(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-04
(45)【発行日】2023-12-12
(54)【発明の名称】ストリーミングファンディング後援システム及び方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0279 20230101AFI20231205BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20231205BHJP
H04N 21/2543 20110101ALI20231205BHJP
【FI】
G06Q30/0279
G06Q50/10
H04N21/2543
(21)【出願番号】P 2022139438
(22)【出願日】2022-09-01
【審査請求日】2022-09-01
(31)【優先権主張番号】10-2022-0004651
(32)【優先日】2022-01-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2022-0025035
(32)【優先日】2022-02-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】521216407
【氏名又は名称】トゥーネーション カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】チュ ヨンソン
(72)【発明者】
【氏名】ホン ウォンピョ
(72)【発明者】
【氏名】キム ジュウォン
【審査官】加舎 理紅子
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開特許第10-2020-0013887(KR,A)
【文献】韓国公開特許第10-2019-0119773(KR,A)
【文献】特開2017-142763(JP,A)
【文献】特開2021-136683(JP,A)
【文献】特開2021-117906(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
H04N 7/10
7/14- 7/173
7/20- 7/56
21/00-21/858
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ストリーミングファンディング後援システムであって、
ファンディング機能を活性化し、ストリーミングコンテンツを生成してストリーミングサーバーへ伝送するストリーマー端末と、
ストリーマーに後援するためのファンディング金額を後援サーバーへ伝送する後援者端末と、
前記ストリーマー端末によってファンディング機能が活性化されると、ファンディングの目標金額、目標期間、及びファンディングの後援金
額を含む後援ウィジェットをストリーマーの放送画面に表示し、後援イベントが発生するたびに前記後援ウィジェットのファンディングの後援金額を更新し、前記ファンディングの後援金額が前記目標期間内に前記ファンディングの目標金額に達すると、前記ファンディングの後援金額を前記ストリーマーに提供する後援サーバーと、を含む、ストリーミングファンディング後援システム。
【請求項2】
前記後援サーバーは、
ファンディングの目標金額、目標期間、及びファンディングの後援金
額を含む後援ウィジェットを生成し、生成された後援ウィジェットを、ファンディング機能が活性化される場合にストリーマーの放送画面に露出させるウィジェット登録モジュールと、
ストリーマーが設定した期間内に目標金額に達しているか否かを把握する精算モジュールと、
ストリーマーが提示したミッションを行ったか否かをイメージ検出、管理者確認及び後援者確認のうちの少なくとも1つを介して把握するミッションの遂行有無確認モジュールと、を含む、請求項1に記載のストリーミングファンディング後援システム。
【請求項3】
前記精算モジュールは、
ストリーマーが設定した期間内に募金した後援金額が目標金額に達していない場合には、ファンディングの後援金額を後援者に返還することを特徴とする、請求項2に記載のストリーミングファンディング後援システム。
【請求項4】
前記精算モジュールは、
ストリーマーが設定した期間内に募金した後援金額が目標金額に達している場合には、ミッション遂行結果に基づいて、ストリーマーのファンディングの後援金額受領の可否を判断することを特徴とする、請求項3に記載のストリーミングファンディング後援システム。
【請求項5】
前記精算モジュールは、
ストリーマーが設定した期間内に募金した後援金額が目標金額に達し且つミッション遂行が完了した場合には、ファンディングの後援金額をストリーマーに伝達することを特徴とする、請求項4に記載のストリーミングファンディング後援システム。
【請求項6】
ストリーミングファンディング後援方法であって、
(A)ストリーマー端末でファンディング機能を活性化し、ストリーミングコンテンツを生成してストリーミングサーバーに伝送するステップと、
(B)後援者端末でストリーマーに後援するためのファンディング金額を後援サーバーへ伝送するステップと、
(C)後援サーバーで前記ストリーマー端末によってファンディング機能が活性化されると、ファンディングの目標金額、目標期間
、及びファンディングの後援金
