(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-04
(45)【発行日】2023-12-12
(54)【発明の名称】間接転写記録装置および間接転写記録方法
(51)【国際特許分類】
B41J 2/32 20060101AFI20231205BHJP
B41J 2/325 20060101ALI20231205BHJP
B41M 5/382 20060101ALI20231205BHJP
B41M 5/26 20060101ALI20231205BHJP
B44C 1/17 20060101ALI20231205BHJP
B41J 21/16 20060101ALI20231205BHJP
【FI】
B41J2/32 Z
B41J2/325 A
B41M5/382 800
B41M5/26
B44C1/17 H
B41J21/16
(21)【出願番号】P 2019191001
(22)【出願日】2019-10-18
【審査請求日】2022-09-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000003193
【氏名又は名称】TOPPANホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100139686
【氏名又は名称】鈴木 史朗
(74)【代理人】
【識別番号】100169764
【氏名又は名称】清水 雄一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100147267
【氏名又は名称】大槻 真紀子
(72)【発明者】
【氏名】樋口 徳顕
(72)【発明者】
【氏名】野中 信吾
【審査官】加藤 昌伸
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-135552(JP,A)
【文献】特開2016-107587(JP,A)
【文献】特開平01-208177(JP,A)
【文献】特開平01-271282(JP,A)
【文献】特開2016-053707(JP,A)
【文献】特開2011-136783(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 2/315 - 2/345
B41J 2/42 - 2/425
B41J 2/475 - 2/48
B41J 5/00 - 5/52
B41J 21/00 - 21/18
B41M 5/26
B41M 5/36 - 5/40
B44C 1/16 - 1/175
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基材上に転写層を有する中間転写フィルムの転写層の単位記録領域ごとにバーコードと画像を記録する一次記録部と、前記中間転写フィルムと被転写体とを重ね合わせ、ヒートローラで前記転写層を被転写体に熱転写する二次記録部と、前記中間転写フィルムを一次記録部から二次記録部へ搬送する中間転写フィルム搬送機構を有する間接転写記録装置であって、
前記転写層が、ホログラム形成層と金属蒸着層を予め含み、
前記バーコードが、前記中間転写フィルムのロールを特定する情報および当該単位記録領域の当該ロール中での順番を特定する情報を含むバーコードであり、
前記バーコードを読み取るバーコードセンサが前記一次記録部の前段に設けられ、
前記中間転写フィルムの単位記録領域が未使用か使用済みかを前記バーコードセンサの読取り結果に基づき判定すると共に判定結果を前記バーコードの情報と関連付けして格納する判定記録部を有し、
前記判定に基づき、前記一次記録部において、前記中間転写フィルムに対して、未使用部分の先頭部分を所定の記録開始位置にセットする動作である頭出し動作を行うことを特徴とする間接転写記録装置。
【請求項2】
前記バーコードが1次元または2次元のバーコードであることを特徴とする請求項1に記載の間接転写記録装置。
【請求項3】
前記一次記録部が、サーマルヘッドとインクリボン搬送機構を有し、サーマルヘッドによりインクリボンから熱転写インクを前記単位記録領域ごとに転写することでバーコードと画像情報を記録する機構であることを特徴とする請求項1または2に記載の間接転写記録装置。
【請求項4】
前記バーコードセンサが、前記中間転写フィルム搬送機構と前記インクリボン搬送機構の両方に設けられ、前記インクリボン搬送機構に設けられたバーコードセンサは、バーコードが転写された後にインクリボンの熱転写インク層に形成されるバーコードのネガパターンを読み取り、当該熱転写インク層が未使用か使用済みかを前記ネガパターンの読取り結果に基づき判定し、判定結果を前記ネガパターンの情報と関連付けして前記判定記録部に格納することを特徴とする請求項3に記載の間接転写記録装置。
【請求項5】
前記一次記録部が、レーザー光源とレーザー光源制御部を有し、レーザー光を前記単位記録領域に照射して前記転写層の少なくとも一部を除去することで形成される除去パターンによりバーコードと画像情報を記録する機構であることを特徴とする請求項1または2に記載の間接転写記録装置。
