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特許7396581エアロゾル生成物品及びそれを含むエアロゾル生成システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-04
(45)【発行日】2023-12-12
(54)【発明の名称】エアロゾル生成物品及びそれを含むエアロゾル生成システム
(51)【国際特許分類】
   A24D 1/04 20060101AFI20231205BHJP
   A24D 3/17 20200101ALI20231205BHJP
   A24F 40/20 20200101ALI20231205BHJP
   A24F 40/40 20200101ALI20231205BHJP
【FI】
A24D1/04
A24D3/17
A24F40/20
A24F40/40
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2022514471
(86)(22)【出願日】2021-11-09
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-02-16
(86)【国際出願番号】 KR2021016259
(87)【国際公開番号】W WO2022103127
(87)【国際公開日】2022-05-19
【審査請求日】2022-04-11
(31)【優先権主張番号】10-2020-0149591
(32)【優先日】2020-11-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】519217032
【氏名又は名称】ケーティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジュン、スン フワン
(72)【発明者】
【氏名】クォン、チャン ミン
(72)【発明者】
【氏名】リー、テ キュン
【審査官】土屋 正志
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開特許第10-2020-0126343(KR,A)
【文献】特公昭51-016520(JP,B1)
【文献】国際公開第2019/170455(WO,A1)
【文献】中国特許出願公開第110089776(CN,A)
【文献】国際公開第2018/190603(WO,A1)
【文献】国際公開第2019/110747(WO,A1)
【文献】国際公開第2020/105940(WO,A1)
【文献】特表2011-528900(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24D 1/04
A24D 3/17
A24F 40/20
A24F 40/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1液状組成物が含浸された第1セグメントと、
前記第1液状組成物と異なる第2液状組成物が含浸された第2セグメントと、
前記第1セグメントまたは前記第2セグメントで生成されたエアロゾルを通過させて冷却する冷却部と、
前記冷却部を通過したエアロゾルが流動する中空を含むフィルタ部と、を含み、
前記フィルタ部の外面を覆い包むラッパをさらに含み、
前記フィルタ部は、前記中空が形成された第1フィルタ部、及び前記第1フィルタ部と離隔して前記第1フィルタ部を取り囲み、前記ラッパと内接する、第2フィルタ部を含み、
前記第1フィルタ部と前記第2フィルタ部とが離隔されることにより、前記第1フィルタ部と前記第2フィルタ部との間に前記冷却部を通過したエアロゾルが流動する、中空の排出通路が形成された、
エアロゾル生成物品。
【請求項2】
前記第1液状組成物は、タバコ抽出物または保湿剤のうち、いずれか1つを含み、
前記第2液状組成物は、前記タバコ抽出物または前記保湿剤のうち、前記第1液状組成物と区別される他の1つを含む、請求項1に記載のエアロゾル生成物品。
【請求項3】
前記タバコ抽出物は、フリーベースニコチン(Freebase Nicotine)または、ニコチン塩(Nicotine Salt)である、請求項2に記載のエアロゾル生成物品。
【請求項4】
前記第1セグメント及び前記第2セグメントには、それぞれ巻縮されたシートが充填された、請求項1から3のいずれか一項に記載のエアロゾル生成物品。
【請求項5】
前記第1セグメントに充填されたシートの充填密度と前記第2セグメントに充填されたシートの充填密度は、互いに異なる、請求項4に記載のエアロゾル生成物品。
【請求項6】
前記中空は、前記冷却部の一端部から前記エアロゾル生成物品の長手方向に沿って延びて前記フィルタ部を貫通する、請求項1から5のいずれか一項に記載のエアロゾル生成物品。
【請求項7】
前記中空の大きさは、前記エアロゾル生成物品の長手方向に沿って延びるほど減少する、請求項6に記載のエアロゾル生成物品。
【請求項8】
前記中空は、放射方向に延びるが、前記中空の大きさは、前記放射方向に延びるほど減少する、請求項1から7のいずれか一項に記載のエアロゾル生成物品。
【請求項9】
前記フィルタ部は、互いに離隔して配置される複数個の前記中空を含む、請求項1から8のいずれか一項に記載のエアロゾル生成物品。
【請求項10】
前記フィルタ部は、前記第1フィルタ部から前記第2フィルタ部に向かう方向に突出して前記排出通路を区画する突出部をさらに含む、請求項1から9のいずれか一項に記載のエアロゾル生成物品。
【請求項11】
前記フィルタ部は、前記エアロゾル生成物品の長手方向を横断する前記フィルタ部の断面において、前記第1フィルタ部の外周を均等に離隔する位置から前記第2フィルタ部へと延出し、複数の前記排出通路を区画する複数の突出部を含む、請求項1から9のいずれか一項に記載のエアロゾル生成物品。
【請求項12】
請求項1から11のうち、いずれか1項に記載のエアロゾル生成物品と、
前記エアロゾル生成物品を収容する収容空間及び前記エアロゾル生成物品を加熱する加熱要素を備えるエアロゾル生成装置と、を含む、エアロゾル生成システム。
