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特許7397523文字通話システム、文字通話プログラム、及び文字通話方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-05
(45)【発行日】2023-12-13
(54)【発明の名称】文字通話システム、文字通話プログラム、及び文字通話方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0484 20220101AFI20231206BHJP
   H04M 1/7243 20210101ALI20231206BHJP
【FI】
G06F3/0484
H04M1/7243
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2022161001
(22)【出願日】2022-10-05
【審査請求日】2023-10-24
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】521403801
【氏名又は名称】株式会社穴熊
(74)【代理人】
【識別番号】100087480
【弁理士】
【氏名又は名称】片山 修平
(72)【発明者】
【氏名】西村 成城
【審査官】星野 裕
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-257145(JP,A)
【文献】特開2021-193576(JP,A)
【文献】国際公開第2007/037155(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/048
H04M 1/7243
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
発声での通話を開始する第1携帯端末の所定画面において、通話相手を呼び出す所定の第1ボタンの押下を検出した場合に、文字を入力する第1入力領域と前記通話相手が入力した文字を表示する第1表示領域とを含む第1画面を前記所定画面から切り替えて前記第1携帯端末に表示する第1画面表示部と、
前記所定の第1ボタンの押下を検出した場合に、前記通話相手の第2携帯端末に前記第1携帯端末からの呼び出しに応答する所定の第2ボタンを含む着信画面を表示する第2画面表示部と、
前記所定の第2ボタンの押下を検出した場合に、前記着信画面を、文字を入力する第2入力領域と前記第1入力領域に入力された文字を表示する第2表示領域とを含む第2画面に切り替える画面切替部と、
前記第1入力領域に文字が入力されると、前記第1入力領域に入力された文字で前記第2表示領域に表示されていた表示済の文字を上書きすることにより、前記第1入力領域に入力された文字を前記第2表示領域に表示し、前記第2入力領域に文字が入力されると、前記第2入力領域に入力された文字で前記第1表示領域に表示されていた表示済の文字を上書きすることにより、前記第2入力領域に入力された文字を前記第1表示領域に表示する領域更新部と、
を備える文字通話システム。
【請求項2】
発声での通話を開始する第1携帯端末の所定画面において、通話相手を呼び出す所定の第1ボタンの押下を検出した場合に、文字を入力する第1入力領域と前記通話相手が入力した文字を表示する第1表示領域とを含む第1画面を前記所定画面から切り替えて前記第1携帯端末に表示する第1画面表示部と、
前記所定の第1ボタンの押下を検出した場合に、前記通話相手の第2携帯端末に前記第1携帯端末からの呼び出しに応答する所定の第2ボタンを含む着信画面を表示する第2画面表示部と、
前記所定の第2ボタンの押下を検出した場合に、前記着信画面を、文字を入力する第2入力領域と前記第1入力領域に入力された文字を表示する第2表示領域とを含む第2画面に切り替える画面切替部と、
前記第1入力領域に文字が入力されると、前記第2表示領域に表示されていた表示済の文字を消去してから、前記第1入力領域に入力された文字を前記第2表示領域に表示し、前記第2入力領域に文字が入力されると、前記第1表示領域に表示されていた表示済の文字を消去してから、前記第2入力領域に入力された文字を前記第1表示領域に表示する領域更新部と、
を備える文字通話システム。
【請求項3】
前記領域更新部は、前記第1入力領域に文字が入力される度に、入力された文字を前記第2表示領域に逐次的に表示し、前記第2入力領域に文字が入力される度に、入力された文字を前記第1表示領域に逐次的に表示する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の文字通話システム。
【請求項4】
前記第1画面は、前記第1入力領域と前記通話相手の数に応じた前記第1表示領域とを含み、
前記第2画面は、前記第2入力領域と前記通話相手を除く通話参加者の数に応じた前記第2表示領域とを含む、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の文字通話システム。
【請求項5】
前記第1画面表示部は、前記第1画面を表示した後に、前記第1携帯端末に対する音の入力を遮断するミュートを前記第1携帯端末に設定し、
前記第2画面表示部は、前記第2画面を表示した後に、前記第2携帯端末に対する音の入力を遮断するミュートを前記第2携帯端末に設定する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の文字通話システム。
【請求項6】
前記第1画面表示部は、前記第1画面を表示した後に、前記第1携帯端末に対する音の入力を遮断する制御を前記第1携帯端末に実行し、
前記第2画面表示部は、前記第2画面を表示した後に、前記第2携帯端末に対する音の入力を遮断する制御を前記第2携帯端末に実行する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の文字通話システム。
【請求項7】
前記第1画面表示部は、前記第2画面表示部が前記第2画面を表示した後に、前記第1画面を表示する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の文字通話システム。
【請求項8】
発声での通話を開始する第1携帯端末の所定画面において、通話相手を呼び出す所定の第1ボタンの押下を検出した場合に、文字を入力する第1入力領域と前記通話相手が入力した文字を表示する第1表示領域とを含む第1画面を前記所定画面から切り替えて前記第1携帯端末に表示し、
前記所定の第1ボタンの押下を検出した場合に、前記通話相手の第2携帯端末に前記第1携帯端末からの呼び出しに応答する所定の第2ボタンを含む着信画面を表示し、
前記所定の第2ボタンの押下を検出した場合に、前記着信画面を、文字を入力する第2入力領域と前記第1入力領域に入力された文字を表示する第2表示領域とを含む第2画面に切り替え、
前記第1入力領域に文字が入力されると、前記第1入力領域に入力された文字で前記第2表示領域に表示されていた表示済の文字を上書きすることにより、前記第1入力領域に入力された文字を前記第2表示領域に表示し、前記第2入力領域に文字が入力されると、前記第2入力領域に入力された文字で前記第1表示領域に表示されていた表示済の文字を上書きすることにより、前記第2入力領域に入力された文字を前記第1表示領域に表示する
処理をコンピュータに実行させるための文字通話プログラム。
【請求項9】
