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特許7396768グラントフリー伝送のためのアップリンクデータスケジューリングのためのシステムおよび方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-04
(45)【発行日】2023-12-12
(54)【発明の名称】グラントフリー伝送のためのアップリンクデータスケジューリングのためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 74/02 20090101AFI20231205BHJP
   H04W 72/52 20230101ALI20231205BHJP
   H04W 72/02 20090101ALI20231205BHJP
   H04W 74/08 20090101ALI20231205BHJP
【FI】
H04W74/02
H04W72/52
H04W72/02
H04W74/08
【請求項の数】 21
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021131691
(22)【出願日】2021-08-12
(62)【分割の表示】P 2019506393の分割
【原出願日】2017-08-09
(65)【公開番号】P2021182771
(43)【公開日】2021-11-25
【審査請求日】2021-09-10
(31)【優先権主張番号】62/373,675
(32)【優先日】2016-08-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】15/280,443
(32)【優先日】2016-09-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】504161984
【氏名又は名称】ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】テニー、ネイサン エドワード
(72)【発明者】
【氏名】アル-シャラシュ、マジン アリ
【審査官】青木 健
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-133743(JP,A)
【文献】特開2011-155336(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 - 99/00
H04B 7/24 - 7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのバッファのうちの第1のバッファ内の第1のデータのサイズと予め定められた閾値とを比較することで、グラントフリー伝送を実行するか否かを判断する段階と、
グラントフリー伝送が利用される場合に、グラントフリー伝送に利用可能な無線リソースの構成に基づいてグラントフリートランスポートブロック(GFTB)のサイズを決定する段階と、
グラントフリー伝送を実行すると判断した場合に、前記第1のデータで前記GFTBを埋め、埋められたGFTBを生成する段階と、
前記GFTBを媒体アクセス制御(MAC)層から物理層(PHY)に転送する段階と
を備え
前記少なくとも1つのバッファのうちの第2のバッファの第2のデータに対してはグラントフリー伝送が禁止されると判断する段階と、
前記第2のデータと共通部分を持たないように前記第1のデータを選択する段階と、
前記埋められたGFTBがグラントフリー伝送を承認されるか否かを判断する前記段階まで、前記第2のデータを前記第2のバッファ内に保持する段階と
を更に備える
方法。
【請求項2】
変調および符号化状態(MCS)構成、最大TBのサイズの少なくとも1つを含む無線リソースの前記構成を更に備える
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記埋められたGFTBがグラントフリー伝送を承認されるか否かを判断する段階と、
前記GFTBがグラントフリー伝送を承認されないと判断した場合に、前記第1のデータを前記第1のバッファに再格納する段階と、
前記GFTBがグラントフリー伝送を承認されると判断した場合に、グラントフリーアップリンクを使用して前記埋められたGFTBを送信する段階と
を更に備える
請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
グラントフリー伝送を実行するか否かを判断する前記段階は、
前記少なくとも1つのバッファ内の複数のパケットの少なくとも1つのサイズを決定する段階と、
前記複数のパケットの少なくとも1つのサイズを足し合わせて合計パケットサイズを出す段階と、
前記合計パケットサイズをサイズ閾値と比較する段階と、
前記合計パケットサイズが前記サイズ閾値より小さいかまたは等しいと判断した場合に、グラントフリー伝送を実行すると判断する段階と
を有する、
請求項1からのいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記合計パケットサイズが前記サイズ閾値より大きいと判断した場合に、グラントフリー伝送を実行しないと判断する段階を更に備える
請求項に記載の方法。
【請求項6】
グラントフリー伝送を実行しないと判断した場合に、前記複数のパケットのサブセットに対してグラントフリー伝送を実行するか否かを判断する段階
を更に備える
請求項またはに記載の方法。
【請求項7】
グラントフリー伝送を実行するか否かを判断する段階は、データ伝送のための予期されるグラントまでの時間を評価する段階を有する、
請求項1からのいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
グラントフリー伝送を実行するか否かを判断する段階は、データ伝送のためのグラントを要求する次の利用可能な機会までの最短時間を評価する段階を有する、
請求項1からのいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記GFTBを埋めることを開始した時間から前記GFTBを送信する時間まで、サービス要求(SR)を無効にする段階
を更に備える
請求項1からのいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記GFTBを埋める前記段階と前記埋められたGFTBを送信する前記段階との間において更なるデータを受信する段階と、
前記更なるデータを前記GFTBに追加するか否かを判断する段階と、
前記更なるデータを前記GFTBに追加すると判断した場合に、前記更なるデータを前記GFTBに追加する段階と
を更に備える
請求項1からのいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
グラントフリー伝送を実行するか否かを判断する段階は、ネットワークポリシを評価する段階を有する、
請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記少なくとも1つのバッファをコピーして、少なくとも1つのコピーバッファを生成する段階を更に備え、
前記GFTBを埋める段階は、前記少なくとも1つのコピーバッファの前記第1のデータにより前記GFTBを埋める段階を含む、
請求項1から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
GFTB失敗の場合に、前記少なくとも1つのコピーバッファを削除する段階
を更に備える
