(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-04
(45)【発行日】2023-12-12
(54)【発明の名称】変換処理装置
(51)【国際特許分類】
H03M 1/08 20060101AFI20231205BHJP
H03M 1/12 20060101ALI20231205BHJP
H03M 3/02 20060101ALI20231205BHJP
【FI】
H03M1/08 A
H03M1/12 C
H03M3/02
(21)【出願番号】P 2020036869
(22)【出願日】2020-03-04
【審査請求日】2022-07-14
(73)【特許権者】
【識別番号】000004260
【氏名又は名称】株式会社デンソー
(74)【代理人】
【識別番号】110000567
【氏名又は名称】弁理士法人サトー
(72)【発明者】
【氏名】長屋 孝泰
【審査官】工藤 一光
(56)【参考文献】
【文献】特公平5-68751(JP,B2)
【文献】特表2002-538563(JP,A)
【文献】特開2018-137705(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H03M1/02
H03M1/06-1/08
H03M1/12-3/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ΔΣ変調処理によるAD変換と
アナログ残差についてのAD変換を組み合わせたハイブリット方式のAD変換器(10)と、
他の回路(20)と、
前記AD変換器および前記他の回路に給電する電源(30)とを備え、
前記AD変換器は、ΔΣ変調処理によるAD変換の実行期間を示すΔΣ変換有効信号を前記他の回路側に出力し、
前記他の回路は、前記AD変換器から前記ΔΣ変換有効信号が有効となる期間を外し
、且つ前記AD変換器がΔΣ変調処理によるAD変換の終了後で前記アナログ残差についてのAD変換の開始前に電流変化のある動作
としてサンプル/ホールド動作を実行するDA変換器である変換処理装置。
【請求項2】
前記他の回路は、前記電流変化のある動作を、前記AD変換器からの前記ΔΣ変換有効信号がオフになるタイミングで実行する請求項1に記載の変換処理装置。
【請求項3】
前記他の回路が複数設けられる構成では、
複数の前記他の回路は、それぞれの前記電流変化のある動作を、前記AD変換器による異なるAD変換処理シーケンスでの前記ΔΣ変換有効信号に基づいて実行する請求項1または2に記載の変換処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、変換処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
同一の電源によりAD変換器および他の回路に給電する構成においては、AD変換器および他の回路を独立して動作させる場合に、つぎのような不具合が発生した。すなわち、AD変換器によりAD変換処理を実施する際に、他の回路で発生した変換ノイズが影響してしまい、変換精度が低下する問題がある。特に、AD変換器として、ΔΣ型変調処理を行うAD変換器とサブAD変換器を備えたハイブリッド型AD変換器においては、問題となる。
【0003】
他の回路として、例えばDA変換器を用いる場合には、アンプオフセットによる線形性悪化を防止するオフセットキャンセル回路が設けられている。このオフセットキャンセル回路によるオフセットキャンセルの動作中に、出力を保持するサンプル/ホールド回路がサンプル/ホールドの切換動作を行う際に、ハイブリッド型AD変換器と共有している電源が変動することがあり、これによってAD変換の精度が低下する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特許第6451757号公報
【文献】特表2002-538563号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記事情を考慮してなされたもので、その目的は、AD変換器および他の回路が同一の電源に接続される構成で、AD変換器の変換精度が低下するのを抑制することができるようにした変換処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の変換処理装置は、ΔΣ変調処理によるAD変換とアナログ残差についてのAD変換を組み合わせたハイブリット方式のAD変換器(10)と、他の回路(20)と、前記AD変換器および前記他の回路に給電する電源(30)とを備え、前記AD変換器は、ΔΣ変調処理の実行期間を示すΔΣ変換有効信号を前記他の回路側に出力し、前記他の回路は、前記AD変換器から前記ΔΣ変換有効信号が与えられている期間を外し、且つ前記AD変換器がΔΣ変調処理によるAD変換の終了後でアナログ残差についてのAD変換の開始前に電流変化のある動作としてサンプル/ホールド動作を実行するDA変換器である。
【0007】
