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特許7397986ブロックチェーンクロスチェーンデータアクセス方法、装置、アダプタ及びシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-05
(45)【発行日】2023-12-13
(54)【発明の名称】ブロックチェーンクロスチェーンデータアクセス方法、装置、アダプタ及びシステム
(51)【国際特許分類】
   G06F 21/62 20130101AFI20231206BHJP
【FI】
G06F21/62 318
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2022532039
(86)(22)【出願日】2020-05-15
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-30
(86)【国際出願番号】 CN2020090658
(87)【国際公開番号】W WO2021114572
(87)【国際公開日】2021-06-17
【審査請求日】2022-05-27
(31)【優先権主張番号】201911261811.6
(32)【優先日】2019-12-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】522021952
【氏名又は名称】京▲東▼科技信息技▲術▼有限公司
(73)【特許権者】
【識別番号】521507084
【氏名又は名称】京▲東▼科技控股股▲フン▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110000914
【氏名又は名称】弁理士法人WisePlus
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】趙銘
(72)【発明者】
【氏名】馬超
(72)【発明者】
【氏名】孫海波
(72)【発明者】
【氏名】王義
【審査官】平井 誠
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2019/0340266(US,A1)
【文献】国際公開第2019/101237(WO,A2)
【文献】特表2021-520539(JP,A)
【文献】特表2020-522033(JP,A)
【文献】藤本 真吾 ほか,ブロックチェーンの安全な連携方式の提案,2018年 暗号と情報セキュリティシンポジウム,日本,2018年01月23日,4F1-2,p. 1-6
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 21/00-88
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブロックチェーンクロスチェーンデータアクセス方法であって、前記方法は、
業務ブロックチェーン上の第一のクロスチェーン開始イベントをモニタリングすることであって、前記第一のクロスチェーン開始イベントは、前記業務ブロックチェーンにより第一のクロスチェーン契約が実行されることによってトリガーして生成され、前記第一のクロスチェーン契約が完了した場合、前記第一のクロスチェーン開始イベントに対応する第一のデータが前記業務ブロックチェーンによってロックされることと、
前記第一のクロスチェーン開始イベントに対して第一の目撃契約を実行するように目撃ブロックチェーンを呼び出して、前記第一のクロスチェーン開始イベントを前記目撃ブロックチェーンの各ノードに記録すること、を含む、ことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記方法は、
前記目撃ブロックチェーン上から前記業務ブロックチェーンにアクセスする第二のクロスチェーン開始イベントをモニタリングし、前記業務ブロックチェーンが前記第二のクロスチェーン開始イベントを取得した場合、前記業務ブロックチェーンは、前記第二のクロスチェーン開始イベントに基づいて第二のクロスチェーン応答イベントをトリガーするように第二のクロスチェーン契約を呼び出すことと、
前記業務ブロックチェーンから前記第二のクロスチェーン応答イベントをモニタリングした場合、前記第二のクロスチェーン応答イベントに対して第二の目撃契約を実行するように前記目撃ブロックチェーンを呼び出して、前記第二のクロスチェーン応答イベントを前記目撃ブロックチェーンの各ノードに記録することと、をさらに含む、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記方法は、
前記目撃ブロックチェーン上から前記第一のクロスチェーン開始イベントに対応する第一のクロスチェーン応答イベントをモニタリングした場合、第三のクロスチェーン契約を実行するように前記業務ブロックチェーンを呼び出して、前記業務ブロックチェーンで前記第一のデータのロックを解除することをさらに含む、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
業務ブロックチェーンと目撃ブロックチェーンとの間に接続されるアダプタであって、前記アダプタは、
業務ブロックチェーン上の第一のクロスチェーン開始イベントをモニタリングするためのモニタリングモジュールであって、前記第一のクロスチェーン開始イベントは、前記業務ブロックチェーンにより第一のクロスチェーン契約が実行されることによってトリガーして生成され、前記第一のクロスチェーン契約が完了した場合、前記第一のクロスチェーン開始イベントに対応する第一のデータは、前記業務ブロックチェーンによってロックされるモニタリングモジュールと、
前記第一のクロスチェーン開始イベントに対して第一の目撃契約を実行するように目撃ブロックチェーンを呼び出して、前記第一のクロスチェーン開始イベントを前記目撃ブロックチェーンの各ノードに記録するための呼び出しモジュールと、を含む、ことを特徴とするアダプタ。
【請求項5】
前記モニタリングモジュールはさらに、前記目撃ブロックチェーンから前記業務ブロックチェーンにアクセスする第二のクロスチェーン開始イベントをモニタリングし、前記業務ブロックチェーンが前記第二のクロスチェーン開始イベントを取得した場合、前記業務ブロックチェーンが前記第二のクロスチェーン開始イベントに基づいて、第二のクロスチェーン応答イベントをトリガーするように第二のクロスチェーン契約を呼び出すために用いられ、
前記呼び出しモジュールはさらに、前記モニタリングモジュールが前記業務ブロックチェーンから前記第二のクロスチェーン応答イベントをモニタリングした場合、前記第二のクロスチェーン応答イベントに対して第二の目撃契約を実行するように前記目撃ブロックチェーンを呼び出して、前記第二のクロスチェーン応答イベントを前記目撃ブロックチェーンの各ノードに記録するために用いられる、ことを特徴とする請求項4に記載のアダプタ。
【請求項6】
前記呼び出しモジュールはさらに、前記モニタリングモジュールが前記目撃ブロックチェーン上から前記第一のクロスチェーン開始イベントに対応する第一のクロスチェーン応答イベントをモニタリングした場合、第三のクロスチェーン契約を実行するように前記業務ブロックチェーンを呼び出して、前記業務ブロックチェーンで前記第一のデータのロックを解除するために用いられる、ことを特徴とする請求項4に記載のアダプタ。
