(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-06
(45)【発行日】2023-12-14
(54)【発明の名称】情報処理装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/015 20230101AFI20231207BHJP
【FI】
G06Q30/015
(21)【出願番号】P 2019088343
(22)【出願日】2019-05-08
【審査請求日】2022-02-17
(73)【特許権者】
【識別番号】501231886
【氏名又は名称】株式会社ファブリカコミュニケーションズ
(74)【代理人】
【識別番号】100205659
【氏名又は名称】齋藤 拓也
(74)【代理人】
【識別番号】100154748
【氏名又は名称】菅沼 和弘
(72)【発明者】
【氏名】谷口 政人
【審査官】毛利 太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-220008(JP,A)
【文献】特開2009-217423(JP,A)
【文献】特開2008-040519(JP,A)
【文献】特開2004-287531(JP,A)
【文献】特開2018-163455(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定移動体の種類を示す種類情報を含む当該所定移動体の検査に関する情報が検査情報として、当該所定移動体を特定可能な特定情報と対応付けられて第1データベースに保存されており、
前記所定移動体の種類全体についてのカタログ情報が第2データベースに保存されている状態で、
処理を実行する情報処理装置であって、
前記特定情報が付された前記所定移動体を利用するユーザによる所定端末の利用に基づいて、当該ユーザに関する情報をユーザ情報として取得するユーザ情報取得手段と、
前記所定端末に内蔵されたカメラにより、前記特定情報を含む前記所定移動体が前記ユーザにより撮像された結果得られる撮像画像を取得し、当該撮像画像に基づいて前記特定情報を取得する特定情報取得手段と、
取得された前記特定情報に基づいて前記検査情報を前記第1データベースから取得し、当該検査情報に含まれる前記種類情報に基づいて前記カタログ情報を取得する移動体情報取得手段と、
前記所定移動体についての前記検査情報及び前記カタログ情報を移動体情報として、前記ユーザ情報と前記移動体情報とを紐付けて管理する管理手段と、
前記管理手段の管理の内容に基づいて、前記所定移動体に関する商品又は役務の前記ユーザへの提供を支援する処理を実行する支援手段と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記ユーザによる前記所定端末の利用に基づいて、前記ユーザによる前記所定移動体の利用に関する情報であって、前記ユーザ情報及び前記移動体情報とは異なる情報を、カーライフ情報として取得するカーライフ情報取得手段をさらに備え、
前記管理手段は、前記ユーザ情報と前記移動体情報とに加えて、前記カーライフ情報を紐付けて管理する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記ユーザ情報、前記移動体情報、及び前記カーライフ情報の取得の際の前記ユーザによる前記所定端末の利用に基づくパラメータを含む1以上のパラメータに基づいて、前記ユーザによる前記所定移動体と前記所定端末との少なくとも一方の利用状況の度合いを示す情報を取得又は生成して、前記所定端末を介して前記ユーザに提供する利用状況提供手段、
を前記支援手段は含む、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記特定情報取得手段により取得された前記特定情報を、当該所定端末を介して前記ユーザに提示する提示手段、
をさらに備え、
前記特定情報取得手段は、前記ユーザによる前記所定端末の利用により、前記特定情報の加工がなされた場合、当該加工がなされた当該特定情報をさらに取得する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記検査情報は、利用時間が規定されている前記第1データベースに記憶されており、
前記移動体情報取得手段は、前記利用時間以外のタイミングで前記特定情報が得られた場合、前記検査情報の前記第1データベースからの取得を禁止し、次以降の前記利用時間のタイミングで、前記検査情報の前記第1データベースからの取得を許可する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記ユーザが前記所定移動体を利用可能であることを証明する証明情報とともに、前記検査情報の少なくとも一部の複製が示された媒体を、前記ユーザは保持しており、
前記ユーザによる前記所定端末の利用により前記媒体から得られた前記証明情報を取得する証明情報取得手段をさらに備え、
前記管理手段は、前記証明情報が取得された場合、前記検査情報を前記移動体情報の少なくとも一部として、前記ユーザ情報に紐付けて管理する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
少なくとも前記移動体情報に基づいて、前記所定移動体の売却に関する情報を取得又は生成して、前記所定端末を介して前記ユーザに提供する売却情報提供手段
を前記支援手段は含む、
請求項1乃至6のうち何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
少なくとも前記移動体情報に基づいて、前記所定移動体のリコールに関する情報を取得又は生成して、前記所定端末を介して前記ユーザに提供するリコール情報提供手段
を前記支援手段は含む、
請求項1乃至7のうち何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
所定移動体の種類を示す種類情報を含む当該所定移動体の検査に関する情報が検査情報として、当該所定移動体を特定可能な特定情報と対応付けられて第1データベースに保存されており、
前記所定移動体の種類全体についてのカタログ情報が第2データベースに保存されている状態で、
処理を実行するコンピュータに、
前記特定情報が付された前記所定移動体を利用するユーザによる所定端末の利用に基づいて、当該ユーザに関する情報をユーザ情報として取得するユーザ情報取得ステップと、
前記所定端末に内蔵されたカメラにより、前記特定情報を含む前記所定移動体が前記ユーザにより撮像された結果得られる撮像画像を取得し、当該撮像画像に基づいて前記特定情報を取得する特定情報取得ステップと、
取得された前記特定情報に基づいて前記検査情報を前記第1データベースから取得し、当該検査情報に含まれる前記種類情報に基づいて前記カタログ情報を取得する移動体情報取得ステップと、
前記所定移動体についての前記検査情報及び前記カタログ情報を移動体情報として、前記ユーザ情報と前記移動体情報とを紐付けて管理する管理ステップと、
前記管理ステップの管理処理の内容に基づいて、前記所定移動体に関する商品又は役務の前記ユーザへの提供を支援する処理を実行する支援ステップと、
を含む制御処理を実行させる
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、一度購入等がなされた自動車等の移動体を対象として、当該対象を取り巻く様々な商品や役務を提供する事業者が参入するマーケット、即ちいわゆるアフターマーケットが形成されている。アフターマーケットの代表例としては、自動車等の中古売買やメンテナンス等が存在する。
移動体のアフターマーケットに参入する事業者にとって、潜在的な顧客である移動体の利用者や、その利用者が利用する移動体に関する情報を効率よく収集することは、重大な関心事である。
そのため、移動体の利用者や、その利用者が利用する移動体に関する情報を効率よく収集するための技術の開発が行われている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述の特許文献1に記載の技術を含む従来技術のみでは、単に情報を収集するのみであり、その情報をアフターマーケットで有効に利用するには、必ずしも十分ではなかった。他方、アフターマーケットでのマーケティングにおいては、収集した情報を管理し、所定の移動体の利用者に好適な商品や役務の提供を、支援することが求められていた。
【0005】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、移動体の利用者や、その利用者が利用する移動体に関する情報を適切に収集して管理し、その利用者への商品や役務の提供を支援することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の一態様の情報処理装置は、
所定移動体を利用するユーザによる所定端末の利用に基づいて、当該ユーザに関する情報をユーザ情報として取得するユーザ情報取得手段と、
前記ユーザによる前記所定端末の利用に基づいて、前記所定移動体に関する情報を移動体情報として取得する移動体情報取得手段と、
前記ユーザ情報と前記移動体情報とを紐付けて管理する管理手段と、
前記管理手段の管理の内容に基づいて、前記所定移動体に関する商品又は役務の前記ユーザへの提供を支援する処理を実行する支援手段と、
を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、移動体の利用者や、その利用者が利用する移動体に関する情報を適切に収集して管理し、利用者への商品や役務の提供を支援することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の一実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示す図である。
【
図2】
図1の情報処理システムのうちサーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】
図1の情報処理システムのうちユーザ端末のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【
図4】
図2のサーバ及び
図3のユーザ端末の機能的構成のうち、商品役務提供処理を実現するための機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
【
図5】
図4のサーバにより実行される商品役務提供処理の流れを説明するフローチャートである。
【
図6】
図4のサーバにより実行される商品役務提供処理において、ユーザ端末に表示される画像の例を示す図である。
【
図7】
図4のサーバにより実行される商品役務提供処理において、ユーザ端末に表示される画像の例を示す図であり、
図6の例とは異なる図である。
【
図8】
図4のサーバにより実行される商品役務提供処理において、ユーザ端末に表示される画像の例を示す図であり、
図6及び
図7の例とは異なる図である。
【
図9】
図4のサーバにより実行される商品役務提供処理において、ユーザ端末に表示される画像の例を示す図であり、
図6乃至
図8の例とは異なる図である。
【
図10】
図4のサーバにより実行される商品役務提供処理において、ユーザ端末に表示される画像の例を示す図であり、
図6乃至
図9の例とは異なる図である。
【
図11】
図4のサーバにより実行される商品役務提供処理において、ユーザ端末に表示される画像の例を示す図であり、
図6乃至
図10の例とは異なる図である。
【
図12】
図4のサーバにより実行される商品役務提供処理において、ユーザ端末に表示される画像の例を示す図であり、
図6乃至
図11の例とは異なる図である。
【
図13】
図4のサーバにより実行される商品役務提供処理において、ユーザ端末に表示される画像の例を示す図であり、
図6乃至
図12の例とは異なる図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示す図である。
【0010】
本発明の一実施形態にかかる情報処理システムは、
