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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-05
(45)【発行日】2023-12-13
(54)【発明の名称】迷子支援システム
(51)【国際特許分類】
   G08B 25/04 20060101AFI20231206BHJP
   G08B 25/10 20060101ALI20231206BHJP
   H04M 11/00 20060101ALI20231206BHJP
【FI】
G08B25/04 K
G08B25/10 B
G08B25/10 D
H04M11/00 302
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2023107007
(22)【出願日】2023-06-29
【審査請求日】2023-06-29
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】523242778
【氏名又は名称】後久 昭
(74)【代理人】
【識別番号】100157428
【弁理士】
【氏名又は名称】大池 聞平
(72)【発明者】
【氏名】後久 昭
【審査官】石井 則之
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-184731(JP,A)
【文献】特開2018-037887(JP,A)
【文献】登録実用新案第3208076(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08B 25/04
G08B 25/10
H04M 11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
迷子になる虞がある支援対象者に対応付けられた特定用情報と、情報処理端末に所定の処理を実行させるためのコマンド情報とが埋め込まれた情報コードと、
情報処理端末によって前記情報コードが読み取られた時に、前記コマンド情報の処理によって前記情報処理端末から送信される前記特定用情報を受信すると、前記支援対象者の保護者に対し、前記支援対象者が迷子になったことを知らせる第一報を送信するサーバ装置とを備え、
前記情報コードを読み取った前記情報処理端末には、通報者情報の入力欄又は表示欄が表示され、
前記情報処理端末の操作によって該情報処理端末から前記通報者情報が送信された時に、前記サーバ装置は、前記通報者情報を受信すると、前記支援対象者の保護者に対し、前記通報者情報を含む第ニ報を送信する、迷子支援システム。
【請求項2】
前記情報コードを読み取った前記情報処理端末を通報者端末、前記保護者の情報処理端末を保護者端末として、
前記通報者端末の現在位置と前記保護者端末の現在位置との距離を算出し、少なくとも前記保護者端末の画面に、前記算出した距離を表示させる、請求項1に記載の迷子支援システム。
【請求項3】
前記情報コードを読み取った前記情報処理端末を通報者端末、前記保護者の情報処理端末を保護者端末として、
前記通報者端末の現在位置を表す目印と、前記保護者端末の現在位置を表す目印の少なくとも一方が設けられた地図を取得し、前記通報者端末と前記保護者端末の少なくとも一方に前記地図を表示させる、請求項1に記載の迷子支援システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、迷子者の保護者に対し通知を行う迷子支援システム等に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、認知症の患者が行方不明になるトラブルが増加している。また、子供が迷子になるトラブルも依然として数多く発生している。これらのトラブルの解決策として、IT技術の利用が考えられている。
【0003】