額を含む後援ウィジェットを前記ストリーマーの放送画面に表示し、後援イベントが発生するたびに、前記後援ウィジェットのファンディングの後援金額を更新し、前記ファンディングの後援金額が前記目標期間内に前記ファンディングの目標金額に達すると、前記ファンディングの後援金額を前記ストリーマーに提供するステップと、を含む、ストリーミングファンディング後援方法。
【請求項7】
前記ステップ(C)は、
(C-1)ウィジェット登録モジュールで、ファンディングの目標金額、目標期間
、及びファンディングの後援金
額を含む後援ウィジェットを生成し、生成された後援ウィジェットを、ファンディング機能が活性化された場合にストリーマーの放送画面に露出させるステップと、
(C-2)精算モジュールで、ストリーマーが設定した期間内に目標金額に達したか否かを把握するステップと、
(C-3)ミッションの遂行有無確認モジュールで、ストリーマーが提示したミッションを行ったか否かを、イメージ検出、管理者確認及び後援者確認のうちの少なくとも1つを介して把握するステップと、を含む、請求項6に記載のストリーミングファンディング後援方法。
【請求項8】
前記ステップ(C-2)は、
ストリーマーが設定した期間内に募金した後援金額が目標金額に達していない場合には、ファンディングの後援金額を後援者に返還することを特徴とする、請求項7に記載のストリーミングファンディング後援方法。
【請求項9】
前記ステップ(C-2)は、
ストリーマーが設定した期間内に募金した後援金額が目標金額に達している場合には、ミッション遂行結果に基づいて、ストリーマーのファンディングの後援金額受領の可否を判断することを特徴とする、請求項8に記載のストリーミングファンディング後援方法。
【請求項10】
前記ステップ(C-2)は、
ストリーマーが設定した期間内に募金した後援金額が目標金額に達し且つミッション遂行が完了した場合には、ファンディングの後援金額をストリーマーに伝達することを特徴とする、請求項9に記載のストリーミングファンディング後援方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ストリーミングファンディング後援システム及び方法に関し、特に、ストリーマーへの後援の際にファンディング形式で条件に応じて後援することができるストリーミングファンディング後援システムに関する。
【背景技術】
【0002】
本明細書に別段の表示がない限り、この項目に説明される内容は、本出願の請求の範囲に対する従来技術ではなく、この項目に記載されているという理由で従来技術として認められるものではない。
【0003】
ユーチューブ(YouTube)(登録商標)、アフリカ(Afreeca)、ツイッチ(twitch)などの国内外ストリーミングプラットフォームを利用して個人放送を進行するストリーマー、及びこれを視聴する視聴者の数が増加している。従来のストリーミングプラットフォームは、
図1に示すように、放送を行う主体がカメラ、マイクなどの入力装置を用いて自身の放送画面をリアルタイムで送出し、視聴者は、一方的にこれを受信して視聴する一方向サービスを提供する。
【0004】
視聴者は、ストリーミング中のストリーマーとミッションを設定し、ミッションの成功に対する対価として後援金を支給してストリーマーを後援することができる。視聴者が後援する場合、後援に対する一種のリワード(reward)の概念で、後援を知らせるイベント画面が一緒に送出されてもよい。このとき、それぞれの後援者が別々に後援を行うので、日ごとに後援金が異なり、ストリーマーが希望する金額分の後援金が集まらないおそれがあるという問題がある。また、ストリーマーが公約又はミッションの遂行に失敗した場合、後援金の返還が困難であるという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】韓国特許第10-2352031号公報(2022年1月12日)
【文献】韓国特許第10-2197203号公報(2020年12月24日)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
実施形態では、ストリーマーが希望する金額分の後援金を集めることを可能にするストリーミングファンディング後援システムを提供する。また、実施形態では、ストリーマーが公約又はミッションの遂行に失敗した場合、集めた後援金を後援者に返還する。また、一定の期間に収集したファンディングの後援金額が目標金額に達していない場合、これを後援者に返還する。
【0007】
また、上記の技術的課題に限定されず、以降の説明から別の技術的課題が導出されることもできるのは自明である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
実施形態によるストリーミングファンディング後援システムは、ファンディング機能を活性化し、ストリーミングコンテンツを生成してストリーミングサーバーへ伝送するストリーマー端末と、ストリーマーに後援するためのファンディング金額を後援サーバーへ伝送する後援者端末と、ストリーマー端末によってファンディング機能が活性化されると、ファンディングの目標金額、目標期間、及びファンディングの後援金額のうちの少なくとも1つを含む後援ウィジェット(widget)をストリーマーの放送画面に表示し、後援イベントが発生するたびに後援ウィジェットのファンディングの後援金額を更新し、ファンディングの後援金額が前記目標期間内に前記ファンディングの目標金額に達すると、ファンディングの後援金額をストリーマーに提供する後援サーバーと、を含む。