【請求項13】
前記加熱要素は、前記収容空間の内部で、前記エアロゾル生成物品の長手方向において、前記第1セグメントに向かう方向、または前記第2セグメントに向かう方向に移動する、請求項12に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項14】
前記加熱要素は、前記エアロゾル生成物品が前記エアロゾル生成装置に挿入されれば、前記第1セグメント及び前記第2セグメントを取り囲む、請求項13に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項15】
前記加熱要素の長さは、前記第1セグメントの長さと前記第2セグメントの長さとの和より短い、請求項12から14のいずれか一項に記載のエアロゾル生成システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアロゾル生成物品及びそれを含むエアロゾル生成システムに係り、さらに具体的には、互いに異なる液状組成物が含浸されたエアロゾル生成物品及びそれを含むエアロゾル生成システムに関する。
【背景技術】
【0002】
最近、一般的なシガレットの短所を克服する代替方法に係わる需要が増加している。例えば、シガレットを燃焼させてエアロゾルを生成させる方法ではない、シガレット内のエアロゾル生成物質が加熱されることにより、エアロゾルが生成する方法に係わる需要が増加している。これにより、加熱式シガレットまたは、加熱式エアロゾル生成装置に係わる研究が活発に進められている。
【0003】
また、液状のエアロゾル生成物質を加熱してエアロゾルを生成するエアロゾル生成装置に対する需要が増加している。そのような形態のエアロゾル生成装置は、液状組成物を保存し、ユーザがエアロゾルを吸入しようとすれば、保存された液状組成物を気化させてエアロゾルを生成する。
【0004】
そのような液状組成物を保存するエアロゾル生成装置は、液状組成物が消尽されれば、液状組成物をさらに装置に注入するか、新たな装置を購買せねばならないという不便さがある。これにより、ユーザに多様な香味を提供することができる液状組成物を用いてエアロゾルを生成しながら、簡便に再使用可能なエアロゾル生成物品に係わる研究が必要な実情である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、液状組成物が含浸されたエアロゾル生成物品及びそれを含むエアロゾル生成システムを提供することである。
【0006】
実施例を通じて解決しようとする課題が上述した課題に制限されるものではなく、言及されていない課題は、本明細書及び添付図面から実施例が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した技術的課題を達成するための技術的手段として、一実施例に係わるエアロゾル生成物品は、第1液状組成物が含浸された第1セグメント、第1液状組成物と異なる第2液状組成物が含浸された第2セグメント、第1セグメントまたは第2セグメントで生成されたエアロゾルを通過させて冷却する冷却部、及び冷却部を通過したエアロゾルが流動する中空を含むフィルタ部を含んでもよい。
【0008】
他の実施例に係わるエアロゾル生成システムは、実施例に係わるエアロゾル生成物品、及びエアロゾル生成物品を収容する収容空間、及びエアロゾル生成物品を加熱する加熱要素を備えるエアロゾル生成装置を含んでもよい。
【発明の効果】
【0009】
実施例に係わるエアロゾル生成物品は、互いに異なる液状組成物が含浸され、ユーザに多様な風味を有するエアロゾルを提供すると共に、液状組成物が漏れることなく、ユーザが快適にエアロゾル生成装置を使用可能にする。
【0010】
また、実施例に係わるエアロゾル生成物品は、多様な形態の中空を含むことで、ユーザが満足できるほどに喫煙充足感を提供するための吸引抵抗を備えることができる。
【0011】
また、ユーザは、エアロゾル生成装置にエアロゾル生成物品を除去可能に収容させ、使用後、エアロゾル生成物品を除去することで、簡便に次のエアロゾル吸入を準備することができる。
【0012】
実施例による効果が上述した効果に制限されるものではなく、言及されていない効果は、本明細書及び添付図面から実施例が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】エアロゾル生成装置にシガレットが挿入された一例を示す図面である。
図2】シガレットの一例を示す図面である。
図3】一実施例に係わるエアロゾル生成物品を示す図面である。
図4図3に図示されたエアロゾル生成物品の第1セグメントの断面図である。
図5】3に図示されたエアロゾル生成物品の第2セグメントの断面図である。
図6】他の実施例に係わるエアロゾル生成物品を示す図面である。
図7】さらに他の実施例に係わるエアロゾル生成物品のフィルタ部の断面図である。
図8】さらに他の実施例に係わるエアロゾル生成物品の冷却部及びフィルタ部を示す図面である。
図9】さらに他の実施例に係わるエアロゾル生成物品の冷却部及びフィルタ部を示す図面である。
図10】さらに他の実施例に係わるエアロゾル生成物品の冷却部及びフィルタ部を示す図面である。
図11】さらに他の実施例に係わるエアロゾル生成システムを示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
実施例の説明のために現在広く使用される一般的な用語を選択したが、用語は、実施例が属する技術分野に従事する技術者の意図または判例、新たな技術の出現などによっても異なる。また、特定の場合は、出願人が任意に選定した用語もあり、その場合、当該発明の説明部分において、詳細にその意味を記載する。したがって、実施例の説明のために使用される用語を解釈するとき、単に用語の名称のみに限定するものではなく、その用語が有する意味と本明細書の全般にわたる内容とに基づいて定義されねばならない。
【0015】
