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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-04
(45)【発行日】2023-12-12
(54)【発明の名称】選定装置および選定方法
(51)【国際特許分類】
   H02P 29/00 20160101AFI20231205BHJP
【FI】
H02P29/00
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2022503606
(86)(22)【出願日】2021-02-22
(86)【国際出願番号】 JP2021006634
(87)【国際公開番号】W WO2021172273
(87)【国際公開日】2021-09-02
【審査請求日】2022-09-14
(31)【優先権主張番号】P 2020031132
(32)【優先日】2020-02-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】390008235
【氏名又は名称】ファナック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100077665
【弁理士】
【氏名又は名称】千葉 剛宏
(74)【代理人】
【識別番号】100116676
【弁理士】
【氏名又は名称】宮寺 利幸
(74)【代理人】
【識別番号】100191134
【弁理士】
【氏名又は名称】千馬 隆之
(74)【代理人】
【識別番号】100136548
【弁理士】
【氏名又は名称】仲宗根 康晴
(74)【代理人】
【識別番号】100136641
【弁理士】
【氏名又は名称】坂井 志郎
(74)【代理人】
【識別番号】100180448
【弁理士】
【氏名又は名称】関口 亨祐
(72)【発明者】
【氏名】酒井 幸次郎
【審査官】安池 一貴
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-058046(JP,A)
【文献】特開2011-008642(JP,A)
【文献】特開2009-204600(JP,A)
【文献】国際公開第2019/186748(WO,A1)
【文献】特開2019-057963(JP,A)
【文献】米国特許第05943245(US,A)
【文献】取扱説明書 三相交流モータDR..71~315、DRN80~315[online],ドイツ,SEW EURODRIVE,2016年,pp.22-28,[検索日 2021.04.01],インターネット〈URL.http://douwnload.sew-eurodrive.com/download/pdf/22760547.pdf
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02P 29/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
モータの性能に関する条件を含む選定情報をオペレータが入力すると、前記選定情報に基づいて前記モータおよびアンプを選定する選定装置であって、
複数の前記モータの各々について前記モータの性能を記憶すると共に、複数の前記モータならびに複数の前記アンプの各々について、対応する補助機能と準拠規格との少なくとも一方を示す機能規格情報、および前記モータの性能に対応する前記アンプを記憶した記憶部と、
前記オペレータが前記選定情報を入力する入力部と、
前記記憶部を参照することにより、前記条件を満たす前記モータを選定するモータ選定部と、
前記記憶部を参照することにより、前記条件を満たす前記モータを駆動可能な前記アンプを選定するアンプ選定部と、
前記記憶部を参照することにより、選定された前記モータおよび選定された前記アンプに対応した前記機能規格情報を取得する機能規格情報取得部と、
選定された前記モータ、選定された前記アンプ、および取得された前記機能規格情報を表示する表示部と、
を備え
前記選定情報は、前記モータの前記機能規格情報をさらに含み、
前記モータ選定部は、前記条件を満たす前記モータであって前記選定情報の前記機能規格情報に対応した前記モータを選定する、選定装置。
【請求項2】
モータの性能に関する条件を含む選定情報をオペレータが入力すると、前記選定情報に基づいて前記モータおよびアンプを選定する選定装置であって、
複数の前記モータの各々について前記モータの性能を記憶すると共に、複数の前記モータならびに複数の前記アンプの各々について、対応する補助機能と準拠規格との少なくとも一方を示す機能規格情報、および前記モータの性能に対応する前記アンプを記憶した記憶部と、
前記オペレータが前記選定情報を入力する入力部と、
前記記憶部を参照することにより、前記条件を満たす前記モータを選定するモータ選定部と、
前記記憶部を参照することにより、前記条件を満たす前記モータを駆動可能な前記アンプを選定するアンプ選定部と、
前記記憶部を参照することにより、選定された前記モータおよび選定された前記アンプに対応した前記機能規格情報を取得する機能規格情報取得部と、
選定された前記モータ、選定された前記アンプ、および取得された前記機能規格情報を表示する表示部と、
