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特許7398564直流電流接続を切断するときのアーク放電を回避するプラグインコンタクト装置
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  • 特許-直流電流接続を切断するときのアーク放電を回避するプラグインコンタクト装置 図1
  • 特許-直流電流接続を切断するときのアーク放電を回避するプラグインコンタクト装置 図2
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  • 特許-直流電流接続を切断するときのアーク放電を回避するプラグインコンタクト装置 図4A
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  • 特許-直流電流接続を切断するときのアーク放電を回避するプラグインコンタクト装置 図6A
  • 特許-直流電流接続を切断するときのアーク放電を回避するプラグインコンタクト装置 図6B
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-06
(45)【発行日】2023-12-14
(54)【発明の名称】直流電流接続を切断するときのアーク放電を回避するプラグインコンタクト装置
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/66 20060101AFI20231207BHJP
   H01H 9/54 20060101ALI20231207BHJP
【FI】
H01R13/66
H01H9/54 E
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2022537690
(86)(22)【出願日】2020-12-16
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-02-16
(86)【国際出願番号】 EP2020086513
(87)【国際公開番号】W WO2021122811
(87)【国際公開日】2021-06-24
【審査請求日】2022-08-02
(31)【優先権主張番号】102019135128.6
(32)【優先日】2019-12-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】594070612
【氏名又は名称】フェニックス コンタクト ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト
【氏名又は名称原語表記】Phoenix Contact GmbH & Co.KG
【住所又は居所原語表記】Flachsmarktstrasse 8, D-32825 Blomberg, Germany
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100118843
【弁理士】
【氏名又は名称】赤岡 明
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 昌司
(72)【発明者】
【氏名】マルク、クリムペル
(72)【発明者】
【氏名】フレドリク、ブラント
(72)【発明者】
【氏名】カルステン、クロム
(72)【発明者】
【氏名】リュディガー、マイアー
(72)【発明者】
【氏名】ライナー、ドゥルト
(72)【発明者】
【氏名】マルクス、ハンゼス
(72)【発明者】
【氏名】マルティン、シェーファース
(72)【発明者】
【氏名】ラルフ、ベックマン
(72)【発明者】
【氏名】セバスティアン、ロケ
(72)【発明者】
【氏名】フィリップ、ユルゲンスマイアー
【審査官】長清 吉範
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-75338(JP,A)
【文献】特開2016-173984(JP,A)
【文献】特表2014-522088(JP,A)
【文献】特開2013-168347(JP,A)
【文献】特開2004-158331(JP,A)
【文献】特開2003-203721(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0288348(US,A1)
【文献】独国特許出願公開第102015224268(DE,A1)
【文献】独国特許出願公開第102012008614(DE,A1)
【文献】国際公開第2015/025420(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 13/66
H01H 9/54
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
直流電流接続を切断するときまたは閉じるときのアーク放電を回避または消弧するプラグインコンタクト装置(100)であって、
前記プラグインコンタクト装置(100)は、
それぞれ1つのメインコンタクトHA(112)と1つの補助コンタクトHI(114)とを備える、少なくとも1つのプラグインコネクタ(110)と、電子的なスイッチングユニット(120)とを含んでおり、
前記HA(112)は第1のコンタクト半部HA1(112-1)と第2のコンタクト半部HA2(112-2)とを含んでおり、前記第1のコンタクト半部HA1(112-1)と前記第2のコンタクト半部HA2(112-2)とは、解離可能に差し合わせ可能であり、
前記HA(112)は、
・各前記プラグインコネクタ(110)の差し合わされている状態(T)において、前記HA1(112-1)と前記HA2(112-2)とを導電接続し、
・各前記プラグインコネクタ(110)の解離されている状態において、前記HA1(112-1)と前記HA2(112-2)とをガルバニックに分離し、
・前記差し合わされている状態(T)と前記解離されている状態との間の各前記プラグインコネクタ(110)の第1の中間状態(T)において、前記HA1(112-1)と前記HA2(112-2)とを導電接続し、かつ
・前記第1の中間状態(T)と前記解離されている状態との間の各前記プラグインコネクタ(110)の第2の中間状態(T)において、前記HA1(112-1)と前記HA2(112-2)とをガルバニックに分離する、ように構成されており、
前記補助コンタクトHI(114)は、第1のコンタクト半部HI1(114-1)と第2のコンタクト半部HI2(114-2)とを含んでおり、前記第1のコンタクト半部HI1(114-1)と前記第2のコンタクト半部HI2(114-2)とは、解離可能に差し合わせ可能であり、
前記HI(114)は、
・各前記プラグインコネクタの前記差し合わされている状態(T)において、前記HI1(114-1)と前記HI2(114-2)とをガルバニックに分離し、
・各前記プラグインコネクタの前記解離されている状態において、前記HI1(114-1)と前記HI2(114-2)とをガルバニックに分離し、
・各前記プラグインコネクタの前記第1の中間状態(T)において、前記HI1(114-1)と前記HI2(114-2)とを導電接続し、かつ
・各前記プラグインコネクタの前記第2の中間状態(T)において、前記HI1(114-1)と前記HI2(114-2)とを導電接続する、ように構成されており、
前記HA2(112-2)と前記HI2(114-2)とは導電接続されており、
前記電子的なスイッチングユニット(120)の第1の端子(122)は、前記HA1(112-1)と導電接続されており、前記電子的なスイッチングユニット(120)の第2の端子(124)は、前記HI1(114-1)と導電接続されており、
