(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-04
(45)【発行日】2023-12-12
(54)【発明の名称】モータ装置
(51)【国際特許分類】
H02K 11/33 20160101AFI20231205BHJP
H01L 23/29 20060101ALI20231205BHJP
H05K 7/20 20060101ALI20231205BHJP
H02K 11/30 20160101ALI20231205BHJP
【FI】
H02K11/33
H01L23/36 A
H05K7/20 D
H02K11/30
(21)【出願番号】P 2019183029
(22)【出願日】2019-10-03
【審査請求日】2022-09-15
(73)【特許権者】
【識別番号】000001247
【氏名又は名称】株式会社ジェイテクト
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 裕人
(72)【発明者】
【氏名】林 佑樹
【審査官】中島 亮
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-208436(JP,A)
【文献】特開2016-201904(JP,A)
【文献】特開2016-073098(JP,A)
【文献】特開平06-275759(JP,A)
【文献】特開2018-170895(JP,A)
【文献】特開2017-163810(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02K 11/00-11/40
H01L 23/29
H05K 7/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
モータと、
前記モータを収容する
、有底筒状体をなすモータハウジングと、
前記モータに対する前記モータハウジングに
おける開口側に固定された金属製のヒートシンクと、
基板と、前記基板に実装されているとともに前記モータの駆動を制御するためのスイッチング素子を含む電子部品とを有する、前記ヒートシンクに対する前記モータハウジングにおける開口側に配置されている基板部と、
前記スイッチング素子と前記ヒートシンクとの間に介在される放熱材とを備え
たモータ装置であって、
前記スイッチング素子は、前記基板における前記ヒートシンク側の面に実装されており、
前記スイッチング素子は、素子本体部と、前記素子本体部の前記基板と対向する面に形成されている金属製の第2放熱部と、前記素子本体部の前記第2放熱部と反対側の面に形成されている金属製の第1放熱部とを有し、
前記基板部における前記第1放熱部側からの放熱量は、前記基板部における前記第1放熱部と反対側からの放熱量よりも大きく、
前記基板部における前記第1放熱部側には、前記ヒートシンクが対向するように配置されて
おり、
前記モータ装置は、
前記モータの回転軸の回転に伴い変化する磁界に応じた電気信号を生成する、前記基板における前記ヒートシンク側の面に実装されている磁気センサと、
前記基板部における前記第1放熱部と反対側に対向するように配置されている金属製のサブヒートシンクと、
前記基板における前記スイッチング素子と反対側の部分と前記サブヒートシンクとの間に介在されるサブ放熱材と、をさらに備え、
前記基板部は、前記回転軸の軸方向において、前記基板部を投影した領域が前記モータハウジングの領域と重なるように配置され、
前記スイッチング素子は、前記回転軸の軸方向において、前記磁気センサと重ならないように前記基板に実装され、
前記サブヒートシンクは、前記回転軸の軸方向において、前記サブヒートシンクを投影した領域が前記モータハウジングの領域と重なるように配置されているとともに、前記磁気センサと重ならないように配置されているモータ装置。
【請求項2】
前記基板における前記スイッチング素子と反対側に設けられるとともに外部機器との間で情報を授受するコネクタを備えており、
前記コネクタは、前記基板の板厚方向である前記回転軸の軸方向に延びるとともに、前記回転軸の軸方向において、前記コネクタを投影した領域が前記モータハウジングの領域と重なるように配置され、
前記スイッチング素子は、前記回転軸の軸方向において、前記コネクタと重ならないように前記基板に実装され、
前記サブヒートシンクは、前記回転軸の軸方向において、前記コネクタと重ならないように配置されている請求項1に記載のモータ装置。
【請求項3】
前記モータの駆動を制御する制御素子を備えており、
前記制御素子は、前
記回転軸の軸方向において、前記コネクタと重なるように前記基板に実装されている請求項
2に記載のモータ装置。
【請求項4】
前記ヒートシンクは、前
記回転軸の軸方向から見たとき円形状に形成される凹部を有し、
前記凹部の内周面と前
記回転軸の外周面との間には、前記凹部に対して前記回転軸を回転可能に支持する軸受が設けられ、
前記スイッチング素子は、前記回転軸の軸方向において、前記回転軸及び前記軸受と重ならないように前記基板に実装されている請求項1