を備え、
前記選定情報は、前記アンプの前記機能規格情報をさらに含み、
前記アンプ選定部は、前記条件を満たす前記モータを駆動可能な前記アンプであって前記選定情報の前記機能規格情報に対応した前記アンプを選定する、選定装置。
【請求項3】
モータの性能に関する条件、および前記モータならびにアンプの補助機能と準拠規格との少なくとも一方を示す機能規格情報を含む選定情報をオペレータが入力すると、前記選定情報に基づいて前記モータおよび前記アンプを選定する選定装置であって、
複数の前記モータの各々について前記モータの性能を記憶すると共に、複数の前記モータならびに複数の前記アンプの各々について、対応する前記機能規格情報、および前記モータの性能に対応する前記アンプを記憶した記憶部と、
前記オペレータが前記選定情報を入力する入力部と、
前記記憶部を参照することにより、前記選定情報を満たす前記モータを選定するモータ選定部と、
前記記憶部を参照することにより、前記選定情報を満たす前記モータを駆動可能な前記アンプであって前記機能規格情報に対応する前記アンプを選定するアンプ選定部と、
選定された前記モータおよび選定された前記アンプを表示する表示部と、
を備える、選定装置。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載の選定装置であって、
前記記憶部は、前記機能規格情報を説明する文章および図面をさらに記憶し、
前記表示部は、表示する前記機能規格情報に対応する前記文章および前記図面をさらに表示する、選定装置。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載の選定装置であって、
前記補助機能は、前記モータおよび前記アンプに対する故障検知、予知保全、省電力機能、高機能および安全機能のうちの少なくとも1つを含む、選定装置。
【請求項6】
モータの性能に関する条件を含む選定情報に基づいて前記モータおよびアンプを選定する選定方法であって、
複数の前記モータの各々について前記モータの性能を記憶すると共に、複数の前記モータならびに複数の前記アンプの各々について、対応する補助機能と準拠規格との少なくとも一方を示す機能規格情報、および前記モータの性能に対応する前記アンプを記憶する記憶ステップと、
オペレータが前記選定情報を入力する入力ステップと、
前記記憶ステップで記憶した情報に基づくことにより、前記条件を満たす前記モータを選定するモータ選定ステップと、
前記記憶ステップで記憶した情報に基づくことにより、前記条件を満たす前記モータを駆動可能な前記アンプを選定するアンプ選定ステップと、
前記記憶ステップで記憶した情報に基づくことにより、選定された前記モータおよび選定された前記アンプに対応した前記機能規格情報を取得する機能規格情報取得ステップと、
選定された前記モータ、選定された前記アンプ、および取得された前記機能規格情報を表示する表示ステップと、
を含み、
前記選定情報は、前記モータの前記機能規格情報をさらに含み、
前記モータ選定ステップでは、前記条件を満たす前記モータであって入力された前記機能規格情報に対応した前記モータを選定する、選定方法。
【請求項7】
モータの性能に関する条件を含む選定情報に基づいて前記モータおよびアンプを選定する選定方法であって、
複数の前記モータの各々について前記モータの性能を記憶すると共に、複数の前記モータならびに複数の前記アンプの各々について、対応する補助機能と準拠規格との少なくとも一方を示す機能規格情報、および前記モータの性能に対応する前記アンプを記憶する記憶ステップと、
オペレータが前記選定情報を入力する入力ステップと、
前記記憶ステップで記憶した情報に基づくことにより、前記条件を満たす前記モータを選定するモータ選定ステップと、
前記記憶ステップで記憶した情報に基づくことにより、前記条件を満たす前記モータを駆動可能な前記アンプを選定するアンプ選定ステップと、
前記記憶ステップで記憶した情報に基づくことにより、選定された前記モータおよび選定された前記アンプに対応した前記機能規格情報を取得する機能規格情報取得ステップと、
選定された前記モータ、選定された前記アンプ、および取得された前記機能規格情報を表示する表示ステップと、
を含み、
前記選定情報は、前記アンプの前記機能規格情報をさらに含み、
前記アンプ選定ステップでは、前記条件を満たす前記モータを駆動可能な前記アンプであって入力された前記機能規格情報に対応した前記アンプを選定する、選定方法。
【請求項8】
請求項6または7に記載の選定方法であって、
前記記憶ステップでは、前記機能規格情報を説明する文章および図面をさらに記憶し、
前記表示ステップでは、表示する前記機能規格情報に対応する前記文章および前記図面をさらに表示する、選定方法。
【請求項9】
請求項のいずれか1項に記載の選定方法であって、
前記補助機能は、前記モータおよび前記アンプに対する故障検知、予知保全、省電力機能、高機能および安全機能のうちの少なくとも1つを含む、選定方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、選定装置に関する。特に、モータおよびアンプを選定する選定装置および選定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