前記電子的なスイッチングユニット(120)は、前記差し合わされている状態(T)から前記第1の中間状態(T)への移行に応じて、前記第1の端子(122)と前記第2の端子(124)とを導電接続する、または前記第1の端子(122)と前記第2の端子(124)との間のインピーダンスを低減させるように構成されており、かつ前記第1の中間状態(T)から前記第2の中間状態(T)への移行および/または前記第2の中間状態(T)から前記解離されている状態への移行に応じて、前記第1の端子(122)と前記第2の端子(124)とを電気的に分離する、または前記第1の端子(122)と前記第2の端子(124)との間のインピーダンスを増大させるように構成されている、プラグインコンタクト装置(100)。
【請求項2】
前記電子的なスイッチングユニット(120)は、さらに、前記解離されている状態から前記第2の中間状態(T)への移行および/または前記第2の中間状態(T)から前記第1の中間状態(T)への移行に応じて、前記第1の端子(122)と前記第2の端子(124)とを導電接続する、または前記第1の端子(122)と前記第2の端子(124)との間のインピーダンスを低減させるように構成されており、かつ前記第1の中間状態(T)から前記差し合わされている状態(T)への移行に応じて、前記第1の端子(122)と前記第2の端子(124)とを電気的に分離する、または前記第1の端子(122)と前記第2の端子(124)との間のインピーダンスを増大させるように構成されている、請求項1記載のプラグインコンタクト装置(100)。
【請求項3】
前記少なくとも1つのプラグインコネクタ(110)はそれぞれ、第1のプラグインコネクタ半部(110-1)と第2のプラグインコネクタ半部(110-2)とを含んでおり、前記第1のプラグインコネクタ半部(110-1)は、前記HA1(112-1)および前記HI1(114-1)を含んでおり、前記第2のプラグインコネクタ半部(110-2)は前記HA2(112-2)および前記HI2(114-2)を含んでいる、請求項1または2記載のプラグインコンタクト装置(100)。
【請求項4】
前記直流電流接続の直流電流源(130)の極、好ましくは前記直流電流源(130)の正極は、前記メインコンタクト(112)の前記HA1(112-1)および/または前記電子的なスイッチングユニット(120)の前記第1の端子(122)と導電接続されているかまたは導電接続可能であり、電気的な負荷の極、好ましくは前記負荷の正極は、前記メインコンタクト(112)の前記HA2(112-2)および/または前記補助コンタクト(114)の前記HI2(114-2)と導電接続されているかまたは導電接続可能であり、または
前記直流電流接続の直流電流源(130)の極、好ましくは前記直流電流源(130)の正極は、前記メインコンタクト(112)の前記HA2(112-2)および/または前記補助コンタクト(114)の前記HI2(114-2)と導電接続されているかまたは導電接続可能であり、電気的な負荷の極、好ましくは前記負荷の正極は、前記メインコンタクト(112)の前記HA1(112-1)および/または前記電子的なスイッチングユニット(120)の前記第1の端子(122)と導電接続されているかまたは導電接続可能である、請求項1から3までのいずれか1項記載のプラグインコンタクト装置(100)。
【請求項5】
前記HA1(112-1)はピンコンタクトを含んでおり、前記HA2(112-2)はソケットコンタクトを含んでおり、または前記HA2(112-2)はピンコンタクトを含んでおり、前記HA1(112-1)はソケットコンタクトを含んでおり、かつ/または
前記HI1(114-1)はピンコンタクトを含んでおり、前記HI2(114-2)はソケットコンタクトを含んでおり、または前記HI2(114-2)はピンコンタクトを含んでおり、前記HI1(114-1)はソケットコンタクトを含んでいる、請求項1から4までのいずれか1項記載のプラグインコンタクト装置(100)。
【請求項6】
前記HA(112)の前記ピンコンタクトの外側輪郭および/または前記ソケットコンタクトの内側輪郭ならびに/または各前記プラグインコネクタ(110)の前記HI(114)の前記ピンコンタクトの外側輪郭および/または前記ソケットコンタクトの内側輪郭は、円形、楕円形または多角形の断面を有している、かつ/または各前記プラグインコネクタ(110)の前記HA(112)と前記HI(114)とは雌雄同体である、請求項5記載のプラグインコンタクト装置(100)。
【請求項7】
前記HA(112)および前記HI(114)はそれぞれ長手方向軸線を有しており、前記HA1(112-1)および前記HA2(112-2)ならびに前記HI1(114-1)および前記HI2(114-2)は、それぞれ自身の長手方向軸線に沿って差し合わせ可能かつ解離可能である、または
前記HA1(112-1)および前記HA2(112-2)ならびに/または前記HI1(114-1)および前記HI2(114-2)は、それぞれ、前記長手方向軸線に対して横断方向または垂直である横軸線に沿って、差し合わせ可能かつ解離可能である、請求項1から6までのいずれか1項記載のプラグインコンタクト装置(100)。
【請求項8】
各前記HI(114)の前記HI2(114-2)または前記HI1(114-1)に割り当てられている、前記HI1(114-1)もしくは前記HI2(114-2)のコンタクト箇所(115)を基準とした、前記HI(114)の前記HI2(114-2)または前記HI1(114-1)の延在は、各前記HA(112)の前記HA2(112-2)または前記HA1(112-1)に割り当てられている、前記HA1(112-1)もしくは前記HA2(112-2)のコンタクト箇所(113)を基準とした、前記HA(112)の前記HA2(112-2)または前記HA1(112-1)の延在よりも長く、各前記延在は、前記差し合わされている状態における前記差し合わせ方向において、前記長手方向軸線に沿って定められている、請求項7記載のプラグインコンタクト装置(100)。
【請求項9】
前記少なくとも1つのプラグインコネクタ(110)の前記HI(114)の前記HI2(114-2)または前記HI1(114-1)は分離区間(117)を含んでおり、前記分離区間(117)は、各前記プラグインコネクタ(110)の前記差し合わされている状態(T)において、前記HI(114)の前記HI2(114-2)または前記HI1(114-1)に割り当てられている、前記HI1(114-1)または前記HI2(114-2)の前記コンタクト箇所(115)のガルバニックな分離を生じさせる、請求項記載のプラグインコンタクト装置(100)。
【請求項10】
前記HI2(114-2)または前記HI1(114-1)の前記分離区間(117)の延在は、前記HI2(114-2)もしくは前記HI1(114-1)の部分延在に沿って環状に延びる絶縁部を含んでおり、前記HI2(114-2)もしくは前記HI1(114-1)の前記部分延在は、各前記HA(112)の前記HA2(112-2)または前記HA1(112-1)に割り当てられている、前記HA1(112-1)もしくは前記HA2(112-2)のコンタクト箇所(113)を基準とした、前記HA(112)の前記HA2(112-2)または前記HA1(112-1)の延在よりも短く、各前記延在は、前記差し合わされている状態における前記差し合わせ方向において、前記長手方向軸線に沿って定められている、請求項9記載のプラグインコンタクト装置(100)。
【請求項11】
前記HA(112)の前記HA1(112-1)または前記HA2(112-2)は、前記長手方向軸線に沿って、唯一のコンタクト箇所(113)を有しており、かつ/または前記HI(114)の前記HI1(114-1)または前記HI2(114-2)は、前記長手方向軸線に沿って、唯一のコンタクト箇所(115)を有している、請求項7から10のいずれか1項記載のプラグインコンタクト装置(100)。
