(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-04
(45)【発行日】2023-12-12
(54)【発明の名称】ショベル
(51)【国際特許分類】
E02F 9/26 20060101AFI20231205BHJP
G06T 5/00 20060101ALI20231205BHJP
H04N 7/18 20060101ALI20231205BHJP
【FI】
E02F9/26 B
G06T5/00 725
H04N7/18 J
H04N7/18 U
(21)【出願番号】P 2020534673
(86)(22)【出願日】2019-07-30
(86)【国際出願番号】 JP2019029849
(87)【国際公開番号】W WO2020027139
(87)【国際公開日】2020-02-06
【審査請求日】2022-05-18
(31)【優先権主張番号】P 2018144608
(32)【優先日】2018-07-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】502246528
【氏名又は名称】住友建機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】関 琢磨
【審査官】柿原 巧弥
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-172350(JP,A)
【文献】特開2018-036937(JP,A)
【文献】特開2015-184903(JP,A)
【文献】特開2009-113561(JP,A)
【文献】特開2007-264831(JP,A)
【文献】特開2017-147759(JP,A)
【文献】特開2011-179279(JP,A)
【文献】特開2016-013887(JP,A)
【文献】特開2008-095307(JP,A)
【文献】国際公開第2014/073571(WO,A1)
【文献】国際公開第2016/157463(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E02F 9/26
G06T 5/00
H04N 7/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
下部走行体と、
旋回機構を介して前記下部走行体に搭載された上部旋回体と、
前記上部旋回体の周囲を撮像するように前記上部旋回体に取り付けられた撮像装置と、
前記撮像装置で撮像された画像を表示する表示装置と、を有し、
前記表示装置は、表示画面の下端部に表示される前記上部旋回体の上面の縁部の画像部分における歪曲収差が、他の画像部分の歪曲収差よりも小さくなるように、前記撮像装置で撮像された画像を表示
し、
前記上部旋回体の上面の画像のうち、前記上部旋回体の上面の縁部の画像部分以外の画像部分はトリミング処理又はマスク処理が施される、
ショベル。
【請求項2】
下部走行体と、
旋回機構を介して前記下部走行体に搭載された上部旋回体と、
前記上部旋回体に搭載された運転室と、
前記運転室内に設けられた表示装置と、
前記上部旋回体の周囲を撮像するように前記上部旋回体に取り付けられた撮像装置と、を有し、
前記表示装置は、前記撮像装置が撮像した画像における、前記上部旋回体の上面の縁部の画像が表示される位置である表示画面の下端部に、前記上部旋回体の幅を表す図形を表示する、
ショベル。
【請求項3】
前記撮像装置は、前記撮像装置が撮像した画像が、前記上部旋回体の上面の縁部の両端の画像を含むように、前記上部旋回体の上側に取り付けられている、
請求項1又は2に記載のショベル。
【請求項4】
前記撮像装置は、バックカメラを含み、
前記バックカメラは、前記バックカメラが撮像した画像が、カウンタウェイトの左端及び右端の画像を含むように、前記カウンタウェイトの上面から所定の高さの位置に設置される、
請求項1又は2に記載のショベル。
【請求項5】
下部走行体と、
旋回機構を介して前記下部走行体に搭載された上部旋回体と、
前記上部旋回体の周囲を撮像するように前記上部旋回体に取り付けられた撮像装置と、
前記撮像装置で撮像された画像を表示する表示装置と、を有し、
前記表示装置は、表示画面の下端部に表示される前記上部旋回体の上面の縁部の画像部分における歪曲収差が、他の画像部分の歪曲収差よりも小さくなるように、前記撮像装置で撮像された画像を表示し、
前記撮像装置は、サイドカメラを含み、
前記サイドカメラは、前記サイドカメラが撮像した画像が、前記上部旋回体の前端及び後端の画像を含むように、前記上部旋回体に設けられたハンドレール又はガードレールに取り付けられる、
ショベル。
【請求項6】
前記撮像装置の光軸は、前記上部旋回体の上面の縁部の近傍を通る、
請求項1又は2に記載のショベル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ショベルに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、バックカメラを備えたショベルが知られている(特許文献1参照。)。このバックカメラは、バックカメラが撮像した画像の下端部にカウンタウェイトの縁部の画像が含まれるように、上部旋回体の上面に取り付けられている。そして、バックカメラが撮像した画像のうち、カウンタウェイトの縁部の画像より上の部分には、通常、ショベルの後方にある地面の画像が配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
バックカメラが撮像した画像を見る操作者は、ショベルを後退させるときに、ショベルの後方にある崖、穴、又は障害物等の地物とショベルの幅との関係を分かり難いと感じてしまうおそれがある。バックカメラが撮像した画像の全幅にわたってカウンタウェイトの縁部の画像が存在するためである。言い換えれば、バックカメラが撮像した画像には、カウンタウェイトの左端及び右端のそれぞれの画像が含まれていないためである。
【0005】
そこで、ショベルの周囲に存在する地物とショベルの幅との関係をより分かり易く操作者に認識させることができるショベルを提供することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施形態に係るショベルは、下部走行体と、旋回機構を介して前記下部走行体に搭載された上部旋回体と、前記上部旋回体の周囲を撮像するように前記上部旋回体に取り付けられた撮像装置と、前記撮像装置で撮像された画像を表示する表示装置と、を有し、前記表示装置は、表示画面の下端部に表示される前記上部旋回体の上面の縁部の画像部分における歪曲収差が、他の画像部分の歪曲収差よりも小さくなるように、前記撮像装置で撮像された画像を表示し、前記上部旋回体の上面の画像のうち、前記上部旋回体の上面の縁部の画像部分以外の画像部分はトリミング処理又はマスク処理が施される。
【発明の効果】
【0007】
上述の手段により、ショベルの周囲に存在する地物とショベルの幅との関係をより分かり易く操作者に認識させることができるショベルが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の実施形態に係るショベルの側面図である。
【
図3B】バックカメラ画像の表示例を示す図である。
【
図4A】撮像装置の設置例を示すショベルの右側面図である。
【
図4B】撮像装置の設置例を示すショベルの背面図である。
