(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-04
(45)【発行日】2023-12-12
(54)【発明の名称】通気性の粘着包帯
(51)【国際特許分類】
A61F 13/02 20060101AFI20231205BHJP
【FI】
A61F13/02 310A
A61F13/02 350
A61F13/02 345
A61F13/02 355
A61F13/02 390
(21)【出願番号】P 2021546824
(86)(22)【出願日】2020-02-27
(86)【国際出願番号】 NZ2020050016
(87)【国際公開番号】W WO2020176000
(87)【国際公開日】2020-09-03
【審査請求日】2023-02-24
(32)【優先日】2019-02-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】523263371
【氏名又は名称】ウールエイド リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Woolaid Limited
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】スミス, ルーカス ヘクター イザード
【審査官】山尾 宗弘
(56)【参考文献】
【文献】特表2013-540025(JP,A)
【文献】特開平07-000496(JP,A)
【文献】特開2006-075648(JP,A)
【文献】特開平08-038545(JP,A)
【文献】特開2013-129945(JP,A)
【文献】特開2017-056022(JP,A)
【文献】米国特許第05120325(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F 13/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通気性の粘着包帯であって、
羊毛繊維を有する羊毛を含む布層であって、
前記羊毛繊維が、13~25ミクロンの範囲内の繊維太さを有し、
前記布層が、1平方ヤード当たり1~15オンスの範囲内の重量を有し、第1の表面および反対側に配置された第2の表面を有し、前記第1の表面が、前記布層の形成後に前記第1の表面を起毛させるか、または損傷加工することによって形成されて、追加の厚さおよびパッド性またはクッション性を前記布層にもたらす起毛された外面である、布層と、
前記布層の前記第2の表面の40%~70%を覆うように構成される
、不連続なパターンで前記布層の前記第2の表面に適用された粘着剤層と
を備える、通気性の粘着包帯。
【請求項2】
前記布層が織布層である、請求項1に記載の通気性の粘着包帯。
【請求項3】
前記布層が不織布層である、請求項1に記載の通気性の粘着包帯。
【請求項4】
前記布層がメリノ羊毛から実質的に形成されている、請求項1に記載の通気性の粘着包帯。
【請求項5】
前記布層が、前記第1の表面のみを起毛または損傷加工されている、請求項1に記載の通気性の粘着包帯。
【請求項6】
前記布層の前記第2の表面または前記粘着剤層に付着されたパッドをさらに備える、請求項1に記載の通気性の粘着包帯。
【請求項7】
前記パッドが羊毛から実質的に形成されている、請求項6に記載の通気性の粘着包帯。
【請求項8】
前記パッドがメリノ羊毛から形成されている、請求項7に記載の通気性の粘着包帯。
【請求項9】
前記パッドが織布パッドである、請求項6に記載の通気性の粘着包帯。
【請求項10】
前記パッドが不織布パッドである、請求項6に記載の通気性の粘着包帯。
【請求項11】
前記パッドが、1平方ヤード当たり4~10オンスの範囲内
の重量を有する布から形成されている、請求項6に記載の通気性の粘着包帯。
【請求項12】
前記粘着剤層が、不連続層で適用されている、請求項1に記載の通気性の粘着包帯。
【請求項13】
前記通気性の粘着包帯
のパッドを覆い、前記粘着剤層に取り外し可能に付着されるように構成された取り外し可能な裏当てをさらに備える、請求項1に記載の通気性の粘着包帯。
【請求項14】
前記取り外し可能な裏当てが、紙の裏当て、生分解性プラスチック材料の裏当て、綿または再生綿の裏当てのうちの1つ以上である、請求項13に記載の通気性の粘着包帯。
【請求項15】
