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特許7395921印刷装置、印刷装置の操作方法および表示プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-04
(45)【発行日】2023-12-12
(54)【発明の名称】印刷装置、印刷装置の操作方法および表示プログラム
(51)【国際特許分類】
   B41J 29/42 20060101AFI20231205BHJP
   B41J 29/00 20060101ALI20231205BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20231205BHJP
   G06F 3/0484 20220101ALI20231205BHJP
【FI】
B41J29/42 F
B41J29/00 T
B41J29/38 350
G06F3/0484
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2019181964
(22)【出願日】2019-10-02
(65)【公開番号】P2021054019
(43)【公開日】2021-04-08
【審査請求日】2022-09-13
(73)【特許権者】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100179475
【弁理士】
【氏名又は名称】仲井 智至
(74)【代理人】
【識別番号】100216253
【弁理士】
【氏名又は名称】松岡 宏紀
(74)【代理人】
【識別番号】100225901
【弁理士】
【氏名又は名称】今村 真之
(72)【発明者】
【氏名】大塚 真吾
(72)【発明者】
【氏名】藤澤 宏篤
【審査官】小林 謙仁
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-240697(JP,A)
【文献】特開2018-103580(JP,A)
【文献】特開2016-184222(JP,A)
【文献】特開2018-169415(JP,A)
【文献】特開2010-262105(JP,A)
【文献】特開2003-143339(JP,A)
【文献】特開2009-229731(JP,A)
【文献】特開2017-204672(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 29/00-29/70
G06F 3/0484
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1方向を向いた第1画面と、
前記第1方向と異なる第2方向を向いた第2画面と、
前記第1画面の表示と前記第2画面の表示とを制御するプロセッサーと、を備え、
前記プロセッサーは、ユーザーへ第1動作を案内する画像を前記第1画面に表示させると同時に、ユーザーへ待機を指示する画像を前記第2画面に表示させ、前記第1動作の実行に応じて、ユーザーへ第2動作を案内する画像を前記第2画面に表示させる印刷装置。
【請求項2】
前記プロセッサーは、ユーザーへ前記第2動作を案内する画像を前記第2画面に表示させると同時に、ユーザーへ待機を指示する画像を前記第1画面に表示させ、4動作の実行に応じて、ユーザーへ第3動作を案内する画像を前記第1画面に表示させる、ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項3】
ユーザーへ待機を指示する前記画像は、待機の終了後のユーザーの動作を案内する表示を含む、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の印刷装置。
【請求項4】
前記第1方向は印刷装置の前方であり、前記第2方向は印刷装置の後方である、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の印刷装置。
【請求項5】
印刷装置が有する画面であって第1方向を向いた第1画面により案内する第1動作を第1ユーザーによって前記印刷装置に対して実行する工程と、
前記第1画面により前記第1動作が案内されている間に、前記印刷装置が有する画面であって前記第1方向と異なる第2方向を向いた第2画面により指示されたとおり第2ユーザーが待機する工程と、
前記第1動作が実行されたことに応じて、前記第2画面により案内する第2動作を前記第2ユーザーによって前記印刷装置に対して実行する工程と、を備える、ことを特徴とする印刷装置の操作方法。
【請求項6】
第1方向を向いた第1画面と、前記第1方向と異なる第2方向を向いた第2画面と、を備えた印刷装置によって実行される表示プログラムであって、
ユーザーへ第1動作を案内する画像を前記第1画面に表示させると同時に、ユーザーへ待機を指示する画像を前記第2画面に表示させ、前記第1動作の実行に応じて、ユーザーへ第2動作を案内する画像を前記第2画面に表示させる表示プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷装置および印刷装置の操作方法に関する。
