(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-06
(45)【発行日】2023-12-14
(54)【発明の名称】リンクの確定、確立方法、並びに電子装置
(51)【国際特許分類】
H04W 84/06 20090101AFI20231207BHJP
H04W 28/18 20090101ALI20231207BHJP
H04W 92/20 20090101ALI20231207BHJP
【FI】
H04W84/06
H04W28/18 110
H04W92/20 110
(21)【出願番号】P 2021531032
(86)(22)【出願日】2019-09-02
(86)【国際出願番号】 CN2019103954
(87)【国際公開番号】W WO2020107982
(87)【国際公開日】2020-06-04
【審査請求日】2022-06-08
(31)【優先権主張番号】201811446251.7
(32)【優先日】2018-11-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】110002066
【氏名又は名称】弁理士法人筒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヤン,リー
(72)【発明者】
【氏名】ドウ,ジエンウー
(72)【発明者】
【氏名】ツァオ,ウェイ
【審査官】小林 正明
(56)【参考文献】
【文献】特表2008-532361(JP,A)
【文献】ZTE,Further Discussion on NTN Architecture Issues[online],3GPP TSG RAN WG3 #101bis R3-185409,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG3_Iu/TSGR3_101bis/Docs/R3-185409.zip>,2018年10月12日
【文献】Ericsson,PHY aspects of a moving RAN in non-terrestrial networks[online],3GPP TSG RAN WG1 #95 R1-1813370,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_95/Docs/R1-1813370.zip>,2018年11月16日
【文献】ZTE,Further Discussion on Satellite Mobility Impacts on NTN Interfaces[online],3GPP TSG RAN WG3 #102 R3-186330,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG3_Iu/TSGR3_102/Docs/R3-186330.zip>,2018年11月16日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器UEの地上サービス基地局は前記UEの空飛ぶサービス基地局が送信したメインリンクのリンク情報及び前記空飛ぶサービス基地局の配置情報を受信するステップであって、前記メインリンクは前記地上サービス基地局と前記空飛ぶサービス基地局との間のリンクであるステップと、
前記メインリンクのリンク情報及び前記空飛ぶサービス基地局の配置情報に基づいて、前記地上サービス基地局は前記UEの協調基地局及び補助リンクの特徴情報を確定するステップであって、前記補助リンクは前記空飛ぶサービス基地局と前記協調基地局及び前記地上サービス基地局との間のリンクであるステップと、
前記地上サービス基地局は前記空飛ぶサービス基地局及び前記協調基地局に前記補助リンクを確立するための指示情報、前記メインリンクのリンク情報及び前記地上サービス基地局の配置情報を送信するステップと、を含
み、
前記メインリンクのリンク情報は、リンク品質を含む、
リンクの確定方法。
【請求項2】
前記地上サービス基地局は前記協調基地局及び前記補助リンクの特徴情報を確定するステップは、
前記地上サービス基地局は前記メインリンクのリンク情報におけるリンク品質が第1の品質閾値を満たすか否かを判断するステップと、
判断結果がNOの場合、前記地上サービス基地局は地上協調基地局、及び前記空飛ぶサービス基地局と前記地上協調基地局との間の1つ以上の第1の補助リンクを確定するステップと、
前記地上サービス基地局は前記メインリンクのリンク情報におけるリンク品質が第2の品質閾値を満たすか否かを判断するステップであって、前記第2の品質閾値に対応するリンク品質と前記第1の品質閾値に対応するリンク品質とは独立し且つ異なるステップと、
判断結果がNOの場合、前記地上サービス基地局は空飛ぶ協調基地局、及び前記空飛ぶサービス基地局と前記空飛ぶ協調基地局との間の1つ以上の第2の補助リンクを確定するステップと、の少なくとも1つを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
判断結果がYESの場合、前記地上サービス基地局は前記空飛ぶサービス基地局に前記メインリンクを介してデータ又はシグナリングを行うための指示情報を送信するステップをさらに含む、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記メインリンクのリンク情報及び前記空飛ぶサービス基地局の配置情報に基づいて、前記地上サービス基地局は前記メインリンク及び前記補助リンクにおけるデータ又はシグナリングの伝送モードを確定するステップをさらに含み、
好ましくは、前記地上サービス基地局は前記空飛ぶサービス基地局及び協調基地局に前記補助リンクを確立するための指示情報を送信するステップは、
前記地上サービス基地局は前記空飛ぶサービス基地局に前記協調基地局の配置情報及び前記データ又はシグナリングの伝送モードを送信するステップをさらに含み、又は、
前記地上サービス基地局は前記協調基地局に前記補助リンクを確立するための指示情報を送信するステップは、
前記地上サービス基地局は前記協調基地局に前記空飛ぶサービス基地局の配置情報を送信するステップをさらに含む、
請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記データ又はシグナリングの伝送モードは、
前記空飛ぶサービス基地局が前記メインリンク及び前記補助リンクでデータ又はシグナリングの伝送を同時に行うように指示するために用いられる繰り返し伝送モードと、
データ又はシグナリングの伝送を行うために、前記空飛ぶサービス基地局が前記メインリンク及び前記補助リンクから、リンク品質が最も高いリンクを選択するように指示するために用いられる切り替え伝送モードとのうちの1つを含む、
請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記地上サービス基地局が前記空飛ぶサービス基地局又は前記協調基地局からフィードバックされた補助リンク確立失敗情報を受信した場合、前記方法は、
前記地上サービス基地局は協調基地局の補助リンクサービス品質情報に基づいて予備協調基地局を確定するステップと、
前記地上サービス基地局は前記空飛ぶサービス基地局及び前記予備協調基地局に前記補助リンクを確立するための指示情報を送信するステップと、をさらに含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項7】
ユーザ機器UEの空飛ぶサービス基地局は前記UEの地上サービス基地局にメインリンクのリンク情報及び前記空飛ぶサービス基地局の配置情報を送信するステップであって、前記メインリンクは前記地上サービス基地局と前記空飛ぶサービス基地局との間のリンクであるステップと、
前記空飛ぶサービス基地局は前記地上サービス基地局が送信した指示情報、前記メインリンクのリンク情報及び前記地上サービス基地局の配置情報を受信するステップと、
前記地上サービス基地局が送信した指示情報に基づいて、前記空飛ぶサービス基地局は協調基地局及び前記地上サービス基地局と補助リンクを確立するステップと、
前記空飛ぶサービス基地局は前記メインリンク及び/又は補助リンクを介してデータ又はシグナリングの伝送を行うステップと、を含
み、
前記メインリンクのリンク情報は、リンク品質を含む、
リンクの確立方法。
【請求項8】
前記指示情報は少なくとも前記協調基地局の配置情報を含み、
好ましくは、前記地上サービス基地局が送信した指示情報に基づいて、前記空飛ぶサービス基地局は前記協調基地局と前記補助リンクを確立するステップは、
前記協調基地局の配置情報に基づいて、前記空飛ぶサービス基地局は前記協調基地局に前記補助リンクを確立するための確立要求を送信するステップと、
前記協調基地局からフィードバックされた確立成功応答を受信した後に、前記空飛ぶサービス基地局は前記協調基地局と前記補助リンクを確立するステップと、を含み、
好ましくは、前記協調基地局からフィードバックされた拒否応答を受信した後、前記空飛ぶサービス基地局は前記地上サービス基地局に前記協調基地局を交換するための交換要求を送信するステップをさらに含み、又は、
前記地上サービス基地局が送信した指示情報に基づいて、前記空飛ぶサービス基地局は前記協調基地局と前記補助リンクを確立するステップは、
前記空飛ぶサービス基地局は前記協調基地局が送信した前記補助リンクを確立するための確立要求を受信するステップと、
前記協調基地局が予定条件を満たすと判断する場合、前記空飛ぶサービス基地局は前記協調基地局に前記補助リンクを確立するための確立成功応答をフィードバックし、前記協調基地局と前記補助リンクを確立するステップと、を含み、
好ましくは、前記協調基地局が予定条件を満たさないと判断する場合、前記空飛ぶサービス基地局は前記協調基地局に拒否応答をフィードバックし、前記地上サービス基地局に前記協調基地局を交換するための交換要求を送信するステップをさらに含む、
請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記地上サービス基地局が送信した指示情報に基づいて、前記空飛ぶサービス基地局は前記協調基地局及び前記地上サービス基地局と補助リンクを確立するステップは、
前記空飛ぶサービス基地局は前記指示情報に基づいて前記協調基地局の特徴情報を確定するステップと、
前記特徴情報に基づいて、前記空飛ぶサービス基地局は前記協調基地局と前記補助リンクを確立するステップと、をさらに含み、
前記特徴情報は少なくとも前記協調基地局のタイプ及び数量を含む、
請求項7又は8に記載の方法。
【請求項10】
前記協調基地局のタイプが地面協調基地局である場合、前記空飛ぶサービス基地局は前記地面協調基地局と第1の補助リンクを確立するステップと、
前記協調基地局のタイプが空飛ぶ協調基地局である場合、前記空飛ぶサービス基地局は前記空飛ぶ協調基地局と第2の補助リンクを確立するステップと、をさらに含む、
請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記地上サービス基地局が送信した指示情報に基づいて、前記空飛ぶサービス基地局は前記協調基地局及び前記地上サービス基地局と補助リンクを確立するステップは、
前記空飛ぶサービス基地局は前記指示情報に基づいてデータ又はシグナリングの伝送モードを確定するステップをさらに含み、
好ましくは、前記空飛ぶサービス基地局は前記メインリンク及び/又は補助リンクを介してデータ又はシグナリングの伝送を行うステップは、
前記データ又はシグナリングの伝送モードが繰り返し伝送モードである場合、前記空飛ぶサービス基地局と前記協調基地局は前記メインリンク及び前記補助リンクでデータ又はシグナリングの伝送を同時に行うステップと、
前記データ又はシグナリングの伝送モードが切り替え伝送モードである場合、前記空飛ぶサービス基地局は前記メインリンク及び前記補助リンクにおいてリンク品質が最も高いリンクを選択してデータ又はシグナリングの伝送を行うステップと、を含む、
請求項7又は8に記載の方法。
【請求項12】
ユーザ機器UEの地上サービス基地局が送信した指示情報に基づいて、前記UEの協調基地局は前記UEの空飛ぶサービス基地局と前記地上サービス基地局と補助リンクを確立するステップ
