(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-04
(45)【発行日】2023-12-12
(54)【発明の名称】デバイス接続を識別するためのシステム、方法、およびコンピュータプログラム製品
(51)【国際特許分類】
G16H 40/40 20180101AFI20231205BHJP
A61M 5/00 20060101ALI20231205BHJP
A61M 5/142 20060101ALI20231205BHJP
【FI】
G16H40/40
A61M5/00 500
A61M5/142 530
(21)【出願番号】P 2022065675
(22)【出願日】2022-04-12
(62)【分割の表示】P 2020551295の分割
【原出願日】2019-04-12
【審査請求日】2022-04-22
(32)【優先日】2018-04-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】595117091
【氏名又は名称】ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】BECTON, DICKINSON AND COMPANY
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】エリック カート ウィット
【審査官】三橋 竜太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-128850(JP,A)
【文献】特表2010-524050(JP,A)
【文献】特開2010-204872(JP,A)
【文献】特開平11-154195(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G16H 10/00-80/00
A61M 3/00-9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
接続領域内のデバイス接続を識別するためのコンピュータ実施方法であって、
少なくとも1つのプロセッサで、接続領域内の複数の送信源から複数のデバイスの複数の物理パラメータを受信するステップであって、前記複数の物理パラメータは、前記複数のデバイスの物理的状態を示し、前記複数の物理パラメータは複数のイベント時間に関連付けられ
、前記複数のイベント時間は前記複数のデバイスの前記物理的状態の変化の時間を示
し、前記複数の物理パラメータを受信する受信機は、前記接続領域に隣接して位置することができ、および前記複数の物理パラメータは、患者の身体を前記複数の物理パラメータに対する導電媒体として用いずに受信される、該ステップと、
少なくとも1つのプロセッサで、前記複数のデバイスの前記複数の物理パラメータおよび前記複数の物理パラメータに関連付けられた前記複数のイベント時間に基づいて、前記複数のデバイス間の少なくとも1つの物理的接続状態を決定するステップと
を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
少なくとも1つのプロセッサで、前記複数のデバイス間の前記少なくとも1つの物理的接続状態に基づいて、前記複数のデバイスのうちの少なくとも1つのデバイスを含む流体流路内の流体の流れを制御するステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
少なくとも1つのプロセッサで、患者に関連付けられた患者識別子を受信するステップと、
少なくとも1つのプロセッサで、前記流体流路を介して前記患者に送達されることになる医薬品の医薬品識別子を受信するステップと、
少なくとも1つのプロセッサで、前記患者識別子および前記医薬品識別子を前記流体流路の少なくとも1つのデバイスに関連付けるステップと、
少なくとも1つのプロセッサで、前記患者識別子および前記医薬品識別子に基づいて、前記流体流路内の前記流体の流れを制御するステップと
をさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
少なくとも1つのプロセッサで、前記複数のデバイス間の前記少なくとも1つの物理的接続状態に基づいて、前記複数のデバイスのうちの少なくとも1つのデバイスを含む流体流路のデジタル表現を生成するステップと、
少なくとも1つのプロセッサで、前記流体流路の前記表現に基づいて前記流体流路内の流体の流れを監視するステップと
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
少なくとも1つのプロセッサで、前記接続領域内で可聴および/または可視のインジケーションを出力するように聴覚および/または視覚的出力デバイスを制御するステップをさらに含み、前記可聴および/または可視のインジケーションは、前記流体流路の状況を示す請求項4に記載の方法。
【請求項6】
少なくとも1つのプロセッサで、前記複数のイベント時間が同じスライディングタイムウィンドウ内にあるかどうか決定するステップと、
少なくとも1つのプロセッサで、前記複数のイベント時間が前記同じスライディングタイムウィンドウ内にあるかどうかの前記決定に基づいて、前記少なくとも1つの接続状態を決定するステップと
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
少なくとも1つのプロセッサで、前記複数のデバイスのうち
の少なくとも1つのデバイスが前記接続領域内にあることを決定するステップであって、前記少なくとも1つのデバイスは、前記複数の物理パラメータのうち
の少なくとも1つの物理パラメータに関連付けられる、該ステップと、
少なくとも1つのプロセッサで、前記少なくとも1つのデバイスに関連付けられたデバイス識別子を受信するステップと、
少なくとも1つのプロセッサで、前記デバイス識別子を前記少なくとも1つのデバイスの前記少なくとも1つの物理パラメータに関連付けるステップと、
少なくとも1つのプロセッサで、前記接続領域内のデバイスのリストを含むデバイスレジスタを、前記少なくとも1つの物理パラメータに関連付けて前記デバイス識別子で更新するステップと
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
少なくとも1つのプロセッサで、前記少なくとも1つのデバイスが前記接続領域の外側にあると決定するステップと、
少なくとも1つのプロセッサで、前記デバイスレジスタから前記デバイス識別子を除去するステップと
をさらに含むことを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
少なくとも1つのプロセッサで、前記複数のデバイスの少なくとも1つの事前定義された互換性に基づいて、前記複数のデバイス間の前記少なくとも1つの接続状態を決定するステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記複数の物理パラメータは、前記複数のデバイスの複数の異なる物理的状態を示すことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記複数の物理パラメータのうちの少なくとも1つの物理パラメータは、前記複数のデバイスのうちの少なくとも1つのデバイスの物理的状態の状態有限集合を示すことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記複数の物理パラメータのうちの少なくとも1つの物理パラメータは、前記複数のデバイスのうちの少なくとも1つのデバイスの物理的状態の変化の大きさを示すことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項13】
前記複数の物理パラメータのうちの少なくとも1つの物理パラメータは、前記複数のデバイスのうちの少なくとも1つのデバイスの複数のコネクタの物理的状態を示す複数の接続パラメータを含み、前記少なくとも1つの物理的接続状態は、前記少なくとも1つのデバイスの少なくとも1つのコネクタの少なくとも1つの接続パラメータに基づいて決定されることを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項14】
前記複数のデバイス上の複数のセンサで、前記複数の物理パラメータを決定するために、前記複数のデバイスの前記物理的状態を感知するステップと、
前記複数のデバイス上の複数の送信源で、前記複数の物理パラメータを送信するステップと、
少なくとも1つの受信機で、前記接続領域内の前記複数の送信源を検出し、前記複数の送信源から前記複数の物理パラメータを受信するステップと
をさらに含むことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項15】
少なくとも1つの受信機で、少なくとも1つのプロセッサを含む少なくとも1つの遠隔コンピュータに前記複数の物理パラメータを送信するステップをさらに含むことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項16】
少なくとも1つの遠隔コンピュータで、前記複数の物理パラメータを受信するステップと、
第1の接続領域の外側の第2の接続領域内の第2の複数の送信源から第2の複数のデバイスの第2の複数の物理パラメータを受信するステップであって、前記第2の複数の物理パラメータは、前記第2の複数のデバイスの物理的状態を示す、該ステップと、
前記第2の複数のデバイスの前記第2の複数の物理パラメータに基づいて、前記第2の複数のデバイス間の少なくとも1つの第2の物理的接続状態を決定するステップと
をさらに含むことを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項17】
接続領域内のデバイス接続を識別するための方法であって、
少なくとも1つの第1のデバイス上の少なくとも1つの第1のセンサで、前記少なくとも1つの第1のデバイスの少なくとも1つの第1の物理パラメータを決定するために、前記少なくとも1つの第1のデバイスの少なくとも1つの物理的状態を感知するステップと、
前記少なくとも1つの第1のデバイス上の少なくとも1つの第1の送信源で、前記少なくとも1つの第1のデバイスの前記少なくとも1つの第1の物理パラメータを送信するステップであって、前記少なくとも1つの第1の物理パラメータは、少なくとも1つの第1のイベント時間に関連付けられる、該ステップと、
少なくとも1つの第2のデバイス上の少なくとも1つの第2のセンサで、前記少なくとも1つの第2のデバイスの少なくとも1つの第2の物理パラメータを決定するために、前記少なくとも1つの第2のデバイスの少なくとも1つの物理的状態を感知するステップと、
前記少なくとも1つの第2のデバイス上の少なくとも1つの第2の送信源で、前記少なくとも1つの第2のデバイスの前記少なくとも1つの第2の物理パラメータを送信するステップであって、前記少なくとも1つの第2の物理パラメータは、少なくとも1つの第2のイベント時間に関連付けられる、該ステップと
、
少なくとも1つの信号受信機で、接続領域内の前記少なくとも1つの第1の送信源を検出し、前記接続領域内の前記少なくとも1つの第2の送信源を検出し、前記少なくとも1つの第1の送信源から前記少なくとも1つの第1の物理パラメータを受信し、前記少なくとも1つの第2の送信源から前記少なくとも1つの第2の物理パラメータを受信するステップ
であって、前記少なくとも1つの信号受信機は、前記接続領域に隣接して位置することができ、および前記少なくとも1つの第1の物理パラメータと前記少なくとも1つの第2の物理パラメータとは、患者の身体を複数の物理パラメータに対する導電媒体として用いずに受信される、該ステップと、
少なくとも1つのプロセッサで、前記少なくとも1つの第1の物理パラメータ、前記少なくとも1つの第2の物理パラメータ、前記少なくとも1つの第1のイベント時間、および前記少なくとも1つの第2のイベント時間に基づいて、前記少なくとも1つの第1のデバイスと前記少なくとも1つの第2のデバイスとの間の少なくとも1つの接続状態を決定するステップと
を含むことを特徴とする方法。
【請求項18】
前記少なくとも1つの第1のデバイスは、
前記患者、前記少なくとも1つの第2のデバイス、少なくとも1つの第3のデバイス、前記少なくとも1つの第2のデバイスの1つまたは複数のコネクタ、前記少なくとも1つの第3のデバイスの1つまたは複数のコネクタ、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つに物理的に接続されるように構成された複数のコネクタを備え、前記少なくとも1つの第1の物理パラメータは、前記少なくとも1つの第1のデバイスの前記複数のコネクタの物理的状態を示す複数の接続パラメータを含むことを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記少なくとも1つの第1の物理パラメータは、前記少なくとも1つの第1のデバイスの前記複数のコネクタのうちの2つ以上のコネクタ間の少なくとも1つの所定の接続状態を示す情報を含むことを特徴とする請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記少なくとも1つの第1のデバイスは、シリンジ、IVスパイク、IVアクセス部位、IVバッグ、IVセット、カテーテル、医療デバイスコネクタ、またはそれらの任意の組合せのうちの1つを含むことを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項21】
前記少なくとも1つの第1の送信源は、無線送信源を含むことを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項22】
前記少なくとも1つの第1のセンサは、圧力センサを含むことを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項23】
前記少なくとも1つの第1の送信源は、前記接続領域に進入したことに応答して、少なくとも1つの第1の物理パラメータを送信することを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項24】
前記少なくとも1つの第1の送信源は、前記少なくとも1つの第1のセンサが前記少なくとも1つの第1のデバイスの前記少なくとも1つの物理的状態の変化を感知したことに応答して、前記少なくとも1つの第1の物理パラメータを送信することを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項25】
接続領域内のデバイス接続を識別するためのコンピュータプログラムであって、
プログラム命令を含む少なくとも1つの非一時的なコンピュータ可読媒体を備え、前記プログラム命令は、少なくとも1つのプロセッサによって実行されたとき、前記少なくとも1つのプロセッサに、
接続領域内の複数の送信源から複数のデバイスの複数の物理パラメータを受信することであって、前記複数の物理パラメータは、前記複数のデバイスの物理的状態を示し、前記複数の物理パラメータは複数のイベント時間に関連付けられ
、前記複数のイベント時間は前記複数のデバイスの前記物理的状態の変化の時間を示
し、および前記複数の物理パラメータを受信する受信機は、前記接続領域に隣接して位置することができ、および前記複数の物理パラメータは、患者の身体を前記複数の物理パラメータに対する導電媒体として用いずに受信されることと、
前記複数のデバイスの前記複数の物理パラメータおよび前記複数の物理パラメータに関連付けられた前記複数のイベント時間に基づいて、前記複数のデバイス間の少なくとも1つの物理的接続状態を決定することと
を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に識別デバイスに関し、いくつかの非限定的な実施形態または態様では、接続中または接続済みのデバイスを識別する、および/またはデバイス間の接続を識別するためのシステム、方法、およびコンピュータプログラム製品に関する。
【背景技術】
【0002】
関連出願の相互参照
本願は、2018年4月19日に出願された「System, Method, and Computer Program Product for Identifying Device Connections」という名称の米国特許仮出願第62/659863号明細書に対する優先権を主張し、その開示全体が参照によりその全体として本明細書に組み込まれる。
【0003】
いくつかの応用例では、2つのデバイスがいつ互いに接続されたか決定することが重要である。これは、接続されることになるデバイス同士が互いに直接インタラクションすることができる場合、比較的簡単な問題である。たとえば、2つのデバイス間の電気的接続の場合、電流の流れの確立により、2つのデバイス間に接続が存在することを示すことができ、たとえば、対合するコネクタの一方がその片方で回路を完成させてよい。
【0004】
病院は、従来、医薬品の誤りを低減するために、バーコード投薬管理(BCMA)システムを使用している。BCMAシステムは、一体化されたプロセッサおよび無線接続を含む手持ち式バーコードリーダを含む。識別された患者が容器内の医薬の所期の受薬者であることを検証するために、ソフトウェアを備えるコンピュータサーバが他の病院ITシステム(たとえば、電子医薬品投与記録)と一体化される。使用時には、医薬品を患者に投与する前に、看護師が患者のリストバンドバーコードを走査し、容器内の医薬品が患者にとって正確な医薬品であることを検証するために、容器上のバーコードを走査する。いくつかの実装では、看護師は、自分のバッジバーコードを走査してもよい。BCMAシステムは、不便な手持ち式電子デバイスの使用を必要とし、手動の管理を必要とし、汚染のリスクである。
【0005】
さらに、BCMAシステムは、医薬品投与の5つの「正しさ」、すなわち、正しい患者、正しい薬物、正しい用量、正しい経路、および正しい時間を確認する助けとなり、医薬品投与の誤りを低減することができるが、患者識別バーコードをコンピュータカート、スキャナ、戸枠、または看護師のベルトリングに添着すること、いくつかの患者の事前走査された医薬品をカート上で搬送することなど、BCMAシステムに対する多くのワークアラウンドが存在する。看護師または他の医療専門家は、様々な理由でBCMA警告および/または手順を撤回および/または無視してよい。たとえば、これらのワークアラウンドのいくつかの原因は、読み取れない医薬品バーコード(たとえば、しわの寄った、汚れた、破れた、欠損した、および/または別のラベルに覆われたバーコード)、故障したスキャナ、読み取れないまたは欠損した患者識別リストバンド(たとえば、ぼろぼろの、濡れた、および/または欠損したリストバンド)、バーコード化されていない医薬品、バッテリ異常、不確かな無線コネクティビティ、緊急事態などを含む。ワークアラウンドの考えられる結果は、医薬品の不正確な投与、不正確な用量、不正確な医薬品投与時間、および不正確な医薬品処方などを含む。BCMAシステムの設計、実装、およびワークフロー一体化における欠点は、これらのワークアラウンドを助長してよい。さらに、BCMAシステムを実世界の臨床ワークフロー内に一体化することは、BCMAシステムの安全性特徴の正確な使用を確保するために、インサイチュ使用に対する注意を必要とする。
【0006】
特許文献1は、1つまたは複数のRFIDトランスポンダが2つ以上の構成要素に関連付けられている2つ以上の構成要素の接続を識別するためのシステムを開示している。しかし、特許文献1は、特定のプラグおよび特定のソケットの接続を対ごとに決定するために、デバイス間の電気的接続を使用することを必要とする。さらに、特許文献1は、接続イベントの検出を開示しておらず、デバイス間の接続が存在するという決定だけである。
