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特許7395744電池モジュール、電池パック、装置及び電池モジュールの製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-01
(45)【発行日】2023-12-11
(54)【発明の名称】電池モジュール、電池パック、装置及び電池モジュールの製造方法
(51)【国際特許分類】
   H01M 50/50 20210101AFI20231204BHJP
   H01M 50/55 20210101ALI20231204BHJP
   H01M 50/51 20210101ALI20231204BHJP
   H01M 50/296 20210101ALI20231204BHJP
   H01M 50/342 20210101ALI20231204BHJP
   H01M 50/30 20210101ALI20231204BHJP
   H01M 50/507 20210101ALI20231204BHJP
   H01M 50/588 20210101ALI20231204BHJP
   H01M 50/593 20210101ALI20231204BHJP
   H01M 50/298 20210101ALI20231204BHJP
【FI】
H01M50/50 101
H01M50/55 101
H01M50/51
H01M50/296
H01M50/342 101
H01M50/30
H01M50/507
H01M50/588
H01M50/593
H01M50/298
【請求項の数】 19
(21)【出願番号】P 2022532570
(86)(22)【出願日】2019-12-03
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-02-03
(86)【国際出願番号】 CN2019122711
(87)【国際公開番号】W WO2021108986
(87)【国際公開日】2021-06-10
【審査請求日】2022-05-31
(73)【特許権者】
【識別番号】513196256
【氏名又は名称】寧徳時代新能源科技股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Contemporary Amperex Technology Co., Limited
【住所又は居所原語表記】No.2,Xingang Road,Zhangwan Town,Jiaocheng District,Ningde City,Fujian Province,P.R.China 352100
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】游書兵
(72)【発明者】
【氏名】姚己華
(72)【発明者】
【氏名】張海東
(72)【発明者】
【氏名】曹根
【審査官】山下 裕久
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第208062147(CN,U)
【文献】国際公開第2017/163995(WO,A1)
【文献】国際公開第2018/230227(WO,A1)
【文献】中国実用新案第209418623(CN,U)
【文献】米国特許出願公開第2019/0259996(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 50/50
H01M 50/55
H01M 50/51
H01M 50/296
H01M 50/342
H01M 50/30
H01M 50/507
H01M 50/588
H01M 50/593
H01M 50/298
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電池セルと、第1の出力電極シートと、第2の出力電極シートとを備えた電池モジュールであって、
前記電池セルは、極性が逆である第1の総出力極及び第2の総出力極を有し、前記電池セルは、二つ以上の並設された電池組立体を含み、隣接する二つの前記電池組立体が互いに直列に接続され、各前記電池組立体が少なくとも一つの二次電池を含み、各前記二次電池の二つのポストが配列されて二列のポスト群を形成し、二列の前記ポスト群の間に前記二次電池の配列方向に沿って延びる収容隙間を有し、
前記第1の出力電極シートは、順に接続された第1の接続部、中間接続部及び第1の出力部を含み、前記第1の接続部が前記第1の総出力極に接続され、
前記第2の出力電極シートは、第2の接続部及び第2の出力部を含み、前記第2の総出力極が前記第1の総出力極よりも前記第2の出力部側に位置し、前記第2の接続部が前記第2の総出力極に接続され、
前記中間接続部は、前記配列方向に沿って連続的に分布する第1の延伸セグメント、第2の延伸セグメント及び第3の延伸セグメントを含み、前記第1の延伸セグメントと前記第3の延伸セグメントは、それぞれ前記第2の延伸セグメントと交差して設置され、前記第1の延伸セグメントと前記第3の延伸セグメントは、位置ずれして設置され、前記第1の接続部の前記収容隙間に近い側は、前記第1の延伸セグメントに接続され、前記第2の延伸セグメントは、前記第2の出力電極シートから離れて延伸して前記第2の出力電極シートから退避し、前記第1の出力部は前記第3の延伸セグメントに接続されており、
前記第1の出力部と前記第2の出力部とが前記電池セルの同じ側に設けられている電池モジュール。
【請求項2】
前記中間接続部は、二つ以上の引張緩衝構造を有し、二つ以上の前記引張緩衝構造は前記配列方向に沿って間隔を隔てて設置される請求項1に記載の電池モジュール。
【請求項3】
前記引張緩衝構造は、円弧状である請求項2に記載の電池モジュール。
【請求項4】
前記二次電池は、二つの前記ポストの間に設置され、かつ前記収容隙間に対応して設置された防爆弁を含み、
前記中間接続部は、前記防爆弁の上方に設置されたオーバーフロー孔を有し、及び/又は、
前記中間接続部は、二つ以上の取付固定部を含み、前記中間接続部は、前記取付固定部により外部部材に取付固定可能である請求項1に記載の電池モジュール。
【請求項5】
前記中間接続部の幅方向は、前記配列方向と交差し、少なくとも一部の前記第3の延伸セグメントの幅は、前記第1の延伸セグメントの幅よりも小さく、及び/又は、
前記第1の延伸セグメントは、前記配列方向に沿って延伸し、前記第2の延伸セグメントの延伸方向が前記配列方向からずれた角度は45°よりも小さい請求項に記載の電池モジュール。
【請求項6】
前記配列方向に沿って、前記第1の出力部の前記中間接続部から離れた縁部と前記中間接続部の前記第1の接続部に近い縁部との垂直距離は、H1であり、前記第1の接続部の前記中間接続部から離れた縁部と前記中間接続部の前記第1の接続部に近い縁部との垂直距離は、H2であり、ここで、H1:H2≦11、及び/又は、H1+H2≦400mmである請求項1~のいずれか一項に記載の電池モジュール。
【請求項7】
さらにハーネス隔離板を含み、前記中間接続部は、前記ハーネス隔離板の前記二次電池から離れた側に設置され、前記ハーネス隔離板は、前記収容隙間に対応して設置された収容凹部を有し、前記収容凹部は、前記二次電池に向かって凹んでおり、少なくとも一部の前記中間接続部は、前記収容凹部内に設置されている請求項1~のいずれか一項に記載の電池モジュール。
