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特許7398568成形された側壁カバーを有する非空気圧式タイヤ
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  • 特許-成形された側壁カバーを有する非空気圧式タイヤ 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-06
(45)【発行日】2023-12-14
(54)【発明の名称】成形された側壁カバーを有する非空気圧式タイヤ
(51)【国際特許分類】
   B60C 7/00 20060101AFI20231207BHJP
   B60C 13/00 20060101ALI20231207BHJP
【FI】
B60C7/00 H
B60C13/00 G
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2022539419
(86)(22)【出願日】2020-11-16
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-06
(86)【国際出願番号】 US2020060730
(87)【国際公開番号】W WO2021137956
(87)【国際公開日】2021-07-08
【審査請求日】2022-06-27
(31)【優先権主張番号】62/954,742
(32)【優先日】2019-12-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】515168916
【氏名又は名称】ブリヂストン アメリカズ タイヤ オペレーションズ、 エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】パール、リチャード エス.
(72)【発明者】
【氏名】ドゥミガン、キース エー.
【審査官】増永 淳司
(56)【参考文献】
【文献】特開平09-156308(JP,A)
【文献】特表2011-500414(JP,A)
【文献】国際公開第2004/069563(WO,A1)
【文献】欧州特許出願公開第00452628(EP,A2)
【文献】米国特許出願公開第2016/0288571(US,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2014-0028473(KR,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0174003(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60C 7/00
B60C 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
非空気圧式タイヤであって、
第1の直径を有する下部リングと、
前記第1の直径よりも大きい第2の直径を有する上部リングであって、前記下部リングと実質的に同軸である、上部リングと、
前記下部リングと前記上部リングとの間に延在し、前記非空気圧式タイヤの第1の側面から第2の側面へ横方向に延在する支持構造体と、
側壁へシームレスに延在するトレッド層を形成するゴム材料の単体であって、
前記トレッド層が、前記上部リング全体の周りに円周方向に延在し、かつ
前記トレッド層が、前記非空気圧式タイヤの前記第1の側面から前記非空気圧式タイヤの前記第2の側面まで横方向に延在する、単体と、を備え、
前記側壁が、前記非空気圧式タイヤの前記第1の側面上で前記トレッド層から前記下部リングにシームレスに延在する、非空気圧式タイヤ。
【請求項2】
前記側壁が、前記非空気圧式タイヤの前記第1の側面の90~95%を覆う、請求項1に記載の非空気圧式タイヤ。
【請求項3】
前記側壁が、内部に配置された複数の開口部を含む、請求項2に記載の非空気圧式タイヤ。
【請求項4】
前記非空気圧式タイヤの前記第2の側面上で前記トレッド層から前記下部リングにシームレスに延在する前記ゴム材料から形成された第2の側壁を更に備える、請求項1に記載の非空気圧式タイヤ。
【請求項5】