【請求項6】
インクリボンの熱転写インク層と基材上に転写層を有する中間転写フィルムの転写層の単位記録領域を対向配置し、サーマルヘッドで熱転写インクを前記単位記録領域に転写して画像とバーコードを形成する一次記録工程と、一次記録工程後の前記中間転写フィルムと被転写体とを重ね合わせ、形成された画像と共に前記転写層をヒートローラで熱転写して前記被転写体上に前記画像を形成する二次記録工程を含む間接転写記録方法であって、
前記中間転写フィルムが、基材上にホログラム形成層と金属蒸着層を予め含む転写層を有する中間転写フィルムであり、
前記一次記録工程の前段に、前記バーコードと、前記インクリボンから前記バーコードが転写されることで前記インクリボンに形成された前記バーコードのネガパターンとを読み取るバーコード読取工程をさらに有し、
前記バーコード読取工程で、前記バーコードを読み取り、該バーコードが読み取られた単位記録領域は使用済みであると判定して、前記中間転写フィルムに対して未使用部分の先頭部分を一次記録工程での記録開始位置にセットする動作である頭出しを行い、かつ、前記ネガパターンを読み取り、該ネガパターンが形成された熱転写インク層は使用済みであると判定してインクリボンの頭出しを行い、
頭出しされた単位記録領域への前記一次記録工程において、該単位記録領域に所定の画像を形成すると共に、少なくとも、前記中間転写フィルムのロールを特定する情報および該単位記録領域の当該ロール中の順番の情報、ならびに、前記インクリボンのロールを特定する情報および頭出しされた熱転写インク層の該ロール中の順番の情報、を含むバーコードを、該単位記録領域の被転写体上に転写されない部位に転写して記録することを特徴とする間接転写記録方法。
【請求項7】
基材上にホログラム形成層と金属蒸着層を
予め含む転写層を有する中間転写フィルムの転写層の単位記録領域にレーザー光源を対向配置し、レーザー光の照射によりホログラム形成層と金属蒸着層を除去し、前記単位記録領域に金属蒸着層が除去された除去パターンからなるバーコードを形成する一次記録工程と、一次記録工程後の前記中間転写フィルムと被転写体とを重ね合わせ、前記転写層をヒートローラで熱転写して前記被転写体上にホログラム形成層と金属蒸着層を転写する二次記録工程を含む間接転写記録方法であって、
前記一次記録工程の前段に、前記中間転写フィルムに形成された前記バーコードを読み取るバーコード読取工程をさらに有し、
前記バーコード読取工程で、中間転写フィルムに形成された前記バーコードを読み取り、前記バーコードが記録された単位記録領域は使用済みであると判定して、中間転写フィルムに対して、未使用部分の先頭部分を一次記録工程での記録開始位置にセットする動作である頭出しを行い、
頭出しされた単位記録領域への一次記録工程において記録される前記バーコードが、少なくとも前記中間転写フィルムのロールを特定する情報および当該単位記録領域の当該ロール中の順番の情報を含み、当該単位記録領域の、被転写体上に転写されない部位に形成されることを特徴とする間接転写記録方法。
【請求項8】
インクリボンの熱転写インク層と基材上に転写層を有する中間転写フィルムの転写層の単位記録領域を対向配置し、サーマルヘッドで熱転写インクを前記単位記録領域に転写して画像を形成する一次記録工程と、一次記録工程後の前記中間転写フィルムと被転写体とを重ね合わせ、形成された画像と共に前記転写層をヒートローラで熱転写して前記被転写体上に前記画像を形成する二次記録工程を含む間接転写記録方法であって、
前記中間転写フィルムが、基材上にホログラム形成層と金属蒸着層を予め含む転写層を有する中間転写フィルムであり、
前記一次記録工程の前段に、前記中間転写フィルムにあらかじめ単位記録領域ごとに設けられたバーコードを読み取るバーコード読取工程をさらに有し、
前記バーコード読取工程で、前記バーコードを読み取り、該バーコードが読み取られた単位記録領域は未使用であると判定して、前記中間転写フィルムに対して未使用部分の先頭部分を一次記録工程での記録開始位置にセットする動作である頭出しを行い、
頭出しされた単位記録領域への一次記録工程において、該単位記録領域に所定の画像を形成すると共に、該単位記録領域に対応する前記バーコード上に、該バーコードを読み取り不能とするパターンを前記インクリボンから転写することを特徴とする間接転写記録方法。
【請求項9】
前記バーコードが1次元または2次元のバーコードであることを特徴とする請求項6から
8のいずれかに記載の間接転写記録方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーマルヘッドとインクリボンを用いて中間転写フィルム上に画像を熱転写した後に、その中間転写フィルム上の画像を被転写体上に再度転写する間接転写記録装置および間接転写記録方法に関する。
【背景技術】
【0002】