【0009】
実施形態による後援サーバーは、ファンディングの目標金額、目標期間、及びファンディングの後援金額のうちの少なくとも1つを含む後援ウィジェットを生成し、生成された後援ウィジェットを、ファンディング機能が活性化される場合にストリーマーの放送画面に露出させるウィジェット登録モジュールと、ストリーマーが設定した期間内に目標金額に達したか否かを把握する精算モジュールと、ストリーマーが提示したミッションを行ったか否かをイメージ検出、管理者確認及び後援者確認のうちの少なくとも1つを介して把握するミッションの遂行有無確認モジュールと、を含む。
【0010】
実施形態による精算モジュールは、ストリーマーが設定した期間内に募金した後援金額が目標金額に達していない場合には、ファンディングの後援金額を後援者に返還する。
【0011】
実施形態による精算モジュールは、ストリーマーが設定した期間内に募金した 後援金額が目標金額に達している場合には、ミッション遂行結果に基づいて、ストリーマーのファンディングの後援金額受領の可否を判断する。
【0012】
実施形態による精算モジュールは、ストリーマーが設定した期間内に募金した 後援金額が目標金額に達し、且つミッション遂行が完了した場合には、ファンディングの後援金額をストリーマーに伝達する。
【発明の効果】
【0013】
上述したストリーミングファンディング後援システム及び方法は、ストリーミングシステムから提供するファンディング機能を介して、ストリーマーが希望する金額分の後援金を集めることができるため、ストリーマーの収益を向上させることができる。また、後援者も、目標金額に達する過程を見守ることができるため、後援者の興味又は楽しみを向上させることができる。
【0014】
また、ミッションに失敗した場合は、ペナルティを科し、これを後援者に返還して後援者及びストリーミングプラットフォームの収益創出にも貢献することができる。
【0015】
また、一定の期間内に募金した後援金額が目標金額に達していない場合、又はストリーマーが公約又はミッションの遂行に失敗した場合、募金した後援金を後援者に返還することにより、後援者の不要な後援金の支出を減らすことができる。
【0016】
本発明の効果は、上述した効果に限定されるものではなく、本発明の詳細な説明又は特許請求の範囲に記載された発明の構成から推論可能な全ての効果を含むものと理解されなければならない。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】従来のストリーミングプラットフォームを示す図である。
【
図2】実施形態に係るストリーミングファンディング後援システムの構成を示す図である。
【
図3】実施形態に係る後援サーバーのデータ処理構成を示す図である。
【
図4】実施形態に係るストリーミングファンディング後援のための後援サーバーのデータ処理の流れを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の利点、特徴、およびそれらの達成方法は、添付図面と一緒に詳細に後述されている実施形態を参照すると明確になるだろう。しかし、本発明は、以下で開示される実施形態に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態に実現できる。但し、本実施形態は、本発明の開示を完全たるものとし、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものである。本発明は請求項の範疇のみによって定義される。明細書全体にわたって、同じ参照符号は同じ構成要素を指し示す。
【0019】
本発明の実施形態を説明するにあたり、公知の機能又は構成についての具体的な説明が本発明の要旨を無駄に不明確にする可能性があると判断される場合は、その詳細な説明を省略する。そして、後述する用語は、本発明の実施形態における機能を考慮して定義された用語であって、これは使用者や運用者の意図又は慣例などによって変わり得る。よって、その定義は本明細書全般にわたっての内容に基づいて下されるべきである。
【0020】
図2は実施形態に係るストリーミングファンディング後援システムの構成を示す図である。
【0021】
図2を参照すると、実施形態に係るストリーミングファンディング後援システムは、ストリーマー端末10、後援者端末30、及び後援サーバー100を含んで構成できる。ストリーマー端末10は、ファンディング機能を活性化し、ストリーミングコンテンツを生成してストリーミングサーバーへ伝送する。後援者端末30は、ストリーマーにファンディングの後援金額を後援サーバー100へ伝送する。
【0022】
後援サーバー100は、ストリーマー端末によってファンディング機能が活性化されると、ファンディングの目標金額、目標期間及びファンディングの後援金額のうちの少なくとも1つを含む後援ウィジェットを生成してストリーマーの放送画面に出力する。実施形態において、後援サーバー100は、後援イベントが発生するたびに後援ウィジェットのファンディングの後援金額を更新する。その後、ファンディングの後援金額が目標期間内にファンディングの目標金額に達すると、ストリーマーの公約又はミッションの遂行の有無に応じてファンディングの後援金額をストリーマーに提供する。