【請求項8】
前記配列方向と交差する方向に沿って、前記第1の接続部は、前記中間接続部の一側に設置され、前記第1の出力電極シートは、さらに前記第1の接続部と前記中間接続部とを接続するアダプタシートを含む請求項1に記載の電池モジュール。
【請求項9】
前記アダプタシートは、前記配列方向と交差する方向に沿って連続的に分布する第1のセグメント、緩衝セグメント及び第2のセグメントを含み、前記第1のセグメントは、前記第1の接続部に接続され、前記第2のセグメントは、前記中間接続部に接続されている請求項に記載の電池モジュール。
【請求項10】
前記緩衝セグメントの幅は、前記第1のセグメントよりも小さく、かつ前記第2のセグメントよりも小さく、前記緩衝セグメントは、湾曲構造であり、前記緩衝セグメントと前記第1のセグメントとの間及び前記緩衝セグメントと前記第2のセグメントとの間に隙間がある請求項に記載の電池モジュール。
【請求項11】
前記緩衝セグメントは、前記二次電池に向かって、又は前記二次電池から離れて突出する円弧状構造を有する請求項又は10に記載の電池モジュール。
【請求項12】
前記第1の接続部は、二つ以上のポスト接続セグメント及び隣接する二つの前記ポスト接続セグメントを接続する円弧状緩衝セグメントを含み、二つ以上の前記ポスト接続セグメントは、前記配列方向に沿って設置され、前記中間接続部は、前記ポスト接続セグメントに接続されている請求項1~5又は8~10のいずれか一項に記載の電池モジュール。
【請求項13】
前記中間接続部と前記第1の出力部とは、別体構造であり、前記第1の出力部の一部が、前記中間接続部と重なって接続されて接続構造を形成し、前記接続構造の厚さは前記中間接続部の最大厚さよりも大きい請求項1~のいずれか一項に記載の電池モジュール。
【請求項14】
前記第1の出力電極シートは、一体的に成形された構造であり、又は、前記第1の接続部、前記中間接続部及び前記第1の出力部は、別体構造である請求項1~のいずれか一項に記載の電池モジュール。
【請求項15】
前記配列方向に沿って、前記第1の総出力極は、前記電池セルの一側に位置し、前記第2の総出力極は、前記電池セルの他側に位置し、前記第1の総出力極及び前記第2の総出力極は、いずれも前記電池セルの最も外側に位置している請求項1~のいずれか一項に記載の電池モジュール。
【請求項16】
請求項1~15のいずれか一項に記載の電池モジュールを含む電池パック。
【請求項17】
電池モジュールを電源として使用する装置であって、
請求項1~15のいずれか一項に記載の電池モジュールを含む装置。
【請求項18】
二つ以上の電池組立体を並設して電池セルを形成し、前記電池セルは、第1の総出力極及び第2の総出力極を有し、前記電池組立体は、少なくとも一つの二次電池を含み、各前記二次電池の二つのポストは、それぞれ二列のポスト群を形成し、二列の前記ポスト群の間に収容隙間を有することと、
第1の接続部、中間接続部及び第1の出力部を含む第1の出力電極シートを提供し、前記第1の接続部を前記第1の総出力極に接続することと、
第2の接続部及び第2の出力部を含む第2の出力電極シートを提供し、前記第2の接続部を前記第2の総出力極に接続し、前記第2の出力部を前記第2の総出力極の前記第1の総出力極から離れた側に設置し、前記第1の出力部と前記第2の出力部とを前記電池セルの同じ側に設置することと、を含
前記中間接続部は、配列方向に沿って連続的に分布する第1の延伸セグメント、第2の延伸セグメント及び第3の延伸セグメントを含み、前記第1の延伸セグメントと前記第3の延伸セグメントは、それぞれ前記第2の延伸セグメントと交差して設置され、前記第1の延伸セグメントと前記第3の延伸セグメントは、位置ずれして設置され、前記第1の接続部の前記収容隙間に近い側は、前記第1の延伸セグメントに接続され、前記第2の延伸セグメントは、前記第2の出力電極シートから離れて延伸して前記第2の出力電極シートから退避し、前記第1の出力部は前記第3の延伸セグメントに接続されている、電池モジュールの製造方法。
【請求項19】
第1の接続部、中間接続部及び第1の出力部を備えた出力電極シートであって、
前記中間接続部は、所定の長さ及び幅を有し、前記中間接続部は、長さ方向において対向する二つの端部を有し、前記中間接続部の幅方向に沿って、前記第1の接続部は、前記中間接続部の一側に設置され、前記第1の接続部は、一方の前記端部に接続され、前記第1の出力部は、他方の前記端部に接続され、前記中間接続部は、二つ以上の引張緩衝構造を有し、二つ以上の前記引張緩衝構造は、二つの前記端部の間に設置されており、前記中間接続部は、配列方向に沿って連続的に分布する第1の延伸セグメント、第2の延伸セグメント及び第3の延伸セグメントを含み、前記第1の延伸セグメントと前記第3の延伸セグメントは、それぞれ前記第2の延伸セグメントと交差して設置され、前記第1の延伸セグメントと前記第3の延伸セグメントは、位置ずれして設置され、前記第2の延伸セグメントの延伸方向の前記配列方向からずれた角度は45°よりも小さく、前記第1の接続部は前記第1の延伸セグメントに接続されている、出力電極シート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、電池技術分野に関し、特に、電池モジュール、電池パック、装置及び電池モジュールの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
科学技術の発展及び世界のエネルギー構造の転換に伴い、持続可能なエネルギーは、従来の化石燃料の代わりに徐々に代替して主流のエネルギーとなっている。例えば、電気自動車は、従来の内燃機関車の代わりに段階的に代替している。電気自動車におけるコア部材の一つは、電池モジュールである。電池モジュールは、電気自動車に電気エネルギーを提供するために用いられる。従来の技術において、電池モジュールの総正極及び総負極は、一般的に電池モジュールの対向する両端に設置され、これにより、総正極及び総負極が同じ側に設置されていなかった。このように、複数の電池モジュールは、ハーネスを用いて互いに接続する場合に、接続ハーネスが複雑であり、かつ大きな取付空間を設置する必要があるという問題が存在する。
【発明の概要】
【0003】
本願は、従来の技術における電池モジュールの総正極及び総負極が同じ側に設置されていないので、複数の電池モジュールがハーネスを用いて互いに接続する場合に接続ハーネスが複雑であり、かつ大きな取付空間を設置する必要があるという技術的問題を解決するためになされたものである。
【0004】
一つの側面では、本願の実施例は、電池モジュールを提供し、それは、
電池セルと、第1の出力電極シートと、第2の出力電極シートとを備え、電池セルは極性が逆である第1の総出力極及び第2の総出力極を有し、電池セルは二つ以上の並設された電池組立体を含み、隣接する二つの電池組立体が互いに直列に接続され、各電池組立体が少なくとも一つの二次電池を含み、各二次電池の二つのポストが配列されて二列のポスト群を形成し、二列のポスト群の間に二次電池の配列方向に沿って延びる収容隙間を有し、第1の出力電極シートは順に接続された第1の接続部、中間接続部及び第1の出力部を含み、第1の接続部が第1の総出力極に接続され、中間接続部が第1の接続部の収容隙間に近い側に接続され、第2の出力電極シートは第2の接続部及び第2の出力部を含み、第2の総出力極が第1の総出力極の第2の出力部に近い側に位置し、第2の接続部が第2の総出力極に接続され、第1の出力部と第2の出力部が電池セルの同じ側に設けられている。
