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特許7396010心電波形計測装置、情報管理システム、心電波形計測装置の制御方法、及び、プログラム
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  • 特許-心電波形計測装置、情報管理システム、心電波形計測装置の制御方法、及び、プログラム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-04
(45)【発行日】2023-12-12
(54)【発明の名称】心電波形計測装置、情報管理システム、心電波形計測装置の制御方法、及び、プログラム
(51)【国際特許分類】
   A61B 5/332 20210101AFI20231205BHJP
   A61B 5/02 20060101ALI20231205BHJP
   A61B 5/346 20210101ALI20231205BHJP
【FI】
A61B5/332
A61B5/02 350
A61B5/346
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2019224284
(22)【出願日】2019-12-12
(65)【公開番号】P2021090680
(43)【公開日】2021-06-17
【審査請求日】2022-11-07
(73)【特許権者】
【識別番号】503246015
【氏名又は名称】オムロンヘルスケア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002860
【氏名又は名称】弁理士法人秀和特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】鮫島 充
(72)【発明者】
【氏名】小高 心哉
(72)【発明者】
【氏名】吉田 秀輝
(72)【発明者】
【氏名】足達 大樹
(72)【発明者】
【氏名】井上 皓介
【審査官】中山 千尋
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-51997(JP,A)
【文献】特開2014-223184(JP,A)
【文献】特開2014-128455(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 5/24-5/367
A61B 5/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
計測対象の心電波形を計測するための複数の電極と、前記計測対象の胸部に近接することにより前記計測対象の心臓の拍動に基づく振動を検出する振動検出手段と、前記心電波形の計測処理を実行する制御手段と、を備える心電波形計測装置であって、
前記制御手段は、
前記振動検出手段による検出結果に基づいて、前記計測処理によって計測される前記心電波形が、胸部誘導計測による心電波形であるか否か、を少なくとも判定する誘導種別判定処理をさらに実行する、
ことを特徴とする、心電波形計測装置。
【請求項2】
前記誘導種別判定処理では、誘導種別がV4誘導とI誘導のいずれであるかを判定する、
ことを特徴とする、請求項1に記載の心電波形計測装置。
【請求項3】
前記制御手段は、
前記誘導種別判定処理において、前記振動検出手段によって検出される前記振動が、所定の閾値を超える場合には誘導種別はV4誘導であると判定し、所定の閾値以下の場合には誘導種別はI誘導であると判定する、
ことを特徴とする、請求項2に記載の心電波形計測装置。
【請求項4】
前記振動検出手段は、マイクロフォン、及び、マイクロフォン収容空間を含み、一の前記電極の近傍に配置される、
ことを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の心電波形計測装置。
【請求項5】
少なくとも前記誘導種別判定処理による判定結果を出力する出力手段をさらに備える、
ことを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の心電波形計測装置。
【請求項6】
記憶手段と、
ユーザー所望の少なくとも一の誘導種別をユーザー設定誘導種別として前記記憶手段に登録する、誘導種別設定手段と、をさらに備え
前記制御手段は、
前記誘導種別判定処理による判定結果が、前記ユーザー設定誘導種別とは異なる場合に、当該異なる旨を、前記出力手段により出力する、
ことを特徴とする、請求項5に記載の心電波形計測装置。
【請求項7】
少なくとも、計測された前記心電波形が保存される記憶手段を備え、
前記制御手段は、
前記誘導種別判定処理による判定結果を参照し、計測された前記心電波形の誘導種別に対応する解析パラメータにより、前記心電波形の解析を行う、解析処理をさらに実行する、
ことを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の心電波形計測装置。
【請求項8】
前記心電波形計測装置は、携帯型の心電波形計測装置である、