中間転写フィルムを用いた画像形成方法は、最終的に画像を設ける被転写体の材質が紙やプラスチックなどの様に異なっていても、記録面の状態が異なる場合であっても、インクリボンから中間転写フィルムに熱転写により画像形成するときは中間転写フィルムに対して記録を行うため、記録条件が一定であり、安定した画像形成が可能であることから、インクリボンを用いた熱転写方式の画像形成方法の一つとして以前から検討されてきた。この中間転写フィルムを用いた記録方式である間接転写記録方式は、パスポートやIDカードなどのセキュリティ性が求められる媒体に対して、多色画像を形成する手段として用いられてきた。
【0003】
インクリボンや中間転写フィルムは、典型的には長尺のリボン状のものがロール状に巻回された形状で提供される。インクリボンは、耐熱性の基材上にカラー熱転写インク、機能性熱転写インクなどの熱転写インク層がパネル状に順次塗り分けられて構成されている。また中間転写フィルムには、被転写体の1画面分に相当する記録領域を区画すると共に、中間転写フィルムに画像形成を行う一次記録の際、および中間転写フィルムから被転写体に画像を二次記録する際の位置基準となるセンサマークが設けられる。
【0004】
このセンサマークは、あらかじめ印刷などの手法により設けておくこともできるほか、一次記録の際に画像形成と合わせてインクリボンから熱転写することで設けることもできる。間接転写記録装置はこのセンサマークをセンサ等で検出し、中間転写フィルムへの画像形成および被転写体への二次記録を行う際の基準位置とすると共に、サーマルヘッドやヒートローラの駆動、インクリボンや中間転写フィルムの搬送制御等、必要な制御を行う。
【0005】
しかし、センサマークがあらかじめ設けられている中間転写フィルムにおいて、センサマークをセンサ等で検出する際の問題点として、検出したセンサマークが、中間転写フィルムの未使用部分に設けられているものか、すでに一次記録済みまたは二次記録済みで、受像層などが転写されてしまった使用済みの部分に設けられているものかが間接転写記録装置で自動的には判別できない、という点があった。
【0006】
そのため、装置を起動する際や印画中に発生した何らかのエラーから復帰させる際に、使用済みの記録領域に再度一次記録を行ってしまって印画不良を引き起こしたり、未使用部分を余計に巻き取ってしまって無駄にしたり、また未使用部分が残って不正に流用される可能性が生じたりする虞があった。一方、インクリボンにおいては、熱転写してインクが抜けた部分をセンサで検出することで使用済みの部分を検出することも検討されているが、記録される画像や文字のパターンが様々であることから確実な検出が難しかった。
【0007】
これを防ぐためには、人が目視によりいちいち中間転写フィルムやインクリボンの未使用部分の先頭部分を確認して適切な位置にセットする、いわゆる頭出しを行わなければならず面倒であった。また新しい中間転写フィルムを装着する際にも目視による同様の確認が必要であった。また人間が作業するために装置を開けたときに埃などが混入して中間転写フィルムに付着し、印画不良に繋がっていた。
【0008】
こういった問題点に対し、例えば特許文献1には、中間転写フィルムに所望の画像を記録する際に、所望の画像の最後に使用済みマークを含めて印字し、使用済みマークの検出の有無により中間転写フィルムの未使用部分の頭出しを行う再転写方式の画像形成装置および画像形成方法が開示されている。しかしながら特許文献1に開示されている技術では、各色のカラーインクを重ねて記録して使用済みマークを印画するために余分な時間がかかって効率が低下し、また最初から設けられているフレームマークと、画像形成時に設けられる使用済みマークが異なる方法で設けられるため、検出するセンサの調整が面倒であるという問題があった。
【0009】
一方、センサマークを1次転写の際に設ける場合、使用済み部分と未使用部分の判別は可能であるが、中間転写フィルムやインクリボンの不正利用を防ぐという観点からは、インクリボンや中間転写フィルムも含めた員数管理が必要であるのに対して、単に使用済みのマークを設けるだけでは、中間転写フィルムやインクリボンのロールのうち、使用済み部分の数、および未使用部分の数を正確に確認することはできず、ロール径などから推定することしかできなかったため、例えば不正に利用された中間転写フィルムやインクリボンの数量を特定することができないといった問題があり、改善が望まれていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は以上のような従来技術の課題を解決するためのもので、間接転写記録装置であって、中間転写リボンなどの未使用部分の頭出しが、人手を煩わせることなく、また印画作業の効率を低下させることなく的確に自動的に行え、また中間転写フィルムなどのロールの使用済み部分の数量や未使用部分の数を正確に把握することができて不正利用の抑制が図れる間接転写記録装置および間接転写記録方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するため、本発明の一側面は、