【
図5A】バックカメラが撮像した画像の例を示す図である。
【
図5B】バックカメラ画像の表示例を示す図である。
【
図6A】右カメラが撮像した画像の例を示す図である。
【
図9】本発明の別の実施形態に係るショベルの側面図である。
【
図11】バックカメラ画像の別の表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明の実施形態に係るショベルについて説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
【0010】
図1は、本発明の実施形態に係る掘削機としてのショベルPSを例示する側面図である。ショベルPSの下部走行体1には、旋回機構2を介して旋回自在に上部旋回体3が搭載されている。上部旋回体3には、ブーム4が取り付けられている。ブーム4の先端には、アーム5が取り付けられている。アーム5の先端には、エンドアタッチメントとしてバケット6が取り付けられている。
【0011】
ブーム4、アーム5、及びバケット6は、アタッチメントの一例としての掘削アタッチメントを構成している。ブーム4はブームシリンダ7により駆動され、アーム5はアームシリンダ8により駆動され、バケット6はバケットシリンダ9により駆動される。
【0012】
上部旋回体3には、エンジン11等の動力源が搭載され、且つ、撮像装置80が取り付けられている。撮像装置80は、ショベルPSの側方の空間を撮像するサイドカメラ、及び、ショベルPSの後方の空間を撮像するバックカメラ80Bを含む。サイドカメラは、ショベルPSの左方の空間を撮像する左カメラ80L、及び、ショベルPSの右方の空間を撮像する右カメラ80Rを含む。左カメラ80L、右カメラ80R、及びバックカメラ80Bのそれぞれは、例えば、CCD又はCMOS等の撮像素子を有するデジタルカメラであり、撮影した画像を運転室10内に設けられている表示装置40に送る。撮像装置80は、ステレオカメラ又はLIDAR等であってもよい。本実施形態では、左カメラ80L、右カメラ80R、及びバックカメラ80Bのそれぞれは、160度の水平画角を有する広角レンズを備えたデジタルカメラである。
【0013】
上部旋回体3の左前部には運転室10が設けられている。運転室10内には、コントローラ30、表示装置40、及びゲートロックレバー49等が設けられている。運転室10には、GPS装置(GNSS受信機)GP1及び通信装置T1が取り付けられている。GPS装置GP1は、ショベルPSの位置を検出し、検出した位置に関するデータをコントローラ30に供給するように構成されている。通信装置T1は、外部との通信を制御し、外部から取得したデータをコントローラ30に供給するように構成されている。
【0014】
コントローラ30は、ショベルPSの駆動制御を行う主制御部として機能するように構成されている。本実施形態では、コントローラ30は、CPU及び内部メモリを含む演算処理装置で構成されている。コントローラ30の各種機能は、CPUが内部メモリに格納されているプログラムを実行することで実現される。
【0015】
表示装置40は、コントローラ30からの指令に応じて各種作業情報を含む画像を表示するように構成されている。
【0016】
ゲートロックレバー49は、ショベルPSが誤って操作されるのを防止する機構であり、運転室10のドアと運転席との間に設けられている。ゲートロックレバー49は、運転室10からの操作者の退出を妨げるように引き上げられたときに操作装置26(
図2参照。)を有効にし、操作者の退出が可能となるように押し下げられたときに操作装置26を無効にする。
【0017】
図2は、ショベルPSのシステム構成図である。表示装置40は、作業情報等を含む画像を表示する。表示装置40は、例えば、CAN若しくはLIN等の通信ネットワーク又は専用線等を介してコントローラ30に接続されている。
【0018】
表示装置40は、画像表示部41に表示する画像を生成する変換処理部40aを有する。変換処理部40aは、例えば、撮像装置80から得られる画像データに基づいて画像表示部41上に表示する撮影画像を含む画像を生成するように構成されている。表示装置40には、左カメラ80L、右カメラ80R、及びバックカメラ80Bのそれぞれから画像データが入力される。
【0019】
本実施形態では、変換処理部40aは、コントローラ30から表示装置40に入力される各種データのうち画像表示部41に表示させるデータを画像信号に変換するように構成されている。コントローラ30から表示装置40に入力されるデータは、例えば、エンジン冷却水の温度を示すデータ、作動油の温度を示すデータ、尿素水の残量を示すデータ、及び、燃料の残量を示すデータ等を含む。
【0020】
本実施形態では、変換処理部40aは、変換した画像信号を画像表示部41に出力し、撮影画像又は各種データ等に基づいて生成した画像を画像表示部41に表示させるように構成されている。変換処理部40aは、表示装置40ではなく、例えば、コントローラ30に設けられていてもよい。この場合、撮像装置80は、コントローラ30に接続される。
【0021】
本実施形態では、表示装置40は、入力装置42を備える。入力装置42は、ショベルPSの操作者がコントローラ30又は表示装置40等に各種情報を入力するための装置である。
図2の例では、入力装置42は、スイッチパネルに設けられた押しボタンスイッチである。入力装置42は、例えば、メンブレンスイッチであってもよく、タッチパネルであってもよい。
【0022】
表示装置40は、蓄電池70から電力の供給を受けて動作するように構成されている。蓄電池70は、例えば、エンジン11のオルタネータ11a(発電機)で発電した電力で充電される。本実施形態では、蓄電池70の電力は、コントローラ30及び表示装置40以外のショベルPSの電装品72等にも供給される。エンジン11のスタータ11bは、蓄電池70からの電力で駆動されてエンジン11を始動させるように構成されている。
【0023】
本実施形態では、エンジン11は、エンジンコントローラ74により制御される。エンジン11の回転軸は、メインポンプ14及びパイロットポンプ15のそれぞれの回転軸に連結されている。エンジンコントローラ74は、エンジン11の状態を示す各種データ(例えば、水温センサ11cで検出される冷却水温を示すデータ等)をコントローラ30に向けて送信する。コントローラ30は、記憶部30aにこれらのデータを蓄積し、必要に応じて表示装置40に送信する。
【0024】
メインポンプ14は、作動油ラインを介して作動油をコントロールバルブユニット17に供給するための油圧ポンプである。メインポンプ14は、例えば、斜板式可変容量型油圧ポンプである。
【0025】
パイロットポンプ15は、パイロットラインを介して各種油圧制御機器に作動油を供給するための油圧ポンプである。パイロットポンプ15は、例えば、固定容量型油圧ポンプである。但し、パイロットポンプ15は、省略されてもよい。この場合、パイロットポンプ15が担っていた機能は、メインポンプ14によって実現されてもよい。すなわち、メインポンプ14は、コントロールバルブユニット17に作動油を供給する機能とは別に、絞り等により作動油の圧力を低下させた後で操作装置26等に作動油を供給する機能を備えていてもよい。
【0026】
