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  • 特許-繊維保持具および繊維測色方法 図1
  • 特許-繊維保持具および繊維測色方法 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-04
(45)【発行日】2023-12-12
(54)【発明の名称】繊維保持具および繊維測色方法
(51)【国際特許分類】
   G01N 21/27 20060101AFI20231205BHJP
   G01N 21/01 20060101ALI20231205BHJP
【FI】
G01N21/27 B
G01N21/01 B
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2022134641
(22)【出願日】2022-08-26
【審査請求日】2023-01-11
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000002820
【氏名又は名称】大日精化工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100097490
【弁理士】
【氏名又は名称】細田 益稔
(74)【代理人】
【識別番号】100113354
【弁理士】
【氏名又は名称】石井 総
(72)【発明者】
【氏名】萩尾 敏弘
(72)【発明者】
【氏名】藤山 英子
(72)【発明者】
【氏名】小林 淳夫
【審査官】平田 佳規
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-198398(JP,A)
【文献】特表2020-507090(JP,A)
【文献】特開平04-073052(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0192764(US,A1)
【文献】特開昭54-135003(JP,A)
【文献】国際公開第2018/198908(WO,A1)
【文献】特開2000-116622(JP,A)
【文献】実開平01-070161(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 21/00 - G01N 21/01
G01N 21/17 - G01N 21/61
G01N 1/00 - G01N 1/44
G01N 33/36
G01N 33/50
G01J 3/00 - G01J 3/52
A61B 5/107
A61B 10/00
B44D 3/00
G02B 21/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
測色対象である繊維を支持する支持面を有する支持体と、
前記支持体に設けられた一対の突起と、
を備え、
前記支持面が前記一対の突起の間に配置され、
前記繊維が前記一対の突起の間に、前記一対の突起の頂部を超えないように配置される繊維保持具であって、
波長450nm,550nmおよび650nmの光の前記支持面における反射率が60%以上であり、
前記支持面の視感反射率Yが60以上(ただし、光源はCIE標準光源D65であり、視野を10°とする)であり、
前記一対の突起の、前記支持体に対する高さが1mm以上3mm以下である、
繊維保持具。
【請求項2】
請求項1に記載の繊維保持具であって、
前記一対の突起の、前記支持体に対する高さが1mm以上2mm以下である繊維保持具。
【請求項3】
請求項1または2に記載の繊維保持具であって、
前記繊維が毛束である繊維保持具。
【請求項4】
請求項1または2に記載の繊維保持具であって、
前記支持面が白色紙である繊維保持具。
【請求項5】
請求項1または2に記載の繊維保持具であって、
前記一対の突起の上部に透明部材を配置した繊維保持具。
【請求項6】
請求項1または2に記載の繊維保持具であって、
前記一対の突起が互いに平行に延伸している繊維保持具。
【請求項7】
測色対象である繊維を支持する支持面を有する支持体と、該支持体に設けられた一対の突起とを有する繊維保持具に、前記繊維を前記支持面に支持させながら、前記一対の突起の間に前記一対の突起の頂部を超えないように配置する繊維配置工程と、
