(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-01
(45)【発行日】2023-12-11
(54)【発明の名称】メーターステー、メーターユニットおよび自転車
(51)【国際特許分類】
B62J 50/22 20200101AFI20231204BHJP
B62J 11/19 20200101ALI20231204BHJP
【FI】
B62J50/22
B62J11/19
(21)【出願番号】P 2022014938
(22)【出願日】2022-02-02
【審査請求日】2022-11-24
(73)【特許権者】
【識別番号】000010076
【氏名又は名称】ヤマハ発動機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100101683
【氏名又は名称】奥田 誠司
(74)【代理人】
【識別番号】100139930
【氏名又は名称】山下 亮司
(72)【発明者】
【氏名】大谷 峻玄
【審査官】渡邊 義之
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-51869(JP,A)
【文献】実開平4-104088(JP,U)
【文献】特開2004-090781(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0355200(US,A1)
【文献】特開2007-230411(JP,A)
【文献】特開2003-019991(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62J 50/22
B62J 11/19
B62J 9/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
メーターを車両に取り付けるためのメーターステーであって、
情報を表示するメーターを支持する基台と、
前記メーターと外部装置とを電気的に接続する電線の一部を収容する収容ケースと、
前記収容ケースの内部に配置され、前記電線の一部が巻かれるボビンと、
前記基台および前記収容ケースを車両に取り付けるための取付具と、
を備え、
前記ボビンの軸方向は、前記基台に支持される前記メーターの表示面の法線方向に対する極角が45度より大きく135度より小さい方向である、メーターステー。
【請求項2】
前記収容ケースは、互いに合わさることで前記ボビンおよび前記電線の一部を収容する空間を形成する第1ハウジングおよび第2ハウジングを備え、
前記第1ハウジングおよび前記第2ハウジングは締結具を用いて互いに固定され、
前記締結具は前記ボビンの内部を通る、請求項1に記載のメーターステー。
【請求項3】
前記収容ケースは、
互いに合わさることで前記ボビンおよび前記電線の一部を収容する空間を形成する第1ハウジングおよび第2ハウジングと、
前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの間の位置決めのためのボスと、
を備え、
前記第1ハウジングおよび前記第2ハウジングは締結具を用いて互いに固定され、
前記ボビンの軸方向から見た平面視において、前記ボスと前記締結具との間の長さは、前記ボスと前記ボビンの中心軸との間の長さよりも大きい、請求項1または2に記載のメーターステー。
【請求項4】
前記収容ケースは、
互いに合わさることで前記ボビンおよび前記電線の一部を収容する空間を形成する第1ハウジングおよび第2ハウジングと、
前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの間の位置決めのためのボスと、
を備え、
前記ボビンの外周部と前記ボスの外周部との間の長さは、前記電線の直径よりも大きく、前記電線の直径の2倍の長さよりも小さい、請求項1から3のいずれかに記載のメーターステー。
【請求項5】
前記収容ケースは、互いに合わさることで前記ボビンおよび前記電線の一部を収容する空間を形成する第1ハウジングおよび第2ハウジングを備え、
前記第1ハウジングおよび前記第2ハウジングの一方と前記ボビンとは一体に形成されている、請求項1から4のいずれかに記載のメーターステー。
【請求項6】
前記収容ケースは、互いに合わさることで前記ボビンおよび前記電線の一部を収容する空間を形成する第1ハウジングおよび第2ハウジングを備え、
前記第1ハウジングは前記基台および前記取付具に接続されており、
前記第1ハウジングは金属材料で形成されており、
前記第2ハウジングは樹脂材料で形成されている、請求項1から5のいずれかに記載のメーターステー。
【請求項7】
前記収容ケースには、前記電線が通る開口部が設けられており、
前記開口部は、前記ボビンの径方向に開口している、請求項1から6のいずれかに記載のメーターステー。
【請求項8】
前記収容ケースには、前記電線が通る開口部が複数個設けられている、請求項1から7のいずれかに記載のメーターステー。
【請求項9】
前記ボビンの軸方向から見た前記収容ケースのサイズは、前記メーターの表示面の法線方向から見た前記メーターのサイズよりも大きい、請求項1から8のいずれかに記載のメーターステー。
【請求項10】
請求項1から9のいずれかに記載のメーターステーと、
前記基台に支持され、情報を表示するメーターと、
を備えたメーターユニット。
【請求項11】
請求項10に記載のメーターユニットを備えた自転車。
【請求項12】
前記自転車の上面視において、前記メーターと前記収容ケースとは互いに重ならない、請求項11に記載の自転車。
【請求項13】
前記メーターステーは、ハンドルバー、ハンドルステムまたはハンドルコラムに取り付けられ、
前記収容ケースの前端部は、前記ハンドルバーの前端部よりも後方に位置している、請求項11または12に記載の自転車。
【請求項14】
前記ボビンの軸方向は、前記自転車の上下方向に対する極角が45度より大きく135度より小さい方向である、請求項11から13のいずれかに記載の自転車。
【請求項15】
前記メーターステーは、ハンドルバー、ハンドルステムまたはハンドルコラムに取り付けられ、
前記収容ケースは、
互いに合わさることで前記ボビンおよび前記電線の一部を収容する空間を形成する第1ハウジングおよび第2ハウジングと、
前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの間の位置決めのためのボスと、
を備え、
前記自転車の前後方向において、前記ボスは前記収容ケースの中央部よりも後方に位置している、請求項11から14のいずれかに記載の自転車。
【請求項16】
前記収容ケースには、前記電線が通る開口部が設けられており、
前記自転車の上下方向において、前記開口部は、前記収容ケースの中央部よりも下方に位置している、請求項11から15のいずれかに記載の自転車。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メーターステー、メーターユニットおよび自転車に関する。
【背景技術】
【0002】
自転車は、手軽に利用できる交通手段として、老若男女を問わず、広く普及している。近年、ユーザがペダルを漕ぐ力を電動モータにより補助する電動補助自転車の普及が進んでいる(例えば特許文献1参照)。電動補助自転車では、ユーザがペダルに加えた人力に応じた駆動力を電動モータに発生させ、例えば坂道の走行時や荷物を積んでいるときのユーザの負担を減らすことができる。
【0003】
電動補助自転車のハンドルのグリップ近傍には、乗員からの指示を受け付ける複数のスイッチが配置された操作装置が設けられる。乗員は、操作装置のスイッチを操作することで、電動補助自転車の電源のオンとオフとを切り替えたり、電動モータに発生させる補助力の大きさを設定したりすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ハンドルには、電動補助自転車に関する各種情報を表示するメーターが設けられる。乗員はメーターの表示内容を見ることで、電動補助自転車の状態を把握することができる。メーターは、操作装置に備えられる場合と、操作装置とは別に設けられる場合とがある。
