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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-01
(45)【発行日】2023-12-11
(54)【発明の名称】コンパクト自動販売機
(51)【国際特許分類】
   G07F 7/08 20060101AFI20231204BHJP
   G07F 9/00 20060101ALI20231204BHJP
   G07F 9/10 20060101ALI20231204BHJP
   G07F 9/02 20060101ALI20231204BHJP
   A47F 1/08 20060101ALI20231204BHJP
【FI】
G07F7/08 Q
G07F9/00 Q
G07F9/10 A
G07F9/10 E
G07F9/02 101D
A47F1/08
【請求項の数】 17
(21)【出願番号】P 2020565474
(86)(22)【出願日】2019-05-20
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-09-24
(86)【国際出願番号】 US2019033074
(87)【国際公開番号】W WO2019226526
(87)【国際公開日】2019-11-28
【審査請求日】2022-05-11
(31)【優先権主張番号】15/986,321
(32)【優先日】2018-05-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】591235706
【氏名又は名称】ペプシコ・インク
(74)【代理人】
【識別番号】100106518
【弁理士】
【氏名又は名称】松谷 道子
(74)【代理人】
【識別番号】100131808
【弁理士】
【氏名又は名称】柳橋 泰雄
(72)【発明者】
【氏名】プラビーン・ヌーリ
(72)【発明者】
【氏名】エマド・ジャファ
【審査官】遠藤 邦喜
(56)【参考文献】
【文献】特表2013-527548(JP,A)
【文献】国際公開第01/095275(WO,A1)
【文献】特開2016-110551(JP,A)
【文献】特開2006-053900(JP,A)
【文献】米国特許第05553736(US,A)
【文献】米国特許第05943241(US,A)
【文献】米国特許第09943176(US,B2)
【文献】米国特許第06386389(US,B1)
【文献】米国特許第07455223(US,B1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0102051(US,A1)
【文献】実開昭58-139480(JP,U)
【文献】登録実用新案第3195181(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07F 7/08
G07F 9/00
G07F 9/10
G07F 9/02
A47F 1/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンパクトな自動販売機であって、
筐体であって、
前記筐体を支持構造体に取り付けることを可能にするように構成された、取り付けシステムを備える後壁、
前記後壁に取り付けられた第1の側壁、
前記第1の側壁に対して平行な向きで前記後壁に取り付けられた第2の側壁、
前記第1及び第2の側壁に対して垂直な向きで前記後壁に取り付けられた底壁、を備える、筐体と、
前記底壁にヒンジにより取り付けられた前部カバーであって、前記前部カバーが、前記後壁に対して外向きにスイングするように構成されている、前部カバーと、
食品製品を前記筐体の外部に案内するように構成された分配シュートであって、前記分配シュートは、前記分配シュートが水平面に対して所定角度で配向されるように、前記支持構造体から離れて湾曲する前記後壁の一部によって少なくとも部分的に形成された、分配シュートと、
前記前部カバーがヒンジ式に開いているときにアクセス可能であるように、前記筐体内に取り外し可能に配設された製品格納カートリッジであって、前記製品格納カートリッジが、前記食品製品を分配するように構成されている、製品格納カートリッジと、
前記筐体内に配置され、前記製品格納カートリッジから前記食品製品を分配するように構成されたカートリッジアクチュエータと、
ユーザからの非現金支払いを受け入れるように構成された、前記筐体内に配設された支払いシステムと、
他の電源に依拠することなく前記自動販売機の全体に給電するように構成された、前記筐体内に配設された電池を有する電源と、
ユーザ入力を受け入れるように構成された、前記前部カバー上に配設された入力装置と、を備え、
