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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-05
(45)【発行日】2023-12-13
(54)【発明の名称】移動がより長い線形圧電モータ
(51)【国際特許分類】
   H02N 2/04 20060101AFI20231206BHJP
   G04C 3/12 20060101ALI20231206BHJP
【FI】
H02N2/04
G04C3/12 B
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2020542294
(86)(22)【出願日】2019-02-14
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-05-27
(86)【国際出願番号】 EP2019053706
(87)【国際公開番号】W WO2019170385
(87)【国際公開日】2019-09-12
【審査請求日】2020-08-04
【審判番号】
【審判請求日】2022-09-20
(31)【優先権主張番号】18160982.7
(32)【優先日】2018-03-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】591048416
【氏名又は名称】ウーテーアー・エス・アー・マニファクチュール・オロロジェール・スイス
(74)【代理人】
【識別番号】100098394
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】ラゴルゲット,パスカル
(72)【発明者】
【氏名】メイエ,パスカル
【合議体】
【審判長】窪田 治彦
【審判官】柿崎 拓
【審判官】西 秀隆
(56)【参考文献】
【文献】特表2008-503995(JP,A)
【文献】特開昭62-262676(JP,A)
【文献】特表2003-516100(JP,A)
【文献】特開平2-46180(JP,A)
【文献】特開2007-40967(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2002/0038987(US,A1)
【文献】特開昭63-294278(JP,A)
【文献】特開平4-265671(JP,A)
【文献】特開昭60-26476(JP,A)
【文献】国際公開第2011/058889(WO,A1)
【文献】特開2013-158242(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02N2/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
線形圧電モータであって、
細長い形を有する受動要素(20)と、
互いに平行な一対のアーム(31、32)であって、接続ゾーン(33)でそれらの端部のうちの一方で接続され、2つの他の端部(310、320)は自由端である、一対のアーム(31、32)を備え、前記受動要素(20)は、前記受動要素(20)に対する前記自由端(310、320)の摩擦によって前記自由端(310、320)の間で線形的に移動することができる音叉形の共振器(30)を含む圧電アクチュエータと
を備え、前記受動要素(20)の移動方向軸と、前記共振器(30)の前記一対のアーム(31、32)の両方の長手方向軸を含む平面とは、前記受動要素(20)の前記移動方向軸に沿った移動が、前記接続ゾーン(33)によって停止されないように、90度未満の非ゼロ角度(α)によって互いに対して傾斜が付けられる、線形圧電モータ。
【請求項2】
前記傾斜の角度は5度と25度の間である、請求項1に記載の圧電モータ。
【請求項3】
線形圧電モータであって、
細長い形を有する受動要素(20)と、
互いに平行な一対のアーム(31’、32’)であって、接続ゾーン(33’)でそれらの端部のうちの一方で接続され、2つの他の端部(310’、320’)は自由端である、一対のアーム(31’、32’)を備え、前記受動要素(20)は、前記受動要素(20)に対する前記自由端(310’、320’)の摩擦によって前記自由端(310’、320’)の間を線形的に移動することができる共振器(30’)を含む圧電アクチュエータと
を備え、個々のアーム(31’、32’)は、コネクタ・ゾーン(312’、322’)によって前記自由端(310’、320’)に接続された主分岐(311’;321’)を備え、2つの前記主分岐(311’;321’)は互いに平行であり、前記コネクタ・ゾーン(312’、322’)は、前記自由端(310’、320’)が前記主分岐(311、321)の高さとは異なる高さにもたらされるように配置され、前記受動要素(20)は、前記受動要素(20)の移動方向軸に沿った移動が、前記接続ゾーン(33’)によって停止されないように、両方の前記主分岐の前記高さに対して上側に持ち上げられて配置されている、線形圧電モータ。
【請求項4】