前記側壁が、補強層を含む、請求項1に記載の非空気圧式タイヤ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、側壁を有する非空気圧式タイヤに関する。より具体的には、本開示は、成形された側壁カバーを有する非空気圧式タイヤに関する。
【背景技術】
【0002】
タイヤが非膨張状態又は膨張不足状態で走行することを可能にする様々なタイヤ構築物が開発されている。非空気圧式タイヤは膨張を必要としないが、「ランフラットタイヤ」は、パンクし、加圧空気の完全又は部分的な喪失を経験した後で、長期間、比較的高速で動作し続けることができる。非空気圧式タイヤは、複数のスポーク、ウェビング、又は下部リングを上部リングに接続する他の支持構造体を含み得る。
【発明の概要】
【0003】
一実施形態では、非空気圧式タイヤは、第1の直径を有する下部リングと、第1の直径よりも大きい第2の直径を有する上部リングと、を含む。上部リングは、下部リングと実質的に同軸である。非空気圧式タイヤは、下部リングと上部リングとの間に延在する支持構造体と、ゴム材料で形成されたトレッド層と、を更に含む。トレッド層は、上部リング全体の周りに円周方向に延在し、非空気圧式タイヤの第1の側面から非空気圧式タイヤの第2の側面まで横方向に更に延在する。非空気圧式タイヤはまた、非空気タイヤの第1の側面上でトレッド層から下部リングまでシームレスに延在するゴム材料から形成された側壁を含む。
【0004】
別の実施形態では、非空気圧式タイヤの側面を覆う方法が提供される。本方法は、第1の直径を有する下部リング、下部リングと実質的に同軸の上部リング、及び下部リングと上部リングとの間に延在する支持構造体を提供することを含む。本方法は、下部リング、上部リング、及び支持構造体を成形型内に置くことと、成形型内にゴムを提供することと、を更に含む ゴムは、上部リングの周りに円周方向に延在するトレッド層と、非空気タイヤの第1の側面上でトレッド層から下部リングに延在する側壁層と、を形成する。
【0005】
更に別の実施形態では、側壁を有する非空気圧式タイヤが提供される。非空気圧式タイヤは、第1の直径を有する下部リングと、第1の直径よりも大きい第2の直径を有する上部リングと、を含む。上部リングは、下部リングと実質的に同軸である。非空気圧式タイヤは、下部リングと上部リングとの間に延在する支持構造体と、ゴム材料で形成されたトレッド層と、を更に含む。非空気タイヤはまた、ゴム材料から形成され、かつ非空気タイヤの第1の側面上でトレッド層からシームレスに延在する、側壁を有する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
添付の図面では、以下の詳細な説明と共に、特許請求される本発明の例示的実施形態を説明する構造が例解される。同様の要素は、同一の参照番号で特定される。単一の構成要素として示される要素は、多数の構成要素に置き換えられ得、多数の構成要素として示されている要素は、単一の構成要素に置き換えられ得ることが理解されるべきである。図面は正確な縮尺ではなく、特定の要素の比率が例解のために誇張されている場合がある。
【0007】
図1】非空気圧式タイヤ及びホイールアセンブリの一実施形態の斜視図である。
【0008】
図2】成形された側壁カバーの一実施形態を有する非空気圧式タイヤ及びリムアセンブリの斜視図である。
【0009】
図3図2に示されるような成形された側壁カバーを有する非空気圧式タイヤ及びリムアセンブリの断面図である。
【0010】
図4】成形された側壁カバーを有する非空気圧式タイヤ及びリムアセンブリの後方斜視図の詳細である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下は、本明細書において採用される選択用語の定義を含む。これらの定義には、用語の範囲に該当し、実施のために使用され得る構成要素の様々な例及び/又は形態が含まれる。例は、限定的であることを意図しない。用語の単数形及び複数形は、いずれも定義の範囲内であり得る。
【0012】
「軸方向の」及び「軸方向に」は、タイヤの回転軸と平行する方向を指す。
【0013】
「円周方向の」及び「円周方向に」は、軸方向に対して垂直であるトレッドの表面の外周部に沿って延在する方向を指す。
【0014】