【背景技術】
【0002】
印刷機が前方及び後方の夫々に操作パネルを有し、前後の操作パネルの夫々に一人ずつ配置して二人で操作する構成が開示されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】実開平5‐88940号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
各ユーザーが一つの印刷装置に対して異なる動作を行う場合がある。例えば、いわゆる大判プリンターにロール紙をセットする場合は、プリンターの前方に居るユーザーと後方に居るユーザーとが各々に必要な動作をし、協力してロール紙をセットする。このような場合に、動作の効率や正確性を向上させるための工夫が求められていた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
印刷装置は、第1方向を向いた第1画面と、前記第1方向と異なる第2方向を向いた第2画面と、前記第1画面の表示と前記第2画面の表示とを制御するプロセッサーと、を備え、前記プロセッサーは、第1画像を前記第1画面に表示させると同時に第2画像を前記第2画面に表示させる制御を行い、前記第1画像が案内するユーザーの第1動作と前記第2画像が案内するユーザーの第2動作とは同時に実行可能な動作である。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】印刷装置の構成を示すブロック図。
図2】印刷装置を上方からの視点により示す図。
図3】表示制御処理の流れを具体例に基づいて説明する図。
図4図3の続きの表示制御処理の流れを具体例に基づいて説明する図。
図5図4の続きの表示制御処理の流れを具体例に基づいて説明する図。
図6図6A図2と異なる位置に2つの画面を有する印刷装置の一例を上方からの視点により示す図、図6B図2と異なる位置に2つの画面を有する印刷装置の他の例を上方からの視点により示す図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、各図を参照しながら本発明の実施形態を説明する。各図は、本実施形態を説明するための例示に過ぎない。各図は例示であるため、比率や形状が正確でなかったり、互いに整合していなかったり、一部が省略されていたりする場合がある。
【0008】
1.装置の概略説明:
図1は、本実施形態にかかる印刷装置10の構成をブロック図により簡易的に示している。印刷装置10を、記録装置、液体吐出装置、プリンター、等と記載してもよい。印刷装置10により「印刷装置の操作方法」が実現される。印刷装置10は、制御部11、第1画面13、第1操作受付部14、第2画面15、第2操作受付部16、印刷ヘッド17、キャリッジ18、搬送部19、通信インターフェイス20、を含む。インターフェイスを、IFと略す。制御部11は、プロセッサーとしてのCPU11a、ROM11b、RAM11c等を有するICや、その他の不揮発性メモリー等を含んで構成される。
【0009】
制御部11では、プロセッサーつまりCPU11aが、ROM11bや、その他のメモリー等に保存されたプログラム12に従った演算処理を、RAM11c等をワークエリアとして用いて実行することにより、印刷装置10の各部を制御する。プロセッサーは、一つのCPUに限られることなく、複数のCPUや、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェア回路により処理を行う構成であってもよいし、CPUとハードウェア回路とが協働して処理を行う構成であってもよい。
【0010】
第1画面13および第2画面15は、視覚情報を表示するための表示部であり、例えば、液晶ディスプレイや、有機ELディスプレイ等により構成される。これら表示部は、ディスプレイと、ディスプレイを駆動するための駆動回路とを含む構成であってもよい。第1操作受付部14は、第1画面13を視認するユーザーによる操作を受け付けるための手段であり、例えば、物理的なボタンやタッチパネル等によって実現される。むろん、タッチパネルは、第1画面13の一機能として実現されるとしてもよい。第2操作受付部16は、第2画面15を視認するユーザーによる操作を受け付けるための手段であり、例えば、物理的なボタンやタッチパネル等によって実現される。むろん、タッチパネルは、第2画面15の一機能として実現されるとしてもよい。第1画面13の表示および第2画面15の表示は、制御部11によって制御される。
【0011】
搬送部19は、制御部11による制御下で印刷メディア(以下、メディア)を搬送する機構である。搬送部19は、メディアを搬送するためのローラーや、ローラーを回転させるためのモーター等を含む。メディアを搬送するためのローラーを、搬送ローラーと記載してもよい。メディアは、代表的には紙であるが、印刷可能な素材であれば、紙以外の素材の媒体であってもよい。
【0012】
