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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-06
(45)【発行日】2023-12-14
(54)【発明の名称】衛生陶器用給水装置
(51)【国際特許分類】
   F16K 31/524 20060101AFI20231207BHJP
   E03D 11/02 20060101ALI20231207BHJP
   E03D 11/13 20060101ALI20231207BHJP
   F16K 31/126 20060101ALI20231207BHJP
【FI】
F16K31/524 A
E03D11/02 Z
E03D11/13
F16K31/126 Z
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2023017449
(22)【出願日】2023-02-08
【審査請求日】2023-02-08
(31)【優先権主張番号】10-2022-0072080
(32)【優先日】2022-06-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】523044714
【氏名又は名称】エース ライフ カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】ACE LIFE CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】# 5, Bongsin-ro, 229beon-gil, Dunpo-myeon, Asan-si, Chungcheongnam-do, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100134832
【弁理士】
【氏名又は名称】瀧野 文雄
(74)【代理人】
【識別番号】100165308
【弁理士】
【氏名又は名称】津田 俊明
(74)【代理人】
【識別番号】100115048
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 康弘
(72)【発明者】
【氏名】キム チャン ホ
【審査官】冨永 達朗
(56)【参考文献】
【文献】特開2022-55310(JP,A)
【文献】特開2010-7341(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16K 31/524
F16K 31/126
E03D 11/13
E03D 11/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
中孔形状で、下端中央部に水供給孔(101)を形成し、前記水供給孔(101)を基準としてその両側下端に一対の水排出ホール(102)を形成し、前記水供給孔(101)と前記水排出ホール(102)との間に前記水供給孔(101)に流入される水が前記水排出ホール(102)に排出されるように案内する流路(103)を形成したハウジング(100)と;
前記ハウジング(100)の水排出ホール(102)の上側に設置されて、前記水排出ホール(102)の上端を開放または遮断する開閉装置(200);
で構成された衛生陶器用給水装置において、
前記開閉装置(200)は、
前記水排出ホール(102)上部に設置され、外面枠に案内ホール(211)を形成し、上、下に昇降作動されて前記水排出ホール(102)を開閉するダイアフラム(210)と;
前記ダイアフラム(210)の上部に設置されて前記ハウジング(100)の内部を上、下部空間(100a、100b)で区画形成し、上面に受け突部(221)を形成し、前記受け突部(221)の上面で下方に貫通形成されて、前記上、下部空間(100a、100b)を連通する通過ホール(222)を形成した区画キャップ(220);
前記区画キャップ(220)の受け突部(221)の上面に密着されるとか、或いは前記受け突部(221)の上面から離脱されるように前記ハウジング(100)の上部空間(100a)内に昇降移動可能に設置されて、前記通過ホール(222)を開放または遮断する開閉部材(230);
前記水排出ホール(102)と対向される前記ハウジング(100)の上面に固定設置され、その下端が前記開閉部材(230)と連結されて、前記開閉部材(230)を昇降移動させる昇降駆動装置(240);
前記ハウジング(100)の水排出ホール(102)の内壁面に回転可能に設置され、外面に、下降移動する前記ダイアフラム(210)が支えられるように許容し、偏心回転されながら前記ダイアフラム(210)が漸次的に下降移動するように案内して、前記ダイアフラム(210)が前記水排出ホール(102)を漸次的に遮断するように案内する回転カム装置部(250);
で構成されたことを特徴とする衛生陶器用給水装置。
【請求項2】
前記回転カム装置部(250)は、
互いに対称される前記ハウジング(100)の水排出ホール(102)のうちいずれか一つの内壁面に設置されるとか、または互いに対称される前記ハウジング(100)の水排出ホール(102)各々に設置されて前記ダイアフラム(210)の下降移動を案内する、ことを特徴とする請求項1に記載の衛生陶器用給水装置。
【請求項3】
前記回転カム装置部(250)は、
一端が前記ハウジング(100)の水排出ホール(102)の内壁面に回転可能に設置され、他端が前記ハウジング(100)の外部に露出されるように設置され、外面に、前記ダイアフラム(210)を支えて支持し、偏向されるように回転されながら前記ダイアフラム(210)が漸次的に下降するように案内する偏向突起(251a)を形成したシャフト軸(251);
前記ハウジング(100)の外面に固定設置され、前記シャフト軸(251)の他端を連結されて前記シャフト軸(251)を定められた角度に回転させるステッピングモーター(252);
で構成された、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の衛生陶器用給水装置。
【請求項4】
中孔形状で、下端中央部に水供給孔(101)を形成し、前記水供給孔(101)を基準としてその両側下端に一対の水排出ホール(102)を形成し、前記水供給孔(101)と前記水排出ホール(102)との間に前記水供給孔(101)に流入される水が前記水排出ホール(102)に排出されるように案内する流路(103)を形成したハウジング(100)と;
前記ハウジング(100)の水排出ホール(102)の上側に設置されて、前記水排出ホール(102)の上端を開放または遮断する開閉装置(200);
で構成された衛生陶器用給水装置において、
前記開閉装置(200)は、
前記水排出ホール(102)の上部に設置され、外面枠に案内ホール(211)を形成し、上、下に昇降作動されて前記水排出ホール(102)を開閉するダイアフラム(210)と;
前記ダイアフラム(210)の上部に設置されて前記ハウジング(100)の内部を上、下部空間(100a、100b)で区画形成し、上面に受け突部(221)を形成し、前記受け突部(221)の上面で下方に貫通形成されて、前記上、下部空間(100a、100b)を連通する通過ホール(222)を形成した区画キャップ(220);
前記区画キャップ(220)の受け突部(221)の上面に密着されるとか、或いは前記受け突部(221)の上面から離脱されるように前記ハウジング(100)の上部空間(100a)内に昇降移動可能に設置されて、前記通過ホール(222)を開放または遮断する開閉部材(230);
前記水排出ホール(102)と対向される前記ハウジング(100)の上面に固定設置され、その下端が前記開閉部材(230)と連結されて、前記開閉部材(230)を昇降移動させる昇降駆動装置(240);
前記ハウジング(100)の水排出ホール(102)の内壁面に水平移動可能に設置され、外面に下降移動する前記ダイアフラム(210)が密着されるように許容し、後退転動しながら前記ダイアフラム(210)が漸次的に下降移動するように案内して、前記ダイアフラム(210)が前記水排出ホール(102)を漸次的に遮断するように案内する水平移動装置(250’);
で構成されたことを特徴とする衛生陶器用給水装置。
【請求項5】
前記水平移動装置(250’)は、
互いに対称される前記ハウジング(100)の水排出ホール(102)のうちいずれか一つの内壁面に設置されるとか、または互いに対称される前記ハウジング(100)の水排出ホール(102)各々に設置されて前記ダイアフラム(210)の下降移動を案内する、ことを特徴とする請求項4に記載の衛生陶器用給水装置。
【請求項6】
前記水平移動装置(250’)は、
