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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-04
(45)【発行日】2023-12-12
(54)【発明の名称】ドライブレコーダカバー
(51)【国際特許分類】
   G07C 5/00 20060101AFI20231205BHJP
【FI】
G07C5/00 Z
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2020087416
(22)【出願日】2020-05-19
(65)【公開番号】P2021182256
(43)【公開日】2021-11-25
【審査請求日】2023-02-28
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和2年1月24日に株式会社マエカワに納品
(73)【特許権者】
【識別番号】391019681
【氏名又は名称】株式会社コムテック
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】川▲崎▼ 崇人
(72)【発明者】
【氏名】森川 忍
【審査官】山本 裕太
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-132298(JP,A)
【文献】特開2010-221812(JP,A)
【文献】特開2003-228112(JP,A)
【文献】特開2002-094254(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07C 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドライブレコーダの少なくとも一部を覆うように構成されたドライブレコーダカバーであって、
前記ドライブレコーダの第1部分を覆うように構成された第1本体部と、
前記ドライブレコーダの前記第1部分とは異なる第2部分を覆うように構成された第2本体部と、
前記第1本体部と前記第2本体部とを連結するように構成された連結部と、
を備え、
前記連結部は、
前記第1本体部に形成された第1係合部と、
前記第2本体部に形成される第2係合部であって、前記第1係合部と係合するように構成された第2係合部と、
を備え、
前記ドライブレコーダは、前記第1部分および前記第2部分のうち少なくとも一方に、記録媒体装着部を備える、
ドライブレコーダカバー。
【請求項2】
請求項1に記載のドライブレコーダカバーであって、
前記第1本体部は、
前記第2本体部に当接するように構成された当接面と、
前記第1本体部の外面であって前記当接面に隣接する隣接外面と、
を備え、
前記第1係合部は、前記隣接外面に形成された凸状部を備え、
前記第2係合部は、
前記第1本体部の前記隣接外面に沿うように、前記第2本体部から突出する突出部と、
前記突出部において、前記凸状部と係合するように構成された係合凹部と、
前記隣接外面に沿うように、前記突出部から延設される延設部と、
を備える、
ドライブレコーダカバー。
【請求項3】
請求項2に記載のドライブレコーダカバーであって、
前記連結部は、さらに、ボルト頭部およびネジ軸部を備えるボルトを備え、
前記第1係合部は、前記ネジ軸部と螺合するナットが配置されるように構成されたナット配置部を備え、
前記第2係合部は、前記延設部に、前記ネジ軸部を挿通するように構成されたボルト挿通孔を備え、
前記ボルト挿通孔は、前記ボルト頭部の外径よりも小さい内径の開口部である、
ドライブレコーダカバー。
【請求項4】
請求項3に記載のドライブレコーダカバーであって、
前記ボルト挿通孔は、前記ネジ軸部に螺合する螺合部を備える、
ドライブレコーダカバー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ドライブレコーダカバーに関する。
【背景技術】
【0002】
車両に設置されるドライブレコーダが利用されている。ドライブレコーダは、車両の周囲を撮影する用途に用いられる。ドライブレコーダは、車室内を撮影する用途に利用することができる。
【0003】
ドライブレコーダは、撮影した画像を記録媒体(メモリなど)に記録する。ドライブレコーダは、記録媒体を装着するための装着部を備える(特許文献1)。
ドライブレコーダが設置される車両は、個人所有の車両のみならず、レンタカーのような不特定多数の人が利用する車両が含まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2019-182392号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ドライブレコーダは、不特定多数の人が利用する車両に設置される場合、記録媒体が盗まれる可能性がある。