前記取り外し可能な裏当てが内面を有し、前記内面が、前記取り外し可能な裏当てと前記粘着剤層との間の粘着を制限するためにコーティングされている、請求項13に記載の通気性の粘着包帯。
【請求項16】
前記布層が、前記羊毛から実質的に形成されている、請求項1に記載の通気性の粘着包帯。
【請求項17】
通気性の粘着包帯であって、
完全に羊毛から形成された布層であって、前記布層が、13~25ミクロンの範囲内の繊維太さを有する羊毛繊維を含み、
第1の表面および反対側に配置された第2の表面を有し、
前記第1の表面が、前記布層の形成後に前記第1の表面を起毛させるか、または損傷加工することによって形成されて、追加の厚さおよびパッド性またはクッション性を前記布層にもたらす起毛された外面である、布層と、
前記布層の前記第2の表面の40%~70%を覆うように構成される
、不連続なパターンで前記布層の前記第2の表面に適用された粘着剤層と、
前記布層の前記第2の表面または前記粘着剤層に付着されたパッドと、
前記パッドを覆うように、かつ前記粘着剤層に取り外し可能に付着されるように構成された取り外し可能な裏当てと
を備える、通気性の粘着包帯。
【請求項18】
前記布層が、1平方ヤード当たり1~15オンスの範囲内の重量を有する、請求項
17に記載の通気性の粘着包帯。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、参照により本明細書に組み込まれる、2019年2月27日付けの米国仮特許出願第62/811,033号から優先権を得る。
【0002】
この技術分野は、粘着包帯または絆創膏に関する。
【背景技術】
【0003】
粘着包帯は、絆創膏または粘着絆創膏としても知られ、小さな切り傷、創傷、水疱、火傷などの包帯に広く使用されている。粘着包帯は、Bandaid、Elastoplastなどを含む多くのブランド名で販売されている。
【0004】
粘着包帯は、各々が個別の滅菌包装に入った、単独の包帯として製造されることが多い。粘着包帯はまた、ロール形態でも入手可能であり、使用者は必要に応じてロールから個々の絆創膏を切り取る。
【0005】
粘着包帯は、粘着剤層がプラスチックに付着されたプラスチック材料で作られることが多い。この構造は、皮膚表面に水分を閉じ込める傾向があり、不快な、または刺激性の皮膚環境を作り出す可能性がある。
【0006】
さらに、従来の絆創膏は、通常、持続可能でなく、環境に優しくなく、生分解性でない材料、例えばプラスチックから作られる。また、プラスチックの不必要な使用に関する市場の否定的な見方の高まりも、従来製品の知覚価値または完全性の低下につながる。
【0007】
通気性の粘着包帯を提供する試みがなされてきた(例えば、一部のElastoplast布絆創膏は、通気性があると言われている)が、本出願人は、さらなる改善が可能であることを見出した。
【0008】
改善された粘着包帯を提供すること、または少なくとも人々に有用な選択肢を提供することが望ましい。
【発明の概要】
【0009】
一実施形態では、通気性の粘着包帯は、羊毛から実質的に形成された布層と、布層に適用された粘着剤層であって、布層を部分的にのみ覆う粘着剤層と、布層または粘着剤層に付着されたパッドと、パッドを覆い、粘着剤層に取り外し可能に付着された取り外し可能な裏当てと、を含み得る。
【0010】
布層は、織布層であり得る。
【0011】
あるいは、布層は不織布層であってもよい。
【0012】
布層は、メリノ羊毛から実質的に形成され得る。
【0013】
布層は、吸湿性であり得る。
【0014】
布層は、起毛布層であり得る。布層は、外面のみを起毛され得る。
【0015】
布層は、13~25ミクロン(マイクロメートル)の範囲内の繊維太さを有する羊毛繊維から実質的に形成され得る。布層は、13~17ミクロンの範囲内の繊維太さを有する羊毛繊維から実質的に形成され得る。
【0016】
布層は、12~16ミクロンの範囲内の繊維太さを有する羊毛繊維から実質的に形成され得る。
【0017】
布層は、1平方ヤード当たり1~15オンスの範囲内の重量を有し得る。布層は、1平方ヤード当たり1~10オンスの範囲内の重量を有し得る。
【0018】
パッドは、羊毛から実質的に形成され得る。パッドは、メリノ羊毛から実質的に形成され得る。
【0019】
パッドは、織布パッドであり得る。
【0020】
あるいは、パッドは不織布パッドであってもよい。
【0021】
パッドは、1平方ヤード当たり4~10オンスの範囲内の重量を有する布から形成され得る。