上記構成を採用することにより、AD変換器は、アナログ入力をデジタルデータに変換する場合に、ΔΣ変調処理を実行する期間中はΔΣ変換有効信号を他の回路側に出力する。これを受けて、他の回路では、AD変換器からΔΣ変換有効信号が与えられている期間を外して電流変化のある動作を実行する。これにより、他の回路による電流変化のある動作で電源側に与える影響がAD変換器側に伝わる場合でも、ΔΣ変調処理を実施する期間では行われないので、ΔΣ変調処理において電源から受ける影響を受けずに実施することができ、変換精度の低下を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図3】1AD変換シーケンスのタイミングチャートその1
【
図4】1AD変換シーケンスのタイミングチャートその2
【
図5】第2実施形態を示す全体のタイミングチャート
【発明を実施するための形態】
【0009】
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について、
図1~
図4を参照して説明する。
ハイブリッド型のAD変換器10は、AD変換部11およびAD変換制御部12を有する。AD変換部11は、ΔΣ変調処理によるAD変換処理を行うΔΣ変換部13および他の方式のAD変換処理を実施する他方式変換部14からなるハイブリッド型の構成である。AD変換部11は、アナログ入力Vin1~Vin3などの入力に対してΔΣ変換部13および他方式変換部14において順次デジタル変換処理を行ってデジタル信号Sadを出力する。
【0010】
AD変換制御部12は、AD変換部11の変換処理を実施するための制御信号を与えるもので、ΔΣ変換部13におけるΔΣ変調処理を実行する期間では、ΔΣ変換有効信号Sxを与える。また、AD変換制御部12は、AD変換部11において変換処理の結果得られたデジタル信号Sadを受け取る。
【0011】
他の回路としてのDA変換器20は、DA変換部21およびDA変換制御部22を有する。DA変換制御部22は、レジスタ23およびタイミング制御部24を備えている。レジスタ23はアナログ信号に変換する前のデジタルデータSdaをDA変換部21に出力する。タイミング制御部24は、AD変換制御部12からΔΣ変換有効信号Sxが与えられるもので、DA変換部21にサンプル/ホールド動作信号S/Hを与える。
【0012】
DA変換部21は、サンプル状態とホールド状態とを、サンプル/ホールド動作信号S/Hが与えられるタイミングで切り換え制御し、レジスタ23から入力されるデジタルデータSdaをアナログ出力Voutに変換して出力する。
【0013】
電源30は、直流電圧を供給するもので、AD変換器10およびDA変換器20に給電する。なお、図中、給電ラインは太実線で示している給電経路で給電をしており、図示しない他の負荷にも給電することができる。
【0014】
次に、上記構成の作用について
図2~
図4も参照して説明する。
AD変換器10は、1回のAD変換シーケンスで、入力されるアナログ入力Vinに対してΔΣ変換部13において複数回のΔΣ変調処理を実行して例えば所定の上位ビットのデジタル変換を行い、この後、他方式変換部14に
てアナログ残差についてデジタル変換処理を行うことでデジタル変換出力Sadを生成している。
【0015】
この場合、AD変換制御部12は、ΔΣ変換部13でΔΣ変調処理を実行する期間において、ΔΣ変換有効信号Sxを出力している。このΔΣ変換有効信号Sxは、
図2に示しているように、ハイレベル(H)の状態が有効となる期間を示している。これに従って、AD変換部11においては、ハイレベルのΔΣ変換有効信号Sxが与えられている状態でΔΣ変換部13において複数回のΔΣ変調処理を実行してAD変換を行う。この後、AD変換部11は、ΔΣ変換部13によるΔΣ変調処理が終了してΔΣ変換有効信号Sxがオフになってローレベルになると、次に他方式変換部14によるAD変換処理に進む。
【0016】
一方、DA変換器20においては、DA変換制御部22のタイミング制御部24にAD変換制御部12からΔΣ変換有効信号Sxが与えられており、ローレベルに変化するタイミングで、DA変換部21に対してサンプル/ホールド切換信号S/Hを与える。
【0017】
DA変換器20においては、サンプル動作からホールド動作への切換タイミング、あるいはホールド動作からサンプル動作への切換タイミングで、DA変換部21の容量の電荷が急激に移動することでノイズの発生が伴う。しかし、この時点では、AD変換器10においては、ΔΣ変換部13によるΔΣ変調処理が終了しているので、ノイズの悪影響がΔΣ変調処理に悪影響を及ぼすのを抑制することができる。
【0018】
この場合、DA変換器20においては、サンプル動作とホールド動作の切換タイミングは、例えばAD変換器10の1AD変換シーケンスまたは複数のAD変換シーケンス単位で実行される。
図2に示すように、DA変換器20は、例えば1回目のAD変換シーケンスの途中でΔΣ変換有効信号Sxがローレベルに変化する時刻t0でDA変換器20はサンプル動作を開始し、5回目のAD変換シーケンスの途中でΔΣ変換有効信号Sxがローレベルに変化する時刻t1でホールド動作に切り換わる。