コントロールバルブユニット17は、ショベルPSにおける油圧システムを制御する油圧制御装置であり、複数の流量制御弁を含む。コントロールバルブユニット17は、例えば、1又は複数の油圧アクチュエータに、メインポンプ14が吐出する作動油を選択的に供給するように構成されている。油圧アクチュエータは、例えば、ブームシリンダ7、アームシリンダ8、バケットシリンダ9、走行用油圧モータ、及び旋回用油圧モータ等を含む。
【0027】
操作装置26は、操作者が油圧アクチュエータを操作するために用いる装置であり、運転室10内に設けられている。操作装置26が操作されると、対応する流量制御弁のパイロットポートにパイロットポンプ15から作動油が供給される。パイロットポートには、操作装置26の操作内容に応じた圧力の作動油が供給される。操作内容は、例えば、操作方向及び操作量を含む。
【0028】
コントローラ30は、ショベルPSの動作を制御するように構成されている。コントローラ30は、ゲートロックレバー49が押し下げられている状態では、ゲートロック弁49aを閉状態とし、ゲートロックレバー49が引き上げられている状態では、ゲートロック弁49aを開状態とする。ゲートロック弁49aは、コントロールバルブユニット17と操作装置26との間の油路に設けられている切換弁である。ゲートロック弁49aは、コントローラ30からの指令に応じて開閉する。但し、ゲートロック弁49aは、ゲートロックレバー49と機械的に接続され、ゲートロックレバー49の動作に応じて開閉してもよい。
【0029】
ゲートロック弁49aは、閉状態において、コントロールバルブユニット17と操作装置26との間の作動油の流れを遮断して操作装置26を無効にする。すなわち、ゲートロック弁49aが閉状態のときには、操作装置26の操作を通じた油圧アクチュエータの動作が禁止される。また、ゲートロック弁49aは、開状態において、コントロールバルブユニット17と操作装置26との間で作動油を連通させて操作装置26を有効にする。すなわち、ゲートロック弁49aが開状態のときには、操作装置26の操作を通じた油圧アクチュエータの動作が許容される。
【0030】
コントローラ30は、ゲートロック弁49aが開状態となり、操作装置26が有効になった状態で、圧力センサ15a、15bによって検出されるパイロット圧に基づき、操作装置26の操作内容を検出する。
【0031】
また、コントローラ30は、例えば以下で説明するような各種データを取得する。コントローラ30が取得したデータは、記憶部30aに格納される。
【0032】
メインポンプ14のレギュレータ14aは、斜板角度を示すデータをコントローラ30に対して出力する。吐出圧力センサ14bは、メインポンプ14の吐出圧力を示すデータをコントローラ30に対して出力する。作動油タンクとメインポンプ14との間の管路に設けられている油温センサ14cは、管路を流れる作動油の温度を表すデータをコントローラ30に対して出力する。圧力センサ15a、15bは、操作装置26が操作された際に生成されるパイロット圧を検出し、検出したパイロット圧を示すデータをコントローラ30に対して出力する。
【0033】
操作装置26としての操作レバーには、入力装置42の別の一例としてのスイッチボタン26Sが設けられている。操作者は、操作レバーを操作しながらスイッチボタン26Sを操作することで、コントローラ30に対して指令信号を出力できる。
【0034】
ショベルPSの運転室10内には、エンジン回転数調整ダイヤル75が設けられている。エンジン回転数調整ダイヤル75は、エンジン11の回転数を調整するためのダイヤルである。本実施形態では、エンジン回転数調整ダイヤル75は、SPモード、Hモード、Aモード、及びアイドリングモードの4段階にエンジン回転数を切り換えることができるように構成されている。エンジン回転数調整ダイヤル75は、エンジン回転数の設定状態を示すデータをコントローラ30に対して出力する。
図2は、エンジン回転数調整ダイヤル75によりHモードが選択された状態を示している。
【0035】
SPモードは、作業量を優先させたい場合に選択される回転数モードであり、典型的には最も高いエンジン回転数を利用する。Hモードは、作業量と燃費を両立させたい場合に選択される回転数モードであり、典型的には二番目に高いエンジン回転数を利用する。Aモードは、燃費を優先させながら低騒音でショベルPSを稼働させたい場合に選択される回転数モードであり、典型的には三番目に高いエンジン回転数を利用する。アイドリングモードは、エンジン11をアイドリング状態で動作させたい場合に選択される回転数モードであり、典型的には最も低いエンジン回転数を利用する。本実施形態では、エンジン11は、エンジン回転数調整ダイヤル75で設定された回転数モードに対応するエンジン回転数を維持するように制御される。
【0036】
次に、
図3A及び
図3Bを参照し、表示装置40の画像表示部41に表示される画像について説明する。
図3Aは、ショベルPSの上面図である。
図3Bは、バックカメラ画像41Bの表示例を示す。バックカメラ画像41Bは、バックカメラ80Bが撮像した画像に基づいて生成され且つ表示される画像であり、第1ポール画像G1、第2ポール画像G2、カウンタウェイト画像G3、杭画像G4、及び、カウンタウェイト図形G5を含む。バックカメラ画像41Bの光軸点M1は、バックカメラ80Bの光軸AXBと被写体である地物との交点に対応する画素である。バックカメラ80Bの光軸AXBは、バックカメラ80Bを構成するレンズの中心と焦点とを通る仮想直線である。左カメラ80Lの光軸AXL及び右カメラ80Rの光軸AXRについても同様である。被写体である地物は、この例では地面であるが、人、動物、機械、又は建造物等であってもよい。
図3A及び
図3Bでは、光軸点M1は、丸いマークで表されているが、実際にはバックカメラ画像41B上には表示されていない。
【0037】
ショベルPSは、
図3Aに示すように、下部走行体1の前後軸と上部旋回体3の前後軸とが平行な状態にある。すなわち、ショベルPSは、掘削アタッチメントの延在方向が、左側クローラ1CL及び右側クローラ1CRのそれぞれの延在方向と平行な状態にある。
【0038】
第1ポール画像G1は、地面に立てられた第1ポールP1の画像であり、第2ポール画像G2は、地面に立てられた第2ポールP2の画像である。第1ポールP1は、ショベルPSが後進したときに右側クローラ1CRの外縁が通過する位置の外側(-Y側)に立てられている。第2ポールP2は、ショベルPSが後進したときに左側クローラ1CLの外縁が通過する位置の外側(+Y側)に立てられている。すなわち、第1ポールP1と第2ポールP2との間の距離D1は、ショベルPS(カウンタウェイトCW)の幅W1より僅かに大きい幅に相当する。
【0039】
カウンタウェイト画像G3は、上部旋回体3の後端に取り付けられたカウンタウェイトCWの上面の後側(-X側)の縁部の画像である。
【0040】
杭画像G4は、地面に立てられた杭P3の画像である。杭P3は、第2ポールP2よりも+Y側に存在している。具体的には、杭P3は、ショベルPSが後進したとしても、ショベルPSとは接触しない位置に存在している。
【0041】
カウンタウェイト図形G5は、上部旋回体3の幅W1の大きさを示す図形である。
図3A及び