ことを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の心電波形計測装置。
【請求項9】
情報処理端末と通信を行うための通信手段をさらに備え、
前記制御手段は、少なくとも計測された前記心電波形のデータを、前記通信手段を介して前記情報処理端末に送信する、
ことを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載の心電波形計測装置。
【請求項10】
請求項9に記載の心電波形計測装置と、該心電波形計測装置と通信可能な通信手段を備える情報処理端末と、を有する情報管理システム。
【請求項11】
計測対象の胸部に近接することにより該計測対象の心臓の拍動に基づく振動を検出する振動検出手段を備える心電波形計測装置を制御する方法であって、
前記計測対象の心電波形を計測する心電波形計測ステップと、
少なくとも前記振動の有無を検出する振動検出ステップと、
前記振動検出ステップにおいて検出された振動の有無の情報に基づいて、前記心電波形計測ステップにおいて計測される心電波形が、胸部誘導計測による心電波形であるか否かを少なくとも判定する、誘導種別判定ステップと、を有する
ことを特徴とする、心電波形計測装置の制御方法。
【請求項12】
前記誘導種別判定ステップの判定結果を参照し、計測された前記心電波形の誘導種別に対応する解析パラメータにより、前記心電波形計測ステップで計測された心電波形の解析を行う、解析ステップをさらに有する、
ことを特徴とする、請求項11に記載の心電波形計測装置の制御方法。
【請求項13】
前記心電波形計測ステップと、前記振動検出ステップとを並行して実行する、
ことを特徴とする、請求項11または12に記載の心電波形計測装置の制御方法。
【請求項14】
前記振動検出ステップ及び前記誘導種別判定ステップを、前記心電波形計測ステップより先に実行し、
前記心電波形計測ステップでは、前記誘導種別判定ステップの判定結果に基づいて計測処理を実行する、
ことを特徴とする、請求項11または12に記載の心電波形計測装置の制御方法。
【請求項15】
請求項11から14のいずれか一項に記載の各ステップを、心電波形計測装置に実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヘルスケア関連の技術分野に属し、特に、心電波形計測装置、情報管理システム、心電波形計測装置の制御方法、及び、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、血圧値、心電波形などの、個人の身体・健康に関する情報(以下、生体情報ともいう)を計測装置によって計測し、当該計測結果を情報処理端末で記録、分析することで、健康管理を行うことが普及しつつある。
【0003】
上記のような計測装置の一例として、日常生活において胸部の痛みや動悸などの異常発生時にすぐに心電波形を測定する携帯型の心電測定装置が提案されており、心疾患の早期発見や適切な治療への貢献が期待されている(例えば、特許文献1など)。
【0004】
ところで、心電波形の測定では、測定電極を接触させる位置に対応する誘導種別の違いに応じて、得られる心電波形のデータは異なり、心電波形を解析・活用する際には、いずれの誘導種別によって測定された心電波形なのかの情報と併せて用いることで、解析の精度を向上させることができる。即ち、心電波形の測定時に、心電波形データだけでなく、いずれの誘導種別による測定であるかの情報を取得することのニーズが存在している。なお、誘導種別は大別すると、胸部誘導と、四肢誘導とに分けることができ、両者のいずれの誘導種別で測定された心電波形であるかが判明するだけでも、有用な情報となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2005-468号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1には本体にセンサ部、制御部、入力部、表示部、タイマ部を備え、心電波形の計測から測定中の表示、解析結果の表示、結果の記憶等を同一本体で行う携帯型の心電測定装置が記載されている。そして、心電波形の計測を行う際に、電極を接触させる位置の違い(誘導種別の違い)に応じて、表示部に表示される情報の表示の向き(配置)を変更可能とすることが提案されている。即ち、誘導種別の違いの情報を、表示部における表示の向きの切り換えに用いることが開示されている。
【0007】
しかしながら、特許文献1で開示されている技術では、測定時における誘導種別をユーザーが予め手動で設定する必要があり、煩雑であるうえ、設定した誘導種別と実際の測定時の誘導種別が異なる可能性を排除できない。なお、当該文献中には、測定方法を自動的に検知する機能を備えてもよい旨の言及はあるものの、このための具体的な解決手段は開示されていない。
【0008】