であって、前記指示情報は、前記地上サービス基地局が、前記空飛ぶサービス基地局から送信されたメインリンクのリンク情報及び前記空飛ぶサービス基地局の配置情報を受信し、前記メインリンクの前記リンク情報及び前記空飛ぶサービス基地局の配置情報に基づいて、前記UEの協調基地局及び補助リンクの特徴情報を確定した後に送信した、前記補助リンクを確立するための指示情報であり、前記メインリンクは、前記地上サービス基地局と前記空飛ぶサービス基地局との間のリンクであり、前記補助リンクは、前記空飛ぶサービス基地局と前記協調基地局及び前記地上サービス基地局との間のリンクである、ステップと、
前記協調基地局は前記補助リンクを介して前記空飛ぶサービス基地局とデータ又はシグナリングの伝送を行うステップと、を含
み、
前記メインリンクのリンク情報は、リンク品質を含む、
リンクの確立方法。
【請求項13】
前記指示情報は少なくとも前記空飛ぶ基地局の配置情報を含み、
好ましくは、前記地上サービス基地局が送信した指示情報に基づいて、前記協調サービス基地局は前記空飛ぶサービス基地局と前記補助リンクを確立するステップは、
前記空飛ぶ基地局の配置情報に基づいて、前記協調サービス基地局は前記空飛ぶサービス基地局に前記補助リンクを確立するための確立要求を送信するステップと、
前記空飛ぶサービス基地局からフィードバックされた確立成功応答を受信した後に、前記協調サービス基地局は前記空飛ぶ基地局と前記補助リンクを確立するステップと、を含み、又は、
前記協調サービス基地局は前記空飛ぶ基地局が送信した前記補助リンクを確立するための確立要求を受信するステップと、
前記空飛ぶ基地局が予定条件を満たすと判断する場合、前記協調サービス基地局は前記空飛ぶ基地局に前記補助リンクを確立するための確立成功応答をフィードバックし、前記空飛ぶ基地局と前記補助リンクを確立するステップと、を含む、
請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記協調基地局のタイプは地上協調基地局と、空飛ぶ協調基地局のうちの1つを含み、
好ましくは、前記協調基地局が前記地上協調基地局である場合、前記地上協調基地局は前記空飛ぶサービス基地局と第1の補助リンクを確立するステップと、
前記協調基地局が前記空飛ぶ協調基地局である場合、前記空飛ぶ協調基地局は前記空飛ぶサービス基地局と第2の補助リンクを確立するステップと、をさらに含む、
請求項12又は13に記載の方法。
【請求項15】
電子装置であって、メモリとプロセッサとを含み、前記メモリにコンピュータプログラムが記憶されており、前記プロセッサは請求項1~6、7~11、12~14のいずれか1項に記載の方法を実行するように前記コンピュータプログラムを動作させるように設置される、
電子装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は通信分野に関し、具体的には、リンクの確定、確立方法及び装置、並びに伝送システム、衛星通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
第四世代の陸上4G(4 Generation)又はロングタームエボリューションLTE(Long Term Evolution)セルラー移動通信システムには、4GコアネットワークEPC(Evolved Packet Core)及び無線アクセスネットワークRAN(Radio Access Network)という2つのサブシステムが含まれ、そのうち、4G EPCはMME(Mobile Management Entity、モビリティマネジメントエンティティ)、SGW(Serving Gateway、サービングゲーウェイ)、PGW(PDN Gateway、PDNゲートウェイ)などの基本ネットワークノードを含み、4G RANはLTE基地局eNB(evolved Node B)と関連基地局ネットワークエレメント間のインタフェースとを含む。
【0003】
4Gの次の第五世代の陸上5Gセルラー移動通信システムにも、次世代コアネットワーク5GC(5 Generation Core)及び次世代無線アクセスネットワークNG-RANC(Next Generation Radio Access Network)という2つのサブシステムが含まれ、そのうち、5GCはAMF(Access Mobility Function、アクセス及びモビリティ管理機能)、SMF(Session Managenction、セッション管理機能)、UPF(User Plane Function、ユーザプレーン機能)などのネットワークノードを含み、NG-RANは少なくとも2種類の異なる無線アクセス方式RATタイプの基地局である4G eNBに基づいて継続的に発展したng-eNB(エアインタフェースは依然としてE-UTRA RAT方式をサポートする)と、新たな物理層エアインタフェースが設計されたgNB(エアインタフェースはNew Radio、NR RAT方式をサポートする)、及び関連基地局ネットワークエレメント間のインタフェースを含む。
【0004】
NG-RANG基地局(gNB又はng-eNB)は、標準化されたNGインタフェースを介して5GCに相互接続され(NG-C制御プレーン(シグナリング)接続とNG-Uユーザプレーン(ユーザデータ)接続を含む)を介して接続され、NG-RAN基地局(gNB又はng-eNB)間は、Xnインタフェースを介して相互接続される(Xn-C制御プレーン接続とXn-Uユーザプレーン接続を含む)。
【0005】
図1は関連技術におけるAggregated NG-RAN集合型基地局のCU/DUエアインタフェースプロトコルスタックを分離しない場合のアーキテクチャ図である。
【0006】
図2は関連技術におけるDisagegaed NG-RAN分離型基地局gNBのCU/DUエアインタフェースプロトコルスタックを分離した場合のアーキテクチャ図である。
【0007】
まず、現在サポートされたgNB-CU/DU分離を例とし、単一のgNBは単一のgNB-CUと複数のgNB-DUネットワークノードエンティティに分離され、それらの間は標準化されたF1インタフェースを介して相互接続され、F1-C制御プレーン接続とF1-Uユーザプレーン接続も含む。
【0008】
CU/DUを分離した後のgNB及び分離しないgNBは、外部インタフェースがいずれもNGとXnのインタフェースである。上記各種のインタフェースの制御プレーン接続はネットワークノード間の制御シグナリングメッセージを伝送するために用いられ、ユーザプレーン接続はユーザサービスデータ(パケット)を伝送するために用いられる。
【0009】
NGPAP、XnAP、F1APはそれぞれNG-C、Xn-C、F1-C制御プレーンRNLロジックネットワークアプリケーション層プロトコルであり、それはネットワーク下位層のTNL伝送ベアラ(SCTP接続)に基づいて対応するインタフェースの制御シグナリングを伝送し、NG-U、Xn-U、F1-Uユーザプレーンインタフェースのユーザサービスデータフレームは、ネットワーク下位層のTNL伝送ベアラ(GTP-Uトンネル)に基づいて対応するインタフェースのユーザサービスデータ(パケット)を伝送する。
【0010】
従来の陸上配備地上セルラー移動ネットワークにおいて、各種のNG-RAN基地局の配置は、地上の特定の緯度・経度の物理位置に対して、相対的に静止し且つ固定されているため、NG-RAN基地局によって提供されるエアインタフェースUuサービスセルの無線被覆/容量供給、及びこれらのNG-RANの隣接基地局を接続するNG、Xn、F1などのインタフェースも、相対的な物理位置が固定されている。
【0011】
NG、Xn、F1などのインタフェースのTNL伝送ベアラには、大部分は広帯域光ファイバなどの固定電話網伝送方式により実現されるため、ネットワーク関連インタフェースの接続のロバスト性、遅延性、伝送効率性などの面で比較的良好である。
【0012】
このような相対的に固定的な陸上配備地上セルラー移動ネットワークは、キャリアの計画配置及びリソース管理を容易にし、それは、全てのネットワークノード及びネットワークリソースは(半)静的な方式により計画及び管理を行うことができるからである。固定式陸上配備地上セルラー移動ネットワークでは、端末UEの移動に伴い、ユーザサービスの連続性を維持するために、例えば、ハンドオーバー、再測位など、端末UEの異なるサービスセル/基地局/ネットワークノード間におけるリンクのモビリティマネジメントの問題を解決することのみを必要とする。
【0013】
近年、例えば、地上車載移動型基地局、無人航空機にある空飛ぶ基地局、空間衛星通信基地局など、様々な移動型基地局又はネットワークノードの出現に伴い、これらの移動型基地局ノードによって提供されるエアインタフェースサービスセルの無線被覆/容量供給は、通常、移動型基地局の物理的位置の移動に伴って絶えず変化し、これらの移動型基地局を接続するNG、Xn、F1関連インタフェースのTNL伝送ベアラも従来の固定方式であるはずではなく、広帯域光ファイバなどの固定電話網方式によるベアラとすることができず、通常、例えば、マイクロ波、レーザ、リレーなどの技術手段のように、様々な無線ベアラ方式しかに依存することができない。
【0014】
このような移動型基地局で構築されるセルラー移動ネットワークは、配置の面ではより柔軟であるが、ネットワークリソースとTNL無線ベアラを相対的に動的な方式でしか計画及び管理できず、そうでなければ、各基地局又はネットワークノードの移動に伴い、ネットワークトポロジーが絶えず変化し、TNL無線ベアラの品質が不安定になる可能性があり、移動型基地局の各ネットワーク関連インタフェースの上位層は、下位層TNL無線ベアラの品質劣化で、低効率になり、さらに中断しサービスを提供できなくなる可能性があり、それにより移動型基地局及び他のネットワークノードの様々なローカルリソースは移動通信システムによって効率的に利用できず、さらにサービス対象のUE群のサービスを中断させられる。
【0015】
移動型基地局の移動に伴い、関連ネットワークノード間には、例えば、現在サービスセルの物理的被覆情報、ネットワークノード間のインタフェースの関連情報など、互いに関連する配置をリアルタイムに同期して更新する必要があり、それによりエンドツーエンド型無線リンクのスムーズさを保証する。
【0016】
図3は関連技術における移動型基地局のセルのマッピング関係図である。
図3に示すように、複数の宇宙配備移動型基地局Moving node1/2/3/4…があると想定し、それはそれぞれ空中から地上の特定領域に1つのサービスビームBeamを提供し、それぞれサービスセル1/2/3/4の信号被覆を形成するが、それらの基地局が共に左へ移動するに伴い、それぞれが提供するサービスセル1/2/3/4…の物理的被覆も基地局に伴って、連続又は躍進して左へ移動し、それにより、それらと大きな楕円で示される地上サービス追跡領域Tracking Areaとの間には、互いに関連付けられてマッピングする関係も変化する。
【0017】
UEと宇宙配備移動型基地局との無線リンクはService linkと呼ばれ、単一のユーザUEから見ると、それが元の位置にあって移動しなくても、基地局の移動に伴って、そのService linkが変更され、すなわち、サービスセル1からサービスセル2に更新させられ、そうでなければ、UEのサービスが中断される。
【0018】
図4は関連技術における無線通信構造の概略図である。
図4に示すように、このような宇宙配備移動型基地局とサービス地上局(例えば、衛星ゲートウェイ、コアネットワークなどの上流の制御ネットワークノード)との無線リンクはFeeder linkと呼ばれ、それはService linkと地上ネットワークとの間をさらに接続するエンドツーエンド接続に用いられ、それによりUEと地上ネットワークとの間のシグナリングデータの相互伝送を実現する。
【0019】
地上局は、通常、地上の特定の物理位置に計画及び配置され且つ相対的に固定されており、したがって、宇宙配備移動型基地局の移動に伴い、それとサービス地上局との間のFeeder linkも、実際に、絶えず変化する。例えば、移動型基地局は、特定の位置点に移動すると、現在のサービス地上局との古いFeeder Linkを切断し、新たな目標サービス地上局と新たなFeeder Linkを確立するか、又は移動型基地局は複数のサービス地上局と複数のFeeder line接続を同時に確立し且つメンテナンスすることを必要とする。