~3のうちいずれか一項に記載のモータ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モータ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、モータと、モータの駆動を制御するための電子部品が実装された基板とが一体化されたモータ装置が開示されている。モータを収容するモータケースには、ヒートシンクが取り付けられている。ヒートシンクには、基板が取り付けられている。基板には、インバータのスイッチング素子が実装されている。スイッチング素子は、基板におけるヒートシンク側の面にリード部を半田付けすることによって、基板に実装されている。スイッチング素子は、通電されることによって発熱する。スイッチング素子の基板と反対側の面である背面には、スイッチング素子からの熱をヒートシンクへ伝える背面放熱部が設けられている。スイッチング素子の背面放熱部とヒートシンクとの間には熱伝導性フィラーが設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
スイッチング素子からの発熱は、スイッチング素子の背面に設けられた背面放熱部から熱伝導性フィラーを介してヒートシンクへと放熱される。一方、スイッチング素子と基板とはリード部によって接続されているだけであるため、スイッチング素子の基板側の面からは、ほとんど放熱することができない。このため、スイッチング素子の放熱性能を十分に確保できないおそれがあった。特に、近年は、モータの高出力化が求められることから、スイッチング素子からの発熱は大きくなりがちである。このため、モータ装置においては、スイッチング素子からの放熱性能を、より一層向上することが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するモータ装置は、モータと、基板と、前記基板に実装されているとともに前記モータの駆動を制御するためのスイッチング素子を含む電子部品とを有する基板部と、前記モータを収容するモータハウジングと、前記モータハウジングに固定された金属製のヒートシンクと、前記スイッチング素子と前記ヒートシンクとの間に介在される放熱材とを備え、前記スイッチング素子は、前記基板における前記ヒートシンク側の面に実装されており、前記スイッチング素子は、素子本体部と、前記素子本体部の前記基板と対向する面に形成されている金属製の第2放熱部と、前記素子本体部の前記第2放熱部と反対側の面に形成されている金属製の第1放熱部とを有し、前記基板部における前記第1放熱部側からの放熱量は、前記基板部における前記第1放熱部と反対側からの放熱量よりも大きく、前記基板部における前記第1放熱部側には、前記ヒートシンクが対向するように配置されている。
【0006】
上記構成では、基板部における第1放熱部と反対側からの放熱量よりも放熱量の大きい基板部における第1放熱部側には、ヒートシンクが対向するように配置されていることから、スイッチング素子からヒートシンクへと効率的に放熱することができる。これにより、スイッチング素子の放熱性能を向上できる。
【0007】
上記のモータ装置は、前記基板部における前記第1放熱部と反対側に対向するように配置されている金属製のサブヒートシンクと、前記基板における前記スイッチング素子と反対側の部分と前記サブヒートシンクとの間に介在されるサブ放熱材とを備えていることが好ましい。
【0008】
上記構成では、基板部における第1放熱部と反対側からサブ放熱材を介してサブヒートシンクへと放熱される。サブヒートシンクへと放熱される分、サブヒートシンクへと放熱されない場合と比べて、スイッチング素子の放熱性能をより向上できる。
【0009】
上記のモータ装置は、前記ヒートシンクは、前記モータの回転軸の軸方向から見たとき円形状に形成される凹部を有し、前記凹部の内周面と前記モータの回転軸の外周面との間には、前記凹部に対して前記回転軸を回転可能に支持する軸受が設けられ、前記スイッチング素子は、前記回転軸の軸方向において、前記回転軸及び前記軸受と重ならないように前記基板に実装されていることが好ましい。
【0010】
回転軸の軸方向において、ヒートシンクにおける軸受を支持するための凹部が形成されている領域では、ヒートシンクの肉厚が薄くなる。ヒートシンクにおける肉厚が薄い部分は肉厚が薄くない部分よりも熱容量が小さい。上記構成では、回転軸の軸方向において、スイッチング素子が回転軸及び軸受と重ならないように基板に実装していることから、スイッチング素子の第1放熱部から放熱材を介してヒートシンクへ放熱する際、ヒートシンクにおける熱容量のより大きい部分に放熱される。このため、スイッチング素子からヒートシンクへと効率的に放熱することができる。
【0011】
上記のモータ装置は、前記基板における前記スイッチング素子と反対側に設けられるとともに外部機器との間で情報を授受するコネクタを備えており、前記スイッチング素子は、前記モータの回転軸の軸方向において、前記コネクタと重ならないように前記基板に実装されていることが好ましい。
