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特許7398285シールボックスを用いためっき金属板製造方法
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  • 特許-シールボックスを用いためっき金属板製造方法 図1
  • 特許-シールボックスを用いためっき金属板製造方法 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-06
(45)【発行日】2023-12-14
(54)【発明の名称】シールボックスを用いためっき金属板製造方法
(51)【国際特許分類】
   C23C 2/00 20060101AFI20231207BHJP
   C23C 2/04 20060101ALI20231207BHJP
【FI】
C23C2/00
C23C2/04
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2020010265
(22)【出願日】2020-01-24
(65)【公開番号】P2021116452
(43)【公開日】2021-08-10
【審査請求日】2022-08-01
(73)【特許権者】
【識別番号】000207436
【氏名又は名称】日鉄鋼板株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000006655
【氏名又は名称】日本製鉄株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000523
【氏名又は名称】アクシス国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】永田 勝顕
【審査官】▲辻▼ 弘輔
(56)【参考文献】
【文献】特開昭61-207559(JP,A)
【文献】特開2002-276245(JP,A)
【文献】特開2012-107321(JP,A)
【文献】特開平02-197552(JP,A)
【文献】特開2012-107322(JP,A)
【文献】特開2017-064607(JP,A)
【文献】特開平05-320843(JP,A)
【文献】特開平04-362165(JP,A)
【文献】特開平06-322498(JP,A)
【文献】特開平04-285148(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C23C2/00-2/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
Mg含有合金が溜められた溶融金属槽から引き上げられた金属帯の周囲を囲うシールボックスであって、前記溶融金属槽からドロスを汲み取る作業を行うための作業口を有する本体と、前記作業口を開閉するための開閉部材と、前記開閉部材を動かすための駆動装置と、オペレータの操作に応じて前記駆動装置に信号を入力するための入力装置とを備え、前記信号には、開信号が含まれており、前記駆動装置は、前記入力装置からの前記開信号を検出したとき、前記オペレータによる前記入力装置の操作の維持なしに、前記作業口を開くように所定位置まで前記開閉部材を動かす、シールボックスを用いてめっき金属板を製造するめっき金属板製造方法であって
記入力装置から前記駆動装置に前記開信号を入力した後、前記駆動装置によって前記開閉部材が動かされているときに前記ドロスを汲み取る作業を開始すること
を含み、
前記シールボックスの周囲の床面には、前記作業口に合わせて設けられた床面開口が設けられており、
前記ドロスを汲み取る作業は、前記作業口を通して前記シールボックス内に長手状の器具を挿入し、前記シールボックス内の前記ドロスを前記床面開口に集めるとともに、前記床面開口に集められたドロスを汲み取る作業であり、
前記開信号を入力した後、前記駆動装置によって前記開閉部材が動かされているときに、前記長手状の器具を用いて前記ドロスを前記床面開口に集める作業を開始する、
めっき金属板製造方法。
【請求項2】
前記駆動装置は、前記入力装置からの前記開信号を検出したとき、前記開閉部材の垂下部が前記作業口の上方に位置するまで前記開閉部材を動かす、
請求項1に記載のめっき金属板製造方法。
【請求項3】
前記信号には、閉信号が含まれており、
前記駆動装置は、前記入力装置からの前記閉信号を検出したとき、前記オペレータによる前記入力装置の操作の維持なしに、前記作業口を閉じるように所定位置まで前記開閉部材を動かす、
請求項1に記載のめっき金属板製造方法。
【請求項4】
前記駆動装置は、前記入力装置からの前記閉信号を検出したとき、自重により前記開閉部材が完全に垂れ下がるまで前記開閉部材を動かす、
請求項3に記載のめっき金属板製造方法。
【請求項5】
前記入力装置から前記駆動装置に前記閉信号を入力した後、前記駆動装置によって前記開閉部材が動かされているときに前記ドロスを汲み取る作業を継続すること
をさらに含み、
前記閉信号を入力した後、前記作業口が閉じられる間に前記床面開口に前記ドロスを引き寄せることを継続する、