請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記GFTBを送信した場合に、前記第1のバッファから前記第1のデータを除去する段階
を更に備える
請求項1から13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
プロセッサと
前記プロセッサが実行するためのプログラムを記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体と
を備え、
前記プログラムは、
少なくとも1つのバッファのうちの第1のバッファ内の第1のデータのサイズと予め定められた閾値とを比較することで、グラントフリー伝送を実行するか否かを判断する手順と、
グラントフリー伝送に利用可能な無線リソースの構成に基づいてグラントフリートランスポートブロック(GFTB)のサイズを決定する手順と、
グラントフリー伝送を実行すると判断した場合に、前記第1のデータで前記GFTBを埋め、埋められたGFTBを生成する手順と、
前記GFTBを媒体アクセス制御(MAC)層から物理層(PHY)に転送する手順と
を実行させるための命令を含
前記命令は、
前記少なくとも1つのバッファのうちの第2のバッファの第2のデータに対してはグラントフリー伝送が禁止されると判断する手順と、
前記第2のデータと共通部分を持たないように前記第1のデータを選択する手順と、
前記埋められたGFTBがグラントフリー伝送を承認されるか否かを判断する前記手順まで、前記第2のデータを前記第2のバッファ内に保持する手順と
を実行させるための命令を更に備える、
ユーザ機器(UE)。
【請求項16】
前記命令は、
前記埋められたGFTBがグラントフリー伝送を承認されるか否かを判断する手順と、
前記GFTBがグラントフリー伝送を承認されないと判断した場合に、前記第1のデータを前記第1のバッファに再格納する手順と、
前記GFTBがグラントフリー伝送を承認されると判断した場合に、グラントフリーアップリンクを使用して前記埋められたGFTBを送信する手順と
を実行させるための命令を更に備える、
請求項15に記載のUE。
【請求項17】
グラントフリー伝送を実行するか否かを判断する手順を実行させるための前記命令は、
前記少なくとも1つのバッファ内のパケットの複数のパケットサイズを決定する手順と、
前記複数のパケットサイズを足し合わせて合計パケットサイズを出す手順と、
前記合計パケットサイズをサイズ閾値と比較する手順と、
前記合計パケットサイズが前記サイズ閾値より小さいかまたは等しいと判断した場合に、グラントフリー伝送を実行すると判断する手順と、
前記合計パケットサイズが前記サイズ閾値より大きいと判断した場合に、グラントフリー伝送を実行しないと判断する手順と
を実行させるための命令を有する、
請求項15または16に記載のUE。
【請求項18】
前記命令は、
前記GFTBを埋める前記手順と前記埋められたGFTBを送信する前記手順との間において更なるデータを受信する手順と、
前記更なるデータを前記GFTBに追加するか否かを判断する手順と、
前記更なるデータを前記GFTBに追加すると判断した場合に、前記更なるデータを前記GFTBに追加する手順と
を実行させるための命令を更に備える
請求項15から17のいずれか一項に記載のUE。
【請求項19】
前記命令は、前記少なくとも1つのバッファをコピーして、少なくとも1つのコピーバッファを生成する手順を実行させるための命令を更に備え、前記GFTBを埋める手順を実行させるための前記命令は、前記少なくとも1つのコピーバッファのうちの少なくとも1つのバッファの前記第1のデータから前記GFTBを埋める手順を実行させるための命令を有する、
請求項15から18のいずれか一項に記載のUE。
【請求項20】
プロセッサが実行するためのプログラムを記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記プログラムは、請求項1から14のいずれか一項に記載の方法を実行させるための命令を含む、
非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項21】
コンピュータに請求項1から14のいずれか一項に記載の方法を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して無線通信のためのシステムおよび方法に関し、特定の実施形態においては、グラントフリー伝送のためのアップリンクデータスケジューリングのためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
第5世代(5G)新無線(NR)伝送システムは、グラントフリーアップリンク伝送を特徴として含み得る。グラントフリーアップリンク伝送では、アップリンク用リソースのグラントを待機することなくパケットが送信される。グラントフリーアップリンク伝送は、容量を上げるべく、モノのインターネット(IoT)および他のシナリオに使用され得る。グラントフリーアップリンクは、例えば、センサまたは他のデバイスから時折来る報告、またはアプリケーションからのキープアライブパケット等といった断続的な小パケットの場合に特に有益なことがある。グラントフリー伝送を定期的に使用するサービスもあれば、グラントフリー伝送に適した小パケットと、許容可能な性能を得るためにアップリンクグラントを必要とするより大きなデータブロックとが入り混じったものを有するサービスもあってよい。
【0003】
いくつかの状況において、無条件にグラントフリー伝送を使用するよう構成された特定のサービスまたは特定のデータフローが存在してよい。したがって、これらのサービスまたはフローに対応するチャネルにグラントフリーメカニズムが使用されてよく、それによって、グラントフリー伝送を搬送するよう特別に割り当てられた論理チャネルの類がもたらされる。特定の論理チャネルがグラントフリー使用に割り当てられたとき、当該グラントフリー論理チャネルは、グラントフリーの物理層(PHY)リソース、すなわち、システム内の、グラントフリー伝送によって占有されることを許可されている物理層リソースのうちの一部、のみを使用する別個のスケジューラを有する。そのようなPHYリソースは、例えばタイミング、キャリアまたはサブキャリアの周波数、および符号割り当て等によって規定される無線リソースのサブセットと特徴付けられてよい。
【発明の概要】
【0004】
一実施形態にしたがって、方法は、少なくとも1つのバッファのうちの第1のバッファ内の少なくとも1つのパケットのサイズに基づいて、グラントフリー伝送を実行するか否かを判断する段階と、グラントフリー伝送が利用される場合に、グラントフリー伝送に利用可能な無線リソースの構成に基づいてグラントフリートランスポートブロック(GFTB)のサイズを決定する段階とを備える。当該方法はまた、バッファのうちの少なくとも1つからの第1のデータでGFTBを埋め、埋められたGFTBを生成する段階と、当該GFTBを媒体アクセス制御(MAC)層から物理層(PHY)に転送する段階とを備える。
【0005】
任意で、先の実施形態のいずれかにおいて、当該方法は、埋められたGFTBがグラントフリー伝送を承認されるか否かを判断する段階と、GFTBがグラントフリー伝送を承認されないと判断した場合に、第1のデータを第1のバッファに再格納する段階と、GFTBがグラントフリー伝送を承認されると判断した場合に、グラントフリーアップリンクを使用して埋められたGFTBを送信する段階とを更に備える。
【0006】