基材上に転写層を有する中間転写フィルムの転写層の単位記録領域ごとにバーコードと画像を記録する一次記録部と、前記中間転写フィルムと被転写体とを重ね合わせ、ヒートローラで前記転写層を被転写体に熱転写する二次記録部と、前記中間転写フィルムを一次記録部から二次記録部へ搬送する中間転写フィルム搬送機構を有する間接転写記録装置であって、
前記転写層が、ホログラム形成層と金属蒸着層を予め含み、
前記バーコードが、前記中間転写フィルムのロールを特定する情報および当該単位記録領域の当該ロール中での順番を特定する情報を含むバーコードであり、
前記バーコードを読み取るバーコードセンサが前記一次記録部の前段に設けられ、
前記中間転写フィルムの単位記録領域が未使用か使用済みかを前記バーコードセンサの読取り結果に基づき判定すると共に判定結果を前記バーコードの情報と関連付けして格納する判定記録部を有し、
前記判定に基づき、前記一次記録部において、前記中間転写フィルムに対して、未使用部分の先頭部分を所定の記録開始位置にセットする動作である頭出し動作を行うことを特徴とする間接転写記録装置である。
【0013】
上記間接転写記録装置において、前記バーコードが1次元または2次元のバーコードであって良い。
【0014】
上記間接転写記録装置において、前記一次記録部が、サーマルヘッドとインクリボン搬送機構を有し、サーマルヘッドによりインクリボンから熱転写インクを前記単位記録領域ごとに転写することでバーコードと画像情報を記録する機構であっても良い。
【0015】
上記間接転写記録装置において、
前記バーコードセンサが、前記中間転写フィルム搬送機構と前記インクリボン搬送機構の両方に設けられ、前記インクリボン搬送機構に設けられたバーコードセンサは、バーコードが転写された後にインクリボンの熱転写インク層に形成されるバーコードのネガパターンを読み取り、当該熱転写インク層が未使用か使用済みかを前記ネガパターンの読取り結果に基づき判定し、判定結果を前記ネガパターンの情報と関連付けして前記判定記録部に格納する態様としても良い。
【0016】
上記間接転写記録装置において、
前記一次記録部が、レーザー光源とレーザー光源制御部を有し、レーザー光を前記単位記録領域に照射して前記転写層の少なくとも一部を除去することで形成される除去パターンによりバーコードと画像情報を記録する機構であっても良い。
【0017】
また、本発明の別の側面は、
インクリボンの熱転写インク層と基材上に転写層を有する中間転写フィルムの転写層の単位記録領域を対向配置し、サーマルヘッドで熱転写インクを前記単位記録領域に転写して画像とバーコードを形成する一次記録工程と、一次記録工程後の前記中間転写フィルムと被転写体とを重ね合わせ、形成された画像と共に前記転写層をヒートローラで熱転写して前記被転写体上に前記画像を形成する二次記録工程を含む間接転写記録方法であって、
前記中間転写フィルムが、基材上にホログラム形成層と金属蒸着層を予め含む転写層を有する中間転写フィルムであり、
前記一次記録工程の前段に、前記バーコードと、前記インクリボンから前記バーコードが転写されることで前記インクリボンに形成された前記バーコードのネガパターンとを読み取るバーコード読取工程をさらに有し、
前記バーコード読取工程で、前記バーコードを読み取り、該バーコードが読み取られた単位記録領域は使用済みであると判定して、前記中間転写フィルムに対して未使用部分の先頭部分を一次記録工程での記録開始位置にセットする動作である頭出しを行い、かつ、前記ネガパターンを読み取り、該ネガパターンが形成された熱転写インク層は使用済みであると判定してインクリボンの頭出しを行い、
頭出しされた単位記録領域への前記一次記録工程において、該単位記録領域に所定の画像を形成すると共に、少なくとも、前記中間転写フィルムのロールを特定する情報および該単位記録領域の当該ロール中の順番の情報、ならびに、前記インクリボンのロールを特定する情報および頭出しされた熱転写インク層の該ロール中の順番の情報、を含むバーコードを、該単位記録領域の被転写体上に転写されない部位に転写して記録することを特徴とする間接転写記録方法である。
【0019】
また、本発明の第3の側面は、
基材上にホログラム形成層と金属蒸着層を予め含む転写層を有する中間転写フィルムの転写層の単位記録領域にレーザー光源を対向配置し、レーザー光の照射によりホログラム形成層と金属蒸着層を除去し、前記単位記録領域に金属蒸着層が除去された除去パターンからなるバーコードを形成する一次記録工程と、一次記録工程後の前記中間転写フィルムと被転写体とを重ね合わせ、前記転写層をヒートローラで熱転写して前記被転写体上にホログラム形成層と金属蒸着層を転写する二次記録工程を含む間接転写記録方法であって、
前記一次記録工程の前段に、前記中間転写フィルムに形成された前記バーコードを読み取るバーコード読取工程をさらに有し、
前記バーコード読取工程で、中間転写フィルムに形成された前記バーコードを読み取り、前記バーコードが記録された単位記録領域は使用済みであると判定して、中間転写フィルムに対して、未使用部分の先頭部分を一次記録工程での記録開始位置にセットする動作である頭出しを行い、