一端が前記ハウジング(100)の水排出ホール(120)内に位置され、他端が前記ハウジング(100)の外部に露出されるように設置され、外面に他端で一端の方向にテーパーのように形成されて前記ダイアフラム(210)が支えられるようにする傾斜面(251a’)を形成して、前記水排出ホール(102)内で前記ハウジング(100)の外側方向に向いて後退転動しながら前記ダイアフラム(210)が漸次的に下降するように案内する支持部材(251’);
前記ハウジング(100)外面に固定設置され、前記支持部材(251’)の他端を連結されて前記支持部材(251’)を後退移動させる駆動装置(252’);
で構成された、ことを特徴とする請求項4に記載の衛生陶器用給水装置。
【請求項7】
前記水平移動装置(250’)は、
前記支持部材(251’)と前記駆動装置(252’)をウオームギア式またはラックピニオンギヤ式またはボールねじ式のうちいずれか一つの方式で締結して、前記支持部材(251’)が後退移動するようにする、ことを特徴とする請求項6に記載の衛生陶器用給水装置。
【請求項8】
前記区画キャップ(220)は、
前記受け突部(221)の外面に挿入結合され、前記受け突部(221)にそって上、下に昇降作動されて前記通過ホール(222)を遮断した前記開閉部材(230)が上方に持ち上げるように直上方に前記開閉部材(230)を加圧する手動操作レバー(223)をさらに形成した、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の衛生陶器用給水装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、給水装置に関し、もっと詳しくはハウジングの水排出ホールの内壁面に設けられた回転カム装置部に下降移動されるダイアフラムが支えられるようにし、その状態で回転カム装置部を偏向されるように回転させながら、ダイアフラムが水排出ホールを遮断するように漸次的に下降移動させて、水排出ホールに排出される水の流れが急激に遮断されることを防止する衛生陶器用給水装置(Water supply system for sanitary ceramics)に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、洋式便器は汚物が収容されるボール(bowl)部分に常に残留水が溜まっている状態を維持するようにしており、汚物の排出及びボールの洗浄の時に給水される。
【0003】
ここで、洋式便器に具備される給水装置はボールの内部に付着された汚物や異物を洗浄するためにボールの表面全体的に回転流れを起こすリム給水部と、ボールの内部の汚物を汚水槽に排出させるために排水口の方に水を流れるようにするジェット給水部に区分される。
【0004】
特許文献1は、従来のビデ一体型の衛生陶器の手動給水装置を示すことであって、これを参照すると、前記水道栓から供給される洗浄水を衛生陶器に給水する給水部と、前記給水部の第1、2管に安着されて選択的に開閉させるフィルバルブと、前記フィルバルブが動作されるように給水部の排水孔をレバーの加圧で開放してボール部のリム側とジェット水路に洗浄水を給水する第2作動部を含む。
【0005】
この時、前記第2作動部は前記給水部に供給される洗浄水がボール部のリム側とジェット水路に給水されるように各々加圧するレバーと、前記レバーによって回転軸を中心として回転しながら昇降駆動装置のコアを上昇させて給水部の排水孔を開放する回転部材と、前記レバーを復元させる復元スプリングを含む。
【0006】
ここで、第1管及び第2管を通じて同時に水を排出するとか、或いは第1管または第2管を通じて選択的に水を排出して、リム側及びジェット水路に水を排出することである。
【0007】
すなわち、給水部を通じて水を供給しながら、昇降駆動装置を作動させてコアが上方に昇降移動するようにすると、昇降駆動装置の下端に塞いだ排水孔が開放されるともにフィルバルブ上側の圧力が低下されながら、給水部に供給される水の圧力に押されてフィルバルブが上方に移動される。
【0008】
そうすると、フィルバルブによって第1管の上端が開放されて、給水部と連通された状態を維持し、この時、第1管の上端を通じて水が排出されて、リム側に水が供給されることである。
【0009】
反面、上記と同一な方法に昇降駆動装置が作動されてコアを上方に昇降移動させると、第2管の上端が開放されて、ジェット水路に水を供給される。
【0010】
しかしながら、上記のような特許文献1は、昇降駆動装置によってコアが上、下に過度に昇降移動されながら排水孔を瞬間的に開閉作動させて、フィルバルブの昇降移動が急激になり、このフィルバルブの急激な昇降移動でフィルバルブまたは第1、第2管に衝撃が伝達されて、製品損傷が発生され、また、給水管を通じて第1管または第2管の方向に移動中の水が第1管または第2管を急激に遮断するフィルバルブに衝突されながらウォーターハンマーが発生され、このウォーターハンマーによって製品内で騷音が発生されて給水装置を利用する使用者が不安を感じ、このような頻繁なウォーターハンマーによって振動衝撃波が配管または周辺物品にそのまま伝達されながら老朽化した配管や或いは周辺部品にクラックまたは破損が生じ、製品破損によってメンテナンスの難しさとともに、製品の信頼性が低下される問題点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【文献】KR20-0453734Y1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は、前述のような問題点を解消するためのものであって、発明の目的は水供給孔と、この水供給孔両側に流路と連結された水排出ホールを形成したハウジングを具備し、ハウジングの水排出ホール上側にダイアフラム及びダイアフラム上部に受け突部を形成して、ハウジング上、下部空間を連通する通過ホールを形成した区画キャップを形成し、区画キャップの上面に昇降移動されて通過ホールを開閉する開閉部材を形成し、水排出ホール内壁面にダイアフラムの下端を支えて、偏心回転作動される回転カム装置部を設置することによって、下降移動されるダイアフラムが回転カム装置部に安着されると、回転カム装置部が偏心回転されながらダイアフラムが漸次的に下降移動するように案内され、この時、ダイアフラムによって水排出ホールの上段が漸次的に遮断されて、水排出ホールを通じて排出される水の流れが急激に遮断されることが防止される衛生陶器用給水装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記のような本発明の目的を達成するために、本発明による衛生陶器用給水装置は、中孔形状で、下端中央部に水供給孔を形成し、前記水供給孔を基準としてその両側下端に一対の水排出ホールを形成し、前記水供給孔と前記水排出ホールの間に前記水供給孔に流入される水が前記水排出ホールに排出されるように案内する流路を形成したハウジングと;前記ハウジングの水排出ホール上側に設置されて、前記水排出ホール上端を開放または遮断する開閉装置;で構成された衛生陶器用給水装置において、前記開閉装置は、前記水排出ホール上部に設置され、外面枠に案内ホールを形成し、上、下に昇降作動されて前記水排出ホールを開閉するダイアフラムと;前記ダイアフラム上部に設置されて前記ハウジング内部を上、下部空間に区画形成し、上面に受け突部を形成し、前記受け突部の上面で下方に貫通形成されて、前記上、下部空間を連通する通過ホールを形成した区画キャップ;前記区画キャップの受け突部の上面に密着されるとか、或いは前記受け突部の上面で離脱されるように前記ハウジングの上部空間内に昇降移動可能に設置されて、前記通過ホールを開放または遮断する開閉部材;前記水排出ホールと対向される前記ハウジングの上面に固定設置され、その下端が前記開閉部材と連結されて、前記開閉部材を昇降移動させる昇降駆動装置;前記ハウジングの水排出ホール内壁面に回転可能に設置され、外面に下降移動する前記ダイアフラムが支えられるように許容し、偏心回転されながら前記ダイアフラムが漸次的に下降移動するように案内して、前記ダイアフラムが前記水排出ホールを漸次的に遮断するように案内する回転カム装置部;で構成されたことを特徴とする。
【0014】
本発明による衛生陶器用給水装置において、前記回転カム装置部は、互いに対称される前記ハウジングの水排出ホールのうちいずれか一つの内壁面に設置されるとか、または互いに対称される前記ハウジングの水排出ホールの各々に設置されて前記ダイアフラムの下降移動を案内することを特徴とする。
【0015】