任意で、先の実施形態のいずれかにおいて、当該方法は、少なくとも1つのバッファのうちの第2のバッファの第2のデータについてはグラントフリー伝送を禁止すると判断する段階と、第2のデータと共通部分を持たないように第1のデータを選択する段階と、埋められたGFTBがグラントフリー伝送を承認されるか否かを判断する段階まで第2のバッファ内に第2のデータを保持する段階とを更に備える。
【0007】
任意で、先の実施形態のいずれかにおいて、当該方法では、グラントフリー伝送を実行するか否かを判断する段階は、少なくとも1つのバッファ内のパケットの複数のパケットサイズを決定する段階と、複数のパケットサイズを足し合わせて合計パケットサイズを出す段階と、合計パケットサイズをサイズ閾値と比較する段階と、合計パケットサイズがサイズ閾値より小さいかまたは等しいと判断した場合に、グラントフリー伝送を実行すると判断する段階と、合計パケットサイズがサイズ閾値より大きいと判断した場合に、グラントフリー伝送を実行しないと判断する段階とを有する。
【0008】
任意で、先の実施形態のいずれかにおいて、当該方法は、グラントフリー伝送を実行しないと判断した場合に、パケットのサブセットに対してグラントフリー伝送を実行するか否かを判断する段階を更に備える。
【0009】
任意で、先の実施形態のいずれかにおいて、当該方法では、グラントフリー伝送を実行するか否かを判断する段階は、データ伝送のための予期されるグラントまでの時間を評価する段階を有する。
【0010】
任意で、先の実施形態のいずれかにおいて、当該方法では、グラントフリー伝送を実行するか否かを判断する段階は、データ伝送のためのグラントを要求する次の利用可能な機会までの最短時間を評価する段階を有する。
【0011】
任意で、先の実施形態のいずれかにおいて、当該方法は、GFTBを埋めることを開始した時間からGFTBを送信する時間までサービス要求(SR)を無効にする段階を更に備える。
【0012】
任意で、先の実施形態のいずれかにおいて、当該方法は、GFTBを埋める段階と埋められたGFTBを送信する段階との間において更なるデータを受信する段階と、更なるデータをGFTBに追加するか否かを判断する段階と、更なるデータをGFTBに追加すると判断した場合に、更なるデータをGFTBに追加する段階とを更に備える。
【0013】
任意で、先の実施形態のいずれかにおいて、当該方法では、グラントフリー伝送を実行するか否かを判断する段階は、ネットワークポリシを評価する段階を有する。
【0014】
任意で、先の実施形態のいずれかにおいて、当該方法は、少なくとも1つのバッファをコピーして少なくとも1つのコピーバッファを生成する段階を更に備え、GFTBを埋める段階は、少なくとも1つのコピーバッファの第1のデータによりGFTBを埋める段階を有する。
【0015】
任意で、先の実施形態のいずれかにおいて、当該方法は、GFTB失敗の場合に、少なくとも1つのコピーバッファを削除する段階を更に備える。
【0016】
任意で、先の実施形態のいずれかにおいて、当該方法は、GFTBを送信した場合に、第1のバッファから第1のデータを除去する段階を更に備える。
【0017】
一実施形態にしたがって、ユーザ機器(UE)は、プロセッサと、プロセッサが実行するためのプログラムを記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体とを備える。当該プログラムは、少なくとも1つのバッファのうちの第1のバッファ内の少なくとも1つのパケットのサイズに基づいて、グラントフリー伝送を実行するか否かを判断する手順と、グラントフリー伝送に利用可能な無線リソースの構成に基づいてグラントフリートランスポートブロック(GFTB)のサイズを決定する手順とを実行させるための命令を含む。当該プログラムはまた、グラントフリー伝送を実行すると判断した場合に、第1のバッファからの第1のデータでGFTBを埋め、埋められたGFTBを生成するための手順と、GFTBを媒体アクセス制御(MAC)層から物理層(PHY)に転送する手順とを実行させるための命令を含む。
【0018】
任意で、先の実施形態のいずれかにおいて、当該UEでは、当該命令は、埋められたGFTBがグラントフリー伝送を承認されるか否かを判断する手順と、GFTBがグラントフリー伝送を承認されないと判断した場合に、第1のデータを第1のバッファに再格納する手順と、GFTBがグラントフリー伝送を承認されると判断した場合に、グラントフリーアップリンクを使用して埋められたGFTBを送信する手順とを実行させるための命令を更に備える。
【0019】
任意で、先の実施形態のいずれかにおいて、当該UEでは、当該命令は、少なくとも1つのバッファのうちの第2のバッファの第2のデータについてはグラントフリー伝送を禁止すると判断する手順と、第2のデータとの共通部分を持たないように第1のデータを選択する手順と、埋められたGFTBがグラントフリー伝送を承認されるか否かを判断する手順まで、第2のバッファ内に第2のデータを保持する手順とを実行させるための命令を更に備える。
【0020】
任意で、先の実施形態のいずれかにおいて、当該UEでは、グラントフリー伝送を実行するか否かを判断する手順を実行させるための命令は、少なくとも1つのバッファ内のパケットの複数のパケットサイズを決定する手順と、複数のパケットサイズを足し合わせて合計パケットサイズを出す手順と、合計パケットサイズをサイズ閾値と比較する手順と、合計パケットサイズがサイズ閾値より小さいかまたは等しいと判断した場合に、グラントフリー伝送を実行すると判断する手順と、合計パケットサイズがサイズ閾値より大きいと判断した場合に、グラントフリー伝送を実行しないと判断する手順とを実行させるための命令を有する。
【0021】
任意で、先の実施形態のいずれかにおいて、当該UEでは、当該命令は、GFTBを埋める手順と埋められたGFTBを送信する手順との間において更なるデータを受信する手順と、更なるデータをGFTBに追加するか否かを判断する手順と、更なるデータをGFTBに追加すると判断した場合に、更なるデータをGFTBに追加する手順とを実行させるための命令を更に備える。
【0022】
任意で、先の実施形態のいずれかにおいて、当該UEでは、当該命令は、少なくとも1つのバッファをコピーして少なくとも1つのコピーバッファを生成する手順を実行させるための命令を更に備え、GFTBを埋める手順を実行させるための命令は、少なくとも1つのコピーバッファのうちの少なくとも1つのバッファの第1のデータによりGFTBを埋める手順を実行させるための命令を有する。
【0023】
一実施形態にしたがって、非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、プロセッサが実行するためのプログラムを記憶し、当該プログラムは、少なくとも1つのバッファ内の少なくとも1つのパケットのサイズに基づいて、グラントフリー伝送を実行するか否かを判断する手順と、グラントフリー伝送に利用可能な無線リソースの構成に基づいてグラントフリートランスポートブロック(GFTB)のサイズを決定する手順とを実行させるための命令を含む。当該プログラムはまた、グラントフリー伝送を実行すると判断した場合に、少なくとも1つのバッファからの第1のデータでGFTBを埋め、埋められたGFTBを生成する手順と、GFTBを媒体アクセス制御(MAC)層から物理層(PHY)に転送する手順とを実行させるための命令を含む。
【図面の簡単な説明】
【0024】
本発明およびその利点のより完全な理解を期して、ここで、次の添付図面と併せて以下の説明が参照される。
【0025】
図1】グラントフリースケジューリングのための論理媒体アクセス制御(MAC)構造を示す。
【0026】
図2】いくつかの実施形態と関連付けられるデータを通信するための無線ネットワークの図を示す。