【0005】
本願の実施例に係る一つの態様によれば、中間接続部は、二つ以上の引張緩衝構造を有し、二つ以上の引張緩衝構造は配列方向に沿って間隔を隔てて設置される。
【0006】
本願の実施例に係る一つの態様によれば、引張緩衝構造は円弧状である。
【0007】
本願の実施例に係る一つの態様によれば、二次電池は、二つのポストの間に設置され、かつ収容隙間に対応して設置された防爆弁を含み、中間接続部は防爆弁の上方に設置されたオーバーフロー孔を有し、及び/又は、中間接続部は二つ以上の取付固定部を含み、中間接続部は取付固定部により外部部材に取付固定可能である。
【0008】
本願の実施例に係る一つの態様によれば、中間接続部は、配列方向に沿って連続的に分布する第1の延伸セグメント、第2の延伸セグメント及び第3の延伸セグメントを含み、第1の延伸セグメントと第3の延伸セグメントはそれぞれ第2の延伸セグメントと交差して設置され、第1の延伸セグメントと第3の延伸セグメントは位置ずれして設置され、第1の接続部は第1の延伸セグメントに接続され、第2の延伸セグメントは第2の出力電極シートから離れて延伸して第2の出力電極シートから退避し、第1の出力部は第3の延伸セグメントに接続されている。
【0009】
本願の実施例に係る一つの態様によれば、中間接続部の幅方向は、配列方向と交差し、少なくとも一部の第3の延伸セグメントの幅は第1の延伸セグメントの幅よりも小さく、及び/又は、第1の延伸セグメントは配列方向に沿って延伸し、第2の延伸セグメントの延伸方向が配列方向からずれた角度は45°よりも小さい。
【0010】
本願の実施例に係る一つの態様によれば、配列方向に沿って、第1の出力部の中間接続部から離れた縁部と中間接続部の第1の接続部に近い縁部との垂直距離はH1であり、第1の接続部の中間接続部から離れた縁部と中間接続部の第1の接続部に近い縁部との垂直距離はH2であり、ここで、H1:H2≦11:1、及び/又は、H1+H2≦400mmである。
【0011】
本願の実施例に係る一つの態様によれば、電池モジュールはさらにハーネス隔離板を含み、中間接続部はハーネス隔離板の二次電池から離れた側に設置され、ハーネス隔離板は収容隙間に対応して設置された収容凹部を有し、収容凹部は二次電池に向かって凹んでおり、少なくとも一部の中間接続部は収容凹部内に設置されている。
【0012】
本願の実施例に係る一つの態様によれば、配列方向と交差する方向に沿って、第1の接続部は中間接続部の一側に設置され、第1の出力電極シートはさらに第1の接続部と中間接続部とを接続するアダプタシートを含む。
【0013】
本願の実施例に係る一つの態様によれば、アダプタシートは配列方向と交差する方向に沿って連続的に分布する第1のセグメント、緩衝セグメント及び第2のセグメントを含み、第1のセグメントは第1の接続部に接続され、第2のセグメントは中間接続部に接続されている。
【0014】
本願の実施例に係る一つの態様によれば、緩衝セグメントの幅は第1のセグメントよりも小さくかつ第2のセグメントよりも小さく、緩衝セグメントは湾曲構造であり、緩衝セグメントと第1のセグメントとの間及び緩衝セグメントと第2のセグメントとの間に隙間がある。
【0015】
本願の実施例に係る一つの態様によれば、緩衝セグメントは、二次電池に向かって、又は二次電池から離れて突出する円弧状構造を有する。
【0016】
本願の実施例に係る一つの態様によれば、第1の接続部は、二つ以上のポスト接続セグメント及び隣接する二つのポスト接続セグメントを接続する円弧状緩衝セグメントを含み、二つ以上のポスト接続セグメントは配列方向に沿って設置され、中間接続部はポスト接続セグメントに接続されている。
【0017】
本願の実施例に係る一つの態様によれば、中間接続部と第1の出力部は別体構造であり、第1の出力部の一部は中間接続部と重なって接続されて接続構造を形成し、接続構造の厚さは中間接続部の最大厚さよりも大きい。
【0018】
本願の実施例に係る一つの態様によれば、第1の出力電極シートは一体的に成形された構造であり、又は、第1の接続部、中間接続部及び第1の出力部は別体構造である。
【0019】
本願の実施例に係る一つの態様によれば、配列方向に沿って、第1の総出力極は電池セルの一側に位置し、第2の総出力極は電池セルの他側に位置し、第1の総出力極及び第2の総出力極はいずれも電池セルの最も外側に位置している。
【0020】
本願の実施例に係る電池モジュールは、電池セル、第1の出力電極シート及び第2の出力電極シートを含む。第1の出力電極シートは、電池セルの第1の総出力極に接続され、第2の出力電極シートは電池セルの第2の総出力極に接続されている。第1の出力電極シートの第1の出力部は、中間接続部及び第1の接続部により第1の総出力極に接続され、これにより第1の出力電極シートの第1の出力部と第2の出力電極シートの第2の出力部とを電池セルの同じ側に設置することができ、電池モジュールは逆極性の二つの電極が同じ側に出力されることを実現することができる。このように、二つの電池モジュールが直列接続されるか又は並列接続される場合、電池モジュールの一側に接続ハーネスを配置することができ、これにより接続ハーネスの配置の複雑度及び空間占有率を低減させ、電池モジュール全体の構造のコンパクト性を向上させ、電池モジュール全体の空間占有率を低減させ、電池パックのエネルギー密度を向上させることができる。
【0021】
別の側面では、本願の実施例によれば、電池パックを提供し、それは上記電池モジュールを含む。
【0022】
別の側面では、本願の実施例によれば、電池モジュールを電源として使用する装置を提供し、それは上記電池モジュールを含む。
【0023】
別の側面では、本願の実施例によれば、電池モジュールの製造方法を提供し、それは、
二つ以上の電池組立体を並設して電池セルを形成し、電池セルは第1の総出力極及び第2の総出力極を有し、電池組立体は少なくとも一つの二次電池を含み、各二次電池の二つのポストはそれぞれ二列のポスト群を形成し、二列のポスト群の間に収容隙間を有することと、
第1の接続部、中間接続部及び第1の出力部を含む第1の出力電極シートを提供し、第1の接続部を第1の総出力極に接続し、中間接続部を第1の接続部の収容隙間に近い側に位置させることと、
第2の接続部及び第2の出力部を含む第2の出力電極シートを提供し、第2の接続部を第2の総出力極に接続し、第2の出力部を第2の総出力極の第1の総出力極から離れた側に設置し、第1の出力部と第2の出力部とを電池セルの同じ側に設置することとを含む。
【0024】
さらに別の側面では、本願の実施例によれば、出力電極シートを提供し、それは、
第1の接続部、中間接続部及び第1の出力部を含み、
ここで、中間接続部は所定の長さ及び幅を有し、中間接続部は長さ方向において対向する二つの端部を有し、中間接続部の幅方向に沿って、第1の接続部は中間接続部の一側に設置され、第1の接続部は一方の端部に接続され、第1の出力部は他方の端部に接続され、中間接続部は二つ以上の引張緩衝構造を有し、二つ以上の引張緩衝構造は二つの端部の間に設置されている。
【図面の簡単な説明】
【0025】
