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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-04
(45)【発行日】2023-12-12
(54)【発明の名称】衛生薄葉紙
(51)【国際特許分類】
   A47K 10/16 20060101AFI20231205BHJP
   D21H 27/30 20060101ALI20231205BHJP
   D21H 27/00 20060101ALI20231205BHJP
【FI】
A47K10/16 C
D21H27/30 B
D21H27/00 F
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2020028426
(22)【出願日】2020-02-21
(65)【公開番号】P2021132665
(43)【公開日】2021-09-13
【審査請求日】2023-01-10
(73)【特許権者】
【識別番号】390029148
【氏名又は名称】大王製紙株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002321
【氏名又は名称】弁理士法人永井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】富岡 慎忠
【審査官】村川 雄一
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-070954(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47K 10/16
D21H 27/30
D21H 27/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
薄葉紙が3枚又は4枚積層されたものであり、
前記薄葉紙の1枚当たりの坪量が13.5~19.5g/m
ポリオールを50質量%以上を含む水系の薬液が3.0~20.0質量%で含浸され、
製品のJIS P 8111環境下の水分率が7.5~14.0質量%であり、
製品のJIS P 4501による水解性が100秒以下であり、
両外層シートには乾燥紙力増強剤が適用されておらず、1又は2枚の中間シートに、乾燥紙力増強剤が、中間シートの乾燥繊維重量中に10~17kg/tの適用量で適用され、
製品に一時性湿潤紙力増強剤及を含まない、
ことを特徴とする衛生薄葉紙。
【請求項2】
製品の乾燥強度(縦方向)が300~800cN/25mm、乾燥強度(横方向)が110~300cN/25mmである請求項1記載の衛生薄葉紙。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は衛生薄葉紙に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の衛生薄葉紙の代表例は、トイレットペーパーとティシュペーパーとである。
いずれも柔軟性が求められるが、特に、トイレットペーパーにおいては水解性が、ティシュペーパーにおいては拭き取り性が求められる。
【0003】
他方で、水分を含浸したウエットな状態で包装されている、水解性を有するウエットティシュも知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開第3574318号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この先行技術は、水解性を有するので、トイレットで流すことができる利点を有するとしても、基本的に、その技術内容からして、「(洗浄装置付き)水洗トイレにおいて使用するのに最適なトイレットペーパーとして、また、赤ちゃんのおしり拭き等の身体の清浄並びに清掃等の拭き取り作業に用いるウェットティッシュとして」使用されるものである。
【0006】
しかし、一般的なティシュペーパーの用途に必ずしも適したものではなく、例えば鼻かみなどのいわゆるフェイシャル用には、適していない。
【0007】
そこで本発明の主たる課題は、肌触りがよく、十分な強度があり、拭き取り性にも優れる水解性の衛生薄葉紙を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この課題を解決するための本発明は、
薄葉紙が3枚又は4枚積層されたものであり、
製品1枚当たりの坪量が13.5~19.5g/m
ポリオールを50質量%以上を含む水系の薬液が3.0~20.0質量%で含浸され、
製品のJIS P 8111環境下の水分率が7.5~14.0質量%であり、
製品のJIS P 4501による水解性が100秒以下であり、
両外層シートには乾燥紙力増強剤を適用されておらず、1又は2枚の中間シートの乾燥繊維重量に対して10~17kg/tの適用量で適用され、
製品に一時性湿潤紙力増強剤を含まない、
衛生薄葉紙を提供するものである。
【0009】