【0019】
以下、同様にして、DA変換器20は、6回目のAD変換シーケンスの途中でΔΣ変換有効信号Sxがローレベルに変化する時刻t2でサンプル動作に切り換わり、10回目のAD変換シーケンスの途中でΔΣ変換有効信号Sxがローレベルに変化する時刻t3でホールド動作に切り換わる。
【0020】
図3は、上記したAD変換器10における1AD変換シーケンスの具体的な処理内容を示すもので、1回のAD変換処理では、ΔΣ変調処理を実施するステートと、他の方式の変換を実施するステートがある。ステートとしては、例えば、最初にリセットのステートがあり、続いて、n回のΔΣ変調処理によるAD変換のステートが続き、この後DAC比較のステート、ΔΣ変調処理から他方式変換への移行期間のステート、他方式変換を実施するステート、リセットのステージが設けられる。
【0021】
また、各ステートは、クロックを基準として実施され、複数周期のクロックが割り当てられている。ΔΣ変調処理のステートは、サンプル期間とホールド期間が設定され、ステートの終了時に量子変換が行われる。
【0022】
そして、上記したΔΣ変換有効信号Sxがローレベルに変化するタイミングは、DAC比較のステートが終了したタイミングである。すなわち、ΔΣ変調処理によるAD変換が終了して移行期間のステートに切り換わるタイミングである。このタイミングでDA変換器20は、サンプル/ホールド切換信号S/Hを出力して切換動作を実行する。
【0023】
これにより、DA変換器20によるサンプル/ホールド切換のタイミングで発生するノイズがAD変換器10のΔΣ変換部13の処理に影響を与えることがなくなり、変換精度が低下するのを抑制することができる。
【0024】
図4は、AD変換器10における1AD変換シーケンスの具体的な処理内容を示すもので、
図3の方式とほぼ同じであるが、方式の相違点としてΔΣ変調処理から他方式変換への移行期間のステートを設けない場合の例である。
【0025】
この方式においても、同様に、ΔΣ変換有効信号Sxがローレベルに変化するタイミングは、DAC比較のステートが終了したタイミングである。すなわち、ΔΣ変調処理によるAD変換が終了して他方式の変換のステートに切り換わるタイミングである。このタイミングでDA変換器20は、サンプル/ホールド切換信号S/Hを出力して切換動作を実行する。
【0026】
これにより、DA変換器20によるサンプル/ホールド切換のタイミングで発生するノイズがAD変換器10のΔΣ変換部13の処理に影響を与えることがなくなり、変換精度が低下するのを抑制することができる。
【0027】
このような第1実施形態によれば、AD変換器10にてΔΣ変換部13でΔΣ変調処理を実施する期間は、ΔΣ変換有効信号SxをDA変換器20側にも出力し、DA変換器20側では、ΔΣ変換有効信号Sxがローレベルになるタイミングでサンプル/ホールド切換を実行する構成とした。
【0028】
これにより、DA変換器20によるサンプル/ホールド切換のタイミングで発生するノイズや電源30の電圧変動によりAD変換器10のΔΣ変換部13の処理に影響を与えることがなくなり、変換精度が低下するのを抑制することができる。
【0029】
(第2実施形態)
図5は本発明の第2実施形態を示すもので、以下、第1実施形態と異なる部分について説明する。
この実施形態では、例えばAD変換器10が複数のチャネルを持つ場合を想定している。この場合、第1実施形態と同様のAD変換シーケンスを単位としたAD変換処理を繰り返し実行するが、複数のチャンネルに対応して、異なる種類の信号を切り換えながらAD変換処理する。
【0030】
上記の場合に、精度が要求されるAD変換シーケンスADaと、このAD変換シーケンスADaほど精度が要求されない別のAD変換シーケンスADbとを図示のように切り換えて実施する場合には、次のように実施することができる。すなわち、精度が要求されないAD変換シーケンスADbの期間中で、且つ、1AD変換シーケンス中の量子化出力無効のステートで、DA変換器20によりサンプル/ホールド動作を実施すると、さらに信号処理の誤差を抑制できる。
【0031】
例えば、
図5に示す例では、AD変換器10が温度データと圧力データの2チャネルの検出信号が入力される構成であって、AD変換シーケンスAD1~AD10の10回のシーケンス中、AD1~AD8で圧力データのAD変換シーケンスADaを実行し、AD9~AD10で温度データのAD変換シーケンスADbを実行する。
【0032】
ここでは、AD変換した圧力データを温度データで補正する場合を想定しており、この場合には、圧力データのAD変換は精度を要するが、温度データのAD変換は圧力データほど精度が要求されない。このことを利用し、精度を要しない温度データのAD変換シーケンスADb中の量子化出力無効期間中にDA変換することで、圧力データの補正を精度良く実施することができるようになる。
【0033】
(第3実施形態)
図6および
図7は本発明の第3実施形態を示すもので、以下、第1実施形態と異なる部分について説明する。