【請求項7】
ブロックチェーンクロスチェーンデータアクセス方法であって、
第一のアダプタの呼び出しに基づいて第一の目撃契約を実行し、前記第一のアダプタによりモニタリングされたクロスチェーン開始イベントを目撃ブロックチェーンの各ノードに記録することであって、前記クロスチェーン開始イベントは、第一の業務ブロックチェーンによりイニシエータークライアントの要求に従ってトリガーされることと、
第二のアダプタの呼び出しに基づいて第二の目撃契約を実行し、前記第二のアダプタによりモニタリングされたクロスチェーン応答イベントを前記目撃ブロックチェーンの各ノードに記録することであって、前記クロスチェーン応答イベントは、前記クロスチェーン開始イベントに対応し、前記クロスチェーン応答イベントは、第二の業務ブロックチェーンによりレシーバークライアントの要求に従ってトリガーされることと、を含む、ことを特徴とする方法。
【請求項8】
ブロックチェーンクロスチェーンデータアクセス装置であって、
第一のアダプタの呼び出しに基づいて第一の目撃契約を実行し、前記第一のアダプタによりモニタリングされたクロスチェーン開始イベントを目撃ブロックチェーンの各ノードに記録するための第一の目撃モジュールであって、前記クロスチェーン開始イベントは、第一の業務ブロックチェーンによりイニシエータークライアントの要求に従ってトリガーされる第一の目撃モジュールと、
第二のアダプタの呼び出しに基づいて第二の目撃契約を実行し、前記第二のアダプタによりモニタリングされたクロスチェーン応答イベントを前記目撃ブロックチェーンの各ノードに記録するための第二の目撃モジュールであって、前記クロスチェーン応答イベントは、前記クロスチェーン開始イベントに対応し、前記クロスチェーン応答イベントは、第二の業務ブロックチェーンによりレシーバークライアントの要求に従ってトリガーされる第二の目撃モジュールと、を含む、ことを特徴とする装置。
【請求項9】
ブロックチェーンクロスチェーンシステムであって、少なくとも2つの業務ブロックチェーン及び少なくとも1つの目撃ブロックチェーンを有し、各前記業務ブロックチェーンと目撃ブロックチェーンとの間にアダプタが設けられ、そのうち、第一のアダプタは、第一の業務ブロックチェーンと目撃ブロックチェーンとの間に接続され、第二のアダプタは、第二の業務ブロックチェーンと目撃ブロックチェーンとの間に接続されることを含み、
前記第一の業務ブロックチェーンは、イニシエータークライアントの要求に従って第一のクロスチェーン契約を実行して、クロスチェーン開始イベントをトリガーし、前記クロスチェーン開始イベントに対応する第一のデータをロックし、クロスチェーン応答イベントに基づいて第三のクロスチェーン契約を実行し、前記第一のデータに対するロックを解除するために用いられ、
前記第一のアダプタは、前記第一の業務ブロックチェーンから前記クロスチェーン開始イベントをモニタリングした場合、前記クロスチェーン開始イベントに対して第一の目撃契約を実行するように前記目撃ブロックチェーンを呼び出し、前記目撃ブロックチェーンからクロスチェーン応答イベントをモニタリングするために用いられ、
前記目撃ブロックチェーンは、前記第一のアダプタの呼び出しに基づいて前記第一の目撃契約を実行し、前記クロスチェーン開始イベントを前記目撃ブロックチェーンの各ノードに記録し、前記第二のアダプタの呼び出しに基づいて第二の目撃契約を実行し、前記クロスチェーン応答イベントを前記目撃ブロックチェーンの各ノードに記録するために用いられ、
前記第二のアダプタは、前記目撃ブロックチェーンから、前記第二の業務ブロックチェーンを対象とするクロスチェーン開始イベントをモニタリングし、前記第二の業務ブロックチェーンによりトリガーされる前記クロスチェーン応答イベントをモニタリングした場合、前記クロスチェーン応答イベントに対して前記第二の目撃契約を実行するように前記目撃ブロックチェーンを呼び出すために用いられ、
前記第二の業務ブロックチェーンは、レシーバークライアントが前記クロスチェーン開始イベントを前記第二のアダプタから取得した場合、前記レシーバークライアントの要求に従って、前記クロスチェーン開始イベントに対応するクロスチェーン応答イベントをトリガーするように第二のクロスチェーン契約を呼び出すために用いられる、ことを特徴とするブロックチェーンのクロスチェーンシステム。
【請求項10】
前記第一のデータは、キー名と第一のキー値とを含み、第一のクロスチェーン開始イベントは、前記第一のデータを含み、
前記第二の業務ブロックチェーンは、前記キー名とマッチングする第二のデータを照会し、前記第一のキー値に基づいて前記第二のデータの第二のキー値を修正し、且つ前記修正された第二のデータをロックし、前記修正された第二のデータに基づいて前記クロスチェーン応答イベントをトリガーするために用いられる、ことを特徴とする請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
プロセッサと、通信インタフェースと、メモリと通信バスとを含み、そのうち、プロセッサ、通信インタフェース、メモリは、通信バスを介して互いに通信し、
前記メモリは、コンピュータプログラムを格納するために用いられ、
前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行する時、請求項1乃至3、7のいずれか1項に記載の方法のステップを実現させるために用いられる、ことを特徴とする電子機器。
【請求項12】
コンピュータプログラムが記憶されており、該コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、請求項1乃至3、7のいずれか1項に記載の方法のステップを実現させる、ことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2019年12月10日に中国特許局に提出された、出願番号は201911261811.6で、「ブロックチェーンクロスチェーンデータアクセス方法、装置、アダプタ及びシステム」を発明名称とする中国特許出願の優先権を主張し、同出願の内容の全ては、本出願に引用して取り込まれる。
【0002】
本出願は、ブロックチェーン技術分野に関し、特にブロックチェーンクロスチェーンデータアクセス方法、装置、アダプタ及びシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
ブロックチェーンは、分散型データ記憶、ポイントツーポイント伝送、コンセンサスメカニズム、暗号化アルゴリズムなどのコンピュータ技術の新型アプリケーションモードである。ブロックチェーンは、分散型共有台帳及びデータベースであり、脱中心化、非改ざん性、全過程の痕跡残し、遡及可能、集団的なメンテナンス、公開透明などの特徴を有する。これらの特徴は、ブロックチェーンの「誠実さ」と「透明性」を確保しており、ブロックチェーンによる信頼の創造のために基礎を築く。また、ブロックチェーンの豊かなアプリケーションシナリオは、基本的にブロックチェーンが情報の非対称性の問題を解決し、複数の主体間の協力信頼と一致行動を実現できることに基づく。