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、十分な強度があり、拭き取り性にも優れる水解性の衛生薄葉紙となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】試験例の評価結果図である。
図2】試験例の評価結果図である。
図3】試験例の評価結果図である。
図4】試験例の評価結果図である。
図5】試験例の評価結果図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【0013】
薄葉紙は、原料パルプを主とする抄紙原料を、公知の抄紙工程、具体的には、ワイヤパート、プレスパート、ドライヤパート、サイズプレス、カレンダパート等を経るなどして製造することができる。
この抄紙に際しては、例えば、分散剤、苛性ソーダ、アンモニア水等のpH調整剤、消泡剤、防腐剤、蛍光染料、離型剤、耐水化剤、流動変性剤、歩留まり向上剤などの適宜の薬品を添加することができる。
【0014】
抄紙原料に用いる原料パルプは、特に限定されず、適宜の原料パルプを選択して使用することができる。
この原料パルプとしては、例えば、広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)、針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)等のクラフトパルプ(KP)を使用するのが望ましい。
特には、原料パルプは、トイレットペーパー、ティシュペーパーの共用品とする目的で、NBKPとLBKPとを配合したものが好ましい。適宜古紙パルプが配合されていてもよいが、風合いなどの点で、NBKPとLBKPのみから構成されているのがよく、その場合質量配合割合としては、NBKP:LBKP=30:70~85:15が、特にNBKP:LBKP=55:45~80:20が好ましい。
【0015】
また、叩解はカナディアンフリーネスで300~600CSFの叩解度とする、特に350~500CSFの叩解度とするのが望ましい。
【0016】
これは、強度の強いNBKPを多めに使用することで、製品の乾燥強度を向上することができ好ましいからである。
【0017】
本発明に係る製品は、柔らかく肌触りに優れるものとするほか、製品を肌のほか、家具、機器などの物品の表面の汚れ類を拭き取るなどの用途に使用できるように、すなわちその拭き取り時に破れなどを生じないように、製品の乾燥強度製品が高いものが望ましい。
【0018】
例えば、製品の乾燥強度(縦方向)が300~800cN/25mm、特に350~650cN/25mmが好ましい。さらに、乾燥強度(横方向)が用途との関係で重要となり、110~300cN/25mm、特に150~210cN/25mmが好ましい。
乾燥強度が低いと拭き取り時などに破れなどを生じ、乾燥強度が過度に高いと、柔らかさ、肌触りを低下させるものとなる。
【0019】
製品の乾燥強度を高めるために乾燥紙力増強剤を添加するのが望ましい。本発明において、この乾燥紙力増強剤は特に限定されるものではなく、カルボキシメチルセルロース(CMC)、ポリアクリルアミド(PAM)、ポリビニルアルコール(PVA)などを例示することができる。特に、カチオン化デンプン、カチオン性や両性のポリアクリルアミド系コポリマーの使用が推奨される。
【0020】
乾燥紙力増強剤は、3枚又は4枚のシートの全体に適用するほか、主に外層シートに対しては水系の保湿性薬液を適用する関係で、中間シートに対して適用するのが望ましい。
中間シートに対する乾燥紙力増強剤の適用は、例えば変性でんぷん、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコール(PVA)などを、中間シートの片外面、又は両外側面に、ロール転写塗布またはスプレーによる非接触で適用する(サイズプレスやニップコート方式は望ましくない)などの形態を例示でききる。
外層シートについては、乾燥紙力増強剤を適用しないほか、製品の柔軟性や表面性に影響を与えない程度で、少量の乾燥紙力増強剤を適用できる。
【0021】
乾燥紙力増強剤の適用量は、原紙の乾燥繊維重量中に10~17kg/t、特に12~15kg/tであるのが望ましい。
乾燥紙力増強剤の適用量は、前述のように、1又は2枚の中間シートに対する適用量を意味し、積層状態の適用量ではない。
【0022】
製品の所望の乾燥強度を得るために、乾燥紙力増強剤を添加すること、パルプとしてNBKPを多めに使用することほかに、カナディアンフリーネスが300~600CSF、特に350~500CSFの叩解を経て紙料を得るのが望ましい。そして、水解性を得るために一時性湿潤紙力増強剤を含まない紙料を得るのが望ましい。
【0023】
上記の要素を組み込むことにより、強度の強いNBKP繊維同士が絡まりフィブリル化により繊維間結合が強くなり、良好な水解性を確保した状態で、衛生薄葉紙表面の強度が高くなり、破れにくい衛生薄葉紙を得ることができる。