以下に図面を参照して本願の例示的な実施例の特徴、利点及び技術的効果を説明する。
図1】本願の実施例に開示された車両の構造概略図である。
図2】本願の実施例に開示された電池パックの分解構造概略図である。
図3】本願の実施例に開示された電池モジュールの構造概略図である。
図4】本願の他の実施例に開示された電池モジュールの構造概略図である。
図5】本願の実施例に開示された電池モジュールの分解構造概略図である。
図6】本願の実施例に開示された電池モジュールの平面構造概略図である。
図7】本願の実施例に開示された第1の出力電極シートの平面構造概略図である。
図8】本願の実施例に開示された第1の出力電極シートの軸測投影構造概略図である。
図9】本願の実施例に開示された第1の出力電極シートの分解構造概略図である。
図10】本願の実施例に開示された第1の接続部及びアダプタシートの接続構造概略図である。
図11】本願の他の実施例に開示された第1の出力電極シートの軸測投影構造概略図である。
図12】本願のさらに他の実施例に開示された第1の出力電極シートの軸測投影構造概略図である。
図13】本願の実施例に開示された電池モジュールの製造方法のフローチャートである。 図面において、図面は実際の比率に応じて描かれていない。
【符号の説明】
【0026】
1 車両
10 電池パック
20 電池モジュール、
21 電池セル
21a 第1の総出力極
21b 第2の総出力極
21c 電池組立体
22 二次電池
22a 収容隙間
221 トップカバープレート
222 ポスト
223 防爆弁
23 バスバー
24 端板
25 側板
26 ハーネス隔離板
26a 収容凹部
30 第1の出力電極シート
31 第1の接続部
31a ポスト接続セグメント
31b 円弧状緩衝セグメント
32 中間接続部
32a 第1の延伸セグメント
32b 第2の延伸セグメント
32c 第3の延伸セグメント
321 引張緩衝構造
322 取付固定部
323 オーバーフロー孔
33 第1の出力部
34 アダプタシート
341 第1のセグメント
342 緩衝セグメント
342a 弧状構造
343 第2のセグメント
40 第2の出力電極シート
41 第2の接続部
411 接続端
42 第2の出力部
X 配列方向
Y 幅方向
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下に図面及び実施例を参照して本願の実施形態をさらに詳細に説明する。以下の実施例の詳細な説明及び図面は、本願の原理を例示的に説明するために用いられるが、本願の範囲を限定するものではなく、即ち本願は、記述された実施例に限定されない。
【0028】
本願の説明において、説明すべきものとして、特に説明がない限り、「複数」の意味は二つ以上である。「上」、 「下」、 「左」、 「右」、 「内」、 「外」などという用語の指示する方位又は位置関係は、単に本願を説明しやすく説明を簡略化するためのものであり、指された装置又は素子が特定の方位を有し、特定の方位で構造し操作しなければならないことを指示するか又は暗示するものではないため、本願を限定するものと理解すべきではない。また、「第1」、 「第2」、 「第3」などという用語は、単に目的を説明するために用いられ、相対的な重要性を指示するか又は暗示することを理解することができない。
【0029】
下記説明において記載された方位用語は、いずれも図に示す方向であり、本願の具体的な構造を限定するものではない。本願の説明において、さらに説明すべきものとして、明確な規定及び限定がない限り、「取り付け」、 「連結」、 「接続」という用語は、広義に理解されるべきであり、例えば、固定接続であってもよく、取り外し可能に接続されてもよく、又は一体的に接続されてもよい。直接接続されてもよく、中間媒体を介して間接的に接続されてもよい。当業者にとって、具体的な状況に応じて上記用語の本願における具体的な意味を理解することができる。
【0030】
本願をよりよく理解するために、以下に図1図13を参照して本願の実施例を説明する。
【0031】
本願の実施例は、二次電池を電源として使用する装置を提供する。この装置は、車両、船舶又は航空機等であってもよいが、これらに限定されるものではない。図1に示すように、本願の一つの実施例は、車両本体及び電池ブロックを含む車両1を提供する。電池ブロックは、車両本体に設けられる。ここで、車両1は、純電気自動車であってもよく、ハイブリッド自動車又は航続距離延長型自動車であってもよい。車両本体には、電池ブロックと電気的に接続された駆動モータが設けられている。電池ブロックは、駆動モータに電気エネルギーを供給する。駆動モータは、伝動機構により車両本体における車輪に接続され、これにより自動車の走行を駆動する。選択可能に、電池ブロックは、車両本体の底部に水平に設置されてもよい。
【0032】
図2に示すように、電池ブロックは、電池パック10であってもよい。電池パック10の設置形態は様々である。いくつかの選択可能な実施例において、電池パック10は、筐体と、筐体内に設置された電池モジュール20とを含む。電池モジュール20の数は、一つ又は複数である。一つ又は複数の電池モジュール20は、筐体内に配列配置される。筐体の種類は限定されない。筐体は、枠状の筐体、皿状の筐体、又はボックス状の筐体等であってもよい。選択可能に、筐体は電池モジュール20を収容するための下部筐体と、下部筐体にカバーされた上部筐体とを含むことができる。上部筐体と下部筐体は閉じた後に電池モジュール20を収容する収容部を形成する。理解できるように、電池ブロックは電池モジュール20であってもよく、即ち電池モジュール20を車両本体に直接設置する。
【0033】
図3に示すように、電池モジュール20は、複数の二次電池22を含む。電池モジュール20の設置形態は様々であり、実施例において、電池モジュール20は、収容部及び収容部内に位置する複数の二次電池22を含む。複数の二次電池22は、収容部内に並設されている。収容部の設置形態は様々であり、例えば収容部は、ハウジング及びハウジングにカバーして設置されたカバープレートを含む。又は、収容部は連続的に囲んで接続された側板及び端板を含む。又は、収容部は、対向して設置された端板と、端板及び二次電池22外に取り巻かれたバンドとを含む。
【0034】
本願の実施例に係る二次電池22は、ケースと、ケース内に設けられた電極組立体と、ケースにシール接続されたトップカバー組立体とを備えている。
【0035】
本願の実施例に係るケースは、四角形構造又は他の形状である。ケースは、電極組立体及び電解液を収容する内部空間と、内部空間と連通する開口とを有する。ケースは、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、またはプラスチックなどの材料で製造することができる。
【0036】
本願の実施例に係るトップカバー組立体は、トップカバープレート221、ポスト222及び防爆弁223を含む。防爆弁223は、トップカバープレート221に設けられている。
【0037】