明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、それは、特別に反対となる記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含んでもよいということを意味する。また、明細書に記載された「…部」、「…モジュール」などの用語は、少なくとも1つの機能や動作を処理する単位を意味し、それは、ハードウェアまたはソフトウェアによって具現されるか、あるいはハードウェアとソフトウェアとの結合によっても具現される。
【0016】
一方、本明細書で使用された用語は、実施例を説明するためのものであり、本実施例を制限しようとするものではない。本明細書において、単数形は、文言で特別に言及しない限り、複数形も含む。
【0017】
本明細書で使用される「第1」または「第2」のように序数を含む用語は、多様な構成要素の説明に使用されるが、前記構成要素は、前記用語によって限定されてはならない。前記用語は、1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的として使用されうる。
【0018】
明細書全体において構成要素の「長手方向」は、構成要素が構成要素の一方向軸に沿って延びる方向でもあり、この際、構成要素の一方向軸は、一方向軸を横切る他方向軸よりも構成要素がさらに長く延びる方向を意味することができる。
【0019】
明細書全体において「実施例」は、本明細書において発明を容易に説明するための任意の区分であって、実施例それぞれが互いに排他的である必要はない。例えば、一実施例に開示された構成は、他の実施例に適用及び具現され、この際、本明細書の範囲を外れない限度で変更されて適用及び具現されうる。
【0020】
以下、添付図面に基づいて本開示の実施例について本開示が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施可能なように詳細に説明する。しかし、本開示は、様々な互いに異なる形態によっても具現され、ここで、説明する実施例に限定されない。
【0021】
以下、図面に基づいて本開示の実施例を詳細に説明する。
【0022】
図1は、エアロゾル生成装置にシガレットが挿入された一例を示す図面である。
【0023】
図1を参照すれば、エアロゾル生成装置100は、バッテリ110、制御部120及び加熱要素130を含む。また、エアロゾル生成装置100の内部空間には、シガレット200が挿入されうる。
【0024】
図1に図示されたエアロゾル生成装置100には、本実施例に係わる構成要素が図示されている。したがって、図1に図示された構成要素以外に他の汎用的な構成要素がエアロゾル生成装置100にさらに含まれるということを、本実施例に係わる技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。
【0025】
図1には、バッテリ110、制御部120、及び加熱要素130が一列に配置されているように図示されているが、それに限定されない。すなわち、エアロゾル生成装置100の設計によって、バッテリ110、制御部120、及び加熱要素130の配置は変更されうる。
【0026】
シガレット200がエアロゾル生成装置100に挿入されれば、エアロゾル生成装置100は、加熱要素130を加熱する。シガレット200内のエアロゾル生成物質は、加熱された加熱要素130によって温度が上昇し、これにより、エアロゾルが生成されうる。生成されたエアロゾルは、シガレット200のフィルタロッド220を通じてユーザに伝達される。
【0027】
必要によって、シガレット200がエアロゾル生成装置100に挿入されていない場合にも、エアロゾル生成装置100は、加熱要素130を加熱することができる。
【0028】
バッテリ110は、エアロゾル生成装置100の動作に用いられる電力を供給する。例えば、バッテリ110は、加熱要素130が加熱されるように電力を供給し、制御部120の動作に必要な電力を供給することができる。また、バッテリ110は、エアロゾル生成装置100に設けられたディスプレイ、センサ、モータなどの動作に必要な電力を供給することができる。
【0029】
制御部120は、エアロゾル生成装置100の動作を全般的に制御する。具体的に、制御部120は、バッテリ110及び加熱要素130だけではなく、エアロゾル生成装置100に含まれた他の構成の動作を制御する。また、制御部120は、エアロゾル生成装置100の構成それぞれの状態を確認し、エアロゾル生成装置100が動作可能な状態であるか否かを判断することもできる。
【0030】
制御部120は、少なくとも1つのプロセッサを含む。プロセッサは、多数の論理ゲートのアレイによっても具現され、汎用的なマイクロプロセッサと、該マイクロプロセッサで実行されるプログラムが保存されたメモリの組み合わせによっても具現される。また、他の形態のハードウェアによっても具現されるということを、本実施例が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。
【0031】
加熱要素130は、バッテリ110から供給された電力によって加熱される。例えば、シガレットがエアロゾル生成装置100に挿入されれば、加熱要素130は、シガレットの内部に位置することができる。したがって、加熱された加熱要素130は、シガレット内のエアロゾル生成物質の温度を上昇させうる。
【0032】
加熱要素130は、電気抵抗性ヒータでもある。例えば、加熱要素130には、導電性トラック(track)を含み、導電性トラックに電流が流れることにより、加熱要素130が加熱されうる。しかし、加熱要素130は、上述した例に限定されず、希望温度まで加熱可能なものであれば、制限なしに該当しうる。ここで、希望温度は、エアロゾル生成装置100に既に設定されていてもよく、ユーザによって所望の温度に設定されてもよい。
【0033】
一方、他の例として、加熱要素130は、誘導加熱式ヒータでもある。具体的に、加熱要素130には、シガレットを誘導加熱方式で加熱するための導電性コイルを含み、シガレットは、誘導加熱式ヒータによって加熱されうるサセプタを含んでもよい。
【0034】