オペレータが所望する性能を有するモータと、そのモータを駆動可能なアンプと、を選定する選定装置が提案されている。そのような選定装置の一例は、例えば特開2019-58046号公報に開示される。
【発明の概要】
【0003】
モータおよびアンプには、故障検知をはじめとする補助機能を備えるものと備えないものとが存在する。また、モータおよびアンプには、標準規格に準拠したものと準拠していないものとが存在する。しかしながら、既存の選定装置は、補助機能や規格に関する情報に基づいてモータおよびアンプを選定するものではなかった。また、選定されたモータおよびアンプの補助機能や準拠規格に関する情報をオペレータに提供するものではなかった。
【0004】
以上のことから、所望する性能を有するモータを駆動可能なアンプを、補助機能および準拠規格を考慮しつつ選択することは、オペレータにとって容易ではなかった。
【0005】
そこで、本発明は、補助機能および準拠規格を考慮しつつモータおよびアンプを選択することがオペレータにとって容易な選定装置および選定方法を提供することを目的とする。
【0006】
本発明の一つの態様は、モータの性能に関する条件を含む選定情報をオペレータが入力すると、前記選定情報に基づいて前記モータおよびアンプを選定する選定装置であって、複数の前記モータの各々について前記モータの性能を記憶すると共に、複数の前記モータならびに複数の前記アンプの各々について、対応する補助機能と準拠規格との少なくとも一方を示す機能規格情報、および前記モータの性能に対応する前記アンプを記憶した記憶部と、前記オペレータが前記選定情報を入力する入力部と、前記記憶部を参照することにより、前記条件を満たす前記モータを選定するモータ選定部と、前記記憶部を参照することにより、前記条件を満たす前記モータを駆動可能な前記アンプを選定するアンプ選定部と、前記記憶部を参照することにより、選定された前記モータおよび選定された前記アンプに対応した前記機能規格情報を取得する機能規格情報取得部と、選定された前記モータ、選定された前記アンプ、および取得された前記機能規格情報を表示する表示部と、を備える。
【0007】
本発明のもう一つの態様は、モータの性能に関する条件、および前記モータならびにアンプの補助機能と準拠規格との少なくとも一方を示す機能規格情報を含む選定情報をオペレータが入力すると、前記選定情報に基づいて前記モータおよび前記アンプを選定する選定装置であって、複数の前記モータの各々について前記モータの性能を記憶すると共に、複数の前記モータならびに複数の前記アンプの各々について、対応する前記機能規格情報、および前記モータの性能に対応する前記アンプを記憶した記憶部と、前記オペレータが前記選定情報を入力する入力部と、前記記憶部を参照することにより、前記選定情報を満たす前記モータを選定するモータ選定部と、前記記憶部を参照することにより、前記選定情報を満たす前記モータを駆動可能な前記アンプであって前記機能規格情報に対応する前記アンプを選定するアンプ選定部と、選定された前記モータおよび選定された前記アンプを表示する表示部と、を備える。
【0008】
本発明のもう一つの態様は、モータの性能に関する条件を含む選定情報に基づいて前記モータおよびアンプを選定する選定方法であって、複数の前記モータの各々について前記モータの性能を記憶すると共に、複数の前記モータならびに複数の前記アンプの各々について、対応する補助機能と準拠規格との少なくとも一方を示す機能規格情報、および前記モータの性能に対応する前記アンプを記憶する記憶ステップと、オペレータが前記選定情報を入力する入力ステップと、前記記憶ステップで記憶した情報に基づくことにより、前記条件を満たす前記モータを選定するモータ選定ステップと、前記記憶ステップで記憶した情報に基づくことにより、前記条件を満たす前記モータを駆動可能な前記アンプを選定するアンプ選定ステップと、前記記憶ステップで記憶した情報に基づくことにより、選定された前記モータおよび選定された前記アンプに対応した前記機能規格情報を取得する機能規格情報取得ステップと、選定された前記モータ、選定された前記アンプ、および取得された前記機能規格情報を表示する表示ステップと、を含む。
【0009】
本発明の態様によれば、補助機能および準拠規格を考慮しつつモータおよびアンプを選択することがオペレータにとって容易な選定装置および選定方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】実施の形態の選定装置の概略構成図である。
図2】選定テーブルの構成図である。
図3図3Aは、第1のテーブルの第1の構成例を示す表である。図3Bは、第1のテーブルの第2の構成例を示す表である。
図4】第2のテーブルの構成例を示す表である。
図5】第3のテーブルの構成例を示す表である。
図6】実施の形態の選定方法の流れを例示するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の選定装置および選定方法について、好適な実施の形態を掲げ、添付の図面を参照しながら以下、詳細に説明する。
【0012】
