(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-06
(45)【発行日】2023-12-14
(54)【発明の名称】充電装置、及び情報処理システム
(51)【国際特許分類】
H02J 7/00 20060101AFI20231207BHJP
H02J 13/00 20060101ALI20231207BHJP
H02J 7/02 20160101ALI20231207BHJP
【FI】
H02J7/00 X
H02J13/00 301A
H02J7/02 F
(21)【出願番号】P 2023075478
(22)【出願日】2023-05-01
(62)【分割の表示】P 2022025234の分割
【原出願日】2018-07-31
【審査請求日】2023-05-01
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000004569
【氏名又は名称】日本たばこ産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100173565
【氏名又は名称】末松 亮太
(72)【発明者】
【氏名】濱口 秀司
【審査官】清水 祐樹
(56)【参考文献】
【文献】特表2017-512459(JP,A)
【文献】特開2005-244633(JP,A)
【文献】特開平01-138929(JP,A)
【文献】国際公開第2014/132737(WO,A1)
【文献】特表2017-514437(JP,A)
【文献】特表2017-535245(JP,A)
【文献】特開2007-110820(JP,A)
【文献】特開2007-181263(JP,A)
【文献】特開平10-275635(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 7/00 - 7/12
H02J 7/34 - 7/36
H02J 13/00
H02J 50/00 - 50/90
H01M 10/42 - 10/48
A24F 40/90
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾルを生成するエアロゾル生成装置に電力を供給する充電装置であって、
前記充電装置を前記エアロゾル生成装置に接続可能な接続部であって、前記充電装置から前記エアロゾル生成装置のバッテリに電力を供給すると共に、前記充電装置と前記エアロゾル生成装置との間で情報を送受信する、接続部と、
前記充電装置のバッテリへの電力の供給と、前記充電装置のバッテリを介さない前記エアロゾル生成装置のバッテリへの電力の供給とのために、電源に接続する電力インターフェースと、
前記エアロゾル生成装置のバッテリに関する情報を取得する情報取得部と、
取得した前記エアロゾル生成装置のバッテリに関する情報を通知する、複数の第1光源を備える第1通知部と、
前記充電装置のバッテリから前記エアロゾル生成装置に給電するための、前記充電装置のバッテリと前記接続部との間の第1経路と、
前記充電装置のバッテリを介することなく前記電力インターフェースから前記エアロゾル生成装置に給電するための、前記電力インターフェースと前記接続部との間の第2経路と、
端末装置と接続するための機能を提供する通信部と、
前記端末装置において充電状況が判断されるために、前記通信部を介して、前記充電装置のバッテリに関する充電情報を前記端末装置に送信する制御部と、
を含
み、
前記情報取得部が、更に、前記エアロゾル生成装置が当該充電装置に接続されたことを示す情報を取得するように構成され、
前記制御部は、前記エアロゾル生成装置が当該充電装置に接続されたことを示す情報を前記端末装置に送信するように構成されることを特徴とする、充電装置。
【請求項2】
前記エアロゾル生成装置のバッテリに関する情報が、前記エアロゾル生成装置のバッテリの充電残量を含み、
前記第1通知部が、前記エアロゾル生成装置のバッテリの充電残量に応じた第1通知態様により、前記エアロゾル生成装置のバッテリの充電残量を通知する
ように構成されることを特徴とする、請求項
1に記載の充電装置。
【請求項3】
前記エアロゾル生成装置のバッテリの充電残量が複数の第1充電残量幅のいずれかに関連付けられており、前記第1充電残量幅の各々に対応するように、前記複数の第1光源の点灯数が設定されている
ことを特徴とする、請求項
2に記載の充電装置。
【請求項4】
前記第1通知部において、前記複数の第1光源が、前記エアロゾル生成装置のバッテリの充電残量が大きいほど、前記複数の第1光源の点灯数が多くなるように発光する
ように構成されることを特徴とする、請求項
2または
3に記載の充電装置。
【請求項5】
前記充電装置のバッテリ及び前記エアロゾル生成装置のバッテリに対する給電を制御するためのバッテリ制御部をさらに含み、
前記バッテリ制御部は、前記エアロゾル生成装置が前記接続部を介して前記充電装置に接続される場合に、前記エアロゾル生成装置のバッテリの充電が、前記充電装置のバッテリの充電との間の優先関係に応じて実行されるように制御を行う
ことを特徴とする、請求項1から
4のいずれかに記載の充電装置。
【請求項6】
前記充電装置のバッテリに関する情報を通知する、複数の第2光源を備える第2通知部
をさらに含むことを特徴とする、請求項1から
5のいずれかに記載の充電装置。
【請求項7】
前記充電装置のバッテリに関する情報が、前記充電装置のバッテリの充電残量を含み、
前記第2通知部が、前記充電装置のバッテリの充電残量に応じた第2通知態様により、前記充電装置のバッテリの充電残量を通知する
ように構成されることを特徴とする、請求項
6に記載の充電装置。
【請求項8】
前記充電装置のバッテリの充電残量が複数の第2充電残量幅のいずれかに関連付けられており、前記第2充電残量幅の各々に対応するように、前記複数の第2光源の点灯数が設定されている
ことを特徴とする、請求項
7に記載の充電装置。
【請求項9】
前記第2通知部において、前記複数の第2光源が、前記充電装置のバッテリの充電残量が大きいほど、前記複数の第2光源の点灯数が多くなるように発光する
ように構成されることを特徴とする、請求項
7または
8に記載の充電装置。
【請求項10】
前記端末装置に送信される、前記充電装置のバッテリに関する充電情報が、前記端末装置において前記充電装置のバッテリの充電残量を%表示で通知するための情報を含む
ことを特徴とする、請求項
