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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-06
(45)【発行日】2023-12-14
(54)【発明の名称】リフト装置の水平調整システム
(51)【国際特許分類】
   B66F 9/06 20060101AFI20231207BHJP
   B66F 9/075 20060101ALI20231207BHJP
   B66F 11/04 20060101ALI20231207BHJP
【FI】
B66F9/06 Z
B66F9/075 Z
B66F11/04
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2021524206
(86)(22)【出願日】2019-11-04
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-17
(86)【国際出願番号】 US2019059675
(87)【国際公開番号】W WO2020096967
(87)【国際公開日】2020-05-14
【審査請求日】2022-08-31
(31)【優先権主張番号】62/755,882
(32)【優先日】2018-11-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/813,547
(32)【優先日】2019-03-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/813,550
(32)【優先日】2019-03-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】508151024
【氏名又は名称】オシュコッシュ・コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】弁理士法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ハッケンバーグ エリック ディー
(72)【発明者】
【氏名】シヴァスブラメイニアン ハリシュ
【審査官】今野 聖一
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2004/0197181(US,A1)
【文献】特開2002-080186(JP,A)
【文献】実開昭63-011483(JP,U)
【文献】特開昭55-001264(JP,A)
【文献】欧州特許出願公開第02711329(EP,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0170322(US,A1)
【文献】国際公開第89/000928(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2011/0042164(US,A1)
【文献】特開昭60-137800(JP,A)
【文献】特表2001-503004(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2003/0060923(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66F 9/00-11/04
B66C 23/78
B06G 17/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の端部及び反対側の第2の端部を有する基部と、
前記第1の端部に揺動可能に連結された第1のアームと、
前記第1の端部に揺動可能に連結された第2のアームと、
反対側の前記第2の端部に揺動可能に連結された第3のアームと、
反対側の前記第2の端部に回動自在に連結された第4のアームと、
前記第1のアームに連結された第1の牽引要素と、
前記第2のアームに連結された第2の牽引要素と、
前記第3のアームに連結された第3の牽引要素と、
前記第4のアームに連結された第4の牽引要素と、
前記第1の牽引要素の動きを選択的に制限するように配置された第1のブレーキと、
前記第2の牽引要素の動きを選択的に制限するように配置された第2のブレーキと、
前記第3の牽引要素の動きを選択的に制限するように配置された第3のブレーキと、
前記第4の牽引要素の動きを選択的に制限するように配置された第4のブレーキと、
水平調整アセンブリとを備え、
前記水平調整アセンブリは、
前記第1のアームと第1の端部との間に延在する第1のアクチュエータと、
前記第2のアームと第1の端部との間に延在する第2のアクチュエータと、
前記第3のアームと反対側の第2の端部との間に延在する第3のアクチュエータと、
前記第4のアームと反対側の第2の端部との間に延在する第4のアクチュエータと、
コントローラとを備え、
前記コントローラは、
(i)前記第1のアーム、前記第2のアーム、前記第3のアーム、及び前記第4のアームのそれぞれが上向き傾斜角度で基部から離れるように延在する出荷、輸送、又は保管モードと、
(ii)前記第1のアクチュエータ、前記第2のアクチュエータ、前記第3のアクチュエータ、及び前記第4のアクチュエータのうちの少なくとも2つの伸長及び収縮が、前記基部の水平調整を容易にするように独立して制御される動作モードとの間で、
前記水平調整アセンブリを再構成するように、前記第1のアクチュエータ、前記第2のアクチュエータ、前記第3のアクチュエータ、及び前記第4のアクチュエータを制御するように構成されており、
さらに前記コントローラは、
(i)前記第1の牽引要素及び前記第2の牽引要素が移動するのを防止するように前記第1のブレーキ及び前記第2のブレーキをかけ、
(ii)出荷モード、輸送モード、又は保管モードと動作モードとの間で前記水平調整アセンブリを移行させるときに、前記第3の牽引要素及び前記第4の牽引要素が自由に移動するように前記第3のブレーキ及び前記第4のブレーキを解放するように構成される、リフト装置。
【請求項2】
前記基部は下端を含み、
前記下端は、前記水平調整アセンブリが出荷、輸送、又は保管モードで構成されるときに、地面から3インチ以下だけ上方に配置可能である、
請求項1に記載のリフト装置。
【請求項3】
前記コントローラは、前記第1のアクチュエータ、前記第2のアクチュエータ、前記第3のアクチュエータ、及び前記第4のアクチュエータを完全に収縮させて、前記水平調整アセンブリを前記出荷、搬送、又は保管モードに構成する、
請求項1に記載のリフト装置。
【請求項4】
前記基部に揺動可能に連結された旋回体を更に含み、
(i)前記第1のアーム及び前記第2のアーム、又は
(ii)前記第3のアーム及び前記第4のアームのうちの少なくとも1つは、第1の支持体を含み、
前記旋回体は、第2の支持体を含み、
前記第1の支持体及び前記第2の支持体は、前記水平調整アセンブリが出荷、輸送、又は保管モードで構成されている間に、地面から前記リフト装置を持ち上げることを容易にする、
請求項1に記載のリフト装置。
【請求項5】
前記コントローラは、
(i)前記リフト装置がオフにされたことに応答して、前記水平調整アセンブリを前記動作モードから前記出荷、輸送、又は保管モードに再構成すること、又は
(ii)前記リフト装置がオンにされたことに応答して、前記出荷、輸送、又は保管モードから前記動作モードに前記水平調整アセンブリを再構成すること
のうちの少なくとも1つを行うように構成される、
請求項1に記載のリフト装置。
【請求項6】
前記コントローラは、
(i)第1のユーザコマンドの受信に応答して、前記水平調整アセンブリを前記動作モードから前記出荷、輸送、又は保管モードに再構成するか、又は
(ii)第2のユーザコマンドの受信に応答して、前記出荷、輸送、又は保管モードから前記動作モードに前記水平調整アセンブリを再構成するか
のうちの少なくとも1つを行うように構成される、
請求項1に記載のリフト装置。
【請求項7】
前記基部に回動自在に連結された旋回体と、
前記旋回体に連結されたブームアセンブリとを更に備える、
請求項1に記載のリフト装置。
【請求項8】
第1の端部と第2の端部とを有する基部と、
前記第1の端部に揺動可能に連結され、第1の牽引要素を有する第1のアームと、
前記第1の端部に揺動可能に連結され、第2の牽引要素を有する第2のアームと、
前記第2の端部に揺動可能に連結され、第3の牽引要素を有する第3のアームと、
前記第2の端部に揺動可能に連結され、第4の牽引要素を有する第4のアームと、
水平調整アセンブリとを備え、
前記水平調整アセンブリは、
前記第1のアームと第1の端部との間に延在する第1のアクチュエータと、
前記第2のアームと第1の端部との間に延在する第2のアクチュエータと、
前記第3のアームと反対側の第2の端部との間に延在する第3のアクチュエータと、
前記第4のアームと反対側の第2の端部との間に延在する第4のアクチュエータと、
コントローラとを備え、
前記第1のアクチュエータ、前記第2のアクチュエータ、前記第3のアクチュエータ、及び前記第4のアクチュエータは、最大長及び最小長を有し、かつ、
前記コントローラは、
(i)前記第1のアーム、前記第2のアーム、前記第3のアーム、及び前記第4のアームのそれぞれが上向き傾斜角度で基部から離れるように延在する出荷、輸送、又は保管モードと、
(ii)前記第1のアクチュエータ、前記第2のアクチュエータ、前記第3のアクチュエータ、及び前記第4のアクチュエータのうちの少なくとも2つの伸長及び収縮が、前記基部の水平調整を容易にするように独立して制御される動作モードとの間で、
前記水平調整アセンブリを再構成するように、前記第1のアクチュエータ、前記第2のアクチュエータ、前記第3のアクチュエータ、及び前記第4のアクチュエータを制御するように構成されており、
前記水平調整アセンブリが、作動モードにあり、かつ、
前記コントローラは、
フト装置が閾値速度未満で移動しているときに、前記第1のアクチュエータ、前記第2のアクチュエータ、第3のアクチュエータ、及び前記第4のアクチュエータのうちの最も伸長されたアクチュエータの現在の長さを決定し、
前記最も伸長されたアクチュエータの現在の長さ、前記最大長、及び前記最小長に基づいて、調整値を決定し、
前記第1のアクチュエータ、前記第2のアクチュエータ、第3のアクチュエータ、及び前記第4のアクチュエータのそれぞれを中間ストローク位置へ駆動するために調整するように構成されている、
フト装置。
【請求項9】
前記コントローラは、
(i)前記第1のアクチュエータ、前記第2のアクチュエータ、前記第3のアクチュエータ、及び前記第4のアクチュエータのうちの2つを互いに流体的に連結し、
(ii)前記リフト装置が静止している間に、前記第1のアクチュエータ、前記第2のアクチュエータ、前記第3のアクチュエータ、及び前記第4のアクチュエータのうちの他の2つの伸長及び収縮を独立して制御するように構成される、
請求項に記載のリフト装置。
【請求項10】
前記コントローラは、前記閾値速度を超える速度に応答して、
前記第1のアクチュエータ及び前記第2のアクチュエータを前記中間ストローク位置となるように命令し、
前記第3のアクチュエータ及び前記第4のアクチュエータが、仮想揺動点の周りで揺動するアクチュエータ対を形成するように、前記第3のアクチュエータ及び前記第4のアクチュエータを流体的に互いに連結し、
前記仮想揺動点が、前記仮想揺動点の最大可能高さと最小可能高さとの間の中間点に等しい高さにあるように、前記アクチュエータ対から流体を除去するか、又は前記アクチュエータ対に流体を追加するように構成される、
請求項に記載のリフト装置。
【請求項11】
第1の端部と第2の端部とを有する基部と、
前記第1の端部に揺動可能に連結され、第1の牽引要素を有する第1のアームと、
前記第1の端部に揺動可能に連結され、第2の牽引要素を有する第2のアームと、
前記第2の端部に揺動可能に連結され、第3の牽引要素を有する第3のアームと、
前記第2の端部に揺動可能に連結され、第4の牽引要素を有する第4のアームと、
前記第1のアームと前記第1の端部との間に延在する第1のアクチュエータと、
前記第2のアームと前記第1の端部との間に延在する第2のアクチュエータと、
前記第3のアームと前記第2の端部との間に延在する第3のアクチュエータと、
前記第4のアームと前記第2の端部との間に延在する第4のアクチュエータと、
前記第1の牽引要素の運動を選択的に制限するように配置された第1のブレーキと、
前記第2の牽引要素の運動を選択的に制限するように配置された第2のブレーキと、
前記第3の牽引要素の運動を選択的に制限するように配置された第3のブレーキと、
前記第4の牽引要素の運動を選択的に制限するように配置された第4のブレーキと、
コントローラとを備え、
前記コントローラは、
前記第1のアーム、前記第2のアーム、前記第3のアーム、及び前記第4のアームが、それぞれ、
(i)第1の配向にあるときに水平に対して上向きの傾斜角度で、及び
(ii)第2の配向にあるときに水平に対して下向きの傾斜角度で、前記基部から離れる動作範囲となるように、
それぞれのアームを揺動させるために、前記第1のアクチュエータと、前記第2のアクチュエータと、前記第3のアクチュエータと、前記第4のアクチュエータとを制御するように構成されており、
さらに前記コントローラは、
(i)前記第1の牽引要素及び前記第2の牽引要素が運動するのを防止するように前記第1のブレーキ及び前記第2のブレーキをかけ、
(ii)前記第3の牽引要素及び前記第4の牽引要素が、前記第1の配向と前記第2の配向との間で移行するときに自由に運動するように前記第3のブレーキ及び前記第4のブレーキを解放するように構成されている、
リフト装置。
【請求項12】
前記基部の底面は、前記上向きの傾斜角度が最大である場合に、地表面から最大で3インチ上にある、
請求項1に記載のリフト装置。
【請求項13】
前記コントローラは、
(i)前記第1のアクチュエータ、前記第2のアクチュエータ、前記第3のアクチュエータ、及び前記第4のアクチュエータのうちの2つを互いに流体的に連結し、
(ii)前記リフト装置が静止している間に、前記第1のアクチュエータ、前記第2のアクチュエータ、前記第3のアクチュエータ、及び前記第4のアクチュエータのうちの他の2つの伸長及び収縮を独立して制御するように構成されている、
請求項1に記載のリフト装置。
【請求項14】
第1の端部と第2の端部とを有する基部と、
前記第1の端部に揺動可能に連結され、第1の牽引要素を有する第1のアームと、
前記第1の端部に揺動可能に連結され、第2の牽引要素を有する第2のアームと、
前記第2の端部に揺動可能に連結され、第3の牽引要素を有する第3のアームと、
前記第2の端部に揺動可能に連結され、第4の牽引要素を有する第4のアームと、
前記第1のアームと前記第1の端部との間に延在する第1のアクチュエータと、
前記第2のアームと前記第1の端部との間に延在する第2のアクチュエータと、
前記第3のアームと前記第2の端部との間に延在する第3のアクチュエータと、
前記第4のアームと前記第2の端部との間に延在する第4のアクチュエータと、
コントローラとを備え、
前記コントローラは、
前記第1のアーム、前記第2のアーム、前記第3のアーム、及び前記第4のアームが、それぞれ、
(i)第1の配向にあるときに水平に対して上向きの傾斜角度で、及び
(ii)第2の配向にあるときに水平に対して下向きの傾斜角度で、前記基部から離れる動作範囲となるように、
それぞれのアームを揺動させるために、前記第1のアクチュエータと、前記第2のアクチュエータと、前記第3のアクチュエータと、前記第4のアクチュエータとを制御するように構成されており、
前記第1のアクチュエータ、前記第2のアクチュエータ、前記第3のアクチュエータ、及び前記第4のアクチュエータは最大長及び最小長を有し、
フト装置が閾値速度を下回る速度で移動している間に、前記コントローラは、
前記第1のアクチュエータ、前記第2のアクチュエータ、前記第3のアクチュエータ、及び前記第4のアクチュエータの最も大きく伸長したアクチュエータの現行長を決定し、
前記第1のアクチュエータ、前記第2のアクチュエータ、前記第3のアクチュエータ、及び前記第4のアクチュエータの最も小さく伸長したアクチュエータの現行長を決定し、
前記最も大きく伸長したアクチュエータの現行長、前記最も小さく伸長したアクチュエータの現行長、前記最大長、及び前記最小長に基づいて調整値を決定し、
前記調整値に基づいて、前記第1のアクチュエータ、前記第2のアクチュエータ、前記第3のアクチュエータ、及び前記第4のアクチュエータのそれぞれを中間ストローク位置に向かって駆動するように調整する、
フト装置。
【請求項15】
前記閾値速度を超える速度に応答して、前記コントローラは、
前記第1のアクチュエータ及び前記第2のアクチュエータを前記中間ストローク位置となるように命令し、
前記第3のアクチュエータ及び前記第4のアクチュエータが、仮想揺動点の周りで揺動するアクチュエータ対を形成するように、前記第3のアクチュエータ及び前記第4のアクチュエータを互いに流体的に連結し、
前記仮想揺動点が、前記仮想揺動点の最大可能高さと最小可能高さとの間の中間点に等しい高さにあるように、前記アクチュエータ対から流体を除去するか、又は前記アクチュエータ対に流体を追加するように構成される、
請求項1に記載のリフト装置。
【請求項16】
前記基部に回動自在に連結された旋回体と、
前記旋回体に連結されたブームアセンブリとを更に備える、
請求項1に記載のリフト装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リフト装置の水平調整システムに関する。
【背景技術】
【0002】
(関連特許出願に対する相互参照)
本出願は、2018年11月5日に出願された米国仮特許出願第62/755,882号、2019年3月4日に出願された米国仮特許出願第62/813,547号、及び2019年3月4日に出願された米国仮特許出願第62/813,550号の利益を主張し、これらの全ては、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0003】
