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特許7397574ウォーターサーバーおよびウォーターサーバー制御プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-05
(45)【発行日】2023-12-13
(54)【発明の名称】ウォーターサーバーおよびウォーターサーバー制御プログラム
(51)【国際特許分類】
   B67D 1/08 20060101AFI20231206BHJP
【FI】
B67D1/08 A
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2019030774
(22)【出願日】2019-02-22
(65)【公開番号】P2020132244
(43)【公開日】2020-08-31
【審査請求日】2021-08-20
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】309007911
【氏名又は名称】サントリーホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】弁理士法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】近藤 平人
【審査官】高吉 統久
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-070217(JP,A)
【文献】特表2017-519529(JP,A)
【文献】特開2018-184196(JP,A)
【文献】特開2017-013879(JP,A)
【文献】特開2018-077742(JP,A)
【文献】特開2009-001280(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0239521(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B67D 1/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲料水を貯留する飲料水タンク、前記飲料水を利用者に供給する供給口、前記供給口から前記利用者に供給される前記飲料水の温度および供給量の少なくとも1つを調節する供給条件調節装置、ならびに、制御部、を備え、
前記制御部は、前記利用者の特定を行う利用者特定部、時刻を認識する時刻認識部、前記利用者ごとの利用者情報を記録する利用者情報記録部、および、前記供給条件調節装置を制御する供給条件制御部、を有し、
前記利用者情報は、
それぞれの利用者が好む前記飲料水の供給条件に関する情報と、
前記時刻認識部が認識した前記時刻に基づいて特定される、当該利用者が前記飲料水の供給を受けた利用時刻についての情報と、を含み、
前記供給条件制御部は、
前記利用者特定部が特定した利用者に対応する利用者情報を前記利用者情報記録部から読み取り、
前記利用者情報に基づいて、前記利用者が前記飲料水の供給を受けることが予想される供給時間帯の予測を行い、かつ、
前記供給時間帯の予測、および、前記利用者情報に基づいて定められる前記飲料水の供給条件、に従って前記供給条件調節装置を制御するウォーターサーバー。
【請求項2】
前記供給条件調節装置は、冷却装置を具備する冷水タンク、および、加熱装置を具備する温水タンク、を有し、
前記冷水タンクは、前記飲料水タンクから前記飲料水を受容し、前記冷却装置によって当該飲料水を冷却して冷水を製造するとともに前記冷水を貯留し、かつ、前記冷水を前記供給口に供給可能であり、
前記温水タンクは、前記飲料水タンクから前記飲料水を受容し、前記加熱装置によって当該飲料水を加熱して温水を製造するとともに前記温水を貯留し、かつ、前記温水を前記供給口に供給可能であり、
前記供給条件制御部は、前記冷水タンクから前記供給口に供給される前記冷水の量、および、前記温水タンクから前記供給口に供給される前記温水の量、を制御することによって前記飲料水の温度を制御する請求項1に記載のウォーターサーバー。
【請求項3】
前記利用者による人為操作の入力を受け付ける入力装置を備え、
前記供給条件制御部は、前記利用者情報に基づいて定められる前記供給条件を、前記入力装置に対する前記人為操作に基づいて変更することができる請求項1または2に記載のウォーターサーバー。
【請求項4】
前記利用者情報記録部は、前記供給条件が前記人為操作に基づいて変更されたときは、当該変更を反映して、すでに記録されている前記利用者情報を変更する請求項3に記載のウォーターサーバー。
【請求項5】
前記利用者の指紋を認識する指紋認識装置を備え、
前記利用者特定部は、前記指紋認識装置が認識した前記指紋に基づいて前記利用者の特定を行う請求項1~4のいずれか1項に記載のウォーターサーバー。
【請求項6】