頭出しされた単位記録領域への一次記録工程において記録される前記バーコードが、少なくとも前記中間転写フィルムのロールを特定する情報および当該単位記録領域の当該ロール中の順番の情報を含み、当該単位記録領域の、被転写体上に転写されない部位に形成されることを特徴とする間接転写記録方法である。
【0020】
また、本発明の第4の側面は、
インクリボンの熱転写インク層と基材上に転写層を有する中間転写フィルムの転写層の単位記録領域を対向配置し、サーマルヘッドで熱転写インクを前記単位記録領域に転写して画像を形成する一次記録工程と、一次記録工程後の前記中間転写フィルムと被転写体とを重ね合わせ、形成された画像と共に前記転写層をヒートローラで熱転写して前記被転写体上に前記画像を形成する二次記録工程を含む間接転写記録方法であって、
前記中間転写フィルムが、基材上にホログラム形成層と金属蒸着層を予め含む転写層を有する中間転写フィルムであり、
前記一次記録工程の前段に、前記中間転写フィルムにあらかじめ単位記録領域ごとに設けられたバーコードを読み取るバーコード読取工程をさらに有し、
前記バーコード読取工程で、前記バーコードを読み取り、該バーコードが読み取られた単位記録領域は未使用であると判定して、前記中間転写フィルムに対して未使用部分の先頭部分を一次記録工程での記録開始位置にセットする動作である頭出しを行い、
頭出しされた単位記録領域への一次記録工程において、該単位記録領域に所定の画像を形成すると共に、該単位記録領域に対応する前記バーコード上に、該バーコードを読み取り不能とするパターンを前記インクリボンから転写することを特徴とする間接転写記録方法である。
【0022】
上記の各間接転写記録方法において、前記バーコードが1次元または2次元のバーコードであって良い。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、中間転写フィルムやインクリボンの使用済みの領域と未使用の領域を、バーコードを読み取ることで容易に正確に検出して、未使用の領域の先頭部分を記録開始位置にセットする頭出しが容易に行え、使用済みの領域に誤って一次記録や二次記録をしてしまうことがない。またバーコードに単位記録領域の順番の情報が記録されることで中間転写フィルムやインクリボンの正確な使用量や残量が分かり、これらの消耗材の管理や作業工程の管理の効率向上につながる。
【0024】
また、未使用か使用済みかを前記バーコードの有無に基づき判定すると共に判定結果を前記バーコードの情報と関連付けして格納することで、中間転写フィルムやインクリボンの正確な使用量が把握できることで、これらの消耗品が不正に使用されたり、切り取られて盗み取られたりしていないことが確認でき、セキュリティ性の向上が図れる。
【0025】
また頭出し作業でインクリボンや中間フィルムを巻き戻すなどの手作業が不要となり、作業効率が向上すると共に、装置内へのゴミや埃の侵入を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】本発明の間接転写記録装置の一実施形態の概略構成図。
【
図2】本発明の間接転写記録装置で記録を行った中間転写フィルムおよびインクリボンの略示平面図。
【
図3】バーコードを2次元バーコードとしたときの中間転写フィルムの略示平面図。
【
図4】中間転写フィルムをホログラムフィルムとしたときの略示平面図。
【
図5】バーコードを読み取り不能とするパターンを記録した例を示す略示平面図。
【
図6】本発明の間接転写記録装置の別の実施形態の概略構成図。
【
図7】中間転写フィルムにディメタパターンのバーコードとしたときの略示平面図。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。なお本発明は以下に説明する実施形態に限定されるものではない。なお以下において、同等の部材等には同一の符号を付して説明を省略することがある。
【0028】
図1は本発明の間接転写記録装置の一実施形態の概略構成図である。また
図2は、本実施形態の間接転写記録装置で記録を行った中間転写フィルムおよびインクリボンの略示平面図である。本実施形態の間接転写記録装置100の概略の構成は以下のとおりである。ロール状に巻回された中間転写フィルム1は、巻出しロール101Fから巻き出され、一次記録部501、二次記録部502を経由して巻取りロール102Fに巻き取られる。ロール状に巻回されたインクリボン2は、巻出しロール101Rから巻き出され、一次記録部501を経由して巻取りロール102Rに巻き取られる。
【0029】
一次記録部501では、中間転写フィルム1の転写層とインクリボン2の熱転写インク層が対向する様にサーマルヘッド100Tとプラテンローラ100Pに挟持される。サーマルヘッド100Tとプラテンローラ100Pは中間転写フィルム1とインクリボン2が単に搬送される際には離間しており、インクリボン2から中間転写フィルム1への転写記録が行われる際は互いに圧着され、所定の画像情報、バーコードが中間転写フィルム1の転写層に転写される。
【0030】