本発明による衛生陶器用給水装置において、前記回転カム装置部は、一端が前記ハウジングの水排出ホール内壁面に回転可能に設置され、他端が前記ハウジングの外部に露出されるように設置され、外面に前記ダイアフラムを支えて支持し、偏向されるように回転されながら前記ダイアフラムが漸次的に下降するように案内する偏向突起を形成したシャフト軸;前記ハウジングの外面に固定設置され、前記シャフト軸の他端と連結されて前記シャフト軸を定められた角度に回転させるステッピングモーター;で構成されたことを特徴とする。
【0016】
本発明による衛生陶器用給水装置は、中孔形状で、下端中央部に水供給孔を形成し、前記水供給孔を基準としてその両側下端に一対の水排出ホールを形成し、前記水供給孔と前記水排出ホールとの間に前記水供給孔に流入される水が前記水排出ホールに排出されるように案内する流路を形成したハウジングと;前記ハウジングの水排出ホールの上側に設置されて、前記水排出ホールの上端を開放または遮断する開閉装置;で構成された衛生陶器用給水装置において、前記開閉装置は、前記水排出ホールの上部に設置され、外面枠に案内ホールを形成し、上、下に昇降作動されて前記水排出ホールを開閉するダイアフラムと;前記ダイアフラムの上部に設置されて前記ハウジングの内部を上、下部空間に区画形成し、上面に受け突部を形成し、前記受け突部の上面で下方に貫通形成されて、前記上、下部空間を連通する通過ホールを形成した区画キャップ;前記区画キャップの受け突部の上面に密着されるとか、或いは前記受け突部上面から離脱されるように前記ハウジングの上部空間の内に昇降移動可能に設置されて、前記通過ホールを開放または遮断する開閉部材;前記水排出ホールと対向される前記ハウジングの上面に固定設置され、その下端が前記開閉部材を連結されて、前記開閉部材を昇降移動させる昇降駆動装置;前記ハウジングの水排出ホール内壁面に水平移動可能に設置され、外面に下降移動する前記ダイアフラムが密着されるように許容し、後退転動しながら前記ダイアフラムが漸次的に下降移動するように案内して、前記ダイアフラムが前記水排出ホールを漸次的に遮断するように案内する水平移動装置);で構成されたことを特徴とする。
【0017】
本発明による衛生陶器用給水装置において、前記水平移動装置は、互いに対称される前記ハウジングの水排出ホールのうちいずれか一つの内壁面に設置されるとか、または互いに対称される前記ハウジングの水排出ホールの各々に設置されて前記ダイアフラムの下降移動を案内することを特徴とする。
【0018】
本発明による衛生陶器用給水装置において、前記水平移動装置は、一端が前記ハウジングの水排出ホールの内に位置され、他端が前記ハウジングの外部に露出されるように設置され、外面に他端で一端の方向にテーパーのように形成されて前記ダイアフラムが支えられるようにする傾斜面を形成して、前記水排出ホールの内で前記ハウジングの外側方向に向いて後退転動しながら前記ダイアフラムが漸次的に下降するように案内する支持部材;前記ハウジングの外面に固定設置され、前記支持部材の他端と連結されて前記支持部材を後退移動させる駆動装置;で構成されたことを特徴とする。
【0019】
本発明による衛生陶器用給水装置において、前記水平移動装置は、前記支持部材と前記駆動装置をウオームギア式またはラックピニオンギヤ式またはボールねじ式のうちいずれか一つの方式で締結して、前記支持部材が後退移動するようにすることを特徴とする。
【0020】
本発明による衛生陶器用給水装置において、前記区画キャップは、前記受け突部の外面に挿入結合され、前記受け突部にそって上、下に昇降作動されて前記通過ホールを遮断した前記開閉部材が上方に持ち上げるように直上方に前記開閉部材を加圧する手動操作レバーをさらに形成したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0021】
本発明によると、回転カム装置部で下降移動するダイアフラムを支えて、偏心回転されながらダイアフラムが漸次的に下降移動するように案内して、ダイアフラムによって水排出ホールが急激に遮断されることが防止され、水排出ホールを漸次的に遮断して水排出ホールに排出される水の流れが急激に遮断されることが防止され、また、水排出ホールに排出される水の移動流れを漸次的に低下されて、ダイアフラムに水が衝突されながらウォーターハンマー現象が発生される恐れはなく、このウォーターハンマー防止によって騷音の発生が防止されて、製品を使用する使用者が違和感を感じる恐れはなく、特に、ウォーターハンマー防止とともに配管または部品に衝撃による振動の発生が防止されて、配管または部品に損傷が生じたり、或いはクラックが発生されることが防止され、これによって、メンテナンスの便利さとともに製品の信頼性が向上される利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の第1実施例による衛生陶器用給水装置を示す斜視図である。
図2図1の分解斜視図である。
図3】本発明の第1実施例による衛生陶器用給水装置の側断面図である。
図4】本発明の第1実施例による衛生陶器用給水装置のダイアフラムが上昇移動された状態を示す側断面図である。
図5】本発明の第1実施例による衛生陶器用給水装置のダイアフラムが回転カム装置に支えられた状態を示す側断面図である。
図6】本発明の第1実施例による衛生陶器用給水装置のダイアフラムが元の位置に復帰されて水排出ホール上端を遮断した状態を示す側断面図である。
図7】本発明の第2実施例による衛生陶器用給水装置に水平移動装置が設置された状態を示す側断面図である。
図8】本発明の第2実施例による衛生陶器用給水装置の水平移動装置が後退移動された状態を示す側断面図である。
図9】本発明による衛生陶器用給水装置が洋式便器に設置された状態を示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施例を添付の図面を参照してもっと詳しく説明する。
【0024】
[第1実施例]
【0025】
図1ないし図6及び図9を参照すると、ハウジング(100)は中孔形状で、下端中央部に水供給孔(101)を形成し、前記水供給孔(101)を基準としてその両側下端に一対の水排出ホール(102)を形成し、前記水供給孔(101)と前記水排出ホール(102)との間に前記水供給孔(101)に流入される水が前記水排出ホール(102)に排出されるように案内する流路(103)を形成する。
【0026】
前記ハウジング(100)は衛生陶器(10)の内側に設置されるとか、或いは衛生陶器(10)の上側に回転可能に設置されたビデ装置(図示せず)に設置されることができる。
【0027】
前記ハウジング(100)は前記水供給孔(101)を通じて水を供給されて、前記流路(103)を通じて前記水排出ホール(102)に水が移動されるように案内する。
【0028】
前記流路(103)は前記水供給孔(101)及び前記水排出ホール(102)と直交するように形成される。
【0029】
前記水排出ホール(103)は前記開閉装置(200)によって密閉または開放される。
【0030】
前記ハウジング(100)の水排出ホール(102)はその上端が前記ハウジング(100)の下部空間(100b)の内に位置されて、前記開閉装置(200)のダイアフラム(210)によって開閉される。
【0031】
前記水排出ホール(103)は下降移動される前記ダイアフラム(210)によってその上端が遮断されて、前記水供給孔(101)に流入された水が排出されることを遮断する。
【0032】
前記水排出ホール(103)の内壁面には前記開閉装置(200)の回転カム装置(250)が回転可能に設置されるように許容することが望ましい。
【0033】
前記水排出ホール(103)は衛生陶器(10)のボール部(11)の内に設置された各々のリム配管(12)及びジェット配管(13)と連結される。
【0034】
前記ハウジング(100)はその内部に設置される前記区画キャップ(220)によって上、下部空間(100a、100b)で区画される。
【0035】
開閉装置(200)は前記ハウジング(100)の水排出ホール(102)の上側に設置されて、前記水排出ホール(102)の上端を開放または遮断する。
【0036】