【0022】
パッドは、吸湿パッドであり得る。
【0023】
粘着剤は、不連続層で適用され得る。粘着剤は、縞模様で適用され得る。粘着剤は、波状の縞模様で適用され得る。粘着剤は、起伏状または指紋状の縞模様で適用され得る。
【0024】
粘着剤は、PVA系粘着剤であり得る。
【0025】
裏当ては、紙の裏当てであり得る。紙は、ストーンペーパーであり得る。
【0026】
あるいは、裏当ては生分解性プラスチック材料であってもよい。
【0027】
あるいは、裏当ては、綿または再生綿の裏当てであってもよい。
【0028】
裏当ての内面は、裏当てと粘着剤層との間の粘着を制限するためにコーティングされ得る。
【0029】
粘着剤層は、基層の20~95%を覆い得る。粘着剤層は、基層の40~70%覆い得る。
【0030】
一実施形態では、通気性の粘着包帯を製造する方法は、布層を用意するステップと、布層に粘着剤層を適用するステップであって、粘着剤層が布層を部分的にのみ覆う、適用するステップと、布層または粘着剤層にパッドを付着させるステップと、粘着剤層に取り外し可能な裏当てを付着させるステップであって、取り外し可能な裏当てがパッドを覆う、付着させるステップと、を含み得る。
【0031】
この方法は、パッドを滅菌するステップをさらに含み得る。
【0032】
この方法は、布層を滅菌するステップをさらに含み得る。
【0033】
滅菌するステップは、照射によって行われ得る。
【0034】
この方法は、布層の外面を起毛させるステップをさらに含み得る。
【0035】
本明細書に記載される粘着包帯または絆創膏を、例として添付の図面を参照して説明する。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【
図3】別の実施形態の粘着包帯の概略平面図である。
【
図4】さらなる実施形態の粘着包帯の概略平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
図1に、一実施形態による通気性の粘着包帯の製品1を示す。製品1は、密封包装3内に収容された通気性の粘着包帯2(粘着絆創膏または絆創膏としても知られる)を含み得る。説明を明確にするために、
図1には、製品の様々な構成要素および層が概略的な形態で示されている。
【0038】
粘着包帯2は、基層4、粘着剤層5、パッド6、および裏当て7を含み得る。
【0039】
いくつかの実施形態では、基層4は布層であり得る。布層は、実質的にまたは完全に羊毛から形成され得る。いくつかの実施形態では、基層4は、実質的にまたは完全にメリノ羊毛から形成され得る。羊毛には、通気性、吸湿性があり、自然の有益な特性を有するという利点がある。これらの利点には、天然の抗細菌性および抗微生物性があることが含まれ、創傷の環境において有益である。さらに、羊毛は、皮膚から水分を吸い取ることによって若干の吸上げおよび/または輸送を実現すると考えられる。羊毛はまた、生分解性であり、持続可能な原料源に由来する。
【0040】
布層4は、適切な繊維から織られ得る。約13~25ミクロン、または13~17ミクロン、または12~16ミクロンの繊維太さを有するメリノ羊毛繊維が適切であり得る。メリノ羊毛繊維太さは、約13、または14、または15、または16、または17、または18、または19、または20、または21、または22、または23、または24、または25ミクロンであり得る。布層は、1平方ヤード当たり1オンス~15オンスの範囲内の重量を有し得る。一実施形態では、重量範囲は、1平方ヤード当たり1オンス~10オンスであり得る。布層は、1平方ヤード当たり約1、または2、または3、または4、または5、または6、または7、または8、または9、または10、または11、または12、または13、または14、または15オンスの重量を有し得る。この重量は、本出願人によって、許容可能な伸び、快適さおよび強度を提供することが見出された。
【0041】
他の実施形態では、布層は、フェルトや他の不織布などの不織布層であり得る。不織布層は、本明細書の他の箇所で論じられているものを含む任意の適切な材料から形成され得る。
【0042】
代替的な実施形態では、布層は、実質的にまたは完全に、ミズゴケ繊維、カシミヤ繊維、アルパカ繊維またはヤク繊維などの他の天然繊維から形成されてもよい。
【0043】