図3に示すように、電池モジュール20は、第1の総出力極21a及び第2の総出力極21bを有する電池セル21を含む。電池セル21は、複数の順に直列に接続された電池組立体21cを備えている。各電池組立体21cは、一つの二次電池22を備えている。隣り合う二つの電池組立体21cは、一つのバスバー23によって互いに直列に接続されている。各二次電池22は、同じ側に引き出された二つのポスト222を備えている。二つのポスト222は、電池セル21の幅方向に間隔をあけて設けられている。各電池組立体21cが配列方向Xに沿って並設された後、各二次電池22の二つのポスト222が配列されて二列のポスト群を形成し、かつ二列のポスト群の間に、配列方向Xに沿って延びる収容隙間22aを有する。電池セル21は、極性が逆である第1の総出力極21aおよび第2の総出力極21bを有する。配列方向Xに沿って、電池セル21は、対向する両側を有する。第1の総出力極21aは、電池セル21の一側に位置し、第2の総出力極21bは、電池セル21の他側に位置している。第1の総出力極21a及び第2の総出力極21bは、いずれも電池セル21の最も外側に位置している。第1の総出力極21a及び第2の総出力極21bのうちの一方を総正極とし、他方を総負極とする。選択可能に、第1の総出力極21a及び第2の総出力極21bが設置された位置は、図に示された最外側位置に限定されず、第1の総出力極21aが図3に示す最も外側に設置され、第2の総出力極21bが電池セル21の中央位置に近接してもよく、又は第2の総出力極21bが図に示す最も外側に設置され、第1の総出力極21aが電池セル21の中央位置に近接してもよい。各電池組立体21cに含まれる二次電池22の数は、一つ及び図4に示された二つに限定されず、三つ以上の二次電池22を含むことができる。
【0038】
図4及び図5に示すように、各電池組立体21cは、並列に設置された二つの二次電池22を含む。隣り合う二つの電池組立体21cは、一つのバスバー23によって互いに直列に接続されている。電池モジュール20はさらに第1の出力電極シート30及び第2の出力電極シート40を含む。第1の出力電極シート30及び第2の出力電極シート40のうちの一方は正極として出力され、他方は負極として出力される。第1の出力電極シート30は第1の総出力極21aに接続され、かつ両者の極性は同じである。第2の出力電極シート40は第2の総出力極21bに接続され、かつ両者の極性は同じである。
【0039】
第1の出力電極シート30は、順次接続された第1の接続部31と、中間接続部32と、第1の出力部33とを備えている。第1の出力電極シート30は、第1の接続部31を介して第1の総出力極21aに接続されている。中間接続部32は、第1の接続部31の収容隙間22aに近い側に接続されている。中間接続部32は、収容隙間22aの位置に対応して設けられている。少なくとも一部の中間接続部32は、収容隙間22a内に位置している。一例では、中間接続部32は所定の幅及び長さを有する。電池セル21の幅方向は、中間接続部32の幅方向Yと同じである。二次電池22の配列方向Xは、中間接続部32の長手方向と同じである。中間接続部32は、自身の長手方向において対向する両端部を有している。第1の接続部31は中間接続部32の一端部に接続され、第1の出力部33は中間接続部32の他端部に接続されている。第1の接続部31は、中間接続部32の一端部に接続され、第1の出力部33は中間接続部32の他端部に接続されている。中間接続部32の幅方向Yに沿って、第1の接続部31は、中間接続部32の一側に設けられている。第1の総出力極21aと中間接続部32とは、幅方向Yに間隔をあけて設けられている。
【0040】
第2の出力電極シート40は、第2の接続部41と、第2の出力部42とを含む。第2の出力電極シート40は、第2の接続部41を介して第2の総出力極21bに接続されている。第2の出力部42は、第2の総出力極21bの外側に位置している。第2の総出力極21bは第1の総出力極21aの第2の出力部42に近い側に位置し、即ち配列方向Xに沿って、第2の総出力極21bは、第1の総出力極21aと第2の出力部42との間に位置している。第1の出力部33と第2の出力部42とは、電池セル21の同じ側に設けられている。隣り合う二つの電池モジュール20は、それぞれの第1の出力部33と第2の出力部42とを介して互いに直列又は並列に接続されてもよい。
【0041】
本願の実施例に係る電池モジュール20は、電池セル21、第1の出力電極シート30及び第2の出力電極シート40を含む。第1の出力電極シート30は、電池セル21の第1の総出力極21aに接続され、第2の出力電極シート40は、電池セル21の第2の総出力極21bに接続されている。第1の出力電極シート30の第1の出力部33は中間接続部32及び第1の接続部31により第1の総出力極21aに接続され、これにより第1の出力電極シート30の第1の出力部33と第2の出力電極シート40の第2の出力部42を電池セル21の同じ側に設置することができ、電池モジュール20は逆極性の二つの電極が同じ側に出力されることを実現することができる。このように、二つの電池モジュール20が直列又は並列接続される場合、電池モジュール20の一側に接続ハーネスを配置することができ、これにより接続ハーネスの配置の複雑さ及び空間占有率を低減し、電池モジュール20全体の構造のコンパクト性を向上させ、電池モジュール20全体の空間占用率を低減し、電池パックのエネルギー密度を向上させることができる。
【0042】
一つの実施例では、中間接続部32と各ポスト222との間及び中間接続部32とトップカバープレート221との間に所定の安全隙間を保持し、これにより中間接続部32とポスト222と又は中間接続部32とトップカバープレート221との破壊又は接触による短絡の可能性を低減することができる。また、中間接続部32とポスト222との間又は中間接続部32とトップカバープレート221との間に絶縁部品を追加する必要がなく、これにより部品の使用数を低減することに役立つ。
【0043】
実施例において、図4に示すように、電池モジュール20は、互いに接続された端板24及び側板25を含む。二つの端板24と二つの側板25は電池セル21の周方向に沿って交互に設置されて収容部を形成し、これにより各二次電池22を拘束する。配列方向Xに沿って、端板24は二次電池22と並設される。第1の出力部33及び第2の出力部42は、いずれも絶縁部材を介して両端板24のうちの一方の端板24に接続されている。一例では、図4に示すように、第1の出力部33、第2の出力部42及び絶縁部材にいずれも、ねじにより第1の出力部33及び第2の出力部42を対応する外部接続ハーネスに電気的に接続するために用いられるねじ孔が設置される。
【0044】