続いて二次記録部502では、中間転写フィルム1の転写層と被転写体100Bが対向する様に配置され、図示しないヒータ等により加熱されたヒートローラ100Hにより中間転写フィルム1を被転写体100Bに熱圧着することで、中間転写フィルム1の転写層が一次記録部で記録された画像と共に被転写体100Bに転写される。このとき、中間転写フィルム1に記録されたバーコードは転写されない。
【0031】
図2に示す中間転写フィルム1では、フィルムの長手方向に長さPごとに単位記録領域(以下、単に「パネル」とも記す)A1、A2、A3、A4・・が順次設定され、ここではパネルA2に一次記録が行われ、二次記録がまだ行われていない状態を示している。すなわち、パネルA2には、顔写真12a、文字情報12b、センサバー12dなどの画像と、バーコード12cが一次記録部501で記録されている。センサバー12dは、後述する二次記録部502での中間転写フィルム1の被転写体との位置合わせをより正確に行うために使用されるものである。バーコード12cを利用してこの位置合わせを行うことも可能であるが、別にセンサバー12dを設けたほうがより確実に行える。
【0032】
また、一次記録を行なったインクリボン2の態様を
図2の下図に示している。インクリボン2は、フルカラー記録に対応したものであれば、シアンC、マゼンタM、イエローYの3原色と墨Kの4色の熱転写インク層で面順次に塗り分けられているのが一般的な態様であり、この4色の熱転写層が1パネルに対応する分となり、これを「セット」と称することにする。ただし、これ以外にも特色インクや、蛍光インク、赤外吸収インクなどの機能性インクの熱転写インク層を設けることもでき、それらもセットに含まれる。
【0033】
インクリボン2には、フルカラーの顔写真画像12aを記録したことにより、シアンC
、マゼンタM、イエローYの熱転写インク層にネガパターン22c、22m、22yが形成される。同様に墨Kの熱転写インク層には文字情報12b、センサバー12dのネガパターン22b、22dとバーコード12cのネガパターン22cが形成される。
【0034】
一次記録部501の前段に、バーコードセンサS1が中間転写フィルム1に、バーコードセンサS2がインクリボン2に近接して設けられ、中間転写フィルム1に記録されたバーコード12c、および該バーコードが記録されることでインクリボン2に形成されるバーコードのネガパターン22eを読み取る。バーコードセンサS1、S2としてはバーコード読取りのための専用のセンサ、CCDラインセンサ、CCDカメラなどの公知のセンサ類から適宜選択して用いることができる。またセンサは透過型のセンサであって良いが、中間転写フィルム1の基材が不透明な場合などには反射型のセンサであって良い。読み取られた情報は、判定記録部103に送られ、バーコードおよびネガパターンの有無の判定を行う。判定記録部103ではこれらの情報および判定結果を格納しておくことができるが、別に通信回線104などを介して外部のパソコンやクラウドなどのネットワーク上の記憶領域などに保存する様にしても良い。
【0035】
前述の様に、一次記録済みの中間転写フィルム1およびインクリボン2には、バーコードとそのネガパターンがそれぞれ記録されるため、バーコードセンサでこれらを読み取り、読取りの可否の判定を行うことで、中間転写フィルム1の当該パネルおよびインクリボン2の当該セットが使用済みか未使用かの判定を行うことができる。すなわち、
図2を使って説明すれば、バーコードが読み取れる中間転写フィルムの単位記録領域A1、A2は使用済みであり、バーコードが読み取られない単位記録領域A3、A4は未使用であると判定される。インクリボンにおいても同様であり、単位記録領域A2の記録に用いられた熱転写層インク層のセットにはネガパターン22eが形成され、その次の熱転写層インク層のセットにはネガパターンが形成されていないので、同様の判定が行える。
【0036】
なお中間転写フィルムおよびインクリボンのロールの巻出し部分には、リーダーテープや巻出しマークが設けられるのが一般的であり、新しい中間転写フィルムおよびインクリボンのロールを装着した場合は、これらのリーダーテープや巻出しマークをバーコードセンサで読み取っても良いが、一般的なフォトセンサ(図示せず)を適宜別に設けて検出する様にすることができる。フォトセンサを設けると、巻出し部分の検出のほか、例えばインクリボン2のYMCK各色の熱転写インク層ごとに別途センサマークを設けてその位置を正確に検出したり、同様に中間転写フィルム1の単位記録領域ごとにセンサマークを設けてその位置を検出したりすることができる。これらのセンサマークは、同一の形状のものを製造時にあらかじめ印刷などの方法で設けておくことができる。
【0037】
そして新しい中間転写フィルムおよびインクリボンのロールを装着した際は、バーコードセンサS1、S2はバーコードもネガパターンも全く読み取れないため、判定記録部103では中間転写フィルムおよびインクリボン共に未使用のものと判定し、合わせてリーダーテープや巻出しマーク、または前述のセンサマークを検出して1番目のパネルおよび1セット目の熱転写インク層の頭出しが行われる。そして一次記録部で1番目のパネルにサーマルヘッド100Tで熱転写インクを転写して画像とバーコードを形成する。この時バーコードは、中間転写フィルムおよびインクリボンのロールを特定する情報、および単位記録領域および熱転写インク層の順番(この場合は1番目となる)の情報がコード化されて含まれたものとする。ここでインクリボンのロールを特定する情報は、間接転写記録装置内で独自に生成したデータでも良く、また外部から入力して提供されたものでも良い。