[実施の形態]
図1は、実施の形態の選定装置10の概略構成図である。
【0013】
選定装置10は、サーボモータとサーボアンプとを備えるサーボ機構(サーボシステム)を容易に構築するために提供される電子装置(コンピュータ)である。本実施の形態の選定装置10は、表示部12と、操作部(入力部)14と、記憶部16と、演算部18と、を備える。以下、これらの各構成について順を追って説明する。なお、以下では、「サーボモータ」を単に「モータ」とも記載し、「サーボアンプ」を単に「アンプ」とも記載する。
【0014】
表示部12は、情報を表示する画面を有した表示装置である。表示部12の画面は、限定されないが、それは例えば液晶の画面である。表示部12には、後述する選定情報を入力するために供される入力画面や、選定結果が表示される。
【0015】
操作部14は、オペレータが選定装置10に情報を入力するために提供されるものであって、それは例えばキーボード、マウス、あるいは表示部12の画面に取り付けられるタッチパネルにより構成される。オペレータは、この操作部14を操作することにより、選定情報を選定装置10に入力することができる。
【0016】
記憶部16は、情報を記憶するものである。記憶部16は、それは例えばRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等のハードウェアにより構成される。記憶部16は、所定の選定プログラム20と、所定の選定テーブル22と、を記憶する。
【0017】
選定プログラム20は、アンプの補助機能および準拠規格を考慮しつつアンプを選択することをオペレータにとって容易にするモータおよびアンプの選定方法(以下、単に「選定方法」)が規定されたプログラムである。選定方法については、詳細を後述する。
【0018】
図2は、選定テーブル22の構成図である。
【0019】
選定テーブル22は、選定方法の実行に際して必要な情報が規定されたテーブルである。ここで、本実施の形態の選定テーブル22は、以下で説明する第1のテーブル24と、第2のテーブル26と、第3のテーブル28と、第4のテーブル30と、を有する。
【0020】
第1のテーブル24は、複数のモータと、その複数のモータの各々の性能を示す情報と、が規定されたテーブルである。モータの性能を示す情報は、それは例えば、モータの連続定格電流の値である。ただし、モータの性能を示す情報はこれに限定されず、モータの連続トルク(定格トルク)、最大トルク、あるいは最大回転数の値でもよい。
【0021】
図3Aは、第1のテーブル24の第1の構成例を示す表である。
【0022】
図3Aに、モータの性能を示す情報として連続定格電流の値が規定された第1のテーブル24を例示する。この第1のテーブル24の構成では、複数のモータA~Fの各々の名称あるいは管理番号を示すモータ識別情報が左段に規定され、各モータA~Fの連続定格電流の値が右段に規定されている。図3Aによれば、例えばモータAおよびモータBの各々の連続定格電流は20A(アンペア)であり、モータCおよびモータDの連続定格電流は40Aであることが分かる。
【0023】
図3Bは、第1のテーブル24の第2の構成例を示す表である。
【0024】
第1のテーブル24の構成は、例えば図3Bに例示するように、1つのモータにつき、その性能を示す情報が複数規定された構成であってもよい。図3Bによれば、例えばモータCについて、連続定格電流が40A、連続トルクが4Nm(ニュートンメートル)、最大トルクが15Nm、そして最大回転数が5000rpm(回転毎分)であることが分かる。
【0025】
続いて、第2のテーブル26について説明する。第2のテーブル26は、複数のアンプと、その各々が駆動可能なモータの性能を示す情報と、が対応付いて規定されたテーブルである。例えば、第1のテーブル24に、モータの性能を示す情報として連続定格電流の値が規定されるとする。この場合、第2のテーブル26には、駆動可能なモータの性能を示す情報として連続定格電流の値が規定される。
【0026】
図4は、第2のテーブル26の構成例を示す表である。
【0027】
図4に、駆動可能なモータの性能を示す情報として連続定格電流の値が規定された第2のテーブル26を例示する。この第2のテーブル26の構成では、アンプA~Fの各々の名称あるいは管理番号を示すアンプ識別情報が左段に規定され、各アンプA~Fに対応する連続定格電流の値が右段に規定されている。
【0028】
図4によれば、例えば単軸式のアンプAについて、供給可能な連続定格電流が20Aであることが分かる。また、例えば2つのモータを同時に駆動可能な多軸式のアンプBについて、2つの軸の両方の連続定格電流が20Aであることが分かる。
【0029】
続いて、第3のテーブル28について説明する。第3のテーブル28は、複数のモータならびに複数のアンプと、その各々の機能規格情報と、が規定されたテーブルである。
【0030】
ここで、「機能規格情報」について説明する。機能規格情報は、モータおよびアンプの補助機能および準拠規格の少なくとも一方を示す情報である。補助機能とは、いわゆるオプション機能のことであって、アンプを使用するオペレータにとっての便宜を図るための機能の総称である。
【0031】