【0020】
Service linkはサービス対象のUEに向けて、5G NR Uuエアインタフェースにおけるユーザサービスデータパケット及びRRCシグナリングを直接担持し、Feeder linkは少なくともあるネットワークノード間のTNL伝送機能を提供する必要があり、異なる移動型基地局のアーキテクチャ及び機能分布に応じて、Feeder linkは、さらに、例えば、GTP-Uユーザサービスデータパケット及びNGPAP、XnAP、F1APプロトコルシグナリングパケットなど、従来の地上セルラーネットワークの異なるネットワークインタフェースにおけるユーザサービスデータパケット及びプロトコルフローシグナリングを伝送するために用いられる。
【0021】
移動型基地局自体の規則的又は不規則な移動のため、無線TNL伝送ベアラに基づくFeeder linkは実際に従来の地上セルラーネットワークの場合よりロバスト性と効率が高くない。移動型基地局は、移動中に、単一又は複数のサービス地上局との間の安定的且つ高効率な無線TNL伝送ベアラを維持する必要があるに加えて、ユーザサービスデータパケット及びインタフェースフローシグナリングの確実且つ高効率な伝送を保証する必要がある。Feeder Link伝送リンク上のデータ及びシグナリングの伝送にはエラーが発生するか、又は低効率になると、それ以降のService link無線リンク上の関連するあらゆる伝送性能が無意味になる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0022】
本開示の実施例は、関連技術におけるFeeder linkに失敗又はエラーが発生した場合、リンクシステム全体が正常に機能しなくなるという問題を少なくとも解決するように、リンクの確定、確立方法及び装置、並びに伝送システム、衛星通信システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0023】
本開示の一実施例によれば、リンクの確定方法を提供し、この方法は、ユーザ機器UEの地上サービス基地局は前記UEの空飛ぶサービス基地局が送信したメインリンクのリンク情報及び前記空飛ぶサービス基地局の配置情報を受信するステップであって、前記メインリンクは前記地上サービス基地局と前記空飛ぶサービス基地局との間のリンクであるステップと、前記リンク情報及び前記空飛ぶサービス基地局の配置情報に基づいて、前記地上サービス基地局は前記UEの協調基地局及び補助リンクの特徴情報を確定するステップであって、前記補助リンクは前記空飛ぶサービス基地局と前記協調基地局及び地上サービス基地局との間のリンクであるステップと、前記地上サービス基地局は前記空飛ぶサービス基地局及び前記協調基地局に前記補助リンクを確立するための指示情報、前記メインリンクのリンク情報及び前記地上サービス基地局の配置情報を送信するステップと、を含む。
【0024】
本開示の別の実施例によれば、リンクの確立方法を提供し、この方法は、ユーザ機器UEの空飛ぶサービス基地局は前記UEの地上サービス基地局にメインリンクのリンク情報及び前記空飛ぶサービス基地局の配置情報を送信するステップであって、前記メインリンクは前記地上サービス基地局と前記空飛ぶサービス基地局との間のリンクであるステップと、前記空飛ぶサービス基地局は前記地上サービス基地局が送信した指示情報、前記メインリンクのリンク情報及び前記地上サービス基地局の配置情報を受信するステップと、前記地上サービス基地局が送信した指示情報に基づいて、前記空飛ぶサービス基地局は協調基地局及び前記地上サービス基地局と補助リンクを確立するステップと、前記空飛ぶサービス基地局は前記メインリンク及び/又は補助リンクを介してデータ又はシグナリングの伝送を行うステップと、を含む。
【0025】
本開示の一実施例によれば、別のリンクの確定方法を提供し、この方法は、ユーザ機器UEの地上サービス基地局が送信した指示情報に基づいて、前記UEの協調基地局は前記UEの空飛ぶサービス基地局と前記地上サービス基地局と補助リンクを確立するステップと、前記協調基地局は前記補助リンクを介して前記空飛ぶサービス基地局とデータ又はシグナリングの伝送を行うステップと、を含む。
【0026】
本開示の一実施例によれば、ユーザ機器UEの地上サービス基地局に位置するリンクの確定装置を提供し、この装置は、第1の受信モジュールであって、前記UEの空飛ぶサービス基地局が送信したメインリンクのリンク情報及び前記空飛ぶサービス基地局の配置情報を受信するように設置され、前記メインリンクは前記地上サービス基地局と前記空飛ぶサービス基地局との間のリンクであるものと、確定モジュールであって、前記リンク情報及び前記空飛ぶサービス基地局の配置情報に基づいて、前記UEの協調基地局及び補助リンクの特徴情報を確定するように設置され、前記補助リンクは前記空飛ぶサービス基地局と前記協調基地局及び前記地上サービス基地局との間のリンクであるものと、第1の送信モジュールであって、前記空飛ぶサービス基地局及び前記協調基地局に前記補助リンクを確立するための指示情報、前記メインリンクのリンク情報及び前記地上サービス基地局の配置情報を送信するように設置されるものと、を含む。
【0027】
本開示の別の実施例によれば、ユーザ機器UEの空飛ぶサービス基地局に位置するリンクの確立装置を提供し、その装置は、第2の送信モジュールであって、前記UEの地上サービス基地局にメインリンクのリンク情報及び前記空飛ぶサービス基地局の配置情報を送信するように設置され、前記メインリンクは前記地上サービス基地局と前記空飛ぶサービス基地局との間のリンクであるものと、第2の受信モジュールであって、前記地上サービス基地局が送信した指示情報、前記メインリンクのリンク情報及び前記地上サービス基地局の配置情報を受信するように設置されるものと、第1の確立モジュールであって、前記地上サービス基地局が送信した指示情報に基づいて、協調基地局及び前記地上サービス基地局と補助リンクを確立するように接地されるものと、第1の伝送モジュールであって、前記メインリンク及び/又は補助リンクを介してデータ又はシグナリングの伝送を行うように設置されるものと、を含む。
【0028】
本開示の別の実施例によれば、ユーザ機器UEの協調基地局に位置する別のリンクの確立装置を提供し、この装置は、第2の確立モジュールであって、前記UEの地上サービス基地局が送信した指示情報に基づいて、前記UEの空飛ぶサービス基地局と補助リンクを確立するように設置されるものと、第2の伝送モジュールであって、前記補助リンクを介して前記空飛ぶサービス基地局とデータ又はシグナリングの伝送を行うように設置されるものと、を含む。
【0029】
本開示の別の実施例によれば、伝送システムを提供し、この伝送システムは、無線ベアラのF1インタフェースを介してデータ又はシグナリングの伝送を行い、前記伝送システムは動作する時に上記いずれかの方法の実施例におけるステップを実行するように設置される。
【0030】
本開示の別の実施例によれば、別の伝送システムを提供し、この伝送システムは、無線ベアラのNGインタフェースを介してデータ又はシグナリングの伝送を行い、前記伝送システムは動作する時に上記いずれかの方法の実施例におけるステップを実行するように設置される。
【0031】
本開示の別の実施例によれば、無線ベアラのF1インタフェース又はNGインタフェースを介してデータ又はシグナリングの伝送を行う伝送システムに適用される衛星通信システムを提供する。
【0032】
本開示の別の実施例によれば、記憶媒体をさらに提供し、前記記憶媒体にコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムは動作する時に上記いずれかの方法の実施例におけるステップを実行するように設置される。
【0033】
本開示の別の実施例によれば、さらに電子装置を提供し、この電子装置は、メモリとプロセッサとを含み、前記メモリにコンピュータプログラムが記憶されており、前記プロセッサは上記いずれかの方法の実施例におけるステップを実行するように前記コンピュータプログラムを動作させるように設置される。
【発明の効果】
【0034】
本開示により、地上サービス基地局は空飛ぶサービス基地局が送信したリンク状況及び関連情報に基づいて、協調基地局、及びデータ又はシグナリングの伝送過程において、メインリンクを補助してデータ又はシグナリングを行うために空飛ぶサービス基地局で補助リンクを確立する必要があるか否かを確定することができるため、関連技術に存在するeeder Link伝送リンク上のデータ及びシグナリングの伝送にはエラーが発生するか、又は低効率になると、それ以降のService link無線リンク上の関連するあらゆる伝送性能が無意味になるという技術的問題を解決することができ、それによりシステム全体のデータ及びシグナリングの伝送の安定性を向上させ、移動型ネットワークノードの関連インタフェースのロバスト性及びデータシグナリング伝送の効率を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
ここで説明された図面は、本開示をさらに理解するために用いられ、本願の一部を構成し、本開示の例示的な実施例及びその説明は、本開示を解釈するために用いられ、本開示を不適切に限定するものではない。図面において、
【
図1】関連技術におけるAggregated NG-RAN集合型基地局のCU/DUエアインタフェースプロトコルスタックを分離しない場合のアーキテクチャ図である。
【
図2】関連技術におけるDisaggregated NG-RAN分離型基地局gNBのCU/DUエアインタフェースプロトコルスタックを分離する場合のアーキテクチャ図である。
【
図3】関連技術における移動型基地局のセルのマッピング関係図である。
【
図4】関連技術における無線通信構造の概略図である。
【
図5】本開示の実施例のリンクの確定方法における移動端末のハードウェアの構造を示すブロック図である。
【
図6】本開示の実施例によるリンクの確定方法のフローチャートである。
【
図7】本開示の実施例によるデータとシグナリング伝送のリンクの模式図である。
【
図8】本開示の実施例によるデータとシグナリング伝送のアーキテクチャ図である。
【
図9】本開示の実施例によるリンクの確立方法のフローチャートである。
【
図10】本開示の実施例による別のリンクの確立方法のフローチャートである。
【
図11】本開示の実施例によるシーン1に基づく伝送模式図の1である。
【
図12】本開示の実施例によるシーン1に基づく伝送模式図の2である。
【
図13】本開示の実施例によるシーン1に基づく伝送模式図の3である。
【
図14】本開示の実施例によるシーン2に基づく伝送模式図の1である。
【
図15】本開示の実施例によるシーン2に基づく伝送模式図の2である。
【
図16】本開示の実施例によるシーン2に基づく伝送模式図の3である。
【
図17】本開示の実施例によるシーン3に基づく伝送模式図の1である。
【
図18】本開示の実施例によるシーン3に基づく伝送模式図の2である。
【
図19】本開示の実施例によるシーン3に基づく伝送模式図の3である。
【
図20】本開示の実施例によるシーン4に基づく伝送模式図の1である。
【
図21】本開示の実施例によるシーン4に基づく伝送模式図の2である。
【
図22】本開示の実施例によるシーン4に基づく伝送模式図の3である。
【
図23】本開示の実施例によるリンクの確定装置の構造を示すブロック図である。
【
図24】本開示の実施例によるリンクの確立装置の構造を示すブロック図である。
【
図25】本開示の実施例による別のリンクの確立装置の構造を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下、図面を参照し、且つ実施例と結び付けて本開示を詳細に説明する。なお、矛盾しない場合、本願における実施例及び実施例における特徴は互いに組み合わせることができる。
【0037】
なお、本開示の明細書と特許請求の範囲と上記図面における用語の「第1」、「第2」などは、類似の対象を区別するために用いられ、特定の順序や前後する順番を説明するものではない。
【0038】