実施例において、図5に示すように、電池モジュール20は、さらにハーネス隔離板26を含む。ハーネス隔離板26は、二次電池22の上方に設けられている。中間接続部32は、ハーネス隔離板26の二次電池22から離れた側に設けられている。ハーネス隔離板26は、収容隙間22aに対応して設けられた収容凹部26aを有している。収容凹部26aは、二次電池22に向かって窪んでいる。収容凹部26aは、中間接続部32を受ける底壁を有する。少なくとも一部の中間接続部32は収容凹部26a内に設けられ、これにより一方では、ハーネス隔離板26は中間接続部32に対して制限を形成することができ、中間接続部32が自身の位置がずれることにより中間接続部32と各ポスト222との間及び中間接続部32とトップカバープレート221との間の隙間が所定の安全隙間よりも小さいか又は接触する可能性を低減し、さらに中間接続部32とポスト222と又は中間接続部32とトップカバープレート221との破壊又は接触による短絡の可能性を低減することができる。他方では、ハーネス隔離板26は、さらに中間接続部32と各ポスト222と及び中間接続部32とトップカバープレート221とを絶縁的に隔離することで、中間接続部32と各ポスト222と及び中間接続部32とトップカバープレート221との絶縁状態を保持する安定性を向上させることに役立つ。バスバー23は、ハーネス隔離板26の二次電池22から離れた側に設けられている。バスバー23とハーネス隔離板26とは、取り外し可能に接続されている。ハーネス隔離板26には、バスバー23を収容する収容枠が設けられている。ポスト222は、収容枠の中心孔に挿入され、バスバー23と電気的に接続されている。収容枠と収容凹部26aとの間に隔離ボスを有し、これにより、バスバー23と中間接続部32とを隔てて、バスバー23と中間接続部32との破壊又は接触による短絡の可能性を低減することができる。ハーネス隔離板26に二列の収容枠が設置され、幅方向Yに沿って、収容凹部26aが二列の収容枠の間に設置されている。選択可能に、ハーネス隔離板26の材料は、プラスチック又はゴムである。
【0045】
実施例において、図6に示すように、第2の出力部42は、第2の接続部41の収容隙間22aに近い側に接続されている。第2の接続部41と第2の出力部42とは別体である。第2の接続部41は、収容隙間22aまで延びる接続端411を有し、第2の出力部42は、該接続端411に接続されている。中間接続部32は、配列方向Xに沿って連続的に分布する第1の延伸セグメント32a、第2の延伸セグメント32b及び第3の延伸セグメント32cを含む。第1の延伸セグメント32aと第3の延伸セグメント32cは、それぞれ第2の延伸セグメント32bと交差して設置される。第1の延伸セグメント32aと第3の延伸セグメント32cは位置ずれして設置される。第1の接続部31は、第1の延伸セグメント32aに接続されている。第1の出力部33は、第3の延伸セグメント32cに接続されている。幅方向Yに沿って、第1の出力部33の一部は第3の延伸セグメント32cの縁部を超える。第2の延伸セグメント32bは第2の出力電極シート40から離れて延伸して第2の出力電極シート40から退避する。第2の延伸セグメント32bと第3の延伸セグメント32cとは、互いに共に退避空間を形成し、これにより中間接続部32と第2の接続部41とは、位置干渉を発生せず、かつ所定の安全隙間を保持する。一例では、図7に示すように、中間接続部32の幅方向Yは、配列方向Xと交差する。少なくとも一部の第3の延伸セグメント32cの幅は、第1の延伸セグメント32aの幅よりも小さい。収容隙間22aの寸法が一定に保持される場合、第3の延在部32cは、一側の第2の接続部41と他側のバスバー23を回避することができ、これにより第2の接続部41及びバスバー23との間に所定の安全隙間を保持し、収容隙間22aの取付空間を十分に利用することができる。一例では、図7に示すように、中間接続部32の幅方向Yは、配列方向Xと交差する。少なくとも一部の第2の延伸セグメント32bの幅は、第1の延伸セグメント32aの幅よりも小さい。少なくとも一部の第3の延伸セグメント32cの幅は、第2の延伸セグメント32bの幅よりも小さい。一例では、第1の延伸セグメント32aは、配列方向Xに沿って延伸する。第2の延伸セグメント32bの延伸方向が配列方向Xからずれた角度αは45°よりも小さく、これにより第1の延伸セグメント32aの延伸方向と第2の延伸セグメント32bの延伸方向との角度αは45°よりも小さい。第1の出力電極シート30の第1の接続部31は、第1の総出力極21aに固定接続され、第1の出力部33は、端板24に固定接続されている。電池モジュール20の使用過程において、二次電池22は、配列方向Xにおいて膨張し、これにより中間接続部32に配列方向Xに沿った引張応力を印加する。第2の延伸セグメント32bの延伸方向が配列方向Xからずれた角度αは、45°よりも小さいため、第1の延伸セグメント32aと第2の延伸セグメント32bが引張応力を負荷する場合、第1の延伸セグメント32aと第2の延伸セグメント32bの両者の接続部に応力集中が発生する状況を効果的に減少することができ、これにより第1の延伸セグメント32aと第2の延伸セグメント32bが両者の接続部で破断する可能性を低減することができる。一例では、図7に示すように、第3の延伸セグメント32cは、配列方向Xに沿って延伸する。第2の延伸セグメント32bの延伸方向が配列方向Xからずれた角度αは45°よりも小さく、これにより第3の延伸セグメント32cの延伸方向と第2の延伸セグメント32bの延伸方向との間の鋭角の角度は45°よりも小さい。第2の延伸セグメント32bと第3の延伸セグメント32cが引張応力を負荷する場合、第2の延伸セグメント32bと第3の延伸セグメント32cの両者の接続部に応力集中が発生することを効果的に低減することができ、これにより第2の延伸セグメント32bと第3の延伸セグメント32cが両者の接続部で破断する可能性を低減することができる。
【0046】
実施例において、図7に示すように、配列方向Xに沿って、第1の出力部33の中間接続部32から離れた縁部と中間接続部32の第1の接続部31に近い縁部との垂直距離は、H1である。配列方向Xに沿って、第1の接続部31の一部は、中間接続部32を超える。第1の接続部31の中間接続部32から離れた縁部と中間接続部32の第1の接続部31に近い縁部との垂直距離は、H2である。一例では、H1:H2≦11:1である。H1:H2>11:1である場合、中間接続部32の長さが長すぎると、第1の出力電極シート30の過電流能力が低下し、これにより電池モジュール20が充放電時に第1の出力電極シート30の温度が高すぎ、さらに温度サンプリングモジュールのサンプリング精度に影響を与える。一例では、H1+H2≦400mmである。H1+H2>400mmである場合、第1の出力電極シート30全体の長さが長すぎ、抵抗が高すぎ、これにより第1の出力電極シート30の発熱量が大きすぎ、温度サンプリングコンポーネントのサンプリング精度にも影響を与える。
【0047】
実施例において、図8に示すように、中間接続部32は、二つ以上の引張緩衝構造321を有する。二つ以上の引張緩衝構造321は、配列方向Xに沿って間隔を隔てて設置され、かつ全ての引張緩衝構造321は中間接続部32の二つの端部の間に位置している。二次電池22が膨張して中間接続部32が引張応力を負荷する場合、円弧状の引張緩衝構造321は引張応力の作用で、自身の湾曲程度が低減し、対応する曲率が小さくなり、これにより引張緩衝構造321が引張応力を負荷する時に配列方向Xに引き伸ばされ、これにより中間接続部32と第1の接続部31との間及び中間接続部32と第1の出力部33との間の引張応力を低減することに役立ち、さらに中間接続部32と第1の接続部31との間の接続部及び中間接続部32と第1の出力部33との間の接続部で引張応力が大きすぎることにより中間接続部32と第1の接続部31と又は中間接続部32と第1の出力部33とが分離する可能性を低減することに役立つ。選択可能に、配列方向Xにおいて、各引張緩衝構造321の両側はいずれも平坦部である。一例では、引張緩衝構造321は円弧状であり、これにより自身が引張応力を負荷する時に応力集中が発生する可能性を低減することができる。引張緩衝構造321は、幅方向Yに延びている。引張緩衝構造321は隣接する平坦部と滑らかに遷移する。引張緩衝構造321は、二次電池22に向かって突出していてもよいし、二次電池22から突出していてもよい。選択可能に、中間接続部32の一部をスタンピングプロセスを採用して製造し引張緩衝構造321を形成し、中間接続部32が一体成形されることを保証し、自身の剛性を向上させることができる。