そこで、本開示の一局面においては、ドライブレコーダの記録媒体の盗難を抑制できるドライブレコーダカバーを提供することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一局面におけるドライブレコーダカバーは、第1本体部と、第2本体部と、連結部と、を備える。ドライブレコーダカバーは、ドライブレコーダの少なくとも一部を覆うように構成されている。
【0007】
前記第1本体部は、前記ドライブレコーダの第1部分を覆うように構成されている。前記第2本体部は、前記ドライブレコーダの前記第1部分とは異なる第2部分を覆うように構成されている。前記連結部は、前記第1本体部と前記第2本体部とを連結するように構成されている。
【0008】
前記連結部は、第1係合部と、第2係合部と、を備える。前記第1係合部は、前記第1本体部に形成されている。前記第2係合部は、前記第2本体部に形成される。前記第2係合部は、前記第1係合部と係合するように構成されている。
【0009】
前記ドライブレコーダは、前記第1部分および前記第2部分のうち少なくとも一方に、記録媒体装着部を備える。
このドライブレコーダカバーにおいては、連結部の前記第1係合部が前記第2係合部と係合することで、前記第1本体部と前記第2本体部とが連結される。これにより、ドライブレコーダカバーは、ドライブレコーダの前記第1部分および前記第2部分を覆うことができる。そして、ドライブレコーダカバーは、記録媒体装着部を覆う。このように、ドライブレコーダカバーが記録媒体装着部を覆うことで、記録媒体の盗難を抑制できる。
【0010】
次に、前記第1本体部は、当接面と、隣接外面と、を備えてもよい。前記当接面は、前記第2本体部に当接するように構成されてもよい。前記隣接外面は、前記第1本体部の外面であって前記当接面に隣接してもよい。前記第1係合部は、前記隣接外面に形成された凸状部を備えてもよい。
【0011】
前記第2係合部は、突出部と、係合凹部と、延設部と、を備えてもよい。前記突出部は、前記第1本体部の前記隣接外面に沿うように、前記第2本体部から突出してもよい。前記係合凹部は、前記突出部において、前記凸状部と係合するように構成されてもよい。前記延設部は、前記隣接外面に沿うように、前記突出部から延設されてもよい。
【0012】
このように構成されたドライブレコーダカバーにおいては、第1本体部と第2本体部とが連結部によって連結されている状態で、使用者が延設部に力を加えて第2係合部を変形させることで、凸状部と係合凹部との係合を解除できる。換言すれば、凸状部と係合凹部との係合が解除されるように、使用者が第2係合部を変形させることで、第1本体部と第2本体部との連結を容易に解除できる。
【0013】
これにより、ドライブレコーダからドライブレコーダカバーを容易に取り外すことができる。このため、ドライブレコーダの所有者が、記録媒体の装着作業あるいは取出し作業を行う際の、ドライブレコーダカバーの着脱作業の負担を軽減できる。
【0014】
次に、前記連結部は、さらに、ボルトを備えてもよい。前記ボルトは、ボルト頭部およびネジ軸部を備えてもよい。前記第1係合部は、ナット配置部を備えてもよい。前記ナット配置部は、ナットが配置されるように構成されてもよい。前記ナットは、前記ネジ軸部と螺合するように構成されてもよい。前記第2係合部は、前記延設部に、ボルト挿通孔を備えてもよい。ボルト挿通孔は、前記ネジ軸部を挿通するように構成されてもよい。前記ボルト挿通孔は、前記ボルト頭部の外径よりも小さい内径の開口部であってもよい。
【0015】
つまり、ボルトがボルト挿通孔を介してナットに螺合された状態では、延設部の変形がボルトにより抑制される。これにより、何らかの外的要因で第2係合部が変形することを抑制でき、予想外の外的要因によるドライブレコーダカバーの脱落を抑制できる。
【0016】
なお、第1本体部と第2本体部との連結を解除する場合には、ボルトを回すための工具(ドライバなど)を利用すればよい。ボルトをナットから外した状態であれば、使用者は容易に突出部と凸状部との係合を解除することができ、第1本体部と第2本体部との連結を容易に解除できる。
【0017】
次に、前記ボルト挿通孔は、前記ネジ軸部に螺合する螺合部を備えてもよい。
つまり、ボルトのネジ軸部がナットから外された後でも、ネジ軸部が螺合部と螺合するため、ボルトがボルト挿通孔から脱落するのを抑制できる。第1本体部と第2本体部との連結を解除する場合に、ボルトが脱落してボルトを紛失することを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】ドライブレコーダカバーの前側右上方からの斜視図である。
図2】ドライブレコーダカバーの後側左下方からの斜視図である。
図3】ドライブレコーダに装着された状態のドライブレコーダカバーの前側右上方からの斜視図である。
図4】ドライブレコーダに装着された状態のドライブレコーダカバーの後側左下方からの斜視図である。