【0007】
特許文献2は、IVポールに装着され、やはりIVポールに装着されたマルチチャンネル輸液ポンプの上方のパネルを含む医薬品安全システムを対象とする。しかし、このパネルは、パネルに装着された医薬品容器のそれぞれに置かれたRFIDタグを読み取るためにマルチチャンネル輸液ポンプの各チャンネル用のRFIDリーダを必要とし、チャンネルのそれぞれ、および医薬品容器上のRFID送信機ではない。
【0008】
したがって、当技術分野では、環境から封止された独立した接続センサの使用を可能にし、介護者のための単純化されたワークフローを創出し、ワークアラウンドの必要および可能性を低減し、感染ベクターとしての手持ち式スキャナをなくし、投与の経路について増大された詳細を提供し、流体が患者に送達されることになってよいすべての進入点を監視し、ならびに/または無線検出のより高い信頼性および特定性を達成する接続識別システムおよび方法が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【文献】米国特許第7,782,202号明細書
【文献】米国特許第7,976,508号明細書
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0010】
したがって、本開示の目的は、従来技術の欠点のいくつかまたはすべてを克服する、デバイス接続を識別するための方法、システム、およびコンピュータプログラム製品を提供することである。
【0011】
非限定的な実施形態または態様によれば、接続領域内のデバイス接続を識別するためのシステムであって、少なくとも1つのプロセッサを含む少なくとも1つのコンピュータを備え、少なくともコンピュータは、接続領域内の複数の送信源から複数のデバイスの複数の物理パラメータを受信することであって、複数の物理パラメータは、複数のデバイスの物理的状態を示すこと、および複数のデバイスの複数の物理パラメータに基づいて、複数のデバイス間の少なくとも1つの物理的接続状態を決定することを行うようにプログラムおよび/または構成される、システムが提供される。
【0012】
非限定的な実施形態または態様によれば、接続領域内のデバイス接続を識別するためのシステムであって、少なくとも1つの第1のデバイスと、少なくとも1つの第2のデバイスであって、少なくとも1つの第1のデバイスは、少なくとも1つの第2のデバイスに物理的に接続されるように構成される、第2のデバイスと、少なくとも1つの第1のデバイス上の少なくとも1つの第1のセンサであって、少なくとも1つの第1のデバイスの少なくとも1つの第1の物理パラメータを決定するために、少なくとも1つの第1のデバイスの少なくとも1つの物理的状態を感知するように構成された、少なくとも1つの第1のセンサと、少なくとも1つの第1のデバイス上の少なくとも1つの第1の送信源であって、少なくとも1つの第1のデバイスの少なくとも1つの第1の物理パラメータを送信するように構成された、少なくとも1つの第1の送信源と、少なくとも1つの第2のデバイス上の少なくとも1つの第2のセンサであって、少なくとも1つの第2のデバイスの少なくとも1つの第2の物理パラメータを決定するために、少なくとも1つの第2のデバイスの少なくとも1つの物理的状態を感知するように構成された、少なくとも1つの第2のセンサと、少なくとも1つの第2のデバイス上の少なくとも1つの第2の送信源であって、少なくとも1つの第2のデバイスの少なくとも1つの第2の物理パラメータを送信するように構成された、少なくとも1つの第2の送信源と、接続領域内の少なくとも1つの第1の送信源を検出し、接続領域内の少なくとも1つの第2の送信源を検出し、少なくとも1つの第1の送信源から少なくとも1つの第1の物理パラメータを受信し、少なくとも1つの第2の送信源から少なくとも1つの第2の物理パラメータを受信するように構成された少なくとも1つの受信機とを備えるシステムが提供される。
【0013】
非限定的な実施形態または態様によれば、接続領域内のデバイス接続を識別するためのコンピュータ実装方法であって、少なくとも1つのプロセッサで接続領域内の複数の送信源から複数のデバイスの複数の物理パラメータを受信するステップであって、複数の物理パラメータは、複数のデバイスの物理的状態を示す、ステップと、少なくとも1つのプロセッサで、複数のデバイスの複数の物理パラメータに基づいて、複数のデバイス間の少なくとも1つの物理的接続状態を決定するステップとを含む方法が提供される。
【0014】
非限定的な実施形態または態様によれば、接続領域内のデバイス接続を識別するための方法であって、少なくとも1つの第1のデバイス上の少なくとも1つの第1のセンサで、少なくとも1つの第1のデバイスの少なくとも1つの第1の物理パラメータを決定するために少なくとも1つの第1のデバイスの少なくとも1つの物理的状態を感知するステップと、少なくとも1つの第1のデバイス上の少なくとも1つの第1の送信源で、少なくとも1つの第1のデバイスの少なくとも1つの第1の物理パラメータを送信するステップと、少なくとも1つの第2のデバイス上の少なくとも1つの第2のセンサで、少なくとも1つの第2のデバイスの少なくとも1つの第2の物理パラメータを決定するために少なくとも1つの第2のデバイスの少なくとも1つの物理的状態を感知するステップと、少なくとも1つの第2のデバイス上の少なくとも1つの第2の送信源で、少なくとも1つの第2のデバイスの少なくとも1つの第2の物理パラメータを送信するステップと、少なくとも1つの信号受信機で、接続領域内の少なくとも1つの第1の送信源を検出するステップと、接続領域内の少なくとも1つの第2の送信源を検出するステップと、少なくとも1つの第1の送信源から少なくとも1つの第1の物理パラメータを受信するステップと、少なくとも1つの第2の送信源から少なくとも1つの第2の物理パラメータを受信するステップとを含む方法が提供される。
【0015】
本明細書では、多数の受信機がシステム内に含まれてよいことに留意されたい。各受信機は、無線信号を遮断および/または反射する物体を含む、多くの要因に依存する受信領域を有してよい。したがって、どの特定の受信機が各デバイスからの信号を拾い上げるかは変動する可能性がある。接続を受けるデバイスからの信号は、異なる受信機によって検出されてよい。一構成では、個々の送信機を、複数の受信機によって受信することができる。別の構成では、デバイスの対の各送信機を、異なる受信機によって検出することができる。さらに別の構成では、デバイス送信機の対を、複数の受信機によって検出することができる。組合せ論理により、複数の受信機から受信された複雑で潜在的に冗長なデータから、どの送信機が共に接続されているか決定することができる。
【0016】
非限定的な実施形態または態様によれば、電子医療記録のための動的なアプリケーション選択のためのコンピュータプログラム製品であって、プログラム命令を含む少なくとも1つの非一時的なコンピュータ可読媒体を備え、プログラム命令は、少なくとも1つのプロセッサによって実行されたとき、少なくとも1つのプロセッサに、接続領域内の複数の送信源から複数のデバイスの複数の物理パラメータを受信することであって、複数の物理パラメータは、複数のデバイスの物理的状態を示すこと、および複数のデバイスの複数の物理パラメータに基づいて、複数のデバイス間の少なくとも1つの物理的接続状態を決定することを行わせる、コンピュータプログラム製品が提供される。
【0017】
さらなる実施形態または態様が以下の番号の振られた条項に記載されている。
【0018】
条項1.接続領域内のデバイス接続を識別するためのシステムであって、少なくとも1つのプロセッサを含む少なくとも1つのコンピュータを備え、少なくともコンピュータは、接続領域内の複数の送信源から複数のデバイスの複数の物理パラメータを受信することであって、複数の物理パラメータは、複数のデバイスの物理的状態を示すこと、および複数のデバイスの複数の物理パラメータに基づいて、複数のデバイス間の少なくとも1つの物理的接続状態を決定することを行うようにプログラムおよび/または構成される、システム。
【0019】
条項2.少なくとも1つのコンピュータは、複数のデバイス間の少なくとも1つの物理的接続状態に基づいて、複数のデバイスのうちの少なくとも1つのデバイスを含む流体流路内の流体の流れを制御するようにプログラムおよび/または構成される条項1に記載のシステム。
【0020】
条項3.少なくとも1つのコンピュータは、患者に関連付けられた患者識別子を受信すること、流体流路を介して患者に送達されることになる医薬品の医薬品識別子を受信すること、患者識別子および医薬品識別子を流体流路の少なくとも1つのデバイスに関連付けること、および、患者識別子および医薬品識別子に基づいて流体流路内の流体の流れを制御することを行うようにプログラムおよび/または構成される条項1または2に記載のシステム。
【0021】
条項4.少なくとも1つのコンピュータは、複数のデバイス間の少なくとも1つの物理的接続状態に基づいて、複数のデバイスのうちの少なくとも1つのデバイスを含む流体流路のデジタル表現を生成すること、および流体流路の表現に基づいて、流体流路内の流体の流れを監視することを行うようにプログラムおよび/または構成される条項1乃至3のいずれか一項に記載のシステム。
【0022】
条項5.少なくとも1つのコンピュータは、接続領域内で可聴および/または可視のインジケーションを出力する、またはそれを出力させるようにプログラムおよび/または構成され、可聴および/または可視のインジケーションは、流体流路の状況を示す条項1乃至4のいずれか一項に記載のシステム。
【0023】
条項6.複数の物理パラメータは、複数のイベント時間に関連付けられ、複数のイベント時間は、複数のデバイスの物理的状態の変化の時間を示し、少なくとも1つのコンピュータは、複数のイベント時間に基づいて、少なくとも1つの接続状態を決定するようにプログラムおよび/または構成される条項1乃至5のいずれか一項に記載のシステム。
【0024】
条項7.少なくとも1つのコンピュータは、複数のイベント時間がスライディングタイムウィンドウ内にあるかどうか決定するようにプログラムおよび/または構成される条項1乃至6のいずれか一項に記載のシステム。
【0025】
条項8.少なくとも1つのコンピュータは、複数のデバイスのうちの少なくとも1つのデバイスが接続領域内にあると決定することであって、少なくとも1つのデバイスは、複数の物理パラメータのうちの少なくとも1つの物理パラメータに関連付けられること、少なくとも1つのデバイスに関連付けられたデバイス識別子を受信すること、デバイス識別子を少なくとも1つのデバイスの少なくとも1つの物理パラメータに関連付けること、および、接続領域内のデバイスのリストを含むデバイスレジスタを、少なくとも1つの物理パラメータに関連付けてデバイス識別子で更新することを行うようにプログラムおよび/または構成される条項1乃至7のいずれか一項に記載のシステム。
【0026】
条項9.少なくとも1つのコンピュータは、少なくとも1つのデバイスが接続領域の外側にあると決定すること、および、デバイスレジスタからデバイス識別子を除去することを行うようにプログラムおよび/または構成される条項1乃至8のいずれか一項に記載のシステム。
【0027】
条項10.少なくとも1つのコンピュータは、複数のデバイスの少なくとも1つの事前定義された互換性に基づいて、複数のデバイス間の少なくとも1つの接続状態を決定するようにプログラムおよび/または構成される条項1乃至9のいずれか一項に記載のシステム。
【0028】
条項11.複数の物理パラメータは、複数のデバイスの複数の異なる物理的状態を示す条項1乃至10のいずれか一項に記載のシステム。
【0029】
条項12.複数の物理パラメータのうちの少なくとも1つの物理パラメータは、複数のデバイスのうちの少なくとも1つのデバイスの物理的状態の状態有限集合を示す条項1乃至11のいずれか一項に記載のシステム。
【0030】
条項13.複数の物理パラメータのうちの少なくとも1つの物理パラメータは、複数のデバイスのうちの少なくとも1つのデバイスの物理的状態の変化の大きさを示す条項1乃至12のいずれか一項に記載のシステム。
【0031】
条項14.複数の物理パラメータのうちの少なくとも1つの物理パラメータは、複数のデバイスのうちの少なくとも1つのデバイスの複数のコネクタの物理的状態を示す複数の接続パラメータを含み、少なくとも1つの物理的接続状態は、少なくとも1つのデバイスの少なくとも1つのコネクタの少なくとも1つの接続パラメータに基づいて決定される条項1乃至13のいずれか一項に記載のシステム。
【0032】
条項15.複数のデバイスと、複数のデバイス上の複数のセンサであって、複数の物理パラメータを決定するために複数のデバイスの物理的状態を感知するように構成された、複数のセンサと、複数のデバイス上の複数の送信源であって、複数の物理パラメータを送信するように構成された、複数の送信源と、接続領域内の複数の送信源を検出し、複数の送信源から複数の物理パラメータを受信し、少なくとも1つのプロセッサを含む少なくとも1つのコンピュータに複数の物理パラメータを提供するように構成された少なくとも1つの受信機とをさらに備える条項1乃至14のいずれか一項に記載のシステム。
【0033】
条項16.少なくとも1つの受信機は、少なくとも1つのプロセッサを含む少なくとも1つのコンピュータを備える条項1乃至15のいずれか一項に記載のシステム。
【0034】
条項17.少なくとも1つのプロセッサを含む少なくとも1つのコンピュータは、少なくとも1つの受信機から遠隔である条項1乃至16のいずれか一項に記載のシステム。
【0035】
条項18.少なくとも1つの受信機は、接続領域内の複数の受信機を含み、複数の受信機は、少なくとも1つの遠隔コンピュータと通信するように構成される条項1乃至17のいずれか一項に記載のシステム。
【0036】
条項19.少なくとも1つの遠隔コンピュータは、第1の接続領域の外側の第2の接続領域内の第2の複数の送信源から第2の複数のデバイスの第2の複数の物理パラメータを受信することであって、第2の複数の物理パラメータは、第2の複数のデバイスの物理的状態を示すこと、および、第2の複数のデバイスの第2の複数の物理パラメータに基づいて、第2の複数のデバイス間の少なくとも1つの第2の物理的接続状態を決定することを行うようにプログラムおよび/または構成される、条項1乃至18のいずれか一項に記載のシステム。
【0037】
条項20.接続領域内のデバイス接続を識別するためのシステムであって、少なくとも1つの第1のデバイスと、少なくとも1つの第2のデバイスであって、少なくとも1つの第1のデバイスは、少なくとも1つの第2のデバイスに物理的に接続されるように構成される、第2のデバイスと、少なくとも1つの第1のデバイス上の少なくとも1つの第1のセンサであって、少なくとも1つの第1のデバイスの少なくとも1つの第1の物理パラメータを決定するために、少なくとも1つの第1のデバイスの少なくとも1つの物理的状態を感知するように構成される、少なくとも1つの第1のセンサと、少なくとも1つの第1のデバイス上の少なくとも1つの第1の送信源であって、少なくとも1つの第1のデバイスの少なくとも1つの第1の物理パラメータを送信するように構成される、少なくとも1つの第1の送信源と、少なくとも1つの第2のデバイス上の少なくとも1つの第2のセンサであって、少なくとも1つの第2のデバイスの少なくとも1つの第2の物理パラメータを決定するために、少なくとも1つの第2のデバイスの少なくとも1つの物理的状態を感知するように構成される、少なくとも1つの第2のセンサと、少なくとも1つの第2のデバイス上の少なくとも1つの第2の送信源であって、少なくとも1つの第2のデバイスの少なくとも1つの第2の物理パラメータを送信するように構成される、少なくとも1つの第2の送信源と、接続領域内の少なくとも1つの第1の送信源を検出し、接続領域内の少なくとも1つの第2の送信源を検出し、少なくとも1つの第1の送信源から少なくとも1つの第1の物理パラメータを受信し、少なくとも1つの第2の送信源から少なくとも1つの第2の物理パラメータを受信するように構成された少なくとも1つの受信機とを備えるシステム。
【0038】
条項21.少なくとも1つの第1のデバイスは、患者、少なくとも1つの第2のデバイス、少なくとも1つの第3のデバイス、少なくとも1つの第2のデバイスの1つまたは複数のコネクタ、少なくとも1つの第3のデバイスの1つまたは複数のコネクタ、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つに物理的に接続されるように構成された複数のコネクタを備え、少なくとも1つの第1の物理パラメータは、少なくとも1つの第1のデバイスの複数のコネクタの物理的状態を示す複数の接続パラメータを含む条項20に記載のシステム。
【0039】
条項22.少なくとも1つの第1の物理パラメータは、少なくとも1つの第1のデバイスの複数のコネクタのうちの2つ以上のコネクタ間の少なくとも1つの所定の接続状態を示す情報を含む条項20または21に記載のシステム。
【0040】
条項23.少なくとも1つのプロセッサを含む少なくとも1つのコンピュータをさらに備え、少なくともコンピュータは、少なくとも1つの第1のデバイス物理パラメータに関連付けられた少なくとも1つの第1のイベント時間を受信すること、少なくとも1つの第2のデバイス物理パラメータに関連付けられた少なくとも1つの第2のイベント時間を受信すること、ならびに、少なくとも1つの第1のデバイス物理パラメータ、少なくとも1つの第2のデバイス物理パラメータ、少なくとも1つの第1のイベント時間、および少なくとも1つの第2のイベント時間に基づいて、少なくとも1つの第1のデバイスと少なくとも1つの第2のデバイスとの間の少なくとも1つの接続状態を決定することを行うようにプログラムおよび/または構成される条項20乃至22のいずれか一項に記載のシステム。
【0041】
条項24.少なくとも1つの第1のデバイスは、シリンジ、IVスパイク、IVアクセス部位、IVバッグ、IVセット、カテーテル、医療デバイスコネクタ、またはそれらの任意の組合せのうちの1つを含む条項20乃至23のいずれか一項に記載のシステム。
【0042】
条項25.少なくとも1つの第1の送信源は、RFID送信源を含む条項20乃至24のいずれか一項に記載のシステム。
【0043】
条項26.少なくとも1つの第1のセンサは、圧力センサを含む条項20乃至25のいずれか一項に記載のシステム。
【0044】
条項27.少なくとも1つのタグと一体形成された少なくとも1つの第1のセンサおよび少なくとも1つの第1の送信源を含む少なくとも1つのタグをさらに備え、少なくとも1つの第1のセンサおよび少なくとも1つの第1の送信源は、少なくとも1つのタグの外側の環境から封止される条項20乃至26のいずれか一項に記載のシステム。
【0045】
条項28.少なくとも1つのタグは、リング形状である条項20乃至27のいずれか一項に記載のシステム。
【0046】
条項29.少なくとも1つの第1のデバイスは、流体流路の少なくとも一部分を形成し、少なくとも1つのタグは、少なくとも1つの第1のデバイスの流体出口または流体入口で少なくとも1つの第1のデバイスに取り付けられる条項20乃至28のいずれか一項に記載のシステム。
【0047】
条項30.少なくとも1つの受信機は、接続領域内で互いに離隔された複数の受信機を含む条項20乃至29のいずれか一項に記載のシステム。
【0048】
条項30a.複数のデバイスの同一性(identity)は、キャップ装着またはキャップ取外しイベントである条項1に記載のシステム。