発声での通話を開始する第1携帯端末の所定画面において、通話相手を呼び出す所定の第1ボタンの押下を検出した場合に、文字を入力する第1入力領域と前記通話相手が入力した文字を表示する第1表示領域とを含む第1画面を前記所定画面から切り替えて前記第1携帯端末に表示し、
前記所定の第1ボタンの押下を検出した場合に、前記通話相手の第2携帯端末に前記第1携帯端末からの呼び出しに応答する所定の第2ボタンを含む着信画面を表示し、
前記所定の第2ボタンの押下を検出した場合に、前記着信画面を、文字を入力する第2入力領域と前記第1入力領域に入力された文字を表示する第2表示領域とを含む第2画面に切り替え、
前記第1入力領域に文字が入力されると、前記第1入力領域に入力された文字で前記第2表示領域に表示されていた表示済の文字を上書きすることにより、前記第1入力領域に入力された文字を前記第2表示領域に表示し、前記第2入力領域に文字が入力されると、前記第2入力領域に入力された文字で前記第1表示領域に表示されていた表示済の文字を上書きすることにより、前記第2入力領域に入力された文字を前記第1表示領域に表示する
処理をコンピュータが実行する文字通話方法。
【請求項10】
発声での通話を開始する第1携帯端末の所定画面において、通話相手を呼び出す所定の第1ボタンの押下を検出した場合に、文字を入力する第1入力領域と前記通話相手が入力した文字を表示する第1表示領域とを含む第1画面を前記所定画面から切り替えて前記第1携帯端末に表示し、
前記所定の第1ボタンの押下を検出した場合に、前記通話相手の第2携帯端末に前記第1携帯端末からの呼び出しに応答する所定の第2ボタンを含む着信画面を表示し、
前記所定の第2ボタンの押下を検出した場合に、前記着信画面を、文字を入力する第2入力領域と前記第1入力領域に入力された文字を表示する第2表示領域とを含む第2画面に切り替え、
前記第1入力領域に文字が入力されると、前記第2表示領域に表示されていた表示済の文字を消去してから、前記第1入力領域に入力された文字を前記第2表示領域に表示し、前記第2入力領域に文字が入力されると、前記第1表示領域に表示されていた表示済の文字を消去してから、前記第2入力領域に入力された文字を前記第1表示領域に表示する、
処理をコンピュータに実行させるための文字通話プログラム。
【請求項11】
発声での通話を開始する第1携帯端末の所定画面において、通話相手を呼び出す所定の第1ボタンの押下を検出した場合に、文字を入力する第1入力領域と前記通話相手が入力した文字を表示する第1表示領域とを含む第1画面を前記所定画面から切り替えて前記第1携帯端末に表示し、
前記所定の第1ボタンの押下を検出した場合に、前記通話相手の第2携帯端末に前記第1携帯端末からの呼び出しに応答する所定の第2ボタンを含む着信画面を表示し、
前記所定の第2ボタンの押下を検出した場合に、前記着信画面を、文字を入力する第2入力領域と前記第1入力領域に入力された文字を表示する第2表示領域とを含む第2画面に切り替え、
前記第1入力領域に文字が入力されると、前記第2表示領域に表示されていた表示済の文字を消去してから、前記第1入力領域に入力された文字を前記第2表示領域に表示し、前記第2入力領域に文字が入力されると、前記第1表示領域に表示されていた表示済の文字を消去してから、前記第2入力領域に入力された文字を前記第1表示領域に表示する、
処理をコンピュータが実行する文字通話方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、文字通話システム、文字通話プログラム、及び文字通話方法に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話やスマートフォンなどが普及した昨今、電車内やバス内など通話が禁止されている場所での音声通信が問題となっている。このように、通話が禁止されている場所での音声通信が問題となっている一方、周囲状況にかかわらずリアルタイム通信を行いたいという要望がある。
【0003】
このような要望に対し、周囲状況にかかわらず電話端末とリアルタイムに通信可能な通信端末装置が提案されている。この通信端末装置は、電話網を介して音声端末と通信可能な端末であって、テキストデータが入力される入力手段と、テキストデータを音声合成により音声信号に変換する音声合成手段と、を具備する。また、この通信端末装置は、音声信号を音声端末に送信する送信手段と、音声端末からの音声信号を受信する受信手段と、を具備する。さらに、この通信端末装置は、音声端末からの音声信号を音声認識によりテキストデータに変換する音声認識手段と、音声認識手段により変換されたテキストデータを表示する表示手段とを具備する(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2013-135334号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した通信端末装置は、テキストデータを音声合成により音声信号に変換する音声合成手段を具備する。また、この通信端末装置は、音声端末からの音声信号を音声認識によりテキストデータに変換する音声認識手段を具備する。このように、この通信端末装置は音声合成や音声認識による変換処理を行うため、多大な処理負荷が発生し、リアルタイム性に乏しいという問題がある。
【0006】
そこで、1つの側面では、リアルタイム性の向上を図りつつ、発声を回避した通話を行う文字通話システム、文字通話プログラム、及び文字通話方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
1つの実施態様では、文字通話システムは、発声での通話を開始する第1携帯端末の所定画面において、通話相手を呼び出す所定の第1ボタンの押下を検出した場合に、文字を入力する第1入力領域と前記通話相手が入力した文字を表示する第1表示領域とを含む第1画面を前記所定画面から切り替えて前記第1携帯端末に表示する第1画面表示部と、前記所定の第1ボタンの押下を検出した場合に、前記通話相手の第2携帯端末に前記第1携帯端末からの呼び出しに応答する所定の第2ボタンを含む着信画面を表示する第2画面表示部と、前記所定の第2ボタンの押下を検出した場合に、前記着信画面を、文字を入力する第2入力領域と前記第1入力領域に入力された文字を表示する第2表示領域とを含む第2画面に切り替える画面切替部と、前記第1入力領域に文字が入力されると、前記第1入力領域に入力された文字で前記第2表示領域に表示されていた表示済の文字を上書きすることにより、前記第1入力領域に入力された文字を前記第2表示領域に表示し、前記第2入力領域に文字が入力されると、前記第2入力領域に入力された文字で前記第1表示領域に表示されていた表示済の文字を上書きすることにより、前記第2入力領域に入力された文字を前記第1表示領域に表示する領域更新部と、を備える
【0009】
1つの実施態様では、文字通話システムは、発声での通話を開始する第1携帯端末の所定画面において、通話相手を呼び出す所定の第1ボタンの押下を検出した場合に、文字を入力する第1入力領域と前記通話相手が入力した文字を表示する第1表示領域とを含む第1画面を前記所定画面から切り替えて前記第1携帯端末に表示する第1画面表示部と、前記所定の第1ボタンの押下を検出した場合に、前記通話相手の第2携帯端末に前記第1携帯端末からの呼び出しに応答する所定の第2ボタンを含む着信画面を表示する第2画面表示部と、前記所定の第2ボタンの押下を検出した場合に、前記着信画面を、文字を入力する第2入力領域と前記第1入力領域に入力された文字を表示する第2表示領域とを含む第2画面に切り替える画面切替部と、前記第1入力領域に文字が入力されると、前記第2表示領域に表示されていた表示済の文字を消去してから、前記第1入力領域に入力された文字を前記第2表示領域に表示し、前記第2入力領域に文字が入力されると、前記第1表示領域に表示されていた表示済の文字を消去してから、前記第2入力領域に入力された文字を前記第1表示領域に表示する領域更新部と、を備える