上記のような従来の技術に鑑み、本発明は、心電波形計測装置において、取得される心電波形のデータが、少なくとも胸部誘導計測による心電波形であるか否かを正確に判別することができる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するため、本発明に係る心電波形計測装置は、
計測対象の心電波形を計測するための複数の電極と、前記計測対象の胸部に近接することにより前記計測対象の心臓の拍動に基づく振動を検出する振動検出手段と、前記心電波形の計測処理を実行する制御手段と、を備える心電波形計測装置であって、
前記制御手段は、
前記振動検出手段による検出結果に基づいて、前記計測処理によって計測される前記心電波形が、胸部誘導計測による心電波形であるか否か、を少なくとも判定する誘導種別判定処理をさらに実行する、
ことを特徴とする。
【0010】
ここで、「心臓の拍動に基づく振動」には空気の振動、即ち心音も含まれる。このような構成であると、心電波形の計測を行う際に、誘導種別が胸部誘導であれば心臓の拍動に基づく振動を検出することができ、四肢誘導による計測であれば、振動は検出できない(或いは微弱である)ため、振動の検出の有無(及び程度)によって、誘導種別が胸部誘導か否かの情報を正確に取得することが可能になる。
【0011】
また、前記誘導種別判定処理では、誘導種別がV4誘導とI誘導のいずれであるかを判定するようにしてもよい。また、前記制御手段は、前記誘導種別判定処理において、前記振動検出手段によって検出される前記振動が、所定の閾値を超える場合には誘導種別はV4誘導であると判定し、所定の閾値以下の場合には誘導種別はI誘導であると判定する、ようにしてもよい。例えば検出される振動の波の頂点の位置による閾値を設定することができる。
【0012】
また、前記振動検出手段は、マイクロフォン、及び、マイクロフォン収容空間を含み、一の前記電極の近傍に配置される、ものであってもよい。これによって心音を検出するようにしてもよい。
【0013】
また、前記心電波形計測装置は、少なくとも前記誘導種別判定処理による判定結果を出力する出力手段をさらに備えていてもよい。このような構成により、ユーザーが適宜心電波形を計測した誘導種別を参照することが可能になる。
【0014】
また、前記心電波形計測装置は記憶手段と、ユーザー所望の少なくとも一の誘導種別をユーザー設定誘導種別として前記記憶手段に登録する、誘導種別設定手段と、をさらに備え前記制御手段は、前記誘導種別判定処理による判定結果が、前記ユーザー設定誘導種別とは異なる場合に、当該異なる旨を、前記出力手段により出力する、ものであってもよい。
【0015】
このような構成により、例えば、医師などから所定の誘導種別での心電波形の計測を課せられているような場合に、当該誘導種別を設定しておくことで、誤って異なる誘導種別による計測を行うことを防止することができる。
【0016】
また、前記心電波形計測装置は、少なくとも、計測された前記心電波形が保存される記憶手段を備え、前記制御手段は、前記誘導種別判定処理による判定結果を参照し、計測された前記心電波形の誘導種別に対応する解析パラメータにより、前記心電波形の解析を行う、解析処理をさらに実行する、ようにしてもよい。
【0017】
心電波形の解析を行う機能を有する心電波形計測装置は既に公知の技術であるが、このような装置において、解析時にいずれの誘導種別による計測によって取得された心電波形なのかの情報を用いて、当該誘導種別に対応する解析パラメータで解析を行うことで、解析の精度を高くすることが可能になる。
【0018】
また、前記心電波形計測装置は、携帯型の心電波形計測装置であってもよい。
【0019】
また、情報処理端末と通信を行うための通信手段をさらに備え、前記制御手段は、少なくとも計測された前記心電波形のデータを、前記通信手段を介して前記情報処理端末に送信するようにしてもよい。情報処理端末と通信接続してデータを活用することで、データの閲覧、解析、活用などにおいて、利便性を高めることができる。
【0020】
また、本発明に係る情報管理システムは通信手段を備える前記心電波形計測装置と、該心電波形計測装置と通信可能な通信手段を備える情報処理端末と、を有する情報管理システムである。
【0021】
また、本発明に係る心電波形計測装置の制御方法は、計測対象の胸部に近接することにより前記計測対象の心臓の拍動に基づく振動を検出する振動検出手段を備える心電波形計測装置を制御する方法であって、
前記計測対象の心電波形を計測する心電波形計測ステップと、
少なくとも前記振動の有無を検出する振動検出ステップと、
前記振動検出ステップにおいて検出された振動の有無の情報に基づいて、前記心電波形計測ステップにおいて計測される心電波形が、胸部誘導計測による心電波形であるか否かを少なくとも判定する、誘導種別判定ステップと、を有する。
【0022】
また、前記誘導種別判定ステップの判定結果を参照し、計測された前記心電波形の誘導種別に対応する解析パラメータにより、前記心電波形計測ステップで計測された心電波形の解析を行う、解析ステップをさらに有していてもよい。
【0023】
また、前記心電波形計測ステップと、前記振動検出ステップとを並行して実行する、ようにしてもよい。このような方法であると、振動検出のために余分な時間を要することなく、効率的な心電計測を行うことができる。
