(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-04
(45)【発行日】2023-12-12
(54)【発明の名称】エアロゾル発生物品
(51)【国際特許分類】
A24D 3/04 20060101AFI20231205BHJP
A24D 3/17 20200101ALI20231205BHJP
【FI】
A24D3/04
A24D3/17
(21)【出願番号】P 2022525467
(86)(22)【出願日】2021-11-02
(86)【国際出願番号】 KR2021015674
(87)【国際公開番号】W WO2022103051
(87)【国際公開日】2022-05-19
【審査請求日】2022-04-28
(31)【優先権主張番号】10-2020-0149289
(32)【優先日】2020-11-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】519217032
【氏名又は名称】ケーティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】イ、ムン ポン
【審査官】川口 聖司
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/200693(WO,A1)
【文献】実開昭50-135799(JP,U)
【文献】国際公開第2020/001383(WO,A1)
【文献】国際公開第2020/211753(WO,A1)
【文献】特開昭60-141277(JP,A)
【文献】中国実用新案第210248360(CN,U)
【文献】中国実用新案第211353902(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24B 1/00-15/42
A24C 1/00- 5/60
A24D 1/00- 1/22
A24D 3/00- 3/18
A24F 19/00-25/02
A24F 40/00-47/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ラッパによって外周面が覆い包まれるタバコロッドと、
前記ラッパによって外周面が覆い包まれ、前記ラッパを横方向に支持する構造体、及び前記ラッパと前記構造体との間に形成される少なくとも1つのチャネルを備えたフィルタロッドと、
前記少なくとも1つのチャネルを通過するエアロゾルの気流を妨害する気流妨害部と、を含
み、
前記構造体は、縦軸(longitudin alaxis)から前記ラッパの内周面方向に延びる複数のプレートを含み、
前記気流妨害部は、前記複数のプレートのうち、少なくとも1つに垂直な方向に結合される複数の衝突体を含み、
前記複数の衝突体は、第2プレートに垂直な方向に結合し、第1プレートから所定の距離だけ離隔されて配置される第1衝突体と、前記第2プレートに垂直な方向に結合し、前記第1プレートに垂直な方向に結合される第2衝突体と、を含み、
前記第2衝突体の幅は、前記第1衝突体と前記第1プレートとの離隔間隔よりも広い、エアロゾル発生物品。
【請求項2】
前記構造体は、
前記ラッパの内周面に縦方向に接触する複数の支持面を含む、請求項1に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項3】
ラッパによって外周面が覆い包まれるタバコロッドと、
前記ラッパによって外周面が覆い包まれ、前記ラッパを横方向に支持する構造体、及び前記ラッパと前記構造体との間に形成される少なくとも1つのチャネルを備えたフィルタロッドと、
前記少なくとも1つのチャネルを通過するエアロゾルの気流を妨害する気流妨害部と、を含み、
前記構造体は、
前記ラッパの内周面に縦方向に沿って螺旋状に接触する少なくとも1つの支持面
と、
縦軸に沿って螺旋状に形成される螺旋板部材と、を含
み、
前記気流妨害部は、前記縦軸から所定の距離だけ離隔されて前記螺旋板部材を前記縦方向に貫通するように配置される少なくとも1つのロッド状の衝突体を含む、エアロゾル発生物品。
【請求項4】
前記気流妨害部は、
前記螺旋板部材に形成される複数のホールを含む、請求項
3に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項5】
前記螺旋板部材は、
縦方向に重畳される領域がない第1螺旋部、及び縦方向に重畳される領域がなく、第1螺旋部の縦断から延びる第2螺旋部を含み、
前記第1螺旋部に形成された複数のホールは、前記第2螺旋部に形成されたホールと縦方向に重畳されない、請求項
4に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項6】
前記ラッパは、
前記
フィルタロッドを覆い包む領域に外部成分が前記チャネルに流入される少なくとも1つの穿孔が配置される、請求項1に記載のエアロゾル発生物品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアロゾル発生物品に関する。
【背景技術】
【0002】
燃焼式シガレットまたは非燃焼式(加熱式)シガレットは、エアロゾルに含まれた特定成分をフィルタリングするか、エアロゾルを冷却させるためのフィルタロッドを含む。最近、フィルタロッドを構成する成分を変更するか、フィルタロッドの構造を変更することで、フィルタ性能を向上させるための研究が進行されている。
【0003】
喫煙時、燃焼式シガレットまたは加熱式シガレットは、エアロゾル発生時、多様な成分が発生するので、エアロゾル発生物品でそれに対する多様な成分の均質化が要求されている。これにより、フィルタロッドで前記フィルタリング及び冷却以外にも、エアロゾルの均質化を行うことができる研究が要求される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする技術的課題は、外力が加えられても、フィルタロッドの形状を保持することができるエアロゾル発生物品を提供することである。
【0005】
また、本発明が解決しようとする技術的課題は、エアロゾルを混合させることで、均質性を向上させうるエアロゾル発生物品を提供することである。
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、それらに限定されるものではなく、後述する課題の解決手段や実施形態から把握されうる目的や効果も含まれうる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の実施例によるエアロゾル発生物品は、ラッパによって外周面が覆い包まれるタバコロッド;前記ラッパによって外周面が覆い包まれ、前記ラッパを横方向に支持する構造体、及び前記ラッパと前記構造体との間に形成される少なくとも1つのチャネルを備えたフィルタロッド;及び、前記少なくとも1つのチャネルを通過するエアロゾルの気流を妨害する気流妨害部;を含む。
【0008】