図1に示すように、サーバ1と、ユーザ端末2-1乃至2-nとを含むように構成される。
サーバ1と、ユーザ端末2-1乃至2-nの夫々とは、インターネット等の所定のネットワークNを介して相互に接続されている。
なお、以下、ユーザ端末2-1乃至2-nの夫々を個別に区別する必要がない場合、これらをまとめて「ユーザ端末2」と呼ぶ。
【0011】
図1の情報処理システムの適用対象となるサービス(以下、「本サービス」と呼ぶ)は、次の通りである。
即ち、本サービスは、自動車を利用するユーザに関する情報(以下、「ユーザ情報」と呼ぶ)、当該自動車に関する情報(以下、「自動車情報」と呼ぶ)、及び当該ユーザの当該自動車の利用に関する情報(以下、「カーライフ情報」と呼ぶ)を収集して管理し、ユーザに好適な、自動車に関する商品や役務の提供を支援するサービスである。
【0012】
本実施形態では、サーバ1は、本サービスの提供者により管理される。また、ユーザ端末2-1乃至2-nの夫々は、ユーザにより利用される。
なお、本サービスにおいてユーザとは、自動車を所有する者のみならず、カーリースや自動車ローン等を利用した結果所有者が他人になっている自動車を主に利用する者をも含む、広義の概念である。
また、ユーザは、本サービスの提供者によって提供されるアプリケーションソフトウェア(以下、「アプリ」と呼ぶ)をユーザ端末2にインストールしているものとする。
【0013】
図2は、
図1の情報処理システムのうちサーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0014】
サーバ1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、出力部16と、入力部17と、記憶部18と、通信部19と、ドライブ20とを備えている。
【0015】
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、又は、記憶部18からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要な情報等も適宜記憶される。
【0016】
CPU11、ROM12及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。入出力インターフェース15には、出力部16、入力部17、記憶部18、通信部19及びドライブ20が接続されている。
【0017】
出力部16は、液晶ディスプレイやスピーカ等の各種ハードウェアで構成され、各種情報を出力する。
入力部17は、キーボードやマウス等各種ハードウェアで構成され、各種情報を入力する。
記憶部18は、ハードディスクやDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種情報を記憶する。
通信部19は、インターネットを含むネットワークNを介して他の装置(例えば、
図1の例でいえば、ユーザ端末2等)との間で行う通信を制御する。
【0018】
ドライブ20は、必要に応じて設けられる。ドライブ20には磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア31が適宜装着される。ドライブ20によってリムーバブルメディア31から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部18にインストールされる。また、リムーバブルメディア31は、記憶部18に記憶されている各種情報も、記憶部18と同様に記憶することができる。
【0019】
図3は、
図1の情報処理システムのうちユーザ端末のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
ここで、
図3のCPU41乃至ドライブ51及びリムーバブルメディア61の夫々は、
図2のCPU11乃至ドライブ20及びリムーバブルメディア31の夫々と基本的に同様の機能と構成を有している。即ち
図3と
図2の対応する各部分、例えば
図3のCPU41と
図2のCPU11は基本的に同様の機能と構成を有している。このため、以下では、これらの説明を省略する。
【0020】
ただし、タッチ操作入力部46と表示部47は、
図3のユーザ端末2にのみ含まれる機能ブロックであるため、ここで説明する。
即ち、タッチ操作入力部46は、例えば表示部47に積層される静電容量式又は抵抗膜式(感圧式)の位置入力センサにより構成され、タッチ操作がなされた位置の座標を検出する。
また、表示部47は、液晶等のディスプレイにより構成され、各種画像を表示する。
このように、本実施形態では、タッチ操作入力部46と表示部47とにより、タッチパネルが構成されている。
なお、本実施形態ではユーザ端末2は、スマートフォン等で構成される。
【0021】
続いて、
図4を参照しつつ、本サービスに関連する一連の処理を実現し得るサーバ1及びユーザ端末2の機能的構成の一例について説明していく。
ここで、本サービスに関連する一連の処理とは、ユーザ情報、自動車情報及びカーライフ情報をユーザから取得して管理し、その管理の内容に基づき、当該ユーザが利用する自動車に関する商品又は役務の、当該ユーザへの提供を支援する処理である。以下、このような一連の処理を「商品役務提供処理」と呼ぶ。
【0022】
図4は、
図2のサーバ及び
図3のユーザ端末の機能的構成のうち、商品役務提供処理を実現するための機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
サーバ1のCPU11においては、ユーザ情報取得部101と、自動車情報取得部102と、管理部103と、支援部104と、カーライフ情報取得部105と、特定情報取得部106と、提示部107と、証明情報取得部108とが機能する。
また、サーバ1の記憶部18の一領域には、検査DB200と、カタログDB300とが設けられている。
【0023】
ユーザ情報取得部101は、所定自動車を利用するユーザによるユーザ端末2の利用に基づいて、当該ユーザに関する情報をユーザ情報として取得する。
ここで、本実施形態におけるユーザ端末2の利用とは、ユーザ端末2にインストールされたアプリの利用を意味する。
例えば、電話番号、名前、住所、生年月日及びメールアドレス等、ユーザの属性情報やユーザへのアクセス情報は、ユーザ情報の一例である。
【0024】
また、ユーザ情報取得部101は、ユーザ情報を2段階に分けて取得する。
まずユーザ情報取得部101は、商品役務提供処理の開始時に、ユーザ端末2にインストールされたアプリを介して、ユーザの電話番号をユーザ情報として取得する。さらにユーザ情報取得部101は、SMS(Short Message Service)認証によって、ユーザが当該電話番号を利用可能であることを担保する。
それとは別に、ユーザ情報取得部101は、ユーザ端末2にインストールされたアプリのインターフェースを介して、ユーザに、ユーザの、名前、住所、生年月日、メールアドレス等を入力させて、ユーザ情報として取得する。
商品役務提供処理の一連の流れにおける、ユーザ情報取得部101によるユーザ情報の取得については、
図5を用いて後述する。
【0025】
自動車情報取得部102は、ユーザによるユーザ端末2の利用に基づいて、所定自動車に関する情報を、自動車情報として取得する。
ここで、所定自動車とは、ユーザが使用者又は主な利用者である、所定の自動車をいう。即ち、本サービスにおいて自動車情報とは、所定自動車に関する各種情報である。
【0026】
より正確には、自動車情報取得部102は、後述する、特定情報取得部106と、提示部107と、証明情報取得部108との協働による処理によって、自動車情報を取得する。
なおここで、自動車情報とは、所定自動車に関する情報であり、所定自動車の検査に関する情報(以下、「検査情報」と呼ぶ)と、所定自動車の属する車種全体に関する諸元や仕様の情報(以下、「カタログ情報」と呼ぶ)を含む情報をいう。
検査情報及びカタログ情報の詳細な内容やその取得方法については、特定情報取得部106の説明において後述する。
【0027】
一般に、ウェブサイト等を介してアフターマーケットの商品や役務の提供、例えば自動車保険の商品についての案内、自動車保険の一括見積、オートローンの金利の提示や適用を受けるに際しては、ユーザ情報や自動車情報の入力が要求される場合が多い。即ち、例えば複数の商品や役務を比較する場合、ユーザは、同一のユーザ情報や自動車情報を繰り返し入力しなければならない。さらに、自動車情報の内容は多岐にわたり、ユーザ自身がその全てを把握できない場合も多い。その結果、アフターマーケットのマーケティングにおけるユーザ情報や自動車情報の入力は、ユーザにとって多大な手間となっており、そのような手間を低減させることが課題となっている。
【0028】
ここで商品役務提供処理において、ユーザ情報と自動車情報は何れも、ユーザによるユーザ端末2の利用に基づいて取得される。即ち、ユーザは、アフターマーケットのマーケティングにおいて、ユーザ端末2を介して、ユーザ情報も自動車情報も一括して入力することができる。その結果、アフターマーケットのマーケティングにおける、ユーザ情報や自動車情報の入力の作業にかかる手間を低減させることができる。
【0029】
管理部103は、ユーザ情報取得部101で取得されたユーザ情報と、自動車情報取得部102で取得された自動車情報とを、紐付けて管理する。
【0030】
支援部104は、管理部103の管理の内容に基づいて、所定自動車に関する商品や役務のユーザへの提供を支援する処理を実行する。
ここで、管理部103の管理の内容とは、管理部103において所定の態様で紐付けられて管理されるユーザ情報と自動車情報及びそれらの関係性の全体をいう。
即ち支援部104は、紐付けて管理されるユーザ情報と自動車情報及びそれらの関係性に基づいて、ユーザにとって好適な、各種各様の所定自動車に関する商品や役務の提供を支援することができる。
【0031】
カーライフ情報取得部105は、ユーザによるユーザ端末2の利用に基づいて、ユーザによる所定自動車の利用に関する情報を、カーライフ情報として取得する。
ここでカーライフ情報とは、ユーザ情報や自動車情報とは異なる、ユーザの所定自動車の利用に関する付加的な情報をいう。具体的には例えば、カーライフ情報とは、自動車の改造をするか否か、駐車場の屋根の有無、所定自動車の利用頻度等の情報である。
【0032】
ここで、カーライフ情報取得部105は、ユーザ端末2を介して、所定自動車の利用に関するアンケート(以下、単に「アンケート」とも称する)をユーザに提示し、ユーザからの回答をカーライフ情報として取得する。カーライフ情報取得部105による、アンケートを介したカーライフ情報の取得の例については、
図6を用いて後述する。
【0033】
またこの他にも、カーライフ情報取得部105は、後述する、アプリ内での所定自動車についてのレビューの投稿や、アプリ内で配信されるニュースへのコメント付け等、ユーザによるユーザ端末2の各種利用を介して、カーライフ情報を取得する。
このように、ユーザ情報や自動車情報のみならず、カーライフ情報も、ユーザによるユーザ端末2の利用に基づいて取得される。その結果、アフターマーケットのマーケティングにおける、ユーザ情報や自動車情報のみならず、カーライフ情報の入力の作業にかかる手間を低減させることができる。
【0034】
管理部103は、ユーザ情報取得部101で取得されたユーザ情報と、自動車情報取得部102で取得された自動車情報とに加えて、カーライフ情報取得部105で取得されたカーライフ情報を、紐付けて管理する。
その結果、支援部104は、紐付けて管理するユーザ情報、自動車情報、カーライフ情報に基づいて、ユーザにとってさらに一段と好適な、各種各様の所定自動車に関する商品や役務の提供を支援することができる。
このように、アプリを利用して、ユーザ情報、自動車情報、及びカーライフ情報を集約することで、ユーザとアフターマーケットの事業者をマッチングさせる仕組みを設けることも出来る。具体的には例えば、ユーザ情報(例えば生年月日等)、自動車情報(例えば車種や車齢等)及びカーライフ情報(例えば、所定自動車の利用頻度等)を利用して、当該ユーザに最適な自動車保険の商品を提供する事業者を選択する仕組みを設けることができる。