【0006】
メーターと操作装置とが別体であり、メーターと操作装置とが互いに離れて配置される場合、メーターと操作装置とは電線を介して電気的に接続される。メーターと操作装置とは一つのユニットとして販売され得る。電動補助自転車の様々なモデルに対応できるよう、電線は余裕を持たせた長さに設定される。このため、メーターと操作装置との間の距離が短くなるモデルでは、電線にたるみが発生する。電線をブレーキワイヤと共に束ねることで電線が大きく垂れ下がったりすることはある程度抑制できるものの、電線がたるんだ状態であると電動補助自転車の美観を損ねるという課題がある。
【0007】
本発明は、電線の余剰分を目立たなく収容することができるメーターステーを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のある実施形態に係るメーターステーは、メーターを車両に取り付けるためのメーターステーであって、情報を表示するメーターを支持する基台と、前記メーターと外部装置とを電気的に接続する電線の一部を収容する収容ケースと、前記収容ケースの内部に配置され、前記電線の一部が巻かれるボビンと、前記基台および前記収容ケースを車両に取り付けるための取付具とを備え、前記ボビンの軸方向は、前記基台に支持される前記メーターの表示面の法線方向に対する極角が45度より大きく135度より小さい方向である。
【0009】
電線を曲げることにより発生する電線に掛かる負荷を低減しようとすると、電線を穏やかに曲げた状態で巻くことになる。電線を巻くボビンの径方向のサイズは大きくなり、ボビンの径方向に沿った収容ケースのサイズも大きくなる。ボビンの軸方向がメーターの表示面の法線方向に近い場合、ボビンの径方向に沿った収容ケースの広い面が、車両の乗員から見たときに目立ってしまい、美観を損ねてしまう。
【0010】
本発明のある実施形態によれば、ボビンの軸方向は、メーターの表示面の法線方向に対する極角が45度より大きく135度より小さい方向である。これにより、ボビンの径方向に沿った収容ケースの広い面を、乗員から見たときに目立たなくすることができ、美観を向上させることができる。
【0011】
ブレーキワイヤ等の電線と共に束ねる部材が無い場合でも、収容ケースに電線の余剰分を収容することで、電線のたるみを低減させることができる。
【0012】
ある実施形態において、前記収容ケースは、互いに合わさることで前記ボビンおよび前記電線の一部を収容する空間を形成する第1ハウジングおよび第2ハウジングを備え、前記第1ハウジングおよび前記第2ハウジングは締結具を用いて互いに固定され、前記締結具は前記ボビンの内部を通ってもよい。
【0013】
ボビンの内部に締結具を通すことで、ボビンの内部スペースを有効利用することができる。ボビンよりも外側の部分に締結具を通すスペースを確保しなくてもよいため、メーターステーのサイズを小さくすることができる。
【0014】
ある実施形態において、前記収容ケースは、互いに合わさることで前記ボビンおよび前記電線の一部を収容する空間を形成する第1ハウジングおよび第2ハウジングと、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの間の位置決めのためのボスとを備え、前記第1ハウジングおよび前記第2ハウジングは締結具を用いて互いに固定され、前記ボビンの軸方向から見た平面視において、前記ボスと前記締結具との間の長さは、前記ボスと前記ボビンの中心軸との間の長さよりも大きくてもよい。
【0015】
締結具により第1ハウジングと第2ハウジングとが固定される位置がボスから離れていることにより、第1ハウジングと第2ハウジングとの間の位置ずれを抑制することができる。
【0016】
ある実施形態において、前記収容ケースは、互いに合わさることで前記ボビンおよび前記電線の一部を収容する空間を形成する第1ハウジングおよび第2ハウジングと、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの間の位置決めのためのボスとを備え、前記ボビンの外周部と前記ボスの外周部との間の長さは、前記電線の直径よりも大きく、前記電線の直径の2倍の長さよりも小さくてもよい。
【0017】
電線を収容するスペースを確保しつつ、ボビンの径方向に沿った収容ケースのサイズを小さくすることができる。ボビンに巻かれた電線がボスに接触することで電線の位置ずれを抑制することができる。
【0018】
ある実施形態において、前記収容ケースは、互いに合わさることで前記ボビンおよび前記電線の一部を収容する空間を形成する第1ハウジングおよび第2ハウジングを備え、前記第1ハウジングおよび前記第2ハウジングの一方と前記ボビンとは一体に形成されていてもよい。
【0019】
ハウジングの内壁がボビンの鍔の役割を果たすことができる。ハウジングとボビンとが一体に形成されていることにより、部品点数を削減することができる。一体に形成されるハウジングおよびボビンを樹脂で形成する場合は、製造を容易に行うことができる。
【0020】
ある実施形態において、前記収容ケースは、互いに合わさることで前記ボビンおよび前記電線の一部を収容する空間を形成する第1ハウジングおよび第2ハウジングを備え、前記第1ハウジングは前記基台および前記取付具に接続されており、前記第1ハウジングは金属材料で形成されており、前記第2ハウジングは樹脂材料で形成されていてもよい。
【0021】
第1ハウジングを金属材料で形成することによりメーターステーに求められる強度を確保することができる。第2ハウジングを樹脂材料で形成することによりメーターステーの軽量化を実現できる。電線に過大な荷重が掛かった場合は、樹脂で形成された第2ハウジングが壊れることで、メーターステー本体側の破損を抑制することができる。
【0022】
ある実施形態において、前記収容ケースには、前記電線が通る開口部が設けられており、前記開口部は、前記ボビンの径方向に開口していてもよい。
【0023】
開口部がボビンの軸方向に開口している場合、電線を穏やかに曲げた状態で開口部に通すためのスペースが収容ケース内に必要となり、ボビンの軸方向に沿った収容ケースのサイズが大きくなってしまう。開口部がボビンの径方向に開口していることにより、ボビンの軸方向に沿った収容ケースのサイズを小さくすることができる。
【0024】
ある実施形態において、前記収容ケースには、前記電線が通る開口部が複数個設けられていてもよい。
【0025】
収容ケースからメーターの方に延びる電線の部分と、収容ケースから外部装置の方に延びる電線の部分とを、互いに別々の開口部に通すことができる。電線の上記二つの部分の両方を一つの開口部に導くスペースが収容ケース内に不要となるため、収容ケースのサイズを小さくすることができる。
【0026】
ある実施形態において、前記ボビンの軸方向から見た前記収容ケースのサイズは、前記メーターの表示面の法線方向から見た前記メーターのサイズよりも大きくてもよい。
【0027】
メーターよりも収容ケースの方がサイズが大きい場合でも、乗員から収容ケースを目立たなくすることができる。
【0028】
本発明のある実施形態に係るメーターユニットは、前記メーターステーと、前記基台に支持され、情報を表示するメーターとを備える。
【0029】
乗員から見たときに収容ケースが目立たない、美観のあるメーターユニットを実現することができる。
【0030】
本発明のある実施形態に係る自転車は、前記メーターユニットを備える。
【0031】
乗員から見たときに収容ケースが目立たない、美観のある自転車を実現することができる。
【0032】
ある実施形態において、前記自転車の上面視において、前記メーターと前記収容ケースとは互いに重なっていなくてもよい。