前記構造体は、前記ラッパの内周面に縦方向に接触する複数の支持面を含むことができる。
【0009】
前記構造体は、縦軸から前記ラッパの内周面方向に延びる複数のプレートを含む。
【0010】
前記気流妨害部は、前記複数のプレートのうち、少なくとも1つに垂直な方向に結合される複数の衝突体を含む。
【0011】
前記複数の衝突体は、第2プレートに垂直な方向に結合し、第1プレートから所定の距離だけ離隔されて配置される第1衝突体;及び、前記第2プレートに垂直な方向に結合し、前記第1プレートに垂直な方向に結合される第2衝突体;を含む。
【0012】
前記第2衝突体の幅は、前記第1衝突体と前記第1プレートとの離隔間隔よりも広くなる。
【0013】
前記構造体は、前記ラッパの内周面に縦方向に沿って螺旋状に接触する少なくとも1つの支持面を含む。
【0014】
前記構造体は、前記縦軸に沿って螺旋状に形成される螺旋板部材を含む。
【0015】
前記気流妨害部は、前記螺旋板部材に形成される複数のホールを含む。
【0016】
前記螺旋板部材は、縦方向に重畳される領域がない第1螺旋部;及び縦方向に重畳される領域がなく、第1螺旋部の縦断から延びる第2螺旋部;を含み、前記第1螺旋部に形成された複数のホールは、前記第2螺旋部に形成されたホールと縦方向に重畳されない。
【0017】
前記気流妨害部は、前記中心軸から所定の距離だけ離隔されて前記螺旋板部材を前記縦方向に貫通するように配置される少なくとも1つの衝突体を含む。
【0018】
前記ラッパは、前記セグメントを覆い包む領域に外部成分が前記チャネルに流入される少なくとも1つの穿孔が配置されうる。
【発明の効果】
【0019】
本発明の実施例によれば、エアロゾル発生物品の保管及び使用時に形状の変形を最小化し、それにより、設計特性を保持することができる。結果として、設計時に意図された喫煙感をユーザに提供することができる。
【0020】
また、本発明の実施例によれば、エアロゾルがチャネルを移動するとき、渦流などによって混合されるので、エアロゾルの均質性が向上しうる。
【0021】
本発明の様々であり、かつ有益な長所と効果は、上述した内容に限定されず、本発明の具体的な実施形態を説明する過程でさらに容易に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】本発明の一実施例によるエアロゾル発生物品を説明するための図面である。
【
図2】本発明の第1実施例によるセグメントを含むフィルタロッドの斜視図である。
【
図3】本発明の第1実施例による第3セグメントの斜視図である。
【
図4】本発明の第1実施例による第3セグメントの正面図である。
【
図5】本発明の第1実施例による第3セグメントの側面図である。
【
図6】本発明の第1実施例による第3セグメントの上面図である。
【
図7】本発明の第2実施例による第3セグメントを含むフィルタロッドの斜視図である。
【
図8】本発明の第2実施例による第3セグメントの斜視図である。
【
図9】本発明の第2実施例による第3セグメントの側面図である。
【
図10A】本発明の第2実施例による第3セグメントの縦断に切断して見た図面である。
【
図10B】本発明の第2実施例による第3セグメントの縦断に切断して見た図面である。
【
図10C】本発明の第2実施例による第3セグメントの縦断に切断して見た図面である。
【
図11】本発明の第3実施例による第3セグメントの斜視図である。
【
図12】本発明の第3実施例による第3セグメントの正面図である。
【
図13】本発明の第3実施例による第3セグメントの側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明は、多様な変更を加え、多様な実施例を有することができるところ、特定の実施例を図面に例示して説明するものである。しかし、それは、本発明を特定の実施形態に対して限定しようとするものではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれる全ての変更、均等物ないし代替物を含むものであると理解されねばならない。
【0024】
第2、第1などのように序数を含む用語は、多様な構成要素を説明するのに使用されうるが、前記構成要素は、前記用語によって限定されない。前記用語は、1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的だけに使用される。例えば、本発明の権利範囲を外れずに、第2構成要素は、第1構成要素と名付けられ、同様に第1構成要素も、第2構成要素と名付けられる。「及び/または」という用語は、複数の関連して記載された項目の組合わせ、または、複数の関連して記載された項目のうち、いずれかの項目を含む。
【0025】
ある構成要素が他の構成要素に「連結されて」いるか、「接続されて」いると言及されたときには、その他の構成要素に直接連結されているか、または接続されているが、中間に他の構成要素が存在してもいると理解されねばならない。一方、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結されて」いるか、「直接接続されて」いると言及されたときには、中間に他の構成要素が存在していないと理解されねばならない。
【0026】
本出願で使用した用語は、ただ特定の実施例を説明するために使用されたものであり、本発明を限定しようとする意図ではない。単数の表現は、文脈上、明白に異なる意味ではない限り、複数の表現を含む。本出願において、「含む」または「有する」などの用語は、明細書上に記載された特徴、数、段階、動作、構成要素、部品、またはそれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするものであり、1つまたはそれ以上の他の特徴や数、段階、動作、構成要素、部品、またはそれらを組み合わせたものなどの存在または付加可能性を予め排除するものではないと理解されねばならない。
【0027】
取り立てて定義しない限り、技術的であるか、科学的な用語を含み、ここで使用される全ての用語は、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有している。通常使用される既定義のものと同じ用語は、関連技術の文脈上の意味と一致する意味を有すると解釈されねばならず、本出願で明白に定義しない限り、理想的であるか、過度に形式的な意味であると解釈されない。
【0028】
以下、添付図面を参照して実施例を詳細に説明するが、図面符号に関係なく、同一であるか、対応する構成要素は、同じ参照番号を付与し、それらについての重複説明は省略する。
【0029】
本発明の実施例によるエアロゾル発生物品は、シガレットを意味することができる。本発明の実施例によるエアロゾル発生物品は、一部が燃焼されることで、エアロゾルを発生させるシガレットでもある。また、本発明の実施例によるエアロゾル発生物品は、ヒータ組立体のような加熱源を通じて一部が加熱されることで、エアロゾルを発生させるシガレットでもある。
