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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-05
(45)【発行日】2023-12-13
(54)【発明の名称】センシング装置
(51)【国際特許分類】
   G01L 3/10 20060101AFI20231206BHJP
【FI】
G01L3/10 305
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2021510074
(86)(22)【出願日】2019-08-22
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-12-09
(86)【国際出願番号】 KR2019010682
(87)【国際公開番号】W WO2020040563
(87)【国際公開日】2020-02-27
【審査請求日】2022-05-25
(31)【優先権主張番号】10-2018-0098735
(32)【優先日】2018-08-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2018-0098776
(32)【優先日】2018-08-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】517099982
【氏名又は名称】エルジー イノテック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100159259
【弁理士】
【氏名又は名称】竹本 実
(72)【発明者】
【氏名】ウ ミョン チョル
(72)【発明者】
【氏名】キム ソン ミン
【審査官】岡田 卓弥
(56)【参考文献】
【文献】独国特許出願公開第102005011196(DE,A1)
【文献】米国特許出願公開第2010/0180696(US,A1)
【文献】特開2010-91316(JP,A)
【文献】特開2008-180518(JP,A)
【文献】特開2001-4466(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01L 3/00- 3/26
G01D 5/00- 5/252
G01D 5/39- 5/62
G01B 7/00- 7/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ステータトゥースを有するステータと、
マグネットを有するロータと、を有し、
前記ステータトゥースは、第1ステータトゥースと前記第1ステータトゥース内に配置される第2ステータトゥースとを有し、
前記第1ステータトゥースは、複数の第1トゥースを有し、
前記第2ステータトゥースは、複数の第2トゥースを有し、
前記第1トゥースは、前記第2トゥースと前記ステータの中心から半径方向にオーバーラップし、
前記ステータは、
ステータホルダと、
前記ステータホルダと結合し、前記第1ステータトゥースおよび前記第2ステータトゥースが配置されるステータボディと、を有し、
前記ステータボディは、突起を有し、
前記突起は、前記第1ステータトゥースの下端または前記第2ステータトゥースの下端と接触する、センシング装置。
【請求項2】
ステータトゥースを有するステータと、
マグネットを有するロータと、を有し、
前記ステータトゥースは、第1半径を有する第1ステータトゥースと第2半径を有する第2ステータトゥースとを有し、
前記第1ステータトゥースは、複数の第1トゥースを有し、
前記第2ステータトゥースは、複数の第2トゥースを有し、
前記第1トゥースは、前記第2トゥースと前記ステータの中心から半径方向にオーバーラップし、
前記ステータは、
ステータホルダと、
前記ステータホルダと結合し、前記第1ステータトゥースおよび前記第2ステータトゥースが配置されるステータボディと、を有し、
前記ステータボディは、突起を有し、
前記突起は、前記第1ステータトゥースの下端または前記第2ステータトゥースの下端と接触する、センシング装置。
【請求項3】
ステータと、
前記ステータに少なくとも一部が配置されるロータと、を有し、
前記ステータは、
ステータホルダと、
前記ステータホルダと結合されたステータボディと、
前記ステータボディに配置される第1ステータトゥースと、
前記第1ステータトゥースより大きい半径を有する第2ステータトゥースと、を有し、
前記第1ステータトゥースは、第1ボディと前記第1ボディと連結されて互いに離隔した複数の第1トゥースとを有し、
前記第2ステータトゥースは、第2ボディと前記第2ボディと連結されて互いに離隔した複数の第2トゥースとを有し、
複数の前記第1トゥースと複数の前記第2トゥースとは、半径方向にオーバーラップし、
前記ステータボディは、突起を有し、
前記突起は、前記第1ボディの下端または前記第2ボディの下端と接触する、センシング装置。
【請求項4】
前記ステータボディは、
円筒状の内側部と、
前記内側部の半径方向を基準として前記内側部の外側に離隔するように配置される外側部と、
前記内側部と前記外側部とを連結する隔板部と、を有し、
前記突起は、前記外側部の下端に配置される第1突起および前記内側部の下端に配置される第2突起を有し、
前記第1突起は、前記外側部の下端から前記ステータの中心に向かう方向に突出して前記第1ステータトゥースの下端と接触し、
前記第2突起は、前記内側部の下端から前記ステータの中心に向かう方向の反対方向に突出して前記第ステータトゥースの下端と接触する、請求項1~のいずれか一項に記載のセンシング装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
実施例は、センシング装置に関する。
【背景技術】
【0002】
パワーステアリングシステム(Electronic Power System、以下、「EPS」という。)は、運行条件に応じて電子制御装置(Electronic Control Unit)でモータを駆動して旋回安定性を保障し迅速な復原力を提供することによって、運転者に、安全な走行を可能にする。
【0003】
EPSは、適切なトルクを提供するために、操向軸のトルク、操向角などを測定するセンサ組立体を含む。上記センサ組立体は、操向軸にかかるトルクを測定するトルクセンサと操向軸の角加速度を測定するインデックスセンサとを含むことができる。そして、上記操向軸は、ハンドルに連結される入力軸、車輪側の動力伝達構成と連結される出力軸および入力軸と出力軸とを連結するトーションバーを含むことができる。
【0004】
上記トルクセンサは、トーションバーのねじれ程度を測定して操向軸にかかるトルクを測定する。そして、インデックスセンサは、出力軸の回転を感知して操向軸の角加速度を測定する。上記センサ組立体において、上記トルクセンサとインデックスセンサとは、共に配置されて一体に構成され得る。
【0005】
上記トルクセンサは、ハウジング、ロータ、ステータトゥースを含むステータおよびコレクタを含んで上記トルクを測定することができる。
【0006】
このとき、上記トルクセンサは、マグネチックタイプの構造であって、上記コレクタがステータトゥースの外側に配置される構造で提供され得る。
【0007】
しかしながら、外部の磁場が生成されるとき、上記構造において上記コレクタが外部磁場の通路の役割を遂行するため、ホールアイシー(Hall IC)の磁束値に影響を与える問題がある。それにより、上記トルクセンサの出力値に変化が発生してトーションバーのねじれ程度を正確に測定できない問題が発生する。
【0008】
特に、車両の電装化が多くなるにつれて、外部磁界によって上記トルクセンサが影響を受け得る場合が多くなるため、外部磁界に影響を受けないトルクセンサが要請されているのが実情である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