【0033】
乗員から見てメーターから収容ケースがはみ出して見えると、乗員からはメーター自体のサイズが大きいように見えてしまう場合がある。乗員から見たときにメーターと収容ケースとが重なっていないことで、メーターの見た目をスッキリとさせて美観を向上させることができる。
【0034】
ある実施形態において、前記メーターステーは、ハンドルバー、ハンドルステムまたはハンドルコラムに取り付けられ、前記収容ケースの前端部は、前記ハンドルバーの前端部よりも後方に位置していてもよい。
【0035】
収容ケースが自転車の外側へ突出しないことで、収容ケースが自転車の周囲にある物体に接触することを抑制できる。収容ケースが自転車の外側へ突出しないことで、自転車の美観を向上させることができる。
【0036】
ある実施形態において、前記ボビンの軸方向は、前記自転車の上下方向に対する極角が45度より大きく135度より小さい方向であってもよい。
【0037】
ボビンの径方向に沿った収容ケースのサイズが大きい場合でも、乗員から見たときに収容ケースが目立たない、美観のある自転車を実現することができる。
【0038】
ある実施形態において、前記メーターステーは、ハンドルバー、ハンドルステムまたはハンドルコラムに取り付けられ、前記収容ケースは、互いに合わさることで前記ボビンおよび前記電線の一部を収容する空間を形成する第1ハウジングおよび第2ハウジングと、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの間の位置決めのためのボスとを備え、前記自転車の前後方向において、前記ボスは前記収容ケースの中央部よりも後方に位置していてもよい。
【0039】
ボスに近い位置ほど第1ハウジングと第2ハウジングとの間の位置ずれが小さくなり得る。収容ケースのうちの乗員から見える部分に近い位置にボスが配置されていることで、美観を向上させることができる。
【0040】
ある実施形態において、前記収容ケースには、前記電線が通る開口部が設けられており、前記自転車の上下方向において、前記開口部は、前記収容ケースの中央部よりも下方に位置していてもよい。
【0041】
収容ケースのうちの乗員から見えにくい位置から電線が延びることにより、美観を向上させることができる。開口部から収容ケースの内部に水が浸入することを抑制できる。
【発明の効果】
【0042】
本発明のある実施形態に係るメーターステーは、メーターと外部装置とを電気的に接続する電線の一部を収容する収容ケースを備える。収容ケースの内部には、電線が巻かれるボビンが配置されている。
【0043】
電線を曲げることにより発生する電線に掛かる負荷を低減しようとすると、電線を穏やかに曲げた状態で巻くことになる。電線を巻くボビンの径方向のサイズは大きくなり、ボビンの径方向に沿った収容ケースのサイズも大きくなる。ボビンの軸方向がメーターの表示面の法線方向に近い場合、ボビンの径方向に沿った収容ケースの広い面が、車両の乗員から見たときに目立ってしまい、美観を損ねてしまう。
【0044】
本発明のある実施形態によれば、ボビンの軸方向は、メーターの表示面の法線方向に対する極角が45度より大きく135度より小さい方向である。これにより、ボビンの径方向に沿った収容ケースの広い面を、乗員から見たときに目立たなくすることができ、美観を向上させることができる。
【0045】
本発明のある実施形態によれば、ブレーキワイヤ等の電線と共に束ねる部材が無い場合でも、収容ケースに電線の余剰分を収容することで、電線のたるみを低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【
図1】本発明の実施形態に係る電動補助自転車1を示す側面図である。
【
図2】本発明の実施形態に係る電動補助自転車1の前方部を示す上面図である。
【
図3】本発明の実施形態に係るメーターユニット5の上面図である。
【
図4】本発明の実施形態に係るメーターステー50およびメーター70を示す上面図である。
【
図5】本発明の実施形態に係るメーター70のハードウェア図である。
【
図6】本発明の実施形態に係るメーターユニット5の斜視図である。
【
図7】本発明の実施形態に係る第1ハウジング61および第2ハウジング62を示す斜視図である。
【
図8】本発明の実施形態に係る第2ハウジング62を示す側面図である。
【
図9】本発明の実施形態に係るボビン63に電線105が巻かれた状態の収容ケース60を示す側面図である。
【
図10】本発明の実施形態に係るボビン63の軸方向AD1と、メーター70の表示面72の法線方向ND1との関係を示す図である。
【
図11】本発明の実施形態に係る収容ケース60とメーター70との間のサイズの大小関係の一例を示す図である。
【
図12】本発明の実施形態に係るハンドルバー41に取り付けられたメーターユニット5を示す上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0047】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態に係るメーターステー、メーターユニットおよび自転車を説明する。実施形態の説明において、同様の構成要素には同様の参照符号を付し、重複する場合にはその説明を省略する。以下の実施形態は例示であり、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
【0048】
本発明の実施形態に係るメーターユニットは、車両に搭載される。車両は例えば電動補助自転車である。車両は、電動補助自転車に限定されず、ユーザがペダルを漕ぐ力を電動モータによりアシストする機能を有さない自転車であってもよい。また、メーターユニットが搭載される車両は自転車に限定されず、車両は例えば電動モータまたは内燃機関を駆動源とする二輪車であってもよいし、三輪以上の車輪を有する車両であってもよい。以下の実施形態の説明では、車両の一例として電動補助自転車を例示する。
【0049】
[電動補助自転車]
図1は、本実施形態に係る電動補助自転車1を示す側面図である。
図1に示す電動補助自転車1における前後、上下、左右は、電動補助自転車1のサドル3に乗員がハンドル4に向かって着座した状態を基準とした前後、上下、左右を意味する。
【0050】
電動補助自転車1は、前後方向に延びる車体フレーム2を有する。車体フレーム2は、ヘッドパイプ11、ダウンチューブ12、トップチューブ14、シートチューブ16、チェーンステイ18、シートステイ19、ブラケット21を含む。ヘッドパイプ11は車体フレーム2の前端に配置されている。ハンドルコラム13は、ヘッドパイプ11に回転可能に挿入されている。ハンドルコラム13の上部にはハンドルステム42が固定され、ハンドルステム42の前部にハンドル4が固定されている。ハンドル4には、電動補助自転車1に関する各種情報を表示するメーターユニット5が設けられている。ハンドル4の前方部にはヘッドランプ22が設けられている。
【0051】
ハンドルコラム13の下端部にはフロントフォーク15が固定されている。フロントフォーク15の下端部は、操舵輪である前輪6を回転可能に支持している。フロントフォーク15の下端部には、前輪6の回転を検出する速度センサ24が設けられている。フロントフォーク15には、前輪6を制動するブレーキ26が設けられている。
【0052】
ダウンチューブ12は、ヘッドパイプ11から後方斜め下方に向かって延びている。シートチューブ16は、ダウンチューブ12の後端部から上方に向かって延びている。チェーンステイ18は、シートチューブ16の下端部から後方に向かって延びている。ブラケット21は、ダウンチューブ12の後端部、シートチューブ16の下端部、チェーンステイ18の前端部を接続する。トップチューブ14は、ヘッドパイプ11とシートチューブ16の上部を繋ぐように設けられる。シートチューブ16にはシートポスト17が挿入され、シートポスト17の上端部には乗員が座るサドル3が設けられている。