【0030】
図1は、本発明の一実施例によるエアロゾル発生物品を説明するための図面である。
【0031】
図1を参照すれば、エアロゾル発生物品は、タバコロッド100及びフィルタロッド200を含む。
【0032】
タバコロッド100は、エアロゾル生成物質を含む。例えば、エアロゾル生成物質は、グリセリン、プロピレングリコール、エチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール及びオレイルアルコールのうち、少なくとも1つを含んでもよいが、それらに限定されない。
【0033】
タバコロッド100は、風味剤、湿潤剤及び/または有機酸(organic acid)のような他の添加物質を含んでもよい。例えば、風味剤は、甘草、ショ糖、果糖シロップ、イソ甘味剤(isosweet)、ココア、ラベンダ、シナモン、カルダモン、セロリ、フェヌグリーク、カスカリラ、白檀、ベルガモット、ゼラニウム、蜂蜜エッセンス、ローズオイル、バニラ、レモンオイル、オレンジオイル、ミントオイル、桂皮、キャラウェイ、コニャック、ジャスミン、カモマイル、メントール、桂皮、イランイラン、サルビア、スペアミント、生姜、コリアンダー、またはコーヒーなどを含んでもよい。また、湿潤剤は、グリセリンまたはプロピレングリコールなどを含んでもよい。
【0034】
タバコロッド100には、メントールまたは保湿剤などの加香液がタバコロッド100に噴射されて添加されうる。
【0035】
タバコロッド100は、板状葉シート(reconstituent tobacco sheet)によって充填されうる。他の例として、タバコロッド100は、刻みタバコで充填されうる。ここで、刻みタバコは、板状葉シートを細かく切断することで生成されうる。さらに他の例として、タバコロッド100は、板状葉シートが細かく切られた複数のタバコストランドによって充填されうる。例えば、タバコロッド100は、複数のタバコストランドが互いに同じ方向(平行)に、またはランダムに合わせられて形成されうる。例えば、板状葉シートは、下記のような過程によって製造されうる。まず、タバコ原料を粉砕してエアロゾル生成物質(例えば、グリセリン、プロピレングリコールなど)、加香液、バインダ(例えば、グアガム、キサンタンガム、カルボキシメチルセルロース(CMC:carboxymethylcellulose)など)、水などが混合されたスラリーを作った後、スラリーを用いて板状葉シートを形成する。スラリーを作るとき、天然パルプまたは、セルロースが添加され、1個以上のバインダが混合されて使用されうる。一方、乾燥された板状葉シートを切り刻んだり細切れにしたりすることにより、タバコストランドが生成されうる。
【0036】
タバコ原料は、タバコ葉片、タバコ茎、及び/またはタバコ処理中に生じたタバコ微粉でもある。また、板状葉シートには、木材セルロース繊維のような他の添加剤が含有されてもよい。スラリーには、エアロゾル生成物質が5%~40%が添加され、板状葉シートには、エアロゾル生成物質が2%~35%が残留される。望ましくは、板状葉シートには、エアロゾル生成物質が5%~30%が残留されうる。
【0037】
タバコロッド100は、熱伝導物質によって取り囲まれる。例えば、熱伝導物質は、アルミニウム箔のような金属箔でもあるが、それに限定されるものではない。タバコロッド100を取り囲む熱伝導物質は、タバコロッド100に伝達される熱を均一に分散させ、タバコロッド100に加えられる熱伝導率を向上させ、それにより、タバコロッド100から生成されるエアロゾルの風味が向上しうる。
【0038】
フィルタロッド200は、タバコロッド100と隣接して下流方向に配置されうる。ここで、下流方向は、エアロゾル発生物品を吸煙するユーザの口部から近くなる方向を意味する。例えば、上流方向は、エアロゾル発生物品を吸煙するユーザの口部から遠くなる方向を意味しうる。
【0039】
フィルタロッド200は、複数のセグメントを含む。複数のセグメントは、縦方向によって順次に配置されうる。ここで、縦方向は、エアロゾル発生物品の長手方向を意味する。
【0040】
一実施例によれば、複数のセグメントのうち、1つは、第1セグメント210でもある。第1セグメント210は、酢酸セルロースフェルタでもある。例えば、第1セグメント210は、内部に中空を含むチューブ状の構造物でもある。すなわち、第1セグメント210は、第1直径を有する中空を含み、中空は、エアロゾルが通過するチャネルの役割を遂行することができる。第1セグメント210の長さは、4mm~30mmの範囲内で適切な長さが採用されるが、それに限定されない。望ましくは、第1セグメント210の長さは、10mmにもなるが、それに限定されない。第1セグメント210に含まれた中空(チャネル)の直径は、3mm~4.5mmの範囲内で適切な直径が採用されるが、それに限定されない。
【0041】
一方、第1セグメント210には、揮発性香味成分を含んでもよい。第1セグメント210には、揮発性香味成分が液状形態に塗布されうる。ここで、揮発性香味成分は、メントールでもあるが、それに制限されない。
【0042】
一実施例によれば、第1セグメント210は、フィルタロッド200に含まれない。すなわち、フィルタロッド200は、第1セグメント210を含まず、第2セグメント220及び第3セグメント230のみを含む。
【0043】
複数のセグメントのうち1つは、エアロゾルの特定成分を濾過することができる第2セグメント220でもある。第2セグメント220は、酢酸セルロースフェルタでもある。第2セグメント220の長さは、4mm~20mmの範囲内で適切に採用されうる。例えば、第2セグメント220の長さは、約12mmにもなるが、それに限定されない。
【0044】
第2セグメント220を作製する過程で、第2セグメント220に加香液を噴射することで、香味が発生されるようにも作製される。または、加香液が塗布された別途の繊維を第2セグメント220の内部に挿入することができる。タバコロッド100で生成されたエアロゾルは、第1セグメント210を通過することで冷却され、冷却されたエアロゾルが第2セグメント220を介してユーザに伝達される。したがって、第2セグメント220に加香要素が添加される場合、ユーザに伝達される香味の持続性が増進される効果が発生しうる。
【0045】
複数のセグメントのうち、いずれか1つは、第3セグメント230でもある。一実施例によれば、第3セグメント230は、タバコロッド100が燃焼されるか、ヒータを介してタバコロッド100が加熱されることにより生成されたエアロゾルを冷却させうる。したがって、ユーザは、適当な温度に冷却されたエアロゾルを吸い込むことができる。一実施例によれば、第3セグメント230は、フィルタロッド200に含まれたセグメントを覆い包むラッパ300を支持することができる。したがって、ユーザは、エアロゾルの吸入時、エアロゾル発生物品の環状を最大限保持した状態で、エアロゾルを吸い込むことができる。一実施例によれば、第3セグメント230は、エアロゾル気流を混合させうる。したがって、ユーザは、均質化されたエアロゾルを吸い込むことができる。第3セグメント230は、構造体及びチャネルを含む。第3セグメント230は、気流妨害部を含んでもよい。