【0024】
また、前記振動検出ステップ及び前記誘導種別判定ステップを、前記心電波形計測ステップより先に実行し、前記心電波形計測ステップでは、前記誘導種別判定ステップの判定結果に基づいて計測処理を実行する、ようにしてもよい。このような方法によると、誘導種別に応じた計測のパラメータで計測を行うことができ、計測の精度を向上させることができる。
【0025】
また、本発明は、上記の方法を心電波形計測装置に実行させるためのプログラム、そのようなプログラムを非一時的に記録したコンピュータ読取可能な記録媒体として捉えることもできる。
【0026】
また、上記構成及び処理の各々は技術的な矛盾が生じない限り互いに組み合わせて本発明を構成することができる。
【発明の効果】
【0027】
本発明によれば、心電波形計測装置において、取得される心電波形のデータが、少なくとも胸部誘導計測による心電波形であるか否かを正確に判別することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1図1Aは、実施形態に係る携帯型心電波形計測装置の構成を示す正面図である。図1Bは、実施形態に係る携帯型心電波形計測装置の構成を示す背面図である。図1Cは、実施形態に係る携帯型心電波形計測装置の構成を示す左側面図である。図1Dは、実施形態に係る携帯型心電波形計測装置の構成を示す右側面図である。図1Eは、実施形態に係る携帯型心電波形計測装置の構成を示す平面図である。図1Fは、実施形態に係る携帯型心電波形計測装置の構成を示す底面図である。
図2図2は、実施形態に係る携帯型心電波形計測装置の振動検出部の構造を説明する部分断面図である。
図3図3は、実施形態に係る携帯型心電波形計測装置の機能構成を説明するブロック図である。
図4図4は、実施形態に係る携帯型心電波形計測装置における心電波形計測処理の流れを示すフローチャートである。
図5図5は、実施形態に係る情報管理システムの概略を説明するブロック図である。
図6図6は、実施形態に係る情報管理システムにおいて、携帯型心電計とスマートフォンとを通信接続する場合の、それぞれの処理の流れの一部を示す第1のフローチャートである。
図7図7は、実施形態に係る情報管理システムにおいて、携帯型心電計とスマートフォンとを通信接続する場合の、それぞれの処理の流れの一部を示す第2のフローチャートである。
図8図8は、実施形態に係る携帯型心電波形計測装置でBLE通信を行う際の処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
図9図9は、実施形態に係る情報処理端末でBLE通信を行う際の処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
図10図10Aは、実施形態に係るスマートフォンで、心電波形解析中表示を行う際の画面の一例を示す図である。図10Bは、実施形態に係るスマートフォンで、心電波形解析結果表示を行う際の画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
<実施形態1>
以下、本発明の具体的な実施形態について図面に基づいて説明する。ただし、この実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0030】
(心電波形計測装置)
図1は、本実施形態における携帯型心電計10の構成を示す図である。図1Aは本体の正面を示す正面図であり、同様に図1Bは背面図、図1C左側面図、図1Dは右側面図、図1Eは平面図、図1Fは底面図、となっている。
【0031】
携帯型心電計10の底面には、心電計測時に身体の左側に接触させる左側電極12aが設けられており、その近傍には計測対象の心臓の拍動に基づく振動(以下、単に振動という)を検出する振動検出部111の開口が設けられている。図2は、当該振動検出部111の構造を説明するための部分断面図である。振動検出部111は、携帯型心電計10の底面側に向けてメッシュ状に開口するマイク開口部111aと、マイク開口部111aと対向する位置に配置されるマイクロフォン111cと、マイクロフォン111cが収容されるマイク空間111bとを含んで構成されている。胸部誘導を行う場合には、左側電極12aを胸部に接触させて計測を行うが、この際に左側電極12a近傍に配置されたマイクロフォン111cによって、心臓の拍動に基づく心音(即ち振動)が検知される。
【0032】
また、携帯型心電計10の上面側には、心電計測時に右手人差し指の中節を接触させる第一右側電極12bと、右手人し指の基節を接触させる第二右側電極12cが設けられている。なお、第一右側電極12bはGND電極としての機能を果たす電極である。
【0033】
心電計測時には、右手で携帯型心電計10を保持し、右手人差し指を、第一右側電極1
2b、第二右側電極12cに正しく接触するように携帯型心電計10の上面部に配置する。そのうえで、左側電極12aを所望の誘導種別に対応する箇所の皮膚に接触させる。例えば、いわゆるI誘導で計測を行う場合には、左側電極を左手の掌に当てて接触させ、いわゆるV4誘導で計測を行う場合には、左胸部の心窩部やや左方・乳頭下方の肌に接触させる。
