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特許7398455ピラゾロンホルミルペプチド2受容体アゴニスト
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-06
(45)【発行日】2023-12-14
(54)【発明の名称】ピラゾロンホルミルペプチド2受容体アゴニスト
(51)【国際特許分類】
   C07D 413/12 20060101AFI20231207BHJP
   C07D 417/12 20060101ALI20231207BHJP
   C07D 413/14 20060101ALI20231207BHJP
   C07D 417/14 20060101ALI20231207BHJP
   C07D 498/04 20060101ALI20231207BHJP
   A61K 31/433 20060101ALI20231207BHJP
   A61K 31/4245 20060101ALI20231207BHJP
   A61K 31/423 20060101ALI20231207BHJP
   A61K 31/4439 20060101ALI20231207BHJP
   A61K 31/422 20060101ALI20231207BHJP
   A61K 31/497 20060101ALI20231207BHJP
   A61K 31/506 20060101ALI20231207BHJP
   A61P 9/00 20060101ALI20231207BHJP
   A61P 9/10 20060101ALI20231207BHJP
   A61P 9/04 20060101ALI20231207BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20231207BHJP
   A61K 31/437 20060101ALI20231207BHJP
【FI】
C07D413/12 CSP
C07D417/12
C07D413/14
C07D417/14
C07D498/04 111
A61K31/433
A61K31/4245
A61K31/423
A61K31/4439
A61K31/422
A61K31/497
A61K31/506
A61P9/00
A61P9/10 103
A61P9/10
A61P9/04
A61P43/00 111
A61K31/437
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2021529452
(86)(22)【出願日】2019-11-25
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-19
(86)【国際出願番号】 US2019062905
(87)【国際公開番号】W WO2020112583
(87)【国際公開日】2020-06-04
【審査請求日】2022-11-24
(31)【優先権主張番号】62/771,196
(32)【優先日】2018-11-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/819,832
(32)【優先日】2019-03-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】391015708
【氏名又は名称】ブリストル-マイヤーズ スクイブ カンパニー
【氏名又は名称原語表記】BRISTOL-MYERS SQUIBB COMPANY
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100126778
【弁理士】
【氏名又は名称】品川 永敏
(74)【代理人】
【識別番号】100162695
【弁理士】
【氏名又は名称】釜平 双美
(74)【代理人】
【識別番号】100156155
【弁理士】
【氏名又は名称】水原 正弘
(74)【代理人】
【識別番号】100162684
【弁理士】
【氏名又は名称】呉 英燦
(72)【発明者】
【氏名】ワーツ,ニコラス アール
(72)【発明者】
【氏名】ジョンソン,ジェイムズ エイ
(72)【発明者】
【氏名】ピ,ズラン
(72)【発明者】
【氏名】ヴェト,アンドリュー クォック
【審査官】吉森 晃
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/054549(WO,A1)
【文献】国際公開第2015/079692(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:
【化1】
[式中:
は、不在、Ar、0-2個のハロおよび0-1個のAr置換基で置換されるシクロアルキル、あるいは((Ar)アルキル)(H)NCOであり;
は、水素、アルキルまたはCHCOHであり;
Arは、イソキサゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ベンゾイソキサゾリル、イソキサゾロピリジニル、またはベンゾオキサゾリルであって、0-2個のハロ、アルキル、アルコキシ、フルオロアルキル、またはフルオロアルコキシ置換基で置換され;
Arは、フェニル、ピリジニル、またはピリダジニルであって、1個のアルコキシ、ハロ、ハロアルキルまたはハロアルコキシ置換基で4位にて、および0-2個のさらなるハロ置換基で置換され;
Arは、フェニル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、またはピラジニルであって、シアノ、ハロ、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アルコキシ、(シクロアルキル)アルコキシ、ハロアルコキシ、OAr、アルキルチオ、ハロアルキルチオ、アルキルスルフィニル、ハロアルキルスルフィニル、およびピラゾリルより選択される0-3個の置換基で置換され;
Arは、シアノ、ハロ、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、およびハロアルコキシより選択される0-3個の置換基で置換されるフェニルまたはピリジニルであり;
Arは、シアノ、ハロ、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、およびハロアルコキシより選択される0-3個の置換基で置換されるフェニルまたはピリジニルであり;および
Arは、フェニル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、またはピラジニルであって、シアノ、ハロ、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、およびハロアルコキシより選択される0-3個の置換基で置換される]
で示される化合物、またはその医薬的に許容される塩。
【請求項2】
がArであり;Rが水素であり;Arがオキサジアゾリルまたはチアジアゾリルであって、0-2個のハロ、アルキル、アルコキシ、フルオロアルキル、またはフルオロアルコキシ置換基で置換され;Arがその4位にて1個のアルコキシ、ハロ、ハロアルキルまたはハロアルコキシ置換基で、0-2個のさらなるハロ置換基で置換されるフェニルであり;Arがフェニルまたはピリジニルであって、シアノ、ハロ、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アルコキシ、(シクロアルキル)アルコキシ、ハロアルコキシ、OAr、アルキルチオ、ハロアルキルチオ、アルキルスルフィニル、ハロアルキルスルフィニル、およびピラゾリルより選択される0-3個の置換基で置換され;およびArがフェニル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、またはピラジニルであって、シアノ、ハロ、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、およびハロアルコキシより選択される0-3個の置換基で置換される、請求項1に記載の化合物、あるいはその医薬的に許容される塩。
【請求項3】
がArである、請求項1に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩。
【請求項4】
が水素である、請求項1に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩。
【請求項5】
Arが、オキサジアゾリルまたはチアジアゾリルであって、0-2個のハロ、アルキル、アルコキシ、フルオロアルキル、またはフルオロアルコキシ置換基で置換され;Arが1個のアルコキシ置換基でその4位にて、および0-2個のさらなるハロ置換基で置換されるフェニルである、請求項1に記載の化合物、あるいはその医薬的に許容される塩。
【請求項6】
Arがフェニルまたはピリジニルであって、シアノ、ハロ、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アルコキシ、(シクロアルキル)アルコキシ、ハロアルコキシ、OAr、アルキルチオ、ハロアルキルチオ、アルキルスルフィニル、ハロアルキルスルフィニル、およびピラゾリルより選択される0-3個の置換基で置換される、請求項1に記載の化合物、あるいはその医薬的に許容される塩。
【請求項7】
請求項1に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩、および医薬的に許容される担体、希釈剤または賦形剤を含む、組成物。
【請求項8】
(3S,4R)-3-{[5-(4-クロロフェニル)-1,3,4-チアジアゾール-2-イル]アミノ}-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)ピロリジン-2-オン
(3S,4R)-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-3-[(5-フェニル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)アミノ]ピロリジン-2-オン
(3S,4R)-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-3-{[5-(3,4-ジフルオロフェニル)-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル]アミノ}ピロリジン-2-オン
(3S,4R)-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-3-{[5-(ピリジン-3-イル)-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル]アミノ}ピロリジン-2-オン
(3S,4R)-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-3-({5-[4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル}アミノ)ピロリジン-2-オン
(3S,4R)-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-3-({5-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル}アミノ)ピロリジン-2-オン
4-(5-{[(3S,4R)-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-2-オキソピロリジン-3-イル]アミノ}-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)ベンゾニトリル
(3S,4R)-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-3-({5-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル}アミノ)ピロリジン-2-オン
(3S,4R)-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-3-{[5-(4-メチルフェニル)-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル]アミノ}ピロリジン-2-オン
(3S,4R)-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-3-{[5-(4-フルオロフェニル)-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル]アミノ}ピロリジン-2-オン
(3S,4R)-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-3-({5-[4-(1H-ピラゾール-1-イル)フェニル]-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル}アミノ)ピロリジン-2-オン
(3S,4R)-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-3-({5-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル}アミノ)ピロリジン-2-オン
(3S,4R)-3-{[5-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル]アミノ}-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)ピロリジン-2-オン
(3S,4R)-3-{[5-(6-クロロピリジン-3-イル)-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル]アミノ}-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)ピロリジン-2-オン
(3S,4R)-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-3-({5-[4-(ジフルオロメチル)フェニル]-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル}アミノ)ピロリジン-2-オン
(3S,4R)-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-3-[(5-{4-[(トリフルオロメチル)スルファニル]フェニル}-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)アミノ]ピロリジン-2-オン
(3S,4R)-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-3-[(5-{4-[(1,1,2,2,2-ペンタフルオロエチル)スルファニル]フェニル}-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)アミノ]ピロリジン-2-オン
(3S,4R)-3-{[5-(4-クロロフェニル)-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル]アミノ}-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-1-メチルピロリジン-2-オン