【0027】
図3】グラントフリースケジューリングのための一実施形態に係るMAC構造を示す。
【0028】
図4】いくつかの実施形態に係る、グラントフリーの、およびグラントに基づいたアップリンク伝送を示す。
【0029】
図5】いくつかの実施形態と関連付けられる順序外れのデータ伝送を示す。
【0030】
図6】いくつかの実施形態と関連付けられるグラントフリートランスポートブロック(GFTB)成功およびGFTB失敗を示す。
【0031】
図7】グラントフリーアップリンク伝送の一実施形態に係る方法のフローチャートを示す。
【0032】
図8】グラントフリーアップリンク伝送の別の実施形態に係る方法のフローチャートを示す。
【0033】
図9】グラントフリーアップリンク伝送の更なる実施形態に係る方法のフローチャートを示す。
【0034】
図10】一実施形態に係る処理システムのブロック図を示す。
【0035】
図11】一実施形態に係る送受信機のブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0036】
本発明の好適な実施形態の構造、製造、および使用が以下で詳細に説明される。しかしながら、本発明は多様な具体的状況において具現化され得る多数の適用可能な発明概念を提供することを理解されたい。説明される具体的な実施形態は、本発明を実施し使用するための具体的手法の例示に過ぎず、本発明の範囲を限定するものではない。
【0037】
ロングタームエボリューション(LTE)伝送システムでは、アップリンクスケジューリングが実行される。UEのデータキューは、送信待ちデータで埋められる。論理チャネル1つにつき1つのキューがあってよいが、UEの実装の詳細は異なっていてよい。他の例では、論理チャネル1つにつき1つより多くのキューがあり、または、キュー1つにつき1つより多くの論理チャネルがある。キューの状態に基づいて、UEはスケジューリング要求をネットワークに発行してアップリンクグラントを受信してよい。ネットワークからアップリンクグラントを受信した場合、UEはキュー内のデータからデータ伝送を埋め、当該グラントにおけるトランスポートブロックサイズを論理チャネルからのデータで優先度順に埋める。次に、アップリンク伝送でデータが送信される。
【0038】
受信済みの、実現されていないグラントがまだない場合、埋めるべきトランスポートブロックはない。例えば、LTEにおいて規定される論理チャネル優先順位付け手順といった、グラントに基づいた論理チャネル優先順位付け手順は、グラントが提供されたとみなし、データを送ってグラントを満たし、キューにデータを残すことも多い。グラントフリーロジックはスケジューリング要求を送らないが、その代わりにグラントフリー伝送を生じさせる。埋められるブロックサイズは、グラントフリー構成および/またはキュー内のデータに基づいており、グラントに基づいたロジックの場合のような、グラントによって構成されるトランスポートブロックサイズに基づいているわけではない。グラントフリー伝送の構築中に到着した更なるデータが、特にその新しく到着したデータが、ブロックを埋めるために既に使用されているデータより優先度の高いデータである場合は、対処される必要がある。
【0039】
いつデータをグラントフリーで送るべきかを判断するための基準は、パケットサイズ、バッファサイズ、バッファ状態、および論理チャネルのタイプなどの他の基準などの複数の考慮事項に基づいてよい。パケットサイズに基づいたグラントフリー伝送は、可変なデータレートを有するベアラに柔軟性を提供する。データサービスは、単一の論理チャネルにおいて多重化された、または単一のフローにおいてですら多重化された、複数のタイプのデータとなってしまうことがある。例えば、インスタントメッセージング(IM)クライアントは、大パケットを有する可能性のあるメッセージデータと、小パケットであるキープアライブパケットとに同一のベアラ/論理チャネルを使用してよい。そのような状況では、小さい割り当てに適合するという理由で小パケットがグラントフリー伝送によく適し得る一方、メッセージデータ用のより大きなパケットは、許容可能なパケットエラーレートで、グラントフリーで送るには大きすぎることがあり、および/または、グラントフリー伝送のためにシステムが構成したブロックサイズに対して大きすぎることがある。グラントフリー伝送は、グラントを待機することなく次のグラントフリーアップリンク機会において送信され得るので、通信遅延時間を低減する。更に、グラントフリー伝送は、グラント要求およびグラント応答メッセージを使用しないことによって帯域幅を小さくする。しかしながら、グラントフリー伝送は、異なる送信機間の競合の可能性を伴うことがあり、データ損失を招く。
【0040】
いくつかの論理チャネルが、グラントフリー使用にはあまり適していない場合がある。例えば、グラントフリー構成は、競合する恐れがあるので、論理チャネルの信頼性基準を満たさないことがある。したがって、特定の論理チャネルはグラントフリー使用を禁止され得る。この禁止は、ユーザ機器(UE)に起因するもの、ネットワークに起因するもの、またはUEとネットワークの両方に起因するものであってよく、また、この禁止は、事前に規定されるものであってよい。あるいは、この禁止は、実装上の基準に基づいて決定されてよい。常に、UEアップリンクスケジューラ、またはネットワークの構成用エンティティが論理チャネルを評価し、グラントフリー使用が許容可能か否かを判断してよい。
【0041】
一実施形態において、グラントフリーメカニズムが、パケットサイズに基づいて使用される。媒体アクセス制御(MAC)層は、グラントフリーの、およびグラントに基づいたアップリンクパケットスケジューリング手順を使用してアップリンクスケジューリングを実行する。一実施形態において、第2層メカニズムが、アップリンクグラントなしのUEからの送信をスケジューリングする。小パケットがグラントフリーで送信されてよい一方、大パケットはグラントに基づいて送信される。
【0042】
図1は、論理チャネルに基づいたグラントフリースケジューリングのためのMAC構造200を示す。サービスA202およびサービスB204は共にグラントフリー伝送を許可し、一方でサービスC206はグラントフリー伝送を許可しない。サービスC206は、例えばグラントフリー伝送に利用可能とされていない無線リソースといった別個の無線リソースをグラント毎に使用する。サービスA202は、アップリンク伝送のためにMACサービスデータユニット(SDU)A208をキューに投入し、サービスB204は、アップリンク伝送のためにMAC SDU B210をキューに投入し、サービスC206は、アップリンク伝送のためにMAC SDU C212をキューに投入する。MAC SDU A208およびMAC SDU B210がグラントフリー論理チャネルを使用する一方、MAC SDU C212はグラントに基づいた論理チャネルを使用する。グラントフリー論理チャネル214とグラントに基づいた論理チャネル216とに基づいて、論理チャネル優先順位付け(LCP)212が実行される。物理層伝送のためのトランスポートブロックに対応するMACプロトコルデータユニット(PDU)220が、LCP218に基づいて形成される。
【0043】
