(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-05
(45)【発行日】2023-12-13
(54)【発明の名称】エアロゾル発生装置のための視覚的ユーザーインターフェース
(51)【国際特許分類】
A24F 40/60 20200101AFI20231206BHJP
A24F 40/65 20200101ALI20231206BHJP
A24F 47/00 20200101ALI20231206BHJP
G09G 5/00 20060101ALI20231206BHJP
G09G 5/36 20060101ALI20231206BHJP
G09F 9/30 20060101ALI20231206BHJP
G09F 9/33 20060101ALI20231206BHJP
G09F 9/00 20060101ALI20231206BHJP
【FI】
A24F40/60
A24F40/65
A24F47/00
G09G5/00 550D
G09G5/36 400
G09G5/00 510H
G09G5/00 555D
G09F9/30 308A
G09F9/30 308Z
G09F9/33
G09F9/00 366A
(21)【出願番号】P 2020515239
(86)(22)【出願日】2018-09-25
(86)【国際出願番号】 IB2018057419
(87)【国際公開番号】W WO2019069176
(87)【国際公開日】2019-04-11
【審査請求日】2021-09-21
(32)【優先日】2017-10-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】596060424
【氏名又は名称】フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100158551
【氏名又は名称】山崎 貴明
(72)【発明者】
【氏名】ベサント ミシェル
【審査官】木戸 優華
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2017/0251724(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0020188(US,A1)
【文献】国際公開第2017/121979(WO,A1)
【文献】特表2019-510489(JP,A)
【文献】特表2019-508026(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 40/60
A24F 40/65
A24F 47/00
G09G 5/00
G09G 5/36
G09F 9/30
G09F 9/33
G09F 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
視覚的ユーザーインターフェースを提供するエアロゾル発生装置であって、
長手方向軸を囲む湾曲した外表面を含むハウジングと、
前記湾曲した外表面に隣接して配置され、前記長手方向軸を少なくとも部分的に囲む湾曲した視認面を含む可撓性ディスプレイと、
エアロゾル発生基体からエアロゾルを発生させるエアロゾル化器と、
前記可撓性ディスプレイに動作可能に結合され、モーション画像を記憶するメモリを含む制御回路であって、前記制御回路は、前記エアロゾル化器の起動に応答して、前記湾曲した視認面に前記モーション画像を表示するように構成され、前記制御回路は、前記エアロゾル化器を起動するために使用されるユーザー吸煙の吸煙プロファイルに応答して、前記モーション画像の前記表示を調整するように構成されている、制御回路と、を含む装置。
【請求項2】
前記可撓性ディスプレイがAMOLEDディスプレイである、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記可撓性ディスプレイがタッチセンシティブであり、前記可撓性ディスプレイが1つ以上の選択可能な要素を表示するように構成されている、請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
前記可撓性ディスプレイが前記長手方向軸の周りに約90度以上延びている、請求項1~3のいずれか一項に記載の装置。
【請求項5】
前記可撓性ディスプレイが部分的に円筒の形状である、請求項
1~4のいずれか一項に記載の装置。
【請求項6】
前記可撓性ディスプレイが、口部、アクチュエータ、またはそれらの両方の遠位に配置され、前記アクチュエータは、前記ユーザーによって押されることに応答して、前記エアロゾル化器を起動するように構成されている、請求項1~5のいずれか一項に記載の装置。
【請求項7】
前記モーション画像が、前記湾曲した視認面の少なくとも一部分の色変化を含む、請求項1~6のいずれか一項に記載の装置。
【請求項8】
前記制御回路は、ユーザーが前記装置の前記口部で吸煙していないときに、静止画像またはモーション画像を表示するようにさらに構成されている、請求項
6に記載の装置。
【請求項9】
前記メモリが、少なくとも約500キロバイトを使用して前記モーション画像を記憶するように構成されている、請求項1~8のいずれか一項に記載の装置。
【請求項10】
前記メモリが、前記モーション画像を含む複数の画像を記憶するように構成されている、請求項1~9のいずれか一項に記載の装置。
【請求項11】
前記制御回路が、遠隔ユーザー装置から1つ以上の画像をダウンロードするように構成された通信インターフェースを含む、請求項1~10のいずれか一項に記載の装置。
【請求項12】
請求項1~11のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置と併用するための方法であって、
前記エアロゾル化器の前記エアロゾル発生装置の起動を検出することと、
前記モーション画像を前記可撓性ディスプレイの前記湾曲した視認面に表示することと、を含む方法。
【請求項13】
プログラム可能電気回路で実行されると、前記プログラム可能電気回路に、請求項12に記載の方法を実行させる、保存されたコンピュータプログラムを含む非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この開示は、エアロゾル発生装置の周りに静止画像またはモーション画像を表示するように構成された視覚的ユーザーインターフェースなどのユーザーインターフェースに関連する。
【0002】
カトマイザー式電子たばこなどの手持ち式エアロゾル発生装置が知られており、これは吸入可能なエアロゾルを発生するために蒸発される液体または加熱される固体材料(たばこを含み得る)を利用する。これらの装置は、従来の燃焼式紙巻たばこに代わる体験を提供し得る。一部の装置は、従来の紙巻たばこに類似した外観と感触を採用してもよく、これは親しみやすく、取り扱いが簡単で、携帯型で、かつ製造が簡単であり得る。特に、一部の装置は、回転対称の円筒体で形成され、吸入可能なエアロゾルの生成または放出を起動する内部呼吸起動スイッチを有する。
【0003】
従来の紙巻たばこは、知覚体験のパレットを提供する。これらの知覚経験は、味、匂い、触覚、聴覚、視覚等の1つ以上の感覚を含み得る。従来の紙巻たばこの視覚体験の一部の例は、燃焼して長さが減少するときに光を見ることを含む。一方、代替的なエアロゾル発生装置は、従来の紙巻たばこのすべての知覚体験を提供するわけではない。例えば、ヒーターコイルはユーザーの相互作用から分離されることがあり、あるいはユーザーに見える光を放出しないことがあり、液体貯蔵部の消費は目に見えるような装置の全長の減少がない。