【0049】
条項30b.複数のデバイスの同一性(identity)は、システムイベント内に、またはその外に構成要素を置くことを監視することである条項1に記載のシステム。
【0050】
条項30c.構成要素を置くことを監視することは、カテーテル固定デバイスを置くことを監視することである条項30bに記載のシステム。
【0051】
条項30d.複数のデバイスの同一性(identity)は、システムの少なくとも1つの構成要素の消毒状態である条項1に記載のシステム。
【0052】
条項30e.システムイベントの少なくとも1つの構成要素の消毒は、抗菌剤でのIV部位の準備である条項30dに記載のシステム。
【0053】
条項31.接続領域内のデバイス接続を識別するためのコンピュータ実装方法であって、少なくとも1つのプロセッサで接続領域内の複数の送信源から複数のデバイスの複数の物理パラメータを受信するステップであって、複数の物理パラメータは、複数のデバイスの物理的状態を示す、ステップと、少なくとも1つのプロセッサで、複数のデバイスの複数の物理パラメータに基づいて複数のデバイス間の少なくとも1つの物理的接続状態を決定するステップとを含む方法。
【0054】
条項32.少なくとも1つのプロセッサで、複数のデバイス間の少なくとも1つの物理的接続状態に基づいて、複数のデバイスのうちの少なくとも1つのデバイスを含む流体流路内の流体の流れを制御するステップをさらに含む条項31に記載の方法。
【0055】
条項33.少なくとも1つのプロセッサで患者に関連付けられた患者識別子を受信するステップと、少なくとも1つのプロセッサで、流体流路を介して患者に送達されることになる医薬品の医薬品識別子を受信するステップと、少なくとも1つのプロセッサで、患者識別子および医薬品識別子を流体流路の少なくとも1つのデバイスに関連付けるステップと、少なくとも1つのプロセッサで、患者識別子および医薬品識別子に基づいて流体流路内の流体の流れを制御するステップとをさらに含む条項31または32に記載の方法。
【0056】
条項34.少なくとも1つのプロセッサで、複数のデバイス間の少なくとも1つの物理的接続状態に基づいて、複数のデバイスのうちの少なくとも1つのデバイスを含む流体流路のデジタル表現を生成するステップと、少なくとも1つのプロセッサで、流体流路の表現に基づいて流体流路内の流体の流れを監視するステップとをさらに含む条項31乃至33のいずれか一項に記載の方法。
【0057】
条項35.少なくとも1つのプロセッサで、接続領域内で可聴および/または可視のインジケーションを出力するように聴覚および/または視覚的出力デバイスを制御するステップをさらに含み、可聴および/または可視のインジケーションは、流体流路の状況を示す条項31乃至34のいずれか一項に記載の方法。
【0058】
条項36.複数の物理パラメータは、複数のイベント時間に関連付けられ、複数のイベント時間は、複数のデバイスの物理的状態の変化の時間を示し、方法は、少なくとも1つのプロセッサで、複数のイベント時間に基づいて少なくとも1つの接続状態を決定するステップをさらに含む条項31乃至35のいずれか一項に記載の方法。
【0059】
条項37.少なくとも1つのプロセッサで、複数のイベント時間がスライディングタイムウィンドウ内にあるかどうか決定するステップをさらに含む条項31乃至36のいずれか一項に記載の方法。
【0060】
条項38.少なくとも1つのプロセッサで、複数のデバイスのうちの少なくとも1つのデバイスが接続領域内にあることを決定するステップであって、少なくとも1つのデバイスは、複数の物理パラメータのうちの少なくとも1つの物理パラメータに関連付けられる、ステップと、少なくとも1つのプロセッサで、少なくとも1つのデバイスに関連付けられたデバイス識別子を受信するステップと、少なくとも1つのプロセッサで、デバイス識別子を少なくとも1つのデバイスの少なくとも1つの物理パラメータに関連付けるステップと、少なくとも1つのプロセッサで、接続領域内のデバイスのリストを含むデバイスレジスタを、少なくとも1つの物理パラメータに関連付けてデバイス識別子で更新するステップとをさらに含む条項31乃至37のいずれか一項に記載の方法。
【0061】
条項39.少なくとも1つのプロセッサで、少なくとも1つのデバイスが接続領域の外側にあると決定するステップと、少なくとも1つのプロセッサで、デバイスレジスタからデバイス識別子を除去するステップとをさらに含む条項31乃至38のいずれか一項に記載の方法。
【0062】
条項40.少なくとも1つのプロセッサで、複数のデバイスの少なくとも1つの事前定義された互換性に基づいて、複数のデバイス間の少なくとも1つの接続状態を決定するステップをさらに含む条項31乃至39のいずれか一項に記載の方法。
【0063】
条項41.複数の物理パラメータは、複数のデバイスの複数の異なる物理的状態を示す条項31乃至40のいずれか一項に記載の方法。
【0064】
条項42.複数の物理パラメータのうちの少なくとも1つの物理パラメータは、複数のデバイスのうちの少なくとも1つのデバイスの物理的状態の状態有限集合を示す条項31乃至41のいずれか一項に記載の方法。
【0065】
条項43.複数の物理パラメータのうちの少なくとも1つの物理パラメータは、複数のデバイスのうちの少なくとも1つのデバイスの物理的状態の変化の大きさを示す条項31乃至42のいずれか一項に記載の方法。
【0066】
条項44.複数の物理パラメータのうちの少なくとも1つの物理パラメータは、複数のデバイスのうちの少なくとも1つのデバイスの複数のコネクタの物理的状態を示す複数の接続パラメータを含み、少なくとも1つの物理的接続状態は、少なくとも1つのデバイスの少なくとも1つのコネクタの少なくとも1つの接続パラメータに基づいて決定される条項31乃至43のいずれか一項に記載の方法。
【0067】
条項45.複数のデバイス上の複数のセンサで、複数の物理パラメータを決定するために、複数のデバイスの物理的状態を感知するステップと、複数のデバイス上の複数の送信源で複数の物理パラメータを送信するステップと、少なくとも1つの受信機で、接続領域内の複数の送信源を検出し、複数の送信源から複数の物理パラメータを受信するステップとをさらに含む条項31乃至44のいずれか一項に記載の方法。
【0068】
条項46.少なくとも1つの受信機で、少なくとも1つのプロセッサを含む少なくとも1つの遠隔コンピュータに複数の物理パラメータを送信するステップをさらに含む条項31乃至45のいずれか一項に記載の方法。
【0069】
条項47.少なくとも1つの遠隔コンピュータで、複数の物理パラメータを受信するステップと、第1の接続領域の外側の第2の接続領域内の第2の複数の送信源から第2の複数のデバイスの第2の複数の物理パラメータを受信するステップであって、第2の複数の物理パラメータは、第2の複数のデバイスの物理的状態を示す、ステップと、第2の複数のデバイスの第2の複数の物理パラメータに基づいて、第2の複数のデバイス間の少なくとも1つの第2の物理的接続状態を決定するステップとをさらに含む条項31乃至46のいずれか一項に記載の方法。
【0070】
条項48.接続領域内のデバイス接続を識別するための方法であって、少なくとも1つの第1のデバイス上の少なくとも1つの第1のセンサで、少なくとも1つの第1のデバイスの少なくとも1つの第1の物理パラメータを決定するために、少なくとも1つの第1のデバイスの少なくとも1つの物理的状態を感知するステップと、少なくとも1つの第1のデバイス上の少なくとも1つの第1の送信源で、少なくとも1つの第1のデバイスの少なくとも1つの第1の物理パラメータを送信するステップと、少なくとも1つの第2のデバイス上の少なくとも1つの第2のセンサで、少なくとも1つの第2のデバイスの少なくとも1つの第2の物理パラメータを決定するために、少なくとも1つの第2のデバイスの少なくとも1つの物理的状態を感知するステップと、少なくとも1つの第2のデバイス上の少なくとも1つの第2の送信源で、少なくとも1つの第2のデバイスの少なくとも1つの第2の物理パラメータを送信するステップと、少なくとも1つの信号受信機で、接続領域内の少なくとも1つの第1の送信源を検出するステップと、接続領域内の少なくとも1つの第2の送信源を検出するステップと、少なくとも1つの第1の送信源から少なくとも1つの第1の物理パラメータを受信するステップと、少なくとも1つの第2の送信源から少なくとも1つの第2の物理パラメータを受信するステップとを含む方法。
【0071】
条項49.少なくとも1つの第1のデバイスは、患者、少なくとも1つの第2のデバイス、少なくとも1つの第3のデバイス、少なくとも1つの第2のデバイスの1つまたは複数のコネクタ、少なくとも1つの第3のデバイスの1つまたは複数のコネクタ、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つに物理的に接続されるように構成された複数のコネクタを備え、少なくとも1つの第1の物理パラメータは、少なくとも1つの第1のデバイスの複数のコネクタの物理的状態を示す複数の接続パラメータを含む条項48に記載の方法。
【0072】
条項50.少なくとも1つの第1の物理パラメータは、少なくとも1つの第1のデバイスの複数のコネクタのうちの2つ以上のコネクタ間の少なくとも1つの所定の接続状態を示す情報を含む条項48または49に記載の方法。
【0073】
条項51.少なくとも1つのプロセッサで、少なくとも1つの第1のデバイス物理パラメータに関連付けられた少なくとも1つの第1のイベント時間を受信するステップと、少なくとも1つのプロセッサで、少なくとも1つの第2のデバイス物理パラメータに関連付けられた少なくとも1つの第2のイベント時間を受信するステップと、少なくとも1つのプロセッサで、少なくとも1つの第1のデバイス物理パラメータ、少なくとも1つの第2のデバイス物理パラメータ、少なくとも1つの第1のイベント時間、および少なくとも1つの第2のイベント時間に基づいて、少なくとも1つの第1のデバイスと少なくとも1つの第2のデバイスとの間の少なくとも1つの接続状態を決定するステップとをさらに含む条項48乃至50のいずれか一項に記載の方法。
【0074】
条項52.少なくとも1つの第1のデバイスは、シリンジ、IVスパイク、IVアクセス部位、IVバッグ、IVセット、カテーテル、医療デバイスコネクタ、またはそれらの任意の組合せのうちの1つを含む条項48乃至51のいずれか一項に記載の方法。
【0075】
条項53.少なくとも1つの第1の送信源は、無線送信源を含む条項48乃至52のいずれか一項に記載の方法。
【0076】
条項54.少なくとも1つの第1のセンサは、圧力センサを含む条項48乃至53のいずれか一項に記載の方法。任意選択で、圧力センサは、圧力が指定された閾値を超えた場合、バイナリ出力を出力するように動作するモーメンタリスイッチとすることができる。
【0077】
条項55.少なくとも1つの第1の送信源は、接続領域に進入したことに応答して少なくとも1つの第1の物理パラメータを送信する条項48乃至54のいずれか一項に記載の方法。
【0078】
条項56.少なくとも1つの第1の送信源は、少なくとも1つの第1のセンサが少なくとも1つの第1のデバイスの少なくとも1つの物理的状態の変化を感知したことに応答して少なくとも1つの第1の物理パラメータを送信する条項48乃至55のいずれか一項に記載の方法。
【0079】
条項57.電子医療記録のための動的なアプリケーション選択のためのコンピュータプログラム製品であって、プログラム命令を含む少なくとも1つの非一時的なコンピュータ可読媒体を備え、プログラム命令は、少なくとも1つのプロセッサによって実行されたとき、少なくとも1つのプロセッサに、接続領域内の複数の送信源から複数のデバイスの複数の物理パラメータを受信することであって、複数の物理パラメータは、複数のデバイスの物理的状態を示すこと、および、複数のデバイスの複数の物理パラメータに基づいて、複数のデバイス間の少なくとも1つの物理的接続状態を決定することを行わせるコンピュータプログラム製品。
【0080】
本明細書では、送信機は、使用されるデバイスのアクティブ化状態または接続状態についての情報を送ってよいことを理解されたい。これらの状態と共に、デバイス同一性が運ばれてよく、これは、一意であっても(たとえば、SKUレベルで)、一般的なデバイスタイプであることもできる。個々の一意のデバイス同一性は、SKUを識別するために使用することができ、SKUは、デバイスのタイプを識別するために使用することができる。
【0081】
さらに、本明細書では、システムは、施設で使用されるデバイスの物理特性のデジタル説明を含むデバイスのデータベースを含むことができることを理解されたい。このデータベースは、たとえば、各デバイスの流体路構造、デバイス間の可能なインタラクション、入口および出口、接続点、ならびにそれらの間の流体路の長さおよび容積を含んでよい。たとえば、IVセットを検出することができる。デジタル表現は、コネクタの位置、およびすべての入口と出口との間の分岐する流体路の構造を含むことができる。
【0082】
さらに、本明細書では、システムは、流体路、流体路内のデバイスのインタラクション、および受信機領域内の他のデバイスのデジタル表現を創出するために、コンピュータアプリケーションによってアクセスすることができるデータベースを含むことができることを理解されたい。
【0083】
さらに、システムは、競合を解決するためにデータベース内の情報を使用するコンピュータアプリケーションを含むことができることが企図されている。たとえば、2つの接続のセットが同時に検出された場合、データベース内の情報は、接続のどの対が正確であるという最も高い可能性を有するかを解決する助けとなることができる。
【0084】
本開示のこれらの、および他の特徴および特性は、構造の関連要素および部分の組合せの動作の方法および機能ならびに製造の経済性と共に、それらのすべてが本明細書の一部を形成し同様の符号が様々な図において対応する部分を示す添付の図面を参照して、以下の説明および添付の特許請求の範囲を検討すれば、より明らかになろう。しかし、これらの図面は、例示および説明のためのものにすぎず、本開示の制限の定義として意図されていないことを明確に理解されたい。本明細書および特許請求の範囲で使用されるとき、単数形「a」「an」および「the」は、別段文脈により明らかに示されていない限り、複数の指示対象を含む。
【図面の簡単な説明】
【0085】
本開示の実施形態または態様の追加の利点および詳細は、添付の概略図に示されている例示的な実施形態を参照して、以下でより詳細に述べられている。
【0086】
【
図1】本明細書に記載のシステム、デバイス、製品、装置、および/または方法が本開示の実施形態または態様に従って実装されてよい環境の非限定的な実施形態または態様の図である。
【
図2】
図1の1つまたは複数のデバイスの構成要素の非限定的な実施形態または態様の図である。
【
図3】
図1の1つまたは複数のデバイスの構成要素の非限定的な実施形態または態様の図である。
【
図4】
図3の1つまたは複数のデバイスの構成要素の非限定的な実施形態または態様の一実装の斜視図である。
【
図5】
図3の1つまたは複数のデバイスの構成要素の非限定的な実施形態または態様の一実装の斜視図である。
【
図6A】
図3の1つまたは複数のデバイスの構成要素の非限定的な実施形態または態様の一実装の斜視図である。
【
図6B】
図3の1つまたは複数のデバイスの構成要素の非限定的な実施形態または態様の一実装の斜視図である。
【
図6C】
図3の1つまたは複数のデバイスの構成要素の非限定的な実施形態または態様の一実装の斜視図である。
【
図6D】
図3の1つまたは複数のデバイスの構成要素の非限定的な実施形態または態様の一実装の斜視図である。
【
図6E】
図3の1つまたは複数のデバイスの構成要素の非限定的な実施形態または態様の一実装の斜視図である。
【
図7】
図3の1つまたは複数のデバイスの構成要素の非限定的な実施形態または態様の一実装の斜視図である。
【
図8】本開示の実施形態または態様による接続領域内のデバイス接続を識別するためのプロセスの非限定的な実施形態または態様の流れ図である。
【
図9】本開示の実施形態または態様による接続領域内のデバイス接続を識別するためのプロセスの非限定的な実施形態または態様の別の流れ図である。
【
図10】本開示の実施形態または態様による接続領域内のデバイス接続を識別するためのプロセスの非限定的な実施形態または態様の別の流れ図である。
【
図11A】
図8~10に示されているプロセスの非限定的な実施形態または態様の一実装の概要の図である。
【
図11B】
図8~10に示されているプロセスの非限定的な実施形態または態様の一実装の例示的なデバイスの図である。
【
図11C】
図8~10に示されているプロセスの非限定的な実施形態または態様の一実装の例示的なデータの表である。
【
図12】コンピュータベースの論理デバイス分岐構造にマッピングされた例示的な物理デバイス分岐構造の図である。
【
図13】
図1に示されている環境の非限定的な実施形態または態様の一実装の図である。
【発明を実施するための形態】
【0087】
以下、説明のために、「端部」「上側」「下側」「右」「左」「垂直」「水平」「上部」「底部」「横方向」「長手方向」という用語およびそれらの派生語は、図面の図における向きのままに本開示のことを述べているものとする。しかし、本開示は、それとは反対に明確に指定されている場合を除き、様々な代替の変形形態およびステップシーケンスをとってよいことを理解されたい。また、添付の図面に示され以下の明細書に記載されている特定のデバイスおよびプロセスは、本開示の単に例示的な実施形態または態様であることを理解されたい。したがって、本明細書に開示されている実施形態または実施形態の態様に関する特定の寸法および他の物理特性は、別段示されていない限り、限定するものと考えられるべきでない。
【0088】
本明細書で使用される態様、構成要素、要素、構造、行為、ステップ、機能、命令、および/または同様のものはどれも、そのようなものとして明示的に記載されていない限り、重要なものまたは本質的なものと解釈されるべきでない。また、本明細書で使用されるとき、冠詞「a」および「an」は、1つまたは複数の項目を含むことが意図されており、「1つまたは複数」および「少なくとも1つ」と相互交換可能に使用されてよい。さらに、本明細書で使用されるとき、「セット」という用語は、1つまたは複数の項目(たとえば、関連項目、非関連項目、関連項目と非関連項目の組合せなど)を含むことが意図されており、「1つまたは複数」または「少なくとも1つ」と相互交換可能に使用されてよい。1つの項目だけが意図されている場合、「1つ」という用語または同様の文言が使用される。また、本明細書で使用されるとき、「has(有する)」「have(有する)」「having(有する)」などの用語は、オープンエンドの用語であることが意図されている。さらに、「に基づく」という句は、別段明示的に述べられていない限り、「少なくとも部分的に基づく」を意味することが意図されている。
【0089】
