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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-01
(45)【発行日】2023-12-11
(54)【発明の名称】建具
(51)【国際特許分類】
   E06B 3/54 20060101AFI20231204BHJP
   E06B 3/66 20060101ALI20231204BHJP
   E06B 5/16 20060101ALI20231204BHJP
【FI】
E06B3/54 B
E06B3/66 D
E06B5/16
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2020060733
(22)【出願日】2020-03-30
(65)【公開番号】P2021161609
(43)【公開日】2021-10-11
【審査請求日】2022-11-25
(73)【特許権者】
【識別番号】390005267
【氏名又は名称】YKK AP株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000176
【氏名又は名称】弁理士法人一色国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】渡邊 健太
(72)【発明者】
【氏名】亀田 健治
(72)【発明者】
【氏名】山本 理史
(72)【発明者】
【氏名】春山 幸浩
【審査官】砂川 充
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-168586(JP,A)
【文献】特開2019-127768(JP,A)
【文献】特開2014-224391(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E06B 3/04-3/46
E06B 3/50-3/88
E06B 5/00-5/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
耐熱強化ガラスを含む3枚のガラス板を備え屋内外を仕切るトリプルガラスと、
前記トリプルガラスを保持し、内周側に前記トリプルガラスの周縁部を収容し前記トリプルガラスの端面と対向する見込み面部を備えたガラス収容部を有する枠体と、
前記ガラス収容部内に設けられ前記トリプルガラスが載置されるセッティングブロックと、
前記ガラス収容部内に設けられる加熱発泡材と、
を有し、
前記加熱発泡材及び前記セッティングブロックは、前記見込み面部上に配置され、
前記セッティングブロックは、前記トリプルガラスの前記端面が当接されるガラス当接部と、前記見込み面部に当接される見込み面部当接部と、
前記見込み面部当接部の見込み方向に隣接させて設けられ前記加熱発泡材が配置される空隙を形成する空隙形成部と、を有し、
前記セッティングブロックは見込み方向において、前記3枚の前記ガラス板のうちの最も屋外側に位置する前記ガラス板と真ん中に位置する前記ガラス板とが載置されている範囲に亘って前記見込み面部当接部が前記見込み面部の単一の平面に当接されていることを特徴とする建具。
【請求項2】
請求項1に記載の建具であって、
前記3枚の前記ガラス板の真ん中に位置する前記ガラス板は、前記耐熱強化ガラスであることを特徴とする建具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガラスを支持するセッティングブロックを有する建具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、室内外を仕切るガラスがセッティングブロックにより支持されている建具は知られている(例えば、特許文献1参照)。この建具は、室内外を仕切る複層ガラスが框に装着された障子を有しており、框を構成し複層ガラスの下に配置される下框に設けられているガラス載置部にセッティングブロックを介して複層ガラスが載置されている。複層ガラス及びセッティングブロックが載置されるガラス載置部には、火災等により加熱された複層ガラスの割れを防止すべく熱膨張性黒鉛(加熱発泡材)も設けられており、加熱発泡材は、下框の長手方向における全域に配置されている。このため、セッティングブロックには、熱膨張性黒鉛との干渉を防ぐために凹部が設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2014-224391号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来の建具では、セッティングブロックに、熱膨張性黒鉛との干渉を防ぐために凹部が設けられているので、セッティングブロックの下面において、ガラス載置部に当接して複層ガラスを支持している領域は、複層ガラスの厚みよりも狭い。このため、上記従来の建具では、複層ガラスが備える2枚のガラス板の一方のみがセッティングブロックにおいてガラス載置部に当接している部位の上に位置している。近年、建具のガラスとして3枚のガラス板を備えた、所謂トリプルガラスが用いられているものがある。トリプルガラスは重量が複層ガラスより大きいため、より安定した状態で支持することが求められる。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、トリプルガラスをより安定した状態で支持しつつ防火性に優れた建具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