前記繊維を測色する測色工程と、
を備え、
前記支持面が前記一対の突起の間に配置され、
波長450nm,550nmおよび650nmの光の前記支持面における反射率が60%以上であり、
前記支持面の視感反射率Yが60以上(ただし、光源はCIE標準光源D65であり、視野を10°とする)であり、
前記一対の突起の、前記支持体に対する高さが1mm以上3mm以下である、
繊維測色方法。
【請求項8】
請求項7に記載の繊維測色方法であって、
前記一対の突起の、前記支持体に対する高さが1mm以上2mm以下である繊維測色方法。
【請求項9】
請求項7または8に記載の繊維測色方法であって、
前記繊維が毛束である繊維測色方法。
【請求項10】
請求項7または8に記載の繊維測色方法であって、
さらに、前記繊維配置工程の後で、前記測色工程の前に、前記一対の突起の上部に透明部材を配置する工程を備えた繊維測色方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、繊維の測色に関する。
【背景技術】
【0002】
繊維(例えば、毛束)を測色する場合、エッジロスエラーによって実際より暗い色として測色されることにより、繊維を目視評価した結果に近い測色結果が得られなくなる。
【0003】
なお、毛束の測色に関しては色々な技術が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2および特許文献3を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開昭61-029724号公報
【文献】特表2019-514004号公報
【文献】特表2016-529509号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明は、繊維を測色して、繊維を目視評価した結果に近い測色結果を得ることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明にかかる繊維保持具は、測色対象である繊維を支持する支持面を有する支持体と、前記支持体に設けられた一対の突起と、を備え、前記支持面が前記一対の突起の間に配置され、前記繊維が前記一対の突起の間に、前記一対の突起の頂部を超えないように配置され、波長450nm,550nmおよび650nmの光の前記支持面における反射率が60%以上であり、前記支持面の視感反射率Yが60以上(ただし、光源はCIE標準光源D65であり、視野を10°とする)であり、前記一対の突起の、前記支持体に対する高さが1mm以上3mm以下であるように構成される。
【0007】
上記のように構成された繊維保持具によれば、支持体が、測色対象である繊維を支持する支持面を有する。一対の突起が、前記支持体に設けられている。前記支持面が前記一対の突起の間に配置される。前記繊維が前記一対の突起の間に、前記一対の突起の頂部を超えないように配置される。波長450nm,550nmおよび650nmの光の前記支持面における反射率が60%以上である。前記支持面の視感反射率Yが60以上(ただし、光源はCIE標準光源D65であり、視野を10°とする)である。前記一対の突起の、前記支持体に対する高さが1mm以上3mm以下である。
【0008】
なお、本発明にかかる繊維保持具は、前記一対の突起の、前記支持体に対する高さが1mm以上2mm以下であるようにしてもよい。
【0009】
なお、本発明にかかる繊維保持具は、前記支持面が白色紙であるようにしてもよい。
【0010】
なお、本発明にかかる繊維保持具は、前記一対の突起の上部に透明部材を配置したようにしてもよい。
【0011】
なお、本発明にかかる繊維保持具は、前記一対の突起が互いに平行に延伸しているようにしてもよい。
【0012】
本発明にかかる繊維測色方法は、測色対象である繊維を支持する支持面を有する支持体と、該支持体に設けられた一対の突起とを有する繊維保持具に、前記繊維を前記支持面に支持させながら、前記一対の突起の間に前記一対の突起の頂部を超えないように配置する工程と、前記繊維を測色する工程と、を備え、前記支持面が前記一対の突起の間に配置され、波長450nm,550nmおよび650nmの光の前記支持面における反射率が60%以上であり、前記支持面の視感反射率Yが60以上(ただし、光源はCIE標準光源D65であり、視野を10°とする)であり、前記一対の突起の、前記支持体に対する高さが1mm以上3mm以下であるように構成される。
