHを周期的にモニタリングするように構成される。この際、端末はモニタリング周期ごとに常にGC-PDCCHが伝送されると期待するか、そうしないかに対する情報をRRCシグナリングを介して指示される。好ましくは、RRCシグナリングにおいて、前記情報は1ビットで指示される。端末はモニタリング周期ごとにGC-PDCCHが伝送されると期待するように構成されれば、端末はモニタリング周期ごとにGC PDCCHをモニタリングし、GC-PDCCHの受信に失敗したら、SFI_GC-PDCCHが指示するスロットのスロット内の全てのシンボルを「Unknown」シンボルと仮定する。よって、端末はSFI_GC-PDCCHが「Unknown」を指示する際の端末動作に従う(
図10参照)。
【0230】
一方、端末はモニタリング周期ごとにGC-PDCCHが常に伝送できないと構成されれば、端末はモニタリング周期ごとにGC PDCCHをモニタリングするが、GC-PDCCHの受信に失敗したら、SFI_GC-PDCCHが指示するスロットのスロット内の全てのシンボルを「Nothing」と判断する。それによって、該当スロット内のシンボルは半-静的割当(半-静的SFI)、周期的に構成される信号のシンボル方向、SFI_US-PDCCH或いはUS-PDCCHで指示したシンボル方向(例えば、DL、UL、Unknown、reserved、またはguard period)に従う。
【0231】
NRではULグラントなしに上りリンクの伝送を支援する。この際、基地局は端末にULグラントなしに上りリンクの伝送を行い得る資源をRRCに知らせるか、L1信号(例えば、US-PDCCH)に知らせる。RRCに資源を知らせることをtype-1と称し、L1信号に知らせることをtype-2と称する。端末は、type-1伝送とtype-2伝送で知らせる上りリンク伝送資源に対して以下のように仮定する。端末は、2つのタイプにかかわらずに知らせてくれた上りリンク資源に当たるシンボルを常にULシンボルと仮定する。つまり、前記ULシンボルは他のスロット構成情報、例えば、SFI_US-PDCCHから伝送される情報などによって変わらない。よって、前記ULシンボルを半-静的UL/DL割当(半-静的SFI)でULシンボルと知らせてくれることと同じくみなす。他の方法として、端末はtype-1で知らせてくれた上りリンク資源に当たるシンボルは常にULシンボルと仮定する。一方、type-2で知らせてくれた上りリンク資源に当たるシンボルが半-静的DL/UL割当でUnknownと知らせてくれた資源に位置していれば、前記上りリンク資源はRRCによって周期的信号が伝送されるように設定されたシンボルと同じく、SFI_GC-PDCCH、SFI_US-PDCCHによって下りリンクまたはUnknownシンボルに変わる。つまり、端末は、type-1伝送で知らせてくれたシンボルは半-静的SFIで知らせてくれたULシンボルとみなして端末動作を行い、type-2伝送で知らせてくれたシンボルは周期的信号が送受信されるように設定されたシンボルとみなして端末動作を行う(表10を参照)。
【0232】
RRC connectedモードではない端末(つまり、初期セル接続を試みる端末、またはRRC reconnectionを試みる端末)は、スロット構成を以下のように仮定する。まず、同期信号、PBCHの受信に失敗したら、端末はセルの全てのシンボルがDLシンボルであると仮定する。端末がPBCHを受信しRMSI(remaining minimum system information)をスケジューリングするためのPDCCHをモニタリングするためのCORESETを割り当てられれば、端末はCORESETで割り当てられたシンボルは下りリンクと仮定し、前記情報がない残りのシンボルはUnknownシンボルと仮定する。端末がCORESETをモニタリングしてRMSIをスケジューリングするPDCCHを受信すれば、PDCCHで指示したシンボルは常にDLシンボルと判定する。RMSIを介してシステム情報を受信するか、後に他のシステム情報からランダム接続のためのPRACH資源を構成されれば、端末はPRACH資源はULシンボルであると仮定する。端末は、半-静的DL/UL割当または半-静的SFI情報を受信する前まで前記判定を維持する。RRC reconnectionを試みる端末は、既に端末に構成されている半-静的DL/UL割当または半-静的SFI情報を有する可能性がある。よって、RRC reconnectionを試みる端末は、有する半-静的DL/UL割当または半-静的SFI情報が有効であると仮定する。RRC reconnectionを試みる端末は、既に端末-特定に構成されている半-静的DL/UL割当情報または半-静的SFI情報があっても、常にセル-特定の新しい半-静的DL/UL割当または半-静的SFI情報を優先する。
【0233】
図28は、本発明の一実施例による端末と基地局の構成をそれぞれ示すブロック図である。
【0234】
図示したように、本発明の実施例による端末100は、プロセッサ110、通信部120、メモリ130、ユーザインタフェース部140、及びディスプレイユニット150を含む。
【0235】
まず、プロセッサ110は多様な命令またはプログラムを行い、端末100内部のデータをプロセッシングする。また、プロセッサ100は端末100の各ユニットを含む全体の動作を制御し、ユニット間のデータの送受信を制御する。ここで、プロセッサ110は、本発明で説明した実施例による動作を行うように構成される。例えば、プロセッサ110はスロット構成情報を受信し、それに基づいてスロットの構成を判断して、判断されたスロット構成に応じて通信を行う。