【0004】
従来の紙巻たばこの親しみのある形状を維持しながら、ユーザーの相互採用に応答して、ユーザーにより多くの知覚体験、特に視覚体験を提供するエアロゾル発生装置で改善した体験をエアロゾル発生装置のユーザーに提供することが望ましいだろう。装置の使用を複雑にすることなく、これらの視覚体験をユーザーに提供することも望ましいだろう。さらに、使いやすい方法で視覚的知覚体験をカスタマイズする能力をユーザーに提供することが望ましいだろう。
【0005】
本開示の様々な態様は、視覚的ユーザーインターフェースを提供するエアロゾル発生装置に関連する。装置は、長手方向軸を囲む湾曲した外表面を含むハウジングを含む。装置は、湾曲した外表面に隣接して配置された、長手方向軸を少なくとも部分的に囲む湾曲した視認面を有する可撓性ディスプレイも含む。装置は、エアロゾル発生基体からエアロゾルを発生させるエアロゾル化器をさらに含む。またさらに、装置は、可撓性ディスプレイに動作可能に結合され、モーション画像を記憶するメモリを含む制御回路を含む。制御回路は、エアロゾル化器の起動に応答して、湾曲した視認面にモーション画像を表示するように構成されている。
【0006】
1つ以上の態様では、可撓性ディスプレイはAMOLEDディスプレイである。
【0007】
1つ以上の態様では、可撓性ディスプレイはタッチセンシティブである。
【0008】
1つ以上の態様では、可撓性ディスプレイは1つ以上の選択可能な要素を表示するように構成されている。
【0009】
1つ以上の態様では、可撓性ディスプレイは長手方向軸の周りに約90度以上延びている。
【0010】
1つ以上の態様では、可撓性ディスプレイは部分的に円筒の形状である。
【0011】
1つ以上の態様では、可撓性ディスプレイは、口部、アクチュエータ、またはそれらの両方の遠位に配置され、アクチュエータは、ユーザーによって押されることに応答して、エアロゾル化器を起動するように構成されている。
【0012】
1つ以上の態様では、制御回路は、エアロゾル化器を起動するために使用されるユーザー吸煙の吸煙プロファイルに応答して、モーション画像の表示を調整するようにさらに構成されている。
【0013】
1つ以上の態様では、モーション画像は、湾曲した視認面の少なくとも一部分の色変化を含む。
【0014】
1つ以上の態様では、制御回路は、ユーザーが装置の口部を吸煙していないときに、静止画像またはモーション画像を表示するようにさらに構成されている。
【0015】
1つ以上の態様では、メモリが、少なくとも約500キロバイトを使用してモーション画像を記憶するように構成されている。
【0016】
1つ以上の態様では、メモリが、モーション画像を含む複数の画像を記憶するように構成されている。
【0017】
1つ以上の態様では、制御回路は、遠隔ユーザー装置から1つ以上の画像をダウンロードするように構成された通信インターフェースを含む。
【0018】
本開示の様々な態様は、エアロゾル発生装置と併用するための遠隔ユーザー装置に関連する。遠隔ユーザー装置は、エアロゾル発生装置に、通信インターフェースを介してエアロゾル発生装置の1つ以上の画像、ユーザー選択、および設定を提供するように構成されている。
【0019】
本開示の様々な態様は、エアロゾル発生装置と併用するための方法に関連する。本方法は、エアロゾル化器エアロゾル発生装置の起動を検出することと、モーション画像を可撓性ディスプレイの湾曲した視認面に表示することとを含む。
【0020】
本開示の様々な態様は、プログラム可能電気回路で実行されると、プログラム可能電気回路に、本方法を実行させる、保存されたコンピュータプログラムを含む非一時的コンピュータ可読記憶媒体に関連する。
【0021】
有利なことに、視覚的ユーザーインターフェースを備えたエアロゾル発生装置を利用することは、吸煙する、吸煙しない、またはそれらの両方のときに知覚体験のパレットおよびユーザーに利用可能な相互作用に寄与し、単生および社会的設定の両方において審美的利益を促進するという視覚芸術的効果を提供し得る。同時に、装置の周りの視覚的ユーザーインターフェースの統合により、装置が親しみのある従来の紙巻たばこと類似した形状を有することを可能にし得る。エアロゾル発生装置は、ダウンロード可能な視覚芸術的効果、選択、および設定を可能にすることによって、エアロゾル発生装置によって提供される知覚体験をカスタマイズする使いやすい方法も提供し得る。エアロゾル発生装置にタッチディスプレイを含めることで、エアロゾル発生装置によって提供される知覚体験の相互作用、再構成可能性、およびカスタムをさらに増加させ得る。この開示の利益を有する当業者には、その他の利益が明らかとなるであろう。本開示は、本明細書においてより詳細にエアロゾル発生装置を説明する。
【0022】
本明細書で使用されるすべての科学的および技術的な用語は、別途指定のない限り、当業界で一般的に使用される意味を有する。本明細書で提供されている定義は、本明細書で頻繁に使用される特定の用語の理解を容易にするために提供されている。
【0023】
「エアロゾル発生装置」という用語は、エアロゾル発生基体を含む装置を指す。エアロゾル発生装置はまた、アトマイザーまたはヒーターなどのエアロゾル化器を含むことが好ましい。
【0024】
「エアロゾル発生基体」という用語は、ユーザーによって吸入されるエアロゾルを形成しうる揮発性化合物を加熱に伴い放出する装置または基体を指す。適切なエアロゾル発生基体は植物由来材料を含んでもよい。例えば、エアロゾル発生基体が、加熱に伴いエアロゾル発生基体から放出され得る、揮発性のたばこ風味化合物を含有する、たばこまたはたばこ含有材料を含んでもよい。追加的に、または別の方法として、エアロゾル発生基体は非たばこ含有材料を含んでもよい。エアロゾル発生基体は均質化した植物由来材料を含んでもよい。エアロゾル発生基体は少なくとも1つのエアロゾル形成体を含んでもよい。エアロゾル発生基体は、その他の添加物および成分(風味剤など)を含んでもよい。エアロゾル発生基体は室温にて液体であることが好ましい。例えば、エアロゾル形成基体は、液体溶液、懸濁液、分散液等であってもよい。好ましくは、エアロゾル発生基体はグリセロール、プロピレングリコール、水、ニコチン、および随意に1つ以上の風味剤を含む。好ましくは、エアロゾル発生基体はニコチンを含む。
【0025】
「たばこ材料」という用語は、例えばたばこブレンドまたは風味付きたばこを含むたばこを含む材料または物質を指す。
【0026】
本開示は、エアロゾル発生装置のための視覚的ユーザーインターフェースなどの視覚的ユーザーインターフェースに関連する。「カトマイザー」という用語は、電子たばこの一部であるカートリッジおよびアトマイザーの組み合わせを指す。
【0027】
視覚的ユーザーインターフェースは、少なくとも部分的にディスプレイによって提供され得る。ディスプレイは、エアロゾル発生装置に沿った任意の適切な位置に配置され得る。エアロゾル発生装置は、口部(マウスピースを含み得る)およびコントローラ部(制御回路を含み得る)を含み得る。熱ブレーキが、口部とコントローラ部との間に配置されてもよい。ディスプレイは、口部およびアクチュエータの一方または両方の遠位に配置され得る。特に、ディスプレイは、エアロゾル発生装置のハウジングに結合され得る。
【0028】
エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生基体を含み得る。エアロゾル発生基体は、エアロゾル発生装置のハウジングに結合され得るカートリッジまたはヒートスティックで形成されてもよく、またはそれに含有されてもよい。エアロゾル発生基体は、理想的な加熱温度、容量等、基体または基体に関連する他のパラメータの識別子と関連付けられ得る。識別子は、基体の容器(例えば、カートリッジまたはヒートスティックハウジング)に配置され得る。