【0053】
チェーンステイ18の後端部は、駆動輪である後輪7を回転可能に支持している。シートステイ19は、シートチューブ16の上部から後方斜め下方に向かって延びている。シートステイ19の下端部は、チェーンステイ18の後端部に接続されている。シートステイ19には、後輪7を制動するブレーキ27が設けられている。チェーンステイ18の後端部には、変速比を変更する変速機28が設けられている。変速機はクランク軸35の周囲に設けられてもよい。
【0054】
車体フレーム2の車両中央部付近に配置されたブラケット21には駆動ユニット30が設けられている。駆動ユニット30は、電動モータ32、クランク軸35、MCU(モータコントロールユニット)31を含む。ダウンチューブ12には、駆動ユニット30等に電力を供給するバッテリ33が搭載される。バッテリ33はブラケット21またはシートチューブ16に搭載されてもよい。バッテリ33は、電動補助自転車1に対して着脱可能であり得る。バッテリ33は、ダウンチューブ12の内部など、フレーム2の内部に設けられてもよい。
【0055】
クランク軸35は駆動ユニット30に左右方向に貫通して支持されている。クランク軸35の両端部にはクランクアーム36が設けられる。クランクアーム36の先端には、ペダル37が回転可能に設けられる。
【0056】
MCU31は、電動モータ32の動作を制御するとともに、電動補助自転車1の各部の動作を制御する。MCU31は、プロセッサ等の半導体集積回路およびモータ駆動回路を有する。乗員がペダル37を足で踏むことで発生したクランク軸35の回転は、チェーン23を介して後輪7に伝達される。MCU31は、乗員がペダル37を足で踏むことで発生するクランク軸35の回転出力に応じた駆動補助出力を発生させるように電動モータ32を制御する。電動モータ32が発生させた補助力は、チェーン23を介して、後輪7に伝達される。チェーン23の代わりにベルト、シャフト等が用いられてもよい。
【0057】
図2は、電動補助自転車1の前方部を示す上面図である。ハンドル4は、ハンドルバー41を有する。ハンドルバー41の右端部には、右グリップ43Rが設けられている。ハンドルバー41の左端部には、左グリップ43Lが設けられている。乗員は、これら右グリップ43Rおよび左グリップ43Lを手で握って操舵を行う。
【0058】
右グリップ43Rの近傍には、前輪ブレーキレバー44Rおよび変速操作器45Rが設けられている。左グリップ43Lの近傍には、後輪ブレーキレバー44Lおよび変速操作器45Lが設けられている。右手によって右グリップ43Rとともに前輪ブレーキレバー44Rが握られると、前輪6に制動力が付与される。左手によって左グリップ43Lとともに後輪ブレーキレバー44Lが握られると、後輪7に制動力が付与される。なお、ハンドルバー41の左方に設けられたブレーキレバーが、前輪6に制動力を付与するための前輪ブレーキレバーであり、右方に設けられたブレーキレバーが、後輪7に制動力を付与するための後輪ブレーキレバーであってもよい。変速操作器45Rおよび45Lはシフターとも称される。乗員が変速操作器45Rおよび45Lを操作することで変速比を切り替えることができる。
【0059】
ハンドルバー41には、メーターユニット5が設けられている。メーターユニット5は、電動補助自転車1に関する情報を表示するメーター70を備える。この例では、メーターユニット5は、ハンドルバー41におけるハンドルステム42の近傍の位置に、クランプ等の取付具52を用いて取り付けられている。
【0060】
ハンドル4の左グリップ43Lの近傍には、操作装置100が設けられている。操作装置100は、クランプ等の取付具を用いてハンドルバー41に取り付けられている。乗員は、操作装置100を指で操作することで、電動モータ32の補助力の大きさの設定などの操作を行うことができる。メーター70と操作装置100とは電線105を介して電気的に接続されている。乗員の操作に応じた信号は電線105を介して操作装置100からメーター70に送られる。メーター70と駆動ユニット30(
図1)のMCU31とは、電線25(
図1)を介して信号の送受信を行うことができる。
【0061】
[メーターユニット]
次に、メーターユニット5の詳細を説明する。
図3は、メーターユニット5の上面図である。メーターユニット5は、メーター70と、メーター70を電動補助自転車1に取り付けるためのメーターステー50とを備える。
図4は、互いに分離された状態のメーターステー50およびメーター70を示す上面図である。
【0062】
メーターステー50は、メーター70を支持する基台51と、電線105の一部を収容する収容ケース60と、基台51および収容ケース60を電動補助自転車1に取り付けるための取付具52とを備える。取付具52は例えばクランプであるが、それに限定されない。メーターユニット5は、取付具52を用いて例えば電動補助自転車1のハンドルバー41に取り付けられる。
【0063】
メーター70は、例えば基台51に嵌め込まれることで基台51に取り付けられ得る。例えば、スナップフィットを利用してメーター70は基台51に取り付けられ得る。メーター70は、ボルトなどの締結具または接着剤を用いて基台51に取り付けられてもよい。メーター70は、メーターステー50に対して着脱可能であってもよい。
【0064】
メーター70は、電動補助自転車1に関する情報を表示する表示装置71と、乗員の操作を受け付ける複数のスイッチ76、77とを備える。複数のスイッチは具体的には、電源スイッチ76、ランプ点灯スイッチ77である。本実施形態では、これらのスイッチは、乗員が指で押下して操作する押しボタンスイッチである。
【0065】
電源スイッチ76は、電動補助自転車1の電源のオンおよびオフを行うためのスイッチである。電動補助自転車1の電源がオン状態のとき駆動ユニット30は動作し、電源がオフ状態のとき駆動ユニット30は動作しない。電源がオフ状態のときに乗員が電源スイッチ76を押下すると電源はオン状態になり、電源がオン状態のときに乗員が電源スイッチ76を押下すると電源はオフ状態になる。
【0066】
ランプ点灯スイッチ77は、ヘッドランプ22(
図1)の点灯および消灯を切り替えるためのスイッチである。ヘッドランプ22がオフ状態のときに乗員がランプ点灯スイッチ77を押下してヘッドランプ22をオン状態にすると、ヘッドランプ22は光を出射し、電動補助自転車1の進路を照らすことができる。ヘッドランプ22がオン状態のときにランプ点灯スイッチ77を押下するとヘッドランプ22はオフ状態になる。
【0067】
表示装置71は、電動補助自転車1に関する情報を表示する表示面72を有する。表示面72は概ね上方を向いており、乗員は表示内容を容易に視認することができる。メーターユニット5の特徴を分かりやすく説明するために、本実施形態では表示面72は平面を有するとする。
図3に示す例では、表示装置71は、バッテリ33の残容量(remaining charge)を示すバッテリ残容量情報73と、乗員が選択したアシストモードを示すアシストモード情報74を表示する。
【0068】
操作装置100(
図2)は、補助力設定スイッチ101および102を備える。補助力設定スイッチ101および102は、電動モータ32の補助力を設定するためのスイッチである。本実施形態では、電動補助自転車1は複数のアシストモードを設定可能である。複数のアシストモードは、例えば、人力に対する補助力が小さい方から順に、アシスト無しモード、エコモード、スマートモードおよびハイモードである。アシスト無しモードでは、電動モータ32は補助力を発生させない。乗員が補助力設定スイッチ101を押下すると、人力に対する補助力が相対的に小さいアシストモードから相対的に大きいアシストモードに切り替わる。乗員が補助力設定スイッチ102を押下すると、人力に対する補助力が相対的に大きいアシストモードから相対的に小さいアシストモードに切り替わる。