補助機能としては、本実施の形態の中でその全てを列挙することはしないが、代表的な例をいくつか挙げるならば、故障検知、予知保全、省電力機能、高機能および安全機能が該当する。故障検知は、より細分化すると、地絡電流検出機能、ファンモータ回転検出機能、ブレーキチェック機能、温度監視機能等がある。予知保全は、より細分化すると、動作時間監視機能、モータ絶縁抵抗測定機能、電解コンデンサの容量チェック機能等がある。また、安全機能は、より細分化すると、メカブレーキ操作機能、電気信号の2重監視機能等がある。
【0032】
本実施の形態で言う高機能は、使いやすさ、モータの出力アップ、環境への影響に関わる機能の総称である。高機能は、より細分化すると、省配線対応機能、高調波流出電流対策機能、DCリンク電圧昇圧機能や、いわゆるPWM(Pulse Width Modulation)制御における周波数設定機能等がある。
【0033】
また、準拠規格とは、モータおよびアンプが準拠した規格のことである。ここで言う「規格」とは、国際的に、または国毎あるいは地域毎に定められた規格のことである。その代表的な例としては、国際電気標準会議(IEC)が定める標準規格や日本産業規格(JIS規格)等が該当する。
【0034】
図5は、第3のテーブル28の構成例を示す表である。
【0035】
図5に例示した第3のテーブル28の構成では、識別情報(モータ識別情報およびアンプ識別情報)が左段に規定され、各モータA~Fおよび各アンプA~Fの機能規格情報に含まれる補助機能および準拠規格を示す情報が右段側に規定されている。この第3のテーブル28によれば、例えばモータBは「ブレーキチェック」を、アンプAは「モータ絶縁抵抗測定」をそれぞれ補助機能として備えており、モータAやアンプBは補助機能を備えていないことが分かる。また、アンプAおよびアンプBはいずれも「JIS規格」に準拠したものであることが分かる。
【0036】
続いて、第4のテーブル30について説明する。第4のテーブル30は、機能規格情報と、機能規格情報を説明する文章および図面(以下、単に「説明文等」)と、が対応付いて規定されたテーブルである。
【0037】
第4のテーブル30は、それは例えば第3のテーブル28と同様に左段と右段とを有するテーブルであって、機能規格情報の名称が左段に規定され、各機能規格情報に対応する説明文等が右段に規定される。説明文等は、それは例えば機能規格情報が示す補助機能の使用方法を簡単もしくは詳細に説明するもの、あるいは、規格を批准した国の名称等を説明するものである。
【0038】
選定テーブル22の構成例は、以上である。なお、選定テーブル22の構成は、モータとその性能との対応関係、モータの性能とアンプとの対応関係、およびモータならびにアンプとその機能規格情報との対応関係を参照可能であれば、図2図5に例示した構成に限定されない。
【0039】
図1に戻り、続いて演算部18について説明する。演算部18は、情報を演算により処理するものである。演算部18は、それは例えばCPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等のハードウェアにより構成される。
【0040】
また、本実施の形態の演算部18は、モータ選定部32と、アンプ選定部34と、機能規格情報取得部36と、出力部38と、を備える。これらの各部は、演算部18が前述の選定プログラム20を読み取って実行することにより実現される。
【0041】
モータ選定部32は、オペレータが操作部14を介して選定装置10(演算部18)に選定情報を入力すると、記憶部16を参照することにより、入力された選定情報に基づいてモータを選定するものである。
【0042】
ここで、「選定情報」について説明する。選定情報は、モータの性能に関する条件を少なくとも含む情報である。モータの性能に関する条件とは、前述の連続定格電流等について指定される値、または値の範囲である。
【0043】
モータ選定部32は、記憶部16の第1のテーブル24を参照することにより、選定情報の条件を満たすモータを容易に選定することができる。ここで、条件を満たすモータが複数見つかった場合、モータ選定部32は条件を満たす複数のモータを全て選定(リストアップ)する。
【0044】
アンプ選定部34は、オペレータが操作部14を介して選定装置10(演算部18)に選定情報を入力すると、記憶部16を参照することにより、入力された選定情報の条件を満たすモータを駆動可能なアンプを選定するものである。
【0045】
アンプ選定部34は、記憶部16の第2のテーブル26を参照することにより、選定情報の条件を満たすモータを駆動可能なアンプを容易に選定することができる。ここで、条件を満たすモータを駆動可能なアンプが複数見つかった場合、アンプ選定部34は、見つかった複数のアンプを全て選定(リストアップ)する。
【0046】
機能規格情報取得部36は、モータおよびアンプが選定されると、記憶部16を参照することにより、選定されたモータおよび選定されたアンプに対応した機能規格情報を取得するものである。
【0047】