(3S,4R)-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-3-({5-[4-(ジフルオロメチル)フェニル]-1,2-オキサゾール-3-イル}アミノ)ピロリジン-2-オン
(3S,4R)-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-3-({5-[4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]-1,2-オキサゾール-3-イル}アミノ)ピロリジン-2-オン
(3S,4R)-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-3-{[5-(4-トリフルオロメタンスルフィニルフェニル)-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル]アミノ}ピロリジン-2-オン
(3S,4R)-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-3-[(5-{4-[(ジフルオロメチル)スルファニル]フェニル}-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)アミノ]ピロリジン-2-オン
(3S,4R)-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-3-[(5-{6-[(トリフルオロメチル)スルファニル]ピリジン-3-イル}-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)アミノ]ピロリジン-2-オン
(3S,4R)-3-{[5-(6-クロロピリジン-3-イル)-1,3,4-チアジアゾール-2-イル]アミノ}-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)ピロリジン-2-オン
(3S,4R)-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-3-{[5-(4-フルオロフェニル)-1,3,4-チアジアゾール-2-イル]アミノ}ピロリジン-2-オン
(3S,4R)-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-3-({5-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-1,3,4-チアジアゾール-2-イル}アミノ)ピロリジン-2-オン
(3S,4R)-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-3-({5-[4-(プロパン-2-イルオキシ)フェニル]-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル}アミノ)ピロリジン-2-オン
(3S,4R)-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-3-({5-[4-(ジフルオロメトキシ)フェニル]-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル}アミノ)ピロリジン-2-オン
(3S,4R)-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-3-({5-[4-(プロパン-2-イル)フェニル]-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル}アミノ)ピロリジン-2-オン
(3S,4R)-3-({5-[4-(4-クロロフェノキシ)フェニル]-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル}アミノ)-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)ピロリジン-2-オン
(3S,4R)-3-({5-[2-(4-クロロフェニル)シクロプロピル]-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル}アミノ)-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)ピロリジン-2-オン
(3S,4R)-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-3-({5-[2-(3,5-ジフルオロフェニル)シクロプロピル]-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル}アミノ)ピロリジン-2-オン
(3S,4R)-3-({5-[2-(4-クロロフェニル)シクロプロピル]-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル}アミノ)-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)ピロリジン-2-オン
(3S,4R)-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-3-({5-[2-(2-メトキシフェニル)シクロプロピル]-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル}アミノ)ピロリジン-2-オン
(3S,4R)-3-({5-[2-(3-クロロフェニル)シクロプロピル]-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル}アミノ)-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)ピロリジン-2-オン
(3S,4R)-3-({5-[2-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)シクロプロピル]-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル}アミノ)-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)ピロリジン-2-オン
2-[4-(5-{[(3S,4R)-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-2-オキソピロリジン-3-イル]アミノ}-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)フェノキシ]ピリジン-4-カルボニトリル
(3S,4R)-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-3-({5-[4-(ピラジン-2-イルオキシ)フェニル]-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル}アミノ)ピロリジン-2-オン
(3S,4R)-3-({6-クロロ-[1,2]オキサゾロ[4,5-b]ピリジン-3-イル}アミノ)-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)ピロリジン-2-オン
N-[2-(4-クロロフェニル)エチル]-5-{[(3S,4R)-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-2-オキソピロリジン-3-イル]アミノ}-1,3,4-オキサジアゾール-2-カルボキサミド
6-[4-(5-{[(3S,4R)-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-2-オキソピロリジン-3-イル]アミノ}-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)フェノキシ]ピリジン-3-カルボニトリル
4-[4-(5-{[(3S,4R)-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-2-オキソピロリジン-3-イル]アミノ}-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)フェノキシ]ベンゾニトリル
(3S,4R)-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-3-{[5-(4-{[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル]オキシ}フェニル)-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル]アミノ}ピロリジン-2-オン
6-[4-(5-{[(3S,4R)-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-2-オキソピロリジン-3-イル]アミノ}-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)フェノキシ]ピリジン-2-カルボニトリル
(3S,4R)-3-[(5-{4-[(5-クロロピラジン-2-イル)オキシ]フェニル}-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)アミノ]-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)ピロリジン-2-オン
(3S,4R)-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-3-[(5-{4-[(3-フルオロピリジン-2-イル)オキシ]フェニル}-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)アミノ]ピロリジン-2-オン
(3S,4R)-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-3-[(5-{4-[(6-メトキシピリミジン-4-イル)オキシ]フェニル}-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)アミノ]ピロリジン-2-オン
(3S,4R)-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-3-[(5-{4-[(6-メチルピラジン-2-イル)オキシ]フェニル}-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)アミノ]ピロリジン-2-オン
(3S,4R)-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-3-[(5-{4-[(6-フルオロピリジン-2-イル)オキシ]フェニル}-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)アミノ]ピロリジン-2-オン
(3S,4R)-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-3-[(5-{4-[(5-フルオロピリジン-2-イル)オキシ]フェニル}-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)アミノ]ピロリジン-2-オン
2-[4-(5-{[(3S,4R)-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-2-オキソピロリジン-3-イル]アミノ}-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)フェノキシ]ピリジン-3-カルボニトリル
(3S,4R)-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-3-[(5-{4-[(6-メトキシピリジン-2-イル)オキシ]フェニル}-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)アミノ]ピロリジン-2-オン
(3S,4R)-3-[(5-{4-[(4-クロロピリジン-2-イル)オキシ]フェニル}-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)アミノ]-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)ピロリジン-2-オン
からなる群より選択される化合物、またはそれらの医薬的に許容される塩。
【請求項9】
請求項1に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩を含む、心臓病の治療のための医薬組成物。
【請求項10】
心臓病が、狭心症、不安定狭心症、心筋梗塞、心不全、急性冠動脈疾患、急性心不全、慢性心不全、および心臓医原性損傷からなる群より選択される、請求項9に記載の医薬組成物。
【請求項11】
治療が心筋梗塞後である、請求項9に記載の医薬組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ホルミルペプチド2(FPR2)受容体アゴニストである、式Iで示される新規なピロリジノン化合物に、ならびにそれらを含有する組成物、および例えば、アテローム性動脈硬化症、心不全、慢性閉塞性肺疾患(COPD)および関連疾患の治療用にそれらを使用する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ホルミルペプチド受容体2(FPR2)は、免疫細胞を含む、複数のヒト細胞にて発現し、宿主の防御および炎症反応にて重要であることが分かっている、Gタンパク質共役受容体である、一群の小さな7回膜貫通ドメインに属する。FPR2はFPR1およびFPR3と有意な配列相同性を共有する(Journal of Autoimmunity 85, 2017, 64-77)。包括的に、これらの受容体は、化学誘引物質として作用し、食細胞を活性化する、N-ホルミルおよび非ホルミルペプチドを含む、構造的に多種多様な多くのアゴニストと結合する。内因性ペプチドアネキシンA1およびそのN-末端フラグメントはヒトFPR1およびFPR2と結合するリガンドの一例である。一連の小型炎症収束メディエータ(SPM)に属する、エイコサノイドリポキシンA4などの脂肪酸もまた、FPR2のアゴニストとして報告されている(Ye RD.ら、Pharmacol. Rev., 2009, 61, 119-61)。
【0003】
リポキシンA4およびアネキシンA1などの内因性FPR2炎症収束リガンドは、Giカップリング、Ca2+動員およびβ-アレスチン補充などの広範な細胞質カスケードをトリガーすると報告されている(Int J Mol Sci. 2013 April; 14(4): 7193-7230)。FPR2は、好中球、マクロファージ、T-およびB-細胞を含む、自然免疫系および獲得免疫系の両方を制御する。好中球では、FPR2リガンドは、運動、細胞毒性および寿命を制御する。マクロファージでは、FPR2のアゴニズムはアポトーシスを妨げ、エフェロサイトーシスを強化する(Chandrasekharan JA, Sharma-Walia N,.、J. Inflamm. Res., 2015, 8, 181-92)。FPR2のアゴニズムによる消炎の開始は、抗線維性創傷治癒を強化すること、および損傷した組織が恒常性を取り戻すことに関与する(Romano M.ら、Eur. J. Pharmacol., 2015, 5, 49-63)。