図2は、いくつかの実施形態に係る、データを通信するためのネットワーク100を示す。ネットワーク100は、カバレージエリア106を有する通信コントローラ102と、UE104およびUE105を含む複数のUEと、バックホールネットワーク108とを備える。この実施形態では2つのUEが図示されているが、さらに多くのUEが存在してよい。通信コントローラ102は、UE104およびUE105とのアップリンク(破線)接続および/またはダウンリンク(点線)接続を確立することによって無線アクセスを提供可能な任意のコンポーネントであってよく、基地局、ノードB、拡張ノードB(eNB)、アクセスポイント、ピコセル、フェムトセル、リレーノード、および他の無線対応デバイスなどであってよい。アップリンクデータ伝送は、グラントに基づいていても、またはグラントフリーであってもよい。UE104およびUE105は、通信コントローラ102との無線接続を確立することが可能な任意のコンポーネントであってよく、ユーザ機器(UE)、携帯電話、スマートフォン、タブレット、またはセンサ等といったものであってよい。バックホールネットワーク108は、通信コントローラ102とリモートエンドとの間でのデータの交換を可能にする任意のコンポーネントまたはコンポーネント群であってよい。いくつかの実施形態において、ネットワーク100は、リレー等といった他の様々な無線デバイスを含んでよい。
【0044】
図3は、パケットサイズまたはバッファサイズに基づいたグラントフリースケジューリングのためのMACデータ処理手順300を示す。サービスA302、サービスB304、およびサービスC306という複数のサービスは異なる論理チャネルを使用するが、まとめてスケジューリングされる。サービスA302は、アップリンク伝送のためにMAC SDU A308をキューに投入し、サービスB304は、アップリンク伝送のためにMAC SDU B310をキューに投入し、サービスC306は、アップリンク伝送のためにMAC SDU C310をキューに投入する。MAC SDU A308は論理チャネルA312に対応し、MAC SDU B310は論理チャネルB314に対応し、MAC SDU C310は論理チャネルC316に対応している。
【0045】
LCP318は、論理チャネルA312、論理チャネルB314、および論理チャネルC316のアップリンクスケジューリングを実行する。LCP318は、様々なサイズのMAC PDUを生成し、次に、当該MAC PDUはグラントフリー伝送用とグラントに基づいた伝送用とに分けられてよい。いくつかの論理チャネルが、スケジューリング中にLCP318によって配慮される遅延要件を有していてよい。いくつかの論理チャネルが、LCP318によるグラントフリー伝送を許可しなくてよい。LCPエンジンを含むプロトコル層が、SDUからPDUを生成する。MAC層がパケットデータを処理するとき、SDUはパケットと称されてよい。いくつかのPDU、例えばMAC PDU1 320などの大きなPDUが、グラントに基づいた伝送に割り当てられ、一方で他のPDU、例えばMAC PDU2 322などの小さいPDUが、グラントフリー伝送に割り当てられる。これらのパケットはPHY層に伝達される。MAC PDU1 320がグラントに基づいたPHY324に伝達される一方、MAC PDU2 322は、グラントフリーのPHY層326に伝達される。
【0046】
一実施形態が、アップリンクスケジューリングの論理チャネル優先順位付けの態様を提供し、いくつかの実施形態において、LTEのモデルに適合してよい。1または複数のサービスからのUEアップリンクデータが論理チャネル上を伝搬する。従来のグラントに基づいた動作では、スケジューラはネットワークにグラントを要求する。次に、ネットワークは、UEが送信を承認されることとなるトランスポートブロック(TB)のパラメータを含むグラントを発行する。次に、UEは、チャネルの優先度にしたがってTBを埋める。各論理チャネルは、スケジューリングされるべきデータの独自のキューを有してよい。データは、優先度に基づいてキューから処理されてよいので、より優先度の高いデータがより早く送信される。UEが異なればアップリンクの詳細は別様に実装されてよいが、結果的に所与の入力セットに対しては同一のスケジューリング出力がもたらされる。
【0047】
いくつかの論理チャネルは、遅延に関する要件を有してよい。一例では、グラントフリー手法において論理チャネルの遅延要件が満たされる。いくつかの論理チャネルは、グラントフリー使用を禁止されてよい。例えば、いくつかの論理チャネルは、競合を防止し、サービスを保証するために、グラントの使用を必要としてよい。一実施形態において、グラントフリーアップリンクトランスポートブロックを構築するための構成を、UEは事前に分かっている。当該構成は、例えば、通信コントローラから、前のメッセージにおいて受信されてよい。あるいは、当該構成はUEにインストールされる。当該構成は、変調および符号化状態(MCS)構成、最大TBサイズ、およびグラントフリーアップリンクの他の特性を含んでよい。信頼性および/または再送が無線リンク制御(RLC)プロトコルによって提供され、MAC層は、グラントフリー伝送が問題なく受信されたか否かを考慮する必要はない。
【0048】
グラントフリー伝送は、スケジューリング要求(SR)を送るか否かをUEが評価する同一のループにおいて考慮されてよい。入来するデータがアップリンク伝送のために到着したとき、UEは、当該データをグラントフリー伝送において送るのか、またはグラントに基づいた伝送において送るのかを評価する。一例において、UEは、アップリンクデータバッファの状態がグラントフリー伝送に適合しているか否かを判断する。グラントフリー使用としてみなされないものを除くアップリンクデータバッファ内のデータが十分小さく、当該データが、合計するとグラントフリートランスポートブロックに対して許可されるサイズより小さい場合は、当該バッファの状態はグラントフリー伝送に適合し得る。いくつかの例において、UEは、全てのサービスではなく、一部のサービスからのデータでトランスポートブロックを埋めることを許可してよい。例えば、ある1つのサービスからの小パケットがあり、また、別のサービスからの大パケットがある場合、小パケットはグラントフリー伝送で、それ自体で送られてよく、一方、大パケットはグラントに基づいた伝送で送られる。
【0049】
一実施形態において、スケジューラは、グラントを取得することなく、アップリンクバッファからのデータでグラントフリートランスポートブロック(GFTB)を構築する。グラントフリー構成に応じて、サイズおよびMCSなどのPHYパラメータが設定される。GFTBは、埋められてから、グラントフリー無線リソースにおける送信のためにPHYに送出され得る。グラントフリー伝送に割り当てられていないデータは、グラントに基づいた伝送のために従来のLCPに向かう。
【0050】
図4は、いくつかの実施形態に係るグラントフリー伝送およびグラントに基づいた伝送400を示す。キューC406は、グラントフリー伝送を許可されていないデータを有する。このデータは、グラントに基づいた伝送のためにLCPに送られる(412)。キューB404は別のキューであり、示されている時点ではデータを含まない。キューA402は、グラントフリー伝送での送信を許可されているデータを含む。当該データは、論理トランスポートブロックオブジェクトであるGFTB408に読み込まれる。GFTBは、PHY層に送出される(414)。キューA402からのデータにパディングを追加して、GFTB410を埋めることを完了する。
【0051】