【0011】
上記構成において、前記領域更新部は、前記第1入力領域に文字が入力される度に、入力された文字を前記第2表示領域に逐次的に表示し、前記第2入力領域に文字が入力される度に、入力された文字を前記第1表示領域に逐次的に表示する、ことを特徴とする。
【0012】
上記構成において、前記第1画面は、前記第1入力領域と前記通話相手の数に応じた前記第1表示領域とを含み、前記第2画面は、前記第2入力領域と前記通話相手を除く通話参加者の数に応じた前記第2表示領域とを含む、ことを特徴とする。
【0013】
上記構成において、前記第1画面表示部は、前記第1画面を表示した後に、前記第1携帯端末に対する音の入力を遮断するミュートを前記第1携帯端末に設定し、前記第2画面表示部は、前記第2画面を表示した後に、前記第2携帯端末に対する音の入力を遮断するミュートを前記第2携帯端末に設定する、ことを特徴とする。
【0014】
上記構成において、前記第1画面表示部は、前記第1画面を表示した後に、前記第1携帯端末に対する音の入力を遮断する制御を前記第1携帯端末に実行し、前記第2画面表示部は、前記第2画面を表示した後に、前記第2携帯端末に対する音の入力を遮断する制御を前記第2携帯端末に実行する、ことを特徴とする。
【0015】
上記構成において、前記第1画面表示部は、前記第2画面表示部が前記第2画面を表示した後に、前記第1画面を表示する、ことを特徴とする。
【0016】
1つの実施態様では、文字通話プログラムは、発声での通話を開始する第1携帯端末の所定画面において、通話相手を呼び出す所定の第1ボタンの押下を検出した場合に、文字を入力する第1入力領域と前記通話相手が入力した文字を表示する第1表示領域とを含む第1画面を前記所定画面から切り替えて前記第1携帯端末に表示し、前記所定の第1ボタンの押下を検出した場合に、前記通話相手の第2携帯端末に前記第1携帯端末からの呼び出しに応答する所定の第2ボタンを含む着信画面を表示し、前記所定の第2ボタンの押下を検出した場合に、前記着信画面を、文字を入力する第2入力領域と前記第1入力領域に入力された文字を表示する第2表示領域とを含む第2画面に切り替え、前記第1入力領域に文字が入力されると、前記第1入力領域に入力された文字で前記第2表示領域に表示されていた表示済の文字を上書きすることにより、前記第1入力領域に入力された文字を前記第2表示領域に表示し、前記第2入力領域に文字が入力されると、前記第2入力領域に入力された文字で前記第1表示領域に表示されていた表示済の文字を上書きすることにより、前記第2入力領域に入力された文字を前記第1表示領域に表示する、処理をコンピュータに実行させる。
【0017】
1つの実施態様では、文字通話方法は、発声での通話を開始する第1携帯端末の所定画面において、通話相手を呼び出す所定の第1ボタンの押下を検出した場合に、文字を入力する第1入力領域と前記通話相手が入力した文字を表示する第1表示領域とを含む第1画面を前記所定画面から切り替えて前記第1携帯端末に表示し、前記所定の第1ボタンの押下を検出した場合に、前記通話相手の第2携帯端末に前記第1携帯端末からの呼び出しに応答する所定の第2ボタンを含む着信画面を表示し、前記所定の第2ボタンの押下を検出した場合に、前記着信画面を、文字を入力する第2入力領域と前記第1入力領域に入力された文字を表示する第2表示領域とを含む第2画面に切り替え、前記第1入力領域に文字が入力されると、前記第1入力領域に入力された文字で前記第2表示領域に表示されていた表示済の文字を上書きすることにより、前記第1入力領域に入力された文字を前記第2表示領域に表示し、前記第2入力領域に文字が入力されると、前記第2入力領域に入力された文字で前記第1表示領域に表示されていた表示済の文字を上書きすることにより、前記第2入力領域に入力された文字を前記第1表示領域に表示する、処理をコンピュータが実行する。
1つの実施態様では、文字通話プログラムは、発声での通話を開始する第1携帯端末の所定画面において、通話相手を呼び出す所定の第1ボタンの押下を検出した場合に、文字を入力する第1入力領域と前記通話相手が入力した文字を表示する第1表示領域とを含む第1画面を前記所定画面から切り替えて前記第1携帯端末に表示し、前記所定の第1ボタンの押下を検出した場合に、前記通話相手の第2携帯端末に前記第1携帯端末からの呼び出しに応答する所定の第2ボタンを含む着信画面を表示し、前記所定の第2ボタンの押下を検出した場合に、前記着信画面を、文字を入力する第2入力領域と前記第1入力領域に入力された文字を表示する第2表示領域とを含む第2画面に切り替え、前記第1入力領域に文字が入力されると、前記第2表示領域に表示されていた表示済の文字を消去してから、前記第1入力領域に入力された文字を前記第2表示領域に表示し、前記第2入力領域に文字が入力されると、前記第1表示領域に表示されていた表示済の文字を消去してから、前記第2入力領域に入力された文字を前記第1表示領域に表示する、処理をコンピュータに実行させる。
1つの実施態様では、文字通話方法は、発声での通話を開始する第1携帯端末の所定画面において、通話相手を呼び出す所定の第1ボタンの押下を検出した場合に、文字を入力する第1入力領域と前記通話相手が入力した文字を表示する第1表示領域とを含む第1画面を前記所定画面から切り替えて前記第1携帯端末に表示し、前記所定の第1ボタンの押下を検出した場合に、前記通話相手の第2携帯端末に前記第1携帯端末からの呼び出しに応答する所定の第2ボタンを含む着信画面を表示し、前記所定の第2ボタンの押下を検出した場合に、前記着信画面を、文字を入力する第2入力領域と前記第1入力領域に入力された文字を表示する第2表示領域とを含む第2画面に切り替え、前記第1入力領域に文字が入力されると、前記第2表示領域に表示されていた表示済の文字を消去してから、前記第1入力領域に入力された文字を前記第2表示領域に表示し、前記第2入力領域に文字が入力されると、前記第1表示領域に表示されていた表示済の文字を消去してから、前記第2入力領域に入力された文字を前記第1表示領域に表示する、処理をコンピュータが実行する。
【発明の効果】
【0018】
文字通話システム、文字通話プログラム、及び文字通話方法によれば、リアルタイム性の向上を図りつつ、発声を回避した通話を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1図1は文字通話システムの一例を説明する図である。
図2図2は文字通話システムのハードウェア構成の一例である。
図3図3は文字通話システムの機能構成の一例である。
図4図4は文字情報の一例である。
図5図5は文字通話システムの動作の一例を示すフローチャートである。
図6図6はホーム画面の一例である。
図7図7(a)は発信画面の一例である。図7(b)は着信画面の一例である。
図8図8(a)は第1画面の一例である。図8(b)は第2画面の一例である。
図9図9は文字通話システムの動作の他の一例を示すフローチャートである。
図10図10(a)は逐次的な表示の一例を説明する図である。図10(b)は第1画面に対する文字の入力例と第2画面における文字の表示例を説明する図である。