【0046】
構造体は、ラッパ300を横方向に支持することができる。構造体は、複数でもある。チャネルは、エアロゾルがラッパ300と構造体との間に形成されうる。チャネルは、1つで形成されるか、複数で形成されうる。
【0047】
一実施例によれば、構造体は、ラッパ300の内周面に縦方向に接触する複数の支持面を含む。ここで、縦方向は、エアロゾル発生装置の長手方向を意味することができる。
【0048】
構造体は、縦軸からラッパの内周面方向に延びる複数のプレートを含む。この際、チャネルは、複数のプレート間に形成可能なので、複数でもある。複数のプレートは、互いに隣接した2枚のプレートが形成する角度が180/nでもある。この際、nは、正の整数でもある。例えば、複数のプレートは、第1プレート、第2プレート、第3プレート及び第4プレートを含む。第2プレートは、第1プレートに垂直に配置されうる。第3プレートは、中心軸を基準に第1プレートに対向して水平方向に配置されうる。第4プレートは、中心軸を基準に第2プレートに対向して水平方向に配置されうる。その場合、各プレート間にチャネルが形成され、第3セグメント230は、4個のチャネルを含む。
【0049】
気流妨害部は、複数のプレートのうち、少なくとも1つに垂直な方向に結合されうる複数の衝突体を含む。複数の衝突体は、第1衝突体及び第2衝突体を含む。第1衝突体は、第2プレートに垂直な方向に結合し、第1プレートから所定の距離だけ離隔れて配置されうる。第2衝突体は、第2プレートに垂直な方向に結合し、第1プレートに垂直な方向に結合されうる。第2衝突体の幅は、第1衝突体と第1プレートとの間に形成された所定の間隔よりも広くなる。
【0050】
一実施例によれば、構造体は、ラッパ300の内周面に縦方向に沿って螺旋状に接触する少なくとも1つの支持面を含む。この際、第3セグメント230は、縦軸を基準にエアロゾルの渦流を形成するチャネルを含んでもよい。
【0051】
図7ないし
図13を参照して後述するように、構造体は、縦方向の中心軸(longitudin al axis)に沿って螺旋状に形成される螺旋板部材を含む。この際、構造体は、縦軸に沿って形成される中空を含む。中空に沿ってエアロゾルの気流が形成されうる。他の例として、構造体は、縦軸に沿う中心部が密閉されうる。
【0052】
気流妨害部は、少なくとも1つの衝突体を含む。一実施例によれば、少なくとも1つの衝突体は、縦軸から所定の距離だけ離隔されて螺旋板部材を縦方向に貫通することができる。他の実施例として、気流妨害部は、少なくとも1つの衝突体は、螺旋板部材に形成される複数のホールを含む。螺旋板部材は、縦方向に重畳される領域がない第1螺旋部及び縦方向に重畳される領域がなく、第1螺旋部の縦断から延びる第2螺旋部を含み、この際、第1螺旋部に形成された複数のホールは、第2螺旋部に形成されたホールと縦方向に重畳されない。
【0053】
ラッパ300は、タバコロッド100及びフィルタロッド200を包装する。ラッパ300は、タバコロッド100及びフィルタロッド200の外周面を覆い包む。一実施例によれば、タバコロッド100及びフィルタロッド200は、1枚のラッパ300によって包装されうる。他の実施例として、タバコロッド100及びフィルタロッド200は、2枚以上のラッパ300によって重畳して包装されうる。具体的に、第1ラッパによってタバコロッド100が包装され、第2ラッパによってフィルタロッド200が包装されうる。第1ラッパによって包装されたタバコロッド100と第2ラッパによって包装されたフィルタロッド200は、第3ラッパによって再包装されうる。他の実施例として、フィルタロッド200に含まれた複数のセグメントそれぞれは、互いに異なるラッパ300によって包装されうる。具体的に、第3-1ラッパによって第1セグメント210が包装され、第3-2ラッパによって第2セグメント220が包装され、第3-3ラッパによって第3セグメント230が包装されうる。それぞれのラッパ300によって包装された複数のセグメントと第1ラッパによって包装されたタバコロッド100は、1枚のラッパ300によって再包装されうる。
【0054】
ラッパ300は、フィルタロッド200に含まれたいずれか1つのセグメントを覆い包む領域に少なくとも1つの穿孔(ventilation hole)を含む。例えば、ラッパは、前述した第3セグメント230に対応する領域に少なくとも1つの穿孔が配置されうる。ラッパ300は、巻紙を意味する。穿孔を介してエアロゾル発生物品の外部成分(例えば、空気)がチャネルに流入されうる。穿孔を介してチャネル内の成分がチャネル外部に流出されうる。
【0055】
図2は、本発明の第1実施例によるセグメントを含むフィルタロッドの斜視図である。
【0056】
図2を参照すれば、本発明の実施例によるフィルタロッドは、第1ないし第3セグメント210ないし230を含む。
【0057】
一実施例によれば、
図2に図示されたように、第1セグメント210、第3セグメント230及び第2セグメント220の順序で下流方向から上流方向に配置されうる。他の実施例によれば、第1セグメント210、第2セグメント220及び第3セグメント230の順序で下流方向から上流方向に配置されうる。他の実施例によれば、第3セグメント230、第1セグメント210及び第2セグメント220の順序で下流方向から上流方向に配置されうる。すなわち、フィルタロッドを上段、中段、下段に区分する場合、第3セグメント230は、上段、中段、及び下段のうち、いずれか1つに配置されうる。
【0058】
第1ないし第3セグメント230を含むフィルタロッドは、ラッパ300によって包装されうる。すなわち、ラッパ300は、第1ないし第3セグメント230を含むフィルタロッドの外周面を覆い包む。ラッパ300が第3セグメント230の外周面を覆い包むことにより、第3セグメント230に含まれた構造体とフィルタロッドとの間に複数のチャネルが形成されうる。
【0059】
図3は、本発明の第1実施例による第3セグメントの斜視図である。
図4は、本発明の第1実施例による第3セグメントの正面図である。
図5は、本発明の第1実施例による第3セグメントの側面図である。
図6は、本発明の第1実施例による第3セグメントの上面図である。
【0060】
本発明の第1実施例による第3セグメント230は、構造体を含む。ラッパは、第3セグメント230、すなわち、構造体を覆い包む。ラッパ300が構造体を覆い包むことにより、第3セグメント230は、構造体とラッパ300を介して形成される複数のチャネルを含むことができる。
【0061】
構造体232は、ラッパ300の内周面に縦方向に接触する複数の支持面234を含む。
図3ないし