1から9のいずれかに記載の充電装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、エアロゾル生成装置を充電するための充電装置、当該充電装置と通信する端末装置の動作方法、当該端末装置に当該方法を実行させるプログラム、及びこれらを備えるシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、コンピューティングデバイスが充電アクセサリデバイスに接続し、充電セッションデータを収集する技術が開示されている。コンピューティングデバイスと充電アクセサリデバイスとの間の通信は所定の電力消費を要する。充電アクセサリデバイスの電力貯蔵デバイスの容量には限りがあるので、上記電力消費を低減すべき状況が生じ得る。
【0003】
しかし、特許文献1には、コンピューティングデバイスと充電アクセサリデバイスとが通信することが開示されているにすぎない。これらのデバイス間の通信に起因する電力消費の課題に関する認識やこの課題を解決し得る技術については何ら示されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示は、上記の点に鑑みてなされたものである。
【0006】
本開示は、エアロゾル生成装置を充電するための充電装置が端末装置と通信するシステムにおいて、当該通信に起因する電力消費を柔軟に調整する技術を提供することを目的とする。
【0007】
本開示はまた、充電装置と端末装置との間の通信接続を適切に行うための技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の実施形態によれば、エアロゾル生成装置を充電するための充電装置と通信する端末装置の動作方法であって、前記充電装置のバッテリに関する充電情報を前記充電装置から得るステップと、前記充電情報に基づいて、前記バッテリの充電状況を判断するステップと、前記充電状況に基づいて、前記端末装置と前記充電装置との間の通信の可否を決定するステップとを含む、方法が提供される。
【0009】
一実施形態において、前記方法は、前記充電状況から前記バッテリの充電残量が第1閾値以上であると判断される場合、前記端末装置に対して前記充電情報を送信するよう前記充電装置に指示するステップと、前記充電状況から前記バッテリの充電残量が前記第1閾値未満であると判断される場合、前記端末装置に対して前記充電情報を送信しないよう前記充電装置に指示するステップとをさらに含む。
【0010】
一実施形態において、前記方法は、前記充電状況から前記バッテリの充電残量が第2閾値未満であると判断される場合、前記充電装置との通信接続を解除するステップをさらに含む。
【0011】
一実施形態において、前記方法は、前記バッテリが前記充電装置の電力インターフェースを介して電力の供給を受けている場合、前記バッテリの充電残量にかかわらず、前記端末装置に対して前記充電情報を送信するよう前記充電装置に指示するステップをさらに含む。
【0012】
一実施形態において、前記方法は、前記充電装置との通信接続が最初に確立されたとき、前記バッテリの充電残量にかかわらず、前記端末装置に対して前記充電情報を送信するよう前記充電装置に指示するステップをさらに含む。
【0013】
一実施形態において、前記方法は、前記充電状況から前記バッテリの充電残量が第3閾値未満であると判断される場合、前記バッテリを充電するようユーザに促す通知を行うステップをさらに含む。
【0014】
一実施形態において、前記方法は、前記端末装置と前記充電装置との間の通信接続が所定の期間以上行われていない場合、該通信接続を行うようユーザに促す通知を行うステップをさらに含む。
【0015】
一実施形態において、前記方法は、前記端末装置が前記充電装置から前記充電情報を受信しない場合、充電されていないときの前記バッテリについて記憶されていた充電情報の推移に基づいて、前記充電情報を推定するステップをさらに含む。
【0016】
また、本開示の実施形態によれば、エアロゾル生成装置を充電するための充電装置と通信する端末装置に上述の方法を実行させる、プログラムが提供される。
【0017】
また、本開示の実施形態によれば、エアロゾル生成装置を充電するための充電装置であって、バッテリと、前記バッテリに対して電力を供給するための電力インターフェースと、制御部と、通信部とを備える、充電装置が提供される。前記制御部は、前記通信部を介して、前記バッテリに関する充電情報を、前記充電装置と通信する端末装置に送信し、前記充電情報から判断される前記バッテリの充電状況に基づき前記端末装置によって決定された、前記端末装置と前記充電装置との間の通信の可否に関する情報を、前記端末装置から受信するように構成される。
【0018】
一実施形態において、前記制御部は、前記バッテリの充電残量が第1閾値以上である場合、前記通信部を介して、前記端末装置に対して前記充電情報を送信し、前記バッテリの充電残量が前記第1閾値未満である場合、前記端末装置に対して前記充電情報を送信しないようにさらに構成される。
【0019】
一実施形態において、前記制御部は、前記バッテリの充電残量が第2閾値未満である場合、前記端末装置との通信接続を解除するようにさらに構成される。
【0020】
一実施形態において、前記制御部は、前記バッテリが前記電力インターフェースを介して電力の供給を受けている場合、前記バッテリの充電残量にかかわらず、前記通信部を介して前記端末装置に対して前記充電情報を送信するようにさらに構成される。
【0021】
一実施形態において、前記制御部は、前記端末装置との通信接続が最初に確立されたとき、前記バッテリの充電残量にかかわらず、前記通信部を介して前記端末装置に対して前記充電情報を送信するようにさらに構成される。
【0022】
一実施形態において、前記制御部は、前記バッテリの充電残量が第3閾値未満である場
合に、前記バッテリを充電する指示を前記端末装置から受信すると、該指示に応答して前記バッテリを充電するようにさらに構成される。
【0023】
一実施形態において、前記制御部は、前記端末装置と前記充電装置との間の通信接続が所定の期間以上行われていない場合に、前記端末装置との通信接続を行う指示を前記端末装置から受信すると、該指示に応答して該通信接続を行うようにさらに構成される。
【0024】