従来のブームリフトは、シャーシと、このシャーシに連結された旋回体と、ブームアセンブリとを含むことができる。ブームアセンブリは、旋回体に揺動可能に接続された1つ又は複数のブームセクションを含んでもよい。リフトシリンダは、旋回体に対して1つ以上のブームセクションを上昇させ、それによって、ブームアセンブリに連結された実装物(例えば、作業プラットフォーム、フォークなど)を上昇させる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
一実施形態は、リフト装置に関する。リフト装置は、第1の端部及び反対側の第2の端部とを有する基部と、第1の端部に揺動自在に連結された第1のアームと、第1の端部に揺動自在に連結された第2のアームと、反対側の第2の端部に揺動自在に連結された第3のアームと、反対側の第2の端部に揺動自在に連結された第4のアームと、水平調整アセンブリとを含む。水平調整アセンブリは、第1のアームと第1の端部との間に延在する第1のアクチュエータと、第2のアームと第1の端部との間に延在する第2のアクチュエータと、第3のアームと反対側の第2の端部との間に延在する第3のアクチュエータと、第4のアームと反対側の第2の端部との間に延在する第4のアクチュエータと、コントローラとを備える。このコントローラは、
(i)第1のアーム、第2のアーム、第3のアーム、及び第4のアームのそれぞれが上向き傾斜角度で基部から離れるように延在する出荷、輸送、又は保管モードと、
(ii)第1のアクチュエータ、第2のアクチュエータ、第3のアクチュエータ、及び第4のアクチュエータのうちの少なくとも2つの延在及び収縮が基部の水平調整を容易にするように独立して制御される動作モードとの間で水平調整アセンブリを再構成するように、第1のアクチュエータと、第2のアクチュエータと、第3のアクチュエータと、第4のアクチュエータとを制御する。
【0005】
別の実施形態は、リフト装置に関係する。リフト装置は、第1の端部及び第2の端部を有する基部と、第1の端部に揺動可能に連結され、第1の端部に連結され、第1の牽引要素を含む第1のアームと、第1の端部に揺動可能に連結され、第1の端部に連結され、第2の牽引要素を含む第2のアームと、第2の端部に揺動可能に連結され、第3の牽引要素を含む第3のアームと、第2の端部に揺動可能に連結され、第4の牽引要素を含む第4のアームと、第1のアームと第1の端部との間に延在する第1のアクチュエータと、第2のアームと第1の端部との間に延在する第2のアクチュエータと、第3のアームと第2の端部との間に延在する第3のアクチュエータと、前記第4のアームと前記第2の端部との間に延在する第4のアクチュエータと、コントローラとを備える。このコントローラは、前記第1のアーム、前記第2のアーム、前記第3のアーム、及び前記第4のアームが、それぞれ、
(i)前記第1の配向にあるときに水平に対して上り傾斜角度で、及び
(ii)前記第2の配向にあるときに水平に対して下り傾斜角度で、前記基部から離れる動作範囲となるように、各アームを揺動させるように、第1のアクチュエータ、第2のアクチュエータ、第3のアクチュエータ、及び第4のアクチュエータを制御するように構成される。
【0006】
更に別の実施形態は、リフト装置に関する。リフト装置は、第1の端部及び第2の端部を有する基部と、第1の端部に揺動可能に連結され、第1の端部に連結され、第1の牽引要素を含む第1のアームと、第1の端部に揺動可能に連結され、第1の端部に連結され、第2の牽引要素を含む第2のアームと、第2の端部に揺動可能に連結され、第3の牽引要素を含む第3のアームと、第2の端部に揺動可能に連結され、第4の牽引要素を含む第4のアームと、第1のアームと第1の端部との間に延在する第1のアクチュエータと、第2のアームと第1の端部との間に延在する第2のアクチュエータと、第3のアームと第2の端部との間に延在する第3のアクチュエータと、第4のアームと第2の端部との間に延在する第4のアクチュエータと、コントローラとを備える。このコントローラは、第1のアーム、第2のアーム、第3のアーム、及び第4のアームのそれぞれが、基準面を維持する動作範囲となるように、各アームを揺動させるために、第1のアクチュエータ、第2のアクチュエータ、第3のアクチュエータ、及び第4のアクチュエータを制御するように構成される。リフト装置が駆動されている間、コントローラは、基準面を維持しながら、第1のアクチュエータ、第2のアクチュエータ、第3のアクチュエータ、及び第4のアクチュエータを中間ストローク位置に向けて駆動するように構成される。
【0007】
この概要は、例示的なものにすぎず、決して限定することを意図するものではない。本明細書に記載される装置又はプロセスの他の態様、発明の特徴、及び利点は、添付の図面と併せて、本明細書に記載される詳細な説明において明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】例示的実施形態による、シャーシ、水平調整システム、旋回体、及びブームを有するリフト装置を示す斜視図である。
図2】例示的な一実施形態による、図1のリフト装置のシャーシ及び水平調整システムを示す正面斜視図である。
図3】例示的実施形態による、図2のシャーシ及び水平調整システムを示す平面図である。
図4】例示的実施形態による、図2のシャーシ及び水平調整システムを示す第1の側面図である。
図5】例示的な一実施形態による、図2のシャーシ及び水平調整システムを示す第2の側面図である。
図6】例示的な一実施形態による、図2のシャーシ及び水平調整システムを示す正面図である。
図7】例示的実施形態による、図2のシャーシ及び水平調整システムを示す背面図である。
図8】別の例示的な実施形態による、図1のリフト装置のシャーシ及び水平調整システムを示す正面斜視図である。
図9】例示的な一実施形態による、図8のシャーシ及び水平調整システムを示す側面斜視図である。
図10】例示的な一実施形態による、図8のシャーシ及び水平調整システムを示す底面斜視図である。
図11】例示的実施形態による、図8のシャーシ及び水平調整システムの平面図である。
図12】別の例示的な実施形態による、図1のリフト装置のシャーシ及び水平調整システムを示す平面図である。
図13】別の例示的な実施形態による、図1のリフト装置のシャーシ及び水平調整システムを示す別の平面図である。
図14】例示的な実施形態による、図1のリフト装置の操舵システムを示す図である。
図15】例示的な実施形態による、図1のリフト装置の操舵システムを示す図である。
図16】例示的な実施形態による、図1のリフト装置の操舵システムを示す図である。
図17】例示的な実施形態による、図1のリフト装置の操舵システムを示す図である。
図18】例示的な実施形態による、図1のリフト装置の圧力センサアセンブリを示す図である。
図19】例示的な実施形態による、図1のリフト装置の圧力センサアセンブリを示す図である。
図20】例示的な実施形態による、図1のリフト装置の圧力センサアセンブリを示す図である。
図21】例示的な実施形態による、図1のリフト装置の圧力センサアセンブリを示す図である。
図22】例示的な実施形態による、図1のリフト装置のシャーシのルーティング機能を示す図である。
図23】例示的な実施形態による、図1のリフト装置のシャーシのルーティング機能を示す図である。
図24】例示的な実施形態による、図1のリフト装置のシャーシのルーティング機能を示す図である。
図25】例示的実施形態による、図1のリフト装置の水平調整システムのためのアクチュエータ回路を示す概略図である。
図26】例示的実施形態による、第1の構成における図1のリフト装置の水平調整システムを示す概略ブロック図である。
図27】例示的実施形態による、第2の構成における図1のリフト装置の水平調整システムを示す概略ブロック図である。
図28】例示的実施形態による、第3の構成における図1のリフト装置の水平調整システムを示す概略ブロック図である。
図29】例示的実施形態による、第4の構成における図1のリフト装置の水平調整システムを示す概略ブロック図である。
図30】例示的実施形態による、図1のリフト装置の制御システムを示す概略ブロック図である。
図31】例示的な実施形態による、出荷、輸送、又は保管モードにおける図1のリフト装置を示す側面図である。
図32】例示的実施形態による、自動水平調整モード中にシャーシ高さをセンタリングする方法を示すブロック図である。
図33】例示的実施形態による、自動水平調整モード中に駆動コマンドカットアウトを開始する方法を示すブロック図である。
図34】例示的実施形態による、自動水平調整モードから高速駆動モードへの切り替え方法を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
特定の例示的な実施形態を詳細に示す図面を参照する前に、本開示は、明細書に記載された、又は図面に示された詳細又は方法に限定されないことを理解されたい。また、本明細書で使用される用語は、説明のみを目的としたものであり、限定とみなされるべきではないことも理解されるべきである。
【0010】
例示的実施形態によれば、リフト装置は、シャーシと、水平調整システムと、水平調整システムによってシャーシに連結された複数の牽引要素とを含む。水平調整システムは、静止している間及び/又は移動中(例えば、駆動中など)に、重力に対してリフト装置のシャーシの水平を維持するように構成される(例えば、平坦、水平など)。例示的な実施形態によると、水平調整システムは、第1の水平調整アセンブリ、第2の水平調整アセンブリ、第3の水平調整アセンブリ、及び第4の水平調整アセンブリを含む。第1の水平調整アセンブリ、第2の水平調整アセンブリ、第3の水平調整アセンブリ、及び第4の水平調整アセンブリのそれぞれは、
(i)シャーシに揺動可能に連結された第1の端部を有するそれぞれのトレーリングアームと、
(ii)それぞれのトレーリングアームの反対側の第2の端部に連結されたそれぞれの牽引要素と、
(iii)シャーシに対してトレーリングアーム及びそれに関連する牽引要素を選択的に揺動させるように配置されたそれぞれの揺動アクチュエータとを含む。
【0011】
いくつかの実施形態では、トレーリングアームは、揺動アクチュエータのストロークを最大にするように成形される。いくつかの実施形態では、揺動アクチュエータは、圧力アセンブリ及び/又はシリンダの圧力センサを保護するカバー又はキャップを有する、揺動アクチュエータのシリンダに連結された圧力アセンブリを含む。いくつかの実施形態では、1つ又は複数のトレーリングアームは、それに連結され、その牽引要素に連結された操舵アクチュエータを含む。操舵アクチュエータを有するトレーリングアームは、そこから延びてその操舵アクチュエータを通過する板(例えば、傾斜板等)を有していてもよい。いくつかの実施形態では、トレーリングアームのうちの2つは、操舵アクチュエータを含む。いくつかの実施形態では、トレーリングアームの全ては、操舵アクチュエータを含む。いくつかの実施形態では、シャーシは、シャーシの内部チャンバに通じる1つ又は複数のポート内を定める。シャーシは、1つ又は複数のポート内を選択的に囲む1つ又は複数の合議体を含むことができる。いくつかの実施形態では、シャーシは、複数のホース及び/又は配線を内部チャンバからシャーシを通って揺動アクチュエータ、操舵アクチュエータ、及び/又は駆動アクチュエータ(例えば、牽引要素などを駆動する)にきれいにかつ効率的に通すことを容易にする1つ又は複数のルーティング機構を含む。いくつかの実施形態では、リフト装置は、牽引要素とトレーリングアームとの間の揺動軸に対して牽引要素の操舵角を監視するように配置された操舵センサを含む。
【0012】
例示的な実施形態によれば、リフト装置は、(i)出荷、輸送、又は保管モード、及び(ii)動作モードを含む複数のモードで動作可能である。動作モードは、適応発振モード、自動水平調整モード、及び/又は高速駆動モードを含んでもよい。出荷モード、輸送モード、又は保管モードと動作モードとの間の移行は、離散ブレーキモードを使用して実行することができる。動作モードは、水平調整システムの2つ以上の揺動アクチュエータを能動的に制御することを含んでもよい。一例を挙げて説明すると、リフト装置は、揺動アクチュエータの他の2つを流体的に分断させたまま、第1の水平調整アセンブリ、第2の水平調整アセンブリ、第3の水平調整アセンブリ、及び第4の水平調整アセンブリのうちの2つを選択的かつ適応的に流体的に連結させることによって、適応振動モードで水平調整システムを動作させるように構成されたコントローラを含んでもよい。2つの流体的に分断されたアクチュエータは、コントローラによって独立して能動的に制御されてもよい。
【0013】
本明細書で使用される「前」、「後」、「左」、及び「右」という用語は、参照を提供するための相対的な用語であり、必ずしも限定することを意図するものではない。「能動制御」とは、他のアクチュエータとは独立してアクチュエータ(例えば、油圧シリンダなど)の伸長、収縮などを選択的に変化させるために、処理回路又はコントローラと弁、ポンプ、モータなどを係合させることを指す。「パッシブ制御」とは、処理回路又はコントローラを使用して、許容されるが独立して調整されない個々のアクチュエータのアクチュエータ伸長、収縮などを指す。そのようなパッシブ制御中に、2つのアクチュエータは、「自由に浮動する」ように流体的に連結され得るが、本明細書でより詳細に説明されるように、流体的に連結されたアクチュエータの「仮想揺動点」の高さを増減するために、流体的に連結されたアクチュエータに流体を追加又は除去することができる。
【0014】
図1図13に示すように、リフト装置10として示すリフト装置(例えば、空中作業プラットフォーム、テレハンドラ、ブームリフト、はさみリフト等)は、リフト基部12として示すシャーシを含む。他の実施形態では、リフト装置10は、別の種類の車両(例えば、消火装置、軍用車両、消火装置、空港救助消防(「ARFF」)トラック、ブームトラック、塵芥収集車、フォークリフトなど)である。図1に示すように、リフト基部12は、旋回体14として示される旋回可能な構造体と、ブーム40として示されるブームアセンブリとを支持する。例示的な実施形態によれば、旋回体14は、リフト基部12に対して旋回可能である。一実施形態では、旋回体14は、その後部に配置されたカウンタウェイトを含む。他の実施形態では、カウンタウェイトは、他の方法で位置決めされ、及び/又はそのウェイトの少なくとも一部は、他の方法でリフト装置10全体にわたって(例えば、リフト基部12上、ブーム40の一部上などに)分配される。
【0015】
図1図13に示すように、リフト基部12の前端20として示される第1の端部と、後端30として示される反対側の第2の端部とは、牽引要素16として示される複数の牽引要素によって支持される。図1図13に示す例示的な実施形態によれば、牽引要素16はハンドルを含む。他の実施形態では、牽引要素16は軌道要素を含む。図2図3図6、及び図11図15に示すように、リフト装置10は、駆動アクチュエータ18として示す複数のドライバを含む。例示的な実施形態によれば、駆動アクチュエータ18の各々は、牽引要素16の1つを独立して選択的に駆動してリフト装置10を移動させるのを容易にするように位置決めされる。図3図6、及び図11に示すように、リフト装置10は、前部の牽引要素16を駆動するように配置された駆動アクチュエータ18のみを含む。図12及び図13に示すように、リフト装置10は、前部の牽引要素16及び後部の牽引要素16を駆動するように配置された駆動アクチュエータ18を含む。いくつかの実施形態では、リフト装置10は、牽引要素16の各々の回転を独立して選択的に制限するように配置された複数のブレーキ(例えば、各牽引要素16、ブレーキ46等に対して1つ)を含む。
【0016】
図1に示すように、ブーム40は、下部ブーム50として示される第1のブームセクションと、上部ブーム70として示される第2のブームセクションとを含む。他の実施形態では、ブーム40は、異なる数及び/又は配置のブームセクション(例えば、1つ、3つなど)を含む。例示的な実施形態によれば、ブーム40は、多関節ブームアセンブリである。一実施形態では、上部ブーム70は、下部ブーム50よりも長さが短い。他の実施形態では、上部ブーム70は、下部ブーム50よりも長さが長い。別の例示的な実施形態によれば、ブーム40は、伸縮式多関節ブームアセンブリである。例として、下部ブーム50及び/又は上部ブーム70は、ブーム40の長さを選択的に増減するために、その長手方向中心線に沿って伸縮するように構成された複数の伸縮ブームセクションを含むことができる。
【0017】
図1に示すように、下部ブーム50は、基部端部52として示す第1の端部(例えば、下端など)と、中間端54として示す反対側の第2の端部とを有する。下部ブーム50の基部端部52は、下部ブーム揺動点56として示される接続点で旋回体14に揺動連結(例えば、ピン止め等)される。図1に示すように、ブーム40は、下部リフトシリンダ60として示される第1のアクチュエータ(例えば、空気圧シリンダ、電動アクチュエータ、油圧シリンダなど)を含む。下部リフトシリンダ60は、旋回体14に連結された第1の端部と、下部ブーム50に連結された反対側の第2の端部とを有する。例示的な実施形態によれば、下部リフトシリンダ60は、下部ブーム揺動点56を中心として、旋回体14に対して下部ブーム50を上昇及び下降させるように位置決めされる。
【0018】