本明細書で使用されるとき、「通信」および「通信する」という用語は、情報(たとえば、データ、信号、メッセージ、命令、コマンド、および/または同様のもの)の受信(reception)、受信(receipt)、送信、転送、提供、および/または同様のものを指してよい。1つのユニット(たとえば、デバイス、システム、デバイスもしくはシステムの構成要素、それらの組合せ、および/または同様のもの)が別のユニットと通信状態にあることは、その1つのユニットが直接または間接的に他のユニットから情報を受信し、および/または他のユニットに情報を送信することができることを意味する。これは、事実上有線および/または無線である直接接続または間接接続(たとえば、直接通信接続、間接通信接続、および/または同様のもの)を指してよい。さらに、2つのユニットは、たとえ送信された情報が第1のユニットと第2のユニットとの間で修正、処理、遅延、および/または経路指定されてよいとしても、互いに通信状態にあってよい。たとえば、第1のユニットは、たとえ第1のユニットが情報を受動的に受信し、第2のユニットに情報を能動的に送信しないとしても、第2のユニットと通信状態にあってよい。別の例として、第1のユニットは、少なくとも1つの中間ユニット(たとえば、第1のユニットと第2のユニットとの間に位置する第3のユニット)が第1のユニットから受信された情報を処理し、処理された情報を第2のユニットに通信する場合、第2のユニットと通信状態にあってよい。いくつかの非限定的な実施形態では、メッセージは、データを含むネットワークパケット(たとえば、データパケット、および/または同様のもの)を指してよい。多数の他の構成が可能であることを理解されたい。
【0090】
本明細書で使用されるとき、「コンピューティングデバイス」という用語は、1つまたは複数のネットワークと、またはそれらにわたって直接または間接的に通信するように構成された1つまたは複数の電子デバイスを指してよい。コンピューティングデバイスは、モバイルデバイスであってよい。本明細書で使用されるとき、「モバイルデバイス」という用語は、1つまたは複数のネットワークと通信するように構成された1つまたは複数のポータブル電子デバイスを指してよい。一例として、モバイルデバイスは、セルラ電話(たとえば、スマートフォンまたは標準的なセルラ電話)、ポータブルコンピュータ(たとえば、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータなど)、ウェアラブルデバイス(たとえば、腕時計、眼鏡、レンズ、衣類、および/または同様のもの)、携帯情報端末(PDA)、および/または他のデバイスを含んでよい。コンピューティングデバイスは、デスクトップコンピュータなど、モバイルデバイスでなくてよい。さらに、「コンピュータ」という用語は、データを受信、処理、および出力するために必要な構成要素を含み、通常、ディスプレイ、プロセッサ、メモリ、入力デバイス、およびネットワークインターフェースを含む任意のコンピューティングデバイスを指してよい。
【0091】
本明細書で使用されるとき、「データ送信装置」または「送信源」は、接続領域内の受信機にデータまたは信号を送信するために使用されてよい1つまたは複数のデバイスを指してよい。たとえば、データ送信装置または送信源は、1つまたは複数のコンピュータ、周辺デバイス、近距離通信(NFC)送信源、無線周波数識別(RFID)送信源、および/または他の非接触送信源もしくはトランシーバ、接触ベースの送信源、コンピュータ、サーバ、出力デバイス、および/または同様のものを含んでよい。
【0092】
本明細書で使用されるとき、「受信機」という用語は、データ送信装置または送信源からデータまたは信号を受信するために使用され、1つまたは複数のネットワークと通信するように構成された1つまたは複数の電子デバイスまたはシステム(たとえば、接続領域内に位置し、データ送信装置または送信源から別々の、遠隔の、および/または離隔されたもの)を指してよい。たとえば、受信機は、1つまたは複数のコンピュータ、ポータブルコンピュータ、タブレットコンピュータ、セルラ電話、ウェアラブルデバイス(たとえば、腕時計、眼鏡、レンズ、衣類、および/または同様のもの)、PDA、および/または同様のものを含んでよい。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、受信機は、1つまたは複数のコンピュータ、周辺デバイス、近距離通信(NFC)受信源、無線周波数識別(RFID)受信源、および/または他の非接触受信源もしくはトランシーバ、接触ベースの受信源、コンピュータ、サーバ、入力デバイス、および/または同様のものを含んでよい。
【0093】
本明細書で使用されるとき、「接続領域」という用語は、その領域または場所に関連付けられた1つまたは複数の受信機が、接続領域内に位置する、接続に進入済み、および/または接続領域に進入中である1つまたは複数のデータ送信装置または送信源からデータ送信または信号送信を受信するように構成される領域または場所を指してよい。たとえば、接続領域は、1つまたは複数の受信機と1つまたは複数のデータ送信装置または送信源との間の無線通信ネットワークの範囲によって定義されてよい。
【0094】
本明細書で使用されるとき、「サーバ」という用語は、ネットワーク(たとえば、パブリックネットワーク、インターネット、プライベートネットワーク、および/または同様のもの)の上で受信機、データ送信装置もしくは送信源、および/または他のコンピューティングデバイスと通信し、いくつかの例では、他のサーバおよび/または受信機の間の通信を容易にする1つまたは複数のコンピューティングデバイス(たとえば、プロセッサ、記憶デバイス、同様のコンピュータ構成要素、および/または同様のもの)を指してよい。様々な他の構成が可能であることを理解されたい。本明細書で使用されるとき、「システム」という用語は、1つまたは複数のコンピューティングデバイスまたはコンピューティングデバイスの組合せ(たとえば、プロセッサ、サーバ、クライアントデバイス、ソフトウェアアプリケーション、そのようなものの構成要素および/または同様のもの)を指してよい。「デバイス」、「サーバ」、「プロセッサ」および/または同様のものに言及することは、本明細書で使用されるとき、以前のステップまたは機能を実施するものとして述べられている前述のデバイス、サーバ、またはプロセッサ、異なるサーバもしくはプロセッサ、ならびに/またはサーバおよび/もしくはプロセッサの組合せを指してよい。たとえば、本明細書および特許請求の範囲で使用されるとき、第1のステップまたは第1の機能を実施するものとして述べられている第1のサーバまたは第1のプロセッサは、第2のステップまたは第2の機能を実施するものとして述べられている同じもしくは異なるサーバまたは同じもしくは異なるプロセッサを指してよい。
【0095】
本明細書で使用されるとき、「アプリケーション」または「アプリケーションプログラムインターフェース」(API)という用語は、プロセッサによって実行され、クライアントからデータを受信するためにクライアント側フロントエンドおよび/またはサーバ側バックエンドなどソフトウェア構成要素間でのインタラクションを容易にするコンピュータ可読媒体上で分類されるコンピュータコード、規則のセット、または他のデータを指す。「インターフェース」は、ユーザがそれを用いて直接または間接的に(たとえば、キーボード、マウスなどを通じて)インタラクションしてよい1つまたは複数のグラフィカルユーザインターフェース(GUI)など生成された表示を指す。
【0096】
本開示の非限定的な実施形態または態様は、接続領域内のデバイス接続を識別するためのシステム、方法、およびコンピュータプログラム製品を対象とする。本開示の非限定的な実施形態または態様は、接続デバイスが互いに直接通信またはインタラクションすることなく、同時に相互接続することができる複数のデバイスがある環境内で現在接続されている、または以前接続されたデバイスの識別を可能にする。たとえば、本開示の非限定的な実施形態または態様は、接続領域内の複数の送信源から複数のデバイスの複数の物理パラメータを受信し、複数のデバイスの複数の物理パラメータに基づいて複数のデバイス間の物理的接続状態を決定する遠隔コンピューティングデバイスおよび/または受信機を提供する。これらの機能は、環境から封止された独立した接続センサの使用を可能にし、介護者のための単純化されたワークフローを創出し、ワークアラウンドの必要および可能性を低減し、感染ベクターとしてのRFIDスキャナをなくし、投与の経路について増大された詳細を提供し、流体が患者に送達されることになることが可能なすべての進入点を監視し、ならびに/または無線検出のより高い信頼性および特定性を達成する。たとえば、これらの機能は、物理コネクタタイプ、またはコネクタタイプもしくは形状に基づく接続に対する制約に依拠することなく、および/あるいは電気的通信、または接続センサ間のインタラクションに依拠することなく、どのデバイスが相互接続されているか決定することを可能にする。さらに、これらの機能は、接続の複数のセットがすでに確立されている可能性があるとき、どのデバイスが相互接続されているか決定することを可能にする。
【0097】
図1を参照すると、本明細書に記載のシステム、デバイス、製品、装置、および/または方法が実装されてよい環境100の非限定的な実施形態または態様が示されている。
図1に示されているように、環境100は、1つまたは複数の接続領域102、1つまたは複数の受信機104、複数の送信源106、ネットワーク108、1つまたは複数の遠隔コンピューティングデバイス110、および/または複数のデバイス112を含んでよい。たとえば、
図1に示されている環境100は、受信機104aおよび送信源106a、106bを含む接続領域102aと、受信機104b、受信機104c、および送信源106c、106d、106eを含む接続領域102bとを含む。送信源106aから送信源106eは、それぞれ、医療デバイス112aから医療デバイス112eに接続され、または一体化されてよい。
図1に示されている構成要素の数および配置は、一例として提供されている。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、環境100は、
図1に示されているものよりも、追加の構成要素、より少ない構成要素、異なる構成要素、または異なるように配置された構成要素を含んでよい。それに加えて、または代替として、構成要素のセット(たとえば、1つまたは複数の構成要素)が、環境100の構成要素の別のセットによって実施されると記載されている1つまたは複数の機能を実施してもよい。
【0098】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、接続領域102は、1つまたは複数の受信機104が1つまたは複数の有線ネットワークおよび/または無線ネットワークを介して送信源106と通信するように位置する、および/または構成されている領域または場所を含む。一例では、接続領域102aは受信機104aを含み、接続領域102bは、接続領域内で互いに離隔された受信機104bおよび受信機104cを含む。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、接続領域102は、1つまたは複数の受信機104が送信源106から情報を受信することが可能な1つまたは複数のより近距離の無線通信接続(たとえば、NFC通信接続、無線周波数識別(RFID)通信接続、Bluetooth(登録商標)通信接続、および/または同様のもの)の範囲によって画定またはカバーされる領域または場所を含む。たとえば、
図13に示されているように、複数の常設および/または半常設の受信機104を患者領域周りで互いに離隔し、たとえば、患者ベッドおよびIVポンプなど物体に接続、またはそれと一体化し、その患者領域をカバーする、および/または囲む接続領域102を画定することができ、これは、患者領域内の送信源106の無線検出の信頼性および特定性を改善することができる。
図13における受信機104間の点線は、受信機104間の例示的な通信接続を表す。
【0099】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、受信機104は、1つまたは複数の有線ネットワークおよび/または無線ネットワークを介して他の受信機104、送信源106、および/もしくは遠隔コンピューティングデバイス110から情報、データ、および/もしくは信号を受信し、ならびに/またはそれらに情報、データ、および/もしくは信号を送信することが可能な1つまたは複数のデバイスを含む。一例として、受信機104は、1つまたは複数のコンピューティングデバイス、サーバ、デスクトップコンピュータ、モバイルデバイス、チップリーダ、非接触トランシーバ、非接触受信機、NFC受信機、RFID受信機、接触ベースの受信機および/または同様のものを含む。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、モバイルデバイスは、ネットワーク(たとえば、ネットワーク108)を介して1つまたは複数の他の電子デバイスと通信するように構成された1つまたは複数のポータブル電子デバイスを含む。たとえば、モバイルデバイスは、セルラ電話(たとえば、スマートフォンまたは標準的なセルラ電話)、ポータブルコンピュータ(たとえば、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータなど)、ウェアラブルデバイス(たとえば、腕時計、眼鏡、拡張現実もしくは仮想現実ディスプレイ、ヘッドアップディスプレイ、衣類、および/または同様のもの)、携帯情報端末(PDA)、および/または他のデバイスを含むことができる。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、受信機104は、近距離の無線通信接続(たとえば、NFCプロトコルを使用する通信接続、無線周波数識別(RFID)を使用する通信接続、Bluetooth(登録商標)無線技術標準を使用する通信接続、および/または同様のもの)を介して送信源106から情報を受信することが可能な1つまたは複数のデバイスを含む。
【0100】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、受信機104は、患者付近に位置することが可能なベッドサイドユニットとして構成される。たとえば、ベッドサイドユニットは、患者の部屋の壁、IVポール、および/または患者もしくはベッドの側部近くで患者のベッドによって定位置(たとえば、マットレス間)に保持されたキャリアに接続されることが可能である。
【0101】
ベッドサイドデバイスは、下記の例示のように、可聴警報を有することもできる警報を表示することができる。ベッドサイドユニットは、必要なネットワークインターフェースおよびRFIDリーダを含むこともできる。
【0102】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、送信源106は、1つまたは複数の有線ネットワークおよび/または無線ネットワークを介して情報、データ、および/または信号を受信機104に送信することが可能な1つまたは複数のデバイスを含む。たとえば、
図1に示されているように、送信源106a、106bは受信機104aと通信し、送信源106c、106dは受信機104bと通信し、送信源106d、106eは、受信機104cと通信する。一例として、送信源106は、1つまたは複数のコンピューティングデバイス、チップ、非接触送信機、非接触トランシーバ、NFC送信機、RFID送信機、接触ベースの送信機、および/または同様のものを含む。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、送信源106は、近距離の無線通信接続(たとえば、NFCプロトコルを使用する通信接続、無線周波数識別(RFID)を使用する通信接続、Bluetooth(登録商標)無線技術標準を使用する通信接続、および/または同様のもの)を介して受信機104に情報を送信することが可能な1つまたは複数のデバイスを含むことができる。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、送信源106は、互いに通信するように構成されなくてよい。たとえば、送信源106は、受信機104とのみ通信するように構成されてよい。
【0103】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、遠隔コンピューティングデバイス110は、1つまたは複数の有線ネットワークおよび/または無線ネットワークを介して、1つまたは複数の受信機104、送信源106、および/または他の遠隔コンピューティングデバイス110から情報、データ、および/もしくは信号を受信し、ならびに/または情報、データ、および/もしくは信号を送信することが可能な1つまたは複数のデバイス可能を含んでよい。たとえば、遠隔コンピューティングデバイス110は、コンピューティングデバイス、サーバ、サーバのグループ、モバイルデバイス、モバイルデバイスのグループ、および/または同様のものを含んでよい。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、遠隔コンピューティングデバイス110は、1つまたは複数の受信機104を含む。たとえば、遠隔コンピューティングデバイス110は、遠隔コンピューティングデバイス110が近距離の無線通信接続(たとえば、NFCプロトコルを使用する通信接続、無線周波数識別(RFID)を使用する通信接続、Bluetooth(登録商標)無線技術標準を使用する通信接続、および/または同様のもの)を介して、送信源106から直接情報を受信し、および/または送信源106に直接情報を通信することを可能にする受信機104を含む。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、遠隔コンピューティングデバイス110は、受信機104から分離され、および/または接続領域102から遠隔であってよい。
【0104】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、遠隔コンピューティングデバイス110は、複数の異なる接続領域102内の受信機104から情報、データ、および/もしくは信号を受信し、ならびに/または、受信機104に情報、データ、および/もしくは信号を送信するように構成される。たとえば、
図1に示されているように、受信機104aは、近距離の無線通信接続を介して接続領域102a内の送信源106a、106bと通信し、ネットワーク108を介して遠隔コンピューティングデバイス110と通信してよい。受信機104b、104cは、接続領域102b内で互いに通信してよい。受信機104bは送信源106c、106dと通信してよく、受信機104cは、受信機104bの接続範囲の外側であるが受信機104cの接続範囲内であることにより依然として接続領域102b内にあってよい送信源106eと通信してよい。受信機104cは、遠隔コンピューティングデバイス110に転送するために、送信源106eから受信された情報および/もしくはデータを受信機104bに通信し、またはネットワーク108を介して情報および/もしくはデータを直接遠隔コンピューティングデバイス110に通信してよい。同じ接続領域102内の受信機104は、遠隔コンピューティングデバイス110にてその接続領域に関連付けられ、ネットワーク108を介して、または本明細書に定義されている近距離の通信接続などその接続領域102内の1つもしくは複数の直接通信接続を介して互いに通信してよい。