【0034】
また、携帯型心電計10の左側面には各種の操作部、及びインジケータが配置されている。具体的には、計測スイッチ16、計測状態表示LED16a、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)通信ボタン17、BLE通信LED17a、メモリー残表示LED18、電池交換LED19、等を備えている。
【0035】
また、携帯型心電計10の正面には、計測状態通知LED13、解析結果通知LED14、が設けられ、携帯型心電計10の背面には、バッテリーの収容口、電池カバー15が配置されている。
【0036】
図2には携帯型心電計10の機能構成を示すブロック図が記載されている。図2に示すように、携帯型心電計10は制御部101、電極部12、アンプ部102、AD(Analog to Digital)変換部103、タイマ部104、記憶部105、表示部106、操作部107、電源部108、通信部109、解析部110、振動部111の各機能部を備える構成となっている。
【0037】
制御部101は、携帯型心電計10の制御を司る手段であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)などを含んで構成される。制御部101は、操作部107を介してユーザーの操作を受け付けると、所定のプログラムに従って心電計測、情報通信など各種の処理を実行するように携帯型心電計10の各構成要素を制御する。なお、所定のプログラムは後述の記憶部105に保存され、ここから読み出される。
【0038】
また、制御部101は、機能モジュールとして、心電波形の解析を行う解析部110と、誘導種別判定部112を備えている。解析部110は計測された心電波形について、波形の乱れの有無などを解析し、少なくとも計測時の心電波形が正常か否かの結果をアウトプットする。誘導種別判定部112は、振動検出部111によって取得された振動の情報に基づいて、計測される心電波形が、V4誘導によるものであるか、I誘導によるものであるかを判別し、当該情報をアウトプットする。
【0039】
電極部12は、左側電極12a、第一右側電極12b、第二右側電極12cからなり、心電波形を検出するセンサとして機能する。アンプ部102は、電極部12から出力された信号を増幅する機能を有している。AD変換部103は、アンプ部102で増幅されたアナログ信号をデジタル信号に変換し、制御部101へ伝送する機能を有している。
【0040】
タイマ部104は図示しないRTC(Real Time Clock)を参照して、時間を計測する機能を有している。後述するように、例えば、心電計測時に計測終了までの時間をカウントし、これをアウトプットする。
【0041】
記憶部105は、RAM(Random Access Memory)などの主記憶装置(図示せず)を含んで構成され、アプリケーションプログラム、計測心電波形、解析結果などの各種の情報を記憶する。また、RAMに加えて、例えばフラッシュメモリなどの長期記憶媒体を備えていても良い。
【0042】
表示部106は、前述の計測状態表示LED16a、BLE通信LED17a、メモリー残表示LED18、電池交換LED19などの発光素子を含んで構成され、LEDの点
灯、点滅などによって装置の状態、所定のイベントの発生をユーザーに伝達する。また、操作部107は、計測スイッチ16、通信ボタン17等を含み、ユーザーからの入力操作を受け付け、当該操作に応じた処理を制御部101に実行させるための機能を有する。
【0043】
電源部108は、装置の稼働に必要な電力を供給するバッテリー(図示せず)を含んで構成される。バッテリーは、例えばリチウムイオンバッテリーなどの二次電池であっても良いし、一次電池としても良い。
【0044】
通信部109は、無線通信用のアンテナ(図示せず)を含み、少なくともBLE通信により、後述する情報処理端末などの他の機器と通信する機能を有する。また、有線による通信のための端子を備えていても良い。
【0045】
振動検出部111は、上述したような構成により、胸部誘導による計測を行う場合に、振動を検出する。
【0046】
(携帯型心電計を用いた心電計測処理)
次に、心電計測を行う際の携帯型心電計10の動作について、図4に基づいて説明する。図4は、本実施形態に係る携帯型心電計10を用いて心電計測を行う際の処理の手順を示すフローチャートである。
【0047】