図3Bの例では、カウンタウェイト図形G5は、カウンタウェイトCWの幅W1を所定の仮想平面に投影したときの幅を有する略矩形のコンピュータグラフィクス(図形)であり、カウンタウェイト画像G3の上に重畳表示されている。本実施形態では、カウンタウェイト図形G5は、上部旋回体3に取り付けられたバックカメラ80Bの位置及び姿勢並びにバックカメラ80Bのカメラパラメータ等に基づいて描画される。所定の仮想平面は、例えば、ショベルPSが位置する地面に対応する仮想平面である。ショベルPSが位置する地面に対応する仮想平面は、仮想水平面であってもよく、仮想傾斜面であってもよい。この場合、バックカメラ画像41Bでは、カウンタウェイト図形G5の幅は、カウンタウェイト画像G3の幅よりも小さい。ショベルPSが位置する地面に対応する仮想平面は、カウンタウェイトCWの上面に対応する仮想平面よりも低い位置、すなわち、バックカメラ80Bから遠い位置に設定されているためである。但し、所定の仮想平面は、ショベルPSが位置する地面に対応する仮想平面よりも高い位置にある仮想平面であってもよく、ショベルPSが位置する地面に対応する仮想平面よりも低い位置にある仮想平面であってもよい。カウンタウェイト図形G5は、例えば、バックカメラ画像が描画されるレイヤーとは別のレイヤーに描画され、表示の際に重ね合わされてもよい。
【0042】
操作者は、仮にカウンタウェイト図形G5を含まないバックカメラ画像を見た場合、ショベルPSを後進させるときに、カウンタウェイトCWと杭P3とが接触すると誤って認識してしまうおそれがある。カウンタウェイト画像G3がバックカメラ画像の下端の全幅にわたって表示されているためである。
【0043】
これに対し、表示装置40の変換処理部40aは、バックカメラ画像41Bにおけるショベルの機体幅と地物との位置関係が実際の位置関係と同じになる態様で、カウンタウェイト図形G5を表示させる。「バックカメラ画像41Bにおけるショベルの機体幅と地物との位置関係が実際の位置関係と同じになる態様」とは、バックカメラ画像41Bにおける見かけ上の位置関係が実際の位置関係と矛盾しない態様を意味する。
図3Bに示す例では、変換処理部40aは、カウンタウェイト図形G5の幅が、第1ポール画像G1と第2ポール画像G2との間の幅よりも僅かに小さく見えるように、カウンタウェイト図形G5を表示させる。実際のカウンタウェイトCWの幅W1、すなわち、クローラ1Cの幅は、第1ポールP1と第2ポールP2との間の幅よりも僅かに小さいためである。そのため、表示装置40は、ショベルPSを後進させた場合であっても、カウンタウェイトCWと杭P3とが接触しないことをショベルPSの操作者に認識させることができる。バックカメラ画像41Bでは、バックカメラ画像41Bの幅方向において、カウンタウェイト図形G5の右端が杭画像G4よりも左側に位置しているためである。なお、変換処理部40aは、バックカメラ画像41Bにおけるショベルの機体幅と地物との位置関係が実際の位置関係と完全に同じになる態様でカウンタウェイト図形G5を表示させる必要はない。例えば、カウンタウェイト図形G5の縮尺は必ずしも正確である必要はない。
【0044】
なお、表示装置40の変換処理部40aは、カウンタウェイト図形G5を際立たせるため、カウンタウェイト画像G3を目立たないようにしてもよい。変換処理部40aは、例えば、カウンタウェイト画像G3の輝度が低くなるようにしてもよい。変換処理部40aは、カウンタウェイト画像G3にトリミング処理又はマスク処理等を施してもよい。
【0045】
また、カウンタウェイト図形G5の表示、トリミング処理、又はマスク処理等は、コントローラ30によって実現されてもよく、撮像装置80(バックカメラ80B)が搭載している演算処理装置によって実現されてもよい。
【0046】
この構成により、ショベルPSは、ショベルPSの周囲に存在する地物とショベルPSの幅W1との関係をより分かり易く操作者に認識させることができる。
【0047】
次に、
図4A、
図4B、
図5A、及び
図5Bを参照し、バックカメラ画像41Bの別の表示例について説明する。
図4Aは、ショベルPSの右側面図である。
図4Bは、ショベルPSの背面図である。
【0048】
この例では、バックカメラ80Bは、
図4A及び
図4Bに示すように、カウンタウェイトCWの上面から+Z方向に延びるブラケットCPに取り付けられている。
【0049】
そして、
図4Aにおける点線VXBは、バックカメラ80Bの垂直画角を示し、一点鎖線の光軸AXBは、バックカメラ80Bの光軸を示す。破線VXaBは、バックカメラ80Bの垂直画角のうち、歪曲収差が所定値以下となる垂直画角を示す。
【0050】
図4Bにおける点線HXBは、バックカメラ80Bの水平画角を示し、破線HXaBは、バックカメラ80Bの水平画角のうち、歪曲収差が所定値以下となる水平画角を示す。
【0051】
図5Aは、バックカメラ80Bが撮像した画像41Baを示す。
図5Bは、表示装置40の画像表示部41に表示されるバックカメラ画像41Bを示す。
【0052】
図5Aに示すように、バックカメラ80Bが撮像した画像41Baは、カウンタウェイト画像G11、右端画像G12、左端画像G13、第1ロードコーン画像G14、第2ロードコーン画像G15、杭画像G16、及び杭画像G17を含む。
【0053】
光軸点M11は、バックカメラ80Bの光軸AXBと被写体である地物との交点に対応する画素である。破線M12で示す楕円は、歪曲収差が所定値以下となる画像範囲を示し、
図4Aの破線VXaBで示す垂直画角、及び、
図4Bの破線HXaBで示す水平画角に対応している。二点鎖線M13で示す矩形は、トリミング処理又はマスク処理が施される範囲を示す。
【0054】
光軸点M11、破線M12、及び二点鎖線M13は、説明のために追加された図形であり、実際にはバックカメラ80Bが撮像した画像41Baには含まれていない。
【0055】
カウンタウェイト画像G11は、カウンタウェイトCWの上面の後側(-X側)の画像である。右端画像G12は、カウンタウェイトCWの右端(-Y側端)の画像である。左端画像G13は、カウンタウェイトCWの左端(+Y側端)の画像である。第1ロードコーン画像G14は、ショベルPSを後進させたときに右側クローラ1CRが通る軌道上に配置された3つのロードコーンの画像である。第2ロードコーン画像G15は、ショベルPSを後進させたときに左側クローラ1CLが通る軌道上に配置された3つのロードコーンの画像である。杭画像G16は、地面に立てられた杭P4の画像である。杭画像G17は、地面に立てられた杭P5の画像である。杭P4は、
図4A及び
図4Bに示すように、上部旋回体3の左斜め後方の位置に立てられている。杭P5は、
図4A及び
図4Bに示すように、上部旋回体3の右斜め後方の位置に立てられている。具体的には、杭P4及び杭P5は、ショベルPSが後進したとしても、ショベルPSとは接触しない位置に立てられている。
【0056】
画像41Baは、
図3Bに示すバックカメラ画像41Bの場合よりも、光軸点M11がカウンタウェイト画像G11の近くに配置されるように構成されている。具体的には、画像41Baは、歪曲収差が所定値以下となる画像範囲(破線M12で囲まれた範囲であり、光軸点M11を含む。)が、地面の画像とカウンタウェイト画像G11の中央部分との境界部分を含むように構成されている。すなわち、画像41Baは、上部旋回体3の上面の縁部の画像部分における歪曲収差が、他の画像部分の歪曲収差よりも小さくなるように構成されている。
【0057】
バックカメラ画像41Bは、バックカメラ80Bが撮像した画像41Baのうちの二点鎖線M13で囲まれた矩形領域にトリミング処理又はマスク処理を施すことで生成される。
【0058】
この構成により、地面の画像とカウンタウェイト画像G11との境界部分は、