ブロックチェーン技術の発展、新しいチェーンが継続的に誕生されることにつれ、チェーン間のデータインタラクションに対する需要は増え続けているが、ブロックチェーンが相対的に閉鎖的なシステムであるため、異なるブロックチェーンプロトコルは互換性がなく、比較的に断片化された状態である。異なるブロッククロスチェーンのコラボレーションの難しさは、ブロックチェーンアプリケーションの発展を大幅に制限している。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記技術課題を解決し又は上記技術課題を少なくとも部分的に解決するために、本出願の実施例は、ブロックチェーンクロスチェーンデータアクセス方法、装置、アダプタ及びシステムを提供する。
【0005】
第一の側面では、本出願の実施例は、ブロックチェーンクロスチェーンデータアクセス方法を提供した。前記方法は、
業務ブロックチェーン上の第一のクロスチェーン開始イベントをモニタリングすることであって、前記第一のクロスチェーン開始イベントは、前記業務ブロックチェーンにより第一のクロスチェーン契約が実行されることによってトリガーして生成され、前記第一のクロスチェーンク契約が完了した場合、前記第一のクロスチェーン開始イベントに対応する第一のデータは、前記業務ブロックチェーンによってロックされることと、
前記第一のクロスチェーン開始イベントに対して第一の目撃契約を実行するように目撃ブロックチェーンを呼び出すことによって、前記第一のクロスチェーン開始イベントを前記目撃ブロックチェーンの各ノードに記録することと、を含む。
【0006】
選択的には、前記方法は、
前記目撃ブロックチェーンから、前記業務ブロックチェーンにアクセスする第二のクロスチェーン開始イベントをモニタリングし、前記業務ブロックチェーンが前記第二のクロスチェーン開始イベントを取得した場合、前記業務ブロックチェーンは、前記第二のクロスチェーン開始イベントに基づいて第二のクロスチェーン応答イベントをトリガーするように第二のクロスチェーン契約を呼び出すことと、
前記業務ブロックチェーンから前記第二のクロスチェーン応答イベントをモニタリングした場合、前記第二のクロスチェーン応答イベントに対して第二の目撃契約を実行するように前記目撃ブロックチェーンを呼び出して、前記第二のクロスチェーン応答イベントを前記目撃ブロックチェーンの各ノードに記録することと、をさらに含む。
【0007】
選択的には、前記方法は、
前記目撃ブロックチェーンから、前記第一のクロスチェーン開始イベントに対応する第一のクロスチェーン応答イベントをモニタリングした場合、第三のクロスチェーン契約を実行するように前記業務ブロックチェーンを呼び出すことによって、前記業務ブロックチェーンで前記第一のデータのロックを解除することをさらに含む。
【0008】
第二の側面では、本出願の実施例は、業務ブロックチェーンと目撃ブロックチェーンとの間に接続されるアダプタを提供した。前記アダプタは、
業務ブロックチェーン上の第一のクロスチェーン開始イベントをモニタリングするためのモニタリングモジュールであって、前記第一のクロスチェーン開始イベントは、前記業務ブロックチェーンにより第一のクロスチェーン契約が実行されることによってトリガーして生成され、前記第一のクロスチェーン契約が完了した場合、前記第一のクロスチェーン開始イベントに対応する第一のデータは、前記業務ブロックチェーンによってロックされるモニタリングモジュールと、
前記第一のクロスチェーン開始イベントに対して第一の目撃契約を実行するように目撃ブロックチェーンを呼び出して、前記第一のクロスチェーン開始イベントを前記目撃ブロックチェーンの各ノードに記録するための呼び出しモジュールと、を含む。
【0009】
選択的には、前記モニタリングモジュールはさらに、前記目撃ブロックチェーンから前記業務ブロックチェーンにアクセスする第二のクロスチェーン開始イベントをモニタリングし、前記業務ブロックチェーンが前記第二のクロスチェーン開始イベントを取得した場合、前記業務ブロックチェーンは、前記第二のクロスチェーン開始イベントに基づいて、第二のクロスチェーン応答イベントをトリガーするように第二のクロスチェーン契約を呼び出すために用いられ、
前記呼び出しモジュールはさらに、前記モニタリングモジュールが前記業務ブロックチェーンから前記第二のクロスチェーン応答イベントをモニタリングした場合、前記第二のクロスチェーン応答イベントに対して第二の目撃契約を実行するように前記目撃ブロックチェーンを呼び出して、前記第二のクロスチェーン応答イベントを前記目撃ブロックチェーンの各ノードに記録するために用いられる。
【0010】
選択的には、前記呼び出しモジュールはさらに、前記モニタリングモジュールが前記目撃ブロックチェーンから、前記第一のクロスチェーン開始イベントに対応する第一のクロスチェーン応答イベントをモニタリングした場合、第三のクロスチェーン契約を実行するように前記業務ブロックチェーンを呼び出して、前記業務ブロックチェーンで前記第一のデータのロックを解除するために用いられる。
【0011】
第三の側面では、本出願の実施例は、ブロックチェーンクロスチェーンデータアクセス方法を提供した。この方法は、
第一のアダプタの呼び出しに基づいて第一の目撃契約を実行し、前記第一のアダプタによりモニタリングされたクロスチェーン開始イベントを前記目撃ブロックチェーンの各ノードに記録することであって、前記クロスチェーン開始イベントは、第一の業務ブロックチェーンによりイニシエータークライアントの要求に従ってトリガーされることと、
第二のアダプタの呼び出しに基づいて第二の目撃契約を実行し、前記第二のアダプタによりモニタリングされたクロスチェーン応答イベントを前記目撃ブロックチェーンの各ノードに記録することであって、前記クロスチェーン応答イベントは、前記クロスチェーン開始イベントに対応し、前記クロスチェーン応答イベントは、第二の業務ブロックチェーンによりレシーバークライアントの要求に従ってトリガーされることと、を含む。
【0012】
第四の側面では、本出願の実施例は、ブロックチェーンクロスチェーンデータアクセス装置を提供した。この装置は、
第一のアダプタの呼び出しに基づいて第一の目撃契約を実行し、前記第一のアダプタによりモニタリングされたクロスチェーン開始イベントを前記目撃ブロックチェーンの各ノードに記録するための第一の目撃モジュールであって、前記クロスチェーン開始イベントは、第一の業務ブロックチェーンによりイニシエータークライアントの要求に従ってトリガーされる第一の目撃モジュールと、
第二のアダプタの呼び出しに基づいて第二の目撃契約を実行し、前記第二のアダプタによりモニタリングされたクロスチェーン応答イベントを前記目撃ブロックチェーンの各ノードに記録するための第二の目撃モジュールであって、前記クロスチェーン応答イベントは、前記クロスチェーン開始イベントに対応し、前記クロスチェーン応答イベントは、第二の業務ブロックチェーンによりレシーバークライアントの要求に従ってトリガーされる第二の目撃モジュールと、を含む。
【0013】
第五の側面では、本出願の実施例は、ブロックチェーンクロスチェーンシステムを提供した。このシステムは、少なくとも2つの業務ブロックチェーン及び少なくとも1つの目撃ブロックチェーンを有し、各前記業務ブロックチェーンと目撃ブロックチェーンとの間にアダプタが設けられ、そのうち、第一のアダプタは、第一の業務ブロックチェーンと目撃ブロックチェーンとの間に接続され、第二のアダプタは、第二の業務ブロックチェーンと目撃ブロックチェーンとの間に接続されることを含み、