【0024】
前述のように、中間シートに乾燥紙力増強剤を適用し、両外層シートには、乾燥紙力増強剤を適用しないほか、適用する場合には、製品の柔軟性や表面性に影響を与えない程度の少量で(例えば3kg/t以下)適用するとともに、両外層シートについては、一時性湿潤紙力増強剤を含ませないで、水系の保湿性薬液を適用する。このように、外層シートと内層シートとで役割を異ならせるためにも、3枚又は4枚の積層シートとする必要がある。
【0025】
原紙(積層前のシート)を得るのに柔軟剤(例えば脂肪酸エステル系化合物、脂肪酸アミド系化合物(界面活性剤))や、嵩高にする(坪量に対して紙厚が高いものとする)嵩高剤(例えば油脂系又は糖系の非イオン界面活性剤、高級アルコール系、脂肪酸エステル化合物、ポリオキシアルキレン付加物など)を添加すると紙力が低下する。本発明では柔軟剤や嵩高剤の添加は制限され、このましくは無添加である。添加する場合、対パルプ絶乾質量当たり5kg/t以下、特に1kg/t以下が望ましい。
【0026】
前述のように、水解性を得るために一時性湿潤紙力増強剤を含まない紙料を得るのが望ましい。「一時性湿潤紙力増強剤」とは当業者に知られた用語であり、一時的に、すなわち水分の吸収によって紙力低下を招いて紙切れ等のトラブルを起こし操業性が悪化することを防止するために、一時性湿潤紙力増強剤の塗布から巻取り工程に至るまでの時間では原紙の湿潤強度を維持し、衛生薄葉紙となった後の使用時(水洗トイレなどの大量の水分下)では一定時間経過後に湿潤強度を失うようにしたものである。
この「一時性湿潤紙力増強剤」の例としては、ハーキュリス社のクレプトロール190を代表例とするポリアミドポリアミン樹脂(PA樹脂)やハーキュリス社のカイメン557Hを代表例とするポリアミドアミンエピクロルヒドリン(PAE樹脂)、カチオン性ポリアミド樹脂、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリアミド可塑剤付加品、ポリアミドソフナー付加品、変性ポリアミドアミン、ポリビニルアセテートなどが挙げられ、これらを単独又は混合して使用される。また、アラフィックス255 荒川化学工業株式会社製なども例示できる。
【0027】
「一時性湿潤紙力増強剤」は、原紙の乾燥繊維重量の5kg/t以下、特に1kg/t以下の添加量で添加できるものの、確実な水解性を担保するために、添加しないのが望ましい。
【0028】
原紙の1枚(プライ)当たりの坪量は13.5~19.5g/m、特に14.5~18.0g/mであるのが望ましい。
坪量が低いと拭き取り性などが十分でなく、他方で過度に高いと、柔軟性及び肌触り性が劣るようになる。
原紙の各プライの坪量は同一であるのが操業性及び経済性などの点において好適であるが、必要ならば前記坪量範囲内で異ならせることもできる。
【0029】
クレープ加工しない原紙又は望ましくはクレープ加工した原紙を巻き取った(3本又は4本の)一次原反ロールから繰り出した原紙を積層し、コンタクトエンボス処理した後に、カレンダーによる表面平滑化加工を行なって、3又は4プライの積層原紙を得ることができる。3又は4プライの積層原紙はロールとして巻き取ることができる。
なお、必要によりコンタクトエンボスのほか、嵩高性及び柔軟性を目的とするデザインエンボスを形成することができる。
【0030】
また、クレープ率は10~30%が望ましい。クレープ率は、[((抄紙時のドライヤーの周速)-(リール周速))/(抄紙時のドライヤーの周速)]×100で表される。
【0031】
製品1枚(プライ)当たりの紙厚は、60~130μm、特に70~110μm、より好ましくは80~100μmであるのが望ましい。数値範囲の上下限の理由は坪量の理由と同じである。
【0032】
3又は4プライの積層原紙は、その原反ロールを、いわゆるロータリーインターフォルダにセットし、その繰り出しから折り畳みまでの過程で、水系の薬液、好適には水系の保湿性薬液をグラビア塗布、スプレー塗布などによって、積層シートの一方又は両方の外層面に適用できる。
【0033】
積層シートの一方又は両方の外層面に水系の薬液を適用することによって、得られる製品の薬液成分含有量は、外層シートより中間シート(プライ)の方が低い値となる。
他方、積層シートの一方の外層面のみに水系の薬液を適用した場合、当該水系の薬液を適用した外層シート、中間シート及び他方の外層シートの順で薬液成分含有量が低いものとなる。
【0034】
本発明における水系の薬液、好適には水系の保湿性薬液としては、ポリオールを50質量%以上含有する、ポリオールを主成分とする薬液であるのが望ましい。
【0035】
ポリオールとして望ましいのはグリセリンであり、薬液中にはグリセリンなど吸湿性のあるポリオールを主成分として含有し、製品固形分中のリグノセルロースを除く有効成分(実質的に揮発しない成分)の中で55%~99%を吸湿性のあるポリオールとし、より好ましくは有効成分中に吸湿性のあるポリオールを74~98質量%含む。
【0036】