図1に示すように、上部ブーム70は、中間端部72として示される第1の端部と、実装端部74として示される反対側の第2の端部とを有する。上部ブーム70の中間端部72は、上部ブーム揺動点76として示されているように、接続点で下部ブーム50の中間端54に揺動連結(例えば、ピン止め等)されている。図1に示されているように、ブーム40は、ジブアーム90として示されている延長アームで上部ブーム70の実装端部74に連結された、プラットフォームアセンブリ92として示されている実装物を含んでいる。いくつかの実施形態では、ジブアーム90は、プラットフォームアセンブリ92を横軸の周りで揺動させる(例えば、プラットフォームアセンブリ92を上下に揺動させるなど)ことを容易にするように構成される。いくつかの実施形態では、ジブアーム90は、垂直軸を中心としてプラットフォームアセンブリ92を揺動させることを容易にするように構成される(例えば、プラットフォームアセンブリ92を左右に揺動させるなど)。いくつかの実施形態では、ジブアーム90は、上部ブーム70の実装端部74に対してプラットフォームアセンブリ92を伸縮させることを容易にするように構成される。図1に示すように、ブーム40は、上部リフトシリンダ80として示される第2のアクチュエータ(例えば、空気圧シリンダ、電動アクチュエータ、油圧シリンダなど)を含む。例示的な実施形態によれば、上部リフトシリンダ80は、下部ブーム50に対して上部ブーム70及びプラットフォームアセンブリ92を上部ブーム揺動点76の周りに作動させる(例えば、持ち上げる、回転させる、持ち上げる等)ように位置決めされる。
【0019】
例示的な実施形態によれば、プラットフォームアセンブリ92は、1人以上の作業者を支持するように特に構成された構造である。いくつかの実施形態では、プラットフォームアセンブリ92は、作業者によって使用されるように構成されたアクセサリ又はツールを含む。そのような工具は、空気圧工具(例えば、インパクトレンチ、エアブラシ、釘銃、ラチェットなど)、プラズマカッター、溶接機、スポットライトなどを含み得る。いくつかの実施形態では、プラットフォームアセンブリ92は、プラットフォームアセンブリ92からのリフト装置10(例えば、旋回体14、ブーム40など)の動作を制御するための制御パネルを含む。他の実施形態では、プラットフォームアセンブリ92は、アクセサリ及び/又は工具(例えば、フォークリフトフォークなど)を含むか、又はそれと置き換えられる。
【0020】
図1図15に示すように、リフト装置10は、水平調整システム100として示されるシャーシ水平調整アセンブリを含む。例示的な実施形態によれば、水平調整システム100は、重力に対してリフト基部12、旋回体14、及び/又はリフト装置10のプラットフォームアセンブリ92を維持することを容易にするように構成される(例えば、静止している間、ブーム40などを作動させながら、均一ではない及び/又は傾斜した地面で駆動される間)。図2図8及び図10図15に示すように、水平調整システム100は、リフト基部12の前端20の右側に揺動可能に連結された右前水平調整アセンブリ110として示す第1水平調整アセンブリと、リフト基部12の前端20の左側に揺動可能に連結された左前水平調整アセンブリ130として示す第2水平調整アセンブリと、リフト基部12の後端30の右側に揺動可能に連結された右後水平調整アセンブリ150と、リフト基部12の後端30の左側に揺動可能に連結された左後水平調整アセンブリ170として示す第4水平調整アセンブリとを含む。例示的な実施形態によれば、右前水平調整アセンブリ110、左前水平調整アセンブリ130、右後水平調整アセンブリ150、及び左後水平調整アセンブリ170は、リフト基部12の前端20及び後端30の2つの移動自由度(例えば、ピッチ及びロール調整など)を提供することを容易にする。
【0021】
図9図13図18図19及び図22に示すように、リフト基部12は、前部板13として示される第1の板と、後部板15として示される、前部板13から間隔を置いて配置された第2の板と、前部板13と後部板15との間にその右端に沿って延在する、前部板13と後部板15との間に延在する、右側板17として示される第3の板と、右側板17から間隔を置いて配置され、前部板13と後部板15との間にその左端に沿って延在する延在する、左側板19として示される第4の板と、前部板13、後部板15、右側板17、及び左側板19の上端の間に延在する、上部板21として示される第5の板と、上部板21から間隔を置いて配置され、前部板13、後部板15、右側板17、及び左側板19の底端の間に延在する、底部板23とを含む。図9及び図22に示すように、前部板13、後部板15、右側板17、左側板19、上部板21、及び底部板23は、協働して内部チャンバ25として示すリフト基部12の内部空洞を規定する。図9図10図18、及び図19に示すように、右側板17及び左側板19は、それぞれ点検口27として示される開口を定め、これは、内部チャンバ25内に配置されたコンポーネント(例えば、電子機器、油圧回路など)への選択的アクセスを提供し、組立及びサービスを容易にする。他の実施形態では、右側板17又は左側板19の一方のみが点検口27を定める。図10図18、及び図19に示すように、リフト基部12は、ドア29として示されるパネルを含み、これらのパネルは、点検口27を選択的に囲み、内部チャンバ25に選択的にアクセスすることを容易にするために、右側板17及び左側板19に着脱自在に連結されている。
【0022】
図2図6及び図9に示すように、リフト基部12は、リフト基部12の前端20の右上に連結された右上揺動点22として示す第1カプラと、リフト基部12の前端20の左上に連結された左上揺動点24として示す第2カプラと、リフト基部12の前端20の右下に連結された右下揺動点26として示す第3カプラと、リフト基部12の前端20の左下に連結された左下揺動点28として示す第4カプラとを含む。例示的な実施形態によれば、
(i)右上揺動点22及び右下揺動点26は、右側板17によって少なくとも部分的に形成され、
(ii)左上揺動点24及び左下揺動点28は、左側板19によって少なくとも部分的に形成され、
(iii)右上揺動点22、左上揺動点24、右下揺動点26、及び左下揺動点28は、前部板13から延びる。図2図5図7、及び図9に示すように、リフト基部12は、リフト基部12の後端30の右上に連結された右上揺動点32として示す第5カプラと、リフト基部12の後端30の左上に連結された左上揺動点34として示す第6カプラと、リフト基部12の後端30の右下に連結された右下揺動点36として示す第7カプラと、リフト基部12の後端30の左下に連結された左下揺動点38として示す第8カプラとを含む。例示的な実施形態によれば、
(i)右上揺動点32及び右下揺動点36は、右側板17によって少なくとも部分的に形成され、
(ii)左上揺動点34及び左下揺動点38は、左側板19によって少なくとも部分的に形成され、
(iii)右上揺動点32、左上揺動点34、右下揺動点36、及び左下揺動点38は、後部板15から延びる。
【0023】
図2図3図5図6図8、及び図10図15に示すように、右前水平調整アセンブリ110は、右前トレーリングアーム111として示す第1のアームを含み、この第1のアームは、長手方向部材112として示す第1の部分と、長手方向部材112から延びる幅方向部材114として示す第2の部分とを有する。例示的な実施形態によれば、幅方向部材114は、長手方向部材112に対して実質的に垂直な角度で(例えば、右前トレーリングアーム111が「L字型」であるように)延びる。他の実施形態では、幅方向部材114は、長手方向部材112に対して鈍角(例えば、90度を超える角度など)で延在する。例示的な実施形態によれば、長手方向部材112及び幅方向部材114は、右前トレーリングアーム111が一体構造を有するように、一体的に形成されるか、又は他の方法(例えば、溶接など)で互いに恒久的に連結される。他の実施形態では、長手方向部材112及び幅方向部材114は、互いに(例えば、ボルトなどを使用して)締結される。
【0024】
図2図3図5図6図8、及び図10図15に示すように、右前トレーリングアーム111は、
(i)長手方向部材112の自由端に配置された、基部カプラ116として示す第1のカプラと、
(ii)幅方向部材114の自由端に配置された、牽引要素カプラ118として示す第2のカプラとを含む。図5に示すように、基部カプラ116は、右前トレーリングアーム111をリフト基部12の前端20に揺動連結するために、右下揺動点26と接続するように構成される。図2図3図6、及び図11図15に示すように、牽引要素カプラ118は、駆動アクチュエータ18のそれぞれ1つと、それに対応する(例えば、それに連結され、それによって駆動されるなど)駆動アクチュエータ18及び牽引要素16のそれぞれ1つが、右前トレーリングアーム111の幅方向部材114に揺動可能に連結される(例えば、揺動点によって定められる垂直軸の周りにピン止めされるなど)ように、接続するように構成される。
【0025】
図2図3図6図8、及び図10図15に示すように、右前トレーリングアーム111は、
(i)長手方向部材112と幅方向部材114との間の界面に近接した右前トレーリングアーム111の内縁/表面に沿って配置された、水平調整アクチュエータカプラ120として示す第3カプラと、
(ii)右前トレーリングアーム111の幅方向部材114の外縁/表面に沿って配置された、操舵アクチュエータカプラ122として示す第4カプラとを含む。図2図3図5図6図8、及び図11図13に示すように、右前水平調整アセンブリ110は、(i)リフト基部12の右上揺動点22に揺動可能に連結された基部端部202として示す第1の端部と、
(ii)右前トレーリングアーム111の水平調整アクチュエータカプラ120に揺動可能に連結されたアーム端部204として示す反対側の第2の端部とを有する、右前水平調整アクチュエータ200として示す第1の水平調整アクチュエータを含む。例示的な実施形態によれば、右前水平調整アクチュエータ200は、リフト基部12の前端20に対して右前トレーリングアーム111を、右下揺動点26を中心として(例えば、それによって定められる横軸を中心として)独立して選択的に揺動することを容易にするように位置決めされる。例示的な実施形態によれば、右前水平調整アクチュエータ200は、油圧シリンダであるか、又はそれを含む。他の実施形態では、右前水平調整アクチュエータ200は、別の種類のアクチュエータ(例えば、空気圧シリンダ、電気アクチュエータなど)であるか、又はそれを含む。
【0026】
図2図3図6、及び図12図15に示すように、右前水平調整アセンブリ110は、
(i)右前トレーリングアーム111の操舵アクチュエータカプラ122に揺動可能に連結された第1の端部212と、
(ii)駆動アクチュエータ18のそれぞれ1つ(例えば、右前駆動アクチュエータなど)に揺動可能に連結された第2の端部214として示す反対側の第2の端部とを有する右前操舵アクチュエータ210として示す第1の操舵アクチュエータを含む。例示的な実施形態によれば、右前操舵アクチュエータ210は、牽引要素カプラ118(例えば、それによって定められる垂直軸の周りなど)の右前トレーリングアーム111に対して、駆動アクチュエータ18及びそれに対応する牽引要素16のそれぞれの1つを独立かつ選択的に揺動(すなわち、操舵)することを容易にするように位置決めされる。例示的な実施形態によれば、右前操舵アクチュエータ210は、油圧シリンダであるか、又はそれを含む。他の実施形態では、右前操舵アクチュエータ210は、別のタイプのアクチュエータ(例えば、空気圧シリンダ、電気アクチュエータなど)であるか、又はそれを含む。
【0027】
図2図4図6図8図10図15に示すように、左前水平調整アセンブリ130は、左前トレーリングアーム131として示される第2のアームを含み、左前トレーリングアームは、長手方向部材132として示される第1の部分と、長手方向部材132から延びる幅方向部材134として示される第2の部分とを有する。例示的な実施形態によれば、幅方向部材134は、長手方向部材132に対して略垂直な角度で延在する(例えば、左前トレーリングアーム131が「L字状」であるように)。他の実施形態では、幅方向部材134は、長手方向部材132に対して鈍角(例えば、90度より大きいなど)の角度で延在する。例示的な実施形態によれば、長手方向部材132及び幅方向部材134は、左前トレーリングアーム131が一体構造を有するように、一体的に形成されるか、又は他の方法で互いに永久的に連結される(例えば、溶接など)。他の実施形態では、長手方向部材132及び幅方向部材134は、互いに(例えば、ボルトなどを使用して)締結される。
【0028】
図2図4図6図8、及び図10図15に示すように、左前トレーリングアーム131は、
(i)長手方向部材132の自由端に配置された、基部カプラ136として示す第1のカプラと、
(ii)幅方向部材134の自由端に配置された、牽引要素カプラ138として示す第2のカプラとを含む。図4に示すように、基部カプラ136は、左前トレーリングアーム131をリフト基部12の前端20に揺動連結するために、左下揺動点28と接続するように構成される。図3図6、及び図11図15に示すように、牽引要素カプラ138は、駆動アクチュエータ18のそれぞれの1つと、それに対応する(例えば、それに連結され、それによって駆動される、などの)牽引要素16とが、左前トレーリングアーム131の幅方向部材134に揺動連結(例えば、旋回点などによって定められる垂直軸を中心にしてピン止めされる)されるように、それぞれの1つの駆動アクチュエータ18と接続するように構成される。
【0029】
図2図3図6図8、及び図10図15に示すように、左前トレーリングアーム131は、
(i)長手方向部材132と幅方向部材134との間の界面に近接して左前トレーリングアーム131の内縁/表面に沿って配置された、水平調整アクチュエータカプラ140として示す第3のカプラと、
(ii)左前トレーリングアーム131の幅方向部材134の外縁/表面に沿って配置された、操舵アクチュエータカプラ142として示す第4のカプラとを含む。図2図4図6図8、及び図11図13に示すように、左前水平調整アセンブリ130は、
(i)リフト基部12の左上揺動点24に揺動可能に連結された基部端部222として示す第1の端部と、
(ii)左前トレーリングアーム131の水平調整アクチュエータカプラ140に揺動可能に連結されたアーム端部224として示す反対側の第2の端部とを有する、左前水平調整アクチュエータ220として示す第2の水平調整アクチュエータを含む。例示的な実施形態によれば、左前水平調整アクチュエータ220は、リフト基部12の前端20に対して左前トレーリングアーム131を、左下揺動点28を中心として(例えば、それによって定められる横軸を中心として)独立して選択的に揺動することを容易にするように位置決めされる。例示的な実施形態によれば、左前水平調整アクチュエータ220は、油圧シリンダであるか、又はそれを含む。他の実施形態では、左前水平調整アクチュエータ220は、別の種類のアクチュエータ(例えば、空気圧シリンダ、電気アクチュエータなど)であるか、又はそれを含む。
【0030】
図2図3図6、及び図12図15に示すように、左前水平調整アセンブリ130は、
(i)左前トレーリングアーム131の操舵アクチュエータカプラ142に揺動可能に連結された第1の端部232と、
(ii)駆動アクチュエータ18のそれぞれ1つ(例えば、左前駆動アクチュエータなど)に揺動可能に連結された、第2の端部234として示す反対側の第2の端部とを有する、左前操舵アクチュエータ230として示す第2の操舵アクチュエータを含む。例示的な実施形態によれば、左前操舵アクチュエータ230は、牽引要素カプラ138(例えば、それによって定められる垂直軸の周りなど)の左前トレーリングアーム131に対して、それぞれの駆動アクチュエータ18及びそれに対応する牽引要素16のそれぞれを独立かつ選択的に揺動(すなわち、操舵)することを容易にするように位置決めされる。例示的な実施形態によれば、左前操舵アクチュエータ230は、油圧シリンダであるか、又は油圧シリンダを含む。他の実施形態では、左前操舵アクチュエータ230は、別の種類のアクチュエータ(例えば、空気圧シリンダ、電気アクチュエータなど)であるか、又はそれを含む。
【0031】
図3図5図7、及び図10図13に示すように、右後水平調整アセンブリ150は、長手方向部材152として示される第1の部分と、長手方向部材152から延びる幅方向部材154として示される第2の部分とを有する、右後トレーリングアーム151として示される第3のアームを含む。例示的な実施形態によれば、幅方向部材154は、長手方向部材152に対して実質的に垂直な角度で延びる(例えば、右後トレーリングアーム151が「L字型」であるように)。他の実施形態では、幅方向部材154は、長手方向部材152に対して鈍角(例えば、90度を超える角度など)で延びる。例示的な実施形態によれば、長手方向部材152及び幅方向部材154は、右後トレーリングアーム151が一体構造を有するように、一体的に形成されるか、又は他の方法で互いに恒久的に連結される(例えば、溶接など)。他の実施形態では、長手方向部材152及び幅方向部材154は、互いに(例えば、ボルトなどを使用して)締結される。
【0032】
図3図5図7図8及び図10図13に示すように、右後トレーリングアーム151は、
(i)長手方向部材152の自由端に配置された、基部カプラ156として示す第1のカプラと、
(ii)幅方向部材154の自由端に配置された、牽引要素カプラ158として示す第2のカプラとを含む。図5に示すように、基部カプラ156は、右後トレーリングアーム151をリフト基部12の後端30に揺動連結するために、右下揺動点36と接続するように構成される。図3図7図8図10、及び図11に示すように、牽引要素カプラ158は、牽引要素16のそれぞれの1つ(例えば、右後の牽引要素等)と接続するように構成され、牽引要素16のそれぞれの1つの配向が固定される(例えば、操舵不能等)。図12及び13に示すように、牽引要素カプラ158は、代替的に、駆動アクチュエータ18のそれぞれの1つと接続するように構成されており、これにより、駆動アクチュエータ18及びそれに対応する牽引要素16のそれぞれの1つ(例えば、それに連結され、それによって駆動される、など)が、右後トレーリングアーム151の幅方向部材154に揺動連結される(例えば、揺動点によって定められる垂直軸を中心にピン止めされる、など)ようになっている。
【0033】
図3図8、及び図10図13に示すように、右後トレーリングアーム151は、長手方向部材152と幅方向部材154との間の境界面に近接した右後トレーリングアーム151の内縁/表面に沿って配置された、水平調整アクチュエータカプラ160として示す第3カプラを含む。図3図5図7図8及び図11図13に示すように、右後水平調整アセンブリ150は、
