(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-05
(45)【発行日】2023-12-13
(54)【発明の名称】カメラアクチュエータおよびこれを含むカメラモジュール
(51)【国際特許分類】
G02B 7/04 20210101AFI20231206BHJP
G03B 17/02 20210101ALI20231206BHJP
G03B 30/00 20210101ALI20231206BHJP
【FI】
G02B7/04 E
G03B17/02
G02B7/04 D
G03B30/00
(21)【出願番号】P 2021524349
(86)(22)【出願日】2019-10-29
(86)【国際出願番号】 KR2019014392
(87)【国際公開番号】W WO2020096257
(87)【国際公開日】2020-05-14
【審査請求日】2022-10-28
(31)【優先権主張番号】10-2018-0136996
(32)【優先日】2018-11-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】517099982
【氏名又は名称】エルジー イノテック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100159259
【氏名又は名称】竹本 実
(72)【発明者】
【氏名】キム キョン ウォン
【審査官】殿岡 雅仁
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-232438(JP,A)
【文献】特開2006-178269(JP,A)
【文献】特開2006-227170(JP,A)
【文献】特開平10-104493(JP,A)
【文献】特開2014-021411(JP,A)
【文献】特開2007-256319(JP,A)
【文献】特開2007-206304(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 7/02 - 7/16
G03B 17/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベースと、
前記ベースに配置されるレンズアセンブリと、
前記ベースに結合され、前記レンズアセンブリをガイドするガイドピンと、
前記ベースと結合するボディと、
前記ボディと結合するカバーと、
前記ベースに配置され、前記ガイドピンの一側と結合するベースピン結合部と、
前記カバーに配置され、前記ガイドピンの他側と結合するカバーピン結合部と、
前記レンズアセンブリに配置され、前記ガイドピンをガイドするピンガイド部と、を含み
、
前記ピンガイド部は、
前記ガイドピンをガイドする第1ホールと、
前記ガイドピンの長手方向に前記第1ホールと隣接し、前記第1ホール
より大きなサイズを有する第2ホールとを含み、
前記第1ホールは、前記ガイドピンの長手方向に垂直な平面上で見て前記第2ホールの範囲内にあり、
前記第1ホールの中心軸
は、前記第2ホールの中心軸と離隔した、カメラアクチュエータ。
【請求項2】
前記カバーピン結合部は、前記カバーから突出し、
前記ベースピン結合部は、前記ベースから突出する、請求項1に記載のカメラアクチュエータ。
【請求項3】
前記ガイドピンおよび前記カバーピン結合部および前記ベースピン結合部は、少なくとも1つ以上であり、
前記ベースと前記ボディは、一体形成され、
前記ガイドピンは、前記ベースピン結合部および前記カバーピン結合部および前記ピンガイド部に挿入される、請求項1
又は2に記載のカメラアクチュエータ。
【請求項4】
前記ボディは、前記ボディから突出した第1突出部と第2突出部を含み、
前記ベースは、前記第1突出部と前記第2突出部と対応する位置に第1ベース溝と第2ベース溝を含む、請求項1
又は2に記載のカメラアクチュエータ。
【請求項5】
前記第1ホールの光軸方向の長さは、前記レンズアセンブリの前記第2ホールの光軸方向の長さより長く形成される、請求項
1~4のいずれか一項に記載のカメラアクチュエータ。
【請求項6】
請求項1
~5のいずれか一項に記載のカメラアクチュエータを含むカメラモジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
実施例は、カメラアクチュエータおよびこれを含むカメラモジュールに関するものである。具体的に、実施例は、ズームアクチュエータ(Zoom Actuator)およびこれを含むカメラモジュールに関するものであるが、これに限定されるものではない。
【背景技術】
【0002】
カメラモジュールは、被写体を撮影してイメージまたは動画で保存する機能を有し、携帯電話等の移動端末機、ノートブック、ドローン、車両等に装着されている。
【0003】
一方、スマートフォン、タブレットPC、ノートブック等の携帯用デバイスには、超小型カメラモジュールが内蔵され、このようなカメラモジュールは、イメージセンサとレンズの間の間隔を自動調節してレンズの焦点距離を整列するオートフォーカス(autofocus)の機能を有することができる。
【0004】
最近、カメラモジュールは、ズームレンズ(zoom lens)を通じて遠距離の被写体の倍率を増加または減少させて撮影するズームアップ(zoom up)またはズームアウト(zoom out)のズーミング(zooming)の機能をすることができ、最近、カメラモジュールの2倍以上の高倍率ズーミングの要求が増加している。
【0005】
一方、カメラモジュールにおいて、ズーミング(zooming)機能のためにズームアクチュエータを利用するが、アクチュエータの機構的動きによってレンズを移動する時摩擦トルクが発生し、このような摩擦トルクによって駆動力の減少、消費電力の増加または制御特性の低下等の技術的問題点が発生している。
【0006】
特に、カメラモジュールにおいて、複数のズームレンズ群(zoom lens group)を利用して最上の光学的特性を出すためには、複数のレンズ群の間のアライン(align)と複数のレンズ群とイメージセンサとのアラインが合わなければならないが、レンズ群の間の球面の中心が光軸から離脱するディーセント(decent)やレンズの傾き現象であるチルト(tilt)、レンズ群とイメージセンサの中心軸がアラインされない現象の発生時の画角が変わったり焦点離脱が発生して、画質や解像力に悪影響を与えることになる。
【0007】
一方、カメラモジュールにおいて、ズーミング機能のためにレンズ移動時の摩擦トルク抵抗を減少させるために摩擦が発生する領域における隔離距離を増加させる場合、ズーム移動またはズーム運動の反転時にレンズのディーセント(decent)やレンズのチルト(tilt)が深化する技術的問題の矛盾が発生している。
【0008】
また、超小型のコンパクトカメラモジュールでは大きさ制限があるので、ズーミングのための空間制約があり、一般的な大型カメラで適用されるズーミング機能を具現し難い問題がある。例えば、携帯電話の高さがスリム(Slim)となることで、レンズの厚さの厳格な制約がある。
【0009】
一方、項目に記述された内容は、単に本出願発明の実施例に対する背景情報を提供するだけであり、従来技術を構成するものではない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
実施例の技術的課題の1つは、カメラモジュールにおいて、ズーミングを通じたレンズ移動時のレンズのディーセント(decenter)やレンズのチルト(tilt)、レンズの中心とイメージセンサの中心軸が一致しない現象の発生を防止できる、カメラアクチュエータおよびこれを含むカメラモジュールを提供しようとする。
【0011】
また、実施例の技術的課題の1つは、カメラモジュールにおいて、ズーミング(zooming)を通じたレンズ移動時の摩擦トルク発生を防止できる、カメラアクチュエータおよびこれを含むカメラモジュールを提供しようとする。
【0012】
また、実施例の技術的課題の1つは、超小型のコンパクトなカメラモジュールにおいてもズーミング機能が円滑に行われる、カメラアクチュエータおよびこれを含むカメラモジュールを提供しようとする。
【0013】
実施例の技術的課題は、本項目に記載されたものに限定されるものではなく、発明の説明全体から把握できるものを含む。
【課題を解決するための手段】
【0014】
実施例に係るカメラアクチュエータは、ベース22と、前記ベース22に配置されるレンズアセンブリ110と、前記ベース22に結合され、前記レンズアセンブリをガイドするガイドピン51と、前記ベース22と結合するボディ25と、前記ボディと結合するカバー21と、前記ベースに配置され、前記ガイドピン51の一側と結合するベースピン結合部と、前記カバーに配置され、前記ガイドピン51の他側と結合するカバーピン結合部と、前記レンズアセンブリに配置され、前記ガイドピンをガイドするピンガイド部とを含むことができる。
【0015】
実施例は、前記ベースピン結合部は、第1結合溝21h1Hを含むことができ、前記カバーピン結合部21h1は、第1溝21h1Hを含むことができ、前記ピンガイド部は、第1ホールと、前記第1ホールと異なるサイズを有する第2ホールを含むことができる。
【0016】
実施例において、前記ベースピン結合部の中心軸および前記カバーピン結合部の中心軸および前記第1ホールの中心軸のうち少なくとも1つは、前記第1結合溝の中心軸または前記第1溝の中心軸または前記第2ホールの中心軸と離隔してもよい。
【0017】
前記カバーピン結合部21h1は、第1溝21h1Hと、前記第1溝と異なるサイズ、例えば異なる直径の長さを有する第2溝21h1Wを含むことができる。
【0018】
前記第1溝21h1Hの中心21h1Cは、前記第2溝の中心21h1WCと離隔して配置されてもよい。
【0019】
前記カバーの前記第1溝と前記第2溝は、円形状を有することができる。
【0020】
前記カバーの前記第1溝のサイズは、前記カバーの前記第2溝のサイズより小さくてもよい。前記サイズは、直径の大きさを意味することができる。
【0021】
前記カバーの前記第2溝は、傾斜面によって形成されてもよい。
【0022】