かかる目的を達成するための主たる発明は、耐熱強化ガラスを含む3枚のガラス板を備え屋内外を仕切るトリプルガラスと、前記トリプルガラスを保持し、内周側に前記トリプルガラスの周縁部を収容し前記トリプルガラスの端面と対向する見込み面部を備えたガラス収容部を有する枠体と、前記ガラス収容部内に設けられ前記トリプルガラスが載置されるセッティングブロックと、前記ガラス収容部内に設けられる加熱発泡材と、を有し、前記加熱発泡材及び前記セッティングブロックは、前記見込み面部上に配置され、前記セッティングブロックは、前記トリプルガラスの前記端面が当接されるガラス当接部と、前記見込み面部に当接される見込み面部当接部と、見込み面部当接部の見込み方向に隣接させて設けられ前記加熱発泡材が配置される空隙を形成する空隙形成部と、を有し、前記セッティングブロックの前記見込み面部当接部は、前記3枚の前記ガラス板のうちの最も屋外側に位置する前記ガラス板と真ん中に位置する前記ガラス板とに亘って配置されていることを特徴とする建具である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、トリプルガラスをより安定した状態で支持しつつ防火性に優れた建具を提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本実施形態に係る建具を屋外側から見た斜視図である。
図2】本実施形態に係る建具の縦断面図である。
図3】本実施形態に係る建具の横断面図である。
図4図2におけるA部の拡大図である。
図5】補強金具を示す斜視図である。
図6】FIX枠における下の枠材と縦の枠材との接合部を示す斜視図である。
図7】下の枠材の押縁を取り外した状態を示す斜視図である。
図8】セッティングブロック上に載置されたトリプルガラスを示す縦断面図である。
図9】ガラス保持金具を示す斜視図である。
図10】トリプルガラスがガラス保持金具に保持されている状態を示す平面図である。
図11】すべり出し窓用の建具の下部を示す縦断面図である。
図12】縦すべり出し窓用の建具の下部を示す縦断面図である。
図13】縦すべり出し窓用の建具の下の框材と縦の框材との接合部の押縁を取り外した状態を示す斜視図である。
図14】連結部材を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の一実施形態に係る建具について図面を参照して説明する。
本実施形態においては、図1に示すように、屋内外を仕切るトリプルガラス2を備えたFIX窓用の建具1を例に挙げて説明する。
【0009】
以下の説明においては、建物等に取り付けられた状態の建具1を屋外側から見たときに、上下となる方向を上下方向、左右となる方向を左右方向、屋内外方向である奥行き方向を見込み方向として示す。建具1の各部位であっても、また、建具1を構成する各部材については単体の状態であっても、建具1が取り付けられた状態で上下方向、左右方向、見込み方向等となる方向にて方向を特定して説明する。
【0010】
本実施形態の建具1は、図2図3に示すように、耐熱強化ガラスを含む3枚のガラス板20、21、22を備えたトリプルガラス2と、トリプルガラス2の周端部を収容するガラス収容部3aを備えた枠体としてのFIX枠3と、を有している。
【0011】
トリプルガラス2は、3枚のガラス板20、21、22が、周縁部に設けられたスペーサー2aにより互いに間隔を空けて対面させて配置され一体をなしている。3枚のガラス板20、21、22は、2枚のLow-Eガラス20、22と、1枚の耐熱強化ガラス21により構成されており、2枚のLow-Eガラス20、22の間に耐熱強化ガラス21が設けられている。
【0012】
FIX枠3は、合成樹脂製の押し出し成形材でなりトリプルガラス2の上に位置する上の枠材30、トリプルガラス2の下に位置する下の枠材30、及び、トリプルガラス2の左右に位置する左右の縦の枠材30をなす4本の枠材30が矩形状に接合された枠本体31と、各枠材30に嵌合される押縁32と、を有している。
【0013】
4本の枠材30は、長尺の成形材を所定の長さに切断して形成されているため同一の断面形状をなしている。各枠材30の端部は長手方向に対して45度の角度をなすように切断され、互いに隣り合う枠材30の端部同士を突き合わせた状態で溶着し矩形状の枠本体31が形成されている。各枠材30の断面形状は同一なので、ここでは、図面にて下の枠材30を示して枠構造を説明する。以下の説明では、各枠材30に共通する説明となるように、下の枠材30の上側を、枠本体31の内周側(以下、内周側という)とし、下の枠材30の下側を枠本体31の外周側(以下、外周側という)として説明する。