前記受動要素(20)は、前記主分岐(311、321)に対して実質的に平行に延びる、請求項3に記載の圧電モータ(10)。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか一項に記載の圧電モータ(10)を含む時計。
【請求項6】
前記受動要素の歯とかみ合うピニオンを含み、前記ピニオンは、前記時計のハンドと共に回転するように強制される、請求項5に記載の時計。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、線形圧電モータの技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
線形圧電モータは、従来、受動要素と、圧電効果を使用することによって受動要素を線形移動させることができるアクチュエータとを含む。図1を参照すると、線形圧電モータ10に関して、受動要素は細長い要素20(例えば長方形の断面を有するバー)であり、また、圧電アクチュエータは、接続ゾーン33で互いに接続された一対のアーム31、32によって形成された、実質的に音叉すなわちU字の形がとりわけ知られている共振器30を含む。アクチュエータは、それぞれアーム31、32のうちの1つに取り付けられた、アームを励起してその上に振動を課すための手段として作用する2つの圧電素子(図示せず)をさらに含む。さらに、受動要素20は、共振器30のアーム31、32の間を実質的に平行になるように延びており、その軸方向の案内は、共振器から一定の距離を隔てて位置している案内手段50によって保証されている。また、受動要素20は、共振器30のアーム31、32の自由端310、320と局所接触しており、したがって受動要素20は、接触領域上のアーム31、32の自由端310、320の摩擦によって軸方向に動かされる。したがって受動要素20は、自由端310、320の間を移動する。
【0003】
とりわけ時計学の分野においては、圧電モータの容積を小さくすることが重要である使用中においては、共振器30のアーム31、32は、受動要素20の最大線形移動を制限する短い長さを有していなければならない。接続ゾーン33の方向における受動要素20の軸方向の並進は、停止として作用する前記接続ゾーン33の存在によって制限され、また、他の方向における受動要素20の軸方向のムーブメントは、アーム31、32の長さによって制限される。この制限された移動は、それにより車60の回転が限定されるため、とりわけ受動要素20が例えばトラメル・システム70を介して車60とかみ合う場合、特定の状況においては問題である。例えば受動要素20の移動が約1ミリメートルに制限される場合、移動中に車60が完全な回転を実施することができるようにするためには、車60の直径は最大約0.3ミリメートルでなければならない。この寸法は、技術的に実行可能であるためには短すぎる。
【0004】
ピニオンを技術的に実行可能であるようにするためには、受動要素の少なくとも3ミリメートルの線形移動が必要であり、このような移動の場合、完全な回転を実施するためにはピニオンの直径は約1ミリメートルでなければならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって本発明の目的は、受動要素の最大線形移動を長くすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的のために、第1の態様によれば、本発明は、
- 細長い形を有する受動要素と、
- 一対のアームであって、接続ゾーンでそれらの端部のうちの一方で接続され、2つの他の端部が自由と呼ばれる、一対のアームを備える共振器を含む圧電アクチュエータと
を備え、
受動要素および共振器が90度未満の非ゼロ角度によって互いに対して傾斜が付けられ、受動要素が受動要素に対する自由端の摩擦によって自由端の間を線形的に移動することができる線形圧電モータに関している。
【0007】
共振器に対して受動要素を傾斜させることにより、アーム間の接続部分によって停止されている受動要素の軸方向のムーブメントを回避することができる。当然、受動要素が共振器のアームの交点のゾーンによって停止され得るのを回避するためには、傾斜の角度を十分に大きくしなければならない。
【0008】
好ましい実施形態では、傾斜の角度は5度と25度の間である。
【0009】
角度が大きくなるにつれて総容積が小さくなり、また、受動要素と共振器の間の界面における性能損失が大きくなるため、傾斜の角度は小さいことが好ましい。
【0010】
第2の態様によれば、本発明は、
- 細長い形を有する受動要素と、
- 一対のアームであって、接続ゾーンでそれらの端部のうちの一方で接続され、2つの他の端部が自由と呼ばれる、一対のアームを備え、受動要素が受動要素に対する自由端の摩擦によって自由端の間を線形的に移動することができる共振器を含む圧電アクチュエータと
を備え、
個々のアームは、コネクタ・ゾーンによって自由端に接続された主分岐を備え、コネクタ・ゾーンは、自由端が主分岐の高さとは異なる高さにもたらされるように配置される線形圧電モータに関している。
【0011】