前記第1ピン結合部は、前記カバーから突出形成され、前記カバーの前記第1溝と前記第2溝は、前記カバーから突出した前記第1ピン結合部内に形成されてもよい。
【0023】
前記カバーの前記第1溝の光軸方向の長さは、前記カバーの前記第2溝の光軸方向の長さより長く形成されてもよい。
【0024】
前記ガイドピン、前記カバーの第1ピン結合部は、少なくとも1つ以上であってもよい。
【0025】
前記ベースと前記ボディは、一体形成されてもよい。
【0026】
また、実施例に係るカメラアクチュエータは、ベース22と、前記ベース22に配置されるレンズアセンブリ110と、前記ベース22に結合され、前記レンズアセンブリをガイドするガイドピン51とを含むことができる。
【0027】
前記ベースは、前記ガイドピン51と結合されるベースピン結合部22h3、22h4を含むことができる。
【0028】
前記ベースピン結合部22h4は、第1結合溝22h4Hと、前記第1結合溝と異なるサイズを有する第2結合溝22h4Wを含むことができる。
【0029】
前記第1結合溝22h4Hの中心は、前記第2結合溝22h4Wの中心と離隔して配置されてもよい。
【0030】
前記ベースの前記第1結合溝22h4Hと前記第2結合溝22h4Wは、円形状を有し、前記ベースの前記第1結合溝のサイズは、前記ベースの前記第2結合溝のサイズより小さくてもよい。
【0031】
前記ベースの前記第2結合溝は、傾斜面によって形成されてもよい。
【0032】
前記ベースピン結合部は、前記ベースから突出形成され、前記ベースの前記第1結合溝と前記第2結合溝は、前記ベースから突出した前記ベースピン結合部22h3、22h4内に形成されてもよい。
【0033】
前記ベースの前記第1結合溝の光軸方向の長さは、前記ベースの前記第2結合溝の光軸方向の長さより長く形成されてもよい。
【0034】
前記ガイドピン、前記ベースピン結合部は、少なくとも1つ以上であってもよい。
【0035】
前記ボディは、前記ボディから突出した第1突出部と第2突出部を含み、前記ベースは、前記第1突出部と前記第2突出部と対応する位置に第1ベース溝と第2ベース溝を含み、前記第1ベース溝のサイズは、前記第1突出部のサイズと対応し、前記第2ベース溝のサイズは、前記第2突出部のサイズより大きくてもよい。
【0036】
前記ベースの前記第2ベース溝は、前記第1ベース溝方向に延長されてもよい。
【0037】
また、実施例に係るカメラアクチュエータは、ベース22と、前記ベース22に配置されるレンズアセンブリ110と、前記ベース22に結合され、前記レンズアセンブリをガイドするガイドピン51とを含むことができる。
【0038】
前記レンズアセンブリ110は、レンズハウジングとピンガイド部を含み、前記ピンガイド部は、前記ガイドピン51がガイドされる第1ホール112h1と、第1ホールと異なる大きさを有する第2ホール112p1WTを含むことができる。
【0039】
前記第1ホールの中心112h1cが前記第2ホールの中心112p1WCと離隔して配置されてもよい。
【0040】
前記レンズアセンブリの前記第1ホールと前記レンズアセンブリの前記第2ホールは、円形状を有し、前記レンズアセンブリの前記第1ホールのサイズは、前記第2ホールのサイズより小さくてもよい。
【0041】
前記レンズアセンブリの前記第1ホールの光軸方向の長さは、前記レンズアセンブリの前記第2ホールの光軸方向の長さより長く形成されてもよい。
【0042】
前記ガイドピン、前記レンズアセンブリのピンガイド部は、少なくとも1つ以上であってもよい。
【0043】
また、実施例に係るアクチュエータは、ベース22と、前記ベース22に配置されるレンズアセンブリ110と、前記ベース22に結合され、前記レンズアセンブリをガイドするガイドピン51とを含むことができる。
【0044】
前記ベース22は、ボディ25と前記ボディ25の一側に配置されるカバー21を含み、前記カバー21は、前記ガイドピン51と結合されるピン結合部21h1を含むことができる。
【0045】
前記ピン結合部21h1は、結合溝21h1Hを含むことができる。
【0046】
前記結合溝21h1Hの中心21h1Cは、前記ピン結合部21h1の中心と離隔して配置されてもよい。
【0047】
前記ベースは、前記ガイドピン51と結合されるベースピン結合部22h4を含み、前記ベースピン結合部22h4は、第4結合溝22h4Hを含み、前記第4結合溝22h4Hの中心は、前記ベースピン結合部22h4の中心と離隔して配置されてもよい。
【0048】
前記レンズアセンブリ110は、レンズハウジングと駆動部ハウジングを含み、前記駆動部ハウジングは、ピンガイド部112p1を含むことができる。
【0049】
前記ピンガイド部112p1は、前記ガイドピン51がガイドされる第1ホール112h1を含み、前記第1ホールの中心112h1cが前記ピンガイド部112p1の中心112pWCと離隔して配置されてもよい。
【0050】
前記駆動部ハウジングは、ピンガイド溝112p3Hを含み、前記ピンガイド溝は、垂直方向に離隔して偏心配置されてもよい。
【0051】
また、実施例に係るカメラアクチュエータは、ベース22と、前記ベース22に配置されるレンズアセンブリ110と、前記ベース22に結合され、前記レンズアセンブリをガイドするガイドピン51とを含むことができる。
【0052】
前記駆動部ハウジングは、ピンガイド部112p1を含み、前記ピンガイド部112p1は、前記ガイドピン51がガイドされる第1ホール112h1を含むことができる。
【0053】
前記ピンホールの中心112h1Cが前記ピンガイド部112p1の中心112pWCと離隔して配置されてもよい。
【0054】
前記駆動部ハウジングは、ピンガイド溝112p3Hを含み、前記ピンガイド溝は、垂直方向に離隔して偏心配置されてもよい。
【0055】
前記ベース22は、ボディ25と、前記ボディ25の一側に配置されるカバー21を含むことができる。
【0056】
前記カバー21は、前記ガイドピン51と結合されるピン結合部21h1を含み、前記ピン結合部21h1は、結合溝21h1Hを含むことができる。
【0057】
前記結合溝21h1Hの中心21h1Cは、前記ピン結合部21h1の中心と離隔して配置されてもよい。
【0058】
前記ベースは、前記ガイドピン51と結合されるベースピン結合部22h4を含み、前記ベースピン結合部22h4は、第4結合溝22h4Hを含むことができる。
【0059】
前記第4結合溝22h4Hの中心は、前記ベースピン結合部22h4の中心と離隔して配置されてもよい。
【0060】
前記レンズアセンブリ、前記ガイドピン、前記カバーピン結合部および前記ベースピン結合部は、少なくとも1つ以上であってもよい。
【0061】
前記ピンガイド部と前記ピンガイド溝は、少なくとも1つ以上であってもよい。
【0062】
前記ベースと前記ボディは、一体形成されてもよい。
【0063】
前記ベース22は、第1ベース溝22ph1と第2ベース溝22ph2を含み、前記第2‐1ホールと前記第2‐2ホールは、前記ボディから突出した第1突出部と第2突出部とそれぞれ結合され、前記第2ベース溝は、前記第2突出部より断面面積が広いサイズを有することができる。
【0064】
前記第2ベース溝は、前記第1ベース溝方向に延長された長さを有することができる。
【0065】
実施例に係るカメラアクチュエータは、ベースユニット20と、前記ベースユニット20に配置される少なくとも1つのレンズアセンブリ110、120と、前記ベースユニット20に結合され、前記レンズアセンブリをガイドするガイドピン50を含むことができる。
【0066】
前記ベースユニット20は、ボディ25と、前記ボディ25の一側に配置されるカバー21と、他側に配置されるベース22を含むことができる。また、前記ベース22がボディ25とカバー21を含んでもよい。
【0067】
前記カバー21は、前記ガイドピン50と結合される第1ピン結合部21h1と第2ピン結合部21h2を含むことができる。
【0068】
前記第1ピン結合部21h1は、突出した第1外壁21h1Wと前記第1外壁21h1Wの内側に配置される第1溝21h1Hを含むことができる。前記突出した第1外壁21h1Wは、円形状を有することができる。
【0069】
前記第1ピン結合部21h1の前記第1溝21h1Hの中心21h1Cは、前記第1ピン結合部21h1の第1外壁21h1Wによって形成される円形状の中心21h1WCと離隔して偏心配置されてもよい。
【0070】
前記カバー21は、前記ボディ25方向に突出して離隔配置される第1フック(hook)21p1、第2フック21p2を含むことができる。
【0071】
前記第1ピン結合部21h1の中心21h1Cが前記カバーの第2フック21p2の中心を通る第2y軸y2と離隔するように偏心配置されてもよい。
【0072】
前記第1ピン結合部21h1は、前記第1外壁21h1Wの上端と前記第1溝21h1Hの上端の間に傾斜壁(champer)21h1WSを含むことができる。
【0073】
前記ベース22は、前記ガイドピン50と結合されるベースピン結合部を含むことができる。例えば、前記ベースピン結合部は、第3ピン結合部21h3と第4ピン結合部21h4を含むことができる。
【0074】
前記第4ピン結合部22h4は、突出した第2結合溝21h4Wと、前記第2結合溝21h4Wの内側に配置される第1結合溝22h4Hを含むことができる。前記突出した第2結合溝21h4Wは、円形状を有することができる。
【0075】
前記第4ピン結合部22h4で前記第2結合溝21h4Wによって形成される円形状の中心と前記第4結合溝22h4Hの中心が相互離隔するように偏心配置されてもよい。
【0076】
前記ベース22に配置された前記第3ピン結合部22h3の前記第3結合溝22h3Hの深さまたは前記第4ピン結合部22h4の前記第4結合溝22h4Hの深さは、前記カバー21に配置された前記第1ピン結合部21h1の前記第1溝21h1Hの深さまたは前記第2ピン結合部21h2の前記第2結合溝21h2Hの深さと異なってもよい。
【0077】