【請求項12】
前記電子的なスイッチングユニット(120)は、前記第1の端子(122)と前記第2の端子(124)との間の双方向の電流の流れのために構成されている、請求項1から11までのいずれか1項記載のプラグインコンタクト装置(100)。
【請求項13】
前記電子的なスイッチングユニット(120)は、少なくとも1つの半導体スイッチを含んでおり、前記半導体スイッチは、前記第1の端子(122)と前記第2の端子(124)との間での電圧の印加時に、前記第1の端子(122)と前記第2の端子(124)との間のインピーダンスを低減させる、または前記第1の端子(122)と前記第2の端子(124)とを導電接続するように構成されている、請求項1から12までのいずれか1項記載のプラグインコンタクト装置(100)。
【請求項14】
前記電子的なスイッチングユニット(120)は、前記少なくとも1つの半導体スイッチと連結されている整流器ブリッジを含んでいる、請求項13記載のプラグインコンタクト装置(100)。
【請求項15】
前記電子的なスイッチングユニット(120)は、相互に反対方向に互いに直列接続されている2つの半導体スイッチを含んでおり、前記半導体スイッチにはそれぞれ、逆方向においてダイオードが並列接続されており、
任意選択的に、前記電子的なスイッチングユニット(120)は、さらに、トリガ回路を含んでおり、前記トリガ回路は、前記第1の端子(122)と前記第2の端子(124)との間での電圧の印加時に、半導体スイッチの閉成を引き起こすように構成されており、任意選択的に、前記トリガ回路は前記整流器ブリッジを含んでいる、請求項14記載のプラグインコンタクト装置(100)。
【請求項16】
前記プラグインコンタクト装置(100)は、それぞれ1つのHA(112)および1つのHI(114)を備える、少なくとも2つのプラグインコネクタ(110)および電子的なスイッチングユニット(120)を含んでおり、
前記電子的なスイッチングユニット(120)の前記第1の端子(122)は、各HA(112)の前記HA1(112-1)と導電接続されており、前記電子的なスイッチングユニット(120)の前記第2の端子(124)は、各HI(114)の前記HI1(114-1)と導電接続されている、請求項1から15までのいずれか1項記載のプラグインコンタクト装置(100)。
【請求項17】
前記少なくとも1つのプラグインコネクタ(110)は、さらに、前記HA(112)に関する前記直流電流接続の対向極のために、第1のコンタクト半部GE1(116-1)および第2のコンタクト半部GE2(116-2)を備える対向極コンタクトGE(116)を含んでいる、請求項1から16までのいずれか1項記載のプラグインコンタクト装置(100)。
【請求項18】
前記GE(116)は、各前記プラグインコネクタの前記差し合わされている状態(T)において、各前記プラグインコネクタの前記第1の中間状態(T)において、かつ各前記プラグインコネクタの前記第2の中間状態(T)において、前記GE1(116-1)と前記GE2(116-2)とを導電接続するように構成されている、請求項17記載のプラグインコンタクト装置(100)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、直流電流接続を切断するときまたは閉じるときのアーク放電を回避または消弧するプラグインコンタクト装置に関する。
【0002】
直流電流接続(DC接続)を切断するときまたは閉じるときには、交流電流の適用(ACの適用)時とは異なり、より一層、アーク放電が考慮されるべきである。特にプラグインコネクタの場合にはアーク放電の考慮は1つの課題である。アーク放電は、一方ではプラグインコネクタにも、ハウジング部材にも、コンタクトにも損傷を与える。他方ではアーク放電は操作者に対する危険ももたらす。
【0003】
機械的な補助手段によってアーク放電を消弧する種々のコンセプトが存在し、これはたとえば犠牲ゾーンによって、またはいわゆる吹消磁石を用いて(アーク放電のプラズマに作用するローレンツ力によって)、またはコンタクト切断の速さによって行われる。
【0004】
別の選択肢は電子による火花消去である。電子による火花消去では電子的なコンポーネントを用いてアーク放電が抑制される。この原理は、電子的なスイッチと等価である。機械的なスイッチと同様に、電気回路が中断される。しかし、物理的なコンタクトは開放されないので、この際にアーク放電が発生することもない。電気回路は、電子的なコンポーネントによって中断される。この際に、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT)、金属酸化物半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)などの半導体モジュールまたはバリスタによっても、スイッチング電力が電子的なユニットに移され、これによってコンタクトが保護される。こうした技術は、たとえば刊行物である欧州特許第2742565号明細書、米国特許出願公開第2018/0006447号明細書、独国特許出願公開第000010253749号明細書および独国特許出願公開第102007043512号明細書に記載されている。
【0005】
この際に、電流は通常動作において電子機器を介して恒常的に流れる(これによって継続的に損失電力が生じる)、またはスイッチング過程の間、電流の流れが短時間、電子機器を介して導かれ、遮断される(これによってエネルギ技術的に大幅な改善がもたらされる)。この場合には付加的な補助コンタクトが必要であり、この付加的な補助コンタクトは複数の負荷コンタクトのうちの1つの負荷コンタクトに並列に位置し、電子機器を介した電流の流れを可能にする。これらの変化形態は、たとえば、刊行物である欧州特許第2742565号明細書および米国特許出願公開第2018/0006447号明細書に記載されているように、プラグインコネクタハウジング内に組み込まれていても、プラグストリップ内またはスイッチキャビネット内に収容されていてもよい。直前に挙げた、プラグストリップまたはスイッチキャビネット内への電子機器の集約的な配置は、1つのモジュールによって任意の数のプラグインコネクタを動作させることができるという利点を有している。たとえば、欧州特許第2742565号明細書に記載されているように、この場合には、複数のプラグインコネクタの種々異なるストランド間で短絡が生じずに、現在スイッチング中のストランド(もしくは切断されるべきプラグインコネクタまたは接続されるべきプラグインコネクタ)の電流のみが電子機器を介して流れるように、各補助コンタクトへの給電線に、対応するダイオードを設置する必要がある。
【0006】
欧州特許第2742565号明細書に記載されたダイオードによって、1つの電子モジュールで複数のプラグインコネクタに並行して給電することはできるが、これは単方向網の場合のみ機能する。DC網の特別な点は、たとえばアキュムレータ(二次電池)の場合のように、エネルギの流れが双方向であり得ることである。このアキュムレータは、直流電流の供給源でも負荷でもあり得る。同様に、電気機械は、直流電流の負荷として働くことができるが、制動時には、ジェネレータとして働き、エネルギを戻すこともできる。上述したダイオード回路は、双方向の適用時、たとえば電気機械のモータ動作とジェネレータ動作との間の切り替えでは機能しない。この場合には、個々の補助コンタクトのより複雑な切り替えの実行に、格段に多くのコストがかかるはずである。
【0007】