【0069】
上記の例ではアシストモードの種類は4種類であったが、3種類以下であってもよいし、5種類以上であってもよい。例えば、ハイモードよりも大きい補助力を発生させるモードがあってもよいし、エコモードが複数種類あってもよい。
【0070】
本実施形態では、表示装置71は、バッテリ残容量情報73としてバッテリ33の残容量を示すインジケータを表示する。
図3に示す例では、インジケータ73は複数のセグメントを含み、バッテリ残容量に応じて、表示がオン状態のセグメントの個数が変化する。乗員は、インジケータ73を見ることで、バッテリ33の残容量を直感的に認識することができる。
【0071】
また、表示装置71は、アシストモード情報74として乗員が選択したアシストモードを示すインジケータを表示する。インジケータ74は複数のセグメントを含み、選択されたアシストモードに応じて表示がオン状態のセグメントの個数が変化する。乗員は、インジケータ74を見ることで、選択したアシストモードに対応するアシストレベルを直感的に認識することができる。
【0072】
表示装置71がセグメント方式のインジケータを表示する場合、表示装置71は複数のLED(Light Emitting Diode)等のランプを備え、複数のランプを配列させることでインジケータを実現してもよい。また、表示装置71は液晶パネル等の表示パネルを備え、表示パネルがバッテリ残容量情報73およびアシストモード情報74等の電動補助自転車1に関する各種情報を表示してもよい。表示パネルは、セグメント方式で情報を表示してもよいし、ドットマトリクス方式で情報を表示してもよい。表示パネルとして、液晶パネル以外の表示パネル、例えばOLED(Organic Light-Emitting Diode)パネルまたは電子ペーパーパネルが用いられてもよい。
【0073】
図5は、メーター70のハードウェア図である。メーター70は、プロセッサ111と、ROM(Read Only Memory)112およびRAM(Random Access Memory)113などの記録媒体と、内蔵電池セル114とをさらに備える。
【0074】
プロセッサ111は、例えば半導体集積回路である。プロセッサ111は、内蔵電池セル114から供給される電力を用いて動作し得る。プロセッサ111は、電動補助自転車1の電源がオンの状態では、バッテリ33から供給される電力を用いて動作し得る。内蔵電池セル114は、例えばボタン電池等の一次電池である。内蔵電池セル114は、充電可能な二次電池であってもよい。
【0075】
ROM112には、プロセッサ111に処理を実行させるためのコンピュータプログラム(またはファームウェア)が格納されている。プロセッサ111は、ROM112に格納されているコンピュータプログラムを読み出してRAM113に展開し、各種処理を実行する。ROM112およびRAM113はプロセッサ111に組み込まれていてもよい。
【0076】
プロセッサ111は、メーターユニット5の各種スイッチが押下されたことを検出したり、表示装置71の動作を制御したりする。例えば乗員のスイッチの押下開始により、プロセッサ111は、所定以上の大きさの電圧値および/または電流値を検出する。そしてスイッチの押下終了に伴い、プロセッサ111は、それまで検出していた電圧値および/または電流値が、例えばゼロになったことを検出する。プロセッサ111は、同時に複数のスイッチの押下を並列的に検出することができる。
【0077】
プロセッサ111は、メーター70および操作装置100の各種スイッチの押下に応じて、表示装置71の表示内容を変更する制御を行う。プロセッサ111は、各種スイッチの押下に応じた信号をMCU31に送信する。例えば、プロセッサ111は、選択されたアシストモードを示す信号をMCU31に送信する。信号を受け取ったMCU31は、選択されたアシストモードに応じた補助力を電動モータ32に発生させる制御を行う。
【0078】
BMS(バッテリマネージメントシステム)34は、バッテリ33に搭載されている。BMS34は、バッテリ33の充放電等の各種動作を制御するとともに、バッテリ33の各種状態を監視する。BMS34は、バッテリ33の電圧、電流、温度、SOC(State of Charge)等を監視する。MCU31は、BMS34との間で必要な情報の送受信を行う。MCU31は、バッテリ33の電圧、電流、温度、SOC等を示すバッテリ情報をBMS34から受け取る。
【0079】
MCU31は、バッテリ33のSOCを示すSOC情報をメーター70に出力する。プロセッサ111は、SOC情報に基づいて演算したバッテリ残容量に応じて、表示装置71のバッテリ残容量に関する表示の制御を行う。
【0080】
[収容ケース]
次に、メーターユニット5の収容ケース60の詳細を説明する。
図6は、メーターユニット5の斜視図である。収容ケース60は、メーター70と操作装置100とを電気的に接続する電線105の一部を収容する。
【0081】
メーター70と操作装置100とは一つのユニットとして販売され得る。電動補助自転車1の様々なモデルに対応できるよう、電線105は余裕を持たせた長さに設定される。このため、メーター70と操作装置100との間の距離が短くなるモデルでは、電線105にたるみが発生し得る。本実施形態の収容ケース60は、電線105の余剰分を収容し、電線105のたるみを低減させる。
【0082】
収容ケース60は、互いに合わさることで電線105の一部を収容する空間を形成する第1ハウジング61および第2ハウジング62を備える。第1ハウジング61および第2ハウジング62は、ボルトなどの締結具91を用いて互いに固定される。収容ケース60の下部には、電線105が通る開口部87、88が設けられている。第1ハウジング61はメーターステー50のフレームを兼ねている。第1ハウジング61は基台51および取付具52に接続されている。
【0083】
図7は、互いに分離された状態の第1ハウジング61および第2ハウジング62を示す斜視図である。
図8は、第2ハウジング62を示す左側面図である。
【0084】
第1ハウジング61は、主に前後上下方向に広がる左壁部81と、主に左右上下方向に広がる前壁部83と、主に前後左右方向に広がる天壁部85とを備える。第2ハウジング62は、主に前後上下方向に広がる右壁部82と、主に左右上下方向に広がる後壁部84と、主に前後左右方向に広がる底壁部86とを備える。第1ハウジング61と第2ハウジング62とが互いに合わさることで内部に空間が形成される。
【0085】
第2ハウジング62には締結具91が通る穴92が設けられている。第1ハウジング61には、締結具91が固定される穴93が設けられている。例えば、締結具91がおねじ部を有し、穴93の周壁がめねじ部を有し、締結具91と穴93の周壁とが互いに噛み合うことで、第1ハウジング61および第2ハウジング62は互いに固定される。
【0086】
第2ハウジング62には、第1ハウジング61と第2ハウジング62との間の位置決めのためのボス64が設けられている。第1ハウジング61には、第1ハウジング61と第2ハウジング62との間の位置決めのためのピン65が設けられている。ボス64にピン65が挿入されることで、第1ハウジング61と第2ハウジング62との間の位置決めを精度良く行うことができる。
【0087】
第1ハウジング61および第2ハウジング62が形成する空間内には、電線105の一部が巻かれるボビン63が配置される。
図7に示す例では、ボビン63は第2ハウジング62と一体に形成されている。ボビン63は、第2ハウジング62とは別体であってもよい。
図7に示す例では、ボビン63は、一部が切り欠かれた筒形状を有している。
【0088】
図9は、ボビン63に電線105が巻かれた状態の収容ケース60を示す左側面図である。収容ケース60の内部構造を分かりやすく説明するために、
