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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-05
(45)【発行日】2023-12-13
(54)【発明の名称】充電状態推定装置
(51)【国際特許分類】
   H02J 7/00 20060101AFI20231206BHJP
   H01M 10/48 20060101ALI20231206BHJP
【FI】
H02J7/00 X
H01M10/48 P
H01M10/48 301
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2020016126
(22)【出願日】2020-02-03
(65)【公開番号】P2021125914
(43)【公開日】2021-08-30
【審査請求日】2022-12-08
(73)【特許権者】
【識別番号】000005463
【氏名又は名称】日野自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(72)【発明者】
【氏名】矢口 優
【審査官】大濱 伸也
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-213684(JP,A)
【文献】特開2003-197275(JP,A)
【文献】特開2017-003286(JP,A)
【文献】特開2018-194357(JP,A)
【文献】国際公開第2018/179562(WO,A1)
【文献】特開2017-195698(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2008/0265840(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 7/00
H01M 10/48
G01R 31/382
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
二次電池の充電状態を推定するための充電状態推定装置であって、
前記充電状態の推定時刻である第1時刻と前記第1時刻から一定時間前の第2時刻との間の時間における前記二次電池の電流値に基づいた回帰式を用いて、前記二次電池の変動電圧を推定する変動電圧推定部と、
前記第1時刻における前記二次電池の電圧値から前記変動電圧を減算することにより、前記第1時刻における前記二次電池の開回路電圧を算出する開回路電圧算出部と、
前記第1時刻における前記開回路電圧に基づいて、前記第1時刻における前記充電状態を推定する充電状態推定部と、
を備える充電状態推定装置。
【請求項2】
前記第1時刻と前記第2時刻との間の時間を複数の時間領域に分割し、前記時間領域のそれぞれにおいて前記二次電池の電流値を積算することによって、前記時間領域のそれぞれにおける電流量を取得する電流量取得部をさらに備え、
前記変動電圧推定部は、前記第1時刻における前記二次電池の電流値、及び、前記時間領域のそれぞれにおける前記電流量を説明変数とし、前記変動電圧を目的変数とする前記回帰式を用いて、前記変動電圧を推定する、
請求項1に記載の充電状態推定装置。
【請求項3】
前記二次電池の起動時における開回路電圧から推定された起動時充電状態に、前記起動時から前記第1時刻までの電流量を積算することにより、前記第1時刻における仮の充電状態である仮充電状態を算出する仮充電状態算出部をさらに備え、
前記変動電圧推定部は、前記回帰式において、前記仮充電状態をさらに説明変数として用いる、
請求項1又は2に記載の充電状態推定装置。
【請求項4】
前記変動電圧推定部は、前記回帰式において、前記第1時刻における前記二次電池の温度をさらに説明変数として用いる、
請求項1~3のいずれか一項に記載の充電状態推定装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、充電状態推定装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ハイブリッド車両が記載されている。このハイブリッド車両は、走行用モータに電力を供給する組電池の電流値を検出する電流センサと、電流センサが異常状態であるか否かを判別するコントローラと、を備えている。コントローラは、電流センサが異常状態であると判別したときに、組電池の電流値を推定すると共に、推定された電流値を用いた電流積算値に基づいて、組電池のSOCを推定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2015-231763号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したようなハイブリッド車両や電動車両では、動力源であるバッテリの容量(充電状態)は航続距離に影響する。したがって、上述したコントローラのように、運用中に充電状態を推定する必要がある。不正確なSOCの推定値は、容量が残っているにも関わらず走行できなくなったり、充電の余地があるにも関わらずに充電できなくなったり等、航続距離の短縮の原因となる。したがって、上記技術分野にあっては、正確なSOCの推定が望まれる。