【0013】
上記のように構成された繊維測色方法によれば、測色対象である繊維を支持する支持面を有する支持体と、該支持体に設けられた一対の突起とを有する繊維保持具に、前記繊維を前記支持面に支持させながら、前記一対の突起の間に前記一対の突起の頂部を超えないように配置する。さらに、前記繊維を測色する。前記支持面が前記一対の突起の間に配置される。波長450nm,550nmおよび650nmの光の前記支持面における反射率が60%以上である。前記支持面の視感反射率Yが60以上(ただし、光源はCIE標準光源D65であり、視野を10°とする)である。前記一対の突起の、前記支持体に対する高さが1mm以上3mm以下である。
【0014】
なお、本発明にかかる繊維測色方法は、前記一対の突起の、前記支持体に対する高さが1mm以上2mm以下であるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】第一の実施形態にかかる繊維保持具1の平面図(図1(a))、正面図(図1(b))である。
図2】第一の実施形態にかかる繊維保持具1に繊維10を保持させたときの平面図(図2(a))、正面図(図2(b))である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。
【0017】
第一の実施形態
図1は、第一の実施形態にかかる繊維保持具1の平面図(図1(a))、正面図(図1(b))である。図2は、第一の実施形態にかかる繊維保持具1に繊維10を保持させたときの平面図(図2(a))、正面図(図2(b))である。
【0018】
第一の実施形態にかかる繊維保持具1は、支持面4S、底部4B、一対の突起2a、2bを備える。なお、支持面4Sおよび底部4Bが支持体を構成する。すなわち、支持体は、支持面4Sおよび底部4Bを有する。支持面4Sは、測色対象である繊維10を支持する。繊維10は、例えば毛束である。
【0019】
一対の突起2a、2bは、底部4Bに設けられている。一対の突起2a、2bは、互いに平行に延伸している。なお、突起2aおよび突起2bは、図1(a)を参照して、底部4Bを縦断しているが、必ずしも、底部4Bを縦断しなくてもよい。例えば、繊維保持具1を平面視したときに(図1(a)参照)、突起2aおよび突起2bの縦の長さが、底部4Bの縦の長さよりも短くてもよい。
【0020】
なお、支持面4Sは、一対の突起2a、2bの間に配置されている。また、支持面4Sは、例えば、底部4Bの上に置かれた白色紙である。
【0021】
なお、波長450nm,550nmおよび650nmの光の支持面4Sにおける反射率は60%以上である。また、支持面4Sの視感反射率Yが60以上(ただし、光源はCIE標準光源D65であり、視野を10°とする)である。
【0022】
一対の突起2a、2bの底部4Bに対する高さt(以下、「一対の突起2a、2bの高さt」または「高さt」と記載することがある)は1mm以上3mm以下である。なお、支持面4Sの厚さは、一対の突起2a、2bの高さtに比べて、無視できる程度に薄い(およそ0.1mm程度)。
【0023】
繊維10は、一対の突起2a、2bの間に、一対の突起2a、2bの頂部2aT、2bTを超えないように配置される(図2(b)参照)。
【0024】
一対の突起2a、2bの上部に透明部材8を配置している。透明部材8は、例えば、テンパックスガラスである。
【0025】
次に、第一の実施形態にかかる繊維保持具1を用いた繊維10の測色方法を説明する。
【0026】
まず、繊維10(例えば、毛束)を支持面4Sに支持させながら、一対の突起の間2a、2bに一対の突起2a、2bの頂部2aT、2bTを超えないように配置する。その後、透明部材8を、一対の突起2a、2bの頂部2aT、2bTに載せる(図2参照)。
【0027】
さらに、図2に示すような状態で、繊維10を測色する。測色は、透明部材8よりも上から測定光を繊維10に向けて照射し、繊維10から反射されてきた反射光を測定することにより行う。
【0028】