【0105】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、遠隔コンピューティングデバイス110は、入力情報および/またはデータを手動で受信するように構成される。一例として、より長期の接続(たとえば、複数の対のデバイスがある場合)が同期外れである場合、遠隔コンピューティングデバイス110は、デバイスの接続を更新する手動データエントリを受信してよい。たとえば、手動データエントリは、受信機104を含むベッドサイドユニットから離れて、たとえば、接続領域102の外側で新しいIVが開始される場合、行うことができる。遠隔コンピューティングシステムは、接続を自動的に決定することができない場合、介護者がデバイスの接続を手動で更新することができるユーザインターフェースを提供する。一例として、遠隔コンピューティングデバイス110は、グラフィカルユーザインターフェースと共にボタンを備える。1つのボタンは、デバイスのタイプ(または薬物、ID番号など)をグラフィカルに、および/または英数字で示す表示と共に、接続されたデバイスを巡回するように遠隔コンピュータ110を制御するように構成される。別のボタンは、ユーザがデバイス対を遠隔コンピュータ110に入力することができるグラフィカルユーザインターフェース内で表示されたデバイスを選択するように構成される。
【0106】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、ネットワーク108は、1つまたは複数の有線ネットワークおよび/または無線ネットワークを含む。たとえば、ネットワーク108は、セルラネットワーク(たとえば、ロングタームエボリューション(LTE)ネットワーク、第3世代(3G)ネットワーク、第4世代(4G)ネットワーク、符号分割多元接続(CDMA)ネットワークなど)、公衆陸上移動ネットワーク(PLMN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、電話ネットワーク(たとえば、公衆交換電話網(PSTN))、プライベートネットワーク(たとえば、トランザクションサービスプロバイダに関連付けられたプライベートネットワーク)、アドホックネットワーク、イントラネット、インターネット、光ファイバベースのネットワーク、クラウドコンピューティングネットワーク、および/もしくは同様のもの、ならびに/またはこれらの、または他のタイプのネットワークの組合せを含んでよい。
【0107】
次に
図2を参照すると、
図2は、デバイス200の例示的な構成要素の図である。デバイス200は、受信機104、送信源106、および/または遠隔コンピューティングデバイス110に対応してよい。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、受信機104、送信源106、および/または遠隔コンピューティングデバイス110は、少なくとも1つのデバイス200、および/またはデバイス200の少なくとも1つの構成要素を含んでよい。
図2に示されているように、デバイス200は、バス202、プロセッサ204、メモリ206、記憶構成要素208、入力構成要素210、出力構成要素212、および/または通信インターフェース214を含んでよい。
【0108】
バス202は、デバイス200の構成要素の間で通信を可能にする構成要素を含んでよい。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、プロセッサ204は、ハードウェア、ファームウェア、またはハードウェアとソフトウェアの組合せで実装されてよい。たとえば、プロセッサ204は、機能を実施するようにプログラムすることができるプロセッサ(たとえば、中央処理ユニット(CPU)、グラフィック処理ユニット(GPU)、アクセラレーテッドプロセッシングユニット(APU)など)マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、および/もしくは任意の処理構成要素(たとえば、フィールドプログラマブルゲートウェイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)など)、ならびに/または同様のものを含んでよい。メモリ206は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読出し専用メモリ(ROM)、ならびに/またはプロセッサ204によって使用するための情報および/もしくは命令を記憶する別のタイプダイナミックまたはスタチック記憶デバイス(たとえば、フラッシュメモリ、磁気メモリ、光メモリなど)を含んでよい。
【0109】
記憶構成要素208は、デバイス200の動作および使用に関する情報および/またはソフトウェアを記憶してよい。たとえば、記憶構成要素208は、ハードディスク(たとえば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、ソリッドステートディスクなど)、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)、フロッピディスク、カートリッジ、磁気テープ、および/または対応するドライブと共に別のタイプのコンピュータ可読媒体を含んでよい。
【0110】
入力構成要素210は、デバイス200がユーザ入力(たとえば、タッチスクリーンディスプレイ、キーボード、キーパッド、マウス、ボタン、スイッチ、マイクロフォンなど)を介してなど、情報を受信することを可能にする構成要素を含んでよい。それに加えて、または代替として、入力構成要素210は、情報を感知するためのセンサ(たとえば、全世界測位システム(GPS)構成要素、加速度計、ジャイロスコープ、アクチュエータなど)を含んでよい。出力構成要素212は、デバイス200(たとえば、ディスプレイ、スピーカ、1つまたは複数の発光ダイオード(LED)など)から出力情報を提供する構成要素を含んでよい。
【0111】
通信インターフェース214は、デバイス200が有線接続、無線接続、または有線接続と無線接続の組合せを介してなど、他のデバイスと通信することを可能にするトランシーバのような構成要素(たとえば、トランシーバ、別々の受信機および送信源など)を含んでよい。通信インターフェース214は、デバイス200が別のデバイスから情報を受信し、および/または別のデバイスに情報を提供することを可能にしてよい。たとえば、通信インターフェース214は、イーサネットインターフェース、光インターフェース、同軸インターフェース、赤外線インターフェース、無線周波数(RF)インターフェース、ユニバーサルシリアルバス(USB)インターフェース、Wi-Fiインターフェース、セルラネットワークインターフェース、および/または同様のものを含んでよい。
【0112】
デバイス200は、本明細書に記載の1つまたは複数のプロセスを実施してよい。デバイス200は、プロセッサ204がメモリ206および/または記憶構成要素208などコンピュータ可読媒体によって記憶されたソフトウェア命令を実行することに基づいて、これらのプロセスを実施してよい。コンピュータ可読媒体(たとえば、非一時的なコンピュータ可読媒体)は、本明細書では、非一時的なメモリデバイスとして定義される。メモリデバイスは、単一の物理記憶デバイス内に位置するメモリ空間、または複数の物理記憶デバイスにわたって広げられたメモリ空間を含む。
【0113】
ソフトウェア命令は、別のコンピュータ可読媒体から、または通信インターフェース214を介して別のデバイスからメモリ206および/または記憶構成要素208内に読み込まれてよい。実行されたとき、メモリ206および/または記憶構成要素208内に記憶されたソフトウェア命令は、本明細書に記載の1つまたは複数のプロセスをプロセッサ204に実施させてよい。それに加えて、または代替として、本明細書に記載の1つまたは複数のプロセスを実施するために、ソフトウェア命令の代わりに、またはそれとの組合せで、ハードワイヤード回路が使用されてよい。したがって、本明細書に記載の実施形態または態様は、ハードウェア回路とソフトウェアの特定の組合せに限定されない。
【0114】
図2に示されている構成要素の数および配置は、一例として提供されている。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、デバイス200は、
図2に示されているものよりも、追加の構成要素、より少ない構成要素、異なる構成要素、または異なるように配置された構成要素を含んでよい。それに加えて、または代替として、デバイス200の構成要素のセット(たとえば、1つまたは複数の構成要素)が、デバイス200の構成要素の別のセットによって実施されると記載されている1つまたは複数の機能を実施してよい。
【0115】
次に
図3を参照すると、
図3は、追跡デバイス300の例示的な構成要素の図である。追跡デバイス300は送信源106として実装されてよく、および/または送信源106は、追跡デバイス300の一部として含まれてよい。たとえば、追跡デバイス300は、コントローラ302、たとえば、RFIDチップ、アンテナ304、たとえば、RFIDアンテナ、および/またはセンサ306を備え、これらは、追跡デバイス300の構成要素を搬送または保持するように構成されたタグまたはキャリア308に取り付ける、または一体化することができる。デバイス300は、医療デバイス112など別のデバイスに接続され、および/またはそれと一体化されてよい。たとえば、追跡デバイス300は、シリンジ、IVスパイク、IVアクセス部位、IVバッグ、IVセット、カテーテル、医療デバイスコネクタ、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つに接続され、および/または一体化されてよい。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、追跡デバイス300は、1つまたは複数の医療デバイスによって形成された流体流路内に位置する。
【0116】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、追跡デバイス300は、受信機104からのRF送信を介してなど、無線で送信される電力源を介して電力を受信する。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、追跡デバイス300は、バッテリなど一体化された電力源を含む。
【0117】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、センサ306は、電気的、光学的、および/または物理的な状態または特性を感知するように構成される。一例として、センサ306は、追跡デバイス300が接続された、および/または一体化された医療デバイス112の少なくとも1つの物理パラメータを電気的、光学的、および/または物理的に感知するように構成される。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、センサ306は圧力センサを含む。たとえば、センサ306は、医療デバイス112が別の医療デバイス112に接続されたとき医療デバイス112の接続に加えられた圧力を感知するように構成される。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、センサ306は、コントローラ302の一部として一体化され、および/または含まれる。
【0118】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、追跡デバイス300および/またはセンサ306は、医療デバイス112の流体進入点または流体退出点に、またはそれらの近くに位置する、または配置される。一例として、追跡デバイス300および/またはセンサ306は、別の医療デバイスの別のコネクタに接続されるように構成された医療デバイス112のコネクタに接続され、および/またはそれと一体化され、その結果、医療デバイスのコネクタが別の医療デバイスの別のコネクタに接続された、またはそこから切り離されたとき、別の医療デバイスの別のコネクタは、たとえば、圧力に対する圧力を加える、もしくは除去する、および/または光学センサへの光路の透過率を増大もしくは減少させることによって、センサ306をアクティブ化または作動させる。
【0119】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、コントローラ302は、情報、データ、および/または信号を送信するようにアンテナ304を制御するように構成される。一例として、コントローラ302は、センサ302によって感知された少なくとも1つの物理パラメータに基づいて情報を送信するように構成される。コントローラ302は、医療デバイスのタイプを識別する、ならびに/または追跡デバイス300が接続される、および/もしくは一体化される医療デバイスを一意に識別する識別子、ならびに/または医療デバイスおよび/もしくは医療デバイスが使用されることが意図されている手順に関する他の情報および/もしくはデータを記憶する記憶構成要素を含んでよい。たとえば、コントローラ302は、識別子、ならびに/または感知された少なくとも1つの物理パラメータを含む情報および/もしくはデータと共に他の情報および/もしくはデータを送信する。
【0120】
いくつかの非限定的な実施形態では、コントローラ302は、接続領域に進入したこと(たとえば、受信機104からポーリング信号を受信したことに応答して)、接続領域内にある間に受信機104からポーリング信号を受信したこと、センサ306の作動、センサ306によって感知された物理パラメータの変化を決定したこと、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つに応答して、感知された少なくとも1つの物理パラメータを含む情報を送信するようにアンテナ304を制御するように構成される。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、接続領域に進入したとき受信機104によるポーリングに応答しての最初の送信後、コントローラ302は、センサ306の作動および/またはセンサ306によって感知された物理パラメータの変化に応答してのみ、感知された少なくとも1つの物理パラメータを含む情報を送信するようにアンテナ304を制御するように構成される。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、コントローラ302は、追跡デバイス300が接続領域102内にある間連続的に、または追跡デバイス300が接続領域102内にある間周期的な間隔で、感知された少なくとも1つの物理パラメータを含む情報を送信するようにアンテナ304を制御するように構成される。
【0121】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、コントローラ302、アンテナ304、および/またはセンサ306は、環境から封止される、および/または自己充足型である。たとえば、コントローラ302、アンテナ304、およびセンサ306は、タグまたはキャリア308内に封止され、および/またはその中で一体形成される。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、コントローラ302、アンテナ304、センサ306、および/またはタグもしくはキャリア308は、別のデバイス内に封止され、および/またはその中で一体形成される。たとえば、追跡デバイス300は、医療デバイス内に封止され、および/またはそれと一体形成される。
【0122】
図3に示されている構成要素の数および配置は、一例として提供されている。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、追跡デバイス300は、
図3に示されているものよりも、追加の構成要素、より少ない構成要素、異なる構成要素、または異なるように配置された構成要素を含んでよい。それに加えて、または代替として、追跡デバイス300の構成要素のセット(たとえば、1つまたは複数の構成要素)が、デバイス300の構成要素の別のセットによって実施されると記載されている1つまたは複数の機能を実施してもよい。
【0123】
図4は、
図3に示されている追跡デバイス300に関する一実装400の非限定的な実施形態または態様の斜視図である。
図4に示されているように、追跡デバイス400は、タグキャリア408上に設けられたコントローラ402、アンテナ404、およびセンサ406を含んでよい。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、コントローラ402は、本明細書に記載のコントローラ302と同じまたは同様のものであってよく、アンテナ404は、本明細書に記載のアンテナ304と同じまたは同様のものであってよく、センサ406は、本明細書に記載のセンサ306と同じまたは同様のものであってよく、タグまたはキャリア408は、本明細書に記載のタグまたはキャリア308と同じまたは同様のものであってよい。
【0124】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、追跡デバイス400は、
図4に示されているように、医療コネクタ410など医療デバイスに接続または接着されるように構成される。たとえば、追跡デバイス400のタグまたはキャリア408は、追跡デバイス400を医療コネクタ410に接続するように構成された、接着剤、および/または押し嵌め接続、スナップ嵌め接続など、機械的コネクタを備えることができる。
【0125】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、医療コネクタ410は、流体流路の少なくとも一部分を形成し、または形成するように構成され、追跡デバイス400は、医療コネクタ410の流体出口または流体入口にて医療コネクタ410に取り付けられる。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、アンテナ404は、製造および組立てを単純化するために、コントローラ402およびセンサ406などタグまたはキャリア408上の他の構成要素に隣接して位置してよい。しかし、他の幾何形状および接着技術が使用されてよい。たとえば、
図4に示されているように、アンテナ404を含むタグまたはキャリア408は、医療コネクタ410のベースの上に適用されるように構成されたリング形状を備えてよく、これは、追跡デバイス400のサイズを著しく増大することなくより大きなアンテナの使用を可能にすることができる。センサ406は、リング形状のタグまたはキャリア408内の層、たとえば、アンテナ402を備える層の上部の層を備えてよい。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、追跡デバイス400は、RFIDアンテナおよび圧力センサを含むRFIDチップとして実装されることが可能である。
【0126】
図5は、
図3に示されている追跡デバイス300に関する非限定的な実施形態または態様の一実装500の斜視図である。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、追跡デバイス500は、本明細書に記載の追跡デバイス300と同じまたは同様のものであってよい。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、追跡デバイス500は、別のデバイス内に封止され、および/または別のデバイスの中で一体形成される。たとえば、
図5に示されているように、第1の追跡デバイス500aは、シリンジ510内に封止され、第2の追跡デバイス500bは、ルアーコネクタ512内に封止される。
【0127】
図6A~
図6Eは、
図3に示されている追跡デバイス300に関する一実装600の非限定的な実施形態または態様の斜視図である。
図6A~