印刷ヘッド17は、制御部11による制御下でインクジェット方式によりインク等の液体を吐出して印刷を行う。印刷ヘッド17は、液体を吐出可能なノズルを複数備え、搬送部19が搬送するメディアに対して、画像データに基づいて各ノズルから液体を吐出する。印刷ヘッド17を、印字ヘッド、記録ヘッド、液体吐出ヘッド、等と記載してもよい。印刷ヘッド17は、例えば、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)を含む複数の色のインクを吐出することができる。
【0013】
キャリッジ18は、制御部11による制御下で、搬送部19による搬送の方向に交差する方向に沿って往復移動する。ここで言う交差とは、基本的に直交を意味するが、厳密な直交だけでなく実際の部品取り付け精度等に起因して生じる程度の誤差を含む意味であってもよい。印刷ヘッド17は、キャリッジ18に搭載されており、キャリッジ18とともに移動する。つまり、印刷ヘッド17がキャリッジ18により移動しながらインクを吐出することにより、メディアへの印刷がなされる。
【0014】
通信IF20は、印刷装置10が公知の通信規格を含む所定の通信プロトコルに準拠して有線又は無線で外部と接続するための一つまたは複数のIFの総称である。印刷装置10は、通信IF18を介して、例えば、パーソナルコンピューター(PC)、サーバー、スマートフォン、タブレット型端末、等の外部機器と通信する。
【0015】
図2は、印刷装置10を上方からの視点により簡易的に示している。図2の例では、印刷装置10は、いわゆる大判プリンターである。大判プリンターは、例えば、ポスターや屋外広告といった大型の印刷物の生成に適した製品である。便宜上、印刷装置10に関する方向を、図2に示した「前」、「後」、「左」、「右」を用いて説明する。図2の例では、印刷装置10の外形は左右に長尺である。キャリッジ18の移動方向は、左右方向である。
【0016】
図2において破線で示すように、印刷装置10にはメディアとしてのロール紙RPがセットされる。そして、ロール紙RPの一端が引き出され、この引き出された部分である用紙Pが搬送部19によって搬送されつつ、印刷ヘッド17によって印刷される。図2の例では、ロール紙RPは印刷装置10の後方寄りの所定位置にセットされており、ロール紙RPから引き出された用紙Pは、後方から前方へ搬送されている。図2において、印刷装置10の前方に排出された用紙P内の斜線模様は、印刷された何らかの画像を例示している。
【0017】
第1画面13および第2画面15は夫々に、外部から視認可能な状態で印刷装置10に搭載されている。印刷装置10が有する2つの画面を第1画面13、第2画面15と呼ぶとき、それらのどちらを第1画面13と呼ぶかは自由であるが、図2では、相対的に前方に在る画面を第1画面13とし、相対的に後方に在る画面を第2画面15とする。実線の矢印で示す第1方向D1は、第1画面13が向く方向である。また、実線の矢印で示す第2方向D2は、第2画面15が向く方向である。第1方向D1と第2方向D2とは異なる方向である。図2の例では、第1方向D1は前方を向いており、第2方向D2は後方を向いている。従って、印刷装置10の前方に居るユーザーからは第1画面13を視認し易く、印刷装置10の後方に居るユーザーからは第2画面15を視認し易い。
【0018】
第1方向D1と第2方向D2とは、図2のように互いに逆を向く関係でもよいし、そうでなくてもよい。例えば、図2において第1画面13近傍に破線の矢印で示すように、第1方向D1は、前方斜め右を向いていたり、前方斜め左を向いていたりしてもよい。また、図2において第2画面15近傍に破線の矢印で示すように、第2方向D2は、後方斜め右を向いていたり、後方斜め左を向いていたりしてもよい。
【0019】
また、第1画面13および第2画面15の少なくとも一方は、チルト機能を有し、画面の向きを変更可能であってもよい。また、第1方向D1や第2方向D2は、水平であるとは限らず、水平方向に対して上または下に傾いていてもよい。
【0020】
2.表示制御処理:
次に、プロセッサーとしての制御部11がプログラム12に従って実行する第1画面13および第2画面15の表示制御について説明する。
図3,4,5は、このような表示制御処理の流れを具体例に基づいて説明する図である。図3,4,5では、図内の左に第1画面13が表示する第1画像等を示し、図内の右に第2画面15が表示する第2画像等を示している。
【0021】
制御部11が第1画面13に表示させる画像を「第1画像」と呼ぶ。第1画像の内容は様々である。制御部11が第2画面15に表示させる画像を「第2画像」と呼ぶ。第2画像の内容は様々である。ここでは、図3,4,5を参照して、2人のユーザーにより印刷装置10へロール紙RPをセットする作業を案内するための、表示制御処理を説明する。第1画面13を視認して動作や第1操作受付部14の操作を行うユーザーを「第1ユーザー」と呼ぶ。第2画面15を視認して動作や第2操作受付部16の操作を行うユーザーを「第2ユーザー」と呼ぶ。
【0022】