前記ベース22に配置された前記第3ピン結合部22h3の前記第3結合溝22h3Hの深さまたは前記第4ピン結合部22h4の前記第4結合溝22h4Hの深さは、前記カバー21に配置された前記第1ピン結合部21h1の前記第1溝21h1Hの深さまたは前記第2ピン結合部21h2の前記第2結合溝21h2Hの深さより深くてもよい。
【0078】
前記ベース22は、第1ベース溝22ph1と第2ベース溝22ph2を備え、前記ボディ25から前記ベース22方向に突出する第1結合突出部および第2結合突出部とそれぞれ結合される。
【0079】
前記ベース22の第1ベース溝22ph1は、前記第1結合突出部の形状に対応するサイズを備え、前記第2ベース溝22ph2は、前記第2結合突出部より断面面積が広いサイズを有することができる。
【0080】
実施例において、前記レンズアセンブリ110、120は、レンズハウジングと駆動部ハウジングを含み、前記駆動部ハウジングは、第1ピンガイド部112pを含むことができる。
【0081】
前記第1ピンガイド部112p1は、第1ガイド壁112p1Wと前記第1ガイド壁112p1Wの内側に配置される第1ホール112h1を含むことができる。
【0082】
前記第1ピンガイド部112p1の第1ホールの中心112h1cが前記第1ピンガイド部112p1の第1ガイド壁112p1Wの中心112pWCと離隔するように偏心配置されてもよい。
【0083】
実施例は、前記レンズアセンブリ110、120を駆動する第1駆動部310を含み、前記第1駆動部310は、第1ヨーク312と第1コイル部312を含み、前記第1駆動部310は、前記第1コイル部312の内部に第1ホールセンサ316をさらに含むことができる。
【0084】
実施例のカメラモジュールは、前記アクチュエータと、前記アクチュエータ一側に配置されるイメージセンサ部を含むことができる。
【発明の効果】
【0085】
実施例に係るカメラアクチュエータおよびこれを含むカメラモジュールは、ズーミング時のレンズのディーセント(decenter)やチルト(tilt)が発生する問題を解決して、複数のレンズ群の間のアライン(align)を正確に合わせて画角が変わったり焦点離脱の発生を防止し、画質や解像力を著しく向上させる技術的効果がある。
【0086】
例えば、実施例によれば、複数のレンズ群の間のレンズアラインの精密度を高めるために、第1ガイドピン結合部の中心を偏心配置して、レンズ群の間のアラインの精密度を高め、ズーミング(zooming)時のディーセント(decenter)やレンズのチルトを最小化できる技術的効果がある。
【0087】
また、実施例によれば、複数のレンズ群の間のレンズアラインの精密度を高めるために、第1溝の中心が第1外壁によって形成される円形状の中心と離隔するように偏心配置されて、レンズ群の間のアラインの精密度を高め、ズーミング(zooming)時のディーセント(decenter)やレンズのチルトを最小化できる技術的効果がある。
【0088】
また、実施例によれば、ズーミング(zooming)時の摩擦トルク発生の問題を解決できる技術的効果がある。
【0089】
例えば、実施例によれば、第1ガイドピンが位置する第1駆動ハウジングの上側領域で第1ピンガイド部と第2ピンガイド部以外の領域は除去して第1駆動ハウジングの重さを減らすことで、摩擦トルクを減少させて摩擦抵抗を低減し、ズーミング(zooming)時の駆動力の向上、消費電力の減少および制御特性の向上等の技術的効果がある。
【0090】
よって、実施例によれば、ズーミング(zooming)時の摩擦トルクを最小化しながらも、レンズのディーセント(decent)やレンズのチルト(tilt)、レンズ群とイメージセンサの中心軸がアラインされない現象の発生を防止し、画質や解像力を著しく向上させることができる複合的技術的効果がある。
【0091】
また、実施例によれば、コンパクトなカメラモジュールにおいてもズーミング機能が円滑に行われる技術的効果がある。例えば、実施例によれば、ホールセンサを第1コイルの内部領域に配置してホールセンサが占める領域を減らすことで、コンパクトなカメラモジュールを具現できる技術的効果がある。
【0092】
実施例の技術的効果は、本項目に記載されたものに限定されるものではなく、発明の説明全体から把握できるものを含む。
【図面の簡単な説明】
【0093】
【
図2】
図1に図示された実施例に係るカメラモジュールの第1分解斜視図。
【
図3】
図1に図示された実施例に係るカメラモジュールにおいてベースボディ、カバー、ベースが除去された斜視図。
【
図4a】
図3に図示された実施例に係るカメラモジュールにおける第1レンズアセンブリと第1駆動部の斜視図。
【
図4b】
図4aに図示された実施例に係るカメラモジュールにおける第1マグネットと第1コイル部の間の相互作用の例示図。
【
図5】
図4aに図示された第1レンズアセンブリとガイドピンの平面図。
【
図6a】
図2に図示された実施例に係るカメラモジュールの第2分解斜視図。
【
図6b】
図6aに図示された実施例に係るカメラモジュールにおけるカバーの正面図。
【
図7a】
図6bに図示された実施例に係るカメラモジュールにおけるカバーの第1部分拡大図。
【
図7b】
図7aに図示された実施例に係るカメラモジュールにおけるカバーの第1部分断面図。
【
図7c】
図6bに図示された実施例に係るカメラモジュールにおけるカバーの第2部分拡大図。
【
図7d】
図7cに図示された実施例に係るカメラモジュールにおけるカバーの第2部分断面図。
【
図7e】
図7dに図示された実施例に係るカメラモジュールにおけるカバーの第2領域E2に対する別の断面図。
【
図8a】
図2に図示された実施例に係るカメラモジュールにおけるベースの正面図。
【
図8b】
図8aに図示された実施例に係るカメラモジュールにおけるベースの第3部分拡大図。
【
図9a】
図4aに図示された実施例に係るカメラモジュールにおける第1レンズアセンブリの斜視図。
【
図9b】
図9aに図示された実施例に係るカメラモジュールにおける第1レンズアセンブリの平面図。
【
図9c】
図9aに図示された実施例に係るカメラモジュールにおける第1レンズアセンブリの部分第4拡大図。
【
図9da】
図9cに図示された実施例に係るカメラモジュールにおける第1レンズアセンブリの部分第4拡大図の断面図。
【
図9db】
図9cに図示された実施例に係るカメラモジュールにおける第1レンズアセンブリの部分第4拡大図の断面図。
【
図9dc】
図9cに図示された実施例に係るカメラモジュールにおける第1レンズアセンブリの部分第4拡大図の断面図。
【
図9ea】
図9daに図示された実施例に係るカメラモジュールにおける第1レンズアセンブリの部分第4拡大図の正面図。
【
図9eb】
図9dbに図示された実施例に係るカメラモジュールにおける第1レンズアセンブリの部分第4拡大図の正面図。
【
図9ec】
図9dcに図示された実施例に係るカメラモジュールにおける第1レンズアセンブリの部分第4拡大図の正面図。
【
図9fa】
図9aに図示された実施例に係るカメラモジュールにおける第1レンズアセンブリの第5拡大図。
【
図9fb】
図9faに図示された実施例に係るカメラモジュールにおける第1レンズアセンブリの部分第5拡大図に対する断面図。
【
図9g】
図9aに図示された実施例に係るカメラモジュールにおける第1レンズアセンブリのピンガイド部の別の実施例の拡大図。
【
図10a】
図4に図示されたカメラアクチュエータの部分斜視図。
【
図10b】
図10aに図示されたカメラアクチュエータのストローク(Stroke)に応じたホールセンサ(Hall sensor)のLinearityを示したグラフ。
【発明を実施するための形態】
【0094】
以下、添付された図面を参照して実施例を詳細に説明する。
【0095】
一方、実施例の説明において、各構成(element)の「上/下」または「上方/下方」に形成されると記載される場合、「上/下」または「上方/下方」は、2つの構成が直接(directly)接触または1つ以上の他の構成が2つの構成の間に配置されて(indirectly)形成されるものも含む。また、「上/下」または「上方/下方」と表現される場合、1つの構成要素を基準として、上側方向だけではなく下側方向の意味も含むことができる。
【0096】
また、以下で用いられる「上/上部/上方」および「下/下部/下方」等のような関係的用語は、そのような構成または要素の間のいかなる物理的または論理的関係または順序を要求または内包せずに、いずれか1つの構成または要素を他の構成または要素と区別するために利用されることもある。
【0097】
また、実施例の説明において、「第1」、「第2」等の用語が多様な構成要素を説明することに用いられるが、この用語は、1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的で用いられる。また、実施例の構成および作用を考慮して特別に定義された用語は、実施例を説明するためのものであり、実施例の範囲を限定するものではない。
【0098】
(実施例)
図1は、実施例に係るカメラモジュール100の斜視図であり、
図2は、
図1に図示された実施例に係るカメラモジュール100の第1分解斜視図である。
【0099】
図1と
図2に図示されたx‐y‐z軸方向において、z軸は光軸(optic axis)方向またはこれと平行する方向を意味し、xz平面は紙面を表わし、x軸は紙面(xz平面)においてz軸と垂直な方向を意味し、y軸は紙面と垂直な方向を意味することができる。
【0100】
図1を参照すると、実施例に係るカメラモジュール100は、ベースユニット20と、ベースユニット20の外側に配置される回路基板350と第1駆動部310を含むことができる。
【0101】
前記ベースユニット20は、ボディ25と、ボディ25の一側に配置されるカバー21と、他側に配置されるベース22を含むことができる。また、前記ベース22がボディ25とカバー21を含んでもよい。また、前記ベース22と前記ボディ25は、一体形成されてもよい。
【0102】
図2を参照すると、前記ボディ25に第1レンズアセンブリ110、第2レンズアセンブリ120(
図3参照)、第3レンズ群130等の各種光学系が配置され、光軸z方向にボディ25の第1一側面は、前記カバー21と結合され、他側面は、前記ベース22と結合される。前記ベース22方向に所定のイメージセンサ部(図示されない)が配置される。