【0004】
慢性の炎症作用は多くのヒト疾患の病因経路の一部であり、FPR2アゴニストによる回復経路の刺激には、保護および修復の両方の効果があるかもしれない。虚血-再灌流(I/R)傷害は、心筋梗塞および脳卒中などの高い罹患率および致死率に関与するいくつかの疾患の一般的特徴である。心筋細胞死および虚血再灌流損傷に起因する病的リモデリングに関与する非生産的創傷治癒は、瘢痕形成、線維化、および心機能の進行的喪失に至る。FPR2制御は、損傷後の心筋創傷治癒を促進し、有害な心筋リモデリングを減少させることが報告されている(Kain V.ら、J. Mol. Cell. Cardiol., 2015, 84, 24-35)。加えて、中枢神経系にあるFPR2炎症収束アゴニストは、脳卒中(Gavins FN.、Trends Pharmacol. Sci., 2010, 31, 266-76)およびI/R誘発性脊髄損傷(Liu ZQ .ら、Int. J. Clin. Exp. Med., 2015, 8, 12826-33)を含め、種々の臨床I/R症状の治療に有用な治療剤であり得る。
【0005】
I/R誘発性損傷を治療するためにFPR2受容体を新規な消炎収束アゴニストで標的とする有益な効果に加えて、これらのリガンドの有用性は他の疾患に適用することもできる。心血管系では、FPR2受容体およびその消炎収束アゴニストの両方が動脈硬化プラークの安定化および治癒に関与していることが判明した(Petri MH.ら、Cardiovasc. Res., 2015, 105, 65-74;およびFredman G.ら、Sci. Trans. Med., 2015, 7(275);275ra20)。FPR2アゴニストはまた、感染症、乾癬、皮膚炎、炎症性腸症候群、クローン病、眼炎症、敗血症、疼痛、代謝/糖尿病、がん、COPD、喘息およびアレルギー疾患、嚢胞性線維症、急性肺損傷および線維症、関節リウマチおよび他の関節疾患、アルツハイマー病、腎線維症、および臓器移植を含む、慢性炎症ヒト疾患の前臨床モデルにて有益であることもわかった(Romano M.ら、Eur. J. Pharmacol., 2015, 5, 49-63、Perrett, M.ら、Trends in Pharm. Sci., 2015, 36, 737-755)。
【発明の概要】
【0006】
本発明は、ホルミルペプチド2(FPR2)受容体アゴニストである、式Iの化合物、それらを含有する組成物、およびそれらの物質を、例えば、アテローム性動脈硬化症、心不全、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、および関連疾患の治療にて用いる方法を包含する。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明の1の態様は、式I
【化1】
[式中:
は、不在、Ar、0-2個のハロおよび0-1個のAr置換基で置換されるシクロアルキル、あるいは((Ar)アルキル)(H)NCOであり;
は、水素、アルキルまたはCHCOHであり;
Arは、イソキサゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ベンゾイソキサゾリル、イソキサゾロピリジニル、またはベンゾオキサゾリルであって、0-2個のハロ、アルキル、アルコキシ、フルオロアルキル、またはフルオロアルコキシ置換基で置換され;
Arは、フェニル、ピリジニル、またはピリダジニルであって、1個のアルコキシ、ハロ、ハロアルキルまたはハロアルコキシ置換基で4位にて、および0-2個のさらなるハロ置換基で置換され;
Arは、フェニル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、またはピラジニルであって、シアノ、ハロ、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アルコキシ、(シクロアルキル)アルコキシ、ハロアルコキシ、OAr、アルキルチオ、ハロアルキルチオ、アルキルスルフィニル、ハロアルキルスルフィニル、およびピラゾリルより選択される0-3個の置換基で置換され;
Arは、シアノ、ハロ、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、およびハロアルコキシより選択される0-3個の置換基で置換されるフェニルまたはピリジニルであり;
Arは、シアノ、ハロ、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、およびハロアルコキシより選択される0-3個の置換基で置換されるフェニルまたはピリジニルであり;および
Arは、フェニル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、またはピラジニルであって、シアノ、ハロ、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、およびハロアルコキシより選択される0-3個の置換基で置換される]
で示される化合物、またはその医薬的に許容される塩である。
【0008】
本発明のもう一つ別の態様は、式Iの化合物であって、RがArであり;Rが水素であり;Arがオキサジアゾリルまたはチアジアゾリルであって、0-2個のハロ、アルキル、アルコキシ、フルオロアルキル、またはフルオロアルコキシ置換基で置換され;Arがその4位が1個のアルコキシ、ハロ、ハロアルキルまたはハロアルコキシ置換基で、0-2個のさらなるハロまたはハロアルキル置換基で置換されるフェニルであり;Arがフェニルまたはピリジニルであって、シアノ、ハロ、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アルコキシ、(シクロアルキル)アルコキシ、ハロアルコキシ、OAr、アルキルチオ、ハロアルキルチオ、アルキルスルフィニル、ハロアルキルスルフィニル、およびピラゾリルより選択される0-3個の置換基で置換され;およびArがフェニル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、またはピラジニルであって、シアノ、ハロ、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、およびハロアルコキシより選択される0-3個の置換基で置換される、化合物、あるいはその医薬的に許容される塩である。
【0009】
本発明のもう一つ別の態様は、RがArであるところの式Iの化合物である。
本発明のもう一つ別の態様は、Rが水素であるところの式Iの化合物である。
本発明のもう一つ別の態様は、Arがオキサジアゾリルまたはチアジアゾリルであって、0-2個のハロ、アルキル、アルコキシ、フルオロアルキル、またはフルオロアルコキシ置換基で置換され;Arがその4位にて1個のアルコキシ、ハロ、ハロアルキルまたはハロアルコキシ置換基で、0-2個のさらなるハロまたはハロアルキル置換基で置換されるフェニルである、ところの式Iの化合物である。
【0010】
本発明のもう一つ別の態様は、Arがフェニルまたはピリジニルであって、シアノ、ハロ、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アルコキシ、(シクロアルキル)アルコキシ、ハロアルコキシ、OAr、アルキルチオ、ハロアルキルチオ、アルキルスルフィニル、ハロアルキルスルフィニル、およびピラゾリルより選択される0-3個の置換基で置換される、ところの式Iの化合物である。
【0011】
式Iの化合物の場合、R、R、Ar、Ar、Ar、Ar、Ar、およびArを含め、可変置換基のいずれかの一例としての範囲は、可変置換基のいずれかの他の例としての範囲とは独立して使用され得る。このように、本発明は異なる態様の組み合わせを包含する。
【0012】
特記されない限り、これらの用語は次の意味を有する。「アルキル」は1~6個の炭素からなる直鎖または分岐鎖のアルキル基を意味する。「アルケニル」は、2~6個の炭素と、少なくとも1個の二重結合とからなる直鎖または分岐鎖のアルキル基を意味する。「アルキニル」は、2~6個の炭素と、少なくとも1個の三重結合とからなる直鎖または分岐鎖のアルキル基を意味する。「アルコキシ」は、「アルキル」が上記されたとおりである「アルキル-O-」をいう。「シクロアルキル」は3~7個の炭素からなる単環式環系を意味する。炭化水素部分を含む用語(例えば、アルコキシ)は、炭化水素部分の直鎖および分岐鎖の異性体を包含する。「ハロ」はフルオロ、クロロ、ブロモ、およびヨードを包含する。「ハロアルキル」および「ハロアルコキシ」はモノハロからペルハロまでのすべてのハロゲン化異性体を包含する。「アリール」は6~12個の炭素原子を有する単環式または二環式芳香族炭化水素基を、あるいは環の一方または両方が芳香族である二環式縮合環系を意味する。二環式縮合環系は、フェニル基が4ないし7員の芳香族または非芳香族炭素環式環に縮合して構成される。アリール基の代表例として、限定されないが、フェニル、インダニル、インデニル、ナフチル、およびテトラヒドロナフチルが挙げられる。「ヘテロアリール」は、窒素、酸素および硫黄より独立して選択される1-5個のヘテロ原子を有する5ないし7員の単環式または8ないし11員の二環式芳香族環系を意味する。結合の取り付け位置が特定されていない場合、当業者によって理解されるように結合は任意の適切な位置で取り付けられてもよい。置換基と結合パターンの組み合わせは、当業者に理解されるように、安定した化合物をもたらす組み合わせだけである。括弧および複数の括弧なる語は、当業者に対して結合関係を明確にするものとする。例えば、((R)アルキル)などの用語は、置換基Rでさらに置換されたアルキル置換基を意味する。
【0013】
本発明は、本発明の化合物のあらゆる医薬的に許容される塩の形態を包含する。医薬的に許容される塩は、対イオンが該化合物の生理学的活性または毒性に有意に寄与せず、それ自体が薬理学的均等物として機能する、塩である。これらの塩は市販の試薬を利用して一般的な有機技法に従って製造することができる。いくつかのアニオン塩の形態として、アセテート、アシストレート(acistrate)、ベシレート、ブロミド、クロリド、シトレート、フマレート、グルクロネート(glucouronate)、臭化水素酸塩、塩酸塩、ヨウ化水素酸塩、ヨーダイド、ラクテート、マレエート、メシレート、ニトレート、パモエート、ホスフェート、スクシネート、サルフェート、タータレート、トシレート、およびキノナホエート(xinofoate)が挙げられる。いくつかのカチオン塩の形態として、アンモニウム、アルミニウム、ベンザチン、ビスマス、カルシウム、コリン、ジエチルアミン、ジエタノールアミン、リチウム、マグネシウム、メグルミン、4-フェニルシクロヘキシルアミン、ピペラジン、カリウム、ナトリウム、トロメタミン、および亜鉛が挙げられる。
【0014】
本発明の化合物のいくつかは、指示された炭素にて下記の構造を含む立体異性体の形態にて存在する。本発明は、エナンチオマーおよびジアステレオマーを含む、あらゆる立体異性体の形態の化合物を包含する。立体異性体を製造および分離する方法は当該分野にて公知である。本発明はすべての互変異性体の形態の化合物を包含する。本発明はアトロプ異性体および回転異性体を包含する。
【0015】
本発明は、化合物中に存在する、原子のすべての同位体を包含するものとする。同位体は、原子番号は同じであるが、質量数の異なる、それらの原子を包含する。一般的な例として、限定されないが、水素の同位体は重水素および三重水素を包含する。炭素の同位体は、11C、13Cおよび14Cを包含する。本発明の同位体標識された化合物は、一般に、当業者に既知の従来の技法により、または他の方法で利用される非標識の試薬の代わりに適切に同位体標識された試薬を用い、本明細書に記載の方法に類似する方法によって製造され得る。かかる化合物は、例えば、生物活性を測定する際の標体および試薬として、種々の使用の可能性がある。安定した同位体の場合には、かかる化合物は、生物学、薬理学、または薬物動態学特性を有利に修飾する可能性がある。
【0016】
生物学的方法
N-ホルミルペプチド受容体(FPR)は、炎症の間に白血球応答を促進する一連の化学誘因性受容体である。FPRは7回膜貫通型Gタンパク質共役受容体のスーパーファミリーに属し、阻害性G-タンパク質(Gi)に連結する。3種のメンバー(FPR1、FPR2およびFPR3)がヒトで同定され、主に骨髄細胞にて様々な分布で見つかっており、複数の器官および組織でも報告されている。FPRは、アゴニストと結合した後、細胞内シグナル伝達、Ca2+動員および転写など、多くの生理学的経路を活性化する。該種は、炎症誘発性および炎症収束性の両方の下流応答を活性化する、タンパク質、ポリペプチドおよび脂肪酸代謝産物を含む、一連の多様なリガンドと相互に作用する。FPR2およびFPR1環状アデノシン一リン酸(cAMP)アッセイを用いて本願において開示される化合物のインビトロ活性を測定した。
【0017】
FPR2およびFPR1環状アデノシン一リン酸(cAMP)アッセイ
ホルスコリン(FPR2では5μMの、またはFPR1では10μMの最終濃度)およびIBMX(200μMの最終濃度)の混合物を、DMSO中の試験化合物(1%最終濃度)を0.020nM~100μMの範囲にある最終濃度でプレドットした384ウェルのプロキシプレート(Perkin-Elmer)に加えた。ヒトFPR1またはヒトFPR2受容体を過剰発現するチャイニーズハムスター卵巣細胞(CHO)を、10%修飾FBS、250μg/mlのゼオチン、および300μg/mlのヒグロマイシン(Life Technologies)を補足したF-12(Ham’s)培地で培養した。0.1%BSA(Perkin-Elmer)を補足したダルベッコPBS(カルシウムおよびマグネシウムを含む)(Life Technologies)中の2,000個のヒトFPR2細胞/ウェルまたは4,000個のヒトFPR1細胞/ウェルを添加することで反応を開始させた。反応混合物を室温で30分間インキュベートした。細胞内cAMPのレベルを、HTRF HiRange cAMPアッセイ試薬キット(Cisbio)を用い、製造業者の指示に従って測定した。クリプテート結合の抗cAMPおよびd2フルオロフォア標識のcAMPの溶液を、付属の溶菌バッファー中で別々に作製した。反応が終了したら、等容量のd2-cAMP溶液および抗cAMP溶液を用いて細胞を溶解させた。室温で1時間インキュベートした後、時間分解蛍光強度をEnvision(Perkin-Elmer)を用いて400nmの励起と、590nmおよび665nmのデュアル発光とで測定した。665nmの発光からの蛍光強度の、590nmの発光からの強度に対する割合をcAMP濃度に対してプロットすることにより1μMから0.1pMの範囲にある濃度で外部cAMP標体での検量線を作成した。次に化合物のcAMP産生を阻害する効力および活性を、cAMPレベルを化合物の濃度に対してプロットすることに由来する4-パラメトリックロジスティック方程式に当て嵌めることで測定した。
【0018】
下記の実施例は、上記のFPR2およびFPR1 cAMPアッセイにおいて試験され、FPR2および/またはFPR1アゴニスト活性を有することが判明した。1のアッセイにおいて、1μM(1000nM)の一連のEC50値が観察された。下記の表1はFPR2およびFPR1 cAMPアッセイにて次の実施例について測定したEC50値を列挙する。
【0019】
表1
【表1】
【0020】
以下の実施例:2、3、8、10、16、20、23、35、40、41、43、45、46、50、55、64、および68は、上記したhFPR2アッセイにて試験され、EC50値が0.040μM(40nM)のhFPR2アゴニスト活性を有することが判明した。