制御部11は、第1ユーザーによる所定の操作に応じて、図3に示すように、第1画面13に、第1画像13aを表示させる。第1画像13aは、例えば、ロール紙RPつまりメディアのセットのための案内を開始する旨のメッセージや、案内開始の指示を受けるためのボタンを含んでいる。第1画像13aを、案内開始画像と呼んでもよい。第1ユーザーは、案内開始の前記ボタンを選択して操作する。制御部11は、案内開始の前記ボタンの操作を受け付けたことを契機として、第1ユーザーに動作を案内する第1画像13bを第1画面13に表示させ、かつ、第2ユーザーに動作を案内する第2画像15bを第2画面15に表示させる。
【0023】
図3の例では、制御部11は、第2画像15bを表示する前の第2画面15には、ユーザーに待機を指示する第2画像15aを表示させている。第2画像15aのような画像を、待機画像と呼んでもよい。ただし、制御部11は、第1画面13および第2画面15の両方に、案内開始画像を表示させ、いずれか一方の案内開始画像を通じて案内開始の指示を受け付けたときに、第1画面13に第1画像13bを表示させ、かつ、第2画面15に第2画像15bを表示させる、としてもよい。
【0024】
第1画像や第2画像は文字列やイラストや写真等を必要に応じて含んでいる。また、第1画像や第2画像は、動画であってもよい。つまり、図3,4,5において符号を付して示す各第1画像や各第2画像の一部は、第1画面13に表示される動画や第2画面に表示される動画における代表的な各コマと解してもよい。
【0025】
第1画像13bは、例えば、印刷装置10の前面カバーを開けて、メディアセットレバーを倒す動作を、写真やメッセージにより第1ユーザーに案内する画像である。メディアセットレバーは、ロール紙RPから引き出された用紙Pを所定の力で押圧するためのレバーであり、当該レバーを倒すことにより、前記押圧する力を緩めることができる。
【0026】
制御部11は、第1画像13bよりも後に、第1画像13cを第1画面13に表示させる。第1画像13cは、例えば、メディア押え板を左右の端まで退避させる動作を、写真やメッセージにより第1ユーザーに案内する画像である。メディア押え板は、ロール紙RPから引き出された用紙Pの左右の端の位置を規制するための板であり、メディアセットの作業の邪魔にならないように、退避させることができる。
【0027】
制御部11は、第1画像13cよりも後に、第1画像13dを第1画面13に表示させる。第1画像13dは、例えば、背面の作業、つまり印刷装置10後方の第2ユーザーの作業が、ある段階まで完了するのを待つ間に、メディアに関する各種設定ができる旨を第1ユーザーに案内する画像である。また、第1画像13dには、例えば、ロール紙の巻き仕様設定、メディアの長さ設定、等といった複数の項目が記述されており、第1ユーザーは、これらの項目を任意に選択することができる。図3の例では、第1ユーザーは、第1画像13dにおいて「ロール紙の巻き仕様設定」の項目を選んだとする。
このような第1画像13b,13c,13dが各々案内するユーザーの各動作は「第1動作」の例に該当する。
【0028】
制御部11は、第1画像13dにおいて、ロール紙の巻き仕様設定の項目が選ばれたことに応じて、図4に示すように、ロール紙の巻き仕様の設定を受けるための第1画像13eを第1画面13に表示させる。ロール紙の巻き仕様の設定とは、印刷面をロール紙RPの外巻きの面とするか内巻きの面とするかの設定である。第1ユーザーは、第1画像13eに対する操作により、外巻き、内巻きのいずれかを任意に選んで設定することができる。
【0029】
図3の第2画像15bは、例えば、右側のロールホルダーを右端まで移動させる動作を、写真やメッセージにより第2ユーザーに案内する画像である。ロールホルダーとは、ロール紙RPの紙管を両端から支持するための機構である。ちなみに、第2画像15bで案内されている「右」とは、印刷装置10の後方に居る第2ユーザーが前方を見たときの右を想定しているため、図2に示した前後左右における「左」に該当する。
【0030】
制御部11は、第2画像15bよりも後に、第2画像15cを第2画面15に表示させる。第2画像15cは、例えば、ロールホルダーを操作するためのハンドルを所定方向に回す動作を、写真やメッセージにより第2ユーザーに案内する画像である。図示は適宜省略しているが、制御部11は、第2画像15cを表示した後も、ロール紙RPをセットする過程で必要な各動作を第2ユーザーに案内するための各第2画像を、第2画面15に順次表示させる。図4の第2画像15eは、このような第2画像15cよりも後に第2画面15に表示される第2画像の一例である。
【0031】
第2画像15eは、例えば、第2画像15bで示すロールホルダーとは逆のロールホルダーを、ロール紙RPの紙管サイズに応じた位置へ移動させる動作を、写真やメッセージにより第2ユーザーに案内する画像である。
このような第2画像15b,15c,15eや後述の第2画像15gが各々案内するユーザーの各動作は「第2動作」の例に該当する。
【0032】