【0035】
支援部104には、利用状況提供部121が設けられている。
利用状況提供部121は、ユーザ情報、自動車情報、及びカーライフ情報の取得の際のユーザによるユーザ端末2の利用に基づくパラメータを含む1以上のパラメータに基づいて、ユーザによる所定自動車とユーザ端末2との少なくとも一方の利用状況の度合いを示す情報を取得又は生成して、ユーザ端末2を介してユーザに提供する。
【0036】
ここで、パラメータとは、ユーザによる所定自動車とユーザ端末2との少なくとも一方の利用状況の度合いを示す情報の生成に際して、入力となる情報をいう。例えば、前述した、アプリ内での所定自動車についてのレビューの投稿の有無や、アプリ内で配信されるニュースへのコメント付けの回数等の、ユーザによるユーザ端末2の利用にかかる情報は、パラメータの例である。
また特に、カーライフ情報の取得の際のユーザによるユーザ端末2の利用に基づくパラメータの一例としては、上述した所定自動車の利用に関するアンケートへの回答率がある。
【0037】
また利用状況提供部121は、上述のようなパラメータに基づいて、ユーザ端末2の利用状況の度合いを示すポイントと、そのポイントの多寡に応じたランクをユーザに付与する。これらのポイントやランクは、ユーザによる所定自動車とユーザ端末2との少なくとも一方の利用状況の度合いを示す情報の例である。
このようなポイントやランクを付与されることによって、ユーザは、自身のユーザ端末2の利用の状況を容易に把握することができる。
【0038】
ここで、ユーザから取得されたカーライフ情報が充実するほど、アフターマーケットの事業者は、より一段とユーザに好適な商品や役務を提供することができる。また、ユーザから取得されたカーライフ情報が充実すれば、アフターマーケットの事業者は、所定の商品や役務に好適と推測されるユーザにピンポイントで訴求することができ、ひいてはマーケティングにかかるコストを圧縮することができる。そして、アフターマーケットの事業者は、その圧縮されたコストを、ユーザに還元することができる。
また、前述のように、カーライフ情報取得部105によるカーライフ情報の取得は、ユーザによるユーザ端末2の利用に基づいてなされる。即ち、ユーザによってユーザ端末2が利用されるほど、カーライフ情報取得部105によってカーライフ情報が取得されることになる。そのため、上述のアンケートに対する回答等のユーザによるユーザ端末2の利用は、アフターマーケットの事業者にとってのみならず、商品や役務にかかるコストの最適化を通して、ユーザを含むアプリの利用者全体にとっての利益となる。
利用状況提供部121は、ユーザ端末2の利用に基づくポイントやクラスを付与することにより、ユーザによるユーザ端末2の利用を促進し、上述のアプリの利用者全体にとっての利益を増大させることができる。
【0039】
特定情報取得部106は、ユーザによるユーザ端末2の利用により得られた、所定自動車を特定可能な情報を、自動車登録番号として取得する。
より正確には、特定情報取得部106は、ユーザによってユーザ端末2を介して撮像された所定自動車のナンバープレートの画像から、当該ナンバープレートに示された自動車登録番号を認識する。
ここで、自動車登録番号は、自動車のナンバープレートに示される情報であり、後述するように、その自動車の車検証に含まれる情報へのアクセスに必要な情報である。
また、特定情報取得部106がナンバープレートの画像から自動車登録番号を認識する手法は問わず、本サービスの提供者は、画像処理等に関連する任意の手法を採用することができる。
【0040】
自動車情報取得部102は、自動車登録番号に基づいて、自動車情報の少なくとも一部の情報であって、所定自動車の車検に関する情報を、検査情報として取得する。
即ち、自動車情報取得部102は、所定自動車を特定可能な情報である自動車登録番号を用いて、所定自動車の車検証に含まれる情報及びそれに付帯する情報である検査情報を、検査DB200から取得する。
なおここで検査情報とは、自動車情報の少なくとも一部であり、上述のように、所定自動車の車検証に含まれる情報及びそれに付帯する情報をいう。具体的には例えば、所定自動車の車種に関する情報は、検査情報の一例である。
また検査DB200は、検査情報を保持する形態や具体的な形式を問わずに格納するデータベースである。
【0041】
このようにユーザは、ユーザ端末2を介して所定自動車のナンバープレートを撮像するだけで、所定自動車の検査情報を取得することができる。その結果、ユーザが自動車情報をサーバ1の自動車情報取得部102に取得させるのに要する手間が低減される。
【0042】
自動車情報取得部102は、検査情報に含まれる車種に関する情報に基づいて、所定自動車の車種の特定を試みる。
ここで、当該検査情報に基づいて所定自動車の車種が一意に特定できない場合、自動車情報取得部102は、ユーザ端末2を介してユーザに候補車種のリストを提示し、一の車種を選択させることで、所定自動車の車種を特定する。
【0043】
自動車情報取得部102は、検査情報に基づいて、自動車情報の検査情報とは別の一部の情報をさらに取得する。
即ち、自動車情報取得部102は、上述のように取得された検査情報に基づいて特定された所定自動車の車種に基づいて、検査情報には含まれない、当該車種全体についての情報(以下、「カタログ情報」と呼ぶ)を、カタログDB300から取得する。
このようにして、自動車情報取得部102は、検査情報を補完して、自動車情報をより完全なものとする。
ここで、例えば当該車種の標準装備やオプション装備等の情報は、カタログ情報の例である。
また、カタログDB300は、多種多様な車種のカタログ情報を、保持する形態や具体的な形式を問わずに格納するデータベースである。
【0044】
このようにユーザは、ユーザ端末2を利用して所定自動車のナンバープレートを撮像するだけで、所定自動車の検査情報のみならず、カタログ情報をも取得することができる。その結果、ユーザが、自動車情報をサーバ1の自動車情報取得部102に取得させるのに要する手間がさらに低減され、さらにその自動車情報をより完全なものとすることができる。
【0045】
提示部107は、特定情報取得部106により取得された自動車登録番号を、ユーザ端末2を介してユーザに提示する。
即ち、提示部107は、特定情報取得部106が所定自動車のナンバープレートの画像から認識した自動車登録番号を、ユーザ端末に表示してユーザに提示することにより、ユーザによる当該自動車登録番号の確認を促す。
そして、特定情報取得部106は、ユーザによるユーザ端末の利用により、当該自動車登録番号の加工がなされた場合、当該加工がなされた自動車登録番号をさらに取得する。
即ち、特定情報取得部106は、当該自動車登録番号の提示をされたユーザが、当該自動車番号に誤りを発見して修正をした場合、その修正がされた自動車番号をさらに取得して、先に認識した自動車登録番号を修正する。
自動車登録番号の取得からユーザによる自動車登録番号の修正までの一連の処理については、
図7を用いて後述する。
【0046】
上述したように、自動車情報取得部102は、所定自動車の自動車情報の一部として検査情報を取得するが、そのために自動車登録番号を必要とする。そして、この自動車登録番号は、所定自動車のナンバープレートの画像に基づく認識によって取得される。
しかしながら、特定情報取得部106によるナンバープレートの画像に基づいた自動車登録番号の認識は、当該画像の撮像状況によっては困難であるため、特定情報取得部106は誤った自動車登録番号を認識し得る。
そのため、提示部107は、認識した自動車登録番号をユーザに提示して確認させることで、必要に応じた撮り直しや修正を可能とする。これにより、自動車登録番号の誤認識が制限される。
【0047】
上述したように、自動車情報取得部102は、自動車登録番号を取得後、当該自動車登録番号に基づいて、検査DB200から検査情報を取得する。ここで、検査DB200は、インターネットを介して所定の官庁のデータベースに接続することで、保持する情報を随時更新する。しかしながら、検査DB200から当該所定の官庁のデータベースへの経路は、1日のうち利用できる時間帯(以下、「利用時間」と呼ぶ)に制限が設けられている。即ち、当該利用時間以外の時間は、自動車情報取得部102は、検査DB200から検査情報を取得することができない。
そこで、自動車情報取得部102は、利用時間以外のタイミングで自動車登録番号が得られた場合、検査情報の検査DB200からの取得を禁止し、次以降の利用時間のタイミングで、検査情報の検査DB200から取得を許可する。
即ち、利用時間以外のタイミングで自動車登録番号が得られた場合、自動車情報取得部102は、検査情報の検査DB200からの取得を待ち行列に保存して、次以降の利用時間で当該検査情報を、定期動作によって検査DB200から取得する。
その結果、サーバ1は、利用時間以外の時間においても、全体の流れを止めることなく、商品役務提供処理に含まれる一連の処理を実行することができる。
【0048】
ここで、ユーザは、自身が所定自動車を利用可能であることを証明する証明情報がコード化されて埋め込まれたQRコード(登録商標)とともに、検査情報の少なくとも一部の複製が記載された媒体、即ち車検証を保持している。
証明情報取得部108は、ユーザによってユーザ端末2を介して得られた、当該QRコード(登録商標)にコード化されて埋め込まれた情報を証明情報として取得する。
そして管理部103は、証明情報取得部108によって証明情報が取得された場合、検査情報を自動車情報の少なくとも一部として、ユーザ情報に紐付けて管理する。
【0049】
特定情報取得部106は、ナンバープレートの画像に基づいて、自動車登録情報を取得する。しかし、ナンバープレートの画像は、そのナンバープレートを備える自動車が近くにあれば、原則として何人も撮像可能である。即ち、ナンバープレートの画像に基づいて自動車登録情報を取得する方式のみに基づいては、ユーザが当該自動車を利用可能であることを担保することはできない。
ユーザが当該自動車を利用可能でなければ、ユーザ情報と自動車情報を紐付けるという本サービスのコンセプトに合致しない。そのため、所定自動車が確かにユーザによって利用可能であることを確認する方法が必要である。本サービスでは、車検証に示されたQRコード(登録商標)をスキャンさせることで、当該ユーザが車検証にアクセス可能であることを確認し、それをもってユーザが所定自動車を利用可能だと認定する仕組みを採用する。
なおここで、何らかの理由でユーザが車検証を利用できない等の場合、当該ユーザは、ユーザ端末2にインストールされたアプリを介した所定自動車の車台番号の手入力により、QRコード(登録商標)のスキャンに代えることができる。
【0050】
支援部104には、上述の利用状況提供部121に加えて、マイカー情報提供部122と、ニュース提供部123と、レビュー提供部124とが設けられている。以下、これらの機能ブロックの機能について、詳細に説明していく。
【0051】
マイカー情報提供部122は管理部103の管理の内容と、ユーザによるユーザ端末2の利用とに基づいて、所定自動車に関する商品や役務に関する情報を、ユーザに提供する。
ここで、マイカー情報提供部122には、売却情報提供部131と、リコール情報提供部132と、車検情報提供部133と、オイル交換情報提供部134と、タイヤ情報提供部135とか設けられている。以下、これらの機能ブロックの機能について、詳細に説明していく。
【0052】
売却情報提供部131は、少なくとも自動車情報に基づいて、所定自動車の売却に関する情報を取得又は生成して、ユーザ端末2を介してユーザに提供する。
具体的には、売却情報提供部131は、自動車情報と、図示しないデータベースから取得した所定自動車の売却に関する情報とに基づいて、所定自動車を所定時点で売却することの好適さにかかる指数(以下、「売り時指数」と呼ぶ)を生成する。そして売却情報提供部131は、売り時指数を、ユーザ端末2を介してユーザに提供する。
【0053】