前記カートリッジアクチュエータは、前記筐体に固定され、前記製品格納カートリッジが前記筐体内に配設されているときに前記製品格納カートリッジに解放可能に結合されている、自動販売機。
【請求項2】
前記電源はさらに、前記電源が外部電源に接続されているとき、前記電源を充電する充電回路を有する、請求項1に記載の自動販売機。
【請求項3】
前記電源はさらに、3日間外部からの電力の供給が無くても、前記自動販売機に電力を供給するように構成されている、請求項1に記載の自動販売機。
【請求項4】
前記前部カバーは、前記食品製品が見えるように、透明部分を有する、請求項1に記載の自動販売機。
【請求項5】
前記自動販売機が、冷却システムを含まない、請求項1に記載の自動販売機。
【請求項6】
前記製品格納カートリッジが、特定のフォームファクタの固体食品のみを受け入れるように構成され、かつ前記製品格納カートリッジが、選択された前記フォームファクタの充填密度を最大化するために、前記製品格納カートリッジのサイズ決定を通じて保管され得る前記食品製品を最大化するように構成されている、請求項1に記載の自動販売機。
【請求項7】
複数の製品格納カートリッジを更に備える、請求項1に記載の自動販売機。
【請求項8】
前記筐体が、前記支持構造体に取り付けられたときに、床からいかなる支持も受け取らない、請求項1に記載の自動販売機。
【請求項9】
前記支持構造体上に取り付けられるとき、前記筐体が、前記支持構造体に対して垂直な方向に8インチを超えて延在しない、請求項1に記載の自動販売機。
【請求項10】
ネットワークと通信するように構成されている通信システムを更に備える、請求項1に記載の自動販売機。
【請求項11】
前記支払いシステムが、支払いを処理するために前記通信システムと通信する、請求項10に記載の自動販売機。
【請求項12】
前記自動販売機に残っている食品製品の数量を追跡するように構成されているコントローラを更に備え、前記コントローラが、前記通信システムを使用して前記残っている食料製品の数量を前記ネットワークに送信し得る、請求項10に記載の自動販売機。
【請求項13】
前記コントローラが、前記電池の充電状態を監視し、前記通信システムを使用して前記充電状態を前記ネットワークに送信するように構成されている、請求項12に記載の自動販売機。
【請求項14】
前記入力装置が、前記通信システムを通じて前記ネットワークを介したユーザからの入力を受け入れることができる、請求項10に記載の自動販売機。
【請求項15】
前記コントローラが、前記通信システムを使用して、前記自動販売機のステータスに関する誤動作メッセージを前記ネットワークに送信し得る、請求項12に記載の自動販売機。
【請求項16】
前記筐体が、前記筐体の外面上に広告を表示するように構成されている、請求項1に記載の自動販売機。
【請求項17】
前記筐体が、前記筐体の前記外面上に表示された前記広告を交換するように構成されている、請求項16に記載の自動販売機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
記載される実施形態は、概して、自動販売機から食品製品を分配するためのシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
自動販売機は、自動化された方式で食品製品を消費者に分配するために使用される。典型的な自動販売機は、ソーダ、ジュース、又は水などの飲料と、ナッツ、スナックミックス、及びキャンディバーなどの食品製品との組み合わせを収容することができる。自動販売機は、典型的には、大型の自立型機械として設計されており、通常、潜在的な消費者が頻繁に訪れる区域に置かれる。
【発明の概要】
【0003】
本発明の一実施形態は、筐体を含むコンパクト自動販売機である。筐体は、筐体を支持構造体に取り付けることを可能にするように構成された取り付けシステムを有する、後壁を含む。第1の側壁及び第2の側壁は、互いに平行な向きで後壁に取り付けられ、底壁は、側壁に対して垂直な向きで後壁に取り付けられている。前部カバーは、底壁にヒンジにより取り付けられている。前部カバーは、後壁に対して外向きにスイングするように構成されている。食品製品を分配するように構成された製品格納カートリッジは、前部カバーがヒンジ式に開いているときにアクセス可能であるような様態で、筐体内に取り外し可能に位置付けされている。コンパクト自動販売機は、ユーザからの非現金支払いを受け入れるように構成された筐体内に位置する支払いシステムと、コンパクト自動販売機に給電するように構成された筐体内に位置する電源とを有する。ユーザ入力を受け入れるように構成された入力装置が、前部カバー上に位置している。
【図面の簡単な説明】
【0004】