したがって、課題は、単一方向網においても双方向網においても動作可能な、直流電流接続を切断するときまたは閉じるときのアーク放電を回避または消弧するプラグインコンタクト装置を提供することである。
【0008】
上述の課題は、独立請求項に記載の特徴によって解決される。本発明の好適な構成および有利な発展形態は、従属請求項に記載されている。
【0009】
以降では、本発明の実施例を、図面を部分的に参照して説明する。
【0010】
ある態様によれば、直流電流接続を切断するときまたは閉じるときのアーク放電を回避または消弧するプラグインコンタクト装置が提供される。このプラグインコンタクト装置は、それぞれ1つのメインコンタクト(HA)と1つの補助コンタクト(HI)とを備える、少なくとも1つのプラグインコネクタを含んでいる。HAは、第1のコンタクト半部(HA1)と第2のコンタクト半部(HA2)とを含んでおり、第1のコンタクト半部(HA1)と第2のコンタクト半部(HA2)とは、解離可能に差し合わせ可能である。HAは、各プラグインコネクタの差し合わされている状態(T)において、HA1とHA2とを導電接続するように構成されている。HAは、さらに、各プラグインコネクタの解離されている状態(T)において、HA1とHA2とをガルバニックに分離するように構成されている。さらに、HAは、差し合わされている状態(T)と解離されている状態(T)との間の各プラグインコネクタの第1の中間状態(T)において、HA1とHA2とを導電接続するように構成されており、第1の中間状態(T)と解離されている状態(T)との間の各プラグインコネクタの第2の中間状態(T)において、HA1とHA2とをガルバニックに分離するように構成されている。補助コンタクト(HI)は、第1のコンタクト半部(HI1)と第2のコンタクト半部(HI2)とを含んでおり、第1のコンタクト半部(HI1)と第2のコンタクト半部(HI2)とは、解離可能に差し合わせ可能である。HIは、各プラグインコネクタの差し合わされている状態(T)において、HI1とHI2とをガルバニックに分離するように構成されている。HIは、さらに、各プラグインコネクタの解離されている状態(T)において、HI1とHI2とをガルバニックに分離するように構成されている。さらに、HIは、各プラグインコネクタの第1の中間状態(T)において、HI1とHI2とを導電接続するように構成されており、各プラグインコネクタの第2の中間状態(T)において、HI1とHI2とを導電接続するように構成されている。HA2とHI2とは(好ましくは4つの状態のそれぞれにおいて)導電接続されている。プラグインコンタクト装置はさらに、電子的なスイッチングユニットを含んでおり、電子的なスイッチングユニットの第1の端子は、HA1と導電接続されており、電子的なスイッチングユニットの第2の端子は、HI1と(好ましくは4つの状態のそれぞれにおいて)導電接続されている。電子的なスイッチングユニットは、差し合わされている状態(T)から第1の中間状態(T)への移行に応じて、第1の端子と第2の端子とを導電接続する、または第1の端子と第2の端子との間のインピーダンスを低減させるように、かつ第1の中間状態(T)から第2の中間状態(T)への、かつ/または第2の中間状態(T)から解離されている状態(T)への移行に応じて、第1の端子と第2の端子とを電気的に分離する、または第1の端子と第2の端子との間のインピーダンスを増大させるように構成されている。
【0011】
プラグインコンタクト装置の1つの実施例では、HAは、差し合わされている状態において、HA1とHA2とを導電接続することができ、それに対して、HIは、差し合わされている状態において、HI1とHI2とをガルバニックに分離することができる。解離されている状態では、HA1およびHA2も、HI1およびHI2も、それぞれガルバニックに分離されていてよい。TとTとの間の第1の中間状態において、HA1およびHA2も、HA1およびHI2も、それぞれ導電接続されていてよい。TとTとの間の第2の中間状態において、HA1とHA2とがガルバニックに分離されていてよく、それに対して、HA2とHI2とは導電接続されていてよい。
【0012】
実施例は、補助コンタクトにおけるダイオードが無くてもよい、プラグインコンタクト装置を可能にする。ダイオードが無くてもよいようにするために、補助コンタクト(HI)の各コンタクト半部(HI1およびHI2)が、差し合わされている状態において、たとえば、HI1またはHI2としての部分的に絶縁されたピンコンタクトによってガルバニックに分離されていることが設定されている。
【0013】
たとえば、HIは、差し合わされている状態(たとえば完全に差し込まれている状態)においてHI1とHI2(たとえばピンコンタクトとソケットコンタクト)との間に導電接続が生じないように構成されている。直流電流接続を切断するときに(すなわち、解離されている状態の方向への移行のときに)、はじめて、電気回路が電子的なスイッチングユニット(略して電子機器)を介して、好ましくは第1の中間状態への移行時に、閉じられる。これは好ましくは、たとえば第2の中間状態への移行時に、HIが無い場合に、先行のメインコンタクト(HA、負荷コンタクトとも称される)においてアーク放電が発生する前もしくは発生するであろう前に行われる。次いで、アーク放電によって、電子的なスイッチングユニット(略して電子機器)が、たとえば第1の端子と第2の端子との間の電圧降下によってトリガされ、それに続いて、電流が、補助コンタクト(HI)および電子機器を介して導かれる。次いで、電子機器は、直ぐに(たとえば、第2の中間状態から解離されている状態への移行の典型的な期間よりも短い期間の後に)電気回路を中断し、これによって、アーク放電を伴わない、電気的な接続の無負荷切断(および/またはHIの無負荷開放)を可能にする。電子機器の例示的な作用様式は、刊行物である欧州特許第2742565号明細書に記載されている。
【0014】
ストランドとも称される、複数のプラグインコネクタを備えるプラグインコンタクト装置では、プラグインコンタクト装置の実施例は、差し合わされている状態において、プラグインコンタクト装置の各補助コンタクト(HI)の電気的な(好ましくは物理的またはガルバニックな)分離によって、個々のストランドの相互の分離を実行することができる。
【0015】
この明細書では、ガルバニックな分離の状態は開放状態とも称され得る。導電接続の状態は閉じられている状態とも称され得る。
【0016】
少なくとも1つのプラグインコネクタは、メインコンタクト(HA)および制御コンタクトとも称され得る補助コンタクト(HI)に加えて、第2のメインコンタクトとも称され得る対向極コンタクト(GE)および/またはアースコンタクト(PE、「physical earth」)を含んでいてよい。GEおよび/またはPEは、それぞれ、第1のコンタクト半部と第2のコンタクト半部とを含んでいてよい。
【0017】
メインコンタクト(HA)は、直流電流源の正極と接続されていてよい、または接続可能であってよい。対向極コンタクト(GE)は、直流電流源の負極と接続されていてよい、または接続可能であってよい。GEおよび/またはPEは、差し合わされている状態(T)、第1の中間状態(T)および第2の中間状態(T)において導電接続されていてよく、かつ解離されている状態(T)においてガルバニックに分離されていてよい。
【0018】
電子的なスイッチングユニットは、少なくとも1つの半導体スイッチを含んでいてよい。電子的なスイッチングユニットは、少なくとも1つのプラグインコネクタのHIと直列接続されていてよい。HIは、電子的なスイッチングユニットによって、選択的に、HAに並列接続されてよい。電子的なスイッチングユニットは、消弧電子機器とも称され得る。
【0019】