【0103】
前記ベースユニット20の材質は、プラスチック、ガラス系のエポキシ、ポリカーボネート、金属または複合材料のうちいずれか1つ以上からなることができる。
【0104】
実施例において、ベースユニット20は、異物防止、集光遮断、ピン固定、レンズ固定のために、ズームモジュール全体をつつむマスターバレル(Master Barrel)構造に設計することができるが、これに限定されるものではない。前記カバー21、前記ベース22は、前記ボディ25と嵌め合いまたは接着剤によって結合されてもよい。
【0105】
前記ベース22は、前記ボディと一体形成され、前記カバー21と嵌め合いまたは接着剤によって結合されてもよい。
【0106】
また、前記カバー21、前記ベース22は、ガイドピン50と結合される。例えば、前記ガイドピン50は、光軸に平行に離隔して配置された第1ガイドピン51、第2ガイドピン52を含むことができる。前記第1ガイドピン51と前記第2ガイドピン52の一端は前記カバー21と、他端は前記ベース22と結合されて固定されてもよい。
【0107】
また、カバー21には、第3レンズ群130(レンズは図示されない)が配置される。前記第3レンズ群130は、固定型レンズであってもよいが、これに限定されるものではない。
【0108】
前記ボディ25の内側には、第1レンズアセンブリ110と第2レンズアセンブリ(
図3参照)が配置される。
【0109】
実施例によれば、前記ボディ25の底面には、第1レンズアセンブリ110、前記第2レンズアセンブリ120が移動する底面溝(図示されない)が光軸z方向に平行に形成される。前記底面溝は、レンズの外周形状に応じて下方に凹んだ形状を有することができるが、これに限定されるものではない。
【0110】
続いて、
図2を参照すると、実施例は、前記ベースのボディ25の両側に第1駆動部310と第2駆動部320(
図3参照)が配置される。また、前記ボディ25の一側または両側に回路基板350が配置されてボディ25内部のレンズ駆動部と電気的に連結される。
【0111】
次に、
図3は、
図1および
図2に図示された実施例に係るカメラモジュール100からボディ25、カバー21およびベース22が除去された斜視図であり、レンズ自体は省略された図面である。
【0112】
図2と
図3を一緒に参照すると、実施例に係るカメラモジュール100は、ボディ25に光学系とレンズ駆動部が配置される。例えば、実施例に係るカメラモジュール100は、ボディ25に第1レンズアセンブリ110、第2レンズアセンブリ120、第3レンズ群130、ガイドピン50のうち少なくとも1つ以上が配置される。前記第1駆動部310と前記第2駆動部320は、前記ボディ25の外側に配置され、これにより高倍率ズーミング機能をすることができる。
【0113】
一方、前記第1レンズアセンブリ110、前記第2レンズアセンブリ120、前記第3レンズ群130、前記イメージセンサ部等は、光学系に分類される。
【0114】
また、前記第1駆動部310、第2駆動部320、ガイドピン50等は、レンズ駆動部に分類され、第1レンズアセンブリ110と第2レンズアセンブリ120もレンズ駆動部機能を兼有することができる。前記第1駆動部310と第2駆動部320は、コイルとヨークを備えた駆動部であってもよいが、これに限定されるものではない。
【0115】
図3を参照すると、前記ガイドピン50は、移動するレンズアセンブリのガイドの機能をすることができ、単数または複数備えられてもよい。例えば、ガイドピン50は、第1ガイドピン51、第2ガイドピン52を含むことができるが、これに限定されるものではない。前記ガイドピン(pin)50は、ロッド(rod)またはシャフト(shaft)と命名することができるが、これに限定されるものではない。
【0116】
実施例において、所定のプリズム(図示されない)が前記第3レンズ群130側に配置され、所定のイメージセンサ部(図示されない)は、前記ベース22側に配置されてもよい。前記プリズムも光学系に含まれる。
【0117】
実施例において、プリズムは、入射光を平行光に変更することができる。例えば、前記プリズムは、入射光の光経路をレンズ群の中心軸に平行した光軸(z軸)に変更して入射光を平行光に変更することができる。以降、平行光は、第3レンズ群130、第1レンズアセンブリ110および第2レンズアセンブリ120を通過してイメージセンサ部に入射して映像が撮像される。
【0118】
前記プリズムは、三角柱形状を有する光学部材であってもよい。また、実施例は、プリズムの代わりにまたは以外に反射板または反射鏡を採用することができる。
【0119】
また、実施例は、イメージセンサ部が光軸に垂直な方向に配置されない場合、レンズ群を通過した光がイメージセンサ部に撮像されるために更なるプリズム(図示されない)を備えることができる。
【0120】
実施例において、イメージセンサ部は、平行光の光軸方向に垂直に配置される。前記イメージセンサ部は、所定の第2回路基板(図示されない)の上に配置された固体撮像素子を含むことができる。例えば、イメージセンサ部は、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal‐Oxide‐Semiconductor)イメージセンサを含むことができる。
【0121】
以下、実施例の説明で移動レンズ群(moving lens group)が2つである場合を例に説明するが、これに限定されるものではなく、移動レンズ群は、3つ、4つまたは5つ以上であってもよい。また、光軸方向(z)は、レンズ群が整列された方向と同じまたは平行な方向を意味することができる。
【0122】
続いて、
図2および
図3を参照すると、実施例に係るカメラモジュールは、ズーミング機能をすることができる。例えば、実施例において、第1レンズアセンブリ110と第2レンズアセンブリ120は、第1駆動部310、第2駆動部320とガイドピン50を通じて移動する移動レンズ(moving lens)であってもよく、第3レンズ群130(
図2参照)は固定レンズであってもよいが、これに限定されるものではない。
【0123】
この時、前記第3レンズ群130は、平行光を特定位置に結像する集光子(focator)の機能をすることができる。
【0124】
次に、第1レンズアセンブリ110は、集光子である第3レンズ群130で結像された像を他の所に再結像させるバリエーター(variator)の機能をすることができる。一方、第1レンズアセンブリ110においては、被写体との距離または像距離が大分変わって倍率変化が大きい状態であることがあり、バリエーターである第1レンズアセンブリ110は、光学系の焦点距離または倍率変化に重要な役割をすることができる。
【0125】
一方、バリエーターである第1レンズアセンブリ110で結像される像点は、位置によって若干の差がありえる。
【0126】
そこで、第2レンズアセンブリ112は、バリエーターによって結像された像に対する位置補償機能をすることができる。例えば、第2レンズアセンブリ120は、バリエーターである第1レンズアセンブリ110で結像された像点を実際のイメージセンサ部の位置に正確に結像させる役割をする補償子(compensator)の機能をすることができる。
【0127】
実施例において、アクチュエータは、可動部(mover)と固定部を含むことができる。前記可動部は、固定部に対応する概念として移動部と称することができる。例えば、前記可動部は、ガイドピン50を通じて移動する第1、第2レンズアセンブリ110、120を意味することができる。反面、固定部は、移動しないベースユニット20、ガイドピン50、第1駆動部310、第2駆動部320等を意味することができる。
【0128】
続いて、
図3を参照すると、実施例において、前記ガイドピン50は、光軸(z軸)に平行するように1つ以上配置されてもよい。例えば、前記ガイドピン50は、光軸方向に平行に離隔配置された第1ガイドピン51と第2ガイドピン52を含むことができる。前記第1ガイドピン51と前記第2ガイドピン52は、ピンガイド部112h1、112h2、112r1に配置され、前記ベースのカバー21およびベース22に結合されて(
図1、
図2参照)、第1レンズアセンブリ110と第2レンズアセンブリ120の移動ガイドの機能をすることができる。前記ガイドピン50は、プラスチック、ガラス系のエポキシ、ポリカーボネート、金属または複合材料のうちいずれか1つ以上からなることができるが、これに限定されるものではない。
【0129】
次に、実施例において、第1レンズアセンブリ110と第2レンズアセンブリ120は、それぞれ第1駆動部310と第2駆動部320と相互作用による電磁力で駆動されるが、これに限定されるものではない。
【0130】
前記第1駆動部310と第2駆動部320は、コイルとヨークを備えた駆動部であってもよい。例えば、前記第1駆動部310は、第1ヨーク312と第1コイル部314を備えることができ、前記第2駆動部320は、第2ヨーク322と第2コイル部324を備えることができる。
【0131】
また、実施例の第1レンズアセンブリ110は、第1ハウジング112、第1レンズ群(図示されない)、第1マグネット116のうちいずれか1つ以上を含むことができる。前記第1ハウジング112は、第1レンズ群(図示されない)が収容される第1レンズハウジング112aと前記第1マグネット116が収容される第1駆動部ハウジング112bを含むことができる。前記レンズハウジングは、鏡筒(lens barrel)と称することができるが、これに限定されるものではない。
【0132】
また、前記第1ハウジング112は、第1駆動部ハウジング112bの内側の第1マグネット116の下に第1‐2ヨーク(図示されない)をさらに備えて、第1マグネット116の磁力がボディ25の内側に影響を及ぼすことを遮断することができる。
【0133】
また、実施例の第2レンズアセンブリ120は、第2ハウジング122、第2レンズ群(図示されない)、第2マグネット126のうちいずれか1つ以上を含むことができる。前記第2ハウジング122は、第2レンズ群(図示されない)が収容される第2レンズハウジング122aと前記第2マグネット126が収容される第2駆動部ハウジング122bを含むことができる。また、第2レンズハウジング122aは、第1ガイドピン51に嵌められる第5ピンガイド部122p5を含むことができる。