このように、所定自動車の自動車情報に基づいて、所定自動車の売却に関する情報が取得又は生成されて、ユーザに提供される。即ち、所定自動車の車種等に基づいて、市場における所定自動車の売価やその変化動向等に関する情報がユーザに提供される。その結果、ユーザは、現在が、所定自動車の売り時かどうかを把握することが可能となる。
【0054】
ここで、売却情報提供部131に利用される自動車情報としては、所定自動車の車種に加えて、例えば車齢、所定自動車の車検の時期等がある。ここで、これらはあくまでも例示であり、売却情報提供部131は、自動車情報に含まれる、ありとあらゆる情報を利用しうる。
また、売却情報提供部131によって取得される所定自動車の売却に関する情報としては、例えば所定自動車の車種の次回モデルチェンジ時期や、自動車オークション市場の季節変動等がある。ここで、これらはあくまでも例示であり、売却情報提供部131は、所定自動車の売却に関する、ありとあらゆる情報を取得しうる。ここで、売却情報提供部131は、これらの所定自動車の売却に関する情報に基づいて売り時指数を生成するのみならず、これらの情報そのものを、ユーザに提供することもできる。
売却情報提供部131による処理の結果の一例については、
図10を用いて後述する。
【0055】
リコール情報提供部132は、少なくとも自動車情報に基づいて、所定自動車のリコールに関する情報を取得又は生成して、ユーザ端末2を介してユーザに提供する。
例えば、リコール情報提供部132は、自動車情報に基づいて、所定自動車に関するリコールの有無や内容に関する情報を図示しないデータベースから取得して、ユーザ端末2を介してユーザに提供することができる。
リコール情報提供部132による処理の結果の一例については、
図10を用いて後述する。
【0056】
自動車は中古車として流通する際、正規販売店との繋がりが途切れる場合があり、当該自動車の生産者は、公報や宣伝する以外に、そのような自動車のユーザにリコール情報を届ける方法がない。本サービスでは、少なくとも自動車情報に基づいて、図示しないデータベースより、所定自動車と関連を持ち得るリコールに関する情報を取得して、ユーザ端末2を介してユーザに提供する。その結果、ユーザは、所定自動車がリコール対象であるか否か判断すること、及び当該リコールの内容を把握することが可能となる。
【0057】
車検情報提供部133は、少なくとも自動車情報に基づいて、所定自動車の車検に関する情報を取得又は生成して、ユーザ端末2を介してユーザに提供する。
例えば、車検情報提供部133は、所定自動車の次回の車検の時期や、当該車検を割安で提供する店舗や、当該車検にかかる税金に関する情報を図示しないデータベースから取得して、ユーザ端末2を介してユーザに提供することができる。
車検情報提供部133による処理の結果の一例については、
図11を用いて後述する。
【0058】
オイル交換情報提供部134は、自動車情報とユーザ情報との少なくとも一方に基づいて、所定自動車のオイル交換に関する情報を取得又は生成して、ユーザ端末2を介してユーザに提供する。
例えば、オイル交換情報提供部134は、所定自動車のオイル交換時期に関する情報や、オイル交換を割安で提供する店舗の情報を、図示しないデータベースから取得して、ユーザに提供することができる。
オイル交換情報提供部134による処理の結果の一例については、
図11を用いて後述する。
【0059】
タイヤ情報提供部135は、少なくとも自動車情報に基づいて、所定自動車のタイヤに関する情報を取得又は生成して、ユーザ端末2を介してユーザに提供する。
例えば、タイヤ情報提供部135は、所定自動車に適合するタイヤの商品情報を、図示しないデータベースから取得して、ユーザ端末2を介してユーザに提供することができる。
タイヤ情報提供部135による処理の結果の一例については、
図11を用いて後述する。
【0060】
ニュース提供部123は、ユーザによるユーザ端末2の利用に基づいて、所定のニュースに関する情報を取得又は生成して、ユーザ端末2を介してユーザに提供する。
例えば、ニュース提供部123は、所定のニュースに関する情報を、図示しないデータベースから取得して、ユーザ端末2を介してユーザに提供することができる。
ニュース提供部123による処理の結果の一例については、
図12を用いて後述する。
【0061】
レビュー提供部124は、ユーザによるユーザ端末2の利用に基づいて、レビューに関する情報を取得又は生成して、ユーザ端末2を介してユーザに提供する。
例えば、レビュー提供部124は、所定のレビューに関する情報を、図示しないデータベースから取得して、ユーザ端末2を介してユーザに提供することができる。
レビュー提供部124による処理の結果の一例については、
図13を用いて後述する。
【0062】
図5は、
図4のサーバにより実行される商品役務提供処理の流れを説明するフローチャートである。
【0063】
ステップS1において、ユーザ情報取得部101は、所定自動車を利用するユーザによるユーザ端末2の利用に基づいて、当該ユーザに関する情報をユーザ情報として取得する。
より正確には、ステップS1において、ユーザ情報取得部101は、ユーザから、SMS認証の手法を用いて、ユーザの電話番号を取得する。
ここで、SMS認証の手法とは、次のような一連の処理をいう。
即ち、ユーザ情報取得部101は、アプリを介して、ユーザ端末2に入力された、ユーザの電話番号を取得する。
ユーザ情報取得部101は、当該電話番号にSMSを介して暗証コードを送信する。
ユーザ情報取得部101は、アプリを介して、ユーザ端末2に入力された暗証コードを取得して認証する。
以上の一連の処理により、ユーザ情報取得部101は、ユーザの電話番号を取得し、さらに当該ユーザが確かにその電話番号を利用可能であることを担保する。
【0064】
ステップS2において、特定情報取得部106は、ユーザによるユーザ端末2の利用により得られた、所定自動車を特定可能な情報を、自動車登録番号として取得する。
より正確には、特定情報取得部106は、ユーザによってユーザ端末2を介して撮像された所定自動車のナンバープレートの画像から、当該ナンバープレートに示された自動車登録番号を認識する。
【0065】
ステップS3において、自動車情報取得部102は、自動車登録番号に基づいて、自動車情報の少なくとも一部の情報であって、所定自動車の車検に関する情報を、検査情報として取得する。
即ち、自動車情報取得部102は、所定自動車を特定可能な情報である自動車登録番号を用いて、所定自動車の車検証に含まれる情報及びそれに付帯する情報である検査情報を、検査DB200から取得する。
【0066】
またステップS3において、自動車情報取得部102は、検査情報に含まれる車種に関する情報に基づいて、所定自動車の車種の特定を試みる。
ここで、検査情報に基づいて所定自動車の車種が一意に特定できない場合、自動車情報取得部102は、ユーザ端末2を介してユーザに候補車種のリストを提示し、一の車種を選択させることで、所定自動車の車種を特定する。
【0067】
ステップS4において、自動車情報取得部102は、検査情報に基づいて、自動車情報の検査情報とは別の一部の情報をさらに取得する。
即ち、自動車情報取得部102は、検査情報に含まれる所定自動車の車種に関する情報に基づいて、検査情報には含まれない、当該車種全体についてのカタログ情報を、カタログDB300から取得し、検査情報を補完する。
【0068】
ステップS5において、ユーザ情報取得部101は、所定自動車を利用するユーザによる、ユーザ端末2の利用に基づいて、当該ユーザに関するユーザ情報を取得する。
即ち、ユーザ情報取得部101は、ユーザ端末2を利用して、ユーザの、名前、住所、生年月日、電話番号、メールアドレス等の情報を、アプリのインターフェースを介した手動入力により取得する。
【0069】
ステップS6において、証明情報取得部108は、ユーザによってユーザ端末2を介して得られた、当該QRコード(登録商標)にコード化されて埋め込まれた情報を証明情報として取得する。
【0070】
ステップS7において、カーライフ情報取得部105は、ユーザによるユーザ端末2の利用に基づいて、ユーザによる所定自動車の利用に関する情報を、カーライフ情報として取得する。
即ち、カーライフ情報取得部105は、ユーザ端末2を介して、所定自動車の利用に関するアンケートをユーザに提示し、ユーザからの回答をカーライフ情報として取得する。
【0071】
ステップS8において、管理部103は、ユーザ情報、自動車情報(即ち、ステップS3において取得された仕様情報、及びステップS4において取得されたカタログ情報)、及びカーライフ情報を紐付けて管理する。
【0072】
ステップS9において、利用状況提供部121は、ユーザ情報、自動車情報、及びカーライフ情報の取得の際のユーザによるユーザ端末2の利用に基づくパラメータを含む1以上のパラメータに基づいて、ユーザによる所定自動車とユーザ端末2との少なくとも一方の利用状況の度合いを示す情報を取得又は生成して、ユーザ端末2を介してユーザに提供する。
即ち、利用状況提供部121は、ユーザによるユーザ端末2の利用にかかるパラメータに基づいて、ユーザ端末2の利用状況の度合いを示すポイントと、そのポイントの多寡に応じたランクをユーザに付与する。
【0073】
ステップS10において、支援部104は、管理部103の管理の内容に基づいて、所定自動車に関する商品や役務のユーザへの提供を支援する処理を実行する。
【0074】
ステップS11において、サーバ1のCPU11は、処理の終了指示があったか否かを判断する。
ここで、処理の終了指示は、特に限定されないが、本実施形態では、ユーザ端末2のいわゆるスリープ状態等への移行指示が採用されている。つまり、ユーザ端末2においてスリープ状態等への移行指示がなされない限り、ステップS11においてNOであると判断され処理はステップS7にもどされ、それ以降の処理が繰り返される。
これに対して、ユーザ端末2においてスリープ状態等への移行指示がなされると、ステップS11においてYESであると判断されて、商品役務提供処理は終了になる。
【0075】
続いて、以下では商品役務提供処理に含まれる個別の処理の詳細について、ユーザ端末2に表示される画像の例である
図6乃至
図13を適宜参照しながら説明する。
【0076】
図6は、
図4のサーバにより実行される商品役務提供処理において、ユーザ端末に表示される画像の例を示す図である。
上述したように、
図5のフローチャートのステップS9においては、ユーザ端末2の利用状況の度合いを示すポイントと、そのポイントの多寡に応じたランクが、各ユーザに付与される。
図6Aは、それらのポイントやランクの状況をユーザに提示するため、ユーザ端末2に表示される画像の一例を示す図である。
【0077】
図6Aにおいて、ユーザ端末2の表示部47には、表示領域D6-1乃至D6-4と、表示領域DMと、メニューM6-1及びメニューM6-2と、メニューM2とが表示される。
【0078】
図6Aにおいて、表示領域DMではメニューM2(「スコアアップ」)が、表示領域D6-1ではメニューM6-1(「現在のスコア」)が選択されている。即ち、ユーザ端末2のタッチパネルは、「スコアアップ」に関連する機能のうち、「現在のスコア」を表示する機能を発揮している。
【0079】
表示領域D6-2には、ユーザ端末2の利用状況の度合いを示すポイントである、「カーライフスコア」が表示される。即ち、ユーザの現在のカーライフスコアは、553ポイントである。ここで、ユーザがユーザ端末2を利用すればするほど、より多くのカーライフスコアがユーザに付与される。
表示領域D6-3には、カーライフスコアの多寡に基づいてユーザに付与されるランクが表示される。即ち、ユーザには、ゴールドランクが付与されている。ここで、より多くのカーライフスコアを付与されたユーザほど、より高位のランクが付与される。
表示領域D6-4には、カーライフ情報の取得に際してユーザに提示される、所定自動車の利用に関するアンケートへの、当該ユーザの回答率が表示されている。ここで、ユーザのアンケートへの回答率は80%である。即ち、回答率をさらに高めることで、ユーザは、さらに多くのカーライフスコアを付与されることができる。