請求項3又は4に記載のめっき金属板製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、溶融金属槽から引き上げられた金属帯の周囲を囲うシールボックスを用いためっき金属板製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
連続溶融めっきラインにおいて外観肌向上を目的として、溶融金属槽から引き上げられた金属帯の周囲をシールボックスで囲い、シールボックスの内部雰囲気を外部雰囲気から隔離することが行われている。
【0003】
従来用いられていたこの種のシールボックスとしては、例えば下記の特許文献1等に示されている構成を挙げることができる。すなわち、従来構成では、シールボックスの本体に作業口が設けられており、この作業口を通して溶融金属槽からドロスを汲み取る作業を行うことができるように構成されている。通常、作業口は、気密性を確保するための開閉部材によって閉じられている。ドロスを汲み取る作業は、例えば手動ウィンチ機構による巻上げ等のオペレータの手動作業により開閉部材を動かして作業口を完全に開放した後に行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2012-107322号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ドロスを汲み取る作業の重要なポイントは、作業口の開放時間を極力短くすることにある。ドロスを汲み取る作業を行っている時、すなわち作業口が開放されている時、作業口からシールボックス内に外気が流入する。外気の流入は、めっき金属板の外観不良を引き起こす。作業口の開放時間を短くすることにより、外観不良部の発生を抑え、めっき金属板の歩留まり低下を抑制することができる。
【0006】
上記のような従来のシールボックスでは、オペレータの手動作業により開閉部材を駆動している。ドロスを汲み取る作業をオペレータが一人で行う場合、作業口の開放作業を行っている時にドロスの汲み取りを行うことができず、作業口の開放時間が長くなってしまう。ドロスを汲み取る作業を複数人のオペレータによって行うようにすれば、作業口の開放とドロスの汲み取りとを同時に実施でき、作業口の開放時間を短くすることができる。しかしながら、ドロスを汲み取る作業に複数人のオペレータを従事させると、他の作業に従事できるオペレータが減ってしまい、めっき金属板の品質低下を引き起こす虞が生じる。
【0007】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、ドロスを汲み取る作業をオペレータが一人で行う場合であっても、作業口の開放時間を短くでき、めっき金属板の歩留まり低下を抑制できるシールボックスを用いためっき金属板製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係るめっき金属板製造方法は、Mg含有合金が溜められた溶融金属槽から引き上げられた金属帯の周囲を囲うシールボックスであって、溶融金属槽からドロスを汲み取る作業を行うための作業口を有する本体と、作業口を開閉するための開閉部材と、開閉部材を動かすための駆動装置と、オペレータの操作に応じて駆動装置に信号を入力するための入力装置とを備え、信号には、開信号が含まれており、駆動装置は、入力装置からの開信号を検出したとき、オペレータによる入力装置の操作の維持なしに、作業口を開くように所定位置まで開閉部材を動かす、シールボックスを用いてめっき金属板を製造するめっき金属板製造方法であって、入力装置から駆動装置に開信号を入力した後、駆動装置によって開閉部材が動かされているときにドロスを汲み取る作業を開始することを含み、シールボックスの周囲の床面には、作業口に合わせて設けられた床面開口が設けられており、ドロスを汲み取る作業は、作業口を通してシールボックス内に長手状の器具を挿入し、シールボックス内のドロスを床面開口に集めるとともに、床面開口に集められたドロスを汲み取る作業であり、開信号を入力した後、駆動装置によって開閉部材が動かされているときに、長手状の器具を用いてドロスを床面開口に集める作業を開始する。
【発明の効果】
【0010】
発明のシールボックスを用いためっき金属板製造方法によれば、入力装置から駆動装置に開信号を入力した後、駆動装置によって開閉部材が動かされているときにドロスを汲み取る作業を開始するので、ドロスを汲み取る作業をオペレータが一人で行う場合であっても、作業口の開放時間を短くでき、めっき金属板の歩留まり低下を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施の形態によるシールボックスを示す斜視図である。
図2図1の駆動装置の動作を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。本発明は各実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、各実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施の形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態の構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【0013】