本願の実施例にて提供される方法の実施例は、移動端末、コンピュータ端末又は類似の演算装置で実行することができる。移動端末での実行を例とすると、
図5は本開示の実施例のリンクの確定方法における移動端末のハードウェアの構造を示すブロック図である。
【0039】
図5に示すように、移動端末50は1つ以上(
図5では1つのみを示す)のプロセッサ502(プロセッサ502はマイクロプロセッサMCU又はプログラマブルロジックデバイスFPGAなどの処理装置を含んでもよいが、これらに限定されるものではない)と、データを記憶するように設置されるメモリ504とを含んでもよく、任意選択的に、上記移動端末は通信機能に用いられる伝送機器506と入出力機器508とをさらに含んでもよい。当業者であれば、
図5に示す構造は例示的なものにすぎず、上記移動端末の構造を限定するものではない。例えば、移動端末50は、
図5に示すアセンブリより多く、若しくは少ないものを含み、又は
図5に示す配置と異なるものを有するものとしてもよい。
【0040】
メモリ504は、本開示の実施例におけるリンクの確定方法に対応するコンピュータプログラムなどのコンピュータプログラム、例えば、アプリケーションソフトウェアのソフトウェアプログラム及びモジュールを記憶するように設置され、プロセッサ502はメモリ504に記憶されたコンピュータプログラムを動作させることにより、各種の機能アプリケーション及びデータ処理を実行し、すなわち、上記方法を実現する。メモリ504は、高速ランダムメモリを含むことができ、さらに、例えば少なくとも1つの磁気記憶装置、フラッシュメモリ、又は他の不揮発性ソリッドステートメモリのような不揮発性メモリを含むことができる。
【0041】
いくつかの例では、メモリ504は、さらに、プロセッサ502に対して遠隔に設置されるメモリを含み、これらの遠隔メモリはネットワークを介して移動端末50に接続することができる。上記ネットワークの例はインターネット、企業イントラネット、ローカルエリアネットワーク、移動体通信ネットワーク及びこれらの組み合わせを含むが、これらに限定されない。
【0042】
伝送装置506は、1つのネットワークを介してデータを受信又は送信するように設置される。上記ネットワークの具体的な例は移動端末50の通信キャリアが提供する無線ネットワークを含むことができる。一例では、伝送装置506は1つのネットワークアダプタ(Network Interface Controller、NICと略称する)を含み、それは基地局を介して他のネットワーク機器に接続することができ、さらに、インターネットと通信することができる。一例では、伝送装置506は無線周波数(Radio Frequency、RFと略称する)であってもよく、それは無線方式によりインターネットと通信するように設置される。
【0043】
本実施例では、上記移動端末又はネットワークアーキテクチャに実行されるリンクの確定方法が提供され、
図6は本開示の実施例によるリンクの確定方法のフローチャートであり、
図6に示すように、このフローは以下のステップS602と、S604と、S606を含む。
【0044】
ステップS602において、ユーザ機器UEの地上サービス基地局は前記UEの空飛ぶサービス基地局が送信したメインリンクのリンク情報及び前記空飛ぶサービス基地局の配置情報を受信し、ただし、前記メインリンクは前記地上サービス基地局と前記空飛ぶサービス基地局との間のリンクである。
【0045】
ステップS604において、前記メインリンクのリンク情報及び前記空飛ぶサービス基地局の配置情報に基づいて、前記地上サービス基地局は前記UEの協調基地局及び補助リンクの特徴情報を確定し、ただし、前記補助リンクは前記空飛ぶサービス基地局と前記協調基地局及び前記地上サービス基地局との間のリンクである。
【0046】
ステップS606において、前記地上サービス基地局は前記空飛ぶサービス基地局及び前記協調基地局に前記補助リンクを確立するための指示情報、前記メインリンクのリンク情報及び前記地上サービス基地局の配置情報を送信する。
【0047】
任意選択的に、前記特徴情報は前記補助リンクのタイプ及び数量を含む。
【0048】
任意選択的に、前記地上サービス基地局は前記協調基地局及び前記補助リンクの特徴情報を確定するステップは、前記地上サービス基地局は前記メインリンクのリンク情報におけるリンク品質が第1の品質閾値を満たすか否かを判断するステップと、判断結果がNOの場合、前記地上サービス基地局は地上協調基地局、及び前記空飛ぶサービス基地局と前記地上協調基地局との間の1つ以上の第1の補助リンクを確定するステップとを含む。
【0049】
任意選択的に、前記地上サービス基地局は前記協調基地局及び前記補助リンクの特徴情報を確定するステップは、前記地上サービス基地局は前記メインリンクのリンク情報におけるリンク品質が第2の品質閾値を満たすか否かを判断するステップであって、ただし、前記第2の品質閾値に対応するリンク品質と前記第1の品質閾値に対応するリンク品質とは独立し且つ異なるステップと、判断結果がNOの場合、前記地上サービス基地局は空飛ぶ協調基地局、及び前記空飛ぶサービス基地局と前記空飛ぶ協調基地局との間の1つ以上の第2の補助リンクを確定するステップと、をさらに含む。
【0050】
任意選択的に、前記方法は、判断結果がYESの場合、前記地上サービス基地局は前記空飛ぶサービス基地局に前記メインリンクを介してデータ又はシグナリングを行うための指示情報を送信するステップをさらに含む。
【0051】
任意選択的に、前記方法は、前記メインリンクのリンク情報及び前記空飛ぶサービス基地局の配置情報に基づいて、前記地上サービス基地局は前記メインリンク及び前記補助リンクにおけるデータ又はシグナリングの伝送モードを確定するステップをさらに含む。
【0052】
任意選択的に、前記地上サービス基地局は前記空飛ぶサービス基地局に前記補助リンクを確立するための指示情報を送信するステップは、前記地上サービス基地局は前記空飛ぶサービス基地局に前記協調基地局の配置情報及び前記データ又はシグナリングの伝送モードを送信するステップをさらに含む。
【0053】
任意選択的に、前記データ又はシグナリングの伝送モードは、前記空飛ぶサービス基地局が前記メインリンク及び前記補助リンクでデータ又はシグナリングの伝送を同時に行うように指示するために用いられる繰り返し伝送モードと、データ又はシグナリングの伝送を行うために、前記空飛ぶサービス基地局が前記メインリンク及び前記補助リンクから、リンク品質が最も高いリンクを選択するように指示するために用いられる切り替え伝送モードとのうちの1つを含む。
【0054】
任意選択的に、前記地上サービス基地局は前記協調基地局に前記補助リンクを確立するための指示情報を送信するステップは、前記地上サービス基地局は前記協調基地局に前記空飛ぶサービス基地局の配置情報を送信するステップをさらに含む。
【0055】
なお、
図7は本開示の実施例によるデータとシグナリング伝送のリンクの模式図である。
図8は本開示の実施例によるデータとシグナリング伝送のアーキテクチャ図である。
図7及び
図8に示すように、本実施例における空飛ぶサービス基地局は衛星基地局とすることができるため、衛星の軌道に応じて、メインリンクのリンク品質は変化する。つまり、衛星が地面に近い位置まで移動し、又は、地上サービス基地局に近い位置まで移動すれば、この時、メインリンクのリンク品質が最もよく、そのため、地上サービス基地局は衛星基地局から送信されたメインリンクのリンク情報を受信すると、いずれの協調基地局及び補助リンクを確定せず、空飛ぶサービス基地局との間のデータ又はシグナリングの送受信を直接実現する。
【0056】
地上サービス基地局に僅かに遠い位置に移動すれば、この時、メインリンクのリンク品質が低下し、メインリンクは要求を大体満たすことができるが、データ又はシグナリングの伝送の精度を提供し、データ又はリンクの伝送の失敗を防止するために、この時、地上サービス基地局は空飛ぶサービス基地局のリンク品質を受信した後、第1の補助リンクを確立すると決定するとともに、空飛ぶサービス基地局に対応し距離が近い地上基地局を見つけて協調地上基地局とし、空飛ぶサービス基地局及び協調地上基地局にリンクを確立するために必要な情報をそれぞれ送信する。
【0057】
この場合、省リソースを考慮すると、この時の地上サービス基地局は切り替え伝送モードの方式を採用するようにしてもよく、すなわち、リンク品質が高い補助リンクを選択してデータ又はシグナリングの伝送を行うようにしてもよく、すなわち、第1の補助リンクを介して、地上サービス基地局は地上協調基地局を経由して空飛ぶサービスとデータ又はシグナリングの伝送を間接的に行う。それとともに、メインリンクのデータ又はシグナリングの伝送機能を停止する。
【0058】
伝送精度及び伝送効率を提供するためであれば、この時の地上サービス基地局は繰り返し伝送モードを採用し、メインリンクと補助リンクが並列する方式を採用してデータ又はシグナリングの伝送を行うようにしてもよい。すなわち、第1の補助リンクを介して、地上サービス基地局は地上協調基地局を経由して空飛ぶサービス基地局とデータ又はシグナリングの伝送を間接的に行い、メインリンクを介して、地上サービス基地局は空飛ぶサービス基地局とデータ又はシグナリングの伝送を直接行う。具体的なデータ又はシグナリングの伝送モードの選択は、現在の要求に応じてそれ相応の設定を行うことができる。
【0059】
また、衛星がより遠い位置、例えば地面から遠い位置、又は地上サービスから遠い位置に移動すれば、この時のメインリンクのリンク品質が非常に悪くなって、地上サービス基地局はメインリンクを介して空飛ぶサービス基地局とデータ又はシグナリングの伝送を完了することが困難になり、このため、この時に地上サービス基地局は空飛ぶサービス基地局のメインリンクのリンク品質を受信した後、第2の補助リンクを確立すると決定する。メインリンクのリンク品質及び現在の空中の各衛星基地局の位置情報に基づいて、地上サービス基地局は1つの比較的確実な衛星基地局を選択して協調衛星基地局とする。且つリンクを確立するために必要な情報を空飛ぶサービス基地局及び協調地上基地局にそれぞれ送信する。
【0060】
この場合、省リソース及び伝送に失敗することの防止を考慮すると、この時の地上サービス基地局は切り替え伝送モードの方式を採用するようにしてもよく、すなわち、リンク品質が高い補助リンクを選択してデータ又はシグナリングの伝送を行うようにしてもよく、すなわち、第2の補助リンクを介して、地上サービス基地局は地上協調基地局を経由して空飛ぶサービスとデータ又はシグナリングの伝送を間接的に行う。それとともに、メインリンクのデータ又はシグナリングの伝送機能を停止する。
【0061】
伝送効率を提供するためであれば、この時の地上サービス基地局は繰り返し伝送モードを採用し、メインリンクと補助リンクが並列する方式を採用してデータ又はシグナリングの伝送を行うようにしてもよい。すなわち、第1の補助リンクを介して、地上サービス基地局は地上協調基地局を経由して空飛ぶサービス基地局とデータ又はシグナリングの伝送を間接的に行い、メインリンクを介して、地上サービス基地局は空飛ぶサービス基地局とデータ又はシグナリングの伝送を直接行う。なお、切り替え伝送モードの方式を採用する場合、伝送効率を向上させるために、1つ以上のリンク品質の2番目に高い補助リンクを選択し、例えば第1の補助リンクが第2の補助リンクを補助して伝送するようにしてもよい。具体的なデータ又はシグナリングの伝送モードの選択は、現在の要求に応じてそれ相応の設定を行うことができる。
【0062】
なお、衛星で適用するシーンを考慮すると、衛星が運行する軌道は一定であるため、地上サービス基地局を介して空飛ぶサービス基地局と地上サービス基地局との間の距離情報を取得することにより、補助リンクを確立するか否かを決定し、確立する補助リンクのタイプ及び数量を確定するようにしてもよい。
【0063】
任意選択的に、配置情報は少なくとも基地局のポート情報とアドレス情報とを含む。
【0064】
任意選択的に、前記地上サービス基地局が前記空飛ぶサービス基地局又は前記協調基地局からフィードバックされた補助リンク確立失敗情報を受信した場合、前記方法は、前記地上サービス基地局は協調基地局の補助リンクサービス品質情報に基づいて予備協調基地局を確定するステップと、前記地上サービス基地局は前記空飛ぶサービス基地局及び前記予備協調基地局に前記補助リンクを確立するための指示情報を送信するステップと、をさらに含む。