図5】ドライブレコーダの前方右下方からの斜視図である。
図6】第1本体部と第2本体部とに分解したドライブレコーダカバーを示す分解斜視図である。
図7】第1本体部の内側を示した説明図である。
図8】第1本体部の底面部分を示した説明図である。
図9】第2本体部における第2係合部を拡大した拡大説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本開示が適用された実施形態について、図面を用いて説明する。
尚、本開示は、以下の実施形態に何ら限定されるものではなく、本開示の技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもない。
【0020】
[1.第1実施形態]
[1-1.全体構成]
図1図2図3および図4に示すように、ドライブレコーダカバー1は、ドライブレコーダ101の少なくとも一部を覆うように構成されている。換言すれば、ドライブレコーダカバー1は、ドライブレコーダ101の一部が露出される状態で、ドライブレコーダ101を覆うように構成されている。
【0021】
ドライブレコーダ101は、車両、特に四輪自動車の車室内に設置される。
図5に示すように、ドライブレコーダ101は、レコーダ本体110と、ステー130と、を備える。レコーダ本体110は、レコーダ本体110を車室内に固定するためのステー130に連結される。ステー130は、車室内に固定される。例えば、ステー130は、接着シートを介してフロントガラスWに接着固定される。
【0022】
以下の説明では、車両(図示省略)の前方を撮影するように取り付けられたドライブレコーダ101を基準にして、車両の方向を表す用語「上」「下」「右」「左」「前」「後」を用いて、ドライブレコーダカバー1の各部の構成について説明する。つまり、ドライブレコーダカバー1の「上」「下」「右」「左」「前」「後」は、それぞれ順に、ドライブレコーダ101が取り付けられた車両の「上」「下」「右」「左」「前」「後」に対応する。なお、「下面」については、「底面」ともいう。
【0023】
レコーダ本体110は、左右方向寸法が最も大きく、上下方向寸法が次に大きく、前後方向寸法が最も小さい直方体形状である。レコーダ本体110は、ドライブレコーダ101としての機能を実現するための電気的構成(図示省略)を収容する。レコーダ本体110は、前面にカメラ113を備え、後面にディスプレイ115を備え、底面に操作スイッチ群116を備える。カメラ113は、ドライブレコーダ101の前方を撮影するためのカメラである。ディスプレイ115は、ユーザ操作画面およびカメラ映像を表示する表示部である。操作スイッチ群116は、使用者(ユーザ)が各種操作を行うための操作部である。
【0024】
レコーダ本体110は、右側面に記録媒体装着部121を備える。記録媒体装着部121は、映像を記録するための記録媒体(メモリーカードなど)が装着されるように構成されている。
【0025】
図1図4に示すように、ドライブレコーダカバー1は、ドライブレコーダ101のレコーダ本体110よりも大きい略直方体形状であって、開口部を備える略直方体形状に形成されている。開口部は、ドライブレコーダ101の一部を露出するように構成されている。開口部は、例えば、後述する、カメラ用開口部11f、ディスプレイ用開口部13fである。
【0026】
図6に示すように、ドライブレコーダカバー1は、第1本体部11と、第2本体部13と、連結部15と、を備える。
第1本体部11は、ドライブレコーダ101の第1部分101a(図5参照)を覆うように構成されている。第1部分101aは、ドライブレコーダ101を前側と後側に二分したときの前側の一部である。第1部分101aは、図3におけるドライブレコーダ101のうち、第1本体部11で覆われる部分である。
【0027】
第2本体部13は、ドライブレコーダ101の第2部分101b(図5参照)を覆うように構成されている。第2部分101bは、ドライブレコーダ101を前側と後側に二分したときの後側の一部である。第2部分101bは、図4におけるドライブレコーダ101のうち、第2本体部13で覆われる部分である。
【0028】
連結部15は、第1本体部11と第2本体部13とを連結するように構成されている。
ドライブレコーダカバー1は、第1本体部11と第2本体部13との間にドライブレコーダ101を挟み込むように構成されている。ドライブレコーダカバー1は、第1本体部11と第2本体部13とが互いに連結することで、ドライブレコーダ101の少なくとも一部を覆うように構成されている。
【0029】
[1-2.第1本体部および第2本体部]
図6図7および図8に示すように、第1本体部11は、主面部11aと、第1側壁部11bと、第2側壁部11cと、第3側壁部11dと、第4側壁部11eと、を備える。
【0030】
主面部11aは、略長方形に形成されている。主面部11aは、曲面形状に形成されている。主面部11aは、カメラ用開口部11fを備える。カメラ用開口部11fは、ドライブレコーダ101のカメラ113に対応した位置に形成された開口部である。