【0012】
上記構成では、モータの回転軸の軸方向において、スイッチング素子がコネクタと重ならないように基板に実装されていることから、基板におけるスイッチング素子と反対側の領域は、コネクタによって占有されることはない。したがって、例えばコネクタ及び基板をまとめて制御装置アッシーとした後であっても、基板へのコネクタ側からの放熱材の塗布やサブヒートシンクの組み付け等の作業が容易になる。
【0013】
上記のモータ装置は、前記モータの駆動を制御する制御素子を備えており、前記制御素子は、前記モータの回転軸の軸方向において、前記コネクタと重なるように前記基板に実装されていることが好ましい。
【0014】
上記構成では、モータの回転軸の軸方向において、制御素子がコネクタと重なるように基板に実装されていることから、スイッチング素子及び制御素子をコネクタと重ならないように基板に実装する場合と比べて、回転軸の軸方向と直交する方向における基板の大型化を抑制することができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明のモータ装置によれば、スイッチング素子からの放熱性能をより向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図3】
図1のL-L線に沿って切断したモータ装置の断面図。
【
図4】カバーを取り外した状態のモータ装置の上面図。
【
図5】カバー及びモータハウジングが取り外された状態のモータ装置であって、
図4のA-A線に沿って切断したモータ装置の概略構造を示す断面図。
【
図6】他の実施形態において、カバー及びモータハウジングが取り外された状態のモータ装置であって、
図4のA-A線に沿って切断したモータ装置の概略構造を示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
モータ装置の一実施形態を図面に従って説明する。
図1及び
図2に示すように、モータ装置1は、モータ2と、基板部3と、モータハウジング4と、ヒートシンク5と、放熱材7と、サブヒートシンク8と、サブ放熱材9と、コネクタ10と、カバー11とを備えている。基板部3には、モータ2の駆動を制御するための電子部品6が実装されている。電子部品6には、モータ2に駆動電流を供給するための素子であるスイッチング素子61が複数含まれている。モータハウジング4は、モータ2を収容している。ヒートシンク5は、モータハウジング4に固定されるとともに電子部品6からの放熱性能を高めるために設けられている。放熱材7は、スイッチング素子61からヒートシンク5への熱伝導性を高めるために設けられている。サブヒートシンク8は、電子部品6からの放熱性能をさらに高めるために設けられている。サブヒートシンク8は、ヒートシンク5に固定されている。サブ放熱材9は、スイッチング素子61からサブヒートシンク8への熱伝導性を高めるために設けられている。コネクタ10は、基板部3に固定されるとともに外部機器との間で情報を授受するために設けられている。カバー11は、基板部3及びコネクタ10を覆っている。なお、以下では、説明の便宜上、モータ2の軸方向Xを基準として、カバー11側を第1軸方向、モータ2側を第2軸方向という。軸方向Xは、モータ2の回転軸2aの延びる方向である。モータ装置1は、例えば車両の電動パワーステアリング装置に搭載されるステアリングモータである。
【0018】
モータ2及びモータハウジング4の構成について説明する。
図3に示すように、モータ2は、モータハウジング4内に固定されたステータ21と、ステータ21の内周に回転可能に配置されたロータ22とを有している。
【0019】
図2及び
図3に示すように、モータハウジング4は、有底筒状体をなしている。モータハウジング4は、第1軸方向側に開口している。ヒートシンク5は、略平板状をなしており、モータハウジング4の開口を閉塞している。ヒートシンク5は、モータハウジング4に固定されている。モータハウジング4及びヒートシンク5は、金属製である。モータハウジング4の底部の中央には、軸方向Xに貫通した第1凹部41が形成されている。ヒートシンク5の中央には、軸方向Xに貫通した第2凹部51が形成されている。第1凹部41及び第2凹部51は、軸方向Xから見たとき円形状に形成されている。モータハウジング4の開口端部43は、略長方形と略長方形の一方の長辺を底辺とした略台形とが一体となっている略六角形状をなしている。略長方形の2つの長辺は、略台形の2つの底辺と略平行である。開口端部43の外周面には、複数の係合突部44が形成されている。また、ヒートシンク5も、軸方向Xから見たとき、略長方形と略長方形の一方の長辺を底辺とした略台形とが一体となっている略六角形状をなしている。略長方形の2つの長辺は、略台形の2つの底辺と略平行である。ヒートシンク5には、第1軸方向に突出した複数の支持部45が形成されている。また、ヒートシンク5には、第1軸方向に突出したヒートマス46が形成されている。ヒートマス46は、軸方向Xから見たとき、L字状をなしている。
【0020】