一実施形態において、前記充電装置は、前記エアロゾル生成装置に対して電力を供給するための充電ポートと、前記バッテリから前記エアロゾル生成装置に給電するための、前記バッテリと前記充電ポートとの間の第1経路と、前記バッテリを介することなく前記電力インターフェースから前記エアロゾル生成装置に給電するための、前記電力インターフェースと前記充電ポートとの間の第2経路とをさらに備える。
【0025】
一実施形態において、前記制御部は、前記エアロゾル生成装置が前記充電ポートを介して前記充電装置に接続されている場合、前記エアロゾル生成装置内のバッテリが前記充電装置の前記バッテリよりも優先して充電されるように制御を行うようにさらに構成される。
【0026】
一実施形態において、前記充電装置は、前記エアロゾル生成装置のバッテリの充電状況を通知するための第1通知部と、前記充電装置のバッテリの充電状況を通知するための第2通知部とをさらに備える。
【0027】
また、本開示の実施形態によれば、上記のような充電装置と、端末装置と、当該端末装置との間でデータを送受信するサーバとを備える、システムが提供される。
【発明の効果】
【0028】
本開示の実施形態によれば、エアロゾル生成装置を充電するための充電装置が端末装置と通信するシステムにおいて、当該通信に起因する電力消費を柔軟に調整する技術を提供することができる。また、本開示の実施形態によれば、充電装置と端末装置との間の通信接続を適切に行うための技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】本開示の一実施形態に係る、エアロゾル生成装置を充電するための充電装置と、当該充電装置と通信する端末装置とを含む、システムを示す。
【
図2】本開示の一実施形態に係る充電装置の構成を概略的に示すブロック図である。
【
図3】本開示の一実施形態に係るエアロゾル生成装置の構成を概略的に示すブロック図である。
【
図4】本開示の一実施形態に係る端末装置の構成を概略的に示すブロック図である。
【
図5】本開示の一実施形態に係るサーバの構成を概略的に示すブロック図である。
【
図6】本開示の一実施形態に係る、端末装置の動作方法のフローチャートである。
【
図7】
図6の処理の過程で行われる通知の例を示す。
【
図8A】本開示の一実施形態に係る、端末装置の動作方法のフローチャートである。
【
図8B】本開示の一実施形態に係る、端末装置の動作方法のフローチャートである。
【
図8C】本開示の一実施形態に係る、端末装置の動作方法のフローチャートである。
【
図9】
図8Cの処理の過程で行われる通知の例を示す。
【
図10】本開示の一実施形態に係る、端末装置の動作方法のフローチャートである。
【
図12】本開示の一実施形態に係るエアロゾル生成装置の構成を概略的に示すブロック図である。
【
図13】エアロゾル生成装置から得られた情報に基づいて端末装置がユーザに情報を提供する例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、図面を参照しながら本開示の実施形態について詳しく説明する。
【0031】
図1は、本開示の一実施形態に係る、エアロゾル生成装置を充電するための充電装置と、当該充電装置と通信する端末装置とを含む、システムを示す。
【0032】
システム100は、充電装置102A及び102B(以下、まとめて「充電装置102」とも呼ぶ)、端末装置104A及び104B(以下、まとめて「端末装置104」とも呼ぶ)、エアロゾル生成装置106A及び106B(以下、まとめて「エアロゾル生成装置106」とも呼ぶ)、サーバ108、並びに電源110を含む。
【0033】
本開示の実施形態において、エアロゾル生成装置106は、電子たばこ吸引用の装置、加熱式たばこ吸引用の装置及びネブライザーを含んでもよいが、これらに限定されない。エアロゾル生成装置106は、ユーザが吸引するエアロゾルを生成するための様々な装置を含み得る。
【0034】
エアロゾル生成装置106Aは、充電装置102Aから電力の供給を受け、ユーザが吸引するためのエアロゾルを生成する。充電装置102Aは、電源110から電力を供給されてもよい。
【0035】
端末装置104は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、携帯電話、パーソナルコンピュータ、その他の電子機器であってもよい。システム100において、端末装置104は、グローバルネットワーク(クラウドネットワーク)上に配置されたサーバ108と有線接続又は無線接続により通信可能に構成される。
【0036】
充電装置102Aと端末装置104Aとの間に描かれた点線で示されるように、充電装置102及び端末装置104は、Bluetooth(登録商標)等によるローカルネットワークを介して互いに通信可能に構成される。また、充電装置102は、充電装置102Bと端末装置104Bとの間に描かれた実線で示されるように、端末装置104のUSB(Universal Serial Bus)端子などから電力を供給されるように構成されてもよい。
【0037】
図2は、本開示の一実施形態に係る充電装置の構成を概略的に示すブロック図である。この例において、充電装置102は、制御部202と、通信部204と、記憶部206と、バッテリ208と、充電ポート210と、電力インターフェース212と、第1通知部214と、第2通知部216とを備える。
【0038】
通信部204は、充電装置102を端末装置104と接続するための機能を提供するインターフェースである。一例として、通信部204は、BLE(Bluetooth Low Energy)モジュールであってもよいが、通信部204の構成はこれに限定されない。通信部204は、Wi-Fiなど他の通信規格に従って端末装置104と通信するように構成されてもよい。
【0039】
記憶部206は、制御部202が取得したり、生成したりすることによって得られる、様々な情報を記憶する。
【0040】
電力インターフェース212は、パーソナルコンピュータ(PC)、USBコンセントなどの電源110からの電力を充電装置102に供給する機能を提供するインターフェースである。電力インターフェース212は、例えば、USBインターフェースであり、USB接続により電力を供給する。この場合、電力インターフェース212は、PCなどの機器が備えるUSB端子や、USBコンセントを介して、電力の供給を受ける。電力インターフェース212は、USBインターフェースに限定されるものではなく、Micro
