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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-04
(45)【発行日】2023-12-12
(54)【発明の名称】回転機器
(51)【国際特許分類】
   H02K 7/04 20060101AFI20231205BHJP
   H02K 7/14 20060101ALI20231205BHJP
【FI】
H02K7/04
H02K7/14 A
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2020009822
(22)【出願日】2020-01-24
(65)【公開番号】P2021118597
(43)【公開日】2021-08-10
【審査請求日】2022-11-17
(73)【特許権者】
【識別番号】000114215
【氏名又は名称】ミネベアミツミ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110788
【弁理士】
【氏名又は名称】椿 豊
(74)【代理人】
【識別番号】100124589
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 竜郎
(72)【発明者】
【氏名】松尾 昭英
(72)【発明者】
【氏名】後藤 正樹
【審査官】三澤 哲也
(56)【参考文献】
【文献】特開平06-339247(JP,A)
【文献】特開2004-245067(JP,A)
【文献】特開2018-123738(JP,A)
【文献】国際公開第2017/221946(WO,A1)
【文献】特開2020-014270(JP,A)
【文献】特開2016-205336(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02K 7/04
H02K 7/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
マグネットを有するロータと、
径方向において、前記ロータに対向するステータと、
インペラと、
前記インペラ側にある一方の端部と、他方の端部と、を有するシャフトと、
前記シャフトの前記一方の端部側にある第1軸受と、
前記シャフトの前記他方の端部側にある第2軸受と、
前記第2軸受に対して前記シャフトの他方の端部側にある当該シャフトの部分に固定されたバランス調整部材と、
前記シャフトの長手方向において、前記ステータ側にある面と、当該ステータの反対側の面と、を有する基板と、
前記基板に設けられた制御回路と、
前記ステータの反対側の面に設けられた電子部品と、を備え、 前記シャフトの長手方向において、前記バランス調整部材は、前記第2軸受と前記基板との間にある、回転機器。
【請求項2】
前記ステータを囲むハウジングを備え、
前記基板は前記ハウジングに固定され、
前記ハウジングと前記ステータとの間には、通気路が形成されている、請求項に記載の回転機器。
【請求項3】
前記バランス調整部材は、筒部と、前記筒部の外周面に設けられたフランジと、を有する、請求項1または2に記載の回転機器。
【請求項4】
前記第2軸受を支持するフレームを備え、
前記シャフトの長手方向において、前記フレームは前記第2軸受に対して前記シャフトの前記他方の端部側に開口部を備え、
前記開口部の内側に、前記筒部が配置されている、請求項に記載の回転機器。
【請求項5】
前記シャフトの長手方向において、前記フランジは前記開口部に対して前記シャフトの前記他方の端部側にある、請求項に記載の回転機器。
【請求項6】
前記フランジには、孔及び凹部の少なくとも1つが設けられている、請求項3から5のいずれかに記載の回転機器。
【請求項7】
径方向において、前記フランジの外周部は前記第2軸受の外周部よりも内側にある、請求項3から6のいずれかに記載の回転機器。
【請求項8】
単一の前記バランス調整部材が配置されている、請求項1からのいずれかに記載の回転機器。
【請求項9】
前記インペラは、斜流式インペラである、請求項1からのいずれかに記載の回転機器。
【請求項10】
前記インペラは、遠心式インペラである、請求項1からのいずれかに記載の回転機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、回転機器に関し、特に、インペラを有する回転機器に関する。
【背景技術】
【0002】
インペラを有する回転機器としては、種々の構造のものが知られている。
【0003】
下記特許文献1には、電動機回転子の円周表面を絶縁モールド材の平坦部材で平坦化すると共に、電機子の端面近傍に絶縁モールド材で一体成形した回転バランス調整部材を回転子に設けた電動送風機の構造が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開平06-233510号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この発明は、回転体のバランスが良好な回転機器を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するためこの発明のある局面に従うと、回転機器は、マグネットを有するロータと、径方向において、ロータに対向するステータと、インペラと、インペラ側にある一方の端部と、他方の端部と、を有するシャフトと、シャフトの一方の端部側にある第1軸受と、シャフトの他方の端部側にある第2軸受と、第2軸受に対してシャフトの他方の端部側にある当該シャフトの部分に固定されたバランス調整部材と、シャフトの長手方向において、ステータ側にある面と、当該ステータの反対側の面と、を有する基板と、基板に設けられた制御回路と、ステータの反対側の面に設けられた電子部品と、を備え、シャフトの長手方向において、バランス調整部材は、第2軸受と基板との間にある。