【0014】
下の枠材30は、図4に示すように、トリプルガラス2がセッティングブロック4を介して載置され当該トリプルガラス2の端面2bと対向する枠見込み面部30aと、枠見込み面部30aの屋内側にて内周側に突出する枠内周突出部30bと、枠見込み面部30aの屋外側に設けられ押縁32が嵌合される枠押縁嵌合部30cと、枠見込み面部30aの外周側に間隔を空けて対向する枠外周対向面部30dと、枠外周対向面部30dから外周側に延出されて躯体6に固定される躯体固定部30eと、を有している。
【0015】
枠見込み面部30aの屋内側の縁から内周側に突出する枠内周突出部30bは、突出している先端側に屋外側に向かって突出させて設けられるビード7が嵌合される枠ビード嵌合部30fを有しており、枠内周突出部30bにおける枠ビード嵌合部30fよりも枠見込み面部30a側には、枠ビード嵌合部30fの屋外側の縁と、見込み方向においてほぼ同じ位置に枠見付け面30gが形成されている。
【0016】
下の枠材30の枠見込み面部30aと枠外周対向面部30dとの間には、長手方向に貫通する枠中空部30hが設けられている。枠中空部30hは、枠見込み面部30aの見込み方向における両端部から外周側に延出されて枠外周対向面部30dと繋がる2つの枠連結壁部30iによって仕切られてほぼ矩形状をなしている。2つの枠連結壁部30iは、見込み方向において互いに対向している。
【0017】
枠中空部30h内には、長手方向に沿い全長にわたってアルミニウム合金製の押し出し成形材でなる補強部材8が設けられている。補強部材8については後述する。
【0018】
枠押縁嵌合部30cは、枠見込み面部30aよりも屋外側に設けられ、枠見込み面部30aよりも外周側に窪んで押縁32の嵌合片32aが嵌合される。枠押縁嵌合部30cは、屋外側の枠連結壁部30iの屋外側にて枠見込み面部30aよりも外周側に位置する枠底部30jを有する2つの枠凹部30k、30lのうちの屋外側の枠凹部30kである。屋内側の枠凹部30lの屋内側の縁30mは、枠見込み面部30aの屋外側の縁と繋がり、外周面が円弧状をなしている。
【0019】
押縁32は、嵌合片32aが枠押縁嵌合部30cに嵌合された状態で、枠内周突出部30bと見込み方向に対向し、枠本体31とともにトリプルガラス2の周縁部が収容されるガラス収容部3aを形成する。すなわち、ガラス収容部3aは、枠本体31に嵌合された押縁32と、屋内側の枠凹部30lと、枠見込み面部30aと、枠内周突出部30bとにより囲まれた空間である。
【0020】
ガラス収容部3aに周縁部が収容されたトリプルガラス2は、ガラス収容部3aに設けられるセッティングブロック4により面内方向の位置が規制されてガラス保持金具9に保持され、枠内周突出部30bのビード7と、押縁32の先端に設けられたビード32bとにより挟持される。このとき、トリプルガラス2の屋内側の面2cは、枠内周突出部30bのビード7に押圧され、枠内周突出部30bの枠見付け面30gと見込み方向に間隔を空けて配置されている。また、トリプルガラス2の屋外側の面2dは、枠見込み面部30aと屋内側の枠凹部30lとの境界付近に位置している。ガラス保持金具9については後述する。
【0021】
躯体固定部30eは、枠外周対向面部30dにおいて枠中空部30hとは反対側となる外周面側から外周方向に延出されており、枠中空部30hを仕切る屋外側の枠連結壁部30iより僅かに屋内側に設けられている。このため、ガラス収容部3aに周縁部が収容されたトリプルガラス2は、最も屋外側に位置するガラス板(以下、最外ガラス板という)20が、躯体固定部30eを上方に延長した位置に配置されており、最外ガラス板20よりも屋内側の部位が躯体6上に位置している。
【0022】
下の枠材30の躯体固定部30eは、屋外側から進入するビス33により躯体6に固定されるが、上及び縦の枠材30の躯体固定部30eは、図2図3に示すように、補強金具5と共に屋外側から進入するビス33により躯体6に固定される。尚、下の枠材30の躯体固定部30eも補強金具5と共に屋外側から進入するビス33により躯体6に固定されていても構わない。
【0023】
枠中空部30hに設けられている補強部材8は、枠見込み面部30aと対向し見込み方向のほぼ全域に設けられる対向板部としての見込み面補強部8aと、見込み面補強部8aから外周方向に延出された2つの延出補強部8bと、を有している。見込み面補強部8aは、枠見込み面部30aの反対側に設けられる後述する固定金具90を固定するビス34が螺合可能な厚みを有している。見込み面補強部8aの枠見込み面部30a側の面には、長手方向に沿う補強部材凹部8cが屋内側の端部近傍と、見込み方向における中央より屋外側寄りの部位との2カ所に設けられており、補強部材凹部8c内には、加熱発泡材10が設けられている。