ステータ21は、モータハウジング4の筒状部の内壁面に固定された円筒状のステータコア23、及びステータコア23に巻回されたモータコイル24を有している。モータコイル24の接続端子24aは、バスバー25を介して基板部3に接続されている。
【0021】
ロータ22は、回転軸2aと一体回転可能に固定された円筒状のロータコア26、及びロータコア26の外周に固定された複数の永久磁石27を備えている。永久磁石27は、その磁極がロータコア26の周方向において、N極及びS極が交互に入れ替わるように配置されている。モータハウジング4に形成された第1凹部41には、第1軸受28が設けられている。第1軸受28は、第1凹部41の内周面と回転軸2aの外周面との間に設けられている。第1軸受28は、モータハウジング4の第1凹部41に対して回転軸2aの第2軸方向側の端部を回転可能に支持する。ヒートシンク5に形成された第2凹部51には、第2軸受29が設けられている。第2軸受29は、第2凹部51の内周面と回転軸2aの外周面との間に設けられている。第2軸受29は、ヒートシンク5の第2凹部51に対して回転軸2aの第1軸方向側の端部を回転可能に支持する。これにより、回転軸2aは、第1軸受28及び第2軸受29を介してモータハウジング4の内壁面に対して回転可能に支持されている。
【0022】
基板部3及びコネクタ10の構成について説明する。
図2~
図4に示すように、基板部3は、プリント基板である基板3aと、基板3aに実装されている複数の電子部品6とを有している。基板3aは、モータハウジング4の開口端部43に対応した略六角形の平板状に形成されている。複数のスイッチング素子61は、基板3aにおけるコネクタ10と反対側の面、すなわち基板3aにおけるヒートシンク5側の面に実装されている。電子部品6は、スイッチング素子61の他に、例えばモータ2に供給する駆動電力の目標値等の演算を行うための制御回路を構成する制御素子70、磁気センサ71、コイル72、及びシャント抵抗74等を含んでいる。制御素子70は、基板3aにおけるコネクタ10側の面に実装されている。磁気センサ71は、基板3aにおけるヒートシンク5側の面に実装されている。回転軸2aにおける基板部3と対向している端部、すなわち回転軸2aにおける第1軸方向側の端部には、磁石73が取り付けられている。磁気センサ71は、回転軸2aの軸方向Xにおいて、磁石73と隙間を介して対向している。磁気センサ71は、磁石73の回転に伴い変化する磁界に応じた電気信号を生成する。この電気信号は、モータ2の回転軸2aの回転角度の演算に用いられる。また、コイル72は、基板3aにおけるコネクタ10側の面に実装されている。コイル72は、電磁ノイズを低減するための電子部品である。コイル72は、楕円柱状をなしている。シャント抵抗74は、モータ2に供給される駆動電流を検出する素子である。
【0023】
基板3aは、複数のねじ90が挿通されていることにより、ヒートシンク5に対して固定されている。ねじ90は、軸部及び頭部を有している。軸部の外周面には、ねじ溝が形成されている。頭部は、半球状をなしている。頭部の外周面は、軸部よりも拡径している。基板3aを挿通しているねじ90の軸部がヒートシンク5の支持部45に螺着することにより、基板3aはヒートシンク5に固定されている。
【0024】
コネクタ10は、基板3aの板厚方向に延びているベース部101と、ベース部101から基板3aの延びる方向に延びている延出部102と、ベース部101及び延出部102から第2軸方向に延びている足部103とを有している。ベース部101は、延出部102よりも第1軸方向に延びている。軸方向Xから見たとき、延出部102は、モータ2の回転軸2aを中心として、基板3aにおける略台形の部分に偏って配置された状態で基板3aに固定されている。各ベース部101は、筒状に形成されているとともに、軸方向Xから見たとき、楕円形状をなしている。各ベース部101は、外部機器から延びる配線が接続可能に形成されている。
【0025】
図2及び
図3に示すように、コネクタ10は、複数の足部103を有している。各足部103は、略円柱状に形成されている。コネクタ10の各足部103の先端は、基板3aに接触している。ねじ91が基板3aを貫通して各足部103に螺着していることにより、コネクタ10は基板3aに固定されている。ねじ91は、基板3aにおけるコネクタ10と反対側の面から基板3aに挿通されている。コネクタ10が基板3aに固定された状態で、ベース部101内のターミナルから延びる接続端子は、基板3aにおける予め設定された位置に接続されている。
【0026】
図2~4に示すように、延出部102の基板3aと反対側の面には、カバー11の底壁部112に当接している当接部104が設けられている。軸方向Xから見たとき、環状に形成されている当接部104は、ベース部101を取り囲んでいる。当接部104は、延出部102の周縁部分に設けられている。
【0027】
カバー11の構成について説明する。
図2及び