実施例は、トルクの測定時に外部で生成される外部磁場による磁界の干渉を回避できるセンシング装置を提供する。
【0010】
詳細には、ステータトゥースの間にコレクタを配置して上記コレクタが外部磁界の通路の役割を遂行することを防止するセンシング装置を提供する。
【0011】
また、ステータトゥースの間に回転可能にマグネットを配置してステータトゥースを帯電させるセンシング装置を提供する。
【0012】
また、ステータがハウジングから離脱しないセンシング装置を提供する。
【0013】
また、ステータの同軸駆動を確保できるセンシング装置を提供する。
【0014】
実施例が解決しようとする課題は、以上で言及された課題に限定されず、ここで言及されていないさらに他の課題は、下記の記載から当業者に明確に理解され得るであろう。
【課題を解決するための手段】
【0015】
実施例は、ステータトゥースを有するステータと、マグネットを有するロータと、
を有し、ステータトゥースは、第1ステータトゥースと第1ステータトゥース内に配置される第2ステータトゥースとを有し、第1ステータトゥースは、複数の第1トゥースを有し、第2ステータトゥースは、複数の第2トゥースを有し、第1トゥースは、第2トゥースとステータの中心から半径方向にオーバーラップし、ステータは、ステータホルダと、ステータホルダと結合し、第1ステータトゥースおよび第2ステータトゥースが配置されるステータボディと、を有し、ステータボディは、突起を有し、突起は、第1ステータトゥースの下端または第2ステータトゥースの下端と接触するセンシング装置を提供することができる。
【0016】
実施例は、ステータトゥースを有するステータと、マグネットを有するロータと、を有し、ステータトゥースは、第1半径を有する第1ステータトゥースと第2半径を有する第2ステータトゥースとを有し、第1ステータトゥースは、複数の第1トゥースを有し、第2ステータトゥースは、複数の第2トゥースを有し、第1トゥースは、第2トゥースとステータの中心から半径方向にオーバーラップし、ステータは、ステータホルダと、ステータホルダと結合し、第1ステータトゥースおよび第2ステータトゥースが配置されるステータボディと、を有し、ステータボディは、突起を有し、突起は、第1ステータトゥースの下端または第2ステータトゥースの下端と接触することができる。
【0017】
実施例は、ステータと、ステータに少なくとも一部が配置されるロータと、を有し、ステータは、ステータホルダと、ステータホルダと結合されたステータボディと、ステータボディに配置される第1ステータトゥースと、第1ステータトゥースより大きい半径を有する第2ステータトゥースと、メインギアと、を有し、第1ステータトゥースは、第1ボディと第1ボディと連結されて互いに離隔した複数の第1トゥースとを有し、第2ステータトゥースは、第2ボディと第2ボディと連結されて互いに離隔した複数の第2トゥースとを有し、複数の第1トゥースと複数の第2トゥースとは、半径方向にオーバーラップし、ステータボディは、突起を有し、突起は、第1ボディの下端または第2ボディの下端と接触するセンシング装置を提供することができる。
【0018】
好ましくは、ステータボディは、内側部と、外側部と、内側部と外側部を連結する隔板部と、を有し、突起は、第1突起および第2突起を有し、第1突起は、内側部の下端から突出して第1ステータトゥースの下端と接触し、第2突起は、外側部の下端から突出して第1ステータトゥースの下端と接触することができる。
【0019】
好ましくは、ステータボディは、内側部と、外側部と、内側部と外側部を連結する隔板部と、を有し、隔板部は、第1ステータトゥースの第1トゥースが貫通する第1ホールと、第2ステータトゥースの第2トゥースが貫通する第2ホールと、を有することができる。
【0020】
好ましくは、第1トゥースの下端の幅は、第1トゥースの上端の幅より大きくてもよい。
【0021】
好ましくは、第1ホールの幅は、第1トゥースの下端の幅より小さく上端の幅より大きく、第2ホールの幅は、第2トゥースの下端の幅より小さく上端の幅より大きくてもよい。
【0022】
好ましくは、ハウジング、ハウジングに配置されるサブギアを有し、ステータは、サブギアと噛み合うメインギアを有し、メインギアは、ステータボディの外周面に配置され得る。
【0023】
実施例は、ステータトゥースおよびステータホルダを有するステータと、マグネットを有するロータと、ステータホルダの外側に配置されるハウジングと、を有し、ステータトゥースは、第1ステータトゥースと第1ステータトゥース内に配置される第2ステータトゥースとを有し、第1ステータトゥースは、複数の第1トゥースを有し、第2ステータトゥースは、複数の第2トゥースを有し、第1トゥースは、第2トゥースとステータの中心から半径方向にオーバーラップし、第1部材をさらに有し、第1部材は、ハウジングとステータホルダとの間に配置されるセンシング装置を提供する。
【0024】
実施例は、ステータトゥースおよびステータホルダを有するステータと、マグネットを有するロータと、ステータホルダの外側に配置されるハウジングと、を有し、ステータトゥースは、第1半径を有する第1ステータトゥースと第2半径を有する第2ステータトゥースとを有し、第1ステータトゥースは、複数の第1トゥースを有し、第2ステータトゥースは、複数の第2トゥースを有し、第1トゥースは、第2トゥースとステータの中心から半径方向にオーバーラップし、第1部材をさらに有し、第1部材は、ハウジングとステータホルダとの間に配置されるセンシング装置を提供することができる。
【0025】
実施例は、ステータと、ステータに少なくとも一部が配置されるロータと、を有し、ステータは、ステータホルダと、ステータホルダと結合されたステータボディと、ステータボディに配置される第1ステータトゥースと、第1ステータトゥースより大きい半径を有する第2ステータトゥースと、を有し、第1ステータトゥースは、第1ボディと第1ボディと連結されて互いに離隔した複数の第1トゥースとを有し、第2ステータトゥースは、第2ボディと第2ボディと連結されて互いに離隔した複数の第2トゥースとを有し、複数の第1トゥースと複数の第2トゥースとは、半径方向にオーバーラップし、ステータホルダの外側に配置されるハウジングをさらに有し、第1部材をさらに有し、第1部材は、ハウジングとステータホルダとの間に配置されるセンシング装置を提供することができる。
【0026】
好ましくは、ステータホルダに結合する第2部材をさらに有し、第2部材は、ハウジングの下側に配置され、軸方向にハウジングとオーバーラップするように配置され得る。
【0027】
好ましくは、第2部材は、第1部材の下側に配置され、第2部材の上面は、第1部材と接触することができる。
【0028】
好ましくは、ハウジングは、ステータホルダが貫通するホールを有し、第1部材は、ホールの内側に配置され得る。
【0029】
好ましくは、第1部材は、リング状のボディと、ボディから半径方向に延びるフランジ部と、を有し、ボディの外周面はホールの内壁と接触し、フランジ部の上面は、ハウジングの下面に接触され得る。
【0030】
実施例は、ステータトゥースおよびステータホルダを有するステータと、マグネットを有するロータと、ステータホルダの外側に配置されるハウジングと、を有し、ステータトゥースは、第1ステータトゥースと第1ステータトゥース内に配置される第2ステータトゥースとを有し、第1ステータトゥースは、複数の第1トゥースを有し、第2ステータトゥースは、複数の第2トゥースを有し、第1トゥースは、第2トゥースとステータの中心から半径方向にオーバーラップし、ステータホルダに結合する第2部材をさらに有し、第2部材は、ハウジングの下側に配置され、軸方向にハウジングとオーバーラップするように配置されるセンシング装置を提供することができる。
【0031】