図9では第1ハウジング61の図示を省略している。第1ハウジング61および第2ハウジング62が互いに分離された状態で、ボビン63に電線105の一部を巻き付け、第1ハウジング61と第2ハウジング62とを互いに合わせることで、電線105の余剰分を収容ケース60内に収容することができる。
【0089】
次に、筒形状のボビン63の中心軸CA1(
図6、
図7)の向きを説明する。本実施形態のメーターユニット5では、メーター70の表示面72が概ね上方を向いているとき、筒形状のボビン63の中心軸CA1(
図6、
図7)は概ね水平方向を向き得る。
【0090】
図10は、ボビン63の軸方向AD1と、メーター70の表示面72の法線方向ND1との関係を示す図である。ボビン63の軸方向AD1は、筒形状のボビン63の中心軸CA1が向く方向である。軸方向AD1は、ボビン63に電線105を巻く方向に概ね垂直であり得る。
【0091】
本実施形態では、ボビン63の軸方向AD1は、表示面72の法線方向ND1に対する極角θ1が45度より大きく135度より小さい方向となる。ここで、極角θ1は、法線方向ND1を0度とする反時計回りの角度である。
【0092】
電線105を収容ケース60内に収容するときに、電線105を曲げることにより発生する電線105に掛かる負荷を低減しようとすると、電線105を穏やかに曲げた状態で巻くことになる。電線105を巻くボビン63の径方向のサイズは大きくなり、ボビン63の径方向に沿った収容ケース60のサイズも大きくなる。ボビン63の軸方向AD1がメーター70の表示面72の法線方向ND1に近い場合、ボビン63の径方向に沿った収容ケース60の広い面が、電動補助自転車1の乗員120から見たときに目立ってしまい、美観を損ねてしまうことになる。
【0093】
本実施形態では、ボビン63の軸方向AD1は、メーター70の表示面72の法線方向ND1に対する極角θ1が45度より大きく135度より小さい方向である。これにより、メーターユニット5の側面視において、ボビン63の軸方向AD1は、表示面72の法線方向ND1よりも、法線方向ND1に垂直な方向に近くなる。例えば、法線方向ND1が上下方向を向く場合、ボビン63の軸方向AD1は、上下方向よりも水平方向に近くなる。ボビン63の径方向に沿った収容ケース60の広い面を、乗員120から見たときに目立たなくすることができるため、美観を向上させることができる。
【0094】
本実施形態では、ブレーキワイヤ等の電線105と共に束ねる部材が無い場合でも、収容ケース60に電線105の余剰分を収容することで、電線105のたるみを低減させることができる。
【0095】
上述したように、ボビン63の軸方向AD1から見た収容ケース60のサイズは大きくなり得る。メーター70が小型である場合、軸方向AD1から見た収容ケース60のサイズは、メーター70の表示面72の法線方向ND1から見たメーター70のサイズよりも大きくなり得る。
図11は、収容ケース60とメーター70との間のサイズの大小関係の一例を示す図である。
図11は、収容ケース60を軸方向AD1に垂直な平面に投影したときの投影
図60aと、メーター70を法線方向ND1に垂直な平面に投影したときの投影
図70aを示している。このように、メーター70のサイズよりも収容ケース60のサイズの方が大きい場合でも、本実施形態では乗員から収容ケース60を目立たなくすることができる。
【0096】
メーター70の表示面72が曲面を含む場合、法線方向ND1は、例えば表示面72の中心部の法線方向であってもよいし、表示面72の複数の位置の法線方向を平均した方向であってもよい。
【0097】
表示面72の法線方向ND1に対するボビン63の軸方向AD1の極角θ1は、60度以上120度以下でもよい。収容ケース60の広い面を、乗員から見たときにより目立たなくすることができるため、美観を向上させることができる。
【0098】
電動補助自転車1にメーターユニット5が搭載された状態では、電動補助自転車1の上下方向に対するボビン63の軸方向AD1の極角は、45度より大きく135度より小さくてもよい。また、電動補助自転車1の上下方向に対するボビン63の軸方向AD1の極角は、60度以上120度以下でもよい。これにより、乗員から見たときに収容ケース60が目立たない、美観のある電動補助自転車1を実現することができる。
【0099】
図6から
図9を用いて説明したように、収容ケース60の第1ハウジング61および第2ハウジング62は、締結具91を用いて互いに固定される。本実施形態では、締結具91が通る穴92は、第2ハウジング62のうちのボビン63の内周側の位置に設けられている。これにより、締結具91はボビン63の内部を通ることになる。ボビン63の内部に締結具91を通すことで、ボビン63の内部スペースを有効利用することができる。ボビン63よりも外側の部分に締結具91を通すスペースを確保しなくてもよいため、メーターステー50のサイズを小さくすることができる。
【0100】
図7から
図9に示す例では、ボビン63は中空構造を有しているが、ボビン63は中空構造に限定されず、例えば内部が埋まった柱状構造を有していてもよい。
【0101】
上述したように、第2ハウジング62には、位置決めのためのボス64が設けられている。本実施形態では、
図8に示すように、ボビン63の軸方向から見た平面視において、ボス64と締結具91との間の長さL2は、ボス64とボビン63の中心軸CA1との間の長さL1よりも大きい。このように、締結具91により第1ハウジング61と第2ハウジング62とが固定される位置がボス64から離れていることにより、第1ハウジング61と第2ハウジング62との間の位置ずれを抑制することができる。
【0102】
図9に示すように、ボビン63の外周部とボス64の外周部との間の長さL3は、電線105の直径D1よりも大きい。これにより、ボビン63とボス64との間に電線105を収容するスペースを確保することができる。
【0103】
ボビン63の外周部とボス64の外周部との間の長さL3は、電線105の直径D1の2倍の長さよりも小さくてもよい。これにより、電線105を収容するスペースを確保しつつ、ボビン63の径方向に沿った収容ケース60のサイズを小さくすることができる。また、ボビン63に巻かれた電線105がボス64に接触することで電線105の位置ずれを抑制することができる。ボビン63に電線105を2周以上巻き付ける場合は、電線105をボビン63の軸方向にずらしながら巻いてもよい。ボス64がリブを有する場合は、長さL3はそのボス64のリブとボビン63の外周部との間の長さであってもよい。
【0104】
上述したように、本実施形態では、ボビン63は第2ハウジング62と一体に形成されている。これにより、第2ハウジング62の内壁はボビン63の鍔の役割を果たすことができる。第2ハウジング62とボビン63とが一体に形成されていることにより、部品点数を削減することができる。一体に形成される第2ハウジング62およびボビン63を樹脂で形成する場合は、製造を容易に行うことができる。
【0105】
第2ハウジング62は樹脂材料で形成されるとともに、第1ハウジング61は金属材料で形成されてもよい。第1ハウジング61を金属材料で形成することによりメーターステー50に求められる強度の確保が容易となる。第2ハウジング62を樹脂材料で形成することによりメーターステー50の軽量化を実現できる。また、電線105に過大な荷重が掛かった場合は、樹脂で形成された第2ハウジング62が壊れることで、メーターステー50本体側の破損を抑制することができる。
【0106】
本実施形態の収容ケース60には、電線105が通る二つの開口部87、88が設けられている。これにより、収容ケース60からメーター70の方に延びる電線105の部分と、収容ケース60から操作装置100の方に延びる電線105の部分とを、互いに別々の開口部87、88に通すことができる。開口部が一つのみである場合、電線105の上記二つの部分の両方を一つの開口部に導くスペースが収容ケース60内に必要となり、収容ケース60のサイズが大きくなってしまう。本実施形態では、そのようなスペースの確保が不要となるため、収容ケース60のサイズを小さくすることができる。