図3に示すように、カバー11は、モータハウジング4の開口端部43の形状に対応した有底角筒状に形成されている。カバー11は、金属材料から構成されている。カバー11は、筒状の側壁部111及び底壁部112を有している。側壁部111には、第2軸方向に突出した板状の取付部113が複数箇所に形成されている。各取付部113には、その板厚方向に貫通した係合孔114が形成されている。
【0028】
カバー11の底壁部112には、底壁部112を軸方向Xに貫通する貫通孔115が形成されている。貫通孔115は、コネクタ10の延出部102よりも一回り小さな略L字状に形成されている。貫通孔115の内周縁部115aは、延出部102の当接部104と軸方向Xにおいて当接する。カバー11は、貫通孔115を介してベース部101がカバー11から突出するようにモータハウジング4に装着され、取付部113の係合孔114に係合突部44が係合していることにより固定されている。カバー11の底壁部112には、軸方向Xから見たとき、略六角形状をなすカバー11の底壁部112における略長方形状の部分において、基板3aに近付くように段差形状をなす段差部116が形成されている。
【0029】
このように構成されたモータ装置1は、基板部3を介して駆動電流がモータコイル24に対して供給されると、ステータ21に回転磁界が発生し、その回転磁界に基づいてロータ22が回転する。
【0030】
本実施形態では、スイッチング素子61は、制御素子70の演算した目標値に従ってモータ2に駆動電流を供給するための駆動回路を構成する素子である。スイッチング素子61としては、MOSFET(metal-oxide-semiconductor field-effect transistor)が採用されている。スイッチング素子61は、略直方体状の素子本体部62と、素子本体部62の一面に形成されている金属製の第1放熱部63と、素子本体部62の第1放熱部63と反対側の面に形成されている金属製の第2放熱部64とを有している。素子本体部62は、通電部分と通電部分の周囲を覆う樹脂部分とを有している。素子本体部62は、例えばスイッチング素子61がMOSFETである場合、通電部分としてゲート端子、ソース端子、及びドレイン端子等の端子を有している。この場合、素子本体部62では、ゲート端子、ソース端子、及びドレイン端子の一部が樹脂部分から外面に露出している。第1放熱部63及び第2放熱部64は、素子本体部62の樹脂部分に埋め込み形成されている。第2放熱部64は、素子本体部62における基板3a側の面に配置されている。第1放熱部63は、素子本体部62におけるヒートシンク5側の面に配置されている。すなわち、基板部3における第1放熱部63側には、ヒートシンク5が対向するように配置されている。第1放熱部63及び第2放熱部64は、素子本体部62からの放熱性能を上げるために設けられている。基板部3における第1放熱部63側からの放熱量は、基板部3における第2放熱部64側からの放熱量よりも大きい。第1放熱部63が設けられることにより素子本体部62からヒートシンク5への熱抵抗を小さくし、第2放熱部64が設けられることにより素子本体部62からサブヒートシンク8への熱抵抗を小さくしている。
【0031】
スイッチング素子61は、軸方向Xにおいて、回転軸2a及び第2軸受29と重ならないように基板3aに実装されている。すなわち、スイッチング素子61は、軸方向Xにおいて、ヒートシンク5における第2凹部51と重ならないように基板3aに実装されている。また、スイッチング素子61は、軸方向Xにおいて、コネクタ10と重ならないように基板3aに実装されている。つまり、スイッチング素子61は、軸方向Xにおいて、基板3aに回転軸2a及び第2軸受29を投影した領域及び基板3aにコネクタ10を投影した領域と重ならないようにされている。
【0032】
図5に示すように、スイッチング素子61の第1放熱部63とヒートシンク5との間には、放熱材7が介在されている。放熱材7としては、熱伝導性を高める放熱グリス等が採用されている。放熱材7は、第1放熱部63とヒートシンク5との間の隙間を埋めることにより、スイッチング素子61からヒートシンク5への熱抵抗を小さくしている。
図4及び
図5に示すように、放熱材7は、基板3aにおけるヒートシンク5側の面において、スイッチング素子61が実装されている部分を含んだ領域に塗布されている。
【0033】
図2~
図5に示すように、基板3aにおけるヒートシンク5と反対側には、金属製のサブヒートシンク8が配置されている。すなわち、サブヒートシンク8は、基板部3における第1放熱部63と反対側に対向するように配置されている。サブヒートシンク8は、板状をなしている。サブヒートシンク8は、ヒートシンク5よりも体格が小さいことから、ヒートシンク5よりも熱容量が小さい。サブヒートシンク8は、ヒートシンク5に固定されている。サブヒートシンク8は、基板3aにおけるスイッチング素子61が実装されている領域を覆うように配置されている。サブヒートシンク8は、コネクタ10と軸方向Xにおいて重ならないように配置されている。