前記供給条件制御部は、前記利用時刻についての情報を前記利用者情報記録部から読み取り、当該利用時刻についての情報に基づいて、前記飲料水を供給する必要がないことが予想される休止時間帯の予測を行い、当該休止時間帯において前記供給条件調節装置の運転を停止する請求項1~5のいずれか1項に記載のウォーターサーバー。
【請求項7】
前記制御部はネットワークを通じて少なくとも1つの外部端末装置との間で情報の送受信を行う通信部を有する請求項1~6のいずれか1項に記載のウォーターサーバー。
【請求項8】
前記外部端末装置は、前記利用者情報を記録する外部利用者情報記録部を有し、
前記利用者情報記録部は、前記通信部を介して前記外部利用者情報記録部に記録された前記利用者情報を取得し、当該利用者情報を記録する請求項7に記載のウォーターサーバー。
【請求項9】
前記供給条件調節装置は、前記供給口から供給された前記飲料水の供給量を計測する流量計を有し、
前記制御部は、演算部を有し、
前記演算部は、あらかじめ定められた前記飲料水タンクの満容量と、前記流量計による計測に基づく前記飲料水の供給量の積算値と、に基づいて、前記飲料水タンクの残容量を演算し、
前記制御部は、前記残容量があらかじめ定められた基準値より低くなったときは、前記通信部を介して、前記外部端末装置に対して前記飲料水タンクの交換を行うべき旨を送信する請求項7または8に記載のウォーターサーバー。
【請求項10】
前記制御部は、前記飲料水タンクの取り付けられた状態、および、前記飲料水タンクの取り外された状態、を検知する飲料水タンク検知部を有し、
前記演算部は、前記飲料水タンク検知部が前記飲料水タンクの取り外された状態を検知し、その後、前記飲料水タンクが取り付けられたことを検知したときは、前記飲料水の供給量の積算値を0にする請求項9に記載のウォーターサーバー。
【請求項11】
利用者に飲料水を供給するウォーターサーバーを制御するプログラムであって、
前記利用者の特定を行う利用者特定機能と、
前記利用者ごとの利用者情報であって、当該利用者が好む前記飲料水の供給条件に関する情報、および、前記利用者が前記飲料水の供給を受けた利用時刻についての情報、を含む利用者情報を記録する利用者情報記録機能と、
前記利用者特定機能によって特定された利用者に対応する利用者情報を、前記利用者情報記録機能によって記録された利用者情報群の中から特定する利用者情報照会機能と、
前記利用者情報に基づいて、前記利用者が前記飲料水の供給を受けることが予想される供給時間帯の予測を行う予測機能と、
前記供給時間帯の予測、および、前記利用者情報照会機能によって特定された前記利用者情報、に基づいて前記ウォーターサーバーから前記利用者に供給される前記飲料水の供給条件を制御する供給条件制御機能と、をコンピュータに実現させるウォーターサーバー制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、利用者の好みに応じた飲料水を供給する機能を有するウォーターサーバー、および、同様の機能を有するウォーターサーバー制御プログラム、に関する。
【背景技術】
【0002】
ミネラルウォーターなどの飲料水を使用者に供給することができるウォーターサーバーが汎用されている。ウォーターサーバーは、使用者に供給する飲料水を冷却する装置および加熱する装置の少なくとも一方を備え、飲用に適した温度に飲料水を温調する機能を備えることが一般的である。かかるウォーターサーバーとしては、たとえば特許文献1、特許文献2のような技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2017-114490号公報
【文献】特開2015-40078号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、使用者の使用習慣を認識し、その使用習慣に基づいて殺菌のための高温水循環運転を自動的に制御するウォーターサーバーが開示されている。しかし、特許文献1の技術においては、装置が認識した使用者の使用習慣に係る情報を装置の保守のために利用するに留まり、使用者に飲料水を供給する際の供給条件に反映させることは、行われていなかった。
【0005】
そこで、使用者の使用習慣に基づいて使用者に飲料水を供給する際の供給条件を調節し、利用者の好みに応じた飲料水を供給する機能を有するウォーターサーバーの実現が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るウォーターサーバーは、飲料水を貯留する飲料水タンク、前記飲料水を利用者に供給する供給口、前記供給口から前記利用者に供給される前記飲料水の温度および供給量の少なくとも1つを調節する供給条件調節装置、ならびに、制御部、を備え、前記制御部は、前記利用者の特定を行う利用者特定部、時刻を認識する時刻認識部、前記利用者ごとの利用者情報を記録する利用者情報記録部、および、前記供給条件調節装置を制御する供給条件制御部、を有し、前記利用者情報は、それぞれの利用者が好む前記飲料水の供給条件に関する情報と、前記時刻認識部が認識した前記時刻に基づいて特定される、当該利用者が前記飲料水の供給を受けた利用時刻についての情報と、を含み、前記供給条件制御部は、前記利用者特定部が特定した利用者に対応する利用者情報を前記利用者情報記録部から読み取り、前記利用者情報に基づいて、前記利用者が前記飲料水の供給を受けることが予想される供給時間帯の予測を行い、かつ、前記供給時間帯の予測、および、前記利用者情報に基づいて定められる前記飲料水の供給条件、に従って前記供給条件調節装置を制御することを特徴とする。