そして、ユーザは、表示領域D6-1のメニューM6-2をタップすることにより、当該アンケートへ回答するための画面へと、画面表示を遷移させることができる。
【0080】
以下では、ユーザがアンケートに回答する流れを、当該ユーザに提示される画像の例である
図6B乃至
図6Dを適宜参照しながら説明する。
図6Bは、
図6Aの表示領域D6-1のメニューM6-2をタップしたユーザのユーザ端末2に表示される画像の一例を示す図である。
即ち、
図6Bは、当該ユーザに、アンケートのどの部分に回答するかの選択を促すための画像の一例を示す図である。
【0081】
図6Bにおいて、ユーザ端末2の表示部47には、表示領域D6-1と、表示領域D6-5及び表示領域D6-7と、メニューM6-2とが表示される。
表示領域D6-1では、メニューM6-2(「スコアアップ」)が選択されている。即ち、ユーザ端末2のタッチパネルは、ユーザが、アンケートへの回答を通してスコアアップをするための機能を発揮している。
表示領域D6-5は、ユーザが、アンケートのどの部分に回答するかを選択するための領域である。ユーザは、例えば表示領域D6-6をタップすることで、アンケートに含まれる「マイカー」と題された部分に回答することを選択できる。
【0082】
図6Cは、
図6Bの表示領域D6-6をタップしたユーザのユーザ端末2に表示される画像の一例を示す図である。
即ち、
図6Cは、当該ユーザに、回答をする質問の選択を促すための画像の一例を示す図である。
【0083】
図6Cにおいて、表示領域D6-7には「ノーマル車(改造なし)ですか?」や「カー用品はどこで購入しますか?」等の、ユーザによる所定自動車の利用に関する各種質問が表示される。ここで、印Tickは、対象となる質問が、既にユーザによって回答されたことを示す印である。
ここで、ユーザは、例えば表示領域D6-8をタップすることで、「カー用品はどこで購入しますか?」という質問に回答することができる。
【0084】
図6Dは、
図6Cの表示領域D6-8をタップしたユーザのユーザ端末2に表示される画像の一例を示す図である。
即ち、
図6Dは、当該ユーザに、「カー用品はどこで購入しますか?」という質問を選択したユーザに、回答を促すための画像の一例を示す図である。
【0085】
図6Dにおいて、表示領域D6-9には、ユーザによって選択された「カー用品はどこで購入しますか?」という質問に対する、回答の候補が並んでいる。ここで、ユーザはF6-1をタップして「自動車販売店」を回答として選択し、さらにB6-1をタップすることで、回答をサーバ1のカーライフ情報取得部105に取得させることができる。
またここで、サーバ1の利用状況提供部121は、ユーザのアンケートに対する回答率の上昇に応じて、ユーザに付与するカーライフスコアやランクの情報を更新する。
【0086】
図7は、
図4のサーバにより実行される商品役務提供処理において、ユーザ端末に表示される画像の例を示す図であり、
図6の例とは異なる図である。
図7Aは、ユーザ端末2を介して所定自動車のナンバープレートを撮像したユーザのユーザ端末2に表示される画像の一例を示す図である。
図7Aにおいて、ユーザ端末2の表示部47には、表示領域D7-1乃至D7-4と、ボタンB7-1乃至B7-3とが表示される。
【0087】
表示領域D7-1は、撮像されるナンバープレートを特定するための領域であり、表示領域D7-2と、表示領域D7-2に当該ナンバープレートの画像が映されるように、ユーザにユーザ端末2の位置や角度の調整を促すメッセージが表示される。
また、ユーザ端末2を介して撮像された画像は、一定期間表示領域D7-1に表示され、以下に説明するように、特定情報取得部106によって取得された自動車登録番号との照合に利用される。
【0088】
表示領域D7-3は、撮像されたナンバープレートの画像より読み取られた自動車登録番号の、ユーザによる、認証や、手動入力による修正や、撮り直しを促すための領域である。そのため、表示領域D7-3には、読み取られた自動車登録番号が正しいか否かの確認をユーザに促すメッセージが表示される。
表示領域D7-4には、提示部107によって提示される、自動車登録番号が表示される。これにより、ユーザは、表示領域D7-1に表示される画像と、当該自動車登録番号の内容とを比較して照合することができる。そして、ユーザは、手動入力による修正を所望する場合はボタンB7-1を、ナンバープレートの画像の撮り直しを所望する場合はボタンB-2を、当該自動車登録番号が正しいことを認証する場合はボタンB7-3をタップする。即ち、当該自動車登録番号が正しくない場合で、表示領域D7-1に表示される画像が粗かったり、ブレていたりするとき、撮り直しで解決する可能性があるため、手動入力での修正に加えて、撮り直しという選択肢がユーザに与えられる。
このように、自動車登録番号の認識に用いられた画像と、その画像に基づいて取得された自動車登録番号とを並べて表示することで、その自動車登録番号が正しく取得されているか否かの確認が容易になる。また、表示領域D7-4には、自動車登録番号がナンバープレート上での配置の通りに表示されるため、当該確認が、より容易になる。
【0089】
図7Bは、
図7Aの画像のボタンB7-1をタップしたユーザのユーザ端末2に表示される画像の一例を示す図である。
図7Bにおいて、ユーザ端末2の表示部47には、表示領域D7-4及び表示領域D7-5と、入力受付部F7-1乃至F7-6と、ボタンB7-4及びボタンB7-5が表示される。
【0090】
表示領域D7-5は、全体として、ユーザの手動入力による、自動車登録番号の修正を促すためのものである。そのため、表示領域D7-5には、ユーザによる、ナンバープレートに含まれる自動車登録番号の入力を促すメッセージが表示される。
図7Aと同様、表示領域D7-4には、取得された自動車登録番号が表示される。また、当該自動車登録確認番号に含まれる各要素が、予め入力受付部F7-1乃至F7-6の夫々に入力されている。例えば、入力受付部F7-2には、取得された自動車登録番号に含まれる「八王子」という要素が予め入力されている。
このように、自動車登録番号の手動入力での修正を行う場合は、取得された自動登録番号の内容が入力受付部F7-1乃至F7-6に予め入力されることで、ユーザは必要な箇所のみ修正すればよく、結果としてユーザの修正にかかる手間が低減される。
【0091】
ユーザは、表示領域D7-4に表示される内容と、入力受付部F7-1乃至F7-6に入力された内容を比較し、必要ならば修正を行う。ここでユーザは、入力受付部F7-1乃至F7-6の夫々をタップすることで異なる入力内容の候補を表示させて選択することも出来るし、入力受付部F7-1乃至F7-6の夫々に手動入力によって情報を入力することも出来る。
ユーザは、自身の所望する内容が入力受付部F7-1乃至F7-6の夫々に入力された状態で、ボタンB7-4をタップすることで、自身の所望する内容に変更された自動車登録番号を、サーバ1の特定情報取得部106に取得させることができる。
さらにユーザは、自身の所望する内容が入力受付部F7-1乃至F7-6の夫々に入力された状態で、ボタンB7-5をタップすることで、入力受付部F7-1乃至F7-6に含まれる内容を、上述の予め入力された内容へと変更することができる。
【0092】
図8は、
図4のサーバにより実行される商品役務提供処理において、ユーザ端末に表示される画像の例を示す図であり、
図6及び
図7の例とは異なる図である。
図8は、ユーザ端末2を介して、車検証に示されたQRコード(登録商標)を読み込むユーザのユーザ端末2に表示される画像の一例を示す図である。
図8において、ユーザ端末2の表示部47には、表示領域D8-1乃至D8-6が表示される。
表示領域D8-1は、車検証に示されたQRコード(登録商標)を特定するための領域であり、表示領域D8-2と、表示領域D8-2にQRコード(登録商標)が映されるようにユーザにユーザ端末2の位置や角度の調整を促すメッセージが表示される。
表示領域D8-3は、表示領域D8-2に映されたQRコード(登録商標)が正しく読み取られたことを、ユーザに通知するための領域であり、表示領域D8-4乃至D8-6が表示される。
ここで、ユーザは、例えば車検証上に横方向に並んで示される3つのQRコード(登録商標)の左端のものから順に、表示領域D8-2に映されるようにユーザ端末2の位置や角度を適宜調整する。すると、車検証に並ぶQRコード(登録商標)の左端のものが読み取られたときは表示領域D7-1に、中央のものが読み取られたときは表示領域D7-2に、右端のものが正しく読み取られたときは表示領域D7-3に、円状の印が表示される。
図8Bは、車検証に並ぶQRコード(登録商標)の左端のものが読み取られた状態に対応する。
ユーザは、表示領域D8-4乃至D8-6の全てに円状の印が表示されるようにすることで、サーバ1の証明情報取得部108に、当該QRコード(登録商標)にコード化されて埋め込まれた証明情報を取得させることができる。
【0093】
図9は、
図4のサーバにより実行される商品役務提供処理において、ユーザ端末に表示される画像の例を示す図であり、
図6乃至
図8の例とは異なる図である。
図9は、サーバ1のマイカー情報提供部122から所定の商品又は役務に関する情報の提供を受けようとするユーザのユーザ端末2に表示される画像の一例を示す図である。
図9において、ユーザ端末2の表示部47には、表示領域D9-1乃至D9-5と、表示領域DMと、アイコンSMと、アイコンExclと、メニューM1乃至M4とが表示される。
【0094】
表示領域D9-1乃至D9-5の夫々は、マイカー情報提供部122に含まれる各機能ブロックのインターフェースへのリンクを提供する。即ち、表示領域D9-1乃至D9-5の夫々をタップすることで、ユーザは、マイカー情報提供部122に含まれる各機能ブロックのインターフェースへと、画面表示を遷移させることができる。
【0095】
表示領域D9-1は、売却情報提供部131のインターフェースへのリンクを提供する。表示領域D9-1にはまた、売却情報提供部131によって提供される、所定自動車の売却に関する情報のまとめが表示される。例えば、所定自動車の推定売却価格は912,000円であり、当該情報が、推定の幅とともに表示される。また、売却情報提供部131が提供する売り時指数は、今週の時点で100点満点中の76点、先週の時点で100点満点中の74点である。さらに、太陽のアイコンSMが表示され、今週が所定自動車の売り時であることが示されている。
【0096】
表示領域D9-2は、リコール情報提供部132のインターフェースへのリンクを提供する。表示領域D9-2にはまた、リコール情報提供部132によって提供される、所定自動車のリコールに関する情報のまとめが表示される。即ち、所定自動車のリコールに関する情報が2件あり、またアイコンExclが示されることで、そのうちの少なくとも1件は、ユーザにとって要注意の情報であることが示されている。
【0097】
表示領域D9-3は、車検情報提供部133のインターフェースへのリンクを提供する。表示領域D9-3にはまた、車検情報提供部133によって提供される、所定自動車の車検に関する情報のまとめが表示される。即ち、所定自動車の車検にかかる費用は、最低で53,214円であることが示されている。
【0098】
表示領域D9-4は、オイル交換情報提供部134のインターフェースへのリンクを提供する。表示領域D9-4にはまた、オイル交換情報提供部134によって提供される、所定自動車のオイル交換に関する情報のまとめが表示される。即ち、所定自動車の次回のオイル交換の推奨日時は、2019年10月15日であることが示されている。
【0099】
表示領域D9-5は、タイヤ情報提供部135のインターフェースへのリンクを提供する。表示領域D9-5にはまた、タイヤ情報提供部135によって提供される、所定自動車のタイヤに関する情報のまとめが表示される。即ち、所定自動車の、前輪及び後輪のサイズが表示される。
【0100】
表示領域DMは、表示部47の表示内容を適宜切り替えるための領域であり、メニューM1乃至M4を表示する。