実施例は、ステータトゥースおよびステータホルダを有するステータと、マグネットを有するロータと、ステータホルダの外側に配置されるハウジングと、を有し、ステータトゥースは、第1半径を有する第1ステータトゥースと第2半径を有する第2ステータトゥースとを有し、第1ステータトゥースは、複数の第1トゥースを有し、第2ステータトゥースは、複数の第2トゥースを有し、第1トゥースは、第2トゥースとステータの中心から半径方向にオーバーラップし、ステータホルダに結合する第2部材をさらに有し、第2部材は、ハウジングの下側に配置され、軸方向にハウジングとオーバーラップするように配置され得る。
【0032】
実施例は、ステータと、ステータに少なくとも一部が配置されるロータと、を有し、ステータは、ステータホルダと、ステータホルダと結合されたステータボディと、ステータボディに配置される第1ステータトゥースと、第1ステータトゥースより大きい半径を有する第2ステータトゥースと、を有し、第1ステータトゥースは、第1ボディと第1ボディと連結されて互いに離隔した複数の第1トゥースとを有し、第2ステータトゥースは、第2ボディと第2ボディと連結されて互いに離隔した複数の第2トゥースとを有し、複数の第1トゥースと複数の第2トゥースとは、半径方向にオーバーラップし、ステータホルダに結合する第2部材をさらに有し、第2部材は、ハウジングの下側に配置され、軸方向にハウジングとオーバーラップするように配置されるセンシング装置を提供することができる。
【0033】
好ましくは、ステータホルダは、溝を有し、溝は、ステータホルダの外周面に沿って配置され、第2部材は、溝に配置されるリング状の部材であり得る。
【発明の効果】
【0034】
上記のような構成を有する実施例に係るセンシング装置は、一対のステータトゥースの間に一対のコレクタを配置し、上記コレクタの間にセンサを配置するため、トルクの測定時に外部で生成される外部磁場による磁界の干渉を防止または最小にすることができる。
【0035】
また、半径方向に互いに離隔するように配置される第1ステータトゥースの第1トゥースと第2ステータトゥースの第2トゥースとをオーバーラップするように配置し、マグネットを上記第1トゥースと上記第2トゥースとの間で回転させることによって、上記第1トゥースと上記第2トゥースとを互いに異なる極に帯電させることができる。
【0036】
また、収集されるフラックス(flux、磁束)の大きさを高め得る利点がある。
【0037】
また、ステータトゥースをステータボディに容易に結合させ得る利点がある。
【0038】
また、コレクタをハウジングに容易に結合させ得る利点がある。
【0039】
また、ステータがハウジングから離脱することを防止する利点がある。
【0040】
また、ステータホルダとハウジングのホールとの摩擦によってハウジングが摩耗することを防止して、ステータの同軸回転性を確保する利点がある。
【0041】
実施例の多様かつ有益な長所および効果は、前述した内容に限定されず、実施例の具体的な実施形態を説明する過程でより容易に理解され得るであろう。
【図面の簡単な説明】
【0042】
図1】実施例に係るセンシング装置を示す斜視図である。
図2図1で図示したセンシング装置を示す分解斜視図である。
図3図1のA-Aを基準として図示したセンシング装置を示す断面斜視図である。
図4】実施例に係るセンシング装置のステータを示す斜視図である。
図5】実施例に係るセンシング装置のステータを示す分解斜視図である。
図6】実施例に係るセンシング装置のステータを示す断面図である。
図7】ステータのステータボディを示す斜視図である。
図8】ステータのステータボディを示す平面図である。
図9】ステータのステータボディを示す断面図である。
図10】第1ステータトゥースおよび第2ステータトゥースとステータボディとの結合を図示した図である。
図11】第1トゥースが第1ホールに挿入された状態を図示した図である。
図12】第1、第2ボディを固定するためのステータボディの突起を図示した図である。
図13】ステータボディの突起の融着過程を図示した図である。
図14】第1ステータトゥースを示す側面図である。
図15】第2ステータトゥースを示す側面図である。
図16】第1ステータトゥースおよび第2ステータトゥースとマグネットとを示す平面図である。
図17】マグネットの第1極および第2極を図示した図である。
図18】第2角度を図示した図である。
図19】第3角度を図示した図である。
図20】第1角度、第2角度および第3角度対比フラックス(flux)を図示したグラフである。
図21】ロータの分解斜視図である。
図22】マグネットを図示した図である。
図23】マグネットの平面図である。
図24】第1ステータトゥースおよび第2ステータトゥースに対するマグネットの配置を示す斜視図である。
図25】コレクタを図示した図である。
図26】第1ステータトゥースと第2ステータトゥースとの間に配置されるコレクタを図示した図である。
図27】センサおよびコレクタの位置を図示した図である。
図28】回路基板を図示した図である。
図29】上から見下ろしたハウジングの斜視図である。
図30】下から見上げたハウジングの斜視図である。
図31】コレクタおよびセンサが配置されたハウジングを図示した図である。
図32】ハウジングのコネクタハウジングおよびピンを図示した断面図である。
図33】第1部材および第2部材を図示した図である。
図34】ステータホルダに設置された第1部材および第2部材を図示した図である。
図35】メインギアと噛み合う第1ギアおよび第2ギアを図示した図である。
図36】ステータトゥースに対する外部磁場の方向性を図示した図である。
図37】z軸方向性を有する外部磁場に対するセンサの回避状態を図示した図である。
図38】y’軸方向性を有する外部磁場に対する第1、第2ステータトゥースの回避状態を図示した図である。
図39】z軸方向の外部磁場に対応した角度変化量に対して、比較例と実施例とを比較したグラフである。
図40】y’軸方向の外部磁場に対応した角度変化量に対して、比較例と実施例とを比較したグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0043】
以下、添付された図面を参照して本発明の好ましい実施例を詳細に説明する。
【0044】
ただし、本発明の技術思想は、説明される一部の実施例に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態で具現され得、本発明の技術思想範囲内であれば、実施例間にその構成要素のうちの一つまたは複数を選択的に結合、置換して使うことができる。
【0045】
また、本発明の実施例で使われる用語(技術および科学的用語を含む)は、明白に特に定義されて記述されない限り、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に一般的に理解され得る意味で解釈され得、辞書に定義された用語のように、一般的に使われる用語は、関連技術の文脈上の意味を考慮してその意味を解釈できるであろう。
【0046】
また、本発明の実施例で使われた用語は、実施例を説明するためのものであって、本発明を制限しようとするものではない。
【0047】
本明細書において、単数型は、文面で特に言及しない限り複数型も含み得、「Aおよび(と)B、Cのうちの少なくとも一つ(または、一つまたは複数)」と記載される場合、A、B、Cで組み合わせ得るすべての組み合わせのうちの一つまたは複数を含むことができる。
【0048】
また、本発明の実施例の構成要素を説明するにおいて、第1、第2に、A、B、(a)、(b)などの用語を使うことができる。
【0049】
このような用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものに過ぎず、その用語によって該当の構成要素の本質や順番または順序などに限定されない。
【0050】