【0134】
また、前記第2ハウジング122は、第2駆動部ハウジング122bの内側の第2マグネット126の下に第2‐2ヨーク(図示されない)をさらに備えて、第2マグネット126の磁力がボディ25の内側に影響を及ぼすことを遮断することができる。
【0135】
以下
図4aを参照して、第1レンズアセンブリ110を中心に説明することにする。
【0136】
図4aは、
図3に図示された実施例に係るカメラモジュールにおける第1レンズアセンブリ110と第1駆動部310の斜視図であり、
図4bは、
図4aに図示された実施例に係るカメラモジュールにおける第1マグネット116と第1コイル部314の間の相互作用の例示である。
【0137】
図4aを参照すると、前記第1レンズアセンブリ110は、第1レンズハウジング112aと第1駆動部ハウジング112bを含むことができる。前記第1レンズハウジング112aは、バレル(barrel)または鏡筒の機能をし、第1レンズ群(図示されない)が取付けられる。前記第1レンズ群(図示されない)は、移動レンズ群(moving lens group)であってもよく、単一または複数のレンズを含むことができる。前記第2レンズアセンブリ120の第2ハウジング122も第2レンズハウジング122aと第2駆動部ハウジング122bを含むことができる。
【0138】
次に、前記第1レンズアセンブリ110の第1駆動部ハウジング112bには、第1マグネット116が配置される。
【0139】
前記第1レンズアセンブリ110の第1マグネット116は、マグネット駆動部であってもよいが、これに限定されるものではない。例えば、前記第1マグネット116は、永久磁石である第1マグネット(magnet)を含むことができる。また、前記第2レンズアセンブリ120の第2駆動部126もマグネット駆動部であってもよいが、これに限定されるものではない。
【0140】
図4bを参照して、実施例に係るカメラモジュールにおいて第1マグネット116と第1コイル部314の間の電磁力(DEM)が生じる相互作用を説明することにする。
【0141】
図4bのように、実施例に係るカメラモジュールにおいて第1マグネット116の着磁方式は、垂直着磁方式であってもよい。例えば、実施例において、第1マグネット116のN極116NとS極116Sは、いずれも第1コイル部314と対向するように着磁される。これにより、第1コイル部314で電流が紙面に垂直なy軸方向に流れる領域に対応するように第1マグネット116のN極116NとS極116Sがそれぞれ配置される。
【0142】
図4bを参照すると、実施例において、第1マグネット116のN極116Nでx軸に反対方向に磁力(DM)が加えられ、N極116Nに対応する第1コイル部312領域でy軸に方向に電流(DE)が流れると、フレミングの左手の法則によりz軸方向に電磁力(DEM)が作用することになる。
【0143】
また、実施例において、第1マグネット126のS極116Sでx軸方向に磁力(DM)が加えられ、S極116Sに対応する第1コイル部312で紙面に垂直なy軸の反対方向に電流(DE)が流れると、フレミングの左手の法則によりz軸方向に電磁力(DEM)が作用することになる。
【0144】
この時、第1コイル部314を含む第1駆動部310は固定された状態であるので、第1マグネット116が配置された可動部である第1レンズアセンブリ110が電流方向に沿って電磁力(DEM)によりz軸の方向に平行な方向に前後移動することができる。電磁力(DEM)は、第1コイル部314に加えられる電流(DE)に比例して制御される。
【0145】
同様に、実施例に係るカメラモジュールにおいて第2マグネット126と第2コイル部324の間の電磁力(DEM)が発生して、第2レンズアセンブリ120を光軸に水平するように移動することができる。
【0146】
図4aを参照すると、実施例において、前記第1駆動部ハウジング112bは1つ以上のピンガイド部112pを備えることで、前記第1レンズアセンブリ110を光軸方向にガイドすることができる。実施例において、ピンガイド部112pは、前記第1ピンガイド部112p1と前記第2ピンガイド部112p2を含むことができる。
【0147】
例えば、前記第1駆動部ハウジング112bは、上側に突出した第1ピンガイド部112p1を含み、前記第1ピンガイド部112p1に第1ホール112h1が配置される。
【0148】
また、前記第1駆動部ハウジング112bは、上側に突出して前記第1ピンガイド部112p1と離隔配置された第2ピンガイド部112p2をさらに含むことができる。前記第2ピンガイド部112p2に第2ガイドホール112h2が配置される。
【0149】
実施例によれば、第1ガイドピン51が第1ピンガイド部112p1と第2ピンガイド部112p2の第1、第2ガイドホール112h1、112h2に挿入されて、前記第1レンズアセンブリ110を光軸方向に平行するように精密ガイドすることができる。
【0150】
これにより、実施例によれば、第1ハウジング112の第1ピンガイド部112p1と第2ピンガイド部112p2で第1ガイドピン51と接触することで、相互間の接触面積を最小化して摩擦抵抗を防止することができる。よって、実施例によれば、ズーミング(zooming)時の摩擦トルク発生を防止して、駆動力の向上、消費電力の減少等の技術的効果がある。
【0151】
また、実施例によれば、第1駆動部ハウジング112bの重さを減らすことで、摩擦トルクを減少させて、ズーミング(zooming)時の駆動力の向上、消費電力の減少および制御特性の向上等の技術的効果がある。
【0152】
例えば、実施例によれば、第1ガイドピン51が位置する第1駆動部ハウジング112bの上側領域で第1ピンガイド部112p1と第2ピンガイド部112p2以外の領域は除去することで、第1駆動部ハウジング112bの重さを減らすことで、摩擦抵抗を低減し、ズーミング(zooming)時の駆動力の向上、消費電力の減少および制御特性の向上等の技術的効果がある。
【0153】
続いて、
図4aと
図9aを参照すると、第1レンズハウジング112aは、側面に突出した1つ以上のピンガイド部112pを備えることで、前記第1レンズアセンブリ110の光軸方向への移動をガイドすると共に、上下側へのレンズ部の傾きを防止して、中心軸のずれを防止することができる。
【0154】
例えば、前記第1レンズハウジング112aは、側面に突出した第3ピンガイド部112p3を含み、前記第3ピンガイド部112p3に第1ガイド溝112p3Hが配置される(
図9g参照)。
【0155】
実施例によれば、第3ピンガイド部112p3の第1ガイド溝112p3Hに第2ガイドピン52が嵌められて、前記第1レンズアセンブリ110を光軸方向に平行するように精密ガイドすることができる。
【0156】
よって、実施例によれば、第1レンズハウジング112aのうち第3ピンガイド部112p3で第2ガイドピン52を支持することで、上下側へのレンズ部の傾きを防止して、中心軸のずれを防止することができる。
【0157】
また、実施例によれば、第1レンズハウジング112aのうち第3ピンガイド部112p3で第2ガイドピン52と接することで、摩擦面積を最小化して摩擦抵抗を防止して、ズーミング(zooming)時の駆動力の向上、消費電力の減少および制御特性の向上等の技術的効果がある。
【0158】
また、実施例によれば、第1レンズハウジング112aの重さを減らすことで、摩擦トルクを減少させて、ズーミング(zooming)時の駆動力の向上、消費電力の減少および制御特性の向上等の技術的効果がある。
【0159】
例えば、実施例によれば、第2ガイドピン52が位置する第1レンズハウジング112aの側面領域で第3ピンガイド部112p3以外の領域は除去することで、第1レンズハウジング112aの重さを減らすことで、摩擦トルクを低減し、ズーミング(zooming)時の駆動力の向上、消費電力の減少および制御特性の向上等の技術的効果がある。
【0160】
次に、
図5は、
図4aに図示された第1レンズアセンブリ110と第1、第2ガイドピン51、52に対する平面図である。
【0161】
具体的に、
図5は、
図4aに図示された第1レンズアセンブリ110で第1ピンガイド部112p1と第2ピンガイド部112p2をそれぞれ通る第1z軸Z1と第2z軸Z2および第1レンズアセンブリ110の第1レンズハウジング112aの水平方向の軸Xaがそれぞれなす第1角θ1および第2角θ2を図示したものである。
【0162】
先述したように、最近、カメラモジュールにおいて、複数のズームレンズ群(zoom lens group)を利用して最上の光学的特性を出すためには、複数のレンズ群の間のアライン(align)が合わなければならないが、レンズ群の間の球面の中心が光軸から離脱するディーセント(decent)やレンズの傾き現象であるチルト(tilt)、レンズ群とイメージセンサの中心軸がアラインされない現象の発生時の画角が変わったり焦点離脱が発生して、画質や解像力に悪影響を与えることになる。
【0163】
よって、実施例によれば、レンズアラインの精密度を高め、ズーミング(zooming)時のディーセント(decenter)やレンズのチルトを最小化するためには、第1z軸Z1と第2z軸Z2および第1レンズハウジング112aの水平方向の軸Xaがそれぞれなす第1角θ1および第2角θ2が実質的に垂直(90゜)を確保することが重要である。
【0164】
次に、
図6aは、
図2に図示された実施例に係るカメラモジュールの第2分解斜視図であり、
図6bは、
図6aに図示された実施例に係るカメラモジュールにおいてカバー21に対して第1レンズアセンブリ110の方向から見た正面図である。
【0165】
図6aと
図6bを参照すると、実施例において、前記カバー21は、第1カバーボディ21bから前記ボディ25方向に突出して対角線方向に配置される第1フック(hook)21p1、第2フック21p2を含むことができる。
【0166】