前記第一の業務ブロックチェーンは、イニシエータークライアントの要求に従って第一のクロスチェーン契約を実行してクロスチェーン開始イベントをトリガーし、前記クロスチェーン開始イベントに対応する第一のデータをロックし、前記クロスチェーン応答イベントに基づいて第三のクロスチェーン契約を実行し、前記第一のデータに対するロックを解除するために用いられ、
前記第一のアダプタは、前記第一の業務ブロックチェーンから前記クロスチェーン開始イベントをモニタリングした場合、前記クロスチェーン開始イベントに対して第一の目撃契約を実行するように前記目撃ブロックチェーンを呼び出し、前記目撃ブロックチェーンからクロスチェーン応答イベントをモニタリングするために用いられ、
前記目撃ブロックチェーンは、前記第一のアダプタの呼び出しに基づいて前記第一の目撃契約を実行し、前記クロスチェーン開始イベントを前記目撃ブロックチェーンの各ノードに記録し、前記第二のアダプタの呼び出しに基づいて第二の目撃契約を実行し、前記クロスチェーン応答イベントを前記目撃ブロックチェーンの各ノードに記録するために用いられ、
前記第二のアダプタは、前記目撃ブロックチェーンから、前記第二の業務ブロックチェーンを対象とするクロスチェーン開始イベントをモニタリングし、前記第二の業務ブロックチェーンによりトリガーされる前記クロスチェーン応答イベントをモニタリングした場合、前記クロスチェーン応答イベントに対して前記第二の目撃契約を実行するように前記目撃ブロックチェーンを呼び出すために用いられ、
前記第二の業務ブロックチェーンは、レシーバークライアントが前記第二のアダプタから前記クロスチェーン開始イベントを取得した場合、前記レシーバークライアントの要求に従って、前記クロスチェーン開始イベントに対応するクロスチェーン応答イベントをトリガーするように第二のクロスチェーン契約を呼び出すために用いられる。
【0014】
選択的には、前記第一のデータは、キー名と第一のキー値とを含み、前記第一のクロスチェーン開始イベントは、前記第一のデータを含み、
前記第二の業務ブロックチェーンは、前記キー名とマッチングする第二のデータを照会し、前記第一のデータの第一のキー値に基づいて、前記第二のデータの第二のキー値を修正し、且つ前記修正された第二のデータをロックし、前記修正された第二のデータに基づいて前記クロスチェーン応答イベントをトリガーするために用いられる。
【0015】
第六の側面では、本出願の実施例は、プロセッサと、通信インタフェースと、メモリと通信バスとを含む電子機器を提供した。そのうち、プロセッサ、通信インタフェース、メモリは、通信バスを介して互いに通信し、
前記メモリは、コンピュータプログラムを格納するために用いられ、
前記プロセッサは、コンピュータプログラムを実行する時、上記方法のステップを実現するのに用いられる。
【0016】
第七の側面では、本出願の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体を提供した。このコンピュータ可読記憶媒体には、コンピュータプログラムが記憶されており、該コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、上記方法のステップを実現する。
【0017】
本出願の実施例による上記技術案は、従来技術と比べて、以下の利点を有する。
【0018】
業務ブロックチェーンと目撃ブロックチェーンとの間にアダプタを増やすことによって、アダプタによって、ローカル業務ブロックチェーン上のクロスチェーン開始イベント及びクロスチェーン応答イベントを目撃ブロックチェーンに登録し、ローカル業務ブロックチェーン上の他のノードのためにクロスチェーンイベント照会とプッシュサービスを提供し、且つ目撃ブロックチェーンのクロスチェーンイベントに基づいてローカル業務ブロックチェーン上の関連操作をトリガーすることができる。それによってブロックチェーン情報サイロ現象を回避し、異なるブロッククロスチェーンのデータ交換、マルチパーティサービス間のクロスチェーン通信及び異なるブロックチェーン上のデータリソースの共有を実現し、データリソースの利用効率を高める。
【0019】
ここの添付図面は、明細書に組み込まれ且つ本明細書の一部を構成し、本出願に合致する実施例を示しており、明細書とともに本出願の原理を解釈するために用いられる。
【0020】
本出願の実施例又は従来技術における技術案をより明瞭に説明するために、以下は、実施例又は従来技術の記述において使用される必要な添付図面を簡単に紹介する。創意的な工夫をしない前提で、これらの添付図面に基づき、他の添付図面を得られることは、当業者にとって自明なことである。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本出願の実施例によるブロックチェーンクロスチェーンシステムのブロック図である。
図2】本出願の実施例によるブロックチェーンクロスチェーンデータアクセスインタラクションフローの概略図である。
図3】本出願の別の実施例によるブロックチェーンクロスチェーンデータアクセス方法のフローチャートである。
図4】本出願の別の実施例によるブロックチェーンクロスチェーンデータアクセス方法のフローチャートである。
図5】本出願の別の実施例によるブロックチェーンクロスチェーンデータアクセス方法のフローチャートである。
図6】本出願の実施例によるアダプタのブロック図である。
図7】本出願の実施例によるブロックチェーンクロスチェーンデータアクセス装置のブロック図である。
図8】本出願の実施例による電子機器の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本出願の実施例の目的、技術案と利点をより明瞭にするために、以下は、本出願の実施例における添付図面と合わせて、本出願の実施例における技術案を明瞭且つ完全に記述する。明らかに、記述された実施例は、本出願の一部の実施例であり、全ての実施例ではない。本出願の実施例に基づき、当業者が創意的な工夫をしない前提で得られる全ての他の実施例は、いずれかも本出願の保護範囲に属する。
【0023】
以下では、まず、本発明の実施例によるブロックチェーンクロスチェーンシステムを紹介する。
【0024】
該ブロックチェーンのクロスチェーンシステムは、少なくとも2つの業務ブロックチェーン及び少なくとも1つの目撃ブロックチェーンを含み、各前記業務ブロックチェーンと目撃ブロックチェーンの間にアダプタが設けられる。
【0025】
本実施における業務ブロックチェーンと目撃ブロックチェーンは、それぞれ複数のノードで構成されており、各ノードは、コンセンサスメカニズムを介して分散型データ記憶構造を持つブロックチェーンネットワーク構造を形成する。ブロックチェーン内のデータは、時間的に接続された一つ一つの「ブロック(block)」内に分布し、後のブロックに前のブロックのデータ概要が含まれ、且つ具体的なコンセンサスメカニズム(例えばPOW、POS、DPOS又はPBFTなど)の違いに基づいて、全て又は一部のノードのデータフルバックアップを達成する。ブロックチェーンは、そのネットワークノードの分布形式に従い、パブリックチェーン、アライアンスチェーン、プライベートチェーンなどを含んでもよい。
【0026】