【0029】
エアロゾル化器は、エアロゾル発生基体に動作可能に結合され、起動されるとエアロゾルを発生させ得る。特に、エアロゾル化器はエアロゾル発生基体に熱的に結合されてもよい。エアロゾル化器は、エアロゾル発生装置のハウジングに結合され得る。エアロゾル化器は、エアロゾル発生装置の口部内に少なくとも部分的にまたは完全に配置され得る。エアロゾル化器は、コントローラ部内に少なくとも部分的に配置され得る。
【0030】
エアロゾル化器は、エアロゾル発生基体からエアロゾルを発生させるための任意の適切な技術を利用し得る。エアロゾル化器は、熱を使用してエアロゾルを発生させ、加熱ブレードまたはヒーターを含み得る。追加的に、または別の方法として、エアロゾル化器は、エアロゾルを発生させるために熱を必要としなくてもよい振動要素を含み得る。加熱ブレードは、固体基体に挿入し、エアロゾルを生成するために加熱されるのに有用であり得る。ヒーターは、加熱されてエアロゾルを生成する液体基体に隣接して配置された発熱体を含み得る。ヒーターはメッシュヒーターであってもよい。メッシュヒーターは、貯蔵区画内に貯蔵された液体基体がメッシュの一方側の面からメッシュの反対側に向かってメッシュヒーター内の隙間を通過することを可能にし得る。
【0031】
エアロゾル化器が、喫煙材料からエアロゾルを発生させるために喫煙材料基体を加熱する加熱ブレードであってもよい。エアロゾル発生基体は、基体ハウジングの中に含有されてもよい。基体は、ヒートスティックとして、またはヒートスティックの内容物として記述されてもよい。エアロゾル化器は、ヒートスティックまたはヒートスティックの内容物をエアロゾル化するために、消耗品装置に結合され得る。加熱ブレードは、エアロゾル発生基体を加熱するヒートスティックの中に挿入され得る。加熱ブレードによってヒートスティックに提供された熱は、喫煙材料を燃焼させない場合がある。喫煙材料はたばこを含んでもよい。
【0032】
エアロゾル化器は、ヒーター、ヒーターコイル、炭素熱源などの化学的熱源、または液体基体を加熱してエアロゾルを液体基体から発生させる任意の適切な手段を含み得る。エアロゾル化器は、電気エネルギーまたは電力を受容して、液体基体からエアロゾルを放出または発生させ得る。エアロゾル化器は、受信した電気エネルギーに依存して温度が変化するヒーターであり得る。例えば、ヒーターは、受容したより高い電圧に応答して温度が上昇し得る。エアロゾル化器は、エアロゾル発生基体に隣接して配置され得る。例えば、エアロゾル化器が液体基体に隣接して結合されてもよい。
【0033】
エアロゾル化器は、ニコチン供与源および乳酸供与源を有するエアロゾル発生基体との併用に適合可能であり得る。ニコチン供与源は収着要素(ニコチンが上に吸着されたPTFE芯など)を含んでもよく、これは第一の区画を形成するチャンバーの中に挿入され得る。乳酸供与源は、乳酸が上に吸着された収着要素(PTFE芯など)を含んでもよく、これは第二の区画を形成するチャンバーの中に挿入され得る。エアロゾル化器は、ニコチン供与源と乳酸供与源の両方を加熱するためのヒーターを含んでもよい。次に、ニコチンベイパーは気相で乳酸ベイパーと反応してエアロゾルを形成する。
【0034】
エアロゾル化器は、ニコチン粒子を含有するカプセルを有し、キャビティ内に配置されたエアロゾル発生基体との併用に適合可能であり得る。ユーザーの吸入中に、気流はカプセルを回転し得る。回転はニコチン粒子を懸濁およびエアロゾル化し得る。
【0035】
エアロゾル発生装置は、アクチュエータを含み得る。アクチュエータはボタンまたはその他のタイプのスイッチを含んでもよい。アクチュエータは、押されること、トグル、またはそれ以外の方法によるユーザーの操作に応答して、係合され得る。アクチュエータの係合はエアロゾル発生基体の様々な機能を開始し得る。視覚的ユーザーインターフェースは、アクチュエータの係合に応答して起動され得る。エアゾル化器は、アクチュエータの係合に応答して起動され得る。
【0036】
アクチュエータは、エアロゾル発生装置のハウジングに結合され得る。例えば、アクチュエータは、ユーザーによりアクセス可能なエアロゾル発生装置のハウジング内またはハウジング上に配置され得る。特に、アクチュエータは、エアロゾル発生装置の制御部に結合され得る。アクチュエータは、1つ以上の機能と関連付けられ得る。アクチュエータは、エアロゾル化器またはエアロゾル発生装置の他の構成要素の電源をオンにする(例えば、起動)および電源をオフにする(例えば、非稼働化)ために使用され得る。アクチュエータは、ユーザーによって押され得る機械的ボタンなど、ユーザーからの入力を受信する適切な任意の機構を利用し得る。
【0037】
電源は、エアロゾル化器またはエアロゾル発生装置の他の構成要素に電力を供給するために使用され得る。電源は少なくともエアロゾル化器に動作可能に結合され得る。電源はディスプレイまたは制御回路にも動作可能に結合され得る。電源はエアロゾル発生装置のコントローラ部に配置され得る。電源は電池であってもよい。電池は使い捨てまたは再充電可能であってもよい。電源は、バッテリーを充電するために外部電源に動作可能に結合するように構成された充電インターフェースを含み得る。
【0038】
追加的に、またはアクチュエータの代替として、吸煙センサーは、エアロゾル化器を起動するためにエアロゾル化器に動作可能に結合され得る。吸煙センサーは、エアロゾル発生装置のコントローラに動作可能に結合されてもよい。吸煙センサーは、エアロゾル発生装置の口部でのユーザーによる吸入を検知し得る。吸煙センサーは、ユーザーが装置で吸入または吸煙する時を検出するために、エアロゾル発生装置の中の気流チャネル内に位置付けられ得る。吸煙は、吸煙センサーを使用してコントローラによって検出され得る。吸煙センサーの非限定的なタイプは、振動膜、圧電センサー、メッシュ様膜、圧力センサー(例えば、容量式圧力センサー)、および気流スイッチのうちの1つ以上を含んでもよい。
【0039】
吸煙検出に応答して、吸煙センサーは、吸入の大きさまたは強さ(例えば、速度)を記述し得る吸煙プロフィールを提供し得る。吸煙を検出するための適切な任意の機構が使用され得る。吸煙センサーは、吸煙センサーからの信号を受信する制御回路の少なくとも一部を含み得る。
【0040】
エアロゾル発生装置のハウジングは外表面を画定し得る。外表面は、長手方向軸の周りに湾曲し得る。特に、外表面は、長手方向軸を少なくとも部分的にまたは全体的に囲み得る。ディスプレイは、長手方向軸の周りに湾曲している視認面も含み得る。湾曲した視認面は、長手方向軸を少なくとも部分的にまたは全体的に囲み得る。湾曲した視認面およびハウジングの湾曲した外表面は、従来の紙巻たばこのユーザーに親しみのあるエアロゾル発生装置の全体的な形状を容易にし得る。湾曲した視認面は、視野角を増加させることもでき、これは社会的設定の他の人々に美観の向上を促進し得る。
【0041】
視認面は、ハウジングの湾曲した外表面に隣接して配置され得る。視認面は、ハウジングの外表面に対して同一平面、スーパー同一平面(例えば、突出される)、またはサブ同一平面(例えば、窪んでいる)とし得る。ディスプレイは、ハウジングの外表面と同じ形状を有し得る。ディスプレイは、部分的に円筒の形状としてもよく、または円筒形状を含んでもよい。ディスプレイは、ハウジングの外表面の周りに少なくとも部分的にまたは全体的に延びてもよい。
【0042】