本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を形成する添付図面は、本開示を示し、この説明と共に、本開示の原理を更に説明し、当業者が本開示を作成及び使用することを可能にする。
【0005】
図1】実施形態による、コンパクト自動販売機の正面図である。
【0006】
図2】実施形態による、コンパクト自動販売機の側面図である。
【0007】
図3】実施形態による、コンパクト自動販売機の正面図である。
【0008】
図4】実施形態による、製品格納カートリッジの概略図である。
【0009】
図5】実施形態による、製品格納カートリッジの詳細図である。
【0010】
図6】実施形態による、コンパクト自動販売機の概略ブロック図である。
【0011】
図7】実施形態による、コンパクト自動販売機の通信システムの概略ブロック図である。
【0012】
図8】実施形態による、コンパクト自動販売機の使用方法のフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下の説明では、本開示の実施形態の完全な理解を提供するために、数多くの具体的な詳細が記載される。しかしながら、構造、システム、及び方法を含む実施形態は、これらの具体的な詳細なしで実施され得ることが、当業者には明らかであろう。本明細書の説明及び表現は、当該技術分野で経験のある者すなわち当業者によって、それらの作業を他の当業者に最も効果的に伝えるために使用される通常の手段である。他の例では、本開示の態様を不必要に不明瞭にすることを回避するために、周知の方法、手順、構成要素、及び回路は、詳細に説明されていない。
【0014】
「一実施形態(one embodiment)」、「一実施形態(an embodiment)」、「例示的な実施形態(an example embodiment)」などの本明細書での言及は、説明される実施形態が、特定の特徴、構造、又は特性を含み得るが、全ての実施形態が、特定の特徴、構造、又は特性を必ずしも含まなくてもよいことを示す。更に、このような句は、必ずしも同一の実施形態を言及するものではない。更に、特定の特徴、構造、又は特性が実施形態と関連して記載される場合、明確に記載されているかどうかに関わりなく、他の実施形態と関連するこのような特徴、構造、又は特性への影響は、当業者の知見内であるものとする。
【0015】
以下の実施例は、本開示の例示であるが、限定するものではない。当業者には明らかであろう、当分野に通常遭遇する様々な条件及びパラメータの他の好適な修正及び適応は、本開示の趣旨及び範囲内である。
【0016】
自動販売機は、販売員が立ち会う必要はなく、ソーダ又はキャンディバーなどの消耗品を含む製品を消費者に自動的に分配するように設計された装置である。これらの機械は、食品製品を安全に保管し、製品の支払いが処理されると選択された製品を分配するように構成される。典型的な自動販売機は、食品製品を保管し、必要な入力及び支払いシステムを収容する大きな矩形の筐体を有する。これらの機械は、通常、約6フィートの高さで、ほぼ3フィートの幅及び奥行きである。これらは、空の場合であっても数百ポンドの重さがある。
【0017】
理想的には、自動販売機は、購入プロセスに利便性を追加し、衝動買い利用するために、潜在的消費者にできるだけ近くに位置している。しかしながら、交通量の多い混雑した区域では、機械のサイズのために、従来の自動販売機を人々の流れの近くに位置させることが困難又は不可能な場合がよくある。この問題の例は、ビジーな学校又はオフィスの廊下で見られる。典型的な廊下は、3フィートの奥行きの自動販売機を保持し、かつ人々の往来の流れに対して十分なスペースを可能にするのに十分なスペースを有しない。結果として、廊下のいずれかのセクションが拡幅されなければならず、これは建物によってはかなりの作業を必要とし、又は自動販売機が、人々の往来から更に離れた異なる区域に配置されなければならない。これらの選択肢はいずれも理想的ではなく、その結果、自動販売機での潜在的売上が失われる。本明細書に記載の実施形態は、従来の自動販売機よりも便利かつ好結果の位置決めを可能にするコンパクト自動販売機を目的とする。
【0018】