図6を参照すれば、構造体232は、ラッパ300と接触する4個の支持面234を含む。4個の支持面234は、縦方向にあるエアロゾル発生装置の長手方向に形成されうる。4個の支持面234は、中心軸cを基準に対称になる。第1支持面234-1は、第3支持面234-3と、中心軸cを基準に互いに対称になる。第2支持面234-2は、第4支持面234-4と、中心軸cを基準に互いに対称になる。第3セグメント230の外周面を覆い包むラッパ300に横方向に力が加えられても、互いに対称になる支持面234を介して力を相殺させうるので、フィルタロッドの形状を保持することができる。構造体232は、2個の支持面234を有することができるが、支持力を高めるためには、3個以上の支持面234を含むことが望ましい。実施例によれば、偶数個の支持面234を含み、対をなす支持面234が中心軸cを基準に対称になることが望ましい。
【0062】
構造体232は、縦軸cからラッパ300の内周面方向に延びる複数のプレート232-1ないし232-4を含む。複数のプレート232-1ないし232-4は、それぞれ複数の支持面234に対応する。すなわち、複数のプレート232-1ないし232-4は、それぞれ1つの支持面234を含む。複数のプレート232-1ないし232-4が縦軸cからラッパ300の内周面方向に延びることにより、ラッパの横方向に加えられる力が支持面234を介して中心軸cに伝達されうる。中心軸cに伝達された力が互いに相殺されることにより、フィルタロッドの形状を保持することができる。
【0063】
複数のプレート232-1ないし232-4は、互いに隣接した2枚のプレートが所定の角度を形成することができる。この際、2枚のプレートが形成する所定の角度は、互いに同一である。2枚のプレートが形成する所定の角度を互いに同一にすることで、ラッパの横方向に加えられる力を効率よく相殺させうる。一実施例によれば、複数のプレート232-1ないし232-4は、互いに隣接した2枚のプレートの形成する角度が360/mである。この際、mは、2以上の正の整数でもある。一実施例によれば、複数のプレート232-1ないし232-4は、互いに隣接した2枚のプレートの形成する角度が180/nでもある。この際、nは、正の整数でもある。一方、一実施例によれば、複数のプレートは、一体に形成されうる。他の例として、複数のプレート232-1ないし232-4は、それぞれが形成された後、互いに結合されうる。他の例として、互いに水平方向に配置されるプレートが一体に形成された後、互いに結合されうる。
【0064】
一方、複数のプレートは、第3セグメント230の前端と後端とに連結された他のセグメントやタバコロッドなどを縦方向に支持することができる。複数のプレートは、第3セグメント230の前端と後端に対して他の支持面を提供するので、エアロゾル発生装置の縦方向に加えられる力に抵抗して形状を保持することができる。
【0065】
図3ないし
図6を参照すれば、複数のプレートは、4枚のプレートを含む。複数のプレートは、第1プレート232-1、第2プレート232-2、第3プレート232-3及び第4プレート232-4を含む。第1プレート232-1は、中心軸cからラッパ300の内周面方向に延び、第1支持面234を通じてラッパ300を支持する。第2プレート232-2は、中心軸cからラッパ300の内周面方向に延び、第1プレート232-1に垂直に配置されうる。第2プレート232-2は、第2支持面234を通じてラッパ300を支持する。第3プレート232-3は、中心軸cからラッパ300の内周面方向に延び、中心軸cを基準に第1プレート232-1に対向して水平方向に配置されうる。第3プレート232-3は、中心軸cを基準に第1支持面234に対称になる第3支持面234を通じてラッパ300を支持することができる。第4プレート232-4は、中心軸cからラッパ300の内周面方向に延び、中心軸cを基準に第2プレート232-2に対向して水平方向に配置されうる。第4プレート232-4は、中心軸cを基準に第2支持面234に対称になる第4支持面234を通じてラッパ300を支持することができる。第1プレート232-1は、隣接した第2プレート232-2及び第4プレート232-4と、互いに90°の角度を形成する。第3プレート232-3は、隣接した第2プレート232-2及び第4プレート232-4と、互いに90°の角度を形成することができる。
【0066】
気流妨害部238は、構造体232に配置されうる。気流妨害部238は、複数のプレートのうち、少なくとも1つに垂直な方向に結合されうる複数の衝突体を含む。複数の衝突体は、第1衝突体238-1及び第2衝突体238-2を含むことができる。
【0067】
第1衝突体238-1、238-3と第2衝突体238-2は、縦方向に沿って順次に配置されうる。すなわち、第1衝突体238-1、238-3が連続して配置されるか、第2衝突体238-2が連続して配置されない。
図3ないし
図6を参照すれば、下流方向と上流方向のそれぞれに第1衝突体238-1、238-3が配置され、下流方向と上流方向に配置された第1衝突体238-1、238-3の間に第2衝突体238-2が配置されうる。下流方向に配置された第1衝突体238-1、第2衝突体238-2、上流方向に配置された第1衝突体238-3は、縦方向に沿って順次に配置されうる。
【0068】
第1衝突体238-1、238-3と第2衝突体238-2は、互いに離隔されて配置されうる。
図3ないし
図6を参照すれば、下流方向に配置された第1衝突体238-1と第2衝突体238-2は、第1距離d1ほど離隔されて配置されうる。第2衝突体238-2と上流方向に配置された第1衝突体238-3は、第1距離d1ほど離隔されて配置されうる。但し、それは例示的なものであって、第1衝突体238-1と第2衝突体238-2との距離は、当該技術分野で通常の知識を有する者によって変更可能である。例えば、下流方向に配置された第1衝突体238-1と第2衝突体238-2との距離は、第2衝突体238-2と上流方向に配置された第1衝突体238-3との距離と互いに異なってもいる。
【0069】
第1衝突体238-1は、第2プレート232-2に垂直な方向に結合することができる。
図3ないし
図6を参照すれば、下流方向の第1衝突体238-1及び上流方向の第1衝突体238-3は、第2プレート232-2に結合されうる。下流方向の第1衝突体238-1及び上流方向の第1衝突体238-3は、第2プレート232-2に垂直な方向に結合することができる。また、下流方向の第1衝突体238-1及び上流方向の第1衝突体238-1は、第4プレート232-4に結合されうる。下流方向の第1衝突体238-1及び上流方向の第1衝突体238-3は、第4プレート232-4に垂直な方向に結合することができる。ここで、垂直方向とは、必ずしも第2プレート232-2及び第4プレート232-4に90°角度を形成することを意味するものではなく、ラッパ300の内周面方向を意味することができる。
【0070】
第1衝突体238-1は、第1プレート232-1から所定の距離だけ離隔されて配置されうる。