そして、ある構成要素が他の構成要素に「連結」、「結合」または「接続」されると記載された場合、その構成要素は、その他の構成要素に直接連結、結合または接続される場合だけでなく、その構成要素とその他の構成要素との間にあるさらに他の構成要素によって「連結」、「結合」または「接続」される場合も含み得る。
【0051】
また、各構成要素の「上(うえ)または下(した)」に形成または配置されるものと記載される場合、上(うえ)または下(した)は、二つの構成要素が互いに直接接触する場合だけでなく一つまたは複数のさらに他の構成要素が二つの構成要素の間に形成または配置される場合も含む。また、「上(うえ)または下(した)」と表現される場合、一つの構成要素を基準として上側方向だけでなく下側方向の意味も含み得る。
【0052】
以下、添付された図面を参照して実施例を詳細に説明するものの、図面符号にかかわらず、同一または対応する構成要素は同一の参照番号を付与し、これに対する重複する説明は省略することにする。
【0053】
図1は、実施例に係るセンシング装置を示す斜視図であり、図2は、図1で図示したセンシング装置を示す分解斜視図であり、図3は、図1のA-Aを基準として図示したセンシング装置を断面斜視図である。図1および図2において、z方向は軸方向を意味し、y方向は半径方向を意味する。そして、軸方向と半径方向とは互いに垂直である。
【0054】
図1図3を参照すると、実施例に係るセンシング装置1は、ステータ100、ステータ100に一部が配置されるロータ200、ステータ100内に配置される第1コレクタ300、第1コレクタ300と半径方向に離隔するようにステータ100内に配置される第2コレクタ400、第1コレクタ300と第2コレクタ400との間に配置されるセンサ500、センサ500と電気的に連結された回路基板600、回路基板600が結合されたハウジング700、第1部材800および第2部材900を含むことができる。
【0055】
ここで、ステータ100は、出力軸(図示されず)と連結され、ステータ100に少なくとも一部が回転可能に配置されるロータ200は、入力軸(図示されず)と連結され得るが、必ずしもこれに限定されない。
【0056】
このとき、上記ロータ200は、ステータ100に対して回転可能に配置され得る。そして、半径方向を基準として第2コレクタ400は第1コレクタ300の内側に配置され得る。ここで、内側とは、上記半径方向を基準として中心Cに向かって配置される方向を意味し、外側とは、内側と反対となる方向を意味し得る。
【0057】
図4は、実施例に係るセンシング装置のステータを示す斜視図であり、図5は、実施例に係るセンシング装置のステータを示す分解斜視図であり、図6は、実施例に係るセンシング装置のステータを示す断面図である。
【0058】
ステータ100は、操向軸の出力軸(図示されず)と連結され得る。
【0059】
図4図6を参照すると、ステータ100は、ステータホルダ110と、ステータボディ120と、第1ステータトゥース130および第2ステータトゥース140と、を含むことができる。
【0060】
ステータホルダ110は、電動式操向装置の出力軸(Output shaft)に連結され得る。それにより、ステータホルダ110は、上記出力軸の回転に連動して回転することができる。ステータホルダ110は、円筒状に形成され得る。そして、ステータホルダ110は、金属材質で形成され得るが、必ずしもこれに限定されるものではなく、ステータホルダ110は、上記出力軸が嵌合され得るように一定以上の強度を考慮した他の材質が利用され得ることはいうまでもない。
【0061】
ステータホルダ110は、溝111を含むことができる。溝111は、ステータホルダ110の外周面で凹むように形成される。溝111は、ステータホルダ110の外周面に沿って配置される。溝111には、第2部材(図2の900)が挿入される。
【0062】
ステータホルダ110は、ステータボディ120と結合することができる。
【0063】
ステータボディ120は、ステータホルダ110の一側端部に配置され得る。ステータボディ120は、レジン(resin)のような合成樹脂を利用したインサート射出方式によってステータホルダ110と結合され得る。ステータボディ120の外周面には、メインギア121aが形成され得る。メインギア121aは、ステータ120の回転力を第1ギア1100および第2ギア1200に伝達する。
【0064】
第1ステータトゥース130と第2ステータトゥース140とは、半径方向に互いに離隔するように配置され得る。そして、第1ステータトゥース130および第2ステータトゥース140は、ステータボディ120に固定され得る。第1ステータトゥース130は、第1ボディ131および第1トゥース132を含む。第2ステータトゥース140は、第2ボディ141および第2トゥース142を含む。
【0065】
図7は、ステータのステータボディを示す斜視図であり、図8は、ステータのステータボディを示す平面図であり、図9は、ステータのステータボディを示す断面図である。
【0066】
図7図9を参照すると、ステータボディ120は、内側部121および外側部122と隔板123とを含む。内側部121および外側部122は、円筒状である。外側部122は、半径方向を基準として内側部121の外側に離隔するように配置される。隔板123は、内側部121と外側部122とを連結する。内側部121、外側部122および隔板123は、一体であり得る。内側部121の内側には、ステータホルダ110が結合され得る。外側部122と内側部121との間には空間Sが形成され得る。隔板123は、板状に形成され得る。隔板123は、内側部121と外側部122との間に配置され得る。
【0067】
図9に図示された通り、空間Sは、隔板123により第1空間S1と第2空間S2とに区分され得る。第1空間S1には、マグネット230が配置され、第2空間S2には、センサ500が配置され得る。隔板123は、基準線L1より下に配置され得る。水平線L1は、軸方向を基準として外側部122の中心を通る仮想の水平線である。
【0068】
一方、隔板123は、第1ホール124および第2ホール125を含むことができる。第1ホール124および第2ホール125は、第1ステータトゥース130および第2ステータトゥース140の配置のためのものである。
【0069】
図6を参照すると、第1空間S1には、第1ボディ131および第2ボディ141が配置され得る。上記第2空間S2には、第1トゥース132および第2トゥース142が配置され得る。
【0070】
第1ホール124は、円周方向に沿って互いに離隔して複数が形成され得る。そして、第1トゥース132は、第1ホール124を貫通して第2空間S2に配置される。このとき、第1ホール124の個数は、第1トゥース132の個数と同じである。第1ホール124は、外側部122の内周面に隣接するように配置され得る。図8に図示された通り、第1ホール124は、外側部122の内周面に接触するように隔板123に形成され得る。
【0071】
第2ホール125は、円周方向に沿って互いに離隔して複数が形成され得る。このとき、半径方向を基準として第2ホール125は、第1ホール124の内側に離隔するように配置され得る。そして、第2トゥース142は、第2ホール125を貫通して第2空間S2に配置される。このとき、第2ホール125の個数は、第2ステータトゥース140の第2トゥース142の個数と同じである。第2ホール125は、内側部121の外周面に隣接するように配置され得る。図8に図示された通り、第2ホール125は、内側部121の外周面に接触するように隔板123に形成され得る。
【0072】
第1ステータトゥース130および第2ステータトゥース140は、ステータボディ120の内側部121の外周面と外側部122の内周面との間に配置され得る。ここで、第1ステータトゥース130および第2ステータトゥース140は、マグネット230の回転による帯電のために金属材質で形成され得る。
【0073】