電子的なスイッチングユニットは、さらに、解離されている状態(T)から第2の中間状態(T)への移行および/または第2の中間状態(T)から第1の中間状態(T)への移行に応じて、第1の端子と第2の端子とを導電接続する、または第1の端子と第2の端子との間のインピーダンスを低減させるように構成されていてよく、かつ第1の中間状態(T)から差し合わされている状態(T)への移行に応じて、第1の端子と第2の端子とを電気的に分離する、または第1の端子と第2の端子との間のインピーダンスを増大させるように構成されていてよい。
【0020】
電子的なスイッチングユニットは、さらに、第1の端子と第2の端子とを、双方向の電流の流れまたは2つの電流方向に対して、導電接続するように構成されていてよい。双方向の電流の流れは、整流器によって保証されてよい。
【0021】
少なくとも1つのプラグインコネクタはそれぞれ、第1のプラグインコネクタ半部と第2のプラグインコネクタ半部とを含んでいてよい。第1のプラグインコネクタ半部は、HA1およびHI1を含んでいてよい。第1のプラグインコネクタ半部は、さらに、GEの第1のコンタクト半部GE1および任意選択的にPEの第1のコンタクト半部PE1を含んでいてよい。第2のプラグインコネクタ半部は、HA2およびHI2を含んでいてよい。第2のプラグインコネクタ半部は、さらに、GEの第2のコンタクト半部GE2および任意選択的にPEの第2のコンタクト半部PE2を含んでいてよい。第1のプラグインコネクタ半部はソケットとも称され得る。第2のプラグインコネクタ半部は電源網プラグとも称され得る。
【0022】
各プラグインコネクタの第1のプラグインコネクタ半部と第2のプラグインコネクタ半部とは、差し合わされている状態において機械的に結合されていてよい。各プラグインコネクタの、第1のプラグインコネクタ半部と第2のプラグインコネクタ半部とは、解離されている状態において空間的に分離されていてよい。
【0023】
各プラグインコネクタ半部は、ハウジングを含んでいてよい。
【0024】
直流電流接続の直流電流源の極、好ましくは直流電流源の正極は、メインコンタクトのHA1および/または電子的なスイッチングユニットの第1の端子と導電接続されていてよい、または導電接続可能であってよく、ここで電気的な負荷の極、好ましくは負荷の正極は、メインコンタクトのHA2および/または補助コンタクトのHI2と導電接続されているかまたは導電接続可能である。択一的または付加的に、直流電流接続の直流電流源の極、好ましくは直流電流源の正極は、メインコンタクトのHA2および/または補助コンタクトのHI2と導電接続されていてよい、または導電接続可能であってよく、ここで電気的な負荷の極、好ましくは負荷の正極は、メインコンタクトのHA1および/または電子的なスイッチングユニットの第1の端子と導電接続されているかまたは導電接続可能である。
【0025】
たとえば、直流電流源は再充電可能な電気エネルギ蓄積器(好ましくは二次電池)を含んでいてよく、電気的な負荷は電気機械(E-Maschine)を含んでいてよい。E-Maschineは、(好ましくは一時的に)ジェネレータとして動作することができ、(好ましくは回生の際に)直流電流の電流方向はプラグインコンタクト装置によって反転する。
【0026】
HA1はピンコンタクトを含んでいてよく、HA2はソケットコンタクトを含んでいてよい。択一的に、HA2がピンコンタクトを含んでいてよく、HA1がソケットコンタクトを含んでいてよい。択一的または付加的に、HI1がピンコンタクトを含んでいてよく、HI2がソケットコンタクトを含んでいてよい。HAに対してさらに択一的または付加的に、HI2がピンコンタクトを含んでいてよく、HI1がソケットコンタクトを含んでいてよい。対向極コンタクト(GE)の第1のコンタクト半部(GE1)は、ピンコンタクトを含んでいてよく、GEの第2のコンタクト半部(GE2)はソケットコンタクトを含んでいてよい。択一的にGE2がピンコンタクトを含んでいてよく、GE1がソケットコンタクトを含んでいてよい。アースコンタクト(PEまたは「physical earth」)の第1のコンタクト半部(PE1)は、ピンコンタクトを含んでいてよく、PEの第2のコンタクト半部(PE2)はソケットコンタクトを含んでいてよい。択一的に、PE2はピンコンタクトを含んでいてよく、PE1はソケットコンタクトを含んでいてよい。
【0027】
HAのピンコンタクトの外側輪郭および/またはソケットコンタクトの内側輪郭ならびに/または各プラグインコネクタのHIのピンコンタクトの外側輪郭および/またはソケットコンタクトの内側輪郭は、円形、楕円形または多角形の断面を有していてよい。択一的または付加的に、各プラグインコネクタのHAおよびHIは雌雄同体であってよい。
【0028】
HAおよびHIは、それぞれ長手方向軸線を有していてよい。HA1およびHA2ならびにHI1およびHI2は、それぞれ自身の長手方向軸線に沿って差し合わせ可能かつ解離可能であってよい。HAの長手方向軸線とHIの長手方向軸線とは互いに平行であってよい。択一的または付加的に、HA1およびHA2ならびに/またはHI1およびHI2は、それぞれ、長手方向軸線に対して横断方向または垂直である横軸線に沿って、差し合わせ可能かつ解離可能であってよい。
【0029】
各HIの(負荷側の)HI2または(直流電流源側の)HI1に割り当てられている、(直流電流源側の)HI1もしくは(負荷側の)HI2のコンタクト箇所を基準とした、HIの(負荷側の)HI2または(直流電流源側の)HI1の延在は、各HAの(負荷側の)HA2または(直流電流源側の)HA1に割り当てられている、(直流電流源側の)HA1もしくは(負荷側の)HA2のコンタクト箇所を基準とした、HAの(負荷側の)HA2または(直流電流源側の)HA1の延在より長くてよい。差し合わせ方向における、長手方向軸線に沿った各延在は、差し合わされている状態において定められていてよい。負荷側のコンタクト半部は、HA2およびHI2の導電接続によって定められていてよい。直流電流源側のコンタクト半部は、電子的なスイッチングユニットとの、HI1の直列接続によって、かつHA1とのその導電接続によって定められていてよい。たとえば、負荷側のHA2およびHI2はそれぞれピンコンタクトを含んでいてよい。ピンコンタクトの延在は、(たとえば原点としての)各ソケットコンタクトHA1もしくはHI1のコンタクト箇所から、差し合わされている状態における(直流電流側の)差し込み方向における各ピンコンタクトの長さを含んでいてよい。HAのピンコンタクトは、HIのピンコンタクトよりも短くてよい。
【0030】
少なくとも1つのプラグインコネクタのHIのHI2またはHI1は分離区間を含んでよい。分離区間は、各プラグインコネクタの差し合わされている状態(T)において、HIのHI2またはHI1に割り当てられている、HI1またはHI2のコンタクト箇所のガルバニックな分離を生じさせることができる。
【0031】
HI2またはHI1の分離区間の延在は、HI2もしくはHI1の部分延在に沿って環状に延びる絶縁部を含んでいてよい。HI2もしくはHI1の部分延在は、各HAのHA2またはHA1に割り当てられている、HA1もしくはHA2のコンタクト箇所を基準とした、HAのHA2またはHA1の延在よりも短くてよい。長手方向軸線に沿った各延在は、差し合わせ方向において、差し合わされている状態において定められていてよい。たとえばHI2は、分離区間として絶縁部が環状に延在しているピンコンタクトを含んでいてよい。分離区間は、ピンコンタクトの(差し合わせ方向から見て)外側の部分長さを含んでいてよい。
【0032】
HAのHA1またはHA2は、長手方向軸線に沿って、唯一のコンタクト箇所を有していてよい。択一的または付加的に、HIのHI1またはHI2は、長手方向軸線に沿って、唯一のコンタクト箇所を有していてよい。
【0033】