【0038】
画像が記録された中間転写フィルム1は、二次記録部502に搬送され、中間転写フィルム1がヒートローラ100Hにより被転写体100Bに圧着され、中間転写フィルム1
の1番目のパネルの転写層が一次記録部で記録された画像と共に被転写体100Bに転写される。
図2の中間転写フィルム1のパネルA1が、この様に二次記録部502で転写が行われた部位を例示したもので、転写済みの部分11が形成され、また前述の様にバーコード11cは転写されていない。二次記録部502にはセンサバー11dを検出して被転写体100Bとの位置合わせをするためにするための公知のフォトセンサS3を別に設けても良い。転写が終了すると、中間転写フィルム1は次のパネルへの記録のため所定の位置まで巻き戻される。
【0039】
そして次の単位記録領域(2番目のパネル)への記録を行うときは、頭出しのため中間転写フィルム1およびインクリボン2は未使用部分を飛ばしてしまうことを防ぐために一旦巻き戻されるが、このとき1番目の単位記録領域の記録の際に形成されたバーコード11c及びネガパターン(図示せず)を読み取ることができ、その情報から1番目の単位記録領域が使用済みであること判定できると共に、中間転写フィルム1の2番目のパネルおよびインクリボン2の2番目のセットの頭出しを行うことができる。2番目のパネルにも同様にして一次記録および二次記録を行うことができ、以下同様にして順次各パネルへ記録を行い、被転写体への転写を行うことができる。
【0040】
この様に、中間転写フィルムのパネルおよびインクリボンの熱転写インク層のセットが使用済みであるか、未使用であるかをバーコード及びネガパターンを読み取ることで都度装置内で自動的に判定しながら記録が行え、使用済みの部分を再度使用してしまったり、未使用の部分を飛ばして無駄にしてしまったりすることなく効率的に記録が行える。
【0041】
またこのとき、記録するバーコードは、
図3(a)に例示した様に2次元バーコードであっても良い。例えばパネルB2には上述の実施形態と同様に、画像12a、文字情報12b、センサバー12dと共に2次元バーコード32cが記録される。パネルB1には二次記録部502で転写済みの部分11が形成され、また前述の実施形態と同様に2次元のバーコード31cは転写されていない。バーコードを2次元バーコードとすると、記録できる情報量が増え、また偽造や改竄などがしにくくなるため好ましい。
【0042】
本実施形態の間接転写記録装置において、
図3(b)に例示した様な、あらかじめバーコード、センサバーなどが印刷などにより形成された中間転写フィルム8を適用することもできる。この場合、バーコード81c、82c、83c・・は同一のパターンですべてのパネルに対応して予め形成されているため、ロールの最初のパネル以外では、バーコードの有無により未使用部分の頭出しを行うことはできない。そのため、
図3(b)に例示した様に、一次記録の際に、記録を行うパネルG2のバーコード82c上に、インクリボンで消込パターン82eを重畳転写し、バーコードが読み取れないようにすることで、未使用部分との区別ができる様にすればよい。なお、パネルG1はすでに二次記録部で転写済みの部分81が形成された態様を示している。またこのとき、バーコードは一次元バーコードでも良いことは言うまでもない。
【0043】
図4は本実施形態の間接転写記録装置の中間転写フィルムに適用した、転写層にセキュリティパターンであるホログラムパターンと金属蒸着層を形成したホログラムフィルムの略示平面図である。この例では、中間転写フィルム4には顔写真や文字情報に代わり、ホログラムパターン42a、43a、44a・・が各パネルに予め形成されており、一次記録部で記録されるのは画像としてセンサバー41d、42dとバーコード41c、42dである。この様な中間転写フィルムを使用しても、前述の実施形態と同様の手順で被転写体へのホログラムパターンの転写と中間転写フィルム4の頭出しを行うことができる。なおパネルC1は前述の例と同様に二次記録部502で転写済みの部分41が形成された態様を示している。
【0044】
また本実施形態の間接転写記録装置において、
図5(a)に例示した様な、あらかじめホログラムパターンが形成され、さらにバーコード、センサバーなどが印刷などにより形成された中間転写フィルム5を適用することもできる。この場合、バーコード51c、52c、53c・・は同一のパターンですべてのパネルに対応して予め形成されているため、ロールの最初のパネル以外では、バーコードの有無により未使用部分の頭出しを行うことはできない。そのため、