また、前記ボディ25は、前記第1フック21p1と第2フック21p2に対応する位置に第1フック結合部26a1と第2フック結合部26a2が配置され、第1フック結合部26a1と第2フック結合部26a2のそれぞれに第1孔26h1と第2孔26h2が配置される。
【0167】
前記カバー21の第1フック21p1と第2フック21p2は、それぞれボディ25の第1孔26h1および第2孔26h2と結合される。さらに、接着剤を用いてカバー21がボディ25に安定的に結合されてもよい。前記第1フック21p1と第2フック21p2は、それぞれ第1突出結合部21p1と第2突出結合部21p2と称することができる。
【0168】
また、前記カバー21は、前記第1ガイドピン51、前記第2ガイドピン52とそれぞれ結合される第1ピン結合部21h1、第2ピン結合部21h2を含むことができる。
【0169】
例えば、前記カバー21は、前記第1カバーボディ21bから前記ボディ25方向に突出する前記第1ピン結合部21h1と第2ピン結合部21h2を含むことができ、前記第1ガイドピン51および第2ガイドピン52がそれぞれ挿入されて結合される。
【0170】
次に、
図7aは、
図6bに図示された実施例に係るカメラモジュールにおけるカバー21の第1領域E1の拡大図であり、
図7bは、
図7aに図示された実施例に係るカメラモジュールにおけるカバー21の第1領域E1の断面図であり、
図7cは、
図6bに図示された実施例に係るカメラモジュールにおけるカバーの第2領域E2の拡大図である。
【0171】
図6bを参照すると、第1y軸y1はカバー21で第1フック21p1の中心を通るy軸であり、第2y軸y2はカバーの第2フック21p2の中心を通るy軸であってもよい。
【0172】
また、
図6bにおいて、第1x軸x1はカバーの第1フック21p1の中心を通るx軸であり、第2x軸x2は第1カバーの第2フック21p2の中心を通るx軸であってもよい。
【0173】
図6bと
図7aおよび
図7bを参照すると、カバーの第1フック21p1の中心を通る第1y軸y1が第2ピン結合部21h2の中心21h2cを通るようにして、レンズの間のアラインの精密度を高め、ズーミング(zooming)時のディーセント(decenter)やレンズのチルトを最小化することができる。
【0174】
また、例えば、
図7aおよび
図7bを参照すると、第2ピン結合部21h2は、ボス(boss)形態に突出した第2外壁21h2Wと前記第2外壁21h2Wの内側に配置される第2結合溝21h2Hを含むことができる。前記突出した第2外壁21h2Wは、円形状を有することができる。また、第2ピン結合部21h2は、第2外壁21h2Wと前記第2結合溝21h2Hの間に第2外壁傾斜面21h2WSを含むことができる。実施例において、第2ピン結合部21h2から突出した第2外壁21h2Wによって形成される円形状の中心21h2cは、第1y軸y1と第2x軸x2に平行した第3x軸x3が接する地点であってもよい。
【0175】
この時、実施例において、第2結合溝21h2Hの中心21h2cは、前記第2外壁21h2Wによって形成される円形状の中心21h2cと一致するように設計して、レンズの間のアラインの精密度を高めることができる。
【0176】
次に、
図7cは、
図6bに図示された実施例に係るカメラモジュールにおけるカバー21の第2領域E2の拡大図であり、
図7dは、
図7cに図示された実施例に係るカメラモジュールにおけるカバーの第2領域E2の断面図である。
【0177】
まず、
図7cを参照すると、第1ピン結合部21h1は、ボス(boss)形態に突出した第1外壁21h1Wと前記第1外壁21h1Wの内側に配置される第1溝21h1Hを含むことができる。
【0178】
この時、
図6bと
図7cを参照すると、第1ピン結合部21h1の中心21h1Cがカバーの第2フック21p2の中心を通る第2y軸y2と離隔するように偏心配置して、レンズの間のアラインの精密度を高め、ズーミング(zooming)時のディーセント(decenter)やレンズのチルトを最小化することができる。
【0179】
例えば、
図7cを参照すると、実施例において、第1ピン結合部21h1の中心21h1WCは、第2y軸y2と第2x軸x2に平行した第4x軸x4が接する地点であってもよい。
【0180】
この時、実施例において、第1溝21h1Hの中心21h1Cは、第2y軸y2に平行し、かつ離隔した第3y軸y3と第4x軸x4に平行し、かつ離隔した第5x軸x5が接する地点であってもよい。
【0181】
図5および6bを参照すると、実施例は、複数のレンズ群の間のレンズアラインの精密度を高めるために、第1ピン結合部21h1の中心21h1Cがカバーの第2フック21p2の中心を通る第2y軸y2と略0.1mm±0.02mmの範囲で離隔するように偏心配置して、第1z軸Z1と第2z軸Z2および第1レンズハウジング112aの水平方向の軸Xaがそれぞれなす第1角θ1および第2角θ2が実質的に垂直(90゜)に確保することができる。
【0182】
また、実施例は、複数のレンズ群の間のレンズアラインの精密度を高めるために、前記第1ピン結合部21h1の前記第1溝21h1Hの中心21h1Cは、前記第1ピン結合部21h1の中心21h1WCと離隔して偏心配置されることで、第1z軸Z1と第2z軸Z2および第1レンズハウジング112aの水平方向の軸Xaがそれぞれなす第1角θ1および第2角θ2が90゜±1゜の範囲で垂直を確保して、レンズ群の間のアライン精密度を確保することができる。
【0183】
また、実施例において、第1ピン結合部21h1は、第1外壁21h1Wの上端と第1溝21h1Hの上端の間に傾斜壁(champer)21h1WSを含むことができる。
【0184】
次に、
図7dは、
図7cに図示された実施例に係るカメラモジュールにおいてX5線に沿ったカバーの第2領域E2の断面図である。また、
図7eは、
図7dに図示された実施例に係るカメラモジュールにおけるカバーの第2領域E2の別の断面図であり、
図7dは、第1溝21h1Hが右側に偏心された実施例であり、
図7eは、第1溝21h1Hが左側に偏心された実施例である。以下、
図7dを基準に説明することにする。
【0185】
図7dを参照すると、第1ピン結合部21h1は、ボス(boss)形態に突出した第1外壁21h1Wと前記第1外壁21h1Wの内側に配置される第1溝21h1Hを含むことができる。
【0186】
この時、
図7dを参照すると、前記第1溝21h1Hの中心21h1Cは、前記第1ピン結合部21h1に含まれた第1外壁21h1Wの中心21h1WCと離隔して偏心配置され、これをよりレンズの間のアラインまたはレンズとイメージセンサの間のアライン精密度を高め、ズーミング(zooming)時のディーセント(decenter)やレンズのチルトを最小化することができる。
【0187】
また、実施例において、第1ピン結合部21h1の中心21h1Cがカバーの第2フック21p2の中心を通る第2y軸y2と離隔するように偏心配置して、レンズの間のアラインの精密度を高め、ズーミング(zooming)時のディーセント(decenter)やレンズのチルトを最小化することができる。
【0188】
例えば、
図7dを参照すると、実施例において、第1ピン結合部21h1から突出した第1外壁21h1Wの中心21h1WCは、第1溝21h1Hの中心21h1Cと略0.1mm±0.02mmの範囲で離隔するように配置される。
【0189】
これにより、複数のレンズ群の間のレンズアラインの精密度を高めるために、第1ピン結合部21h1の第1溝21h1Hの中心21h1Cが第1外壁21h1Wの中心21h1WCと離隔するように偏心配置されて、第1z軸Z1と第2z軸Z2および第1レンズハウジング112aの水平方向の軸X1がそれぞれなす第1角θ1および第2角θ2が実質的に垂直(90゜)となるように精密制御することができる。
【0190】
また、
図7dを参照すると、実施例において、第1ピン結合部21h1は、第1外壁21h1Wの上端と第1溝21h1Hの上端の間に傾斜壁(champer)21h1WSを含むことができる。
【0191】
例えば、実施例において、第1ピン結合部21h1は、前記第1外壁21h1Wの外側上端と前記第1外壁21h1Wの内側上端の間に傾斜壁21h1WSを含むことで、ガイドピン50が効果的に着座して挿入結合される技術的効果がある。
【0192】
実施例において、第1ピン結合部21h1から突出した第1外壁21h1Wから傾斜した面21h1WSにより円形状の第2溝が形成され、第1外壁21h1Wと垂直な面により円形状の第1溝が形成される。
【0193】
図7dと
図7eに図示された実施例において、傾斜した面21h1WSの円形状により形成される第2溝と、第1外壁21h1Wと垂直な面により形成される第1溝は、それぞれ右側と左側に移動することができる。
【0194】
次に、
図8aは、
図2に図示された実施例に係るカメラモジュールでボディ25の方向から見たベース22の正面図であり、
図8bは、
図8aに図示された実施例に係るカメラモジュールにおけるベースの第3領域E3の拡大図である。
【0195】
図8aにおいて、第1y軸y1はベース22の第1ベース溝22ph1の中心を通る軸であり、第2y軸y2はベースの第2ベース溝22ph2の中心を通る軸であってもよい。
【0196】
また、
図8aにおいて、第1x軸x1はベースの第2ベース溝22ph2の中心を通る軸であり、第2x軸x2はベースの第1ベース溝22ph1の中心を通る軸であってもよい。
【0197】
図8aを参照すると、ベースの第2‐1ホール22ph1の中心を通る第1y軸y1が第3ピン結合部22h3の中心を通るようにして、レンズの間のアラインの精密度を高め、ズーミング(zooming)時のディーセント(decenter)やレンズのチルトを最小化することができる。
【0198】
また、
図8aを参照すると、第4ピン結合部22h4は、ボス(boss)形態に突出した第2結合溝21h4Wと前記第2結合溝21h4Wの内側に配置される第4結合溝22h4Hを含むことができる。
【0199】
この時、
図8aを参照すると、第4ピン結合部22h4で第2結合溝21h4Wによって形成される円形状の中心を通る第2y軸y2に比べて第4結合溝22h4Hの中心を通る第3y軸y3と離隔するように偏心配置して、レンズの間のアラインの精密度を高め、ズーミング(zooming)時のディーセント(decenter)やレンズのチルトを最小化することができる。