USBインターフェース、電源プラグ、非接触充電が可能なインターフェースなどの、充電装置102に電力を供給することができる様々なインターフェースであってもよい。
【0041】
バッテリ208は、充電可能な電池であり、電力インターフェース212を介して充電装置102に接続されている機器から電力を供給されて、充電される。バッテリ208は、例えば、Li-Poバッテリであってもよい。バッテリ208はまた、充電ポート210に接続されたエアロゾル生成装置106に電力を供給する機能を有していてもよい。
【0042】
図3は、本開示の一実施形態に係るエアロゾル生成装置の構成を概略的に示すブロック図である。図示されるように、エアロゾル生成装置106は、バッテリ302を備える。図示されないが、エアロゾル生成装置106は、エアロゾル源を貯留するための貯留部、エアロゾル源からエアロゾルを生成するための霧化部、エアロゾル生成装置106内の構成要素を制御するための制御部などの、様々な構成要素を備えてもよい。バッテリ302は、充電可能な電池であり、充電装置102から電力の供給を受けて充電される。バッテリ302は、例えば、Li-Po(リチウムイオンポリマー)バッテリである。バッテリ302は、エアロゾル生成装置106の各部に電力を供給する。
【0043】
図2に戻り、充電ポート210は、エアロゾル生成装置106を充電装置102に接続することを可能にするように構成される。一例において、充電ポート210は、エアロゾル生成装置106と物理的に接触又は接続するように構成され、エアロゾル生成装置106への電力供給に用いられる。充電ポート210は、例えば、スクリュー型ターミナルによって、エアロゾル生成装置106と物理的に接触又は接続するように構成されてもよい。あるいは、充電ポート210は、エアロゾル生成装置106と物理的に接触することなしに、ケーブルを介した接続、非接触給電などの他の方法により、エアロゾル生成装置106への電力の供給を行うように構成されてもよい。充電ポート210はまた、充電装置102とエアロゾル生成装置106との間の情報の送受信に利用されてもよい。
【0044】
図示されるように、充電装置102は、充電ポート210を介してバッテリ208からエアロゾル生成装置106に給電するための、バッテリ208と充電ポートとの間の第1経路224を備えてもよい。充電装置102はまた、バッテリ208を介することなく、充電ポート210を介して電力インターフェース212からエアロゾル生成装置106に給電するための、電力インターフェース212と充電ポート210との間の第2経路226を備えてもよい。
【0045】
制御部202は、充電装置102の各構成要素を制御する。一例として、制御部202は、充電装置102のバッテリ208及びエアロゾル生成装置106のバッテリ302に対する給電を制御するためのバッテリ制御部218と、第1通知部214及び第2通知部216を制御するための通知制御部220と、バッテリ208の充電残量などの様々な情報を取得するための情報取得部222とを含んでもよい。あるいは、制御部202は、これらの構成要素と同等の機能を有するように構成されてもよい。
【0046】
バッテリ制御部218は、エアロゾル生成装置106が充電ポート210を介して充電装置102に接続されている場合に、エアロゾル生成装置106のバッテリ302が充電装置102のバッテリ208よりも優先して充電されるように制御を行うように構成されてもよい。
【0047】
第1通知部214は、エアロゾル生成装置106のバッテリ302に関する情報(充電残量など)を通知するように構成される。第2通知部216は、充電装置102のバッテリ208に関する情報(充電残量など)を通知するように構成される。一例において、第1通知部214及び第2通知部216は、複数のLEDを含んでもよい。別の例において、第1通知部214及び第2通知部216は、スピーカ、バイブレータなどを含んでもよい。
【0048】
通知制御部220は、エアロゾル生成装置106のバッテリ302に関する情報を通知するよう、第1通知部214を制御する。一例において、第1通知部214は、表面実装された5個の超小型白色LEDを含んでもよい。この構成は一例にすぎず、別の個数のLEDが用いられてもよいし、別の構成の光源が用いられてもよい。この場合、通知制御部220は、バッテリ302の残量が最大値の20%未満であるときに第1LEDを点滅させ、残量が20%以上40%未満であるときに第1LEDを点灯させ且つ第2LEDを点滅させ、残量が40%以上60%未満であるときに第1及び第2LEDを点灯させ且つ第3LEDを点滅させ、残量が60%以上80%未満であるときに第1乃至第3LEDを点灯させ且つ第4LEDを点滅させ、残量が80%以上100%未満であるときに第1乃至第4LEDを点灯させ且つ第5LEDを点滅させ、バッテリ302が完全に充電されているときに第1乃至第5LEDを点灯させてもよい。別の例において、第1通知部214がスピーカを含む場合、通知制御部220は、通知すべき情報を音声として出力するよう、第1通知部214を制御してもよい。さらに別の例において、第1通知部214がバイブレータを含む場合、通知制御部220は、通知すべき情報を振動として出力するよう、第1通知部214を制御してもよい。
【0049】
通知制御部220は、充電装置102のバッテリ208に関する情報を通知するよう、第2通知部216を制御する。第2通知部216は、表面実装された5個の超小型白色LEDを含んでもよい。この構成は一例にすぎず、別の個数のLEDが用いられてもよいし、別の構成の光源が用いられてもよい。この例において、バッテリ208の充電中、通知制御部220は、バッテリ208の残量が最大値の20%未満であるときに第1LEDを点滅させ、残量が20%以上40%未満であるときに第1LEDを点灯させ且つ第2LEDを点滅させ、残量が40%以上60%未満であるときに第1及び第2LEDを点灯させ且つ第3LEDを点滅させ、残量が60%以上80%未満であるときに第1乃至第3LEDを点灯させ且つ第4LEDを点滅させ、残量が80%以上100%未満であるときに第1乃至第4LEDを点灯させ且つ第5LEDを点滅させてもよい。また、バッテリ208の充電中でないとき、通知制御部220は、バッテリ208の残量が最大値の20%未満であるときに第1LEDを点灯させ、残量が20%以上40%未満であるときに第1及び第2LEDを点灯させ、残量が40%以上60%未満であるときに第1乃至第3LEDを点灯させ、残量が60%以上80%未満であるときに第1乃至第4LEDを点灯させ、残量が80%以上100%未満であるときに第1乃至第5LEDを点灯させてもよい。なお、バッテリ208が完全に充電されているときにも、第1乃至第5LEDを点灯させてもよい。通知制御部220はまた、エラーが発生したとき、予め当該エラーに対応付けられた態様で所定のLEDを発光させてもよい。他の例において、第2通知部216がスピーカ、バイブレータなどを含む場合、通知制御部220は、第1通知部214に関して述べた上述のような方法で第2通知部216を制御してもよい。