心電波形の計測に先立ち、まずユーザーが計測スイッチ16を押下すると、装置の電源がONになり、計測モードが実行され、計測状態表示LEDが点灯して計測モード実行中であることを表示する。計測モードが実行されている状態でユーザーは右手で携帯型心電計10を保持し、右手人差し指を、第一右側電極12b、第二右側電極12cに接触させ、計測を行う箇所の肌に、左側電極12aを接触させる。そうすると、制御部101は電極部12を介して接触状態を検出し(S1101)、正しく電極が接触された状態で所定時間が経過したか否かを判定する処理を行う(S1102)。ここで、制御部101は所定時間が経過していないと判断すれば所定時間が経過するまで同じ処理を繰り返し、所定時間が経過したと判断すると、ステップS1103に進む。制御部101は振動検出部111を介して振動の検出処理を実行し(S1103)、検出した振動が所定の閾値を超えるか否かを誘導種別判定部112により判定する(S1104)。ここで、所定の閾値を超えると判断した場合には、誘導種別はV4誘導であるとして、V4誘導心電計測を実行する(S1111)。
【0048】
ステップS1111の後、制御部101は心電計測の時間が所定の計測時間(例えば30秒)を経過したか否かを判定する処理を行う(S1112)。ここで、まだ所定の時間を経過していないと判断した場合には、ステップS1111に戻って以降の処理を繰り返す。一方、所定の計測時間が経過したと判断した場合には、計測を終了するとともに、解析部110による心電波形の解析処理を行う(S1113)。当該解析処理においては、誘導種別がV4誘導であるとの前提に従い、V4誘導計測による心電波形データの解析に適した解析パラメータでの解析処理を実行する。
【0049】
解析が終了すると、制御部101は、心電波形のデータ、及び解析結果を、V4誘導計測によって取得されたデータである旨の情報とともに、記憶部105に保存する(S1114)。そして、解析結果を、解析結果通知LED14の点灯(点滅)により、表示し(S1115)、一連の計測処理を終了する。解析結果の表示の際にも、LEDの色及び/又は点滅パターンなどで計測時の誘導種別がV4誘導であることが認識可能な表示を行うとよい。
【0050】
一方、ステップS1104において、振動が閾値以下であると判断した場合には、誘導
種別はI誘導であるとして、I誘導心電計測を実行する(S1121)。I誘導心電計測の場合も、V4誘導の場合と同様に、制御部101は心電計測の時間が所定の計測時間を経過したか否かを判定する処理を行う(S1122)。そして、所定の時間を経過していないと判断した場合には、ステップS1121に戻って以降の処理を繰り返し、所定の計測時間が経過したと判断した場合には、計測を終了するとともに、解析部110による心電波形の解析処理を行う(S1123)。当該解析処理においては、誘導種別がI誘導であるとの前提に従い、I誘導計測による心電波形データの解析に適した解析パラメータでの解析処理を実行する。
【0051】
解析が終了すると、制御部101は、心電波形のデータ、及び解析結果を、I誘導計測によって取得されたデータである旨の情報とともに、記憶部105に保存する(S1124)。そして、解析結果を、解析結果通知LED14の点灯(点滅)により、表示し(S1125)、一連の計測処理を終了する。解析結果の表示の際にも、LEDの色及び/又は点滅パターンなどで計測時の誘導種別が誘導であることが認識可能な表示を行うとよい。
【0052】
以上、説明したような本実施形態に係る心電波形計測装置によると、心電波形計測前に、計測される心電波形がV4誘導、I誘導いずれの誘導種別によるものであるかの情報を取得し、当該情報を用いて計測および、解析を行うため、それぞれの誘導種別に応じたパラメータを用いて計測、解析を行うことで、精度の高い結果を得ることが可能になる。また、心電波形のデータを、いずれの誘導種別により取得したデータであるかの情報とともに保存するため、医師などの専門家が後に当該データを参照する際に、効率的な判断を行うことが可能になる。
【0053】
<実施形態2>
上記の実施形態1のように、携帯型心電計10はそれ単体でも心電波形計測、計測データの解析及び解析結果の表示を行うことが可能であるが、情報処理端末と通信接続して用いることで、より利便性を高めることができる。以下、図5から図9に基づいて、携帯型心電計10と情報処理端末の一例であるスマートフォン20とからなる情報管理システム1の実施形態について説明する。
【0054】
図5は、本実施形態に係る情報管理システム1の構成例を示す概略図である。図5に示すように、情報管理システム1は、携帯型心電計10と、スマートフォン20を含み、これらが通信接続可能に構成されている。なお、携帯型心電計10については、実施形態1で説明したものと同様の構成であるため、説明は省略する。
【0055】
(情報処理端末)
情報処理端末の一例であるスマートフォン20は、図5に示すように、制御部21、通信部22、タッチパネルディスプレイ23、記憶部24、を含んで構成される。制御部21はスマートフォン20の制御を司る手段であり、例えばCPUなどを含んで構成され、記憶部24に格納された各種プログラムを実行することにより、これらに応じた機能を発揮する。通信部22は、無線通信用のアンテナを含み、携帯型心電計10などの他の機器、無線基地局との通信を行う機能である。また、有線通信のための端子を備えていてもよい。
【0056】