ディスプレイは、湾曲した視認面の形成を容易にする可撓性ディスプレイであり得る。特に、可撓性ディスプレイは、湾曲した視認面を提供するように曲げられ得る。ディスプレイがハウジングに固定されるか、あるいは他の方法で結合されると、ディスプレイは、例えば、ディスプレイが少なくとも部分的または完全に取り付けられたときに、屈曲することがもはやできなくなってもよい。
【0043】
湾曲した視認面は、長手方向軸の周りに少なくとも部分的に延び得る。例えば、湾曲した視認面は、少なくとも約90度、約180度、約270度以上延びてもよい。視認面は、長手方向軸およびハウジングの外表面の周りに完全に延びてもよい。例えば、視認面は、長手方向軸の周りに約360度延びてもよい。視認面は、長手方向軸の周りに約90度~約360度、約180度~約360度、または約270度~約360度の範囲で延びてもよい。
【0044】
ディスプレイは、例えば、画像を形成することができる配列に配列された複数のピクセルを含み得る。ディスプレイは、異なる時間に様々な画像を表示するために使用され得る。画像は、静止画像またはモーション画像であってもよく、これは一連の静止画像または符号化されたモーション画像であってもよい。ディスプレイは、1つ以上の可視要素、選択可能な要素、および色を示し得る。ディスプレイは、カラーディスプレイとし得る。色ディスプレイは、TIANMAによって製造されたAMOLEDなどのアクティブマトリクス有機発光ダイオード(AMOLED)ディスプレイであり得る。
【0045】
ディスプレイは、心地よい視覚的忠実性を提供するのに十分なピクセル密度を持ち得る。ディスプレイは、約50ドットパーインチ(dpi)、約72dpi、約100dpi、約150dpi、約300dpi、約600dpi、約800dpi、約1000dpi、約1500dpi、約2000dpi、約2500dpi、または約3000dpi以上の最小解像度を有し得る。好ましくは、ディスプレイは、約800dpi、約802dpi、約804dpi、約806dpi、または約808dpiの最小解像度を有し得る。ディスプレイは、約3000dpi、約2700dpi、約2600dpi、約2500dpi、約2000dpi、約1500dpi、約1000dpi、約800dpi、約600dpi、約300dpi、約150dpi、約100dpi、または約72dpi以下の最大解像度を有し得る。ディスプレイは、約50dpi~約3500dpi、約72dpi~約3000dpi、約200dpi~約2000dpi、または約400dpi~約1000dpiの範囲の解像度を有し得る。好ましくは、ディスプレイは、最小解像度約401dpi、最大解像度806dpi、または約401dpi~約806dpiの範囲の解像度を有し得る。
【0046】
最小解像度は、ディスプレイに表示される文字によって異なり得る。例えば、最小解像度は、中国語の文字で少なくとも806dpiとし得る。
【0047】
ディスプレイは、手持ち式エアロゾル発生装置に使用するための適切なサイズとし得る。特に、ディスプレイは、視覚的に興味深い画像を知覚するのに十分な大きさであるが、エアロゾル発生装置のサイズに制限され得る。画面は、約0.5mm×0.5mm、約1mm×約1mm、または約2mm×2mmの可視表面積を有し得る。画面の可視表面積は、エアロゾル発生装置の表面積以下であり得る。
【0048】
可撓性ディスプレイは、ユーザー入力を受信し、エアロゾル発生装置との接触相互作用を促進するために使用され得るタッチセンシティブ構成要素を含み得る。タッチセンシティブ構成要素は、視認面を少なくとも部分的にまたは完全に覆うディスプレイの視認面に配置された透明なタッチスクリーンであり得る。タッチセンシティブ構成要素は、視認面に近接または隣接して配置される選択可能要素(例えば、視認面に配置されていないタッチボタン)を含み得る。タッチセンシティブ構成要素は、容量性接触感受性または抵抗感受性などの任意の適切な技術を使用して実施され得る。
【0049】
視認面は、タッチセンシティブ要素のタッチ応答領域に対応する「仮想」タッチボタンまたはアイコンなど、1つ以上の選択可能要素を示すために使用され得る。例えば、視認面は、1つの選択可能要素を示してもよく、タッチセンシティブ構成要素は、選択可能要素にタッチボタンを画定してもよい。1つの選択可能要素は、エアロゾル発生装置またはディスプレイを電源オンおよび電源オフする電源ボタンなどの単一の機能に使用され得る。別の方法として、1つの選択可能要素は複数の機能に使用され得る。例えば、1つの選択可能要素は、第1の画像が視認面に表示されたときに、電力ボタンとして機能してもよく、第2の画像が視認面に表示された時にバッテリー試験ボタンとして機能してもよい。その他任意の適切な機能が、1つの選択可能要素と関連付けられ得る。
【0050】
視認面は、複数の選択可能要素を表示するために使用されてもよく、それぞれが異なる機能と関連付けられてもよく、視認面に現在表示されている画像に応じて異なる機能と関連付けられてもよい。例えば、第1の選択可能要素は電力ボタンとして使用されてもよく、第2の選択可能な要素はバッテリーテストボタンとして使用されてもよい。
【0051】
1つ以上の選択可能な要素は、例えば、ローカルメモリに、エアロゾル発生装置に局所的にデータとして保存され得る。エアロゾル発生装置は、データを記憶するために利用可能な限定された量のメモリ容量を有し得る。容量は、例えば、エアロゾル発生装置の物理的サイズによって制限され得る。1つ以上の選択可能な要素は、エアロゾル発生装置にダウンロードされて、ユーザーに利用可能なより多くの視覚芸術的効果を促進し得る。ダウンロードした選択可能な要素は、同一、類似の、または異なる機能と関連付けられて、エアロゾル発生装置にすでに保存されている選択可能な要素に関連付けられ得る。
【0052】
エアロゾル発生装置の制御回路は、ディスプレイドライバ、通信インターフェース、コントローラ(例えば、マイクロプロセッサまたはマイクロコントローラ)、およびデータを記憶するメモリのうち1つ以上を含み得る。制御回路は、ディスプレイ、アクチュエータ、エアロゾル化器、および吸煙センサーのうちの1つ以上に動作可能に結合されて、エアロゾル発生装置の様々な機能を促進し得る。
【0053】
本明細書に記載のコントローラのうちの1つ以上は、中央処理装置(CPU)、コンピュータ、論理アレイ、またはエアロゾル発生装置の中に入る、またはエアロゾル発生装置の外に出るデータを方向付ける能力を有するその他の装置などのプロセッサを含み得る。コントローラは、メモリ、プロセッシング、および通信ハードウェアを有する1つ以上のコンピューティング装置を含む。コントローラの機能は、ハードウェアによって、かつ/あるいは非一時的コンピュータ可読記憶媒体上のコンピュータ命令として実行され得る。
【0054】
コントローラのプロセッサは、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、および/または等価のディスクリート論理回路もしくは集積論理回路のうちの任意の1つ以上を含み得る。一部の実施例において、プロセッサは、1つ以上のマイクロプロセッサ、1つ以上のコントローラ、1つ以上のDSP、1つ以上のASIC、および/または1つ以上のFPGA、ならびにその他のディスクリート論理回路または集積論理回路の任意の組み合わせなどの複数の構成要素を含み得る。本明細書のコントローラまたはプロセッサに帰属する機能は、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、またはこれらの任意の組み合わせとして具現化され得る。本明細書にはプロセッサベースのシステムとして記載されているが、代替的なコントローラは、リレーおよびタイマーなどの他の構成要素を利用し、単独またはマイクロプロセッサベースのシステムと組み合わせて、望ましい結果を達成することができる。