図3ないし
図6を参照すれば、下流方向の第1衝突体238-1及び上流方向の第1衝突体238-3は、第1プレート232-1から第2距離d2ほど離隔されて配置されうる。また、下流方向の第1衝突体238-1及び上流方向の第1衝突体238-3は、第3プレート232-3から第2距離d2ほど離隔されて配置されうる。但し、それは例示的なものであって、第1衝突体238-1と第1プレート232-1(または、第3プレート232-3)との距離は、当該技術分野で通常の知識を有する者によって変更可能である。例えば、下流方向に配置された第1衝突体238-1と第2プレート232-2との距離は、第2衝突体238-2と上流方向に配置された第2プレート232-2との距離と互いに異なってもいる。
【0071】
第2衝突体238-2は、第2プレート232-2に垂直な方向に結合することができる。
図3ないし
図6を参照すれば、第2衝突体238-2は、第2プレート232-2に結合されうる。第2衝突体238-2は、第2プレート232-2に垂直な方向に結合することができる。第2衝突体238-2は、第4プレート232-4に結合されうる。第2衝突体238-2は、第4プレート232-4に垂直な方向に結合することができる。ここで、垂直方向とは、必ずしも第2プレート232-2及び第4プレート232-4に90°角度を形成することを意味するものではなく、ラッパ300の内周面方向を意味することができる。
【0072】
第2衝突体238-2は、第1プレート232-1に垂直な方向に結合されうる。
図3ないし
図6を参照すれば、第2衝突体238-2は、第1プレート232-1に結合されうる。第2衝突体238-2は、第1プレート232-1に垂直な方向に結合することができる。第2衝突体238-2は、第3プレート232-3に結合されうる。第2衝突体238-2は、第3プレート232-3に垂直な方向に結合することができる。ここで、垂直方向とは、必ずしも第1プレート232-1及び第3プレート232-3に90°角度を形成することを意味するものではなく、ラッパ300の内周面方向を意味することができる。第2衝突体238-2と第1プレート232-1(及び第3プレート232-3)が互いに結合されるので、第1衝突体と異なり、第2衝突体238-2と第1プレート232-1(及び第3プレート232-3)との間に流路が形成されない。
【0073】
第2衝突体238-2の幅は、第1衝突体238-1と第2プレート232-2との間に形成された所定の間隔よりも広くなる。
図3ないし
図6を参照すれば、第2衝突体238-2は、第1幅w1及び第2幅w2を有する。ここで、第1幅w1は、最大の幅を意味し、第2幅w2は、最小の幅を意味する。第1幅w1は、下流方向の第1衝突体238-1と第2プレート232-2との距離である第2距離d2よりも広くなる。第1幅w1は、上流方向の第1衝突体238-1と第2プレート232-2との距離である第2距離d2よりも広くなる。また、第2幅w2は、下流方向の第1衝突体238-1と第2プレート232-2との距離である第2距離d2よりも広くなる。第2幅w2は、上流方向の第1衝突体238-1と第2プレート232-2との距離である第2距離d2よりも広くなる。
【0074】
一方、第1衝突体238-1及び第2衝突体238-2のうち、少なくとも1つは、ラッパを支持する支持面を含む。
図3ないし
図6を参照すれば、第1衝突体238-1は、ラッパを支持する支持面を含む。図面では、第2衝突体238-2がラッパを支持する支持面を含んでいないと図示されたが、他の実施例では、第2衝突体238-2もラッパを支持する支持面を含む。
【0075】
複数のチャネル236は、構造体232及び構造体232を覆い包むラッパ300を介して形成されうる。1つのチャネル236は、互いに隣接した2枚のプレートと、2枚のプレートの間を覆い包むラッパ300を介して形成されうる。したがって、複数のプレートの枚数と複数のチャネル236の個数は、互いに同一である。ユーザが喫煙するとき、複数のチャネル236それぞれには、エアロゾル気流が形成されうる。複数のチャネル236それぞれは、2枚のプレートそれぞれの一面と、それを覆い包むラッパ面を有するので、エアロゾルの冷却を加速させうる。
【0076】
図3ないし
図6を参照すれば、第3セグメント230は、第1ないし第4チャネル236-1ないし236-4を含む。第1チャネル236-1は、第1プレート232-1、第2プレート232-2及びラッパを介して形成されうる。第2チャネル236-2は、第2プレート232-2、第3プレート232-3及びラッパ300を介して形成されうる。第3チャネル236-3は、第3プレート232-3、第4プレート232-4及びラッパ300を介して形成されうる。第4チャネル236-4は、第4プレート232-4、第1プレート232-1及びラッパ300を介して形成されうる。ユーザが喫煙するとき、第1ないし第4チャネル236-1ないし236-4それぞれには、エアロゾル気流が形成されうる。各チャネルを通過するエアロゾル気流は、第1衝突体238-1及び第2衝突体238-2と衝突することができる。第1衝突体238-1と第2衝突体238-2とがない場合、エアロゾル気流は、各チャネル内で気流流れに抵抗する衝突を有さない。しかし、第1衝突体238-1と第2衝突体238-2とがチャネル内に配置されることにより、チャネル内のエアロゾル気流は、各衝突体と衝突を起こすことができる。具体的に、第3セグメント230の下流から流入されたエアロゾル気流のうち、少なくとも一部は、第1領域zone1において下流方向の第1衝突体238-1と衝突した後、下流方向の第1衝突体238-1と第2プレートとの流路を通過することができる。第1衝突体238-1と第2プレートとの流路を通過したエアロゾル気流は、第2領域zone2において第2衝突体238-2と衝突した後、第2衝突体238-2とラッパとが形成する流路を通過することができる。第2衝突体238-2とラッパとが形成する流路を通過したエアロゾル気流は、第3領域zone3で上流方向の第1衝突体238-1と衝突した後、上流方向の第1衝突体238-1と第2プレートとの間の流路を通過して第4領域zone4に到逹する。これにより、チャネル内でジグザグ形態のエアロゾル気流が形成されうる。エアロゾルが第3セグメントを通過して各衝突体と衝突を起こすことにより、エアロゾルが混和され、これを介して、エアロゾルが均質化されて喫煙感を向上させうる。
【0077】
図7は、本発明の第2実施例による第3セグメントを含むフィルタロッドの斜視図である。
【0078】
図7を参照すれば、本発明の実施例によるフィルタロッド200は、第1ないし第3セグメント230を含む。
【0079】
一実施例によれば、