【0008】
好ましくは、ステータを囲むハウジングを備え、基板はハウジングに固定され、ハウジングとステータとの間には、通気路が形成されている。
【0009】
好ましくは、バランス調整部材は、筒部と、筒部の外周面に設けられたフランジと、を有する。
【0010】
好ましくは、第2軸受を支持するフレームを備え、シャフトの長手方向において、フレームは第2軸受に対してシャフトの他方の端部側に開口部を備え、開口部の内側に、筒部が配置されている。
【0011】
好ましくは、シャフトの長手方向において、フランジは開口部に対してシャフトの他方の端部側にある。
【0012】
好ましくは、フランジには、孔及び凹部の少なくとも1つが設けられている。
【0013】
好ましくは、径方向において、フランジの外周部は第2軸受の外周部よりも内側にある。
【0014】
好ましくは、単一のバランス調整部材が配置されている。
【0015】
好ましくは、シャフトの他方の端部の外周側面には、凹部が設けられており、凹部にバランス調整部材が取り付けられている。
【0016】
好ましくは、インペラは、斜流式インペラである。
【0017】
好ましくは、インペラは、遠心式インペラである。
【0018】
これらの発明に従うと、回転体のバランスが良好な回転機器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の実施の形態の1つに係るモータを示す側断面図である。
図2】バランス調整部材の断面斜視図である。
図3】フランジに設けられている孔の一例を示す斜視図である。
図4】フランジに設けられている凹部の一例を示す斜視図である。
図5】本実施の形態の一変形例に係るモータを示す側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態におけるモータについて説明する。
【0021】
以下の説明において、モータの回転軸に平行な方向を、回転軸方向ということがある。また、回転軸に対して垂直な方向を、径方向ということがある。また、回転軸を中心に回転する方向を、周方向ということがある。また、回転軸方向を、上下方向ということがある(モータのハウジングから見て回転軸が突出している方向が上方向)。また、回転軸に対して垂直な平面を、水平面ということがある。ここでいう「上下」、「上」、「下」、「水平」等は、モータのみに着目したときに便宜上採用する示し方であって、そのモータが搭載される機器における方向や、そのモータが使用される姿勢について、何ら限定するものではない。
【0022】
図1は、本発明の実施の形態の1つに係るモータ1を示す側断面図である。
【0023】
以下の図において、矢印Dは、回転軸方向(シャフト2の長手方向)を示す。
【0024】
モータ(回転機器の一例)1は、ブラシレスモータである。モータ1は、送風機能を有しており、インペラ30を回転させて空気を上方から下方に送ることができる。
【0025】
図1に示されるように、モータ1は、フレーム10,11と、シャフト2と、ハウジング12と、基板40とを有している。上側のフレーム10には、第1軸受8が保持されている。下側のフレーム11には、第2軸受9が保持されている。モータ1は、ステータ20と、ステータの内側にあるロータ5とを有している。ステータ20は、上側のフレーム10と下側のフレーム11との間に位置しており、フレーム10,11に固定されている。ロータ5は、シャフト2に取り付けられている。
【0026】
シャフト2は、モータ1の回転軸となる。シャフト2は、第1軸受8と第2軸受9とにより支持されている。シャフト2は、フレーム10,11に対して回転可能である。すなわち、第1軸受8はシャフト2の上端部(一方の端部の一例)2b側にあり、シャフト2の上端部2bは第1軸受8よりも上にある。また、第2軸受9はシャフト2の下端部(他方の端部の一例)2c側にあり、シャフト2の下端部2cは第2軸受9よりも下にある。
【0027】
本実施の形態において、下側のフレーム11は、開口部11bを備えている。シャフト2の長手方向において、開口部11bは、第2軸受9に対してシャフト2の下端部2c側にある。シャフト2は、開口部11bを通って下方に延在している。
【0028】
ステータ20は、ステータヨーク23と、コイル25とを有している。ステータヨーク23の突極及びそれに巻き回されているコイル25との組み合わせは、ロータ5を囲むように、周方向に複数並べられており、ロータ5の外周部とそれぞれのステータヨーク23の突極とが対向している。換言すると、ロータ5の外周部は、ステータヨーク23の突極とコイル25との複数の組み合わせによって囲まれている。
【0029】
ロータ5は、ステータ20の内側に位置している。ロータ5は、マグネット3を有している。ステータ20の複数のコイル25に所定の態様で順次電流が流れることにより、ロータ5がシャフト2と共にフレーム10,11に対して回転する。
【0030】