【0200】
また、
図8aを参照すると、第4ピン結合部22h4で第2結合溝21h4Wによって形成される円形状の中心と第4結合溝22h4Hの中心が相互離隔するように偏心配置して、レンズの間のアラインの精密度を高め、ズーミング(zooming)時のディーセント(decenter)やレンズのチルトを最小化することができる。
【0201】
実施例において、ベース22に配置された第3ピン結合部22h3の第3結合溝22h3Hの深さまたは第4ピン結合部22h4の第4結合溝22h4Hの深さは、先述されたカバー21に配置された第1ピン結合部21h1の第1溝21h1Hの深さまたは第2ピン結合部21h2の第2結合溝21h2Hの深さと異なってもよい。
【0202】
例えば、実施例において、ベース22はカバー21より遅くガイドピン50と結合され、ベース22に配置された第3ピン結合部22h3の第3結合溝22h3Hの深さまたは第4ピン結合部22h4の第4結合溝22h4Hの深さは、先述されたカバー21に配置された第1ピン結合部21h1の第1溝21h1Hの深さまたは第2ピン結合部21h2の第2結合溝21h2Hの深さより深く設計されて、ガイドピン50との組立性を容易にすることができ、後でガイドピン50と結合されるベース22における第3結合溝22h3Hの深さまたは第4結合溝22h4Hの深さをカバー21における第1溝21h1Hの深さまたは第2結合溝21h2Hの深さより深くして、結合力をより増大させることができる。
【0203】
図8bは、
図8aに図示された実施例に係るカメラモジュールにおけるベースの第3部分Eの拡大図である。
【0204】
図8aと
図8bを一緒に参照すると、前記ベース22は、第1ベース溝22ph1と第2ベース溝22ph2を備え、ボディ25から突出する第1結合突出部(図示されない)および第2結合突出部(図示されない)とそれぞれ結合される。
【0205】
この時、実施例において、前記ベース22の第1ベース溝22ph1は、前記第1結合突出部の形状に対応するサイズの円形であり、前記第2ベース溝22ph2は、前記第2結合突出部より断面面積が広いサイズの楕円形形状であってもよい。
【0206】
これにより、前記ベース22の第1ベース溝22ph1によって第1結合突出部と堅固に結合され、第2ベース溝22ph2が第2結合突出部より大きく形成されて、D2方向に発生する前記第2結合突出部の微細な公差をカバーし、D1方向への回転は防止することができる。前記第2結合突出部の微細な公差は、製品形成に対する大きさおよび位置に対する公差である。第2ベース溝22ph2は、第1ベース溝22ph1の中心方向に延長されて形成される。
【0207】
次に、
図9aは、
図4aに図示された実施例に係るカメラモジュールにおける第1レンズアセンブリの斜視図であり、
図9bは、
図9aに図示された実施例に係るカメラモジュールにおける第1レンズアセンブリの平面図であり、
図9cは、
図9aに図示された実施例に係るカメラモジュールにおける第1レンズアセンブリの第4領域E4の拡大図である。
【0208】
具体的に、
図9aと
図9bは、
図4aに図示された第1レンズアセンブリ110において、第1ピンガイド部112p1と第2ピンガイド部112p2を通る第1z軸Z1、第3ピンガイド部112p3を通る第2z軸Z2と第1レンズアセンブリ110の第1レンズハウジング112aの水平方向の軸Xbがそれぞれなす第1角θ1および第2角θ2を図示したものである。
【0209】
先述したように、最近、カメラモジュールにおいて、複数のズームレンズ群(zoom lens group)を利用して最上の光学的特性を出すためには、複数のレンズ群の間のアライン(align)が合わなければならないが、レンズ群の間の球面の中心が光軸から離脱するディーセント(decent)やレンズの傾き現象であるチルト(tilt)、レンズ群とイメージセンサの中心軸がアラインされない現象の発生時の画角が変わったり焦点離脱が発生して、画質や解像力に悪影響を与えることになる。
【0210】
よって、実施例によれば、レンズアラインの精密度を高め、ズーミング(zooming)時のディーセント(decenter)やレンズのチルトを最小化するためには、第1z軸Z1と第2z軸Z2および第1レンズハウジング112aの水平方向の軸Xbがそれぞれなす第1角θ1および第2角θ2が実質的に垂直(90゜)を確保することが重要である。
【0211】
次に、
図9cは、
図9aに図示された実施例に係るカメラモジュールにおける第1レンズアセンブリの第4領域E4の拡大図であり、
図9daは、
図9cに図示された実施例に係るカメラモジュールにおける第1レンズアセンブリの第4領域E4の断面図である。
【0212】
一方、
図9dbと
図9dcは、
図9daに図示された実施例に係るカメラモジュールにおける第1レンズアセンブリの部分第4拡大図の別の断面図である。
図9daは、第1ホールの中心軸z3が第2ホールの中心軸z1に比べて左側に偏心された実施例であり、
図9dbは、第1ホールの中心軸z3Aが第2ホールの中心軸z1に比べて右側に偏心された実施例である。一方、
図9dcは、第1ホールの中心軸z3が第2ホールの中心軸z1に対して偏心されることなく第1ホールの中心軸z3が第2ホールの中心軸z1と同一である実施例である。
【0213】
また、
図9ea~
図9ecは、
図9da~
図9dcに図示された実施例に係るカメラモジュールにおける第1レンズアセンブリの部分第4拡大図の正面図である。
【0214】
一方、
図9faは、
図9aに図示された実施例に係るカメラモジュールにおける第1レンズアセンブリの第5領域E5拡大図であり、
図9fbは、
図9faに図示された実施例に係るカメラモジュールにおける第1レンズアセンブリの第5領域E5の断面図である。
【0215】
図9cと
図9daを参照すると、第1ピンガイド部112p1は、第1ガイド壁112p1Wと前記第1ガイド壁112p1Wの内側に配置される第1ホール112h1を含むことができる。
【0216】
また、実施例において、前記第1ピンガイド部112p1は、前記第1ガイド壁112p1Wと第1ホール112h1の間に第1段差112p1WTを含むことができる。
【0217】
この時、
図9cと
図9daを参照すると、第1ピンガイド部112p1の第1ホールの中心112h1cが第1ピンガイド部112p1の第1ガイド壁112p1Wの中心112p1WCと離隔するように偏心配置して、レンズの間のアラインの精密度を高め、ズーミング(zooming)時のディーセント(decenter)やレンズのチルトを最小化することができる。
【0218】
例えば、
図9cを参照すると、実施例において、第1ピンガイド部112p1で第1ガイド壁の中心112p1WCは、第2y軸y2と第4x軸x4が接する地点であってもよい。
【0219】
この時、実施例において、第1ホールの中心112h1cは、第2y軸y2に平行し、かつ離隔した第3y軸y3と第4x軸x4に平行し、かつ離隔した第5x軸x5が接する地点であってもよい。
【0220】
また、
図9daを参照すると、実施例において、第1ピンガイド部112p1で第1ガイド壁の中心112p1WCは、第2z軸yzと第4x軸x4が接する地点であってもよい。
【0221】
また、実施例において、第1ホールの中心112h1cは、第2z軸yzに平行し、かつ離隔した第3z軸z3と第4x軸x4に平行し、かつ離隔した第5x軸x5が接する地点であってもよい。
【0222】
また、
図9dbは、右側に偏心された実施例であり、
図9dbを参照すると、実施例において、第1ホールの中心112h1cAは、第2z軸yzに平行し、かつ離隔した第3Az軸z3Aと第4x軸x4が接する地点であってもよい。
【0223】
一方、
図9dcは、偏心されない実施例であり、
図9dcを参照すると、実施例において、第1ホールの中心112h1cBは、z1軸と第4x軸x4が接する地点であってもよい。
【0224】
図9cと
図9daを参照すると、複数のレンズ群の間のレンズアラインの精密度を高めるために、第1ホールの中心112h1cが第1ガイド壁の中心112p1WCと略0.1mm±0.02mmの範囲で離隔するように偏心配置して、第1z軸Z1と第2z軸Z2および第1レンズハウジング112aの水平方向の軸Xbがそれぞれなす第1角θ1および第2角θ2が実質的に垂直(90゜)に確保することができる。
【0225】
また、実施例によれば、前記第1ピンガイド部112p1の第1ガイド壁112p1Wによって形成される円形状の中心112pWCが前記第1ピンガイド部112p1の第1ホールの中心112h1cが離隔するように偏心配置されることで、第1z軸Z1と第2z軸Z2および第1レンズハウジング112aの水平方向の軸Xbがそれぞれなす第1角θ1および第2角θ2が90゜±1゜の範囲で垂直を確保して、レンズ群の間のアライン精密度を確保することができる。
【0226】
また、
図9cと
図9daを参照すると、実施例において、前記第1ピンガイド部112p1は、前記第1ガイド壁112p1Wと第1ホール112h1の間に第1段差112p1WTを含むことで、ガイドピン50が効果的に着座して挿入結合されてもよい技術的効果がある。
【0227】
一方、
図9faを参照すると、第5ピンガイド部112p5は、第5ガイド壁112p5Wと前記第5ガイド壁112p5Wの内側に配置される第5ホール112h5を含むことができる。
【0228】
また、第5ピンガイド部112p5は、第5ガイド壁112p5Wと第5ホール112h5の間に第2段差112p5WTを含むことができる。
【0229】
この時、
図9faと
図9fbに図示された別の実施例によれば、第5ピンガイド部112p5の中心が第5ホール112h5の中心と一致することができる。
【0230】
例えば、
図9faと
図9fbを参照すると、第5ガイド壁の中心112p5WCと第5ホールの中心112h5Cが一致することができる。
【0231】
例えば、