図9では、メニューM1が選択されることによって、マイカー情報提供部122によって提供される各種の商品や役務へのポータルが、表示部47に表示される。
【0101】
図10は、
図4のサーバにより実行される商品役務提供処理において、ユーザ端末に表示される画像の例を示す図であり、
図6乃至
図9の例とは異なる図である。
図10Aは、
図9の画像の表示領域D9-1をタップしたユーザのユーザ端末2に表示される画像の一例を示す図である。
【0102】
図10Aにおいて、ユーザ端末2の表示部47には、表示領域D10-1及び表示領域D10-2と、ボタンB10-1とが表示される。
表示領域D10-1は、売却情報提供部131によって提供される、所定自動車の売却に関する情報の詳細を表示するための領域であり、今週、先週、及び先月の売り時指数と、所定自動車を今週売却することにかかる好適さに対するまとめが表示される。即ち、今週の売り時指数は100点満点中の76点、先週の売り時指数は100点満点中の74点、先月の売り時指数は100点満点中の69点であり、当該表示によりユーザは、直近は時間の経過とともに売り時指数が上昇していることが把握できる。また、中古車相場、次回の車検の時期、所定自動車の車種の次回モデルチェンジ時期等を考慮して、今週は所定自動車の売却に良いタイミングであることが、文章として示されている。
【0103】
表示領域D10-2には、所定自動車の予測査定相場額である912,000円が表示される。それに加えて、所定自動車の車種(A社 モデルQ 2018年モデル)の過去の最高売却価格である920,000円、及び過去の最低売却価格である880,000円が表示される。また、当該車種の平均売却時期である7年6月の情報が示される。
ユーザは、ボタンB10-1をタップすることで、所定自動車の売却にかかる実際の査定を実行することができる。
【0104】
図10Bは、
図9の画像の表示領域D9-2をタップしたユーザのユーザ端末2に表示される画像の一例を示す図である。
図10Bにおいて、ユーザ端末2の表示部47には、表示領域D10-3乃至表示領域D10-5が表示される。
【0105】
表示領域D10-3は、リコール情報提供部132によって提供される、所定自動車のリコールに関する情報の詳細を表示するための領域であり、リコールの、種類、開始日、届出番号等に関する情報が表示される。即ち、リコールは原動機の補助ベルトにかかるものであり、リコール開始日は2017年11月16日、届出番号は「リコール 国―4216-0」である。また、表示領域D10-3は当該リコールの状況や対策に関する情報も含んでおり、ユーザに多角的な情報を提供する。
【0106】
表示領域D10-4は、リコール対象の車台番号を表示する。即ち、ユーザは、表示領域D10-4に含まれる情報により、リコール対象の車台番号が「NCP61-0036381」から「NCP61-0169881」であることを把握できる。また、表示領域D10-5には、所定自動車の車台番号である「NCP61-0036381」が表示される。以上の情報により、ユーザは、所定自動車がリコール対象であることを、把握することができる。
リコールはある型式の自動車のうち、その一部が対象となっているものが多く、実際のリコール範囲は車台番号によって特定されるようになっているものが多い。リコール情報提供部132は、所定自動車の型式がリコール対象となっている場合は、そのリコールに関する情報をユーザに提供する。また、所定自動車の車台番号がリコールの範囲に含まれている場合は、
図9のアイコンExclが表示される等のハイライト表示が行われ、ユーザの注意を喚起する。
【0107】
図11は、
図4のサーバにより実行される商品役務提供処理において、ユーザ端末に表示される画像の例を示す図であり、
図6乃至
図10の例とは異なる図である。
図11Aは、
図9の画像の表示領域D9-3をタップしたユーザのユーザ端末2に表示される画像の一例を示す図である。
図11Aにおいて、ユーザ端末2の表示部47には、表示領域D11-1及び表示領域D11-2と、入力受付部F11-1とが表示される。
【0108】
表示領域D11-1には、車検情報提供部133によって提供される、所定自動車の車種(A社 モデルQ 2018年モデル)の車検に関する情報の詳細を表示するための領域であり、車検費用の目安である53,214円が表示される。また、その内訳として、非課税の法定費用である41,930円、及び車検基本料や手数料を含む費用である17,284円が表示される。
【0109】
表示領域D11-2には、ユーザの住所の周辺にある車検工場の情報が表示される。即ち、ユーザの住所から30km以内において、最安価格で所定自動車の車検を提供する「A車検センター B支店」における、車検にかかる最安費用の目安である53,214円と、ユーザの住所からの距離である5.3kmが表示される。
なおここで、ユーザは、入力受付部F11-1に入力する内容を変更することで、車検工場を探す範囲を可変に設定することができる。
【0110】
図11Bは、
図9の画像の表示領域D9-4をタップしたユーザのユーザ端末2に表示される画像の一例を示す図である。
図11Bにおいて、ユーザ端末2の表示部47には、表示領域D11-3乃至D11-5と、入力受付部F11-2とが表示される。
【0111】
表示領域D11-3には、前回のオイル交換日である2018年6月12日と、前回のオイル交換時の走行距離である35,000kmとが表示される。
表示領域D11-4には、次回のオイル交換目安に関する情報が表示される。即ち、表示領域D11-4には、次回のオイル交換の目安時期として、前回のオイル交換日の1年後である2019年6月12日が表示される。また、表示領域D11-4には、次回のオイル交換時の走行距離の目安として、前回のオイル交換時の走行距離に10,000kmを足した、45,000kmが表示される。
【0112】
表示領域D11-5には、所定自動車のオイル交換の予約に関する情報が表示される。即ち、表示領域D11-5には、ユーザの住所から30km以内において最安価格でオイル交換を実施する「A車検センター B支店」における、オイル交換にかかる最安費用の目安である0円と、ユーザの住所からの距離である5.3kmが表示される。
なおここで、ユーザは、入力受付部F11-2に入力する内容を変更することで、オイル交換工場を探す範囲を可変に設定することができる。
【0113】
図11Cは、
図9の画像の表示領域D9-5をタップしたユーザのユーザ端末2に表示される画像の一例を示す図である。
図11Cにおいて、ユーザ端末2の表示部47には、表示領域D11-6及び表示領域D11-7と、入力受付部F11-3と、ボタンB11-1とが表示される。
【0114】
表示領域D11-6には、所定自動車に適合するタイヤのサイズである「215/60R16 95H」と、当該タイヤを生産するメーカーである「D社」が表示される。
表示領域D11-7には、タイヤの購入に関する情報が表示される。即ち、表示領域D11-7には、ユーザの住所から30km以内において最安価格で所定自動車に適合するタイヤを販売する「激安タイヤストア」における、タイヤ購入費用の目安である4,240円が表示される。
なおここで、ユーザは、入力受付部F11-3に入力する内容を変更することで、車検工場を探す範囲を可変に設定することができる。
また、ユーザは、ボタンB11-1をタップすることで、画面表示を、タイヤの販売を行う所定のショッピングサイトのものへと遷移させることができる。
【0115】
図12は、
図4のサーバにより実行される商品役務提供処理において、ユーザ端末に表示される画像の例を示す図であり、
図6乃至
図11の例とは異なる図である。
【0116】
図12Aは、ユーザ端末2を介して、ニュース提供部123からニュースに関する情報の提供を受けるユーザのユーザ端末2に表示される画像の一例を示す図である。
図12Aにおいて、ユーザ端末2の表示部47には、表示領域DMと、メニューM3と、表示領域D12-1乃至D12-3と、アイコンIconと、ボタンB12-1とが表示される。
【0117】
表示領域DMは、ユーザ端末2のタッチパネルを、
図4のどの機能ブロックへのインターフェースとして用いるかを設定するための領域である。ここで、表示領域DMでメニューM3が選択される場合、ユーザ端末2のタッチパネルは、ニュース提供部123へのインターフェースとして機能する。
表示領域D12-1は、ニュース提供部123によって提供されるニュースの見出しを表示するための領域であり、ニュースのイメージ画像やタイトルが表示される。表示領域12-1をタップすることで、ユーザは、当該ニュースの詳細の情報を示す画面を、ユーザ端末2の表示部47に表示することができる。
表示領域D12-2は、ニュースに対するコメントに関する情報を表示するための領域であり、ニュースに対する所定のコメントと、そのコメントを投稿した者の、アイコン、氏名、ランク、及び当該コメントの冒頭部分が表示される。
表示領域D12-3は、ニュースをクリップするための領域である。ボタンB12-1をタップすることで、ユーザは、そのニュースをクリップし、自身がそのニュースに興味を持つことを示すことができる。また、ユーザがボタンB12-1をタップした場合、表示領域D12-3には、ユーザを表すアイコンIconが、当該ニュースをクリップした通算の人数とともに表示される。
【0118】
図12Bは、
図12Aの画像の表示領域D12-1をタップしたユーザのユーザ端末2に表示される画像の一例を示す図である。
図12Bにおいて、ユーザ端末2の表示部47には、表示領域D12-4及び表示領域D12-5と、ボタンB12-2乃至B12-4とが表示される。
表示領域D12-4には、ニュースの本文の冒頭部分が表示される。ユーザはボタンB12-2をタップすることで、そのニュースの全文を示す画面を、ユーザ端末2の表示部47に表示させることができる。
表示領域D12-5には、表示領域D12-2に表示されるコメントの全文が表示される。ユーザは、ボタンB12-3をタップすることで、コメントへの共感を示すことができる。
また、ユーザは、ボタンB12-4をタップすることで、コメントの対象であるニュースについて、コメントをすることができる。
【0119】
図12Cは、
図12Bの画像のボタンB12-2をタップしたユーザのユーザ端末2に表示される画像の一例を示す図である。
図12Cにおいて、ユーザ端末2の表示部47には、表示領域D12-6及び表示領域D12-7と、ボタンB12-5が表示される。
表示領域D12-6には、ニュースの全文が表示される。また、表示領域D12-7には、ニュースに含まれる夫々の章の見出しが表示されており、これを利用することで、ユーザは自身の所望する章から、ニュースを読むことができる。
また、ユーザは、ボタンB12-5をタップすることで、ニュースへの共感を示すことができる。
【0120】
図13は、
図4のサーバにより実行される商品役務提供処理において、ユーザ端末に表示される画像の例を示す図であり、
図6乃至
図12の例とは異なる図である。
【0121】
図13Aは、ユーザ端末2を介して、レビュー提供部124から所定のレビューに関する情報の提供を受けるユーザのユーザ端末2に表示される画像の一例を示す図である。
図13Aにおいて、ユーザ端末2の表示部47には、表示領域DMと、表示領域D13-1及び表示領域D13-2と、アイコンP1と、ボタンB13-1と、メニューM4とが表示される。
【0122】
表示領域DMは、ユーザ端末2のタッチパネルを、
図4のどの機能ブロックへのインターフェースとして用いるかを設定するための領域である。ここで、表示領域DMでメニューM4が、選択される場合、ユーザ端末2のタッチパネルは、レビュー提供部124へのインターフェースとして機能する。
表示領域D13-1は、ユーザによる所定自動車のレビューを表示するための領域であり、所定自動車の写真に基づいたアイコンP1が、所定自動車の車種(A社 モデルQ 2018年モデル)の情報とともに表示される。ここで、ユーザは、アイコンP1をタップすることで、当該レビューの詳細を示す画面を、ユーザ端末2の表示部47に表示することができる
【0123】