図1には、加熱要素130がシガレット200の内部に挿入されるように配置されていると図示されているが、それに限定されない。例えば、加熱要素130は、管状加熱要素、板状加熱要素、針状加熱要素、または棒状加熱要素を含み、加熱要素130の形状によってシガレット200の内部または、外部を加熱することができる。
【0035】
また、エアロゾル生成装置100には、加熱要素130が複数個配置されうる。この際、複数個の加熱要素130は、シガレット200の内部に挿入されるように配置され、シガレット200の外部に配置されうる。
【0036】
また、複数個の加熱要素130のうち、一部は、シガレット200の内部に挿入されるように配置され、残りは、シガレット200の外部に配置されうる。また、加熱要素130の形状は、図1に図示された形状に限定されず、多様な形状にも作製される。
【0037】
一方、エアロゾル生成装置100は、バッテリ110、制御部120、及び加熱要素130以外に汎用的な構成をさらに含んでもよい。例えば、エアロゾル生成装置100は、視覚情報の出力が可能なディスプレイ及び/または触覚情報の出力のためのモータを含んでもよい。また、エアロゾル生成装置100は、少なくとも1つのセンサ(パフ感知センサ、温度感知センサ、シガレット挿入感知センサなど)を含んでもよい。
【0038】
また、エアロゾル生成装置100は、シガレット200が挿入された状態でも外部空気が流入されるか、内部気体が流出される構造によっても作製される。
【0039】
図1には、図示されていないが、エアロゾル生成装置100は、別途のクレードルと共に、システムを構成してもよい。例えば、クレードルは、エアロゾル生成装置100のバッテリ110の充電に利用されうる。または、クレードルとエアロゾル生成装置100とが結合された状態で加熱要素130が加熱されうる。
【0040】
シガレット200は、一般的な燃焼型シガレットと類似してもいる。例えば、シガレット200は、エアロゾル生成物質を含む第1部分とフィルタなどを含む第2部分とに区分されうる。または、シガレット200の第2部分にも、エアロゾル生成物質が含まれうる。例えば、顆粒状またはカプセル状に作られたエアロゾル生成物質が第2部分に挿入されうる。
【0041】
エアロゾル生成装置100の内部には、第1部分全体が挿入され、第2部分は、外部に露出されうる。または、エアロゾル生成装置100の内部に第1部分の一部だけ挿入され、また第1部分及び第2部分の一部が挿入されうる。ユーザは、第2部分を口にした状態でエアロゾルを吸い込むことができる。この際、エアロゾルは、外部空気が第1部分を通過することで生成され、生成されたエアロゾルは、第2部分を通過してユーザの口に伝達される。
【0042】
一例として、外部空気は、エアロゾル生成装置100に形成された少なくとも1つの空気通路を通じて流入されうる。例えば、エアロゾル生成装置100に形成された空気通路の開閉及び/または空気通路の大きさは、ユーザによって調節されうる。これにより、霧化量、喫煙感などがユーザによって調節されうる。他の例として、外部空気は、シガレット200の表面に形成された少なくとも1つの孔(hole)を通じてシガレット200の内部に流入されうる。
【0043】
以下、図2を参照して、シガレット200の一例について説明する。
【0044】
図2は、シガレットの一例を示す図面である。
【0045】
図2を参照すれば、シガレット200は、タバコロッド210及びフィルタロッド220を含む。図1を参照して上述した第1部分は、タバコロッド210を含み、第2部分は、フィルタロッド220を含む。
【0046】
図2には、フィルタロッド220が単一セグメントであると図示されているが、それに限定されない。すなわち、フィルタロッド220は、複数のセグメントによっても構成されうる。
【0047】
例えば、フィルタロッド220は、エアロゾルを冷却させる第1セグメント及びエアロゾル内に含まれた所定の成分をフィルタリングする第2セグメントを含んでもよい。また、必要によって、フィルタロッド220には、他の機能を遂行する少なくとも1つのセグメントをさらに含んでもよい。
【0048】
シガレット200は、少なくとも1枚のラッパ240によって包装されうる。ラッパ240には、外部空気が流入されるか内部気体が流出される少なくとも1つの孔(hole)が形成されうる。一例として、シガレット200は、1枚のラッパ240によって包装されうる。他の例として、シガレット200は、2以上のラッパ240によって重畳して包装されうる。例えば、第1ラッパによってタバコロッド210が包装され、第2ラッパによってフィルタロッド220が包装されうる。そして、個別ラッパによって包装されたタバコロッド210及びフィルタロッド220が結合され、第3ラッパによってシガレット200全体が再包装されうる。もし、タバコロッド210またはフィルタロッド220それぞれが複数のセグメントによって構成されているならば、それぞれのセグメントが個別ラッパによって包装されうる。そして、個別ラッパによって包装されたセグメントが結合されたシガレット200全体が他のラッパによって再包装されうる。
【0049】
タバコロッド210は、エアロゾル生成物質を含む。例えば、エアロゾル生成物質は、グリセリン、プロピレングリコール、エチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール及びオレイルアルコールのうち、少なくとも1つを含んでもよいが、それらに限定されない。また、タバコロッド210は、風味剤、湿潤剤及び/または有機酸(organic acid)のような他の添加物質を含んでもよい。また、タバコロッド210には、メントールまたは、保湿剤などの加香液が、タバコロッド210に噴射されることで添加することができる。
【0050】
タバコロッド210は、多様にも作製される。例えば、タバコロッド210は、シート(sheet)によって作製され、ストランド(strand)によっても作製される。
【0051】
また、タバコロッド210は、タバコシートが細かく切られた刻みタバコによっても作製される。
【0052】