【0050】
情報取得部222は、エアロゾル生成装置106のバッテリ302に関する情報、充電装置102のバッテリ208に関する情報などを取得する。バッテリに関する情報は、バッテリの充電残量、バッテリの残量低下に関する情報、バッテリの充電に要する時間、バッテリの劣化を示す情報、バッテリの充電回数、最後にバッテリを充電してからの経過時間、バッテリに対する充電が完了した日時やその履歴など、様々な情報を含み得る。また、情報取得部222は、エアロゾル生成装置106が充電装置102に接続されたことを示す情報を取得してもよい。エアロゾル生成装置106が充電装置102に接続されたことを示す情報は、エアロゾル生成装置106が充電装置102に接続された日時やその履歴に関する情報が含まれていてもよい。また、情報取得部222は、充電装置102が電源110に接続されたことを示す情報を取得してもよい。充電装置102が電源110に接続されたことを示す情報は、充電装置102が電源110に接続された日時やその履歴に関する情報が含まれていてもよい。
【0051】
図4は、本開示の一実施形態に係る端末装置の構成を概略的に示すブロック図である。端末装置104は、制御部402と、第1通信部404と、第2通信部405と、記憶部406と、通知部408とを備える。制御部402は、通知制御部410と、情報処理部412と、情報取得部414とを含んでもよい。制御部402は、これらの構成要素を有することに代えて、これらの構成要素と同等の機能を実行するように構成されてもよい。この場合において、サーバ108が、これらの構成要素と同等の機能を制御部402に実行させるためのプログラムやデータ等を、端末104に提供するものであってよい。なお、プログラムは、端末装置104においてインストールされる形態(いわゆる「アプリケーション(アプリ)」)で提供されてもよい。
【0052】
制御部402は、第1通信部404を制御して、充電装置102の通信部204との間で通信を行う。制御部402はまた、第2通信部405を制御して、サーバ108の通信部(後述)との間で通信を行う。制御部402は、情報取得部414により、これらの通信から、バッテリ208及びバッテリ302の情報を含む様々な情報を取得する。制御部402は、情報処理部412により、取得された情報を処理する。
【0053】
記憶部406は、情報取得部414や情報処理部412によって得られた情報などの様々な情報を格納する。
【0054】
一例において、通知部408は、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイなどの表示装置であってもよい。この例では、制御部402は、情報取得部414及び/又は情報処理部412によって得られた情報を、当該表示装置に表示させる。これにより、ユーザに対して情報を提示することができる。このような情報は、例えば、バッテリに関する様々な情報を含んでもよく、具体的には、バッテリの充電残量、バッテリの残量低下を警告する情報、バッテリの充電を促す情報、バッテリの充電に要する時間、バッテリの劣化を示す情報、(1日あたり、1週間あたり、1か月あたりなどの)バッテリの充電回数、最後にバッテリを充電してからの経過時間などを含み得る。また、通知部408は、このような情報を、表示装置にバナー表示やポップアップ表示することにより、ユーザに対して提示してもよい。また、通知部408は、このような情報をアプリケーションによるプッシュ通知として、ユーザに対して提示してもよい。
【0055】
別の例において、通知部408は、音声や音を用いて情報をユーザに提供するスピーカであってもよいし、振動を用いて情報をユーザに提供するバイブレータであってもよい。
【0056】
図5は、本開示の一実施形態に係るサーバの構成を概略的に示すブロック図である。サーバ108は、制御部502と、通信部504と、記憶部506とを備えてもよい。通信
部504は、インターネット等を介して端末装置104の第2通信部405と通信する。通信部504は、複数の端末装置104と通信可能であってもよい。制御部502は、通信部504を介して、端末装置104から、バッテリ208及びバッテリ302に関する情報を含む様々な情報を受信し、当該情報を記憶部506に格納してもよい。
【0057】
図6は、本開示の一実施形態による、端末装置の動作方法のフローチャートである。ここでは、端末装置104の制御部402がすべてのステップを実行するものとして説明を行う。しかし、一部のステップが端末装置104の別の構成要素によって実行されてもよいことに留意されたい。また、本実施形態が、端末装置104などのコンピュータにより実行されると当該コンピュータに方法を実行させるプログラム、又は当該プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体として実施され得ることが理解されよう。後述の
図8A、8B、8C及び10に関して説明される例に関しても同様である。
【0058】
ステップ602において、制御部402は、充電装置102のバッテリ208に関する充電情報を充電装置102から得る。
【0059】
処理はステップ604に進み、制御部402は、ステップ602で得られた充電情報に基づいて、バッテリ208の充電状況を判断する。ここで、充電状況は、バッテリ208の充電残量、バッテリの劣化、バッテリの充電回数、最後にバッテリを充電してからの経過時間などを含んでもよい。
【0060】
図7は、
図6の処理の過程で端末装置104の通知部408がユーザに情報を提供する例を示す。制御部402は、ステップ602又は604においてバッテリ208の充電情報や充電状況を得ると、これらの情報を通知部408を介してユーザに提示してもよい。この例では、通知部408は液晶ディスプレイなどの表示部702であり、充電装置のバッテリ残量に関する情報704が当該表示部702に表示される。なお、充電装置のバッテリ残量に関する情報704は、例えば%表示で表示されてもよい。
