技術分野
病変組織内への薬剤到達を予測する方法
発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋
上述したように、疾患の治療に有効な薬剤や製剤を患者に投与しても、それらが標的の病変組織内部まで到達しないため、適切な効果が得られないことがある。そのため、適切な治療効果が得るため、薬剤の投与量を増やす、または別の薬剤に変更もしくは併用するなど、試行錯誤を重ねる必要があり、薬剤の副作用による身体的負担や長期間の治療継続などを患者に強いることなっている。そのため、予め病変組織内への薬剤到達を評価し、予測する方法としてバイオマーカーの利用が求められている。
課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋
本発明は、課題を解決するため、以下の[1]~[8]の発明を含む。
[1]病変細胞由来のバイオマーカーAが発現している病変組織において、病変細胞に隣接するもしくは近傍にある非病変細胞由来のバイオマーカーBの発現情報を取得する工程Bを含む、バイオマーカーAをターゲットとする薬剤の病変組織内への到達を予測する方法。
[2]病変組織における病変細胞由来のバイオマーカーAの発現情報を取得する工程A・・・ 続きを
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発明の効果[発明の詳細な説明]から抜粋
本発明により、薬剤を投与する前に、患者の病変組織のバイオマーカーの発現情報を取得して解析することにより、該薬剤が該病変組織内の標的に到達することが予測できること、および薬剤の治療効果を予測することができる。また、該薬剤の到達を予測する情報から、該薬剤のスクリーニングを行うことができる。また、バイオマーカーBの活性を調整することで、薬剤の治療効果を高めることができる。
この特許の権利範囲[特許請求の範囲]
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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋
【図1】
図1は、ミクロ-pharmacokinetics(PK)による生体組織の微小環境における薬剤動態を解析したときの蛍光画像のイメージ写真である。
【図2】
図2Aは、ヘマトキシリンおよびエオシン染色(H&E染色)、ならびに高輝度蛍光ナノ粒子で標識した抗トラスツズマブ抗体での染色(トラスツズマブ蛍光ナノ粒子染色)を行った、PDX(patient derived xenograft)標本サンプル(No.1およびNo.2)の代表的な顕微鏡写真である。図2Bは、各2つの標本サンプルの癌細胞領域および結合組織領域における抗トラスツズマブ抗体を標識した標本100μm2当たりの高輝度蛍光ナノ粒子の輝点数を示したグラフである。
【図3】
図3は、トラスツズマブ投与のPDX標本サンプル(No.2)の、トラスツズマブ蛍光ナノ粒子染色における病変組織内に到達した粒子の輝点数が少ない領域(トラスツズマブ低到達領域)に隣接する非病変組織において発現している遺伝子のGO解析後のGO Termの結果を示したグラフである。
【図4】
図4は、図3における2つのGO Termについて、主な遺伝子の発現度を示すグラフである。
【図5】
図5は、高輝度蛍光ナノ粒子で標識した抗トラスツズマブ抗体(トラスツズマブ)、抗HER2抗体(HER2)および抗BST2抗体(BST2)で処理した、2種のCDX(Cell line-derived xenograft)標本サンプル(BT474およびHCC1954)ならびに2種のPDX標本サンプル(NO.1およびNO.2)の、免疫組織学的観察を行ったときの代表的な顕微鏡写真である。
【図6】
図6AおよびBは、トラスツズマブ到達の差とBST2発現の差との関係を示した代表的な顕微鏡写真である。
【図7】
図7Aは、抗HER2抗体、抗BST2抗体および高輝度蛍光ナノ粒子で標識した抗トラスツズマブ抗体で処理した、BST2ノックアウト細胞およびHCC1954から作製した腫瘍組織の免疫組織学的観察を行ったときの代表的な顕微鏡写真である。図7Bは該細胞内へのトラスツズマブ到達の定量値を示すグラフである。
【図8】
図8は、BST2の発現の違いによる乳がん患者の無再発生存率(%)を示したグラフである。上の線はBST2の発現量が小さい患者の、下の線はBST2の発現量が大きい患者の、それぞれ無再発生存率を示している。
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