図1を参照すると、コンパクト自動販売機1の実施形態は、筐体10を含む。筐体10は、後壁11と、後壁11に取り付けられた第1の側壁13と、第1の側壁13に平行な向きで後壁11に取り付けられた第2の側壁14と、第1の壁13及び第2の壁14に対して垂直な向きで後壁11に取り付けられた上壁16と、を含む。底壁15は、上壁16に対して平行な向きで後壁11に取り付けられ、前部カバー12は底壁15にヒンジにより取り付けられ、前部カバー12は、後壁11に対して外側にスイングするように構成されている。食品製品22を分配するように構成された製品格納カートリッジ20が、前部カバー12がヒンジ式に開いているときにアクセス可能であるような様態で、筐体10内に取り外し可能に位置付けされている。コンパクト自動販売機1は、ユーザからの非現金支払いを受け入れるように構成された筐体10内に位置する支払いシステム30と、コンパクト自動販売機1に給電するように構成された筐体10内に位置する電源40とを有する。ユーザ入力を受け入れるように構成された入力装置50が、前部カバー12上に位置している。一実施形態では、コンパクト自動販売機1は、筐体10が奥行きで8インチを超えて延在しないように設計され、これは後壁11の平面に垂直な方向である。このため、コンパクト自動販売機1は、交通を妨害するほど大きくないので、交通量の多い区域で壁に取り付けることができる。壁に取り付けられる能力はまた、コンパクト自動販売機1を多くの異なる場所に配置して、潜在的な購入者の最大限のカバレッジを確保することを可能にする。
【0019】
コンパクト自動販売機1の一実施形態では、筐体10は、6つの壁を有する矩形の箱として構築される。壁のうちの5つは、1つの開放側を有する箱を形成するように堅固に取り付けられ、後壁11、第1の側壁13、第2の側壁14、底壁15、及び上壁16である。これらの壁は、溶接、ねじによる機械的締結、又は接着剤の使用を含む、任意の好適な様態で一緒に取り付けることができる。あるいは、これらの5つの壁は、1つの連続した金属片から作製され、定位置に曲げられてもよい。筐体10の壁の全ては、十分な強度を有し、過度に重くない任意の適切な材料から作製されてもよい。例えば、壁は、アルミニウム、ステンレス鋼、複合材料、若しくはプラスチック材料、又はこれらの材料のいずれかの組み合わせで作製されてもよい。
【0020】
筐体10の最終側面の前部カバー12は、前部カバーヒンジ17の使用によって取り付けられる。一実施形態では、前部カバーヒンジ17は、前部カバー12を底壁15に取り付ける。次いで、前部カバー12は、図3に示されるように、垂直方向にヒンジ開放及び閉鎖することができ、完全に開いているときに、前部カバー12はコンパクト自動販売機1の下に置かれる。前部カバー12はまた、筐体10を形成する他の壁のいずれかにヒンジ留めされてもよい。例えば、前部カバーヒンジ17は、第1の側壁13又は第2の側壁14上に位置してもよく、そのとき、前部カバー12は、書籍が開閉されるのと同じ方法でヒンジ開放及び閉鎖される。前部カバーロック90は、前部カバーヒンジ17の反対側の壁上に位置する。前部カバーロック90は、前部カバー12を閉鎖位置に固定するように作用する。前部カバーロック90は、前部カバー12と前部カバーロック90が位置付けされる壁との間で、ラッチ、ねじ締結具、又は摩擦嵌合セクションなどの、ヒンジ付きパネルを閉じた状態に保持するように構成された任意の適切な装置であってもよい。一実施形態では、前部カバーロック90は、キー又は開くための特殊工具を必要とするロック機構を含む。
【0021】
コンパクト自動販売機1は、コンパクトかつ軽量であるように構成されている。一実施形態では、筐体10は、奥行きが約6インチ以下であり、これは、それらの2つの壁のいずれかによって画定される平面に対して垂直な方向における、前部カバー12から後壁11までの測定値である。コンパクト自動販売機1の高さ及び幅もまた、必要以上に大きくない。好ましくは、コンパクト自動販売機1は、高さで約4フィート以下、及び幅で約3フィート以下である。コンパクト自動販売機1はまた、可搬性及び壁取り付けの平易さを容易にするために可能な限り軽く構成される。いくつかの実施形態では、コンパクト自動販売機1は、壁スタッドに取り付けられる必要なく、又は乾式壁の特別な補強を必要とすることなく、標準的な乾式壁に取り付けられるのに十分な軽さである。これらの実施形態では、コンパクト自動販売機1は、床又は他の水平面からの何らかの支持を必要としない。例えば、一実施形態では、コンパクト自動販売機1は、いかなる食品製品22も含まない、装填されていない状態で重量が30ポンド以下の重さである。
【0022】
いくつかの実施形態では、コンパクト自動販売機1は、取り付けシステム18を含む。取り付けシステム18は、後壁11上に位置し得る。取り付けシステム18は、壁又は別の同様の垂直面などの支持構造体2にコンパクト自動販売機1を取り付けることを可能にするように構成されている。取り付けシステム18は、物体を壁に取り付けるように構成された任意の好適なシステムであってもよい。例えば、一実施形態では、取り付けシステム18は、標準のボルト又はねじ締結具を受け入れるようにサイズ決めされた、後壁11内の一連の穴であってもよい。取り付けシステム18のこの実施形態の穴は、前部カバー12を開けるときにアクセス可能であるように構成されてもよい。