【0236】
次に、通信モジュール120は無線通信網を利用した無線通信、及び無線LANを利用した無線LAN接続を行う統合モジュールである。そのために、通信モジュール120はセルラー通信インターフェースカード121、122、及び無線LANインターフェースカード123のような複数のネットワークインターフェースカード(Network Interface Card)を内装または外装の形で備える。図面において、通信モジュール120は一体型統合モジュールと示されているが、それぞれのネットワークインターフェースカードは図面とは異なって回路構成または用途に応じて独立に配置されてもよい。
【0237】
セルラー通信インターフェースカード121は、移動通信網を利用して基地局200、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つと無線信号を送受信し、プロセッサ110の命令に基づいて第1周波数バンドによるセルラー通信サービスを提供する。ここで、無線信号は音声呼信号、ビデオ電話呼信号、テキスト/マルチメディアメッセージなど、多様な形のデータまたは情報を含む。セルラー通信インターフェースカード121は、LTE-Licensed周波数バンドを利用して少なくとも一つのNICモジュールを含む。少なくとも一つのNICモジュールは、該当NICモジュールが支援する周波数バンドのセルラー通信規格またはプロトコールによって、独立に基地局200、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つとセルラー通信を行う。
【0238】
セルラー通信インターフェースカード122は、移動通信網を利用して基地局200、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つと無線信号を送受信し、プロセッサ110の命令に基づいて第2周波数バンドによるセルラー通信サービスを提供する。セルラー通信インターフェースカード122は、LTE-Unlicensed周波数バンドを利用する少なくとも一つのNICモジュールを含む。例えば、LTE-Unlicensed周波数バンドは2.4GHzまたは5GHzのバンドである。
【0239】
無線LANインターフェースカード123は、無線LAN接続を利用して基地局200、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つと無線信号を送受信し、プロセッサ110の命令に基づいて第2周波数バンドによるセ無線LANサービスを提供する。無線LANインターフェースカード123は、無線LAN周波数バンドを利用する少なくとも一つのNICモジュールを含む。例えば、無線LAN周波数バンドは2.4GHzまたは5GHzバンドのようなUnlicensed radioバンドであってもよい。少なくとも一つのNICモジュールは、該当NICモジュールが支援する周波数バンドの無線LAN規格またはプロトコールによって、独立に基地局200、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つと無線通信を行う。
【0240】
次に、メモリ130は、端末100で使用される制御プログラム及びそれによる各種データを貯蔵する。このような制御プログラムには、端末100が基地局200、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つと無線通信を行うのに必要な所定のプログラムが含まれる。
【0241】
次に、ユーザインタフェース140は、端末100に備えられた多様な形態の入出力手段を含む。つまり、ユーザインタフェース140は多様な入力手段を利用してユーザの入力を受信し、プロセッサ110は受信されたユーザ入力に基づいて端末100を制御する。また、ユーザインタフェース140は、多様な出力手段を利用してプロセッサ110の命令に基づいた出力を行う。
【0242】
次に、ディスプレイユニット150は、ディスプレイ画面にイメージを出力する。前記ディスプレイユニット150は、プロセッサ110によって行われるコンテンツ、またはプロセッサン110の制御命令に基づいたユーザインタフェースなどの多様なディスプレイオブジェクトを出力する。
【0243】
また、本発明の実施例による基地局200は、プロセッサ210、通信モジュール220、及びメモリ230を含む。
【0244】
まず、プロセッサ210は多様な命令またはプログラムを行い、基地局200内部のデータをプロセッシングする。また、プロセッサ100は基地局200の各ユニットを含む全体の動作を制御し、ユニット間のデータの送受信を制御する。ここで、プロセッサ210は、本発明で説明した実施例による動作を行うように構成される。例えば、プロセッサ210はスロット構成情報をシグナリングし、シグナリングしたスロット構成に応じて通信を行う。
【0245】
次に、通信モジュール220は無線通信網を利用した無線通信、及び無線LANを利用した無線LAN接続を行う統合モジュールである。そのために、通信モジュール120はセルラー通信インターフェースカード221、222、及び無線LANインターフェースカード223のような複数のネットワークインターフェースカードを内装または外装の形で備える。図面において、通信モジュール220は一体型統合モジュールと示されているが、それぞれのネットワークインターフェースカードは図面とは異なって回路構成または用途に応じて独立に配置されてもよい。
