特許7396593IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

この発明は、石垣又は石積み壁の補強工法及び補強構造の技術分野に属し、更にいえば、歴史的に貴重で保存価値が高い建築物の外壁部分である石垣又は石積み壁を保存し、その内部(背後)に改良を加えて保存・再生の目的を達成する補強技術

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

前記特許文献4に係る発明は、掘削工程を含まないで石積壁を補強できる利点はあるものの、グラウト材を充填する方法に課題がある。 すなわち、前記栗石層のように空隙が大きい箇所に充填する場合、前記第1の方法では、流動性を有するが故に必然的に圧入時にモルタルが重力方向に流れ落ちてしまい補強材のまわりに均一に固化体を形成できない課題がある。前記第2の方法では、どのようにすれば実現できるのか具体的手段が不明な上に、仮に実現できたとしても効果が曖昧で明らかに確実性に乏しい課題がある。前記第3の方法では、供給口付近の通路(孔)から多くのグラウト材が吐出してしまい、奥の傾斜地山までグラウト材が到達せず、不均一な補強材が形成されてしまう等、品質に問題があり十分な耐震補強性能を発揮できない課題がある。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明に係る石垣又は石積み壁の補強工法は、 軸方向に複数の排出孔が設けられた中空棒状補強部材を築石層の目地部に挿入して位置決めすると共に、前記排出孔を利用して行う注水手段又はエアブロー手段により前記中空棒状補強部材の外周の土砂成分を除去する工程と、 前記中空棒状補強部材の内部に筒状の透水性シートを摺動させてセットする工程と、 前・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る

発明の効果[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明に係る石垣又は石積み壁の補強工法及び補強構造によれば、以下の効果を奏する。
(1)掘削工程を含まない(削孔を形成しない)で、均一で高品質な補強材である筒状固化層体を確実に形成することにより、十分な耐震補強性能を発揮する石垣又は石積み壁を実現(再生)することができる。
また、栗石層が細かい土砂混じりの石礫等の土砂成分で構成されている場合であっても、掘削工程を含まないで、均一で高品質な補強材である筒状固化層体を確実に形成することにより、十分な耐震補強性能を発揮する石垣又は石積み壁を実現することができる。
(2)掘削工程を含まないので、外観保持の利点があり、歴史的に貴重で保存価値が高い建築物の外壁部分である石垣又は石積み壁を保存し、その内部(背後)に改良を加えて保存・再生の目的を達成することができる。

この特許の権利範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】 本発明に係る石垣又は石積み壁の補強工法の施工状況を概略的に示した説明図である。
【図2】 図1の正面図(左側面図)である。
【図3】 本発明に係る石垣又は石積み壁の補強工法及び補強構造を概略的に示した立断面図である。
【図4】 図3の正面図(左側面図)である。
【図5】 Aは、本発明に係る筒状の透水性シートを内装した中空棒状補強部材を示した全体図であり、Bは、中空棒状補強部材を示した正面図であり、Cは、筒状の透水性シートを示した正面図である。
【図6】 図5AのX-X線矢視の拡大断面図である。
【図7】 Aは、図5Bの中空棒状補強部材のA-A線矢視の拡大断面図であり、Bは、同B-B線矢視の拡大断面図である。
【図8】 図5Cの筒状の透水性シートの拡大断面図である。
次に、本発明に係る石垣又は石積み壁の補強工法及び補強構造を図面に基づいて説明する。

代表図 図1本件の代表的な図

1 中空棒状補強部材 1a 排出孔 2 透水性シート 3 保護管 3a スリット 4 削孔ビット(ロストビット) 8 固化材 9 筒状固化層体 11 固定プレート 12 定着材(セメント) 13 土砂成分(石礫等) 20 石垣 21 築石層(築石) 22 栗石層(栗石) 23 定着層(地山)

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