図6Eに示されているように、追跡デバイス600は、タグまたはキャリア608上に設けられたコントローラ602、アンテナ604、およびセンサ606を含んでよい。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、コントローラ602は、本明細書に記載のコントローラ302と同じまたは同様のものであってよく、アンテナ604は、本明細書に記載のアンテナ304と同じまたは同様のものであってよく、センサ606は、本明細書に記載のセンサ306と同じまたは同様のものであってよく、タグまたはキャリア608は、本明細書に記載のタグまたはキャリア308と同じまたは同様のものであってよい。
【0128】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、
図6Aに示されているように、追跡デバイス600は、羽根部610a、610bを含むタグまたはキャリア608を備える。一例として、タグまたはキャリア608は、タグまたはキャリア608をIVバッグコネクタ614、シリンジ616、IVセット618のルアー接続、IVバッグアクセススパイク620、閉システム移送デバイス622などの医療デバイス周りに巻くまたは曲げることができるように、可撓性である。たとえば、羽根部610a、610bは、
図6Aに示されているように、接着剤裏紙612が除去され、タグまたはキャリア608がIVバッグコネクタ614周りなど医療デバイス周りに巻かれた状態で羽根部610a、610bが互いに接続されたとき、追跡デバイス600が医療デバイスに固定されるように、除去可能な接着剤裏紙612を備える。
図6Bは、IVバッグコネクタ614に取り付けられた追跡デバイス600を示す。
図6Cは、シリンジ616のルアー接続に取り付けられた第1の追跡デバイス600aと、シリンジ616のルアー接続に接続されることになるIVセット618のルアー接続に取り付けられた第2の追跡デバイス600bとを示す。一例として、シリンジ616のルアー接続は、IVセット618のルアー接続に接続された、またはそこから切り離されたとき追跡デバイス600bのセンサをアクティブ化または作動し、IVセット618のルアー接続は、シリンジ616のルアー接続に接続された、またはそこから切り離されたとき追跡デバイス600aのセンサをアクティブ化または作動する。たとえば、追跡デバイス600a、600bは、追跡デバイス600aまたは追跡デバイス600bのセンサに対する圧力またはセンサによって受信された光の量が、IVセット618およびシリンジ616が互いに接続され、および切り離されたとき変化するように、ルアーコネクタの開口または端部に近接して配置され、または位置する。
図6Dは、IVバッグアクセススパイク620に取り付けられた追跡デバイス600を示す。
図6Eは、閉システム移送デバイスコネクタ622周りに巻かれた追跡デバイス600を示す。
【0129】
図7は、
図3に示されている追跡デバイス300に関する一実装700の非限定的な実施形態または態様の斜視図である。
図7に示されているように、追跡デバイス700は、タグまたはキャリア708上に設けられたコントローラ702、アンテナ704、およびセンサ706を含んでよい。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、コントローラ702は、本明細書に記載のコントローラ302と同じまたは同様のものであってよく、アンテナ704は、本明細書に記載のアンテナ304と同じまたは同様のものであってよく、センサ706は、本明細書に記載のセンサ306と同じまたは同様のものであってよく、タグまたはキャリア708は、本明細書に記載のタグまたはキャリア308と同じまたは同様のものであってよい。
【0130】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、
図7に示されているように、追跡デバイス700は、円筒形状を有するスリーブを備える。たとえば、
図7に示されているように、タグまたはキャリア708は、シリンジ710周りに、および/またはシリンジ710のルアーコネクタ周りに適用されるように構成される。センサ706は、追跡デバイス700がシリンジ710に接続されたときセンサ706がシリンジ410のルアーコネクタの遠位端に近接して位置するように円筒形状のスリーブの遠位端に位置してよく、その結果、センサ706は、シリンジ710のルアーコネクタを別の医療デバイスに接続したことに応答して物理的に作動されるように構成される。
【0131】
次に
図8を参照すると、接続領域内のデバイス接続を識別するためのプロセス800が示されている。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、プロセス800のステップの1つまたは複数は、1つまたは複数の受信機104によって(たとえば、完全に、部分的になど)実施されてよい。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、プロセス800のステップの1つまたは複数は、遠隔コンピューティングデバイス110および/または送信源106など、1つまたは複数の受信機104から分離された、またはそれを含む別のシステム、別のデバイス、システムの別のグループ、またはデバイスの別のグループによって(たとえば、完全に、部分的になど)実施されてよい。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、プロセス800のステップの1つまたは複数は、ユーザインターフェースを提供しクラウドベースのAPIを受信機104に送達するクラウドベースのソフトウェアを実行する、タブレットコンピュータなどコンピューティングデバイスであってよい受信機104によって(たとえば、完全に、部分的になど)実施されてよい。
【0132】
図8に示されているように、プロセス800は、少なくとも1つのプロセッサで、接続領域内の複数の送信源から複数のデバイスの複数の物理パラメータを受信するステップ802を含み、複数の物理パラメータは、複数のデバイスの物理的状態を示す。ステップ804では、少なくとも1つのプロセッサが、複数のデバイスの複数の物理パラメータに基づいて複数のデバイス間の少なくとも1つの物理的接続状態を決定する。ステップ806では、少なくとも1つのプロセッサが、複数のデバイス間の少なくとも1つの物理的接続状態に基づいて複数のデバイスを監視および/または制御する。
【0133】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、デバイスの物理パラメータは、デバイスの物理的状態に従って変化してよい。本明細書に記載のように、デバイスは、シリンジ、IVスパイク、IVアクセス部位、IVバッグ、IVセット、カテーテル、医療デバイスコネクタ、またはそれらの任意の組合せのうちの1つまたは複数など、医療デバイスを含んでよい。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、物理パラメータは、デバイスの物理的状態の状態有限集合を示すことができる。たとえば、物理パラメータは、患者および/またはIVセットとのカテーテルの接続または切離し状態、IVセットとのシリンジの接続または切離し状態など、デバイスの接続された状態または切り離された状態を示してよい。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、物理パラメータは、デバイスの物理的状態の変化の大きさを示すことができる。たとえば、物理パラメータは、たとえば、完全に切り離されたレベルから完全に接続されたレベルまで、デバイスの接続のレベルまたは強さを示してよい。完全に接続されたレベル未満の接続のレベルは、別のデバイスへのデバイスの不正確または不適正な接続を示してよい。たとえば、圧力センサは、シリンジのルアー接続における圧力を物理パラメータとして感知してよく、閾値圧力未満の感知された圧力は、シリンジがIVセットなど別のデバイスに完全に接続されていない、または不適正に接続されていることを示してよい。
【0134】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、複数の物理パラメータは、複数のイベント時間に関連付けられ、複数のイベント時間は、複数のデバイスの物理的状態の変化の時間を示す。一例として、少なくとも1つの第1のイベント時間は、少なくとも1つの第1のデバイス物理パラメータ(たとえば、第1のデバイスおよび/または第1のデバイスに関連付けられたセンサのアクティブ化)に関連付けられてよく、少なくとも1つの第2のイベント時間は、少なくとも1つの第2のデバイス物理パラメータ(たとえば、第2のデバイスおよび/または第1のデバイスに関連付けられたセンサのアクティブ化)に関連付けられてよい。たとえば、送信源106は、物理パラメータの変化に応答して、たとえば、デバイス112および/もしくはデバイス112に関連付けられた追跡デバイス300のセンサ306のアクティブ化に応答して物理パラメータを自動的に更新および/もしくは送信し、ならびに/または受信機104からのポーリングに応答して、更新された物理パラメータを送信する。いくつかの非限定的な実施形態では、送信源106は、更新された物理パラメータに関連付けられたイベント時間を送信する。いくつかの非限定的な実施形態では、受信機104は、更新された物理パラメータを含む信号が受信された時間に基づいて、更新された物理パラメータに関連付けられたイベントを決定する。
【0135】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、複数の物理パラメータは、複数のデバイスの複数の異なる物理的状態を示す。たとえば、第1の物理パラメータは、シリンジのカバーされたルアー接続などデバイスの光学的に感知された物理的状態を示してよく、第2の物理パラメータは、シリンジのルアー接続に対する圧力などデバイスの物理的に感知された物理的状態を示してよい。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、物理パラメータは、少なくとも1つのデバイスの複数のコネクタのうちの2つ以上のコネクタ間の少なくとも1つの所定の接続状態を示す情報を含んでよい。たとえば、物理パラメータは、IVセットの接続ポート間の弁の弁開状態または弁閉状態を示してよい。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、物理パラメータは、デバイス、デバイスのコネクタ、デバイスのタイプ、またはそれらの任意の組合せを一意に識別するデバイス識別子に関連付けられてよい。たとえば、デバイス識別子は、IVセットのタイプ、そのタイプの他のすべてのIVセットからのIVセット、IVセットの個々のコネクタもしくは接続、またはそれらの任意の組合せのうちの1つまたは複数を一意に識別してよい。一例として、接続を形成することが物理的に可能でないが、物理パラメータおよび/またはイベント時間に基づいて接続がなされていると決定される場合、デバイス識別子は、接続をさらに特徴付けるために使用することができる。たとえば、接続されていると決定されたデバイスに関連付けられたデバイス識別子を比較することによって、検出またはシステムのエラー状態が発生しており、デバイスが誤用されている、および/またはデバイスの2つ以上の対間で同時接続がなされていると決定することができ、正確なペアリングを決定することができる。
【0136】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、複数の物理パラメータのうちの少なくとも1つの物理パラメータは、複数のデバイスのうちの少なくとも1つのデバイスの複数のコネクタの物理的状態を示す複数の接続パラメータを含む。たとえば、複数のデバイスのうちの少なくとも1つのデバイスは、患者、少なくとも1つの第2のデバイス、少なくとも1つの第3のデバイス、少なくとも1つの第2のデバイスの1つもしくは複数のコネクタ、少なくとも1つの第3のデバイスの1つもしくは複数のコネクタ、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つに物理的に接続されるように構成された複数のコネクタを備えてよく、少なくとも1つの物理パラメータは、少なくとも1つのデバイスの複数のコネクタの物理的状態を示す複数の接続パラメータを含んでよい。たとえば、IVセットは、流路の第1の端部における第1のコネクタと、流路の第2の端部における第2のコネクタとを含んでよく、第1のコネクタの物理的状態は、第1のセンサによって感知された第1の物理パラメータによって示され、第2のコネクタの物理的状態は、第2のセンサによって感知された第2の物理パラメータによって示される。
【0137】
次に
図9を参照すると、接続領域内のデバイス接続を識別するためのプロセス900が示されている。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、プロセス900のステップの1つまたは複数は、1つまたは複数の送信源106および/または追跡デバイス300によって(たとえば、完全に、部分的になど)実施されてよい。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、プロセス900のステップの1つまたは複数は、遠隔コンピューティングデバイス110および/または1つまたは複数の受信機104など、1つまたは複数の送信源106および/または追跡デバイス300から分離された、またはそれを含む別のシステム、別のデバイス、システムの別のグループ、またはデバイスの別のグループによって(たとえば、完全に、部分的になど)実施されてよい。
【0138】
図9に示されているように、プロセス900は、複数のデバイス上の複数のセンサで、複数の物理パラメータを決定するために、複数のデバイスの物理的状態を感知するステップ902を含む。たとえば、少なくとも1つの第1のデバイス上の少なくとも1つの第1のセンサは、少なくとも1つの第1のデバイスの少なくとも1つの第1の物理パラメータを決定するために、少なくとも1つの第1のデバイスの少なくとも1つの物理的状態を感知してよく、少なくとも1つの第2のデバイス上の少なくとも1つの第2のセンサは、少なくとも1つの第2のデバイスの少なくとも1つの第2の物理パラメータを決定するために、少なくとも1つの第2のデバイスの少なくとも1つの物理的状態を感知してよい。ステップ904では、複数のデバイス上の複数の送信源は、複数の物理パラメータを送信する。たとえば、少なくとも1つの第1のデバイス上の少なくとも1つの第1の送信源は、少なくとも1つの第1のデバイスの少なくとも1つの第1の物理パラメータを送信してよく、少なくとも1つの第2のデバイス上の少なくとも1つの第2の送信源は、少なくとも1つの第2のデバイスの少なくとも1つの第2の物理パラメータを送信してよい。
【0139】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、送信源106は、接続領域に進入したことに応答して、ポーリング信号を受信したことに応答して、および/または送信源106に関連付けられたデバイスの物理的状態の変化に応答して、物理パラメータを送信する。一例として、少なくとも1つの第1の送信源は、接続領域に進入したことに応答して少なくとも1つの第1の物理パラメータを送信してよく、少なくとも1つの第2の送信源は、接続領域に進入したことに応答して少なくとも1つの第2の物理パラメータを送信してよい。一例として、RFID送信源は、接続領域に進入したとき、たとえば、RFIDリーダによってポーリングされたことに応答して、物理パラメータを自動的に送信してよい。RFID送信源は、接続領域内にある間、物理パラメータを連続的に送信し、接続領域内にある間、周期的な間隔で物理パラメータを送信し、および/または接続領域に進入したときRFIDリーダによるポーリングに応答しての最初の送信後、RFID送信源のセンサの作動に応答してのみ、物理パラメータを送信してよい。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、少なくとも1つの第1の送信源は、少なくとも1つの第1のセンサが少なくとも1つの第1のデバイスの少なくとも1つの物理的状態の変化を感知したことに応答して、少なくとも1つの第1の物理パラメータを送信してよく、少なくとも1つの第2の送信源は、少なくとも1つの第2のセンサが少なくとも第2の第1のデバイスの少なくとも1つの物理的状態の変化を感知したことに応答して、少なくとも1つの第2の物理パラメータを送信してよい。たとえば、送信源106は、送信源106を実装する追跡デバイス300のセンサ306が送信源106に関連付けられたデバイスの物理的状態の変化を感知したことに応答して、物理パラメータを送信する。
【0140】
次に
図10を参照すると、接続領域内のデバイス接続を識別するためのプロセス1000が示されている。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、プロセス1000のステップの1つまたは複数は、1つまたは複数の受信機104によって(たとえば、完全に、部分的になど)実施されてよい。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、プロセス1000のステップの1つまたは複数は、遠隔コンピューティングデバイス110および/または送信源106など、1つまたは複数の受信機104から分離された、またはそれを含む別のシステム、別のデバイス、システムの別のグループ、またはデバイスの別のグループによって(たとえば、完全に、部分的になど)実施されてよい。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、プロセス1000のステップの1つまたは複数は、ユーザインターフェースを提供しクラウドベースのAPIを受信機104送達するクラウドベースのソフトウェアを実行する、タブレットコンピュータなどコンピューティングデバイスであってよい受信機104によって(たとえば、完全に、部分的になど)実施されてよい。
【0141】
図10に示されているように、プロセス1000は、少なくとも1つのプロセッサで、接続領域に関連付けられたデバイスイベントを決定するステップ1002を含む。ステップ1004では、少なくとも1つのプロセッサがデバイスイベント効果を決定する。ステップ1006では、少なくとも1つのプロセッサがデバイスイベントの決定された効果に基づいてデバイスレジスタを更新する。
【0142】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、デバイスレジスタは、接続領域内の、本明細書ではノードとも称されるデバイスのリストを含む。リスト内のデバイスは、デバイス識別子によって識別され、デバイス識別子は、デバイスに関連付けられた物理パラメータ、物理パラメータに関連付けられたイベント時間、ならびに/またはデバイス間の接続および/もしくは切離しのインジケーションに関連付けて記憶される。デバイスレジスタ内の情報は、接続領域内の物理デバイスのコンピュータベースの論理分岐構造を構築または生成するために使用することができる。一例として、論理分岐構造は、接続領域内の物理分岐構造にマッピングされ、物理デバイス構造内への進入点に対応するノードを含む。たとえば、流体流路を含む物理IV分岐構造のための物理分岐構造の論理分岐構造は、流体流路への進入点における、たとえば、流体入力および流体出力におけるノードを含む。論理分岐構造は、たとえば、カテーテルのノード/端部間の所定のデバイス関連付けもしくは接続、および/または、たとえば、シリンジと、接続領域内で接続されたカテーテルのノード/端部との間の検出されたデバイス関連付けもしくは接続を含んでよい。