図9faを参照すると、実施例において、第5ガイド壁の中心112p5WCは、第1y軸y1と第1x軸x1が接する地点であってもよい。また、第5ホールの中心112h5Cは、第1y軸y1と第1x軸x1が接する地点であってもよい。
【0232】
これにより、
図9faに図示された別の実施例によれば、第5ピンガイド部112p5の中心が第5ホール112h5の中心と5C偏心することなく一致することができる。
【0233】
また、
図9fbを参照すると、実施例において、第5ガイド壁の中心112p5WCは、第1z軸Z1と第1x軸x1が接する地点であってもよい。また、第5ホールの中心112h5Cは、第1z軸Z1と第1x軸x1が接する地点であってもよい。
【0234】
これにより、
図9fbに図示された別の実施例によれば、第5ピンガイド部112p5の中心が第5ホール112h5の中心と5C偏心することなく一致することができる。
【0235】
次に、
図9gは、
図9aに図示された実施例に係るカメラアクチュエータにおいて、ピンガイド部112p3に対する別の実施例の部分拡大図である。
【0236】
図9gを参照すると、前記第1レンズハウジング112aは、側面に突出した第3ピンガイド部112p3を含み、前記第3ピンガイド部112p3に第1ピンガイド溝112p3Hが配置される。
【0237】
実施例において、前記第1レンズハウジング112aは、第1ピンガイド溝112p3Hを含み、前記第1ピンガイド溝112p3Hは、図面に図示されたY軸方向に離隔して偏心配置されてもよい。
【0238】
例えば、実施例によれば、第1ピンガイド溝112p3Hの中心112p3HCが第3ピンガイド部112p3の中心112p3Cと垂直方向に上側または下側方向に離隔して配置されてもよい。
【0239】
例えば、
図9gを参照すると、実施例によれば、第3ピンガイド部112p3の中心112p3Cは、Z2とY軸が会う点であってもよい。
【0240】
この時、第1ピンガイド溝112p3Hは、Z2と平行し、Y軸に下側に移動して配置される。
【0241】
これにより、第1ピンガイド溝112p3Hの中心112p3HCは、Z2と平行なZ5軸とY軸が会う点であってもよい。
【0242】
また、実施例によれば、第1ピンガイド溝112p3Hの中心112p3HCが第3ピンガイド部112p3の中心112p3Cと垂直方向に上側または下側方向に偏心するように配置することで、レンズ群の間のアライン精密度を確保することができる。
【0243】
実施例において、第3ピン結合部22h3は、ベースピン結合部であってもよく、第1ピン結合部21h1は、カバーピン結合部と称することができる。
【0244】
実施例において、第3ピン結合部22h3の中心軸および第1ピン結合部21h1の中心軸21h1WCおよび第1ホールの中心軸112h1Cのうち少なくとも1つが、第3ピン結合部22h3の結合溝22h3Hの中心軸または第1ピン結合部21h1の溝21h1Hの中心21h1C軸または第1ピンガイド部112p1の第1ガイド壁112p1Wの中心112p1WCと離隔するように配置されることで、レンズ群の間のアライン精密度およびレンズ群とイメージセンサの間のアライン精密度を高めることができる。
【0245】
実施例において、レンズアセンブリでガイドピン51がガイドされるホールを第1ホール112h1、第1ホールから延長されて第1ガイド壁112p1Wによって形成されるホールを第2ホールと称することができる。
【0246】
第3ピン結合部22h3の中心軸および第1ピン結合部21h1の中心軸21h1WCおよびレンズアセンブリの第1ホールの中心軸112h1Cのうち少なくとも1つが、第3ピン結合部22h3の結合溝22h3Hの中心軸または第1ピン結合部21h1の溝21h1Hの中心21h1C軸または第1ピンガイド部112p1の第1ガイド壁112p1Wの中心112p1WCと離隔でき、第2ピン結合部21h2の中心軸21h2WCおよび第4ピン結合部22h4の中心軸22h4WCは、第2ピン結合部21h2の結合溝21h2Hの中心軸および第4ピン結合部22h4の溝22h4Hの中心軸および第3ピンガイド部112p3の中心軸と同一であってもよいが、これに限定されるものではない。
【0247】
実施例において、第2ピン結合部21h2の中心軸21h2WCおよび第4ピン結合部22h4の中心軸22h4WCのうち少なくとも1つが、第2ピン結合部22h3の結合溝22h3Hの中心軸または第4ピン結合部22h4の溝22h4Hの中心軸または第3ピンガイド部112p3の中心軸と離隔でき、第3ピン結合部22h3の中心軸および第1ピン結合部21h1の中心軸21h1WCおよび第1ホールの中心軸112h1Cは、第3ピン結合部22h3の結合溝22h3Hの中心軸または第1ピン結合部21h1の溝21h1Hの中心21h1C軸または第1ピンガイド部112p1の第1ガイド壁112p1Wの中心112p1WCと同一であってもよいが、これに限定されるものではない。
【0248】
次に、
図10aは、
図4aに図示されたカメラアクチュエータの部分斜視図である。
【0249】
実施例に係るアクチュエータにおいて、第1駆動部310は、前記第1コイル部312の内部に第1ホールセンサ316をさらに含むことができる。
【0250】
例えば、実施例によれば、ホールセンサ316を第1コイル部312の内部領域に配置してホールセンサが占める領域を減らすことで、コンパクトなカメラモジュールの具現が可能となる。
【0251】
また、実施例によれば、別途のセンシングマグネット(Sensing Magnet)を使用することなく第1駆動マグネット(Magnet)116を共通で使用することで、コンパクトなカメラモジュールの具現が可能となる特別な技術的特徴がある。
【0252】
よって、実施例によれば、コンパクトなカメラモジュールにおいてもズーミング機能が円滑に行われる技術的効果がある。
【0253】
次に、
図10bは、
図10aに図示されたカメラアクチュエータのストローク(Stroke)に応じたホールセンサ(Hall sensor)のLinearityを示したグラフである。
【0254】
図10bによれば、実施例に係るカメラモジュールにおいてレンズアセンブリのストローク(Stroke)が略4mmである場合Hall Linearityが非常に優れることがわかる。
【0255】
よって、実施例によれば、ホールセンサ316を第1駆動マグネット116の中心に置くことで、1つのホールセンサ316のみによってもレンズの位置測定の信頼度を非常に向上させることができる特別な技術的効果がある。
【0256】
実施例に係るアクチュエータおよびこれを含むカメラモジュールは、ズーミング時のレンズのディーセント(decenter)やチルト(tilt)が発生する問題を解決して、複数のレンズ群の間のアライン(align)を正確に合わせて画角が変わったり焦点離脱の発生を防止し、画質や解像力を著しく向上させる技術的効果がある。
【0257】
例えば、実施例によれば、複数のレンズ群の間のレンズアラインの精密度を高めるために、第1ガイドピン結合部の中心を偏心配置して、レンズ群の間のアラインの精密度を高め、ズーミング(zooming)時のディーセント(decenter)やレンズのチルトを最小化できる技術的効果がある。
【0258】
また、実施例によれば、複数のレンズ群の間のレンズアラインの精密度を高めるために、第1溝の中心が第1外壁の中心と離隔するように偏心配置されて、レンズ群の間のアラインの精密度を高め、ズーミング(zooming)時のディーセント(decenter)やレンズのチルトを最小化できる技術的効果がある。
【0259】
また、実施例によれば、ズーミング(zooming)時の摩擦トルク発生の問題を解決できる技術的効果がある。
【0260】
例えば、実施例によれば、第1ガイドピンが位置する第1駆動ハウジングの上側領域で第1ピンガイド部と第2ピンガイド部以外の領域は除去して第1駆動ハウジングの重さを減らすことで、摩擦トルクを減少させて摩擦抵抗を低減し、ズーミング(zooming)時の駆動力の向上、消費電力の減少および制御特性の向上等の技術的効果がある。
【0261】
よって、実施例によれば、ズーミング(zooming)時の摩擦トルクを最小化しながらも、レンズのディーセント(decent)やレンズのチルト(tilt)、レンズ群とイメージセンサの中心軸がアラインされない現象の発生を防止し、画質や解像力を著しく向上させることができる複合的技術的効果がある。
【0262】
また、実施例によれば、コンパクトなカメラモジュールにおいてもズーミング機能が円滑に行われる技術的効果がある。例えば、実施例によれば、ホールセンサを第1コイルの内部領域に配置してホールセンサが占める領域を減らすことで、コンパクトなカメラモジュールを具現できる技術的効果がある。
【産業上の利用可能性】
【0263】
実施例に係るカメラアクチュエータは、携帯電話等の移動端末機、ノートブック、ドローン、車両等に適用することができる。
【0264】
例えば、実施例に係るカメラアクチュエータは、スマートフォン、タブレットPC、ノートブック等の携帯用デバイスの超小型カメラモジュールに含まれて内蔵され、このようなカメラモジュールは、イメージセンサとレンズの間の間隔を自動調節してレンズの焦点距離を整列するオートフォーカス(autofocus)の機能をすることができる。
【0265】
以上の実施例で説明された特徴、構造、効果などは、本発明の少なくとも1つの実施例に含まれ、必ず1つの実施例に限定されるものではない。また、各実施例に例示された特徴、構造、効果などは、実施例が属する分野で通常の知識を有する者によって、他の実施例に対して組合せまたは変形して実施可能である。よって、そのような組合せと変形に係る内容は、本発明の範囲に含まれると解釈されるべきである。
【0266】
また、以上では実施例を中心に説明したが、これは単なる例示であり、本発明を限定するものではなく、本発明が属する分野で通常の知識を有した者であれば、本実施例の本質的な特性を逸脱しない範囲内で、以上で例示されていない多様な変形と応用が可能である。例えば、実施例に具体的に提示された各構成要素は、変形して実施することができる。そして、そのような変形と応用に係る差異点は、添付される請求の範囲で規定する本発明の範囲に含まれると解釈されるべきである。