インペラ30は、シャフト2の上端部2bと第1軸受8との間に取り付けられており、シャフト2と共に回転する。本実施の形態において、インペラ30は斜流式インペラであるが、これに限られるものではない。
【0031】
ハウジング12は、ステータ20及びフレーム10,11を囲むように配置されている。ハウジング12とフレーム10,11のそれぞれとは部分的に結合されている。ハウジング12は、インペラ30の中央部を除き、インペラ30を囲むように形成されている。ハウジング12の上部は開口しており、この開口が空気の吸引口となる。
【0032】
ハウジング12とステータ20との間には、上下に空気を通す通気路13が形成されている。インペラ30の回転に伴い、ハウジング12の上部の開口から空気がハウジング12の内部に吸い込まれる。吸い込まれた空気は、通気路13を通って下方に導かれ、ハウジング12の下方からハウジング12の外部に排出される。
【0033】
ステータ20及び下側のフレーム11の下方には、基板40が配置されている。基板40は、例えば、プリント配線基板である。基板40は、シャフト2に対して略垂直な姿勢で(水平面に略平行な姿勢で)、ハウジング12の下端部に固定されている。
【0034】
基板40には、モータ1を駆動させるための制御回路が設けられている。基板40は、モータ1の各コイル25に、ロータ5の回転に応じたタイミングで駆動電流を流し、モータ1を駆動させる。
【0035】
基板40の下側の面すなわちステータ20が設けられているのとは反対の面には、複数の電子部品41,43が配置されている。本実施の形態において、電子部品41は、第1の容積を有し、電子部品43は、第1の容積より大きい第2の容積を有している。
【0036】
電子部品41,43は、例えば、ホール素子など磁場を検知するセンサであったり、外部機器からの電源ラインや信号線と基板40上の制御回路とを接続するコネクタであったりするが、これらに限られない。
【0037】
ここで、本実施の形態において、シャフト2には、1つのみのバランス調整部材50が固定されている。バランス調整部材50は、シャフト2に対して偏心した部材である。バランス調整部材50は、インペラ30、シャフト2、及びロータ5のアンバランス(不釣り合い)を解消させるバランサである。
【0038】
図1に示されるように、シャフト2の長手方向において、バランス調整部材50は、第2軸受9に対してシャフト2の下端部2c側にある。
【0039】
図2は、バランス調整部材50の断面斜視図である。
【0040】
図2に示されるように、バランス調整部材50は、全体として、鍔付きの筒形状を有している。バランス調整部材50は、上下方向が長手方向となる筒部51と、筒部51の外周面52に設けられたフランジ56と、を有する。フランジ56は、筒部51よりも大径を有しており、フランジ56の外周面57は、筒部51の外周面52よりも外側にある。フランジ56は、バランス調整部材50の下端部55側に形成されている。バランス調整部材50は、長手方向に貫通する孔53を有している。孔53は、バランス調整部材50の上端部(筒部51の上端部)54から、バランス調整部材50の下端部(フランジ56の下側の面)55に至るまで、形成されている。
【0041】
バランス調整部材50は、孔53をシャフト2が貫通するようにしてシャフト2に圧入されている。
【0042】
図1に示されるように、本実施の形態において、開口部11bの内側に、筒部51が配置されている。これにより、モータ1の上下方向の寸法が小さくなっている。
【0043】
本実施の形態において、径方向において、フランジ56の外周面57は、第2軸受9の外周部よりも内側にある。すなわち、図1に破線の寸法線で示されている第2軸受9の外周部の直径よりも、フランジ56の外周面57の直径は小さい。このように、フランジ56の外周面57の直径は比較的小さいので、フランジ56の外周面57から径方向に広がる領域が広くなり、この領域に部材を配置することが可能となる。そのため、モータ1を小型化することができる。
【0044】
また、本実施の形態において、径方向において、バランス調整部材50の外周部すなわちフランジ56の外周面57は、第2の容積を有する比較的容積が大きい電子部品43がある位置に対して内側にある。基板40上で、径方向において、外周面57より内側には、比較的容積が小さい第1の容積を有する電子部品41が配置されている。
【0045】
バランス調整部材50には、フランジ56の一部に孔58及び凹部59の少なくとも1つが設けられている。
【0046】
図3は、フランジ56に設けられている孔58の一例を示す斜視図である。図4は、フランジ56に設けられている凹部59の一例を示す斜視図である。
【0047】
このようにフランジ56の一部に孔58及び凹部59の少なくとも1つが設けられていることにより、バランス調整部材50は、モータ1の回転軸(シャフト2)に対して偏心した部材となっているといえる。
【0048】
なお、孔58は、フランジ56の外周面57から径方向が深さ方向となるように形成されていてもよい。孔58は、フランジ56の上面のみ又は下面のみから形成された有底の孔であってもよい。凹部59は、外周面57の一部を欠くように形成された部分であってもよいし、フランジ56の上面の一部又は下面の一部を欠くように形成された部分であってもよい。凹部59は、回転軸方向において、フランジ56の厚みが薄くなっている部分であってもよい。
【0049】