そして、第1ステータトゥース130は、ボンドのような接着部材(図示されず)により外側部122の内周面に固定され得、第2ステータトゥース140は、ボンドのような接着部材(図示されず)により内側部121の外周面に固定され得るが、必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、締結部材(図示されず)またはコーキング方式などを通して第1ステータトゥース130および第2ステータトゥース140のそれぞれは、ステータボディ120に固定され得る。
【0074】
図10は、第1ステータトゥースおよび第2ステータトゥースとステータボディとの結合を図示した図面である。
【0075】
図9および図10を参照すると、隔壁123の下側にボス129が延びて配置される。ボス129の側壁と外側部122とは、離隔して第1スロットU1を形成する。第1トゥース132は、第1スロットU1に挿入されて第1ホール124を貫通して第2空間S2に位置する。そして、ボス129の側壁と内側部121とは、離隔して第2スロットU2を形成する。第2トゥース142は、第2スロットU2に挿入されて第2ホール125を貫通して第2空間S2に位置する。
【0076】
第1スロットU1は、第1ステータトゥース130がステータボディ120に結合する過程で、第1トゥース132を第1ホール124に案内して結合を容易にする。
【0077】
第2スロットU2は、第2ステータトゥース140がステータボディ120に結合する過程で、第1トゥース132を第2ホール125に案内して結合を容易にする。
【0078】
図11は、第1トゥースが第1ホールに挿入された状態を図示した図面である。
【0079】
図11を参照すると、第1トゥース132は、上面の円周方向幅W1より下面の円周方向幅W2が大きい。ここで、下面とは、第1ボディ131に隣接する部分であり、上面は、下面の反対側である。正面から見たとき、第1トゥース132の形状は、台形の形状であり得る。このような第1トゥース132の形状は、磁束密度の差を誘発して第1ボディ131側に磁束の流れを誘導するためのものであるが、第1ステータトゥース130とステータボディ120との結合力を高めるための形状でもある。
【0080】
そして、第1ホール214の幅W3は、第1トゥース132の上面の円周方向幅W1より大きく第1トゥース132の下面の円周方向幅W2より小さくてもよい。これは、第1トゥース132を第1ホール214に嵌合するためである。第2空間S2に向かって第1トゥース132が第1ホール124に挿入されながら第1トゥース132の側面が第1ホール124の内壁に沿って入る。この過程で、第1トゥース132の側面が第1ホール124の内壁に圧入されて結合力が高くなる。
【0081】
一方、第1ボディ131の上面は、隔板123の下面に接触され得る。
【0082】
図示してはいないが、第2トゥース142と第2ホール125とも、前述した第1トゥース132と第1ホール124との結合形態と同一の形態で結合され得る。
【0083】
図12は、第1、第2ボディを固定するためのステータボディの突起を図示した図面であり、図13は、ステータボディの突起の融着過程を図示した図面である。
【0084】
図13において、Iは、ステータの中心に向かう内側方向であり、Oは、その反対方向である外側方向である。
【0085】
図12および図13を参照すると、ステータボディ120は、第1突起126と第2突起127とを含む。第1突起126は、外側部122の下端から軸方向に突出した形態で配置される。第1突起126は、環状の外側部122に沿って配置される。第2突起127は、内側部121の下端から軸方向に突出した形態で配置される。第2突起127は、環状の内側部121に沿って配置される。
【0086】
第1突起126は、外周面126aおよび内周面126bを有する。内周面126bは、外側部122の内壁と連続する。外周面126aは、内周面126bに対して傾斜した形態であり得る。外周面126aは、外側部122の下端から始まって内周面126bの下端に向かって傾斜するように配置され得る。図13のFのように、軸方向に融着が進行すると、第1突起126は、変形されて第1ボディ131の下端を覆う。このような第1突起126は、第1ステータトゥース130がステータボディ120から軸方向に離脱することを防止する。
【0087】
第2突起127は、外周面127aおよび内周面127bを有する。内周面127bは、内側部121の内壁と連続する。外周面127aは、内周面127bに対して傾斜した形態であり得る。外周面127aは、内側部121の下端から始まって内周面127bの下端に向かって傾斜するように配置され得る。図13のFのように、軸方向に融着が進行すると、第2突起127は、変形されて第2ボディ141の下端を覆う。このような第2突起127は、第2ステータトゥース140がステータボディ120から軸方向に離脱することを防止する。
【0088】
図14は、第1ステータトゥースを示す側面図であり、図15は、第2ステータトゥースを示す側面図である。
【0089】
図5および図14を参照すると、第1ステータトゥース130は、リング状の第1ボディ131および第1ボディ131から互いに離隔して軸方向に突出した複数の第1トゥース132を含むことができる。例えば、第1トゥース132は、円周方向に沿って互いに離隔するように配置され得、第1ボディ131の上部側から上側に延長され得る。第1ボディ131と複数の第1トゥース132とは、一体に形成され得る。ここで、第1ボディ131は、第1トゥースボディと呼ばれ得る。
【0090】
第1トゥース132は、下広上狭の形状に形成され得る。例えば、半径方向から見たとき、第1トゥース132の下部側幅は、上部側幅より大きくてもよい。図10に図示された通り、第1トゥース132は、台形の形状に形成され得る。
【0091】
そして、第1トゥース132が第1ホール124を貫通することによって第1ボディ131の上面は、隔板123の下面に接触され得る。
【0092】
図5および図15を参照すると、第2ステータトゥース140は、リング状の第2ボディ141と上記第2ボディ141から互いに離隔して軸方向に突出した複数の第2トゥース142とを含むことができる。例えば、第2トゥース142は、円周方向に沿って互いに離隔するように配置され得、第1トゥース141の上部側から上側に延長され得る。第2ボディ141と複数の第2トゥース142とは、一体に形成され得る。ここで、第2ボディ141は、第2トゥースボディと呼ばれ得る。
【0093】
第2トゥース142は、下広上狭の形状に形成され得る。例えば、半径方向から見たとき、第2トゥース142の下部側幅は、上部側幅より大きくてもよい。図11に図示された通り、第2トゥース142は、台形の形状に形成され得る。
【0094】
そして、第2トゥース142が第2ホール125を貫通することによって第2ボディ141の上面は、隔板123の下面に接触され得る。
【0095】
図14を参照すると、第1ボディ131の上面131aを基準として第1ボディ131の高さH1は、第1トゥース132の高さH2より小さい。そして、図15を参照すると、第2ボディ141の上面141aを基準として第2ボディ141の高さH3は、第2トゥース142の高さH4より小さい。また、第1ボディ131の高さH1は、第2ボディ141の高さH3と同一であり、第1トゥース132の高さH2は、第2トゥース142の高さH4と同一であり得る。しかしながら、本発明はこれに限定されず、第1トゥース132の高さH2は、第2トゥース142の高さH4と異なってもよい。
【0096】
図16は、第1ステータトゥースおよび第2ステータトゥースとマグネットとを示す平面図である。
【0097】
図16を参照すると、第1ステータトゥース130は、第2ステータトゥース140の外側に配置される。ここで、中心Cを基準として第1ステータトゥース130は、第1半径R1を有するように形成され得、第2ステータトゥース140は、第2半径R2で形成され得る。第1半径R1が第2半径R2より大きい。