【0024】
2つの延出補強部8bは、見込み方向に互いに間隔を空けて設けられており、それぞれ見込み面補強部8aに設けられた加熱発泡材10の屋外側の端部近傍に配置されている。屋外側の延出補強部8bの先端には、見込み方向における両方向に延出された補強部材延出片8dが設けられており、屋内側の延出補強部8bの先端には、屋内側に延出された補強部材延出片8dが設けられている。屋外側の延出補強部8bの先端にて屋内側に延出された補強部材延出片8dは、上及び縦の枠材30の躯体固定部30eとともに躯体6の見付け面6aに固定される補強金具5と補強部材8とを繋ぐビス35が螺合可能な厚みを有している。
【0025】
補強金具5は、図2図3図5に示すように、上及び縦の枠材30の躯体固定部30eの外周側の面に沿わされる第一板部5aと、第一板部5aと繋がり上及び縦の枠材30の枠外周対向面部30dの屋内側の面に沿わされる第二板部5bとを有してL字状に形成されている。第二板部5bが枠外周対向面部30dを貫通して補強部材延出片8dにビス止めされ、第一板部5aが躯体固定部30eと共に躯体6の見付け面6aと対面して当接し当該躯体6に固定される。このため、上及び縦の枠材30に設けられるガラス保持金具9は、補強部材8、補強金具5を介して躯体6と繋がって取り付けられている。
【0026】
ガラス保持金具9及びセッティングブロック4は、図6図7に示すように、各枠材30のガラス収容部3aに、枠材30の長手方向に1つ、または互いに間隔を空けて並べて複数設けられている。
【0027】
セッティングブロック4は、トリプルガラス2の面内方向の位置を規制する合成樹脂製の部材である。セッティングブロック4は、図8に示すように、枠見込み面部30aに当接される見込み面部当接部4aと、見込み面部当接部4aと、平行な平面をなし、トリプルガラス2の端面2bが当接されるガラス当接部4bと、を有している。
【0028】
ガラス当接部4bは、枠見込み面部30aの見込み方向の幅とほぼ同じ幅を有しており、見込み面部当接部4aは、枠見込み面部30aの見込み方向において屋外側のほぼ半分と対面するように設けられている。セッティングブロック4の枠見込み面部30a側における屋内側には、見込み面部当接部4aと見込み方向に隣接して見込み面部当接部4aよりも内周側に窪む内周凹部4cが設けられており、見込み面部当接部4aが枠見込み面部30aに当接したときに、枠見込み面部30aと内周凹部4cとの間に空隙Sが形成される。セッティングブロック4と枠見込み面部30aとの間の空隙Sには、加熱発泡材10が設けられている。加熱発泡材10は、各枠材30の枠見込み面部30aに、枠材30の長手方向に沿ってほぼ全長に亘って設けられている。ここで、内周凹部4cが空隙形成部に相当する。
【0029】
下の枠材30のセッティングブロック4上に載置されたトリプルガラス2は、屋外側の2枚のガラス板20、21が見込み面部当接部4a上に配置されている。すなわち、セッティングブロック4の見込み面部当接部4aは、3枚のガラス板20、21、22のうちの屋外側に位置する2枚のガラス板20、21の下に亘って設けられている。このとき、見込み面部当接部4a上に位置する2枚のガラス板20、21は、少なくとも各々のガラス板20、21の一部がいずれも見込み面部当接部4a上に配置されていれば構わない。
【0030】
ガラス保持金具9は、図9に示すように、屋内側に配置され枠本体31に固定される固定金具90と、室外側に配置され固定金具90に係止される係止金具91とを有している。固定金具90及び係止金具91はいずれも、例えばステンレスなどの金属製の板材により形成されており、板材のたわみにより弾性変形可能である。
【0031】
固定金具90は、左右方向に間隔を空けて配置され枠本体31の枠見込み面部30aに固定される2つの枠固定部90aと、2つの枠固定部90aの間を繋ぎ枠見込み面部30aと内外周方向に間隔を空けて対面する枠対向部90bと、枠対向部90bの屋内側の縁から内周側に延出された第一対面部としての屋内内周延出部90cと、を有している。枠固定部90aは各々ビス34により枠見込み面部30aを貫通し枠中空部30hに設けられている補強部材8に固定される。
【0032】
枠対向部90bは、枠見込み面部30aとの間に、係止金具91の挿入部91aが挿入可能に、挿入部91aの厚みよりも僅かに広く間隔が空けられており、係止金具91の係止片91bを係止する係止孔90dが、見込み方向において屋内側に偏った位置に設けられている。
【0033】
屋内内周延出部90cは、トリプルガラス2における周縁部の屋内側面と対向する部位であり、左右方向における両端部から延出された屋内延出片90eが設けられている。屋内延出片90eは、屋内内周延出部90cから左右方向に離れるに連れて屋内側に位置する傾斜を有している。この傾斜は、屋内内周延出部90cに沿う仮想線Lに対して鋭角をなしている。
【0034】