【0055】
例示的なシステム、方法、およびインターフェースは、1つ以上のプロセッサおよび/またはメモリを含み得るコンピューティング装置を使用する、1つ以上のコンピュータプログラムを使用して実施され得る。本明細書に記載のプログラムコードおよび/または論理は、入力データ/情報に適用されて、本明細書に記載の機能を実行し、所望の出力データ/情報を生成し得る。出力データ/情報は、本明細書に記載のように、あるいは既知の様式で適用されるように、1つ以上の他の装置または方法に、入力として適用されてもよい。上記を考慮すると、本明細書に記載の通りのコントローラ機能が、当業者に既知の任意の様態で実施され得ることは容易に明らかであろう。
【0056】
制御回路は、エアロゾル発生装置の様々のモードを可能にするために使用され得る。1つの例は、起動モードに対する視覚的な芸術効果を含み、モーション画像は、エアロゾル化器の起動、例えば、アクチュエータまたは吸煙セナーに応答して視認面に表示され得る。吸煙を検出し、随意に吸煙プロファイルを受信すると、コントローラは、表示される視覚芸術的効果に関連付けられたメモリアドレスを収集し得る。視覚芸術的効果に関連付けられたデータは、メモリアドレスのメモリからフェッチされ得る。データは、ディスプレイの視認面に視覚芸術的効果を表示または示すために使用され得る。視覚芸術的効果は、静止画像であってもよく、または好ましくは、視覚的な関心を増大させるためのモーション画像であってもよい。
【0057】
ユーザーマニュアル、ユーザーメッセージ等の他の画像データは、例えば、吸煙以外のユーザーアクションに応答して、同様の方法で取り出され得る。遠隔ユーザー装置(例えば、スマートフォンまたはタブレット)は、タッチスクリーン上の入力などの1つ以上のタイプのユーザーアクションを検出するために使用され得る。
【0058】
視覚芸術的効果は、エアロゾル化器の起動と同時に表示され得るが、これはユーザーの吸煙に応答して従来の紙巻たばこの燃焼に類似した効果を促進し得る。制御回路は、吸煙の検出またはアクチュエータの起動に応答して、エアロゾル化器を起動するために使用され得る。視覚芸術的効果は、吸煙の持続時間の少なくとも一部または全体で持続する持続時間を有し得る。視覚芸術的効果は、吸煙の持続時間よりも長く続いてもよい。例えば、視覚芸術的効果は、ユーザーが吸煙を完了した後最大約5秒まで継続し得る。例えば、視覚芸術的効果は、ユーザーが吸煙を終了したとき、または吸煙を完了した後最大約5秒後にアニメーションを終了するモーション画像であり得る。
【0059】
エアロゾル発生装置のモードの別の例は、連続的な壁紙モードとしての視覚芸術的効果を含む。このモードは、ユーザーが装置の口部で吸煙していないときに壁紙を表示し得る。壁紙は、メモリからフェッチされ得る静止画像またはモーション画像を含み得る。壁紙は、起動に応答して表示される画像に関連していても、関係していなくてもよい。例えば、制御回路は、ユーザーの吸煙に応答して連続壁紙モードから起動モードに移行してもよく、ユーザーが吸煙を停止したときに連続的な壁紙モードに戻るように移行することができる。関連する画像を有することで、モード間で移行するときにコヒーレントな視覚的体験を促進し得る。連続壁紙モードとしての視覚芸術的効果は、壁紙として静止画像を表示し、例えば、壁紙としてモーション画像を表示するのと比較してエネルギーを節約し得る。
【0060】
別の例は、ユーザーインターフェースモードの設定を含む。このモードは、メモリに記憶され得るユーザーインターフェース画像を表示し得る。ユーザーインターフェース画像は、1つ以上の選択可能な要素または可視要素を含み得る。タッチスクリーンまたは他のボタンを使用して、選択可能な要素のユーザー選択が検出され得る。
【0061】
エアロゾル発生装置のモードの別の例は、遠隔ユーザー装置モードによる設定を含む。このモードでは、画像、ユーザー選択、または装置設定が、通信インターフェースを使用して遠隔ユーザー装置からエアロゾル発生装置に提供され得る。遠隔ユーザー装置は、スマートフォンまたはタブレットであり得る。通信インターフェースは、Bluetoothなどの任意の適切な通信プロトコルを使用し得る。画像は、メモリにまだ存在しない新しい視覚芸術的効果、または新しい視覚的ユーザーインターフェース画像(例えば、選択可能または可視要素の新しい配置)を表し得る静止画像またはモーション画像であり得る。ユーザー選択は、タッチスクリーンまたは遠隔ユーザー装置を使用することによって、ユーザーによる視覚芸術的効果の選択を表し得る。装置設定は、例えば、識別子を検出することによって、エアロゾル発生基体の検出に基づいて、自動視覚芸術的効果の選択を含み得る。
【0062】
モードの別の例は、調整された視覚芸術的効果モードを含む。このモードは、吸煙に関連する視覚的な関心を増加させるために、検出された吸煙プロファイルを使用し得る。特に、視覚芸術的効果は、吸煙プロファイルに基づいて調整され得る。ユーザーが強力な強度で吸煙するときに、それに従って視覚芸術的効果は、例えば、明度、コントラスト、色または色調、アニメーションの速度、サイズ、および視覚的品質のうちの1つ以上の観点から調整され得る。例えば、中程度の吸煙によって、視覚芸術的効果が公称速度で表示され得る。大きいまたは高速の吸煙によって、視覚芸術的効果が、例えば、公称速度の約1.5倍のより速い速度で表示されるように調整され得る。小さいまたは低速の吸煙によって、視覚芸術的効果が、例えば、公称速度の約0.5倍のより遅い速度で表示されるように調整され得る。
【0063】
制御回路は、任意の適切なタイプのメモリを含み得る。メモリは、エアロゾル発生装置のハウジングに適合する都合のよい物理的サイズを有し得る。メモリは、約3mm×約2mm以下の長さ×幅を有してもよく、厚さ寸法は長さおよび幅の両方よりも小さい。長さ×幅は、約2.92mm×約1.52mm以下であり得る。メモリは、少なくとも静止画像またはモーション画像データを記憶するのに適した容量を有するシリアルフラッシュメモリであり得る。都合のよいサイズおよび容量を有するメモリの一例は、ONSemiconductorにより製造されたWLCSP8パッケージ内のLES25S161メモリである。
【0064】
メモリは、1つ以上の静止画像またはモーション画像(例えば、工場設定の一部として、あるいは遠隔ユーザー装置でユーザーによってダウンロードされたものとして)を表すデータを記憶し得る。メモリは、1つ、2つ、またはそれ以上の画像を記憶し得る。メモリは複数の画像を記憶し得る。記憶された1つ以上の画像は、合計少なくとも約500、約700、約900、約1000キロバイトのメモリ容量を使用し得る。その他のデータも、画像データに加えてメモリに記憶され得る。メモリは、約4096キロバイトまたは約2048キロバイト以下の合計メモリ容量を有し得る。
【0065】
制御回路の通信インターフェースは、例えば、データを転送するために、遠隔ユーザー装置に動作可能に結合するために使用され得る。1つ以上の画像は、通信インターフェースを使用して、遠隔ユーザー装置からエアロゾル発生装置にダウンロードされ得る。アプリケーション、または「app」は、スマートフォン、タブレット等の遠隔ユーザー装置にインストールされ得る。アプリケーションは、ユーザー入力を受信し、さまざまな条件下で視認面にどの視覚芸術的効果が表示されるかを設定するために使用され得る。動作結合は、有線であってもよく、あるいは好ましくは無線であってもよい。通信インターフェースは、アンテナ(無線通信用)またはミニユニバーサルシリアルバス(USB)ポート(有線通信用)のうち1つ以上を含み得る。通信インターフェースは、Bluetooth Low EnergyなどのBluetoothプロトコルを利用して、無線通信を提供し得る。