特許文献1には、QRコード(登録商標)を利用した迷子等通報システムが記載されている。このシステムでは、迷子の発見者が、自らの情報処理装置により、迷子になった人に貼り付けられたシール上の第1画像(QRコード)を撮影すると、第1画像が保有する特定情報が、サーバ装置に送信される。サーバ装置では、発見者の情報処理装置へ、対応情報の入力画面を示す画像データが送信される。迷子の発見者が、入力画面に対し、シール上の対応情報(連続番号)を入力すると、対応情報がサーバ装置に送信される。サーバ装置は、対応情報を受信すると、対応情報に対応する個人情報を読み出し、個人情報に含まれるメールアドレス宛てに、子供が迷子になっている事実を記載した電子メールを送信する。電子メールアドレスは、要連絡者(保護者など)のスマートフォンに割り当てられている電子メールアドレスである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2020-184731号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、従来の迷子支援システムは、迷子の発見時点から、その保護者に通知が行われるまでに、数回の通信が行われるため、時間がかかる。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、迷子の発見時点から、保護者に対し速やかに通知が行われる迷子支援システムを実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の課題を解決するべく、第1の発明は、迷子になる虞がある支援対象者に対応付けられた特定用情報と、情報処理端末に所定の処理を実行させるためのコマンド情報とが埋め込まれた情報コードと、情報処理端末によって情報コードが読み取られた時に、コマンド情報の処理によって情報処理端末から送信される特定用情報を受信すると、支援対象者の保護者に対し、支援対象者が迷子になったことを知らせる第一報を送信するサーバ装置とを備えている、迷子支援システムである。
【0008】
第2の発明は、第1の発明において、情報コードを読み取った情報処理端末には、通報者情報の入力欄又は表示欄が表示され、情報処理端末の操作によって該情報処理端末から通報者情報が送信された時に、サーバ装置は、通報者情報を受信すると、支援対象者の保護者に対し、通報者情報を含む第ニ報を送信する。
【0009】
第3の発明は、第1の発明において、情報用コードを読み取った情報処理端末を通報者端末、保護者の情報処理端末を保護者端末として、通報者端末の現在位置と保護者端末の現在位置との距離を算出し、少なくとも保護者端末の画面に、算出した距離を表示させる。
【0010】
第4の発明は、第1の発明において、情報用コードを読み取った情報処理端末を通報者端末、保護者の情報処理端末を保護者端末として、通報者端末の現在位置を表す目印と、保護者端末の現在位置を表す目印の少なくとも一方が設けられた地図を取得し、通報者端末と保護者端末の少なくとも一方に地図を表示させる。
【発明の効果】
【0011】
本発明では、情報コードに、支援対象者に対応付けられた特定用情報と、コマンド情報とが埋め込まれている。そのため、情報コードを身に着けた支援対象者が迷子になった場合に、支援対象者の発見者の情報処理端末により情報コードが読み取られると、コマンド情報の処理によって情報処理端末から特定用情報が送信される。そして、サーバ装置が、特定用情報を受信すると、支援対象者の保護者に対し、支援対象者が迷子になったことを知らせる第一報を送信する。本発明では、情報コードの読み取りを契機(トリガー)にして、支援対象者の保護者に対し第一報が送信される。従って、迷子の発見時点から、保護者に対し速やかに通知が行われる迷子支援システムを実現することができる。そして、保護者による速やかな発見(再会)を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、実施形態に係る迷子支援システムの模式図である。
図2図2は、迷子支援システムの登録者データベースに格納された1人分の登録情報を示す図表である。
図3図3は、迷子支援システムにおいて実行される情報処理のうち、通報者端末とサーバ装置のフローチャートである。
図4図4は、迷子支援システムにおいて実行される情報処理のうち、保護者端末とサーバ装置のフローチャートである。
図5図5(a)は、迷子支援システムにおける保護者端末の第一報の画面であり、図5(b)は、保護者端末の第二報の画面であり、図5(c)は、保護者端末の第三報の画面であり、図5(d)は、保護者端末の位置表示画面である。
図6図6は、迷子支援システムにおける保護者端末の地図表示画面である。
図7図7(a)は、迷子支援システムにおける通報者端末の通報者情報入力画面であり、図7(b)は、通報者端末の位置表示画面であり、図7(c)は、通報者端末の地図表示画面である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、以下の実施形態は、本発明の一例であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
【0014】
[迷子支援システムの構成]