機能規格情報取得部36は、記憶部16の第3のテーブル28を参照することにより、選定されたモータおよび選定されたアンプに対応する機能規格情報を容易に取得することができる。ここで、複数のモータが選定されていた場合、機能規格情報取得部36は、その複数の選定されたモータの各々について機能規格情報を取得する。複数のアンプが選定されていた場合も同様であり、機能規格情報取得部36は、その複数の選定されたアンプの各々について機能規格情報を取得する。また、選定されたモータおよび選定されたアンプが複数の補助機能あるいは準処規格に対応している場合、機能規格情報取得部36は、選定されたモータおよび選定されたアンプに対応する複数の補助機能あるいは準処規格を全て取得する。さらに、機能規格情報取得部36は、第4のテーブル30を参照することにより機能規格情報に対応する説明文等を取得できる場合には、その説明文等も取得する。
【0048】
出力部38は、モータ選定部32が選定したモータ(モータのリスト)、アンプ選定部34が選定したアンプ(アンプのリスト)、および機能規格情報取得部36が取得した機能規格情報ならびに説明文等を、選定結果として表示部12に出力するものである。
【0049】
以上が、本実施の形態の選定装置10の構成例である。次に、以上の選定装置10が実行する選定方法について説明する。
【0050】
図6は、実施の形態の選定方法の流れを例示するフローチャートである。
【0051】
本実施の形態の選定方法は、前述の通り、モータの性能に関する条件を含む選定情報に基づいてモータおよび該モータを駆動可能なアンプを選定する方法である。選定方法は、図6に例示したように、記憶ステップ(S1)と、入力ステップ(S2)と、モータ選定ステップ(S3)と、アンプ選定ステップ(S4)と、機能規格情報取得ステップ(S5)と、表示ステップ(S6)と、を含む。
【0052】
記憶ステップは、複数のモータの各々についてモータの性能を記憶すると共に、複数のモータならびに複数のアンプの各々について、対応する機能規格情報、およびモータの性能に対応するアンプを記憶するステップである。なお、記憶ステップでは、機能規格情報を説明する説明文等をさらに記憶してもよい。これらの情報は、本実施の形態では選定テーブル22を構成する情報として、記憶部16に記憶される。
【0053】
入力ステップは、オペレータが選定情報を入力するステップである。この入力は、操作部14を介して、選定装置10(演算部18)に対して行われる操作である。選定情報には、前述の通り、モータの性能に関してオペレータが指定する条件が含まれる。
【0054】
以下では例として、オペレータが選定情報の条件として「連続定格電流:20A」を指定したものとして説明を続ける。
【0055】
モータ選定ステップは、記憶ステップで記憶した情報に基づくことにより、入力ステップで入力された選定情報の条件を満たすモータを選定するステップである。モータ選定ステップは、モータ選定部32により実行される。モータ選定部32は、第1のテーブル24を参照することにより、モータを容易に選定する。
【0056】
例えば、選定テーブル22の第1のテーブル24に規定された情報が図3Aの通りであるとする。この場合、モータ選定部32は、入力された条件「連続定格電流:20A」を満たすモータであるモータAおよびモータBを選定する。
【0057】
アンプ選定ステップは、記憶ステップで記憶した情報に基づくことにより、入力ステップで入力された選定情報の条件を満たすモータを駆動可能なアンプを選定するステップである。アンプ選定ステップは、アンプ選定部34により実行される。アンプ選定部34は、第2のテーブル26を参照することにより、アンプを容易に選定する。
【0058】
例えば、選定テーブル22の第2のテーブル26に規定された情報が図4の通りであるとする。この場合、アンプ選定部34は、入力された条件「連続定格電流:20A」を満たすモータ(モータAおよびモータB)を駆動可能なアンプAおよびアンプBを選定する。
【0059】
なお、アンプ選定ステップは、図6に例示したフローチャートではモータ選定ステップの後に開始されているが、モータ選定ステップよりも先に、または並行して行われてもよい。
【0060】
機能規格情報取得ステップは、記憶ステップで記憶した情報に基づくことにより、選定されたモータおよび選定されたアンプに対応した機能規格情報を取得するステップである。機能規格情報取得ステップは、機能規格情報取得部36により実行される。機能規格情報取得部36は、第3のテーブル28を参照することにより、機能規格情報を容易に取得することができる。
【0061】
例えば、選定テーブル22の第3のテーブル28に規定された情報が図5の通りであるとする。この場合、機能規格情報取得部36は、モータ選定ステップで選定されたモータAについては「補助機能:-(なし)」「準拠規格:JIS規格」を取得する。同様に、モータ選定ステップで選定されたモータBについては「補助機能:ブレーキチェック」「準拠規格:JIS規格」を取得する。また、アンプ選定ステップで選定されたアンプAについては「補助機能:モータ絶縁抵抗測定機能」「準拠規格:JIS規格」を取得する。同様に、アンプ選定ステップで選定されたアンプBについては「補助機能:-(なし)」「準拠規格:JIS規格」を取得する。
【0062】