図3Bに示すバックカメラ画像41Bの場合よりも、歪曲が抑制される。そのため、画像41Baを見た操作者は、その境界部分における地物とショベルPSとの位置関係をより直感的に把握できる。地物とショベルPSとの位置関係は、例えば、地物とショベルPSとの間の距離を含む。なお、
図3Bに示すバックカメラ画像41Bでは、カウンタウェイトCWの上面後端の縁部(実際には上部旋回体3の後方に向かって凸の形状を有する)は、樽型歪曲により凹形状を有するものとして表示されている。
【0059】
また、この例では、光軸点M11は、カウンタウェイト画像G11の外側(上側)に配置されているが、カウンタウェイト画像G11の内側に配置されていてもよい。すなわち、バックカメラ80Bは、光軸AXBとカウンタウェイトCWとが交差するように、ブラケットCPに取り付けられていてもよい。
【0060】
また、画像41Baを見た操作者は、右端画像G12と左端画像G13とが表示されているため、カウンタウェイト画像がカメラ画像の全幅にわたって表示されている場合よりも、すなわち、カウンタウェイトCWの両端が表示されていない場合よりも、上部旋回体3の後方に存在する地物とショベルPSとの位置関係を容易に認識できる。
【0061】
但し、それでもなお、画像41Baを見た操作者は、ショベルPSを後進させるときに、カウンタウェイトCWと杭P4及び杭P5とが接触すると誤って認識してしまうおそれがある。画像41Baの幅方向において、右端画像G12が杭画像G17よりも左側に表示され、且つ、左端画像G13が杭画像G16よりも右側に表示されているためである。
【0062】
これに対し、表示装置40の変換処理部40aは、二点鎖線M13で囲まれた矩形領域にトリミング処理又はマスク処理を施した上で、
図5Bに示すバックカメラ画像41Bのように、バックカメラ画像41Bにおけるショベルの機体幅と地物との位置関係が実際の位置関係と同じになる態様で、カウンタウェイト図形G18を表示させる。
図5Bに示す例では、変換処理部40aは、カウンタウェイト図形G18の幅が、第1ロードコーン画像G14の左端と第2ロードコーン画像G15の右端との間の幅とほぼ同じに見えるように、カウンタウェイト図形G18を表示させる。実際のカウンタウェイトCWの幅W1、すなわち、クローラ1Cの幅は、ショベルPSを後進させたときに右側クローラ1CRが通る軌道上に配置されたロードコーンと、左側クローラ1CLが通る軌道上に配置されたロードコーンとの間の幅とほぼ同じであるためである。そのため、表示装置40は、ショベルPSの操作者がショベルPSを後進させた場合であっても、カウンタウェイトCWと杭P4及び杭P5とが接触しないことをショベルPSの操作者により確実に認識させることができる。バックカメラ画像41Bの幅方向において、カウンタウェイト図形G18の左端が杭画像G17よりも右側に表示され、且つ、カウンタウェイト図形G18の右端が杭画像G16よりも左側に表示されるためである。なお、表示装置40の変換処理部40aは、このときに歪補正を行ってもよい。また、変換処理部40aは、バックカメラ画像41Bにおけるショベルの機体幅と地物との位置関係が実際の位置関係と完全に同じになる態様でカウンタウェイト図形G18を表示させる必要はない。例えば、カウンタウェイト図形G18の縮尺は、必ずしも正確である必要はない。
【0063】
次に、
図4A、
図4B、
図6A、及び
図6Bを参照し、右カメラ画像41Rの表示例について説明する。但し、以下の説明は、左カメラ80Lが撮像した画像に基づいて生成される左カメラ画像にも同様に適用される。
【0064】
図4A及び
図4Bに示すように、右カメラ80Rは、上部旋回体3に設けられた右ガードレールGRRに取り付けられ、左カメラ80Lは、上部旋回体3に設けられた左ガードレールGRLに取り付けられている。但し、右カメラ80Rは、所定の高さに設置されるのであれば、上部旋回体3に設けられたハンドレールHR又はミラーステー(不図示。)等に取り付けられていてもよい。例えば、右カメラ80Rは、右ガードレールGRRを構成する補強板部材である横部材SBに設けられていてもよいし、右ガードレールGRRを構成するパイプ部材である手摺り部材PMの最上部に設けられていてもよい。或いは、右カメラ80Rは、手摺り部材PMにおける、横部材SBより高い位置に設けられていてもよい。左カメラ80Lについても同様である。また、バックカメラ80B、左カメラ80L、及び右カメラ80Rは、望ましくは、設置高さがほぼ等しくなるように取り付けられる。
【0065】
図4Aにおける点線HXRは、右カメラ80Rの水平画角を示し、一点鎖線の光軸AXRは、右カメラ80Rの光軸を示す。破線HXaRは、右カメラ80Rの水平画角のうち、歪曲収差が所定値以下となる水平画角を示す。左カメラ80Lの水平画角、及び、その水平画角のうち歪曲収差が所定値以下となる水平画角は、
図4Aでは不可視であるが、右カメラ80Rと同じである。
【0066】
また、
図4Bにおける点線VXRは、右カメラ80Rの垂直画角を示し、破線VXaRは、右カメラ80Rの垂直画角のうち、歪曲収差が所定値以下となる垂直画角を示す。また、一点鎖線の光軸AXLは、左カメラ80Lの光軸を示し、点線VXLは、左カメラ80Lの垂直画角を示し、破線VXaLは、左カメラ80Lの垂直画角のうち、歪曲収差が所定値以下となる垂直画角を示す。
【0067】
図6Aは、右カメラ80Rが撮像した画像41Raを示す。
図6Bは、表示装置40の画像表示部41に表示される右カメラ画像41Rを示す。
【0068】
図6Aに示すように、右カメラ80Rが撮像した画像41Raは、右サイドパネル画像G21、前端画像G22、後端画像G23、及び杭画像G24を含む。
【0069】
光軸点M21は、右カメラ80Rの光軸AXRと被写体である地物との交点に対応する画素である。破線M22で示す楕円は、歪曲収差が所定値以下となる画像範囲を示し、
図4Aの破線HXaRで示す水平画角、及び、
図4Bの破線VXaRで示す垂直画角に対応している。二点鎖線M23で示す矩形は、トリミング処理又はマスク処理が施される範囲を示す。
【0070】
光軸点M21、破線M22、及び二点鎖線M23は、説明のために追加された図形であり、実際には右カメラ80Rが撮像した画像41Raには含まれていない。
【0071】
右サイドパネル画像G21は、右サイドパネルSPRの画像である。前端画像G22は、上部旋回体3の右前端の画像である。後端画像G23は、上部旋回体3の右後端の画像である。杭画像G24は、地面に立てられた杭P5の画像である。杭P5は、
図4A及び
図4Bに示すように、上部旋回体3の右斜め後方の位置に立てられている。具体的には、杭P5は、下部走行体1の前後軸と上部旋回体3の前後軸とが垂直な状態においてショベルPS(上部旋回体3)が右方向に移動したとしても、すなわち、下部走行体1が前進或いは後進したとしても、ショベルPSとは接触しない位置に立てられている。
【0072】
画像41Raは、
図5Aに示す画像41Baの場合と同様に、光軸点M21が右サイドパネル画像G21の近くに配置されるように構成されている。具体的には、画像41Raは、歪曲収差が所定値以下となる画像範囲(破線M22で囲まれた範囲であり、光軸点M21を含む。)が、地面の画像と右サイドパネル画像G21の中央部分との境界部分を含むように構成されている。すなわち、画像41Raは、上部旋回体3の上面の縁部の画像部分における歪曲収差が、他の画像部分の歪曲収差よりも小さくなるように構成されている。