【0005】
そこで、本発明は、二次電池の充電状態を正確に推定可能な充電状態推定装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る充電状態推定装置は、二次電池の充電状態を推定するための充電状態推定装置であって、充電状態の推定時刻である第1時刻と第1時刻から一定時間前の第2時刻との間の時間における二次電池の電流値に基づいた回帰式を用いて、二次電池の変動電圧を推定する変動電圧推定部と、第1時刻における二次電池の電圧値から変動電圧を減算することにより、第1時刻における二次電池の開回路電圧を算出する開回路電圧算出部と、第1時刻における開回路電圧に基づいて、第1時刻における充電状態を推定する充電状態推定部と、を備える。
【0007】
この装置では、充電状態の推定に際して、まず、充電状態の推定を行う第1時刻(任意の時刻であるが便宜的に「現在」と称する)と、現在の一定時間前の第2時刻との間の時間における電流値に基づいた回帰式を用いて、二次電池の変動電圧を推定する。そして、推定された変動電圧を現在の電圧値から減算して二次電池の現在の開回路電圧を算出し、算出された開回路電圧から現在の充電状態を推定する。このように、一定の時間間隔の電流値に基づいた回帰式を用いれば、正確な変動電圧を推定可能であり、ひいては、正確な充電状態を推定可能である。
【0008】
なお、例えば、従来の手法として、二次電池の起動時に開回路電圧から充電状態を推定し、推定された起動時の充電状態に対して、現在に至るまでの電流積算を行うことにより、現在の充電状態を推定し得る。しかし、この手法では、二次電池の起動時の開回路電圧が分極の影響で正確でないおそれがあるうえに、起動時から現在に至るまでの電流積算の際にセンサ誤差も積算される結果、推定された充電状態が不正確である場合がある。本発明に係る充電状態推定装置によれば、このような手法に対して、より正確に充電状態を推定可能である。
【0009】
本発明に係る充電状態推定装置は、第1時刻と第2時刻との間の時間を複数の時間領域に分割し、時間領域のそれぞれにおいて二次電池の電流値を積算することによって、時間領域のそれぞれにおける電流量を取得する電流量取得部をさらに備え、変動電圧推定部は、第1時刻における二次電池の電流値、及び、時間領域のそれぞれにおける電流量を説明変数とし、変動電圧を目的変数とする回帰式を用いて、変動電圧を推定してもよい。このように、変動電圧の推定に用いる回帰式において、電流量を説明変数として用いることができる。なお、ここでは、電流量の取得のために電流値の積算を行うが、上述した従来の手法のように、二次電池の起動時から現在に至るまでの電流積算を行う場合と比較して、一定の時間間隔をさらに複数に分割した時間領域の中での電流値の積算であるため、誤差の影響が極めて小さい。
【0010】
本発明に係る充電状態推定装置は、二次電池の起動時における開回路電圧から推定された起動時充電状態に、起動時から第1時刻までの電流量を積算することにより、第1時刻における仮の充電状態である仮充電状態を算出する仮充電状態算出部をさらに備え、変動電圧推定部は、回帰式において、仮充電状態をさらに説明変数として用いてもよい。このように、変動電圧の推定に用いる回帰式においては、上述した従来の手法により推定された充電状態を、仮充電状態として説明変数にさらに用いることができる。
【0011】
本発明に係る充電状態推定装置では、変動電圧推定部は、回帰式において、第1時刻における二次電池の温度をさらに説明変数として用いてもよい。このように、変動電圧の推定に用いる回帰式に対して、二次電池の温度をさらに説明変数として用いることにより、より正確な変動電圧の推定を行うことができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、充電状態を正確に推定可能な充電状態推定装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】一実施形態に係るバッテリシステムの構成を示す模式図である。
図2図2は、図1に示された充電状態推定装置の機能的な構成を示す模式図である。
図3図3は、バッテリの電流値の時間変化を示すグラフである。
図4図4は、バッテリの電圧値及び電流値の時間変化を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照した詳細な説明を行う。各図において、同一又は相当する要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する場合がある。
【0015】