図1は、本出願の実施例によるブロックチェーンクロスチェーンシステムのブロック図である。図1が示したように、該システムは、第一の業務ブロックチェーン11a、第二の業務ブロックチェーン11b及び目撃ブロックチェーン13を含む。
【0027】
第一のアダプタ12aは、第一の業務ブロックチェーン11aと目撃ブロックチェーン13との間に接続されており、第二のアダプタ12bは、第二の業務ブロックチェーン11bと目撃ブロックチェーン13との間に接続されている。
【0028】
第一の業務ブロックチェーン11aは、イニシエータークライアント14aの要求に従って第一のクロスチェーン契約を実行して、クロスチェーン開始イベントをトリガーし、クロスチェーン開始イベントに対応する第一のデータをロックし、クロスチェーン応答イベントに基づいて第三のクロスチェーン契約を実行し、第一のデータに対するロックを解除するために用いられる。
【0029】
第一のアダプタ12aは、第一の業務ブロックチェーン11aからクロスチェーン開始イベントをモニタリングした場合、クロスチェーン開始イベントに対して第一の目撃契約を実行するように目撃ブロックチェーン13を呼び出し、目撃ブロックチェーン13からクロスチェーン応答イベントをモニタリングするために用いられる。
【0030】
目撃ブロックチェーン13は、第一の目撃契約が完了した場合、クロスチェーン開始イベントを目撃ブロックチェーン13の各ノードに記録し、第二のアダプタ12bの呼び出しに基づいて第二の目撃契約を実行し、第二の目撃契約が完了した場合、クロスチェーン応答イベントを目撃ブロックチェーン13の各ノードに記録するために用いられる。
【0031】
第二のアダプタ12bは、目撃ブロックチェーン13から第二の業務ブロックチェーン11bを対象とするクロスチェーン開始イベントをモニタリングし、且つ第二の業務ブロックチェーン11bによりトリガーされたクロスチェーン応答イベントをモニタリングした場合、クロスチェーン応答イベントに対して第二の目撃契約を実行するように目撃ブロックチェーン13を呼び出すために用いられる。
【0032】
第二の業務ブロックチェーン11bは、レシーバークライアント14bが第二のアダプタ12bからクロスチェーン開始イベントを取得した場合、レシーバーレシーバークライアント14bの要求に従ってクロスチェーン開始イベントに対応するクロスチェーン応答イベントをトリガーするように第二のクロスチェーン契約を呼び出すために用いられる。
【0033】
選択的には、第一のアダプタ12aはさらに、目撃ブロックチェーン13からクロスチェーン応答イベントをモニタリングした場合、クロスチェーン応答イベントに基づいて第三のクロスチェーン契約を実行するように第一の業務ブロックチェーン11aを呼び出すために用いられる。第一の業務ブロックチェーン11aはさらに、第一のアダプタ12aの呼び出しに基づいて第三のクロスチェーン契約を実行し、第一のデータに対するロックを解除するために用いられる。
【0034】
選択的には、第一の業務ブロックチェーン11aはさらに、イニシエータークライアント14aが第一のアダプタ12aからクロスチェーン応答イベントを取得した場合、イニシエータークライアント14aの呼び出しに基づいて第三のクロスチェーン契約を実行し、第一のデータに対するロックを解除するために用いられる。
【0035】
選択的には、第二の業務ブロックチェーン11bはさらに、レシーバークライアント14bの要求に従ってクロスチェーン開始イベントに対応する第二のデータをロックするために用いられる。
【0036】
選択的には、第二のアダプタ12bはさらに、目撃ブロックチェーン13の第二の目撃契約に対する実行結果が実行成功であることをモニタリングした場合、クロスチェーン応答イベントに基づいて第四のクロスチェーン契約を実行するように第二の業務ブロックチェーン11bを呼び出すために用いられる。第二の業務ブロックチェーン11bはさらに、第二のアダプタ12bの呼び出しに基づいて第四のクロスチェーン契約を実行し、第二のデータに対するロックを解除するために用いられる。
【0037】
選択的には、第二のアダプタ12bはさらに、目撃ブロックチェーン13の第二の目撃契約に対する実行結果をモニタリングするために用いられ、第二の業務ブロックチェーン11bはさらに、レシーバークライアント14bが第二のアダプタ12bから、第二の目撃契約に対する実行結果が実行成功であることを取得した場合、レシーバークライアント14bの呼び出しに基づいて第四のクロスチェーン契約を実行し、第二のデータに対するロックを解除するために用いられる。
【0038】
本実施例は、業務ブロックチェーンと目撃ブロックチェーンとの間にアダプタを増やすことによって、アダプタによりローカル業務ブロックチェーン上のクロスチェーン開始イベント及びクロスチェーン応答イベントを目撃ブロックチェーンに登録し、ローカル業務ブロックチェーン上の他のノードのためにクロスチェーンイベント照会とプッシュサービスを提供し、且つ目撃ブロックチェーンのクロスチェーンイベントに基づいてローカル業務ブロックチェーン上の関連操作をトリガーすることができる。それによってブロックチェーン情報サイロ現象を回避し、異なるブロッククロスチェーンのデータ交換、マルチパーティサービス間のクロスチェーン通信及び異なるブロックチェーン上のデータリソースの共有を実現し、データリソースの利用効率を高める。
【0039】
選択的には、本実施例における業務ブロックチェーン上のクロスチェーン契約は、ブロックチェーンスマート契約層又はブロックチェーン下位層において、クロスチェーンに必要な状態データロック操作、クロスチェーンイベントトリガー操作を実現するブロックチェーンスマート契約である。目撃ブロックチェーン上の目撃契約は、クロスチェーンイベント登録操作を提供するブロックチェーンスマート契約である。
【0040】
本実施例におけるクライアントは、イニシエータークライアントとレシーバークライアントとを含み、ユーザが業務ブロックチェーンでインタラクションを行う端末アプリケーションである。
【0041】
また、本実施例において追加された目撃ブロックチェーンは、クロスチェーン操作の完了を補助する中間チェーンである。該目撃ブロックチェーン自体は、クロスチェーン操作に関与せず、全てのクロスチェーン行為のみを登録記録し、クロスチェーン行為を、改ざん不可、全過程の痕跡残し、遡及可能であり、集団的なメンテナンス且つ公開透明にして、ブロックチェーンのクロスチェーンシステムの脱中心化の特徴及びブロックチェーンの「誠実さ」と「透明性」を確保しており、ブロックチェーンによる信頼の創造のために基礎を築く。
【0042】
選択的には、第一のデータは、キー名と第一のキー値とを含み、第一のクロスチェーン開始イベントは、第一のデータを含む。第二の業務ブロックチェーン11bは、キー名とマッチングする第二のデータを照会し、第一のキー値に基づいて第二のデータの第二のキー値を修正し、修正された第二のデータをロックし、修正された第二のデータに基づいてクロスチェーン応答イベントをトリガーするために用いられる。
【0043】
このように、キーと値のペアの方式に基づいて、異なるブロッククロスチェーンでデータを交換することで、クロスチェーン行為が同構造ネットワーク間に制限されず、異構造ブロックチェーンネットワークに対してもクロスチェーン通信を実現し、リソース共有を行うこともできる。
【0044】
