(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-04
(45)【発行日】2023-12-12
(54)【発明の名称】芳香族物質用の鼻柱の鼻クリップ/拡張器
(51)【国際特許分類】
A61M 15/08 20060101AFI20231205BHJP
A61F 5/08 20060101ALI20231205BHJP
【FI】
A61M15/08
A61F5/08
(21)【出願番号】P 2019190654
(22)【出願日】2019-10-18
【審査請求日】2022-10-17
(32)【優先日】2018-10-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】519144657
【氏名又は名称】クリフォード エス アボフ
【氏名又は名称原語表記】Clifford S. Aboff
【住所又は居所原語表記】2050 Haring Street, Brooklyn, New York, U.S.A
(74)【代理人】
【識別番号】100110788
【氏名又は名称】椿 豊
(72)【発明者】
【氏名】クリフォード エス アボフ
【審査官】岡本 健太郎
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2018/0064892(US,A1)
【文献】特表2018-523502(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0047641(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 15/08
A61F 5/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの鼻柱を加圧す
る鼻クリップおよび/または拡張器
であって、
鼻中隔を挟着保持するように配置された一対の自由端を有するU字型ベース
と、
それぞれがU字型ベースの各端に配置された2個のスフェロイドフォルダ
とを備え、
前記2個のスフェロイドフォルダのそれぞれ
は、前記2個のスフェロイドフォルダのそれぞれの中に固定された香料入りピースであって、鼻クリップを付け
た場合に、呼吸する
間にユーザの鼻腔を通じて
吸入可能な
芳香剤を持つ香料入りピース
を備え、
前記スフェロイドフォルダ
のそれぞれは、鼻クリップを付けた
場合に
前記香料入りピースと
前記鼻腔
との間
を閉塞
しない通路を形成する、少なくとも2個の対向
して配置され
たポータルをさらに
備え、
かかるベースがユーザの鼻柱に対して上方向に押圧し
、
前記U字型ベースが
前記2個のスフェロイドフォルダのそれぞれの部分を保持して、かかる部分が
前記対向して配置されたポータルの間
に等距離に配置され、
別々の前記2個
のスフェロイドフォルダのそれぞれが周壁で形成され、
前記周壁
は、その球面状の側に
開口した付加的ポータル
を備える、鼻クリップおよび/または拡張器。
【請求項2】
円周方向に間隔をおいて配置された複数のポータルが
、前記2個のスフェロイドフォルダのそれぞれに開口し、さらに前記香料入りピースを
前記鼻腔に露出させる、請求項1に記載の鼻クリップ。
【請求項3】
香料入りピースのそれぞれが、前記の各スフェロイドフォルダに前記ポータルの少なくとも1つから内側に延びているリップを用いた方法により摩擦で固定される、請求項2に記載の鼻クリップ。
【請求項4】
香料入りピースのそれぞれが前記の各スフェロイドフォルダに長期間にわたって固定される、請求項3に記載の鼻クリップ。
【請求項5】
前記スフェロイドフォルダの前記の長期間にわたって固定される特徴から使用後には鼻クリップの処分が適当である、請求項4に記載の鼻クリップ。
【請求項6】
鼻クリップ
であって、
頂部側、底部側、前面側、および裏面側を備え、鼻クリップがユーザの鼻で使用されている
場合には、前記頂部側がユーザの目の方向を向き、
前記底部側がユーザの口の方向を向き、
前記前面側がユーザの鼻の先端の方向を向き、かつ
前記裏面側がユーザの頭の内部の方向を向
き、
間隔をおいて配置され、前記頂部側に延びる2個の別々のスフェロイドフォルダ
を備え、
前記底部側に延び
、前記スフェロイドフォルダを接続しているU字型ベース
を備え、かかるU字型ベース
は前記スフェロイドフォルダのそれぞれの部分と係合し、かかる部分
は、前記スフェロイドフォルダのそれぞれの