(i)リフト基部12の右上揺動点32に揺動連結された基部端242として示す第1の端部と、
(ii)右後トレーリングアーム151の水平調整アクチュエータカプラ160に揺動連結されたアーム端244として示す反対側の第2の端部とを有する右後水平調整アクチュエータ240として示す第3の水平調整アクチュエータを含む。例示的な実施形態によれば、右後水平調整アクチュエータ240は、リフト基部12の後端30に対して右後トレーリングアーム151を、右下揺動点36を中心として(例えば、それによって定められる横軸を中心として、等しく)独立して選択的に揺動することを容易にするように位置決めされる。例示的な実施形態によれば、右後水平調整アクチュエータ240は、油圧シリンダであるか、又はそれを含む。他の実施形態では、右後水平調整アクチュエータ240は、別の種類のアクチュエータ(例えば、空気圧シリンダ、電気アクチュエータなど)であるか、又はそれを含む。
【0034】
図12及び図13に示すように、右後トレーリングアーム151は、右後トレーリングアーム151の幅方向部材154の外端/表面に沿って配置された、操舵アクチュエータカプラ162として示される第4のカプラを含む。図12及び図13に示すように、右後水平調整アセンブリ150は、
(i)右後トレーリングアーム151の操舵アクチュエータカプラ162に揺動可能に連結された第1の端部と、
(ii)駆動アクチュエータ18のそれぞれ1つ(例えば、右後駆動アクチュエータなど)に揺動可能に連結された反対側の第2の端部とを有する、右後操舵アクチュエータ250として示す第3の操舵アクチュエータを含む。例示的な実施形態によれば、右後操舵アクチュエータ250は、牽引要素カプラ158(例えば、それによって定められる垂直軸の周りなど)の周りの右後トレーリングアーム151に対して、駆動アクチュエータ18のそれぞれの1つ及びそれに対応する牽引要素16を独立して選択的に揺動(すなわち、操舵)することを容易にするように位置決めされる。例示的な実施形態によれば、右後操舵アクチュエータ250は、油圧シリンダであるか、又はそれを含む。他の実施形態では、右後操舵アクチュエータ250は、別のタイプのアクチュエータ(例えば、空気圧シリンダ、電気アクチュエータなど)であるか、又はそれを含む。
【0035】
図2図4図7図8、及び図10図13に示すように、左後水平調整アセンブリ170は、長手方向部材172として示す第1の部分と、長手方向部材172から延びる幅方向部材174として示す第2の部分とを有する、左後トレーリングアーム171として示す第4のアームを含む。例示的な実施形態によれば、幅方向部材174は、長手方向部材172に対して実質的に垂直な角度で延在する(例えば、左後トレーリングアーム171が「L字型」であるように)。他の実施形態では、幅方向部材174は、長手方向部材172に対して鈍角(例えば、90度を超える角度など)で延在する。例示的な実施形態によれば、長手方向部材172及び幅方向部材174は、左後トレーリングアーム171が一体構造を有するように、一体的に形成されるか、又は他の方法で互いに恒久的に連結される(例えば、溶接など)。他の実施形態では、長手方向部材172及び幅方向部材174は、互いに(例えば、ボルトなどを使用して)締結される。
【0036】
図2図4図7図8及び図10図13に示すように、左後トレーリングアーム171は、
(i)長手方向部材172の自由端に配置された、基部カプラ176として示す第1のカプラと、
(ii)幅方向部材174の自由端に配置された、牽引要素カプラ178として示す第2のカプラとを含む。図2及び図4に示すように、基部カプラ176は、左後トレーリングアーム171をリフト基部12の後端30に揺動連結するために、左下揺動点38と接続するように構成される。図3図7図8図10、及び図11に示すように、牽引要素カプラ178は、牽引要素16のそれぞれの1つ(例えば、左後の牽引要素等)と接続するように構成され、牽引要素16のそれぞれの1つの配向が固定される(例えば、操舵不能等)。図12及び図13に示すように、牽引要素カプラ178は、代替的に、駆動アクチュエータ18のそれぞれの1つと接続するように構成されており、これにより、駆動アクチュエータ18及びそれに対応する牽引要素16のそれぞれの1つ(例えば、それに連結され、それによって駆動される、など)が、左後トレーリングアーム171の幅方向部材174に揺動連結される(例えば、揺動点によって定められる垂直軸を中心にピン止めされる、など)ようになっている。
【0037】
図2図3、及び図10図13に示すように、左後トレーリングアーム171は、長手方向部材172と幅方向部材154との間の界面に近接する左後トレーリングアーム171の内側縁部/表面に沿って位置決めされた、水平調整アクチュエータカプラ180として示される第3カプラを含む。図2図4図7図8、及び図11図13に示すように、左後水平調整アセンブリ170は、
(i)リフト基部12の左上揺動点34に揺動可能に連結された基部端部262として示す第1の端部と、
(ii)左後トレーリングアーム171の水平調整アクチュエータカプラ180に揺動可能に連結されたアーム端部264として示す反対側の第2の端部とを有する、左後水平調整アクチュエータ260として示す第4の水平調整アクチュエータを含む。例示的な実施形態によれば、左後水平調整アクチュエータ260は、リフト基部12の後端30に対して左後トレーリングアーム171を、左下揺動点38を中心として(例えば、それによって定められる横軸を中心として、等しく)独立して選択的に揺動することを容易にするように位置決めされる。例示的な実施形態によれば、左後水平調整アクチュエータ260は、油圧シリンダであるか、又はそれを含む。他の実施形態では、左後水平調整アクチュエータ260は、別のタイプのアクチュエータ(例えば、空気圧シリンダ、電気アクチュエータなど)であるか、又はそれを含む。
【0038】
図12及び図13に示すように、左後トレーリングアーム171は、左後トレーリングアーム171の幅方向部材174の外縁/表面に沿って配置された、操舵アクチュエータカプラ182として示される第4のカプラを含む。図12及び図13に示されるように、左後水平調整アセンブリ170は、左後操舵アクチュエータ270として示される第4の操舵アクチュエータを含み、
(i)左後トレーリングアーム171の操舵アクチュエータカプラ182に揺動連結された第1の端部と、
(ii)駆動アクチュエータ18のそれぞれの1つ(例えば、左後駆動アクチュエータなど)に揺動連結された反対側の第2の端部とを有する。例示的な実施形態によれば、左後操舵アクチュエータ270は、牽引要素カプラ178(例えば、それによって定められる垂直軸の周りなど)の周りの左後トレーリングアーム171に対して、それぞれの駆動アクチュエータ18及びそれに対応する牽引要素16のそれぞれを独立かつ選択的に揺動(すなわち、操舵)することを容易にするように位置決めされる。例示的な実施形態によれば、左後操舵アクチュエータ270は、油圧シリンダであるか、又は油圧シリンダを含む。他の実施形態では、左後操舵アクチュエータ270は、別のタイプのアクチュエータ(例えば、空気圧シリンダ、電気アクチュエータなど)であるか、又はそれを含む。
【0039】
図2図3図6図7、及び図11に示す例示的な実施形態によれば、右前操舵アクチュエータ210及び左前操舵アクチュエータ230は、2輪操舵の提供を容易にする。このような実施形態では、右後トレーリングアーム151及び左後トレーリングアーム171は、右前トレーリングアーム111及び左前トレーリングアーム131とは異なる形状(例えば、操舵不能な牽引要素等を有することによる)を有していてもよい。図12及び図13に示される例示的な実施形態によれば、右前操舵アクチュエータ210、左前操舵アクチュエータ230、右後操舵アクチュエータ250、及び左後操舵アクチュエータ270は、4輪操舵を提供することを容易にする。このような実施形態では、右後トレーリングアーム151及び左後トレーリングアーム171は、左右の後トレーリングアームと左右の前トレーリングアームとが互換性を有するように、右前トレーリングアーム111及び左前トレーリングアーム131と同一又はほぼ同一の形状を有していてもよい。その他の実施形態において、リフト装置10は、右前操舵アクチュエータ210、左前操舵アクチュエータ230、右後操舵アクチュエータ250及び左後操舵アクチュエータ270を備えていない。このような実施形態では、横滑り操舵を用いてリフト装置10の指示を制御することができる。
【0040】
図8及び図10図15に示すように、右前トレーリングアーム111は、幅方向部材114の下端部に沿って配置された、傾斜板124として示す第1の傾斜部分を含み、この第1の傾斜部分は、傾斜突起126として示す第1の延長部を有し、この第1の延長部は、幅方向部材114の前部に延び、右前操舵アクチュエータ210を通過する。図8及び図10図15に示されるように、左前トレーリングアーム131は、幅方向部材134の下端に沿って配置され、幅方向部材134の前部に延び、左前操舵アクチュエータ230を通過する、傾斜突起146として示される第2の延長部を有する、傾斜板144として示される第2の傾斜部分を含む。図10に示されるように、右後トレーリングアーム151は、幅方向部材154の下端に沿って配置された、傾斜板164として示される第3の傾斜部分を含む。いくつかの実施形態では、図12及び図13に示されるように、傾斜板164は、幅方向部材154の前部に延び、右後操舵アクチュエータ250を通過する、傾斜突起166として示される第3の延長部を有する。図10に示されるように、左後トレーリングアーム171は、幅方向部材174の下端に沿って配置された、傾斜板184として示される第4の傾斜部分を含む。いくつかの実施形態では、図12及び13に示されるように、傾斜板184は、幅方向部材174の前部に延び、左後操舵アクチュエータ270を通過する、傾斜突起186として示される第4の延長部を有する。
【0041】
例示的な実施形態によれば、傾斜突起126、傾斜突起146、傾斜突起166、及び傾斜突起186は、それぞれ、右前操舵アクチュエータ210、左前操舵アクチュエータ230、右後操舵アクチュエータ250、及び左後操舵アクチュエータ270を保護するように構成される(例えば、位置決めされ、成形されるなど)。例示的な実施形態によれば、傾斜板124、傾斜板144、傾斜板164、及び傾斜板184は、リフト基部12の地面クリアランスを改善するように構成される(例えば、位置決めされる、成形されるなど)。例示的な実施形態によれば、右前トレーリングアーム111、左前トレーリングアーム131、右後トレーリングアーム151、及び左後トレーリングアーム171の形状は、リフト装置10が10度の側斜面上にある間、約8インチの地面クリアランスを提供する。
【0042】
例示的な実施形態によれば、右前トレーリングアーム111、左前トレーリングアーム131、右後トレーリングアーム151、及び左後トレーリングアーム171は、右前水平調整アクチュエータ200、左前水平調整アクチュエータ220、右後水平調整アクチュエータ240、及び左後水平調整アクチュエータ260のストロークを最適化する形状である。このような最適化の一例を図19に示す。具体的には、図19に示すように、右前トレーリングアーム111、左前トレーリングアーム131、右後トレーリングアーム151、及び左後トレーリングアーム171は、
(i)右前水平調整アクチュエータ200、左前水平調整アクチュエータ220、右後水平調整アクチュエータ240、及び左後水平調整アクチュエータ260を完全に収縮させることができ、
(ii)右前トレーリングアーム111、左前トレーリングアーム131、右後トレーリングアーム151、及び左後トレーリングアーム171が、リフト基部12の底部板23と地面との間に最小の地面クリアランスを提供するのに十分に揺動することができるように成形される。例示的な実施形態によれば、最小地上空間距離は、3インチ以下である(例えば、3、2.75、2.5、2.25 2、1.5、1.25、1、0.75、0.5インチ等)。例示的な実施形態によれば、底部板23は、金属材料(例えば、鋼など)から製造された中実板である。このような固体板は、リフト基部12の内部への侵入及び損傷を防止することによって、保護を向上させる。
【0043】
図9及び図22図24に示すように、リフト基部12の前部板13及び後部板15はそれぞれ、複数のルーティング機構を含み、ルーティング機構31として示される。図22図24に示すように、各ルーティング機構31は、貫通孔33として示す開口を定め、タブ35として示す延長板を含み、
(i)貫通孔33の下端に配置され、
(ii)前部板13又は後部板15からリフト基部12の内部チャンバ25内に延びる。図23及び図24に示すように、ルーティング機構31の貫通孔33は、ホース及び/又は配線37として示されるように、リフト基部12の内部チャンバ25から前部板13及び/又は後部板15を通ってリフト基部12の外部に配置されたリフト装置10の種々の構成要素(例えば、駆動アクチュエータ18、右前水平調整アクチュエータ200、右前操舵アクチュエータ210、左前水平調整アクチュエータ220、左前操舵アクチュエータ230、右後水平調整アクチュエータ240、右後操舵アクチュエータ250、左後水平調整アクチュエータ260、左後操舵アクチュエータ270、センサなど)へのホース及び/又は配線の通過を容易にするように構成される。ホース及び/又は配線37は、リフト装置10の油圧作動構成要素の作動を容易にするための油圧回路のためのホース、リフト装置10の空気圧作動構成要素の作動を容易にするための空気圧回路のためのホース、及び/又はリフト装置10の電気作動構成要素の作動を容易にするための電気配線(例えば、アクチュエータ回路300など)を含んでもよい。図23及び図24に示すように、ホース及び/又は配線37の複数の個々ホース及び/又は配線がタブ35上にあり、タブ35は、保持器39として示す保持要素を使用して、ホース及び/又は配線37の複数の個々ホース及び/又は配線を互いに選択的に保持することを容易にする。図22に示すように、タブ35の各々は、保持器39がタブ35から滑り落ちるのを防止するために、その縁部に沿ってノッチ41として示す窪みを定める。保持器39は、ストラップ、ベルクロストラップ、弾性バンド、ジップタイ及び/又は更に別の適切な保持要素を含み、ホース及び/又は配線37をタブ35に固定することができる。
【0044】
例示的な実施形態によれば、右前操舵アクチュエータ210、左前操舵アクチュエータ230、右後操舵アクチュエータ250、及び左後操舵アクチュエータ270は、それぞれ、正確な操舵幾何学的形状制御を容易にするために別個の入力(例えば、油圧入力など)を有する。図14図17に示すように、リフト装置10は、操舵センサ280として示される複数の操舵センサを含む。図17に示されるように、操舵センサ280の各々は、キングピン42に示されるように、駆動アクチュエータ18の1つを、操舵軸44として示されるように、右前トレーリングアーム111の牽引要素カプラ118、左前トレーリングアーム131の牽引要素カプラ138、右後トレーリングアーム151の牽引要素カプラ158、及び左後トレーリングアーム171の牽引要素カプラ178の1つに揺動可能に連結する。例示的な実施形態によれば、操舵センサ280は、牽引要素16の各々の現在位置(例えば、操舵軸44を中心とした回転角等)を監視することを容易にするために、操舵データを取得するように構成される。図16及び図17に示すように、操舵センサ280の各々は、センサ本体282として示され、キングピン42の中心に静止したままの本体と、キングピン42の頂部に連結され、それと共に操舵軸44を中心に回転するスピンドル284として示されたスピンドルと、スピンドル284から延びるボス286として示された延長部と、スピンドル284に固着され、ボス286によって拘束されて保持される回転アーム288として示されたアームとを含む。例示的な実施形態によれば、回転アーム288は、内部バネ及び内部に配置されたセンサシャフトを含む。内部バネは、センサシャフトをボス286内に付勢して、センサシャフトとの一定の接触及び出力を確実にするように配置される。
【0045】
図18図21に示されるように、右前水平調整アクチュエータ200、左前水平調整アクチュエータ220、右後水平調整アクチュエータ240、及び左後水平調整アクチュエータ260のそれぞれは、圧力センサアセンブリ290として示される圧力センサアセンブリを含む。図20に示すように、圧力センサアセンブリ290の各々は、
(i)右前水平調整アクチュエータ200、左前水平調整アクチュエータ220、右後水平調整アクチュエータ240、及び左後水平調整アクチュエータ260のそれぞれ1つのシリンダの第1の端部に連結するように構成された、圧力センサ取付ブロック292として示す第1のブロックと、
(ii)右前水平調整アクチュエータ200、左前水平調整アクチュエータ220、右後水平調整アクチュエータ240、及び左後水平調整アクチュエータ260のそれぞれ1つのシリンダの反対側の第2の端部に連結するように構成された、圧力センサ取付ブロック294とを含む。例示的な実施形態によれば、圧力センサ取付ブロック292及び圧力センサ取付ブロック294は、1つ又は複数の圧力センサ(例えば、荷重センサ408など)を対応する水平調整アクチュエータに連結することを容易にするように構成され、右前水平調整アクチュエータ200、左前水平調整アクチュエータ220、右後水平調整アクチュエータ240、及び左後水平調整アクチュエータ260のそれぞれの内部のボア側圧力及び/又はロッド側圧力に関する圧力データを取得することを容易にする。いくつかの実施形態では、圧力センサ取付ブロック292及び/又は圧力センサ取付ブロック294は、複数の圧力センサ(例えば、それぞれ2つなど)を対応する水平調整アクチュエータ(例えば、水平調整アクチュエータ当たり合計4つ以上の圧力センサなど)に連結することをそれぞれ容易にするように構成される。
【0046】
図18図19図21に示すように、圧力センサアセンブリ290の各々は、キャップ296として示されるカバーを含む。例示的な実施形態によれば、キャップ296の各々は、