【0065】
具体的には、現在確立に失敗した協調基地局の隣接基地局を選択して予備協調基地局とすると考慮することができる。
【0066】
なお、メインリンクの無線チャネルが相互性の特徴を備えれば(例えば、TDD方式)、地上サービス基地局及び空飛ぶサービス基地局は、データ及びシグナリングの伝送に対応する無線チャネルでデータ及びシグナリングの送信を実現する。また、この上り無線チャネルと下り無線チャネルは結合される。メインリンクの無線チャネルが相互性の特徴を備えなければ(例えば、FDD方式)、地上サービス基地局及び空飛ぶサービス基地局は、データ及びシグナリングの伝送に対応する無線チャネルでデータ及びシグナリングの送信を実現することができない。この時の上り無線チャネルと下り無線情報は分離される。同様に、第1の補助リンク及び第2の補助リンクも類似する。
【0067】
具体的には、データ及びシグナリングの伝送の両方はRNLロジックネットワークアプリケーション層プロトコル(例えば、NGN、XnAP、F1AP)の陽的セルの方式又はユーザプレーンのユーザサービス制御フレーム(例えば、GTP-U Control PDU)の方式により、相手に通知することができる。
【0068】
上記ステップにより、関連技術に存在するeeder Link伝送リンク上のデータ及びシグナリングの伝送にはエラーが発生するか、又は低効率になると、それ以降のService link無線リンク上の関連するあらゆる伝送性能が無意味になるという技術的問題を解決し、それによりシステム全体のデータ及びシグナリングの伝送の安定性を向上させ、移動型ネットワークノードの関連インタフェースのロバスト性及びデータシグナリング伝送の効率を向上させる。
【0069】
以上の実施形態の説明により、当業者であれば、上記実施例による方法はソフトウェアに必要な汎用ハードウェアプラットフォームを加えるという方式によって実現でき、当然ながら、ハードウェアによっても実現できるが、前者はより好ましい実施形態である場合が多いことを明らかに了解することができる。このような理解に基づいて、本開示の技術的解決手段は本質的に、又は従来技術に寄与する部分はソフトウェア製品の形態で具現化することができ、このコンピュータソフトウェア製品は記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、端末機器(携帯電話、コンピュータ、サーバ、又はネットワーク機器などであってもよい)に本開示の各実施例に記載の方法を実行させるための複数の命令を含む。
【0070】
本開示の実施例において上記移動端末又はネットワークアーキテクチャに動作するリンクの確立方法が提供され、
図9は本開示の実施例によるリンクの確立方法のフローチャートであり、
図9に示すように、このフローは以下のステップS902と、S904と、S906と、S908とを含む。
【0071】
ステップS902において、ユーザ機器UEの空飛ぶサービス基地局は前記UEの地上サービス基地局が送信したメインリンクのリンク情報及び前記空飛ぶサービス基地局の配置情報を受信し、ただし、前記メインリンクは前記地上サービス基地局と前記空飛ぶサービス基地局との間のリンクである。
【0072】
ステップS904において、前記空飛ぶサービス基地局は前記地上サービス基地局が送信した指示情報、前記メインリンクのリンク情報及び前記地上サービス基地局の配置情報を受信する。
【0073】
ステップS906において、前記地上サービス基地局が送信した指示情報に基づいて、前記空飛ぶサービス基地局は協調基地局及び前記地上サービス基地局と補助リンクを確立する。
【0074】
ステップS908において、前記空飛ぶサービス基地局は前記メインリンク及び/又は補助リンクを介してデータ又はシグナリングの伝送を行う。
【0075】
任意選択的に、前記指示情報は少なくとも前記協調基地局の配置情報を含む。
【0076】
任意選択的に、前記地上サービス基地局が送信した指示情報に基づいて、前記空飛ぶサービス基地局は前記協調基地局と前記補助リンクを確立するステップは、前記協調基地局の配置情報に基づいて、前記空飛ぶサービス基地局は前記協調基地局に前記補助リンクを確立するための確立要求を送信するステップと、前記協調基地局からフィードバックされた確立成功応答を受信した後に、前記空飛ぶサービス基地局は前記協調基地局と前記補助リンクを確立するステップとを含む。
【0077】
任意選択的に、前記方法は、前記協調基地局からフィードバックされた拒否応答を受信した後、前記空飛ぶサービス基地局は前記地上サービス基地局に前記協調基地局を交換するための交換要求を送信するステップをさらに含む。
【0078】
任意選択的に、前記地上サービス基地局が送信した指示情報に基づいて、前記空飛ぶサービス基地局は前記協調基地局及び前記地上サービス基地局と前記補助リンクを確立するステップは、前記空飛ぶサービス基地局は前記協調基地局が送信した前記補助リンクを確立するための確立要求を受信するステップと、前記協調基地局が予定条件を満たすと判断する場合、前記空飛ぶサービス基地局は前記協調基地局に前記補助リンクを確立するための確立成功応答をフィードバックし、前記協調基地局と前記補助リンクを確立するステップとを含む。
【0079】
任意選択的に、前記方法は、前記協調基地局が予定条件を満たさないと判断する場合、前記空飛ぶサービス基地局は前記協調基地局に拒否応答をフィードバックし、前記地上サービス基地局に前記協調基地局を交換するための交換要求を送信するステップをさらに含む。
【0080】
具体的には、予定条件は少なくとも、協調基地局が送信した情報の品質情報、協調基地局と前記空飛ぶサービス基地局との間の距離を含む。
【0081】
任意選択的に、配置情報は基地局のポート情報及びアドレス情報を含む。
【0082】
任意選択的に、前記地上サービス基地局が送信した指示情報に基づいて、前記空飛ぶサービス基地局は前記協調基地局と前記補助リンクを確立するステップは、前記空飛ぶサービス基地局は前記指示情報に基づいて前記協調基地局の特徴情報を確定するステップと、前記特徴情報に基づいて、前記空飛ぶサービス基地局は前記協調基地局と前記補助リンクを確立するステップと、をさらに含む。
【0083】
任意選択的に、前記特徴情報は少なくとも前記協調基地局のタイプ及び数量を含む。
【0084】
任意選択的に、前記方法は、前記協調基地局のタイプが地面協調基地局である場合、前記空飛ぶサービス基地局は前記空飛ぶ協調基地局と第1の補助リンクを確立するステップと、前記協調基地局のタイプが空飛ぶ協調基地局である場合、前記空飛ぶサービス基地局は前記地面協調基地局と第2の補助リンクを確立するステップと、をさらに含み、ただし、前記第2の品質閾値に対応するリンク品質と前記第1の品質閾値に対応するリンク品質とは独立し且つ異なる。
【0085】
任意選択的に、前記地上サービス基地局が送信した指示情報に基づいて、前記空飛ぶサービス基地局は前記協調基地局及び前記地上サービス基地局と補助リンクを確立するステップは、前記空飛ぶサービス基地局は前記指示情報に基づいてデータ又はシグナリングの伝送モードを確定するステップをさらに含む。
【0086】
任意選択的に、前記空飛ぶサービス基地局は前記メインリンク及び/又は補助リンクを介してデータ又はシグナリングの伝送を行うステップは、前記データ又はシグナリングの伝送モードが繰り返し伝送モードである場合、前記空飛ぶサービス基地局と前記協調基地局は前記メインリンク及び前記補助リンクでデータ又はシグナリングの伝送を同時に行うステップと、前記データ又はシグナリングの伝送モードが切り替え伝送モードである場合、前記空飛ぶサービス基地局は前記メインリンク及び前記補助リンクにおいてリンク品質が最も高いリンクを選択してデータ又はシグナリングの伝送を行うステップと、を含む。
【0087】
任意選択的に、前記空飛ぶサービス基地局は前記地上サービス基地局に前記メインリンクのリンク情報を送信した後、前記方法は、前記地上サービス基地局が送信した伝送指示情報に基づいて、前記空飛ぶサービス基地局は前記メインリンクを介して前記地上サービス基地局とデータ又はシグナリングの伝送を行うステップをさらに含む。
【0088】
本開示の実施例において上記移動端末又はネットワークアーキテクチャに動作するリンクの確立方法が提供され、
図10は本開示の実施例による別のリンクの確立方法のフローチャートであり、
図10に示すように、このフローは以下のステップS1002と、S1004とを含む。
【0089】
ステップS1002において、ユーザ機器UEの地上サービス基地局が送信した指示情報に基づいて、前記UEの協調基地局は前記UEの空飛ぶサービス基地局及び前記地上サービス基地局と補助リンクを確立する。
【0090】
ステップS1004において、前記協調基地局は前記補助リンクを介して前記空飛ぶサービス基地局とデータ又はシグナリングの伝送を行う。
【0091】
任意選択的に、前記指示情報は少なくとも前記空飛ぶサービス基地局の配置情報を含む。
【0092】
任意選択的に、前記地上サービス基地局が送信した指示情報に基づいて、前記協調基地局は前記空飛ぶサービス基地局と前記補助リンクを確立するステップは、前記空飛ぶサービス基地局の配置情報に基づいて、前記協調基地局は前記空飛ぶサービス基地局に前記補助リンクを確立するための確立要求を送信するステップを含む。
【0093】
任意選択的に、前記空飛ぶサービス基地局からフィードバックされた確立成功応答を受信した後、前記協調基地局は前記空飛ぶサービス基地局と前記補助リンクを確立する。
【0094】
任意選択的に、前記地上サービス基地局が送信した指示情報に基づいて、前記協調基地局は前記空飛ぶサービス基地局と前記補助リンクを確立するステップは、前記協調基地局は前記空飛ぶサービス基地局が送信した前記補助リンクを確立するための確立要求を受信するステップと、前記空飛ぶサービス基地局が予定条件を満たすと判断する場合、前記協調基地局は前記空飛ぶサービス基地局に前記補助リンクを確立するための確立成功応答をフィードバックし、前記協調基地局と前記補助リンクを確立するステップとを含む。
【0095】
任意選択的に、前記方法は前記空飛ぶサービス基地局が予定条件を満たさないと判断する場合、前記協調基地局は前記空飛ぶサービス基地局に拒否応答をフィードバックし、前記空飛ぶサービス基地局が前記地上サービス基地局に前記協調基地局を交換するための交換要求を送信するように指示するステップをさらに含む。
【0096】
任意選択的に、前記協調基地局のタイプは地上協調基地局と、空飛ぶ協調基地局のうちの1つを含む。
【0097】
任意選択的に、前記方法は、前記協調基地局が前記地上協調基地局である場合、前記地上協調基地局は前記空飛ぶサービス基地局と第1の補助リンクを確立するステップと、前記協調基地局が前記空飛ぶ協調基地局である場合、前記空飛ぶ協調基地局は前記空飛ぶサービス基地局と第2の補助リンクを確立するステップと、をさらに含み、ただし、前記第2の品質閾値に対応するリンク品質と前記第1の品質閾値に対応するリンク品質とは独立し且つ異なる。
【0098】
任意選択的に、前記協調基地局は前記補助リンクを介して前記空飛ぶサービス基地局とデータ又はシグナリングの伝送を行うステップは、前記地上サービス基地局が送信したデータ又はシグナリングの伝送モードのタイプに基づいて、前記協調基地局は前記空飛ぶサービス基地局とデータ又はシグナリングの伝送を行うステップを含む。
【0099】
任意選択的に、前記方法は、前記データ又はシグナリングの伝送モードが繰り返し伝送モードである場合、前記協調基地局は前記空飛ぶサービス基地局とデータ又はシグナリングの伝送を行うステップと、前記データ又はシグナリングの伝送モードが切り替え伝送モードである場合、前記協調基地局は前記地上サービス基地局が送信したリンク指示に基づいてデータ又はシグナリングの伝送を行うステップをさらに以下を含む。
【0100】