【0073】
右カメラ画像41Rは、右カメラ80Rが撮像した画像41Raのうちの二点鎖線M23で囲まれた矩形領域にトリミング処理又はマスク処理を施すことで生成される。
【0074】
この構成により、地面の画像と右サイドパネル画像G21との境界部分は、
図5Aに示す境界部分の場合と同様に、歪曲が抑制される。そのため、右カメラ画像41Rを見た操作者は、その境界部分における地物とショベルPSとの位置関係をより直感的に把握できる。
【0075】
また、この例では、光軸点M21は、右サイドパネル画像G21の外側(上側)に配置されているが、右サイドパネル画像G21の内側に配置されていてもよい。すなわち、右カメラ80Rは、光軸AXRと右サイドパネルSPRとが交差するように、右ガードレールGRRに取り付けられていてもよい。
【0076】
また、右カメラ画像41Rを見た操作者は、比較的高い位置に取り付けられた右カメラ80Rによって撮像可能となった前端画像G22が右カメラ画像41Rに表示されているため、上部旋回体3の右方又は右斜め前方に存在する地物とショベルPSとの位置関係を容易に認識できる。同様に、右カメラ画像41Rを見た操作者は、比較的高い位置に取り付けられた右カメラ80Rによって撮像可能となった後端画像G23が右カメラ画像41Rに表示されているため、上部旋回体3の右方又は右斜め後方に存在する地物とショベルPSとの位置関係を容易に認識できる。
【0077】
また、右カメラ画像41Rを見た操作者は、前端画像G22と後端画像G23とが右カメラ画像41Rに表示されているため、右サイドパネル画像がカメラ画像の全幅にわたって表示されている場合よりも、すなわち、上部旋回体3の前端及び後端が表示されていない場合よりも、上部旋回体3の右方に存在する地物とショベルPSとの位置関係を容易に認識できる。
【0078】
次に、
図7を参照し、右カメラ画像41Rの別の表示例について説明する。
図7の右カメラ画像41Rは、右サイドパネル画像G21、前端画像G22、及び後端画像G23の代わりに、上部旋回体図形G31及びステップ図形G32を含む点で、
図6Bの右カメラ画像41Rと異なる。また、別の杭画像G33を含む点で、
図6Bの右カメラ画像41Rと異なる。但し、
図7の右カメラ画像41Rは、他の部分に関しては、
図6Bの右カメラ画像41Rと同じである。そのため、同じ部分の説明を省略し、相違部分を詳説する。
【0079】
上部旋回体図形G31は、上部旋回体3の長さL1(
図3A参照。)を示す図形である。
図7の例では、上部旋回体図形G31は、上部旋回体3の長さL1を所定の仮想平面(例えばショベルPSが位置する地面に対応する仮想平面)に投影したときの長さを有する略矩形のコンピュータグラフィクス(図形)であり、右サイドパネル画像の上に重畳表示されている。
【0080】
ステップ図形G32は、上部旋回体3の右前部に設置されているステップSTの長さL2(
図3A参照。)を示す図形である。
図7の例では、ステップ図形G32は、上部旋回体図形G31と同様に、ステップSTの長さL2を所定の仮想平面(例えばショベルPSが位置する地面に対応する仮想平面)に投影したときの長さを有する略矩形のコンピュータグラフィクス(図形)であり、右サイドパネル画像の上に重畳表示されている。
【0081】
具体的には、表示装置40の変換処理部40aは、
図6Aにおける二点鎖線M23で囲まれた矩形領域にトリミング処理又はマスク処理を施した上で、右サイドパネル画像G21の上に、右カメラ画像41Rにおけるショベルの機体長さと地物との位置関係が実際の位置関係と同じになる態様で、上部旋回体図形G31及びステップ図形G32を重畳表示させている。
【0082】
杭画像G33は、上部旋回体3の右斜め前方の位置に立てられている不図示の杭P6の画像である。具体的には、杭P6は、下部走行体1の前後軸と上部旋回体3の前後軸とが垂直な状態においてショベルPS(上部旋回体3)が右方向に移動したとしても、すなわち、下部走行体1が前進或いは後進したとしても、ショベルPSとは接触しない位置に立てられている。
【0083】
図6Bの右カメラ画像41Rを見た操作者は、下部走行体1の前後軸と上部旋回体3の前後軸とが垂直な状態において上部旋回体3を右方向に移動させるときに、上部旋回体3の右側後端と杭P5とが接触すると誤って認識してしまうおそれがある。右カメラ画像41Rの幅方向において、後端画像G23が杭画像G24よりも右側に位置しているためである。
【0084】
これに対し、
図7の右カメラ画像41Rは、上部旋回体3の右側後端と杭P5とが接触しないことをショベルPSの操作者により確実に認識させることができる。右カメラ画像41Rの幅方向において、上部旋回体図形G31の右端が杭画像G24よりも左側に位置しているためである。同様に、
図7の右カメラ画像41Rは、ステップSTと杭P6とが接触しないことをショベルPSの操作者により確実に認識させることができる。右カメラ画像41Rの幅方向において、ステップ図形G32の左端が杭画像G33よりも右側に位置しているためである。
【0085】
このように、
図7に示す例では、変換処理部40aは、上部旋回体図形G31の右端とステップ図形G32の左端との間の幅が、杭画像G24と杭画像G33との間の幅より小さく見えるように、上部旋回体図形G31及びステップ図形G32を重畳表示させている。実際の上部旋回体3の長さL1(
図3A参照。)とステップSTの長さL2(
図3A参照。)との合計は、杭P5と杭P6との間の幅よりも小さいためである。但し、変換処理部40aは、右カメラ画像41Rにおけるショベルの機体長さと地物との位置関係が実際の位置関係と完全に同じになる態様で上部旋回体図形G31及びステップ図形G32を表示させる必要はない。例えば、上部旋回体図形G31及びステップ図形G32の少なくとも一方の縮尺は、必ずしも正確である必要はない。
【0086】
次に、
図8を参照し、表示装置40に表示されるメイン画面41Vの構成例について説明する。
図8のメイン画面41Vは、例えば、ショベルPSの稼働中に画像表示部41に表示される。
【0087】
メイン画面41Vは、日時表示領域41a、走行モード表示領域41b、アタッチメント表示領域41c、エンジン制御状態表示領域41e、エンジン稼働時間表示領域41f、冷却水温表示領域41g、燃料残量表示領域41h、回転数モード表示領域41i、作動油温表示領域41k、カメラ画像表示領域41m、及び向き表示アイコン41xを含む。
【0088】
走行モード表示領域41b、アタッチメント表示領域41c、エンジン制御状態表示領域41e、及び回転数モード表示領域41iは、ショベルPSの設定状態に関する情報である設定状態情報を表示する領域である。エンジン稼働時間表示領域41f、冷却水温表示領域41g、燃料残量表示領域41h、及び作動油温表示領域41kは、ショベルPSの稼動状態に関する情報である稼動状態情報を表示する領域である。
【0089】
具体的には、日時表示領域41aは、現在の日時を表示する領域である。走行モード表示領域41bは、現在の走行モードを表示する領域である。アタッチメント表示領域41cは、現在装着されているエンドアタッチメントを表す画像を表示する領域である。
図8は、削岩機を表す画像が表示された状態を示している。
【0090】