【0066】
任意の適切な静止画像は、可撓性ディスプレイの視認面に表示可能な画像であり得る。静止画像は、漫画のような画像または現実的な画像を含み得る。静止画像は、すべての視認面の一部で色付きで表示され得る。
【0067】
任意の適切なモーション画像は、可撓性ディスプレイの視認面に表示可能な画像であり得る。モーション画像は、可撓性ディスプレイにおいて連続移動または変化として現れ得る。例えば、様々なピクセルの輝度または色が変化し得る。モーション画像は、漫画のような画像、ライブアクションイメージ、または実物そっくりのアクションイメージ(例えば、コンピュータ生成グラフィックを使用したもの)を含み得る。モーション画像の非限定的な例としては、アニメーション化された炎、アニメーション化されたオブジェクトまたは生き物(炎を吐くドラゴン、花火等)、視認面の少なくとも一部の色変化、従来の紙巻たばこが燃焼して長さが減少するエミュレーション、静止画像またはモーション画像の経時的な調整(例えば、速度または色調の変化)が含まれる。
【0068】
モーション画像は、エアロゾル発生装置のメモリにデータとして記憶されてもよく、これは静止画像よりもメモリのより多くの容量を使用し得る。モーション画像は、毎秒約1、約1.5、または約2メガビットの平均圧縮レートを使用して記憶され得る。好ましくは、モーション画像は、毎秒約1.5メガビット(毎秒約188キロバイト)の平均圧縮レートを使用して記憶され得る。吸煙に関連付けられたモーション画像データまたはファイルは、約0.5~約10秒、約1~約7.5秒、約2~約5秒のアニメーションの公称持続時間を有し得る。好ましくは、モーション画像の公称持続時間は、約2~約5秒であり得る。各モーション画像ファイル、または1つのモーション画像に関連付けられたデータは、約2、約1.5、約1、または約0.9メガバイト以下のメモリ容量を使用し得る。好ましくは、各モーション画像ファイルは、約1メガバイトのメモリ容量を使用し得る。
【0069】
遠隔ユーザー装置は、エアロゾル発生装置と通信する能力のある任意の適切な装置であり得る。例えば、遠隔ユーザー装置は、スマートフォン、タブレット、またはエアロゾル発生装置に遠い他の装置であり得る。遠隔ユーザー装置は、エアロゾル発生装置に動作可能に結合する独自の通信インターフェースを含み得る。動作結合は、有線であってもよく、あるいは好ましくは無線であってもよい。通信インターフェースは、アンテナ(無線通信用)またはミニユニバーサルシリアルバス(USB)ポート(有線通信用)のうち1つ以上を含み得る。通信インターフェースは、Bluetooth Low EnergyなどのBluetoothプロトコルを利用して、無線通信を提供し得る。通信インターフェースは、遠隔ユーザー装置をインターネットに接続する能力も有し得る。
【0070】
遠隔ユーザー装置は、エアロゾル発生装置に関連する様々な機能に使用され得る。遠隔ユーザー装置を使用することの非限定的な例としては、画像を管理すること、ユーザーの選択を捕捉すること、およびエアロゾル発生装置を設定することが含まれる。エアロゾル発生装置を設定することの非限定的な例としては、視認面に表示する特定の視覚芸術的効果を選択すること、1つ以上の視覚芸術的効果をダウンロードすること、および視覚芸術的効果の色を選択すること(特に吸煙のときの色効果の変化について)が含まれる。
【0071】
遠隔ユーザー装置は、エアロゾル発生装置の設定などのエアロゾル発生装置の一部の機能を容易にすることがあるが、遠隔ユーザー装置は、エアロゾル発生装置の日々の使用に必要ないことがある。例えば、少なくとも1つの画像は、遠隔ユーザー装置が遠隔ユーザー装置に動作可能に結合される、あるいは接続される必要なしに、ユーザーの吸煙に応答して、表示されるエアロゾル発生装置に記憶され得る。
【0072】
遠隔ユーザー装置、またはより具体的には、遠隔ユーザー装置にインストールされたアプリケーションは、様々なモードで設定され得る。ユーザーは、例えば、遠隔ユーザー装置のタッチスクリーンを使用して、様々なモードに関する選択をなし得る。
【0073】
アプリケーションモードの一例は、視覚芸術的効果のモードを選択することを含む。ユーザーは、遠隔ユーザー装置にインストールされたアプリケーションをメインメニューに開き得る。ユーザーは、例えば、サブメニューに入る選択可能な要素を使用することによって視覚芸術的効果のうちの1つ以上をダウンロードしたいことがある。選択すると、サブメニューが視覚芸術的効果の選択により表示され得る。ユーザーは、ダウンロードする視覚芸術的効果のうち1つ以上を選択し得る。選択された視覚芸術的効果は、通信インターフェースを使用して、遠隔ユーザー装置からエアロゾル発生装置にダウンロードされ得る。本明細書に記載されるサブメニューのうちのいずれかの任意のポイントにおいて、ユーザーは、メインメニューに戻りたいことがあり、「いいえ」または「キャンセル」要素(例えば、タッチボタン)を選択可能であり得る。
【0074】
アプリケーションモードの別の例には、エアロゾル発生装置モードの機能をカスタマイズすることが含まれ、これはその工場でのプログラミングからエアロゾル発生装置の機能を変更するために使用され得る。ユーザーは、例えば、サブメニューに入るメインメニューの選択可能な要素を使用することによって機能をカスタマイズしたいことがある。サブメニューは、ユーザーによって選択可能なエアロゾル発生装置を設定するための1つ以上のオプションを表示し得る。オプションの非限定的な例には、視覚芸術的効果の設定を有効にすること、ビデオマニュアルの設定を有効にすること、ビデオメッセージの設定を有効にすることが含まれる。ユーザーは、選択可能な選択要素を使用して1つ以上の追加のサブメニューに入ることによって、選択されたオプションの設定を進め、あるいは選択されたオプションを「登録する」ことを選択し得る。各サブメニューは、選択されたオプションの異なる1つに関連し得る。サブメニューは、同時、逐次的、それらの両方の組み合わせ等、任意の適切な手法で表示され得る。
【0075】
視覚芸術的効果の設定が選択された場合、サブメニューが表示されて、デフォルト視覚芸術的効果を有効にするか、あるいは自動視覚芸術的効果を有効にする選択を示し得る。デフォルト視覚芸術的効果が選択される場合、ユーザーがエアロゾル発生装置のメモリに記憶された視覚芸術的効果から視覚芸術的効果を選択することができるように、別のサブメニューが表示され得る。自動視覚芸術的効果が選択される場合、エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生装置に関連付けられた検出されたエアロゾル発生基体に基づいて、視覚芸術的効果を自動的に選択し得る。例えば、視覚的な芸術的効果は、エアロゾル化器に結合されたカートリッジまたはスティックの識別子に基づいて、エアロゾル発生装置によって選択され得る。視覚芸術的効果は、吸煙検出または吸煙プロファイルに応答して視認面に表示され得る。
【0076】