図11図11(a)は文字による通話の一例を説明する図である。図11(b)は文字による通話の他の一例を説明する図である。
図12図12は文字が上書きされていく様子を説明する図である。
図13図13は発信側の処理シーケンス図の一例である。
図14図14は着信側の処理シーケンス図の一例である。
図15図15(a)は発信画面を表示するソースコードの一部を例示する図である。図15(b)は第2画面を表示するソースコードの一部を例示する図である。
図16図16は応答ボタン押下時に第2画面の展開を保留するソースコードの一部を例示する図である。
図17図17はフォアグラウンドのタイミングで第2画面を展開するソースコードの一部を例示する図である。
図18図18はルームIDを取り込んで保持するソースコードの一部を例示する図である。
図19図19(a)は発信画面を非表示にするソースコードの一部を例示する図である。図19(b)は非表示にしたことを通知するソースコードの一部を例示する図である。
図20図20は第1画面を表示するソースコードの一部を例示する図である。
図21図21はミュートを設定するソースコードの一部を例示する図である。
図22図22はミュートを設定する他のソースコードの一部を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本件を実施するための形態について図面を参照して説明する。
【0021】
図1に示すように、文字通話システム100はクラウド(具体的にはパプリッククラウド)CL上のデータセンターDC内に実装される。図1では、文字通話システム100が1台のサーバで示されているが、文字通話システム100が備える様々な機能を機能に応じて複数台のサーバに分散し、互いに通信して連携するようにしてもよい。
【0022】
文字通話システム100は、文字通話システム100を利用するユーザP1が所持する携帯端末10や、文字通話システム100を利用するユーザP2が所持する携帯端末20と通信する。図示しないが、文字通話システム100は、ユーザP1,P2以外の一又は複数のユーザが所持する携帯端末と通信してもよい。
【0023】
文字通話システム100は、有線通信ネットワークNW1、携帯基地局BS、無線通信ネットワークNW2を介して携帯端末10,20と通信する。有線通信ネットワークNW1としては例えばインターネットやLAN(Local Area Network)などの通信ネットワークがある。無線通信ネットワークNW2としては例えばLTE(Long Term Evolution)などを利用した通信ネットワークがある。
【0024】
例えば、携帯基地局BSの通信可能領域内に携帯端末10,20が含まれていれば、文字通話システム100は、有線通信ネットワークNW1、携帯基地局BS、及び無線通信ネットワークNW2を介して携帯端末10,20と通信する。なお、携帯端末10,20には文字通話システム100と通信する文字通話アプリがインストールされている。文字通話アプリは文字通話システム100と連携してユーザP1,P2間の文字による通話を実現するアプリケーションプログラム(又はアプリケーションソフトウェア)である。図1では、携帯端末10,20の一例としてスマートフォンが示されているが、携帯端末10,20はタブレット端末やスマートウォッチ、VR(Virtual Reality)デバイス、ゲーム端末、ウェアラブルデバイスなど、少なくとも携帯性と通信機能を有する端末であればよい。
【0025】
ここで、本実施形態において、ユーザP2はユーザP1の知人を表している。知人は、例えば友人、家族、親族、同僚、上司、部下などを含むが、ユーザP1となんらかの関係を有する者であれば、これらに特に限定されない。ユーザP1が携帯端末10を操作して、文字通話アプリを起動すると、文字通話システム100はホーム画面を携帯端末10に表示する。ホーム画面は所定画面の一例である。詳細は後述するが、このホーム画面はユーザP2などを着信音などによって呼び出す呼出ボタンを含んでいる。呼出ボタンは所定の第1ボタンの一例である。
【0026】
例えばユーザP2と対応付けられた呼出ボタンがユーザP1により押下されると、文字通話システム100は、電話の機能と同様の機能により、ユーザP2を呼ぶ出す呼制御信号を携帯端末20に発信するとともに、発信画面を携帯端末10に表示する。呼制御信号を携帯端末20が受信すると、携帯端末20は着信画面を表示するとともに、ユーザP2の着信応答又は着信拒否を要求する。
【0027】
ユーザP2が着信に応答すると、文字通話システム100は、文字を入力する第1入力領域とユーザP1の通話相手であるユーザP2が入力した文字を逐次的に表示する第1表示領域とを含む第1画面を携帯端末10に表示する。また、ユーザP2が着信に応答すると、文字通話システム100は、文字を入力する第2入力領域と第1入力領域に入力された文字を逐次的に表示する第2表示領域とを含む第2画面を携帯端末20に表示する。詳細は後述するが、第2画面の後に第1画面が表示される。
【0028】
これにより、ユーザP1が第1入力領域に文字を入力すると、入力された文字がユーザP2の携帯端末20に表示される第2画面の第2表示領域に逐次的に表示される。同様に、ユーザP2が第2入力領域に文字を入力すると、入力された文字がユーザP1の携帯端末10に表示される第1画面の第1表示領域に逐次的に表示される。このように、本実施形態によれば、発声を回避した通話を行うことができるだけでなく、文字の入力に応じて、その文字が相手側の表示領域に逐次的に表示されるため、音声合成や音声認識による変換処理を行う場合に比べて、リアルタイム性の向上を図ることができる。
【0029】
次に、図2を参照して、文字通話システム100のハードウェア構成について説明する。尚、上述した携帯端末10,20のハードウェア構成については、基本的に文字通話システム100と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0030】
図2に示すように、文字通話システム100は、プロセッサとしてのCPU100Aと、メモリとしてのRAM100B及びROM100Cと、ネットワークI/F(インタフェース)100Dとを含んでいる。文字通話システム100は、必要に応じて、HDD(Hard Disk Drive)100E、入力I/F100F、出力I/F100G、入出力I/F100H、ドライブ装置100Iの少なくとも1つを含んでいてもよい。CPU100Aからドライブ装置100Iまでは、内部バス100Jによって互いに接続されている。少なくともCPU100AとRAM100Bとが協働することによってコンピュータを実現することができる。
【0031】
入力I/F100Fには入力装置710が接続される。入力装置710としては、例えばキーボードやマウスなどがある。出力I/F100Gには表示装置720が接続される。表示装置720としては例えば液晶ディスプレイがある。入出力I/F100Hには、半導体メモリ730が接続される。半導体メモリ730としては、例えばUSB(Universal Serial Bus)メモリやフラッシュメモリなどがある。入出力I/F100Hは、半導体メモリ730に記憶された文字通話プログラムを読み取る。入力I/F100F及び入出力I/F100Hは、例えばUSBポートを備えている。出力I/F100Gは、例えばディスプレイポートを備えている。
【0032】