また、本ステップでは、機能規格情報と、該機能規格情報を説明する説明文等との対応関係を記憶ステップで記憶していた場合であって、取得された機能規格情報を説明する説明文等を該対応関係に基づいて取得できるときは、該説明文等をさらに取得する。
【0063】
なお、本ステップでは、機能規格情報に補助機能と準拠規格との一方のみが含まれる場合には、その一方のみを取得すればよい。
【0064】
また、本ステップは、機能規格情報が補助機能と準拠規格との両方を含む場合に、補助機能と準拠規格とのいずれか一方のみを取得するステップであってもよい。このとき、補助機能と準拠規格とのどちらを本ステップで取得するかについて、オペレータに予め選択させるようにしてもよい。
【0065】
表示ステップは、モータ選定ステップで選定されたモータ、アンプ選定ステップで選定されたアンプ、および機能規格情報取得ステップで取得された機能規格情報ならびに説明文等を表示するステップである。本ステップは出力部38により実行され、選定されたモータ、選定されたアンプ、および取得された機能規格情報ならびに説明文等は表示部12に表示される。
【0066】
表示ステップが実行されることにより、オペレータは、自身が所望する性能を有するモータ、該モータを駆動可能なアンプ、および該モータおよび該アンプの機能規格情報を容易に把握することができる。オペレータは、表示されたモータが複数ある場合や、アンプが複数ある場合には、表示された機能規格情報を参考にしつつ、使用するモータおよびアンプを選択することができる。
【0067】
また、表示ステップでは、機能規格情報取得ステップにて説明文等を取得していた場合には、該説明文等がさらに表示される。これにより、オペレータは、例えば補助機能の使用方法を知らなかったり、規格の概要を知らなかったりした場合であっても、それらを容易に把握することができる。
【0068】
以上が、本実施の形態の選定装置10が実行する選定方法の構成例である。以上の通り、本実施の形態によれば、補助機能および準拠規格を考慮しつつモータおよびアンプを選択することがオペレータにとって容易な選定装置10および選定方法が提供される。
【0069】
[変形例]
以上、本発明の一例として実施の形態が説明された。実施の形態には、多様な変更または改良を加えることが可能である。また、その様な変更または改良を加えた形態が本発明の技術的範囲に含まれ得ることは、請求の範囲の記載から明らかである。
【0070】
(変形例1)
選定情報は、機能規格情報をさらに含んでもよい。その場合に、モータ選定部32は、選定情報を満たすモータ、すなわち指定された性能に関する条件を満たし且つ指定された機能規格情報に対応したモータを選定してもよい。また、アンプ選定部34は、選定情報を満たすモータを駆動可能なアンプであって機能規格情報に対応したアンプを選定してもよい。これにより、オペレータは、所望する補助機能および準処規格に対応したアンプを容易に選定結果として得ることができる。
【0071】
なお、本変形例において、モータの機能規格情報とアンプの機能規格情報とのうちの前者が選定情報に含まれていなかった場合、モータ選定部32は、実施の形態と同様に、選定情報の性能に関する条件を満たすモータを選定すればよい。
【0072】
表示部12には、実施の形態と同様に、選定されたモータ、選定されたアンプ、取得(指定)された機能規格情報および説明文等を選定結果として表示すればよい。ただし、本変形例の場合、機能規格情報については、選定情報に含ませた時点でオペレータが既に把握しているはずの事項であることから、表示しなくてもよい。
【0073】
[実施の形態から得られる発明]
上記実施の形態および変形例から把握しうる発明について、以下に記載する。
【0074】
<第1の発明>
モータの性能に関する条件を含む選定情報をオペレータが入力すると、前記選定情報に基づいて前記モータおよびアンプを選定する選定装置(10)であって、複数の前記モータの各々について前記モータの性能を記憶すると共に、複数の前記モータならびに複数の前記アンプの各々について、対応する補助機能と準拠規格との少なくとも一方を示す機能規格情報、および前記モータの性能に対応する前記アンプを記憶した記憶部(16)と、前記オペレータが前記選定情報を入力する入力部(14)と、前記記憶部(16)を参照することにより、前記条件を満たす前記モータを選定するモータ選定部(32)と、前記記憶部(16)を参照することにより、前記条件を満たす前記モータを駆動可能な前記アンプを選定するアンプ選定部(34)と、前記記憶部(16)を参照することにより、選定された前記モータおよび選定された前記アンプに対応した前記機能規格情報を取得する機能規格情報取得部(36)と、選定された前記モータ、選定された前記アンプ、および取得された前記機能規格情報を表示する表示部(12)と、を備える。
【0075】
これにより、アンプの補助機能および準拠規格を考慮しつつアンプを選択することがオペレータにとって容易な選定装置(10)が提供される。
【0076】
前記選定情報は、前記モータの前記機能規格情報をさらに含み、前記モータ選定部(32)は、前記条件を満たす前記モータであって前記選定情報の前記機能規格情報に対応した前記モータを選定してもよい。これにより、オペレータは、所望する補助機能および準処規格に対応したモータを容易に選定結果として得ることができる。