固定金具90は、屋内延出片90eの先端が、枠内周突出部30bの枠見付け面30gに当接する状態で枠固定部90aが枠見込み面部30aに固定される。このとき、トリプルガラス2の屋内側の面2cが屋内内周延出部90cに当接すると、枠内周突出部30bのビード7がトリプルガラス2との間で押圧されて枠本体31とトリプルガラス2との間が止水される。
【0035】
係止金具91は、固定金具90の枠対向部90bと、枠見込み面部30aとの間に挿入される挿入部91aと、挿入部91aの屋外側の縁から内周側に延出された第二対面部としての屋外内周延出部91cと、を有している。挿入部91aには、先端側に固定金具90の係止孔90dに係止される係止片91bが設けられている。係止片91bは、挿入部91aの一部が曲げ起こされており、屋内側から屋外側に向かって高くなる傾斜を有している。
屋外内周延出部91cは、トリプルガラス2における周縁部の屋外側の面2dと対向する部位であり、屋内側には合成樹脂でなる緩衝材11が設けられている。
【0036】
FIX枠3にトリプルガラス2を取り付ける方法は、まず、各枠材30にセッティングブロック4及び固定金具90を取り付ける。セッティングブロック4は、下の枠材30には、載置するだけでも構わない。取り付けられた固定金具90は、屋内延出片90eの先端が、枠材30の枠見付け面30gに当接している。この状態で、固定金具90の屋内内周延出部90cの屋外側の面が、トリプルガラス2の屋内側の面2cが配置されるべき位置に配置されている。すなわち、セッティングブロック4の見込み面部当接部4aが、3枚のガラス板20、21、22のうちの屋外側に位置する2枚のガラス板20、21の下に亘るように配置されたトリプルガラス2の屋内側の面2cと内周延出部90cの屋外側の面とが対向するように、固定金具90が取り付けられる。
【0037】
次に、枠本体31にセッティングブロック4及び固定金具90が取り付けられた状態で、トリプルガラス2を、下の枠材30に設けられているセッティングブロック4上に載置するとともに各枠材30に設けられているセッティングブロック4の内周側に配置し、屋内側の面2cを固定金具90の屋内内周延出部90cと対向させる。このとき、見込み面部当接部4aが、屋外側に位置する2枚のガラス板20、21の下に亘って配置される位置にトリプルガラス2が配置される。
【0038】
次に、係止金具91の挿入部91aを固定金具90の枠対向部90bと枠見込み面部30aとの間に挿入する。このとき、屋内側の枠凹部30lの屋内側の縁30mと枠見込み面部30aの屋外側の縁とが繋がる部位の外周面が円弧状をなしているので、挿入部91aの先端が枠対向部90bと枠見込み面部30aとの間に案内される。挿入部91aが挿入されて係止片91bが枠対向部90bと接触し、さらに係止金具91を屋内側に押圧することにより係止片91bが外周側に押されて弾性変形しつつ挿入部91aが枠対向部90bと枠見込み面部30aとの間に進入していく。
【0039】
その後、係止片91bが係止孔90dの外周側に至ると、押し曲げられていた係止片91bが弾性により復帰して係止孔90dに係止される。このとき図10に示すように、係止金具91が固定金具90に係止された状態で、固定金具90の屋内内周延出部90cがトリプルガラス2の屋内側の面2cと対面し、係止金具91に設けられた緩衝材11がトリプルガラス2の屋外側の面2dに当接して、トリプルガラス2が保持される。このとき、ガラス収容部3aにおいて見込方向における耐熱強化ガラス21と屋内側のLow-Eガラス22との間の位置にて、係止金具91の係止片91bが固定金具90の係止孔90dに係止されている。
【0040】
本実施形態の建具1によれば、ガラス収容部3a内にてトリプルガラス2の端面2bと対向する枠見込み面部30a上に加熱発泡材10が配置されているので、火災発生時には発泡した加熱発泡材10でトリプルガラス2と枠見込み面部30aとの間を塞ぐことが可能である。また、加熱発泡材10は、セッティングブロック4において枠見込み面部30aに当接される見込み面部当接部4aと見込み方向に隣接させて設けられている空隙Sに配置されているので、セッティングブロック4と加熱発泡材10とをいずれもトリプルガラス2の端面2bと対向させて配置することが可能である。
【0041】
また、セッティングブロック4の見込み面部当接部4aは、3枚のガラス板20、21、22のうちの屋外側に位置する2枚のガラス板20、21の下に亘って設けられているので、3枚のガラス板20、21、22を備え重量が大きなトリプルガラス2をより安定した状態で支持しつつ、トリプルガラス2の端面2bと対向する位置に加熱発泡材10を備えることが可能である。このため、トリプルガラス2をより安定させて支持しつつより高い防火性を備えた建具1を提供することが可能である。
【0042】
また、トリプルガラス2が有する3枚のガラス板20、21、22の真ん中に耐熱強化ガラス21が配置されているので、耐熱強化ガラス21をセッティングブロック4の見込み面部当接部4a上に配置することが可能である。このため、耐熱強化ガラス21をより確実に支持することが可能である。このため、火災時には、耐熱強化ガラス21を支持した状態で加熱発泡材10が枠見込み面部30aとトリプルガラス2の端面2bとの間に発泡して屋内外方向に火炎が貫通しにくいので、より高い防火性を備えることが可能である。