別の実施形態では、取り付けシステム18は、後壁11の外部面に固定された取り付けブラケットであってもよい。取り付けブラケットは、蟻継ぎブラケット設計などの一般的に既知のブラケット設計を使用して壁又は他の面に固定された整合ブラケットと整合するように構成されてもよい。取り付けシステム18は、コンパクト自動販売機1の壁又は他の面への迅速な取り付けを可能にする。ロックのシャックルが通過することができるピン又はブラケット上の穴のセットなどのロック装置は、取り付けシステム18のこの実施形態に組み込まれて、その位置からのコンパクト自動販売機1の無認可の取り外しを防止することができる。いくつかの実施形態では、取り付けシステム18の全て又は一部は、筐体10と一体であってもよい。いくつかの実施形態では、取り付けシステム18の全て又は一部は、後壁11と一体であってもよい。
【0023】
製品格納カートリッジ20は、要求に応じて食品製品22を保管及び分配するように構成されたカートリッジである。筐体10は、製品格納カートリッジ20を解放可能又は取り外し可能な様態で保持するように構成されたカートリッジアダプタ24を含む。いくつかの実施形態では、2つ以上の製品格納カートリッジ20を受容するために筐体内に位置付けされた2つ以上のカートリッジアダプタ24が存在し得る。前部カバー12がヒンジで開かれると、製品格納カートリッジ20をカートリッジアダプタ24から解放することができ、新しい製品格納カートリッジ20をカートリッジアダプタ24内に配置することができる。製品格納カートリッジは、食品製品22で満たすことができる。食品製品22は、ソーダ、ジュース、若しくは水などの飲料、又はスナックミックス、ナッツ、若しくはキャンディバーなどの固体食品であってもよい。
【0024】
製品格納カートリッジ20は、食品製品22を保管し、ユーザが購入した後に単一片の食品製品22を分配するように構成される。製品格納カートリッジ20から食品製品22を分配するために使用され得るいくつかの機構が存在する。一実施形態では、製品格納カートリッジ20は、「螺旋」又は「コイル」型システムを含み、製品格納カートリッジ20は、製品格納カートリッジ20の長さを走る硬いワイヤのコイル23を含む。食品製品22は、製品格納カートリッジ20内部のコイル23の巻き取りに装填される。製品格納カートリッジ20のカートリッジ筐体21は、コイル23及び食品製品22を収容する。単一片の食品製品22を分配するために、コイル23に結合されたカートリッジアクチュエータ28が、コイル23の巻き取りを所定数の角度だけ回転させる。これは、コイル23内の食品製品22の複数片を「前進」させるように作用し、コイル23の端部にある食品製品22の一片が、製品格納カートリッジ20の端部から押し出される。カートリッジアクチュエータ28は、例えば、電気モータ、サーボモータ、又はステッパモータを含む、製品格納カートリッジ20を作動させる任意の好適な手段であり得る。
【0025】
別の実施形態では、製品格納カートリッジ20は垂直に取り付けられ、食品製品22は製品格納カートリッジ20の内側に積み重ねられる。ラッチ又はドアが、製品格納カートリッジ20の底部をブロックし、カートリッジアクチュエータ28は、ラッチ又はドアに接続される。カートリッジアクチュエータ28は、ラッチ又はドアを開けて、食品製品22の一片が分配されるのを可能にすることができる。いくつかの実施形態では、分配シュート26は、製品格納カートリッジ20を離れるときに食品製品22の一片を捕捉し、食品製品22の一片がユーザによって取り出されることを可能にするように構成され得る。コンパクト自動販売機1のいずれかの実施形態では、筐体10の底部は、壁から離れて湾曲するように成形され得る。これは、分配シュート26が、水平面に対して90度未満の角度で配向されることを可能にし、分配された食品製品22のより美的に心地よい提示をユーザに提供し得る。
【0026】
いくつかの実施形態では、カートリッジアクチュエータ28は、筐体10の内面に取り付けられている。図5に示すように、カートリッジアクチュエータ28は、カートリッジアクチュエータ28が製品格納カートリッジ20からの食品製品22の分配を制御することを可能にするために、製品格納カートリッジ20とインターフェースするアクチュエータアダプタ29を含むことができる。アクチュエータアダプタ29は、カートリッジアクチュエータ28に取り付けられた矩形凹部27と嵌合する、製品格納カートリッジ20上の矩形突出部25を含み得る。突出部25及び凹部27はまた、半円及び三角形などの他の形状で形成されてもよい。突出部/凹部の関係は逆にされてもよく、突出部25がカートリッジアクチュエータ28に取り付けられ、凹部27が製品格納カートリッジ20上に位置してもよい。コンパクト自動販売機1の実施形態は、製品格納カートリッジ20内にアクチュエータ及び支持回路を含む必要がないため、製品格納カートリッジ20を単純化することを可能にする。これは、次に、より高価な作動構成要素及び回路をコンパクト自動販売機1にシフトすることによって、多数の製品格納カートリッジ20を事前装填するコストを低減する。