「径方向の」及び「径方向に」は、タイヤの回転軸に対して垂直である方向を指す。
【0015】
本明細書で使用するとき、「トレッド」は、通常の膨張度及び通常の荷重において、道路又は地面と接触するタイヤの部分を指す。
【0016】
以下の説明で使用される同様の用語によって一般的なタイヤ構成要素が説明されるが、当然のことながら、用語は若干異なる含意を有するため、当業者は、以下の用語のうちのいずれか1つが、一般的なタイヤ構成要素の説明に使用される別の用語と単に交換することができるとは見なさないであろう。
【0017】
本明細書では、方向は、タイヤの回転軸を基準にして述べられる。「上向きの」及び「上向きに」という用語は、タイヤのトレッドに向かう一般方向を指し、「下向きの」及び「下向きに」は、タイヤの回転軸に向かう一般方向を指す。したがって、「上部の」及び「下部の」又は「頂部の」及び「底部の」など相対的な方向用語が要素に関連して使用されるとき、「上部の」又は「頂部の」要素は、「下部」又は「底部」の要素よりもトレッドに近い位置に離間配置される。加えて、「上」又は「下」など相対的な方向用語が要素に関連して使用されるとき、別の要素の「上」にある要素は、他の要素よりもトレッドに近い。
【0018】
「内向きの」及び「内向きに」という用語は、タイヤの赤道面に向かう一般方向を指し、「外向きの」及び「外向きに」は、タイヤの赤道面から離れ、タイヤの側面に向かう一般方向を指す。したがって、「内部」及び「外部」など相対的な方向用語が要素と関連して使用されるとき、「内部」要素は、「外部」要素よりもタイヤの赤道面の近くに離間配置される。
【0019】
図1は、非空気圧式タイヤ及びホイールアセンブリの一実施形態の斜視図である。アセンブリは、第1の直径を有する下部リング105を有する非空気圧式タイヤ100と、第1の直径よりも大きい第2の直径を有する上部リング110と、を含む。上部リング110は、下部リング105と実質的に同軸である。複数のスポーク115は、下部リング105と上部リング110との間に延在している。
【0020】
複数のフィレット120は、各スポーク115の端部で、下部リング105と上部リング110との間に配置されている。複数のフィレット120は、下部フィレット120及び上部フィレット120を含む。下部フィレット120は、下部リング105に直接接触している。上部フィレット120は、上部リング110と直接接触している。代替的な実施形態では、フィレットは、省略され得る。
【0021】
代替的な実施形態(図示せず)では、スポークの代わりにウェビング又は他の支持構造体が採用され得る。
【0022】
例解される実施形態では、上部リング110の周りに円周方向トレッド125が配置されている。トレッド125は、上部リング部110全体の周りに円周方向に延在し、非空気圧式タイヤ100の第1の側面130から非空気圧式タイヤ100の第2の側面135に横方向に更に延在する。トレッド125は、溝、リブ、ブロック、ラグ、サイプ、スタッド、及び他の要素などの、トレッド要素を含み得る。剪断バンド若しくは他の剪断要素又は補強構造体(図示せず)が、上部リング110とトレッド125との間に配置され得る。代替的な実施形態(図示せず)では、別々のトレッドが省略され得、代わりに、トレッド要素が上部リングに直接形成され得る。
【0023】
下部リング105及び上部リング110は、天然ゴム又は合成ゴムなどのポリマー材料、他のエラストマー材料で構築され得る。代替的に、下部リング105及び上部リング110は、ポリウレタン、ポリエステル、ナイロン、及びポリ塩化ビニル(polyvinyl chloride、PVC)などの、より硬いポリマー材料で構築され得る。スポーク115は、内部に配置されている補強材の単一の層を有するエラストマー材料で構築され得る。トレッド125及びフィレット120は、天然ゴム又は合成ゴムなどのエラストマー材料、他のエラストマー材料で構築され得る。
【0024】
アセンブリは、リム140を更に含む。下部リング105は、接着剤などによって、又は化学結合プロセスを通して、リム130に取り付けられている。リム140は、複数のボルト(図示せず)を介して車両に取り付けられ得る。
【0025】