【0143】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、ステップ1002は、デバイス識別子、および/または複数のデバイスのうちの少なくとも1つのデバイスに関連付けられた少なくとも1つの物理パラメータを受信することを含む。たとえば、受信機104は、少なくとも1つのデバイスに関連付けられた少なくとも1つの物理パラメータおよびデバイス識別子を含む信号を受信したことに応答して、デバイスイベントを決定する。ステップ1004は、複数のデバイスのうちの少なくとも1つのデバイスが接続領域内にあると決定することを含んでよい。一例として、受信機104は、デバイス識別子に関連付けられたデバイスがすでに登録されているか、または接続領域に進入した新しいデバイスであるかどうか決定するために、デバイスのデバイス識別子を、接続領域内のデバイスのリストを含む現在のデバイスレジスタと比較する。ステップ1006は、接続領域内のデバイスのリストを含むデバイスレジスタを、少なくとも1つのデバイスの少なくとも1つの物理パラメータに関連付けてデバイス識別子で更新すること、および/または、更新されたデバイスレジスタを少なくとも1つの遠隔コンピューティングシステムにレポートすることを含んでよい。デバイス識別子は、少なくとも1つのデバイスに関連付けられた、および/またはデバイス識別子に関連付けられた信号内で受信された任意の他の情報またはデータ、たとえば、送信源から受信された、もしくはそれに関連付けられた情報もしくはデータ、接続領域、患者の患者識別子、医薬品の医薬品識別子、またはそれらの任意の組合せに関連付けられてデバイスレジスタ内に記憶されることが可能である。
【0144】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、ステップ1002は、接続領域をポーリングすること、およびポーリングに対する応答を決定することを含む。一例として、受信機104は、接続領域102をポーリングするし、ポーリングに応答してデバイスイベントを決定する。たとえば、受信機は、接続領域内に現在あるデバイスに関連付けられた送信源106から応答を受信し、しかし受信機104は、ポーリング中、接続領域の外側の送信源106から応答を受信しない。ステップ1004は、ポーリングに対する応答に基づいて、接続領域内に現在あるデバイスの更新されたリストを決定することを含んでよい。たとえば、少なくとも1つのデバイスが、デバイスレジスタ内にリストされているが所定のポーリング期間内にポーリングに対して応答しない場合、受信機104は、少なくとも1つのデバイスがもはや接続領域内にないと決定する。ステップ1006は、少なくとも1つのデバイスのデバイス識別子をデバイスレジスタから除去するためにデバイスレジスタを更新すること、本明細書において下記により詳細に記載されているように、デバイスレジスタ内の少なくとも1つのデバイスに接続されたとして識別されたデバイスの接続を更新し、および/または更新されたデバイスレジスタを少なくとも1つの遠隔コンピューティングシステムにレポートすることを含んでよい。
【0145】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、ステップ1002は、複数のイベント時間(たとえば、対応するセンサによって感知された物理パラメータの変化に関連付けられたタイムスタンプ、および/または対応する送信源による物理パラメータの送信に関連付けられたタイムスタンプ)に関連付けて複数の物理パラメータを受信すること、および/または複数の物理パラメータが受信されたとき(たとえば、受信機による物理パラメータの受信に関連付けられたタイムスタンプ)、複数の物理パラメータをイベント時間に関連付けることを含む。一例として、複数の物理パラメータは複数のイベント時間に関連付けられ、複数のイベント時間は、複数のデバイスの物理的状態の変化の時間を示す。たとえば、シリンジに接続された本明細書に記載の追跡デバイス300は、シリンジがIVコネクタ(たとえば、雌ルアー)に接続されたときアクティブ化し、これは、シリンジ追跡デバイス300に信号を受信機104へ送信させる。同様に、IVコネクタに接続された本明細書に記載の追跡デバイス300は、IVコネクタがシリンジ(たとえば、雄ルアー)に接続されたときアクティブ化し、これは、IVコネクタ追跡デバイス300に信号を受信機104へ送信させる。受信機104は、イベント時間に関連付けて物理パラメータを含む信号を受信したことに応答してデバイスイベントを決定してよい。
【0146】
いくつかの非限定的な実施形態では、ステップ1004において、複数のデバイス間の少なくとも1つの物理的接続状態が、複数のイベント時間に少なくとも部分的に基づいて決定される。一例として、少なくとも1つのプロセッサは、複数のイベント時間がスライディングタイムウィンドウ内にあるかどうか決定する。たとえば、2つ以上のデバイスイベントが所定の時間間隔内に互換デバイス(たとえば、デバイス識別子によって示される互換性)で起こったとき、これらの2つ以上のデバイスの接続を決定することができる。受信機104および/または遠隔コンピューティングデバイス110は、2つ以上のイベントがスライディングタイムウィンドウ内で起こったかどうか決定することができる。一例として、少なくとも1つの第1のデバイス物理パラメータに関連付けられた少なくとも1つの第1のイベント時間、および少なくとも1つの第2のデバイス物理パラメータに関連付けられた少なくとも1つの第2のイベント時間が受信され少なくとも1つの接続状態が、少なくとも1つの第1のイベント時間および少なくとも1つの第2のイベント時間に基づいて決定される。たとえば、少なくとも1つの第1のイベント時間および少なくとも1つの第2のイベント時間がそれぞれ、互いに所定の時間、たとえば、2秒以内に発生した場合、受信機104および/または遠隔コンピューティングデバイス110は、少なくとも1つの第1のイベント時間および少なくとも1つの第2のイベント時間に関連付けられた2つ以上のデバイスが互いに関連付けられていると決定する。
【0147】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、複数のデバイス間の少なくとも1つの接続状態は、複数のデバイスの少なくとも1つの事前定義された互換性に少なくとも部分的に基づいて決定される。一例として、2つ以上のデバイスのためのデバイス識別子がスライディングタイムウィンドウ内で受信されたとき、受信機104および/または遠隔コンピューティングデバイス110は、それらのデバイス識別子に基づいて、それらの2つ以上のデバイスが互いに互換であるかどうか決定する。たとえば、受信機104および/または遠隔コンピューティングデバイス110は、許容可能な状態およびデバイス識別子に関連付けられたデバイスのための接続のルックアップを調べることができる。2つ以上のデバイスが非互換であると決定された場合、受信機104および/または遠隔コンピューティングデバイス110は、互いに関連付けられた2つ以上のデバイスが誤用されているという警告を発行することができる。2つ以上のデバイスが互換であると決定された場合、受信機104および/または遠隔コンピューティングデバイス110は、2つのデバイス間の接続を決定し、デバイスのデバイス識別子、接続の時間、および/またはデバイスの物理パラメータに関連付けて接続のインジケーションを含むようにデバイスレジスタを更新することができる。
【0148】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、複数の物理パラメータは、複数の物理デバイスの接続状態を示す情報またはデータを含む。たとえば、物理パラメータは、接続された状態、切り離された状態、あるいは/またはデバイスおよび/もしくはデバイスのノードもしくはコネクタの接続のレベルを示すことができる。少なくとも1つの第1のイベント時間および少なくとも1つの第2のイベント時間に関連付けられた物理パラメータが、接続された状態を示す場合、受信機104および/または遠隔コンピューティングデバイス110は、それらのデバイスが今接続されていると決定し、デバイスレジスタを更新する。少なくとも1つの第1のイベント時間および少なくとも1つの第2のイベント時間に関連付けられた物理パラメータが、切り離された状態を示す場合、受信機104および/または遠隔コンピューティングデバイス110は、それらのデバイスが今切り離されていると決定する。
【0149】
本明細書では、接続/切離しの様々な状態の検出に加えて、システムは、流体路の準備および/または維持を監視するために使用することもできることに留意されたい。たとえば、捕らえることができる他のイベントは、システムの構成要素の消毒、システムの構成要素のキャップ装着/キャップ取外し、およびシステム内に、またはその外に構成要素を置くことを監視すること(カテーテル固定デバイスを置くことを監視することなど)を含む。本明細書では、システムは、抗菌剤でのIV部位の準備など追加の消毒プロセスを検出することができることも企図されている。
【0150】
少なくとも1つの第1のイベント時間および少なくとも1つの第2のイベント時間に関連付けられた物理パラメータが不整合状態(たとえば、切り離された状態および接続された状態)、および/または閾値接続レベルより低い接続のレベルを示す場合、受信機104および/または遠隔コンピューティングデバイス110は、エラー状態を決定し、エラー状態に基づいて警告を提供する。一例として、受信機104および/または遠隔コンピューティングデバイス110は、スライディングタイムウィンドウ内のデバイスイベントを有する2つ以上のデバイスのデバイス識別子を、デバイスレジスタに比較し、それらのデバイスが現在関連付けられている、または接続されているかどうか決定する。それらのデバイスが現在接続されている場合、受信機104および/または遠隔コンピューティングデバイス110は、互いに所定の時間内で発生する少なくとも1つの第1のイベント時間および少なくとも1つの第2のイベント時間に基づいて、それらのデバイスが今切り離されていると決定する。それらのデバイスがデバイスレジスタ内で現在接続されていない場合、受信機104および/または遠隔コンピューティングデバイス110は、それらのデバイスが今、互いに関連付けられている、および/または接続されていると決定する。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、受信機は、2つ以上のデバイスの切離しが許される切離しであるかどうか(たとえば、許容可能な状態およびデバイス識別子に関連付けられた接続のルックアップテーブルを調べることによって)決定する。たとえば、デバイスレジスタ内に接続されているとして記憶されている2つ以上のデバイスのための物理パラメータが受信され、異なる状態、たとえば、接続された状態および切り離された状態を示す場合、受信機14は、エラー状態を決定し、検出もしくはシステムエラー状態が発生したこと、および/または2つの医療デバイスが誤用されていることを示す警告を出力する。さらに、システムは、カテーテル、IVセット、および/または患者などシステム構成要素に伴う問題を検出する他のセンサからのデータを送ることができる。システムは、医療従事者にエラーまたは他の臨床問題についての警告、システムアナリティクス、およびシステムからのデータに基づくワークフローを提供することができる。
【0151】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、接続領域に関連付けられた受信機104および/または遠隔コンピューティングデバイス110は、隣の患者のデバイス(たとえば、他の接続領域内のデバイス)に関連付けられた送信源からの信号をフィルタリングまたは拒絶することができる。RF信号伝搬の複雑さにより、他の接続領域内で発生するデバイスイベントが不適正に検出されることがある。一例として、受信機104および/または遠隔コンピューティングデバイス110は、送信源から受信された信号のデバイス識別子を別の接続領域のためのデバイスレジスタに比較し、送信源および/または送信源に関連付けられた医療デバイスが他の接続領域内に登録されている、および/または他の接続領域内の別のデバイスに関連付けられている、もしくは接続されているかどうか決定することができる。デバイスが他の接続領域内にすでに登録されている、および/または接続されている場合、受信機104および/または遠隔コンピューティングデバイス110は、受信機104に関連付けられた接続領域内のデバイスの登録を拒絶することができる。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、接続領域は、許容可能なデバイスの事前定義されたリストに関連付けられ、受信機104および/または遠隔コンピューティングデバイス110は、送信源から受信された信号のデバイス識別子を許容可能なデバイスのリストに比較し、送信源および/または送信源に関連付けられた医療デバイスをその接続領域内に登録する、および/またはその接続領域内の別のデバイスに接続することができるかどうか決定する。
【0152】
図8を再度参照すると、いくつかの非限定的な実施形態または態様では、ステップ806は、複数のデバイス間の少なくとも1つの物理的接続状態に少なくとも部分的に基づいて、複数のデバイスのうちの少なくとも1つのデバイスを含む流体流路の流体の流れを制御することを含む。たとえば、送信源が物理的な流体流路に対してどこに位置するかを含めて、医療デバイスの物理構造、および医療デバイス間の接続を含むデバイスレジスタを使用することにより、流体流路の木構造(たとえば、IVシステム)、たとえば、論理分岐構造が確立される。受信機104および/または遠隔コンピューティングデバイス110は、流体が患者に送達されることを可能にする流体流路への各進入点を監視する。たとえば、追跡デバイス300のセンサ306、または流体流路に関連付けられた感知されたデータを受信機104および/または遠隔コンピューティングデバイス110に通信するように構成された別個のセンサであってよい各進入点におけるセンサ、ならびに受信機104および/または遠隔コンピューティングデバイス110は、感知されたデータに基づいて、たとえば、流体流路内のデバイスが切り離されたことを感知されたデータが示していることに応答して、警告を発行し、ならびに/または、たとえば、1つもしくは複数の電子制御弁を使用して、流体流を停止する、および/もしくは流体流を調整するように、流体流路内の1つまたは複数のデバイスを制御する。
【0153】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、ステップ806は、患者に関連付けられた患者識別子を受信すること、流体流路を介して患者に送達されることになる医薬品の医薬品識別子を受信すること、患者識別子および医薬品識別子を流体流路の少なくとも1つのデバイスに関連付けること、ならびに患者識別子および医薬品識別子に少なくとも部分的に基づいて流体流路内の流体の流れを制御することを含む。一例として、追跡デバイス300のセンサ306、または流体流路に関連付けられた感知されたデータを受信機104および/もしくは遠隔コンピューティングデバイス110に通信するように構成された別個のセンサであってよい流体流路への各進入点におけるセンサは、進入点における接続状態、流体流路内の、および/もしくは進入点における流体の体積、流体流路内の、および/もしくは進入点における流体もしくは医薬品のタイプ、流体流路内の、および/もしくは進入点における流体の流量、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つを決定するように構成される。たとえば、受信機104および/または遠隔コンピューティングデバイス110は、医薬品投与の誤りを低減するために、感知されたデータに基づいて決定された医薬品、医薬品投与量、医薬品送達経路、および/または医薬品送達時間を、患者識別子および/もしくは医薬品識別子に関連付けられた承認済みの患者、承認済みの医薬品、承認済みの医薬品投与量、承認済みの医薬品送達経路、ならびに/または承認済みの医薬品送達時間に比較する。受信機104および/または遠隔コンピューティングデバイス110は、感知されたデータ、患者識別子、および/または医薬品識別子に基づいて、警告を発行し、ならびに/または流体流を停止する、および/もしくは流体流を調整するように流路内の1つまたは複数のデバイスを制御することができる。たとえば、流体流路内の進入点において感知された医薬品が患者にとって不適正な医薬品、患者および/もしくは医薬品にとって不適正な投与量、患者および/もしくは医薬品にとって不適正な医薬品送達経路(たとえば、流体流路への不適正な進入点)、ならびに/または患者および/もしくは医薬品にとって不適正な医薬品送達時間であると決定された場合、受信機104および/または遠隔コンピューティングデバイス110は、警告を発行し、および/または流体流を停止するように流路内の1つまたは複数のデバイスを制御することができる。
【0154】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、ステップ806は、少なくとも1つのプロセッサで、複数のデバイス間の少なくとも1つの物理的接続状態に少なくとも部分的に基づいて複数のデバイスのうちの少なくとも1つのデバイスを含む流体流路のデジタル表現を生成すること、および少なくとも1つのプロセッサで、流体流路の表現に少なくとも部分的に基づいて流体流路内の流体の流れを監視することを含む。一例として、少なくとも1つのプロセッサは、接続領域内で可聴および/または可視のインジケーションを出力するように聴覚および/または視覚的出力デバイスを制御することができ、可聴および/または可視のインジケーションは、流体流路の状況を示す。たとえば、受信機104および/または遠隔コンピューティングデバイス110は、接続領域内の物理IV分岐構造にマッピングされ、接続領域内の物理IV分岐構造の各医療デバイスのための一意のノード識別子、医療デバイスによって形成される流体流路への各コネクタもしくは進入/退出点、および/または流体流路に影響を及ぼすことができる作用に関連付けられた医療デバイスの各要素(たとえば、医療デバイス内の弁)を含む論理IV分岐構造を生成することができる。論理IV分岐構造は、接続領域内で接続されているノード、ならびに/または同じ医療デバイスに関連付けられたノードおよび/もしくは互いにすでに接続されている接続領域に進入する接続領域外側で接続されているノードなど所定のノード接続とすることができるノード間の接続を含む。論理IV分岐構造にマッピングされた例示的な物理IV分岐構造が、本明細書では、
図12を参照して下記に詳細に記載されている。
【0155】
図11Aは、
図8~
図10に示されているプロセス800、900、1000に関する一実装1100の非限定的な実施形態または態様の概要の図である。
図11Aに示されているように、実装1100は、接続領域1102、受信機1104、医療デバイス1120に関連付けられた送信源1106、ネットワーク1108、および/または遠隔コンピューティングデバイス1110を含んでよい。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、接続領域1102は、本明細書において上記の接続領域102と同じまたは同様のものであってよく、受信機1104は、本明細書において上記の受信機104と同じまたは同様のものであってよく、送信源1106は、本明細書において上記の送信源106および/または追跡デバイス300と同じまたは同様のものであってよく、ネットワーク1108は、本明細書において上記のネットワーク108と同じまたは同様のものであってよく、遠隔コンピューティングデバイス1110は、本明細書において上記の遠隔コンピューティングデバイス110と同じまたは同様のものであってよい。