【0048】
実施例において、図8に示すように、第1の接続部31は、二つ以上のポスト接続セグメント31a及び隣接する二つのポスト接続セグメント31aを接続する円弧状緩衝セグメント31bを含む。二つ以上のポスト接続セグメント31aは、配列方向Xに沿って設けられている。中間接続部32は、一つのポスト接続セグメント31aに接続されていてもよい。中間接続部32は、二つ以上のポスト接続セグメント31aに接続されていてもよい。ポスト接続セグメント31aの数は、電池組立体21cに含まれる並列に設けられた二次電池22の数と同じである。二つ以上の二次電池22が並列接続された後、一列に位置するポスト222は対応するポスト接続セグメント31aに接続されている。二次電池22が膨張して第1の接続部31が引張応力を負荷する場合、円弧状緩衝セグメント31bの湾曲程度が低下し、対応する曲率が小さくなり、これにより円弧状緩衝セグメント31bが配列方向Xに引き伸ばされ、これにより隣接する二つのポスト接続セグメント31aの間の引張応力を低減し、第1の接続部31が過大な引張応力を負荷してポスト接続セグメント31aとポスト222が接続状態から離脱するか又は第1の接続部31が引きちぎられる可能性を低減することに役立つ。円弧状緩衝セグメント31b自身が円弧状構造であるため、自身が引張応力を負荷することにより応力集中が発生する可能性を低減することができる。円弧状緩衝セグメント31bは、幅方向Yに延びている。円弧状緩衝セグメント31bは隣接する平坦領域と滑らかに遷移する。円弧状緩衝セグメント31bは、二次電池22に向かって突出していてもよいし、二次電池22から突出していてもよい。選択可能に、第1の接続部31の一部をスタンピングプロセスを採用して製造し円弧状緩衝セグメント31bを形成し、第1の接続部31が一体成形されることを保証し、自身の剛性を向上させることができる。
【0049】
一つの実施例において、図9に示すように、配列方向Xと交差する幅方向Yに沿って、第1の接続部31は、中間接続部32の一側に設置されている。第1の接続部31は、第1の総出力極21aに接続されている。第1の出力電極シート30は、さらに第1の接続部31と中間接続部32とを接続するアダプタシート34を含む。アダプタシート34は、第1の接続部31から収容隙間22aに近い側から収容隙間22a内に延びている。第1の接続部31は、アダプタシート34を介して中間接続部32に固定接続されることで、第1の接続部31と中間接続部32の接続の利便性を向上させることに役立つ。一例では、第1の接続部31とアダプタシート34は一体成形構造であり、アダプタシート34は溶接方式により中間接続部32に接続されている。第1の接続部31とアダプタシート34で形成された全体構造は剛性が高く、引張変形に対する良好な耐性を有する。二次電池22が膨張して中間接続部32が配列方向Xに変位すると、中間接続部32がアダプタシート34に対して配列方向Xに沿った作用力を印加する。アダプタシート34は中間接続部32に溶接されるため、溶接部位は、一部の作用力を緩衝して吸収することができる。アダプタシート34と第1の接続部31とは一体的に成形された構造であるため、アダプタシート34が作用力を受ける時に発生する変位量を減少させ、これにより、アダプタシート34と第1の接続部31が引き裂かれる可能性を低減することに役立つ。一例では、第1の接続部31とアダプタシート34とは別体で成形された構造であり、これにより単独で加工して第1の接続部31とアダプタシート34を製造することができ、加工の難しさを低減することに役立つ。
【0050】
実施例において、図9に示すように、アダプタシート34は、配列方向Xと交差する幅方向Yに沿って連続的に分布する第1のセグメント341、緩衝セグメント342及び第2のセグメント343を含む。第1のセグメント341は第1の接続部31に接続され、第2のセグメント343は中間接続部32に接続されている。アダプタシート34が幅方向Yに沿った引張応力を負荷する時、第1のセグメント341と第2のセグメント343の両者が相手から離れて移動し、緩衝セグメント342が幅方向Yに引き伸ばされ、引張応力を緩衝して吸収し、アダプタシート34が引きちぎられるか又は引き裂かれる可能性を低減することができる。一例では、図10に示すように、緩衝セグメント342の幅は、第1のセグメント341よりも小さく、かつ第2のセグメント343よりも小さい。緩衝セグメント342は、屈曲構造である。緩衝セグメント342と第1のセグメント341との間、及び、緩衝セグメント342と第2のセグメント343との間には、隙間がある。緩衝セグメント342は、両端部を有する。二つの端部のうちの一方の端部は、第1のセグメント341に接続され、他方の端部は第2のセグメント343に接続されている。選択可能に、緩衝セグメント342は、第1の円弧状領域、中間遷移領域及び第2の円弧状領域を有し、これにより緩衝セグメント342がS字形を呈し、自身が外力を受ける時に応力集中領域が発生しにくく、引張に対する良好な耐性を有する。第1の円弧状領域は、第1のセグメント341に接続され、第2の円弧状領域は第2のセグメント343に接続されている。一例において、図10に示すように、緩衝セグメント342は、二次電池22に向かって突出する円弧状構造342aを有する。選択可能に、円弧状構造342aは、二次電池22から離れて突出してもよい。二次電池22が膨張するか又は使用中に振動が発生する場合、第1のセグメント341と第2のセグメント343は、垂直平面内で上下に揺動する可能性がある。第1のセグメント341及び第2のセグメント343が垂直平面内で上下に揺動する場合、緩衝セグメント342の円弧状構造342aは、第1のセグメント341又は第2のセグメント343が揺動する時に緩衝セグメント342に加えられた応力を効果的に緩衝することができ、緩衝セグメント342の荷重が大きすぎて自身が破断する可能性を低減することができる。第1のセグメント341と第2のセグメント343とは緩衝セグメント342により接続されており、緩衝セグメント342により幅方向Yに沿った引張応力及び上下揺動時に生成された引張応力を緩衝することができ、アダプタシート34が破断することにより電池モジュール20が故障する可能性を低減することができる。選択可能に、緩衝セグメント342は、第1の円弧状領域、中間遷移領域及び第2の円弧状領域を有し、円弧状構造342aは中間遷移領域に設置されている。弧状構造342aの数は、二つ以上であってもよい。
【0051】
実施例において、図9に示すように、中間接続部32は、二つ以上の取付固定部322を含む。中間接続部32は、ハーネス隔離板26又は二次電池22のトップカバープレート221等の外部部材に取付固定部322を介して取付固定することができる。取付固定部322と引張緩衝構造321とは、配列方向Xにおいて間隔をあけて設けられている。一例では、取付固定部322は、取付固定孔である。取付固定部322にリベット又はネジを挿通してハーネス隔離板26又はトップカバープレート221に接続することができる。取付固定孔は、配列方向Xに沿って延びる帯状孔であり、これにより、中間接続部32が配列方向Xに沿って移動することを制限しない。