以下の実施例:7、12、17、29、30、31、32、34、42、44、48、49、53、57、60、65、66、61、62、および63は、上記したhFPR2アッセイにて試験され、EC50値が0.040μMと0.150μMとの間のhFPR2アゴニスト活性を有することが判明した。
以下の実施例:1、4、5、6、9、11、13、14、15、24、25、26、33、37、38、39、54、および67は、上記したhFPR2アッセイにて試験され、EC50値が0.150μMと1.0μMとの間のhFPR2アゴニスト活性を有することが判明した。
【0021】
医薬組成物および使用方法
本発明の化合物は、アテローム性動脈硬化症、心不全、喘息、COPDおよび嚢胞性線維症を含む肺疾患;多発性硬化症、アルツハイマー病、および脳卒中を含む神経炎症性疾患;ならびに炎症性腸疾患、関節リウマチ、乾癬、敗血症、および腎線維症などの慢性炎症性疾患を含む、種々の症状および障害の治療のために哺乳動物、好ましくはヒトに投与され得る。
【0022】
特記されない限り、以下の用語は記載の意味を有する。「対象」なる語は、当業者によって理解されるように、FPR2および/またはFPR1アゴニストでの治療より利益を得る可能性のあり得るヒトまたは他の哺乳動物種のいずれかをいう。ある対象は、心血管疾患の危険因子のあるいずれの年齢のヒトも包含する。一般的な危険因子として、年齢、性別、体重、家族歴、睡眠時無呼吸、アルコールまたはタバコの使用、運動不足不整脈、または黒色表皮腫、高血圧、脂質異常症、または多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)などのインスリン耐性の兆候が挙げられる。「患者」なる語は当業者によって決定される療法に適する個人を意味する。「治療する」または「治療」は、当業者によって理解されるような、患者または対象の治療に及ぶ。「防止する」または「防止」は、当業者によって理解されるように、臨床的病態の発症の可能性を軽減することを目的とした患者または対象の無症候性病態の防止的治療(すなわち、予防および/またはリスク軽減)に及ぶ。患者は、一般集団と比べて、臨床的病態を罹患するリスクを高めることが知られる要因に基づき、防止的治療について選択される。「治療的に効果的な量」は、当業者によって理解されるように、効果的である化合物の量を意味する。
【0023】
本発明のもう一つ別の態様は、治療的に効果的な量の式Iの化合物を、医薬担体と組み合わせて含む、医薬組成物である。
本発明のもう一つ別の態様は、治療的に効果的な量の式Iの化合物を、少なくとも1つの他の治療剤および医薬担体と組み合わせて含む、医薬組成物である。
【0024】
「医薬組成物」は、本発明の化合物を、少なくとも1つのさらなる医薬的に許容される担体と組み合わせて含む、組成物を意味する。「医薬的に許容される担体」は、生物学的に活性な薬剤を動物に、特に哺乳動物に送達するのに当該分野にて一般的に許容される媒体、すなわち、投与様式および剤形の特性に応じた、アジュバント、賦形剤またはベヒクル、例えば、希釈剤、保存剤、充填剤、流動調節剤、崩壊剤、湿潤剤、乳化剤、沈殿防止剤、甘味剤、香味剤、芳香剤、抗菌剤、抗真菌剤、滑沢剤および分配剤をいう。
【0025】
医薬的に許容される担体は、当業者の知識の範囲内にある多くの要因に従って処方される。これらは、限定されないが、処方される活性剤の型および特性;活性剤を含有する組成物が投与されるはずの対象;組成物の意図する投与経路;および標的とされる治療指標を包含する。医薬的に許容される担体は、水性および非水性液体媒体、ならびに種々の固体および半固体の剤形を包含する。かかる担体は、活性剤に加えて、多くの異なる成分および添加剤を包含することができ、そのようなさらなる成分は様々な理由で、例えば、当業者に周知である、活性剤、結合剤の安定化等の理由で製剤に含めることができる。適切な医薬的に許容される担体およびその選択にて関与する因子の記載は、例えば、Allen, L.V., Jr.ら、Remington: The Science and Practice of Pharmacy (2 Volumes)、22nd Edition、Pharmaceutical Press (2012)などの種々の容易に入手可能な情報源において見られる。
【0026】
特に、単一剤形として提供される場合、組み合わされた活性成分の間に化学的相互作用が存在する可能性がある。このために、本発明の化合物と、別の治療剤とが単一の投与単位にて合わされる場合、それらは、活性成分は単一の投与単位において合わされるが、活性成分の間の物理的接触は最小限となるように(すなわち、減少するように)処方される。例えば、1の活性成分は腸溶コーティングされてもよい。活性成分の1つを腸溶コーティングすることにより、組み合わせた活性成分間の接触を最小限に抑えることができるだけでなく、これらの成分の1つが胃で放出されず、むしろ腸で放出されるように、これらの成分のうちの1つの成分の胃腸管での放出を制御することも可能である。活性成分の1つはまた、胃腸管を通した持続的放出に影響を及ぼし、組み合わせた活性成分間の物理的接触を最小限に抑えることにも供する材料で被覆されてもよい。さらには、持続放出される成分は、この成分の放出が腸だけで起こるように付加的に腸溶コーティングされ得る。さらにもう一つ別の解決方法は、活性成分をさらに分離するために、1の成分を徐放性および/または腸溶性放出ポリマーで被覆し、他の成分もまた、低粘度グレードのヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)または当該分野にて公知の適切な材料などのポリマーで被覆する、組み合わせ生成物の製剤化を含むであろう。ポリマーコーティングは他の成分との相互作用に対する付加的なバリアを形成するのに供する。
【0027】
本発明のもう一つ別の態様は、治療的に効果的な量の式Iの化合物を患者に投与することを含む、心臓病を治療する方法である。
本発明のもう一つ別の態様は、心臓病が狭心症、不安定狭心症、心筋梗塞、心不全、急性冠動脈疾患、急性心不全、慢性心不全、および心臓医原性損傷からなる群より選択される、心臓病を治療する方法である。
【0028】
本発明のもう一つ別の態様は、心臓病を治療する方法であって、その治療が心筋梗塞後である、方法である。
本発明のもう一つ別の態様は、治療的に効果的な量の式Iの化合物を他の治療剤と併用して投与することを含む、心臓病を治療する方法である。
【0029】
本発明の化合物は、いずれか適切な手段により、例えば、錠剤、カプセル(各々、徐放性または持続放出性製剤を包含する)、ピル、粉末、顆粒、エリキシル、チンキ、懸濁液(ナノ懸濁液、マイクロ懸濁液、噴霧乾燥分散液を包含する)、シロップ、およびエマルジョンなどの手段で経口的に;舌下的に;バッカル的に;皮下、静脈内、筋肉内、または胸骨内注射、あるいは注入技法(例えば、滅菌注射可能な水性または非水性溶液または懸濁液として)によるなどの手段により非経口的に;吸入スプレーによるなどの手段で鼻腔膜への投与を含め、経鼻的に;クリームまたは軟膏の形態にてなどの手段により局所的に;あるいは坐剤の形態にてなどの手段により経直腸的に投与され得る。それらは単独で投与され得るが、一般には選択される投与経路および標準的な薬務に基づいて選択される医薬担体と一緒に投与されるであろう。
【0030】
本発明の化合物の投与計画は、もちろん、特定の薬剤の薬力学的特徴、およびその投与様式および経路;受容者の種類、年齢、性別、健康状態、病状、および体重;症状の特性および程度;併用治療の種類;治療頻度;患者の腎および肝機能、および所望する効果などの既知の因子に応じて変化するであろう。
【0031】
一般的な指針によれば、各活性成分の一日の経口用量は、指示された効果のために使用される場合、約0.01~約5000mg/日、好ましくは約0.1~約1000mg/日、最も好ましくは約0.1~約250mg/日の範囲にあるであろう。静脈内投与では、最も好ましい用量は、一定速度の注入の間で、約0.01~約10mg/kg/分の範囲にあるであろう。本発明の化合物は1日1回の用量で投与されてもよく、または1日の総投与量を1日に2回、3回または4回に分割した用量で投与されてもよい。
【0032】
投与に適した剤形(医薬組成物)は、投与単位当たり約1mg~約2000mgの活性成分を含有してもよい。これらの医薬組成物中に、活性成分は、通常、組成物の総重量に基づいて、約0.1-95重量%の量で配合されるであろう。経口投与用の典型的なカプセルは、少なくとも1つの本発明の化合物(250mg)、ラクトース(75mg)およびステアリン酸マグネシウム(15mg)を含有する。該混合物を60メッシュのシーブに通し、No.1のゼラチンカプセルに詰める。少なくとも1つの本発明の化合物(250mg)をバイアルに無菌的に入れ、無菌的に凍結乾燥させ、密封することにより典型的な注射可能な製剤が製造される。使用の際は、バイアルの中身を2mLの生理食塩水と混合し、注射可能な製剤を製造する。
【0033】
本発明の化合物は、抗アテローム性動脈硬化症剤、抗高脂血症剤、抗糖尿病剤、抗高血糖症剤、抗高インスリン血症剤、抗血栓症剤、抗網膜症剤、抗神経障害剤、抗腎症剤、抗虚血症剤、抗高血圧症剤、抗肥満症剤、抗高脂血症剤、抗高トリグリセリド血症剤、抗高コレステロール血症剤、抗再狭窄剤、抗膵臓病剤、脂質低下剤、食欲減退剤、記憶増強剤、抗痴呆剤、認識促進剤、食欲抑制剤、心不全の治療用剤、末梢動脈疾患の治療用剤、悪性腫瘍の治療用剤、および抗炎症剤を含む、上記される疾患または障害の治療に有用な他の適切な治療剤と組み合わせて利用されてもよい。
【0034】
本発明の化合物は、ループ利尿剤、アンギオテンシン変換酵素(ACE)阻害剤、アンギオテンシンII受容体遮断剤(ARB)、アンギオテンシン受容体-ネプリリシン阻害剤(ARNI)、ベータ遮断剤、ミネラルコルチコイド受容体アンタゴニスト、ニトロキシル供与体、RXFP1アゴニスト、APJアゴニスト、SGLT2阻害剤、HCNカリウム-ナトリウムチャネル阻害剤、ミオシンモジュレータ、カルシウムチャネル阻害剤、キマーゼ阻害剤、および強心剤より選択される、少なくとも1つの上記の心不全剤と一緒に使用されてもよい。これらの薬剤は、限定されないが、フルセミド、ブメタニド、トルセミド、サクビトリアル-バルサルタン、チアジド系利尿剤、カプトプリル、エナラプリル、リシノプリル、カルベジロール、メトポロール、ビソプロロール、セレラキシン、スピロノラクトン、エプレレノン、イバブラジン、カンデサルタン、エプロサルタン、イルベスタライン、ロサルタン、オルメサルタン、テルミサルタン、およびバルサルタンを包含する。
【0035】
本発明の化合物は、アテローム性動脈硬化症を治療する際の少なくとも1つの以下の治療剤:抗高脂血症剤、血漿中HDL上昇剤、抗高コレステロール血症剤、コレステロール生合成阻害剤(HMG CoAレダクターゼ阻害剤など)、LXRアゴニスト、プロブコール、ラロキシフェン、ニコチン酸、ナイアシンアミド、コレステロール吸収阻害剤、胆汁酸吸着剤(アニオン交換樹脂、または第4級アミン(例えば、コレスチルアミンまたはコレスチポール)など)、低密度リポタンパク質受容体誘発剤、クロフィブレート、フェノフィブレート、ベンゾフィブレート、シプロフィブレート、ゲムフィブロジル(gemfibrizol)、ビタミンB、ビタミンB12、抗酸化ビタミン、β-ブロッカー、抗糖尿病剤、アンギオテンシンIIアンタゴニスト、アンギオテンシン変換酵素阻害剤、血小板凝集阻害剤、フィブリノーゲン受容体アンタゴニスト、アスピリンおよびフィブリン酸誘導体と組み合わせて利用されてもよい。
【0036】
本発明の化合物は、コレステロール生合成を阻害する治療において、以下の少なくとも1つの治療剤、コレステロール生合成阻害剤、特にHMG CoAレダクターゼ阻害剤と一緒に利用されてもよい。適切なHMG CoAレダクターゼ阻害剤の例として、限定されないが、ロバスタチン、シンバスタチン、プラバスタチン、フルバスタチン、アトルバスタチン、およびロスバスタチンが挙げられる。
【0037】
本発明の化合物は、所望とする標的療法に応じて、次の少なくとも1つの抗糖尿病剤と組み合わせて使用されてもよい。研究では、糖尿病と高脂血症の調節は、第2薬剤を治療計画に加えることでさらに改善され得ることを示す。抗糖尿病剤の例として、限定されないが、スルホニル尿素(クロルプロパミド、トルブタミド、アセトヘキサミド、トラザミド、グリブリド、グリクラジド、グリナーゼ、グリメピリド、およびグリピジドなど)、ビグアニド(メトホルミンなど)、チアゾリジンジオン(シグリタゾン、ピオグリタゾン、トログリタゾン、およびロシグリタゾンなど)、および関連するインスリン感作物質、例えば、PPARα、PPARβおよびPPARγの選択的および非選択的アクチベータ;デヒドロエピアンドロステロン(DHEAとも称される、またはその共役硫酸エステル、DHEA-SO);抗グルココルチコイド;TNFα阻害剤;ジペプチジルペプチダーゼIV(DPP4)阻害剤(シタグリプチン、サキサグリプチンなど)、GLP1アゴニストまたはアナログ(エクセナチドなど)、αグルコシダーゼ阻害剤(アカルボース、ミグリトール、およびボグリボースなど)、プラムリンチド(ヒトホルモンのアミリンの合成アナログ)、他のインスリン分泌促進剤(レパグリニド、グリキドン、およびナテグリニドなど)、インスリン、ならびにアテローム性動脈硬化症を治療するための上記した治療剤が挙げられる。
【0038】
本発明の化合物は、フェニルプロパノールアミン、フェンテルミン、ジエチルプロピオン、マジンドール、フェンフラミン、デクスフェンフルラミン、フェンチラミン、β-アドレノ受容体アゴニスト剤;シブトラミン、胃腸リパーゼ阻害剤(オルリスタットなど)、およびレプチンから選択される上記の少なくとも1つの抗肥満剤と組み合わせて使用されてもよい。肥満または肥満関連の障害を治療するのに使用される他の薬剤として、ニューロペプチドY、エンテロスタチン、コレシストキニン、ボムベシン、アミリン、ヒスタミンH受容体、ドパミンD受容体モジュレータ、メラノサイト刺激ホルモン、コルチコトロピン放出因子、ガラニン、およびガンマアミノ酪酸(GABA)が挙げられる。
【0039】
本発明の化合物はまた、FPR2に関する試験またはアッセイにおいて、標体または参照となる化合物として、例えば、品質の標体または対照として有用である。かかる化合物は、例えば、FPR2活性に関与する薬学的研究にて用いるために、市販のキットにて提供され得る。例えば、本発明の化合物は、アッセイにて対照として使用され、その既知の活性を活性が不明な化合物と比較することができる。これにより、実験者はアッセイが適切に実施されていたことを確認し、とりわけ試験化合物が対照となる化合物の誘導体であった場合に、比較のための基準を提供することとなる。新たなアッセイまたはプロトコルが開発されると、本発明の化合物はそれらの有効性を試験するために使用され得る。本発明の化合物はまた、FPR2に関する診断アッセイにも使用され得る。
【0040】