(i)それぞれの水平調整アクチュエータの圧力センサ取付ブロック292及び圧力センサ取付ブロック294に選択的に(例えば、締結具、スナップ嵌めなどを介して)連結し、
(ii)それぞれの水平調整アクチュエータのシリンダに沿って延びて、圧力センサ及び/又はシリンダを保護する。
【0047】
図1及び図2に示すように、リフト装置10は、アクチュエータ回路300として示されるアクチュエータ回路と、リフト装置制御システム400として示される制御システムとを含む。例示的な実施形態によれば、(例えば、それぞれのアクチュエータの1つ又は複数が油圧シリンダなどを含む実施形態では)アクチュエータ回路300は、右前水平調整アクチュエータ200、右前操舵アクチュエータ210、左前水平調整アクチュエータ220、左前操舵アクチュエータ230、右後水平調整アクチュエータ240、右後操舵アクチュエータ250、左後水平調整アクチュエータ260、左後操舵アクチュエータ270、及び/又は駆動アクチュエータ18の動作(例えば、伸長及び/又は収縮などを駆動すること)を容易にするように構成された油圧回路を含む。他の実施形態では、アクチュエータ回路300は、追加的又は代替的に、(例えば、1つ以上のアクチュエータが電気アクチュエータ等を含む実施形態では)電気回路及び/又は(例えば、1つ以上のアクチュエータが空気圧シリンダ等を含む実施形態では)空気圧回路を含む。例示的な実施形態によれば、リフト装置制御システム400は、アクチュエータ回路300の動作を制御し、それによって、右前水平調整アクチュエータ200、右前操舵アクチュエータ210、左前水平調整アクチュエータ220、左前操舵アクチュエータ230、右後水平調整アクチュエータ240、右後操舵アクチュエータ250、左後水平調整アクチュエータ260、左後操舵アクチュエータ270、及び/又は駆動アクチュエータ18(例えば、その伸長及び/又は収縮と、リフト基部12のピッチ、ロール、及び/又は高さ調整など)を制御するように構成される。
【0048】
図25及び図30に示される例示的な実施形態によれば、アクチュエータ回路300は、右前水平調整アクチュエータ200、右前操舵アクチュエータ210、左前水平調整アクチュエータ220、左前操舵アクチュエータ230、右後水平調整アクチュエータ240、及び左後水平調整アクチュエータ260を含む。いくつかの実施形態では、アクチュエータ回路300は、右後操舵アクチュエータ250及び左後操舵アクチュエータ270を更に含む。図25及び図30に示すように、アクチュエータ回路300は、更に、右前水平調整モジュール310として示される第1の水平調整モジュールと、右前フロートモジュール312として示される第1のフロートモジュールと、左前水平調整モジュール330として示される第2の水平調整モジュールと、左前フロートモジュール332として示される第2のフロートモジュールと、右後水平調整モジュール350として示される第3の水平調整モジュールと、右後フロートモジュール352として示される第3のフロートモジュールと、左後水平調整モジュール370として示される第4の水平調整モジュールと、左後フロートモジュール372として示される第4のフロートモジュールと、右前操舵モジュール380として示される第1の操舵モジュールと、左前操舵モジュール382として示される第2の操舵モジュールとを含む。いくつかの実施形態(例えば、アクチュエータ回路300が右後操舵アクチュエータ250及び左後操舵アクチュエータ270などを含む実施形態)では、図30に示されるように、アクチュエータ回路300は、右後操舵モジュール384として示される第3の操舵モジュール、及び左後操舵モジュール386として示される第4の操舵モジュールを更に含む。
【0049】
図25に示されるように、右前水平調整モジュール310(例えば、弁、弁アセンブリなど)は、右前水平調整アクチュエータ200と関連し、弁アセンブリに流体的に連結される。例示的な実施形態によれば、右前水平調整モジュール310は、流体源(例えば、油圧タンク、油圧ポンプなど)に流体的に連結され、(例えば、右前水平調整アクチュエータ200などに作動油を供給するか、又は作動油を解放することによって)右前水平調整アクチュエータ200の伸長及び収縮動作を容易にするように構成される。したがって、右前水平調整モジュール310は、右前水平調整アクチュエータ200に関連する右前トレーリングアーム111を、右下揺動点26の周りで能動的かつ選択的に揺動させることを容易にする。図25に示されるように、左前水平調整モジュール330(例えば、弁、弁アセンブリなど)は、左前水平調整アクチュエータ220と関連し、流体的に連結される。例示的な実施形態によれば、左前水平調整モジュール330は、流体源に流体的に連結され、(例えば、左前水平調整アクチュエータ220などに作動油を供給するか、又は作動油を解放することによって)左前水平調整アクチュエータ220の伸長及び収縮動作を容易にするように構成される。したがって、左前水平調整モジュール330は、左前水平調整アクチュエータ220に関連する左前トレーリングアーム131を、左下揺動点28の周りで能動的かつ選択的に揺動させることを容易にする。
【0050】
図25に示されるように、右後水平調整モジュール350(例えば、弁、弁アセンブリなど)は、右後水平調整アクチュエータ240と関連し、これに流体的に連結される。例示的な実施形態によれば、右後水平調整モジュール350は、流体源に流体的に連結され、(例えば、右後水平調整アクチュエータ240などに作動油を供給するか、又は作動油を解放することによって)右後水平調整アクチュエータ240の伸長及び収縮動作を容易にするように構成される。したがって、右後水平調整モジュール350は、右後水平調整アクチュエータ240に関連した右後トレーリングアーム151を、右下揺動点36を中心に積極的かつ選択的に揺動させることを容易にする。図25に示されるように、左後水平調整モジュール370(例えば、弁、弁アセンブリなど)は、左後水平調整アクチュエータ260と関連し、流体的に連結される。例示的な実施形態によれば、左後水平調整モジュール370は、流体源に流体的に連結され、(例えば、左後水平調整アクチュエータ260等に作動油を供給するか、又は作動油を解放することによって)左後水平調整アクチュエータ260の伸長及び収縮動作を容易にするように構成される。したがって、左後水平調整モジュール370は、左後水平調整アクチュエータ260に関連する左後トレーリングアーム171を左下揺動点38の周りで能動的かつ選択的に揺動させることを容易にする。
【0051】
図25に示すように、右前フロートモジュール312は、右前フロート弁314として示される第1フロート弁、右前フロートコントローラ(例えば、弁、弁アセンブリなど)を含み、右前収縮フロートコントローラ316として示される第1フロートコントローラ、及び右前伸長フロートコントローラ318として示される第2フロートコントローラ(例えば、弁、弁アセンブリなど)を含む。例示的な実施形態によれば、右前フロート弁314は、第1の状態(例えば、係合、離脱、アクティブモード中等)及び第2の状態(例えば、離脱、係合解除、フロートモード中等)で動作可能である。
第1の状態では、
(i)右前フロート弁314は、右前水平調整アクチュエータ200を左前水平調整アクチュエータ220、右後水平調整アクチュエータ240、及び左後水平調整アクチュエータ260から流体的に分離又は流体的に切り離すように構成され、
(ii)右前水平調整アクチュエータ200の伸縮は、(例えば、右前水平調整モジュール310などを介して)独立して能動的に制御可能である。
第2の状態では、
(i)右前フロート弁314は、(例えば、どの水平調整アセンブリが第2の状態でフロート弁をも有するかなどに基づいて)右前水平調整アクチュエータ200を左前水平調整アクチュエータ220、右後水平調整アクチュエータ240、左後水平調整アクチュエータ260のそれぞれの1つに流体的に連結するように構成されている、
(ii)右前水平調整アクチュエータ200の伸長及び収縮が受動的に制御可能である(すなわち、右前水平調整アクチュエータ200が自由に浮動する)。一部の実施形態では、右前フロート弁314は、全開と全閉との間の様々な位置で操作可能な可変弁(例えば、比例弁等)である。そのような可変弁は、右前水平調整アクチュエータ200が「フロート」する速度を制御することを容易にし得る(例えば、閉鎖される場合よりも開放される場合の方が早く浮動する、など)。
【0052】
例示的な実施形態によれば、右前水平調整アクチュエータ200を他の水平調整アクチュエータ(すなわち、左前水平調整アクチュエータ220、右後水平調整アクチュエータ240、又は左後水平調整アクチュエータ260)のそれぞれ1つと流体的に連結することにより、2つのアクチュエータが、回転(すなわち、ロール)が中心ピンの周りで自由に生じる従来のピン軸の機能を模倣するが、ここでは、中心ピンは「仮想揺動点」である。例示的な実施形態によれば、右前収縮フロートコントローラ316及び右前伸長フロートコントローラ318は、右前水平調整アクチュエータ200に流体的に連結された水平調整アクチュエータ200に関連するフロートコントローラとは独立して、又はそれらと組み合わせて、流体的に連結された水平調整アクチュエータ(すなわち、右前水平調整アクチュエータ200及び左前水平調整アクチュエータ220、右後水平調整アクチュエータ240、及び左後水平調整アクチュエータ260のそれぞれ1つ)への流体の選択的な除去又は追加を容易にして減少させるように構成される。2つの流体的に連結された水平調整アクチュエータの間を流れる流体の体積をそれぞれ減少又は増加させることによって、2つの流体的に連結された水平調整アクチュエータの仮想揺動点の地面に対する高さをそれぞれ増加又は増加させる。
【0053】
図25に示されるように、左前フロートモジュール332は、左前フロート弁334として示される第2フロート弁と、左前収縮フロートコントローラ336として示される第1フロートコントローラ(例えば、弁、弁アセンブリなど)と、左前伸長フロートコントローラ338として示される第2フロートコントローラ(例えば、弁、弁アセンブリなど)とを含む。例示的な実施形態によれば、左前フロート弁334は、第1の状態(例えば、係合、離脱、アクティブモード中等)及び第2の状態(例えば、離脱、係合解除、フロートモード中等)で動作可能である。
第1の状態では、
(i)左前フロート弁334は、左前水平調整アクチュエータ220を右前水平調整アクチュエータ200、右後水平調整アクチュエータ240、及び左後水平調整アクチュエータ260から流体的に分離又は流体的に切り離すように構成され、
(ii)左前水平調整アクチュエータ220の伸縮は、(例えば、左前水平調整モジュール330などを介して)独立して能動的に制御可能である。
第2の状態では、
(i)左前フロート弁334は、左前水平調整アクチュエータ220を右前水平調整アクチュエータ200、右後水平調整アクチュエータ240、及び左後水平調整アクチュエータ260のそれぞれの1つに(例えば、どの水平調整アセンブリが第2の状態でフロート弁をも有するかなどに基づいて)流体的に連結するように構成されているとともに、
(ii)左前水平調整アクチュエータ220の伸長及び収縮が受動的に制御可能である(すなわち、左前水平調整アクチュエータ220が自由に浮動する)。一部の実施形態では、左前フロート弁334は、全開と全閉との間の様々な位置で操作可能な可変弁(例えば、比例弁等)である。そのような可変弁は、左前水平調整アクチュエータ220が「フロート」する速度を制御することを容易にし得る(例えば、閉じられている場合よりも開いている場合の方が早く浮動する、など)。
【0054】
例示的な実施形態によれば、左前水平調整アクチュエータ220を他の水平調整アクチュエータ(すなわち、右前水平調整アクチュエータ200、右後水平調整アクチュエータ240、又は左後水平調整アクチュエータ260)のそれぞれ1つと流体的に連結することにより、2つのアクチュエータは、回転(すなわち、ロール)が中心ピンの周りで自由に生じる従来のピン軸の機能を模倣するが、ここでは、中心ピンは「仮想揺動点」である。例示的な実施形態によれば、左前収縮フロートコントローラ336及び左前伸長フロートコントローラ338は、左前水平調整アクチュエータ220と流体的に連結された水平調整アクチュエータ220に関連するフロートコントローラとは独立して、又はそれらと組み合わせて、流体的に連結された水平調整アクチュエータ(すなわち、左前水平調整アクチュエータ220及び右前水平調整アクチュエータ200、右後水平調整アクチュエータ240、及び左後水平調整アクチュエータ260のそれぞれ1つ)への流体の選択的な除去又は追加を容易にして減少させるように構成される。2つの流体的に連結された水平調整アクチュエータの間を流れる流体の体積をそれぞれ減少又は増加させることによって、2つの流体的に連結された水平調整アクチュエータの仮想揺動点の地面に対する高さをそれぞれ増加又は増加させる。
【0055】
図25に示すように、右後フロートモジュール352は、右後フロート弁354として示される第3フロート弁と、右後収縮フロートコントローラ356として示される第1フロートコントローラ(例えば、弁、弁アセンブリなど)と、右後伸長フロートコントローラ358として示される第2フロートコントローラ(例えば、弁、弁アセンブリなど)とを含む。例示的な実施形態によれば、右後フロート弁354は、第1の状態(例えば、係合、非係合、活性モード中等)及び第2の状態(例えば、離脱、係合解除、フロートモード中等)で動作可能である。
第1の状態では、
(i)右後フロート弁354は、右後水平調整アクチュエータ240を右前水平調整アクチュエータ200、左前水平調整アクチュエータ220、及び左後水平調整アクチュエータ260から流体的に分離又は流体的に切り離すように構成され、
(ii)右後水平調整アクチュエータ240の伸縮は、(例えば、右後水平調整モジュール350などを介して)独立して能動的に制御可能である。
第2の状態では、
(i)右後フロート弁354は、右後水平調整アクチュエータ240を右前水平調整アクチュエータ200、左前水平調整アクチュエータ220、及び左後水平調整アクチュエータ260のそれぞれ1つに(例えば、どの水平調整アセンブリも第2の状態でフロート弁を有するかに基づいて、など)流体的に連結するように構成され、
(ii)右後水平調整アクチュエータ240の伸長及び収縮は、受動的に制御可能である(すなわち、右後水平調整アクチュエータ240は自由に浮動する)。いくつかの実施形態では、右後フロート弁354は、全開と全閉との間の様々な位置で操作可能な可変弁(例えば、比例弁等)である。そのような可変弁は、右後水平調整アクチュエータ240が「フロート」する速度を制御することを容易にし得る(例えば、閉鎖された場合よりも開放された場合よりも早く浮動する、など)。
【0056】
例示的な実施形態によれば、右後水平調整アクチュエータ240を他の水平調整アクチュエータ(すなわち、右前水平調整アクチュエータ200、左前水平調整アクチュエータ220、又は左後水平調整アクチュエータ260)のそれぞれ1つと流体的に連結することにより、2つのアクチュエータが、回転(すなわち、ロール)が中心ピンの周りで自由に生じる従来のピン軸の機能を模倣するが、ここでは、中心ピンは「仮想揺動点」である。例示的な実施形態によれば、右後水平調整アクチュエータ240に流体的に連結された水平調整アクチュエータに関連するフロートコントローラとは独立して、又はそれと組み合わせて、流体的に連結された水平調整アクチュエータ(すなわち、右後水平調整アクチュエータ240及び右前水平調整アクチュエータ200、左前水平調整アクチュエータ220、及び左後水平調整アクチュエータ260のそれぞれ1つ)への流体の選択的な除去又は追加を容易にして減少させるように構成される。2つの流体的に連結された水平調整アクチュエータの間を流れる流体の体積をそれぞれ減少又は増加させることによって、2つの流体的に連結された水平調整アクチュエータの仮想揺動点の地面に対する高さをそれぞれ増加又は増加させる。
【0057】
図25に示すように、左後フロートモジュール372は、左後フロート弁374として示される第4フロート弁と、左後収縮フロートコントローラ376として示される第1フロートコントローラ(例えば、弁、弁アセンブリなど)と、左後伸長フロートコントローラ378として示される第2フロートコントローラ(例えば、弁、弁アセンブリなど)とを含む。例示的な実施形態によれば、左後フロート弁374は、第1の状態(例えば、係合、非係合、活性モード中等)及び第2の状態(例えば、離脱、係合解除、フロートモード中等)で動作可能である。
第1の状態では、
(i)左後フロート弁374は、左後水平調整アクチュエータ260を右前水平調整アクチュエータ200、左前水平調整アクチュエータ220、及び右後水平調整アクチュエータ240から流体的に分離又は流体的に切り離すように構成され、
(ii)左後水平調整アクチュエータ260の伸縮は、(例えば、左後水平調整モジュール370などを介して)独立して能動的に制御可能である。
第2の状態では、
(i)左後フロート弁374は、左後水平調整アクチュエータ260を右前水平調整アクチュエータ200、左前水平調整アクチュエータ220、及び右後水平調整アクチュエータ240のそれぞれの1つに(例えば、どの水平調整アセンブリが第2の状態でフロート弁をも有するかなどに基づいて)流体的に連結するように構成されている。
(ii)左後水平調整アクチュエータ260の伸長及び収縮は、受動的に制御可能である(すなわち、左後水平調整アクチュエータ260が自由に浮動する)。いくつかの実施形態では、左後フロート弁374は、全開と全閉との間の様々な位置で操作可能な可変弁(例えば、比例弁等)である。そのような可変弁は、左後水平調整アクチュエータ260が「フロート」する速度を制御することを容易にし得る(例えば、閉鎖された場合よりも開放された場合よりも早く浮動する、など)。
【0058】