図5に示すように、サブヒートシンク8の軸方向Xにおける厚みは、基板3aの軸方向Xにおける厚みよりも厚く設定されている。サブヒートシンク8は、略台形の第1部分81と、略台形の長辺と長辺が同じ長さの略長方形の第2部分82と、略台形との長辺と長辺が同じ長さの略長方形の第4部分84と、第2部分82と第4部分84との間を繋ぐ略四角形の第3部分83とを有している。サブヒートシンク8において、第1部分81、第2部分82、第3部分83、及び第4部分84の順に並んで配置されている。第1部分81は、長辺と短辺とを繋ぐ一方の辺が、長辺及び短辺に対して直角をなす略台形をなしている。第3部分83は、第2部分82及び第4部分84の長辺よりも短い辺からなる四角形状をなしている。第1部分81の長辺と短辺とを繋ぐ一方の辺が、長辺及び短辺に対して直角をなす側において、第1部分81、第2部分82、第3部分83、及び第4部分84は接続されている。また、第1部分81には、略台形における短辺側において板厚方向を貫通する貫通孔が形成されている。また、第4部分84には、その先端部分において板厚方向を貫通する貫通孔が形成されている。サブヒートシンク8は、各貫通孔にねじ92が挿通されていることにより、ヒートシンク5に対して固定されている。サブヒートシンク8を貫通しているねじ92の軸部がヒートシンク5に螺着することにより、サブヒートシンク8はヒートシンク5に固定されている。サブヒートシンク8がヒートシンク5に固定された状態において、第2部分82、第3部分83、及び第4部分84により囲まれる空間には、バスバー25が延出している。
【0034】
図5に示すように、基板3aにおけるスイッチング素子61の第2放熱部64と反対側の部分とサブヒートシンク8との間には、サブ放熱材9が介在されている。サブ放熱材9としては、熱伝導性を高める放熱グリス等が採用されている。サブ放熱材9は、基板3aにおける第2放熱部64と反対側の部分とサブヒートシンク8との間の隙間を埋めることにより、スイッチング素子61からサブヒートシンク8への熱抵抗を小さくしている。
図4及び
図5に示すように、サブ放熱材9は、基板3aにおけるサブヒートシンク8側の面において、スイッチング素子61が実装されている部分を含んだ領域に塗布されている。
【0035】
図2及び
図4に示すように、制御素子70は、基板3aにおけるコネクタ10側の面に実装されている。また、制御素子70は、軸方向Xにおいて、コネクタ10と重なるように基板3aに実装されている。つまり、制御素子70は、軸方向Xにおいて、コネクタ10を投影した領域と重なるように基板3aに実装されている。したがって、制御素子70とスイッチング素子61とは、軸方向Xにおいて、互いに重ならないように実装されている。また、磁気センサ71、コイル72等の他の電子部品についても、軸方向Xにおいて、基板3aにおけるスイッチング素子61が実装されている領域と重ならないようにされている。
【0036】
モータ装置1の組み立て工程について説明する。
モータ装置1を組み立てるための作業台であるパレットに、モータアッシー、制御装置アッシー、サブヒートシンク8、及びカバー11を載置する。モータアッシーは、モータ2を収容したモータハウジング4の開口をヒートシンク5によって覆うことで、モータ2、モータハウジング4、及びヒートシンク5を一つにまとめたものである。また、制御装置アッシーは、基板3aにコネクタ10を固定することによって、基板部3及びコネクタ10を一つにまとめたものである。
【0037】
ヒートシンク5における所定箇所に放熱材7を塗布する。所定箇所とは、基板部3がヒートシンク5に対して固定されたときに、基板3aにおけるスイッチング素子61が実装されている領域と軸方向Xにおいて重なる領域のことである。
【0038】
基板3aにおける所定箇所にサブ放熱材9を塗布する。所定箇所とは、サブヒートシンク8及び基板3aがヒートシンク5に対して固定されたときに、軸方向Xにおいて、基板3aにおけるサブヒートシンク8側の面において、スイッチング素子61が実装されている領域と重なる領域のことである。
【0039】
モータアッシーに制御装置アッシーを組み付ける。すなわち、基板3aにねじ90を挿通させるとともに、基板3aに挿通しているねじ90の軸部をヒートシンク5の支持部45に螺着させることにより、基板部3をヒートシンク5に対して組み付ける。これにより、基板3aに実装されているスイッチング素子61の第1放熱部63とヒートシンク5との間に放熱材7を介在させる。
【0040】
モータアッシーに組み付けられた制御装置アッシーにサブヒートシンク8を組み付ける。すなわち、サブヒートシンク8にねじ92を挿通させるとともに、サブヒートシンク8に挿通しているねじ92の軸部をヒートシンク5に螺着させることにより、サブヒートシンク8をヒートシンク5に対して組み付ける。これにより、基板3aにおけるスイッチング素子61の第2放熱部64と反対側の部分とサブヒートシンク8との間にサブ放熱材9を介在させる。
【0041】
サブヒートシンク8の第2部分82、第3部分83、及び第4部分84により囲まれる空間に延出しているバスバー25を基板3aに対して半田付けする。これにより、モータコイル24の接続端子24aがバスバー25を介して基板部3に接続される。