【0027】
製品格納カートリッジ20は、食品製品22の容易な交換を可能にするように構成され得る。例えば、いくつかの実施形態では、製品格納カートリッジ20の筐体21の側部のうちの1つは、筐体21の他の側部のうちの1つへのヒンジ付き取り付け部を含み得る。ヒンジ付き側部は、旋回して開くことができ、筐体21の内部へのアクセスを可能にする。筐体21の1つ以上の側部はまた、取り外し可能であってもよく、したがって、筐体21の内部へのアクセスを可能にする。他の実施形態では、アクチュエータアダプタ29及びコイル23などの内部分配機構は、筐体21から取り外し可能であってもよい。次いで、食品製品22の個々の片は、コイル23が筐体21から取り外された後にコイル23の巻き取り内に装填されてもよい。
【0028】
製品格納カートリッジ20の一実施形態は、特定のフォームファクタである食品製品22のみを収容するように構成されてもよい。例えば、製品格納カートリッジ20は、矩形であり、特定のサイズ以下であるキャンディバー形状の品目を受け入れるようにのみ構成されてもよい。これは、同じ製品格納カートリッジ内により大きな食品製品22を収容する必要がないため、コイル23の巻き取り又は重力型ディスペンサの間隔が可能な限り高密度に作製されることを可能にする。これにより、設計者は、製品格納カートリッジ20内の食品製品22の密度を最大化することが可能になり、これにより、筐体10の容積を増加させることなく、コンパクト自動販売機1内の食品製品の格納を最大化する。
【0029】
電源40は、コンパクト自動販売機1の様々な構成要素に電力を供給するように構成されている。電源40は、標準的な壁コンセントに差し込むように適合された筐体10の外側に延在する電源コードを含んでもよい。電源40のいくつかの実施形態は、コンパクト自動販売機1に適切な電力を提供するための電力変換回路を含む。電源40の一実施形態は、電池42を含む。電池42は、外部電力が利用できないときに、コンパクト自動販売機1に給電するように構成されている。電池42は、コンパクト自動販売機1に長期間の電力を供給するようなサイズにすることができ、例えば、通常動作において3日以上の期間である。電源40は、外部電源が存在するときに電池42を充電することができる回路を含み得る。一実施形態では、電池42は、前部カバー12が開かれると、容易にアクセス可能であり、「ホット」交換可能であってもよい。「ホット交換可能」という語句は、交換後に圧縮自動販売機1の動作に悪影響を及ぼす(すなわち、電力の損失に起因して構成要素を損傷することによって)ことなく、電池42を容易に取り外して交換することを可能にする設計を指す。電池交換のための任意の適切な設計が使用され得る。例えば、ハンドヘルド電動ドリルに見られるものと同様の設計を使用して、電池42の迅速な取り外し及び交換を可能にすることができる。
【0030】
コンパクト自動販売機1の電力要件は、電池電力でのより長い動作を可能にするために最小化されることが好ましい。例として、筐体10内で使用される任意の照明は、通常の白熱照明よりも少ない電力を使用する発光ダイオード(「light emitting diode、LED」)からなってもよい。コンパクト自動販売機1のいくつかの実施形態はまた、冷却システムなしに設計されてもよい。冷却システムは、かなりの量のエネルギーを消費し、電池寿命がはるかに短くなる。したがって、コンパクト自動販売機1の一実施形態は、冷却システムを含まず、筐体10内部の周囲温度を維持することができるだけである。
【0031】
コンパクト自動販売機1は、食品製品22の一片を分配するためのユーザから支払いを受け入れる支払いシステム30を含む。一実施形態では、支払いシステム30は、非現金支払いのみを受け入れるように構成されている。このような支払い方法の例としては、クレジットカード、デビットカード、並びに様々なアプリケーション及びプログラムを介した電子送金が挙げられる。支払いシステム30は、支払いリーダ32を含むことができる。例えば、支払いリーダ32は、カード支払いのための磁気ストライプリーダ、スマートデバイスと通信するための送受信機、又はバーコードリーダであってもよい。一実施形態では、ユーザは、支払いシステム30とインターフェースするように構成されたアプリケーションを、電話又はタブレットなどのスマートデバイスにダウンロードし、アプリケーションを使用してそれらを注文し、支払いを行うことができる。支払いシステム30は、スマートデバイス上に表示されたバーコードをスキャンするか、又はアプリケーションと通信して、どの食品製品22を分配するかを決定し、ユーザが支払いを提出したことを確認してもよい。