【0246】
セルラー通信インターフェースカード221は、移動通信網を利用して端末100、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つと無線信号を送受信し、プロセッサ210の命令に基づいて第1周波数バンドによるセルラー通信サービスを提供する。ここで、無線信号は音声呼信号、ビデオ電話呼信号、テキスト/マルチメディアメッセージなど、多様な形のデータまたは情報を含む。セルラー通信インターフェースカード221は、LTE-Licensed周波数バンドを利用して少なくとも一つのNICモジュールを含む。少なくとも一つのNICモジュールは、該当NICモジュールが支援する周波数バンドのセルラー通信規格またはプロトコールによって、独立に端末100、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つとセルラー通信を行う。
【0247】
セルラー通信インターフェースカード222は、移動通信網を利用して端末100、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つと無線信号を送受信し、プロセッサ210の命令に基づいて第2周波数バンドによるセルラー通信サービスを提供する。セルラー通信インターフェースカード222は、LTE-Unlicensed周波数バンドを利用する少なくとも一つのNICモジュールを含む。例えば、LTE-Unlicensed周波数バンドは2.4GHzまたは5GHzのバンドである。本発明の実施例によると、少なくとも一つのNICモジュールは、該当NICモジュールが支援する周波数バンドのセルラー通信規格またはプロトコールによって、独立に端末100、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つとセルラー通信を行う。
【0248】
無線LANインターフェースカード223は、無線LAN接続を利用して端末100、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つと無線信号を送受信し、プロセッサ210の命令に基づいて第2周波数バンドによるセ無線LANサービスを提供する。無線LANインターフェースカード223は、無線LAN周波数バンドを利用する少なくとも一つのNICモジュールを含む。例えば、無線LAN周波数バンドは2.4GHzまたは5GHzバンドのようなUnlicensed radioバンドであってもよい。少なくとも一つのNICモジュールは、該当NICモジュールが支援する周波数バンドの無線LAN規格またはプロトコールによって、独立に端末100、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つと無線通信を行う。
【0249】
図28に示した端末100及び基地局200は本発明の一実施例によるブロック図であって、分離して示したブロックはディバイスのエレメントを論理的に区別して示したものである。よって、上述したディバイスのエレメントは、ディバイスの設計に応じて一つのチップまたは複数のチップに取り付けられる。また、端末100の一部の構成、例えば、ユーザインタフェース部140及びディスプレイユニット150などは端末100に選択的に備えられる。また、ユーザインタフェース140及びディスプレイユニット150などは、基地局200に必要によって追加に備えられる。
【0250】
本発明の方法及びシステムを特定実施例に関連して説明したが、本発明の構成要素、動作の一部または全部は、汎用ハードウェアアーキテクチャを有するコンピュータシステムを使用して具現されてもよい。
【0251】
上述した本発明の説明は例示のためのものであって、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者は、本発明の技術的思想や必須的特徴を変更せずとも他の具体的な形態に容易に変更可能であることを理解できるはずである。よって、上述した実施例は全ての面で例示的なものであり、限定的なものであると理解すべきである。例えば、単一型として説明されている各構成要素は分散されて実施されてもよく、同じく分散されていると説明されている構成要素も結合された形態で実施されてもよい。
【0252】
本発明の範囲は、上述した詳細な説明よりは後述する特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味及び範囲、そしてその均等概念から導き出される全ての変更または変形された形態が本発明の範囲に含まれると解釈すべきである。
【産業上の利用可能性】
【0253】
本発明は、無線システムとそのための通信装置(例えば、端末、基地局)に適用される。
【符号の説明】
【0254】
100 端末
110 プロセッサ
120 通信モジュール
121、122 セルラー通信インターフェースカード
123 無線LANインターフェースカード
130 メモリ
140 ユーザインタフェース部
150 ディスプレイユニット
200 基地局
210 プロセッサ
220 通信モジュール
221、222 セルラー通信インターフェースカード
223 無線LANインターフェースカード
230 メモリ