図2及び図3は、それぞれ、成形された側壁カバー145を有する非空気圧式タイヤ及びリムアセンブリの斜視図並びに断面図を提供する。成形された側壁カバー145はまた、単に側壁又はカバーと称され得る。成形された側壁カバー145は、非空気圧式タイヤ100の第1の側面130上で、トレッド125から下部リング105まで延在する。したがって、側壁カバー150は、上部リング110、スポーク115、並びに上部フィレット及び下部フィレット120u,lを覆う。
【0026】
側壁カバー145は、非空気圧式タイヤ100において、スポーク115の間の開口部に破片が入ることを防止する。そのような破片は、タイヤに重量を加え、潜在的に、スポーク115又は他の構成要素に損傷させる可能性がある。側壁カバー145はまた、タイヤ100を縁石損傷から保護することができる。側壁カバー145はまた、タイヤ100をより空気力学的にし得る。
【0027】
一実施形態では、側壁カバー145は、製造プロセス中にトレッド125と共に成形される。したがって、図2及び図3に見られるように、側壁カバー145は、トレッド125からシームレスに延在する。そのような実施形態では、側壁カバー145は、トレッド125と同じゴム材料で構築されている。
【0028】
例解される実施形態では、複数のスリット150は、成形された側壁カバー145の周りに円周方向に配置されている。一実施形態では、各スリット150は、5mm未満の幅及び10mm超の長さを有する。より具体的な実施形態では、各スリットは、3mm以下の幅を有する。更に別の実施形態では、各スリットは、15mm超の長さを有する。なお他の実施形態では、スリットの幅は、5mm超であり得る。同様に、他の実施形態では、長さは10mm未満であり得る。例解される実施形態では、スリット150は全て、実質的に同じ寸法を有し、実質的に径方向に延在する。代替的な実施形態では、スリットのうちの1つ以上は、異なる長さ又は異なる幅を有し得る。別の代替的な実施形態では、スリットのうちの1つ以上は、径方向に対して鋭角に配置されている。
【0029】
例解される実施形態では、各スリット150は、スポーク115の隣接する対の間に配置されている。代替的な実施形態では、2つ以上のスリットが、隣接するスポーク対の間に配置されている。別の代替的な実施形態では、スポークのいくつかの隣接する対は、その間に配置されているいずれのスリットを有しない。更に別の代替的な実施形態では、スリットのうちの少なくとも1つは、スポークの前にある。
【0030】
他の代替的な実施形態では、他の開口部が側壁カバー上に配置され得る。例えば、ピン穴は、側壁カバーの周りに配置され得る。開口部は、側壁カバー150の屈曲を容易にする。そのような屈曲は、スポークの座屈に対応し得る。開口部はまた、タイヤ100が非空気圧式になるような視覚的指標を提供する。開口部により、側壁150は、非空気圧式タイヤ100の第1の側面の90~95%を覆う。代替的な実施形態では、側壁は、非空気圧式タイヤの第1の側面の90%未満を覆う。別の代替的な実施形態では、側壁は、非空気圧式タイヤの第1の側面の95%超を覆う。例えば、代替的な一実施形態では、側壁は、いずれの開口部も有しないが、代わりに中実側壁である。
【0031】
一実施形態では、側壁カバー150は、内部に埋め込まれた補強材を有し得る。例えば、補強材料のメッシュ又はコードは、側壁カバーに埋め込まれ得る。例示的な補強材料としては、ナイロン、ポリエステル、アラミド、ガラス、又は炭素繊維が挙げられる。代替的に、金属補強材が採用され得る。
【0032】
図4は、成形された側壁カバーを有する非空気圧式タイヤ及びリムアセンブリの後方斜視図の詳細である。この図から分かるように、非空気圧式タイヤ100の第2の側面135は、側壁カバーを有しない。代替的な実施形態では、ゴム材料から形成された第2の側壁カバーは、非空気圧式タイヤの第2の側のトレッド層から下部リングまでシームレスに延在する。第2の側壁カバーは、側壁カバー145と実質的に同じであり得るか、又は上で詳述された代替的な特徴のうちのいずれかを組み込み得る。
【0033】