主成分のポリオールに対して、界面活性剤、油分、乳化剤、柔軟剤、防腐剤など機能性薬剤を2.0~26.0質量%含ませることができる。
界面活性剤としては例えばアルキルリン酸エステル塩が好ましい。油分としては流動パラフィンが好ましい。界面活性剤と油性成分を水分を除く有効成分中に1~8質量%含むのが望ましい。
【0037】
ロータリーインターフォルダで折り畳まれた積層シートの束は、所定の長さで裁断されて包装箱に所定数の束として包装される、あるいはプラスチックフィルムによる包装袋により封入することができる。保湿性を維持するためには、後者のプラスチックフィルムによる包装袋製品(いわゆるフィルムパック品)とするのが望ましい。
【0038】
また、本発明における水解性の衛生薄葉紙は、水解性の値が10~100秒、好ましくは25~60秒である。なお、ここでの水解性とは、ほぐれやすさ試験(JIS P 4501で規定される、「ほぐれやすさ」の試験)における秒数で表したものである。水解性の値が、10秒未満であると、シャワートイレで使用した際に、拭き取り操作をするとほぐれた薄葉紙が皮膚に付着するおそれが高まり、100秒を超えると、トイレに流した際に、配管の詰まりが起きやすくなる。
【0039】
次に関連する数値に関し、その測定方法などについて説明する。
【0040】
〔米坪〕
他方、各連続薄葉紙の米坪は、JIS P 8124の米坪測定方法における値である。
【0041】
〔紙厚〕
紙厚の測定方法としては、JIS P 8111の条件下で、ダイヤルシックネスゲージ(厚み測定器)「PEACOCK G型」(尾崎製作所製)を用いて測定するものとする値である。具体的には、プランジャーと測定台の間にゴミ、チリ等がないことを確認してプランジャーを測定台の上におろし、前記ダイヤルシックネスゲージのメモリを移動させてゼロ点を合わせ、次いで、プランジャーを上げて試料(例えば、製品の1プライ)を試験台の上におき、プランジャーをゆっくりと下ろしそのときのゲージを読み取る。このとき、プランジャーをのせるだけとする。なお、紙厚は測定を10回行って得られる平均値とする。
【0042】
〔製品の乾燥強度〕
製品(積層品)の乾燥強度は、JIS P 8113の引張試験方法に準じて行い、製品の積層枚数で測定する。その中でJIS P 8111に規定された標準条件下で、縦方向及び横方向に幅25mmに裁断するものとする。
【0043】
〔薬液成分含有量〕
薬液成分含有量とは、JIS P 8111 条件下において調湿させた所定質量のティシュペーパー製品を分母(A)(g)とし、所定質量のティシュペーパー製品中に含まれる薬液中の水分を除いた質量(B)(g)を分子として、(B)を(A)で除した比率を(%)で表す。
(薬液成分含有量%)=(B)÷(A)×100(%)
【0044】
本発明にいう「ポリオールを50質量%以上を含む水系の薬液が3.0~20.0質量%で含浸され」とは、薬液中に、例えば1~15質量%を含ませるので、こうした薬液中のポリオールの含有量を質量%で示すものである。薬液中の水分はカール・フィッシャー法により測定することができる。
なお、塗布時における薬液の粘度は50~300mPa・sとするのが望ましい。薬液粘度が50mPa・s未満であると、表面における柔軟性を損なわれるようになる。薬液粘度が300mPa・s超過であると、シート中のローション薬液が細かな繊維間へ浸透しずらく、平面的な均一感、肌触りが失われるため好ましくない。
【0045】
次に実施例、比較例及び市販品例を示す。
市販品A及びBは、いわゆる保湿ティシュペーパーとして市販されているもので、市販品Cはトレットペーパーである。
【0046】
種々の要素を変更した実施例1~13及び比較例1~8について、使用者による官能評価を行った。結果を表1~表3に示す。
【0047】
【表1】
【0048】
【表2】
【0049】
【表3】
【0050】
なお、官能評価については、被験者20名に実際に各例に係る3枚又は4枚の積層衛生薄葉紙を1週間、使用してもらい、「なめらかさ」、「しっとり感」、「しっかり感」、「拭き取り性」の各項目について、7段階で絶対評価を行なうこととした。
評点として、7点:非常に優れる、6点:優れる、5;やや優れる、4点:どちらでもない、3点:やや悪い、2点:悪い、1点:非常に悪い、をもって基準分けを行った。
「総合評価」は4項目の合計点数を4で除した平均点である。
各項目についての結果を、図1図5に示すように、プロット化し、折れ線グラフで傾向を分かり易く示した。なお、図の横軸の「実」は実施例を、「比」は比較例を意味している。
【0051】
これらの結果を試験条件と対比すると、本発明の効果が明らかとなる。
【産業上の利用可能性】
【0052】
本発明によって得られる衛生薄葉紙は、一般的なトイレットペーパー、ティシュペーパーなどの用途にそのまま適用でき、例えばトイレットでの拭き取り用途、手拭き用途、ベビー用拭き取り用途、鼻かみ用途、対物の拭き取り用途、身体拭き取り用途、などが挙げられる。
図1
図2
図3
図4
図5