ビデオマニュアルの設定が選択された場合、サブメニューが表示されて、電源オン時にビデオマニュアルを開始するか、ユーザーパターンの検知時にビデオマニュアルを開始するかの選択を示す。電源オン時のビデオマニュアルの開始が選択される場合、例えば、ユーザーがエアロゾル発生装置の電力ボタンを押すことによってエアロゾル発生装置がオンにされるときに、ビデオユーザーマニュアルが視認面に表示され得る。ユーザーパターンの検出時のビデオマニュアルの開始が選択される場合、特定のユーザーパターンが検出されたときに、ビデオユーザーマニュアルが視認面に表示され得る。例えば、エアロゾル発生装置は、電力ボタンが、ある期間内に4回連続して押されることを検出してもよく、次いで、ビデオマニュアルを視認面に再生し得る。
【0077】
ビデオメッセージの設定が選択された場合、サブメニューは、ユーザーに表示されるビデオメッセージに対して2つ以上の選択肢を示すように表示され得る。任意の有用なタイプのビデオメッセージがユーザーに表示され得る。1つのビデオメッセージは、例えば、「バッテリーテストが起動される、装置は開始しない」と表示し得る。エアロゾル発生装置は、電源ボタンが押されてすぐに離されるときに、バッテリーテストモードに入ってもよく、これは装置の意図しない開始を軽減し得る。別のビデオメッセージは、例えば、「装置を開始しています、30秒で喫煙を始めることができます」と表示し得る。装置は、電源ボタンが押されるときにオンにされてもよいが、喫煙は直ちに始まらないことがある。
【0078】
選択されたオプションの各々の設定が終了した後、ユーザーは、例えば、選択可能な要素を使用して、エアロゾル発生装置にデータのダウンロード、または設定の「登録」を進めることを選択し得る。任意の装置設定および視覚芸術的効果は、通信インターフェースを使用してエアロゾル発生装置にダウンロードされ得る。
【0079】
アプリケーションモードの別の例には、視覚的ユーザーインターフェースモードをカスタマイズすることが含まれる。ユーザーは、例えば、選択可能な要素を使用してサブメニューに入ることにより、エアロゾル発生装置の視覚的ユーザーインターフェースをカスタマイズしたいことがある。ユーザーは、視認可能な要素、選択可能な要素、要素の配置、色、サイズ、および視覚的な品質のうち1つ以上に関連するエアロゾル発生装置の視覚的ユーザーインターフェースを設定するために、1つ以上のオプションを選択し得る。
【0080】
エアロゾル発生装置は、様々な方法に従って使用され得る。エアロゾル発生装置は、ユーザーのエアロゾル発生装置での吸煙を検知し得る。次いで、モーション画像が、エアロゾル発生装置の可撓性ディスプレイの湾曲した視認面に表示され得る。非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、エアロゾル発生装置のプログラム可能電気回路で実行されるときに、特に1つ以上の感知を使用してユーザーと相互作用するために、プログラム可能電気回路にエアロゾル発生装置と併用するための様々な方法を実行させ得る記憶されたコンピュータプログラムを含み得る。
【0081】
エアロゾル発生装置のための視覚的ユーザーインターフェースは、1つ以上の図面を参照して理解され得る。概略図は必ずしも実寸に比例しておらず、図示の目的で提示されるものであり、限定するものではない。図面は本開示で説明される1つ以上の態様を描写する。ただし、図面に描写されていないその他の態様が本開示の範囲に含まれることが理解されるであろう。
【0082】
図1は、ユーザーに対して視覚的ユーザーインターフェース12を提供するエアロゾル発生装置10を示す概略図である。装置10は、長軸方向軸18を囲むように湾曲し得る外表面16を有するハウジング14を含み得る。一般的に、エアロゾル発生装置10は細長くてもよく、軸18に沿って延びてもよい。
【0083】
装置10は、軸18を少なくとも部分的に囲むように湾曲し得る視認面22を有する可撓性ディスプレイ20も含み得る。ディスプレイ20は、軸18の周りに約90度以上延び得る。
【0084】
外表面16は、円筒形状を含み得る。ディスプレイ20は、外表面16に隣接して配置され得る。ディスプレイ20は、部分的に円筒の形状であり得る。特に、ディスプレイ20は、外表面16と同一平面であり得る。
AMOLEDディスプレイなどの任意の適切なディスプレイ20が使用され得る。ディスプレイ20は、タッチセンシティブであり得る。例えば、透明なタッチスクリーンは、視認面22を覆い得る。
【0085】
装置10は、口部24およびコントローラ部28を含み得る。コントローラ部28は、軸18に沿って口部24の遠位にあり得る。アクチュエータ26は、口部24またはコントローラ部28に配置され得る。アクチュエータ26は、ユーザーによってアクチュエータが押されることに応答して、装置10のエアロゾル化器を起動するために使用され得る。ディスプレイ20は、口部24またはコントローラ部28に配置され得る。ディスプレイ20は、口部24、アクチュエータ26またはそれらの両方の遠位に配置され得る。
【0086】
図2A、
図2B、および
図2Cは、エアロゾル発生装置10に表示されるモーション画像30の経時的な進行を示す概略図である。特に、モーション画像30の様々なスナップショット31、32、33がディスプレイ20の視認面22に示される。3つのスナップショットのみが示されているが、モーション画像30は、ユーザーに対して連続的な動き体験を提供するのに十分な複数の画像を含むアニメーションであり得る。分かる通り、モーション画像30は、アニメーションの初期点で視認面22の約3分の1を覆うスナップショット31から、アニメーションの中間点で視認面の約2分の1を覆うスナップショット32に成長し得る。次いで、モーション画像30は、アニメーションの終盤点で視認面22の全てまたはほぼ全てを覆うスナップショット32に成長し得る。モーション画像30のサイズがこの図示では変化するが、モーション画像30は、経時的に様々な方法で変化し得る。たとえば、モーション画像30は、色、輝度、コントラスト、色または色調、アニメーションの速度、サイズ、および視覚的な品質のうちの1つ以上の変化を含み得る。変化は、視認面22の少なくとも一部に示され得る。
【0087】
モーション画像30における変化は、装置10のエアロゾル化器も起動し得るユーザー吸煙の吸煙プロファイルに応答して調整され得る。視認面22は、例えば、ユーザーが装置の口部で吸煙をしていないときに、静止画像を表示するためにも使用され得る。
【0088】
図3は、断面図でのエアロゾル発生装置100を示す概略図であり、これはエアロゾル発生装置10(
図1)の一例であり得る。装置100は、ハウジング14と、口部24と、コントローラ部28と、を含み得る。バッテリーなどの電源60は、電力を供給する1つ以上の構成要素に動作可能に結合され得る。アクチュエータ26およびディスプレイ20は、コントローラ部28に配置され得る。口部24は、加熱ブレードの形態でエアロゾル化器35を含み得る。ヒートスティックの形態のエアロゾル発生基体37は、口部24内およびエアロゾル化器上に挿入され得る。エアロゾル発生基体37の容器は、マウスピース40および識別子42を含み得るか、あるいはそれらに結合され得る。ユーザーはマウスピース40を吸入してユーザーの吸煙を登録し得る。識別子42は、エアロゾル発生基体37のタイプに関連する識別子または他の関連特性を含有し得る。
【0089】
熱ブレーキ62は、エアロゾル化器35の少なくとも一部と制御回路54との間に配置され得る。エアロゾル化器35は、熱ブレーキ62を通して延び得る。制御回路54は、エアロゾル化器35によって生成された熱に敏感であり得る、装置100の様々な機能を有効にする構成要素を含み得る。
【0090】