【0007】
本発明に係るウォーターサーバー制御プログラムは、利用者に飲料水を供給するウォーターサーバーを制御するプログラムであって、前記利用者の特定を行う利用者特定機能と、前記利用者ごとの利用者情報であって、当該利用者が好む前記飲料水の供給条件に関する情報、および、前記利用者が前記飲料水の供給を受けた利用時刻についての情報、を含む利用者情報を記録する利用者情報記録機能と、前記利用者特定機能によって特定された利用者に対応する利用者情報を、前記利用者情報記録機能によって記録された利用者情報群の中から特定する利用者情報照会機能と、前記利用者情報に基づいて、前記利用者が前記飲料水の供給を受けることが予想される供給時間帯の予測を行う予測機能と、前記供給時間帯の予測、および、前記利用者情報照会機能によって特定された前記利用者情報、に基づいて前記ウォーターサーバーから前記利用者に供給される前記飲料水の供給条件を制御する供給条件制御機能と、をコンピュータに実現させることを特徴とする。
【0008】
これらの構成によれば、利用者ごとの使用習慣や好みを利用者情報として記録するとともに、記録された利用者情報に基づいて供給される飲料水の供給条件を調節することができる。さらに、発明の構成によれば、時間帯ごとの利用挙動を記録することができるとともに、予測される供給に先立って飲料水の供給条件を調節できるため、要求される供給条件の飲料水を適時に供給することができる。
【0009】
以下、本発明の好適な態様について説明する。ただし、以下に記載する好適な態様例によって、本発明の範囲が限定されるわけではない。
【0010】
本発明に係るウォーターサーバーは、一態様として、前記供給条件調節装置は、冷却装置を具備する冷水タンク、および、加熱装置を具備する温水タンク、を有し、前記冷水タンクは、前記飲料水タンクから前記飲料水を受容し、前記冷却装置によって当該飲料水を冷却して冷水を製造するとともに前記冷水を貯留し、かつ、前記冷水を前記供給口に供給可能であり、前記温水タンクは、前記飲料水タンクから前記飲料水を受容し、前記加熱装置によって当該飲料水を加熱して温水を製造するとともに前記温水を貯留し、かつ、前記温水を前記供給口に供給可能であり、前記供給条件制御部は、前記冷水タンクから前記供給口に供給される前記冷水の量、および、前記温水タンクから前記供給口に供給される前記温水の量、を制御することによって前記飲料水の温度を制御することが好ましい。
【0011】
この構成によれば、冷水と温水を別個に用意し、その混合量を制御することによって供給される飲料水の温度を調節できるため、供給される飲料水を直接に加熱または冷却する場合に比べて、供給される飲料水の温度を速やかに変更することができる。
【0012】
本発明に係るウォーターサーバーは、一態様として、前記利用者による人為操作の入力を受け付ける入力装置を備え、前記供給条件制御部は、前記利用者情報に基づいて定められる前記供給条件を、前記入力装置に対する前記人為操作に基づいて変更することができることが好ましい。
【0013】
この構成によれば、供給される飲料水の供給条件を利用者が微調整することができる。
【0014】
本発明に係るウォーターサーバーは、一態様として、前記利用者情報記録部は、前記供給条件が前記人為操作に基づいて変更されたときは、当該変更を反映して、すでに記録されている前記利用者情報を変更することが好ましい。
【0015】
この構成によれば、利用者情報記録部に記録される利用者情報を、常に最新の飲料水供給結果に基づいた利用者情報に更新することができる。
【0016】
本発明に係るウォーターサーバーは、一態様として、前記利用者の指紋を認識する指紋認識装置を備え、前記利用者特定部は、前記指紋認識装置が認識した前記指紋に基づいて前記利用者の特定を行うことが好ましい。
【0017】
この構成によれば、ウォーターサーバーが複数の利用者により共用される場合に、それぞれの利用者の好みに応じた供給条件の飲料水を提供することができる。
【0022】
本発明に係るウォーターサーバーは、一態様として、前記供給条件制御部は、前記利用時刻についての情報を前記利用者情報記録部から読み取り、当該利用時刻についての情報に基づいて、前記飲料水を供給する必要がないことが予想される休止時間帯の予測を行い、当該休止時間帯において前記供給条件調節装置の運転を停止することが好ましい。
【0023】
この構成によれば、予測に基づいて不要な運転を行わないようにすることで、ウォーターサーバーの消費電力を低減することができる。
【0024】