また、タバコロッド210は、熱伝導物質によっても取り囲まれる。例えば、熱伝導物質は、アルミニウム箔のような金属箔でもあるが、それに限定されない。一例として、タバコロッド210を取り囲む熱伝導物質は、タバコロッド210に伝達される熱を均一に分散させてタバコロッドに加えられる熱伝導率を向上させ、これにより、タバコ味を向上させうる。また、タバコロッド210を取り囲む熱伝導物質は、誘導加熱式ヒータによって加熱されるサセプタとしての機能が行える。この際、図示されていないが、タバコロッド210は、外部を取り囲む熱伝導物質以外にも追加のサセプタをさらに含んでもよい。
【0053】
フィルタロッド220は、酢酸セルロースフィルタでもある。一方、フィルタロッド220の形状には、制限がない。例えば、フィルタロッド220は、円柱状ロッドでもあり、内部に中空を含むチューブ状ロッドでもある。また、フィルタロッド220は、リセス状ロッドでもある。もし、フィルタロッド220が複数のセグメントで構成された場合、複数のセグメントのうち、少なくとも1つが異なる形状にも作製される。
【0054】
フィルタロッド220は、香味が発生するようにも作製される。一例として、フィルタロッド220に加香液が噴射され、加香液が塗布された別途の繊維がフィルタロッド220の内部に挿入されうる。
【0055】
また、フィルタロッド220には、少なくとも1つのカプセル230が含まれる。ここで、カプセル230は、香味を発生させる機能を遂行し、エアロゾルを発生させる機能を遂行してもよい。例えば、カプセル230は、香料を含む液体を被膜で覆い包む構造でもある。カプセル230は、球状または円筒状を有してもよいが、それに制限されない。
【0056】
もし、フィルタロッド220にエアロゾルを冷却させるセグメントが含まれる場合、冷却セグメントは、高分子物質または生分解性高分子物質によっても製造される。例えば、冷却セグメントは、純粋なポリ乳酸だけで作製されうるが、それに限定されない。または、冷却セグメントは、複数の孔が形成された酢酸セルロースフィルタによって作製されうる。しかし、冷却セグメントは、上述した例に限定されず、エアロゾルが冷却する機能を遂行可能であれば、制限なしに該当されうる。
【0057】
図3は、一実施例に係わるエアロゾル生成物品300を示す図面である。
【0058】
図3を参照すれば、一実施例に係わるエアロゾル生成物品は、第1セグメント310、第2セグメント320、冷却部330、フィルタ部340及びラッパ350を含んでもよい。
【0059】
第1セグメント310には、第1液状組成物が含浸されうる。第1セグメント310の第1液状組成物が加熱されれば、エアロゾルが生成されうる。
【0060】
第1液状組成物には、タバコ抽出物が含まれる。タバコ抽出物は、自然に発生する純粋ニコチン、または合成ニコチンであって、第1液状組成物の総溶液重量に対する任意の適切な重量の濃度を有してもよい。例えば、タバコ抽出物は、フリーベースニコチン(Freebase Nicotine)または、ニコチン塩(nicotine-salt)を含んでもよいが、それに制限されない。
【0061】
第1液状組成物には、2種以上のニコチン塩(Nicotine Salt)が含まれてもよい。ニコチン塩(Nicotine Salt)は、ニコチンに有機酸または無機酸を含む適切な酸を添加することで形成されうる。ニコチン塩の形成のための酸は、血中ニコチン吸収速度、エアロゾル生成物品300が加熱される温度、香味または風味、溶解度などを考慮して適切に選択されうる。例えば、ニコチン塩の形成のための酸は、安息香酸、乳酸、サリチル酸、ラウリン酸、ソルビン酸、レブリン酸、ピルビン酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、バレリン酸、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、クエン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、フェニル酢酸、酒石酸、コハク酸、フマル酸、グルコン酸、サッカリン酸、マロン酸またはリンゴ酸で構成されたで構成された群から選択される単独の酸または前記群から選択される2以上の酸の混合でもあるが、それらに限定されない。
【0062】
また、第1液状組成物は、例えば、水、ソルベント、エタノール、植物抽出物、香料、香味剤、及びビタミン混合物のうち、いずれか1つの成分や、それら成分の混合物を含んでもよい。香料は、メントール、ペパーミント、スペアミントオイル、各種果物の香り成分などを含んでもよいが、それらに制限されない。香味剤は、ユーザに多様な香味または風味を提供することができる成分を含んでもよい。ビタミン混合物は、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC、及びビタミンEのうち、少なくとも1つが混合されたものでもあるが、それらに制限されない。
【0063】
また、第1液状組成物は、保湿剤を含んでもよい。保湿剤は、加熱されて豊かな霧化量を提供するエアロゾル形成剤の役割を遂行することができる。例えば、保湿剤は、グリセリン及びプロピレングリコール、またはそれらの成分の混合物でもあるが、その限りではない。
【0064】
第2セグメント320は、第1セグメント310の一側に配置され、第1セグメント310で生成されたエアロゾルを通過させうる。第2セグメント320には、第1液状組成物と異なる第2液状組成物とが含浸されうる。第2セグメント320の第2液状組成物が加熱されれば、エアロゾルが生成されうる。
【0065】
第2液状組成物と第1液状組成物は、互いに実質的に同一成分を含んでもよいが、タバコ抽出物であるニコチンを含むか否かによっても区分されうる。例えば、第1液状組成物は、タバコ抽出物または保湿剤のうち、いずれか1つを含み、第2液状組成物は、タバコ抽出物または保湿剤のうち、第1液状組成物に含まれた物質を除いた他の1つを含んでもよい。
【0066】