前記開閉装置(200)は前記水排出ホール(102)の上部に設置され、外面枠に案内ホール(211)を形成し、上、下に昇降作動されて前記水排出ホール(102)を開閉するダイアフラム(210)と、前記ダイアフラム(210)の上部に設置されて前記ハウジング(100)の内部を上、下部空間(100a、100b)で区画形成し、上面に受け突部(221)を形成し、前記受け突部(221)の上面で下方に貫通形成されて、前記上、下部空間(100a、100b)を連通する通過ホール(222)を形成した区画キャップ(220)、前記区画キャップ(220)の受け突部(221)の上面に密着されるとか、或いは前記受け突部(221)の上面から離脱されるように前記ハウジング(100)の上部空間(100a)の内に昇降移動可能に設置されて、前記通過ホール(222)を開放または遮断する開閉部材(230)、前記水排出ホール(102)と対向される前記ハウジング(100)の上面に固定設置され、その下端が前記開閉部材(230)と連結されて前記開閉部材(230)を昇降移動させる昇降駆動装置(240)、前記ハウジング(100)の水排出ホール(102)の内壁面に回転可能に設置され、外面に下降移動する前記ダイアフラム(210)が支えられるように許容し、偏心回転されながら前記ダイアフラム(210)が漸次的に下降移動するように案内して、前記ダイアフラム(210)が前記水排出ホール(102)を漸次的に遮断するように案内する回転カム装置部(250)で構成される。
【0037】
前記ダイアフラム(210)は、その枠が前記ハウジング(100)と前記区画キャップ(220)枠の間に加圧支持された状態で上、下に昇降移動される。
【0038】
前記ダイアフラム(210)は前記案内ホール(211)を通じて前記ハウジング(100)の下部空間(100b)に滞留した水が前記ダイアフラム(210)と前記区画キャップ(220)間の空間に進入されるように許容する。
【0039】
前記ダイアフラム(210)は前記区画キャップ(220)と前記ダイアフラム(210)との間に進入された水の圧力に押されて前記水排出ホール(102)の上端を密閉した状態で維持される。
【0040】
前記ダイアフラム(210)と前記区画キャップ(220)との間に滞留した水の圧力は前記ハウジング(100)の下部空間(100b)の内に滞留した水の圧力と同一なことが望ましい。
【0041】
前記ダイアフラム(210)は前記区画キャップ(220)と前記ダイアフラム(210)との間に滞留した水が通過ホール(222)を通じて前記ハウジング(100)の上部空間(100a)に排出される瞬間、前記流路(103)を通じて前記水排出ホール(102)の方向に移動する水の圧力に押されて上方に向いて漸次的に移動されながら、前記水排出ホール(102)の上端を開放する。
【0042】
前記区画キャップ(220)は前記ハウジング(100)の上部空間(100a)と下部空間(100b)を区画して、各々の上部空間(100a)と下部空間(100b)に開閉部材(230)及びダイアフラム(210)が位置されるようにする。
【0043】
前記区画キャップ(220)の受け突部(221)は前記上部空間(100a)の内で昇降移動される前記開閉部材(230)が密着されて、前記通過ホール(222)を密閉するようにする。
【0044】
前記通過ホール(222)は前記開閉部材(230)によって開放されて前記ダイアフラム(210)と前記区画キャップ(220)との間の空間に滞留した水が前記ハウジング(100)の上部空間(100a)に排出されるように許容するとか、或いは前記開閉部材(230)によって遮断されて前記ダイアフラム(210)と前記区画キャップ(220)との間の空間に水が滞留されるようにする。
【0045】
前記区画キャップ(220)は前記通過ホール(222)の底面枠で下方に突出形成され、前記水排出ホール(101)の上方に離隔される前記ダイアフラム(210)が前記区画キャップ(220)の底面に密着されることを防止して、前記ダイアフラム(210)を前記通過ホール(222)で定められた距離離隔された状態で維持させる接触防止突起(220a)をさらに形成する。
【0046】
前記接触防止突起(220a)は前記ダイアフラム(210)が前記通過ホール(222)に密着されて、前記通過ホール(222)を遮断することを防止する。
【0047】
前記区画キャップ(220)は前記受け突部(221)の外面に挿入結合され、前記受け突部(221)にそって上、下に昇降作動されて前記通過ホール(222)を遮断した前記開閉部材(230)が上方に持ち上げるように直上方に前記開閉部材(230)を加圧する手動操作レバー(223)をさらに形成する。
【0048】
前記手動操作レバー(223)は前記ハウジング(100)の外部に露出されるように連結設置されて、外部で操作することができる。
【0049】
前記手動操作レバー(223)は前記昇降駆動装置(240)の駆動が制限された状態で、使用者の操作によって作動される。
【0050】
前記手動操作レバー(223)はてこの原理によって作動されることが望ましい。
【0051】
前記開閉部材(230)は前記上部空間(100a)の内で上方に昇降移動されて前記通過ホール(222)を開放し、前記受け突部(221)の上面に密着されて前記通過ホール(222)を遮断する。
【0052】
前記開閉部材(230)は前記通過ホール(222)を開放して、前記区画キャップ(220)と前記ダイアフラム(210)との間に滞留した水が前記通過ホール(222)を通じて前記上部空間(100a)に排出されるようにする。
【0053】
前記開閉部材(230)は前記通過ホール(222)を遮断して、前記区画キャップ(220)と前記ダイアフラム(210)との間の空間に水が滞留した状態を維持するようにする。
【0054】
前記昇降駆動装置(240)は外部信号を入力されて前記開閉部材(230)を上方または下方に昇降移動させる。
【0055】
前記昇降駆動装置(240)はソレノイド弁方式によって上、下に昇降作動されて前記開閉部材(230)を昇降移動させるとか、或いはモーターによって駆動されるボールスクリュー式で回転昇降作動されて前記開閉部材(230)を昇降移動させることが望ましい。
【0056】
前記回転カム装置部(250)は前記ダイアフラム(210)を支えた状態で偏心回転されて、外面形状に対応するように前記ダイアフラム(210)が前記水排出ホール(102)の上端方向に向いて漸次的に下降移動するように案内する。
【0057】
前記回転カム装置部(250)は前記ダイアフラム(210)が下降移動されながら前記水排出ホール(102)の上端を漸次的に遮断するように誘導して、前記ダイアフラム(210)と前記水排出ホール(102)との間の隙間に排出される水の排出量が漸次的に低下されるようにする。
【0058】
前記回転カム装置部(250)は互いに対称される前記ハウジング(100)の水排出ホール(102)のうちいずれか一つの内壁面に設置されるとか、または互いに対称される前記ハウジング(100)の水排出ホール(102)の各々に設置されて前記ダイアフラム(210)の下降移動を案内する。
【0059】
前記回転カム装置部(250)は一端が前記ハウジング(100)の水排出ホール(102)内壁面に回転可能に設置され、他端が前記ハウジング(100)外部に露出されるように設置され、外面に前記ダイアフラム(210)を支えて支持し、偏向されるように回転されながら前記ダイアフラム(210)が漸次的に下降するように案内する偏向突起(251a)を形成したシャフト軸(251)と、前記ハウジング(100)外面に固定設置され、前記シャフト軸(251)の他端を連結されて前記シャフト軸(251)を定められた角度に回転させるステッピングモーター(252)で構成される。
【0060】
前記シャフト軸(251)は前記ダイアフラム(210)が前記水排出ホール(102)の上端で離脱されるように上方に移動されると、前記ステッピングモーター(252)によって回転されて前記偏向突起(251a)が上方に向こうように位置される。
【0061】
前記シャフト軸(251)は前記ダイアフラム(210)が前記水排出ホール(102)の上端方向に向かって下降移動されて、前記偏向突起(251a)に前記ダイアフラム(210)が密着支持されると、前記ステッピングモーター(252)によって回転されながら、前記偏向突起(251a)が下方に向こうように回転させて、前記ダイアフラム(210)が漸次的に下降移動するように案内する。
【0062】
前記シャフト軸(251)はその一端が前記水排出ホール(102)の内壁面に掛け固定されて、前記水排出ホール(102)の内で離脱されることが防止される。
【0063】
前記シャフト軸(251)は前記ステッピングモーター(252)によって定められた角度に回転されて、前記偏向突起(251a)を上方に位置されるとか或いは下方に位置させる。
【0064】
前記シャフト軸(251)は前記偏向突起(251a)を互いに対称されるように一対に形成して、前記偏向突起(251a)に前記ダイアフラム(210)の底面が密着されるように許容することが望ましい。
【0065】
前記ステッピングモーター(252)は前記ダイアフラム(210)が上方に昇降移動されるとか、或いは前記シャフト軸(251)の偏向突起(251a)の前記ダイアフラム(210)が密着支持されると、駆動作動されて前記シャフト軸(251)を180度角度に回転させる。
【0066】