本実施形態に係る迷子支援システム10は、QRコードなどの情報コード15の読み取りを契機として、サーバ装置20への迷子の通報、及び、迷子者の保護者への通知が自動的に行われるように構成したシステムである。
【0015】
迷子支援システム10は、図1に示すように、支援対象者1用に作成された情報コード15と、インターネット7に接続されたサーバ装置20とを備えている。サーバ装置20は、システム運用事業者(サービス提供者)の管理下にある装置(コンピュータ、ストレージなど)により構成されている。サーバ装置20は、クラウドシステムにより構成されていてもよい。
【0016】
迷子支援システム10は、利用申し込みを経て、利用可能となる。利用申し込みにおいて、申込者は、迷子になる虞がある支援対象者1の個人情報(氏名、郵便番号、電話番号)、及び、支援対象者1の保護者3の個人情報(氏名、郵便番号、電話番号、メールアドレス)を、登録情報としてシステム運用事業者に提供する。申込者からシステム運用事業者への登録情報の提供方法は、インターネット経由であってもよいし、書類の郵送であってもよい。
【0017】
システム運用事業者は、申込者から登録情報が提供されると、申込者を登録者として、登録者ごとに割り当てられた特定用情報(例えば、記号)に登録情報を対応付けて、登録者データベース25に格納する。特定用情報は、図2に示すように、支援対象者1とその保護者3に対応付けられている。さらに、システム運用事業者は、情報コード15が印刷された紙媒体(カードなど)16を作成して、紙媒体16を申込者に提供する。
【0018】
情報コード15は、例えば二次元バーコードである。本実施形態では、情報コード15としてQRコード15が用いられている。情報コード15には、登録情報に対応付けられた特定用情報と、情報処理端末に所定の処理を実行させるためのコマンド情報とが埋め込まれている。コマンド情報は、情報コード15を読み取った情報処理端末において実行されるプログラムである。
【0019】
サーバ装置20には、専用プログラムがインストールされている。サーバ装置20は、専用プログラムが実行及び解釈されることによって実現される機能ブロックとして、支援対象者1の保護者3に対しメールを送付する通信部11と、迷子支援に必要な情報を取得する情報取得部12とを備えている。また、サーバ装置20には、上述の登録者データベース25が設けられている。
【0020】
[迷子支援システムにおいて実行される情報処理]
図3図4のフローチャートを参照しながら、迷子支援システム10において実行される情報処理について説明を行う。
【0021】
支援対象者1は、情報コード15が印刷されたカード16を身に着けている(図1参照)。例えば、カード16に接続された紐が、支援対象者1の首に掛けられている。カード16には、支援対象者1の発見者2に対するメッセージとして、情報コード15の読み取りを促す内容が記載されている。
【0022】
支援対象者1の発見者2は、自らの情報処理端末5で情報コード15を読み取る。そうすると、情報処理端末5は、情報コード15から特定用情報及びコマンド情報を復号し、コマンド情報(プログラム)に従って動作する。この動作として、情報処理端末5は、特定用情報をサーバ装置20に送信すると共に、コマンド情報にて指定された第1プログラム(第1WEBアプリ)にアクセスする(ステップST1)。各WEBアプリは、例えばサーバ装置20に設けられている。以下では、通報者(発見者)2の情報処理端末5を「通報者端末」と言う。
【0023】
サーバ装置20では、第1プログラムの実行により、情報取得部12が、登録者データベース25において、特定用情報に対応する登録者の登録情報(支援対象者1の個人情報、支援対象者1の保護者3の個人情報)を特定する(ステップST11)。そして、通信部11が、登録情報に含まれる保護者3のメールアドレス(図2参照)に対し、第一報を送信する(ステップST12)。なお、サーバ装置20は、第一報として、メールとともに音声通信を発出してもよいし、メールの代わりに音声通信を発出してもよい
【0024】
ここで、通信部11は、予め準備されたメール文面の様式を用いて、第一報のメールの文面を作成する。この点は、第二報や第三報も同様である。第一報では、メール文面の様式に対し、ステップST11にて特定した登録情報が追記される。
【0025】