【0031】
第1側壁部11bは、主面部11aの周縁における上側縁部から、曲面を介して一体に連続して立設された側壁である。第2側壁部11cは、主面部11aの周縁における右側縁部から、曲面を介して一体に連続して立設された側壁である。第3側壁部11dは、主面部11aの周縁における下側縁部(底面側縁部)から、曲面を介して一体に連続して立設された側壁である。第4側壁部11eは、主面部11aの周縁における左側縁部から、曲面を介して一体に連続して立設された側壁である。
【0032】
第1本体部11は、主面部11a、第1側壁部11b、第2側壁部11c、第3側壁部11d、第4側壁部11eによって、ドライブレコーダ101の第1部分101aを覆うように構成されている。
【0033】
図6および図9に示すように、第2本体部13は、主面部13aと、第1側壁部13bと、第2側壁部13cと、第3側壁部13dと、第4側壁部13eと、を備える。
主面部13aは、略長方形に形成されている。主面部13aは、ディスプレイ用開口部13fを備える。ディスプレイ用開口部13fは、ドライブレコーダ101のディスプレイ115に対応した位置に形成された開口部である。
【0034】
第1側壁部13bは、主面部13aの周縁における上側縁部から、曲面を介して一体に連続して立設された側壁である。第2側壁部13cは、主面部13aの周縁における右側縁部から、曲面を介して一体に連続して立設された側壁である。第3側壁部13dは、主面部13aの周縁における下側縁部(底面側縁部)から、曲面を介して一体に連続して立設された側壁である。第4側壁部13eは、主面部13aの周縁における左側縁部から、曲面を介して一体に連続して立設された側壁である。
【0035】
第2本体部13は、主面部13a、第1側壁部13b、第2側壁部13c、第3側壁部13d、第4側壁部13eによって、ドライブレコーダ101の第2部分101bを覆うように構成されている。
【0036】
図7図8に示すように、第1本体部11は、当接面11hと、隣接外面11iと、を備える。当接面11hは、第2本体部13に当接するように構成された面である。当接面11hは、第1側壁部11b、第2側壁部11c、第3側壁部11d、第4側壁部11eのそれぞれに形成される。隣接外面11iは、第1本体部11の外面であって当接面11hに隣接する外面である。隣接外面11iは、第1側壁部11b、第2側壁部11c、第3側壁部11d、第4側壁部11eのそれぞれの外面に形成される。隣接外面11iは、少なくとも第3側壁部11dの外面に備えられる構成であってもよい。
【0037】
第1本体部11は、3個の嵌合凸部11gを備える。3個の嵌合凸部11gは、それぞれ、第1側壁部11bの当接面11hに形成されている。3個の嵌合凸部11gは、それぞれ、上向きに突出する凸部を備える。
【0038】
図6に示すように、第2本体部13は、3個の嵌合孔13gを備える。3個の嵌合孔13gは、それぞれ、第1側壁部13bに形成されている。3個の嵌合孔13gは、それぞれ、3個の嵌合凸部11gと嵌合する形状の貫通孔である。3個の嵌合孔13gは、それぞれ、第1側壁部13bにおける所定位置に形成されている。この所定位置は、第1本体部11と第2本体部13とを連結するときに、3個の嵌合凸部11gに対応する位置である。
【0039】
ドライブレコーダカバー1がドライブレコーダ101の少なくとも一部を覆うときには、第1本体部11の第2側壁部11cおよび第2本体部13の第2側壁部13cは、ドライブレコーダ101における記録媒体装着部121に対応する位置に配置される。
【0040】
[1-3.連結部]
図2図4に示すように、連結部15は、第1係合部21と、第2係合部23と、ボルト25と、を備える。
【0041】
図8に示すように、第1係合部21は、第1本体部11における第3側壁部11dに形成されている。第1係合部21は、2つの凸状部21aを備える。2つの凸状部21aの各々は、第3側壁部11dの隣接外面11iから下向きに突出するように形成されている。
【0042】
図2図4図6図9に示すように、第2係合部23は、第2本体部13における第3側壁部13dに形成されている。第2係合部23は、突出部23aと、延設部23bと、を備える。
【0043】
突出部23aは、第2本体部13から突出するように形成されている。突出部23aは、第1本体部11における第3側壁部11dの隣接外面11iに沿うように突出する。突出部23aは、2つの係合凹部23cを備える。2つの係合凹部23cは、2つの凸状部21aと係合する。2つの係合凹部23cの各々は、凸状部21aと係合する貫通孔である。
【0044】
延設部23bは、突出部23aから延設されている。延設部23bは、第1本体部11における第3側壁部11dの隣接外面11iに沿うように、突出部23aから延設されている。
【0045】