図1は、本発明の実施の形態によるシールボックス1を示す斜視図である。図1に示すシールボックス1は、溶融金属槽2から引き上げられた金属帯3の周囲を囲う箱体である。溶融金属槽2には、例えば溶融亜鉛めっきや合金化溶融亜鉛めっき等の溶融金属めっきを施すための溶融金属2aが溜められている。溶融金属2aは、例えばZn-Al-Mg合金等のMg含有合金であり得る。金属帯3は、例えば鋼板等であり得る。
【0014】
溶融金属槽2内の溶融金属2aに金属帯3が浸漬された後に、溶融金属槽2から金属帯3が引き上げられることで、金属帯3の表面が溶融金属2aでコーティングされる。溶融金属槽2から金属帯3が引き上げられた後、金属帯3の表面に付着した溶融金属2aを凝固させることにより、表面にめっき層を有するめっき金属板を得ることができる。
【0015】
図示はしないが、シールボックス1内には、溶融金属槽2から引き上げられた金属帯3の表面にワイピングガスを吹き付けるためのガスノズルが配置されている。金属帯3の表面にワイピングガスが吹き付けられることにより、金属帯3の表面への溶融金属2aの付着量が調整される。例えば窒素ガス等の不活性ガスをワイピングガスとして使用することにより、シールボックス1内の酸素濃度を低くでき、溶融金属槽2から引き上げられた直後に金属帯3の表面に付着した溶融金属2aが酸化することを防止できる。
【0016】
本実施の形態のシールボックス1は、本体10、開閉部材11、駆動装置12及び入力装置13を備えている。
【0017】
本体10は、溶融金属槽2からドロスを汲み取る作業を行うための作業口10aを有する箱体である。図1では、作業口10aは開閉部材11によって閉じられている。作業口10aが設けられた本体10の側壁を前壁10bと呼ぶ。作業口10aは、前壁10bの下端から延在されている。
【0018】
周知のように、ドロスは、溶融金属2aに金属帯3を通すことにより生成される生成物である。シールボックス1内にドロスが溜まると、金属帯3の表面にドロスが付着して、めっき金属板の外観不良を引き起こす虞がある。作業口10aを通して、溶融金属2aの表面に浮かぶドロスを汲み取る作業を行うことができる。より具体的に説明すると、本実施の形態のシールボックス1の周囲の床面4には、作業口10aに合わせて設けられた床面開口4aが設けられている。作業口10aを開放しているときに、作業口10aを通してシールボックス1内に長手状の器具を挿入し、シールボックス1内のドロスを床面開口4aに集めるとともに、床面開口4aに集められたドロスを汲み取ることができる。
【0019】
開閉部材11は、作業口10aを開閉するための部材である。本実施の形態の開閉部材11は、上端部が作業口10aの上方において前壁10bに固定されたシート部材とされている。
【0020】
駆動装置12は、作業口10aを開閉するように開閉部材11を動かすための装置である。本実施の形態の駆動装置12は、ウィンチ本体120及び接続体121を有する電動ウィンチにより構成されている。ウィンチ本体120は、例えば鋼索等の接続体121を電動により巻き取るとともに繰り出すことができるように構成されている。本実施の形態のウィンチ本体120は、前壁10bの上側部に固定されている。しかしながら、例えば本体10とは別の構造体にウィンチ本体120が固定される等、ウィンチ本体120が配置される場所は任意である。接続体121は、ウィンチ本体120から延出されるとともに、ウィンチ本体120の側方かつ開閉部材11の上方に配置されたプーリ122に巻き掛けられることにより下方へと案内されている。接続体121の先端は、開閉部材11の下端部に固定されている。本実施の形態の接続体121は、開閉部材11の幅方向両側部において開閉部材11の下端部に固定されている。ウィンチ本体120が接続体121を巻き取ることにより、開閉部材11の下端部が持ち上げられて、作業口10aが開かれる。一方、ウィンチ本体120が接続体121を繰り出すことにより、開閉部材11の下端部が自重により落ち、作業口10aが閉じられる。
【0021】
入力装置13は、駆動装置12に信号13aを入力するための装置である。入力装置13は、オペレータの操作に応じて駆動装置12に信号13aを入力する。入力装置13から駆動装置12に入力される信号13aには、開信号、閉信号及び停止信号が含まれている。
【0022】
次に、図2は、図1の駆動装置12の動作を示す説明図である。図2の(a)は、自重により開閉部材11が垂れ下がることにより、作業口10aが閉じられている状態を示している。図2の(b)は、駆動装置12により開閉部材11の下端部が持ち上げられることにより、作業口10aが開かれている状態を示している。
【0023】