図5(a)は、保護者3の情報処理端末6(以下、「保護者端末」と言う。)において、第一報のメールが開封された状態の画面である。第一報のメールのタイトルには「迷子お助け隊から」と記載されている。また、メールの文面31には、迷子者(支援対象者)1の個人情報32(氏名、郵便番号、郵便番号に対応する住所、電話番号)と、非常時の連絡先33として保護者3の個人情報(氏名、郵便番号、郵便番号に対応する住所、電話番号)とが記載されている。また、第一報の文面31には、メールの受信時刻とともに、「第一報」と記載されている。
【0026】
通報者端末5の説明に戻り、通報者端末5では、第1プログラムの実行により、通報者情報入力画面61が表示される(ステップST2)。通報者情報入力画面61には、図7(a)に示すように、通報者情報の入力欄62、及び、第1操作ボタン63がそれぞれ設けられている。第1操作ボタン63には「送信」と記載されている。また、通報者情報入力画面61には、通報者2に対するお礼(迷子通報、有難うございました。)、操作方法の説明(TEL、ご氏名の入力後に送信を押してください。)、及び、現在位置を取得することの許可を求める記述と共に、「第一報済」と記載されている。
【0027】
通報者2により通報者情報の入力欄62(電話番号と氏名の各入力欄)への入力がなされ、第1操作ボタン(送信ボタン)63の押下(ステップST3)がなされると、第2プログラム(第2WEBアプリ)が動作する。この動作として、通報者端末5からサーバ装置20へ通報者情報(入力欄62の入力情報)が送信され、通信部11が、保護者3のメールアドレスに対し、通報者情報を含む第ニ報を送信する(ステップST13)。
【0028】
図5(b)は、保護者端末6において、第ニ報のメールが開封された状態の画面である。第ニ報のメールのタイトルには「迷子お助け隊から、通報者のTEL・氏名」と記載されている。また、第ニ報の文面35には、通報者2の個人情報36(氏名、電話番号)が記載されている。また、第ニ報の文面35には、メールの受信時刻とともに、「第ニ報」と記載されている。
【0029】
通報者端末5の説明に戻り、通報者端末5では、第1操作ボタン63の押下に伴って、GPS機能を利用して、通報者端末5の現在位置(緯度、経度)を表す第1の現在位置情報が取得され(ステップST4)、第1の位置表示画面65が表示される(ステップST5)。
【0030】
第1の位置表示画面65には、図7(b)に示すように、通報者情報66として、通報者端末5の現在位置、電話番号及び氏名が記載されると共に、第2操作ボタン67が設けられている。第2操作ボタン67には「次に進む」と記載されている。また、第1の位置表示画面65には、操作方法の説明(10秒後に押してください。)と共に、「第二報済」と記載されている。
【0031】
通報者2により第2操作ボタン67の押下(ステップST6)がなされると、第3プログラム(第3WEBアプリ)が動作する。この動作として、通信部11が、保護者3のメールアドレスに対し、第1の現在位置情報を含む第三報を送信すると共に(ステップST14)、情報取得部12が、インターネット上の地図アプリケーション(例えばGoogleマップ)へアクセスし、第1の地図表示画面70に掲載する地図71を取得する(ステップST15)。通報者端末5では、第1の地図表示画面70が表示される(ステップST7)。
【0032】
第1の地図表示画面70では、図7(c)に示すように、通報者端末5の現在位置を表す目印71aが設けられた地図71と共に、通報者情報72として、通報者2の現在位置、氏名及び電話番号が表示される。また第1の地図表示画面70には、現在の状況(連絡しています。)、急ぎの連絡先73、及び、連絡先73に電話した場合に伝えるメッセージ(「迷子通報です」とお伝えください。)と共に、「全通報完了」と記載されている。地図71は、タッチパネル操作によって拡大縮小が可能である。
【0033】
また、図5(c)は、保護者端末6において、第三報のメールが開封された状態の画面である。第三報のメールのタイトルには「迷子お助け隊から位置情報」と記載されている。メールの文面40には、通報者2の個人情報41(氏名、電話番号)と共に、通報者端末5の現在位置42、及び、リンクとしてのURL43が記載されている。また、第三報の文面40には、操作方法の説明(以下のURLを押してください。)と共に「第三報」と記載されている。さらに、URL43のタップ後の説明として、自身の現在位置が送信されること、地図が表示されること、及び、その地図上の印は迷子者の位置を表すことが記載されている。
【0034】
第2の位置表示画面45にて、URL43のタップ(ステップST21)がなされると、第4プログラム(第4WEBアプリ)へのアクセスがなされる。そして、第4プログラムが動作することで、保護者端末6のGPS機能を利用して、保護者端末6の現在位置(緯度、経度)を表す第2の現在位置情報が取得され(ステップST22)、保護者端末6の現在位置46が記載された第2の位置表示画面45が表示される(ステップST23)。