前記ステッピングモーター(252)は前記前記シャフト軸(251)を正方向または逆方向に回転させる。
【0067】
上記のように構成される本発明の第1実施例による衛生陶器用給水装置は次のように使用される。
【0068】
本発明による衛生陶器用給水装置は衛生陶器(10)の内に設置されるとか、または衛生陶器(10)に設置されたビデ(図示せず)の内に設置されることができるが、以下の説明では、衛生陶器(10)に給水装置が設置されることを例として説明する。
【0069】
まず、衛生陶器(10)内に設置された給水装置の水排出ホール(102)を各々のリム配管(12)及びジェット配管(13)に連結し、前記水供給孔(101)を水道栓を連結する。
【0070】
そして、衛生陶器(10)のボール部(11)の内の用便を処理するために、レバー(図示せず)を操作すると、水道栓(図示せず)を通じて前記水供給孔(101)に水が供給され、これと同時に前記リム配管(12)と連結された前記開閉装置(200)が先作動され、続いて、前記ジェット配管(13)と連結された前記開閉装置(200)が後作動される。
【0071】
以下の説明で、前記リム配管(12)が連結された水排出ホール(102)と前記ジェット配管(13)が連結された水排出ホール(102)は同一な作動構造を有する前記開閉装置(200)によって開放または閉鎖される。
【0072】
そうすると、前記水供給孔(101)に供給される水が前記水供給孔(101)で直上方に移動された後、前記流路(103)を通じて前記水排出ホール(102)の方向に移動される。
【0073】
この時、前記開閉装置(200)の昇降駆動装置(240)が作動されて前記開閉部材(230)を上方に昇降移動させると、前記区画キャップ(220)の通過ホール(222)が開放され、特に、前記通過ホール(222)を通じて前記区画キャップ(220)と前記ダイアフラム(210)との間に滞留した水が前記ハウジング(100)の上部空間(100a)に排出されながら前記区画キャップ(220)と前記ダイアフラム(210)との間の空間の圧力が漸次的に低下される。
【0074】
ここで、前記昇降駆動装置(240)はソレノイド弁方式によって上、下に昇降作動されて前記開閉部材(230)を昇降移動させる。
【0075】
続いて、前記区画キャップ(220)の底面方向に昇降移動する前記ダイアフラム(210)は前記接触防止突起(220a)に密着されて、前記ダイアフラム(210)が前記区画キャップ(220)の底面に密着されて前記通過ホール(222)を遮断することを防止する。
【0076】
特に、前記区画キャップ(220)と前記ダイアフラム(210)との間の空間の水が前記区画キャップ(220)の通過ホール(222)を通じて前記上部空間(100a)に排出されながら、前記上部空間(100a)の内に滞留される水の量が増加されて、前記ダイアフラム(210)と前記区画キャップ(220)との間の水の圧力が漸次的に低下される。
【0077】
この時、前記区画キャップ(220)と前記ダイアフラム(210)との間の空間の圧力低下と同時に前記流路(103)を通じて水排出ホール(102)の方向に移動する水の圧力によって前記水排出ホール(102)を密閉していた前記ダイアフラム(210)が上方に漸次的に押されながら前記水排出ホール(102)の上端を開放する。
【0078】
すなわち、前記ダイアフラム(210)と前記区画キャップ(220)との間に滞留されていた水が前記通過ホール(222)を通じて前記上部空間(100a)に排出されながら、前記ダイアフラム(210)と前記区画キャップ(220)との間の水の圧力が前記ダイアフラム(210)の底面部に加える水の圧力より漸次的に低くなることによって、前記ダイアフラム(210)が前記水排出ホール(102)を漸次的に開放することである。
【0079】
この時、前記ダイアフラム(210)が上方に昇降移動されて前記水排出ホール(102)を開放するとともに前記回転カム装置部(250)のステッピングモーター(252)が駆動されて前記シャフト軸(251)を定められた角度に回転させる。
【0080】
そうすると、前記ステッピングモーター(252)によって前記シャフト軸(251)が回転されて、前記シャフト軸(251)の外面に形成された偏向突起(251a)が上方に向こうように位置された状態を維持することである。
【0081】
以後、前記流路(103)に移動する水は開放された前記水排出ホール(102)を通じて前記リム配管(12)に供給され、このリム配管(12)を通じてボール部(11)内周面に排出されて、ボール部(11)の内周面にそって流れ落ちる。
【0082】
また、前記リム配管(12)と連結された前記水排出ホール(102)を通じて水が排出されると、時間差を置いて前記ジェット配管(13)と連結された前記水排出ホール(102)を開閉する前記開閉装置(200)が上記と同一な方式で前記水排出ホール(102)を開放して、前記ジェット配管(13)を通じて前記ボール部(11)の内に水を排出することである。
【0083】
そして、前記衛生陶器(10)の内のボール部(11)の内に水を満たすために、前記開閉装置(200)のうち前記リム配管(12)と連結された前記開閉装置(200)が開放されて、前記リム配管(12)を通じて水を排出することによって、前記ボール部(11)の内に水が満たされることである。
【0084】
一方、前記リム配管(12)またはジェット配管(13)を通じて前記ボール部(11)の内に水の排出が完了され、前記ボール部(11)の内に水が満たされる同時に、前記昇降駆動装置(240)が前記開閉部材(230)を下方に移動させて、前記受け突部(221)に前記開閉部材(230)が密着されるようにする。
【0085】
そうすると、前記開閉部材(230)によって前記通過ホール(222)が遮断され、この時、前記ハウジング(100)の下部空間(100b)の内に滞留した水が前記ダイアフラム(210)の案内ホール(211)を通じて前記区画キャップ(220)と前記ダイアフラム(210)との間に流入されて前記ダイアフラム(210)と前記区画キャップ(220)間に滞留される水の量が漸次的に増加されながら、この水の量に比例するように前記区画キャップ(220)と前記ダイアフラム(210)との間の空間の水の圧力が漸次的に上昇される。
【0086】
すなわち、前記区画キャップ(220)と前記ダイアフラム(210)との間に滞留される水の圧力が漸次的に上昇しながら前記ダイアフラム(210)を前記水排出ホール(102)方向に加圧して、前記ダイアフラム(210)が下方に向かって移動される。
【0087】
そして、前記水排出ホール(102)方向に向かって下降移動する前記ダイアフラム(210)は前記回転カム装置部(250)の偏向突起(251a)に密着支持され、この時、前記水排出ホール(102)と前記ダイアフラム(210)間の隙間を通じて前記水排出ホール(102)に連続して水が排出される状態を維持して、前記ダイアフラム(210)に水が衝突されることが防止される。
【0088】
以後、前記ステッピングモーター(252)が駆動されて前記シャフト軸(251)を回転させ、これによって、前記ダイアフラム(210)を支える前記偏向突起(251a)が前記シャフト軸(251)によって下方に向こうように漸次的に回転されながら、前記ダイアフラム(210)が漸次的に下降移動するように案内する。
【0089】
また、前記シャフト軸(251)の偏向突起(251a)が下方に向こうように位置される瞬間、前記ダイアフラム(210)が下降移動されて、前記水排出ホール(102)上端を遮断することである。
【0090】
ここで、前記ハウジング(100)の水供給孔(101)及び流路(103)を通じて前記水排出ホール(102)の方向に移動する水は前記ダイアフラム(210)の昇降移動によってその隙間が漸次的に狭くなる前記ダイアフラム(210)と前記水排出ホール(102)間の隙間を通じて前記水排出ホール(102)に排出されながら、水の移動流れが漸次的に減少されることによって、前記流路(103)を通じて前記水排出ホール(102)の方向に移動する水の流速によって水が前記ダイアフラム(210)に衝突されることが防止される。
【0091】
この時、前記ダイアフラム(210)が下降移動されて前記水排出ホール(102)の上端を遮断する瞬間、前記案内ホール(211)を通じて前記区画キャップ(220)と前記ダイアフラム(210)との間に流入された水の圧力が前記ダイアフラム(210)の底面に加える水の圧力と同一になり、これによって、前記ダイアフラム(210)が前記水排出ホール(102)の上端を密閉した状態で維持される。
【0092】