【0098】
半径方向(y方向)から見たとき、第1トゥース132と第2トゥース142とは、半径方向にオーバーラップするように配置され得る。このような第1トゥース132および第2トゥース142の配列は、磁束漏れを減らす効果がある。
【0099】
図17は、マグネットの第1極および第2極を図示した図面である。
【0100】
図17を参照すると、マグネットは、第1極230Aおよび第2極230Bを含む。第1極230Aおよび第2極230Bは、マグネットの円周方向に沿って交互に配置され得る。
【0101】
第1極230Aおよび第2極230Bは、それぞれN極領域NAおよびS極領域SAを含むことができる。第1極230Aおよび第2極230Bは、それぞれN極領域NAとS極領域SAとが内外側に区分された複層構造であり得る。第1極230Aは、N極領域NAが相対的に外側に配置され、S極領域SAがN極領域NAの内側に配置され得る。第2極230Bは、N極領域NAが相対的に内側に配置され、S極領域SAがN極領域NAの外側に配置され得る。
【0102】
第1極230AのN極領域NAと第2極230BのS極領域SAとは、互いに隣り合うように配置される。第1極230AのS極領域SAと第2極230BのN極領域NAとは、互いに隣り合うように配置される。
【0103】
マグネット230が回転して、第1トゥース132がS極領域SAに近づいてS極に帯電されると、第2トゥース142は、N極領域NAに近づくためN極に帯電される。または、マグネット230が回転して、第1トゥース132がN極領域NAに近づいてN極に帯電されると、第2トゥース142は、S極領域SAに近づくためS極に帯電される。それにより、センサ500は、第1コレクタ300および第2コレクタ400を通じて印加される磁界を通じて角度を測定することができる。
【0104】
実施例に係るセンシング装置は、第1トゥース132と第2トゥース142とは、半径方向にオーバーラップする。第2トゥース142の両端が第1トゥース132にオーバーラップし得る。例えば、第1トゥース132および第2トゥース142の位置および大きさを設計するにおいて、第1角度Θ1と第2角度Θ2と第3角度Θ3とは、同一であり得る。
【0105】
第1角度Θ1とは、ステータの中心Cを基準として第1極230Aの両端がなす角度を示す。例えば、第1極230Aが8個、第2極230Bが8個である場合、第1角度Θ1は、22.5°であり得る。
【0106】
図18は、第2角度Θ2を図示した図面であり、図19は、第3角度Θ3を図示した図面である。
【0107】
図17および図18を参照すると、第2角度Θ2とは、ステータの中心Cを基準として、第1トゥース132の両端P1がなす角度を示す。軸方向に、第1トゥース132の両端P1を定義する基準点Gは、次の通りである。基準点Gは、第1トゥース132がマグネット230のボディ231と向かい合って配置されたとき、マグネット230のボディ231の高さH1の中間点(地点)と対応する第1トゥース132の点に該当する。マグネット230のボディ231の高さH1とは、軸方向を基準として、マグネット230の上面231aと下面231bとがなす高さを意味する。基準点Gで第1トゥース132と第1トゥース132との間の角度Θ4は、第2角度Θ2と同一であり得る。
【0108】
図17および図19を参照すると、第3角度Θ3とは、ステータの中心Cを基準として、第2トゥース142の両端P2がなす角度を示す。軸方向に、第2トゥース142の両端P2を定義する基準点Gは、次の通りである。基準点Gは、第2トゥース142がマグネット230のボディ231が向かい合って配置されとき、マグネット230のボディ231の高さH1の中間点と対応する第2トゥース142の点に該当する。基準点Gで第2トゥース142と第2トゥース142との間の角度Θ5は、第3角度Θ3と同一であり得る。
【0109】
図20は、第1角度Θ1、第2角度Θ2および第3角度Θ3の対比フラックス(flux)を図示したグラフである。
【0110】
図20を参照すると、第2角度Θ2と第3角度Θ3とを同一に設定した状態で、第2角度Θ2および第3角度Θ3が第1角度Θ1に近接するほどフラックスの大きさが増加し、第2角度Θ2および第3角度Θ3が第1角度Θ1から遠ざかるほどフラックスの大きさが減少することを確認することができる。第2角度Θ2および第3角度Θ3が第1角度Θ1と同一になるように第1トゥース132と第2トゥース142との大きさおよび位置を整列させた場合、第1、第2ステータトゥース140、140のフラックスの大きさが最も大きいことが分かる。
【0111】
図21は、ロータの分解斜視図である。
【0112】
図2および図21を参照すると、ロータ200は、ロータホルダ210と、ロータボディ220と、マグネット230と、を含むことができる。ロータホルダ210、ロータボディ220およびマグネット230は、一体であり得る。
【0113】
ロータホルダ210は、電動式操向装置の入力軸(Input shaft)に連結され得る。それにより、ロータホルダ210は、上記入力軸の回転に連動して回転することができる。ロータホルダ210は、円筒状に形成され得る。そして、ロータホルダ210の端部は、ロータボディ220に結合され得る。ロータホルダ210は、金属材質で形成され得るが、必ずしもこれに限定されるものではなく、ロータホルダ210は、入力軸が嵌合され得るように一定以上の強度を考慮した他の材質が利用され得ることはいうまでもない。
【0114】
ロータホルダ210の突起211を含むことができる。突起211は、ロータホルダ210の外周面から半径方向に延びて配置され得る。
【0115】
ロータボディ220は、ロータホルダ210の外周面の一側に配置される。ロータボディ220は、環状部材であり得る。ロータボディ220の内周面には、溝221が配置され得る。溝221は、ロータホルダ210の突起が挿入されるところである。
【0116】
マグネット230は、ロータボディ220に結合される。マグネット230は、ロータホルダ210が回転すると連動して回転する。
【0117】
図22は、マグネット230を図示した図面であり、図23は、マグネット230の平面である。
【0118】
図22および図23を参照すると、マグネット230は、リング状のボディ231とボディ231の上面から突出する突起232とを含むことができる。突起232は、複数であり得る。突起232は、第1パート232aおよび第2パート232bを含むことができる。第1パート232aは、ボディ231の上面から上側に突出する。第2パート232bは、第1パート232aからマグネット230の半径方向に突出して配置され得る。第2パート232bは、ボディ231の内周面より内側に突出することができる。このような突起232は、ロータボディ220との結合力を高めるためのものである。第1パート232aは、回転方向にロータボディ220とマグネット230とのスリップを防止し、第2パート232bは、軸方向にロータボディ220とマグネット230とが分離することを防止する。
【0119】
図24は、第1ステータトゥースおよび第2ステータトゥースに対するマグネット230の配置を示す斜視図である。
【0120】
図24を参照すると、第1トゥース132と第2トゥース142との間にマグネット230が配置される。マグネット230のボディ231は、第1トゥース132および第2トゥース142に向かい合って配置される。マグネット230の突起232は、第1トゥース132および第2トゥース142の上側に配置される。
【0121】
図25は、コレクタを図示した図面であり、図26は、第1ステータトゥースと第2ステータトゥースとの間に配置されるコレクタを図示した図面であり、図27は、センサおよびコレクタの位置を図示した図面である。
【0122】