上記実施形態においては、FIX窓用の建具1を例に挙げて説明したがこれに限らず、たとえば、すべり出し窓用の建具1a、縦すべり出し窓用の建具1b、及び、引き違い窓用の建具などのように障子を備えた建具であっても構わない。
【0043】
例えば、すべり出し窓用の建具1aは、図11に示すように、また、縦すべり出し窓用の建具1bは、図12に示すように、いずれも、躯体6に固定される窓枠をなす枠本体31と、枠本体31に開閉自在に取り付けられる障子15と、を備えている。障子15は、耐熱強化ガラスを含む3枚のガラス板20、21、22を備えたトリプルガラス2と、トリプルガラス2の周縁部を収容するガラス収容部13aを備え、開閉機構を介して枠本体31に支持される枠体としての框体14と、を有している。
【0044】
すべり出し窓用の建具1aと縦すべり出し窓用の建具1bの障子15は同一であり、すべり出し窓用の建具1aと縦すべり出し窓用の建具1bにおける、障子15を回動させる開閉機構16、開閉機構16を固定する部材、および障子15を閉じた状態を維持するための係止部材18は相違している。以下、上記実施形態と同一構成については図中で同符号を付して示し、その説明については省略する。
【0045】
すべり出し窓用の建具1a及び縦すべり出し窓用の建具1bの框体14は、合成樹脂製の押し出し成形材でなりトリプルガラス2の左右に配置される一対の縦枠材としての縦の框材140と、トリプルガラス2の左右に配置される一対の横枠材としての横の框材140と矩形状に接合された框本体141と、各框材140に嵌合される押縁32と、を有している。
【0046】
4本の框材140は、長尺の成形材を所定の長さに切断して形成されているため同一の断面形状をなしている。各框材140の端部は長手方向に対して45度の角度をなすように切断され、互いに隣り合う框材140の端部同士を突き合わせた状態で溶着し矩形状の框本体141が形成されている。各框材140の断面形状は同一なので、ここでは、図面にてトリプルガラス2の下に位置する下の框材140を示して框構造を説明するが、各框材140に共通する説明となるように、上記FIX枠3と同様に、下の框材140の上側を、框本体141の内周側(以下、内周側という)とし、下の框材140の下側を框本体141の外周側(以下、外周側という)として説明する。
【0047】
下の框材140は、トリプルガラス2がセッティングブロック4を介して載置され当該トリプルガラス2の端面2bと対向する框見込み面部140aと、框見込み面部140aの屋内側にて内周側に突出する框内周突出部140bと、框見込み面部140aの屋外側に設けられ押縁32が嵌合される框押縁嵌合部140cと、框見込み面部140aの外周側に間隔を空けて対向する框外周対向面部140dと、框外周対向面部140dの屋外側に張り出す外側突出部140eと、を有している。
【0048】
框見込み面部140aの屋内側の縁から内周側に突出する框内周突出部140bは、突出している先端側に屋外側に向かって突出させて一体に設けられる止水片140fを有しており、框内周突出部140bにおける止水片140fよりも框見込み面部140a側には、止水片140fが突出している基端と見込み方向においてほぼ同じ位置に框見付け面140gが形成されている。
【0049】
下の框材140の框見込み面部140aと框外周対向面部140dとの間には、長手方向に貫通する框中空部140hが設けられている。框中空部140hは、框見込み面部140aの見込み方向における両端部から外周側に延出されて框外周対向面部140dと繋がる2つの框連結壁部140iによって仕切られてほぼ矩形状をなしている。2つの框連結壁部140iは、見込み方向において互いに対向している。框中空部140h内には、長手方向に沿い全長にわたって、金属製の補強部材17が設けられている。補強部材17は、たとえばスチール製であれば火災時に溶解しにくくガラスユニット2の脱落をより確実に防止することができるが、本発明はこれに限られず、アルミニウム合金等の金属で構成されていてもよい。補強部材17の詳細は後述する。
【0050】
框押縁嵌合部140cは、框見込み面部140aよりも屋外側に設けられ、框見込み面部140aよりも外周側に窪んで押縁32の嵌合片32aが嵌合される。框押縁嵌合部140cは、屋外側の框連結壁部140iの屋外側にて框見込み面部140aよりも外周側に位置する框底部140jを有する2つの框凹部140k、140lのうちの屋外側の框凹部140kである。屋内側の框凹部140lの屋内側の縁140mは、框見込み面部140aの屋外側の縁と繋がり、外周面が円弧状をなしている。
【0051】