図5(b)に例示した様に、一次記録の際に、記録を行うパネルD2のバーコード52c上に、インクリボンで消込パターン52eを重畳転写し、バーコードが読み取れないようにすることで、未使用部分との区別ができる様にすればよい。なお、パネルD1はすでに二次記録部で転写済みの部分51が形成された態様を示している。またこのとき、バーコードは
図5(c)に例示した様な二次元バーコードでも良いことは言うまでもない。
【0045】
図6は本発明の間接転写記録装置の別の実施形態の概略構成図である。また
図7は、本実施形態の間接転写記録装置で記録を行った中間転写フィルムの略示平面図である。本実施形態の間接転写記録装置200では、一次記録部601はレーザー光源200Lを有しており、図示しないレーザー光源制御部により照射方向とレーザー光のON/OFF制御を行うことで、単純な形状と共に1次元または2次元のバーコード状に中間転写フィルム7上にレーザー光を照射することができる。ロール状に巻回された中間転写フィルム7は、巻出しロール201Fから巻き出され、一次記録部601、二次記録部602を経由して巻取りロール202Fに巻き取られる。
【0046】
本実施形態の間接転写記録装置に用いられる中間転写フィルム7は、典型的には転写層にセキュリティパターンであるホログラムパターンと金属蒸着層を形成したホログラムフィルムであり、各パネルF2、F3、F4・・にホログラムパターン72a、73a、74a・・が予め形成されている。そして一次記録部601では、中間転写フィルム7の転写層にレーザー光源200Lからレーザー光を照射して、転写層から少なくともホログラムパターンと金属蒸着層を除去する。その結果、一次記録後の中間転写フィルム7には、
図7に例示した様に、画像としてのセンサバー71d、72dとバーコード71c、72dがホログラムパターンと金属蒸着層のない部位、すなわちネガパターン状のディメタパターンとして形成される。なおパネルF1は前述の例と同様に二次記録部602で転写済みの部分71が形成された態様を示している。
【0047】
続いて二次記録部602では、中間転写フィルム7の転写層と被転写体200Bが対向する様に配置され、図示しないヒータ等により加熱されたヒートローラ200Hにより中間転写フィルム7を被転写体200Bに熱圧着することで、中間転写フィルム7の転写層がホロパターンと金属蒸着層と共に被転写体200Bに転写される。このとき、中間転写フィルム7に記録されたセンサバー72dとバーコード72dは転写されない。
【0048】
一次記録部601の前段に、バーコードセンサS1が中間転写フィルム7に近接して設けられ、中間転写フィルム7に記録されたバーコード72cを読み取る。バーコードセンサS1としてはバーコード読取りのための専用のセンサ、CCDラインセンサ、CCDカメラなどの公知のセンサ類から適宜選択して用いることができる。またセンサは反射型のセンサであって良いが、コントラストの点からは透過型のセンサが好ましい。読み取られた情報は、判定記録部203に送られ、バーコードの有無の判定を行う。判定記録部203ではこれらの情報および判定結果を格納しておくことができるが、別に通信回線204などを介して外部のパソコンやクラウドなどのネットワーク上の記憶領域などに保存する様にしても良い。
【0049】
前述の様に、一次記録済みの中間転写フィルム7には、バーコードがホログラムパターンと金属蒸着層のないディメタパターンで記録されるため、バーコードセンサS1でこれ
を読み取り、読取りの可否の判定を行うことで、中間転写フィルム7の当該パネルが使用済みか未使用かの判定を行うことができる。すなわち、
図7を使って説明すれば、バーコードが読み取れる中間転写フィルムのパネルF1、F2は使用済みであり、バーコードが読み取られないパネルF3、F4は未使用であると判定される。ただし、ここでは説明の便宜上、パネルF2は二次記録前の状態で示している。この結果に基づき未使用のパネルの先頭となるパネルF3の頭出しが行える。
【0050】
図6に示した間接転写記録装置の応用的な使用法として、二次記録を行わず、一次記録部601のみを利用して中間転写フィルム7にバーコードなどのディメタパターンを多数のパネルに形成する様にすることもできる。そして、その中間転写フィルム7を取り外し、別の熱転写装置などでカード等の被転写体に転写する様な使用法も可能である。
【符号の説明】
【0051】
1、3、4、5、6、7、8・・・中間転写フィルム
2・・・インクリボン
11c、12c、41c、42c、51c、52c、61c、62c、71c、72c、81c、82c、83c・・・バーコード
11d、12d、41d、42d、51d、52d、61d、62d、71d、72d、81d、82d、83d・・・センサバー
12a・・・顔写真
12b・・・文字情報
22b、22c、22d、22m、22y・・・ネガパターン
100B、200B・・・被転写体
100H、200H・・・ヒートローラ
100P、200P・・・プラテンローラ
100T・・・サーマルヘッド
103、203・・・判定記録部
200L・・・レーザー光源
501、601・・・一次記録部
502、602・・・二次記録部
S1、S2・・・バーコードセンサ