本発明に係るウォーターサーバーは、一態様として、前記制御部はネットワークを通じて少なくとも1つの外部端末装置との間で情報の送受信を行う通信部を有することが好ましい。
【0025】
この構成によれば、飲料水タンクの残容量情報や利用者情報などの種々の情報について外部端末装置と情報交換を行い、これを活用したウォーターサーバーの制御を実現できる。
【0026】
本発明に係るウォーターサーバーは、一態様として、前記外部端末装置は、前記利用者情報を記録する外部利用者情報記録部を有し、前記利用者情報記録部は、前記通信部を介して前記外部利用者情報記録部に記録された前記利用者情報を取得し、当該利用者情報を記録することが好ましい。
【0027】
この構成によれば、外部端末装置を介して複数のウォーターサーバー間で利用者情報を共有することができる。そのため利用者は、利用するウォーターサーバーの個体が通常と異なる場合であっても、自身が好む供給条件の飲料水の供給を受けることができる。
【0028】
本発明に係るウォーターサーバーは、一態様として、前記供給条件調節装置は、前記供給口から供給された前記飲料水の供給量を計測する流量計を有し、前記制御部は、演算部を有し、前記演算部は、あらかじめ定められた前記飲料水タンクの満容量と、前記流量計による計測に基づく前記飲料水の供給量の積算値と、に基づいて、前記飲料水タンクの残容量を演算し、前記制御部は、前記残容量があらかじめ定められた基準値より低くなったときは、前記通信部を介して、前記外部端末装置に対して前記飲料水タンクの交換を行うべき旨を送信することが好ましい。
【0029】
この構成によれば、特別な人為操作を要することなく、飲料水の補給を適時に受けることができる。
【0030】
本発明に係るウォーターサーバーは、一態様として、前記制御部は、前記飲料水タンクが取り付けられたこと、および、前記飲料水タンクが取り外されたこと、を検知する飲料水タンク検知部を有し、前記演算部は、前記飲料水タンク検知部が前記飲料水タンクが取り外されたことを検知し、その後、前記飲料水タンクが取り付けられたことを検知したときは、前記飲料水の供給量の積算値を0にすることが好ましい。
【0031】
この構成によれば、特別な人為操作を要することなく、飲料水の残容量を適切に管理することができる。
【0032】
本発明のさらなる特徴と利点は、図面を参照して記述する以下の例示的かつ非限定的な実施形態の説明によってより明確になるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0033】
図1】本発明に係るウォーターサーバーの構成図
図2】本発明に係るウォーターサーバーの制御系統図
【発明を実施するための形態】
【0034】
〔ウォーターサーバーの基本構成〕
本発明に係るウォーターサーバーの実施形態について、図1、2を参照して説明する。本実施形態に係るウォーターサーバー100は、飲料水タンク1と、温度調節装置2(供給条件調節装置の例)と、供給量調節装置3(供給条件調節装置の例)と、供給口4と、タッチパネル5(入力装置の例)と、指紋センサー6(指紋認識装置の例)と、制御部7と、筐体8と、を備える。
【0035】
飲料水タンク1は、飲料水タンク1内外に飲料水が出入する際の経路となる口部11と、口部11に連設され、飲料水を貯留可能な容器本体部12と、を有する。飲料水タンク1は、たとえば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートなどの熱可塑性樹脂を主材料として成形することができる。飲料水タンク1の容量は特に限定されず、一般的に流通している3~20L程度とすることができる。口部11には逆止弁11aが設けられており、飲料水タンク1を、口部11が下方を向く状態においても、逆止弁11aの働きにより飲料水が飲料水タンク1の外部に流出しない。なお、飲料水タンク1の運搬時には口部11にキャップ(不図示)が取り付けられ、口部11を上方に向けた状態で運搬されることが一般的である。また、飲料水タンク1は軟性素材でできていて、ダンボールなどでできた箱の中に収容されている形態でもよい。
【0036】
図1に示すように、ウォーターサーバー100を使用する状態において、飲料水タンク1は、筐体8に着脱自在に固定されている。筐体8には飲料水タンク1の口部11と螺合可能なタンク受容部81が設けられており、タンク受容部81に口部11を螺合することで飲料水タンク1を筐体8に固定する。タンク受容部81には、口部11とタンク受容部81とを螺合したときに逆止弁11aに貫入する突起物81aが設けられており、逆止弁11aは突起物81aの貫入を受けたときに開放されるように構成されている。したがって、口部11とタンク受容部81とが螺合した状態においては、逆止弁11aは飲料水の流通を妨げない。また、飲料水タンク1が筐体8に固定された状態において、口部11が容器本体部12の下方に位置する配置になるように構成されているので、飲料水タンク1内の飲料水が重力の作用によって筐体8に導入される。なお、タンク受容部81には飲料水タンク1が取り付けられたこと、および、飲料水タンク1が取り外されたこと、を検知する飲料水タンクセンサー81b(図示せず)が設けられている。