任意選択的に、前記データ又はシグナリングの伝送モードが前記切り替え伝送モードである場合、前記協調基地局は前記地上サービス基地局が送信した前記伝送指示に基づいてデータ伝送を行うステップは、全ての確立されたリンクにおいて、前記地上サービス基地局と前記空飛ぶサービス基地局との間のメインリンクのリンク品質が最も高い場合、前記協調基地局はデータ又はシグナリングの伝送をキャンセルする指示を受信し、データ又はシグナリングの伝送をキャンセルするステップと、全ての確立されたリンクにおいて、前記補助リンクのリンク品質が最も高い場合、前記協調基地局はデータ又はシグナリングの伝送を行う指示を受信した後にデータ又はシグナリングの伝送を行うステップを含む。
【0101】
なお、上記実施例に記載の技術的解決手段をよりよく理解するために、本開示はさらに以下のようなシーンを提供して理解を容易にする。
【0102】
シーン1:
あるLEO低軌道衛星移動通信システムにおいて、複数のLEO衛星が特定のLEO軌道上に、特定のエフェメリス情報に基づいて地球回りに運行しており、それらは全て完全なgNB基地局機能を搭載し、地上ユーザUEsに衛星NTN無線アクセスサービスを提供する。地上に複数の衛星地上局のゲートウェイNTN-GWエンティティが配置されており、それらは内部に5GCコアネットワーク機能が同時に集積されており、そのため各LEO衛星は、現在運行している物理位置に応じて、地上の1つ以上のNTN-GW/5GCとそれぞれ1つ以上のFeeder link伝送リンクを適時に確立して、無線ベアラのNGインタフェース接続例とする。
【0103】
NTN-GWは各目標サービス地上局の共通インタフェース伝送ポート及びアドレス情報を各LEO衛星に予め配置して、ノンUE関連Non-UE Associatedの共通NGインタフェースの例の確立に用いることができ、すなわち、あるLEO衛星が特定の空間的な物理位置まで移動すると、このLEO衛星はNGインタフェース共通確立フローNG Setupを自動的に適時トリガして、衛星基地局と地上局のコアネットワークとの間の基本通信接続を完了し、さらに後続のUE関連UE Associatedの専用のNG接続例をサービスすることができる。あるUEが既にRRC接続状態(ユーザサービスデータの伝送を行う)にあると想定すると、それ相応に、UE関連のNG-C制御プレーン接続例及びNG-Uユーザプレーン接続例がある。
【0104】
図11は本開示の実施例によるシーン1に基づく伝送模式図の1であり、
図11に示すように、T0の時点で、UEの現在のサービスSatelliteA/gNB1と現在のサービス地上局NTN-GW/5GC1との間にNG-C制御プレーンの接続例及びNG-Uユーザプレーンの接続例が既に確立され維持されて、UE関連のNGAPシグナリング及びユーザサービスデータパケットの上り/下り伝送にそれぞれ用いる。この時にSatelliteA/gNB1とNTN-GW/5GC1との互いの物理距離が近いため、この時のPrimary-FL伝送リンク品質が良好であり、追加の補助Feeder Link伝送リンクを確立して補助伝送を行う必要がない。
【0105】
図12は本開示の実施例によるシーン1に基づく伝送模式図の2であり、
図12に示すように、T1の時点で、UEの現在のサービスSatelliteA/gNB1は現在のサービス地上局NTN-GW/5GC1から僅かに離れた空間位置まで移動し、その時のPrimary-FL伝送リンク品質が僅かに悪くなり、SatelliteA/gNB1はNGAPメッセージにより現在配置された各Feeder Link伝送リンクの最新の状態と、自分が予め割り当てる受信側1st Secondary-FLポート及びアドレス情報をNTN-GW/5GC1に通知する。
【0106】
その後、NTN-GW/5GC1は補助転送のために1st Secondary-FLを確立し、繰り返し伝送モードを用いると決定すると、NGAPメッセージにより、協調サービス地上局NTN-GW/5GC2の受信側として予め割り当てられたポート及びアドレス情報と、繰り返し伝送モード指示NG Duplication Indicator{Primary-FL,1st Secondary-FL}とをSatelliteA/gNB1に通知する。
【0107】
T1時刻後に、NTN-GW/5GC1が提供する協調サービス地上局NTN-GW/5GC2の受信側のポート及びアドレス情報に基づいて、SatelliteA/gNB1が自動的にトリガして1st Secondary-FLの確立を試し、逆に、SatelliteA/gNB1が提供する受信側のポート及びアドレス情報に基づいて、協調サービス地上局NTN-GW/5GC2も1st Secondary-FLの確立を試す。SatelliteA/gNB1と協調サービス地上局NTN-GW/5GC2との間のSpace-FLと、NTN-GW/5GC1とNTN-GW/5GC2との間のEarth-FLの成功した確立に伴い、1st Secondary-FLは、Primary-FLを補助して、データ及びシグナリングの伝送を行うことができる。その後、送信側のノードは常にPrimary-FLと1st Secondary-FLを介して同じバックアップのNGデータとシグナリングをそれぞれ伝送する。
【0108】
図13は本開示の実施例によるシーン1に基づく伝送模式図の3であり、
図13に示すように、T2の時点で、UEの現在のサービスSatelliteA/gNB1は現在のサービス地上局NTN-GW/5GC1からさらに離れた空間位置まで移動し、その時のPrimary-FL伝送リンクの品質が悪くなり(データとシグナリングを確実に伝送できないと想定する)、SatelliteA/gNB1は、引き続き、NGAPメッセージにより現在配置された各伝送リンクの最新の状態と、自分が予め割り当てる受信側2nd Secondary-FLポート及びアドレス情報をNTN-GW/5GC1に通知する。
【0109】
その後、NTN-GW/5GC1は補助転送のために2nd Secondary-FLを確立し、繰り返し伝送モードを用いると決定すると、NGAPメッセージにより、協調サービス基地局SatelliteC/gNB3の受信側としてのポート及びアドレス情報と、繰り返し伝送モード指示NG Duplication Indicator{1st Secondary-FL,2nd Secondary-FL}とをSatelliteA/gNB1に通知し、Primary-FLを含まないことになる。
【0110】
T2時刻後に、NTN-GW/5GC1が提供する協調サービス基地局SatelliteC/gNB3の受信側としてのポート及びアドレス情報に基づいて、SatelleA/gNB 1は自動的にトリガして2 nd Seconry-in-FLの確立を試し、逆に、SatelleA/gNB 1が提供する受信側のポート及びアドレス情報に基づいて、協調サービス基地局SatelliteC/gNB3も2nd Secondary-FLの確立を試す。NTN-GW/5GC1と協調サービス基地局SatelliteC/gNB3との間のSpace-FLと、SatelliteA/gNB1とSatelliteC/gNB3との間のSpace-FLの成功した確立に伴い、2nd Secondary-FLもPrimary-FLを補助して、データ及びシグナリングの伝送を行うことができる。その後、送信側ノードは、常に1st Secondary-FLと2nd Secondary-FLを介して同じバックアップのNGデータとシグナリングをそれぞれ伝送する。
【0111】
シーン2:
あるLEO低軌道衛星移動通信システムにおいて、複数のLEO衛星が特定のLEO軌道上に、特定のエフェメリス情報に基づいて地球回りに運行しており、それらは全て完全なgNB基地局機能を搭載し、地上ユーザUEsに衛星NTN無線アクセスサービスを提供する。地上に複数の衛星地上局のゲートウェイNTN-GWエンティティが配置されており、それらは内部に5GCコアネットワーク機能が同時に集積されており、そのため各LEO衛星は、現在運行している物理位置に応じて、地上の1つ以上のNTN-GW/5GCとそれぞれ1つ以上のFeeder link伝送リンクを適時に確立して、無線ベアラのNGインタフェース接続例とする。
【0112】
NTN-GWは各目標サービス地上局の共通インタフェース伝送ポート及びアドレス情報を各LEO衛星に予め配置して、ノンUE関連Non-UE Associatedの共通NGインタフェースの例の確立に用いることができ、すなわち、あるLEO衛星が特定の空間的な物理位置まで移動すると、このLEO衛星はNGインタフェース共通確立フローNG Setupを自動的に適時トリガして、衛星基地局と地上局のコアネットワークとの間の基本通信接続を完了し、さらに後続のUE関連UE Associatedの専用のNG接続例をサービスすることができる。あるUEが既にRRC接続状態(ユーザサービスデータの伝送を行う)にあると想定すると、それ相応に、UE関連のNG-C制御プレーン接続例及びNG-Uユーザプレーン接続例がある。
【0113】
図14は本開示の実施例によるシーン2に基づく伝送模式図の1であり、
図14に示すように、T0の時点で、UEの現在のサービスSatelliteA/gNB1と現在のサービス地上局NTN-GW/5GC1との間にNG-C制御プレーンの接続例及びNG-Uユーザプレーンの接続例が既に確立され維持されて、UE関連のNGAPシグナリング及びユーザサービスデータパケットの上り/下り伝送にそれぞれ用いる。この時にSatelliteA/gNB1とNTN-GW/5GC1との互いの物理距離が近いため、この時のPrimary-FL伝送リンク品質が良好であり、追加の補助Feeder Link伝送リンクを確立して補助伝送を行う必要がない。
【0114】
図15は本開示の実施例によるシーン2に基づく伝送模式図の2であり、
図15に示すように、T1の時点で、UEの現在のサービスSatelliteA/gNB1は現在のサービス地上局NTN-GW/5GC1から僅かに離れた空間位置まで移動し、その時のPrimary-FL伝送リンク品質が僅かに悪くなり、SatelliteA/gNB1はNGAPメッセージにより現在配置された各Feeder Link伝送リンクの最新の状態と、自分が予め割り当てる受信側1st Secondary-FLポート及びアドレス情報をNTN-GW/5GC1に通知する。
【0115】
その後、NTN-GW/5GC1は補助転送のために1st Secondary-FLを確立し、切り替え伝送モードを用いると決定すると、NGAPメッセージにより、協調サービス地上局NTN-GW/5GC2の受信側として予め割り当てられたポート及びアドレス情報と、切り替え伝送モード指示NG Switch Indicator{Primary-FL->1st Secondary-FL}とをSatelliteA/gNB1に通知する。
【0116】
T1時刻後に、NTN-GW/5GC1が提供する協調サービス地上局NTN-GW/5GC2の受信側のポート及びアドレス情報に基づいて、SatelliteA/gNB1が自動的にトリガして1st Secondary-FLの確立を試し、逆に、SatelliteA/gNB1が提供する受信側のポート及びアドレス情報に基づいて、協調サービス地上局NTN-GW/5GC2も1st Secondary-FLの確立を試す。SatelliteA/gNB1と協調サービス地上局NTN-GW/5GC2との間のSpace-FLと、NTN-GW/5GC1とNTN-GW/5GC2との間のEarth-FLの成功した確立に伴い、1st Secondary-FLは、Primary-FLを補助して、データ及びシグナリングの伝送を行うことができる。
【0117】
その後、送信側ノードは1st Secondary-FLのみを介してNGデータとシグナリングを伝送する。
【0118】
図16は本開示の実施例によるシーン2に基づく伝送模式図の3であり、
図16に示すように、T2の時点で、UEの現在のサービスSatelliteA/gNB1は現在のサービス地上局NTN-GW/5GC1からさらに離れた空間位置まで移動し、その時のPrimary-FL及び1st Secondary-FL伝送リンクの品質がいずれも悪くなり(いずれもデータとシグナリングを確実に伝送できないと想定する)、SatelliteA/gNB1は、引き続き、NGAPメッセージにより現在配置された各伝送リンクの最新の状態と、自分が予め割り当てる受信側2nd Secondary-FLポート及びアドレス情報をNTN-GW/5GC1に通知する。
【0119】