制御部11は、第1画像を第1画面13に表示させると同時に第2画像を第2画面15に表示させる。第1画像と第2画像とを同時に表示するとは、第1画像を表示する期間と第2画像を表示する期間とが、一部あるいは全部で重なっているという意味である。そして、第1画像が案内する第1動作と、第2画像が案内する第2動作とは、第1ユーザーと、第2ユーザーとが並行して行うことができる。つまり、第1画像が案内する第1動作と第2画像が案内する第2動作とは、同時に実行可能な動作である。
なお、各第1動作を案内するための第1画面13における各第1画像の表示の切り替えは、自動であってもよいし、第1ユーザーによる手動であってもよい。同様に、各第2動作を案内するための第2画面15における各第2画像の表示の切り替えは、自動であってもよいし、第2ユーザーによる手動であってもよい。
【0033】
ここで、制御部11は、第1画像13eを介して受け付けた設定を第2ユーザーに通知するための設定通知30を、第2画面15に表示させる。図4の例では、第1画像13eにおいて「内巻き」が選択されている。そのため、制御部11は、ロール紙の巻き仕様として内巻きが設定された旨を通知するメッセージ等の設定通知30を、第2画面15に表示させる。図4の例では、第2画像15eに設定通知30が重畳して表示されている。つまり、制御部11は、第1画像13eを介して「内巻き」の設定を受けた時点で、第2画面15に表示中の第2画像が偶々第2画像15eであったために、第2画像15e内に設定通知30を重畳して表示させている。
【0034】
制御部11は、第2画像15eを第2画面15に表示させたタイミングよりも後の所定のタイミングで、ロール紙の巻き仕様が設定済みであるか否かを判定する(ステップS10)。ここで言う所定のタイミングとは、例えば、ロール紙RPをロールホルダーに装着する動作よりも前に第2ユーザーが実行すべき各第2動作の案内を、第2画像の表示により終えたタイミングである。制御部11は、ステップS10の時点で、既に第1画面13の第1画像13eを介して、ロール紙の巻き仕様の設定を受けていれば、“Yes”と判定する。一方、制御部11は、ステップS10の時点で第1画面13を介したロール紙の巻き仕様の設定を受けていなければ、“No”と判定する。
【0035】
制御部11は、ステップS10で“Yes”と判定した場合は、第1画面13の第1画像13eを介して受け付け済みのロール紙の巻き仕様に従った向きでロール紙RPを印刷装置10へ装着することを案内する第2画像15gを、第2画面15に表示させる。一方、ステップS10で“No”と判定した場合は、制御部11は、ロール紙の巻き仕様の設定を受け付けるための第2画像15fを、第2画面15に表示させる。図4から解るように、第1画像13eと第2画像15fとは、実質的に同じ画像である。第2ユーザーは、第2画像15fに対する操作により、外巻き、内巻きのいずれかを任意に設定することができる。
【0036】
制御部11は、第2画像15fを介して受け付けた設定を第1ユーザーに通知するための設定通知31を、第1画面13に表示させる。図4の例では、第2画像15fにおいて「内巻き」が選択されている。そのため、制御部11は、ロール紙の巻き仕様として内巻きが設定された旨を通知するメッセージ等の設定通知31を、第1画面13に表示させる。図4の例では、第1画像13fに設定通知31が重畳して表示されている。つまり、制御部11は、第2画像15fを介して「内巻き」の設定を受けた時点で、第1画面13に表示中の第1画像が偶々第1画像13fであったために、第1画像13f内に設定通知31を重畳して表示させている。
【0037】
図4では、第1画像13fについて、重畳表示された設定通知31以外の内容は省略している。第1画像13fが本来第1ユーザーに対してどのような案内をする画像であるかは、ここでは重要ではない。第1画像13fは、例えば、図3に示した第1画像13cであると解してもよい。
制御部11は、第2画面15の第2画像15fを介して、ロール紙の巻き仕様の設定を受け付けた場合は、この受け付けたロール紙の巻き仕様に従った向きでロール紙RPを印刷装置10へ装着することを案内する第2画像15gを、第2画面15に表示させる。
【0038】
このような図4の説明によれば、ロール紙の巻き仕様の設定は、第1画面13および第2画面15のいずれからでも制御部11が受け付け可能な「第1設定」の例に該当する。そして、制御部11は、第1画面13よりも先に第2画面15を介して第1設定を受け付けた場合には、第2画面15を介して受け付けた第1設定をユーザーに通知する第1画像、つまり設定通知31を含む第1画像を、第1画面13に表示させる。一方、制御部11は、第2画面15よりも先に第1画面13を介して第1設定を受け付けた場合には、第1画面13を介して受け付けた第1設定をユーザーに通知する第2画像、つまり設定通知30を含む第2画像を、第2画面15に表示させる。
【0039】
制御部11は、第2画像15gよりも後に、図5に示すように第2画像15iを第2画面15に表示させる。第2画像15iは、例えば、ロールホルダーにより支持されたロール紙RPの先端を所定の挿入口へ挿入する動作を、写真やメッセージにより第2ユーザーに案内する画像である。