【0032】
一実施形態では、支払いシステム30は、コンパクト自動販売機1に含まれている通信システム60と通信することができる。通信システム60は、ネットワーク62と通信するように構成された送受信機を含む。ネットワーク62は、セルラーデータネットワーク、WiFiネットワーク、又は他のタイプのネットワークであってもよい。支払いシステム30は、通信システム60を使用して、支払い詳細及び支払い確認をネットワーク62との間で送信及び受信することができる。
【0033】
コンパクト自動販売機1は、ユーザが購入する食料製品22のタイプを選択することを可能にするように構成された入力装置50を含む。一実施形態では、入力装置50は、前部カバー12上に位置する一連のボタンであることができる。各ボタンを使用して、購入のための特定の食品製品22を選択することができる。別の実施形態では、入力装置50は、前部カバー12上に位置するタッチスクリーンであってもよい。ユーザは、好ましい食品製品22を購入するためにタッチスクリーンを使用することができる。入力装置50のタッチスクリーンの実施形態は、購入体験を容易にするために、支払いシステム30と組み合わされてもよい。入力装置50の実施形態のいずれも、通信システム60にリンクされ得るか、又はユーザがスマートデバイスを使用して購入を行うことを可能にするために、ユーザのスマートデバイス上のアプリケーションと通信することができる別個の送受信機を含み得る。
【0034】
コンパクト自動販売機1の実施形態は、コントローラ70を含む。コントローラ70は、マイクロプロセッサ又は他の同様の装置であることができる。コントローラ70は、様々なステータス情報を監視し、特定のタスクを実行し得る。例えば、コントローラ70は、分配された食品製品22の数量を追跡することによって、製品格納カートリッジ20内の食品製品22の数量を監視し得る。コントローラ70はまた、電池42の充電状態を監視し得る。コントローラ70は、支払いシステム30及び通信システム60などの、他のシステム及びコンパクト自動販売機1の構成要素の動作ステータスを監視するようにプログラムすることができる。コントローラ70は、この情報の一部又は全てをネットワーク62に送信するために通信システム60を使用するように構成され得る。一実施形態では、コントローラ70は、食品製品22の数量が予めプログラムされた低点になるか、又は電池42の充電状態が特定の放電状態に達したときに、アラートをネットワーク62に送信するようにプログラムされている。コントローラ70はまた、例えば、支払いシステム30が誤動作する場合など、エラー状態が発生した場合に、ネットワーク62にアラートを送信するようにプログラムされ得る。いくつかの実施形態では、命令が、リモートユーザからコンパクト自動販売機1にネットワーク62及び通信システム60を介して送信され得る。命令は、例えば、診断の問い合わせ、自動販売機の使用説明、及びトラブルシューティングコマンドを含んでもよい。コンパクト自動販売機1のいずれか又は全ての構成要素は、通信システム60を通じてリモート制御されてもよい。例えば、コンパクト自動販売機1は、通信システム60に送信されたリモート命令の使用を通じて、任意の食品製品22を販売することを防止することができる(例えば、所定の時間範囲の間)。
【0035】
自動販売機は、潜在的な顧客を引き付けるための広告又はブランドを含むことが多い。コンパクト自動販売機1の一実施形態は、筐体10の外面の少なくとも1つに配置された広告80を含む。広告80は、コンパクト自動販売機1によって販売されている食品製品22のブランドを表すように構成されたロゴ、グラフィック、単語、又は他の項目を含み得る。筐体10の一実施形態は、前部カバー12内に位置付けされた透明部分19を含む。透明部分19は、ユーザが前部カバー12の一部を透視し、筐体10の内部に保管されている食品製品22を検査することを可能にするように構成されている。食品製品22は、典型的には、ブランドの容器又は包装に保管されているので、これは、ユーザが経験する広告及びブランドを強化する。一実施形態では、広告80は、他のタイプの広告に迅速に交換されるように構成されている。例えば、広告80は、光沢紙の紙片上のロゴ及び単語の形態をとることができる。筐体10は、各外壁の外側表面に一体化された透明なプラスチックスリーブを含んでもよく、これにより、紙シートを取り付けて、コンパクト自動販売機1のユーザに見えるようにすることができる。紙シートは、例えば、異なる食品製品22がコンパクト自動販売機1で使用される場合、他の紙シートと容易に交換される。更なる実施形態では、広告は、前部カバー12に取り付けられたスクリーン上に表示されてもよい。