前記前面側と
前記裏面側
との間
で等距離であり、
各スフェロイドフォルダの前面側および裏面側
の少なくとも1つに
ある少なくとも1個の環状ポータル
と、
前記少なくとも1個の環状ポータル
は2個の環状ポータルを備え、前記2個の環状ポータルは、各スフェロイドフォルダの
前記前面側と
前記裏面側
のそれぞれに1つずつあり、
各
前記環状ポータルは
、前記スフェロイドフォルダの1つの球面状の側
で終端し、前記前面側または
前記裏面側の1つで平面にな
り、
かかる2個の別々のスフェロイドフォルダのそれぞれが周壁で形成され、
前記周壁
は、球面状の側に開いた付加的ポータル
を備えた、鼻クリップ。
【請求項7】
複数の香料入りピース
をさらに備え、その香料入りピースのそれぞれは、前記
複数のスフェロイドフォルダの1つの内部空間を少なくと
も埋め
る、請求項6に記載の鼻クリップ。
【請求項8】
鼻中隔を保持する2個の別々のスフェロイドフォルダの周壁の隣接部分は中空になるポータルはなく、また追加的なポータルは鼻中隔を保持しない2個の別々のスフェロイドフォルダの周壁の部分に位置している、請求項7に記載の鼻クリップ。
【請求項9】
U字型ベースは鼻の鼻柱に対して設置され、上方向に押圧されるのに適しており、また2個の別々のスフェロイドフォルダのそれぞれは鼻中隔に対して設置に適する、請求項8に記載の鼻クリップ。
【請求項10】
鼻クリップであって、U字型ベースを備え、前記U字型ベースの端は、間隔をおいた複数の球面状の端に広がっており、前記複数の球面状の端のそれぞれが平坦な前面側および
裏面側を有し、
前記球面状の端のそれぞれの内部に長期間にわたって保たれ
た芳香の香料入りピースから香りを逃がすように複数のポータルが適合され、
前記U字型ベース
は、前記複数の球面状の端のそれぞれの部分で前記球面状の端と係合し、かかる部分
は、前記複数の球面状の端のそれぞれの平坦な前面側と
裏面側
との間
に等距離に設置され
、
かかる2個の別々のスフェロイドフォルダのそれぞれが周壁で形成され、
前記周壁
は、その球面状の側に開いた付加的ポータルがある
、鼻クリップ。
【請求項11】
前
記球面状の端のそれぞれが鼻孔に押し込まれる時にU字型ベースが鼻の鼻柱を隣接するように構成される寸法である、請求項
10に記載の鼻クリップ。
【請求項12】
鼻呼吸すると香りが前記の香料入りピースの少なくとも1つから取り込まれる、請求項
11に記載の鼻クリップ。
【請求項13】
U字型ベースおよび2個のスフェロイドフォルダに通じる平面で見れば鼻クリップ
が対照的である、請求項1に記載の鼻クリップ。
【請求項14】
U字型ベースおよび2個のスフェロイドフォルダに通じる平面で見れば鼻クリップ
が対照的である、請求項6に記載の鼻クリップ。
【請求項15】
複数のポータルが球面状の端のそれぞれの周壁に配置された複数の円周方向ポータルを含み、また球面状の端のそれぞれが鼻中隔の保持に適する部分においてポータルが無い、請求項
10に記載の鼻クリップ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
開示技術は鼻クリップに関して、より詳しくはアロマ療法の用途に鼻の中の空気流量を増加および/または芳香族物質の香りを放出する鼻クリップに関する。
【背景技術】
【0002】
種々のアロマおよび薬剤による臭いの改善によって、つわり症状がある妊娠女性、化学療法またはHIV治療を受けているヒト、風およびアレルギーの人、乗り物酔いになりやすい人、有毒ガスの臭いにさらされている人、臭いに過敏な人など起こる吐き気または、むかつきを緩和している。
【0003】
アロマ療法は心身の健康のために揮発性の植物油または精油を使用して実践する。精油は植物の葉、茎、花、樹皮、根などから抽出された純粋な植物性エキスである。天然精油のアロマが脳を刺激して反応を誘発すると信じられている。しかしながらアロマ療法は癌またはエイズなどの重い病気を治すことはないが、吐き気の緩和と併せて、患者の気分を良くすることで患者の生活の質の向上に役立てることができる。アロマ療法は種々の方法でオイルを拡散して実施される。現在、多くのディフーザが販売されている。例えばスチーマ、ロウソク、粘土ポット、ランプリングなどがある。これらの製品すべてにおいて共通する欠点がある。これらはオイルの臭いを部屋または領域に拡散するので近くにいる人に影響を与えてしまう。
【0004】