したがって共振器は、主として2つの高さに存在しており、第1の高さには主分岐が存在し、第2の高さには自由端が存在し、また、コネクタ・ゾーンを使用して2つの高さが接続される。したがって受動要素は、主分岐に対して持ち上げられ、受動要素がアームの接続ゾーンに対して停止される危険を低減し、さらには除去する(受動要素に与えられた傾斜に応じて)。
【0012】
一実施形態では、受動要素は主分岐に対して実質的に平行に延びている。
【0013】
この実施形態は、自由端と受動要素の間に傾斜が存在しないため、受動要素と共振器の間の界面における性能損失がより小さい点で、本発明の第1の態様に対して有利である。
【0014】
また、本発明は、上で詳細に説明した圧電モータを含む時計に関している。
【0015】
非制限の実施形態では、時計は、受動要素の歯とかみ合うピニオンを含み、ピニオンは、時計のハンドと共に回転するように強制される。
【0016】
他の特徴および利点は、添付の図面を参照して以下でなされる、情報目的のための、また、何ら制限することのない説明から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】既に説明した、従来技術による線形圧電モータを示す略図である。
図2】本発明の第1の実施形態による線形圧電モータを示す略図である。
図3】本発明の第2の実施形態による線形圧電モータを示す略図である。
図4図3の圧電モータの圧電アクチュエータを示す略図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図2は、車60を回転させるためのデバイス100を示したものであり、前記デバイスは、本発明の第1の実施形態による圧電モータを備えており、また、図3は、本発明の第2の実施形態による圧電モータを備える、前記車60を回転させるためのデバイス101を示したものである。いずれの場合においても、圧電モータは、細長い形を有する受動要素20、および圧電効果を使用することによって受動要素20を並進(すなわち線形的に/軸方向に移動)させることができる圧電アクチュエータを備えている。受動要素20は、図2および図3では円筒状の形で示されているが、総合的に別の輪郭(例えば長方形)を有することも可能であることに留意されたい。また、回転デバイス100、101は、受動要素20を軸方向に案内して、その並進中、その配向の維持を許容するための手段50を同じく含む。案内手段50は、圧電アクチュエータから一定の距離を隔てて置かれている。これらは例えばレールである。さらに、回転デバイス100、101は、受動要素20の端部に配置された、車60の歯とかみ合う歯70を含む。回転R1の第1の方向における車60の回転は、受動要素20がムーブメントT1の第1の方向に並進されると、歯70を介して可能である。回転R1の第1の方向とは逆である回転R2の第2の方向における車60の回転は、受動要素20がムーブメントT1の第1の方向とは逆であるムーブメントT2の第2の方向に並進されると、歯70を介して可能である。
【0019】
図2に示されている第1の実施形態では、圧電アクチュエータは、図には示されていない圧電励起手段、および発振することができる2つのアーム31、32を備える共振器30を含む。励起手段は、それぞれ異なるアームに取り付けられた2つの部品からなっていることが有利である。しかしながら励起手段の他の実施形態も可能であり、それらは、例えばアーム間の継目に配置された単一の部品からなっていてもよい。適合された電圧を励起手段に印可している間、励起手段が変形し、機械的応力がアーム31、32に伝達され、したがってアーム31、32は発振を開始する。励起手段を適切に設計し、かつ、それらをアームの上に適切に取り付けることにより、所望の形状を有する多次元発振を達成することができる。
【0020】
アーム31、32は接続ゾーン33で接続されており、また、前記接続ゾーン33から互いに実質的に平行に延びている。したがって共振器30は、通常、音叉の形すなわちU字の形を有している。しかしながらこの形は非制限である。接続ゾーン33で接続されていないアームの端部は、自由端310、320と呼ばれている。アーム31、32の発振の振幅は、これらの端部310、320で最大である。受動要素20は、前記アーム31、32の自由端310、320の間を通っている。したがってアーム31、32の自由端310、320の多次元発振は、受動要素20に対する前記端部310、320の摩擦による受動要素20上への軸方向の並進を強制することができる。したがって受動要素20は、自由端310、320の間を線形的に移動することができる。
【0021】
しかしながら受動要素は、アーム31、32に対して平行に延びていない。受動要素20の軸は、90度未満の非ゼロの傾斜角αを有するアーム31、32の軸を含む平面に対して延びている。角度が大きくなるにつれて圧電モータの容積が大きくなり、また、共振器/受動要素界面における性能損失が大きくなる。したがって傾斜の角度αを制限することが重要である。しかしながら傾斜の角度αは十分に大きくしなければならず、すなわち共振器30は、接続ゾーン33によって邪魔されないような受動要素20の移動のためには、受動要素20に対して十分に傾斜していなければならない。
【0022】