図2図25図27を参照すると、コレクタは、第1コレクタ300および第2コレクタ400を含むことができる。第1コレクタ300および第2コレクタ400は、ステータ100のフラックス(flux)を収集する。ここで、第1コレクタ300および第2コレクタ400は、金属材質で形成され得、半径方向を基準として互いに離隔するように配置され得る。
【0123】
第1コレクタ300は、第1コレクタボディ310および第1延長部320を含むことができる。第1延長部320は、第1コレクタボディ310から延びる。第1コレクタボディ310は、第1-1コレクタボディ310Aおよび第1-2コレクタボディ310Bを含むことができる。第1-1コレクタボディ310Aは、第1延長部320の一側に配置される。第1-2コレクタボディ310Bは、第1延長部320の他側に配置される。第1-1コレクタボディ310Aおよび第1-2コレクタボディ310Bは、それぞれ平面を含むことができる。第1延長部320は、所定の曲率で形成された曲面を含むことができる。
【0124】
第2コレクタ400は、第2コレクタボディ410および第2延長部420を含むことができる。第2延長部420は、第2コレクタボディ410から延びる。第2コレクタボディ410は、第2-1コレクタボディ410Aおよび第2-2コレクタボディ410Bを含むことができる。第2-1コレクタボディ410Aは、第2延長部420の一側に配置される。第2-2コレクタボディ410Bは、第2延長部420の他側に配置される。第2-1コレクタボディ410Aおよび第2-2コレクタボディ410Bは、それぞれ平面を含むことができる。第2延長部420は、所定の曲率で形成された曲面を含むことができる。
【0125】
半径方向に、第1-1コレクタボディ310Aと第2-1コレクタボディ410Aとは、オーバーラップして配置される。半径方向に、第1-2コレクタボディ310Bと第2-2コレクタボディ410Bとは、オーバーラップして配置される。半径方向に第1延長部320と第2延長部420とは、オーバーラップしない。
【0126】
センサ500は、ステータ100とロータ200との間に発生した磁場の変化を検出する。センサ500はHall ICであり得る。センサ500は、ロータ200のマグネット230とステータ100との電気的相互作用によって発生するステータ100の磁化量を検出する。検出された磁化量に基づいてセンシング装置1は、トルクを測定する。
【0127】
センサ500は、第1センサ500Aおよび第2センサ500Bを含むことができる。ステータの中心Cを基準として、第1センサ500Aと第2センサ500Bとは、向かい合って配置され得る。
【0128】
第1センサ500Aは、第1-1コレクタボディ310Aと第2-1コレクタボディ410Aとの間に配置される。第1-1コレクタボディ310Aは、第1センサ500Aの外側に配置され得る。第2-1コレクタボディ410Aは、第1センサ500Aの内側に配置され得る。
【0129】
第2センサ500Bは、第1-2コレクタボディ310Bと第2-2コレクタボディ410Bとの間に配置される。第1-2コレクタボディ310Bは、第2センサ500Bの外側に配置され得る。第2-2コレクタボディ410Bは、第2センサ500Bの内側に配置され得る。
【0130】
第1延長部320は、複数の第1ブラケット321を含むことができる。第1ブラケット321は、第1延長部320の上面から内側に延びて配置され得る。第2延長部420は、複数の第2ブラケット421を含むことができる。第2ブラケット421は、第2延長部420の上面から外側に延びて配置され得る。第1ブラケット321および第2ブラケット421は、それぞれホールを含むことができる。第1ブラケット321および第2ブラケット421は、ハウジングとの締結のためのものである。
【0131】
図28は、回路基板を図示した図面である。
【0132】
図28を参照すると、回路基板には、第1センサ500Aおよび第2センサ500Bが配置される。第1センサ500Aおよび第2センサ500Bは、回路基板600から上側に立てられた形態で配置される。第1センサ500Aと第2センサ500Bとは、向かい合って配置される。
【0133】
図29は、上から見下ろしたハウジングの斜視図であり、図30は、下から見上げたハウジングの斜視図である。
【0134】
図2図29および図30を参照すると、ハウジングは、ハウジングボディ710と第1突起部720と第2突起部730と第3突起部721と第4突起部731とを含むことができる。
【0135】
ハウジングボディ710は、上面および下面を含むプレートの形状を有し、上部および下部が開放された形態である。中心には、ホール713が配置される。ホール713の内側には、ステータホルダ110が位置する。
【0136】
第1突起部(720)は、ホール713の周りに沿って配置される。第1突起部720は、ハウジングボディ710の上面から突出する。
【0137】
第2突起部730は、ホール713の周りに沿って配置される。第2突起部730は、ハウジングボディ710の上面から突出する。
【0138】
第1突起部720と第2突起部730とは、同一の円周上に配置され得る。そして、第1突起部720と第2突起部730とは、円周方向に離れて配置され得る。円周方向に、第1突起部720と第2突起部730との間には、ホール740が配置され得る。ホール740は、2個が配置され得る。ホール740は、センサが貫通するところである。
【0139】
ハウジングボディ710の下面712には、回路基板600が装着される。ハウジングボディ710の下側に第1カバー701が結合して回路基板600を覆うことができる。
【0140】
第1突起部720は、第3突起部721を含むことができる。第3突起部721は、第1突起部720の上面から上側に突出する。第3突起部721は、複数であり得る。
【0141】
第2突起部730は、第4突起部731を含むことができる。第4突起部731は、第2突起部730の上面から上側に突出する。第4突起部731は、複数であり得る。
【0142】
第3突起部721は、第1ブラケット321との締結のためのものである。第4突起部731は、第2ブラケット421との締結のためのものである。
【0143】
ハウジングボディ710には、第1ギア1100および第2ギア1200が配置されるホール750が配置され得る。
【0144】
図31は、コレクタおよびセンサが配置されたハウジングを図示した図面である。
【0145】
図31を参照すると、第1コレクタ3000および第2コレクタ400は、ハウジング700に結合する。
【0146】
第1延長部320は、第1突起部720の外側に配置される。第1ブラケット321は、第3突起部721と結合する。第3突起部721は、第1ブラケット321に形成されたホールに圧入される。圧入された後に、第3突起部721は融着され得る。
【0147】
第2延長部420は、第2突起部730の内側に配置される。第2ブラケット421は、第4突起部731と結合する。第4突起部731は、第2ブラケット421に形成されたホールに圧入される。圧入された後に、第4突起部731は融着され得る。
【0148】
第1-1コレクタボディ310Aと第2-1コレクタボディ410Aとの間には、第1センサ500Aが配置される。
【0149】
第1-2コレクタボディ310Bと第2-2コレクタボディ410Bとの間には、第2センサ500Bが配置される。
【0150】
ハウジングボディ710の上面711には、第1ギア1100および第2ギア1200が回転可能に配置され得る。第1ギア1100または第2ギア1200は、ステータボディ120のメインギア121aと噛み合う。第1ギア1100および第2ギア1200が配置されたハウジングボディ710の上側には、第2カバー702が配置され得る。第2カバー702は、ハウジングボディ710に結合する。
【0151】
図32は、ハウジングのコネクタハウジングおよびピンを図示した断面図である。