例示的な実施形態によれば、左後水平調整アクチュエータ260を他の水平調整アクチュエータ(すなわち、右前水平調整アクチュエータ200、左前水平調整アクチュエータ220、又は右後水平調整アクチュエータ240)のそれぞれ1つと流体的に連結することにより、2つのアクチュエータは、回転(すなわち、ロール)が中心ピンの周りで自由に生じる従来のピン軸の機能を模倣するが、ここでは、中心ピンは「仮想揺動点」である。例示的な実施形態によれば、左後収縮フロートコントローラ376及び左後伸長フロートコントローラ378は、左後水平調整アクチュエータ260に流体的に連結された水平調整アクチュエータに関連するフロートコントローラとは独立して、又はそれらと組み合わせて、流体的に連結された水平調整アクチュエータ(すなわち、左後水平調整アクチュエータ260及び右前水平調整アクチュエータ200、左前水平調整アクチュエータ220、及び右後水平調整アクチュエータ240のそれぞれ1つ)への流体の選択的な除去又は追加を容易にして減少させるように構成される。2つの流体的に連結された水平調整アクチュエータの間を流れる流体の体積をそれぞれ減少又は増加させることによって、2つの流体的に連結された水平調整アクチュエータの仮想揺動点の地面に対する高さをそれぞれ増加又は増加させる。
【0059】
図25に示すように、右前操舵モジュール380(例えば、バルブ、弁アセンブリなど)は、右前操舵アクチュエータ210に関連し、これに流体的に連結される。例示的な実施形態によれば、右前操舵モジュール380は、流体源に流体的に連結され、右前操舵アクチュエータ210の伸長及び収縮動作を容易にするように構成される(例えば、作動油を右前操舵アクチュエータ210に供給するか、又は作動油を右前操舵アクチュエータから解放することなどによって)。したがって、右前操舵モジュール380は、右前操舵アクチュエータ210に関連する牽引要素16を能動的かつ選択的に旋回させることを容易にする。図25に示すように、左前操舵モジュール382(例えば、バルブ、弁アセンブリなど)は、左前操舵アクチュエータ230と関連し、これに流体的に連結される。例示的な実施形態によれば、左前操舵モジュール382は、流体源に流体的に連結され、(例えば、左前操舵アクチュエータ230などに作動油を供給するか、又は作動油を解放することによって)左前操舵アクチュエータ230の伸長及び収縮操作を容易にするように構成される。したがって、左前操舵モジュール390は、左前操舵アクチュエータ230に関連する牽引要素16を能動的かつ選択的に旋回させることを容易にする。
【0060】
例示的な実施形態によれば、右後操舵モジュール384(例えば、バルブ、弁アセンブリなど)は、右後操舵アクチュエータ250に関連し、これに流体的に連結される。例示的な実施形態によれば、右後操舵モジュール384は、流体源に流体的に連結され、右後操舵アクチュエータ250の伸長及び収縮動作を容易にするように構成される(例えば、右後操舵アクチュエータ250等に作動油を供給するか、又は作動油を解放することによって)。したがって、右後操舵モジュール384は、右後操舵アクチュエータ250に関連する牽引要素16を能動的かつ選択的に旋回させることを容易にする。例示的な実施形態によれば、左後操舵モジュール386(例えば、バルブ、弁アセンブリなど)は、左後操舵アクチュエータ270に関連し、これに流体的に連結される。例示的な実施形態によれば、左後操舵モジュール386は、流体源に流体的に連結され、(例えば、左後操舵アクチュエータ270などに作動油を供給するか、又は作動油を解放することによって)左後操舵アクチュエータ270の伸長及び収縮動作を容易にするように構成される。したがって、左後操舵モジュール386は、左後操舵アクチュエータ270に関連する牽引要素16を能動的かつ選択的に旋回させることを容易にする。
【0061】
一例として、水平調整システム100の様々な構成が図26図29に示されている。図26に示すように、リフト装置10の水平調整システム100は、後フロート構成102として示される第1の構成で配置される。後フロート構成102では、右後水平調整アセンブリ150の右後水平調整アクチュエータ240と左後水平調整アセンブリ170の左後水平調整アクチュエータ260とは、右後フロートモジュール352の右後フロート弁354と左後フロートモジュール372の左後フロート弁374とを係合させることによって(例えば、右前フロートモジュール312の右前フロート弁314と左前フロートモジュール332の左前フロート弁334とが係合解除されたままであることなどによって)互いに選択的に流体的に連結され、右後水平調整アセンブリ150と左後水平調整アセンブリ170とが、仮想軸500として示されるように、仮想軸500の中心に沿って位置決めされ、その中心に位置決めされる、仮想揺動点502として示される揺動点を伴ってそれらの間に延びるように機能する。したがって、後フロート構成102は、右前水平調整アセンブリ110の牽引要素16と、左前水平調整アセンブリ130の牽引要素16と、リフト装置10の4つの牽引要素16の間の安定長方形又は正方形ではなく、仮想揺動点502との間に、安定性三角形504として示される三角形を形成する。
【0062】
リフト装置10の水平調整システム100が後フロート構成102に配置されている間、
(i)右後水平調整アセンブリ150及び左後水平調整アセンブリ170は、その牽引要素16が地形に遭遇すると、右後水平調整アクチュエータ240と左後水平調整アクチュエータ260との間を自由に流れる流体に応答して自由に浮動し(すなわち、右後水平調整アクチュエータ240が延びると、左後水平調整アクチュエータ260が収縮し、その逆も同様である)、
(ii)右前水平調整アセンブリ110の右前水平調整アクチュエータ200及び左前水平調整アセンブリ130の左前水平調整アクチュエータ220は、それぞれ独立して能動的に制御可能である。また、リフト装置10の水平調整システム100が後フロート構成102に配置されている間に右後水平調整アセンブリ150及び左後水平調整アセンブリ170が自由に浮動するように、地面に対して仮想揺動点502の高さを、右後水平調整アクチュエータ240と左後水平調整アクチュエータ260との間を流れる流体の容積を操作(例えば、右後収縮フロートコントローラ356を用いて、右後伸長フロートコントローラ358、左後収縮フロートコントローラ376、左後伸長フロートコントローラ378等)することによって選択的に調節(例えば、増加、減少等)してもよい。
【0063】
図27に示すように、リフト装置10の水平調整システム100は、前フロート構成104として示される第2の構成で配置される。前フロート構成104では、右前水平調整アセンブリ110の右前水平調整アクチュエータ200と左前水平調整アセンブリ130の左前水平調整アクチュエータ220とが互いに選択的に流体的に連結される(例えば、右前フロートモジュール312の右前フロート弁314と左前フロートモジュール332の左前フロート弁334とを係合させることによって、右前水平調整アセンブリ110と左前水平調整アセンブリ130とが仮想軸500に沿って、かつ仮想軸500の中心に位置決めされた仮想揺動点502と共にその間を延びるように機能するように、右後フロートモジュール352の右後フロート弁354と左後フロートモジュール372の左後フロート弁374とは係合しないままである、など)。したがって、前フロート構成104は、リフト装置10の4つの牽引要素16の間の安定長方形又は正方形ではなく、右後水平調整アセンブリ150の牽引要素16、左後水平調整アセンブリ170の牽引要素16、及び仮想揺動点502の間に安定性三角形504を形成する。
【0064】
リフト装置10の水平調整システム100が前フロート構成104に配置されている間、
(i)右前水平調整アセンブリ110及び左前水平調整アセンブリ130は、その牽引要素16が地形に遭遇すると、右前水平調整アクチュエータ200と左前水平調整アクチュエータ220との間を自由に流れる流体に応答して自由に浮動し(すなわち、右前水平調整アクチュエータ200が伸長すると、左前水平調整アクチュエータ220が収縮し、その逆も同様である)
(ii)右後水平調整アセンブリ150の右後水平調整アクチュエータ240及び左後水平調整アセンブリ170の左後水平調整アクチュエータ260は、それぞれ独立して能動的に制御可能である。また、リフト装置10の水平調整システム100が前フロート構成104に配置されている間に右前水平調整アセンブリ110及び左前水平調整アセンブリ130が自由に浮動するように、地面に対して仮想揺動点502の高さを選択的に調整(例えば、増加、減少等)することによって、右前水平調整アクチュエータ200と左前水平調整アクチュエータ220との間を流れる流体の体積を操作(例えば、右前収縮フロートコントローラ316を用いて、右前伸長フロートコントローラ318、左前収縮フロートコントローラ336、左前伸長フロートコントローラ338等)することができる。
【0065】
図28に示すように、リフト装置10の水平調整システム100は、左フロート構成106として示される第3の構成で配置される。左フロート構成106では、左前水平調整アセンブリ130の左前水平調整アクチュエータ220と左後水平調整アセンブリ170の左後水平調整アクチュエータ260とは、(例えば、前フロートモジュール332の左前フロート弁334と左後フロートモジュール372の左後フロート弁374とを係合させ、一方、右前フロートモジュール312の右前フロート弁314と右後フロートモジュール352の右後フロート弁354とを係合解除したままにするなどによって)選択的に流体的に連結されており、左前水平調整アセンブリ130と左後水平調整アセンブリ170とは、仮想軸500の中心に沿って配置された仮想揺動点502と仮想軸500との間に延びるかのように機能する。したがって、左フロート構成106は、リフト装置10の4つの牽引要素16の間の安定長方形又は正方形ではなく、右前水平調整アセンブリ110の牽引要素16、右後水平調整アセンブリ150の牽引要素16、及び仮想揺動点502の間に安定性三角形504を形成する。
【0066】
リフト装置10の水平調整システム100が左フロート構成106に配置されている間に、
(i)左前水平調整アセンブリ130及び左後水平調整アセンブリ170は、牽引要素16が地形に遭遇すると、左前水平調整アクチュエータ220と左後水平調整アクチュエータ260との間を自由に流れる流体に応じて自由に浮動し(すなわち、左前水平調整アクチュエータ220が延びると、左後水平調整アクチュエータ260が収縮し、その逆も同様である)、
(ii)右前水平調整アセンブリ110の右前水平調整アクチュエータ200及び右後水平調整アセンブリ150の右後水平調整アクチュエータ240は、それぞれ独立して能動的に制御可能である。また、リフト装置10の水平調整システム100が左フロート構成106に配置されている間に、左前水平調整アセンブリ130及び左後水平調整アセンブリ170が自由に浮動するように、地面に対して仮想揺動点502の高さを、左前水平調整アクチュエータ220と左後水平調整アクチュエータ260との間を流れる流体の容積を操作(例えば、左前収縮フロートコントローラ336を用いて、左前伸長フロートコントローラ338、左後収縮フロートコントローラ376、左後伸長フロートコントローラ378等)することによって相対調整(例えば、増加、減少等)してもよい。
【0067】
図29に示すように、リフト装置10の水平調整システム100は、右フロート構成108として示す第4の構成で配置される。右フロート構成108では、右前水平調整アセンブリ110の右前水平調整アクチュエータ200と右後水平調整アセンブリ150の右後水平調整アクチュエータ240とは、(例えば、前フロートモジュール312の右前フロート弁314と右後フロートモジュール352の右後フロート弁354とを係合させることによって、一方、左前フロートモジュール332の左前フロート弁334と左後フロートモジュール372の左後フロート弁374とは係合しないままであるなど)互いに選択的に流体的に連結され、右前水平調整アセンブリ110と右後水平調整アセンブリ150とは、仮想軸500に沿って配置され、かつ、仮想軸500の中心に位置する仮想揺動点502を伴ってそれらの間に延びるかのように機能する。したがって、右フロート構成108は、リフト装置10の4つの牽引要素16の間の安定長方形又は正方形ではなく、左前水平調整アセンブリ130の牽引要素16、左後水平調整アセンブリ170の牽引要素16、及び仮想揺動点502の間に安定性三角形504を形成する。
【0068】
リフト装置10の水平調整システム100が右フロート構成108に配置されている間、
(i)右前水平調整アセンブリ110及び右後水平調整アセンブリ150は、その牽引要素16が地形に遭遇すると、右前水平調整アクチュエータ200と右後水平調整アクチュエータ240との間を自由に流れる流体に応答して、自由に浮動し(すなわち、右前水平調整アクチュエータ200が伸長すると、右後水平調整アクチュエータ240が収縮し、その逆も同様である)、
(ii)左前水平調整アセンブリ130の左前水平調整アクチュエータ220及び左後水平調整アセンブリ170の左後水平調整アクチュエータ260は、それぞれ独立して能動的に制御可能である。更に、リフト装置10の水平調整システム100が右フロート構成108に配置されている間、右前水平調整アセンブリ110及び右後水平調整アセンブリ150が自由に浮動するので、地面に対する仮想揺動点502の高さは、右前水平調整アクチュエータ200と右後水平調整アクチュエータ240との間を流れる流体の体積を操作(例えば、増加、減少等)することによって(例えば、右前収縮フロートコントローラ316、右前伸長フロートコントローラ318、右後収縮フロートコントローラ356、右後伸長フロートコントローラ358等を使用して)、選択的に調整(例えば、増加、減少等)され得る。
【0069】
いくつかの実施形態では、水平調整システム100は、右前水平調整アセンブリ110の右前水平調整アクチュエータ200及び左後水平調整アセンブリ170の左後水平調整アクチュエータ260が、(例えば、右前フロートモジュール312の右前フロート弁314及び左後フロートモジュール372の左後フロート弁374を係合することによって、一方、左前フロートモジュール332の左前フロート弁334及び右後フロートモジュール352の右後フロート弁354は係合解除されたままであるなど)互いに選択的に流体的に連結されるように再構成可能であり、それにより、右前水平調整アセンブリ110及び左後水平調整アセンブリ170は、仮想軸500に沿ってかつ仮想軸500の中心に配置された仮想揺動点502とともに、それらの間に延在するかのように機能する。そのような構成では、
(i)右前水平調整アセンブリ110及び左後水平調整アセンブリ170は、その牽引要素16が地形に遭遇すると、右前水平調整アクチュエータ200と左後水平調整アクチュエータ260との間を自由に流れる流体に応答して自由に浮動し(すなわち、右前水平調整アクチュエータ200が伸長すると、左後水平調整アクチュエータ260が収縮し、その逆も同様)、
(ii)左前水平調整アセンブリ130の左前水平調整アクチュエータ220及び右後水平調整アセンブリ150の右後水平調整アクチュエータ240は、それぞれ独立して能動的に制御可能である。他の実施形態では、水平調整システム100は、右前水平調整アセンブリ110の右前水平調整アクチュエータ200及び左後水平調整アセンブリ170の左後水平調整アクチュエータ260が、互いに選択的に流体的に連結されるように再構成可能ではない(例えば、隣接する水平調整アセンブリのみが流体的に連結可能である実施形態など)。
【0070】
いくつかの実施形態では、水平調整システム100は、左前水平調整アセンブリ130の左前水平調整アクチュエータ220及び右後水平調整アセンブリ150の右後水平調整アクチュエータ240が、(例えば、左前フロートモジュール332の左前フロート弁334及び右後フロートモジュール352の右後フロート弁354を係合させることによって、一方、右前フロートモジュール312の右前フロート弁314及び左後フロートモジュール372の左後フロート弁374は係合解除されたままであるなど)互いに選択的に流体的に連結され、左前水平調整アセンブリ130及び右後水平調整アセンブリ150が、仮想軸500に沿ってかつ仮想軸500の中心に配置された仮想揺動点502とともにそれらの間に延びるかのように機能するように、再構成可能である。そのような構成では、
(i)左前水平調整アセンブリ130及び右後水平調整アセンブリ150は、その牽引要素16が地形に遭遇するときに、左前水平調整アクチュエータ220と右後水平調整アクチュエータ240との間を自由に流れる流体に応答して自由に浮動し(すなわち、左前水平調整アクチュエータ220が伸長すると、右後水平調整アクチュエータ240が収縮し、その逆も同様である)、
(ii)右前水平調整アセンブリ110の右前水平調整アクチュエータ200及び左後水平調整アセンブリ170の左後水平調整アクチュエータ260は、それぞれ独立して能動的に制御可能である。他の実施形態では、水平調整システム100は、左前水平調整アセンブリ130の左前水平調整アクチュエータ220及び右後水平調整アセンブリ150の右後水平調整アクチュエータ240が、互いに選択的に流体的に連結されるように再構成可能ではない(例えば、隣接する水平調整アセンブリのみが流体的に連結可能である実施形態など)。
【0071】