【0107】
収容ケース60に設けられた開口部87、88は、ボビン63の径方向に開口している。開口部87、88がボビン63の軸方向に開口している場合、電線105を穏やかに曲げた状態で開口部87、88に通すためのスペースが収容ケース60内に必要となり、ボビン63の軸方向に沿った収容ケース60のサイズが大きくなってしまう。本実施形態では、開口部87、88がボビン63の径方向に開口していることにより、ボビン63の軸方向に沿った収容ケース60のサイズを小さくすることができる。
【0108】
収容ケース60に設けられた開口部87、88は、電動補助自転車1の上下方向において、収容ケース60の中央部よりも下方に位置する。上下方向における収容ケース60の中央部は、例えばボビン63の中心軸CA1の位置またはその近傍の位置であり得る。収容ケース60のうちの乗員から見えにくい位置から電線105が延びることにより、美観を向上させることができる。また、開口部87、88からの収容ケース60内部への水の浸入を抑制することができる。
【0109】
本実施形態では、
図2に示すように、電動補助自転車1の上面視において、メーター70と収容ケース60とは互いに重ならないように配置される。乗員から見てメーター70から収容ケース60がはみ出して見えると、乗員からはメーター70自体のサイズが大きいように見えてしまう場合がある。乗員から見たときにメーター70と収容ケース60とが重なっていないことで、メーター70の見た目をスッキリとさせて美観を向上させることができる。
【0110】
図12は、電動補助自転車1のハンドルバー41に取り付けられたメーターユニット5の上面図である。メーターユニット5の収容ケース60は、ハンドルバー41よりも後方に配置され得る。例えば、収容ケース60の前端部60fは、ハンドルバー41の前端部41fよりも後方に位置し得る。本実施形態において、収容ケース60の前端部60fがハンドルバー41の前端部41fよりも後方に位置することは、前後方向において前端部60fと前端部41fとが同じ位置にあることも含むとする。収容ケース60が電動補助自転車1の外側(例えば前側)へ突出しないことで、収容ケース60が電動補助自転車1の周囲にある物体に接触することを抑制できる。また、収容ケース60が電動補助自転車1の外側へ突出しないことで、電動補助自転車1の美観を向上させることができる。
【0111】
また、収容ケース60が備えるボス64は、前後方向における収容ケース60の中央部60cよりも後方に位置している。ボス64は、第1ハウジング61と第2ハウジング62との間の位置決めに用いられる。ボス64に近い位置ほど第1ハウジング61と第2ハウジング62との間の位置ずれが小さくなり得る。収容ケース60のうちの乗員から見える部分に近い位置にボス64が配置されていることで、その部分の位置ずれが抑制され、美観を向上させることができる。
【0112】
上述の実施形態の説明では、メーターユニット5はハンドルバー41に取り付けられていたが、メーターユニット5の取り付け位置はそれに限定されない。メーターユニット5は、例えばハンドルコラム13またはハンドルステム42に取り付けられてもよい。この場合も、ボビン63の軸方向が上述した方向となるように収容ケース60を配置することで、収容ケース60を乗員から目立たなくすることができ、美観を向上させることができる。
【0113】
また、電線105を介してメーター70と接続される外部装置は、操作装置100に限定されない。電線105を介してメーター70と接続される外部装置は、例えば駆動ユニット30であってもよい。本実施形態の収容ケース60に電線105の余剰分を収容することで、美観を向上させることができる。
【0114】
以上、本発明の例示的な実施形態を説明した。
【0115】
本発明のある実施形態に係るメーターステー50は、メーター70を車両に取り付けるためのメーターステー50であって、情報を表示するメーター70を支持する基台51と、メーター70と外部装置とを電気的に接続する電線105の一部を収容する収容ケース60と、収容ケース60の内部に配置され、電線105の一部が巻かれるボビン63と、基台51および収容ケース60を車両に取り付けるための取付具52とを備え、ボビン63の軸方向AD1は、基台51に支持されるメーター70の表示面72の法線方向ND1に対する極角θ1が45度より大きく135度より小さい方向である。
【0116】
電線105を曲げることにより発生する電線105に掛かる負荷を低減しようとすると、電線105を穏やかに曲げた状態で巻くことになる。電線105を巻くボビン63の径方向のサイズは大きくなり、ボビン63の径方向に沿った収容ケース60のサイズも大きくなる。ボビン63の軸方向AD1がメーター70の表示面72の法線方向ND1に近い場合、ボビン63の径方向に沿った収容ケース60の広い面が、車両の乗員から見たときに目立ってしまい、美観を損ねてしまう。
【0117】
本発明のある実施形態によれば、ボビン63の軸方向AD1は、メーター70の表示面72の法線方向ND1に対する極角θ1が45度より大きく135度より小さい方向である。これにより、ボビン63の径方向に沿った収容ケース60の広い面を、乗員から見たときに目立たなくすることができ、美観を向上させることができる。
【0118】
ブレーキワイヤ等の電線105と共に束ねる部材が無い場合でも、収容ケース60に電線105の余剰分を収容することで、電線105のたるみを低減させることができる。
【0119】
ある実施形態において、収容ケース60は、互いに合わさることでボビン63および電線105の一部を収容する空間を形成する第1ハウジング61および第2ハウジング62を備え、第1ハウジング61および第2ハウジング62は締結具91を用いて互いに固定され、締結具91はボビン63の内部を通ってもよい。
【0120】
ボビン63の内部に締結具91を通すことで、ボビン63の内部スペースを有効利用することができる。ボビン63よりも外側の部分に締結具91を通すスペースを確保しなくてもよいため、メーターステー50のサイズを小さくすることができる。
【0121】
ある実施形態において、収容ケース60は、互いに合わさることでボビン63および電線105の一部を収容する空間を形成する第1ハウジング61および第2ハウジング62と、第1ハウジング61と第2ハウジング62との間の位置決めのためのボス64とを備え、第1ハウジング61および第2ハウジング62は締結具91を用いて互いに固定され、ボビン63の軸方向AD1から見た平面視において、ボス64と締結具91との間の長さL2は、ボス64とボビン63の中心軸CA1との間の長さL1よりも大きくてもよい。
【0122】
締結具91により第1ハウジング61と第2ハウジング62とが固定される位置がボス64から離れていることにより、第1ハウジング61と第2ハウジング62との間の位置ずれを抑制することができる。
【0123】
ある実施形態において、収容ケース60は、互いに合わさることでボビン63および電線105の一部を収容する空間を形成する第1ハウジング61および第2ハウジング62と、第1ハウジング61と第2ハウジング62との間の位置決めのためのボス64とを備え、ボビン63の外周部とボス64の外周部との間の長さL3は、電線105の直径D1よりも大きく、電線105の直径D1の2倍の長さよりも小さくてもよい。
【0124】
電線105を収容するスペースを確保しつつ、ボビン63の径方向に沿った収容ケース60のサイズを小さくすることができる。ボビン63に巻かれた電線105がボス64に接触することで電線105の位置ずれを抑制することができる。
【0125】
ある実施形態において、収容ケース60は、互いに合わさることでボビン63および電線105の一部を収容する空間を形成する第1ハウジング61および第2ハウジング62を備え、第1ハウジング61および第2ハウジング62の一方とボビン63とは一体に形成されていてもよい。