加えて混雑時または就眠中の呼吸および空気の流れは多くの人にとって問題である。しばしば睡眠時無呼吸症候群のリテーナー、呼吸マスク、薬剤、鼻内スプレー、鼻の拡張器などが鼻閉の減少、いびきの減少、鼻を通る空気の増加に使用されている(21 VFR 874.3900)。特に鼻の拡張器は構造異常による呼吸困難の一時的な理由、および/または減少した空気の流れに関連する鼻閉の一過性の理由からの一時的緩和を意図しているデバイスである(21 VFR 874.3900)。
【0005】
このような状態の結果としてアロマ療法の実践および/または鼻拡張の提供を行う新規で向上したデバイスに対する古くからのニーズが存在する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
開示技術の実施形態におけるユーザの鼻柱に対して圧力をかける鼻クリップ/拡張器には、鼻中隔を挟着保持するように配置された一対の自由端を有するU字型ベースがある。U字型ベースの各端に配置された2個のスフェロイドフォルダには、そこに固定される(芳香族の)香料入りピースを格納する。芳香物質は鼻クリップを付けて呼吸するユーザの鼻腔から吸入される。さらに鼻クリップを付けた時、球面状のフォルダには香料入りピースと、それぞれの鼻腔の間の通路が閉塞されることのない、少なくとも2個の対向に配置されるポータルがある。このベースはユーザの鼻柱に対しての押圧するように構成される。
【0007】
開示技術の実施形態において2個のスフェロイドフォルダのそれぞれに開口している円周上で離れている複数のポータルにより、鼻腔に香料入りピースを暴露する。一部の実施形態においては香料入りピースのそれぞれが各スフェロイドフォルダに摩擦で固定される。香料入りピースを取り除くには固定状態のフォルダを壊すことが通常であり、固定は長期間になり得る。このことから「長期間」とは「デバイスの取除きには溶融および改質などの特異的な手段以外の破壊的で非可逆性な方法で、デバイスが使用中であっても変わらぬ状態で設置される期間」と定義される。
【0008】
言い換えれば開示技術の実施形態の鼻クリップには頂部側、底部側、前面側、裏面側がある。これらの側は地球の引力に対して任意であるが、前面側と裏面側が対向するように、また頂部側と底部側が対向すると理解されるべきである。前面側と裏面側は頂部側と底部側の間に位置して、これらを横断するが逆もまた同様である。つ別々のスフェロイドフォルダは離れており、また頂部側(またはデバイスの最上端)方向に延びている。スフェロイドフォルダを接続するU字型ベースは反対の底部側にある(またはデバイスの最下端の方向に延びている)。スフェロイドフォルダのそれぞれの前面側と裏面側の一方または両方(具体的には、デバイスの最遠の前面側および/または裏面側)に環状ポータルが付いている開示技術の実施形態においては、スフェロイドフォルダはU字型フォルダと比べて前面および裏面に対して外に膨らんでいる。
【0009】
「スフェロイドフォルダ」は幾つかの実施形態において少なくとも2つの経路が連続的であり、球の枠組みとして円形突起を形成し、スフェロイドフォルダのそれぞれはポータルで切られた球面状の側を有しており、それらの前面および裏面の端はこれらの円形などのポータルが付いて平坦である「スフェロイド」として定義される。これは地球が完全な球形とした場合に地球の経線とを持つ地球と似ており、北極と南極を削っている地球の緯線と、側ポータルの作製において、両極まででなくともその方向へ延びている側ポータルが作られている。
【0010】
開示技術の幾つかの実施形態においては、環状ポータルは各スフェロイドフォルダの前面側および裏面側のいずれにもある。開示技術の実施形態においては、各環状ポータルはスフェロイドフォルダの1つの球面状の側を終えて、前面側または裏面側の面で平面になる。開示技術の幾つかの実施形態の2つの別々のスフェロイドフォルダのそれぞれには、それらの球面状の側においても開口したポータルがある。香料入りピースは各スフェロイドフォルダ(フォルダ当たり1つの芳香の玉)により取り囲まれる空間を埋めて、それぞれのフォルダの最内連続壁により定義される内部空間を実質的または完全に埋める。更に香料入りピースは最内および/または最外連続壁を超えて外側に延びて、つまり球面状のフォルダの前面側/裏面側の端のそれぞれの環状ポータルに対して外に膨らんでもよい。開示技術の実施形態においてはスフェロイドフォルダ(単数または複数)には香りが無く、特に芳香の香りが無く、香りは香料入りピースに存在する。
【0011】