ドライブ装置100Iには、可搬型記録媒体740が挿入される。可搬型記録媒体740としては、例えばCD(Compact Disc)-ROM、DVD(Digital Versatile Disc)といったリムーバブルディスクがある。ドライブ装置100Iは、可搬型記録媒体740に記録された文字通話プログラムを読み込む。ネットワークI/F100Dは、例えばLANポートを備えている。ネットワークI/F100Dは上述した有線通信ネットワークNW1と接続される。
【0033】
上述したRAM100Bには、ROM100CやHDD100Eに記憶された文字通話プログラムがCPU100Aによって格納される。RAM100Bには、可搬型記録媒体740に記録された文字通話プログラムがCPU100Aによって格納される。格納された文字通話プログラムをCPU100Aが実行することにより、文字通話システム100は後述する各種の機能を実現し、また、後述する各種の処理を実行する。尚、文字通話プログラムは後述するフローチャートに応じたものとすればよい。
【0034】
次に、図3を参照して、文字通話システム100の機能構成について説明する。なお、図3では文字通話システム100の機能の要部が示されている。
【0035】
図3に示すように、文字通話システム100は記憶部110、処理部120、及び通信部130を備えている。記憶部110は上述したRAM100BやHDD100Eの一方又は両方によって実現することができる。処理部120は上述したCPU100Aによって実現することができる。通信部130は上述した通信I/F100Dによって実現することができる。したがって、記憶部110、処理部120、及び通信部130は互いに接続されている。記憶部110は、文字情報記憶部111を含んでいる。処理部120は、第1画面表示部121、第2画面表示部122、画面切替部123、及び領域更新部124を含んでいる。
【0036】
なお、文字情報記憶部111、第1画面表示部121、第2画面表示部122、画面切替部123、及び領域更新部124の一部が携帯端末10,20のそれぞれに含まれていてもよい。言い換えれば、文字通話システム100の機能の一部が文字通話アプリによって実現されてもよい。
【0037】
文字情報記憶部111は、図4に示すように、上述した第1入力領域や第2入力領域に入力された文字などを含む文字情報を記憶する。文字情報は、ユーザID、ルームID、発信者フラグ、通話開始日時、通話終了日時、入力文字といった複数の項目を含んでいる。ユーザIDの項目にはユーザP1,P2などを識別する識別子が登録される。本実施形態では、一例としてユーザP1の名前「Kent」やユーザP2の名前「Kay」が識別子として登録されているが、ユーザ名の項目を追加し、ユーザIDとユーザP1,P2の名前が区別されて登録されてもよい。
【0038】
ルームIDの項目にはユーザP1,P2などで行われる文字による通話を識別する識別子が登録される。本実施形態では、一例としてユーザP1,P2の2名による通話が行われるため、ルームIDの項目には共通のルームID「T01」が登録されている。ユーザP1,P2を含む3名以上による通話が行われる場合には、ルームIDの項目にはその3名に共通のルームIDが登録される。
【0039】
発信者フラグの項目には通話相手を呼び出す操作を行った発信者を特定する記号が登録される。本実施形態では、ユーザP1が通話相手であるユーザP2を呼び出す操作を行っているため、ユーザP1の発信者フラグに記号「*」が登録されている。通話開始日時の項目には通話を開始した日時が登録される。発信者であれば、通話開始日時の項目には呼び出す操作を行った日時が登録される。通話相手であれば、通話開始日時の項目には呼び出しに応答する操作を行った日時が登録される。通話終了日時の項目には通話を終了した日時が登録される。発信者と通話相手の種別に関わらずに、通話終了日時の項目には通話が切断された日時が登録される。
【0040】
入力文字の項目には第1入力領域や第2入力領域に入力された文字が入力される。したがって、発信者であるユーザP1が第1入力領域に文字を入力した場合、ユーザP1の入力文字の項目に、第1入力領域に入力された文字が登録される。発信者の通話相手であるユーザP2が第2入力領域に文字を入力した場合、ユーザP2の入力文字の項目に、第2入力領域に入力された文字が登録される。
【0041】
第1画面表示部121は携帯端末10のホーム画面において、通話相手を呼び出す呼出ボタンの押下を検出した場合に、第1入力領域と第1表示領域とを含む第1画面を発信画面から切り替えて携帯端末10に表示する。第2画面表示部122は呼出ボタンの押下を検出した場合に、携帯端末20に携帯端末10からの呼び出しに応答する応答ボタンを含む着信画面を表示する。応答ボタンは所定の第2ボタンの一例である。画面切替部123は応答ボタンの押下を検出した場合に、着信画面を、第2入力領域と第2表示領域とを含む第2画面に切り替える。
【0042】
領域更新部124は第1入力領域に文字が入力されると、第1入力領域に入力された文字で第2表示領域に表示されていた表示済の文字を上書きすることにより、第1入力領域に入力された文字を第2表示領域に逐次的に表示する。また、領域更新部124は第2入力領域に文字が入力されると、第2入力領域に入力された文字で第1表示領域に表示されていた表示済の文字を上書きすることにより、第2入力領域に入力された文字を第1表示領域に逐次的に表示する。
【0043】
なお、領域更新部124は、第1入力領域に文字が入力されると、第2表示領域に表示されていた表示済の文字を消去してから、第1入力領域に入力された文字を第2表示領域に逐次的に表示してもよい。また、領域更新部124は、第2入力領域に文字が入力されると、第1表示領域に表示されていた表示済の文字を消去してから、第2入力領域に入力された文字を第1表示領域に逐次的に表示してもよい。
【0044】
さらに、領域更新部124は、第1入力領域に文字が入力されると、第2表示領域に表示されていた表示済の文字を消去せずに該文字に続けて、第1入力領域に入力された文字を第2表示領域に表示してもよい。領域更新部124は、第2入力領域に文字が入力されると、第1表示領域に表示されていた表示済の文字を消去せずに該文字に続けて、第2入力領域に入力された文字を第1表示領域に表示してもよい。なお、この場合、第1入力領域や第1表示領域などの領域内に文字が収まらずに領域外に隠れる可能性がある。このため、領域更新部124は文字が収まらない判断した場合、領域内に対するスクロール操作に基づいて文字を出現させるスクロール処理を実行してもよい。
【0045】
次に、図5乃至図8を参照して、文字通話システム100の動作について説明する。
【0046】
まず、図5に示すように、第1画面表示部121はホーム画面を表示する(ステップS1)。より詳しくは、第1画面表示部121は、ユーザP1による携帯端末10に対する操作(例えば通話アプリを起動する操作など)に基づいて、ホーム画面を表示する。ホーム画面は、図6に示すように、ユーザP1のユーザIDやユーザP1の知人であるユーザP2などのユーザID、ユーザP2などを着信音などで呼び出す所定の第1ボタンとしての呼出ボタンBT1を含んでいる。図6では、呼出ボタンBT1はボタンの名称として「呼出」を含んでいるが、この名称は例えば「連絡」や「発信」、「CALL」など適宜変更してもよい。呼出ボタンBT1は画像である。
【0047】