表示領域D13-2には、ユーザにより所定自動車のレビューに関する情報が表示される。即ち、ユーザの、アイコン、氏名、ランク、コメントの冒頭部分に加えて、ユーザによる所定自動車の総合評価や、「外装」、「内装」、「走行性能」といった要素への評価が表示される。
また、ボタンB13-1は、レビューを閲覧した者が共感の意を示す際にタップされる役割に加え、当該レビューへの共感を示した者の人数を表示する機能を有する。
【0124】
図13Bは、
図13Aの画像のアイコンP1をタップしたユーザのユーザ端末2に表示される画像の一例を示す図である。
図13Bにおいて、ユーザ端末2の表示部47には、表示領域D13-3乃至D13-6と、ボタンB13-2及びボタンB13-3とが表示される。
表示領域D13-3は、当該レビューの詳細を表示するための領域であり、所定自動車の車種、走行距離、車齢の情報とともに、所定自動車の写真に基づいたアイコンP1が表示される。また、表示領域D13-4には所定自動車の総合評価が、表示領域D13-5には所定自動車の「外装」、「内装」、「走行性能」の各要素への評価が表示される。さらに表示領域D13-6には、ユーザによるコメントの全文が表示される。
【0125】
また、ユーザは、ボタンB13-2をタップすることで、所定自動車の車種(A社 モデルQ)全体に対する評価を示す画面を、ユーザ端末2の表示部47に表示することができる。
ボタンB13-3は、レビューを閲覧した者が共感の意を示す際にタップされる役割に加え、現在まで当該レビューへの共感を示した者の人数を表示する機能を有する。
【0126】
図13Cは、
図13Bの画像のボタンB13-2をタップしたユーザのユーザ端末2に表示される画像の一例を示す図である。
図13Cにおいて、ユーザ端末2の表示部47には、表示領域D13-7乃至D13-10と、メニューMAと、メニューM16乃至M18とが表示される。
表示領域D13-8は、評価の対象範囲を選択するための領域である。即ち、メニューMAが選択される場合は、所定自動車の車種(A社 モデルQ)の、年式に関わらず全体に対する評価が表示される。また、メニューM16が選択された場合は2016年モデル、メニューM17が選択された場合は2017年モデル、メニューM18が選択された場合は2018年モデルに対する評価が表示される。
表示領域D13-9には、レビューの対象となる車種のイメージが表示される。
表示領域D13-10には、レビューの対象となる車種の総合評価、及び「外装」、「内装」、「走行性能」の各要素への評価が表示される。
【0127】
以上本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
【0128】
例えば、上述の実施形態において、ユーザによって利用される端末はユーザ端末2であるとして説明したが、特にこれに限定されず、「所定端末」の概念に含まれるありとあらゆる端末であり得る。ここで「所定端末」とは、アプリがインストールされ、当該ユーザのアカウントが利用可能な、ありとあらゆる端末を含む広義な概念をいう。つまり「所定端末」とは、必ずしも特定の1台の端末を指すものとは限らない。即ち例えば、一人のユーザが2台の端末を所持する場合における夫々の端末や、ユーザが端末の機種を変更する場合における当該変更の前後にユーザによって所持される夫々の端末のうち、何れの端末も、「所定端末」であり得る。
【0129】
また例えば、上述の実施形態において、所定自動車を例にとって説明したが、特にこれに限定されない。具体的には例えば、所定自転車や所定電車であってもよく、所定ドローンや所定飛行機であってもよい。即ち、所定移動体であれば足りる。
【0130】
また例えば、上述の実施形態において、自動車情報を例にとって説明したが、特にこれに限定されない。具体的には例えば、所定移動体の態様に応じて、自転車情報であってもよく、飛行機情報であってもよい。ユーザによって利用される所定移動体に関するありとあらゆる情報、即ち移動体情報であれば足りる。
【0131】
また例えば、上述の実施形態において、カーライフ情報を例にとって説明したが、特にこれに限定されない。具体的に例えば、所定移動体の態様に応じて、ユーザによる所定自転車の利用に関する情報であってもよく、ユーザによる所定ドローンの利用に関する情報であってもよい。ユーザによる所定移動体の利用に関するありとあらゆる情報、即ち付加情報であれば足りる。
【0132】
また例えば、上述の実施形態において、ユーザ端末2の利用とはユーザ端末2にインストールされたアプリの利用を意味するものとして説明したが、特に限定されない。具体的には例えば、ユーザ端末2の利用とは、ユーザ端末2のブラウザにより所定のウェブサイトの利用であってもよい。ユーザ端末2にインストールされた所定のソフトウェアの利用であれば足りる。
【0133】
また例えば、上述の実施形態において、ユーザ情報とは、ユーザの属性情報やユーザへのアクセス情報等として説明したが、これらはあくまで例示であり、特に限定されない。
即ち、ユーザ情報とは、ユーザへの商品や役務の提供の支援に資する、ユーザに関するありとあらゆる情報を含み得る情報をいう。
【0134】
また例えば、上述の実施形態において、ユーザ情報は2段階に分けて取得されるとして説明したが、特に限定されない。即ち、全てのユーザ情報は1度に取得されてもよいし、3段階以上に分割されて取得されてもよい。商品役務提供処理に必要なユーザ情報が、商品役務提供処理を実行することが可能なタイミングで、適宜取得されれば足りる。
【0135】
また例えば、上述の実施形態において説明したものを含めて、アフターマーケットに関する商品や役務の提供には、例えば以下のものが含まれ得る。
(1)所定自動車やユーザの属性を考慮した自動車保険の商品についての案内
(2)自動車保険の一括見積
(3)オートローンの金利の提示や適用
(4)所定自動車の車検やオイル交換等の時期の通知
(5)所定自動車の車検やオイル交換等のメンテナンスを安く提供する店舗の案内
(6)所定自動車の車検にかかる税金の(エコカー減税等も加味した)案内
(7)駐車場に関する案内
(8)所定自動車にかかるリコールの有無やその内容の提供
(9)所定自動車の予想買い取り金額の提供
(10)所定自動車の次回モデルチェンジ時期の予測の提供
(11)所定自動車に適合するタイヤ商品の案内
(12)所定自動車の売却に適切な時期の案内
ここで、これらはあくまでも例示であり、アフターマーケットに関する商品や役務の提供には、所定自動車に関する、ありとあらゆる商品や役務の提供が含まれ得る。
【0136】
また例えば、上述の実施形態において説明したものを含めて、利用状況提供部121が利用するパラメータとして、例えば以下のものが含まれ得る。
(1)カーライフ情報の取得に際してカーライフ情報取得部105から提示されるアンケートへの回答率。
(2)証明情報取得部108によって証明情報が取得されたか否か
(3)ユーザの自動車保険の保険証書や運転免許証等の書類の画像が登録されたか否か
(4)所定自動車の写真がユーザ端末2を介して撮像されたか否か
(5)所定自動車についてのオーナーレビュー(乗り心地や性能の点数化)の投稿状況
(6)所定自動車のアフターマーケットでの価値
(7)ニュース提供部123によって提供されるニュースに対してコメントを付けた回数及び夫々のコメントの量(記事の価値の向上に寄与する行動の状況)
(8)ニュースに対するユーザのコメントに対する他ユーザからの評価(コメントに共感を示した他のユーザの数)
(9)他ユーザとの繋がりの数(自身がフォローする他ユーザの数や、自身をフォローする他ユーザの数。即ち、ソーシャルグラフに対する影響度)
ここで、これらはあくまでも例示であり、利用状況提供部121が利用するパラメータとはユーザ情報、移動体情報、カーライフ情報の取得の際のユーザによるユーザ端末2の利用に基づくありとあらゆる情報であり得る。
【0137】
また例えば、上述の実施形態において、売却情報提供部131が、売り時指数を生成する際に用いる評価基準としては、例えば以下のようなものが挙げられる。
(1)車齢が若い場合、中古車価格の落ちが激しいために売り時指数は低い
(2)車齢が5年から9年程度の場合、中古車価格が安定するため売り時指数が高い
(3)車齢が10年等と古い場合、売り時指数はやや高い
(4)次回の車検の時期が近い場合、売り時指数は高い
(5)車検を受けた直後の場合、売り時指数は低い
(6)車検の時期との関係による売り時指数の高い低いは、車齢の影響を受ける。車齢が若い場合は、車検の時期との関係の影響が強く、車齢が古い場合は当該影響を受けにくい
(7)次回モデルチェンジ時期が近いほど売り時指数が高い
(8)自動車オークション市場が活況なほど売り時指数が高い
ここで、これらはあくまでも例示であり、売却情報提供部131は、自動車情報及び所定自動車の売却に関する情報に基づく、ありとあらゆる評価基準を利用しうる。
【0138】
また例えば、上述の実施形態において、
図7Aにおいては、表示領域D7-2にナンバープレートの画像が表示されるものとして説明したが、特に限定されない。具体的には例えば、当該ナンバープレートの画像は表示領域D7-2からはみ出してもよく、表示領域D7-2が表示されなくともよい。当該ナンバープレートの画像が、表示領域D7-1に表示される画像に含まれていれば足りる。
【0139】
また例えば、上述の実施形態において、
図11Cにおいてユーザ端末2の表示部47に表示される各要素の機能は、特に限定されない。具体的には例えば、表示領域D11-7には、ユーザが所定のショッピングサイト等で購入したタイヤを持ち込み、交換を受けることのできる工場等にかかる情報が表示されてもよい。本サービスの提供者は、
図11Cにおいてユーザ端末2の表示部47に表示される各要素に、好適と判断する任意の機能を付与することができる。
【0140】
また例えば、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。
換言すると、
図4の機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。
即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が情報処理システムに備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に
図4の例に限定されない。また、機能ブロックの存在場所も、
図4に特に限定されず、任意でよい。例えば、サーバ1の機能ブロックをユーザ端末2等に移譲させてもよい。逆にユーザ端末2の機能ブロックをサーバ1等に移譲させてもよい。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
【0141】
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。
また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであってもよい。
【0142】
このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザ端末2等にプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される図示せぬリムーバブルメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザ端末2等に提供される記録媒体等で構成される。
【0143】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的或いは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段等より構成される全体的な装置を意味するものとする。
【0144】
また例えば、一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであっても良い。
また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであってもよい。