【0061】
処理はステップ606に進み、制御部402は、ステップ604で得られた充電状況に基づいて、端末装置104と充電装置102との間の通信の可否を決定する。具体例は後述する。
【0062】
図6の処理は端末装置104によって実行されるので、端末装置104と通信する充電装置102は、
図6の処理に対応して動作するように構成されてもよい。例えば、充電装置102の制御部202は、通信部204を介して、バッテリ208に関する充電情報を、充電装置102と通信する端末装置104に送信し、当該充電情報から判断されるバッテリ208の充電状況に基づき端末装置104によって決定された、端末装置104と充電装置102との間の通信の可否に関する情報を、端末装置104から受信するように構成されてもよい。
【0063】
図8Aは、本開示の一実施形態による、端末装置の動作方法のフローチャートである。ステップ802A及び804Aの処理は
図6のステップ602及び604の処理と同様であるので説明を省略する。
【0064】
ステップ806Aにおいて、制御部402は、ステップ804Aで得られたバッテリ208の充電状況に基づいて、バッテリ208の充電残量が第1閾値以上であるか否かを判定する。バッテリ208の充電残量が第1閾値以上である場合(ステップ806Aの「Y」)、処理はステップ808Aに進む。なお、第1閾値は、例えばバッテリ208の充電残量の最大値の20%であるが、20%は例示であって、この値に限定されるわけではない。ステップ808Aにおいて、制御部402は、端末装置104に対して充電情報を送
信するよう充電装置102に指示する。他方、バッテリ208の充電残量が第1閾値未満である場合(ステップ806Aの「N」)、処理はステップ810Aに進む。ステップ810Aにおいて、制御部402は、端末装置104に対して充電情報を送信しないよう充電装置102に指示する。
【0065】
図8Aの処理は端末装置104によって実行されるので、端末装置104と通信する充電装置102は、
図8Aの処理に対応して動作するように構成されてもよい。例えば、充電装置102の制御部202は、バッテリ208の充電残量が第1閾値以上である場合、通信部204を介して、端末装置104に対して充電情報を送信し、バッテリ208の充電残量が第1閾値未満である場合、端末装置104に対して充電情報を送信しないように構成されてもよい。
【0066】
なお、端末装置104の制御部402は、バッテリ208が充電装置102の電力インターフェース212を介して電力の供給を受けている場合、バッテリ208の充電残量にかかわらず、端末装置104に対して充電情報を送信するよう充電装置102に指示してもよい。充電装置102(又は、充電装置102の制御部202)は、バッテリ208が電力インターフェース212を介して電力の供給を受けている場合、バッテリ208の充電残量にかかわらず、通信部204を介して端末装置104に対して充電情報を送信するように構成されてもよい。
【0067】
また、端末装置104の制御部402は、充電装置102との通信接続が最初に確立されたとき、バッテリ208の充電残量にかかわらず、端末装置104に対して充電情報を送信するよう充電装置102に指示してもよい。充電装置102(又は、充電装置102の制御部202)は、端末装置104との通信接続が最初に確立されたとき、バッテリ208の充電残量にかかわらず、通信部204を介して端末装置104に対して充電情報を送信するように構成されてもよい。
【0068】
図8Bは、本開示の一実施形態による、端末装置の動作方法のフローチャートである。ステップ802B及び804Bの処理はステップ602及び604と同様であるので説明を省略する。
【0069】
ステップ806Bにおいて、制御部402は、ステップ804Bで得られたバッテリ208の充電状況に基づいて、バッテリ208の充電残量が第2閾値未満であるか否かを判定する。なお、第2閾値は、例えばバッテリ208の充電残量の最大値の20%であるが、20%は例示であって、この値に限定されるわけではない。バッテリ208の充電残量が第2閾値未満である場合(ステップ806Bの「Y」)、処理はステップ808Bに進む。ステップ808Bにおいて、制御部402は、充電装置102との通信接続を解除する。他方、バッテリ208の充電残量が第2閾値以上である場合(ステップ806Bの「N」)、処理はステップ802Bの前に戻る。
【0070】
図8Bの処理は端末装置104によって実行されるので、端末装置104と通信する充電装置102は、
図8Bの処理に対応して動作するように構成されてもよい。例えば、充電装置102の制御部202は、バッテリ208の充電残量が第2閾値未満である場合、端末装置104との通信接続を解除するように構成されてもよい。また、
図8Aの処理と
図8Bの処理とを組み合わせてもよく、端末装置104の制御部402は、バッテリ208の充電残量が第1閾値未満かつ第2閾値以上の場合、端末装置104に対して充電情報を送信しないよう充電装置102に指示し、かつ、バッテリ208の充電残量が第2閾値未満の場合、充電装置102との通信接続を解除するように構成されてもよい。この場合、第1閾値は、第2閾値よりも大きい値であることが想定される。なお、充電装置102の制御部202は、バッテリ208の充電残量が第1閾値未満かつ第2閾値以上である場
合、端末装置104に対して充電情報を送信せず、かつ、バッテリ208の充電残量が第2閾値未満である場合、端末装置104との通信接続を解除するように構成されてもよい。
【0071】
図8Cは、本開示の一実施形態による、端末装置の動作方法のフローチャートである。ステップ802C及び804Cの処理はステップ602及び604と同様であるので説明を省略する。
【0072】
ステップ806Cにおいて、制御部402は、ステップ804Cで得られたバッテリ208の充電状況に基づいて、バッテリ208の充電残量が第3閾値未満であるか否かを判定する。第3閾値は、例えばバッテリ208の充電残量の最大値の20%であるが、20%は例示であって、この値に限定されるわけではない。バッテリ208の充電残量が第3閾値未満である場合(ステップ806Cの「Y」)、処理はステップ808Cに進む。ステップ808Cにおいて、制御部402は、バッテリ208を充電するようユーザに促す通知を行う。この通知に応答して、ユーザは、充電装置102の電力インターフェース212を電源110へ接続して、バッテリ208を充電してもよい。あるいは、充電装置102の制御部202は、端末装置104からの指示に応答してバッテリ208の充電を行うように構成されていてもよく、したがって、上記通知に応答してユーザが端末装置104(又は、端末装置104にインストールされているプログラム)を操作することによって当該指示が充電装置102に送られると、充電装置102の制御部202は、バッテリ208を充電してもよい。