ユーザIDにユーザP1やユーザP2の顔をデフォルメした画像を関連付けてもよい。ホーム画面は、ユーザP1の携帯端末10やユーザP2の携帯端末20の状態(例えば電源のオンやオフなど)や、ユーザP1,P2の現況(例えば電車乗車中やゲーム中、電話中など)を含んでいてもよい。第1画面表示部121は呼出ボタンBT1の押下を検出するまで待機する(ステップS2:NO)。なお、本実施形態では、一例として、ユーザP1にユーザID「Kent」が割り当てられ、ユーザP2にユーザID「Kay」が割り当てられている。
【0048】
第1画面表示部121は呼出ボタンBT1の押下を検出すると(ステップS2:YES)、第1画面表示部121は発信画面を表示する(ステップS3)。発信画面は携帯端末10が発信している最中であることを表す画面である。発信画面は、図7(a)に示すように、ユーザID「Kay」といった通話相手のユーザIDとユーザP2の顔の画像のほか、発信を中止するための中止ボタンBT2を含んでいる。ユーザP1が中止ボタンBT2を押下すれば、第1画面表示部121は発信処理を中止し、発信画面をホーム画面に切り替える。
【0049】
一方、第1画面表示部121が発信画面を表示すると、第2画面表示部122は着信画面を表示する(ステップS4)。着信画面は携帯端末20が着信している最中であることを表す画面である。着信画面は、図7(b)に示すように、ユーザID「Kent」といった通話相手のユーザIDとユーザP1の顔の画像を含んでいてもよいし、このようなユーザIDと画像を含んでいなくてもよい。例えば、ユーザP1が自身のユーザIDと画像を通知しない非通知設定を携帯端末10に対して行った場合、着信画面は、ユーザP1のユーザIDと顔の画像を含まない。
【0050】
また、着信画面は、着信に応答するための所定の第2ボタンとしての応答ボタンBT3、及び着信を拒否するための拒否ボタンBT4を含んでいる。図7(b)では、応答ボタンBT3はチェックマークといった記号を含んでいるが、この記号を例えば「電話に出る」や「OK」といった文字に適宜変更してもよいし、この記号を受話器の図柄などに適宜変更してもよい。第2画面表示部122は応答ボタンBT3の押下を検出するまで待機する(ステップS5:NO)。
【0051】
なお、応答ボタンBT3の押下を検出するまでの間にユーザP2が拒否ボタンBT4を押下すれば、第2画面表示部122は着信を拒否する。この場合、第2画面表示部122は着信画面を別の画面に切り替える。別の画面は、例えば着信画面の直前に表示されていた画面などである。
【0052】
第2画面表示部122が応答ボタンBT3の押下を検出すると(ステップS5:YES)、第2画面表示部122は第2画面を表示する(ステップS6)。より詳しくは、第2画面表示部122は第2画面を着信画面から切り替えて携帯端末20に表示する。第2画面はユーザP2が携帯端末20を操作して、文字による通話を行うための画面である。
【0053】
第2画面は、図8(b)に示すように、ユーザP2が文字を入力する第2入力領域R21と通話相手であるユーザP1が入力した文字を表示する第2表示領域R22とを含んでいる。第2入力領域R21の領域内部の色と、第2画面の背景の色と、第2入力領域R21と第2画面の背景とを仕切る枠線の色は、全て同じであってもよいし、全て異なっていてもよいし、一部が異なっていてもよい。例えば、領域内部の色と背景の色と枠線の色の全てが白色であってもよい。例えば、領域内部の色と枠線の色の両方が青色であって、背景の色が白色であってもよい。第2表示領域R22については、基本的に、第2入力領域R21と同様であるため、詳細な説明は省略する。なお、第2入力領域R21の領域内部の色と第2表示領域R22の領域内部の色についても同じであってもよいし、異なっていてもよい。
【0054】
また、第2画面は、第2入力領域R21に文字を入力するための文字入力部R23を含んでいる。文字入力部R23には文字の一例としてひらがなと記号が示されているが、アルファベットと記号が示されてもよい。ユーザP2は文字入力部R23のいずれかの文字を押下する操作を行うことにより、第2入力領域R21に文字を入力することができる。
【0055】
第2画面表示部122が第2画面を表示すると、第1画面表示部121は第1画面を表示し(ステップS7)、処理を終了する。より詳しくは、第1画面表示部121は第1画面をホーム画面から切り替えて携帯端末10に表示する。第1画面はユーザP1が携帯端末10を操作して、文字による通話を行うための画面である。
【0056】
第1画面は、図8(a)に示すように、ユーザP1が文字を入力する第1入力領域R11と通話相手であるユーザP2が入力した文字を表示する第1表示領域R12とを含んでいる。第1入力領域R11の領域内部の色と、第1画面の背景の色と、第1入力領域R11と第1画面の背景とを仕切る枠線の色は、全て同じであってもよいし、全て異なっていてもよいし、一部が異なっていてもよい。例えば、領域内部の色と背景の色と枠線の色の全てが白色であってもよい。例えば、領域内部の色と枠線の色の両方が青色であって、背景の色が白色であってもよい。第1表示領域R12については、基本的に、第1入力領域R11と同様であるため、詳細な説明は省略する。なお、第1入力領域R11の領域内部の色と第1表示領域R12の領域内部の色についても同じであってもよいし、異なっていてもよい。
【0057】
また、第1画面は、第1入力領域R11に文字を入力するための文字入力部R13を含んでいる。文字入力部R13にも文字の一例としてひらがなと記号が示されているが、アルファベットと記号が示されてもよい。ユーザP1は文字入力部R13のいずれかの文字を押下する操作を行うことにより、第1入力領域R11に文字を入力することができる。
【0058】
次に、図9乃至図12を参照して、文字による通話の詳細について説明する。
【0059】
まず、図9に示すように、領域更新部124は画面表示終了を検出したか否かを判断する(ステップS11)。例えば、ユーザP1が携帯端末10に対して第1画面の表示を終了する指示を入力した場合、領域更新部124は画面表示終了を検出したと判断する(ステップS11:YES)。ユーザP2が携帯端末20に対して第2画面の表示を終了する指示を入力した場合も同様に、領域更新部124は画面表示終了を検出したと判断する。この場合、領域更新部124は処理を終了する。なお、図示しないが、第1画面や第2画面はこのような指示を入力するための入力ボタンを含んでいてもよい。
【0060】
一方、画面表示終了を検出しなかった場合(ステップS11:NO)、領域更新部124は文字入力があったか否かを判断する(ステップS12)。文字入力がなかった場合(ステップS12:NO)、領域更新部124は再びステップS11の処理を実行する。すなわち、画面表示終了を検出するか、文字入力があるまで、領域更新部124はステップS11,S12の処理を繰り返す。すなわち、領域更新部124はどちらかの操作があるまで待機する。
【0061】
ここで、文字入力があった場合(ステップS12:YES)、領域更新部124は表示済の文字を消去してから(ステップS13)、入力文字を表示する(ステップS14)。例えば、図10(a)に示すように、ユーザP1によって第1画面の第1入力領域R11に文字が入力されると、領域更新部124は第2画面の第2表示領域R22に表示されていた表示済の文字を消去してから、第1入力領域R11に入力された文字を第2表示領域R22に表示する。
【0062】