論理チャネル優先順位付けと同様に、スケジューラがMAC SDUにおいて動作する。利用可能なグラントフリーアップリンクリソースが適時、制限されてよい。例えば、グラントフリー伝送の実行を承認されるまで長時間かかりそうな場合、グラントに基づいた伝送を使用する方が速い場合があるので、GFTBは構築されなくてよい。更に、SR機会までの近さが考慮されてよい。例えば、程なくSR機会がある場合、グラントフリー伝送は使用されなくてよい。なぜなら、グラントフリー伝送を利用するよりもグラントを待機した方が速い場合があるからである。その時間的な基準は、サービスによって決まるものであってよい。例えば、マシンタイプ通信(MTC)であれば、SRの過負荷を回避するべくグラントフリー伝送を選んでよい。MTCは、低遅延要件も有してよい。その一方で、モバイルゲーム、ビデオレンダリング、遠隔制御、および安全性モニタリング、クラウド接続、および車車間無線通信などの信頼性が要求されるサービスは、好ましくは、グラントに基づいた伝送を使用してよい。
【0052】
グラントフリー伝送およびグラントに基づいた伝送では、キュー内容の全てがGFTBに収まるわけではない場合、通常、スケジューラはGFTBの構築を試みないことが多い。いくつかの例では、スケジューラは、キュー内容がGFTBに収まらない場合、GFTBを構築する。例えば、優先度の高いデータがグラントフリーで送られてよく、残りのデータはグラントに基づいた伝送のためにキューに投入されてよい。その後、残りのデータのためにグラントが要求される。
【0053】
GFTBの構築中に、更なるデータが到着することがある。一例において、構築されているGFTBは、更なるデータが追加されることなく送られ、更なるデータは、後にアップリンク伝送にスケジューリングされる。別の例では、GFTBは中断され、元のデータと更なるデータとで優先順位付けプロセスが再開される。更なる例では、空間が許せばGFTBに新しいデータが追加され、残りのデータはキューに残される。
【0054】
グラントフリー伝送およびグラントに基づいた伝送の一例において、GFTBの構築中にSRは送られない。なぜなら、GFTB構築段階中にグラントを受信すると、LCPとGFTBとの間で衝突が生じ得るからである。LCPがグラントを待機中であるとき、グラントが受信されるまでGFTB構築は遅らされてよい。いくつかの状況では、例えばサービス別グラントがある場合、LCPがグラントを待機する間も依然としてGFTBが構築される。例えば、サービスBに対してグラントを待機中に、サービスAに対してGFTBが構築されてよい。
【0055】
アップリンクデータスケジューリングの一実施形態に係る方法が、UEのアップリンクスケジューラによって実行されてよい。グラントフリー伝送が禁止されているとき、アップリンクスケジューラは、恒久的にまたは一時的に、グラントフリー伝送を実行しない。グラントフリー伝送は、例えば、ネットワークポリシに起因して、UEが既にグラントを待機中であるという理由で、または、次のグラントフリー伝送機会までの時間が閾値を超えているという理由で、禁止されてよい。
【0056】
バッファ内容がグラントフリー使用に適合していない場合、通常のスケジューリングが実行される。バッファ内容がグラントフリー伝送に適合している場合、グラントフリー伝送が実行される。LCPが実行され、出力されたTBのサイズは、GFTBのサイズに等しい。グラントフリー伝送を許可されていないあらゆるバッファからのデータは排除される。出力されたPDUがグラントフリー伝送条件を満たすとき、PDUはグラントフリーリソースにおける送信のためにPHY層に伝達される。その一方で、出力されたPDUがグラントフリー伝送条件を満たさないとき、データはスケジューリングのためにバッファに再格納される。SR禁止が使用されている場合は、SR禁止が解除される。SR送信を禁止することによって、グラントフリー伝送とグラントに基づいた伝送との間の競合状態を防ぎ得る。GFTBが送信される前に到着したデータが、SRの送信を誘発し得る。これによって、LCPを配慮することなく、順序外れのデータ送付がもたらされ得る。
【0057】
図5は、いくつかの実施形態に係る、順序外れのデータ送付を処理するための手順500を示す。初めに、バッファ502にデータが存在する。この初期データは、グラントフリー伝送のためにGFTB504内に配置される。GFTB504が形成された後だがグラントフリー伝送が成される前に、新しいデータ520が到着し、バッファ506内に配置される。当該新しいデータは、GFTB504に対しては大きすぎる。また、当該新しいデータの優先度は、GFTB504内のデータの優先度より低い。SR508が送信され、グラント機会を要求する。SR508に応答してグラント510が受信され、新しいデータ514がアップリンクデータ512として送信される。
【0058】
後にグラントフリー伝送(Tx)リソース516が利用可能となり、GFTB504内のデータがアップリンクデータ518として送信される。この例において、当該データは、グラントフリーで送信されるがために遅れる。
【0059】
順序外れのデータ伝送を防ぐべく、GFTBの構築中はSR送信の送信が防止されてよい。しかしながら、この手法は後の到着データを遅らせ、初期データにとって有益とならない。別の例では、SR機会が次のグラントフリー伝送リソースの前である場合は、GFTB形成が禁止される。
【0060】
アップリンクデータスケジューリングのシステムの実施形態が、構築されたMAC PDUがGFTBに収まらない場合のための復元方法を提供し得る。これは、データをバッファに追加する競合状態、次のグラントフリー伝送機会前にグラントフリーパラメータを変更する再構成、または他の理由によって引き起こされ得る。
【0061】
構築されたMAC PDUがGFTBに収まらない場合、または、MAC PDUが構築された後にそれに対してグラントフリー伝送が利用可能ではない場合にデータを復元するべく、UEは、データをバッファに再格納する。したがって、当該データにはその後のスケジューリングが考慮され得る。データの再格納には様々な方法が使用されてよい。一例では、GFTBを埋めるとき、バッファのコピーが行われる。コピーバッファからのデータがGFTB内に配置される。バッファがコピーされた後に到着したデータは、元のバッファにおいて元のデータの後に配置される。GFTBが失敗した場合、バッファのコピーは破棄される。GFTBが成功した場合、データは元のバッファから除去され、新しいデータは元のバッファに残る。
【0062】
図6は、いくつかの実施形態に係る、GFTBの生成に失敗した場合および成功した場合のGFTB手順530を示す。左側がGFTB成功であり、右側がGFTB失敗である。GFTB成功の場合、データは元のバッファ532内にある。元のバッファ532がコピーされて、コピーバッファ538が形成される。コピーバッファ538からのデータがGFTB540内に配置される。その間に新しいデータが到着する。新しいデータは、元のバッファ536において元のデータの後に配置される。GFTB540内のデータに対してアップリンク(UL)伝送538が実行される。アップリンク伝送が実行されたことに応答して、元のデータは元のバッファ540から除去される。
【0063】
同様に、GFTB失敗の場合、データが元のバッファ542内にある。元のバッファ542がコピーされて、コピーバッファ544が形成される。UEは、コピーバッファ544からのデータをGFTBの中に配置しようと試みる。しかしながら、GFTB失敗546が起こる。その間に新しいデータが到着する。新しいデータは、元のバッファ548において、元のデータの後に配置される。GFTB失敗が発生したとき、コピーバッファ544は削除される。元のデータは、元のバッファ549において、新しいデータの前に残る。
【0064】
図7は、グラントフリー伝送を実行する一実施形態に係る方法のフローチャート550を示す。初めに、当該方法はブロック552において開始する。
【0065】