【0035】
第2の位置表示画面45には、図5(d)に示すように、第3操作ボタン47が設けられている。第3操作ボタン47には「現在位置送信」と記載されている。また、第2の位置表示画面45には、現在の状態(現在位置取得)と、状況の説明(数秒後に位置が取得されます。)と共に、「2点MAP表示」と記載されている。
【0036】
保護者3により第3操作ボタン47の押下(ステップST24)がなされると、第5プログラム(第5WEBアプリ)へのアクセスがなされる。そして、第5プログラムが動作することで、通報者端末5の現在位置と保護者端末6の現在位置との距離(直線距離)が算出されると共に(ステップST16)、第2の地図表示画面50に掲載する地図51を取得する(ステップST17)。保護者端末6では、第2の地図表示画面50が表示される(ステップST25)。
【0037】
図6は、保護者端末6に表示される第2の地図表示画面50である。第2の地図表示画面50では、通報者端末5の現在位置を表す目印51a及び保護者端末6の現在位置を表す目印51bが記載された地図51と共に、通報者情報52として、通報者2の現在位置、通報者2までの距離、現在時刻、連絡先および氏名が表示される。地図51は、タッチパネル操作によって拡大縮小が可能である。
【0038】
[実施形態の効果等]
本実施形態では、情報コード15に、支援対象者1に対応付けられた特定用情報と、コマンド情報とが埋め込まれている。そのため、情報コード15を身に着けた支援対象者1が迷子になった場合に、支援対象者1の発見者2の情報処理端末5により情報コード15が読み取られると、コマンド情報の処理によって情報処理端末5から特定用情報が送信される。そして、サーバ装置20が、特定用情報を受信すると、支援対象者1の保護者3に対し、支援対象者1が迷子になったことを知らせる第一報を送信する。本実施形態では、情報コード15の読み取りを契機(トリガー)にして、支援対象者1の保護者3に対し第一報が送信される。従って、迷子の発見時点から、保護者3に対し速やかに通知が行われる迷子支援システム10を実現することができる。そして、保護者による速やかな発見(再会)を実現することができる。
【0039】
また本実施形態では、第二報によって、保護者3は通報者情報を把握することができる。そのため、保護者3は、第二報を受けることで通報者2と連絡を取ることができる。
【0040】
また本実施形態では、地図51によって、保護者3は、通報者2の位置(つまり支援対象者1の位置)や、通報者2までの距離(支援対象者1までの距離)を把握することができ、支援対象者1を迎えに行く方法を速やかに検討することができる。
【0041】
[その他の実施形態]
上述の実施形態では、通報者情報入力画面61に、通報者情報の入力欄62が表示されるが、通報者端末5にて自動で通報者情報を取得して、通報者情報入力画面61に、通報者情報の表示欄が表示されるようにしてもよい。この場合も、送信ボタン63の押下により通報者情報がサーバ装置20に送信される。
【0042】
上述の実施形態において、情報コード15は、帽子や衣服に印刷するなど、紙媒体以外に設けてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明は、迷子者の保護者に対し通知を行う迷子支援システム等に適用可能である。
【符号の説明】
【0044】
1 支援対象者、迷子者
2 支援対象者の発見者、通報者
3 支援対象者の保護者
5 通報者端末、情報処理端末
6 保護者端末、情報処理端末
10 迷子支援システム
11 通信部
12 情報取得部
15 情報コード
20 サーバ装置
25 登録者データベース
【要約】
【課題】迷子の発見時点から、保護者に対し速やかに通知が行われる迷子支援システムを実現する。
【解決手段】迷子支援システム10は、迷子になる虞がある支援対象者1に対応付けられた特定用情報と、情報処理端末に所定の処理を実行させるためのコマンド情報とが埋め込まれた情報コード15と、情報処理端末5によって情報コード15が読み取られた時に、コマンド情報の処理によって情報処理端末5から送信される特定用情報を受信すると、支援対象者1の保護者3に対し、支援対象者1が迷子になったことを知らせる第一報を送信するサーバ装置20とを備えている。
【選択図】図3
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7