本発明は製品をも包含する。本明細書で使用される場合、製品は、キットおよびパッケージを含むが、これに限定されないものとする。本発明の製品は、(a)第1の容器;(b)第1の容器に入れられた医薬組成物(ここで該組成物は本発明の化合物またはその医薬的に許容される塩の形態を含む第1の治療剤を含む);および(c)該医薬組成物が脂質異常症およびその後遺症の治療に使用され得ることを示す添付文書を含む。もう一つ別の実施態様において、添付文書は該医薬組成物が(上記されるように)第2の治療剤と組み合わせて使用され、脂質異常症およびその後遺症を治療し得る旨を記述する。製品は(d)第2の容器をさらに含むことができ、ここで構成要素の(a)および(b)は第2の容器に入れられ、構成要素の(c)は第2の容器の内側または外側に置かれる。第1および第2の容器に入れられるとは、各容器がそのアイテムをその境界内に保持することを意味する。第1の容器は医薬組成物を保持するのに使用される容器である。この容器は、製造、貯蔵、出荷、および/または個人/一括販売するためのものであり得る。第1の容器は、ボトル、ジャー、バイアル、フラスコ、シリンジ、チューブ(例えば、クリーム製剤用チューブ)、あるいは医薬品を製造、保持、貯蔵、または流通するのに使用される他のいずれの容器にも及ぶものとされる。第2の容器は、第1の容器と、所望により添付文書とを保持するのに使用される容器である。第2の容器の例として、限定されないが、箱(例、段ボールまたはプラスチック製)、木箱、大箱、袋(例、紙袋またはプラスチック袋)、小袋、およびずだ袋が挙げられる。添付文書は、テープ、接着剤、ステープル、またはもう一つ別の接着方法を介して第1の容器の外側に物理的に取り付けることができ、あるいは第1の容器に取り付ける物理的手段を何ら用いることなく、第2の容器の内側に置くこともできる。あるいはまた、添付文書は第2の容器の外側に置くこともできる。第2の容器の外側に置かれる場合、添付文書は、テープ、接着剤、ステープル、またはもう一つ別の接着方法を介して物理的に取り付けられることが好ましい。あるいはまた、物理的に取り付けられることがなくても、第2の容器の外側に隣接または接触させることができる。 添付文書は、第1の容器に入れられた医薬組成物に関する情報を記載する、ラベル、タグ、マーカー等である。記載の情報は、通常、製品が販売される地域を管理する規制機関(例えば、米国食品医薬品局)によって決定されるであろう。好ましくは、添付文書は医薬組成物が承認された適応症を具体的に記載する。添付文書は、人がその中に、またはその上に含まれる情報を読み取ることができるいずれの材料で製造されてもよい。好ましくは、添付文書は、その上に所望の情報が形成された(例えば、印刷または塗布された)印刷可能な材料(例えば、紙、プラスチック、段ボール、ホイル、接着剤を裏打ちした紙またはプラスチック等)である。
【0041】
化学的方法
開示される化合物は、以下のスキームに、および特定の実施態様のセクションに記載の方法を含め、当該分野にて公知の種々の方法により製造され得る。合成スキームに示される構造体の番号付け、および可変基の番号付けは、特許請求の範囲または残りの明細書での構造体または可変基の番号付けと別のものであり、混同すべきではない。スキームにおける可変基は、本発明のいくつかの化合物をどのように製造するかを説明するにすぎないものとする。
【0042】
開示は後記の例示としての実施例に限定されるものではなく、実施例はあらゆる点で例示であって、限定するものではないと捉えられるべきであり、従って、特許請求の範囲を意味し、その均等の範囲内にある変形はすべて包含されるものとする。
【0043】
この分野にていずれの合成経路を計画するにも考慮すべきことは、本発明に記載の化合物に存在する官能基を保護するのに使用される保護基の選択である。当業者に対して多くの変形を記載する権威ある説明書は、Greene, T.W.ら、Protecting Groups in Organic Synthesis, 4th Edition, Wiley (2007)である。
【0044】
次に使用される略語は当業者によって知られる標準的な有機化学の略語である。
略語:
【表2】
【表3】
【0045】
順相クロマトグラフィーは予め装填されたSiOカートリッジを用いて実施された。実施例の逆相分取用HPLCはウォーターズエックスブリッジ(Waters XBridge)C18カラム(19x200mm、5μm粒子)をUVおよびLCMS検出(移動相A(95%水、5%ACN)および移動相B(5%水、95%ACN)の0.1%TFAまたは10mM NHOAcを含有する可変勾配を用いる)を一緒に用いて実施された。実施例の逆相分析用HPLC/MSは、ウォーターズ・マイクロマス(Waters MICROMASS(登録商標))ZQ質量分析計を装着したウォーターズ・アクイティ(Waters Acquity)で実施された。
【0046】
方法A:3分間にわたって0~100%Bとする線形勾配に付し、100%Bで0.75分間保持する;
220nmでのUV可視化
カラム:ウォーターズ(Waters)BEH C18 2.1x50mm
流速:1.0mL/分
溶媒A:10mM NHOAc、95%水、5%ACN
溶媒B:10mM NHOAc、5%水、95%ACN
【0047】
方法B:3分間にわたって0~100%Bとする線形勾配に付し、100%Bで0.75分間保持する;
220nmでのUV可視化
カラム:ウォーターズ BEH C18 2.1x50mm
流速:1.0mL/分
溶媒A:0.1%TFA、95%水、5%ACN
溶媒B:0.1%TFA、5%水、95%ACN
【0048】
合成方法1 ((3S,4R)-3-[(6-クロロ-1,3-ベンゾキサゾール-2-イル)アミノ]-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)ピロリジン-2-オン、実施例1)
【化2】
【0049】
(3S,4R)-3-アミノ-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)ピロリジン-2-オン(13mg、0.054ミリモル)のACN(0.5mL)中溶液に、DIEA(0.014mL、0.081ミリモル)を、つづいて2,6-ジクロロベンゾ[d]オキサゾール(11mg、0.059ミリモル)を添加し、混合物を80℃で5時間加熱した。該混合物を室温まで冷却させ、濾過し、分取用HPLCに付して精製し、実施例1(12mg、収率55%)を得た。LCMS(方法1) Rt=1.62分間、m/z=394.1(M+H);H NMR(500MHz、DMSO-d) δ 8.51(d,J=8.9Hz,1H)、8.20(s,1H)、7.49(s,1H)、7.25-7.18(m,1H)、7.18-7.10(m,1H)、6.74(d,J=10.7Hz,2H)、4.60(t,J=9.9Hz,1H)、4.05(q,J=9.6Hz,1H)、3.73(s,3H)、3.57-3.49(m,1H)、3.39(t,J=9.6Hz,1H)
【0050】
実施例2(表1)は実施例1について記載されるように製造された。
【0051】
合成方法2 ((3S,4R)-3-{[5-(4-クロロフェニル)-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル]アミノ}-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)ピロリジン-2-オン、実施例3)
【化3】
【0052】
氷浴中の4-クロロベンゾヒドラジド(500mg、2.9ミリモル)の1,2-ジクロロエタン(25mL)中懸濁液に、CDI(570mg、3.5ミリモル)を添加し、該反応物を室温までの加温に供し、2時間撹拌した。混合物をシリカゲル上で0~50%EtOAc/DCMで溶出して精製し、5-(4-クロロフェニル)-1,3,4-オキサジアゾール-2(3H)-オン(430mg、2.2ミリモル、収率75%)を白色の固体として得た。H NMR(500MHz、DMSO-d) δ 12.65(s,1H)、7.90-7.74(m,2H)、7.72-7.45(m,2H)
【0053】
(3S,4R)-3-アミノ-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)ピロリジン-2-オン(15mg、0.062ミリモル)および5-(4-クロロフェニル)-1,3,4-オキサジアゾール-2(3H)-オン(16mg、0.081ミリモル)のDMF(0.6mL)中溶液に、DIEA(0.022mL、0.12ミリモル)を、つづいてBOP(38mg、0.087ミリモル)を添加し、混合物を16時間撹拌した。該混合物を水で希釈し、EtOAc(3x)で抽出した。抽出液をブラインで洗浄し、乾燥(NaSO)させ、濾過して濃縮した。粗生成物を分取用HPLCに付して精製し、実施例3(11mg、収率43%)を得た。LCMS(方法1) Rt=1.58分間、m/z=421.0(M+H);H NMR(500MHz、DMSO-d) δ 8.35(d,J=8.5Hz,1H)、8.22(s,1H)、7.76(d,J=8.5Hz,2H)、7.58(d,J=8.5Hz,2H)、6.74(d,J=11.0Hz,2H)、4.59-4.44(m,1H)、3.98(q,J=9.8Hz,1H)、3.72(s,3H)、3.53(t,J=9.2Hz,1H)、3.38(t,J=9.6Hz,1H)
【0054】
実施例4-20(表1)は実施例3について記載されるように製造された。
【0055】
合成方法3 ((3S,4R)-3-{[5-(4-クロロフェニル)-1,2-オキサゾール-3-イル]アミノ}-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)ピロリジン-2-オン、実施例21)
【化4】
【0056】
(3S,4R)-3-アミノ-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)ピロリジン-2-オン(30mg、0.12ミリモル)およびメチル 3-(4-クロロフェニル)-3-オキサプロパンジチオエート(30mg、0.12ミリモル)の混合物をEtOH(0.6mL)中で16時間還流させた。ヒドロキシルアミン・塩酸塩(29mg、0.50ミリモル)およびKOH(35mg、0.50ミリモル)の水(0.25mL)中溶液を添加し、混合物を85℃で16時間加熱した。該混合物をDMFで希釈し、濾過し、分取用HPLCに付して精製し、実施例21(13mg、収率26%)を得た。LCMS(方法1) Rt=1.79分間、m/z=420.4(M+H);H NMR(500MHz、DMSO-d) δ 8.09(brs,1H)、7.80-7.68(m,2H)、7.59-7.49(m,J=8.5Hz,2H)、6.78-6.70(m,3H)、6.40(s,1H)、4.44-4.29(m,1H)、3.97(q,J=9.6Hz,1H)、3.74(s,3H)、3.57-3.43(m,1H)、3.33(t,J=9.7Hz,1H)
【0057】
実施例22および23(表1)は実施例21について記載されるように製造された。
【0058】
合成方法4 ((3S,4R)-3-{[5-(4-クロロフェニル)-1,3-オキサゾール-2-イル]アミノ}-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)ピロリジン-2-オン、実施例24)
【化5】
【0059】
(3S,4R)-3-アミノ-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)ピロリジン-2-オン(100mg、0.41ミリモル)のDCM(2mL)中溶液に、1,1’-チオカルボニルビス(ピリジン-2(1H)-オン)(140mg、0.62ミリモル)を添加した。混合物を5分間撹拌し、シリカゲル上にローディングし、5~10%EtOAc/DCMで溶出して実施例24(76mg、0.27ミリモル、収率65%)を白色の固体として得た。H NMR(500MHz、CDCl) δ 6.83(s,1H)、6.54(d,J=10.5Hz,2H)、4.84(d,J=10.7Hz,1H)、4.00(q,J=9.6Hz,1H)、3.83(s,3H)、3.67-3.56(m,2H)
【0060】
(3S,4R)-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-3-イソチオシアナトピロリジン-2-オン(15mg、0.053ミリモル)および2-アジド-1-(4-クロロフェニル)エタノン(12mg、0.063ミリモル)のジオキサン(0.4mL)中溶液に、トリフェニルホスフィン(17mg、0.063ミリモル)を添加し、混合物を100℃で15分間加熱した。混合物を蒸発させ、分取用HPLCに付して精製し、実施例24(13mg、収率57%)を得た。LCMS(方法1) Rt=1.70分間、m/z=420.2(M+H);H NMR(500MHz、DMSO-d) δ 8.15(s,1H)、7.91(d,J=8.9Hz,1H)、7.42(m,4H)、7.22(m,1H)、6.74(d,J=10.7Hz,2H)、4.52(t,J=9.9Hz,1H)、3.97(q,J=9.5Hz,1H)、3.73(s,3H)、3.50(d,J=8.2Hz,1H)、3.36(t,J=9.6Hz,1H)
【0061】
合成方法5 ((3S,4R)-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-3-{[5-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル]アミノ}ピロリジン-2-オン、実施例25)
【化6】
【0062】
エチル 4,4-ジフルオロシクロヘキサンカルボキシレート(450mg、2.3ミリモル)のエタノール(3mL)中溶液に、ヒドラジン(0.37mL、12ミリモル)を添加し、反応混合物を室温で16時間撹拌し、次に濃縮して4,4-ジフルオロシクロヘキサン-1-カルボヒドラジド(410mg、収率97%)を白色の固体として得た。H NMR(500MHz、CDOD) δ 2.34-2.24(m,1H)、2.18-2.06(m,2H)、1.92-1.73(m,6H)
【0063】
4,4-ジフルオロシクロヘキサンカルボヒドラジド(79mg、0.45ミリモル)およびN-((3S,4R)-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-2-オキソピロリジン-3-イル)-1H-イミダゾール-1-カルボキシアミド(50mg、0.15ミリモル)のACN(1mL)中混合物に、DIEA(0.052mL、0.30ミリモル)を添加し、混合物をマイクロ波照射を用いて110℃で45分間加熱した。該混合物を室温まで冷却させ、次にp-トルエンスルホニルクロリド(56mg、0.29ミリモル)を、つづいてDIEA(0.051mL、0.29ミリモル)およびDMAP(18mg、0.15ミリモル)を添加した。該混合物をマイクロ波照射を用いて130℃で1時間加熱した。該混合物を濾過し、分取用HPLCに付して精製し、実施例25(5.4mg、収率9%)を得た。LCMS(方法1) Rt=1.38分間、m/z=429.1(M+H);H NMR(500MHz、DMSO-d) δ 8.18(s,1H)、7.93(d,J=9.2Hz,1H)、6.76(d,J=10.7Hz,2H)、4.45-4.37(m,1H)、3.99-3.86(m,2H)、3.76(s,3H)、3.17(d,J=5.2Hz,1H)、2.95(t,J=10.5Hz,1H)、2.12-1.82(m,6H)、1.74-1.56(m,2H)
【0064】
実施例26~28(表1)は実施例25について記載されるように製造された。
【0065】
合成方法6 ((3S,4R)-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-3-[(5-{4-[(トリフルオロメチル)スルファニル]フェニル}-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)アミノ]ピロリジン-2-オン、実施例29)
【化7】
【0066】