【0040】
第1ユーザーの第1動作と第2ユーザーの第2動作とは、互いの進捗に関係なく夫々に実行可能な動作である。これに対し、図5で説明する第1ユーザーの動作と第2ユーザーの動作とは、交互に行う動作である。制御部11は、第2画像15iを第2画面15に表示させている期間に、待機画像としての第1画像13hを第1画面13に表示させる。
【0041】
制御部11は、第2画面15に第2画像15iを表示させながら、第2画像15iが案内する動作が実行されたか否かを繰り返し判定する(ステップS20)。第2ユーザーは、第2画像15iが案内する動作を実行した場合に、第2操作受付部16を操作して所定の実行完了ボタンを押し下げ等することにより、第2画像15iが案内する動作を実行した旨を制御部11へ通知する。制御部11は、第2画像15iが案内する動作を実行した旨の第2ユーザーからの通知を受けた場合に、ステップS20で“Yes”と判定する。あるいは、制御部11は、印刷装置10に搭載された不図示のセンサーからの出力に基づいて、第2画像15iが案内する動作が実行されたことを検知した場合に、ステップS20で“Yes”と判定する、としてもよい。
【0042】
制御部11は、ステップS20で“Yes”と判定した場合に、第1画面13の表示を、待機画像である第1画像13hから、第1画像13iへ切り替える。第1画像13iは、例えば、後方から印刷装置10へ挿入されたロール紙RPの先端を所定の位置まで前方へ引き出す動作を、写真やメッセージにより第1ユーザーに案内する画像である。また、制御部11は、第1画像13iを第1画面13に表示させている期間に、待機画像としての第2画像15jを第2画面15に表示させる。なお、図5においては、第2画像15j等の幾つかの第2画像や第1画像については、スペースの都合上、縮小して記載している。これは、実際に縮小サイズの画像として表示することを意味する訳ではない。
【0043】
制御部11は、第1画面13に第1画像13iを表示させながら、第1画像13iが案内する動作が実行されたか否かを繰り返し判定する(ステップS30)。ステップS30の判定においても、制御部11は、第1画像13iが案内する動作を実行した旨の通知を第1ユーザーから受けたり、第1画像13iが案内する動作が実行されたことを不図示のセンサーからの出力に基づいて検知したりした場合に“Yes”と判定する。
【0044】
制御部11は、ステップS30で“Yes”と判定した場合に、第2画面15の表示を、待機画像である第2画像15jから、第2画像15kへ切り替える。第2画像15kは、例えば、ロール紙RPから引き出した用紙Pの両端を印刷装置10の後方から軽くたたき左右での用紙Pの張りの違いの有無を確認する動作を、写真やメッセージにより第2ユーザーに案内する画像である。第2ユーザーは、左右で用紙Pの張りに違いが有る場合には、用紙Pが真っ直ぐに引き出されていない、つまり搬送方向に対して用紙Pが傾いていることを認識できる。また、制御部11は、第2画像15kを第2画面15に表示させている期間に、待機画像としての第1画像13jを第1画面13に表示させる。
【0045】
制御部11は、第2画面15に第2画像15kを表示させながら、第2画像15kが案内する動作が実行されたか否かを繰り返し判定する(ステップS40)。第2ユーザーは、用紙Pの両端を軽くたたき、左右で張りに違いが無いことを確認した場合に、第2画像15kが案内する動作を実行した旨を制御部11へ通知する。制御部11は、第2画像15kが案内する動作を実行した旨の第2ユーザーからの通知を受けた場合に、ステップS40で“Yes”と判定する。あるいは、制御部11は、印刷装置10に搭載された不図示のセンサーからの出力に基づいて、用紙Pに傾きが無いことを検知した場合に、ステップS40で“Yes”と判定する、としてもよい。
【0046】
図示は省略しているが、制御部11は、ステップS40の判定中に、左右で用紙Pの張りに違いが有る旨の通知を第2ユーザーから受けた場合や、用紙Pに傾きが有ることをセンサーにより検知した場合に、用紙Pの傾きを解消するための動作を第1ユーザーへ案内する第1画像を、第1画面13に表示してもよい。そして、用紙Pの傾きを解消するための動作を第1ユーザーへ案内する第1画像を第1画面13に表示させた制御部11は、当該第1画像が案内する動作を実行した旨の通知を第1ユーザーから受けた場合に、再び第2画面15に第2画像15kを表示させるとともにステップS40の判定を行う、としてもよい。
【0047】
制御部11は、ステップS40で“Yes”と判定した場合に、第1画面13の表示を、待機画像である第1画像13jから、第1画像13kへ切り替える。第1画像13kは、例えば、メディア押え板をロール紙RPから引き出された用紙Pの左右の端を規制する位置へ移動させることを、写真やメッセージにより第1ユーザーに案内する画像である。制御部11は、第1画面13kの表示後、例えば、倒したメディアセットレバーを元に戻す動作や前面カバーを閉じる動作等を、第1ユーザーに案内する第1画像を、さらに第1画面13に表示させた上で、第1画面13に第1画像13mを表示させ、かつ、第2画面15に第2画像15mを表示させる。第1画像13mおよび第2画像15mは、印刷装置10へのロール紙RPのセットが完了した旨を第1ユーザーおよび第2ユーザーに通知する各画像である。