すべり出し窓用の建具1a及び縦すべり出し窓用の建具1bのガラス収容部13aは、框本体141に嵌合された押縁32と、屋内側の框凹部140lと、框見込み面部140aと、框内周突出部140bとにより囲まれた空間である。框本体141にてガラス収容部13aを形成している部位の形状は、枠本体31にてガラス収容部3aを形成している部位の形状と同一であり、押縁32は共通であるため、トリプルガラス2は、セッティングブロック4により面内方向の位置が規制され、周端部はFIX窓用の建具1と同様にガラス保持金具9を用いてガラス収容部13aに保持される。よって、係止金具91が固定金具90に係止されている位置は、FIX窓用の建具1と同様にガラス収容部13aにおいて屋内側に偏っており、より具体的には、ガラス収容部13aにおいて見込方向における耐熱強化ガラス21と屋内側のLow-Eガラス22との間の位置にて、係止金具91の係止片91bが固定金具90の係止孔90dに係止されている。
【0052】
下の框材140のセッティングブロック4上に載置されたトリプルガラス2は、屋外側の2枚のガラス板20、21が見込み面部当接部4a上に配置されている。すなわち、セッティングブロック4の見込み面部当接部4aは、3枚のガラス板20、21、22のうちの屋外側に位置する2枚のガラス板20、21の下、最も屋外側に位置するガラス板20の下と真ん中に位置するガラス板21の下とに亘って配置されている。このとき、見込み面部当接部4a上に位置する2枚のガラス板20、21は、各々のガラス板20、21の厚み分のすべてが載置されていなくとも、少なくとも各々のガラス板20、21の一部がいずれも見込み面部当接部4a上に配置されていれば構わない。
【0053】
框中空部140hに設けられている補強部材17は、框見込み面部140aと対向し見込み方向のほぼ全域に設けられる内周側補強板部17aと、框外周対向面部140dの屋内側のほぼ半分の領域と対向する外周側補強板部17bと、内周側補強板部17a及び外周側補強板部17bの屋内側の端部同士を繋ぐ屋内連結部17cとを有している。内周側補強板部17aには、ガラス保持金具9を構成する固定金具90を固定するビス34が螺合され、屋外側の外周側の面には加熱発泡材10が設けられている。外周側補強板部17bには、障子15と枠本体31との間に設けられる開閉機構16、及び、障子15を閉じた状態を維持するための係止部材18を固定するビス36が螺合される。
【0054】
図13に示すように、互いに隣り合い隣接する縦の框材140及び横の框材140の框中空部140h内に設けられている補強部材17同士は、金属製の連結部材12により連結されている。連結部材12は、図14に示すように、各々の補強部材17に渡り、内周側補強板部17aと各々対面してビス止めされる2つの連結板部12aが、ほぼL字状に繋がった形状をなしている。
【0055】
縦の框材140及び横の框材140の框見込み面部140aには、補強部材17に固定された連結部材12と対向する部位に開口140nが設けられており、框体14の内周側、すなわちガラス収容部13a側に連結部材12が露出している。このため、連結部材12は、トリプルガラス2の端面2bと対向している。より具体的には、連結部材12は、図11図12に示すように、トリプルガラス2が有する3枚のガラス板20、21、22の内の真ん中に位置する耐火強化ガラスのガラス板21の端面21bと対向する位置に配置されている。このため、連結部材12は、ガラス保持金具9において、挿入部91aの係止片91bが固定金具90の係止孔90dに係止されている位置よりも屋外側に位置している。
【0056】
すべり出し窓用の建具1aでは、図11に示すように、左右の縦の枠材30と縦の框材140との間に開閉機構(不図示)が設けられており、下の枠材30と下の框材140との間に係止部材18が設けられている。係止部材18は、補強部材17の外周側補強板部17bと補強部材8の見込み面補強部8aにビス止めされている。
【0057】
縦すべり出し窓用の建具1bでは、図12に示すように、左右の縦の枠材30と縦の框材140との間に係止部材(不図示)が設けられており、下の枠材30と下の框材140との間に開閉機構16が設けられている。開閉機構16は、補強部材17の外周側補強板部17bと、枠中空部30h内に設けられた金属製の裏板19にビス止めされている。なお、縦すべり出し窓用の建具1bの開閉機構16は、補強部材17の外周側補強板部17bと補強部材8の見込み面補強部8aにビス止めされていても構わない。
【0058】
すべり出し窓用の建具1a及び縦すべり出し窓用の建具1bによれば、ガラス収容部13a内にてトリプルガラス2の端面2bと対向する框見込み面部140a上に加熱発泡材10が配置されているので、火災発生時には発泡した加熱発泡材10でトリプルガラス2と框見込み面部140aとの間を塞ぐことが可能である。また、加熱発泡材10は、セッティングブロック4において框見込み面部140aに当接される見込み面部当接部4aと見込み方向に隣接させて設けられている空隙Sに配置されているので、セッティングブロック4と加熱発泡材10とをいずれもトリプルガラス2の端面2bと対向させて配置することが可能である。