パッド6は、小さな切り傷、創傷、水疱、火傷など(以下「創傷」)の上に局所的に当てられるよう意図されている。パッドは、一般に、創傷と接触することになる。パッド6は、任意の適切な材料から形成され得る。いくつかの実施形態では、パッド6は布パッドであり得る。布パッドは、実質的にまたは完全に羊毛から形成され得る。いくつかの実施形態では、パッド6は、実質的にまたは完全にメリノ羊毛から形成され得る。
【0044】
羊毛には、通気性、吸湿性があり、自然の有益な特性を有するという利点がある。これらの利点には、天然の抗細菌性および抗微生物性があることが含まれ、創傷の環境において有益である。さらに、羊毛は、皮膚からの水分の若干の吸上げを実現し得る。羊毛はまた、生分解性であり、持続可能でもある。
【0045】
パッド6は、適切な繊維から織られ得る。約13~25ミクロン、または13~17ミクロン、または12~16ミクロンの繊維太さを有するメリノ羊毛繊維が適切であり得る。パッドのメリノ羊毛繊維太さは、約13、または14、または15、または16、または17、または18、または19、または20、または21、または22、または23、または24、または25ミクロンであり得る。
【0046】
布パッドは、1平方ヤード当たり4~10オンスの範囲内の重量を有し得る。布パッドは、1平方ヤード当たり約1、または2、または3、または4、または5、または6、または7、または8、または9、または10オンスの重量を有し得る。
【0047】
他の実施形態では、布パッドは、フェルトや他の不織布パッドなどの不織布パッドであり得る。不織布パッドは、本明細書の他の箇所で論じられているものを含む任意の適切な材料から形成され得る。いくつかの実施形態では、不織メリノ羊毛フェルトパッドが使用され得る。
【0048】
代替的な実施形態では、パッドは、実質的にまたは完全に、ミズゴケ繊維、カシミヤ繊維、アルパカ繊維、ヤク繊維、竹繊維、綿繊維、サトウキビ繊維、またはユーカリ繊維などの他の天然繊維から形成されてもよい。
【0049】
パッドおよび/または基層は、任意の適切な薬剤、例えば、アロエベラ剤、活性炭剤、マヌカハニー剤またはカンナビノイド剤で処理され得る。処理剤は治癒を促進し得る。防腐処理剤が使用されてもよい。処理剤は、水分の吸収および/または水分の輸送を促進するために使用され得る。可能な処理の1つが、国際公開第2016/156922号に記載されている「Woolchemy」プロセスである。
【0050】
パッドは、パッドが創傷に貼り付く傾向を低減するためにコーティングまたは処理され得る。コーティングまたは処理は、少なくともパッドの創傷に面する側もしくはその周囲および/またはパッドの全体に対して行われ得る。
【0051】
パッド6は、基層4に粘着され得る。パッド6は、粘着剤層5によって、または別個の粘着剤によって基層4に粘着され得る。
【0052】
粘着剤層5は、ポリ酢酸ビニル(PVA)粘着剤から形成され得る。あるいは、以前に粘着包帯に使用された粘着剤(例えば、アクリレート粘着剤、メタクリレート粘着剤またはエポキシジアクリレート粘着剤)などの他の適切な粘着剤が使用されてもよい。いくつかの実施形態では、天然粘着剤が使用され得る。
【0053】
乾燥した物理的な粘着剤層が代替的に使用されてもよい。これらは、層表面の構造が、一般には非常に小さい繊維の使用により、粘着剤効果を提供する層である。執筆時点で、乾燥粘着剤は、nanoGriptech、Setex、GeckoGripなどのブランド名で入手可能であると思われる。基層に組み込まれた乾燥粘着剤の効果は、本明細書に記載される粘着包帯または絆創膏の範囲内に入るよう意図されている。
【0054】
いくつかの実施形態では、粘着剤層は、基層4を部分的にのみ覆い得る。例えば、粘着剤層は、(面積で)基層の20~95%または40~70%を覆い得る。選択された実施形態では、粘着剤層は、(面積で)約20、または25、または30、または35、または40、または45、または50、または55、または60、または65、または70、または75、または80、または85、または90、または95%を覆い得る。これは、適用された製品において、皮膚と基層4との間に粘着剤が位置しない粘着包帯の部分を通して皮膚が呼吸できることを意味する。若干の空気が流れ得るが、重要なことに、これらの領域では水分が皮膚から離れて移動することができる。一般には、粘着包帯が皮膚に十分に貼り付き、縁部で剥がれやすくならないように、粘着剤を十分に被覆すべきである。しかし、被覆が多すぎると、通気性が制限される場合がある。
【0055】