なお、繊維10として2種類の毛束(毛束1および毛束2)を選んで実験を行い、繊維10を目視評価した結果に近い測色結果を、第一の実施形態にかかる繊維保持具1を用いた測色によって得られるか否かを検証した。
【0029】
(実験手順1)
まず、毛束1および毛束2を目視し、これらの色に合致した色見本1および色見本2を選定する。すると、毛束1の色に合致した色見本1は299U(おおむね青色に似た色)、毛束2の色に合致した色見本2は603U(おおむね黄色に似た色)となった。ただし、299Uおよび603Uは、SOLID CHIPS Uncoated THE PLUS SERIES / PANTONE(登録商標)の色見本である。
【0030】
(実験手順2)
次に、色見本および毛束を分光光度計で測定した。5回測定を行い、その結果を平均した。ただし、分光光度計は、CM-3600A / コニカミノルタを用いた。
【0031】
また、色見本は、開口径/測定径= 11mmφ/8mmφ、SCE(正反射光を除去した測定)、テンパックスガラス越しに測色を行った。ただし、合成紙を背景とした。
【0032】
また、毛束は、開口径/測定径= 30mmφ/25mmφ、SCEで測色を行った。ただし、第一の実施形態にかかる繊維保持具1を用いて繊維10を測色した。ただし、高さtを、1、2、3、4および5mmにして、実験を行った。また、透明部材8として、テンパックスガラスを用いた。
【0033】
(実験手順3)
色見本の測色結果と、毛束の測色結果との色差ΔE00(ただし、光源はCIE標準光源D65であり、視野を10°とする)を求め、ΔE00が5以下であれば、良好と評価した。ΔE00が5を超えれば、不良と評価した。
【0034】
ただし、「良好」とは、繊維10を目視評価した結果(すなわち、色見本の測色結果)に近い測色結果を、第一の実施形態にかかる繊維保持具1を用いた測色によって得られたことを意味する。
【0035】
一方、「不良」とは、繊維10を目視評価した結果(すなわち、色見本の測色結果)に近い測色結果を、第一の実施形態にかかる繊維保持具1を用いた測色によって得られなかったことを意味する。
【0036】
表1は、毛束1に関する実験結果を示す。なお、色見本1および毛束1の測色結果をL*a*b*座標系で示した。
【0037】
【表1】

表2は、毛束2に関する実験結果を示す。なお、色見本2および毛束2の測色結果をL*a*b*座標系で示した。
【0038】
【表2】

毛束1および毛束2の実験結果により、高さtが1mm以上3mm以下である場合が、良好であることが分かる。
【0039】
高さtが3mmを超えると、毛束1および毛束2が厚すぎて、測定光が毛束1および毛束2の内部を通って外に逃げてしまうエッジロスエラーにより、反射光が暗くなり過ぎてしまう。また、高さtを1mm未満とすることは、毛束1および毛束2の体積からして難しい。よって、上記のように、高さtが1mm以上3mm以下である場合が良好となる。
【0040】
また、比較例として、第一の実施形態にかかる繊維保持具1から支持面4Sを除去したものにつき、高さt=1、2mmで実験した結果を示す。表3は、毛束1に関する実験結果を示す。表4は、毛束2に関する実験結果を示す。
【0041】
【表3】
【0042】
【表4】

毛束1にせよ毛束2にせよ支持面4Sが無い場合は、不良である。
【0043】
これは、支持面4S(例えば、白色紙)があることにより、測定光が支持面4Sにより反射され、反射光が明るくなることを意味する。支持面4Sが無ければ、測定光の反射が少なくなり、反射光が暗くなり過ぎてしまう。よって、支持面4Sがある場合が良好となる。
【0044】
第一の実施形態にかかる繊維保持具1によれば、高さtが1mm以上3mm以下とし、しかも、支持面4Sを設けたことにより、繊維10を測色して、繊維10を目視評価した結果に近い測色結果を得ることができる。
【0045】
第二の実施形態
第二の実施形態にかかる繊維保持具1は、一対の突起2a、2bの支持体の底部4Bに対する高さtが1mm以上2mm以下である点が、第一の実施形態にかかる繊維保持具1(高さtが1mm以上3mm以下である)と異なる。
【0046】