図1は、一実施形態に係るバッテリシステムの構成を示す模式図である。図1に示されるバッテリシステム100は、例えば、ハイブリッド車両や電動車両等の車両に搭載されている。バッテリシステム100は、バッテリ50を備えている。バッテリ50は、任意の二次電池であり、一例としてリチウムイオン二次電池である。バッテリ50は、インバータ60を介してモータ70に電気的に接続されている。バッテリ50は、モータ70に電力を供給する。モータ70は、例えば上述した車両の駆動に用いられる。
【0016】
バッテリシステム100は、バッテリ50の充電状態(SOC:States Of Charge)を推定するための充電状態推定システム10を備えている。充電状態推定システム10は、充電状態推定装置1と、電流センサ20と、電圧センサ30と、を有している。電流センサ20は、バッテリ50に接続され、バッテリ50の充放電の際の電流値を検出する。電圧センサ30は、バッテリ50に接続され、バッテリ50の電圧値を検出する。充電状態推定装置1は、電流センサ20及び電圧センサ30に電気的に接続されている。
【0017】
充電状態推定装置1は、電流センサ20及び電圧センサ30から検出結果を示す情報を取得し、取得した情報に基づいてバッテリ50の充電状態を推定する。充電状態推定装置1は、例えば、バッテリ監視システム(Battery Management System)に構成され得る。また、充電状態推定装置1は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を有する電子制御ユニットにおいて構成され得る。充電状態推定装置1の後述する各機能部は、ROMに記録されているプログラムをRAMにロードし、RAMにロードされたプログラムをCPUで実行することにより実現され得る。
【0018】
図2は、図1に示された充電状態推定装置の機能的な構成を示す模式図である。図3は、バッテリの電流値の時間変化を示すグラフである。図2,3に示されるように、充電状態推定装置1は、電流量取得部2、仮充電状態算出部3、変動電圧推定部4、開回路電圧算出部5、充電状態推定部6、及び、温度推定部7を有している。以下、バッテリ50の充電状態を推定する場合の充電状態推定装置1の各部の動作について説明するが、充電状態の推定時刻(一例として現在時刻)を第1時刻T1とする。
【0019】
電流量取得部2は、バッテリ50の充放電の電流値I(A)に基づいて、第1時刻T1と第1時刻T1から一定時間(例えば100秒~200秒)前の第2時刻T2との間の時間tにおけるバッテリ50の電流量を取得する。より具体的には、電流量取得部2は、第1時刻T1と第2時刻T2の間の時間tを、複数の時間領域m、m、…、mに分割する。そして、電流量取得部2は、時間領域m、m、…、mのそれぞれにおいて、バッテリ50の電流値Iを積算(積分)することによって、時間領域m、m、…、mのそれぞれにおける電流量X(Ah)、X(Ah)、…、X(Ah)を取得する。
【0020】
仮充電状態算出部3は、バッテリ50の起動時における開回路電圧から推定された充電状態である起動時充電状態に、起動時から第1時刻T1までの電流量を積算することにより、第1時刻T1における仮の充電状態である仮充電状態を算出する。開回路電圧からの充電状態の推定は、例えば、予め用意されたマップを参照することにより行うことができる。
【0021】
変動電圧推定部4は、第1時刻T1と第2時刻T2との間の時間tにおけるバッテリ50の電流値Iに基づいた回帰式を用いて、バッテリ50の変動電圧(ドロップ電圧)を推定する。より具体的には、変動電圧推定部4は、第1時刻T1におけるバッテリ50の電流値I、及び、時間領域m、m、…、mのそれぞれにおける電流量X、X、…Xを説明変数とし、変動電圧Vを目的変数とする回帰式(下記式(1))を用いて、変動電圧Vを推定する。下記式(1)におけるa、b、c、d、eは、回帰係数である。
=aI+bX+cX+…+dX+e・・・(1)
【0022】
なお、変動電圧推定部4は、上記式(1)において、仮充電状態算出部3が算出した仮充電状態をさらに説明変数として用いることができる。
【0023】
開回路電圧算出部5は、第1時刻T1におけるバッテリ50の電圧値から変動電圧Vを減算することにより、第1時刻T1におけるバッテリ50の開回路電圧を算出する。充電状態推定部6は、開回路電圧算出部5が算出した第1時刻T1における開回路電圧に基づいて、第1時刻T1における充電状態を推定する。一例として、充電状態推定部6は、開回路電圧と充電状態とが関連付けられたマップを参照することにより、開回路電圧から充電状態を推定することができる。
【0024】
以上説明したように、充電状態推定装置1では、充電状態の推定に際して、まず、充電状態の推定を行う第1時刻T1と、第1時刻T1の一定時間前の第2時刻T2との間の時間tにおける電流値Iに基づいた回帰式を用いて、バッテリ50の変動電圧Vを推定する。そして、推定された変動電圧Vを現在の電圧値から減算してバッテリ50の現在の開回路電圧を算出し、算出された開回路電圧から現在の充電状態を推定する。このように、一定の時間間隔の電流値に基づいた回帰式を用いれば、正確な変動電圧Vを推定可能であり、ひいては、正確な充電状態を推定可能である。