4-((トリフルオロメチル)チオ)ベンゾヒドラジド(46mg、0.19ミリモル、実施例25にて記載されるように製造)および(3S,4R)-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-3-イソチオシアナトピロリジン-2-オン(50mg、0.18ミリモル、実施例24にて記載されるように製造)のTHF(2mL)中溶液に、DIEA(0.15mL、0.88ミリモル)を添加し、混合物を3時間撹拌した。N-((3S,4R)-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-2-オキソピロリジン-3-イル)-2-(4-((トリフルオロメチル)チオ)ベンゾyl)ヒドラジン-1-カルボチオアミド(0.096ミリモル)を含有するこの材料の部分を蒸発させ、ACN(1mL)に溶かした。p-トルエンスルホニルクロリド(55mg、0.29ミリモル)を、つづいてDIEA(0.034mL、0.19ミリモル)およびDMAP(12mg、0.096ミリモル)を加え、反応混合物をマイクロ波照射を用いて100℃で45分間加熱した。該混合物を濾過し、分取用HPLCに付して精製し、実施例29(40mg、収率83%)を得た。LCMS(方法1) Rt=2.00分間、m/z=503.2(M+H);H NMR(500MHz、DMSO-d) δ 8.52(d,J=8.4Hz,1H)、8.26(s,1H)、7.95-7.74(m,4H)、6.77(d,J=10.8Hz,2H)、4.74(dd,J=10.6、8.7Hz,1H)、4.03(d,J=9.9Hz,1H)、3.76(s,3H)、3.56(m,2H)
【0067】
合成方法7 ((3S,4R)-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-3-({5-[4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]-1,3,4-チアジアゾール-2-イル}アミノ)ピロリジン-2-オン、実施例30)
【化8】
【0068】
4-(トリフルオロメトキシ)ベンゾヒドラジド(15mg、0.067ミリモル、実施例25にて記載されるように製造)および(3S,4R)-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-3-イソチオシアナトピロリジン-2-オン(19mg、0.067ミリモル、実施例24にて記載されるように製造)のACN(0.7mL)中混合物を80℃で1時間加熱し、室温まで冷却させた。この混合物に、トリフェニルホスフィン(35mg、0.13ミリモル)、ヘキサクロロエタン(32mg、0.13ミリモル)およびDIEA(0.047mL、0.27ミリモル)のACN(0.7mL)中溶液を添加し、得られた混合物を1時間撹拌した。該混合物を濾過し、分取用HPLCに付して精製し、実施例30(15mg、収率46%)を得た。LCMS(方法1) Rt=1.84分間、m/z=487.2(M+H);H NMR(500MHz、DMSO-d) δ 8.18(s,1H)、7.84(brd,J=8.5Hz,2H)、7.45(brd,J=8.2Hz,2H)、6.73(brd,J=11.0Hz,2H)、4.70(brt,J=9.6Hz,1H)、4.10-3.95(m,1H)、3.74(s,3H)、3.54(brt,J=8.7Hz,1H)、3.38(brt,J=9.5Hz,1H)
【0069】
実施例31~33(表1)は実施例30について記載されるように製造された。
【0070】
合成方法8 ((3S,4R)-3-{[5-(4-ブトキシフェニル)-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル]アミノ}-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)ピロリジン-2-オン、実施例34)
【化9】
【0071】
N-((3S,4R)-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-2-オキソピロリジン-3-イル)-1H-イミダゾール-1-カルボキシアミド(720mg、2.1ミリモル)およびtert-ブチル ヒドラジンカルボキシレート(290mg、2.2ミリモル)のACN(11mL)中混合物を100℃で1時間加熱した。混合物を室温まで冷却させ、溶媒を減圧下で除去した。残渣をジオキサン中4M HCl(2mL、8.0ミリモル)で処理し、1時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、1.5M KHSO(水性)で希釈し、DCMで抽出した。有機フラクションを合わせ、減圧下で濃縮し、水で希釈し、固体を濾過で集めた。該固体を水で洗浄し。真空下で乾燥させ、N-((3S,4R)-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-2-オキソピロリジン-3-イル)ヒドラジンカルボキシアミド(360mg、1.2ミリモル、収率57%)を白色の固体として得た。LCMS(方法1) Rt=0.47分間、m/z=301.1(M+H)
【0072】
N-((3S,4R)-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-2-オキソピロリジン-3-イル)ヒドラジンカルボキシアミド(12mg、0.040ミリモル)のACN(1.0mL)中溶液に、DIEA(0.013mL、0.077ミリモル)および4-ブトキシベンゾイルクロリド(9.0mg、0.042ミリモル)を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。この混合物に、トリフェニルホスフィン(30mg、0.12ミリモル)、ヘキサクロロエタン(27mg、0.12ミリモル)およびDIEA(0.040mL、0.23ミリモル)のACN(0.5mL)中溶液を添加し、得られた混合物を1時間撹拌した。該混合物を濾過し、分取用HPLCに付して精製し、実施例34(2.4mg、収率13%)を得た。LCMS(方法1) Rt=1.85分間、m/z=459.5(M+H);H NMR(500MHz、DMSO-d) δ 8.21(s,1H)、8.17(brd,J=8.9Hz,1H)、7.67(d,J=8.5Hz,2H)、7.05(brd,J=8.9Hz,2H)、6.75(brd,J=10.7Hz,2H)、4.56-4.43(m,1H)、4.02(t,J=6.4Hz,2H)、4.01-3.93(m,1H)、3.61-3.47(m,1H)、3.44-3.30(m,4H)、1.75-1.64(m,2H)、1.43(sxt,J=7.4Hz,2H)、0.93(t,J=7.3Hz,3H)
【0073】
合成方法9 ((3S,4R)-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-3-{[5-(4-フェノキシフェニル)-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル]アミノ}ピロリジン-2-オン、実施例35)
【化10】
【0074】
圧力耐性バイアルにて、N-((3S,4R)-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-2-オキソピロリジン-3-イル)ヒドラジンカルボキシアミド(20mg、0.067ミリモル、実施例34にて記載されるように製造)のDCM(1.0mL)中懸濁液を製造した。DIEA(0.014mL、0.080ミリモル)を、つづいて4-フェノキシ安息香酸(17.12mg、0.080ミリモル)およびEtOAc中50%T3P(登録商標)(0.048mL、0.080ミリモル)を添加した。混合物を60℃で16時間撹拌し、次に室温まで冷却させた。この混合物に、トリフェニルホスフィン(70mg、0.26ミリモル)、ヘキサクロロエタン(64mg、0.26ミリモル)およびDIEA(0.094mL、0.53ミリモル)のACN(1mL)中溶液を添加し、混合物を3時間撹拌した。該混合物を濾過し、分取用HPLCに付して精製し、実施例35(5.3mg、収率17%)を得た。LCMS(方法1) Rt=1.77分間、m/z=479.2(M+H);H NMR(500MHz、DMSO-d) δ 8.29(d,J=8.8Hz,1H)、8.27-8.16(m,1H)、7.75(d,J=8.8Hz,2H)、7.44(t,J=7.9Hz,2H)、7.22(t,J=7.4Hz,1H)、7.12-7.04(m,4H)、6.72(brd,J=10.8Hz,2H)、4.58-4.45(m,1H)、4.08-3.99(m,1H)、3.71(s,3H)、3.53(brt,J=9.0Hz,1H)、3.44-3.32(m,1H)
【0075】
実施例36および37(表1)は実施例35について記載されるように製造された。
【0076】
合成方法10 ((3S,4R)-3-{[5-(4-シクロプロピルフェニル)-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル]アミノ}-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)ピロリジン-2-オン、実施例38)
【化11】
【0077】
N-((3S,4R)-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-2-オキソピロリジン-3-イル)ヒドラジンカルボキシアミド(23mg、0.077ミリモル)、4-シクロプロピル安息香酸(14mg、0.084ミリモル)およびDIEA(0.016mL、0.092ミリモル)のACN(1.0mL)中溶液に、BOP-Cl(23mg、0.092ミリモル)を加え、混合物を1時間撹拌した。トリフェニルホスフィン(80mg、0.30ミリモル)およびヘキサクロロエタン(72mg、0.30ミリモル)のACN(1.6mL)中溶液を添加し、該混合物を2時間撹拌した。該混合物を濾過し、分取用HPLCに付して精製し、実施例38mg、収率52%)を得た。LCMS(方法1) Rt=1.60分間、m/z=427.0(M+H);H NMR(500MHz、DMSO-d) δ 8.29-8.18(m,2H)、7.69-7.56(m,2H)、7.21(brd,J=8.2Hz,2H)、6.76(brd,J=10.7Hz,2H)、4.51(dd,J=10.8、9.3Hz,1H)、4.03-3.94(m,1H)、3.74(s,3H)、3.53-3.43(m,1H)、3.37(brd,J=8.9Hz,1H)、2.04-1.93(m,1H)、1.09-0.94(m,2H)、0.74(dd,J=4.6、1.5Hz,2H)
【0078】
実施例39~46(表1)は実施例38について記載されるように製造された。
【0079】
合成方法11 ((3S,4R)-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-3-({5-[4-(4,4,4-トリフルオロブトキシ)フェニル]-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル}アミノ)ピロリジン-2-オン、実施例47)
【化12】
【0080】
N-((3S,4R)-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-2-オキソピロリジン-3-イル)-1H-イミダゾール-1-カルボキシアミド(50mg、0.15ミリモル)および4-(4,4,4-トリフルオロブトキシ)ベンゾヒドラジド(39mg、0.15ミリモル、実施例5において記載されるように製造)のACN(14mL)中混合物を80℃で3時間加熱し、室温まで冷却させた。トリフェニルホスフィン(160mg、0.60ミリモル)、ヘキサクロロエタン(140mg、0.60ミリモル)およびDIEA(0.21mL、1.2ミリモル)のACN(2mL)中溶液を添加し、混合物を1時間撹拌した。該混合物を減圧下で濃縮し、DMFに溶かし、濾過し、分取用HPLCに付して精製し、実施例47(52mg、収率68%)を得た。LCMS(方法2) Rt=1.76分間、m/z=513.0(M+H);H NMR(500MHz、DMSO-d) δ 8.10(s,1H)、8.04(brd,J=8.8Hz,1H)、7.69(d,J=8.8Hz,2H)、7.09(d,J=8.8Hz,2H)、6.74(brd,J=10.7Hz,2H)、4.56-4.47(m,1H)、4.13(t,J=6.2Hz,2H)、4.01(q,J=9.6Hz,1H)、3.76(s,3H)、3.54(brt,J=9.2Hz,1H)、3.39(brt,J=9.4Hz,1H)、2.48-2.37(m,2H)、2.03-1.92(m,2H)
【0081】
合成方法12 ((3S,4R)-3-[(6-クロロ-1,2-ベンゾキサゾール-3-イル)アミノ]-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)ピロリジン-2-オン、実施例50)
【化13】
【0082】
4-クロロ-2-フルオロベンズアルデヒド(1.0g、6.3ミリモル)のエタノール(20mL)および水(40mL)中混合物に、ヒドロキシルアミン塩酸塩(0.48g、6.4ミリモル)を、つづいて水中50%(w/w)NaOH(1.3mL)を添加し、混合物を1時間撹拌した。該溶液を濃HClで中和し、次にDCM(3x)で抽出した。抽出液をブラインで洗浄し、乾燥(NaSO)させ、濾過し、減圧下で濃縮して4-クロロ-2-フルオロベンズアルデヒド オキシム(1.0g、5.8ミリモル、収率92%)を白色の固体として得た。H NMR(500MHz、CDCl) δ 8.34(s,1H)、7.78-7.69(m,2H)、7.19(d,J=8.8Hz,1H)、7.17(d,J=9.1Hz,1H)
【0083】
4-クロロ-2-フルオロベンズアルデヒド オキシム(25mg、0.14ミリモル)のDMF(1.5mL)中溶液に、NCS(19mg、0.14ミリモル)を加え、混合物を50℃で0.5時間加熱した。該混合物を室温まで冷却させた。(3S,4R)-3-アミノ-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)ピロリジン-2-オン(35mg、0.14ミリモル)を、つづいてDIEA(0.030mL、0.17ミリモル)を添加し、混合物を0.5時間撹拌した。該混合物を水で希釈し、50%EtOAc/ヘキサン(3x)で抽出した。抽出液を乾燥(NaSO)させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲル上で0.2~12%MeOH/DCMで溶出して精製し、4-クロロ-N-((3S,4R)-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-2-オキソピロリジン-3-イル)-2-フルオロ-N’-ヒドロキシベンズイミダミド(31mg、0.071ミリモル、収率49%)を白色の固体として得た。H NMR(500MHz、CDOD含有のCDCl) δ 7.06-6.92(m,3H)、6.38(brd,J=10.7Hz,2H)、4.22(d,J=10.7Hz,1H)、3.82(s,3H)、3.73(q,J=9.9Hz,1H)、3.48-3.40(m,1H)、3.38-3.31(m,1H)
【0084】