開示技術の幾つかの実施形態においては、2つ別々のスフェロイドフォルダの隣接面にはポータルが無く、かつ付加的ポータルは2つ別々のスフェロイドフォルダの非隣接面にある。開示技術の実施形態においては、U字型ベースは鼻の鼻柱に対して設置および/または押圧するように構成され、また2個の別々のスフェロイドフォルダのそれぞれは鼻中隔に対する。
【0012】
2個の別々のスフェロイドフォルダのそれぞれに事前挿入の香料入りピースを備えた鼻クリップを用意して、これを鼻孔(それぞれの鼻孔に1つのスフェロイドフォルダ)に設置して使用する。U字型ベースは鼻柱(2つの鼻孔の間にある鼻の底部側)に対して隣接または押圧する。この隣接または押圧は鼻クリップが鼻孔を開きながら内側方向に押すようにして、どちらの側面でも可能である。
【0013】
さらに言い換えれば本技術はU字型ベースの端が平坦な前面側および裏側側を有する離れた球面状の端に繋がり、かつ球面状の端のそれぞれの内部に複数のポータルが球面状の端のそれぞれの内部に長期間にわたって固定される芳香の香料入りピースの香りを逃がすように構成されているU字型ベースを含む。本デバイスは球面状のそれぞれの端が鼻孔に押し込まれる時にU字型ベースが鼻の鼻柱を隣接または押圧するように構成される寸法である。開示技術の実施形態においては、鼻呼吸すると香りが香料入りピースの少なくとも1つから取り込まれる。
【0014】
本明細書において特段の表示がない限り「実質的に」および「実質的に示した」は「少なくとも90%」と定義される。デバイスはクレームの範囲により制限される本明細書に記載のデバイスを「含み」または「から成る」。
【0015】
「および/または」が使用された場合には用語「aおよび/またはb」は「aおよびb」、「aまたはb」、「a」、「b」などを含めたものとして包含的に定義されると理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】
図1は開示技術の実施形態の鼻クリップの透視図を示す。
【
図7】
図7は挿入された芳香の玉入りの
図1の鼻クリップの透視図を示す。
【
図8】
図8は鼻クリップから芳香の玉を離して示している
図7の鼻クリップの透視図を示す。
【
図9】
図9は開示技術の実施形態の鼻腔に挿入された
図1の鼻クリップを示す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
U字のそれぞれの端に突出したより広い球面状の/スフェロイドフォルダを備えたU字型の鼻クリップは、それぞれの球面状のフォルダを鼻孔に設置するように設計されている。U字型クリップは 鼻柱に対して、またフォルダのそれぞれは鼻中隔に対して押圧する。それぞれのフォルダ内部には芳香族化合物入りのプラスチック製の玉/シリンダーなどの香料入りピースがあり、それぞれの香料入りピースから出てくる。香料入りピースから香りが出て鼻に入りやすくするために、フォルダのそれぞれは周囲および/または反対側などにポータルが有り、フォルダの「U字」に直角である。
【0018】
開示技術の実施形態は図に関する次の説明によりより明らかになる。
【0019】
図1は開示技術の実施形態の鼻クリップ1の透視図を示す。スフェロイドフォルダ10および
20(外側を指し示す線が付いている)は、前面側および裏面側ポータル40により切られた部分的に球状の外側を備える。円形開口を形成している前面側および裏面側ポータ40は球の縦線で「切り落とし」または切断がなされている。これらの側面にも、それぞれがスフェロイドフォルダ10および20の球状になっている外側への開口が形成された1つ以上のポータル14および24を備える。U字型コネクタ30/32/34は徐々に側領域32および34になってゆく中間領域30を備えている。側領域32および34の最先端は、接続領域16および26のそれぞれでスフェロイドフォルダ10および20のそれぞれと一体構造を形成する。開示技術の幾つかの実施形態では接続領域16および26のそれぞれでの鼻フォルダの断面積の寸法が大きくなってゆき、スフェロイドフォルダがU字型コネクタ32/34(領域)と比べて全ての側面でより幅広である。
【0020】
このことからU字型コネクタの側領域32および34は非閉鎖型であり、鼻孔の間の鼻の底部に対して、つまり鼻柱に対してU字型コネクタの中間領域30を押圧できる。加えて開示技術の幾つかの実施形態では、スフェロイドフォルダ10および20のそれぞれの内壁12および22のそれぞれは球の一部を形成する。