図7に図示されたように、第1セグメント210、第3セグメント230、及び第2セグメント220の順序で下流方向から上流方向に配置されうる。他の実施例によれば、第1セグメント210、第2セグメント220及び第3セグメント230の順序で下流方向から上流方向に配置されうる。他の実施例によれば、第3セグメント230、第1セグメント210及び第2セグメント220の順序で下流方向から上流方向に配置されうる。すなわち、フィルタロッド200を上段、中段、下段に区分する場合、第3セグメント230は、上段、中段、及び下段のうち、いずれか1つに配置されうる。
【0080】
第1ないし第3セグメント230を含むフィルタロッド200は、ラッパ300によって包装されうる。すなわち、ラッパ300は、第1ないし第3セグメント230を含むフィルタロッド200の外周面を覆い包む。ラッパ300が第3セグメント230の外周面を覆い包むことにより、第3セグメント230に含まれた構造体とフィルタロッド200との間にチャネルが形成されうる。この際、構造体は、螺旋状でもある。
【0081】
図8は、本発明の第2実施例による第3セグメントの斜視図である。
図9は、本発明の第2実施例による第3セグメントの側面図である。
図10Aないし
図10Cは、本発明の第2実施例による第3セグメントの縦断面を示す図面である。
【0082】
本発明の第1実施例による第3セグメント230は、構造体232を含む。ラッパ300は、第3セグメント230、すなわち、構造体232を覆い包む。ラッパ300が構造体232を覆い包むことにより、第3セグメント230は、構造体232とラッパ300を介して形成されるチャネル236を含むことができる。
【0083】
構造体232は、ラッパ300の内周面に縦方向に沿って螺旋状に接触する少なくとも1つの支持面234を含む。
図8ないし
図10Cを参照すれば、構造体232は、ラッパ300と接触する1つの支持面234を含む。1つの支持面234は、縦方向であるエアロゾル発生装置の長手方向に沿って螺旋状に形成されうる。螺旋状に形成された支持面234は、縦方向に一定間隔を保持することができる。螺旋状に形成された支持面234は、横断面に対して所定の角度を形成することができる。支持面234の縦方向への間隔及び横断面に対する角度は、当該技術分野で通常の知識を有する者によって設計変更可能である。第3セグメント230の外周面を覆い包むラッパ300に横方向に力が加えられても、螺旋状に形成された支持面234が力を相殺させうるので、フィルタロッドの形状を保持することができる。また、構造体232は、第3セグメント230の前端と後端とに連結された他のセグメントやタバコロッドなどを縦方向に支持することができる。構造体232は、第3セグメント230の前端と後端とに対して、さらに他の支持面を提供することができるので、エアロゾル発生装置の縦方向に加えられる力に抵抗して形状を保持することができる。
【0084】
構造体232は、縦軸cに沿って螺旋状に形成される螺旋板部材を含む。螺旋板部材は、1枚のプレートがツイストされた形状でもある。実施例によれば、螺旋板部材は、長手方向の第1エッジ及びそれに対向する第2エッジを含む。螺旋板部材は、第1エッジが中心軸cを取り囲み、第2エッジが中心軸cから所定距離を保持する形状でもある。これにより、構造体232は、縦軸cに沿う中心部が密閉されうる。他の実施例によれば、螺旋板部材は、第1エッジが中心軸cから第1距離ほど離隔され、第2エッジが中心軸cから第2距離ほど離隔される形状でもある。第1距離は、第2距離よりも短い。これにより、構造体232は、縦軸cに沿って形成される中空を含む。
【0085】
図8ないし
図10Cを参照すれば、構造体232は、螺旋板部材に形成されていることが分かる。螺旋板部材は、縦方向の第1エッジ及び第2エッジを含む。第1エッジは、中心軸cを取り囲み、第2エッジは、中心軸cから一定距離を保持していることが分かる。第2エッジには、螺旋状の支持面234が配置されうる。螺旋板部材の第1エッジが中心軸cを取り囲み、第2エッジが中心軸cから所定距離を保持することで、構造体232の中心部が密閉されうる。これにより、第3セグメント230の外周面を覆い包むラッパ300に横方向に加えられた力が、第2エッジに形成された支持面234を介して中心軸cに向かって伝達されうので、力を効率よく相殺させうる。
【0086】
気流妨害部238は、構造体232に配置されうる。気流妨害部238は、螺旋板部材に形成される複数のホールを含む。本発明の実施例によれば、螺旋板部材は、複数の螺旋部に区分されうる。複数の螺旋部は、順次に延びる。例えば、螺旋板部材が第1ないし第3螺旋部232-3を含む場合、第1螺旋部232-1の終端部から第2螺旋部232-2が延び、第2螺旋部232-2の終端部から第3螺旋部232-3が延びる。それぞれの螺旋部は、縦方向に重畳される領域を含まない。すなわち、第1螺旋部232-1は、縦方向に重畳される領域がなく、第2螺旋部232-2は、縦方向に重畳される領域がなく、第3螺旋部232-3は、縦方向に重畳される領域がない。このような複数の螺旋部には、少なくとも1つのホールが配置されうる。
【0087】
本発明の実施例によれば、第1螺旋部232-1に形成された少なくとも1つのホールは、第1螺旋部232-1から延びる第2螺旋部232-2に形成された少なくとも1つのホールと縦方向に重畳されない。
【0088】
図10Aは、
図9の1-1’線の断面図であって、第1螺旋部232-1を縦方向(下流から上流)に図示している。
図10Aを参照すれば、第1ホール238-1が第1螺旋部232-1に配置されうる。
【0089】
図10Bは、
図9の2-2’線の断面図であって、第2螺旋部232-2を縦方向(下流から上流)に図示している。
図10Bを参照すれば、第2ホール238-2ないし第4ホール238-4及び第5ホール238-5の一部が第2螺旋部232-2に配置されうる。
図10Aと
図10Bとを対比すれば、第1螺旋部232-1に配置された第1ホール238-1は、第2螺旋部232-2に配置された第2ホール238-2ないし第4ホール及び第5ホール238-5の一部と縦方向に重畳されない。
【0090】
図10Cは、
図9の3-3’線の断面図であって、第3螺旋部232-3を縦方向(下流から上流)に図示している。
図10Cを参照すれば、第5ホール238-5の一部、第6ホール238-6及び第7ホール238-7が第3螺旋部232-3に配置されうる。
図10Bと
図10Cとを対比すれば、第2螺旋部232-2に配置された第2ホール238-2ないし第4ホール及び第5ホール238-5の一部は、第3螺旋部232-3に配置された第5ホール238-5の一部、第6ホール238-6及び第7ホール238-7と縦方向に重畳されない。
【0091】
一方、連続していない螺旋部に形成されたホールは、縦方向に重畳されうる。
図10A及び
図10Cを参照すれば、第1螺旋部232-1に配置された第1ホール238-1は、第3螺旋部232-3に配置された第3ホール238-3と縦方向に重畳されうる。
【0092】
チャネル236は、構造体232及び構造体232を覆い包むラッパ300を介して形成されうる。
図8ないし