【0145】
以上まとめると、本発明が適用される情報処理装置(例えば、
図4のサーバ1)は、次のような構成をとれば足り、各種各様な実施形態をとることができる。
即ち、本発明が適用される情報処理装置(例えば、
図4のサーバ1)は、
所定移動体(例えば、所定自動車)を利用するユーザによる所定端末(例えば、ユーザ端末2)の利用に基づいて、当該ユーザに関する情報(例えば、ユーザ情報)をユーザ情報として取得するユーザ情報取得手段(例えば、ユーザ情報取得部101)と、
前記ユーザによる前記所定端末の利用に基づいて、前記所定移動体に関する情報を移動体情報(例えば、自動車情報)として取得する移動体情報取得手段(例えば、自動車情報取得部102)と、
前記ユーザ情報と前記移動体情報とを紐付けて管理する管理手段(例えば、管理部103)と、
前記管理手段の管理の内容に基づいて、前記所定移動体に関する商品又は役務の前記ユーザへの提供を支援する処理を実行する支援手段(例えば、支援部104)と、
を備える情報処理装置。
を備える。
【0146】
ユーザ情報と移動体情報は何れも、ユーザによる所定端末の利用に基づいて取得される。ここで、所定端末の利用としては、例えば当該所定端末にインストールされたアプリの利用の他、例えば所定端末のブラウザによる所定のウェブサイトの利用等が想定される。即ち、ユーザは所定端末の利用(操作等)をするだけで、ユーザ情報も移動体情報も一括して入力(登録)することができる。その結果、例えばアフターマーケットのマーケティングにおいて、ユーザ情報や移動体情報の入力(登録)の作業にかかるユーザの手間を軽減させることができる。
また、ユーザ情報と移動体情報とは紐付けられて管理される。そして、この管理内容に基づいて、所定移動体に関する商品又は役務のユーザへの提供(例えばアフターマーケットに関する商品又は役務の提供)に関する支援が行われる。その結果、所定移動体に関する商品又は役務として、ユーザにとって好適な各種各様なものの提供が可能になる。
【0147】
また、前記ユーザによる前記所定端末の利用に基づいて、前記ユーザによる前記所定移動体の利用に関する情報を、付加情報(例えば、カーライフ情報)として取得する付加情報取得手段(例えば、カーライフ情報取得部105)をさらに備え、
前記管理手段は、前記ユーザ情報と前記移動体情報とに加えて、前記付加情報を紐付けて管理することができる。
【0148】
ユーザ情報と移動体情報のみならず、付加情報もユーザによる所定端末の利用に基づいて取得される。その結果、例えばアフターマーケットのマーケティングにおいて、ユーザ情報や移動体情報のみならず、付加情報の入力(登録)の作業にかかるユーザの手間を軽減させることができる。
また、ユーザ情報と移動体情報とに加えて付加情報も紐付けられて管理される。そして、この管理内容に基づいて、所定移動体に関する商品又は役務のユーザへの提供(例えばアフターマーケットに関する商品又は役務の提供)に関する支援が行われる。その結果、所定移動体に関する商品又は役務として、ユーザにとってさらに一段と好適な各種各様なものの提供が可能になる。具体的には例えば、アフターマーケットの事業者とユーザをマッチングさせる仕組みを設けることもできる。
【0149】
また、前記ユーザ情報、前記移動体情報、及び前記付加情報の取得の際の前記ユーザによる前記所定端末の利用に基づくパラメータを含む1以上のパラメータに基づいて、前記ユーザによる前記所定移動体と前記所定端末との少なくとも一方の利用状況の度合いを示す情報を取得又は生成して、前記所定端末を介して前記ユーザに提供する利用状況提供手段(例えば、利用状況提供部121)、
を前記支援手段は含むことができる。
【0150】
ユーザによる所定移動体や所定端末の利用状況の度合いを示す情報が、ユーザに提供される。このような利用状況としては例えば、ユーザの所定移動体の利用に関するアンケートの回答率等の他、所定移動体や所定端末を頻繁に利用するユーザに付与され得るポイントやランクが想定される。このような利用状況を提供されることにより、ユーザは、自身の所定移動体や所定端末の利用の度合いを、容易に把握することができる。
また、利用状況を利用して、ユーザの所定移動体や所定端末の利用を促進する仕組みを設けることが可能となる。具体的には例えば、ポイントやランク等の態様によって利用状況を分かり易く表現することで、ユーザの所定移動体や所定端末の利用を促進し得る。ここで、ユーザの所定移動体や所定端末の利用が促進されるほど、ユーザから取得される付加情報の内容は詳細になる。その結果、ユーザに好適な商品又は役務の推定が容易になり、商品又は役務の提供者における負担を削減することが可能となる(例えばアフターマーケットの事業者は、マーケティングにおける費用を削減することが可能となる)。そしてその削減された負担は、翻ってユーザを含むアプリの利用者全体の利益となり得る。このように、利用状況を利用して、ユーザによる所定移動体や所定端末の利用を促進し、それがアプリ利用者全体の利益となる好循環をつくることが可能となる。
【0151】
また、前記ユーザによる前記所定端末の利用により得られた、前記所定移動体を特定可能な情報を、特定情報(例えば、ナンバープレートの画像より認識された自動車登録番号)として取得する特定情報取得手段(例えば、特定情報取得部106)、
をさらに備え、
前記移動体情報取得手段は、前記特定情報に基づいて、前記移動体情報の少なくとも一部の情報であって、前記所定移動体の検査に関する情報を、検査情報(例えば、検査情報)として取得することができる。
【0152】
特定情報は、ユーザによる所定端末の利用により取得される。そして、その特定情報に基づいて、移動体情報の少なくとも一部の情報として、検査情報が取得される。即ち、ユーザは、所定端末の利用(操作等)をするだけで、所定移動体の移動体情報の少なくとも一部を取得することができる。具体的には例えば、ユーザが所定端末を用いて、所定移動体に備えられるナンバープレートの画像を撮像するだけで、所定移動体の車検証に含まれる検査情報を取得することができる。その結果、移動体情報の取得にかかる手間を軽減させることができる。
【0153】
また、前記移動体情報取得手段は、前記検査情報に基づいて、前記移動体情報の別の一部の情報(例えば、カタログ情報)をさらに取得することができる。
【0154】
検査情報のみならず、移動体情報の別の一部の情報も、検査情報に基づいて取得される。即ちユーザは、所定端末の利用(操作等)をするだけで、所定移動体の検査情報のみならず、それを補完する、移動体情報の別の一部の情報として、カタログ情報も取得することができる。具体的には例えば、ユーザは、所定端末を用いてナンバープレートの画像を撮像するだけで、所定移動体の車検証に含まれる移動体情報のみならず、所定移動体の車種のカタログ情報を取得することができる。その結果、移動体情報の取得にかかる手間を軽減させ、また取得される移動体情報をより完全なものとすることができる。
【0155】
また、前記特定情報取得手段により取得された前記特定情報を、当該所定端末を介して前記ユーザに提示する提示手段(例えば、提示部107)、
をさらに備え、
前記特定情報取得手段は、前記ユーザによる前記所定端末の利用により、前記特定情報の加工がなされた場合、当該加工がなされた当該特定情報をさらに取得することができる。
【0156】
特定情報取得手段により取得された特定情報は、ユーザに提示される。さらに、提示された特定情報にユーザによる加工がなされた場合、当該加工がなされた特定情報が、特定情報取得手段により再度取得される。即ち、特定情報取得手段において、特定情報がユーザの意図通りに取得されてない場合、ユーザによる修正の機会が設けられる。具体的には例えば、所定端末を用いて撮像されたナンバープレートの画像が不鮮明なため、特定情報がユーザの意図通りに取得されない場合、ユーザが手動で特定情報を修正したり、画像を撮り直したりすることができる。その結果、誤った移動体情報の取得を制限することができる。
【0157】
また、前記検査情報は、利用時間が規定されている記憶媒体(例えば、検査DB200)に記憶されており、
前記移動体情報取得手段は、前記利用時間以外のタイミングで前記特定情報が得られた場合、前記検査情報の前記記憶媒体からの取得を禁止し、次以降の前記利用時間のタイミングで、前記検査情報の前記記憶媒体からの取得を許可することができる。
【0158】
利用時間が規定されている記憶媒体に記憶された検査情報の、利用時間以外のタイミングでの取得は禁止される。即ち、利用時間以外のタイミングで特定情報が得られた場合、移動体情報取得手段は、検査情報の取得を、次以降の利用時間のタイミングで許可する。
これにより例えば、ナンバープレートの画像から特定情報が取得された後、所定移動体の検査情報の取得を実行せずに処理待ち行列に保存して、後段に続く他の処理を先に実行させることができる。その結果、例えばユーザが移動体情報の取得にかかるユーザ端末2の利用を実行できない時間帯が生じることを防止することができる。
【0159】
また、前記ユーザが前記所定移動体を利用可能であることを証明する証明情報(例えば、QRコード(登録商標))とともに、前記検査情報の少なくとも一部の複製が示された媒体(例えば、車検証)を、前記ユーザは保持しており、
前記ユーザによる前記所定端末の利用により前記媒体から得られた前記証明情報を取得する証明情報取得手段をさらに備え、
前記管理手段は、前記証明情報が取得された場合、前記検査情報を前記移動体情報の少なくとも一部として、前記ユーザ情報に紐付けて管理することができる。
【0160】
証明情報は、ユーザによる所定端末の利用により、ユーザの保持する媒体から取得される。そして、当該証明情報は管理手段において、ユーザ情報に紐付けられて管理される。即ちユーザは、所定端末の利用をするだけで、管理手段において管理されるユーザ情報が、所定移動体を利用可能なユーザのものであることを証明することができる。具体的には例えば、所定移動体の車検証についているQRコード(登録商標)を所定端末でスキャンすることで、そのユーザが車検証を保持していることを確認し、それをもってユーザが所定移動体を利用可能であると認定する仕組みを設けることもできる。
【0161】
また、少なくとも前記移動体情報に基づいて、前記所定移動体の売却に関する情報を取得又は生成して、前記所定端末を介して前記ユーザに提供する売却情報提供手段(例えば、売却情報提供部131)を前記支援手段は含むことができる。
【0162】
所定移動体の移動体情報に基づいて、所定移動体の売却に関する情報が取得又は生成されて、ユーザに提供される。即ち、所定移動体の種類等に基づいて、市場における所定移動体の売価やその変化動向等に関する情報がユーザに提供される。その結果、ユーザは、現在が、所定移動体の売り時かどうかを把握することが可能となる。
【0163】
また、少なくとも前記移動体情報に基づいて、前記所定移動体のリコールに関する情報を取得又は生成して、前記所定端末を介して前記ユーザに提供するリコール情報提供手段(例えば、リコール情報提供部132)を前記支援手段は含むことができる。
【0164】
所定移動体の移動体情報に基づいて、所定移動体のリコールに関する情報が取得又は生成されて、ユーザに提供される。即ち、所定移動体の種類等に基づいて、所定移動体がリコール対象であるか否か等の情報が、ユーザに提供される。その結果、ユーザは、所定移動体がリコール対象であるか否か、判断することが可能となる。
【符号の説明】
【0165】
1・・・サーバ、2・・・ユーザ端末、11・・・CPU、18・・・記憶部、101・・・ユーザ情報取得部、102・・・自動車情報取得部、103・・・管理部、104・・・支援部、105・・・カーライフ情報取得部、106・・・特定情報取得部、107・・・提示部、108・・・証明情報取得部、121・・・利用状況提供部、122・・・マイカー情報提供部、123・・・ニュース提供部、124・・・レビュー提供部、131・・・売却情報提供部、132・・・リコール情報提供部、133・・・車検情報提供部、134・・・オイル交換情報提供部、135・・・タイヤ情報提供部、200・・・検査DB、300・・・カタログDB