図30に示される例示的な実施形態によれば、リフト装置10のためのリフト装置制御システム400は、コントローラ410を含む。一実施形態では、コントローラ410は、リフト装置10の構成要素と選択的に係合し、選択的に係合解除し、制御し、及び/又は他の方法で通信する(例えば、その構成要素を能動的に制御するなど)ように構成される。図30に示すように、コントローラ410は、旋回体14、駆動アクチュエータ18、ブレーキ46、ブーム40、アクチュエータ回路300、操舵センサ280、変位センサ402、ロールセンサ404、ピッチセンサ406、及び荷重センサ408(例えば、圧力センサなど)を含む種々のセンサ、及びユーザインターフェース440に接続される。他の実施形態では、コントローラ410は、より多くの又はより少ない構成要素に連結される。一例として、コントローラ410は、旋回体14、駆動アクチュエータ18、ブレーキ46、ブーム40(例えば、下部リフトシリンダ60、上部リフトシリンダ80など)、アクチュエータ回路300(例えば、右前水平調整モジュール310、右前フロートモジュール312、左前水平調整モジュール330、左前フロートモジュール332、右後水平調整モジュール350、右後フロートモジュール352、左後水平調整モジュール370、左後フロートモジュール372、右前操舵モジュール380、左前操舵モジュール382、右後操舵モジュール384、左後操舵モジュール386など)、操舵センサ280、変位センサ402、ロールセンサ404、ピッチセンサ406、荷重センサ408、及び/又はユーザインターフェース440と信号を送受信することができる。いくつかの実施形態では、ロールセンサ404及びピッチセンサ406は、単一のセンサ(例えば、傾斜計など)である。コントローラ410は、重力に対するリフト基部12、旋回体14、及び/又はブーム40の向きを少なくとも改善するために、リフト基部12のピッチ調整及び/又はロール調整を能動的に制御するように構成されてもよい(例えば、ブーム40を長手方向、幅方向などに動作させながら、リフト装置10を駆動する間)。例として、コントローラ410は、重力に対してリフト基部12、旋回体14、及び/又はブーム40の水平を維持することができる。
【0072】
コントローラ410は、汎用プロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、1つ又は複数のフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、1つ又は複数の処理構成要素を含む回路、マイクロプロセッサをサポートするための回路、処理構成要素のグループ、又は他の適切な電子処理構成要素として実装され得る。図30に示す例示的な実施形態によれば、コントローラ410は、処理回路412及びメモリ414を含む。処理回路412は、ASIC、1つ又は複数のFPGA、DSP、1つ又は複数の処理構成要素を含む回路、マイクロプロセッサをサポートするための回路、処理構成要素のグループ、又は他の適切な電子処理構成要素を含むことができる。いくつかの実施形態では、処理回路412は、メモリ414に格納されたコンピュータコードを実行して、本明細書で説明される活動を容易にするように構成される。メモリ414は、本明細書で説明するアクティビティに関連するデータ又はコンピュータコードを記憶することができる任意の揮発性又は不揮発性のコンピュータ可読記憶媒体とすることができる。例示的な実施形態によれば、メモリ414は、処理回路412によって実行されるように構成されたコンピュータコードモジュール(例えば、実行可能コード、オブジェクトコード、ソースコード、スクリプトコード、機械コードなど)を含む。いくつかの実施形態では、コントローラ410は、処理デバイス(例えば、サーバ、データセンタなど)の集合を表す。そのような場合、処理回路412は、デバイスの集合的な処理者を表し、メモリ414は、デバイスの集合的な保存装置を表す。
【0073】
一実施形態では、ユーザインターフェース440は、ディスプレイ及びオペレータ入力を含む。ディスプレイは、グラフィカルユーザインターフェース、画像、アイコン、及び/又は依然として他の情報を表示するように構成されてもよい。一実施形態では、ディスプレイは、左側装置に関する一般的な情報(例えば、車両速度、燃料レベル、警告灯、バッテリーレベルなど)を提供するように構成されたグラフィカルユーザインターフェースを含む。グラフィカルユーザインターフェースはまた、水平調整システム100の現在位置、ブーム40の現在位置、旋回体14の現在位置、リフト基部12の配向(例えば、地面に対する角度など)、リフト基部12の安定特性、及び/又はリフト装置10及び/又は水平調整システム100に関する更に他の情報を表示するように構成することができる。
【0074】
オペレータ入力は、オペレータが旋回体14、駆動アクチュエータ18、ブレーキ46、ブーム40、及びアクチュエータ回路300の少なくとも1つにコマンドを提供するために使用することができる。オペレータ入力は、1つ又は複数のボタン、ノブ、タッチスクリーン、スイッチ、レバー、ジョイスティック、ペダル、ハンドル、又はハンドルを含むことができる。オペレータ入力は、リフト装置10の作動の一部又は全面の手動制御を容易にすることができる。任意のタイプのディスプレイ又は入力制御が、本明細書で説明されるシステム及び方法を用いて実装され得ることを理解されたい。
【0075】
例示的な実施形態によれば、コントローラ410は、操舵センサ280から操舵データ、変位センサ402から変位データ、ロールセンサ404からロールデータ、ピッチセンサ406からピッチデータ、及び/又は荷重センサ408から圧力データを受信するように構成される。変位センサ402は、右前水平調整アクチュエータ200、左前水平調整アクチュエータ220、右後水平調整アクチュエータ240、及び/又は左後水平調整アクチュエータ260に関する変位データを取得するように配置されてもよい。変位データは、右前水平調整アクチュエータ200、左前水平調整アクチュエータ220、右後水平調整アクチュエータ240、及び/又は左後水平調整アクチュエータ260の変位量及び/又は位置(例えば、中立位置、公称位置、最小位置、最大位置などに対する)を示すことができる。ロールセンサ404は、リフト基部12のロール角(例えば、水平ロール位置合わせ、ゼロロール角等に対する)を示すロールデータを取得するように位置決めされてもよい。ピッチセンサ406は、リフト基部12のピッチ角度(例えば、水平ピッチ整列、ゼロピッチ角度等に対する)を示すピッチデータを取得するように位置決めされてもよい。荷重センサ408は、右前水平調整アクチュエータ200、左前水平調整アクチュエータ220、右後水平調整アクチュエータ240、及び/又は左後水平調整アクチュエータ260のそれぞれの内部のボア側圧力及び/又はロッド側圧力に関する圧力データを取得するように配置されてもよい。圧力データは、牽引要素16の各々が受ける荷重を示すことができる。例示的な実施形態によれば、コントローラ410は、変位データ、ロールデータ、ピッチデータ、及び/又は圧力データを使用して、リフト装置10の積載状態、水平調整状態、地面追従状態、及び/又はリフト基部12の高さを監視する。
【0076】
例示的な実施形態によれば、コントローラ410は、様々なモードで水平調整システム100を動作させるように構成される。図31に示すように、リフト装置10は、出荷、輸送、又は保管モードで配置される。いくつかの実施形態では、コントローラ410は、ユーザインターフェース440を介してオペレータからのコマンドを受信したことに応答して、リフト装置10を出荷、輸送、又は保管モードに再構成して、出荷、輸送、又は保管モードを実施するように構成される。いくつかの実施形態では、コントローラ410は、リフト装置10がオフにされたことに応答して、リフト装置10を出荷、輸送、又は保管モードに再構成するように構成される。いくつかの実施形態では、コントローラ410は、リフト装置10がオンにされたことに応答して、輸送、輸送、又は保管モードからリフト装置10を再構成するように構成される。
【0077】
図31に示すように、コントローラ410は、右前水平調整アクチュエータ200、左前水平調整アクチュエータ220、右後水平調整アクチュエータ240、及び左後水平調整アクチュエータ260を、
(i)右前トレーリングアーム111、左前トレーリングアーム131、右後トレーリングアーム151、及び左後トレーリングアーム171が回転してリフト基部12を最小高さ(例えば、最小地面クリアランスなど)まで下方に移動させ、
(ii)右前トレーリングアーム111、左前トレーリングアーム131、右後トレーリングアーム151、及び左後トレーリングアーム171がリフト基部12から上方傾斜角度で離れるように延びるように、(例えば、それらの最小長さ、最大収縮などに)収縮させるように構成される。例示的な実施形態によれば、輸送、輸送、又は保管モードは、リフト装置10が、(例えば、フラットベッドトラックなどを介して)輸送されている間に、ブリッジ、ワイヤなどのためのより大きなクリアランスを提供するように、リフト装置10を再構成する。加えて、出荷、輸送、又は保管モードは、輸送中に右前水平調整アクチュエータ200、左前水平調整アクチュエータ220、右後水平調整アクチュエータ240、及び/又は左後水平調整アクチュエータ260が収縮する可能性を排除し、それによって、出荷条件(例えば、ストラップなど)がたるんで、リフト装置10が固定されなくなるのを防止する。
【0078】
図31に示すように、リフト装置10は、
(i)右後トレーリングアーム151及び左後トレーリングアーム171に(例えば、それらの幅方向部材に沿って等)連結された、支持体600として示す第1支持体(例えば、リフト支持体、アイレット等)と、
(ii)旋回体14の頂部に連結された、それらの後端に近接した、支持体602として示す第2支持体とを含む。いくつかの実施形態では、支持体600は、追加的に又は代替的に、右前トレーリングアーム111及び左前トレーリングアーム131に(例えば、それらの幅方向部材に沿ってなど)連結される。図31に示すように、支持体600及び支持体602は、リフト装置10が出荷、運搬、又は収納モードにある間、リフト装置10を(例えば、クレーンなどで)持ち上げるのを容易にするように構成される。例示的な実施形態によれば、右前トレーリングアーム111、左前トレーリングアーム131、右後トレーリングアーム151、左後トレーリングアーム171、右前水平調整アクチュエータ200、左前水平調整アクチュエータ220、右後水平調整アクチュエータ240、及び左後水平調整アクチュエータ260は、出荷、運搬、又は収納モードにある間にリフト装置10の持ち上げ動作などを容易にすることができるように積載可能なように設計されている。
【0079】
例示的な実施形態によれば、リフト装置10は、
(i)右前水平調整アセンブリ110及び左前水平調整アセンブリ130(すなわち、前部ブレーキ)、並びに
(ii)右後水平調整アセンブリ150及び左後水平調整アセンブリ170(すなわち、後部ブレーキ)のブレーキ46のための離散解放出力を有する。様々な状況において、コントローラ410は、ブレーキ46を離散ブレーキモードで動作させ、コントローラ410は、
(i)異なる時間に前部ブレーキ及び後ブレーキを解放するか、又は
(ii)前部ブレーキ又は後ブレーキのうちの1つのみを解放して、(a)水平調整アクチュエータ及び/又は(b)操舵アクチュエータの伸縮中に牽引要素16が摺動又は横滑りすることを防止するように構成されてもよい。
【0080】
例として、コントローラ410は、出荷モード、輸送モード、及び/又は保管モードに入るとき、又は出るときに、前部ブレーキ又は後部ブレーキのうちの1つのみを解放するように構成されてもよい。例えば、出荷、輸送、及び/又は保管モードに入ったり出たりすると、トレーリングアームが水平線の上方及び下方の両方の角度に揺動するので、リフト装置10のホイール基部が変化する。具体的には、リフト装置10のホイール基部は、トレーリングアームが完全に水平であるときに最大であり、リフト装置10のホイール基部は、トレーリングアームが水平より上又は水平より下に揺動されるときに最大未満である。したがって、コントローラ410は、
(i)ブレーキ46のいずれも解放されていない場合に牽引要素16の摺動を防止するために、又は
(ii)ブレーキ46の全てが同時に解放された場合にリフト装置10の制御されていない制御を防止するために、出荷、輸送、及び/又は保管モードへの、又は出荷、輸送、及び/又は保管モードからの移行中に、前部ブレーキ又は後部ブレーキのうちの1つのみを解放するように構成されてもよい。したがって、コントローラ410が前部ブレーキのみを解放する場合、前部の牽引要素16は、ホイール基部が増加するにつれて(例えば、トレーリングアームが水平より上の角度から水平より上の角度まで揺動するにつれて、トレーリングアームが水平より上の角度から水平より下の角度まで揺動するにつれて、など)前部に転がり、及び/又はホイール基部が減少するにつれて(例えば、トレーリングアームが水平から水平より上の角度まで揺動するにつれて、トレーリングアームが水平から水平より下の角度まで揺動するにつれて、など)後部に転がる。前部ブレーキの解除に関して説明したが、前部ブレーキの代わりに後部ブレーキを解除する場合も同様である。
【0081】
別の例として、コントローラ410は、コントローラ410が操舵コマンドを受信するが、駆動コマンドを受信しないときに、前部ブレーキ又は後部ブレーキのうちの1つのみを解放するように構成されてもよい。このような場合、コントローラ410は、特にリフト装置10が斜面上にある場合に、リフト装置10の前部又は後部への移動を防止するために係合された後部ブレーキを維持しながら、前部の牽引要素が回転し、より自由に操舵されることを可能にするように、前部ブレーキを解放するように構成されてもよい。前部ブレーキを解除することに関しては再度説明したが、前部ブレーキの代わりに後部ブレーキを解除する場合も同様である。
【0082】
例示的実施形態によれば、コントローラ410は、適応発振モードでリフト装置10を動作させるように構成され、コントローラ410は、後フロート構成102、前フロート構成104、左フロート構成106、及び右フロート構成108の間で、水平調整システム100を選択的かつ適応的に再構成するように構成される。一例を挙げて説明すると、コントローラ410は、リフト装置10に対する最適安定性を維持するために、リフト装置10の現在の重心506(例えば、図26図29参照)に基づいて、後フロート構成102、前フロート構成104、左フロート構成106、及び右フロート構成108の間で適応的に切り替えるように構成されてもよい(例えば、コントローラ410は、重心506の運動などにより、適宜、リアルタイムで、流体的に連結された水平調整アクチュエータの対の間で変化してもよい)。重心506は、荷重センサ408によって取得された圧力データに基づいて決定されてもよい。一例として、コントローラ410は、右前水平調整アクチュエータ200、左前水平調整アクチュエータ220、右後水平調整アクチュエータ240、及び左後水平調整アクチュエータ260のそれぞれについての圧力データを解釈するように構成される。圧力データに基づいて、コントローラ410は、牽引要素16のそれぞれにかかる荷重を決定して、牽引要素16のうちのどの2つが「より重い」荷重を経験しており、かつ牽引要素16のうちの2つが「より軽い」荷重を経験しているかを判断するように構成される。他の実施形態では、重心506は決定されない。むしろ、リフト装置10の構成要素(例えば、ブーム40、旋回体14等)の位置の知識及び/又は牽引要素16上の力の測定値は、どの対のアクチュエータが浮動するのに適切であるかを決定するために使用される。
【0083】
次いで、コントローラ410は、フロートモードへのより軽い荷重を有する2つの牽引要素16に関連する2つの水平調整アセンブリ(例えば、右前水平調整アセンブリ110、左前水平調整アセンブリ130、右後水平調整アセンブリ150、左後水平調整アセンブリ170など)に入り、より重い荷重を有する他の2つの牽引要素16に関連する2つの水平調整アセンブリにアクティブモードへ入るように構成される。したがって、コントローラ410は、2つのフロートモジュール(例えば、右前フロートモジュール312、左前フロートモジュール332、右後フロートモジュール352、左後フロートモジュール372等)に係合し、それらの2つの水平調整アクチュエータ(例えば、右前水平調整アクチュエータ200、左前水平調整アクチュエータ220、右後水平調整アクチュエータ240、左後水平調整アクチュエータ260等)を流体的に連結するようにより軽い荷重を有する2つの牽引要素16に関連し、それらが共に自由に浮動するように構成される。コントローラ410は、牽引要素16への荷重が変更する(例えば、ブーム40、旋回体14等が操作されるにつれて)、コントローラ410が2つのフロートモジュールが係合されるシフト、及び2つのフロートモジュールが係合解除されるように、荷重を監視するように構成される。いくつかの実施形態では、隣接するアクチュエータのみが、互いに流体的に連結される(例えば、図26図29を参照のこと)。
【0084】
どの2つのフロートモジュールが係合され、どの2つのフロートモジュールが係合解除されるかを適応的に制御する一方で、
コントローラ410は、
(i)関連付けられた水平調整モジュールに関連付けられた非係合フロートモジュールに関連付けられた2つの水平調整アクチュエータ(例えば、右前水平調整モジュール310、左前水平調整モジュール330、右後水平調整モジュール350、左後水平調整モジュール370など)を能動的に制御すること、及び
(ii)変位データ、ピッチデータ、及び/又はロールデータに基づいて、(例えば、2つの流体的に連結水平調整アクチュエータに関連付けられた伸縮フロートコントローラを介して)2つの流体的に連結水平調整アセンブリ間の仮想揺動点502の高さを能動的に制御することによって、重力に対してリフト基部12の水平又は実質的な水平を維持するように構成される。
【0085】
いくつかの実施形態では、コントローラ410は、流体がより重い荷重の水平調整アクチュエータと2つの流体的に連結された水平調整アクチュエータのより軽い荷重の水平調整アクチュエータとの間で所望の指示(すなわち、一度に1つの指示)に流動するように、フロート弁(例えば、右前フロート弁314、左前フロート弁334、右後フロート弁354、左後フロート弁374など)及び水平調整モジュール(例えば、右前水平調整モジュール310、左前水平調整モジュール330、右後水平調整モジュール350、左後水平調整モジュール370など)を制御するように構成される。例として、右前水平調整アクチュエータ200と左前水平調整アクチュエータ220とが、流体的に連結され、「自由に浮動する」(すなわち、前部の牽引要素16は、後部の牽引要素16よりも軽く)場合、及び右前水平調整アクチュエータ200内の圧力は、左前水平調整アクチュエータ220内の圧力よりも大きく、