【0042】
制御装置アッシー及びサブヒートシンク8が組み付けられたモータアッシーに対してカバー11を取り付ける。すなわち、基板部3及びコネクタ10を覆うようにカバー11をモータハウジング4の開口端部43の外面に圧入する。これにより、カバー11は、貫通孔115を介してベース部101がカバー11から突出するようにモータハウジング4に装着され、取付部113の係合孔114に係合突部44が係合することにより固定される。
【0043】
以上でモータ装置1の組み立てを終了する。
本実施形態の作用を説明する。
スイッチング素子61の第1放熱部63から放熱材7を介してヒートシンク5へ放熱されるとともに、スイッチング素子61の第2放熱部64から基板3aへ放熱される。第1放熱部63から放熱材7を介してヒートシンク5へ放熱された熱は、ヒートシンク5からモータハウジング4へと放熱される。また、第2放熱部64から基板3a及びサブ放熱材9を介してサブヒートシンク8へ放熱された熱は、サブヒートシンク8からヒートシンク5へと放熱され、ヒートシンク5からモータハウジング4へと放熱される。このように、スイッチング素子61は、ヒートシンク5側及び基板3a側の両方から効率よく放熱することができる。さらに、スイッチング素子61における素子本体部62からの放熱量の大きい第1放熱部63を基板3aよりも放熱性能の高いヒートシンク5側に配置していることから、スイッチング素子61からヒートシンク5へと効率的に放熱することができる。
【0044】
本実施形態の効果を説明する。
(1)基板部3における第1放熱部63と反対側からの放熱量よりも放熱量の大きい基板部における第1放熱部63側には、ヒートシンク5が対向するように配置されていることから、スイッチング素子61からヒートシンク5へと効率的に放熱することができる。これにより、スイッチング素子61からの放熱性能を向上できる。
【0045】
(2)基板部3における第1放熱部63と反対側からサブ放熱材9を介してサブヒートシンク8へと放熱される。サブヒートシンク8へと放熱される分、サブヒートシンク8へと放熱されない場合と比べて、スイッチング素子61の放熱性能をより向上できる。
【0046】
(3)ヒートシンク5のみでスイッチング素子61が必要とする放熱性能に達している場合にはサブヒートシンク8を設けず、ヒートシンク5のみでスイッチング素子61が必要とする放熱性能に達していない場合にはサブヒートシンク8を設けてスイッチング素子61の放熱性能をより向上させることができる。このように、スイッチング素子61が必要とする放熱性能に合わせて選択的にサブヒートシンク8を設けることができる。
【0047】
(4)モータ2の回転軸2aの軸方向Xにおいて、ヒートシンク5における第2軸受29を支持するための第2凹部51が形成されている領域では、ヒートシンク5の肉厚が薄くなる。ヒートシンク5における肉厚が薄い部分は肉厚が薄くない部分よりも熱容量が小さい。本実施形態では、軸方向Xにおいて、回転軸2a及び第2軸受29と重ならないようにスイッチング素子61を基板3aに実装していることから、スイッチング素子61の第1放熱部63から放熱材7を介してヒートシンク5へ放熱する際、ヒートシンク5における熱容量のより大きい部分に放熱される。このため、スイッチング素子61からヒートシンク5へと効率的に放熱することができる。
【0048】
(5)軸方向Xにおいて、スイッチング素子61がコネクタ10と重ならないように基板3aに実装されていることから、基板3aにおけるスイッチング素子61と反対側の領域は、コネクタ10によって占有されることはない。したがって、例えば、コネクタ10及び基板部3をまとめて制御装置アッシーとした後であっても、基板部3へのコネクタ10側からの放熱材7の塗布やサブヒートシンク8の組み付け等の作業が容易になる。具体的には、スイッチング素子61の第2放熱部64側の放熱性能を高めるために、基板3aにおけるスイッチング素子61と反対側にサブヒートシンク8を設けることがある。この場合、基板3aにおけるスイッチング素子61と反対側の部分とサブヒートシンク8との間にサブ放熱材9を介在させるために、基板3aにおけるスイッチング素子61と反対側の領域にサブ放熱材9を塗布することになる。この領域には、軸方向Xにおいてコネクタ10が重ならないことから、コネクタ10が重なる場合と比べて、サブ放熱材9を塗布してサブヒートシンク8を設けるのが容易になる。
【0049】
(6)軸方向Xにおいて、制御素子70がコネクタ10と重なるように基板3aに実装されていることから、スイッチング素子61及び制御素子70をコネクタ10と重ならないように基板3aに実装する場合と比べて、軸方向Xと直交する方向における基板3aの大型化を抑制することができる。
【0050】
上記実施形態は次のように変更してもよい。また、以下の他の実施形態は、技術的に矛盾しない範囲において、互いに組み合わせることができる。
・制御素子70は、軸方向Xにおいて、コネクタ10と重なるように基板3aに実装されていたが、コネクタ10と重ならないように基板3aに実装されてもよい。また、制御素子70は、基板3aにおけるヒートシンク5側の面に実装されてもよい。