4-クロロ-N-((3S,4R)-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-2-オキソピロリジン-3-イル)-2-フルオロ-N’-ヒドロキシベンズイミダミド(30mg、0.073ミリモル)のTHF(1mL)中溶液に、カリウムtert-ブトキシド(9.0mg、0.080ミリモル)を添加し、混合物を還流温度で1時間加熱した。混合物を室温まで冷却させ、減圧下で蒸発させた。残渣を飽和NHClで希釈し、DCM(3x)で抽出した。抽出液を乾燥(NaSO)させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物を分取用HPLCに付して精製し、実施例50(19mg、収率67%)を得た。LCMS(方法1) Rt=1.67分間、m/z=394.0(M+H);H NMR(500MHz、DMSO-d) δ 8.16(s,1H)、7.78(d,J=8.5Hz,1H)、7.64(s,1H)、7.61-7.47(m,1H)、7.32(brd,J=8.5Hz,1H)、6.72(brd,J=11.0Hz,2H)、4.58-4.48(m,1H)、4.13(q,J=9.7Hz,1H)、3.67-3.60(m,1H)、3.38(brt,J=9.6Hz,1H)、2.55(s,3H)
【0085】
実施例51(表1)は実施例50について記載されるように製造された。
【0086】
合成方法13 (2-[(3S,4R)-3-{[5-(4-クロロフェニル)-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル]アミノ}-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-2-オキソピロリジン-1-イル]酢酸、実施例52)
【化14】
【0087】
(3S,4R)-3-((5-(4-クロロフェニル)-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)アミノ)-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)ピロリジン-2-オン(7.0mg、0.017ミリモル)およびエチル 2-ブロモアセテート(2.8mg、0.017ミリモル)のTHF(0.3mL)中溶液に、鉱油中60%NaH懸濁液(1.8mg、0.075ミリモル)を添加し、混合物を16時間撹拌した。該混合物をMeOHでクエンチさせ、減圧下で濃縮し、分取用HPLCに付して精製し、実施例52を得た。LCMS(方法2) Rt=1.53分間、m/z=479.0(M+H);H NMR(500MHz、DMSO-d) δ 7.78(d,J=8.2Hz,2H)、7.59(d,J=8.5Hz,2H)、6.77(d,J=10.7Hz,1H)、4.66(s,2H)、4.07-3.80(m,3H)、3.75(s,3H)、3.69-3.59(m,1H)、1.24(s,1H)、1.00(d,J=6.1Hz,1H)
【0088】
合成方法14 (N-[(4-クロロフェニル)メチル]-5-{[(3S,4R)-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-2-オキソピロリジン-3-イル]アミノ}-1,3,4-オキサジアゾール-2-カルボキシアミド、実施例53)
【化15】
【0089】
エチル 5-(((3S,4R)-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-2-オキソピロリジン-3-イル)アミノ)-1,3,4-オキサジアゾール-2-カルボキシレート(8.5mg、0.022ミリモル、実施例47について記載されるように製造)のエタノール(0.2mL)中溶液に、4-クロロベンジルアミン(5.4μl、0.044ミリモル)を添加し、混合物を50℃で16時間加熱した。該混合物を室温まで冷却させ、濾過し、分取用HPLCに付して精製し、実施例53(3.5mg、収率32%)を得た。LCMS(方法1) Rt=1.61分間、m/z=478.0(M+H);H NMR(500MHz、DMSO-d) δ 9.30(t,J=6.1Hz,1H)、8.12(s,1H)、7.39-7.34(m,2H)、7.34-7.29(m,2H)、6.73(d,J=10.7Hz,2H)、4.58-4.45(m,2H)、4.39(d,J=6.1Hz,4H)、4.02-3.93(m,1H)、3.59-3.46(m,2H)
【0090】
実施例54(表1)は実施例53について記載されるように製造された。
【0091】
合成方法15 ((3S,4R)-3-[(5-{4-[(5-クロロピリジン-2-イル)オキシ]フェニル}-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)アミノ]-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)ピロリジン-2-オン、実施例55)
【化16】
【0092】
(3S,4R)-4-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-3-((5-(4-ヒドロキシフェニル)-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)アミノ)ピロリジン-2-オン(20mg、0.050ミリモル、実施例47について記載されるように製造)のDMF(0.5mL)中溶液に、5-クロロ-2-フルオロピリジン(7.9mg、0.060ミリモル)を、つづいてKCO(10mg、0.075ミリモル)を添加し、混合物を95℃で16時間撹拌した。混合物を室温まで冷却させ、濾過し、分取用HPLCに付して精製し、実施例55(7.3mg、収率29%)を得た。LCMS(方法1) Rt=1.74分間、m/z=514.3(M+H);H NMR(500MHz、DMSO-d) δ 8.28(d,J=8.9Hz,1H)、8.24(s,2H)、8.05-7.97(m,1H)、7.80(d,J=8.5Hz,2H)、7.29(d,J=8.5Hz,2H)、7.22-7.13(m,1H)、6.82-6.71(m,1H)、6.77(d,J=10.7Hz,1H)、4.61-4.47(m,1H)、3.99(q,J=9.7Hz,1H)、3.75(s,3H)、2.56-2.53(m,2H)
【0093】
実施例48-49および56-68(表1)は実施例55について記載されるように製造された。
【0094】
表1
【表4】
【表5】
【表6】
【表7】
【表8】
【表9】
【表10】
【表11】
【表12】
【表13】
【表14】
【表15】
【表16】
【表17】
【表18】
【表19】
【表20】
【0095】
表1の実施例についてのH NMRデータ:
実施例2
H NMR(500MHz、DMSO-d) δ 8.41(brd,J=7.9Hz,1H)、8.20(brs,1H)、7.73(brd,J=8.3Hz,2H)、7.52(brd,J=8.4Hz,2H)、6.74(brd,J=10.9Hz,2H)、4.77-4.61(m,1H)、4.03(q,J=9.4Hz,1H)、3.87(s,3H)、3.54(brt,J=9.1Hz,1H)、3.37(brt,J=9.6Hz,1H)
実施例4
H NMR(500MHz、DMSO-d) δ 8.29(d,J=8.8Hz,1H)、8.23(s,1H)、7.76(d,J=3.7Hz,2H)、7.52(brs,3H)、6.75(d,J=10.7Hz,2H)、4.52(t,J=9.9Hz,1H)、4.05-3.93(m,1H)、3.74(s,3H)、3.57(d,J=5.8Hz,1H)、3.39(t,J=9.6Hz,1H)
実施例5
H NMR(500MHz、DMSO-d) δ 8.37(d,J=8.2Hz,1H)、8.25(s,1H)、7.81-7.71(m,1H)、7.61(d,J=2.7Hz,2H)、6.76(d,J=10.7Hz,2H)、4.61-4.49(m,1H)、4.08-3.93(m,1H)、3.81-3.70(m,3H)、3.42-3.34(m,2H)
実施例6
H NMR(500MHz、DMSO-d) δ 8.93(s,1H)、8.69(d,J=4.5Hz,1H)、8.44(d,J=7.6Hz,1H)、8.28(s,1H)、8.12(d,J=8.0Hz,1H)、7.56(dd,J=7.9、4.9Hz,1H)、6.76(d,J=10.5Hz,2H)、4.59-4.48(m,1H)、3.98(q,J=9.6Hz,1H)、3.74(s,3H)、3.42-3.35(m,2H)
実施例7
H NMR(500MHz、DMSO-d) δ 8.36(d,J=8.5Hz,1H)、8.25(s,1H)、7.88(d,J=8.9Hz,2H)、7.53(d,J=8.2Hz,2H)、6.76(d,J=10.7Hz,2H)、4.58-4.51(m,1H)、4.05-3.93(m,1H)、3.74(s,3H)、3.43-3.33(m,2H)
【0096】
実施例8
H NMR(500MHz、DMSO-d) δ 8.46(d,J=8.5Hz,1H)、8.27(s,1H)、8.01-7.86(m,4H)、6.76(d,J=10.7Hz,2H)、4.64-4.49(m,1H)、3.98(q,J=9.5Hz,1H)、3.74(s,3H)、3.44(m,2H)
実施例9
H NMR(500MHz、DMSO-d) δ 8.53(d,J=9.4Hz,1H)、8.30(s,1H)、8.03-7.87(m,4H)、6.77(d,J=10.9Hz,2H)、4.55(d,J=9.3Hz,1H)、3.97(d,J=10.4Hz,1H)、3.74(s,3H)、3.45(m,2H)
実施例10
H NMR(500MHz、DMSO-d) δ 9.10(s,1H)、8.60(bd,J=7.3Hz,1H)、8.38(bd,J=8.0Hz,1H)、8.31(s,1H)、8.06(d,J=8.2Hz,1H)、6.77(d,J=10.9Hz,2H)、4.66-4.54(m,1H)、4.06-3.93(m,1H)、3.74(s,3H)、3.55(m,2H)
実施例11
H NMR(500MHz、DMSO-d) δ 8.27-8.18(m,2H)、7.65(d,J=7.9Hz,2H)、7.33(d,J=8.2Hz,2H)、6.75(d,J=11.0Hz,2H)、4.51(t,J=9.9Hz,1H)、3.99(q,J=9.6Hz,1H)、3.74(s,3H)、3.53(m,1H)、3.38(t,J=9.6Hz,1H)、2.35(s,3H)
実施例12
H NMR(500MHz、DMSO-d) δ 8.33(d,J=8.2Hz,1H)、8.25(s,1H)、7.81(dd,J=8.6、5.4Hz,2H)、7.36(t,J=8.6Hz,2H)、6.75(d,J=10.9Hz,2H)、4.57-4.47(m,1H)、3.98(d,J=10.2Hz,1H)、3.63(s,3H)、3.38(t,J=9.8Hz,1H)
【0097】
実施例13
H NMR(500MHz、DMSO-d) δ 8.53(d,J=2.1Hz,1H)、8.33(d,J=8.9Hz,1H)、8.23(s,1H)、8.05-7.84(m,4H)、7.80(s,1H)、6.75(bd,J=11.0Hz,2H)、6.59(s,1H)、4.60-4.41(m,1H)、4.06-3.93(m,1H)、3.73(s,3H)、3.39(t,J=9.8Hz,1H)、3.17(m,1H)
実施例14
H NMR(500MHz、DMSO-d) δ 9.08(s,1H)、8.61(d,J=9.2Hz,1H)、8.37(d,J=8.5Hz,1H)、8.29(s,1H)、8.14(d,J=8.5Hz,1H)、6.78(d,J=11.0Hz,2H)、4.57(t,J=9.9Hz,1H)、4.09-3.93(m,1H)、3.75(s,3H)、3.56(t,J=8.7Hz,1H)
実施例15
H NMR(500MHz、DMSO-d) δ 8.42(d,J=9.2Hz,1H)、8.25(s,1H)、7.81(t,J=8.1Hz,1H)、7.66(d,J=9.2Hz,1H)、7.46(d,J=8.5Hz,1H)、6.76(d,J=10.7Hz,2H)、4.57-4.46(m,1H)、4.05-3.93(m,1H)、3.74(s,3H)、3.52-3.33(m,2H)
実施例16
H NMR(500MHz、DMSO-d) δ 8.74(d,J=2.1Hz,1H)、8.50(d,J=8.2Hz,1H)、8.25(s,1H)、8.16(dd,J=8.4、2.3Hz,1H)、7.66(d,J=8.4Hz,1H)、6.73(d,J=10.8Hz,2H)、4.65-4.49(m,1H)、3.99-3.95(m,1H)、3.75(s,3H)、3.53(t,J=9.2Hz,1H)、3.38(t,J=9.6Hz,1H)
実施例17
H NMR(500MHz、DMSO-d) δ 8.43(d,J=8.2Hz,1H)、8.28(s,1H)、7.95-7.68(m,4H)、7.08(t,J=53.3Hz,1H)、6.76(d,J=10.9Hz,2H)、4.65-4.46(m,1H)、3.98(q,J=9.6Hz,1H)、3.73(s,3H)、3.53(m,1H)、3.39(t,J=9.6Hz,1H)
【0098】
実施例18
H NMR(500MHz、DMSO-d) δ 8.48(d,J=8.6Hz,1H)、8.28(s,1H)、7.94-7.81(m,4H)、6.76(d,J=10.9Hz,2H)、4.54(t,J=9.8Hz,1H)、4.09-3.89(m,1H)、3.72(s,3H)、3.66(m,1H)、3.39(t,J=9.6Hz,1H)
実施例19
H NMR(500MHz、DMSO-d) δ 8.47(d,J=8.5Hz,1H)、8.30(s,1H)、7.96-7.83(m,4H)、6.78(d,J=10.9Hz,2H)、4.61-4.50(m,1H)、3.97(d,J=10.4Hz,1H)、3.84-3.70(m,4H)、3.55(t,J=8.8Hz,1H)
実施例20
H NMR(500MHz、DMSO-d) δ 8.40(d,J=8.9Hz,1H)、7.76(d,J=8.5Hz,2H)、7.58(bd,J=8.2Hz,2H)、6.74(d,J=10.7Hz,2H)、4.66(d,J=8.5Hz,1H)、4.58-4.50(m,1H)、3.76-3.71(m,3H)、3.74(s,3H)、3.26(dt、J=10.8、5.5Hz,1H)、3.19-3.13(m,1H)
実施例22
H NMR(500MHz、DMSO-d) δ 8.18(s,1H)、7.98(d,J=8.9Hz,1H)、7.60-7.48(m,4H)、7.32(s,1H)、7.00(t,J=56.2Hz,1H)、6.76(d,J=10.7Hz,2H)、4.55(t,J=9.9Hz,1H)、3.98(q,J=10.0Hz,1H)、3.74(s,3H)、3.52(t,J=8.9Hz,1H)、3.40-3.35(m,1H)
実施例23
H NMR(500MHz、DMSO-d) δ 8.09(s,1H)、7.87(d,J=8.5Hz,2H)、7.48(d,J=8.2Hz,2H)、6.82-6.67(m,3H)、6.45(s,1H)、4.42-4.34(m,1H)、3.97(q,J=9.7Hz,1H)、3.76(s,3H)、3.61-3.55(m,1H)、3.54-3.46(m,1H)
【0099】
実施例26
H NMR(500MHz、DMSO-d) δ 8.50(d,J=8.9Hz,1H)、8.27(s,1H)、8.10-7.98(m,4H)、6.77(d,J=11.0Hz,2H)、4.62-4.52(m,1H)、4.03-3.90(m,1H)、3.79(s,3H)、3.59-3.32(m,2H)
実施例27
H NMR(500MHz、DMSO-d) δ 8.40(d,J=8.9Hz,1H)、8.23(s,1H)、7.85-7.68(m,4H)、7.52(t,J=57.4Hz,1H)、6.74(d,J=11.0Hz,2H)、4.53(t,J=9.9Hz,1H)、4.04-3.94(m,1H)、3.73(s,1H)、3.63(m,1H)、3.39(t,J=9.5Hz,1H)