その後、NTN-GW/5GC1は補助転送のために2nd Secondary-FLを確立し、切り替え伝送モードを用いると決定すると、NGAPメッセージにより、協調サービス基地局SatelliteC/gNB3の受信側としてのポート及びアドレス情報と、切り替え伝送モード指示NG Switch Indicator{1st Secondary-FL->2nd Secondary-FL}とをSatelliteA/gNB1に通知する。また、NTN-GW/5GC1は、1st Secondary-FL伝送リンクを取り除くとさらに決定する。
【0120】
T2時刻後に、NTN-GW/5GC1が提供する協調サービス基地局SatelliteC/gNB3に基づいて受信側のポート及びアドレス情報として、SatelleA/gNB 1をトリガして2 nd Seconry-in-FLを確立する;逆に、SatelleA/gNB 1が提供する受信側としてのポート及びアドレス情報に基づいて、協調サービス基地局SatelliteC/gNB3も2nd Secondary-FLの確立を試す。
【0121】
NTN-GW/5GC1と協調サービス基地局SatelliteC/gNB3との間のSpace-FLと、SatelliteA/gNB1とSatelliteC/gNB3との間のSpace-FLの成功した確立に伴い、2nd Secondary-FLもPrimary-FLを補助して、データ及びシグナリングの伝送を行うことができる。その後、送信側ノードは2nd Secondary-FLのみを介してNGデータとシグナリングを伝送する。
【0122】
シーン3:
あるLEO低軌道衛星移動通信システムにおいて、複数のLEO衛星が特定のLEO軌道上に、特定のエフェメリス情報に基づいて地球回りに運行しており、それらは全て一部のgNB基地局--gNB-DUの機能を搭載し、地上ユーザUEsに衛星NTN無線アクセスサービスを提供する。地上に複数の衛星地上局のゲートウェイNTN-GWエンティティが配置されており、それらは内部にgNB-CU機能が同時に集積されており、そのため各LEO衛星は、現在運行している物理位置に応じて、地上の1つ以上のNTN-GW/gNB-CUとそれぞれ1つ以上のFeeder link伝送リンクを適時に確立して、無線ベアラのF1インタフェース接続例とする。
【0123】
NTN-GWは各目標サービス地上局の共通インタフェース伝送ポート及びアドレス情報を各LEO衛星に予め配置して、ノンUE関連Non-UE Associatedの共通F1インタフェースの例の確立に用いることができ、すなわち、あるLEO衛星が特定の空間的な物理位置まで移動すると、このLEO衛星はF1インタフェース共通確立フローF1Setupを自動的に適時トリガして、衛星基地局と地上局gNB-CUとの間の基本通信接続を完了し、さらに後続のUE関連UE Associatedの専用のF1接続例をサービスすることができる。あるUEが既にRRC接続状態(ユーザサービスデータの伝送を行う)にあると想定すると、それ相応に、UE関連のF1-C制御プレーン接続例及びF1-Uユーザプレーン接続例がある。
【0124】
図17は本開示の実施例によるシーン3に基づく伝送模式図の1であり、
図17に示すように、T0の時点で、UEの現在のサービスSatelliteA/gNB-DU1と現在のサービス地上局NTN-GW/gNB-CU1との間にF1-C制御プレーンの接続例及びF1-Uユーザプレーンの接続例が既に確立され維持されて、UE関連のF1APシグナリング及びユーザサービスデータパケットの上り/下り伝送にそれぞれ用いる。この時にSatelliteA/gNB-DU1とNTN-GW/gNB-CU1との互いの物理距離が近いため、この時のPrimary-FL伝送リンク品質が良好であり、追加の補助Feeder Link伝送リンクを確立して補助伝送を行う必要がない。
【0125】
図18は本開示の実施例によるシーン3に基づく伝送模式図の2であり、
図18に示すように、T1の時点で、UEの現在のサービスSatelliteA/gNB-DU1は現在のサービス地上局NTN-GW/gNB-CU1から僅かに離れた空間位置まで移動し、その時のPrimary-FL伝送リンク品質が僅かに悪くなり、SatelliteA/gNB-DU1はF1APメッセージにより現在配置された各Feeder Link伝送リンクの最新の状態と、自分が予め割り当てる受信側1st Secondary-FLポート及びアドレス情報をNTN-GW/gNB-CU1に通知する。
【0126】
その後、NTN-GW/gNB-CU1は補助転送のために1st Secondary-FLを確立し、繰り返し伝送モードを用いると決定すると、F1APメッセージにより、協調サービス地上局NTN-GW/gNB-CU2の受信側として予め割り当てられたポート及びアドレス情報と、繰り返し伝送モード指示F1Duplication Indicator{Primary-FL,1st Secondary-FL}とをSatelliteA/gNB-DU1に通知する。
【0127】
T1時刻後に、NTN-GW/gNB-CU1が提供する協調サービス地上局NTN-GW/gNB-CU2の受信側のポート及びアドレス情報に基づいて、SatelliteA/gNB-DU1が自動的にトリガして1st Secondary-FLの確立を試し、逆に、SatelliteA/gNB-DU1が提供する受信側のポート及びアドレス情報に基づいて、協調サービス地上局NTN-GW/gNB-CU2も1st Secondary-FLの確立を試す。
【0128】
SatelliteA/gNB-DU1と協調サービス地上局NTN-GW/gNB-CU2との間のSpace-FLと、NTN-GW/gNB-CU1とNTN-GW/gNB-CU2との間のEarth-FLの成功した確立に伴い、1st Secondary-FLは、Primary-FLを補助して、データ及びシグナリングの伝送を行うことができる。その後、送信側のノードは常にPrimary-FLと1st Secondary-FLを介して同じバックアップのF1データとシグナリングをそれぞれ伝送する。
【0129】
図19は本開示の実施例によるシーン3に基づく伝送模式図の3であり、
図19に示すように、T2の時点で、UEの現在のサービスSatelliteA/gNB-DU1は現在のサービス地上局NTN-GW/gNB-CU1からさらに離れた空間位置まで移動し、その時のPrimary-FL伝送リンクの品質が悪くなり(データとシグナリングを確実に伝送できないと想定する)、SatelliteA/gNB-DU1は、引き続き、F1APメッセージにより現在配置された各伝送リンクの最新の状態と、自分が予め割り当てる受信側2nd Secondary-FLポート及びアドレス情報をNTN-GW/gNB-CU1に通知する。
【0130】
その後、NTN-GW/gNB-CU1は補助転送のために2nd Secondary-FLを確立し、繰り返し伝送モードを用いると決定すると、F1APメッセージにより、協調サービス基地局SatelliteB/gNB-DU2の受信側としてのポート及びアドレス情報と、繰り返し伝送モード指示F1Duplication Indicator{1st Secondary-FL,2nd Secondary-FL}とをSatelliteA/gNB-DU1に通知し、Primary-FLを含まないことになる。
【0131】
T2時刻後に、NTN-GW/gNB-CU1が提供する協調サービス基地局SatelliteB/gNB-DU2の受信側としてのポート及びアドレス情報に基づいて、SatelliteA/gNB-DU1は自動的にトリガして2nd Secondary-FLの確立を試し、逆に、SatelliteA/gNB-DU1が提供する受信側のポート及びアドレス情報に基づいて、協調サービス基地局SatelliteB/gNB-DU2も2nd Secondary-FLの確立を試す。NTN-GW/gNB-CU1と協調サービス基地局SatelliteB/gNB-DU2との間のSpace-FLと、SatelliteA/gNB-DU1とSatelliteB/gNB-DU2との間のSpace-FLの成功した確立に伴い、2nd Secondary-FLもPrimary-FLを補助して、データ及びシグナリングの伝送を行うことができる。その後、送信側ノードは、常に1st Secondary-FLと2nd Secondary-FLを介して同じバックアップのF1データとシグナリングをそれぞれ伝送する。
【0132】
シーン4:
あるLEO低軌道衛星移動通信システムにおいて、複数のLEO衛星が特定のLEO軌道上に、特定のエフェメリス情報に基づいて地球回りに運行しており、それらは全て一部のgNB基地局―gNB-DUの機能を搭載し、地上ユーザUEsに衛星NTN無線アクセスサービスを提供する。地上に複数の衛星地上局のゲートウェイNTN-GWエンティティが配置されており、それらは内部にgNB-CU機能が同時に集積されており、そのため各LEO衛星は、現在運行している物理位置に応じて、地上の1つ以上のNTN-GW/gNB-CUとそれぞれ1つ以上のFeeder link伝送リンクを適時に確立して、無線ベアラのF1インタフェース接続例とする。
【0133】
NTN-GWは各目標サービス地上局の共通インタフェース伝送ポート及びアドレス情報を各LEO衛星に予め配置して、ノンUE関連Non-UE Associatedの共通F1インタフェースの例の確立に用いることができ、すなわち、あるLEO衛星が特定の空間的な物理位置まで移動すると、このLEO衛星はF1インタフェース共通確立フローF1Setupを自動的に適時トリガして、衛星基地局と地上局gNB-CUとの間の基本通信接続を完了し、さらに後続のUE関連UE Associatedの専用のF1接続例をサービスすることができる。あるUEが既にRRC接続状態(ユーザサービスデータの伝送を行う)にあると想定すると、それ相応に、UE関連のF1-C制御プレーン接続例及びF1-Uユーザプレーン接続例がある。
【0134】
図20は本開示の実施例によるシーン4に基づく伝送模式図の1であり、
図20に示すように、T0の時点で、UEの現在のサービスSatelliteA/gNB-DU1と現在のサービス地上局NTN-GW/gNB-CU1との間にF1-C制御プレーンの接続例及びF1-Uユーザプレーンの接続例が既に確立され維持されて、UE関連のF1APシグナリング及びユーザサービスデータパケットの上り/下り伝送にそれぞれ用いる。この時にSatelliteA/gNB-DU1とNTN-GW/gNB-CU1との互いの物理距離が近いため、この時のPrimary-FL伝送リンク品質が良好であり、追加の補助Feeder Link伝送リンクを確立して補助伝送を行う必要がない。
【0135】
図21は本開示の実施例によるシーン4に基づく伝送模式図の2であり、
図21に示すように、T1の時点で、UEの現在のサービスSatelliteA/gNB-DU1は現在のサービス地上局NTN-GW/gNB-CU1から僅かに離れた空間位置まで移動し、その時のPrimary-FL伝送リンク品質が僅かに悪くなり、SatelliteA/gNB-DU1はF1APメッセージにより現在配置された各Feeder Link伝送リンクの最新の状態と、自分が予め割り当てる受信側1st Secondary-FLポート及びアドレス情報をNTN-GW/gNB-CU1に通知する。
【0136】
その後、NTN-GW/gNB-CU1は補助転送のために1st Secondary-FLを確立し、切り替え伝送モードを用いると決定すると、F1APメッセージにより、協調サービス地上局NTN-GW/gNB-CU2の受信側として予め割り当てられたポート及びアドレス情報と、切り替え伝送モード指示F1Switch Indicator{Primary-FL->1st Secondary-FL}とをSatelliteA/gNB-DU1に通知する。
【0137】