【0023】
ここで、少なくとも1つの端末は、ネットワークを介して遠隔地のサーバー又は端末に接続することができるコンピュータで実現できる。ここで、コンピュータは、例えば、ナビゲーション、ウェブブラウザ(WEB Browser)が搭載されたノートパソコン、デスクトップ(Desktop)、ラップトップ(Laptop)などを含むことができる。このとき、少なくとも1つの購入者端末は、ネットワークを介して遠隔地のサーバー又は端末に接続することができる端末で実現できる。少なくとも1つの購入者端末は、例えば、携帯性と移動性が保障される無線通信装置であって、ナビゲーション、PCS(Personal Communication System)、GSM(Global System for Mobile communications)、PDC(Personal Digital Cellular)、PHS(Personal Handyphone System)、PDA(Personal Digital Assistant)、IMT(International Mobile Telecommunication)-2000、CDMA(Code Division Multiple Access)-2000、W-CDMA(W-Code Division Multiple Access)、Wibro(Wireless Broadband Internet)端末、スマートフォン(smartphone)、スマートパッド(smartpad)、タブレットPC(Tablet PC)などの全種類のハンドヘルド(handheld)ベースの無線通信装置を含むことができる。
【0024】
図3は実施形態に係る後援サーバーのデータ処理構成を示す図である。
【0025】
図3を参照すると、実施形態に係る後援サーバー100は、ウィジェット登録モジュール110、精算モジュール120、及びミッションの遂行有無確認モジュール130を含んで構成できる。本明細書で使用される「モジュール」という用語は、用語が使用された文脈に応じて、ソフトウェア、ハードウェア又はこれらの組み合わせを含むことができると解釈されるべきである。例えば、ソフトウェアは、機械語、ファームウェア(firmware)、埋め込みコード(embedded code)、及びアプリケーションソフトウェアを含むことができる。別の例として、ハードウェアは、回路、プロセッサ、コンピュータ、集積回路、集積回路コア、センサー、MEMS(Micro-Electro-Mechanical System)、受動デバイス、又はこれらの組み合わせを含むことができる。
【0026】
ウィジェット登録モジュール110は、ファンディングの目標金額、目標期間、及びファンディングの後援金額のうちの少なくとも1つを含む後援ウィジェットを生成し、生成された後援ウィジェットを、ファンディング機能が活性化された場合にストリーマーの放送画面に出力する。実施形態において、ウィジェット登録モジュール110は、後援者による後援イベントが発生するたびに累積後援金額を更新して後援ウィジェットに出力されるようにする。
【0027】
精算モジュール120は、ストリーマーが設定した期間内に目標金額に達したか否かを把握する。実施形態において、精算モジュール120は、ストリーマーが設定した期間内に募金した後援金額が目標金額に達していない場合、ファンディン金額を後援者に返還する。また、実施形態において、精算モジュール120は、ストリーマーが設定した期間内に募金した後援金額が目標金額に達している場合、ミッション遂行結果に基づいて、ストリーマーのファンディングの後援金額受領の可否を判断する。
【0028】
ミッションの遂行有無確認モジュール130は、ストリーマーが提示したミッションを行ったか否かを、イメージ検出、管理者確認及び後援者確認のうちの少なくとも1つを介して把握する。ミッションの遂行有無確認モジュール130は、ストリーマーが後援金受領のために行わなければならない公約又はミッションの種類に応じて、イメージ検出、管理者確認及び後援者確認を含むミッションの遂行有無確認方法を選択することができる。また、ミッションの遂行有無確認モジュール130は、ストリーマーが公約又はミッションの遂行後に後援者による完成度評価及び後援者の遂行完了賛否投票によって、ミッションを行ったか否かを確認することができる。
【0029】
実施形態において、精算モジュール120は、ストリーマーが設定した期間内に募金した後援金額が目標額に達し且つミッション遂行が完了した場合、ファンディングの後援金額をストリーマーに伝達する。実施形態において、精算モジュール120は、後援者による公約又はミッションの完成度評価が行われた場合、評価結果に基づいて、ストリーマーが受領する後援金額を算出することができる。例えば、精算モジュール120は、完成度評価を点数化した場合、完成度評価結果の平均点数に該当する割合の後援金額を受領することができるようにする。実施形態によるストリーマーの後援金受領額は、数式1によって算出できる。
【0030】
【0031】