以下では、上記ブロックチェーンクロスチェーンシステムと合わせて、本実施例のクロスチェーンデータアクセスフローを詳細に説明する。
【0045】
図2は、本出願の実施例によるブロックチェーンのクロスチェーンデータアクセスインタラクションフローの概略図である。図2が示したように、該インタラクションフローは、以下のステップを含む。
【0046】
(1)イニシエータークライアント14aは、クロスチェーンデータアクセスを行うように要求する。
【0047】
(2)第一の業務ブロックチェーン11aは、イニシエータークライアント14aの要求に従って第一のクロスチェーン契約を実行してクロスチェーン開始イベントをトリガーし、クロスチェーン開始イベントに対応する第一のデータをロックする。
【0048】
(3)第一のアダプタ12aは、第一の業務ブロックチェーン11a上のクロスチェーン開始イベントをリアルタイムでモニタリングする。
【0049】
(4)第一のアダプタ12aは、クロスチェーン開始イベントをモニタリングした場合、クロスチェーン開始イベントに対して第一の目撃契約を実行するように目撃ブロックチェーン13を呼び出す。
【0050】
(5)第一の目撃契約が完了した場合、目撃ブロックチェーン13は、クロスチェーン開始イベントを目撃ブロックチェーン13の各ノードに記録する。
【0051】
(6)第二のアダプタ12bは、目撃ブロックチェーン13から、第二の業務ブロックチェーン11bを対象とするクロスチェーン開始イベントをモニタリングする。
【0052】
(7)レシーバークライアント14bは、第二のアダプタ12bから、レシーバーユーザに関連するクロスチェーン開始イベントをモニタリング又は照会する。
【0053】
(8)レシーバークライアント14bは、自動的に、またはユーザ要求に応答し、第二の業務ブロックチェーン11bのクロスチェーン契約を呼び出す。
【0054】
(9)第二の業務ブロックチェーン11bは、レシーバークライアント14bの要求に従って、クロスチェーン開始イベントに対応するクロスチェーン応答イベントをトリガーするように第二のクロスチェーン契約を呼び出す。
【0055】
(10)第二のアダプタ12bは、第二の業務ブロックチェーン11b上のクロスチェーン応答イベントをリアルタイムでモニタリングする。
【0056】
(11)第二のアダプタ12bは、第二の業務ブロックチェーン11bによりトリガーされたクロスチェーン応答イベントをモニタリングした時、クロスチェーン応答イベントに対して第二の目撃契約を実行するように目撃ブロックチェーン13を呼び出す。
【0057】
(12)目撃ブロックチェーン13は、第二のアダプタの呼び出しに基づいて第二の目撃契約を実行し、第二の目撃契約が完了した場合、クロスチェーン応答イベントを目撃ブロックチェーン13の各ノードに記録する。
【0058】
(13)第二のアダプタ12bは、目撃ブロックチェーン13から第二の目撃契約の実行結果をモニタリングした。
【0059】
(14)第二の目撃契約の実行結果は実行成功であるとモニタリングした場合、第二のアダプタ12bは、クロスチェーン応答イベントに基づいて第四のクロスチェーン契約を実行するように第二の業務ブロックチェーン11bを呼び出す。
【0060】
選択的には、図2が示したように、破線で示されるステップ(14)では、レシーバークライアント14bは、第二の目撃契約に対する実行結果は実行成功であることを第二のアダプタ12bから取得した場合、クロスチェーン応答イベントに基づいて第四のクロスチェーン契約を実行するように第二の業務ブロックチェーン11bを呼び出す。
【0061】
(15)第二の業務ブロックチェーン11bは、第二のアダプタ12b又はレシーバークライアント14bの呼び出しに基づいて第四のクロスチェーン契約を実行し、第二のデータに対するロックを解除する。
【0062】
(16)第一のアダプタ12aは、目撃ブロックチェーン13からクロスチェーン応答イベントをモニタリングする。
【0063】
(17)第一のアダプタ12aは、クロスチェーン応答イベントをモニタリングした場合、クロスチェーン応答イベントに基づいて第三のクロスチェーン契約を実行するように第一の業務ブロックチェーン11aを呼び出す。
【0064】
選択的には、図2が示されたように、破線で示されるステップ(17)では、イニシエータークライアント14aは、クロスチェーン応答イベントを第一のアダプタ12aから取得した場合、クロスチェーン応答イベントに基づいて第三のクロスチェーン契約を実行するように第一の業務ブロックチェーン11aを呼び出す。
【0065】
(18)第一の業務ブロックチェーン11aは、第一のアダプタ12a又はイニシエータークライアント14aの呼び出しに基づいて第三のクロスチェーン契約を実行し、第一のデータに対するロックを解除する。
【0066】
本実施例では、アダプタによってローカル業務ブロックチェーン上のクロスチェーン開始イベント及びクロスチェーン応答イベントを目撃ブロックチェーンに登録し、ローカル業務ブロックチェーン上の他のノードのためにクロスチェーンイベント照会とプッシュサービスを提供し、且つ目撃ブロックチェーンのクロスチェーンイベントに基づいてローカル業務ブロックチェーン上の関連操作をトリガーすることができる。それによってブロックチェーン情報サイロ現象を回避し、異なるブロッククロスチェーンのデータ交換、マルチパーティサービス間のクロスチェーン通信及び異なるブロックチェーン上のデータリソースの共有を実現し、データリソースの利用効率を高める。
【0067】
本実施例では、業務ブロックチェーンにおけるデータは、キーと値のペア(K-V)方式で記憶される。
【0068】
第一のデータは、キー名Kと第一のキー値V1とを含む。第一のクロスチェーン開始イベントは、前記第一のデータを含む。
【0069】
上記インタラクションフローのステップ(9)は、第二の業務ブロックチェーン11bは、キー名Kとマッチングする第二のデータを照会し、第一のデータの第一のキー値V1に基づいて、第二のデータの第二のキー値V2を修正し、修正された第二のデータをロックすることと、第二の業務ブロックチェーン11bは、ロックされた第二のデータに基づいてクロスチェーン応答イベントをトリガーすることと、を含む。
【0070】
そのうち、第二のデータに対する修正は、キー値数値に対する変更だけでなく、キー値に対するロジック的な修正であってもよく、フィールドの追加、フィールドの削除、遷移、状態変更などを含むが、それらに限らない。
【0071】
以下では、学生の学籍ファイルの流転を例にして説明する。
【0072】
現在では、学生が通学し、初めてキャンパスに入る時、学籍ファイルを前の学籍ファイル所在地を現在の学籍ファイル所在地に移してアーカイブ保存し、卒業後、以上のプロセスを繰り返し、且つ現在の学習段階の情報を添付する必要がある。例えば、学生が中学校に進学する場合、小学の学籍ファイルを中学校に移してアーカイブする必要がある。
【0073】
各学習段階が独立したブロックチェーンだとすれば、学籍の流転は、異なる学籍チェーン上のデータクロスチェーンである。
【0074】
学生のチェーン上の学籍ファイルが身分証明書番号をキー名Kとすれば、キー値Vの主な内容は、以下のフィールドがある。
【0075】
●名前
●戸籍所在地
●政治的立場
●学歴
●現在の学校
●以前の学校でのパフォーマンス
●その他...