【0037】
飲料水タンク1が空のときは、ウォーターサーバー100は飲料水を供給することができない。この場合は、空の飲料水タンク1をタンク受容部81から取り外し、替わりに、飲料水が充填された別の飲料水タンク1をタンク受容部81に取り付けることで、再び飲料水を供給することができるようになる。
【0038】
温度調節装置2は、冷水タンク21および温水タンク22を有する。冷水タンク21は、冷却装置21a、冷水タンク受容弁21b、および、冷水供給弁21c、を具備する。同様に温水タンク22は、加熱装置22a、温水タンク受容弁22b、および、温水供給弁22c、を具備する。
【0039】
各受容弁21b、22bは、タンク受容部81および飲料水供給管82Aを介して飲料水タンク1と流体連通し、各受容弁21b、22bを開放すると、対応する各タンク21、22へと飲料水が供給される。冷水タンク21に供給された飲料水は冷却装置21aによって冷却され、冷水として冷水タンク21に貯留される。同様に、温水タンク22に供給された飲料水は加熱装置22aによって加熱され、温水として温水タンク22に貯留される。
【0040】
また、各供給弁21c、22cは温調水供給管82Bを介して供給量調節装置3と流体連通し、各供給弁21c、22cを開放すると、対応する各タンク21、22から供給量調節装置3へと冷水および温水が供給される。ここで、冷水供給弁21cおよび温水供給弁22cのそれぞれの開度を調節することで、供給量調節装置3へ供給される冷水と温水との比率が調節される。これによって、供給量調節装置3へ供給される飲料水(冷水と温水との混合物である。)の温度が調節される。なお、各部における飲料水の温度を計測するため、冷水タンク21に冷水温度センサー23Aが、温水タンク22に温水温度センサー23Bが、飲料水供給管82Aに供給温度センサー23Cが、それぞれ設けられている。
【0041】
供給量調節装置3は、流量計31および自動弁32を有する。流量計31の上流側は温調水供給管82Bを介して冷水供給弁21cおよび温水供給弁22cと流体連通し、温度調節装置2から温度が調節された飲料水の供給を受ける。一方、流量計31の下流側は、自動弁32および供給口連絡管82Cを介して供給口4と流体連通しており、自動弁32を開放すると供給口4に飲料水が供給される。このとき流量計31は、供給される飲料水の供給量を計測する。
【0042】
タッチパネル5は、ウォーターサーバー100に対する利用者からの各種の人為操作の入力を受け付ける入力装置として機能する。ここで人為操作とは、利用者がタッチパネル5上に表示された各種の操作具に触れることによって、飲料水の供給の開始および停止、供給される飲料水の温度の設定、ならびに、供給される飲料水の供給量の設定、などの指示を入力することを言う。また、タッチパネル5は、入力装置として機能するのと同時に、利用者に対して各種の情報を提示する出力装置としても機能する。なお、指紋センサー6は、公知の指紋読取装置である。タッチパネル5および指紋センサー6は、入力された人為操作または指紋に関する情報を、制御部7に送信する。
【0043】
〔ウォーターサーバーの制御〕
制御部7は、図2に示すように、利用者の特定を行う利用者特定部71、利用者ごとの利用者情報を記録する利用者情報記録部72、温度調節装置2の制御を行う供給温度制御部73A(供給条件制御部の例)および供給量調節装置3の制御を行う供給量制御部73B(供給条件制御部の例)、飲料水タンク1に関する情報の管理を行う飲料水タンク管理部74、タッチパネル5に対する人為操作の入力を認識する入力認識部75、指紋センサー6に入力された指紋を認識する指紋認識部76、時刻を認識する時刻認識部77、ネットワーク経由で情報の送受信を行うことができる通信部78、ならびに、各種演算を行うことができる演算部79を有する。以下では、利用者がウォーターサーバー100から飲料水の供給を受けようとしてから、実際に飲料水の供給を受けるまでの一連の流れに沿って、制御部7による制御について説明する。
【0044】
〔飲料水の供給の基本動作〕
飲料水の供給を受けようとする利用者が指紋センサー6に触れると、指紋認識部76が当該利用者の指紋を認識し、指紋情報を生成する。利用者特定部71は指紋認識部76から指紋情報を受け取り、これを利用者情報記録部72に記録されている登録済指紋情報と照合する。ここで登録済指紋情報は、それぞれの指紋に対応する登録済の利用者についての利用者ごとの利用者情報と関連付けられている。利用者特定部71は、指紋認識部76から受け取った指紋情報と一致する登録済指紋情報を特定すると、飲料水の供給を受けようとしている利用者(以下、現利用者とする。)が、当該登録済指紋情報に関連付けられた登録済利用者であると特定する。
【0045】
利用者情報記録部72が記録する利用者情報は、利用者が好む飲料水の温度(供給条件の例)および供給量(供給条件の例)に関する情報を含む。これらの情報は、たとえば、利用者本人からの人為操作によって利用者が好む飲料水の温度および供給量が入力されたものであってもよいし、利用者の過去のウォーターサーバー100の利用実績に基づいて記録されたものであってもよい。