この際、領域更新部124は、第1入力領域R11に文字が入力される度に、入力された文字を画面操作に関わらずに逐次的に取得して第2表示領域R22に逐次的に表示する。このため、例えば図10(a)に示すように、第1入力領域R11に文字「も」が入力されると、領域更新部124は第1入力領域R11に入力された文字「も」を取得して第2表示領域R22に表示する。第1入力領域R11に入力した文字「も」を消去すれば、第2表示領域R22に表示された文字「も」も消去される。第1入力領域R11に入力した文字「も」を変換すれば、第2表示領域R22に表示された文字「も」も変換される。
【0063】
このように、領域更新部124は、第1入力領域R11に文字が入力される度に、入力された文字を入力単位で第2表示領域R22に逐次的に表示する。すなわち、ユーザP1がユーザP2に伝える文章を入力し終える前に、ユーザP2の携帯端末20には文章に含まれる一部の文字が逐次的に表示されていく。このように、本実施形態に係る文字通話システムはリアルタイム性(即時性)を備えている。そして、図10(b)に示すように、ユーザP1がユーザP2に伝える文章(すなわち全部の文字)を入力し終えると、入力された文章によってユーザP1の意図がユーザP2に正確に伝わる。
【0064】
なお、図示しないが、ユーザP2によって第2画面の第2入力領域R21に文字が入力されても、領域更新部124は第1画面の第1表示領域R12に表示されていた表示済の文字を消去してから、第2入力領域R21に入力された文字を第1表示領域R12に表示する。また、領域更新部124は、第2入力領域R21に文字が入力される度に、入力された文字を第1表示領域R12に逐次的に表示する。さらに、領域更新部124は、第1入力領域R11に文字が入力されてから数十秒(例えば10秒や30秒など)ごとに、入力された文字を取得して第2表示領域R22に表示してもよい。
【0065】
図11(a)に示すように、ユーザP2は第2表示領域R22に表示された文章を確認して、ユーザP1の文章に応答する文章を第2入力領域R21に入力する。上述した場合と同様に、ユーザP2によって第2入力領域R21に文字が入力される度に、領域更新部124は入力された文字を第1画面の第1表示領域R12に逐次的に表示する。これにより、最終的に第1表示領域R12には全部の文字で表された文章「今電車だよ~」が表示される。ステップS14の処理が完了すると、領域更新部124は再びステップS11の処理を実行する。このように、ユーザP1とユーザP2との間で、リアルタイム性が向上しつつも、発声を回避した通話を行うことができる。
【0066】
なお、図9から図11(a)を参照して、領域更新部124が第2画面の第2表示領域R22に表示されていた表示済の文字を消去してから、第1画面の第1入力領域R11に入力された文字を第2表示領域R22に表示することを一例として説明した。
【0067】
一方で、図11(b)に示すように、第1入力領域R11に文字が入力された場合、領域更新部124は、第1入力領域R11に入力された文字で第2表示領域R22に表示されていた表示済の文字を上書きすることにより、第1入力領域R11に入力された文字を第2表示領域R22に表示するようにしてもよい。同様に、第2入力領域R21に文字が入力された場合、領域更新部124は、第2入力領域R21に入力された文字で第1表示領域R12に表示されていた表示済の文字を上書きすることにより、第2入力領域R21に入力された文字を第1表示領域R12に表示するようにしてもよい。
【0068】
この場合、図12に示すように、文字情報記憶部111が記憶する文字情報では、直前に入力された過去の文字が直近に入力された最新の文字によって上書きされる。例えば、図12の上段に示すように、ユーザP1によって入力された文字「もう家出た?」に対する応答として、ユーザP2によって文字「今電車だよ~」が入力された場合を説明する。この場合において、図12の中段に示すように、ユーザP1によって文字「じゃ、後でね。」が入力されると、領域更新部124は文字「もう家出た?」を過去の文字、文字「じゃ、後でね。」を最新の文字とし、過去の文字を最新の文字によって上書きする。
【0069】
同様に、図12の中段に示すように、ユーザP2によって入力された文字「今電車だよ~」に対する応答として、ユーザP1によって文字「じゃ、後でね。」が入力された場合を説明する。この場合において、図12の下段に示すように、ユーザP2によって文字「お~け~」が入力されると、領域更新部124は文字「今電車だよ~」を過去の文字、文字「お~け~」を最新の文字とし、過去の文字を最新の文字によって上書きする。
【0070】
以上説明したように、表示済の文字が消去されたり、表示済の文字が上書きされたりするため、ユーザP1もユーザP2も過去に入力されて表示された文字を再び確認することはできない。このため、対面での会話と同様に、ユーザP1もユーザP2も現在進行中の文字による通話に意識を向ける必要があり、今しかない現在の対話を楽しもうという意識が働くと想定される。特に、本実施形態によれば、音声合成や音声認識といった変換処理が不要であるため、多大な処理負荷が発生せず、リアルタイム性を確保することができる。一方で、表示済の文字が消去されない場合には、ユーザP1もユーザP2も過去に行われた文字による通話を振り返りつつ現在の対話を楽しむことができる。
【0071】
図13乃至図22を参照して、上述した発信と着信の流れをさらに詳しく説明する。例えば、図13に示すように、携帯端末10の処理部120は、押下フロー、呼出フロー、表示フロー、通話フロー、不図示の発信フローの5つのフローに基づいて、処理を実行する。
【0072】
まず、図13に示すように、第1画面表示部121は呼出ボタンBT1の押下を検出すると、押下フローで示されるように、押下された呼出ボタンBT1と関連付けられたユーザを選択する処理F1を実行する。本実施形態であれば、第1画面表示部121はユーザP2を選択する処理を実行する(図6参照)。第1画面表示部121はユーザを選択すると、選択されたユーザの情報の取得を呼出フローに依頼する。
【0073】
ユーザの情報の取得が依頼されると、呼出フローでは、第1画面表示部121が選択されたユーザの情報を取得する処理F2を実行する。ユーザの情報は、例えば携帯端末20に割り当てられた電話番号やユーザIDなどを含んでいる。ユーザの情報を取得すると、第1画面表示部121は発信画面の表示を表示フローに依頼する処理F3を実行する。併せて、第1画面表示部121は、取得した情報に基づく発信処理を発信フローに依頼する処理(不図示)を実行する。これにより、不図示の発信フローにおいて、例えば携帯端末10から携帯端末20への発信処理が開始する。
【0074】
発信画面の表示が依頼されると、表示フローでは、第1画面表示部121が発信画面を表示する処理F4を実行する。例えば、第1画面表示部121は、図15(a)に示すソースコードに基づいて処理F4を実行する。これにより、第1画面表示部121は発信画面を表示する(図7(a)参照)。第1画面表示部121は、中止ボタンBT2(図7(a)参照)が押下されずに、発信処理を継続している間、発信画面の表示を継続する。
【0075】
図14に移り、発信処理が実行されると、着信フローで示されるように、第2画面表示部122は発信処理に対する着信処理とともに、ルームIDの生成を通話フローに依頼する処理F11を実行する。これにより、通話フローで示されるように、第2画面表示部122はルームIDを生成する処理F12を実行し、ルームIDを生成する。例えば、第2画面表示部122は、図16及び図17に示すソースコードに基づいて処理F11,F12を実行する。
【0076】