第2液状組成物に含まれた香料は、第1液状組成物に含まれた香料と互いに協力してユーザに組み合わせられた風味を提供する。例えば、第1液状組成物または第2液状組成物に含まれた香料から生成されたそれぞれのエアロゾルは、互いに組み合わせられてユーザに新たな風味を提供するか、いずれか一方の香味を強化させる強化剤の役割を遂行することができる。
【0067】
一例として、第1液状組成物には、ニコチンが含まれ、第2液状組成物には、ニコチンを除いた保湿剤が含まれる。これにより、第1セグメント310においてユーザの喫煙欲求を満たすニコチンが含まれたエアロゾルが生成され、第2セグメント320において保湿剤から豊かな霧化量を有するエアロゾルが生成されうる。
【0068】
冷却部330は、第1セグメント310または第2セグメント320で生成されたエアロゾルを通過させ、エアロゾルを冷却させうる。冷却部330は、第2セグメント320の一側に配置されて第2セグメント320と連結されうる。
【0069】
冷却部330は、例えば、ポリ乳酸または酢酸セルロースを素材(material)として含みうる。しかし、冷却部330の素材は、上述したところに制限されず、エアロゾルを冷却させうる機能を遂行することができる素材が制限なしに採択されうる。例えば、冷却部330は、中空を含むチューブフィルタまたは紙管でもある。
【0070】
フィルタ部340は、冷却部330の一側に配置されて冷却部330を通過したエアロゾルを通過させつつ、濾過することができる。また、フィルタ部340は、冷却部330を通過したエアロゾルを通過させ、エアロゾルを冷却させうる。例えば、フィルタ部340の素材は、酢酸セルロースでもあるが、それに制限されない。
【0071】
フィルタ部340は、香味が発生するようにも作製される。一例として、フィルタ部340に加香液が噴射され、加香液が塗布された別途の繊維がフィルタ部340の内部に挿入されうる。
【0072】
また、フィルタ部340には、少なくとも1つのカプセルが含まれる。ここで、カプセルは、香味を発生させる機能を遂行し、エアロゾルを発生させる機能を遂行してもよい。その場合、カプセルに含まれた香料は、第1セグメント310または第2セグメント320で生成されたエアロゾルと協力してユーザに多様な風味を提供することができる。例えば、カプセルは、香料を含む液体を被膜で覆い包む構造でもある。カプセルは、球状または円筒状を有してもよいが、それに制限されない。
【0073】
フィルタ部340には、中空341が形成されうる。冷却部330を通過したエアロゾルは、中空341の内部を流動し、エアロゾルは、中空341を通過することで冷却させうる。
【0074】
例えば、中空341は、冷却部330の一端部からエアロゾル生成物品300の長手方向に沿って延びてフィルタ部340を貫通することができる。
【0075】
一方、固状のタバコ材料を含むエアロゾル生成物品300では、固状のタバコ材料が加熱されることにより発生する微粒子を濾過するために、フィルタ部340の濾過能が重要でもある。一方、液状組成物が含浸されたエアロゾル生成物品300では、フィルタ部340の濾過能の必要性が半減されうる。
【0076】
これにより、一実施例に係わるエアロゾル生成物品300は、フィルタ部340に中空341を含み、第1セグメント310または第2セグメント320で生成されたエアロゾルを円滑に冷却すると共に、エアロゾルの香味をユーザに直観的に伝達することができる。また、中空341が含まれることにより、エアロゾル生成物品300の吸引抵抗が減少するので、エアロゾル生成物品300は、ユーザにスムースな吸入感を提供することができる。
【0077】
一方、図3には、エアロゾルが中空341のみを通過すると図示されているが、冷却部330を通過したエアロゾルは、中空341が形成されたフィルタ部340の一領域を除いたフィルタ部340の他の領域を通過することができる。
【0078】
ラッパ350は、エアロゾル生成物品300を取り囲むことで、エアロゾル生成物品300の外面を形成することができる。例えば、エアロゾル生成物品300は、1枚のラッパ350を含むように図3に図示されているが、それに制限されず、複数枚のラッパ350が第1セグメント310、第2セグメント320、冷却部330、及びフィルタ部340をそれぞれ覆い包むことができる。
【0079】
図4は、図3に図示されたエアロゾル生成物品300の第1セグメント310の断面図であり、図5は、図3に図示されたエアロゾル生成物品300の第2セグメント320の断面図である。
【0080】
図4を参照すれば、第1セグメント310には、巻縮されたシート311が充填されうる。シート311は、エアロゾル生成物質を吸収することができる高分子素材またはセルロース物質でもある。例えば、シート311は、高温に加熱されても、熱による異臭が発生しない紙シートでもあるが、それに制限されない。
【0081】
シート311は、巻縮された形態でもある。ここで、巻縮された形態は、シート311がシワ状に加工されて少なくとも1つ以上の屈曲を含む形態を意味する。シート311を巻縮する加工は、クリンピング(crimping)工程、プリーティング(pleating)工程、及びギャザリング(gathering)工程のうち、少なくとも1つによってなされるが、その限りではない。
【0082】
シート311に第1液状組成物が含浸されることにより、第1セグメント310は、第1液状組成物を保持することができる。例えば、第1液状組成物は、シート311の表面に吸着されるか、シート311の内部に吸収される形で第1セグメント310に含浸されうる。
【0083】
図5を参照すれば、第2セグメント320には、巻縮されたシート321が充填されうる。第2セグメント320は、第1セグメント310と実質的に同じ形に巻縮されたシート321が充填された状態であるが、第1セグメント310と互いに異なる充填密度を有してもよい。
【0084】
充填密度は、第1セグメント310または第2セグメント320が定義する空間でシート311、321が占める体積または質量を意味することができる。すなわち、充填密度が高くなるほど、第1セグメント310または第2セグメント320の内部で充填されたシート311、321の量がさらに多くなることを意味する。