次に、ブロック554において、UEは、現在グラントフリー伝送が許可されるか否かを判断する。グラントフリー伝送は、信頼性基準により、論理チャネルによるグラントフリー使用の禁止により、または、実装基準に基づいて、禁止されてよい。グラントフリー伝送の許可を判断する上で、アップリンクバッファの状態が考慮されてよい。現在グラントフリー伝送が許可されない場合、UEはブロック572に進む。
【0066】
ブロック572において、UEは当該方法を終了し、グラントに基づいたアップリンクスケジューリング手順が実行される。当該方法は、ブロック570において終了する。
【0067】
その一方、現在グラントフリー伝送が許可される場合、UEはブロック556に進む。ブロック556において、UEは、グラントフリー伝送に適格なデータを収集する。そのようなデータが、キューから、例えばn個のキュー558から、収集される。
【0068】
ブロック560において、UEは、当該適格なデータによりGFTB562を埋める。GFTB562にキュー内のパケットが入る十分な余裕がある場合、データはGFTB562内に配置されてよい。いくつかの実施形態において、キューの内容の全てがGFTBに収まり得る場合にのみ、GFTBが埋められる。他の実施形態において、GFTBは、キューの内容の一部のみによって埋められる。
【0069】
ブロック564において、UEは、GFTBが送信を承認されるか否かを判断する。GFTBは、グラントフリーアップリンク機会があるときに送信を承認されてよい。GFTBが送信を承認された場合、UEは、ブロック568に進む。
【0070】
ブロック568において、UEは、グラントフリー伝送のためにデータをGFTBからPHYに伝達する。次に、当該方法はブロック570において終了する。
【0071】
その一方、GFTBが送信を承認されない場合、UEはブロック566に進み、当該ブロックにおいて、GFTBデータは入力キューに再格納される。GFTB失敗が発生した。次に、当該方法は、ブロック570において終了する。
【0072】
図8は、グラントフリー伝送を実行する一実施形態に係る方法のフローチャート900を示す。初めに、ブロック902において、UEは、グラントフリー伝送を実行するか否かを判断する。UEは、アップリンク用データのサイズに基づいて、グラントフリー伝送を実行するか否かを判断してよい。例えば、UEは、バッファ内のパケットのサイズを決定する。パケットのサイズが足し合わされて、バッファ内のパケットの合計サイズが決定される。パケットの合計サイズが閾値と比較される。UEは、パケットの合計サイズがサイズ閾値より小さいかまたは等しいとき、グラントフリー伝送を実行すると判断し、パケットの合計サイズがサイズ閾値より大きいとき、グラントフリー伝送を実行しないと決定する。あるいは、合計パケットサイズが閾値より大きいとき、UEは、パケットの一部に対してグラントフリー伝送を実行すると決定する。更なる例では、グラントフリー伝送を実行すると決定するとき、UEは、グラントに基づいたデータ伝送のための予期されるグラントの時間、または、次のグラントフリーデータ伝送機会の時間を考慮する。次のグラントフリーデータ伝送機会までの時間が閾値より小さい場合、UEは、グラントフリーデータ伝送を実行すると決定し、次のグラントフリーデータ伝送機会までの時間が閾値より大きいかまたは等しい場合、UEは、グラントフリーデータ伝送を実行しないと決定する。次のグラントが程なく得られると予期される場合、UEは、グラントフリーデータ伝送を実行しないと決定し、次のグラントを得るまで比較的長時間かからないと予期される場合、UEは、グラントフリーデータ伝送を実行すると決定する。例えば、次のグラントフリー伝送機会の前に次のグラントが得られると予期される場合、UEは、グラントフリー伝送を実行しないと決定する。別の例では、UEは、ネットワークポリシに基づいてグラントフリーデータ伝送を実行するか否かを判断する。例えば、ネットワークポリシは、特定の論理チャネルに対してグラントフリーデータ伝送を禁止することがある。UEがグラントフリー伝送を実行しないと決定したとき、当該方法はブロック918において終了する。
【0073】
UEがグラントフリー伝送を実行すると決定した場合、UEは、ブロック904においてGFTBのサイズを決定する。GFTBのサイズは、グラントフリー伝送に利用可能な無線リソースの構成に基づいて決定される。GFTBは、次のグラントフリー伝送機会に対して割り振られるサイズに設定されてよい。
【0074】
UEは、ブロック906においてGFTBを埋める。バッファからのパケットがGFTBに配置される。いくつかの例では、バッファはコピーされ、コピーバッファからのパケットがGFTBに配置される。
【0075】
いくつかの実施形態では、ブロック908において、UEは、GFTBを埋めることを開始した後にスケジューリング要求を無効にする。スケジューリング要求を無効にすることによって、次のフリーアップリンク機会前の、グラントに基づいたアップリンク機会の発生が防止されてよい。他の例では、スケジューリング要求は無効にされず、ブロック908は実行されない。
【0076】
GFTBが埋められた後、ブロック910において、UEは、GFTBがアップリンク伝送を承認されるか否かを判断する。例えば、GFTBに対して適切なサイズとなっているグラントフリー伝送機会がある場合、GFTBは、アップリンクを承認される。間近に迫ったグラントフリーアップリンク機会がない場合、GFTBはアップリンクを承認されない。
【0077】
GFTBがアップリンク伝送を承認された場合、ブロック912において、GFTBはMAC層からPHY層に伝達される。次に、ブロック914において、GFTBは、グラントフリーアップリンクを使用して送信され、当該方法は、ブロック918において終了する。
【0078】
GFTBがアップリンクを承認されない場合、ブロック916において、データが復元され、バッファに再格納される。一例において、データはGFTBからバッファに移される。他の例では、GFTB内のデータは、バッファ内のデータのコピーであり、GFTBは破棄される。次に、当該方法は、ブロック918において終了する。
【0079】
図9は、グラントフリーデータ伝送の一実施形態に係る方法のフローチャート800を示す。方法800において、UEは既に、グラントフリー伝送を実行すると決定済みである。
【0080】
ブロック802において、UEは、バッファのコピーを作成する。元のデータは元のバッファに残り、グラントフリー伝送に失敗した場合、または、グラントに基づいた伝送を使用する方が速い場合には、グラントに基づいたデータ伝送で当該元のデータが送信され得る。バッファのコピー内のデータがグラントフリー伝送に使用される。
【0081】
ブロック804において、コピーバッファからのデータを使用して、GFTBを埋めることを開始する。
【0082】
GFTBを埋めることを開始した後だがGFTBを送信する前に、ブロック806において、UEは、アップリンク伝送用の更なるデータを受信する。
【0083】
ブロック808において、次にUEは、GFTB内に更なるデータが入る十分な余裕があるか否かを判断する。GFTB内に更なるデータが入る十分な余裕がない場合、更なるデータはGFTBに追加されない。一例において、ブロック814において、GFTB送信が通常通り進められ、当該新しいデータは、グラントフリー伝送またはグラントに基づいた伝送のいずれかで別途対処される。あるいは、ブロック818においてデータがGFTBから除去されて、ブロック820において、コピーされたデータがコピーバッファから除去される。グラントに基づいた伝送で、元のデータと更なるデータとを含む元のバッファ内のデータが送信される。UEはブロック814に進む。