学生の小学校の学籍チェーンにおける学籍ファイルは、K-V1である。学籍ファイルが小学校の学籍チェーンから中学校の学籍チェーンに跨られる時、中学校の学籍チェーンはキー名Kに対応する学籍ファイルK-V2を照会し、V1に基づいてV2を修正し、V1における名前、戸籍所在地、政治的立場、学歴、以前の学校でのパフォーマンス、その他の情報をV2の対応位置に記憶し、現在の学校を中学校に対応する学校名に変更する。
【0076】
クロスチェーン応答イベントをモニタリングした場合、即ち、中学校の学籍チェーンに該学生の学籍ファイルが追加された場合、小学校の学籍チェーンで該学生の学籍ファイルの状態を移転済みに修正する。
【0077】
学籍ファイルのクロスチェーン流転過程において、目撃チェーンは、該学籍ファイルの小学校の学籍チェーンと中学校の学籍チェーンとの間の流転過程を記録する。
【0078】
本出願のブロックチェーンクロスチェーンデータアクセス技術は、例えば、マルチブロックチェーン間の資産の往復移動と使用、チェーン間資産の同時交換、チェーン間データ証明とインタラクションなどの異なるシーンに用いられてもよい。本出願の上記実施例の技術案によって、複数のシーンにおける同構造又は異構造ブロックチェーンの間のデータインタラクションを解決し、データリソースの利用効率を高めることができる。
【0079】
図3は、本出願の別の実施例によるブロックチェーンクロスチェーンデータアクセス方法のフローチャートである。図3が示されたように、該方法は、上記アダプタに用いられ、以下のステップを含む。
【0080】
ステップS31、業務ブロックチェーン上の第一のクロスチェーン開始イベントをモニタリングし、第一のクロスチェーン開始イベントは、業務ブロックチェーンにより第一のクロスチェーン契約が実行されることによってトリガーして生成され、第一のクロスチェーン契約が完了した場合、第一のクロスチェーン開始イベントに対応する第一のデータは、業務ブロックチェーンによってロックされる。
【0081】
ステップS32、第一のクロスチェーン開始イベントに対して第一の目撃契約を実行するように目撃ブロックチェーンを呼び出して、第一のクロスチェーン開始イベントを目撃ブロックチェーンの各ノードに記録する。
【0082】
図4は、本出願の別の実施例によるブロックチェーンクロスチェーンデータアクセス方法のフローチャートである。図4が示されたように、該方法は、以下のステップをさらに含む。
【0083】
ステップS41、業務ブロックチェーンにアクセスする第二のクロスチェーン開始イベントを目撃ブロックチェーンからモニタリングし、業務ブロックチェーンが第二のクロスチェーン開始イベントを取得した場合、業務ブロックチェーンは、第二のクロスチェーン開始イベントに基づいて第二のクロスチェーン応答イベントをトリガーするように第二のクロスチェーン契約を呼び出す。
【0084】
ステップS42、第二のクロスチェーン応答イベントを業務ブロックチェーンからモニタリングした場合、第二のクロスチェーン応答イベントに対して第二の目撃契約を実行するように目撃ブロックチェーンを呼び出して、第二のクロスチェーン応答イベントを目撃ブロックチェーンの各ノードに記録する。
【0085】
選択的には、該方法は、
第一のクロスチェーン開始イベントに対応する第一のクロスチェーン応答イベントを目撃ブロックチェーンからモニタリングした場合、第三のクロスチェーン契約を実行するように業務ブロックチェーンを呼び出して、業務ブロックチェーンで第一のデータのロックを解除することをさらに含む。
【0086】
本実施例では、アダプタを介してローカル業務ブロックチェーン上のクロスチェーン開始イベント及びクロスチェーン応答イベントを目撃ブロックチェーンに登録し、ローカル業務ブロックチェーン上の他のノードのためにクロスチェーンイベント照会とプッシュサービスを提供し、且つ目撃ブロックチェーンのクロスチェーンイベントに基づいてローカル業務ブロックチェーン上の関連操作をトリガーすることができる。それによってブロックチェーン情報サイロ現象を回避し、異なるブロッククロスチェーンのデータ交換、マルチパーティサービス間のクロスチェーン通信及び異なるブロックチェーン上のデータリソースの共有を実現し、データリソースの利用効率を高める。
【0087】
図5は、本出願の別の実施例によるブロックチェーンクロスチェーンデータアクセス方法のフローチャートである。図5が示されたように、該方法は、上記目撃ブロックチェーンに用いられ、以下のステップを含む。
【0088】
ステップS51、第一のアダプタの呼び出しに基づいて第一の目撃契約を実行し、第一のアダプタによりモニタリングされたクロスチェーン開始イベントを目撃ブロックチェーンの各ノードに記録し、そのうち、クロスチェーン開始イベントは、第一の業務ブロックチェーンによって、イニシエータークライアントの要求に従ってトリガーされる。
【0089】
ステップS52、第二のアダプタの呼び出しに基づいて第二の目撃契約を実行し、第二のアダプタによりモニタリングされたクロスチェーン応答イベントを目撃ブロックチェーンの各ノードに記録し、そのうち、クロスチェーン応答イベントは、クロスチェーン開始イベントに対応しており、クロスチェーン応答イベントは、第二の業務ブロックチェーンによって、レシーバークライアントの要求に従ってトリガーされる。
【0090】
本実施例では、アダプタは、業務ブロックチェーン上のクロスチェーン開始イベント及びクロスチェーン応答イベントをモニタリングした後に目撃契約を実行するように目撃ブロックチェーンを呼び出し、目撃ブロックチェーンは、アダプタの呼び出しに基づいて、クロスチェーン開始イベント及びクロスチェーン応答イベントを各ノードに記録する。業務ブロックチェーン上の他のノードのためにクロスチェーンイベント照会とプッシュサービスを提供し、且つ目撃ブロックチェーンのクロスチェーンイベントに基づいて、業務ブロックチェーン上の関連操作をトリガーすることができる。それによってブロックチェーン情報サイロ現象を回避し、異なるブロッククロスチェーンのデータ交換、マルチパーティサービス間のクロスチェーン通信及び異なるブロックチェーン上のデータリソースの共有を実現し、データリソースの利用効率を高める。
【0091】
以下は、上記方法の実施例を実行するために用いることができる本出願の装置の実施例である。
【0092】
図6は、本出願の実施例によるアダプタのブロック図である。該装置は、ソフトウェア、ハードウェア又は両者の組み合わせからなる電子機器の一部又は全てとして実現されてもよい。図6が示されたように、該アダプタは、業務ブロックチェーンと目撃ブロックチェーンとの間に接続されており、
業務ブロックチェーン上の第一のクロスチェーン開始イベントをモニタリングするためのモニタリングモジュール61であって、第一のクロスチェーン開始イベントは、業務ブロックチェーンを介して、第一のクロスチェーン契約が実行されることによってトリガーして生成され、第一のクロスチェーン契約が完了した場合、第一のクロスチェーン開始イベントに対応する第一のデータは、業務ブロックチェーンによってロックされるモニタリングモジュール61と、