電子的なスイッチングユニットは、少なくとも1つの半導体スイッチを含んでいてよく、この半導体スイッチは、第1の端子と第2の端子との間での電圧の印加時に、第1の端子と第2の端子との間のインピーダンスを低減させるかまたは第1の端子と第2の端子とを導電接続するように構成されている。
【0034】
電子的なスイッチングユニットは、第1の端子と第2の端子との間の双方向の電流の流れのために構成されていてよい。好ましくは、電子的なスイッチングユニットは、双方向の電流の流れのために整流器ブリッジを含んでいてよい。電子的なスイッチングユニットは、少なくとも1つの半導体スイッチと連結されている整流器ブリッジを含んでいてよい。たとえば、第1の端子と第2の端子とを選択的に導電接続する、および分離する、もしくは第1の端子と第2の端子との間のインピーダンスを選択的に増大させる、および低減させる1つまたは複数の半導体スイッチに、整流器ブリッジが連結されている。整流器ブリッジの、互いに反対の側に位置する2つの端子は、電子的なスイッチングユニットの第1の端子および第2の端子を含んでいてよい。整流器ブリッジの、互いに反対側に位置する別の2つの端子は、半導体スイッチおよび/またはRC素子および/またはコンデンサおよび/またはバリスタおよび/またはサーミスタを介して相互に接続されていてよい、または接続可能であってよい。
【0035】
電子的なスイッチングユニットは、さらに、相互に反対方向に互いに直列接続されている2つの半導体スイッチを含んでいてよく、これらの半導体スイッチにはそれぞれ、逆方向においてダイオードが並列接続されている。並列接続されている各ダイオードは、半導体スイッチの逆方向においてバイパスとして作用することができる。任意選択的に、電子的なスイッチングユニットは、さらに、トリガ回路を含んでいてよく、このトリガ回路は、第1の端子と第2の端子との間での電圧の印加時に、半導体スイッチの閉成を引き起こすように構成されている。さらに任意選択的に、トリガ回路は整流器ブリッジを含んでいてよい。
【0036】
択一的または付加的に、電子的なスイッチングユニットは、金属酸化物半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)ならびに/または絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT)ならびに/またはコンデンサおよび可変抵抗、たとえばバリスタおよび/またはサーミスタを備えるRC素子を含んでいてよい。
【0037】
プラグインコンタクト装置は、それぞれ1つのHAおよびHIを備える、少なくとも2つのプラグインコネクタならびに電子的なスイッチングユニットを含んでいてよい。電子的なスイッチングユニットの第1の端子は、各HAのHA1と導電接続されていてよい。電子的なスイッチングユニットの第2の端子は、各HIのHI1と導電接続されていてよい。少なくとも2つのプラグインコネクタの各第1のプラグインコネクタ半部は、同じ直流電流源に接続されていてよい、かつ/または並列接続されていてよい。
【0038】
少なくとも1つのプラグインコネクタは、さらに、HAに関する直流電流接続の対向極のために、第1のコンタクト半部(GE1)および第2のコンタクト半部(GE2)を備える、1つの対向極コンタクト(GE)を含んでいてよく、好ましくはここで、GEは、各プラグインコネクタの差し合わされている状態(T)において、各プラグインコネクタの第1の中間状態(T)において、かつ各プラグインコネクタの第2の中間状態(T)において、GE1とGE2とを導電接続するように構成されている。コンタクト半部GE1またはGE2は、HAのコンタクト半部HA1またはHA2よりも長くてよい。特に、GEのコンタクト半部GE1またはGE2は、HIのコンタクト半部HI1またはHI2と同じ長さを有していてよい。
【0039】
本発明のさらなる特徴および利点を、以降で、添付の図面に関連して説明する。
【図面の簡単な説明】
【0040】
図1】従来技術から公知のマルチプラグインシステムを示す図である。
図2】メインコンタクトと、電子的なスイッチングユニットを備える補助コンタクトとを備えるプラグインコンタクト装置の実施例を示す図である。
図3】メインコンタクトと、電子的なスイッチングユニットを備える補助コンタクトとを備えるプラグインコンタクト装置の第2の実施例を示す図である。
図4A】プラグインコンタクト装置の実施例の例示的な切断過程を示す図である。
図4B】プラグインコンタクト装置の実施例の例示的な切断過程を示す図である。
図4C】プラグインコンタクト装置の実施例の例示的な切断過程を示す図である。
図5】例示的なマルチプラグインシステムとしてのプラグインコンタクト装置の第3の実施例を示す図である。
図6A】双方向の電子的なスイッチングユニットの実施例を示す図である。
図6B】双方向の電子的なスイッチングユニットの実施例を示す図である。
【0041】
図1は、欧州特許第2742565号明細書から公知のメカトロニクスなマルチプラグインシステムを概略的に示すものである。このマルチプラグインシステムは、少なくとも2つのプラグインコネクタS、S…を含んでおり、これらのプラグインコネクタS、S…はそれぞれ、メインコンタクト8と補助コンタクト9とを有しており、メインコンタクト8はメインプラグインコンタクトとメイン対向コンタクトとを備え、補助コンタクト9は、引き抜き過程においてメインコンタクト8に続いて引き抜かれ、補助プラグインコンタクトと補助対向コンタクトとを備えている。さらに、欧州特許第2742565号明細書のマルチプラグインシステムは、引き抜き過程において生じるアーク放電を消弧するために、プラグインコネクタS、S…に共通の唯一の半導体電子機器10を含んでおり、この半導体電子機器10には、各プラグインコネクタS、S…の補助コンタクト9がダイオード17を介して直列接続されており、このダイオード17は、1つまたは複数の個々のプラグインコネクタ、たとえばSの引き抜き過程において、たとえばプラグインコネクタSおよびSの短絡を回避する。ここで半導体電子機器10は、直列接続されている2つの半導体スイッチと、この半導体スイッチと接続されているエネルギ蓄積器とを有しており、このエネルギ蓄積器は、充電のために、引き抜き過程において生じるアーク放電電圧を半導体スイッチの間でタップする。
【0042】
図2は、直流電流接続を切断するときまたは閉じるときのアーク放電を回避または消弧する、全体的に参照符号100が付けられているプラグインコンタクト装置の実施例を示している。プラグインコンタクト装置100は、1つのメインコンタクト(HA)112を備える、全体的に参照番号110が付けられているプラグインコネクタを含んでおり、このメインコンタクト(HA)112は、ソケットコンタクトとして形成されている第1のコンタクト半部(HA1)112-1と、ピンコンタクトとして形成されている第2のコンタクト半部(HA2)112-2とを備えている。さらにプラグインコネクタ110は、ソケットコンタクトとして形成されている第1のコンタクト半部(HI1)114-1と、ピンコンタクトとして形成されている第2のコンタクト半部(HI2)114-2とを備える補助コンタクト(HI)114を含んでいる。HA2 112-2とHI2 114-2とは、導電接続されている。電子的なスイッチングユニット120は、第1の端子122を介して、ソケットコンタクト(HA1)112-1に並列接続されている。HI114は、第2の端子124を介して、電子的なスイッチングユニット120と直列接続されている。プラグインコンタクト装置100は、図2では、差し合わされている状態Tで示されており、この差し合わされている状態Tでは、ピンコンタクト(HA2)112-2が、コンタクト箇所113を介してソケットコンタクト(HA1)112-1と導電接続されている。ピンコンタクト(HI2)114-2は、図2に示されている、差し合わされている状態Tにおいて、環状の絶縁部を含んでいる分離区間117によって、ソケットコンタクト(HI1)114-1のコンタクト箇所115からガルバニックに分離されている。