ルームIDを生成すると、第2画面表示部122は第2画面を表示する処理F13を実行する。例えば、第2画面表示部122は、図15(b)に示すソースコードに基づいて処理F13を実行する。なお、図15(b)に示すソースコードにおいて、state.talkFlow.talk = TalkState(roomID: roomID, isInvited: true)が第2画面を開く処理に相当する。
【0077】
第2画面表示部122が第2画面を表示すると、図13に示すように、通話フローにおいて、第1画面表示部121は第2画面表示部122が生成したルームIDを取り込んで、保持する処理F5を実行する。例えば、第1画面表示部121は、図18に示すソースコードに基づいて処理F5を実行する。第1画面表示部121は処理F5を実行すると、発信画面の表示状態を判断して、後続の処理を決定する。
【0078】
例えば、第1画面表示部121は、図15(a)に示すソースコードのstate.callがnilであるか否かを確認することにより発信画面の表示状態を判断する。state.callがnilでない場合、第1画面表示部121は発信画面が表示中であると判断し、発信画面の切り替えを表示フローに依頼する。これにより、表示フローにおいて、第1画面表示部121は発信画面を非表示にする処理F6を実行する。すなわち、第1画面表示部121は発信画面の表示を中断又は中止する。なお、第1画面表示部121は、図19(a)に示すソースコードに基づいてstate.callにnilを設定して、発信画面を非表示にする。
【0079】
発信画面を非表示にすると、第1画面表示部121は非表示にしたことを通話フローに通知する処理F7を実行する。例えば、第1画面表示部121は、図19(b)に示すソースコードに基づいて、非表示にしたことを通話フローに通知する。
【0080】
非表示にしたことが通知されると、通話フローにおいて、第1画面表示部121は第1画面を表示する処理F8を実行する。例えば、第1画面表示部121は、図20に示すソースコードに基づいて処理F8を実行する。なお、図20に示すソースコードにおいて、state.talkFlow.talk = TalkState(roomID: roomID, isInvited: true)が第1画面を開く処理に相当する。また、state.callがnilである場合、第1画面表示部121は発信画面が表示中でないと判断し、発信画面の切り替えを表示フローに依頼せずに、アラート画面(不図示)を表示する処理F9を実行する。そして、第1画面表示部121はアラート画面が備えるOKボタンに対する押下を検出した場合、アラート画面を非表示にする処理F10を実行してから処理F8を実行する。
【0081】
このように、本実施形態に係る文字通話システムSTによれば、第2画面の表示に起因して発信画面が非表示された後に第1画面が表示される。なお、第2画面が表示された後の着信フローにおいて、第2画面表示部122は携帯端末20が備えるマイクによる音声入力を中止するミュートを設定してもよい。例えば、図21に示すソースコードにおいて、activeCall?.isMuted = trueがミュートを設定する処理に相当する。同様に、第1画面が表示された後の発信フローにおいて、第1画面表示部121は携帯端末10が備えるマイクによる音声入力を中止するミュートを設定してもよい。例えば、図22に示すソースコードにおいて、activeCall?.isMuted = trueがミュートを設定する処理に相当する。このようなミュートの設定によって、ユーザP1やユーザP2の周囲に存在する環境音の入力が遮断される。これにより、ユーザP1やユーザP2はより集中して対話を楽しむことができる。
【0082】
なお、このようなミュートの設定に代えて、第2画面表示部122は第2画面が表示された時点で音声入力を遮断する制御を実行し、第1画面表示部121は第1画面が表示された時点で音声入力を遮断する制御を実行してもよい。これにより、ミュートの設定が誤操作によって解除され、音声入力可能な状態が復活することを回避することができる。
【0083】
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明に係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【0084】
例えば、上述した第1画面は、第1入力領域R11と通話相手の数に応じた複数の第1表示領域R12とを含んでいてもよい。また、上述した第2画面は、第2入力領域R21と通話相手を除く通話参加者の数に応じた複数の第2表示領域R22とを含んでいてもよい。このような、3者以上の通話を実現する場合、画面切替部123がユーザP1やユーザP2の操作に応じて、例えば第1画面や第2画面からホーム画面に切り替えて、呼出ボタンBT1の押下を検出するまで待機すればよい。
【0085】
また、第1入力領域R11と複数の第1表示領域R12の配置位置の関係は適宜変更してもよい。例えば、第1入力領域R11と複数の第1表示領域R12を一列に並べて配置してもよい。この場合、例えば複数の第1表示領域R12のいずれかと文字入力部R13の間に第1入力領域R11が配置される。また、例えば4者通話である場合には、第1入力領域R11と3つの第1表示領域R12が四象限のように配置されてもよい。その他、4者通話である場合には、第1表示領域R12を3分割するようにしてもよい。なお、第2入力領域R21と複数の第2表示領域R22の配置位置の関係などについても、第1入力領域R11と複数の第1表示領域R12の配置位置の関係と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0086】
さらに、例えば、上述した実施形態では文字通話システム100の一例として物理サーバを用いて説明したが、文字通話システム100は仮想サーバであってもよい。さらに、文字通話システム100の各機能を負荷やサービス種別に応じて複数台のサーバに分散させてもよいし、各記憶部を負荷や管理面に応じて複数の記憶部に分散させてもよい。
【符号の説明】
【0087】
10,20 携帯端末
100 文字通話システム
110 記憶部
111 文字情報記憶部
120 処理部
121 第1画面表示部
122 第2画面表示部
123 画面切替部
124 領域更新部
P1,P2 ユーザ
R11 第1入力領域
R12 第1表示領域
R21 第2入力領域
R22 第2表示領域
BT1 呼出ボタン
BT3 応答ボタン
【要約】
【課題】リアルタイム性の向上を図りつつ、発声を回避した通話を行う文字通話システム、文字通話プログラム、及び文字通話方法を提供することを目的とする。
【解決手段】文字通話システムは、発声での通話を開始する第1携帯端末の所定画面において、通話相手を呼び出す所定の第1ボタンの押下を検出した場合に、文字を入力する第1入力領域と通話相手が入力した文字を表示する第1表示領域とを含む第1画面を所定画面から切り替えて第1携帯端末に表示する第1画面表示部と、所定の第1ボタンの押下を検出した場合に、通話相手の第2携帯端末に第1携帯端末からの呼び出しに応答する所定の第2ボタンを含む着信画面を表示する第2画面表示部と、所定の第2ボタンの押下を検出した場合に、着信画面を、文字を入力する第2入力領域と第1入力領域に入力された文字を表示する第2表示領域とを含む第2画面に切り替える画面切替部と、を備える。
【選択図】図11
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