図3に示されている第2の実施形態では、圧電アクチュエータは、第1の実施形態の共振器30の形とは異なる形を有する共振器30’を含む。共振器30’は、2つのアーム31’、32’を備えている。前記アーム31’、32’は接続ゾーン33’で接続されている。個々のアーム31’、32’は、主分岐311’、321’、自由端310’、320’、および主分岐311’、321’と自由端310’、320’を接続することができるコネクタ・ゾーン312’、322’を備えている。
【0023】
主分岐311’、321’は、前記接続ゾーン33’から互いに実質的に平行に延びている。接続ゾーン33’および2つの主分岐311’、321’は同じ高さに存在しており、すなわち接続ゾーン33’の軸および2つの主分岐311’、321’の軸は同じ平面内に含まれている。
【0024】
一方、自由端310’、320’は異なる高さで延びており、自由端310’、320’の軸を含む平面は、上の段落で言及した主分岐311’、321’の平面に対して平行である。図3に示されている実施形態では、コネクタ・ゾーン312’、322’は、それぞれ主分岐311’、321’に対して直角に延びている部分を備えており、したがって自由端310’、320’を主分岐311’、321’の高さとは異なる高さにもたらしている。しかしながらコネクタ・ゾーン312’、322’は、実際、別の形を有することも可能であり、重要なことは、共振器が2つの段を備えていることである。
【0025】
自由端310’、320’は、互いに逆方向に延びて互いに対向しており、また、受動要素20は、前記自由端310’、320’の間を主分岐311’、321’に対して平行に通っている。圧電アクチュエータは、図には示されていない圧電励起手段を含む。励起手段は、それぞれ自由端310’、320’のうちの一方に取り付けられた2つの部品からなっていることが有利である。適合された電圧を励起手段に印可している間、励起手段が変形し、機械的応力が自由端310’、320’に伝達され、したがって自由端310’、320’は発振を開始する。励起手段を適切に設計し、かつ、それらをアームの上に適切に取り付けることにより、所望の形状を有する多次元発振を達成することができる。アーム31’、32’の自由端310’、320’の多次元発振は、受動要素20に対する前記端部310’、320’の摩擦による受動要素20上への軸方向の並進を強制することができる。したがって受動要素20は、自由端310’、320’の間を線形的に移動することができる。
【0026】
2つの高さを有するこのような共振器によれば、受動要素20の移動が接続ゾーン33’によって邪魔されるのを回避することができる。第2の実施形態では、受動要素20は必ずしも主分岐311’、321’に対して平行に延びている必要はなく、主分岐311’、321’の軸を含む平面に対してわずかに傾斜していてもよいことに留意されたい。しかしながら共振器/受動要素界面における性能は、そのために低下することになる。さらに、傾斜が大きすぎる場合、受動要素20は接続ゾーン33’で停止することになり得る。
【0027】
第1の実施形態に対する第2の実施形態の1つの利点は、自由端が受動要素に対して傾斜していないため、共振器/受動要素界面における性能損失が小さいことであることに留意されたい。しかしながら第1の実施形態の共振器の製造は、第2の実施形態の共振器の製造より単純である。
【0028】
本発明の実施形態のうちの1つによる回転デバイス100、101は、腕時計タイプの時計、とりわけ、車60と同軸で、かつ、車60と共に回転するように強制されるハンド40を備える時計に絶対的に統合することができる。しかしながら本発明の実施形態のうちの1つによる回転デバイスは、ハンドではなく、ディスク(例えば時刻ディスクまたは月相ディスク)、車または回転リングを駆動するために使用することができる。
【0029】
また、本発明は、上の段落で説明した時計のハンド(またはディスク、車、リング、等々)を動作させるための方法に同じく関しており、方法は、
- 圧電モータの受動要素を第1の方向に並進させるステップであって、それによりピニオン、延いてはハンドを完全に回転させるステップと、
- 受動要素を第1の方向とは逆の第2の方向に、目によって検出されないようなそのムーブメントのために十分に速い速度で並進させるステップと
を含むことを理解されたい。
【0030】
上で開示された本発明の様々な実施形態のために、添付の特許請求の範囲によって定義されている本発明の文脈を越えることなく、当業者には明らかである様々な修正および/または改善および/または組合せを提供することができることを理解されたい。
【符号の説明】
【0031】
10 線形圧電モータ
20 受動要素
30 共振器
30’ 共振器
31 アーム
31’ アーム
32 アーム
32’ アーム
33 接続ゾーン
33’ 接続ゾーン
40 ハンド
50 案内手段
60 車
70 トラメル・システム(歯)
100 車60を回転させるためのデバイス(回転デバイス)
101 車60を回転させるためのデバイス(回転デバイス)
310 自由端
310’ 自由端
311’ 主分岐
312’ コネクタ・ゾーン
320 自由端
320’ 自由端
321’ 主分岐
322’ コネクタ・ゾーン
図1
図2
図3
図4