実施例28
H NMR(500MHz、DMSO-d) δ 8.94(s,1H)、8.53(d,J=8.9Hz,1H)、8.27-8.17(m,2H)、7.84(d,J=8.2Hz,1H)、6.72(d,J=10.7Hz,2H)、4.62-4.52(m,1H)、3.97(m,1H)、3.76(s,3H)、3.53(m,1H)、3.39(t,J=9.6Hz,1H)
実施例31
H NMR(500MHz、DMSO-d) δ 8.76(s,1H)、8.54(d,J=8.2Hz,1H)、8.25(s,1H)、8.19(dd,J=8.2、1.8Hz,1H)、7.63(d,J=8.5Hz,1H)、6.77(d,J=10.7Hz,2H)、4.74(t,J=9.5Hz,1H)、4.03(q,J=9.2Hz,1H)、3.77(s,3H)、3.56(brt,J=9.3Hz,1H)、3.39(brd,J=15.9Hz,1H)
実施例32
H NMR(500MHz、DMSO-d) δ 8.35(d,J=8.5Hz,1H)、8.21(s,1H)、7.78(brdd,J=8.2、5.5Hz,2H)、7.31(t,J=8.7Hz,2H)、6.76(d,J=11.0Hz,2H)、4.78-4.61(m,1H)、4.03(q,J=9.6Hz,1H)、3.76(s,3H)、3.60-3.51(m,1H)、3.42-3.33(m,1H)
【0100】
実施例33
H NMR(500MHz、DMSO-d) δ 9.11(s,1H)、8.64(d,J=8.2Hz,1H)、8.38(d,J=7.9Hz,1H)、8.26(s,1H)、7.99(d,J=8.2Hz,1H)、6.77(d,J=11.0Hz,2H)、4.76(dd,J=10.7、8.5Hz,1H)、4.10-3.96(m,1H)、3.76(s,3H)、3.58(d,J=8.2Hz,1H)、3.47(d,J=4.0Hz,1H)
実施例36
H NMR(500MHz、DMSO-d) δ 8.31-8.21(m,1H)、8.19(d,J=8.8Hz,1H)、7.67(d,J=8.7Hz,2H)、7.04(d,J=8.7Hz,2H)、6.77(brd,J=10.9Hz,2H)、4.69(dt、J=12.0、6.0Hz,1H)、4.55-4.44(m,1H)、3.98(q,J=9.6Hz,1H)、3.74(s,3H)、3.48(brs,1H)、3.38(brt,J=9.4Hz,1H)、1.29(d,J=6.0Hz,6H)
実施例37
H NMR(500MHz、DMSO-d) δ 8.30(brd,J=8.9Hz,1H)、8.24(s,1H)、7.81(brd,J=8.9Hz,2H)、7.33(d,J=8.7Hz,2H)、7.32(t,J=73.5Hz,1H)、6.76(brd,J=10.7Hz,2H)、4.52(brt,J=10.1Hz,1H)、3.99(brd,J=10.1Hz,1H)、3.74(s,3H)、3.56-3.47(m,1H)、3.42-3.32(m,1H)
実施例39
H NMR(500MHz、DMSO-d) δ 8.19(s,1H)、7.66(brd,J=8.2Hz,2H)、7.38(brd,J=8.2Hz,2H)、6.72(brd,J=11.0Hz,2H)、4.56-4.46(m,1H)、4.04-3.93(m,1H)、3.71(s,3H)、3.53(brt,J=9.0Hz,1H)、3.39(brt,J=9.6Hz,1H)、2.92(dt、J=13.7、6.9Hz,1H)、1.19(d,J=7.0Hz,6H)
実施例40
H NMR(500MHz、DMSO-d) δ 8.16-8.07(m,2H)、7.77(d,J=8.8Hz,2H)、7.48(d,J=8.8Hz,2H)、7.14(d,J=8.7Hz,4H)、6.74(brd,J=10.7Hz,2H)、4.56-4.49(m,1H)、4.00(d,J=10.1Hz,1H)、3.76(s,3H)、3.61-3.49(m,1H)、3.42-3.35(m,1H)
【0101】
実施例41
H NMR(500MHz、DMSO-d) δ 8.16(s,1H)、7.97-7.89(m,1H)、7.33(brd,J=8.2Hz,2H)、7.22(brdd,J=8.4、3.2Hz,2H)、6.75(brdd,J=10.7、3.4Hz,2H)、4.46-4.35(m,1H)、3.94(brd,J=11.0Hz,1H)、3.75(s,3H)、3.64-3.47(m,1H)、3.33(brt,J=9.5Hz,1H)、2.46-2.22(m,2H)、1.49(m,2H)
実施例42
H NMR(500MHz、DMSO-d) δ 8.19(s,1H)、7.94(brdd,J=9.0、2.6Hz,1H)、7.05-6.97(m,3H)、6.78(brdd,J=10.7、4.3Hz,2H)、4.49-4.35(m,1H)、4.04-3.92(m,1H)、3.77(d,J=2.4Hz,3H)、3.61-3.52(m,1H)、3.32-3.23(m,1H)、2.48-2.40(m,2H)、1.63-1.46(m,2H)
実施例43
H NMR(500MHz、DMSO-d) δ 8.05(s,1H)、7.80(brd,J=8.9Hz,1H)、7.33(d,J=8.3Hz,2H)、7.23(dd,J=8.5、2.9Hz,2H)、6.74(brdd,J=10.6、3.5Hz,2H)、4.48-4.37(m,1H)、3.96(q,J=9.3Hz,1H)、3.77(d,J=1.1Hz,3H)、3.65-3.56(m,1H)、3.51(brt,J=9.0Hz,1H)、2.46-2.35(m,1H)、2.33-2.23(m,1H)、1.56-1.44(m,2H)
実施例44
H NMR(500MHz、DMSO-d) δ 8.04(s,1H)、7.79(brd,J=8.8Hz,1H)、7.25-7.15(m,1H)、7.03-6.94(m,2H)、6.93-6.84(m,1H)、6.73(d,J=10.7Hz,2H)、4.41(brt,J=9.3Hz,1H)、4.03-3.92(m,1H)、3.80(s,3H)、3.76(s,3H)、3.64-3.56(m,1H)、3.50(brd,J=8.8Hz,1H)、2.50-2.46(m,1H)、2.22-2.15(m,1H)、1.49-1.39(m,2H)
実施例45
H NMR(500MHz、DMSO-d) δ 8.04(s,1H)、7.80(brd,J=8.8Hz,1H)、7.36-7.23(m,3H)、7.17(brd,J=4.1Hz,1H)、6.74(brdd,J=10.6、4.1Hz,2H)、4.47-4.37(m,1H)、3.96(q,J=9.8Hz,1H)、3.77(d,J=2.1Hz,3H)、3.63-3.56(m,1H)、3.53-3.48(m,1H)、2.47-2.38(m,1H)、2.36-2.30(m,1H)、1.55-1.45(m,2H)
【0102】
実施例46
H NMR(500MHz、DMSO-d) δ 8.05(s,1H)、7.36(brd,J=10.4Hz,1H)、7.27-7.19(m,2H)、6.73(brd,J=10.7Hz,2H)、4.51-4.36(m,1H)、3.96(q,J=9.6Hz,1H)、3.77(d,J=1.9Hz,3H)、3.65-3.58(m,1H)、3.51(brt,J=9.1Hz,1H)、2.49-2.41(m,1H)、2.39-2.32(m,1H)、1.59-1.46(m,2H)
実施例48
H NMR(500MHz、DMSO-d) δ 8.44-8.38(m,1H)、8.13-8.09(m,1H)、7.86-7.76(m,2H)、7.68-7.63(m,1H)、7.63-7.56(m,1H)、7.33(d,J=8.7Hz,2H)、6.77-6.70(m,2H)、4.58-4.51(m,1H)、4.06-3.96(m,1H)、3.76(s,3H)、3.55(m,1H)、3.43-3.36(m,1H)
実施例49
H NMR(500MHz、DMSO-d) δ 8.58(s,1H)、8.43(d,J=2.5Hz,1H)、8.25(s,1H)、8.11(s,1H)、7.82(d,J=8.8Hz,2H)、7.36(d,J=8.8Hz,2H)、6.74(d,J=10.7Hz,2H)、4.57-4.49(m,1H)、4.05-3.96(m,1H)、3.76(s,3H)、3.61-3.51(m,1H)、3.46-3.34(m,1H)
実施例51
H NMR(500MHz、DMSO-d) δ 8.60(d,J=1.8Hz,1H)、8.24(d,J=1.6Hz,1H)、8.01(s,1H)、7.46(d,J=8.8Hz,1H)、6.71(d,J=10.7Hz,2H)、4.85-4.67(m,1H)、4.28-4.14(m,1H)、3.76(s,3H)、3.54(t,J=9.0Hz,1H)、3.39(t,J=9.5Hz,1H)
実施例54
H NMR(500MHz、DMSO-d) δ 8.93(t,J=5.8Hz,1H)、8.27(s,1H)、7.33(d,J=8.2Hz,2H)、7.24(d,J=8.5Hz,2H)、6.76(d,J=11.0Hz,2H)、4.50(d,J=9.2Hz,1H)、4.00-3.91(m,1H)、3.77(s,3H)、3.53(t,J=9.8Hz,1H)、3.47-3.36(m,3H)、2.80(t,J=7.0Hz,2H)
【0103】
実施例56
H NMR(500MHz、DMSO-d) δ 8.66(s,1H)、8.40-8.29(m,2H)、8.24(s,1H)、7.83(d,J=8.5Hz,2H)、7.36(d,J=8.5Hz,2H)、7.31(d,J=8.5Hz,1H)、6.76(brd,J=11.0Hz,2H)、4.53(brt,J=9.9Hz,1H)、3.99(q,J=10.1Hz,1H)、3.74(s,3H)、3.57-3.47(m,1H)、3.39(brt,J=9.3Hz,1H)
実施例57
H NMR(500MHz、DMSO-d) δ 8.29(d,J=8.9Hz,1H)、8.24(s,1H)、7.88(d,J=8.5Hz,2H)、7.83(d,J=8.5Hz,2H)、7.26(d,J=8.5Hz,2H)、7.21(d,J=8.5Hz,2H)、6.76(d,J=10.7Hz,2H)、4.60-4.48(m,1H)、4.02-3.94(m,1H)、3.74(s,3H)、2.55(m,2H)
実施例58
H NMR(500MHz、DMSO-d) δ 8.64(s,1H)、8.36-8.17(m,2H)、7.96(d,J=8.5Hz,1H)、7.84(d,J=8.5Hz,2H)、7.75-7.67(m,1H)、7.72(d,J=8.5Hz,1H)、7.33(d,J=8.5Hz,2H)、6.77(d,J=11.0Hz,2H)、4.60-4.48(m,1H)、4.04-3.90(m,1H)、3.57-3.50(m,1H)、3.40-3.07(m,3H)
実施例59
H NMR(500MHz、DMSO-d) δ 8.12(t,J=7.9Hz,2H)、7.89-7.78(m,4H)、7.47(d,J=8.5Hz,1H)、7.35(d,J=8.8Hz,3H)、6.74(brd,J=10.7Hz,1H)、4.54(dd,J=10.8、9.0Hz,1H)、4.06-3.96(m,1H)、3.76(s,3H)、3.63-3.51(m,2H)
実施例60
H NMR(500MHz、DMSO-d) δ 8.46(d,J=1.1Hz,1H)、8.43-8.35(m,1H)、7.83(d,J=8.8Hz,3H)、7.39(d,J=8.8Hz,3H)、6.75(d,J=10.7Hz,2H)、4.59-4.49(m,1H)、4.08-3.96(m,1H)、3.77(s,3H)、3.59-3.51(m,1H)、3.45-3.34(m,1H)
【0104】
実施例61
H NMR(500MHz、DMSO-d) δ 8.35-7.97(m,2H)、7.80(s,3H)、7.32(d,J=8.7Hz,2H)、7.14(d,J=8.8Hz,1H)、6.74(brdd,J=10.8、2.1Hz,2H)、4.60-4.45(m,1H)、4.07-3.95(m,1H)、3.76(d,J=2.6Hz,3H)、3.59-3.50(m,1H)
実施例62
H NMR(500MHz、DMSO-d) δ 8.48(s,1H)、8.17(brd,J=8.8Hz,1H)、8.11(s,1H)、7.82(d,J=8.7Hz,2H)、7.34(d,J=8.6Hz,2H)、6.74(brd,J=10.7Hz,2H)、6.47(s,1H)、4.60-4.48(m,1H)、4.01(brd,J=10.2Hz,1H)、3.98-3.94(m,3H)、3.76(s,3H)、3.63-3.55(m,1H)、3.44-3.35(m,1H)
実施例63
H NMR(500MHz、DMSO-d) δ 8.33(d,J=2.6Hz,2H)、8.18-8.07(m,1H)、7.81(d,J=8.7Hz,2H)、7.34(d,J=8.8Hz,2H)、6.74(d,J=10.7Hz,2H)、4.54(dd,J=10.7、8.9Hz,1H)、4.09-3.96(m,1H)、3.76(s,3H)、3.60-3.55(m,1H)、3.44-3.37(m,1H)、2.38(s,3H)
実施例64
H NMR(500MHz、DMSO-d) δ 8.19-8.10(m,1H)、8.06(q,J=8.1Hz,1H)、7.82(d,J=8.8Hz,2H)、7.32(d,J=8.8Hz,3H)、7.01(dd,J=7.9、1.3Hz,1H)、6.93(dd,J=7.9、2.3Hz,1H)、6.75(d,J=10.7Hz,2H)、4.54(dd,J=10.9、8.9Hz,1H)、4.01(q,J=9.6Hz,1H)、3.76(s,3H)、3.60-3.55(m,1H)、3.44-3.36(m,1H)
実施例65
H NMR(500MHz、DMSO-d) δ 8.26-8.18(m,1H)、8.15-8.09(m,1H)、7.89-7.83(m,1H)、7.79(d,J=8.8Hz,2H)、7.30-7.23(m,2H)、7.19(dd,J=9.0、3.6Hz,1H)、6.75(d,J=10.7Hz,2H)、4.56-4.50(m,1H)、4.06-3.96(m,1H)、3.77(s,3H)、3.59-3.51(m,1H)、3.39(m,1H)
【0105】
実施例66
H NMR(500MHz、DMSO-d) δ 8.47-8.39(m,2H)、8.25(s,1H)、7.85(d,J=8.5Hz,2H)、7.45-7.41(m,2H)、7.39-7.30(m,1H)、6.77(d,J=10.7Hz,2H)、4.60-4.48(m,1H)、4.05-3.95(m,1H)、3.77-3.71(m,3H)、3.59-3.49(m,1H)、3.44-3.35(m,1H)
実施例67
H NMR(500MHz、DMSO-d) δ 8.18-8.07(m,1H)、7.80(d,J=8.3Hz,3H)、7.30(d,J=8.7Hz,2H)、6.75(d,J=10.8Hz,2H)、6.60(dd,J=7.9、3.4Hz,2H)、4.58-4.45(m,1H)、4.05-3.96(m,1H)、3.76(s,3H)、3.70(s,3H)、3.59-3.52(m,1H)、3.44-3.36(m,1H)
実施例68
H NMR(500MHz、DMSO-d) δ 8.27-8.23(m,1H)、8.20-8.14(m,1H)、7.81(d,J=8.5Hz,2H)、7.35-7.28(m,4H)、6.78(d,J=10.7Hz,2H)、4.58-4.50(m,1H)、4.07-3.95(m,1H)、3.75(s,3H)、3.60-3.49(m,1H)、3.44-3.33(m,1H)