反面、前記昇降駆動装置(240)の作動が制限されるとか、或いは昇降駆動装置(240)の異常作動で、前記開閉部材(230)の昇降移動が制限される場合には、前記区画キャップ(220)の内に設置された手動操作レバー(223)を外部で操作することになり、この時、前記手動操作レバー(223)が前記受け突部(221)の外面にそって上方に昇降移動されて前記開閉部材(230)を上方に加圧することになる。
【0093】
そうすると、前記開閉部材(230)が上方に移動されながら前記通過ホール(222)を開放し、以後、上記と同一な方法によって前記水排出ホール(102)で前記ダイアフラム(210)が離脱されて、前記水排出ホール(102)が開放される。
【0094】
ここで、本発明では前記手動操作レバー(223)が前記区画キャップ(220)の内に設置されたことを例として説明したが、前記手動操作レバー(223)は前記ハウジング(100)の外部に露出された操作レバー(未符号)に連結されて、操作レバー(未符号)によって昇降作動されることが望ましい。
【0095】
[実施例2]
【0096】
図7ないし図9を参照すると、ハウジング(100)は中孔形状で、下端中央部に水供給孔(101)を形成し、前記水供給孔(101)を基準としてその両側下端に一対の水排出ホール(102)を形成し、前記水供給孔(101)と前記水排出ホール(102)との間に前記水供給孔(101)に流入される水が前記水排出ホール(102)に排出されるように案内する流路(103)を形成する。
【0097】
前記ハウジング(100)は衛生陶器(10)の内側に設置されるとか、或いは衛生陶器(10)の上側に回転可能に設置されたビデ装置(図示せず)に設置されことができる。
【0098】
前記ハウジング(100)は前記水供給孔(101)を通じて水を供給されて、前記流路(103)を通じて前記水排出ホール(102)に水が移動されるように案内する。
【0099】
前記流路(103)は前記水供給孔(101)及び前記水排出ホール(102)と直交するように形成される。
【0100】
前記水排出ホール(103)は前記開閉装置(200)によって密閉または開放される。
【0101】
前記ハウジング(100)の水排出ホール(102)はその上端が前記ハウジング(100)の下部空間(100b)の内に位置されて、前記開閉装置のダイアフラム(210)によって開閉される。
【0102】
前記水排出ホール(103)は下降移動される前記ダイアフラム(210)によってその上端が遮断されて、前記水供給孔(102)に流入された水が排出されることを遮断する。
【0103】
前記水排出ホール(103)の内壁面には前記開閉装置(200)の水平移動装置(250’)が設置されるように許容することが望ましい。
【0104】
前記水排出ホール(103)は衛生陶器(10)のボール部(11)の内に設置された各々のリム配管(12)及びジェット配管(13)と連結される。
【0105】
前記ハウジング(100)はその内部に設置される前記区画キャップ(220)によって上、下部空間(100a、100b)で区画される。
【0106】
開閉装置(200)は前記ハウジング(100)の水排出ホール(102)の上側に設置されて、前記水排出ホール(102)の上端を開放または遮断する。
【0107】
前記開閉装置(200)は前記水排出ホール(102)の上部に設置され、外面枠に案内ホール(211)を形成し、上、下に昇降作動されて前記水排出ホール(102)を開閉するダイアフラム(210)と、前記ダイアフラム(210)の上部に設置されて前記ハウジング(100)の内部を上、下部空間(100a、100b)で区画形成し、上面に受け突部(221)を形成し、前記受け突部(221)の上面で下方に貫通形成されて、前記上、下部空間(100a、100b)を連通する通過ホール(222)を形成した区画キャップ(220)、前記区画キャップ(220)の受け突部(221)の上面に密着されるとか、或いは前記受け突部(221)の上面から離脱されるように前記ハウジング(100)の上部空間(100a)の内に昇降移動可能に設置されて、前記通過ホール(222)を開放または遮断する開閉部材(230)、前記水排出ホール(102)と対向される前記ハウジング(100)の上面に固定設置され、その下端が前記開閉部材(230)と連結されて前記開閉部材(230)を昇降移動させる昇降駆動装置(240)、前記ハウジング(100)の水排出ホール(102)の内壁面に水平移動可能に設置され、外面に下降移動する前記ダイアフラム(210)が密着されるように許容し、後退転動しながら前記ダイアフラム(210)が漸次的に下降移動するように案内して、前記ダイアフラム(210)が前記水排出ホール(102)を漸次的に遮断するように案内する水平移動装置(250’)で構成される。
【0108】
前記ダイアフラム(210)はその枠が前記ハウジング(100)と前記区画キャップ(220)の枠との間に加圧支持された状態で上、下に昇降移動される。
【0109】
前記ダイアフラム(210)は前記案内ホール(211)を通じて前記ハウジング(100)の下部空間(100b)に滞留した水が前記ダイアフラム(210)と前記区画キャップ(220)との間の空間に進入されるように許容する。
【0110】
前記ダイアフラム(210)は前記区画キャップ(220)と前記ダイアフラム(210)との間に進入された水の圧力に押されて前記水排出ホール(102)の上端を密閉した状態で維持される。
【0111】
前記ダイアフラム(210)と前記区画キャップ(220)との間に滞留した水の圧力は前記ハウジング(100)の下部空間(100b)の内に滞留した水の圧力と同一なことが望ましい。
【0112】
前記ダイアフラム(210)は前記区画キャップ(220)と前記ダイアフラム(210)との間に滞留した水が通過ホール(222)を通じて前記ハウジング(100)の上部空間(100a)に排出される瞬間、前記流路(103)を通じて前記水排出ホール(102)の方向に移動する水の圧力に押されて上方に向かって漸次的に移動されながら、前記水排出ホール(102)の上端を開放する。
【0113】
前記区画キャップ(220)は前記ハウジング(100)の上部空間(100a)と下部空間(100b)を区画して、各々の上部空間(100a)と下部空間(100b)に開閉部材(230)及びダイアフラム(210)が位置されるようにする。
【0114】
前記区画キャップ(220)の受け突部(221)は前記上部空間(100a)の内で昇降移動される前記開閉部材(230)が密着されるように許容して、前記通過ホール(222)が密閉されるようにする。
【0115】
前記通過ホール(222)は前記開閉部材(230)によって開放されて前記ダイアフラム(210)と前記区画キャップ(220)との間の空間に滞留した水が前記ハウジング(100)の上部空間(100a)に排出されるように許容するとか、或いは前記開閉部材(230)によって遮断されて前記ダイアフラム(210)と前記区画キャップ(220)との間の空間に水が滞留されるようにする。
【0116】
前記区画キャップ(220)は前記通過ホール(222)の底面枠で下方に突出形成され、前記水排出ホール(101)の上方に離隔される前記ダイアフラム(210)が前記区画キャップ(220)の底面に密着されることを防止して、前記ダイアフラム(210)を前記通過ホール(222)で定められた距離離隔された状態で維持させる接触防止突起(220a)をさらに形成する。
【0117】
前記接触防止突起(220a)は前記ダイアフラム(210)が前記通過ホール(222)に密着されて、前記通過ホール(222)を遮断することを防止する。
【0118】
前記区画キャップ(220)は前記受け突部(221)の外面に挿入結合され、前記受け突部(221)にそって上、下に昇降作動されて前記通過ホール(222)を遮断した前記開閉部材(230)が上方に持ち上げるように直上方に前記開閉部材(230)を加圧する手動操作レバー(223)をさらに形成する。
【0119】
前記手動操作レバー(223)は前記ハウジング(100)の外部に露出されるように連結設置されて、外部で操作することができる。
【0120】
前記手動操作レバー(223)は前記昇降駆動装置(240)の駆動が制限された状態で、使用者の操作によって作動される。
【0121】
前記手動操作レバー(223)はてこの原理によって作動されることが望ましい。
【0122】
前記開閉部材(230)は前記上部空間(100a)の内で上方に昇降移動されて前記通過ホール(222)を開放し、前記受け突部(221)の上面に密着されて前記通過ホール(222)を遮断する。
【0123】
前記開閉部材(230)は前記通過ホール(222)を開放して、前記区画キャップ(220)と前記ダイアフラム(210)との間に滞留した水が前記通過ホール(222)を通じて前記上部空間(100a)に排出されるようにする。
【0124】