図10Cを参照すれば、チャネル236は、螺旋板部材とそれを覆い包むラッパ300を介して形成されうる。この際、チャネル236は、1個でもある。ユーザが喫煙するとき、チャネル236には、エアロゾル気流が形成されうる。チャネル236は、縦軸cを基準にエアロゾルの渦流を形成することができる。チャネル236は、螺旋板部材とそれを覆い包むラッパ300面に形成されるので、チャネル236を通過するエアロゾルの接触面積が広くなり、冷却を加速させうる。それだけではなく、渦流によってエアロゾルの均質化が向上しうる。また、構造体232に配置されたホールによってチャネルに形成された渦流と異なる方向の気流が形成され、互いに衝突することができ、エアロゾルの均質化が向上しうる。また、ホールによって形成されたエアロゾル気流が構造体232に衝突するので、エアロゾルの均質化が向上しうる。例えば、構造体232の第1螺旋部232-1に形成されたホールと第2螺旋部232-2に形成されたホールとが互いに重畳されないので、第1螺旋部232-1に形成されるホールを介して形成されたエアロゾル気流は、第2螺旋部232-2に衝突することになるので、構造体衝突によるエアロゾル均質化性能が向上しうる。
【0093】
図11は、本発明の第3実施例による第3セグメントの斜視図である。
図12は、本発明の第3実施例による第3セグメントの正面図である。
図13は、本発明の第3実施例による第3セグメントの側面図である。
【0094】
本発明の第1実施例による第3セグメント230は、構造体232を含む。ラッパ300は、第3セグメント230、すなわち、構造体232を覆い包む。ラッパ300が構造体232を覆い包むことにより、第3セグメント230は、構造体232とラッパ300を介して形成されるチャネル236を含んでもよい。
【0095】
構造体232は、ラッパ300の内周面に縦方向に沿って螺旋状に接触する少なくとも1つの支持面234を含む。
図11ないし
図13を参照すれば、構造体232は、ラッパ300と接触する1つの支持面234を含む。1つの支持面234は、縦方向にあるエアロゾル発生装置の長手方向に沿って螺旋状に形成されうる。螺旋状に形成された支持面234は、縦方向に一定間隔を保持することができる。螺旋状に形成された支持面234は、横断面に対して所定の角度を形成することができる。支持面234の縦方向への間隔及び横断面に対する角度は、当該技術分野で通常の知識を有する者によって設計変更可能である。第3セグメント230の外周面を覆い包むラッパ300に横方向に力が加えられても、螺旋状に形成された支持面234が力を相殺させうるので、フィルタロッドの形状を保持することができる。また、構造体232は、第3セグメント230の前端と後端に連結された他のセグメントやタバコロッドなどを縦方向に支持することができる。構造体232は、第3セグメント230の前端と後端に対して他の支持面を提供することができるので、エアロゾル発生装置の縦方向に加えられる力に抵抗して形状を保持することができる。
【0096】
構造体232は、縦軸cに沿って螺旋状に形成される螺旋板部材を含む。螺旋板部材は、1枚のプレートがツイストされた形状でもある。実施例によれば、螺旋板部材は、長手方向の第1エッジ及びそれに対向する第2エッジを含む。螺旋板部材は、第1エッジが中心軸cを取り囲み、第2エッジが中心軸cから所定距離を保持する形状でもある。これにより、構造体232は、縦軸cに沿う中心部が密閉されうる。他の実施例によれば、螺旋板部材は、第1エッジが中心軸cから第1距離ほど離隔され、第2エッジが中心軸cから第2距離ほど離隔される形状でもある。第1距離は、第2距離よりも短い。これにより、構造体232は、縦軸cに沿って形成される中空を含んでもよい。
【0097】
図11ないし
図13を参照すれば、構造体232は、螺旋板部材に形成されていることが分かる。螺旋板部材は、長手方向の第1エッジ及び第2エッジを含む。第1エッジは、中心軸cから第1距離ほど離隔されて中心軸cを取り囲み、第2エッジは、中心軸cから第2距離ほど離隔されて中心軸cを覆い包む。第2エッジには、螺旋状の支持面234が配置されうる。螺旋板部材の第1エッジが中心軸cから第1距離ほど離隔され、第2エッジが中心軸cから第2距離ほど離隔されることにより、構造体232の中心部に中空が形成されうる。構造体232に中空が形成されることにより、構造体232の製造コストが低減されうる。
【0098】
チャネル236は、構造体232及び構造体232を覆い包むラッパ300を介して形成されうる。
図11ないし
図13を参照すれば、チャネル236は、螺旋板部材とそれを覆い包むラッパ300を介して形成されうる。ユーザが喫煙するとき、チャネル236には、エアロゾル気流が形成されうる。チャネル236は、縦軸cを基準にエアロゾルの渦流を形成することができる。チャネル236は、螺旋板部材とそれを覆い包むラッパ300面に形成されるので、チャネル236を通過するエアロゾルの接触面積が広くなり、冷却を加速させうる。それだけではなく、渦流によってエアロゾルの均質化が向上しうる。一方、構造体の中心部に形成された中空を介して渦流と互いに異なる方向のエアロゾル気流が形成されうる。中空に沿って形成されたエアロゾル気流は、螺旋板部材の面に沿って形成された渦流と衝突し、それを介してエアロゾルの均質化が向上しうる。
【0099】
気流妨害部238は、構造体232に配置されうる。気流妨害部238は、少なくとも1つの衝突体を含む。
図11ないし
図13を参照すれば、気流妨害部238は、第1衝突体238-1及び第2衝突体238-2を含む。第1衝突体238-1及び第2衝突体238-2は、棒状の部材でもある。
【0100】
少なくとも1つの衝突体は、螺旋板部材を縦方向に貫通するように配置され、複数の場合、互いに離隔されて配置されうる。
図11ないし
図13を参照すれば、第1衝突体238-1と第2衝突体238-2は、それぞれ螺旋板部材を縦方向に貫通するように配置されうる。そして、第1衝突体238-1と第2衝突体238-2は、所定の間隔ほど離隔されて配置されうる。第1衝突体238-1と第2衝突体238-2とが螺旋板部材を縦方向に貫通するように配置されることにより、チャネルを通過するエアロゾル気流を妨害する領域が大きくなる。第1衝突体238-1と第2衝突体238-2とが所定間隔ほど離隔されて配置されることにより、チャネルを通過するエアロゾル気流の衝突回数が増加することができる。これにより、エアロゾルの均質化を向上させうる。
【0101】
以上、実施例を中心に説明したが、それらは、ただの例示に過ぎず、本発明を限定するものではなく、本発明が属する技術分野の通常の知識を有する者であれば、本実施例の本質的な特性を外れない範囲で、以上に例示されていない様々な変形及び応用が可能であることが分かるであろう。例えば、実施例に具体的に示された各構成要素は、変形して実施可能なものである。そして、そのような変形と応用に係わる相違点は、特許請求の範囲で規定する本発明の範囲に含まれると解釈されねばならない。