【0051】
・スイッチング素子61は、軸方向Xにおいて、コネクタ10と重ならないように基板3aに実装されていたが、コネクタ10と重なるように基板3aに実装されてもよい。
・スイッチング素子61は、軸方向Xにおいて、回転軸2a及び第2軸受29と重ならないように基板3aに実装されていたが、回転軸2a及び第2軸受29と重なるように基板3aに実装されてもよい。
【0052】
・ヒートシンク5には、第2軸受29を保持するための第2凹部51が形成されたが、ヒートシンク5に第2凹部51が形成されなくてもよい。この場合、別の構成に第2軸受29を保持するための部位を形成すればよい。
【0053】
・サブヒートシンク8の体格はヒートシンク5と同程度であってもよく、サブヒートシンク8の熱容量はヒートシンク5の熱容量と同程度であってもよい。
・
図6に示すように、基板3aにおけるヒートシンク5と反対側の面にサブヒートシンク8を配置しなくてもよい。この場合、サブ放熱材9についても、基板3aとサブヒートシンク8との間に介在させなくてよい。
【0054】
・第1放熱部63及び第2放熱部64は、素子本体部62の樹脂部分に埋め込み形成されていたが、これに限らない。例えば、第1放熱部63及び第2放熱部64は、素子本体部62の通電部分と共通化していてもよい。この場合、第2放熱部64は、ソース端子やドレイン端子と共通化していてもよい。
【0055】
・ヒートシンク5における所定箇所に放熱材7を塗布してから基板3aをヒートシンク5に対して組み付けたが、基板3aにおける所定箇所に放熱材7を塗布してから基板3aをヒートシンク5に対して組み付けてもよい。
【0056】
・基板3aにおける所定箇所にサブ放熱材9を塗布してからサブヒートシンク8をヒートシンク5に対して組み付けたが、サブヒートシンク8における所定箇所にサブ放熱材9を塗布してからサブヒートシンク8をヒートシンク5に対して組み付けてもよい。
【0057】
・基板3aをヒートシンク5に対してねじ90によって組み付けたが、組付態様はねじ90に限らず、適宜変更可能である。例えば、基板3aをヒートシンク5に対してスナップフィットによって組み付けてもよい。
【0058】
・コネクタ10を基板3aに対してねじ91によって組み付けたが、組付態様はねじ91に限らず、適宜変更可能である。例えば、コネクタ10を基板3aに対してスナップフィットによって組み付けてもよい。
【0059】
・サブヒートシンク8をヒートシンク5に対してねじ92によって組み付けたが、組付態様はねじ92に限らず、適宜変更可能である。例えば、サブヒートシンク8をヒートシンク5に対してスナップフィットによって組み付けてもよい。
【0060】
・基板3a、モータハウジング4の開口端部43、ヒートシンク5、及びカバー11は、略六角形状をなしていたが、例えば略四角形状をなしていてもよい。すなわち、基板3a、モータハウジング4の開口端部43、ヒートシンク5、及びカバー11の形状は、適宜変更可能である。また、コネクタ10の形状についても、適宜変更可能である。
【0061】
・基板3aに制御素子70が実装されていたが、言い換えるとモータ装置1の内部に制御素子70が配置されていたが、これに限らない。すなわち、モータ装置1の外部に制御素子70を設けるようにしてもよい。このようなモータ装置1においても、スイッチング素子61の放熱性能をより一層向上させるという課題が生じる。
【0062】
・モータコイル24等の機械的構成を2系統設けてもよい。また、機械的構成を2系統設けることに対応して、電子部品6も2系統設けるようにしてもよい。例えば、スイッチング素子61、制御素子70、及び磁気センサ71等を2系統設けるようにしてもよい。
【0063】
・モータ装置1は、車両の電動パワーステアリング装置に搭載されるものに限らず、例えば車両の車輪を駆動させる駆動装置に搭載されるものであってもよい。すなわち、モータ装置1は、ステアリングモータに限らない。
【符号の説明】
【0064】
1…モータ装置、2…モータ、2a…回転軸、3…基板部、3a…基板、4…モータハウジング、5…ヒートシンク、6…電子部品、7…放熱材、8…サブヒートシンク、9…サブ放熱材、10…コネクタ、11…カバー、21…ステータ、22…ロータ、23…ステータコア、24…モータコイル、24a…接続端子、25…バスバー、26…ロータコア、27…永久磁石、28…第1軸受、29…第2軸受、41…第1凹部、43…開口端部、44…係合突部、45…支持部、51…第2凹部、61…スイッチング素子、62…素子本体部、63…第1放熱部、64…第2放熱部、70…制御素子、71…磁気センサ、72…コイル、73…磁石、81…第1部分、82…第2部分、83…第3部分、84…第4部分、90,91,92…ねじ、101…ベース部、102…延出部、103…足部、104…当接部、111…側壁部、112…底壁部、113…取付部、114…係合孔、115…貫通孔、115a…内周縁部、116…段差部、X…軸方向。