前記開閉部材(230)は前記通過ホール(222)を遮断して、前記区画キャップ(220)と前記ダイアフラム(210)との間の空間に水が滞留した状態を維持するようにする。
【0125】
前記昇降駆動装置(240)は外部の信号を入力されて前記開閉部材(230)を上方または下方に昇降移動させる。
【0126】
前記昇降駆動装置(240)はソレノイド弁方式によって上、下に昇降作動されて前記開閉部材(230)を昇降移動させるとか、或いはモーターによって駆動されるボールスクリュー式で回転昇降作動されて前記開閉部材(230)を昇降移動させることが望ましい。
【0127】
前記水平移動装置(250’)は前記ダイアフラム(210)を支えた状態で前記ハウジング(100)の外部に露出されるように後退移動されながら、外面形状に対応するように前記ダイアフラム(210)が前記水排出ホール(102)の上端方向に向かって漸次的に下降移動するように案内する。
【0128】
前記水平移動装置(250’)は前記ダイアフラム(210)が下降移動されながら前記水排出ホール(102)の上端を漸次的に遮断するように誘導して、前記ダイアフラム(210)と前記水排出ホール(102)との間の隙間に排出される水の排出量が漸次的に低下されるようにする。
【0129】
前記水平移動装置(250’)は互いに対称される前記ハウジング(100)の水排出ホール(102)のうちいずれか一つの内壁面に設置されるとか、または互いに対称される前記ハウジング(100)の水排出ホール(102)各々に設置されて前記ダイアフラム(210)の下降移動を案内する。
【0130】
前記水平移動装置(250’)は一端が前記ハウジング(100)の水排出ホール(120)の内に位置され、他端が前記ハウジング(100)の外部に露出されるように設置され、外面に他端で一端の方向にテーパーのように形成されて前記ダイアフラム(210)が支えられるようにする傾斜面(251a’)を形成して、前記水排出ホール(102)の内で前記ハウジング(100)外側方向に向いて後退転動しながら前記ダイアフラム(210)が漸次的に下降するように案内する支持部材(251’)と、前記ハウジング(100)の外面に固定設置され、前記支持部材(251’)の他端を連結されて前記支持部材(251’)を後退移動させる駆動装置(252’)で構成される。
【0131】
前記支持部材(251’)は前記傾斜面(251a’)に前記ダイアフラム(210)が密着支持されるようにするが、後退移動しながら、前記ダイアフラム(210)が前記傾斜面(251a’)形状に対応するように滑り込んで下降移動するように案内する。
【0132】
前記支持部材(251’)は前記ダイアフラム(210)が前記水排出ホール(102)の上端で離脱されるように上方に移動されると、前記駆動装置(252’)によって水平移動されて前記水排出ホール(102)の内部空間に位置される。
【0133】
前記支持部材(251’)は前記ダイアフラム(210)が前記水排出ホール(102)の上端方向に向かって下降移動されて、前記傾斜面(251a’)に前記ダイアフラム(210)が密着支持されると、前記駆動装置(252’)によって水平移動されながら、前記傾斜面(251a’)形状に対応して前記ダイアフラム(210)が滑り込んで下降移動するように案内する。
【0134】
前記支持部材(251’)はその一端が前記水排出ホール(120)の内で空中に浮揚された状態で維持される。
【0135】
前記支持部材(251’)は前記駆動装置(252’)によって水平移動されて、前記傾斜面(251a’)に前記ダイアフラム(210)が密着支持されるようにする。
【0136】
前記支持部材(251’)の傾斜面(251a’)の角度は使用者によって調整されることができる。
【0137】
前記駆動装置(252’)は前記ダイアフラム(210)が上方に昇降移動されるとか、或いは前記支持部材(251’)の傾斜面(251a’)に前記ダイアフラム(210)が密着支持されると、駆動作動されて前記支持部材(251’)を前方または後方に水平移動させる。
【0138】
前記水平移動装置(250’)は前記支持部材(251’)と前記駆動装置(252’)をウオームギア式またはラックピニオンギヤ式またはボールねじ式のうちいずれか一つの方式で締結して、前記支持部材(251’)が後退移動するようにする。
【0139】
上記のように構成される本発明の第2実施例による衛生陶器用給水装置は次のように使用される。
【0140】
本発明による衛生陶器用給水装置は衛生陶器(10)の内に設置されるとか、または衛生陶器(10)に設置されたビデ(図示せず)の内に設置されることができるが、以下の説明では、衛生陶器(10)に給水装置が設置されることを例として説明する。
【0141】
まず、衛生陶器(10)の内に設置された給水装置の水排出ホール(102)を各々のリム配管(12)及びジェット配管(13)に連結し、前記水供給孔(101)を水道栓と連結する。
【0142】
そして、衛生陶器(10)のボール部(11)の内の用便を処理するために、レバー(図示せず)を操作すると、水道栓(図示せず)を通じて前記水供給孔(101)に水が供給され、これと同時に前記リム配管(12)と連結された前記開閉装置(200)が先作動され、続いて、前記ジェット配管(13)と連結された前記開閉装置(200)が後作動される。
【0143】
以下の説明で、前記リム配管(12)が連結された水排出ホール(102)と前記ジェット配管(13)が連結された水排出ホール(102)は同一な作動構造を有する前記開閉装置(200)によって開放または閉鎖されることである。
【0144】
そうすると、前記水供給孔(101)に供給される水が前記水供給孔(101)で直上方に移動された後、前記流路(103)を通じて前記水排出ホール(102)方向に移動される。
【0145】
この時、前記開閉装置(200)の昇降駆動装置(240)が作動されて前記開閉部材(230)を上方に昇降移動させると、前記区画キャップ(220)の通過ホール(222)が開放され、この時、前記通過ホール(222)を通じて前記区画キャップ(220)と前記ダイアフラム(210)間に滞留した水が前記ハウジング(100)の上部空間(100a)に排出されながら前記区画キャップ(220)と前記ダイアフラム(210)との間の空間の圧力が漸次的に低下される。
【0146】
ここで、前記昇降駆動装置(240)はソレノイド弁方式によって上、下に昇降作動されて前記開閉部材(230)を昇降移動させることである。
【0147】
続いて、前記区画キャップ(220)の底面方向に昇降移動する前記ダイアフラム(210)は前記接触防止突起(220a)に密着されて、前記ダイアフラム(210)が前記区画キャップ(220)の底面に密着されて前記通過ホール(222)を遮断することを防止する。
【0148】
特に、前記区画キャップ(220)と前記ダイアフラム(210)との間の空間の水が前記区画キャップ(220)の通過ホール(222)を通じて前記上部空間(100a)に排出されながら、前記上部空間(100a)の内に滞留される水の量が増加されて、前記ダイアフラム(210)と前記区画キャップ(220)との間の水の圧力が漸次的に低下されることである。
【0149】
この時、前記区画キャップ(220)と前記ダイアフラム(210)との間の空間の圧力低下と同時に前記流路(103)を通じて水排出ホール(102)方向に移動する水の圧力によって前記水排出ホール(102)を密閉していた前記ダイアフラム(210)が上方に漸次的に押されながら前記水排出ホール(102)の上端を開放する。
【0150】
すなわち、前記ダイアフラム(210)と前記区画キャップ(220)との間に滞留されていた水が前記通過ホール(222)を通じて前記上部空間(100a)に排出されながら、前記ダイアフラム(220)と前記区画キャップ(210)との間の水の圧力が前記ダイアフラム(210)の底面部に加える水の圧力より漸次的に低くなることによって、前記ダイアフラム(210)が前記水排出ホール(102)を漸次的に開放することである。
【0151】
この時、前記ダイアフラム(210)が上方に昇降移動されて前記水排出ホール(102)を開放するとともに前記水平移動装置(250’)の駆動装置(252’)が駆動されて前記支持部材(251’)を水平移動させる。
【0152】
そうすると、前記駆動装置(252’)で前記支持部材(251’)を水平移動させて、前記支持部材(251’)が前記水排出ホール(102)内で空中に浮揚された状態を維持するようにする。
【0153】
以後、前記流路(103)に移動する水は開放された前記水排出ホール(102)を通じて前記リム配管(12)に供給され、このリム配管(12)を通じてボール部(11)の内周面に排出されて、ボール部(11)の内周面にそって流れ落ちる。