【0043】
図2に示されている電子的なスイッチングユニット120はRC(「抵抗器 コンデンサ」)素子を含んでいる。RC素子は、金属酸化物半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)または絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT)として形成されていてよい。択一的または付加的に、複数のRC素子、たとえば1つのIGBTと1つのMOSFETとが直列接続されていてもよい。さらに電子的なスイッチングユニットは、任意選択的に整流器ブリッジ(図示されていない)を含んでおり、これは直流システムにおける双方向の電流の流れを可能にする。電流方向の反転によって、たとえば、ジェネレータとして動作する電気機械の制動エネルギを回生させることができる。
【0044】
図3は、差し合わされている状態Tにおける、直流電流接続を切断するときまたは閉じるときのアーク放電を回避または消弧する、全体的に参照符号100が付けられているプラグインコンタクト装置の第2の実施例を示している。図2に示されたものと同じ、プラグコンタクト装置のコンポーネントには、同じ参照符号が付けられている。全体的に参照符号110が付けられている図3のプラグインコネクタでは、図2と比較して、HAおよびHIの第1のコンタクト半部および第2のコンタクト半部に対するピンコンタクトとソケットコンタクトの割り当てが逆になっている。
【0045】
(図示されていない)第3の実施例では、全体的に参照符号110が付けられているプラグインコネクタは雌雄同体に形成されている。雌雄同体のプラグインコネクタ110の第1の変化形態では、HA1 112-1は、図2に示されているようにソケットコンタクトを含んでおり、HI1 114-1は、図3に示されているようにピンコンタクトを含んでいる。雌雄同体のプラグインコネクタ110の第2の変化形態では、HA1 112-1は、図3に示されているようにピンコンタクトを含んでおり、HI1 114-1は、図2に示されているようにソケットコンタクトを含んでいる。
【0046】
図4A図4Cは、それぞれプラグインコンタクト装置100を示しており、そのプラグインコネクタ110は、HA112、HI114、対向極コンタクト(GE)116およびアースコンタクト(PE)118を含んでいる。HI112は、図2に示されているように、電子的なスイッチングユニット120と直列接続されている。HA112の第1のコンタクト半部HA1およびHI114のHI1は、直流電流源130の極、好ましくは正極と接続されているかまたは接続可能であり、ここで、HI114は、電子的なスイッチングユニット120と直列接続されており、電子的なスイッチングユニット120はHA112と導電接続されている。対向極コンタクト(GE)116の第1のコンタクト半部GE1 116-1は、直流電流源130の第2の極、好ましくは負極と接続されているかまたは接続可能である。さらに、図4A図4Cのプラグインコネクタ110はアースコンタクト(PE)118を含んでおり、アースコンタクト(PE)118は、第1のコンタクト半部(PE1)118-1および第2のコンタクト半部(PE2)118-2を含んでいる。第2のコンタクト半部HA2 112-2、HI2 114-2およびGE2 116-2は負荷140と接続されている。
【0047】
図4Aは、差し合わされている状態Tにおける、プラグインコンタクト装置100を示している。コンタクトHA112、GE116およびPE118は導電接続されている。コンタクトHI114は、分離区間117を用いて、たとえば環状の絶縁部を用いて、ガルバニックに分離されている。図4Aにおけるプラグインコンタクト装置100の正極側は、図2におけるそれと一致している。
【0048】
図4Bは、第1の中間状態Tにおける、たとえば直流電流接続の切断時のプラグインコンタクト装置100を示しており、ここではプラグインコネクタ110は、もはや完全には差し合わされていない。HA2 112-2は、さらに、コンタクト箇所113を介して、HA1 112-1と導電接続されている。HI2 114-2はここでは、コンタクト箇所115を介して、HI1 114-1と導電接続されている。電子的なスイッチングユニット120は、第1の中間状態Tでは受動的である。特に、電子的なスイッチングユニット120のRC素子の抵抗は、第1の中間状態Tにおいて高抵抗であってよい。
【0049】
図4Cは、第2の中間状態Tにおける、プラグインコンタクト装置100を示しており、ここではプラグインコネクタ110はまだ完全には分離されていない。HA2 112-2がコンタクト箇所113から空間的に分離されていることによって、HA112はここではガルバニックに分離されている。HA2 112-2と、HA1 112-1のコンタクト箇所113との間には、アーク放電が発生する。第1の端子122を介して、電子的なスイッチングユニット120が作動させられる。この作動によって、電子的なスイッチングユニット120(またはそのRC素子)が導通される。特に、RC素子は、第2の中間状態Tにおいて低抵抗であってよい。HI114は、さらに、コンタクト箇所115を介して導電接続されている。直流電流はここで、直流電流源130から、電子的なスイッチングユニット120およびHI114を介して流れる。好ましくは、電子的なスイッチングユニット120はタイミング素子を含んでおり、このタイミング素子によって、HI114を介する電流の流れが所定の期間の後で中断される。電流の流れの中断は、HI114、GE116およびPE118のガルバニックな分離の時間的に前に行われてよい。
【0050】
任意選択的な(図示されていない)第3の中間状態では、コンタクトHA112、HI114およびGE116はガルバニックに分離されており、それに対して、アースコンタクトPE118は依然として導電接続されている。(図示されていない)解離されている状態Tでは、すべてのコンタクトHA112、HI114、GE116およびPE118がガルバニックに分離されている。解離されている状態Tでは、プラグインコネクタ110の2つのコンタクト半部110-1と110-2とが空間的に分離されていてよい。
【0051】
図5は、3つのプラグインコネクタ110を備えるプラグインコンタクト装置100を示している。各プラグインコネクタ110は、図4Aに示されているプラグインコネクタ110と同一構造であり、差し合わされている状態Tにおいて示されている。各HI114は、差し合わされている状態Tにおいて、分離区間117によってガルバニックに分離されている。直流電流源130の側では、すべてのプラグインコネクタ110のHI114が点126において並列接続されており、これによって、すべてのHI114が、第2の端子124を介して1つの(共通の)電子的なスイッチングユニット120とのみ導電接続されている。(共通の)電子的なスイッチングユニット120は、すべてのプラグインコネクタ110の、点127において並列接続されているHA112と導電接続されている。すべてのプラグインコネクタ110のGE118は、点128において並列接続されている。
【0052】
