特許7398225IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

軽量気泡コンクリート(以下、ALCともいう。)に関する。より詳しくは、本発明は、表面目地(切削溝)加工における微欠損が少なく、意匠性の高い表面剥離加工特性に優れる、比重0.2以上0.45未満の低比重の軽量気泡コンクリート(以下、低比重ALCともいう。)

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

前記したように、ALCは、建築物の設計仕様に基づいて各種寸法に切断したり、長辺小口面に溝を切削加工したり、縁部の面取り加工等を施したりする場合があり、さらに、近年においてはALCの表面に複雑なデザイン模様を切削加工や剥離加工により施し、高付加価値化等を図る場合があるが、この際、ALCの切断や切削、面取り加工、表面切削・剥離加工の際、欠損やひび割れが生じることがある。しかしながら、従来のALCとは比重や、不溶残分、該不溶残分中の粒度分布等が異なる低比重ALCに関して、欠損やひび割れを抑制する目的で、原料である珪石や珪砂の粒度や生成物であるALC中の不溶残分の粒度を検討したものはない。 かかる状況下、本発明が解決しようとする課題は、低比重ALCにおいても、長時間、表面目地加工や溝切削加工しても微欠損が少なく、かつ、表面意匠性の高い剥離加工特性に優れる軽量気泡コンクリートを提供することである。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

本願発明者らは、課題を解決すべく鋭意研究し実験を重ねた結果、従来、低比重ではない通常のALCにおいて、粉砕後の珪石及び珪砂の粒径が10μm未満である微粒は、一定量より多くなるとトバモライトの生成を阻害する性質があり、ALC中の不溶残分の微粒比率が高くなると、ALCの加工時における欠損やひび割れの発生を増大させ、また、不溶残分中の粗粒の割合が高くなると、ALCの加工時における欠損やひび割れ・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る

発明の効果[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明に係る比重0.2以上~0.45未満の低比重ALCは、不溶残分の比率が全固形分に対し5質量%以上20質量%未満であり、かつ、該不溶残分の粒径が10μm未満のものを微粒、10μm以上100μm未満のものを中粒、100μm以上のものを粗粒としたとき、該不溶残分中の該粗粒の含有率が2.0質量%以下であることで、切削加工時における微細な欠損(微欠損)が少なくなり、さらに、不溶残分中の微粒/中粒比率が0.75以上1.40以下と高いことで、溝部に挿入した刃物の揺動や打撃などのはつりによる、デザイン性や意匠性が高い表面剥離加工特性が良好となる。
通常、切削加工に用いる刃物は摩耗するため、約1万m切断で新品に交換する。また、通常、切削初期の刃物状態では、切削加工装置のモーター負荷に特段の変化はないが、使用開始後の後半、5千~1万m加工時には、モーター負荷が上がり、切削時に小さな欠損(微欠損)が生じる。これに反し、本実施態様の低比重ALCでは、切削加工時の刃物の摩耗が軽減され、1.5万mまでの使用が可能となる。

この特許の権利範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】 剥離性の評価方法を説明するための図面である。
【図2】 切削加工に用いた切削刃の概要図である。
【図3】 表面剥離加工の一例の平面図である。50×100mmのブロック単位で剥離した石割調デザインのパネルである。

代表図 図1本件の代表的な図

W チップ幅 D 溝深さ 1 気泡コンクリート 2 チップ(プレート状の刃物)

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