【0073】
図9は、ステップ808Cにおいて行われる通知の例を示す。端末装置104の制御部402は、例えば「充電装置のバッテリ残量が低下しています。充電を行ってください。」という内容のメッセージ904を通知部408(この例ではディスプレイ902)に表示する。
【0074】
図8Cに戻り、バッテリ208の充電残量が第3閾値以上である場合(ステップ806Cの「N」)、処理はステップ802Cの前に戻る。
【0075】
図8Cの処理は端末装置104によって実行されるので、端末装置104と通信する充電装置102は、
図8Cの処理に対応して動作するように構成されてもよい。例えば、充電装置102の制御部202は、バッテリ208の充電残量が第3閾値未満である場合に、バッテリ208を充電する指示を端末装置104から受信すると、該指示に応答してバッテリ208を充電するように構成されてもよい。なお、
図8Aの処理、
図8Bの処理及び
図8Cの処理のうち、少なくとも2つ以上の処理を組み合わせて実行してもよい。この場合において、第1閾値、第2閾値及び第3閾値は、互いに異なる値であってもよいし、そのうちの少なくとも2つが互いに同じ値であってもよい。
【0076】
図10は、本開示の一実施形態による、端末装置の動作方法のフローチャートである。ステップ1002において、端末装置104の制御部402は、端末装置104と充電装置102との間の最後の通信接続の終了から所定の期間が経過したか否かを判定する。所定の期間が経過したと判定された場合(ステップ1002の「Y」)、処理はステップ1004に進む。ステップ1004において、制御部402は、通信接続を行うようユーザに促す通知を行う。この通知に応答して、ユーザは、端末装置104(又は、端末装置104にインストールされているプログラム)を操作して、端末装置104と充電装置102との間の通信接続を行う。このとき、端末装置104の制御部402は、当該通信接続を行うべき旨の指示を充電装置102に送ってもよい。充電装置102の制御部202は、当該指示に応答して通信接続を行うように構成されてもよい。
【0077】
図11は、ステップ1004において行われる通知の例を示す。上記の所定の期間が1週間である場合、端末装置104の制御部402は、例えば「充電装置との通信が1週間行われていません。充電装置との通信接続を行ってください。」という内容のメッセージ1104を通知部408(この例ではディスプレイ1102)に表示する。
【0078】
図10に戻り、所定の期間が経過していないと判定された場合(ステップ1002の「N」)、処理はステップ1002の前に戻る。
【0079】
図10の処理は端末装置104によって実行されるので、端末装置104と通信する充電装置102は、
図10の処理に対応して動作するように構成されてもよい。例えば、充電装置102の制御部202は、端末装置104と充電装置102との間の通信接続が所定の期間以上行われていない場合に、端末装置104との通信接続を行う指示を端末装置104から受信すると、該指示に応答して該通信接続を行うように構成されてもよい。
【0080】
本開示の実施形態においては、基本的に、充電装置102と端末装置104とが通信している場合、端末装置104は、充電装置102から充電情報を定期的に受信し、当該充電情報を記憶部406等に記憶する。
【0081】
他方、別の実施形態において、端末装置104の制御部402は、端末装置104が充電装置102から充電情報を受信しない場合、充電情報を推定するように構成されてもよい。一例として、当該充電情報がバッテリ208の充電残量である場合を考える。端末装置104は、バッテリ208の充電残量の推移を記憶して、充電残量の推定に用いる。例えば、端末装置104の制御部402は、記憶された充電残量の推移から、単位時間(例えば、1分、1時間など)当たりの充電残量の低下量を計算する。制御部402は、計算された低下量、以前のある時点に記憶された充電残量、その時点から現在までの経過時間などに基づいて、充電残量を推定してもよい。なお、充電装置102のバッテリ208が電力インターフェース212を介して電源110を用いて充電されているときには、バッテリ208の充電残量が上昇するので、充電残量の推定に用いることが難しい。このため、一例において、端末装置104は、バッテリ208が充電されている間の充電残量の推移を記憶しないか、又は、当該推移を充電残量の推定に用いないように構成されてもよい。
【0082】
本開示の実施形態において、端末装置104が行う処理(又は、端末装置104の制御部402による処理もしくは端末装置104にインストールされたプログラムによる処理)は、さらに多くの種類の処理を含んでもよい。
【0083】
一例において、端末装置104は、充電装置102のバッテリ208の充電残量が切れそうなタイミングで、ユーザに充電を促す通知を行ってもよい。例えば、バッテリ208の充電残量が最大値の20%を切ると、端末装置104は、当該通知を行ってもよい。また、端末104は、充電装置102のバッテリ208の充電残量がなくなったタイミングにおいて、ユーザに充電がなくなったことを示す充電切れアラートを通知してもよい。
【0084】
一例において、端末装置104は、エアロゾル生成装置106のバッテリ302又は充電装置102のバッテリ208の充電が完了したタイミングで、充電完了の通知を行ってもよい。例えば、端末装置104は、充電装置102のバッテリ208が電力インターフェース212を介して給電されている間、充電装置102と常時通信を行い、バッテリ208及びバッテリ302の充電状態に関する情報を得てもよい。端末装置104は、バッテリ208及び/又はバッテリ302の充電が20%、40%、60%、80%及び100%完了したそれぞれのタイミングで、各段階の充電が完了した旨の通知を行ってもよい。
【0085】