【0034】
図6に示すように、この実施形態における変換処理装置は、第1実施形態の構成で、DA変換器20を3個のDA変換器20a、20b、20cを設ける構成としている。3個のDA変換器20a、20b、20cは、第1実施形態のDA変換器20と同等の構成であり、いずれも電源30から給電されるとともに、AD変換器10からΔΣ変換有効信号Sxがタイミング制御部24に与えられる構成である。
【0035】
次に、上記構成の作用について
図7も参照して説明する。
図7は、3つのDA変換器20a~20cがサンプル/ホールド信号S/Hを出力するタイミングを示している。いずれも、サンプル/ホールド信号S/Hを出力するタイミングは、ΔΣ変換有効信号Sxがオフすなわちローレベルに変化する時点であるが、互いにタイミングが重複しないように調整されている。
【0036】
これにより、DA変換器20aにおいては、
図7に示すように、例えば1回目のAD変換シーケンスの途中でΔΣ変換有効信号Sxがローレベルに変化する時刻t1でサンプル動作を開始し、5回目のAD変換シーケンスの途中でΔΣ変換有効信号Sxがローレベルに変化する時刻t5でホールド動作に切り換わる。
【0037】
同様にして、DA変換器20aは、6回目のAD変換シーケンスの途中でΔΣ変換有効信号Sxがローレベルに変化する時刻t6でDA変換器20はサンプル動作を開始し、10回目のAD変換シーケンスの途中でΔΣ変換有効信号Sxがローレベルに変化する時刻t10でホールド動作に切り換わる。
【0038】
また、DA変換器20bにおいては、
図7に示すように、例えば2回目のAD変換シーケンスの途中でΔΣ変換有効信号Sxがローレベルに変化する時刻t2でホールド動作を開始し、3回目のAD変換シーケンスの途中でΔΣ変換有効信号Sxがローレベルに変化する時刻t3でサンプル動作に切り換わる。
【0039】
同様にして、DA変換器20bは、7回目のAD変換シーケンスの途中でΔΣ変換有効信号Sxがローレベルに変化する時刻t7でDA変換器20はホールド動作を開始し、8回目のAD変換シーケンスの途中でΔΣ変換有効信号Sxがローレベルに変化する時刻t8でサンプル動作に切り換わる。
【0040】
さらに、DA変換器20cにおいては、
図7に示すように、例えば3回目のAD変換シーケンスの途中でΔΣ変換有効信号Sxがローレベルに変化する時刻t3でホールド動作を開始し、4回目のAD変換シーケンスの途中でΔΣ変換有効信号Sxがローレベルに変化する時刻t4でサンプル動作に切り換わる。
【0041】
同様にして、DA変換器20cは、8回目のAD変換シーケンスの途中でΔΣ変換有効信号Sxがローレベルに変化する時刻t8でDA変換器20はホールド動作を開始し、9回目のAD変換シーケンスの途中でΔΣ変換有効信号Sxがローレベルに変化する時刻t9でサンプル動作に切り換わる。
【0042】
以上のように、3つのDA変換器20a~20cは、それぞれが互いに異なるタイミングでサンプル/ホールド切換信号S/Hを出力して切換動作を行うので、各DA変換器20a~20cから切換時に発生するノイズの影響をより低減させる効果を得ることができる。
【0043】
なお、上記実施形態では、3つのDA変換器20a~20cが、互いに異なるタイミングでサンプル/ホールド切換信号S/Hを出力して切換動作を行う構成としたが、別途に制御部を設ける構成として、AD変換器10から出力されるΔΣ変換有効信号Sxに基づいて、異なるタイミングでサンプル/ホールド切換信号S/Hを出力するように制御しても良い。
【0044】
また、同様にAD変換器10のAD変換制御部12により3つのDA変換器20a~20cのそれぞれに対して、ΔΣ変換有効信号Sxに加えて異なるタイミングとなるように制御信号を追加してそれぞれが異なるタイミングでサンプル/ホールド切換信号S/Hを出力する構成とすることもできる。
【0045】
(他の実施形態)
なお、本発明は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能であり、例えば、以下のように変形または拡張することができる。
【0046】
実施形態においては、他の回路としてDA変換器を用いる構成を示したが、これに限らず、DA変換器以外の回路を電源30に接続する構成の場合に適用することができる。
【0047】
DA変換器は1個または3個設ける場合の実施形態を示したが、2個あるいは4個以上設ける場合でも適用できるし、これらに加えて他の回路を設ける構成とする場合にも適用できる。
【0048】
本開示は、実施例に準拠して記述されたが、本開示は当該実施例や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。
【符号の説明】
【0049】
図面中、10はAD変換器、11はAD変換部、12はAD変換制御部、13はΔΣ変換部、14は他方式変換部、20、20a~20cはDA変換器(他の回路)、21はDA変換部、22はDA変換制御部、23はレジスタ、24はタイミング制御部、30は電源である。