【0021】
図2は
図1の鼻クリップの前面の平面図を示す。この図ではデバイスはU字型コネクタの中間領域30を中心にして同じ形であり、左右対称である。下に平面があって平行であれば横方向に左右対称になっているので、コネクタを等しく半分に分けるようになる。
【0022】
加えてスフェロイドフォルダ10および20のそれぞれの前面側および裏面側上のポータル40は開示技術の幾つかの実施形態において同一であり、香料入りピースが入っていない時には一方から他方まで通して見える。
【0023】
図3は
図1の鼻クリップの裏面の平面図を示す。ここでは側ポータル14および24が示される。図中では1つの側ポータルのみに番号が付いているが、その他の側ポータルも参照していると理解されるべきである。
【0024】
図4は
図1の鼻クリップの側面図を示す。スフェロイドフォルダ20の中の1の外側が図中に目立つように示されている。側ポータル24を更に見ることができ、スフェロイドフォルダの内部と、その内壁22が見える。スフェロイドフォルダ20の下には接続領域26があり、スフェロイド状から矩形、曲線、および/または平坦な先端、さらにはコネクタの側領域34の残り部分へと変化する。
【0025】
図5は
図1の鼻クリップの上面図を示す。
図6は
図1の鼻クリップの底面図を示す。デバイスを下から見た時にスフェロイドコネクタ10および20が、コネクタに交わる領域全体においてスフェロイドフォルダ10および20が見えて、スフェロイドフォルダ10および20はU字型コネクタより広いことに留意するべきである。
【0026】
図7は挿入された芳香のピース入りの
図1の鼻クリップの透視図を示す。香料入りピース45は当技術分野で周知の芳香族化合物で充満したプラスチックまたは樹脂で作られる。芳香族化合物としては(体への医学的効果が知られている)医薬品を追加してよい。これらのピース45は挿入されるか、または別の方法でスフェロイドフォルダ10および20のそれぞれの内部空間内に設置される。香りは香料入りピース45のそれぞれから鼻クリップのポータル40および14を通して出てくる。開示技術の幾つかの実施形態では、香料入りピース45は鼻クリップ内に長時間にわたって設置される。鼻クリップ1の形成時に芳香の玉が設置されて、香料入りピースの隣接面と比べて開口でより小さい各ポータルで塞がれて、ここから香料入りピース45が出るのを防止する。例えば前面および/または裏面ポータル40には香料入りピース45の隣接端、コーナー、または最も近い外部分をカバーする内部リップが備えられる。
【0027】
図8は鼻クリップから芳香の玉を離して示している
図7の鼻クリップの透視図を示す。ここでは香料入りピース45は円筒形状であり、収容用の内部円筒壁があるスフェロイドフォルダ10および20の内壁内に適合する。ポータル40にあるリップ41により、穴に押し入れた後の香料入りピースの離脱が防止される。
【0028】
図9は開示技術の実施形態の鼻腔に挿入された
図1の鼻クリップを示す。鼻90は2つの鼻孔の間の鼻柱を伴う底部側92を有する。鼻クリップ1はスフェロイドフォルダ10および20が鼻孔の中にあるように鼻孔のそれぞれに入れられて、鼻中隔と接触して、また幾つかの実施形態では鼻中隔または鼻柱の両側を押圧する。U字型コネクタは鼻の外側にあるU字型コネクタの中間領域30を備えており、部分的に鼻孔94および96内にあり、また部分的に鼻90の外にある。フェロイドフォルダ10および20に接続して、側領域(32および34)に対して直角で、この中間領域30は鼻柱に対して押圧する。
【0029】
本開示技術が特に上記の態様に関連して実践されているが、当業者は変更が開示技術の趣旨および範囲から逸脱することなく、形式上および細部において成され得ると認識する。前述の態様はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈してはならない。特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、すべて本発明の範囲内のものである。上述の方法および装置の任意の組み合わせも考慮され、本発明の範囲内である。
【符号の説明】
【0030】
1 鼻クリップ
10 スフェロイドフォルダ
14 ポータル
20 スフェロイドフォルダ
24 ポータル
30 U字型コネクタ
32 U字型コネクタ
34 U字型コネクタ
40 ポータル
41 リップ
45 香料入りピース
90 鼻
94 鼻孔