タッチパネルディスプレイ23は、出力手段の一つとしての表示手段と入力手段とを兼ねており、後述するように、携帯型心電計10と通信接続が確立されている場合には、計測終了時までの残り時間などのステータス情報、心電波形のグラフデータ、などを表示することができる。その他、各種の入力用画像を介してユーザーからの操作を受け付ける。
【0057】
記憶部24は、RAMなどの主記憶装置の他、例えばフラッシュメモリなどの長期記憶媒体を含んで構成され、アプリケーションプログラム、計測心電波形、解析結果などの各種の情報を記憶する。
【0058】
以下では、図6から図9に基づいて携帯型心電計10とスマートフォン20とをBLE通信で連携させて心電計測を行う場合の処理について説明する。図6図7は、携帯型心電計10とスマートフォン20とをBLE通信接続して用いる場合のそれぞれの処理の流れと、機器間の情報の伝達のタイミングを示す図である。なお、携帯型心電計10の処理の流れについて、上述したものについては同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0059】
まず、ユーザーが携帯型心電計10のBLE通信ボタン17を押下することにより、制御部101は、BLE通信のためのサブルーチンの処理を実行する(S1201)。図8に当該サブルーチンについてのフローチャートを示す。具体的には、図8に示すように、制御部101は、まず通信部109からBLE通信のためのアドバタイズ信号を発信する(S1901)。次に、制御部101は情報処理端末からBLE通信の接続要求を受したか否かの判定を行う(S1902)。ここで、BLE通信の接続要求を受信していないと判断すると、所定時間の経過、或いは操作部107の操作により、BLE通信の処理がキャンセルされるまで同様の処理を繰り返す。一方、BLE通信の接続要求を受信したと判断した場合には、ステップS1903に進み、当該接続要求を送信した端末とのBLE接続を行う。BLE通信接続が確立されると、制御部101はサブルーチンを終了する。
【0060】
また、ユーザーはスマートフォン20を、携帯型心電計10とBLE通信が可能な状態にする。具体的にはタッチパネルディスプレイ23を操作して、設定メニュー等から、BLE接続設定をONにする。或いは、携帯型心電計10と連携するための専用のアプリケーションプログラムを起動させることによってBLE接続設定をONにするのであってもよい。
【0061】
BLE接続設定がONになると、スマートフォン20の制御部21は、通信部22を介してBLE接続のためのサブルーチンを実行する(S2101)。図9に当該サブルーチンの処理について示す。具体的には、サブルーチンが開始されると、制御部21は、携帯型心電計10からのアドバタイズ信号受信の待機を行う(S2901)。そして、アドバタイズ信号を受信したか否かの判定を行い(S2902)、信号を受信したと判断されるまで、その処理を繰り返す。ステップS2902において、アドバタイズ信号を受信した場合には、通信部22を介して、携帯型心電計10に対してBLE接続要求信号を送信する(S2903)。そして、携帯型心電計10とBLE接続を行い(S2904。上記S1903に対応。)、サブルーチンを終了する。そして、図6のステップS2102において、制御部21は、携帯型心電計10に対して、通信開始要求を送信する。
【0062】
一方、携帯型心電計10の制御部101は電極接触状態を検出(S1101)した後、電極接触状態に係る情報をスマートフォン20に向けて送信し(S1202)、スマートフォン20において当該情報が受信される(S2103)。
【0063】
電極接触状態の情報を受信したスマートフォン20では、タッチパネルディスプレイ23に電極接触状態を表示する(S2104)。例えば、「電極は適切に接触しています」或いは「電極は正しく接触していません」などのメッセージを表示してもよい。
【0064】
携帯型心電計10の制御部101はステップS1202の後、正しく電極が接触された状態で所定時間が経過したか否かを判定する処理を行う(S1102)。ここで、制御部101は所定時間が経過していないと判断すれば、ステップS1101に戻って以降の処理を繰り返し、所定時間が経過したと判断すると、ステップS1203に進む。ステップ
S1203では、心電波形の計測処理と、振動の検出処理が並行して実行され、心電波形データ及び振動データは逐次的に記憶部105に保存される。即ち、本実施形態では、心電波形の計測前に振動の検出及び誘導種別の判定が行われるのではない。
【0065】
制御部101は、ステップS1203で計測した心電波形のデータと心電計測時間(計測終了までの残り時間)をスマートフォン20に送信する処理を実行する(S1204)。
【0066】
ステップS1204で携帯型心電計10から送信されたデータは、スマートフォン20において受信され(S2105)、タッチパネルディスプレイ23に心電計測時間及び心電波形グラフが表示される(S2106)。具体的には、例えば「心電計測終了まで〇〇秒」というようなカウントダウンのメッセージとともに、心電波形のグラフが表示されるようにしてもよい。
【0067】