T1時刻後に、NTN-GW/gNB-CU1が提供する協調サービス地上局NTN-GW/gNB-CU2の受信側のポート及びアドレス情報に基づいて、SatelliteA/gNB-DU1が自動的にトリガして1st Secondary-FLの確立を試し、逆に、SatelliteA/gNB-DU1が提供する受信側のポート及びアドレス情報に基づいて、協調サービス地上局NTN-GW/gNB-CU2も1st Secondary-FLの確立を試す。SatelliteA/gNB-DU1と協調サービス地上局NTN-GW/gNB-CU2との間のSpace-FLと、NTN-GW/gNB-CU1とNTN-GW/gNB-CU2との間のEarth-FLの成功した確立に伴い、1st Secondary-FLは、Primary-FLを補助して、データ及びシグナリングの伝送を行うことができる。
【0138】
その後、送信側ノードは1st Secondary-FLのみを介してF1データとシグナリングを伝送する。
【0139】
図22は本開示の実施例によるシーン4に基づく伝送模式図の3であり、
図22に示すように、T2の時点で、UEの現在のサービスSatelliteA/gNB-DU1は現在のサービス地上局NTN-GW/gNB-CU1からさらに離れた空間位置まで移動し、その時のPrimary-FLと1st Secondary-FL伝送リンクの品質がいずれも悪くなり(いずれもデータとシグナリングを確実に伝送できないと想定する)、SatelliteA/gNB-DU1は、引き続き、F1APメッセージにより現在配置された各伝送リンクの最新の状態と、自分が予め割り当てる受信側2nd Secondary-FLポート及びアドレス情報をNTN-GW/gNB-CU1に通知する。
【0140】
その後、NTN-GW/gNB-CU1は補助転送のために2nd Secondary-FLを確立し、切り替え伝送モードを用いると決定すると、F1APメッセージにより、協調サービス基地局SatelliteB/gNB-DU2の受信側としてのポート及びアドレス情報と、切り替え伝送モード指示F1Switch Indicator{1st Secondary-FL->2nd Secondary-FL}とをSatelliteA/gNB-DU1に通知する。また、NTN-GW/gNB-CU1は、1st Secondary-FL伝送リンクを取り除くとさらに決定する。
【0141】
T2時刻後に、NTN-GW/gNB-CU1が提供する協調サービス基地局SatelliteB/gNB-DU2の受信側としてのポート及びアドレス情報に基づいて、SatelliteA/gNB-DU1は自動的にトリガして2nd Secondary-FLの確立を試し、逆に、SatelliteA/gNB-DU1が提供する受信側のポート及びアドレス情報に基づいて、協調サービス基地局SatelliteB/gNB-DU2も2nd Secondary-FLの確立を試す。NTN-GW/gNB-CU 1と協調サービス基地局SatelliteB/gNB-DU2との間のSpace-FLと、SatelliteA/gNB-DU1とSatelliteB/gNB-DU2との間のSpace-FLの成功した確立に伴い、2nd Secondary-FLもPrimary-FLを補助して、データ及びシグナリングの伝送を行うことができる。その後、送信側ノードは2nd Secondary-FLのみを介してF1データとシグナリングを伝送する。
【0142】
本実施例においてリンクの確定装置をさらに提供し、この装置は上記実施例及び好ましい実施形態を実現するために用いられ、既に説明した内容については重複する説明を省略する。以下使用する用語の「モジュール」は所定の機能を実現可能なソフトウェア及び/又はハードウェアの組み合わせである。以下の実施例に説明される装置は、ソフトウェアで実現されることが好ましいが、ハードウェア、又はソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによる実現も可能で、企図される。
【0143】
図23は本開示の実施例によるリンクの確定装置の構造を示すブロック図であり、ユーザ機器UEの地上サービス基地局に位置し、
図23に示すように、この装置は受信モジュール2302と、確定モジュール2304と、第1の送信モジュール2306とを含む。
【0144】
第1の受信モジュール2302は、前記UEの空飛ぶサービス基地局が送信したメインリンクのリンク情報及び前記空飛ぶサービス基地局の配置情報を受信するように設置され、ただし、前記メインリンクは前記地上サービス基地局と前記空飛ぶサービス基地局との間のリンクである。
【0145】
確定モジュール2304は、前記リンク情報及び前記空飛ぶサービス基地局の配置情報に基づいて、前記UEの協調基地局及び補助リンクの特徴情報を確定するように設置され、ただし、前記補助リンクは前記空飛ぶサービス基地局と前記協調基地局及び前記地上サービス基地局との間のリンクである。
【0146】
第1の送信モジュール2306は、前記空飛ぶサービス基地局及び前記協調基地局に前記補助リンクを確立するための指示情報、前記メインリンクのリンク情報及び前記地上サービス基地局の配置情報を送信するように設置される。
【0147】
なお、上記各モジュールはソフトウェア又はハードウェアによって実現可能なものであり、後者については、上記モジュールがいずれも同一のプロセッサに位置するか、又は、上記各モジュールが任意組み合わせる形態でそれぞれ異なるプロセッサに位置するという方式によって実現可能であるが、これに限定されるものではない。
【0148】
本実施例においてリンクの確立装置をさらに提供し、この装置は上記実施例及び好ましい実施形態を実現するために用いられ、ユーザ機器UEの空飛ぶサービス基地局に位置し、既に説明した内容については重複する説明を省略する。
【0149】
図24は本開示の実施例によるリンクの確立装置の構造を示すブロック図であり、ユーザ機器UEの
空飛ぶサービス基地局に位置し、
図24に示すように、この装置は第2の送信モジュール2402と、第2の受信モジュール2404と、第1の確立モジュール2406と、第1の伝送モジュール2408とを含む。
【0150】
第2の送信モジュール2402は、前記UEの地上サービス基地局が送信したメインリンクのリンク情報及び前記空飛ぶサービス基地局の配置情報を受信するように設置され、ただし、前記メインリンクは前記地上サービス基地局と前記空飛ぶサービス基地局との間のリンクである。
【0151】
第2の受信モジュール2404は、前記地上サービス基地局が送信した指示情報、前記メインリンクのリンク情報及び前記地上サービス基地局の配置情報を受信するように設置される。
【0152】
第1の確立モジュール2406は、前記地上サービス基地局が送信した指示情報に基づいて、協調基地局及び前記地上サービス基地局と補助リンクを確立するように設置される。
【0153】
第1の送信モジュール2408は、前記メインリンク及び/又は補助リンクを介してデータ又はシグナリングの伝送を行うように設定される。
【0154】
なお、上記各モジュールはソフトウェア又はハードウェアによって実現可能なものであり、後者については、上記モジュールがいずれも同一のプロセッサに位置するか、又は、上記各モジュールが任意組み合わせる形態でそれぞれ異なるプロセッサに位置するという方式によって実現可能であるが、これに限定されるものではない。
【0155】
本実施例において別のリンクの確立装置をさらに提供し、この装置は上記実施例及び好ましい実施形態を実現するために用いられ、ユーザ機器UEの協調基地局に位置し、既に説明した内容については重複する説明を省略する。
【0156】
図25は本開示の実施例による別のリンクの確立装置の構造を示すブロック図であり、ユーザ機器UEの
協調基地局に位置し、
図25に示すように、この装置は第2の確立モジュール2502と、第2の伝送モジュール2504とを含む。
【0157】
第2の確立モジュール2502は、前記UEの地上サービス基地局が送信した指示情報に基づいて、前記UEの空飛ぶサービス基地局及び前記地上サービス基地局と補助リンクを確立するように設置される。
【0158】
第2の伝送モジュール2504は、前記補助リンクを介して前記空飛ぶサービス基地局とデータ又はシグナリングの伝送を行うように設置される。
【0159】
なお、上記各モジュールはソフトウェア又はハードウェアによって実現可能なものであり、後者については、上記モジュールがいずれも同一のプロセッサに位置するか、又は、上記各モジュールが任意組み合わせる形態でそれぞれ異なるプロセッサに位置するという方式によって実現可能であるが、これに限定されるものではない。
【0160】
本開示の実施例は記憶媒体をさらに提供し、この記憶媒体にコンピュータプログラムが記憶されており、ただし、このコンピュータプログラムは動作する時に上記いずれかの方法の実施例におけるステップを実行するように設置される。
【0161】
任意選択的に、本実施例では、上記記憶媒体は、Uディスク、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROMと略称する)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAMと略称する)、ポータブルハードディスク、磁気ディスク又は光ディスクなど、コンピュータプログラムを記憶可能な各種の媒体を含むことができるが、これらに限定されるものではない。
【0162】
本開示の実施例は電子装置をさらに提供し、この電子装置は、メモリとプロセッサとを含み、このメモリにコンピュータプログラムが記憶されており、このプロセッサは上記いずれかの方法の実施例におけるステップを実行するように前記コンピュータプログラムを動作させるように設置される。
【0163】
任意選択的に、上記電子装置は、上記プロセッサに接続される伝送機器と、上記プロセッサに接続される入出力装置とをさらに含んでもよい。
【0164】
任意選択的に、本実施例では、上記プロセッサは、コンピュータプログラムにより以上に類似するステップを実行するように設置されるものであってもよい。
【0165】
任意選択的に、本実施例における具体的な例は上記実施例及び任意選択可能な実施形態において説明された例を参照することができ、本実施例はここで重複する説明を省略する。
本開示の実施例は、無線ベアラのF1インタフェースを介してデータ又はシグナリングの伝送を行って、上記ステップを実行する伝送システムをさらに提供する。
【0166】
本開示の実施例は、無線ベアラのNGインタフェースを介してデータ又はシグナリングの伝送を行って、上記ステップを実行する伝送システムをさらに提供する。
【0167】
本開示の実施例は、上記いずれかの伝送システムを含む衛星通信システムをさらに提供する。
【0168】
明らかに、当業者であれば理解できるように、上記の本開示の各モジュール又は各ステップは、汎用のコンピューティング装置によって実現可能であり、それらは単一のコンピューティング装置に集中してもよいし、複数のコンピューティング装置からなるネットワークに分布してもよく、任意選択的に、それらはコンピューティング装置によって実行可能なプログラムコードによって実現可能であり、それにより、それらを記憶装置に記憶して、コンピューティング装置によって実行することができ、また、いくつかの場合、示されるか説明されるステップをこことは異なる順序で実行し、或いは、それらを各集積回路モジュールとしてそれぞれ作製し、或いは、それらのうち複数のモジュールやステップを単一の集積回路モジュールとして作製して実現するようにしてもよい。このように、本開示は任意の特定のハードウェアとソフトウェアの組み合わせに限定されるものではない。
【0169】
以上は本開示の好ましい実施例にすぎず、本開示を限定するものではなく、当業者にとって、本開示は様々な変更及び変化が可能である。本開示の原則内で行われた任意の修正、同等の置換、改善などは、いずれも本開示の範囲内に含まれるべきである。
【産業上の利用可能性】
【0170】
以上説明したように、本発明の実施例にて提供されるリンクの確定、確立方法及び装置、並びに伝送システム、衛星通信システムは、関連技術に存在するeeder Link伝送リンク上のデータ及びシグナリングの伝送にはエラーが発生するか、又は低効率になると、それ以降のService link無線リンク上の関連するあらゆる伝送性能が無意味になるという技術的問題を解決することができ、それによりシステム全体のデータ及びシグナリングの伝送の安定性を向上させ、移動型ネットワークノードの関連インタフェースのロバスト性及びデータシグナリング伝送の効率を向上させるという有益な効果を有する。