【0156】
実装1100は、
図11Aにおける符号によって参照されている1つまたは複数の機能を実施する受信機1104に主に関して記載されているが、それに加えて、または代替として、遠隔コンピューティングデバイス1110など遠隔システムもしくはサーバ、または
図13に示されている実装1300の受信機構成など受信機1104と通信する1つまたは複数の他の受信機、あるいは受信機1104がクラウドベースのサーバと通信するタブレットコンピュータなどユーザデバイスを含むクラウドベースの受信機のクラウドベースのサーバが、
図11Aにおける符号によって参照されている1つまたは複数の機能を実施してもよいことに留意されたい。
【0157】
図11Bは、実装1100のデバイスの図である。
図11Bに示されているように、実装1100は、IVカテーテル1122、IVセット1124、第1の薬物シリンジ1126、第2の薬物シリンジ1128、およびフラッシュシリンジ1130を含む医療デバイス1120を含む。各医療デバイス1120は、流体接続をなすことができる各ノード、たとえば、各流体入口および各流体出口に、送信デバイス1106たとえば、
図3に示されている追跡デバイス300を有し、各追跡デバイスまたはノードは、一意のデバイス識別子またはノード識別子に関連付けられる。各ノードにおける追跡デバイスは、本明細書では、
図11Bにおける追跡デバイスの対応するノード識別子に関連付けられたものと同じ符号と共に参照される。たとえば、IVカテーテル1122は、ノード識別子188、189に関連付けられた追跡デバイスを含み、IVセット1124は、ノード識別子143、144に関連付けられた追跡デバイスを含み、第1の薬物シリンジ1126は、ノード識別子164に関連付けられた追跡デバイスを含み、第2の薬物シリンジ1128は、ノード識別子193に関連付けられた追跡デバイスを含み、フラッシュシリンジ1130は、ノード識別子120に関連付けられた追跡デバイスを含む。追跡デバイスまたはノード188、189、143、144、164、193、120は、医療デバイス1120の流体進入点および流体退出点に位置する。
【0158】
図11Cは、実装1100の例示的なデータの表である。
図11Cは、時間が進むにつれて、接続領域1102に関連付けられた受信機1104および/または遠隔コンピューティングデバイス1110から受信され、それらによって処理されたデータで埋められた例示的なデバイスレジスタデータベースを示す。1間隔あたり任意の秒数とすることができる時間インデックスが、実時間時計上の時間範囲にマッピングされている。デバイスレジスタは、デバイスの物理パラメータに関連付けて接続領域1102内のデバイスをリストしたものである。一致論理が、いつデバイスノードが互いに関連付けられているかを示す(たとえば、x+yは、デバイスノードxとデバイスノードyの関連付けを示し、x-yは、デバイスノードxとデバイスノードyの無関連を示す)。
【0159】
次に
図11A~
図11Cを参照すると、
図11Aにおいて符号1150によって示されているように、医療デバイス1120が接続領域1102に進入する。たとえば、
図11Cにおける時間インデックス2035では、接続領域1102内の医療デバイスはなく、たとえば、デバイスレジスタ内にリストされた医療デバイス1120はない。時間インデックス2036では、カテーテル1122が接続領域に進入する。受信機1104は、たとえば、ノード識別子188、189および各ノード識別子に関連付けられた物理パラメータを含む受信機1104からのポーリングに応答するノード識別子188、189に関連付けられた追跡デバイスからの信号を受信し、非アクティブ状態に関連付けて、デバイスレジスタをノード識別子188、189で更新する。たとえば、実装1100では、物理パラメータは、物理パラメータに関連付けられたノード識別子がアクティブ状態、たとえば、データビット1、および非アクティブ状態、たとえば、データビット0のうちの1つにあることを示す。ノード識別子188、189は、受信された物理パラメータに基づいて登録されているデバイス内で、受信機1104によって非アクティブ状態0に関連付けられる。
【0160】
時間インデックス2038では、カテーテル1122が置かれる、または展開される。たとえば、ノード識別子189に関連付けられたカテーテル1122のカニューレが患者に挿入される。ノード識別子189に関連付けられた追跡デバイスのセンサが、カテーテルの展開に応答してアクティブ化され、これにより、ノード識別子189に関連付けられた追跡デバイスは、ノード189のアクティブ状態を示す物理パラメータに関連付けられたノード識別子189を含む信号を送信する。受信機1104は、信号を受信し、スライディングタイムウィンドウ内、たとえば、ノード識別子189に関連付けられた信号の受信の2秒以内にアクティブ状態の物理パラメータを有する他のノード識別子が受信されなかったと決定し、ノード識別子189に関連付けられたアクティブ状態の物理パラメータが、ノード識別子189が別のノード識別子に関連付けられない状態で、ノード識別子189について許されると(たとえば、許容可能な状態およびノード識別子/デバイスについての接続のルックアップテーブルを調べることによって)決定し、アクティブ状態1に関連付けられたノード識別子189、および非アクティブ状態0に関連付けられたノード識別子188を含むようにデバイスレジスタを更新する。
【0161】
時間インデックス2040では、ノード識別子143、144に関連付けられた追跡デバイスを含むIVセット1124が接続領域1102に進入し、ノード識別143、144は、たとえば、符号1150に関して本明細書において上記のものと同様に、非アクティブ状態0に関連付けてデバイスレジスタに追加される。
【0162】
図11Aにおける符号1152によって示されているように、医療デバイス1120は、接続領域1102内の別の医療デバイス1120に接続される。たとえば、時間インデックス2041では、IVセット1124がカテーテル1122に接続される。たとえば、ノード識別子188に関連付けられたカテーテル1122のコネクタが、ノード識別子144に関連付けられたIVセット1124のコネクタに接続される。ノード識別子188、144に関連付けられた追跡デバイスのセンサは、接続に応答してアクティブ化され、たとえば、接続デバイスのコネクタによって追跡デバイスの圧力センサに圧力が加えられ、これにより、ノード識別子188、144に関連付けられた追跡デバイスは、ノード188のアクティブ状態1を示す物理パラメータに関連付けられたノード識別子188を含む信号、およびノード144のアクティブ状態1を示す物理パラメータに関連付けられたノード識別子144を含む信号をそれぞれ送信する。受信機1104は、これらの信号を受信し、これらの信号がスライディングタイムウィンドウ内、たとえば、互いに2秒以内に生成、送信、および/または受信されたと決定し、ノード識別子188、144の接続が許される接続であると(たとえば、許容可能な状態およびノード識別子/デバイスについての接続のルックアップテーブルを調べることによって)決定し、アクティブ状態1に関連付けられたノード識別子188、およびアクティブ状態1に関連付けられたノード識別子144を含むように、またノード188およびノード144が互いに接続されているというインジケーション、たとえば、一致論理188+144を含むようにデバイスレジスタを更新する。
【0163】
時間インデックス2046では、ノード識別子164に関連付けられた追跡デバイスを含む第1の薬物シリンジ1126が接続領域1102に進入し、ノード識別子164は、たとえば、符号1150に関して本明細書において上記のものと同様に、非アクティブ状態0に関連付けてデバイスレジスタに追加される。
【0164】
時間インデックス2048では、IVセット1124が第1の薬物シリンジ1126に接続される。たとえば、ノード識別子143に関連付けられたIVセット1124のコネクタが、ノード識別子164に関連付けられた第1の薬物シリンジ1126のコネクタに接続される。ノード識別子143、164に関連付けられた追跡デバイスのセンサは、接続に応答してアクティブ化され、これにより、ノード識別子143、164に関連付けられた追跡デバイスは、ノード143のアクティブ状態1を示す物理パラメータに関連付けられたノード識別子143を含む信号、およびノード164のアクティブ状態1を示す物理パラメータに関連付けられたノード識別子164を含む信号をそれぞれ送信する。受信機1104は、これらの信号を受信し、これらの信号がスライディングタイムウィンドウ内、たとえば、互いに2秒以内に受信されたと決定し、ノード識別子143、164の接続が許される接続であると(たとえば、許容可能な状態およびノード識別子/デバイスについての接続のルックアップテーブルを調べることによって)決定し、アクティブ状態1に関連付けられたノード識別子143、およびアクティブ状態1に関連付けられたノード識別子164を含むように、またノード143およびノード164が互いに接続されているというインジケーション、たとえば、一致論理143+164を含むようにデバイスレジスタを更新する。
【0165】
図11Aにおける符号1154によって示されているように、医療デバイス1120が接続領域1102内の別の医療デバイス1120から切り離される。一例として、時間インデックス2051では、IVセット1124が第1の薬物シリンジ1126から切り離される。たとえば、ノード識別子143に関連付けられたIVセット1124のコネクタが、ノード識別子164に関連付けられた第1の薬物シリンジ1126のコネクタから切り離される。ノード識別子143、164に関連付けられた追跡デバイスのセンサは、切離しに応答してアクティブ化され、たとえば、デバイスがもはや接続されていないので追跡デバイスの圧力センサに対する圧力が除去され、これにより、ノード識別子143、164に関連付けられた追跡デバイスは、ノード143の非アクティブ状態0を示す物理パラメータに関連付けられたノード識別子143を含む信号、およびノード164の非アクティブ状態0を示す物理パラメータに関連付けられたノード識別子164を含む信号をそれぞれ送信する。受信機1104はこれらの信号を受信し、これらの信号がスライディングタイムウィンドウ内、たとえば、互いに2秒以内に受信されたと決定し、ノード識別子143、164の切離しが許される切離しであると(たとえば、許容可能な状態およびノード識別子/デバイスについての接続のルックアップテーブルを調べることによって)決定し、非アクティブ状態0に関連付けられたノード識別子143、および非アクティブ状態0に関連付けられたノード識別子164を含むように、またノード143およびノード164が今互いに切り離されているというインジケーション、たとえば、一致論理143-164を含むようにデバイスレジスタを更新する。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、デバイスレジスタ内に接続されているとして記憶されているノード識別子143、163のための信号が受信され、異なる状態、たとえば、ノード識別子143についてアクティブ化状態1、およびノード識別子163について非アクティブ状態0を示す場合、受信機1104は、エラー状態を決定し、検出もしくはシステムエラー状態が発生したこと、ならびに/または医療デバイス1124および/もしくは医療デバイス1126が誤用されていることを示す警告を出力する。
【0166】
図11Aにおける符号1156によって示されているように、医療デバイス1120が接続領域1102を離れる。たとえば、
図11Cにおける時間インデックス2052では、ノード識別子164を含む第1の薬物シリンジ1126は、接続領域1102内にあり、たとえば、ノード識別子164がデバイスレジスタ内にリストされている。時間インデックス2053では、第1の薬物シリンジ1126が接続領域1102を離れる。受信機1104は、接続領域1102のポーリングに対してノード識別子164に関連付けられた追跡デバイスからポーリング期間内に応答がないことに基づいて、時間インデックス2052においてデバイスレジスタ内にリストされているノード識別子164が、今、接続領域1102の外側にあると決定する。たとえば、受信機1104は、ポーリング期間内にノード識別子164を含む信号を受信しない。応答がないことに基づいて、ノード識別子164は、受信機1104によってデバイスレジスタから除去される。
【0167】
時間インデックス2055では、ノード識別子193に関連付けられた追跡デバイスを含む第2の薬物シリンジ1128が接続領域1102に進入し、ノード識別子193は、たとえば、符号1150に関して本明細書において上記のものと同様に、非アクティブ状態0に関連付けてデバイスレジスタに追加される。
【0168】
時間インデックス2058では、ノード識別子120に関連付けられた追跡デバイスを含むフラッシュシリンジ1130が接続領域1102に進入し、ノード識別子120は、たとえば、符号1150に関して本明細書において上記のものと同様に、非アクティブ状態0に関連付けてデバイスレジスタに追加される。
【0169】
時間インデックス2060では、ノード識別子143に関連付けられたIVセット1124のコネクタが、ノード識別子120に関連付けられたフラッシュシリンジ1130のコネクタに接続される。ノード識別子143、120に関連付けられた追跡デバイスのセンサは、接続に応答してアクティブ化され、これにより、ノード識別子143、120に関連付けられた追跡デバイスは、ノード143のアクティブ状態1を示す物理パラメータに関連付けられたノード識別子143を含む信号、およびノード120のアクティブ状態1を示す物理パラメータに関連付けられたノード識別子120を含む信号をそれぞれ送信する。受信機1104はこれらの信号を受信し、信号がスライディングタイムウィンドウ内、たとえば、互いに2秒以内に受信されたと決定し、ノード識別子143、120の接続が許される接続であると(たとえば、許容可能な状態およびノード識別子/デバイスについての接続のルックアップテーブルを調べることによって)決定し、アクティブ状態1に関連付けられたノード識別子143、およびアクティブ状態1に関連付けられたノード識別子120を含むように、またノード143およびノード120が互いに接続されているというインジケーション、たとえば、一致論理143+120を含むようにデバイスレジスタを更新する。
【0170】
時間インデックス2062では、IVセット1124がフラッシュシリンジ1130から切り離される。たとえば、ノード識別子143に関連付けられたIVセット1124のコネクタが、ノード識別子120に関連付けられたフラッシュシリンジ1130のコネクタから切り離される。ノード識別子143、120に関連付けられた追跡デバイスのセンサは、切離しに応答してアクティブ化され、これにより、ノード識別子143、120に関連付けられた追跡デバイスは、ノードの非アクティブ状態0を示す物理パラメータに関連付けられたノード識別子143を含む信号、およびノードのアクティブ状態0を示す物理パラメータに関連付けられたノード識別子120を含む信号をそれぞれ送信する。受信機1104は、これらの信号を受信し、信号がスライディングタイムウィンドウ内、たとえば、互いに2秒以内に受信されたと決定し、ノード識別子143、120の切離しが許される切離しであると(たとえば、許容可能な状態およびノード識別子/デバイスについての接続のルックアップテーブルを調べることによって)決定し、非アクティブ状態0に関連付けられたノード識別子143、および非アクティブ状態0に関連付けられたノード識別子120を含むように、またノード143およびノード120が互いに今切り離されているというインジケーション、たとえば、一致論理143-120を含むようにデバイスレジスタを更新する。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、デバイスレジスタ143+120内に接続されているとして記憶されているノード識別子143、163のための信号が、受信され、異なる状態、たとえば、ノード識別子143についてアクティブ化状態1、およびノード識別子163について非アクティブ状態0を示す場合、受信機1104は、エラー状態を決定し、検出またはシステムエラー状態が発生したこと、および/または医療デバイス1124および/または医療デバイス1130が誤用されていることを示す警告を出力する。
【0171】
時間インデックス2062では、デバイスレジスタは、所定のデバイス関連付けまたは接続(たとえば、カテーテル1122のノード/接続188、189間、およびIVセット1124カテーテルのノード/接続143、144間、および/または検出されたデバイス関連付けまたは接続(たとえば、カテーテル1122のノード/接続188とIVセット1124のノード/接続144との間)を含む論理分岐構造を示す情報を含む。論理分岐構造に基づいて、受信機1104は、カテーテル1122がIVセット1124のノード144、雄ルアーコネクタと流体連通する雄ルアーコネクタを有するノード188を有し、IVセット1124のノード143に進入する流体は、ノード144、188の接続を通って流れ、カテーテル189のノード189を退出すると決定することができる。より多くの数の接続/ノードを有するより複雑なIVセットの場合、本明細書では、
図12を参照して下記により詳細に記載されているように、複数のノードを複数の接続点として使用して、分岐構造が構築されることに留意されたい。
【0172】
図12は、たとえば、本明細書に記載のようにデバイスレジスタデータベースに基づいて決定される、コンピュータベースの論理デバイス分岐構造にマッピングされた例示的な物理デバイス分岐構造の図である。実装1200では、簡潔にするために2桁のノード識別子が使用されているが、非限定的な実施形態または態様は、的確な製品を示すために任意の桁数を有するノード識別子を使用し、製品データベース内で的確な製品の分岐構造を示し、および/または各的確な製品のための一意のデバイス識別子を提供することができる。一例として、ノード識別子における第1の桁、たとえば、ノード識別子の10の位は、デバイスタイプを示す。たとえば、デバイス識別子20~29は、カテーテルに関連付けられ、デバイス識別子30~39は、IVセットに関連付けられ、デバイス識別子40~49は、シリンジおよびIVバッグに関連付けられる。これらのデバイス上のノードは、ノード識別子における第2の桁、たとえば、1の位に示され、各デバイスについて一意である。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、ノード識別子は、2つのノードが同じノード識別子を有していないことを確実にするために、十分な桁を有する。
【0173】
本開示の実施形態または態様について、例示のために、現在最も現実的で好ましい実施形態と考えられるものに基づいて詳細に記載したが、そのような詳細は、その目的のためだけのものであり、本開示は、開示されている実施形態に限定されず、それどころか、添付の特許請求の範囲の精神および範囲内の修正および均等な構成をカバーすることが意図されていることを理解されたい。たとえば、本開示は、可能な限り、任意の実施形態の1つまたは複数の特徴を、任意の他の実施形態の1つまたは複数の特徴と組み合わせることができることを企図していることを理解されたい。