【0154】
また、前記リム配管(12)と連結された前記水排出ホール(102)を通じて水が排出されると、時間差を置いて前記ジェット配管(13)と連結された前記水排出ホール(102)を開閉する前記開閉装置(200)が上記と同一な方式で前記水排出ホール(102)を開放して、前記ジェット配管(13)を通じて前記ボール部(11)の内に水を排出することである。
【0155】
そして、前記衛生陶器(10)の内のボール部(11)の内に水を満たすために、前記開閉装置(200)のうち、前記リム配管(12)と連結された前記開閉装置(200)が開放作動されて、前記リム配管(12)を通じて水を排出することによって、前記ボール部(11)の内に水が満たされることである。
【0156】
一方、前記リム配管(12)またはジェット配管(13)を通じて前記ボール部(11)の内に水の排出が完了され、前記ボール部(11)の内に水が満たされると同時に、前記昇降駆動装置(240)が前記開閉部材(230)を下方に移動させて、前記受け突部(221)に前記開閉部材(230)が密着されるようにする。
【0157】
そうすると、前記開閉部材(230)によって前記通過ホール(222)が遮断され、この時、前記ハウジング(100)の下部空間(100b)の内に滞留した水が前記ダイアフラム(210)の案内ホール(211)を通じて前記区画キャップ(220)と前記ダイアフラム(210)との間に流入されて前記ダイアフラム(210)と前記区画キャップ(220)との間に滞留される水の量が漸次的に増加されながら、この水の量に比例するように前記区画キャップ(220)と前記ダイアフラム(210)との間の空間の水の圧力が漸次的に上昇される。
【0158】
すなわち、前記区画キャップ(220)と前記ダイアフラム(210)との間に滞留される水の圧力が漸次的に上昇しながら前記ダイアフラム(210)を前記水排出ホール(102)方向に加圧して、前記ダイアフラム(210)が下方に向かって移動される。
【0159】
そして、前記水排出ホール(102)方向に向かって下降移動する前記ダイアフラム(210)は前記水平移動装置(250’)の支持部材(251’)に形成された傾斜面(251a’)に密着支持され、この時、前記水排出ホール(102)と前記ダイアフラム(210)間の隙間を通じて前記水排出ホール(102)に連続して水が排出される状態を維持して、前記ダイアフラム(210)に水が衝突されることが防止される。
【0160】
以後、前記駆動装置(252’)が駆動されて前記支持部材(251’)を後退移動させ、これによって、前記支持部材(251’)が前記ハウジング(100)外部に露出されるように後退移動しながら、前記傾斜面(251a’)に密着支持された前記ダイアフラム(210)が前記傾斜面(251a’)形状に対応するように滑り落ちるようにすることによって、前記ダイアフラム(210)が漸次的に下降移動する。
【0161】
この時、前記駆動装置(252’)は前記支持部材(251’)とウオームギア式またはラックピニオンギヤ式またはボールねじ式のうちいずれか一つの方式で締結されて、前記支持部材(251’)を水平移動させることである。
【0162】
また、前記駆動装置(252’)によって前記支持部材(251’)の後退移動が完了される瞬間、前記ダイアフラム(210)が下降移動されて、前記水排出ホール(102)の上端を遮断することである。
【0163】
ここで、前記ハウジング(100)の水供給孔(101)及び流路(103)を通じて前記水排出ホール(102)方向に移動する水は前記ダイアフラム(210)の昇降移動によってその隙間が漸次的に狭くなる前記ダイアフラム(210)と前記水排出ホール(102)との間の隙間を通じて前記水排出ホール(102)に排出されながら、水の移動流れが漸次的に減少されることによって、前記流路(103)を通じて前記水排出ホール(102)方向に移動する水の流速によって水が前記ダイアフラム(210)に衝突されることが防止される。
【0164】
この時、前記ダイアフラム(210)が下降移動されて前記水排出ホール(102)上端を遮断する瞬間、前記案内ホール(211)を通じて前記区画キャップ(220)と前記ダイアフラム(210)との間に流入された水の圧力が前記ダイアフラム(210)の底面に加える水の圧力と同一になり、これによって、前記ダイアフラム(210)が前記水排出ホール(102)の上端を密閉した状態で維持される。
【0165】
反面、前記昇降駆動装置(240)の作動が制限されるとか、或いは昇降駆動装置(240)の異常作動で、前記開閉部材(230)の昇降移動が制限される場合には、前記区画キャップ(220)の内に設置された手動操作レバー(223)を外部で操作することになり、この時、前記手動操作レバー(223)が前記受け突部(221)の外面にそって上方に昇降移動されて前記開閉部材(230)を上方に加圧することになる。
【0166】
そうすると、前記開閉部材(230)が上方に移動されながら前記通過ホール(222)を開放し、以後、上記と同一な方法によって前記水排出ホール(102)で前記ダイアフラム(210)が離脱されて、前記水排出ホール(102)が開放される。
【0167】
ここで、本発明では前記手動操作レバー(223)が前記区画キャップ(220)の内に設置されたことを例として説明したが、前記手動操作レバー(223)は前記ハウジング(100)の外部に露出された操作レバー(未符号)に連結されて操作レバー(未符号)によって昇降作動されることが望ましい。
【0168】
前記では衛生陶器用給水装置の水排出ホール(102)の内壁面に設けられた回転カム装置部(250)を回転させて、ダイアフラム(210)が漸次的に下方に落下移動されるようにするとか、或いは水平移動装置(250’)が後退移動されるようにしてダイアフラム(210)が漸次的に下方に落下移動されるようにすることを例として説明したが、前記水排出ホール(210)の内に上、下に昇降移動する昇降受け部(図示せず)を設置され、この昇降受け部(図示せず)の上端に前記ダイアフラム(210)が支えるようにして、昇降移動される前記昇降受け部(図示せず)によって前記ダイアフラム(210)が下方に落下移動するようにすることができる。
【0169】
上記のようにハウジングの水排出ホール(102)の内壁面にダイアフラム(210)を支え、このダイアフラム(210)の下降移動速度を制御する回転カム装置部(250)を設置して、ダイアフラム(210)が水排出ホール(102)を漸次的に遮断するようにする構造は、回転カム装置部(250)で下降移動するダイアフラム(210)を支えて、偏心回転されながらダイアフラム(210)が漸次的に下降移動するように案内して、ダイアフラム(210)によって水排出ホール(102)が急激に遮断されることが防止され、水排出ホール(102)を漸次的に遮断して水排出ホール(102)に排出される水の流れが急激に遮断されることが防止され、また、水排出ホール(102)に排出される水の移動流れを漸次的に低下されて、ダイアフラム(210)に水が衝突されながらウォーターハンマー現象が発生されるおそれがない。
【0170】
以上で説明した本発明による衛生陶器用給水装置は、前記した実施例に制限されなく、以下の特許請求の範囲で請求する本発明の要旨を逸脱せずに本発明が属する分野で通常の知識を有する者であれば誰でも多様に変更して実施することができる範囲までその技術的な精神がある。
【符号の説明】
【0171】
10:衛生陶器
11:ボール部
12:リム配管
13:ジェット配管
100:ハウジング
100a:上部空間
100b:下部空間
101:水供給孔
102:水排出ホール
103:流路
200:開閉装置
210:ダイアフラム
211:案内ホール
220:区画キャップ
220a:接触防止突起
221:受け突部
222:通過ホール
223:手動操作レバー
230:開閉部材
240:昇降駆動装置
250:回転カム装置部
250’:水平移動装置
251:シャフト軸
251’:支持部材
251a:偏向突起
251a’:傾斜面
252:ステッピングモーター
252’:駆動装置
【要約】      (修正有)
【課題】水排出ホールを通じて排出される水の流れが急激に遮断されることが防止される衛生陶器用給水装置を提供する。
【解決手段】下降移動されるダイアフラム210が回転カム装置部250に安着されると、回転カム装置部が偏心回転されながらダイアフラムが漸次的に下降移動するように案内され、この時、ダイアフラムによって水排出ホール102の上段が漸次的に遮断されて、水排出ホールを通じて排出される水の流れが急激に遮断されることが防止される。
【選択図】図4
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9