(i)右前フロート弁314及び左前フロート弁334は、係合(すなわち、右前水平調整アセンブリ110及び左前水平調整アセンブリ130にフロートモードに入る)されてもよく、
(ii)右前水平調整モジュール310及び左前水平調整モジュール330は、流体が右前水平調整アクチュエータ200から出て左前水平調整アクチュエータ220に流出するだけでよいように制御されてもよい。
【0086】
例示的な実施形態によれば、コントローラ410は、水平調整アクチュエータ(例えば、右前水平調整アクチュエータ200、左前水平調整アクチュエータ220、右後水平調整アクチュエータ240、左後水平調整アクチュエータ260など)をその端点から離れた伸長又は収縮の位置(例えば、最大伸長、最大収縮など)に維持しながら、リフト装置10を重力に対して水平又は実質的に水平に保つオート水平モード(例えば、駆動中など)でリフト装置10を動作させるように構成される。例として、リフト装置10の自動水平調整モードでの伸長された動作は、水平なリフト基部12を提供する潜在的に多くの可能な解決策が存在するので、リフト基部12を「ウォークアップ」又は「ウォークダウン」させることができる(例えば、水平調整アクチュエータの高さは全て半分に減らすことができ、それでも水平シャーシ等を提供することができる)。いくつかの実施形態では、コントローラ410は、自動水平調整モードの間、重力に対してリフト装置10の水平を同時に維持しながら、水平調整アクチュエータの中間点又はその近傍に水平調整アクチュエータを維持するように構成される。いくつかの実施形態では、コントローラ410は、水平状態が再確立されるまで、地面プロファイルの突然の変化に応答して駆動システムコマンドをカットアウトするように構成される。いくつかの実施形態では、コントローラ410は、リフト装置10に閾値速度を超える速度で駆動するように要求するコマンドに応答して、自動水平調整モードから高速駆動モードに切り替わるように構成される。自動水平調整モード及び高速駆動モードは、方法700、800、及び900に関して本明細書でより詳細に説明される。
【0087】
次に、図32を参照すると、例示的実施形態による、自動水平調整モード中にリフト装置10のシャーシ高さをセンタリングする方法700が示される。ステップ702で、コントローラ410は、較正手順を実装するように構成される。
較正手順は、
(i)(例えば、右前水平調整アクチュエータ200、左前水平調整アクチュエータ220、右後水平調整アクチュエータ240、及び左後水平調整アクチュエータ260を最大伸長位置まで伸長させることによって)水平調整システム100の水平調整アクチュエータの最大長又はストロークを決定すること(ステップ704)、及び
(ii)(例えば、右前水平調整アクチュエータ200、左前水平調整アクチュエータ220、右後水平調整アクチュエータ240、及び左後水平調整アクチュエータ260を最小伸長位置まで収縮させることによって)水平調整システム100の水平調整アクチュエータの最小長又はストロークを決定すること(ステップ706)を含む。コントローラ410は、変位センサ402によって取得された変位データに基づいて、最大長及び最小長を決定するように構成されてもよい。コントローラ410は、起動時、定期的、及び/又は較正手続を実行するように命令されたときに、較正手続を実行することができる。
【0088】
ステップ708において、コントローラ410は、右前水平調整アクチュエータ200、左前水平調整アクチュエータ220、右後水平調整アクチュエータ240、及び左後水平調整アクチュエータ260の、最も伸長された水平調整アクチュエータの現在の最大長を決定するように構成される。ステップ710において、コントローラ410は、右前水平調整アクチュエータ200、左前水平調整アクチュエータ220、右後水平調整アクチュエータ240、及び左後水平調整アクチュエータ260の、最も拡張された水平調整アクチュエータの現在の最小長さを決定するように構成される。コントローラ410は、変位センサ402によって取得された変位データに基づいて、現在の最大長及び現在の最小長を決定するように構成されてもよい。
【0089】
ステップ712において、コントローラ410は、最大長、最小長、現在の最大長、及び現在の最小長に基づいて、高さ調整値を決定するように構成される。例示的な実施形態によれば、コントローラ410は、以下の式を使用して高さ調整値を決定するように構成される。
Δh=(((hmax-hmin)-hmax_current)-(hmin_current-0))/2 … (1)
ここで、Δhは高さ調整値であり、hmaxは最大長さであり、hminは最小長さであり、hmax_currentは最も伸長された水平調整アクチュエータの現在の最大長さであり、hmin_currentは最も伸長された水平調整アクチュエータの現在の最小長さである。
【0090】
ステップ714において、コントローラ410は、高さ調整値によって、右前水平調整アクチュエータ200、左前水平調整アクチュエータ220、右後水平調整アクチュエータ240、及び左後水平調整アクチュエータ260のそれぞれの現在の高さを調整するように構成される。例示的な実施形態によれば、方法700は、リフト基部12を水平又は実質的に水平に維持しながら、その最大長さ及び最小長さから離れた位置に向かって、及びその中間点に向かって、水平調整アクチュエータを能動的に駆動することによって、時間の経過に伴うリフト基部12の「上昇」又は「下降」を防止することを容易にする。
【0091】
次に、図33を参照すると、例示的実施形態による、自動水平調整モード中に駆動コマンドカットアウトを開始するための方法800が示される。ステップ802において、コントローラ410は、(例えば、ユーザインターフェース440を使用するオペレータなどを介して)駆動コマンドがそこに提供されているかどうかを決定するように構成される。駆動コマンドが提供されていない場合、コントローラ410は、このような駆動コマンドを待ってから続行するように構成される。いくつかの実施形態では、コントローラ410は、駆動コマンドが提供されていないとき(例えば、指定された期間の後など)、適応振動モード及び/又は出荷、輸送、又は保管モードを開始することができる。駆動コマンドが提供されると、ステップ804において、コントローラ410は、リフト装置10が現在水平調整閾値内にあるかどうか(例えば、任意の方向に10度を超えて傾斜していないかどうか等)を決定するように構成される。はいの場合、コントローラ410は、ステップ806に進むように構成され、そうでない場合、コントローラ410は、ステップ808に進むように構成される。
【0092】
ステップ806において、コントローラ410は、駆動コマンド(例えば、駆動アクチュエータ18等に係合する)に基づいてリフト装置10を駆動し、リフト装置10が駆動されるときにリフト装置10を自動水平調整するように構成される(例えば、右前水平調整アクチュエータ200、左前水平調整アクチュエータ220、右後水平調整アクチュエータ240、及び左後水平調整アクチュエータ260のそれぞれをアクティブかつ独立に制御し、リフト装置10を重力等に水平又は実質的に水平に維持する)。オート水平調整中、コントローラ410は、方法700のステップ708~714を実施するように構成されてもよい。
【0093】
ステップ808において、コントローラ410は、駆動コマンドをカットアウト(すなわち、無視)するが、リフト装置10を自動水平調整にするように構成される。オート水平調整中、コントローラ410は、方法700のステップ708~714を実施するように構成されてもよい。ステップ808は、リフト装置10が地面プロファイルの急激な変化に遭遇し、自動水平調整がリフト装置10を水平調整閾値内に維持及び維持できないシナリオで、コントローラ410によって実施されてもよい。一旦、自動水平調整が急激な変化を修正すると、コントローラ410は、駆動コマンドを再構成することができる。
【0094】
次に、図34を参照すると、例示的実施形態による、自動水平調整モードから高速駆動モードへの切り替え方法900が示される。ステップ902において、コントローラ410は、リフト装置10の現在速度を決定するように構成される。ステップ904において、コントローラ410は、現在速度が速度閾値(例えば、高速度など)にあるかどうかを判定するように構成される。現在速度が速度閾値未満である場合、コントローラ410は、自動水平調整モードを実行するように構成される(例えば、方法700及び800を参照のこと)。現在速度が速度閾値以上である場合、コントローラ410は、自動水平調整モードから高速駆動モードに切り替わるように構成される。
【0095】
ステップ906において、コントローラ410は、右後水平調整アクチュエータ240及び左後水平調整アクチュエータ260にコマンドを提供して、それらを中間ストローク位置又はその近傍に再配置するように構成される。ステップ908において、コントローラ410は、右前水平調整アクチュエータ200及び左前水平調整アクチュエータ220(例えば、図27を参照)を浮上させるように構成される。ステップ910において、コントローラ410は、右前水平調整アクチュエータ200及び左前水平調整アクチュエータ220の現在位置を決定して、2つの平均位置(例えば、仮想揺動点502等)を識別するように構成される。コントローラ410は、変位センサ402によって取得された変位データに基づいて、平均位置を決定するように構成されてもよい。
【0096】
ステップ912では、コントローラ410は、平均位置(例えば、仮想揺動点502等)が右前水平調整アセンブリ110及び左前水平調整アセンブリ130の仮想的な中間点であるように、右前水平調整アクチュエータ200と左前水平調整アクチュエータ220に同一の指令を提供するように構成されている(例えば、仮想揺動点502が、仮想揺動点502の可能な最大高さと仮想揺動点502の最低可能点との間の中間点にある)。ステップ914において、コントローラ410は、リフト装置10を自動水平調整モードから高速駆動モードに切り替え、リフト装置10の速度が閾値速度を上回るようにするように構成される。
【0097】
本明細書で利用されるように、用語「おおよそ」、「約」、「実質的に」、及び同様の用語は、本開示の主題が関係する当業者によって一般的で受け入れられた使用法と調和した広い意味を有することが意図される。これらの用語は、これらの特徴の範囲を提供される正確な数値範囲に限定することなく、記載され、特許請求される特定の特徴の説明を可能にすることが意図されることが、本開示を検討する当業者によって理解されるべきである。したがって、これらの用語は、記載され、特許請求される主題の実体的でない、又は重要でない修正又は変更が、添付の特許請求の範囲に記載される開示の範囲内にあるとみなされることを示すものとして解釈されるべきである。
【0098】
本明細書で様々な実施形態を説明するために使用される、用語「例示的」及びその変更は、そのような実施形態が、可能な実施形態の可能な例、表現、又は例示であることを示すことが意図されることに留意されたい(また、そのような用語は、そのような実施形態が、必ずしも異常な、又は超過的な例であることを意味することを意図されない)。
【0099】
用語「連結された」及びその変更は、本明細書で使用される場合、2つのメンバを互いに直接的又は間接的に連結することを意味する。このような接合は、固定式(例えば、永久的又は固定式)又は可動式(例えば、取り外し可能又は取り外し可能)であってもよい。このような接合は、2つの部材が互いに直接連結され、2つの部材が別個の介在部材及び互いに連結された任意の追加の中間部材を使用して互いに連結され、又は2つの部材のうちの1つと単一の一体本体として一体的に形成された介在部材を使用して2つの部材が互いに連結された状態で達成することができる。「連結された」又はその変形が追加の用語(例えば、直接連結された)によって修正される場合、上記で提供された「連結された」の一般的な定義は、追加の用語の平易な言語の意味によって修正され(例えば、「直接連結された」は、別個の介在するメンバなしに2つのメンバを連結することを意味し)、結果として、上記で提供された「連結された」の一般的な定義よりも狭い定義になる。このような連結は、機械的、電気的、又は流体的であり得る。
【0100】
要素の位置(例えば、「上」、「下」、「上」、「下」)への本明細書の言及は、単に、図中の様々な要素の配向を説明するために使用される。様々な要素の配向は、他の例示的な実施形態によって異なってもよく、そのような変形形態は、本開示によって包含されることが意図されることに留意されたい。
【0101】
本明細書で開示される実施形態に関連して説明される様々なプロセス、動作、例示的論理、論理ブロック、モジュール、及び回路を実装するために使用されるハードウェア及びデータ処理構成要素は、汎用シングルチップ又はマルチチッププロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、又は他のプログラマブル論理デバイス、離散ゲート又はトランジスタ論理、離散ハードウェア構成要素、あるいは本明細書で説明される機能を実行するように設計されたそれらの任意の組み合わせを用いて実装又は実行され得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサ、又は任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、又は状態機械とすることができる。また、処理者は、DSPとマイクロ処理者との組み合わせ、複数のマイクロ処理者、DSPコアに関連する1つ又は複数のマイクロ処理者、又は任意の他のそのような構成など、コンピューティングデバイスの組み合わせとして実装されてもよい。いくつかの実施形態では、特定のプロセス及び方法は、所与の機能に特有の回路によって実行され得る。メモリ(例えば、メモリ、メモリユニット、記憶装置)は、本開示に記載されている様々なプロセス、層及びモジュールを完了又は容易にするためのデータ及び/又はコンピュータコードを記憶するための1つ以上の装置(例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリ、ハードディスク記憶装置)を含むことができる。メモリは、揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよく、又はそれを含んでもよく、データ基部コンポーネント、オブジェクトコードコンポーネント、スクリプトコンポーネント、又は本開示で説明される様々なアクティビティ及び情報構造をサポートするための任意の他のタイプの情報構造を含んでもよい。例示的な実施形態によれば、メモリは、処理回路を介してプロセッサに通信可能に接続され、本明細書で説明される1つ又は複数のプロセスを(例えば、処理回路又はプロセッサによって)実行するためのコンピュータコードを含む。
【0102】
本開示は、様々な動作を達成するための任意の機械可読媒体上の方法、システム、及びプログラム製品を企図する。本開示の実施形態は、既存のコンピュータプロセッサを使用して、又はこの目的もしくは別の目的のために組み込まれた適切なシステムのための専用コンピュータプロセッサによって、又はハードワイヤードシステムによって実装されてもよい。本開示の範囲内の実施形態は、機械実行可能命令又はデータ構造を搬送するための、又はその上に格納された機械可読媒体を備えるプログラム製品を含む。このような機械可読媒体は、一般的目的又は特殊目的のコンピュータ又はプロセッサを有する他のマシンによってアクセス可能な任意の利用可能な媒体とすることができる。一例として、このような機械可読媒体は、RAM、ROM、EPROM、EEPROM、又は他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置又は他の磁気記憶装置、又は機械実行可能命令又はデータ構造の形で所望のプログラムコードを運んだり記憶したりするために使用することができ、プロセッサを備えた一般的目的又は特殊目的のコンピュータ又は他のマシンによってアクセスすることができる他の任意の媒体を含むことができる。上記の組み合わせも、機械可読媒体の範囲内に含まれる。機械実行可能命令は、例えば、汎用コンピュータ、特殊目的コンピュータ、又は特殊目的処理マシンに特定の機能又は機能のグループを実行させる命令及びデータを含む。
【0103】
図及び明細書は、方法ステップの特定の命令を示すことができるが、そのようなステップの命令は、上で異なるように指定されない限り、示され、明細書されるものとは異なることができる。また、2つ以上のステップは、上記で異なるように指定されない限り、同時に、又は部分的に同時に実行されてもよい。このようなバリエーションは、例えば、選択されたソフトウェア及びハードウェアシステム、並びに設計者の選択に依存し得る。全てのそのような変形は、本開示の範囲内である。同様に、記述された方法のソフトウェア実装は、様々な接続ステップ、処理ステップ、比較ステップ、及び決定ステップを達成するために、ルール基部の論理及び他の論理をもつ標準プログラミング技術によって達成することができる。
【0104】
様々な例示的実施形態に示されるようなリフト装置10、水平調整システム100、アクチュエータ回路300、及びリフト装置制御システム400の構造及び配置は、例示的に過ぎないことに留意することが重要である。更に、一実施形態で開示される任意の要素は、本明細書で開示される任意の他の実施形態に組み込まれ、又は利用されてもよい。他の実施形態で組み込まれ、又は利用されてもよい1つの実施形態からの要素の1つの例のみが、上で説明されたが、様々な実施形態の他の要素は、本明細書で開示された他の実施形態のいずれかに組み込まれ、又は利用されてもよいことが理解されるべきである。
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