エンジン制御状態表示領域41eは、エンジン11の制御状態を表示する領域である。エンジン稼働時間表示領域41fは、エンジン11の累積稼働時間を表示する領域である。冷却水温表示領域41gは、現在のエンジン冷却水の温度状態を表示する領域である。燃料残量表示領域41hは、燃料タンクに貯蔵されている燃料の残量状態を表示する領域である。回転数モード表示領域41iは、エンジン回転数調整ダイヤル75によって設定された現在の回転数モードを表示する領域である。作動油温表示領域41kは、作動油タンク内の作動油の温度状態を表示する領域である。
【0091】
カメラ画像表示領域41mは、撮像装置80が撮像した画像を表示する領域である。
図8の例では、カメラ画像表示領域41mは、バックカメラ80Bが撮像した画像に基づいて生成されるバックカメラ画像を表示している。このバックカメラ画像は、例えば
図5Bに示すバックカメラ画像41Bであり、カウンタウェイト図形G18を含む。
【0092】
向き表示アイコン41xは、表示画面に表示される撮像画像を撮像した撮像装置80の向きと上部旋回体3の向きとの相対的位置関係を表すアイコンである。
図8に示す例では、カメラ画像表示領域41mに表示されるカメラ画像を撮像したカメラがバックカメラ80Bであることを表す向き表示アイコン41xがカメラ画像表示領域41mの右下隅に表示されている。なお、向き表示アイコン41xは、カメラ画像表示領域41mの下部中央、左下隅、右上隅、又は左上隅等、右下隅以外の位置に表示されてもよく、カメラ画像表示領域41mの外部に表示されてもよい。
【0093】
表示装置40は、
図3Bに示すようなバックカメラ画像41B、又は、
図6B若しくは
図7に示すような右カメラ画像41R等の他のカメラ画像をカメラ画像表示領域41mに表示させてもよい。
【0094】
上述のように、本発明の実施形態に係るショベルPSは、下部走行体1と、旋回機構2を介して下部走行体1に搭載された上部旋回体3と、上部旋回体3の周囲を撮像するように上部旋回体3に取り付けられた撮像装置80と、撮像装置80で撮像された画像を表示する表示装置40と、を有する。そして、表示装置40は、上部旋回体3の上面の縁部の画像部分における歪曲収差が、他の画像部分の歪曲収差よりも小さくなるように、撮像装置80で撮像された画像を表示するように構成されている。撮像装置80は、光軸が上部旋回体3の上面の縁部の近傍を通るように、上部旋回体3の上側に取り付けられていてもよい。この場合、上部旋回体3の上面の縁部の近傍を通る光軸と、上部旋回体3の上面の縁部を通る光軸との間の角度は、所定角度以下である。言い換えれば、上部旋回体3の上面を含む仮想水平面における、上部旋回体3の上面の縁部の近傍を通る光軸と、上部旋回体3の上面の縁部を通る光軸との間の距離は、所定距離以下である。
【0095】
撮像装置80は、例えば、バックカメラ80B、左カメラ80L、及び右カメラ80Rを含む。この場合、例えば
図4A及び
図4Bに示すように、バックカメラ80Bは、光軸AXBが上部旋回体3の上面後側の縁部の近傍を通るように、上部旋回体3の上側に設置されたブラケットCPに取り付けられていてもよい。左カメラ80Lは、光軸AXLが上部旋回体3の上面左側の縁部の近傍を通るように、上部旋回体3の上側に設置された左ガードレールGRLに取り付けられていてもよい。右カメラ80Rは、光軸AXRが上部旋回体3の上面右側の縁部の近傍を通るように、上部旋回体3の上側に設置された右ガードレールGRRに取り付けられていてもよい。
【0096】
この構成により、ショベルPSは、ショベルPSの周囲に存在する地物とショベルPSの幅(ショベルPSの前後幅及び左右幅を含む。)との関係をより分かり易く操作者に認識させることができる。そのため、操作者は、ショベルPSの周囲の状況をより正確に把握できる。その結果、ショベルPSは、操作者の作業環境を改善できる。ショベルPSの操作者は、例えば、法面仕上げ作業の際に、法面より高いところにある地面(例えば法肩を含む地面)に位置するショベルPSを後進させる場合、バックカメラ画像41Bを見ることで、クローラ1Cが通る軌道と法肩との位置関係を正確に把握できる。そのため、ショベルPSは、ショベルPSの後進に関して操作者が必要以上に慎重になってしまうのを防止できる。その結果、ショベルPSは、作業効率が低下してしまうのを防止できる。
【0097】
また、本発明の別の実施形態に係るショベルPSは、下部走行体1と、旋回機構2を介して下部走行体1に搭載された上部旋回体3と、上部旋回体3に搭載された運転室10と、運転室10内に設けられた表示装置40と、上部旋回体3の周囲を撮像するように上部旋回体3に取り付けられた撮像装置80と、を有する。そして、表示装置40は、撮像装置80が撮像した画像における、上部旋回体3の上面の縁部の画像が表示される位置又はその近傍に、上部旋回体3の幅を表す図形を表示するように構成されている。
【0098】
表示装置40は、例えば
図3A及び
図3Bに示すように、バックカメラ80Bが撮像したバックカメラ画像41Bにおける、上部旋回体3の上面後側の縁部の画像であるカウンタウェイト画像G3が表示される位置或いはその近傍に、上部旋回体3の幅を表す図形であるカウンタウェイト図形G5を表示するように構成されていてもよい。
【0099】
或いは、表示装置40は、例えば
図5A及び
図5Bに示すように、バックカメラ80Bが撮像した画像41Baにおける、上部旋回体3の上面後側の縁部の画像であるカウンタウェイト画像G11が表示される位置或いはその近傍に、上部旋回体3の幅を表す図形であるカウンタウェイト図形G18を表示するように構成されていてもよい。
【0100】
或いは、表示装置40は、例えば
図7に示すように、右カメラ80Rが撮像した画像41Ra(
図6A参照。)における、上部旋回体3の上面右側の縁部の画像である右サイドパネル画像G21が表示される位置或いはその近傍に、上部旋回体3の前後幅を表す図形である上部旋回体図形G31及びステップ図形G32を表示するように構成されていてもよい。
【0101】
撮像装置80は、望ましくは、撮像装置80が撮像した画像が、上部旋回体3の上面の縁部の両端の画像を含むように、上部旋回体3の上側に取り付けられている。例えば、バックカメラ80Bは、
図5Aに示すように、バックカメラ80Bが撮像した画像41Baが、カウンタウェイトCWの上面後側の縁部の両端の画像である、右端画像G12及び左端画像G13を含むように、カウンタウェイトCWの上側に設置されたブラケットCPに取り付けられていてもよい。また、右カメラ80Rは、
図6Aに示すように、右カメラ80Rが撮像した画像41Raが、上部旋回体3の右側の縁部の両端の画像である、前端画像G22及び後端画像G23を含むように、上部旋回体3に設置された右ガードレールGRRに取り付けられていてもよい。
【0102】
上部旋回体3の上面の画像のうち、縁部の画像部分以外の画像部分はトリミング処理又はマスク処理が施されてもよい。監視が必要な部分の画像をできるだけ見易くするためである。
【0103】
ショベルPSは、ショベルPSの周囲に存在する物体が検出できるように構成されていてもよい。
図9は、ショベルPSの別の構成例を示すショベルPSの側面図である。
図9に示すショベルPSは、物体検出装置90を搭載している点で、
図1に示すショベルPSと異なるが、その他の点で共通している。そのため、共通部分の説明を省略し、相違部分を詳説する。
【0104】
図9に示すショベルPSは、撮像装置80及び物体検出装置90の少なくとも一方を用いて物体が検出できるように構成されている。
【0105】