【0084】
GFTB内に更なるデータが入る十分な余裕がある場合、ブロック810において、更なるデータがGFTBに追加される。更なるデータは、コピーバッファの中にコピーされてよく、次に、グラントフリーデータ伝送のためにGFTBの中にロードされてよい。
【0085】
ブロック812において、UEは、GFTBが送信を承認されるか否かを判断する。GFTBが送信を承認されない場合、ブロック820において、データはバッファのコピーから除去される。元のバッファ内のデータに対してグラントに基づいたデータ伝送が実行され、当該方法は、ブロック822において終了する。
【0086】
その一方、GFTBがアップリンクを承認された場合、ブロック814において、GFTBはグラントフリーアップリンクを使用して送信される。ブロック816において、元のバッファからのデータが除去され、当該方法はブロック822において終了する。
【0087】
図10は、本明細書において説明されている方法を実行するための一実施形態に係る処理システム600のブロック図を示す。当該システムは、ホストデバイスに導入されてよい。示されるように、処理システム600は、プロセッサ604とメモリ606とインタフェース610~614とを備え、それらは図10に示す通りに配置されてよい(または、示す通りに配置されなくてもよい)。プロセッサ604は、計算および/または他の処理関連タスクを実行するよう構成される任意のコンポーネントまたはコンポーネント群であってよく、メモリ606は、プロセッサ604が実行するためのプログラムおよび/または命令を格納するよう構成される任意のコンポーネントまたはコンポーネント群であってよい。一実施形態において、メモリ606は、非一時的コンピュータ可読媒体を含む。インタフェース610、612、614は、処理システム600が他のデバイス/コンポーネントおよび/またはユーザと通信することを可能にする任意のコンポーネントまたはコンポーネント群であってよい。例えば、インタフェース610、612、614の1または複数は、データ、制御、または管理メッセージをプロセッサ604からホストデバイスおよび/または遠隔デバイスにインストールされたアプリケーションへと伝えるよう構成されてよい。別の例として、インタフェース610、612、614の1または複数は、ユーザまたはユーザデバイス(例えば、パーソナルコンピュータ(PC)等)が処理システム600とインタラクト/通信することを可能にするよう構成されてよい。処理システム600は、図10には図示されていない、長期記憶媒体(例えば、不揮発性メモリ等)などの更なるコンポーネントを含んでよい。
【0088】
いくつかの実施形態において、処理システム600は、遠隔通信ネットワークにアクセスするネットワークデバイスに含まれるか、またはそうでない場合、遠隔通信ネットワークの一部であってよい。一例において、処理システム600は、無線または有線の遠隔通信ネットワーク内のネットワーク側デバイス内にあり、当該遠隔通信ネットワーク内の基地局、中継局、スケジューラ、コントローラ、ゲートウェイ、ルータ、アプリケーションサーバ、または任意の他のデバイスなどである。他の実施形態において、処理システム600は、無線または有線の遠隔通信ネットワークにアクセスするユーザ側デバイス内にあり、移動局、ユーザ機器(UE)、パーソナルコンピュータ(PC)、タブレット、ウェアラブル通信デバイス(例えば、スマートウォッチ等)、または遠隔通信ネットワークにアクセスするよう構成される任意の他のデバイスなどである。
【0089】
いくつかの実施形態において、インタフェース610、612、614の1または複数は、遠隔通信ネットワークを介してシグナリングを送信および受信するよう構成される送受信機に処理システム600を接続する。図11は、遠隔通信ネットワークを介してシグナリングを送信および受信するよう構成される送受信機700のブロック図を示す。送受信機700は、ホストデバイスに導入されてよい。示されるように、送受信機700は、ネットワーク側インタフェース702とカプラ704と送信機706と受信機708と信号プロセッサ710とデバイス側インタフェース712とを備える。ネットワーク側インタフェース702は、無線または有線の遠隔通信ネットワークを介してシグナリングを送信または受信するよう構成される任意のコンポーネントまたはコンポーネント群を含んでよい。カプラ704は、ネットワーク側インタフェース702を介して双方向通信を容易にするよう構成される任意のコンポーネントまたはコンポーネント群を含んでよい。送信機706は、ベースバンド信号を、ネットワーク側インタフェース702を介した送信に適した変調キャリア信号に変換するよう構成される任意のコンポーネントまたはコンポーネント群(例えば、アップコンバータ、電力増幅器等)を含んでよい。受信機708は、ネットワーク側インタフェース702を介して受信されたキャリア信号をベースバンド信号へと変換するよう構成される任意のコンポーネントまたはコンポーネント群(例えば、ダウンコンバータ、低雑音増幅器等)を含んでよい。信号プロセッサ710は、ベースバンド信号を、1または複数のデバイス側インタフェース712を介した通信に適したデータ信号へと変換する、またはその逆の変換を行うよう構成される任意のコンポーネントまたはコンポーネント群を含んでよい。1または複数のデバイス側インタフェース712は、信号プロセッサ710と、ホストデバイス内のコンポーネント(例えば、処理システム600、ローカルエリアネットワーク(LAN)ポート等)との間でデータ信号を通信するよう構成される任意のコンポーネントまたはコンポーネント群を含んでよい。
【0090】
送受信機700は、任意のタイプの通信媒体を介してシグナリングを送信および受信してよい。いくつかの実施形態では、送受信機700は、無線媒体を介してシグナリングを送信および受信する。例えば、送受信機700は、セルラプロトコル(例えば、LTE等)、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)プロトコル(例えば、Wi-Fi(登録商標)等)、または、任意の他のタイプの無線プロトコル(例えば、Bluetooth(登録商標)、近距離無線通信(NFC)等)などの無線遠隔通信プロトコルにしたがって通信するよう構成される無線送受信機であってよい。そのような実施形態では、ネットワーク側インタフェース702は、1または複数のアンテナ/放射素子を含んでよい。例えば、ネットワーク側インタフェース702は、単一のアンテナ、複数の別個のアンテナ、または、多層通信用に構成されるマルチアンテナアレイ、例えば、単入力多出力(SIMO)、多入力単出力(MISO)、多入力多出力(MIMO)等、を含んでよい。他の実施形態において、送受信機700は、例えばツイストペアケーブル、同軸ケーブル、光ファイバ等といった有線媒体を介してシグナリングを送信および受信する。具体的な処理システムおよび/または送受信機は、示されるコンポーネントの全てを、または当該コンポーネントのサブセットのみを利用してよく、統合レベルはデバイス毎に異なっていてよい。
【0091】
本発明が例示的実施形態に関連して説明されてきたが、本説明は限定的な意味で解釈されることを意図するものではない。本説明を参照すれば、当業者には例示的実施形態の様々な変形および組み合わせ、ならびに本発明の他の実施形態が明らかであろう。ゆえに、添付の特許請求の範囲がそのようなあらゆる変形または実施形態を包含することが意図されている。
図1
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図11