携帯型心電計10の制御部101はその後、ステップS1205において所定の計測時間が経過したか否かを判定し、まだ所定時間が経過していなければ、ステップS1203に戻って以降の処理を繰り返す。一方、ステップS1205で所定の計測時間が経過したと判断した場合には、誘導種別判定部112により誘導種別の判定処理が行われる(S1206)。当該判定処理は、記憶部105に保存された振動データに基づいて行われる。判定の方法そのものは実施形態1において述べたものと同様であるため説明は省略する。
【0068】
そして、ステップS1206で判定された誘導種別の情報を加味して、解析部110により検出された心電波形の解析が行われる(S1207)。ここで、制御部101は、解析処理の実行中はその旨の情報をスマートフォン20に向けて送信し(S1208)、解析が終了すれば、当該解析結果と、心電波形のデータ及び誘導種別のデータを記憶部105に保存する(S1209)。また、制御部101は、解析結果通知LED14により、解析の結果を表示し(S1210)、解析結果情報をスマートフォン20に送信する(S1211)。なお、解析結果の表示は、例えば、心電波形に異常がみられる場合のみLEDを点灯するのであっても良いし、解析結果に応じた点灯・点滅方法によりLEDを点灯させるようにしても良い。また、誘導種別の情報を表示に反映させるようにしてもよい。
【0069】
スマートフォン20の制御部21は、ステップS2106の後、通信部22を介して心電波形の解析中である旨の情報を受信すると(S2107)、タッチパネルディスプレイ23に当該解析中の情報を表示する(S2108)。図10Aに解析中である旨の情報が表示された画面の例を示す。そして、携帯型心電計10から送信された解析結果情報を通信部22を介して受信すると(S2109)、当該結果をタッチパネルディスプレイ23に表示させる(S2110)。図10Bに解析結果が表示された画面の一例を示す。
【0070】
携帯型心電計10の制御部101はステップS1211の後、スマートフォン20に対して未送信のデータ(心電波形、解析結果、誘導種別など)があれば、当該データをスマートフォン20に対して送信する(S1212)。そして、全てのデータを送信完了したか否かの判定を行う(S1213)。ここで、全てのデータを送信していないと判断した場合、ステップS1212に戻って、以降の処理を繰り返す。一方、ステップS1213において、全てのデータ送信が完了したと判断した場合には、スマートフォン20からの通信終了要求を待って、BLE接続を切断し(S1214)、一連の処理を終了する。
【0071】
スマートフォン20の制御部21は、ステップS2110の後、携帯型心電計10から未送信データが送信された場合にはこれを受信したうえで(S2111)、携帯型心電計10に対して通信終了を要求する信号を送信し(S2112)、BLE接続を切断し(S2113)、一連の処理を終了する。
【0072】
以上、本実施形態で説明した携帯型心電計10、及び情報管理システム1によれば、スマートフォン20などの情報処理端末と連携して用いることにより、心電波形データ等の各種データをディスプレイに表示させて閲覧することができる。また、受信したデータを保存して、アプリケーションプログラムなどを用いて有効活用することもできる。
【0073】
また、振動の検出と誘導種別の判定を、心電波形の計測に先立って実施するのではなく、心電波形の計測と並行して振動の検出を行うため、効率的な計測処理を実行することができる。
【0074】
<その他>
上記の各例の説明は、本発明を例示的に説明するものに過ぎず、本発明は上記の具体的な形態には限定されない。本発明は、その技術的思想の範囲内で種々の変形及び組み合わせが可能である。
【0075】
例えば、上記の実施例では、心電波形計測装置は携帯型のものであったが、心電波形計測のための装置は携帯型のものでなくとも構わない。また、心臓の拍動に基づく振動を検出する振動検出手段は、マイクロフォンを例示したが、必ずしもマイクロフォンに限られるわけではなく、これ以外の振動センサを用いるようにしてもよい。
【0076】
また、情報処理端末はスマートフォンにかぎらず、タブレット端末などの他の携帯情報処理端末であってもよいし、据置型の端末であってもよい。また、通信部は、BLE通信を行うためのものに限らず、Wi-Fi(登録商標)、赤外線通信など他の無線通信を行うことが可能なアンテナであってもよい。また、有線接続による通信を行うものであってもよい。
【符号の説明】
【0077】
1・・・生体情報管理システム
10・・・携帯型心電計
12a・・・左側電極
12b・・・第一右側電極
12c・・・第二右側電極
13・・・計測状態通知LED
14・・・解析結果通知LED
15・・・電池カバー
16・・・計測スイッチ
16a・・・計測状態表示LED
17・・・通信ボタン
17a・・・BLE通信LED
18・・・メモリー残表示LED
19・・・電池交換LED
111a・・・マイク開口部
111b・・・マイク空間
111c・・・マイクロフォン
20・・・スマートフォン
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10