図6図7に示すように、ボルト25は、ボルト頭部25aと、ネジ軸部25bと、を備える。ボルト頭部25aは、ボルト25の第1端部に形成されている。ネジ軸部25bは、外周に螺合溝を備える軸部である。
【0046】
図7図8に示すように、第1係合部21は、さらに、ナット配置部26を備える。ナット配置部26は、ナット27が配置されるように構成されている。ナット27は、ボルト25と螺合するように構成されている。ナット配置部26は、第1本体部11における第3側壁部11dに形成されている。
【0047】
図9に示すように、第2係合部23は、さらに、ボルト挿通孔23dを備える。ボルト挿通孔23dは、延設部23bに形成されている。ボルト挿通孔23dは、ネジ軸部25bを挿通するように構成された開口部である。ボルト挿通孔23dは、ボルト頭部25aの外径よりも小さい内径の開口部である。
【0048】
ボルト挿通孔23dは、螺合部23eを備える。螺合部23eは、ネジ軸部25bに螺合するように構成されている。螺合部23eは、ボルト挿通孔23dの内面に形成されている。螺合部23eは、3つの内向き突部23fを備える。3つの内向き突部23fの各々は、ボルト挿通孔23dの内面から内向きに突出している。3つの内向き突部23fの各々は、ボルト挿通孔23dの周方向にわたり均等に離間して配置されている。
【0049】
[1-4.ドライブレコーダカバーの装着手順および取外し手順]
ドライブレコーダ101に対するドライブレコーダカバー1の装着手順および取外し手順について説明する。
【0050】
ドライブレコーダカバー1の装着手順では、まず、第1段階で、第1本体部11と第2本体部13との間にドライブレコーダ101を挟み込むように、第1本体部11および第2本体部13を配置する。
【0051】
次の第2段階で、3個の嵌合凸部11gと3個の嵌合孔13gとをそれぞれ嵌合する。これにより、第1本体部11の上部と第2本体部13の上部とが互いに連結される。
次の第3段階で、第1本体部11の下部(底部)と第2本体部13の下部(底部)とを近づけることで、第1係合部21と第2係合部23とを互いに係合する。これにより、第1本体部11の下部(底部)と第2本体部13の下部(底部)とが互いに連結した状態となる。この結果、第1本体部11と第2本体部13とが連結されて、ドライブレコーダ101の少なくとも一部がドライブレコーダカバー1により覆われる。
【0052】
さらに、次の第4段階で、ボルト25をナット27に螺合する。このとき、ボルト25を回すための工具(ドライバなど)を使用する。これにより、ボルト25およびナット27によって、第1係合部21と第2係合部23とが強固に連結される。
【0053】
以上の手順を実行することで、ドライブレコーダカバー1の装着手順が完了する。この結果、ドライブレコーダカバー1は、ドライブレコーダ101の少なくとも一部を覆うとともに、記録媒体装着部121を覆う。
【0054】
次に、ドライブレコーダカバー1の取外し手順では、まず、第1段階で、ボルト25をナット27から取り外す。このとき、ボルト25を回すための工具(ドライバなど)を使用する。
【0055】
次の第2段階では、第1係合部21と第2係合部23との係合を解除する。具体的には、延設部23bが第1本体部11から離れるように、使用者が延設部23bを持ち上げる。このようにして、使用者が延設部23bに力を加えて第2係合部23を変形させることで、2つの凸状部21aと2つの係合凹部23cとの係合を解除できる。換言すれば、2つの凸状部21aと2つの係合凹部23cとの係合が解除されるように、使用者が第2係合部23を変形させることで、第1本体部11の底部と第2本体部13の底部との連結が解除される。
【0056】
次の第3段階で、3個の嵌合凸部11gと3個の嵌合孔13gとの嵌合を解除する。これにより、第1本体部11の上部と第2本体部13の上部との連結が解除される。
以上の手順を実行することで、ドライブレコーダカバー1の取外し手順が完了する。この結果、ドライブレコーダ101の記録媒体装着部121から、記録媒体を取り外すことができる。
【0057】
[1-5.効果]
以上説明したように、本実施形態のドライブレコーダカバー1は、連結部15の第1係合部21が第2係合部23と係合することで、第1本体部11と第2本体部13とが連結されるように構成されている。これにより、ドライブレコーダカバー1は、ドライブレコーダ101の少なくとも一部を覆うことができる。このように、ドライブレコーダカバー1が記録媒体装着部121を覆うことで、記録媒体の盗難を抑制できる。
【0058】
次に、ドライブレコーダカバー1においては、第1本体部11と第2本体部13とが連結部15によって連結されている状態で、使用者が延設部23bに力を加えて第2係合部23を変形させることで、2つの凸状部21aと2つの係合凹部23cとの係合を解除できる。換言すれば、2つの凸状部21aと2つの係合凹部23cとの係合が解除されるように使用者が第2係合部23を変形させることで、第1本体部11と第2本体部13との連結を容易に解除できる。