基層上の粘着剤の部分的な被覆は、粘着剤層5を不連続の粘着領域の任意の適切なパターンで適用することによって達成され得る。例えば、
図2は、粘着剤層5が一連の平行な波状縞9で適用されている粘着包帯2の概略平面図である。基層4は縞9の間で露出している。
図3に、粘着剤層5が一連の平行な斜めの直線縞10で適用されている代替パターンを示す。
図4に、粘着剤層5が一連の破線の平行な斜めの直線縞11で適用されている代替パターンを示す。さらなる代替形態では、粘着剤は、起伏状、指紋状のパターンを形成する線、他の縞もしくは線、ドット、ダッシュ、任意の形状のパッチのパターン、チェックパターン、ハッシュパターン、または不連続の粘着領域の任意の他の適切なパターンで適用されてもよい。
【0056】
裏当て7は、粘着包帯を使用者の皮膚に当てる前に粘着剤を覆っている。裏当て7は、任意の適切な材料から形成され得る。裏当ては、生分解性材料から形成され得る。裏当ては、ストーンペーパーなどの紙から形成され得る。あるいは、裏当ては、生分解性または堆肥化可能なプラスチック、綿、再生綿または他の適切な材料から形成されてもよい。裏当ては、粘着剤への裏当ての過度の貼り付きを防止するために、ワックス処理または他の方法でコーティングされ得る。裏当ては、
図1に示されるように、2枚で形成され得るか、または1枚で、異なるサイズの2枚で、または任意の他の適切な構成で形成され得る。
【0057】
密封包装3は、任意の適切な材料から形成され得る。密封包装は、生分解性材料から形成され得る。密封包装は、ストーンペーパーを含む紙から形成され得る。あるいは、密封包装は、生分解性または堆肥化可能なプラスチック、綿、再生綿または他の適切な材料から形成されてもよい。
【0058】
他の実施形態では、密封包装が含まれなくてもよい。粘着包帯は、密封包装なしで販売されてもよい。粘着包帯はまた、ロール形態で販売されてもよく、使用者は必要に応じてロールの端から一片を切り取る。これらの代替形態はすべて、本明細書に記載される粘着包帯または絆創膏の範囲内に入るよう意図されている。
【0059】
いくつかの用途では、基層の外面12(
図1参照)を修正することが望ましい場合がある。外面12は、織った後、または不織布の形成後に起毛されるか、または他の方法で損傷加工され得る。この起毛した外面は、若干の余分な厚さおよびパッドまたはクッション性を提供する。起毛面は、足に使用される粘着包帯、例えば水疱などを覆うのに有益であると予想される。起毛した外面はまた、包帯の上に着用された靴下の内側にある程度固定され、擦れおよび潜在的な水疱形成を減少させるとも考えられる。
【0060】
いくつかの実施形態では、粘着包帯は、実質的にまたは完全に生分解性材料から形成され得る。
【0061】
粘着包帯は、基層を設け、粘着剤層を任意の適切なパターンで適用し、パッドを付着させ、裏当てを当てることによって製造され得る。粘着包帯または(パッドおよび/もしくは基層を含む)粘着包帯の任意の層もしくは構成要素は、例えば照射によって滅菌され得る。場合により、例えば、足に当てられる粘着包帯の場合、基層の外面は、製造プロセスの任意の適切な段階で起毛されてもよい。一実施形態では、基層布は、粘着剤を適用する前に起毛され得る。粘着包帯が個別に形成されてもよく、または別々の包帯に切断する前に多くの包帯が一緒に形成されてもよい。場合により、粘着包帯は密封包装に包装されてもよい。粘着包帯の構成要素は、上記の通りであり得る。
【0062】
粘着包帯は、略長方形の形状として示されているが、任意の適切な形状が製作され得る。粘着包帯は、長方形、正方形、円形、楕円形、多角形、または任意の他の適切な形状であり得る。
【0063】
本明細書に記載される粘着包帯または絆創膏をその実施形態の説明によって例示し、実施形態を詳細に説明したが、添付の特許請求の範囲をそのような詳細に制限すること、または多少なりとも限定することは、本出願人の意図ではない。さらに、上記の実施形態は、個別に実施されてもよいし、または互換性がある場合に組み合わされてもよい。上記の実施形態の組み合わせを含む追加の利点および修正は、当業者には容易に明らかになるであろう。したがって、本明細書に記載される粘着包帯または絆創膏は、それらのより広い態様においては、特定の詳細、代表的な装置および方法、ならびに図示および説明された実例に限定されない。したがって、本出願人の一般的な発明概念の趣旨または範囲から逸脱することなく、そのような詳細からの逸脱がなされ得る。