【0046】
供給温度制御部73Aは、利用者特定部71が特定した現利用者に対応する利用者情報(以下、現利用者情報とする。)を利用者情報記録部72から読み取り、現利用者情報に含まれる現利用者が好む飲料水の温度についての情報を認識する。また供給温度制御部73Aは、冷水温度センサー23A、温水温度センサー23B、および、供給温度センサー23Cによって、各部における飲料水の温度を計測する。そして、現利用者が好む飲料水の温度および各部における飲料水の温度に基づいて、供給口4から供給される飲料水の温度が、現利用者が好む飲料水の温度になるように、冷水供給弁21cおよび温水供給弁22cの開度を調節する。
【0047】
供給量制御部73Bは、現利用者情報を利用者情報記録部72から読み取り、現利用者情報に含まれる現利用者が好む飲料水の供給量についての情報を認識する。また供給量制御部73Bは、流量計31によって、供給される飲料水の供給量を計測する。そして、供給口4から供給される飲料水の量が、現利用者が好む飲料水の供給量になるように、自動弁32の開閉を制御する。このように制御された結果、自動弁32が開放状態にある間にわたって供給口4から飲料水が吐出されるので、利用者はこれをグラスなどの容器に受けることで、飲料水の供給を受けることができる。
【0048】
なおこのとき現利用者は、供給される飲料水の温度および供給量を任意に設定することができる。利用者特定部71は、現利用者を特定すると、現利用者情報に含まれる現利用者名、ならびに、現利用者情報に基づいて決定した供給予定温度および供給予定量を、タッチパネル5に表示する。現利用者は、タッチパネル5に対する人為操作の入力により供給予定温度および供給予定量を任意に設定することができる。入力認識部75は当該入力を認識し、変更された供給予定温度および供給予定量をそれぞれ供給温度制御部73Aおよび供給量制御部73Bに受け渡し、これらの設定を反映した温度および供給量の飲料水が供給される。
【0049】
このとき、設定された供給予定温度および供給予定量に基づいて、利用者情報記録部72に記録された現利用者情報が変更される。このように構成することで、利用者情報記録部72に記録される利用者情報を、常に最新の飲料水供給結果に基づいた利用者情報に更新することができる。そのため、たとえば、利用者の好みが変化した場合や、季節変化により利用者の要望が変わった場合などに応じて、飲料水の温度および供給量を自動的に変更することができる。
【0050】
〔飲料水の残量管理〕
飲料水タンク管理部74は、飲料水タンクセンサー81bによって、飲料水タンク1が取り付けられたこと、および、飲料水タンク1が取り外されたこと、を検知する飲料水タンク検知部74aと、飲料水タンク1の残容量を管理する飲料水タンク容量管理部74bと、を具備する。
【0051】
前述のごとくウォーターサーバー100を操作して利用者に対して飲料水の供給を行うと、飲料水タンク1内に貯留された飲料水が消費される。このとき、演算部79は、供給量制御部73Bが流量計31によって計測した飲料水の供給量に基づいて、取り付けられている飲料水タンク1から利用者に供給された飲料水の積算値(以下、供給済飲料水量とする。)を演算し、その値を飲料水タンク容量管理部74bに記録する。さらに演算部79は、飲料水タンク容量管理部74bに記録された飲料水タンク1の満容量の値から供給済飲料水量の値を差し引くことで飲料水タンク1の残容量を演算し、その値を飲料水タンク容量管理部74bに記録する。
【0052】
飲料水タンク容量管理部74bは、上記のように演算された残容量があらかじめ定められた基準値より低くなったときは、通信部78を介して、飲料水タンク1の供給元が管理する外部端末装置Sに対して、飲料水タンク1の交換を行うべき旨を送信する。かかる送信を受けた当該供給元は、ウォーターサーバー100の設置場所に新しい飲料水タンク1を配送する。このように構成することで、特別な人為操作を要することなく、飲料水タンク1の補給を適時に受けることができる。
【0053】
新たな飲料水タンク1の配送を受けたときは、残容量が少なくなった飲料水タンク1をタンク受容部81から取り外し、当該新たな飲料水タンク1をタンク受容部81に取り付ける。飲料水タンク1をタンク受容部81から取り外すと、飲料水タンク検知部74aは飲料水タンク1が取り外されたことを検知する。その後新たな飲料水タンク1をタンク受容部81に取り付けると、飲料水タンク検知部74aは再び飲料水タンク1が取り付けられたことを検知する。飲料水タンク容量管理部74bは、飲料水タンク検知部74aによる、飲料水タンク1が取り外されたことの検知と、その後に続く、飲料水タンク1が取り付けられたことの検知と、があったときは、飲料水タンク1の交換が行われたものと認識する。このとき、飲料水タンク容量管理部74bに記録されている供給済飲料水量の値が0に変更される。すなわちこのとき、飲料水タンク1の満容量の値から供給済飲料水量の値を差し引いて演算される飲料水タンク1の残容量の値が、飲料水タンク1の満容量にリセットされることになる。