物体検出装置90は、ショベルPSの後方の空間を監視するバックセンサ90B、ショベルPSの左方の空間を監視する左センサ90L、及び、ショベルPSの右方の空間を監視する右センサ90Rを含む。物体検出装置90は、ショベルPSの前方の空間を監視する前センサを含んでいてもよい。バックセンサ90B、左センサ90L、及び右センサ90Rのそれぞれは、例えば、LIDAR、ミリ波レーダ、又はステレオカメラ等である。
【0106】
撮像装置80の出力を用いて物体を検出する場合、コントローラ30は、例えば、撮像装置80が撮像した画像に各種の画像処理を施した上で、公知の画像認識技術を利用して物体を検出する。なお、撮像装置80は、ショベルPSの前方の空間を撮像する前カメラを含んでいてもよい。
【0107】
ショベルPSは、撮像装置80及び物体検出装置90の少なくとも一方によって検出された物体に関する情報を表示装置40に表示させてもよい。具体的には、撮像装置80及び物体検出装置90の少なくとも一方によって物体が検出された場合、ショベルPSは、検出された物体の実際の位置に対応する表示画像上の位置に、検出された物体を特定できるようにする画像を表示させてもよい。
【0108】
例えば、ショベルPSの後方で人が検出された場合、ショベルPSは、バックカメラ画像41B上において、検出された人の実際の位置に対応するバックカメラ画像41B上の位置に、特定画像(枠又はアイコン等)を重畳表示させてもよい。ショベルPSは、ショベルPSと人との位置関係に応じ、特定画像の表示形態を変化させてもよい。例えば、ショベルPSは、ショベルPSと人との間の距離に応じて特定画像の色及び濃淡の少なくとも1つを変化させてもよい。ショベルPSの側方で人が検出された場合についても同様である。
【0109】
図10は、撮像装置80がショベルPSの後方で人を検出したときに画像表示部41に表示されるメイン画面41Vの構成例を示し、
図8に対応している。
【0110】
図10のメイン画面41Vは、バックカメラ画像41Bに人の画像WKが表示され、且つ、画像WKを囲む枠画像FRが表示されている点で、
図8のメイン画面41Vと異なるが、その他の点で
図8のメイン画面41Vと共通する。
【0111】
図10に示す例では、ショベルPSは、後方で作業する二人の作業者を検出している。そのため、バックカメラ画像41Bには、二人の作業者のうちの一方の画像WK1及びその画像WK1を囲む枠画像FR1と、二人の作業者のうちの他方の画像WK2及びその画像WK2を囲む枠画像FR2とが表示されている。
【0112】
具体的には、
図10に示す例では、ショベルPSは、検出した人の位置が、下部走行体1の軌道範囲内に含まれるか否かに基づいて枠画像FRの太さを変更するように構成されている。下部走行体1の軌道範囲は、例えば、下部走行体1を前後方向に直進させたときに右側クローラ1CRが通る軌道と、左側クローラ1CLが通る軌道と、それらの間にある領域とを含む範囲を意味する。
図10に示す例では、ショベルPSは、二人の作業者のうちの一方の位置が下部走行体1の軌道範囲内に含まれ、二人の作業者のうちの他方の位置が下部走行体1の軌道範囲内に含まれないと判定している。そのため、ショベルPSは、画像WK1を囲む枠画像FR1の太さを、画像WK2を囲む枠画像FR2の太さよりも太くしている。
【0113】
なお、ショベルPSは、検出した人の位置が、下部走行体1の軌道範囲内に含まれるか否かに基づいて枠画像FRの色を変更するように構成されていてもよい。
【0114】
このメイン画面41Vを見た操作者は、ショベルPSを後方に直進させた場合には、ショベルPSと二人の作業者のうちの一方とが接触するおそれがあることを直感的に把握できる。
【0115】
ショベルPSは、ショベルPSを前後方向に直進させたときにクローラ1Cが通る軌道を表す図形である軌道図形をバックカメラ画像41B上に重畳表示させてもよい。右カメラ画像及び左カメラ画像についても同様である。
【0116】
図11は、軌道図形G6が重畳表示されたバックカメラ画像41Bの表示例を示し、
図3Bに対応している。
【0117】
図11に示す例では、軌道図形G6は、ショベルPSを前後方向に直進させたときに左側クローラ1CLが通る軌道の左端を表す線分G6Lと、ショベルPSを前後方向に直進させたときに右側クローラ1CRが通る軌道の右端を表す線分G6Rと、を含む。
【0118】
軌道図形G6が重畳表示されたバックカメラ画像41Bを見た操作者は、ショベルPSを後方に直進させたときに左側クローラ1CLの左端が通る線、及び、右側クローラ1CRの右端が通る線を直感的に把握できる。
【0119】
以上、本発明の好ましい実施形態が説明された。しかしながら、本発明は、上述した実施形態に限定されることはない。上述した実施形態は、本発明の範囲を逸脱することなしに、種々の変形、置換等が適用され得る。また、上述の実施形態を参照して説明された特徴のそれぞれは、技術的に矛盾しない限り、適宜に組み合わされてもよい。
【0120】
本願は、2018年7月31日に出願した日本国特許出願2018-144608号に基づく優先権を主張するものであり、この日本国特許出願の全内容を本願に参照により援用する。
【符号の説明】
【0121】
1・・・下部走行体 1C・・・クローラ 1CL・・・左側クローラ 1CR・・・右側クローラ 2・・・旋回機構 3・・・上部旋回体 4・・・ブーム 5・・・アーム 6・・・バケット 7・・・ブームシリンダ 8・・・アームシリンダ 9・・・バケットシリンダ 10・・・運転室 11・・・エンジン 11a・・・オルタネータ 11b・・・スタータ 11c・・・水温センサ 14・・・メインポンプ 14a・・・レギュレータ 14b・・・吐出圧力センサ 14c・・・油温センサ 15・・・パイロットポンプ 15a、15b・・・圧力センサ 17・・・コントロールバルブユニット 26・・・操作装置 26S・・・スイッチボタン 30・・・コントローラ 30a・・・記憶部 40・・・表示装置 40a・・・変換処理部 41・・・画像表示部 42・・・入力装置 49・・・ゲートロックレバー 49a・・・ゲートロック弁 70・・・蓄電池 72・・・電装品 74・・・エンジンコントローラ 75・・・エンジン回転数調整ダイヤル 80・・・撮像装置 80B・・・バックカメラ 80L・・・左カメラ 80R・・・右カメラ 90・・・物体検出装置 90B・・・バックセンサ 90L・・・左センサ 90R・・・右センサ CP・・・ブラケット CW・・・カウンタウェイト FR、FR1、FR2・・・枠画像 G1・・・第1ポール画像 G2・・・第2ポール画像 G3・・・カウンタウェイト画像 G4・・・杭画像 G5・・・カウンタウェイト図形 G6・・・軌道図形 G11・・・カウンタウェイト画像 G12・・・右端画像 G13・・・左端画像 G14・・・第1ロードコーン画像 G15・・・第2ロードコーン画像 G16・・・杭画像 G17・・・杭画像 G18・・・カウンタウェイト図形 G21・・・右サイドパネル画像 G22・・・前端画像 G23・・・後端画像 G24・・・杭画像 G31・・・上部旋回体図形 G32・・・ステップ図形 G33・・・杭画像 GP1・・・GPS装置 GRL・・・左ガードレール GRR・・・右ガードレール P1・・・第1ポール P2・・・第2ポール P3~P5・・・杭 PM・・・手摺り部材 PS・・・ショベル SB・・・横部材 SPR・・・右サイドパネル ST・・・ステップ T1・・・通信装置