【0077】
前記選定情報は、前記アンプの前記機能規格情報をさらに含み、前記アンプ選定部(34)は、前記条件を満たす前記モータを駆動可能な前記アンプであって前記選定情報の前記機能規格情報に対応した前記アンプを選定してもよい。これにより、オペレータは、所望する補助機能および準処規格に対応したアンプを容易に選定結果として得ることができる。
【0078】
前記記憶部(16)は、前記機能規格情報を説明する文章および図面をさらに記憶し、前記表示部(12)は、表示する前記機能規格情報に対応する前記文章および前記図面をさらに表示してもよい。これにより、オペレータは、例えば補助機能の使用方法を知らなかったり、規格の概要を知らなかったりした場合であっても、それらを容易に把握することができる。
【0079】
前記補助機能は、前記モータおよび前記アンプに対する故障検知、予知保全、省電力機能、高機能および安全機能のうちの少なくとも1つを含んでもよい。これにより、オペレータは、故障検知、予知保全、省電力機能、高機能および安全機能のうちの少なくとも1つについて、アンプが補助機能として備えているか否かを容易に把握することができる。
【0080】
<第2の発明>
モータの性能に関する条件、および前記モータならびにアンプの補助機能と準拠規格との少なくとも一方を示す機能規格情報を含む選定情報をオペレータが入力すると、前記選定情報に基づいて前記モータおよび前記アンプを選定する選定装置(10)であって、複数の前記モータの各々について前記モータの性能を記憶すると共に、複数の前記モータならびに複数の前記アンプの各々について、対応する前記機能規格情報、および前記モータの性能に対応する前記アンプを記憶した記憶部(16)と、前記オペレータが前記選定情報を入力する入力部(14)と、前記記憶部(16)を参照することにより、前記選定情報を満たす前記モータを選定するモータ選定部(32)と、前記記憶部(16)を参照することにより、前記選定情報を満たす前記モータを駆動可能な前記アンプであって前記機能規格情報に対応する前記アンプを選定するアンプ選定部(34)と、選定された前記モータおよび選定された前記アンプを表示する表示部(12)と、を備える。
【0081】
これにより、アンプの補助機能および準拠規格を考慮しつつアンプを選択することがオペレータにとって容易な選定装置(10)が提供される。
【0082】
<第3の発明>
モータの性能に関する条件を含む選定情報に基づいて前記モータおよびアンプを選定する選定方法であって、複数の前記モータの各々について前記モータの性能を記憶すると共に、複数の前記モータならびに複数の前記アンプの各々について、対応する補助機能と準拠規格との少なくとも一方を示す機能規格情報、および前記モータの性能に対応する前記アンプを記憶する記憶ステップと、オペレータが前記選定情報を入力する入力ステップと、前記記憶ステップで記憶した情報に基づくことにより、前記条件を満たす前記モータを選定するモータ選定ステップと、前記記憶ステップで記憶した情報に基づくことにより、前記条件を満たす前記モータを駆動可能な前記アンプを選定するアンプ選定ステップと、前記記憶ステップで記憶した情報に基づくことにより、選定された前記モータおよび選定された前記アンプに対応した前記機能規格情報を取得する機能規格情報取得ステップと、選定された前記モータ、選定された前記アンプ、および取得された前記機能規格情報を表示する表示ステップと、を含む。
【0083】
これにより、アンプの補助機能および準拠規格を考慮しつつアンプを選択することがオペレータにとって容易な選定方法が提供される。
【0084】
前記選定情報は、前記モータの前記機能規格情報をさらに含み、前記モータ選定ステップでは、前記条件を満たす前記モータであって入力された前記機能規格情報に対応した前記モータを選定してもよい。これにより、オペレータは、所望する補助機能および準処規格に対応したモータを容易に選定結果として得ることができる。
【0085】
前記選定情報は、前記アンプの前記機能規格情報をさらに含み、前記アンプ選定ステップでは、前記条件を満たす前記モータを駆動可能な前記アンプであって入力された前記機能規格情報に対応した前記アンプを選定してもよい。これにより、オペレータは、所望する補助機能および準処規格に対応したアンプを容易に選定結果として得ることができる。
【0086】
前記記憶ステップでは、前記機能規格情報を説明する文章および図面をさらに記憶し、前記表示ステップでは、表示する前記機能規格情報に対応する前記文章および前記図面をさらに表示してもよい。これにより、オペレータは、例えば補助機能の使用方法を知らなかったり、規格の概要を知らなかったりした場合であっても、それらを容易に把握することができる。
【0087】
前記補助機能は、前記モータおよび前記アンプに対する故障検知、予知保全、省電力機能、高機能および安全機能のうちの少なくとも1つを含んでもよい。これにより、オペレータは、故障検知、予知保全、省電力機能、高機能および安全機能のうちの少なくとも1つについて、アンプが補助機能として備えているか否かを容易に把握することができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6