【0059】
また、セッティングブロック4の見込み面部当接部4aは、3枚のガラス板20、21、22のうちの屋外側に位置する2枚のガラス板20、21の下、すなわち、最も屋外側に位置するガラス板20の下と真ん中に位置するガラス板21の下とに亘って配置されているので、3枚のガラス板20、21、22を備え重量が大きなトリプルガラス2をより安定した状態で支持しつつ、トリプルガラス2の端面2bと対向する位置に加熱発泡材10を備えることが可能である。このため、トリプルガラス2をより安定させて支持しつつより高い防火性を備えた建具1を提供することが可能である。
【0060】
また、トリプルガラス2が有する3枚のガラス板20、21、22の真ん中に耐熱強化ガラス21が配置されているので、耐熱強化ガラス21をセッティングブロック4の見込み面部当接部4a上に配置することが可能である。このため、耐熱強化ガラス21をより確実に支持することが可能である。このため、火災時には、耐熱強化ガラス21を支持した状態で加熱発泡材10が框見込み面部140aとトリプルガラス2の端面2bとの間に発泡して屋内外方向に火炎が貫通しにくいので、より高い防火性を備えることが可能である。
【0061】
上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。
本実施形態には、少なくとも以下の発明が含まれる。
【0062】
耐熱強化ガラスを含む3枚のガラス板を備え屋内外を仕切るトリプルガラスと、前記トリプルガラスを保持し、内周側に前記トリプルガラスの周縁部を収容し前記トリプルガラスの端面と対向する見込み面部を備えたガラス収容部を有する枠体と、前記ガラス収容部内に設けられ前記トリプルガラスが載置されるセッティングブロックと、前記ガラス収容部内に設けられる加熱発泡材と、を有し、前記加熱発泡材及び前記セッティングブロックは、前記見込み面部上に配置され、前記セッティングブロックは、前記トリプルガラスの前記端面が当接されるガラス当接部と、前記見込み面部に当接される見込み面部当接部と、見込み面部当接部の見込み方向に隣接させて設けられ前記加熱発泡材が配置される空隙を形成する空隙形成部と、を有し、前記セッティングブロックの見込み面部当接部は、前記3枚の前記ガラス板のうちの最も屋外側に位置する前記ガラス板と真ん中に位置する前記ガラス板とに亘って配置されていることを特徴とする建具である。
【0063】
このような建具によれば、ガラス収容部内にてトリプルガラスの端面と対向する見込み面部上に加熱発泡材が配置されているので、火災発生時には発泡した加熱発泡材でトリプルガラスと見込み面部との間を塞ぐことが可能である。また、加熱発泡材は、セッティングブロックにおいて見込み面部に当接される見込み面部当接部と見込み方向に隣接させて設けられている空隙に配置されているので、セッティングブロックと加熱発泡材とをいずれもトリプルガラスの端面と対向させて配置することが可能である。また、セッティングブロックの見込み面部当接部は、3枚のガラス板のうちの最も屋外側に位置するガラス板と真ん中に位置するガラス板とに亘って配置されているので、3枚のガラス板を備え重量が大きなトリプルガラスをより安定した状態で支持しつつ、トリプルガラスの端面と対向する位置に加熱発泡材を備えることが可能である。このため、トリプルガラスをより安定させて支持しつつより高い防火性を備えた建具を提供することが可能である。
【0064】
かかる建具であって、前記3枚の前記ガラス板の真ん中に位置する前記ガラス板は、耐熱強化ガラスであることを特徴とする。
このような建具によれば、トリプルガラスが有する3枚のガラス板の真ん中に耐熱強化ガラスが配置されているので、耐熱強化ガラスをセッティングブロックの見込み面部当接部上に配置することが可能である。このため、耐熱強化ガラスをより確実に支持することが可能である。このため、火災時には、耐熱強化ガラスを支持した状態で加熱発泡材が見込み面部とトリプルガラスの端面との間に発泡して屋内外方向に火炎が貫通しにくいので、より高い防火性を備えることが可能である。
【符号の説明】
【0065】
1 建具、1a 建具、1b 建具、2 トリプルガラス、
2b トリプルガラスの端面、3 FIX枠、3a ガラス収容部、
4 セッティングブロック、4a 見込み面部当接部、4b ガラス当接部、
4c 内周凹部、10 加熱発泡材、13a ガラス収容部、14 框体、
20 ガラス板(Low-Eガラス)、21 ガラス板(耐熱強化ガラス)、
22 ガラス板(Low-Eガラス)、30a 枠見込み面部、
140a 框見込み面部、
S 空隙、
図1
図2
図3
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図5
図6
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図11
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