第一の実施形態において説明したように、繊維10として毛束1(おおむね青色に似た色)および毛束2(おおむね黄色に似た色)を選んだ場合は、高さtが1mm以上3mm以下であると、繊維10を目視評価した結果に近い測色結果を得ることができる。すなわち、繊維10の色を適切に選べば、高さtが1mm以上3mm以下であれば良好な評価が得られる。
【0047】
しかし、繊維10として選んだ色によっては、高さtが1mm以上2mm以下でないと、繊維10を目視評価した結果に近い測色結果を得られない。この場合を、第二の実施形態として説明する。すなわち、繊維10の色を限定しないのであれば、高さtが1mm以上2mm以下でなければならない。
【0048】
第二の実施形態にかかる繊維保持具1は、高さtが1mm以上2mm以下であることを除けば、第一の実施形態にかかる繊維保持具1と同様である。
【0049】
また、第二の実施形態にかかる繊維保持具1を用いた繊維10の測色方法は、第一の実施形態にかかる繊維保持具1を用いた繊維10の測色方法と同様である。
【0050】
なお、繊維10として3種類の毛束(毛束3、毛束4および毛束5)を選んで実験を行い、繊維10を目視評価した結果に近い測色結果を、第二の実施形態にかかる繊維保持具1を用いた測色によって得られるか否かを検証した。
【0051】
(実験手順1)
まず、毛束3、毛束4および毛束5を目視し、これらの色に合致した色見本3、色見本4および色見本5を選定する。すると、毛束3の色に合致した色見本3はJ25-70A(おおむね灰色に似た色)、毛束4の色に合致した色見本4は3252U(おおむね緑色に似た色)、毛束5の色に合致した色見本5は673U(おおむねピンク色に似た色)となった。
【0052】
ただし、J25-70Aは2017年J版塗料用標準色(ポケット版)/ 日本塗料工業会の色見本であり、3252Uおよび673Uは、SOLID CHIPS Uncoated THE PLUS SERIES / PANTONE(登録商標)の色見本である。
【0053】
(実験手順2)
第一の実施形態と同様であり説明を省略する。
【0054】
(実験手順3)
第一の実施形態と同様であり説明を省略する。
【0055】
表5は、毛束3に関する実験結果を示す。なお、色見本3および毛束3の測色結果をL*a*b*座標系で示した。
【0056】
【表5】

表6は、毛束4に関する実験結果を示す。なお、色見本4および毛束4の測色結果をL*a*b*座標系で示した。
【0057】
【表6】

表7は、毛束5に関する実験結果を示す。なお、色見本5および毛束5の測色結果をL*a*b*座標系で示した。
【0058】
【表7】

毛束3、毛束4および毛束5の実験結果により、高さtが1mm以上2mm以下である場合が、良好であることが分かる。
【0059】
また、比較例として、第二の実施形態にかかる繊維保持具1から支持面4Sを除去したものつき、高さt=1、2mmで実験した結果を示す。表8は、毛束3に関する実験結果を示す。表9は、毛束4に関する実験結果を示す。表10は、毛束5に関する実験結果を示す。
【0060】
【表8】
【0061】
【表9】
【0062】
【表10】

毛束3、毛束4および毛束5のいずれにせよ支持面4Sが無い場合は、不良である。
【0063】
第二の実施形態にかかる繊維保持具1によれば、高さtが1mm以上2mm以下としたことにより、繊維10の色を限定しなくても、繊維10を測色して、繊維10を目視評価した結果に近い測色結果を得ることができる。
【符号の説明】
【0064】
1 繊維保持具
2a、2b 一対の突起
2aT、2bT 頂部
4S 支持面
4B 底部
8 透明部材
10 繊維
【要約】
【課題】繊維を測色して、繊維を目視評価した結果に近い測色結果を得る。
【解決手段】繊維保持具1が、測色対象である繊維10を支持する支持面4Sを有する支持体と、支持体に設けられた一対の突起2a、2bとを備える。支持面4Sが一対の突起2a、2bの間に配置されている。繊維10が一対の突起2a、2bの間に、一対の突起2a、2bの頂部2aT、2bTを超えないように配置される。波長450nm,550nmおよび650nmの光の支持面4Sにおける反射率が60%以上である。支持面4Sの視感反射率Yが60以上(ただし、光源はCIE標準光源D65であり、視野を10°とする)である。一対の突起2a、2bの、支持体に対する高さが1mm以上3mm以下である。
【選択図】図1
図1
図2