複数のプラグインコネクタ110のうちの第1のプラグインコネクタ110が分離されると、(図4A図4Cを参照して説明したように)、属するHI114が、導通している第1の中間状態Tおよび第2の中間状態Tに移行され、電子的なスイッチングユニット120との接続が形成される。他の(差し合わされている)ストランドにおけるプラグインコネクタ110は、第1のプラグインコネクタ110の切断および属するHA112における結果として生じるアーク放電および属するHI114における電流の流れと関係を有していない。なぜなら、それらの各HI114は、さらに(共通の)電子的なスイッチングユニット120からガルバニックに分離されているからである。すなわち、通常動作においては、種々のストランド間に短絡は存在しない。ETAの特許におけるように、引き続き、欧州特許第2742565号明細書に記載された問題と類似している問題は、複数のプラグインコネクタ110が同時に切断され得る場合にのみ生じる。2つの(またはそれより多くの)プラグインコネクタ110が、同時に引き抜かれる場合、これらの2つの(またそれより多くの)ストランドの間に短絡が発生する可能性がある。
【0053】
図4A図4Cおよび図5の実施例は、HA1 112-1、HI1 114-1、GE1 116-1およびPE1 118-1としてのソケットコンタクトと、HA2 112-2、HI2 114-2、GE2 116-2およびPE2 218-2としてのピンコンタクトとを有している。別の(図示されていない)実施例では、図3のように、ピンコンタクトとソケットコンタクトとが交換されている。さらに、プラグインコネクタ半部の任意の雌雄同体の組み合わせが可能である。
【0054】
プラグインコンタクト装置100によって、特に、補助コンタクトHI114の分離区間117によって、別の構成部品、特に第1のコンタクト半部HI1 114-1内のまたは第1のコンタクト半部HI1 114-1におけるダイオードを回避することができる。
【0055】
(たとえば図5の実施例に示されている)マルチプラグインシステムは、建物設置レベルまでスケーリング可能である。これに対応して、電子的なスイッチングユニット(たとえばスイッチングユニット120)は、マルチプラグインシステムに組み込まれるのではなく、たとえば部屋またはフロアの分電盤に集約して組み込まれる。したがって、説明した補助コンタクト(たとえばHI114)は、付加的な線路を介して電子的なスイッチングユニット(たとえばスイッチングユニット120)と接続されなければならない。この線路は制御線路または信号線路ではないので、このような接続はX導体とも称され得る。
【0056】
図6Aおよび図6Bは、整流器ブリッジを含んでいる、双方向の電子的なスイッチングユニット120の2つの実施例を示している。整流器ブリッジは、第1の端子122を介してHA1 112-1と接続可能であり、第2の端子124を介してHI1 114-1と接続可能である。
【0057】
整流器ブリッジの2つの別の(内側の)端子は、図6Aに示されている実施例において、半導体スイッチと、可変の抵抗を伴うRC素子との並列接続を介して相互に接続されており、半導体スイッチのインピーダンスは、制御信号(破線で示されている)によって変更され得る。整流器ブリッジのダイオードを介して、外部から(第1および第2の端子に)加えられる極性に関係なく、(2つの別の)内側の端子において、特有の極性が保証され、HA112およびHI114を通る双方向の電流の流れが可能になる。
【0058】
図6Bに示されている実施例では、電子的なスイッチングユニット120は逆極性接続防止部を含んでおり、逆極性接続防止部は、反対方向において相互に直列接続されている2つの半導体スイッチと、逆方向に並列接続されているそれぞれ1つのダイオードとを含んでいる(図6Bの左側)。それぞれ並列接続されているダイオードは、半導体スイッチの逆方向においてバイパスとして作用する。さらに、電子的なスイッチングユニット120は、図6Bにおいて、整流器ブリッジの2つの別の(内側の)端子同士を接続するトリガ回路を含んでいる(図6Bの右側)。トリガ回路は、外部から加えられる極性に関係して、(破線で示されている)制御信号を用いて、直列接続されている2つの半導体スイッチのうちの一方または両方の半導体スイッチのインピーダンスを変化させる(たとえば低減させる)。択一的に、ユニポーラ半導体スイッチを使用することもできる。
【0059】
電子的なスイッチングユニット(たとえばスイッチングユニット120)への給電線を延長することは、技術的なバックグラウンドを有する人には恐らく自明なことであり、それ自体は技術的に革新的なものではない。しかし、従来技術、たとえば欧州特許第2742565号明細書では、(たとえば、直流電流源側のソケットユニット4と負荷側のプラグユニット5とから成る)各プラグインコネクタに、ダイオード17が、プラグインコネクタ内かまたは(制御線路として形成されている)補助線路内の少なくともどこかに装備されなければならない。本発明によるプラグインコンタクト装置100では、これらのダイオードは、補助コンタクト(たとえばHI114)における確実なガルバニックな分離によって置き換えられる。補助コンタクト(たとえばHI114)はこのために、(絶縁性の)分離区間117を有しており、これは、差し合わされている状態において、ピンコンタクトとソケットコンタクトとの相互の金属コンタクトパートナを相互に分離する。この場合、円形ピンおよび円形ソケットの形態での形成は、単に例にすぎない。したがって、絶縁体は、雌雄同体コンタクトの場合でも、またはフラットコンタクトの場合でも使用可能である。差し合わされている状態では、すべてのプラグインコネクタ(たとえばプラグインコネクタ110)の補助コンタクト(たとえばHI114)が、補助コンタクトの(絶縁されている)各分離区間117上で静止位置にあるので、これによって、種々異なるプラグインコネクタ間で短絡が生じることもない。プラグインコネクタの切断過程ではじめて、電子的なスイッチングユニット(たとえばスイッチングユニット120)への導電接続が形成される。
【0060】
本発明を、例示的な実施例に関連して説明してきたが、種々の変更を行うことができ、等価物を代替として用いることができることが、当業者には明らかである。さらに特定の状況または特定の材料を本発明の教示に適合させるために、多くの修正を行うことが可能である。したがって、本発明は、開示された実施例に限定されず、添付の特許請求の範囲に記載されたすべての実施例を含んでいる。
【符号の説明】
【0061】
2 DC源
3 負荷
4 ソケットユニット
5 プラグユニット
6 往路導体
7 復路導体
8 メインコンタクト
9 補助コンタクト
10 電子機器
11,12 バイパス/バイパス線路
13 第3のコンタクト
14,15,16 線路
17 ダイオード
100 プラグインコンタクト装置
110 プラグインコネクタ
110-1 第1のプラグインコネクタ半部
110-2 第2のプラグインコネクタ半部
112 メインコンタクト
112-1 メインコンタクトの第1のコンタクト半部
112-2 メインコンタクトの第2のコンタクト半部
113 メインコンタクトのコンタクト箇所
114 補助コンタクト
114-1 補助コンタクトの第1のコンタクト半部
114-2 補助コンタクトの第2のコンタクト半部
115 補助コンタクトのコンタクト箇所
116 対向極コンタクト
116-1 対向極コンタクトの第1のコンタクト半部
116-2 対向極コンタクトの第2のコンタクト半部
117 分離区間
118 アースコンタクト
118-1 アースコンタクトの第1のコンタクト半部
118-2 アースコンタクトの第2のコンタクト半部
120 電子的なスイッチングユニット
122 第1の端子
124 第2の端子
126 補助コンタクトの並列接続
127 メインコンタクトの並列接続
128 対向極コンタクトの並列接続
130 直流電流源
140 負荷
差し合わされている状態
第1の中間状態
第2の中間状態
図1
図2
図3
図4A
図4B
図4C
図5
図6A
図6B