【0152】
図32を参照すると、ハウジング700は、コネクタハウジング760およびピン770を含む。ピン770は、回路基板600と外部ケーブルとを電気的に連結する。ピン770の一側は、ハウジング700の下側に配置された回路基板600と連結される。ピン770の他側は、コネクタハウジング760内側から露出する。コネクタハウジング760の入口は、軸方向に垂直であり得る。ピン770は、「┐」の形状に折れ曲がった形状を有し得る。
【0153】
図33は、第1部材および第2部材を図示した図面であり、図34は、ステータホルダに設置された第1部材および第2部材を図示した図面である。
【0154】
図33および図34を参照すると、第1部材800は、ハウジングボディ710のホール713の側壁が摩耗してセンシング装置の同軸整列に誤差が発生することを防止するためのものである。前述した通り、第1トゥース132と第2トゥース142とは、半径方向にオーバーラップするように配置される。そして、半径方向に、第1トゥース132と第2トゥース142との間にセンサ500が配置される。したがって、半径方向に流動が発生する場合、第1トゥース132、センサ500および第2トゥース142の間の距離が変わることによって、センサ装置に致命的な損傷が発生したり性能に問題が発生し得る。
【0155】
第1部材800は、リング状の部材であり得る。ボディ810およびフランジ部820を含むことができる。ボディ810は、円筒状の部材である。ボディ810は、ハウジングボディ710のホール713の内壁に沿って配置され得る。ボディ810は、ステータホルダ110の外周面とボディ810のホール713の内壁との間に位置する。フランジ部820は、ボディ810の下端から半径方向に延びた形態である。フランジ部820は、ハウジングボディ710の下面と接触可能に配置される。そして、フランジ部820は、第1カバー701の一部を覆うように配置され得る。そして、第1部材800は、金属素材であり得る。
【0156】
フランジ部820の下面は、第2部材900の上面と接触することができる。
【0157】
このような第1部材800は、ステータホルダ110が回転するにつれてハウジングボディ710のホール713とステータホルダ110とを物理的に隔離(離隔)させることにより、ステータホルダ110が回転するにつれてハウジングボディ710のホール713の内壁が摩耗することを防止する役割を果たす。その結果、第1部材800は、ステータホルダ110の同軸回転性を確保する。
【0158】
軸方向を基準として、ハウジング700は、ステータボディ120のメインギア121aに係止されてステータ200の上側には抜けない。ただし、ステータ100の下側にハウジング700が抜ける可能性がある。第2部材900は、ステータ100の下側にハウジング700が抜けることを防止する役割を果たす。第2部材900は、c-ringの形態であり得る。第2部材900は、金属素材であり得る。第2部材900は、弾性変形可能な素材であり得る。
【0159】
第2部材900は、ステータホルダ110の溝111に結合する。溝111は、ステータホルダ110の外周面に沿って凹むように形成される。第2部材900は、ステータホルダ110に結合された状態で、ハウジングボディ710の下面より下に位置する。そして、第2部材900は、第1部材800より下側に配置され、第1部材800のフランジ部820の下面を支持することができる。
【0160】
図35は、メインギア121aと噛み合う第1ギア1100および第2ギア1200を図示した図面である。
【0161】
図2および図35を参照すると、メインギア121aと噛み合うサブギアとして第1ギア1100および第2ギア1200が配置される。メインギア121a、第1ギア1100、第2ギア1200および第3センサ610は、操向軸の角度を測定するためのものである。
【0162】
メインギア121aと第1ギア1100および第2ギア1200とは、相互に噛み合って回転する。メインギア121aは、ステータボディ120の外周面に配置される。第1ギア1100および第2ギア1200は、ハウジングボディ710に回転可能に配置される。メインギア121a、第1ギア1100、および第2ギア1200は、それぞれのギア比が予め決定される。例えば、メインギア121aの全体の角度がで1620°ある場合、メインギア121aが4.5回転するとき、第1ギア1100は15.6回転、そして、第2ギア1200は14.625回転するように設計され得る。ここで、全体角度とは、すべてのギアが回転する直前の状態に再び復帰した場合のメインギア121aの回転を累積して算出した角度である。
【0163】
第1ギア1100および第2ギア1200には、マグネットが配置され得る。マグネットは、第3センサ610と向かい合うように配置される。第3センサ610は、回路基板に実装される。
【0164】
図36は、ステータトゥースに対する外部磁場の方向性を図示した図面であり、図37は、z軸方向性を有する外部磁場に対するセンサの回避状態を図示した図面であり、図38は、y’軸方向性を有する外部磁場に対する第1、第2ステータトゥースの回避状態を図示した図面である。
【0165】
図36を参照すると、外部磁場は、軸方向であるz軸方向と、z軸方向に垂直なy’軸方向と、にセンシング装置に大きく影響を及ぼす。ここで、y’軸方向とは、軸方向に垂直な半径方向のうち、センサ500に向かう方向を意味する。
【0166】
図37を参照すると、実施例に係るセンシング装置のセンサ500は、z軸方向に立てられた状態で配置される。したがって、z軸から見たセンサ500の面積は、y’から見たセンサ500の面積より非常に小さい。したがって、実施例に係るセンシング装置は、z軸方向を基準として外部磁場がセンサ500に及ぼす影響が小さくならざるを得ない利点がある。
【0167】
図38を参照すると、y’軸方向の外周磁場は、z軸方向に立てられた状態のセンサ500の状態を見たとき、センサ500に大きな影響を及ぼし得る。しかしながら、y’軸方向の外周磁場は、第1ステータトゥース130および第2ステータトゥース140に沿って誘導されるため、センサ500に影響を及ぼさずに流れることになる。このため、実施例に係るセンシング装置は、y’軸方向を基準とするときにも外部磁場がセンサ500に及ぼす影響が小さい利点がある。
【0168】
図39は、z軸方向の外部磁場に対応した角度変化量に対して、比較例と実施例とを比較したグラフである。
【0169】
図39を参照すると、比較例の場合、ステータトゥースが上下に配置され、センサが横になって配置される構造のセンシング装置であって、z軸方向の外部磁場が増加するほど角度変化量が線形的に増加して、外部磁場によって測定角度が大きく変わることが分かる。
【0170】
反面、実施例の場合、z軸方向の外部磁場が増加しても角度の変化が殆どないため、外部磁場に影響を受けないことが分かる。
【0171】
図40は、y’軸方向の外部磁場に対応した角度変化量に対して、比較例と実施例とを比較したグラフである。
【0172】
図40を参照すると、比較例の場合、ステータトゥースが上下に配置され、センサが横になって配置される構造のセンシング装置であって、y’軸方向の外部磁場が増加するほど角度変化量が線形的に増加して、外部磁場によって測定角度が大きく変わることが分かる。
【0173】
反面、実施例の場合、y’軸方向の外部磁場が増加しても角度の変化が殆どないため、外部磁場に影響を受けないことが分かる。
【符号の説明】
【0174】
100:ステータ
110:ステータホルダ
120:ステータボディ
130:第1ステータトゥース
140:第2ステータトゥース
200:ロータ
210:ロータホルダ
220:ロータボディ
230:マグネット
300:第1コレクタ
400:第2コレクタ
図1
図2
図3
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