【0085】
第1セグメント310に充填されたシート311の充填密度と第2セグメント320に充填されたシート321の充填密度は、互いに異なってもいる。例えば、第1セグメント310に充填されたシート311の充填密度は、第2セグメント320に充填されたシート321の充填密度よりも高い。これにより、第1セグメント310の吸引抵抗が第2セグメント320の吸引抵抗よりも高く、第1セグメント310に含浸された第1液状組成物の量が第2セグメント320に含浸された第2液状組成物の量よりも多い。
【0086】
一方、図4及び図5には、第1セグメント310及び第2セグメント320は、1枚の巻縮されたシートがロール状になっていると図示されているが、それに制限されず、第1セグメント310または第2セグメント320は、複数枚の巻縮されたシートが充填された形態を有してもよい。
【0087】
図1から図5に図示された一実施例の構成要素に対する同じ図面符号は、以下で実質的に同じ構成要素を意味し、一実施例に対する構成要素は、他の実施例にも実質的に同様に適用されうる。
【0088】
図6は、他の実施例に係わるエアロゾル生成物品300を示す図面である。
【0089】
図6を参照すれば、フィルタ部340の中空341は、冷却部330の一端部からエアロゾル生成物品300の長手方向に沿って延びるが、中空341の大きさは、中空341が延びることにより変化されうる。これにより、エアロゾル生成物品300は、変化される中空341の大きさによって多様な吸引抵抗を有することでユーザに多様な吸入感を提供することができる。
【0090】
例えば、中空341の大きさは、エアロゾル生成物品300の長手方向に沿って減少しうる。中空341の大きさがエアロゾル生成物品300の一端部に行くほど減少すれば、冷却部330を通過したエアロゾルがエアロゾル生成物品300の一端部で集中されて外部に排出されるので、ユーザは、強い風味を経験することができる。
【0091】
図7は、さらに他の実施例に係わるエアロゾル生成物品300のフィルタ部340の断面図である。
【0092】
図7を参照すれば、さらに他の実施例に係わるエアロゾル生成物品300のフィルタ部340は、複数個の中空341を含んでもよい。また、複数個の中空341は、互いに離隔して配置されうる。
【0093】
さらに他の実施例に係わるエアロゾル生成物品は、エアロゾルを通過させる中空341を複数個含むことで、第1セグメント(図示せず)及び第2セグメント(図示せず)で生成されたエアロゾルを冷却させると共に、エアロゾルの香味をユーザにさらに直観的に伝達することができる。
【0094】
また、中空341を含むほどエアロゾル生成物品の吸引抵抗が減少するので、さらに他の実施例に係わるエアロゾル生成物品は、複数個の中空341を含み、ユーザにさらにスムースな吸入感を提供することができる。
【0095】
図8は、さらに他の実施例に係わるエアロゾル生成物品の冷却部330及びフィルタ部340を示す図面である。
【0096】
図8を参照すれば、フィルタ部340の中空341は、エアロゾル生成物品の長手方向に沿って延びると共に、放射方向に延びることができる。また、中空341は、放射方向に延びるが、中空341の大きさは、放射方向に延びるほど減少しうる。
【0097】
これにより、エアロゾル生成物品300は、放射方向によって変化される中空341の大きさによって多様な吸引抵抗を有することで、ユーザに多様な吸入感を提供することができる。
【0098】
一方、中空341の断面は、図8に断面の一部が折り曲げられた形態に図示されているが、それに制限されず、中空341の断面は、断面の一部が湾曲された形態でもある。
【0099】
図9は、さらに他の実施例に係わるエアロゾル生成物品300の冷却部330及びフィルタ部340を示す図面である。
【0100】
図9を参照すれば、フィルタ部340は、第1フィルタ部342及び第2フィルタ部343を含んでもよい。
【0101】
第1フィルタ部342は、中空341を含んでもよい。第2フィルタ部343は、第1フィルタ部342と離隔して第1フィルタ部342を取り囲むように配置されうる。例えば、中空341が形成された第1フィルタ部342は、フィルタ部340の中心部に配置され、第2フィルタ部343は、第1フィルタ部342の外側に離隔して配置されることで、第1フィルタ部342を取り囲むことができる。
【0102】
排出通路344は、冷却部330を通過したエアロゾルが外部に排出される通路である。排出通路344は、第1フィルタ部342と第2フィルタ部343とが離隔されることで形成された第1フィルタ部342と第2フィルタ部343との間の空間を意味する。
【0103】
例えば、中空341を含む第1フィルタ部342は、フィルタ部340の中心部に配置され、排出通路344が第1フィルタ部342の外側で第1フィルタ部342を取り囲むように配置され、第2フィルタ部343が排出通路344の外側で排出通路344を取り囲むように配置されうる。
【0104】
突出部345は、排出通路344を複数個の空間に区画することができる。突出部345は、第1フィルタ部342から第1フィルタ部342の外側である第2フィルタ部343に向かう方向に突出する。これにより、中空341は、複数個の空間に区画された排出通路344によって包囲された形態に配置されうる。
【0105】
突出部345は、中空341が形成された第1フィルタ部342と第2フィルタ部343とを連結することで、第1フィルタ部342がエアロゾル生成物品の外部に離脱されないように支持することができる。
【0106】
上述したように、さらに他の実施例に係わるエアロゾル生成物品は、エアロゾルを外部に排出させる中空341または排出通路344を含むことで、第1セグメント(図示せず)及び第2セグメント(図示せず)で生成されたエアロゾルを冷却させると共に、エアロゾルの香味をユーザに直観的に伝達し、ユーザにスムースな吸入感を提供することができる。
【0107】
図10は、さらに他の実施例に係わるエアロゾル生成物品の冷却部330及びフィルタ部340を示す図面である。
【0108】