一実施形態では、トレッド部125及び側壁カバー部145は、圧縮成形プロセスによって作製される。1つのそのような実施形態では、オペレータは、下部リング105、上部リング110、及びスポーク115を提供する。オペレータは、下部リング105を上部リング110の内側に配設し、スポーク115を、それらが下部リング105と上部リング110との間に延在するように配設する。オペレータは、下部リング105、上部リング110、及びスポーク115を圧縮成形型に置く。一実施形態では、圧縮成形型は、圧縮成形型の第1の側面に配置された複数のシャットオフを含む。例えば、圧縮成形型は、コア及び空洞を含み得、シャットオフは、コア上に配置され得、一方、空洞は、平板を含む。代替的に、圧縮成形型は、コアと、キャビティ上に配置されたシャットオフを有する空洞と、を含み得、一方、コアは、平板を含む。全ての場合において、スポークは、1つ以上のシャットオフが隣接するスポーク対の間に配置されるように、配設され得る。
【0034】
次いで、オペレータは、圧縮成形型内にゴムを提供する。ゴムは、それが成形型全体に流動するように加熱され、トレッド125及び側壁カバー145を形成する。ゴムは、存在する任意のシャットオフの周りに流動することになり、その結果、側壁カバー145内に複数の開口部を形成する。
【0035】
一実施形態では、オペレータは、圧縮成形型内に下部リング105、上部リング110、及びスポーク115を置く前に、かつ圧縮成形型内にゴムを提供する前に、圧縮成形型内に補強層を置く。補強層は、上記の補強層のうちの1つであり得る。補強層は、下部リング105と上部リング110との間に延在する。加えて、又は代替的に、補強層はまた、圧縮成形型内にゴムを提供する前に、上部リング110の周りに円周方向に置かれ得る。
【0036】
代替的な実施形態では、上部及び下部リング、支持構造体、トレッド、及び側壁は全て、同じ成形プロセス中に成形型内に形成される。そのような実施形態では、上部及び下部リング、支持構造体、トレッド、及び側壁は、同じ材料で形成され得る。代替的に、異なる時間に異なる材料を成形型に添加して、異なる構造体を形成し得る。
【0037】
代替的な実施形態では、トレッド及び側壁カバーは、射出成形プロセスによって作製される。別の代替的な実施形態では、トレッド及び側壁カバーは別々に形成され、オートクレーブなどの別の加熱プロセスで一緒に硬化される。
【0038】
「含む(includes)」又は「含むこと(including)」という用語が、本明細書又は特許請求の範囲において使用される範囲まで、「含む(comprising)」という用語が特許請求項で移行句として採用される際の解釈と同様に包括的であることが意図される。更に、「又は(or)」という用語が採用される範囲において(例えば、A又はBなど)、「A、又はB、又はAとBとの両方とも」を意味することが意図されている。本出願人らが「A又はBの両方ではなく一方のみ」を示すことを意図する場合、「A又はBの両方ではなく一方のみ」という用語が採用されるであろう。したがって、本明細書における「又は」という用語の使用は、排他的ではなく、包括的である。Bryan A.Garner,A Dictionary of Modern Legal Usage 624(2d.Ed.1995)を参照。また、「中(in)」又は「中へ(into)」という用語が、本明細書又は特許請求の範囲において使用される範囲において、「上(on)」又は「上へ(onto)」を追加的に意味することが意図される。更に、「接続する(connect)」という用語が本明細書又は特許請求の範囲において使用される限りにおいて、「と直接接続する(directly connected to)」ことだけではなく、別の構成要素を介して接続することなどのように「と間接的に接続する(indirectly connected to)」ことも意味することが意図される。
【0039】
本出願をその実施形態の記述によって例解し、またその実施形態をかなり詳細に説明てきたが、添付の特許請求の範囲の範囲をこのような詳細に制限するか、又はいかなる形式でも限定することは、出願人らの本意ではない。追加の利点及び改良が、当業者には容易に明らかとなるであろう。したがって、そのより広い態様における本出願は、図示及び説明される、特定の詳細、代表的な装置及び方法、並びに例解的な実施例に限定されない。このため、出願人の一般的な発明概念の趣旨又は範囲から逸脱することなく、このような詳細からの逸脱がなされ得る。
図1
図2
図3
図4