【0054】
〔時刻に連動した制御〕
ウォーターサーバー100は、時刻認識部77による時刻の認識に基づいた制御を行う機能を有する。以下では、生活習慣の異なる2人の利用者P、Qが、同一のウォーターサーバー100を日常的に利用する場合を例として説明する。利用者Pは午前6時頃に5℃の飲料水を200mL飲む習慣があるものとする。また利用者Qは、午前7時頃に90℃の飲料水を150mL飲み、さらに、午前7時30分頃に90℃の飲料水500mLを水筒に入れる習慣があるものとする。その後、利用者P、Qはいずれも午後7時以降までウォーターサーバー100を利用しない場合が多いものとする。
【0055】
利用者情報記録部72は、時刻認識部77による認識に基づき、飲料水の供給が行われた時刻の実績を利用者情報の一部として記録する。上記の例では、利用者Pに関連付けられた利用者情報Iには、「午前6時頃に5℃の飲料水を200mL供給する頻度が高い」という利用者Pの生活習慣に対応した情報が含まれる。同様に、利用者Qに関連付けられた利用者情報Iには、「午前7時頃に90℃の飲料水を150mL供給する頻度が高い」という情報と、「午前7時30分頃に90℃の飲料水を500mL供給する頻度が高い」という情報が含まれる。さらに、利用者情報I、Iの双方に、「午前7時30分頃から午後7時頃の間は飲料水を供給する頻度が低い」という情報が含まれる。なお、「頻度が高い」および「頻度が低い」の区別は、一定期間(たとえば1週間)あたりの該当回数に基づいて判断してもよいし、利用者自身の入力に基づいて判断してもよい。
【0056】
供給温度制御部73Aは、利用者情報Iに基づき、午前6時頃(供給時間帯の例)に5℃の飲料水を200mL供給する可能性が高いことを予測する。そして、午前6時頃に先立って、5℃かつ200mLの飲料水を供給するために必要な量以上の冷水が冷水タンク21に貯留されている状態になるように、冷却装置21aおよび冷水タンク受容弁21bを制御する。また、供給温度制御部73Aは、利用者情報Iに基づき、午前7時頃(供給時間帯の例)に90℃の飲料水を150mL供給し、さらに、午前7時30分頃に90℃の飲料水を500mL供給する可能性が高いことを予測する。そして、午前7時頃に先立って、90℃かつ650mLの飲料水を供給するために必要な量以上の温水が温水タンク22に貯留されている状態になるように、加熱装置22aおよび温水タンク受容弁22bを制御する。このように構成することで、利用者P、Qの好みに応じた飲料水を適時に供給することができる。
【0057】
さらに、供給温度制御部73Aは、利用者情報I、Iに基づき、午前7時30分頃から午後7時頃の間(休止時間帯の例)は飲料水を供給する可能性が低いことを予測する。この予測に基づいて、午前7時30分頃から午後7時頃の間を休止時間帯に設定し、休止時間帯の間は冷却装置21aおよび加熱装置22aの運転を停止する。冷却装置21aおよび加熱装置22aは消費電力が大きいため、上記のように構成して不要な運転を行わないようにすることで、ウォーターサーバー100の消費電力を低減することができる。
【0058】
〔その他の実施形態〕
最後に、本発明のその他の実施形態について説明する。なお、以下のそれぞれの実施形態で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することも可能である。
【0059】
上記の実施形態では、利用者を特定する機能、利用者ごとの利用者情報を記録する機能、および、利用者情報に基づいて供給される飲料水の温度および供給量を制御する機能、を備えたウォーターサーバー100を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、本発明は、利用者特定機能、利用者情報記録機能、利用者情報照会機能、および、供給条件制御機能、をコンピュータに実行させるウォーターサーバー制御プログラムであってもよい。このようなプログラムを用いると、上記の各機能を有さない既設のウォーターサーバーに対して、上記の各機能を追加的に付与することができる。
【0060】
上記の実施形態では、供給条件調節装置として、温度調節装置2および供給量調節装置3を備え、利用者に供給される飲料水の温度および供給量を調節できる構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、本発明に係るウォーターサーバーは、利用者に供給される飲料水の温度のみを調節できるように構成してもよいし、利用者に供給される飲料水の供給量のみを調節できるように構成してもよい。
【0061】