実施形態では、後援金伝達後の後援金残高は、手数料として設定するか、或いは後援者に再分配することができる。
【0032】
また、実施形態では、ストリーマーが予め設定した公約又はミッションの遂行に失敗した場合、後援者が後援した金額の一定の割合をストリーマーがペナルティとして支払い、後援者に、ペナルティ分の金額が賦課されたファンディングの後援金額を返還することができる。実施形態では、期間内にファンディングの目標金額が達成されたにも関わらず、ストリーマーがミッションの遂行に失敗した場合、ファンディングの目標金額の一定の割合をペナルティとして支払い、後援者にペナルティ分の金額が賦課されたファンディングの後援金額を返還することができる。実施形態において、ミッションの失敗時に後援者に返還される金額は、数式2によって算出できる。
【0033】
【0034】
また、実施形態では、ストリーマーがミッションの遂行に失敗した場合、ファンディングの目標金額の一定の割合をペナルティとして支払い、当該ペナルティを後援者それぞれの最初の後援金額に応じて比例分配して後援者に返還することができる。すなわち、実施形態では、最初の後援金額に比例する返還ペナルティを算出して、大きい金額を支払った後援者が多くのペナルティの返還を受けるようにする。実施形態において、ミッションの失敗後に返還される後援金額は、数式3によって算出できる。
【0035】
【0036】
以下では、ストリーミングファンディング後援方法について順次説明する。実施形態によるストリーミングファンディング後援方法の作用(機能)は、ストリーミングファンディング後援システムの機能と本質的に同じものなので、
図2及び
図3と重複する説明は省略する。
【0037】
図4は実施形態によるストリーミングファンディング後援のための後援サーバーのデータ処理の流れを示す図である。
【0038】
図4を参照すると、ステップS410では、ウィジェット登録モジュールでファンディングウィジェットを生成して登録する。ステップS420では、精算モジュールで期間内に累積された後援金額が目標金額に達したか否かを確認する。累積後援金額が目標金額に達した場合、ステップS430に進み、ミッションの遂行有無確認モジュールで、公約又はミッションを行ったか否かを確認する。ストリーマーが公約又はミッションを遂行した場合、ステップS440に進んでファンディングの後援金額をストリーマーに伝達する。ステップS420で、期間内累積後援金額が目標金額に達していないと確認される場合には、ステップS425に進んでファンディングの後援金額を返還する。ステップS430で、公約又はミッションを遂行していないと確認される場合には、ステップS435に進んで精算モジュールでファンディングの後援金額を後援者に返還する。
【0039】
ステップS430では、精算モジュールで後援者による公約又はミッションの完成度評価が行われると、評価結果に基づいて、ストリーマーに受領する後援金額を算出することができる。例えば、完成度評価を点数化した場合、完成度評価結果の平均点数に該当する割合の後援金額を受領することができるようにする。
【0040】
また、実施形態では、後援金伝達後の後援金残高は、手数料として設定するか、或いは後援者に再分配することができる。また、実施形態では、ストリーマーが予め設定した公約又はミッションの遂行に失敗した場合、後援者による後援累積金額の一定の割合をストリーマーがペナルティとして支払い、後援者にペナルティ分の金額が賦課されたファンディングの後援金額を返還することができる。また、実施形態では、期間内にファンディングの目標金額が達成されたにも関わらず、ストリーマーがミッションの遂行に失敗した場合、ファンディングの目標金額の一定の割合をペナルティとして支払い、後援者にペナルティ分の金額が賦課されたファンディングの後援金額を返還することができる。
【0041】
また、実施形態では、ストリーマーがミッションの遂行に失敗した場合、ファンディングの目標金額の一定の割合をペナルティとして支払い、当該ペナルティを最初の後援金額に応じて比例分配して後援者に返還することができる。すなわち、実施形態では、最初の後援金額に比例する返還ペナルティを算出し、支払った後援金額に相応するペナルティの返還を受けることができるようにする。
【0042】
上述したストリーミングファンディング後援システム及び方法は、ストリーミングシステムから提供するファンディング機能を介して、ストリーマーが希望する金額分の後援金を集めることができるため、ストリーマーの収益を向上させることができる。また、後援者も、目標金額に達する過程を見守ることができるため、後援者の興味又は楽しみを向上させることができる。
【0043】
また、ミッションに失敗した場合、ペナルティを科し、これを後援者に返還して後援者及びストリーミングプラットフォームの収益創出にも貢献することができる。また、一定期間内に募金した後援金額が目標額に達していないか、或いはストリーマーが公約又はミッションの遂行に失敗した場合、募金した後援金額を後援者に返還することにより、後援者の不要な後援金の支出を減らすことができる。
【0044】
開示された内容は、例示に過ぎず、特許請求の範囲で請求する請求の要旨から逸脱することなく、当該技術分野における通常の知識を有する者によって多様に変更実施できるので、開示された内容の保護範囲は、上述した特定の実施形態に限定されない。