【0048】
図5により説明したような、第1ユーザーが、第2ユーザーの動作と同時に実行しない動作を、第3動作や第5動作と呼ぶ。また、第2ユーザーが、第1ユーザーの動作と同時に実行しない動作を、第4動作と呼ぶ。第1画像13i,13kが夫々に案内する動作は、第3動作や第5動作の具体例に該当する。また、第2画像15kが案内する動作は、第4動作の具体例に該当する。
【0049】
このような図5の説明によれば、制御部11は、ユーザーへ第3動作を案内する第1画像を第1画面13に表示させると同時に、ユーザーへ待機を指示する第2画像を第2画面15に表示させ、第3動作の実行に応じて、ユーザーへ第4動作を案内する第2画像を第2画面15に表示させる。また、制御部11は、ユーザーへ第4動作を案内する第2画像を第2画面15に表示させると同時に、ユーザーへ待機を指示する第1画像を第1画面13に表示させ、第4動作の実行に応じて、ユーザーへ第5動作を案内する第1画像を第1画面15に表示させる。
【0050】
なお、第3動作、第4動作、第5動作とは、各動作を識別するための呼び名に過ぎず、呼び名に用いる数字が動作の順番を表すと解さなくてもよい。例えば、第2画像15iが案内する動作を第4動作と呼び、第1画像13iが案内する動作を第3動作と呼んでもよい。この場合、制御部11は、ユーザーへ第4動作を案内する第2画像を第2画面15に表示させると同時に、ユーザーへ待機を指示する第1画像を第1画面13に表示させ、第4動作の実行に応じて、ユーザーへ第3動作を案内する第1画像を第1画面13に表示させる、と言える。
【0051】
図5において、待機画像の一つである第1画像13hに含まれているメッセージ32は、第1画像13hによる待機の終了後に第1ユーザーが行う動作、つまり第1画像13iが案内する動作を、予告として案内する表示である。制御部11は、第1画像13hだけでなく、他の待機画像である第1画像13jや第2画像15jについても、待機終了後のユーザーの動作を案内する表示を含ませて表示することができる。
【0052】
3.他の実施形態:
本実施形態の表示制御処理は、印刷装置10へロール紙RPをセットする作業をユーザーへ案内する場面以外にも適用可能である。例えば、印刷装置10が搭載するインクカートリッジの交換作業をユーザーに案内する場合や、印刷装置10が有する各種部品のメンテナンスやクリーニング作業をユーザーに案内する場合にも、第1画面13および第2画面15の表示を制御する本実施形態を適用することができる。あるいは、購入した製品に対する初期設定や動作確認等の作業をユーザーに案内する場合にも、本実施形態を適用することができる。
【0053】
このように本実施形態が適用可能な場面は多様であることを想定すると、第1画面13および第2画面15の位置や向きは、上述した態様に限定されない。
例えば、第1画面13が向く方向である第1方向D1と第2画面15が向く方向である第2方向D2とのうちいずれか一方が右を向き、他方が左を向く構成であってもよい。
【0054】
図6Aおよび図6Bは夫々に印刷装置10を上方からの視点により示している。図6A,6Bの見方は、図2の見方と同じである。図6A,6Bは夫々に、第1画面13および第2画面15の位置や向きの例を示している。
図6Aの例のように、第1画面13および第2画面15は、いずれも印刷装置10の前方寄りの位置に搭載されていてもよい。例えば、第1画面13が印刷装置10における前方右端の位置に搭載され、第2画面15が印刷装置10における前方左端の位置に搭載されている。また、図6Aでは、第1方向D1は、前方斜め右を向いており、第2方向D2は、前方斜め左を向いている。
【0055】
図6Bの例のように、第1画面13および第2画面15は、いずれも印刷装置10の後方寄りの位置に搭載されていてもよい。例えば、第1画面13が印刷装置10における後方右端の位置に搭載され、第2画面15が印刷装置10における後方左端の位置に搭載されている。また、図6Bでは、第1方向D1は、後方斜め右を向いており、第2方向D2は、後方斜め左を向いている。
【0056】
印刷ヘッド17は、キャリッジ18により移動する構成でなくてもよい。つまり、印刷ヘッド17は、左右方向に長尺なラインヘッドであって、静止した状態で、搬送される用紙Pへインクを吐出する構成であってもよい。
また、印刷装置10が採用する印刷方式は、インクジェット方式でなくてもよい。印刷装置10は、例えば、電子写真方式や、サーマル方式や、ドットインパクト方式で印刷を行う製品であってもよい。
【0057】
4.まとめ:
このように本実施形態によれば、印刷装置10は、第1方向D1を向いた第1画面13と、第1方向D1と異なる第2方向D2を向いた第2画面15と、第1画面13の表示と第2画面15の表示とを制御するプロセッサー(制御部11)と、を備える。そして、プロセッサーは、第1画像を第1画面13に表示させると同時に第2画像を第2画面15に表示させる制御を行い、第1画像が案内するユーザーの第1動作と第2画像が案内するユーザーの第2動作とは同時に実行可能な動作である。
【0058】
前記構成によれば、プロセッサーは、第1動作を案内する第1画像の第1画面13による表示と、第2動作を案内する第2画像の第2画面15による表示とを同時に実行させる。これにより、第1画面13を視認するユーザーによる第1動作と、第2画面を視認するユーザーによる第2動作とが並行して行われ、第1動作と第2動作とを含む動作全体の進捗が効率化される。例えば、2人で印刷装置10へのロール紙RPのセットを行う場合に、第1ユーザーが第1画面13の第1画像を視認して第1動作を実行し、並行して第2ユーザーが第2画面15の第2画像を視認して第2動作を実行することにより、ロール紙RPをセットする作業が、より短時間で完了する。また、第1画面13を視認するユーザーおよび第2画面を視認するユーザーはいずれも、必要な動作を正確に実行することができる。
【0059】
また、本実施形態によれば、プロセッサーは、第1画面13および第2画面15のいずれからでも受け付け可能な第1設定について、第1画面13よりも先に第2画面15を介して受け付けた場合には、第2画面15を介して受け付けた第1設定をユーザーに通知する第1画像を第1画面13に表示させる。一方、第1設定について、第2画面15よりも先に第1画面13を介して受け付けた場合には、プロセッサーは、第1画面13を介して受け付けた第1設定をユーザーに通知する第2画像を第2画面15に表示させる。
前記構成によれば、第1画面13を視認するユーザーおよび第2画面15を視認するユーザーは、自身ではないユーザーによって行われた第1設定を、自身が視認する方の画面で確認することができる。
【0060】
また、本実施形態によれば、プロセッサーは、ユーザーへ第3動作を案内する第1画像を第1画面13に表示させると同時に、ユーザーへ待機を指示する第2画像を第2画面15に表示させ、第3動作の実行に応じて、ユーザーへ第4動作を案内する第2画像を第2画面15に表示させる。
また、本実施形態によれば、プロセッサーは、ユーザーへ第4動作を案内する第2画像を第2画面15に表示させると同時に、ユーザーへ待機を指示する第1画像を第1画面13に表示させ、第4動作の実行に応じて、ユーザーへ第5動作を案内する第1画像を第1画面13に表示させる。
これら構成によれば、プロセッサーは、第1画面で案内する動作が実行されたことを契機として、第2画面で動作を案内する。また、第2画面で案内する動作が実行されたことを契機として、第1画面で動作を案内する。これにより、第1画面を視認するユーザーおよび第2画面を視認するユーザーは、各々の動作を効率的に、交互に行うことができる。
【0061】
また、本実施形態によれば、ユーザーへ待機を指示する前記画像は、待機の終了後のユーザーの動作を案内する表示を含む、としてもよい。
前記構成によれば、ユーザーは、待機が指示されている期間に、待機終了後に実行すべき動作を予め認識することができる。
【0062】
印刷装置10が実行する表示制御処理を方法の発明として捉えてもよい。また、このような表示制御処理をプロセッサーに実行させるプログラム12も発明として捉えることができる。
また、本実施形態によれば、印刷装置10による処理と、ユーザーの動作とによって、自然法則を利用した印刷装置の操作方法を開示する。印刷装置の操作方法によれば、印刷装置10が有する画面であって第1方向D1を向いた第1画面13により案内する第1動作を第1ユーザーによって印刷装置10に対して実行する工程と、印刷装置10が有する画面であって第1方向D1と異なる第2方向D2を向いた第2画面15により案内する第2動作を第2ユーザーによって印刷装置10に対して実行する工程と、を備え、第1動作と第2動作とは同時に実行される。
【0063】
また、第1画面13により案内する第1動作を第1ユーザーによって印刷装置10に対して実行する工程は、第1画面13により案内する第1動作を印刷装置10が第1ユーザーから受ける工程、と表現できる。同様に、第2画面15により案内する第2動作を第2ユーザーによって印刷装置10に対して実行する工程は、第2画面15により案内する第2動作を印刷装置10が第2ユーザーから受ける工程、と表現できる。
【符号の説明】
【0064】
10…印刷装置、11…制御部、11a…CPU、12…プログラム、13…第1画面、13a,13b,13c,13d,13e,13f,13h,13i,13j,13k,13m…第1画像、14…第1操作受付部、15…第2画面、15a,15b,15c,15e,15f,15g,15i,15j,15k,15m…第2画像、16…第2操作受付部、17…印刷ヘッド、18…キャリッジ、19…搬送部、20…通信IF、RP…ロール紙

図1
図2
図3
図4
図5
図6