【0059】
これにより、ドライブレコーダ101からドライブレコーダカバー1を容易に取り外すことができる。このため、ドライブレコーダ101の所有者が、記録媒体の装着作業あるいは取出し作業を行う際の、ドライブレコーダカバー1の着脱作業の負担を軽減できる。
【0060】
次に、ドライブレコーダカバー1においては、ボルト25がボルト挿通孔23dを介してナット27に螺合された状態では、延設部23bの変形がボルト25により抑制される。これにより、何らかの外的要因で第2係合部23が変形することを抑制でき、予想外の外的要因によるドライブレコーダカバー1の脱落を抑制できる。
【0061】
次に、ドライブレコーダカバー1においては、ボルト25のネジ軸部25bがナット27から外された後でも、ネジ軸部25bが螺合部23eと螺合する。このため、ドライブレコーダカバー1は、ボルト25がボルト挿通孔23dから脱落するのを抑制できる。これにより。第1本体部11と第2本体部13との連結を解除する場合に、ボルト25が脱落してボルト25を紛失することを抑制できる。
【0062】
次に、ドライブレコーダカバー1は、ドライブレコーダ101の操作スイッチ群116を覆うように構成されている。つまり、ドライブレコーダカバー1を装着することで、操作スイッチ群116が第三者によって勝手に操作されるのを抑制できる。これにより、ドライブレコーダカバー1の装着前にドライブレコーダ101に設定された設定内容が、第三者によって変更されるのを抑制できる。
【0063】
[2.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲において、様々な態様にて実施することが可能である。
【0064】
(a)上記実施形態では、ボルト25およびナット27を備えるドライブレコーダカバー1について説明したが、本開示のドライブレコーダカバーは、ボルト25およびナット27を備えない構成であってもよい。このような構成であれば、ボルト25を回すための工具を用いることなく、ドライブレコーダカバー1の装着作業および取外し作業を実行できる。
【0065】
(b)上記実施形態では、第1係合部21が凸状部21aを備え、第2係合部23が係合凹部23cを備える構成について説明したが、ドライブレコーダカバー1はこのような構成に限られることはない。例えば、第1係合部が係合凹部を備え、第2係合部が凸状部を備える構成であってもよい。
【0066】
(c)上記実施形態では、ディスプレイ用開口部13fを備えるドライブレコーダカバー1について説明したが、本開示のドライブレコーダカバーは、ディスプレイ用開口部を備えない構成であってもよい。つまり、ドライブレコーダカバーは、ドライブレコーダ101のディスプレイ115を覆ってもよい。これにより、ドライブレコーダカバーは、ディスプレイ115を保護できる。換言すれば、ドライブレコーダカバーは、ディスプレイ115の破損を抑制できる。
【0067】
(d)上記実施形態では、操作スイッチ群116を覆うように構成されたドライブレコーダカバー1について説明したが、本開示のドライブレコーダカバーは、このような構成に限られることはない。例えば、ドライブレコーダカバーは、操作スイッチ用開口部を備えてもよい。これにより、ドライブレコーダカバーを装着した状態でも、使用者は操作スイッチ群を操作することができる。
【0068】
(e)上記実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素として分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合させたりしてもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、同様の機能を有する公知の構成に置き換えてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。なお、特許請求の範囲に記載した文言のみによって特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
【符号の説明】
【0069】
1…ドライブレコーダカバー、11…第1本体部、11…当接面、11g…嵌合凸部、11h…当接面、11i…隣接外面、13…第2本体部、13g…嵌合孔、15…連結部、21…第1係合部、21a…凸状部、23…第2係合部、23a…突出部、23b…延設部、23c…係合凹部、23d…ボルト挿通孔、23e…螺合部、25…ボルト、25a…ボルト頭部、25b…ネジ軸部、26…ナット配置部、27…ナット、101…ドライブレコーダ、101a…第1部分、101b…第2部分、110…レコーダ本体、121…記録媒体装着部。
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