【0126】
ハウジングの内壁がボビン63の鍔の役割を果たすことができる。ハウジングとボビン63とが一体に形成されていることにより、部品点数を削減することができる。一体に形成されるハウジングおよびボビン63を樹脂で形成する場合は、製造を容易に行うことができる。
【0127】
ある実施形態において、収容ケース60は、互いに合わさることでボビン63および電線105の一部を収容する空間を形成する第1ハウジング61および第2ハウジング62を備え、第1ハウジング61は基台51および取付具52に接続されており、第1ハウジング61は金属材料で形成されており、第2ハウジング62は樹脂材料で形成されていてもよい。
【0128】
第1ハウジング61を金属材料で形成することによりメーターステー50に求められる強度を確保することができる。第2ハウジング62を樹脂材料で形成することによりメーターステー50の軽量化を実現できる。電線105に過大な荷重が掛かった場合は、樹脂で形成された第2ハウジング62が壊れることで、メーターステー50本体側の破損を抑制することができる。
【0129】
ある実施形態において、収容ケース60には、電線105が通る開口部87、88が設けられており、開口部87、88は、ボビン63の径方向に開口していてもよい。
【0130】
開口部87、88がボビン63の軸方向AD1に開口している場合、電線105を穏やかに曲げた状態で開口部87、88に通すためのスペースが収容ケース60内に必要となり、ボビン63の軸方向AD1に沿った収容ケース60のサイズが大きくなってしまう。開口部87、88がボビン63の径方向に開口していることにより、ボビン63の軸方向AD1に沿った収容ケース60のサイズを小さくすることができる。
【0131】
ある実施形態において、収容ケース60には、電線105が通る開口部87、88が複数個設けられていてもよい。
【0132】
収容ケース60からメーター70の方に延びる電線105の部分と、収容ケース60から外部装置の方に延びる電線105の部分とを、互いに別々の開口部87、88に通すことができる。電線105の上記二つの部分の両方を一つの開口部87、88に導くスペースが収容ケース60内に不要となるため、収容ケース60のサイズを小さくすることができる。
【0133】
ある実施形態において、ボビン63の軸方向AD1から見た収容ケース60のサイズは、メーター70の表示面72の法線方向ND1から見たメーター70のサイズよりも大きくてもよい。
【0134】
メーター70よりも収容ケース60の方がサイズが大きい場合でも、乗員から収容ケース60を目立たなくすることができる。
【0135】
本発明のある実施形態に係るメーターユニット5は、上記メーターステー50と、基台51に支持され、情報を表示するメーター70とを備える。
【0136】
乗員から見たときに収容ケース60が目立たない、美観のあるメーターユニット5を実現することができる。
【0137】
本発明のある実施形態に係る自転車1は、メーターユニット5を備える。
【0138】
乗員から見たときに収容ケース60が目立たない、美観のある自転車1を実現することができる。
【0139】
ある実施形態において、自転車1の上面視において、メーター70と収容ケース60とは互いに重なっていなくてもよい。
【0140】
乗員から見てメーター70から収容ケース60がはみ出して見えると、乗員からはメーター70自体のサイズが大きいように見えてしまう場合がある。乗員から見たときにメーター70と収容ケース60とが重なっていないことで、メーター70の見た目をスッキリとさせて美観を向上させることができる。
【0141】
ある実施形態において、メーターステー50は、ハンドルバー41、ハンドルステム42またはハンドルコラム13に取り付けられ、収容ケース60の前端部は、ハンドルバー41の前端部よりも後方に位置していてもよい。
【0142】
収容ケース60が自転車1の外側へ突出しないことで、収容ケース60が自転車1の周囲にある物体に接触することを抑制できる。収容ケース60が自転車1の外側へ突出しないことで、自転車1の美観を向上させることができる。
【0143】
ある実施形態において、ボビン63の軸方向AD1は、自転車1の上下方向に対する極角θ1が45度より大きく135度より小さい方向であってもよい。
【0144】
ボビン63の径方向に沿った収容ケース60のサイズが大きい場合でも、乗員から見たときに収容ケース60が目立たない、美観のある自転車1を実現することができる。
【0145】
ある実施形態において、メーターステー50は、ハンドルバー41、ハンドルステム42またはハンドルコラム13に取り付けられ、収容ケース60は、互いに合わさることでボビン63および電線105の一部を収容する空間を形成する第1ハウジング61および第2ハウジング62と、第1ハウジング61と第2ハウジング62との間の位置決めのためのボス64とを備え、自転車1の前後方向において、ボス64は収容ケース60の中央部よりも後方に位置していてもよい。
【0146】
ボス64に近い位置ほど第1ハウジング61と第2ハウジング62との間の位置ずれが小さくなり得る。収容ケース60のうちの乗員から見える部分に近い位置にボス64が配置されていることで、美観を向上させることができる。
【0147】
ある実施形態において、収容ケース60には、電線105が通る開口部87、88が設けられており、自転車1の上下方向において、開口部87、88は、収容ケース60の中央部よりも下方に位置していてもよい。
【0148】
収容ケース60のうちの乗員から見えにくい位置から電線105が延びることにより、美観を向上させることができる。開口部87、88から収容ケース60の内部に水が浸入することを抑制できる。
【産業上の利用可能性】
【0149】
本発明は、メーターを備える車両の分野において特に有用である。
【符号の説明】
【0150】
1:電動補助自転車(車両)、 2:車体フレーム、 3:サドル、 4:ハンドル、 5:メーターユニット、 6:前輪、 7:後輪、 11:ヘッドパイプ、 12:ダウンチューブ、 13:ハンドルコラム、 14:トップチューブ、 15:フロントフォーク、 16:シートチューブ、 17:シートポスト、 18:チェーンステイ、 19:シートステイ、 21:ブラケット、 22:ヘッドランプ、 23:チェーン、 24:速度センサ、 25:電線、 26:ブレーキ、 27:ブレーキ、 28:変速機、 30:駆動ユニット、 31:MCU、 32:電動モータ、 33:バッテリ、 34:BMS、 35:クランク軸、 36:クランクアーム、 37:ペダル、 41:ハンドルバー、 41f:ハンドルバーの前端部、 42:ハンドルステム、 43L:左グリップ、 43R:右グリップ、 44L:後輪ブレーキレバー、 44R:前輪ブレーキレバー、 45L:変速操作器、 45R:変速操作器、 50:メーターステー、 51:基台、 52:取付具、 60:収容ケース、 60a:収容ケースの投影図、 60c:収容ケースの中央部、 60f:収容ケースの前端部、 61:第1ハウジング、 62:第2ハウジング、 63:ボビン、 64:ボス、 65:ピン、 70:メーター、 70a:メーターの投影図、 71:表示装置、 72:表示面、 73:バッテリ残容量情報、 74:アシストモード情報、 76:電源スイッチ、 77:ランプ点灯スイッチ、 81:左壁部、 82:右壁部、 83:前壁部、 84:後壁部、 85:天壁部、 86:底壁部、 87:開口部、 88:開口部、 91:締結具、 92:穴、 93:穴、 100:操作装置、 101:補助力設定スイッチ、 102:補助力設定スイッチ、 105:電線、 111:プロセッサ、 112:ROM、 113:RAM、 114:内蔵電池セル、 120:乗員、 AD1:軸方向、 CA1:中心軸、 ND1:法線方向