図2の(a)に示すように開閉部材11によって作業口10aが閉じられている状態において、入力装置13からの開信号を駆動装置12が検出したとき、駆動装置12は、作業口10aを開くように所定位置まで開閉部材11を動かす。すなわち、オペレータが入力装置13を操作して駆動装置12に開信号を一度入力すると、入力装置13の操作を維持することなしに、所定位置まで駆動装置12が開閉部材11を動かす。限定はされないが、駆動装置12は、図2の(b)に示すように開閉部材11の垂下部11aが作業口10aの上方に位置するまで開閉部材11を動かすことができる。駆動装置12による開閉部材11の下端部を持ち上げにより、前壁10bに固定された開閉部材11の上端部に負荷が生じることを避けるため、駆動装置12が開閉部材11の下端部を持ち上げる量は開閉部材11の高さ幅以下とすることができる。
【0024】
図2の(b)に示すように作業口10aが開かれている状態において、入力装置13からの閉信号を駆動装置12が検出したとき、駆動装置12は、作業口10aを閉じるように所定位置まで開閉部材を動かす。すなわち、オペレータが入力装置13を操作して駆動装置12に閉信号を一度入力すると、入力装置13の操作を維持することなしに、所定位置まで駆動装置12が開閉部材11を動かす。限定はされないが、駆動装置12は、図2の(a)に示すように自重により開閉部材11が完全に垂れ下がるまで開閉部材11を動かすことができる。
【0025】
駆動装置12は、開閉部材11を動かしている時に入力装置13からの停止信号を検出したとき、開閉部材11の移動を停止して、開閉部材11の位置を保持する。
【0026】
次に、本実施の形態のシールボックスを用いてめっき金属板を製造するめっき金属板製造方法について説明する。まず、図1に示すように、溶融金属槽2から引き上げられた金属帯3の周囲をシールボックス1によって囲った状態で、溶融金属槽2内の溶融金属2aに金属帯3を通し、めっき金属板の製造を行う。
【0027】
その製造中に、シールボックス1内にドロスが溜まったタイミングにて、オペレータが入力装置13を操作して、入力装置13から駆動装置12に開信号を入力する。駆動装置12に開信号を入力した後、駆動装置12によって開閉部材11が動かされているとき、作業口10aが完全に開かれるのを待たずに、ドロスを汲み取る作業を開始する。これにより、ドロスを汲み取る作業をオペレータが一人で行う場合であっても、作業口10aの開放時間を短くでき、めっき金属板の歩留まり低下を抑制できる。
【0028】
また、例えばシールボックス1内の大部分のドロスを床面開口4aに集めたタイミング等にて、オペレータが入力装置13を操作して、入力装置13から駆動装置12に閉信号を入力する。駆動装置12に閉信号を入力した後、駆動装置12によって開閉部材11が動かされているとき、作業口10aが完全に閉じられるのを待たずに、ドロスを汲み取る作業を継続する。より具体的には、作業口10aが閉じられる間も床面開口4aにドロスを引き寄せる。これにより、シールボックス1内のドロスをより確実に集めることができるとともに、床面開口4aに集めたドロスがシールボックス1内に戻る虞を低減できる。
【0029】
本実施の形態のようなシールボックス1によれば、駆動装置12は、入力装置13からの開信号を検出したとき、作業口10aを開くように所定位置まで開閉部材11を動かすので、ドロスを汲み取る作業をオペレータが一人で行う場合であっても、作業口10aの開放時間を短くでき、めっき金属板の歩留まり低下を抑制できる。
【0030】
また、駆動装置12は、入力装置13からの閉信号を検出したとき、作業口10aを閉じるように所定位置まで開閉部材11を動かすので、シールボックス1内のドロスをより確実に集めることができるとともに、集めたドロスがシールボックス1内に戻る虞を低減できる。
【0031】
同様に、本実施の形態のようなシールボックス1を用いためっき金属板製造方法によれば、入力装置13から駆動装置12に開信号を入力した後、駆動装置12によって開閉部材11が動かされているときにドロスを汲み取る作業を開始するので、ドロスを汲み取る作業をオペレータが一人で行う場合であっても、作業口10aの開放時間を短くでき、めっき金属板の歩留まり低下を抑制できる。
【0032】
また、入力装置13から駆動装置12に閉信号を入力した後、駆動装置12によって開閉部材11が動かされているときにドロスを汲み取る作業を継続するので、シールボックス1内のドロスをより確実に集めることができるとともに、集めたドロスがシールボックス1内に戻る虞を低減できる。
【0033】
なお、実施の形態では、開閉部材11がシート部材であるように説明したが、開閉部材は、例えば作業口の側方に設けられた軸部を中心に回動可能な開戸、又は作業口の上方若しくは下方に設けられたレールに沿ってスライド可能な引戸等の他の部材によって構成されていてもよい。
【0034】
また、実施の形態では、駆動装置12が電動ウィンチであるように説明したが、駆動装置は、例えば、油圧ウィンチ、空気圧ウィンチ又はプランジャ等の他の機器によって構成されてもよい。
【符号の説明】
【0035】
1 シールボックス
2 溶融金属槽
2a 溶融金属
3 金属帯
10 本体
10a 作業口
11 開閉部材
12 駆動装置
13 入力装置
13a 信号
図1
図2