【0052】
一つの実施例において、図8及び図9に示すように、中間接続部32と第1の出力部33は別体構造である。第1の出力部33の一部を、中間接続部32に重ねて接続して接続構造を形成している。接続構造の厚さは、中間接続部32の最大厚さよりも大きく、これにより第1の出力電極シート30は接続構造での過電流能力が高くなり、温度上昇を低減することに役立つ。一例では、第1の出力部33と中間接続部32の第3の延伸セグメント32cとは重なっており、かつ第1の出力部33と第3の延伸セグメント32cとの重なり部分の幅は、第3の延伸セグメント32cの幅と等しい。
【0053】
実施例において、図8及び図9に示すように、第1の接続部31、中間接続部32及び第1の出力部33の三者は互いに別体の構造であり、即ち三者がそれぞれ独立して設置される。第1の接続部31と中間接続部32とは、溶接されている。中間接続部32と第1の出力部33とは溶接されている。第1の接続部31は、ポスト222と溶接するためのものである。溶接強度要件を満たす必要があるため、第1の接続部31の厚さを薄く設計する。中間接続部32の長さは第1の接続部31と第1の出力部33に対して長いため、自己抵抗が大きい。第1の出力部33は出力端であり、その自身は放熱に対する要求が高いため、厚さが第1の接続部31の厚さよりも厚い。第1の接続部31、中間接続部32及び第1の出力部33の材料がいずれもアルミニウムである場合、三者の厚さは第1の接続部31が第1の出力部33よりも小さく、第1の出力部33が中間接続部32以下であることを満たす。第1の接続部31及び中間接続部32の材料がアルミニウムであり、第1の出力部33の材料が銅である場合、銅の導電率が高く、放熱が良いため、第1の出力部33自身の厚さが対応して減少し、これにより三者の厚さは、第1の接続部31が第1の出力部33以下であり、第1の出力部33が中間接続部32よりも小さいことを満たす。
【0054】
一つの実施例において、二次電池22の防爆弁223は、二つのポスト222の間に設置され、かつ収容隙間22aに対応して設置される。図11に示すように、中間接続部32はオーバーフロー孔323を有する。オーバーフロー孔323は、防爆弁223の上方に設けられている。二次電池22の内部圧力が大きすぎて、防爆弁223が爆発すると、防爆弁223から噴出された気流又は物質は、迅速にオーバーフロー孔323を通過して拡散し、気流又は物質の拡散速度を向上させ、中間接続部32が防爆弁223から噴出した気流又は物質を遮断して二次電池22の安全性に影響する可能性を低減することができる。選択可能に、オーバーフロー孔323の数及び位置は防爆弁223の数及び位置と一対一に対応して設けられる。
【0055】
一つの実施例において、図12に示すように、第1の出力電極シート30は、一体的に成形された構造である。第1の出力電極シート30は、ブランクに対してプレス操作を行うことにより、形成することができ、これにより、加工工程を減少させることに役立つ。
【0056】
本願の実施例に係る電池モジュール20は、互いに直列に設けられた電池組立体21cを備えている。互いに直列に設けられた電池組立体21cは、電池セル21を構成している。隣り合う二つの電池組立体21cは、一つのバスバー23によって直列に接続されている。電池セル21は、第1の総出力極21aと第2の総出力極21bとを有する。電池モジュール20は、さらに第1の総出力極21aに接続された第1の出力電極シート30及び第2の総出力極21bに接続された第2の出力電極シート40を含む。第1の出力電極シート30の第1の出力部33と第2の出力電極シート40の第2の出力部42とは、電池セル21の同じ側に設けられている。第1の出力部33と第2の出力部42とは電池セル21の同じ側に設置されているため、接続ハーネスを用いて二つの電池モジュール20を互いに接続する時、接続ハーネスの配線形態及び配置方式は相対的に簡単であり、占有空間が少なく、同時に接続ハーネスと第1の出力部33、又は接続ハーネスと第2の出力部42の接続過程が操作しやすく、接続の難しさを低減させる。第1の出力電極シート30の中間接続部32は電池セル21の上方に設置され、かつ収容隙間22aに対応して設置され、これにより電池モジュール20全体の幅方向Yにおける寸法を減少させ、第1の出力電極シート30の幅方向Yにおける取付空間の占有率を低減し、電池モジュール20のエネルギー密度を向上させることに役立つ。
【0057】
図13に示すように、本願の実施例は、さらに、
二つ以上の電池組立体21cを並設して電池セル21を形成し、電池セル21は第1の総出力極21a及び第2の総出力極21bを有し、電池組立体21cは、少なくとも一つの二次電池22を含み、各二次電池22の二つのポスト222は、それぞれ二列のポスト群を形成し、二列のポスト群の間に収容隙間22aを有することと、
第1の接続部31、中間接続部32及び第1の出力部33を含む第1の出力電極シート30を提供し、第1の接続部31を第1の総出力極21aに接続し、中間接続部32を第1の接続部31の収容隙間22aに近い側に位置させることと、
第2の接続部41及び第2の出力部42を含む第2の出力電極シート40を提供し、第2の接続部41を第2の総出力極21bに接続し、第2の出力部42を第2の総出力極21bの第1の総出力極21aから離れた側に設置し、第1の出力部33と第2の出力部42とを電池セル21の同じ側に設置することと、を含む電池モジュール20の製造方法を提供する。
【0058】
上記電池モジュール20の製造方法により製造された電池モジュール20は、第1の出力電極シート30の第1の出力部33と第2の出力電極シート40の第2の出力部42とが電池セル21の同じ側に設置されることを実現することができる。第1の出力部33と第2の出力部42とは電池セル21の同じ側に設置されるため、接続ハーネスを用いて二つの電池モジュール20を互いに接続する時、接続ハーネスの配線形態及び配置方式は相対的に簡単であり、占有空間が少なく、同時に接続ハーネスと第1の出力部33又は接続ハーネスと第2の出力部42の接続過程が操作しやすく、接続の難しさを低減させる。第1の出力電極シート30の中間接続部32は電池セル21の上方に設置され、かつ収容隙間22aに対応して設置され、これにより電池モジュール20全体の幅方向Yにおける寸法を減少させ、第1の出力電極シート30の幅方向Yにおける取付空間の占有率を低減し、電池モジュール20のエネルギー密度を向上させることにも役立つ。
【0059】
好ましい実施例を参照して本願を説明したが、本願の範囲から逸脱することなく、それに様々な改良を行うことができ、かつ等価物でその中の部材を取り替えることができる。特に、構造衝突が存在しない限り、各実施例に言及された各技術的特徴はいずれも任意の方式で組み合わせることができる。本願は、本明細書に開示された特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に陥る全ての技術案を含む。
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図13