一例において、端末装置104は、充電装置102との通信接続を開始したタイミングで、エアロゾル生成装置106のバッテリ302又は充電装置102のバッテリ208の充電残量に関する情報を更新し、更新された情報を通知してもよい。なお、エアロゾル生成装置106のバッテリ302及び/又は充電装置102のバッテリ208の充電残量に関する情報は、バッテリ302及び/又はバッテリ208の残量であってもよく、例えば%表示で表示することにより、通知してもよい。また、充電装置102のバッテリ208の充電残量に関する情報は、充電装置102がエアロゾル生成装置106のバッテリ302を充電可能な充電率として、通知してもよい。例えば、充電装置102がエアロゾル生成装置106のバッテリ302を80%充電可能な場合、充電装置102のバッテリ208の充電残量に関する情報は、“エアロゾル生成装置106を80%充電可能”などと表示することにより、通知してもよい。
【0086】
本開示の実施形態において、端末装置104は、充電装置102との通信の頻度を、状況に応じて調整するように構成されてもよい。あるいは、制御部402又は端末装置104にインストールされたプログラムが、端末装置104をそのように動作させてもよい。一例において、充電装置102が電力インターフェース212を介するなどして充電されているとき、端末装置104は、充電装置102と常時通信してもよい。また、充電装置102がエアロゾル生成装置106のバッテリ302を充電しているとき、端末装置104は、充電装置102と常時通信してもよい。充電装置102が充電されていないとき、端末装置104は、充電装置102のバッテリ208の残量が所定の閾値を下回ったときに充電装置102と通信してもよい。所定の閾値は、例えばバッテリ208の充電残量の最大値の20%であるが、20%は例示であって、この値に限定されるわけではない。上述の各場合において、端末装置104と充電装置102との間で通信されるデータは、充電装置102のバッテリ208の充電残量、エアロゾル生成装置106のバッテリ302の充電残量、充電装置102の製品ID(IDentification)、通信が行われた日時などを含んでもよい。
【0087】
本開示の実施形態において、端末装置104は、端末装置104と充電装置102との間の通信接続が確立されたタイミングで、充電装置102のユーザID、製品ID、充電装置102の使用日(最終使用日を含む)、ユーザについて推定される最終生存日などの情報を取得し、当該情報をサーバ108に送信してもよい。情報の取得は、例えば、1日に一度行われてもよい。サーバ108の制御部502は、通信部504を介してこれらの情報を受信し、当該情報を記憶部506に格納してもよい。
【0088】
図12は、本開示の一実施形態に係るエアロゾル生成装置の構成を概略的に示すブロック図である。エアロゾル生成装置1200は、制御部1202と、バッテリ1204と、通信部1206と、記憶部1208と、気流検知部1210とを備えてもよい。
【0089】
気流検知部1210は、ユーザによるエアロゾル生成装置1200に対する吸引によって生じた気流を検知する。
【0090】
制御部1202は、エアロゾル生成装置1200の各部を制御する。また、制御部1202は、例えば、気流検知部1210が検知した気流に基づいて気流情報を生成するなど、様々な情報を生成してもよい。ここで、気流情報は、ユーザによるエアロゾル生成装置1200に対する吸引によって生じた気流に関する情報である。
【0091】
記憶部1208は、例えば、制御部1202が生成した気流情報など、エアロゾル生成装置1200によって取得される種々の情報を記憶することが可能である。
【0092】
通信部1206は、制御部1202が生成した気流情報などのエアロゾル生成装置1200によって取得される情報を、充電装置102に送信する。充電装置102において、当該情報は、充電ポート210を介して情報取得部222によって受け取られてもよい。通信部1206は、充電ポート210を介する代わりに、又は充電ポート210を介する方式と並行して、BLEやWi-Fiなど、他の通信方式によって情報を充電装置102に送信してもよい。
【0093】
図12に示されるエアロゾル生成装置1200は、
図3に示されるエアロゾル生成装置106と比較して、より多くの情報を取得することができる。充電装置102及び端末装置104はこうした情報を得ることができるので、ユーザに対してより多くの情報を提供することが可能になる。
図13は、エアロゾル生成装置1200から得られた情報に基づいて端末装置104がユーザに情報を提供する例を示す。この例では、充電装置102のバッテリ残量に関する情報1304、エアロゾル生成装置1200を用いたユーザによるエアロゾル源(レギュラー香味)の吸引回数1306、エアロゾル生成装置1200を用いたユーザによるエアロゾル源(メンソール香味)の吸引回数1308などの情報が通知部408(この例では、ディスプレイ1302)に表示される。
【0094】
以上、本開示の実施形態が説明されたが、これらが例示にすぎず、本開示の範囲を限定するものではないことが理解されるべきである。本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、実施形態の変更、追加、改良などを適宜行うことができることが理解されるべきである。本開示の範囲は、上述した実施形態のいずれによっても限定されるべきではなく、特許請求の範囲及びその均等物によってのみ規定されるべきである。
【符号の説明】
【0095】
100…システム、102、102A、102B…充電装置、104、104A、104B…端末装置、106、106A、106B…エアロゾル生成装置、108…サーバ、110…電源、202…制御部、204…通信部、206…記憶部、208…バッテリ、210…充電ポート、212…電力インターフェース、214…第1通知部、216…第2通知部、218…バッテリ制御部、220…通知制御部、222…情報取得部、224…第1経路、226…第2経路、302…バッテリ、402…制御部、404…第1通信部、405…第2通信部、406…記憶部、408…通知部、410…通知制御部、412…情報処理部、414…情報取得部、502…制御部、504…通信部、506…記憶部、702…ディスプレイ、704…情報、902…ディスプレイ、904…メッセージ、1102…ディスプレイ、1104…メッセージ、1200…エアロゾル生成装置、1202…制御部、1204…バッテリ、1206…通信部、1208…記憶部、1210…気流検知部、1302…ディスプレイ、1304、1306、1308…情報