制御回路54は、マイクロコントローラまたはマイクロプロセッサおよび通信インターフェース52であり得るコントローラ50を含み得る。コントローラ50は、エアロゾル化器35および通信インターフェース52に動作可能に結合され得る。通信インターフェース52は、コントローラ50に統合され得る。通信インターフェース52は、BLEなどのBluetoothプロトコルを使用して通信する能力があり得る。通信インターフェース52は、遠隔ユーザー装置から1つ以上の画像をダウンロードするために使用され得る。吸煙センサー51は、制御回路54に動作可能に結合されてもよく、口部24でのユーザーの吸入を検出するように位置付けられ得る。
【0091】
制御回路54は、コントローラ50に動作可能に結合されたメモリ56を含み得る。メモリ56は、1つ以上の画像、ユーザーの選択、装置設定等のデータを記憶するために使用され得る。制御回路54は、コントローラ50に動作可能に結合されたディスプレイドライバ58を含み得る。図示しないが、ディスプレイドライバ58は、コントローラ50に統合され得る。
【0092】
ディスプレイ20はハウジング14の周りを少なくとも部分的にくるんでもよく、ディスプレイドライバ58、コントローラ50等の制御回路54に動作可能に結合され得る。画像は、メモリ56からフェッチされてもよく、ディスプレイ20に示すディスプレイドライバ58に提供され得る。1つ以上のモーション画像が少なくとも約500キロバイトを使用してメモリ56に記憶され得る。メモリ56は、1つ以上のモーション画像を含む複数の画像を記憶するために使用され得る。
【0093】
図4は、断面図でのエアロゾル発生装置200を示す概略図であり、これはエアロゾル発生装置10(
図1)の一例であり得る。
図3に描写されている部品および構成要素の多くは、
図2に描写され、説明されたものと同じまたは類似している。描写された番号付きの要素については
図2に関する上記の議論を参照し、
図3に関して詳細には議論しない。
【0094】
装置200は、エアロゾル化器36が、発熱素子を含み得るヒーターの形態であってもよく、エアロゾル発生基体38が液体を含み得る点で、装置100とは異なり得る。マウスピース40が、口部24に配置され得る装置200は、熱ブレーキを62(
図3)含まなくてもよい。
【0095】
図5は、遠隔ユーザー装置70と、データを転送する動作通信にあり得るエアロゾル発生装置10を示す概略図である。遠隔ユーザー装置70および装置10の各々が、例えば、Bluetoothプロトコルを使用して、装置間の動作通信を有効にするそれぞれの通信インターフェースを含み得る。遠隔ユーザー装置70は、タッチスクリーンを有するディスプレイ72などのユーザー入力および出力構成要素を含み得るアプリケーション74は、ユーザーによって開かれたときに、ディスプレイ72に示され得る。アプリケーション74は、ディスプレイ72に、可視要素76、選択可能要素78(例えば、ボタン)等の1つ以上の要素を示し得る。
【0096】
図6は、遠隔ユーザー装置70(
図5)などの遠隔ユーザー装置を使用するための方法を示すフローチャート300である。方法300は、エアロゾル発生装置をカスタマイズすることに関連し得る。ただし、遠隔ユーザー装置70は、エアロゾル発生装置への視覚芸術的効果のダウンロードなど、他の機能のために使用され得る。
【0097】
方法300は、プロセス302で始まってもよく、エアロゾル発生装置との相互作用に関連するユーザーによってアプリケーションが開かれたときに、メインメニューが表示される。方法300は、プロセス304に続いてもよく、遠隔ユーザー装置は、ユーザーがエアロゾル発生装置を設定することを選択したかどうかを決定する。そうである場合、方法300は、プロセス306に続いてもよい。そうではない場合、方法300は、ユーザーが選択をしたかどうかを確認するためにチェックを継続してもよい。
【0098】
プロセス306において、サブメニューは、視覚芸術的効果の設定、ビデオマニュアルの設定、またはビデオメッセージの設定のカスタマイズなど、ユーザーが1つ以上の機能を選択してエアロゾル発生装置をカスタマイズすることができるように表示されてもよい。プロセス308において、遠隔ユーザー装置は、ユーザーが1つ以上の選択されたオプションの設定を進めることを選択したかどうかを決定してもよい。そうである場合、方法300は、プロセス310、312、314の1つ以上に進んでもよい。そうでない場合、方法300は、ユーザーが選択をしたかどうかを決定するためにチェックを継続してもよい。
【0099】
プロセスは、プロセス310、312、314のうちの1つ以上に進んでもよく、これらは遠隔ユーザー装置で1つ以上のサブメニューを同時、逐次、またはそれらの両方の組み合わせで表示してもよい。たとえば、プロセス310において、サブメニューが表示されてもよく、デフォルト視覚芸術的効果を有効にするか、あるいは自動視覚芸術的効果を有効にするかの選択を示す。プロセス312において、サブメニューが表示されてもよく、電源オン時にビデオマニュアルを開始するか、あるいはユーザーパターンの検出時に動画マニュアルを開始するかの選択を示す。プロセス314において、サブメニューが表示されてもよく、ユーザーに表示されるビデオメッセージに対して2つ以上の選択肢を示す。
【0100】
プロセス310、312、314のうちの1つ以上が完了すると、ユーザーは、プロセス316において、選択した設定をエアロゾル発生装置にダウンロードまたは登録することを選択し得る。遠隔ユーザー装置が、ユーザーが設定を登録することを選択したことを検出する場合、方法300はプロセス318に続いてもよい。そうでない場合、方法300は、ユーザーが選択したかどうかを決定するためにチェックを継続してもよい。プロセス318において、遠隔ユーザー装置は、遠隔ユーザー装置およびエアロゾル発生装置のそれぞれの通信インターフェースを使用して、選択された設定をダウンロードしてもよい。次いで、エアロゾル発生装置は設定をメモリに保存してもよい。
【0101】
上述の特定の実施形態は本発明を例示することが意図される。しかしながら、他の実施形態は、特許請求の範囲に定義されるように本発明の範囲から逸脱することなく作製されてもよく、上述の特定の実施形態は制限的であることを意図していないことが理解されるべきである。
【0102】
本明細書で使用される単数形「1つの(a)」、「1つの(an)」および「その」は、複数形の対象を有する実施形態を包含するが、その内容によって明らかに別途定められている場合はその限りではない。
【0103】
「または」は本明細書で使用される場合、一般的に、その内容によって明らかにそうでないことが定められている限り、「および/または」を含めた意味で使用される。「および/または」という用語は、列挙された要素の1つもしくは全て、または列挙された要素のうちの任意の二つ以上の組み合わせを意味する。
【0104】
本明細書で使用される「有する」、「有している」、「含む」、「含んでいる」、「備える」、「備えている」、またはこれに類するものはオープンエンドの意味で使用され、一般的に「含むが、これに限定されない」を意味する。当然のことながら、「から本質的に成る」、「から成る」、およびこれに類するものは、「備える」およびこれに類するものに包摂される。
【0105】
「好ましい」および「好ましくは」という語は特定の状況下で、特定の利点をもたらす場合がある本発明の実施形態を指す。しかしながら、同一の状況下または他の状況下では、他の実施形態もまた好ましいものである場合がある。その上、1つ以上の好ましい実施形態の列挙は、その他の実施形態が有用ではないことを暗示するものではなく、また特許請求の範囲を含む本開示の範囲からその他の実施形態を除外することを意図するものではない。