上記の実施形態では、通信部78を用いた機能として、飲料水タンク1の供給元が管理する外部端末装置Sに対して飲料水タンク1の交換を行うべき旨を送信する機能を備えたウォーターサーバー100を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、たとえば、ウォーターサーバーの利用者情報記録部(本体側利用者情報記録部)が、通信部を介して利用者情報を記録する外部利用者記録部を有する外部端末装置と通信できるように構成し、本体側利用者情報記録部と外部利用者記録部との間で利用者情報を授受できるようにしてもよい。
【0062】
上記の実施形態では、指紋センサー6および指紋認識部76を備え、利用者の指紋を認証する方法により利用者を特定する構成を例として説明した。しかし、利用者を特定する方法は指紋認証に限定されず、たとえば、他の生体認証(顔認証、声紋認証、静脈認証など)であってもよく、ユーザー名とパスワードによる認証、非接触ICカードによる認証、など非生体的な方法であってもよい。
【0063】
上記の実施形態では、入力装置としてタッチパネル5を備える構成を例として説明した。しかし、入力装置はタッチパネルに限定されず公知の装置を用いることができ、たとえば、マウス、キーボードなどの機械的な入力装置であってよく、音声入力装置であってよい。
【0064】
上記の実施形態では、タッチパネル5と指紋センサー6とが別個に設けられている構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、入力装置と指紋認識装置とは一体化して設けられていてもよい。たとえば、飲料水の温度または供給量を調節する機能が割り当てられたスイッチ(入力装置の例)に指紋センサー(指紋認識装置)が一体化されていると、利用者が飲料水の温度または供給量を調節する人為操作を行うのと同時に利用者の特定がなされるため、利用者の利便性が向上する。
【0065】
上記の実施形態では、飲料水タンク1の残容量があらかじめ定められた基準値より低くなったときに、飲料水タンク1の供給元が管理する外部端末に対して飲料水タンク1の交換を行うべき旨を送信する構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、飲料水タンクの交換を行うべき旨を送信する相手先は、たとえば、利用者自身であってもよく、利用者が指定する第三者であってもよい。また、必ずしもウォーターサーバーの外部に送信しなくてもよく、たとえば、ウォーターサーバーに設けられた表示部または利用者が所有する端末に飲料水タンクの交換を行うべき旨を表示するように構成してもよい。
【0066】
上記の実施形態では、供給される飲料水の温度および供給量を調節する構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されず、たとえば、温度または供給量の一方のみを調節するように構成してもよい。また、調節する供給条件は温度および供給量に限定されず、たとえば、香り、炭酸ガス圧、ミネラル含有量、糖、アミノ酸含有量、ビタミン含有量などを調節するように構成してもよい。このような場合は、調節する供給条件に応じた適切な添加物(香料、食品由来の各種エキス、炭酸ガス、など)を貯留および添加することができる機械的構成を備えてもよい。
【0067】
その他の構成に関しても、本明細書において開示された実施形態は全ての点で例示であって、本発明の範囲はそれらによって限定されることはないと理解されるべきである。当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜改変が可能であることを容易に理解できるであろう。したがって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で改変された別の実施形態も、当然、本発明の範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0068】
本発明は、たとえば利用者に応じて好みの飲料水を提供することができるウォーターサーバーに利用することができる。
【符号の説明】
【0069】
100 :ウォーターサーバー
1 :飲料水タンク
11 :口部
11a :逆止弁
12 :容器本体部
2 :温度調節装置
21 :冷水タンク
21a :冷却装置
21b :冷水タンク受容弁
21c :冷水供給弁
22 :温水タンク
22a :加熱装置
22b :温水タンク受容弁
22c :温水供給弁
23A :冷水温度センサー
23B :温水温度センサー
23C :供給温度センサー
3 :供給量調節装置
31 :流量計
32 :自動弁
4 :供給口
5 :タッチパネル
6 :指紋センサー
7 :制御部
71 :利用者特定部
72 :利用者情報記録部
73A :供給温度制御部
73B :供給量制御部
74 :飲料水タンク管理部
74a :飲料水タンク検知部
74b :飲料水タンク容量管理部
75 :入力認識部
76 :指紋認識部
77 :時刻認識部
78 :通信部
79 :演算部
8 :筐体
81 :タンク受容部
81a :突起物
81b :飲料水タンクセンサー
82A :飲料水供給管
82B :温調水供給管
82C :供給口連絡管
S :外部端末装置
図1
図2