第一のクロスチェーン開始イベントに対して第一の目撃契約を実行するように目撃ブロックチェーンを呼び出して、第一のクロスチェーン開始イベントを目撃ブロックチェーンの各ノードに記録するための呼び出しモジュール62と、を含む。
【0093】
選択的には、モニタリングモジュール61はさらに、業務ブロックチェーンにアクセスする第二のクロスチェーン開始イベントを目撃ブロックチェーンからモニタリングし、業務ブロックチェーンが第二のクロスチェーン開始イベントを取得した場合、業務ブロックチェーンは、第二のクロスチェーン開始イベントに基づいて、第二のクロスチェーン応答イベントをトリガーするように第二のクロスチェーン契約を呼び出すために用いられる。
【0094】
呼び出しモジュール62はさらに、モニタリングモジュールが業務ブロックチェーンから第二のクロスチェーン応答イベントをモニタリングした場合、第二のクロスチェーン応答イベントに対して第二の目撃契約を実行するように目撃ブロックチェーンを呼び出して、第二のクロスチェーン応答イベントを目撃ブロックチェーンの各ノードに記録するために用いられる。
【0095】
選択的には、呼び出しモジュール62はさらに、モニタリングモジュールが目撃ブロックチェーンから第一のクロスチェーン開始イベントに対応する第一のクロスチェーン応答イベントをモニタリングした場合、第三のクロスチェーン契約を実行するように業務ブロックチェーンを呼び出して、業務ブロックチェーン上で第一のデータのロックを解除するために用いられる。
【0096】
図7は、本出願の実施例によるブロックチェーンクロスチェーンデータアクセス装置のブロック図である。該装置は、ソフトウェア、ハードウェア又は両者の組み合わせてからなる電子機器の一部又は全てとして実現されてもよい。図7に示すように、該装置は、目撃ブロックチェーンに用いられ、該装置は、
第一のアダプタの呼び出しに基づいて第一の目撃契約を実行し、第一のアダプタによりモニタリングされたクロスチェーン開始イベントを目撃ブロックチェーンの各ノードに記録するための第一の目撃モジュール71であって、クロスチェーン開始イベントは、第一の業務ブロックチェーンによりイニシエータークライアントの要求に従ってトリガーされる第一の目撃モジュール71と、
第二のアダプタの呼び出しに基づいて第二の目撃契約を実行し、第二のアダプタによりモニタリングされたクロスチェーン応答イベントを目撃ブロックチェーンの各ノードに記録するための第二の目撃モジュール72であって、クロスチェーン応答イベントは、クロスチェーン開始イベントに対応しており、クロスチェーン応答イベントは、第二の業務ブロックチェーンによりレシーバークライアントの要求に従ってトリガーされる第二の目撃モジュール72と、を含む。
【0097】
本出願の実施例は、電子機器をさらに提供する。図8が示されたように、電子機器は、プロセッサ1501と、通信インタフェース1502と、メモリ1503と通信バス1504とを含んでもよく、そのうち、プロセッサ1501、通信インタフェース1502、メモリ1503は、通信バス1504を介して互いに通信する。
メモリ1503は、コンピュータプログラムを格納するために用いられる。
【0098】
プロセッサ1501は、メモリ1503に格納されたコンピュータプログラムを実行する時、以下の上記方法の実施例のステップを実現させるために用いられる。
【0099】
上記電子機器で言及された通信バスは、ペリフェラルコンポーネントインターコネクト基準(Peripheral Component Interconnect、PCI)バス又は拡張産業標準構造(Extended Industry Standard Architecture、EISA)バスなどであり得る。該通信バスは、アドレスバス、データバス、制御バスなどに分けることができる。表示しやすくするために、図では、一本の太い線のみで示されるが、バスが一本又は一種類しかないとの意味ではない。
【0100】
通信インタフェースは、上記電子機器と他の機器との間の通信に用いられる。
【0101】
メモリは、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)を含んでもよく、不揮発性メモリ(Non-Volatile Memory、NVM)、例えば少なくとも一つの磁気ディスクメモリを含んでもよい。選択的には、メモリは、前記プロセッサから離れた少なくとも一つの記憶装置であってもよい。
【0102】
上記のプロセッサは、中央プロセッサ(Central Processing Unit、CPU)、ネットワークプロセッサ(Network Processor、NP)などを含む汎用プロセッサであってもよく、デジタルシグナルプロセッサ(Digital Signal Processing、DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array、FPGA)又は他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントであってもよい。
【0103】
本出願は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供し、このコンピュータ可読記憶媒体には、コンピュータプログラムが記憶されており、該コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、以下の上記方法の実施例のステップを実現させる。
【0104】
説明しておくこととして、上記装置、電子機器及びコンピュータ可読記憶媒体の実施例について、それが基本的に方法の実施例と類似しているため、比較的に簡単に記述され、関連ことについては、方法の実施例の一部の説明を参照すればよい。
【0105】
さらに説明しておくこととして、本明細書では、例えば「第一」と「第二」などのような関係用語は、一つのエンティティ又は操作を別のエンティティ又は操作と区別するためにのみ使用され、これらのエンティティ又は操作の間にいずれかのこのような実際な関係又は順序が存在していることを必ずしも要求又は暗示していない。そして、「含む」、「包含」という用語又はその他の任意の変形は、非排他的な「包含」を意図的にカバーするものであり、それにより、一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は機器は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は機器に固有の要素をさらに含む。それ以上の制限がない場合に、「……を1つ含む」という文章で限定された要素について、前記要素を含むプロセス、方法、物品又は機器には他の同じ要素も存在することを除外しない。
【0106】
上述したのは、本発明の具体的な実施の形態に過ぎず、当業者に本発明を理解又は実現することを可能にする。これらの実施例に対する様々な修正は、当業者にとって自明なことであり、本明細書で定義される一般的な原理は、本発明の精神又は範囲を逸脱しない状況の下で、他の実施例において実現されることができる。従って、本発明は、本明細書に示されるこれらの実施例に限定されず、本明細書で出願される原理と新規性のある特徴点と一致する最も広い範囲に合致すべきである。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8