また、バランス調整部材50は、フランジ56に孔58又は凹部59が設けられているものに限られない。例えば、筒部51の中心に対して、フランジ56の中心が、径方向にずれている形状を有することにより、偏心していてもよい。また、例えば、フランジ56の回転軸方向における厚みが、周方向において異なっていることにより、偏心していてもよい。
【0050】
バランス調整部材50のモータ1の回転軸に対する偏心の程度は、個々のモータ1において、インペラ30と、シャフト2と、ロータ5との組み合わせの偏心の程度に対応するように設定されている。すなわち、バランス調整部材50の偏心量は、インペラ30、シャフト2、ロータ5、及びバランス調整部材50の組み合わせからなる回転体の、回転軸を中心に回転したときのバランスがとれた状態になるように設定されている。バランス調整部材50は、モータ1において、上記回転体のアンバランスを改善するためのバランサとして機能する。なお、ここでバランスとは、静的なバランスをいうが、これに限られるものではなく、動的なバランスであってもよい。
【0051】
本実施の形態においては、モータ1に、インペラ30、シャフト2、ロータ5、及び孔58等を形成していない状態のバランス調整部材50を組み付けた状態において、その回転体のバランスを測定しながらバランス調整部材50に追加工を行うことで、フランジ56に孔58又は凹部59を設けることができる。すなわち、モータ1に上記の回転体を組み付けた状態で、フランジ56に孔58又は凹部59を形成して、回転体の偏心を抑止することができる。一対の軸受8,9よりも外側であって、かつ、インペラ30側とは反対の下端部2c側にバランス調整部材50を配置することで、基板40を取り付けるよりも前の状態(モータ1のサブアセンブリ(中間組立体)である状態)において、インペラ30を含めたバランスの修正を行うことができる。そのため、モータ1の組み立て工程において、バランス取り作業を1回の工程で済ませることができる。したがって、容易に、回転体のバランスを改善することができ、モータ1を容易にかつ低い製造コストで製造することができる。
【0052】
バランス調整部材50には径方向に張り出したフランジ56が形成されているため、回転体のバランスを、比較的小さな加工量でとることができる。すなわち、遠心力の公式(F=mrω^2(「^」は、その右側の数が累乗の指数であることを示す))から理解されるように、シャフト2から離れた位置(上述の公式において、「r」が大きい位置)に孔を設けたり切削を行ったりすることで、比較的小さな加工量で、バランスに大きな影響を与えることができる。したがって、より容易に、回転体のバランスを改善することができる。
【0053】
以下、本実施の形態の変形例について説明する。以下の説明において、本実施の形態に係る構成と同様の構成には同一の符号を付しており、その説明を省略することがある。
【0054】
[変形例の説明]
【0055】
なお、インペラの上にバランス調整部材を更に配置してもよい。また、インペラとして、遠心式インペラを用いてもよい。
【0056】
図5は、本実施の形態の一変形例に係るモータ101を示す側断面図である。
【0057】
図5に示されるように、モータ101は、遠心式インペラであるインペラ130を有している。また、シャフト2の下端部2c側にバランス調整部材50が設けられているだけではなく、インペラ130の上側すなわちシャフト2の上端部2b側にも、第2のバランス調整部材150が設けられている。
【0058】
第2のバランス調整部材150は、バランス調整部材50とは異なり、平らな円板形状を有している。第2のバランス調整部材150は、例えばねじ等を用いてシャフト2に固定されているが、これに限られない。また、第2のバランス調整部材150は、バランス調整部材50と同様に筒部とフランジとを有している形状であってもよく、また、シャフト2に圧入されて固定されていてもよい。
【0059】
本変形例においては、バランス調整部材50を利用することで、上述の実施の形態と同様に、容易に、インペラ130、シャフト2、ロータ5、及びバランス調整部材50,150の組み合わせからなる回転体のバランスを改善することができる。また、第2のバランス調整部材150も、バランス取りを行う際の加工代として利用することができるように、バランス取りを行う際の自由度を向上させることができる。また、2つのバランス調整部材50,150に共に加工を加えることにより、動的なアンバランスを効果的に改善させることができる。
【0060】
[その他]
【0061】
上記の実施の形態や変形例の特徴点が部分的に組み合わされてモータが構成されていてもよい。上記の実施の形態や変形例において、いくつかの構成要素が設けられていなかったり、いくつかの構成要素が他の態様で構成されていたりしてもよい。
【0062】
モータの種類は限られない。例えばブラシレスモータであったり、その他のモータであったりしてもよい。
【0063】
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0064】
1,101 モータ(回転機器の一例)
2 シャフト
2b 上端部(一方の端部の一例)
2c 下端部(他方の端部の一例)
5 ロータ
8 第1軸受
9 第2軸受
10,11 フレーム
11b 開口部
12 ハウジング
20 ステータ
23 ステータコア
25 コイル
30,130 インペラ
40 基板
41,43 電子部品
50 バランス調整部材
51 筒部
56 フランジ部
58 孔部
59 凹部
図1
図2
図3
図4
図5