図10を参照すれば、さらに他の実施例に係わるエアロゾル生成物品のフィルタ部340の外面の少なくとも一部は、中空341に向かう方向に陥没されうる。例えば、フィルタ部340の外面の一部が中空341に向かう方向に陥没されることで、フィルタ部340は、凹凸を含む形態でもある。
【0109】
気流通路346は、冷却部330を通過したエアロゾルが外部に排出される通路である。気流通路346は、フィルタ部340の外面の少なくとも一部が陥没されることで、ラッパ350とフィルタ部340との間に形成される空間を意味することができる。これにより、冷却部330を通過したエアロゾルは、ラッパ350とフィルタ部340との間に配置される気流通路346を通過してエアロゾル生成物品の外部に排出されうる。
【0110】
上述したように、さらに他の実施例に係わるエアロゾル生成物品は、エアロゾルを外部に排出させる中空341及び気流通路346を含むことで、第1セグメント(図示せず)及び第2セグメント(図示せず)で生成されたエアロゾルを冷却させると共に、エアロゾルの香味をユーザに直観的に伝達し、ユーザにスムースな吸入感を提供することができる。
【0111】
図11は、さらに他の実施例に係わるエアロゾル生成システム400を示す図面である。
【0112】
図11を参照すれば、さらに他の実施例に係わるエアロゾル生成システム400は、上述した実施例に係わるエアロゾル生成物品300及びエアロゾル生成装置100を含んでもよい。
【0113】
エアロゾル生成装置100は、バッテリ110、制御部120、加熱要素130、収容空間140及び誘導コイル150を含んでもよい。バッテリ110、制御部120、及び加熱要素130は、図1のバッテリ110、制御部120、及び加熱要素130と実質的に同一でもある。したがって、重複説明は省略する。
【0114】
収容空間140は、エアロゾル生成物品300を収容することができる。エアロゾル生成物品300は、収容空間140に挿入され、使用後に収容空間140から除去されうる。
【0115】
誘導コイル150は、バッテリ110から供給された電力によって交流磁場を発生させる導電性コイルでもある。誘導コイル150は、収容空間140の少なくとも一部を取り囲むように配置され、加熱要素130に交流磁場を印加することができる。
【0116】
加熱要素130は、誘導コイル150が印加する交流磁場によって加熱されるサセプタ(susceptor)を含んでもよい。
【0117】
例えば、サセプタは、フェライト(ferrite)、強磁性合金(ferromagnetic alloy)、ステンレス鋼(stainless steel)及びアルミニウム(Al)またはそれらの組み合わせのうちから選択される少なくとも1つを含んでもよい。
【0118】
また、サセプタは、黒鉛(graphite)、モリブデン(molybdenum)、シリコンカーバイド(silicon carbide)、ニオブ(niobium)、ニッケル合金(nickel alloy)、金属フィルム(metal film)、ジルコニア(zirconia)のようなセラミック、ニッケル(Ni)やコバルト(Co)のような遷移金属、ホウ素(B)やリン(P)のような半金属またはそれらの組み合わせのうちから選択される少なくとも1つを含んでもよい。しかし、サセプタは、前述した例に限定されず、交流磁場が印加されることで、希望温度まで加熱可能なものであれば、制限なしに該当されうる。
【0119】
加熱要素130は、エアロゾル生成物品300が収容空間140に挿入されれば、第1セグメント310及び第2セグメント320を取り囲むことができる。誘導コイル150によって加熱要素130に交流磁場が印加されれば、加熱要素130は、発熱してエアロゾル生成物品300の第1セグメント310または第2セグメント320の少なくとも一部を加熱することができる。これにより、第1セグメント310の第1液状組成物と第2セグメント320の第2液状組成物からエアロゾルが発生し、発生したエアロゾルは、冷却部330及びフィルタ部340を通過してユーザに伝達されうる。
【0120】
一方、第1セグメント310に含浸された第1液状組成物または第2セグメント320に含浸された第2液状組成物の消耗速度が過度に速い場合、エアロゾル生成システム400は、ユーザに一定の霧化量または風味を有するエアロゾルを供給することができない。これにより、第1セグメント310及び第2セグメント320で生成されるエアロゾル量を調節するために、エアロゾル生成システム400の加熱要素130は、エアロゾル生成物品300の一部のみを加熱することができる。
【0121】
一例として、加熱要素130の長さは、第1セグメント310の長さと第2セグメント320の長さとの和よりも短い。その場合、第1セグメント310または第2セグメント320の一部が加熱要素130によって直接加熱されない。これにより、第1セグメント310または第2セグメント320において第1液状組成物または第2液状組成物の消耗速度が調節されうる。
【0122】
他の例として、加熱要素130は、収容空間140の内部でエアロゾル生成物品300の長手方向を基準に第1セグメント310に向かう方向、または第2セグメント320に向かう方向に移動することができる。加熱要素130が移動することで、経時的に加熱要素130によって第1セグメント310または第2セグメント320が加熱される部分が変化されうる。これにより、第1セグメント310または第2セグメント320における第1液状組成物または第2液状組成物の消耗速度が調節されうる。
【0123】
本実施例に係わる技術分野で通常の知識を有する者は、前記記載の本質的な特性から外れない範囲で変形された形態として具現可能であるということを理解することができる。したがって、開示された方法は、限定的な観点ではなく、説明的な観点で考慮されねばならない。本発明の範囲は、前述した説明ではなく、請求範囲に示されており、それと同等な範囲内にある全ての相違点は、本発明に含まれるものと解釈されねばならない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11