【0036】
広告の追加の手段は、通信システム60の使用を通じてもたらされ得る。コントローラ70は、通信システム60を介してネットワーク62に送信することができる広告でプログラムされてもよい。次いで、そのような広告は、コンパクト自動販売機1付近に位置する適切なアプリケーションでユーザに送ることができる。具体的には、ソーシャルメディアプラットホーム又は同様のパブリックフォーラムなどで特定のブランドの食品製品22に対して好みを示したユーザは、好みのブランドの食料製品22が近くのコンパクト自動販売機1にあることを通知され得る。
【0037】
コンパクト自動販売機1のコンパクトなサイズ及び容量はまた、コンパクト自動販売機1における単一ブランドの食品製品22の経済的使用を可能にする。これにより、一定の場所を特定の食物で特定のターゲットにすることが可能になり、ユーザ体験を向上させることができる。例えば、コンパクト自動販売機1が、キャンディ及び同様のスイーツを楽しむ潜在的な顧客ベースを有する場所に配置される場合、コンパクト自動販売機1は、それらの種類の食料製品22で満たされてもよく、広告80は、その変化を反映するために容易に変更することができる。コンパクト自動販売機1が、ミックスナッツなどの健康的スナックを楽しむ潜在的な顧客ベースを有する場所に移動される場合、コンパクト自動販売機1は、これらの種類の食料製品22で容易に再装填することができ、広告80を再度変更することができる。コンパクト自動販売機1の軽量化は、場所間の移転を簡単にし、筐体10の設計は、食品製品22及び広告80の両方の容易な変更を可能にする。
【0038】
コンパクト自動販売機1の実施形態を使用する方法は、以下のとおりである。位置決め工程100では、コンパクト自動販売機1が適切な区域に取り付けられる。このような区域は、学校若しくはオフィスの廊下、又はコンサート、フェスティバル、若しくは他の集まりなどの「ポップアップ」場所であってもよい。コンパクト自動販売機1の軽量かつコンパクトな設計は、これらの場所にそれを位置付けするのを容易にし得る。コンパクト自動販売機1は、取り付けシステム18を使用して適切な壁に取り付けることができる。装填工程110では、コンパクト自動販売機1には、食品製品22が事前に充填された製品格納カートリッジ20が設けられる。あるいは、食品製品22の個々の片が、製品格納カートリッジ20内に装填されてもよい。個々の装填は、例えば、製品格納カートリッジ20内に既に存在する食品製品22の量に応じることが望ましい場合がある。また、このとき、コンパクト自動販売機1は、利用可能な場合には外部電力に接続され、必要な場合は、充電された電池42が筐体10内に装填される。次に、コンパクト自動販売機1は、電源投入され、そうでなければ使用のために準備される。自動販売工程120では、コンパクト自動販売機1は、食品製品22をユーザに分配する。ユーザは、クレジットカード、デビットカード、又は他の電子支払いを含む、利用可能な非現金支払いの選択を使用し得る。いくつかの実施形態では、ユーザは、スマートデバイス上のアプリケーションを通じて、好みの食品製品22を注文及び購入し得る。ユーザが食品製品22の支払いを行った後、アクチュエータ28が、食品製品22を分配するように係合される。コイル型製品カートリッジ20を含むコンパクト自動販売機1の実施形態では、アクチュエータ28は、アクチュエータアダプタ29を設定された数の角度だけ回転させ、これは次にコイル23を同じ数の角度だけ回転させる。コイル23の巻き取りは、食品製品22の一片を、コイル23の巻き取りの端部に前進及び移動させる。次いで、食品製品22の一片は、製品カートリッジ20の端部から落下し、コンパクト自動販売機1の下部でユーザによって取得可能となる。
【0039】
利用可能な場合、コントローラ70は、食品製品22の数量及び電池42の充電ステータスを監視する。これらのレベルのいずれかが低すぎる場合、又は別のエラーが発生した場合に、アラートがネットワーク62に送信される。再装填工程130では、サービス技術者は、使い果たされた製品格納カートリッジ20を新しい製品格納カートリッジ20と交換する。消耗電池42はまた、充電された電池42と交換され得る。再装填されるように選択される食品製品22の種類は、コントローラ70によって記録され、ネットワーク62に送信される使用パターンに基づいて合わせられ得る。
【0040】
本開示の広がり及び範囲は、上記の例示的な実施形態のいずれによっても限定されるべきではないが、特許請求の範囲及びそれらの等価物に従ってのみ規定されるべきである。
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