【0025】
なお、例えば、従来の手法として、バッテリ50の起動時に開回路電圧から充電状態を推定し、推定された起動時の充電状態に対して、第1時刻T1に至るまでの電流積算を行うことにより、第1時刻T1の充電状態(上述した仮充電状態)を推定し得る。しかし、この手法では、バッテリ50の起動時の開回路電圧が分極の影響で正確でないおそれがあるうえに、起動時から第1時刻T1に至るまでの電流積算の際にセンサ誤差も積算される結果、推定された仮充電状態が真の充電状態から乖離して不正確な場合がある。これに対して、充電状態推定装置1によれば、このような手法に対して、より正確に充電状態を推定可能である。
【0026】
また、充電状態推定装置1は、第1時刻T1と第2時刻T2との間の時間tを複数の時間領域m、m、…mに分割し、時間領域m、m、…mのそれぞれにおいてバッテリ50の電流値Iを積算することによって、時間領域m、m、…mのそれぞれにおける電流量X、X、…、Xを取得する電流量取得部2をさらに備える。
【0027】
そして、変動電圧推定部4は、第1時刻T1におけるバッテリ50の電流値I、及び、時間領域m、m、…mのそれぞれにおける電流量X、X、…、Xを説明変数とし、変動電圧Vを目的変数とする回帰式を用いて、変動電圧Vを推定する。このように、変動電圧Vの推定に用いる回帰式において、電流量X、X、…、Xを説明変数として用いることができる。なお、ここでは、電流量X、X、…、Xの取得のために電流値の積算を行うが、上述した従来の手法のように、バッテリ50の起動時から現在に至るまでの電流積算を行う場合と比較して、一定の時間間隔をさらに複数に分割した時間領域m、m、…mの中での電流値の積算であるため、誤差の影響が極めて小さい。
【0028】
さらに、充電状態推定装置1では、変動電圧Vの推定(すなわち、充電状態の推定)に際して、一定の時間間隔での電流値Iの積算を行うため、バッテリ50の電流値Iを一定の時間間隔で連続的に取得する必要があるものの、バッテリ50の電圧値については、連続的に取得する必要が。このため、回帰式を用いた変動電圧Vの推定に際して、記憶容量及び計算の負荷の増大が避けられる。
【0029】
以上の実施形態は、本発明の一形態について説明したものである。したがって、本発明は、上述した充電状態推定装置1を任意に変形したものとされ得る。以下では、充電状態推定装置1の変形例について説明する。
【0030】
図2に示されるように、充電状態推定装置1は、バッテリ50の内部の温度を推定する温度推定部7をさらに備えることができる。温度推定部7は、バッテリ50の内部の温度を推定する。この場合、充電状態推定装置1では、変動電圧推定部4が、上記式(1)において、温度推定部7が推定したバッテリ50の内部の温度をさらに説明変数として用いることができる。温度推定部7は、例えば、上述したような回帰式を用いてバッテリ50の内部の温度を推定することができる。この点についてより詳細に説明する。
【0031】
図4は、バッテリの電圧値及び電流値の時間変化を示すグラフである。温度推定部7は、バッテリ50の電圧値Vが一定以上変化したときに、電圧値Vの変化が生じた第1時刻T3と第1時刻T3から一定時間前の第2時刻T4との間の時間tにおけるバッテリ50の電流値I、及び、電圧値Vの変化量Vに基づいた回帰式を用いて、バッテリ50の温度を推定する。なお、一例として、第1時刻T3は第1時刻T1と同一でもよく、第2時刻T4は第2時刻T2と同一でもよい。
【0032】
より具体的には、この場合には、電流量取得部2が、第1時刻T3と第2時刻T4との間の時間tを複数の時間領域n、n、…、nに分割し、時間領域n、n、…、nのそれぞれにおいてバッテリ50の電流値Iを積算(積分)することによって、時間領域n、n、…、nのそれぞれにおける電流量Y(Ah)、Y(Ah)、…Y(Ah)を取得する。そして、温度推定部7は、電圧値Vの変化量V(v)、及び、時間領域n、n、…、nのそれぞれにおける電流量Y、Y、…Yを説明変数とし、温度W(℃)を目的変数とする回帰式(下記式(2))を用いて、温度Wを推定する。なお、f、g、h、j、kは、回帰係数である。
W=fV+gY+hY+jY+k・・・(2)
【0033】
なお、温度推定部7は、上記式(2)において、仮充電状態算出部3が算出した仮充電状態をさらに説明変数として用いることができる。
【0034】
このように、充電状態推定装置1では、変動電圧推定部4が、変動電圧Vの推定に用いる回帰式に対して、バッテリ50の温度Wをさらに説明変数として用いることにより、より正確な変動電圧Vの推定を行うことができる。
【0035】
なお、変動電圧推定部4が説明変数として用いる温度Wは、上記のように温度推定部7が回帰式を用いて推定するものに限らず、バッテリ50に設けられた温度センサが検出したものを用いてもよい。
【符号の説明】
【0036】
1…充電状態推定装置、2…電流量取得部、3…仮充電状態算出部、4…変動電圧推定部、5…開回路電圧算出部、6…充電状態推定部、50…バッテリ。
図1
図2
図3
図4