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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-07
(45)【発行日】2023-12-15
(54)【発明の名称】下着及びカップ部を含む下着体
(51)【国際特許分類】
   A61F 5/44 20060101AFI20231208BHJP
   A61F 5/451 20060101ALI20231208BHJP
   A61G 9/02 20060101ALN20231208BHJP
   A61G 9/00 20060101ALN20231208BHJP
【FI】
A61F5/44 Z
A61F5/451 V
A61G9/02
A61G9/00 N
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2020036877
(22)【出願日】2020-03-04
(65)【公開番号】P2021137265
(43)【公開日】2021-09-16
【審査請求日】2022-11-18
(73)【特許権者】
【識別番号】594159010
【氏名又は名称】株式会社チャイルド
(73)【特許権者】
【識別番号】390037154
【氏名又は名称】大和ハウス工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100134832
【弁理士】
【氏名又は名称】瀧野 文雄
(74)【代理人】
【識別番号】100165308
【弁理士】
【氏名又は名称】津田 俊明
(74)【代理人】
【識別番号】100115048
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 康弘
(72)【発明者】
【氏名】安藤 宏
(72)【発明者】
【氏名】梅沢 浩之
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 純一
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 洋子
(72)【発明者】
【氏名】村井 孝司
(72)【発明者】
【氏名】福田 泰介
(72)【発明者】
【氏名】秋葉 泰則
【審査官】松江 雅人
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-190213(JP,A)
【文献】特開2019-181052(JP,A)
【文献】実開昭62-060207(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2007/0043329(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F 5/44,5/451
A61G 9/00-9/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
排泄物を収容するためのカップ部を保持するための下着であって、
一方向に延在して着用者の股間部を覆う股当て部と、該股当て部の一方向の一端部に連続して着用者の腰部を覆う腰当て部と、前記股当て部の一方向の他端部に連続して着用者の腹部を覆う腹当て部と、前記カップ部を収容可能な袋状の保持部と、を備え、
前記腰当て部には、前記一方向に直交する幅方向の両側に、着用者の胴体に巻き付けられる一対の巻付け部が連続され、
前記一対の巻付け部は、着用者の胴体に巻き付けられて、一方の表面が他方の裏面に貼付可能に構成され、
前記腹当て部の裏面は、前記各巻付け部の表面に貼付可能に構成され、
前記股当て部及び前記腰当て部には、前記一方向に延在するスリットが形成され、
前記スリットのスリット開口周縁と前記保持部の開口周縁とが縫合接続されていることを特徴とする下着。
【請求項2】
前記保持部の内面には、前記カップ部の外面に対する滑止め加工が施されていることを特徴とする請求項1に記載の下着。
【請求項3】
テープ状の塞ぎ部を備え、
前記スリット開口周縁と前記保持部の開口周縁とを縫合した際に生じた縫い目は、前記塞ぎ部により塞がれていることを特徴とする請求項1または2に記載の下着。
【請求項4】
前記塞ぎ部は、前記縫い目を塞ぐように前記股当て部及び前記腰当て部に接着されていることを特徴とする請求項3に記載の下着。
【請求項5】
前記股当て部の幅方向の股当て周縁によって、着用者の足付け根部が挿通される足開口部が構成され、
前記一対の巻付け部のうち、前記一方の表面が前記他方の裏面に貼付される位置、及び、前記腹当て部の裏面が前記各巻付け部の表面に貼付される位置を変化させることで、前記足開口部の周長が調整可能に構成されていることを特徴とする請求項1~4のうち何れか一項に記載の下着。
【請求項6】
伸縮可能に構成されたテープ部材を備え、
前記足開口部は、前記股当て周縁を襞状に縮めた状態で、自然状態の前記テープ部材により覆われて縫合接続されていることを特徴とする請求項5に記載の下着。
【請求項7】
前記腹当て部、及び前記一対の巻付け部は、それぞれ、歪みが生じ難い芯地を含んで構成されていることを特徴とする請求項1~6のうち何れか一項に記載の下着。
【請求項8】
排泄物を収容するためのカップ部と、請求項1~7のうち何れか一項に記載の下着と、を備えた下着体であって、
前記カップ部は、その開口周縁に装着された弾性部を介して着用者の股間部を覆うように設置され、
前記弾性部には溝部が形成され、
前記溝部は、一対の挟持部の間に設けられ、
前記スリット開口周縁と前記保持部の開口周縁とが縫合接続されて形成された環状の縫合接続部は、前記溝部に嵌め込まれ前記一対の挟持部の間に挟持されて、前記カップ部に嵌合接続されていることを特徴とする下着体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、下着及びカップ部を含む下着体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、 尿や便の排泄について介護を要する人向けに開発された装置として、要介護者の排泄物の処理を自動的に行うための装置(以下「自動排泄処理装置」という。)が開示されている(特許文献1、2参照)。
【0003】
特許文献1に開示された自動排泄処理装置は、要介護者のおむつに取り付けられ、排泄物等を収受するおむつカップ部と、ホースユニットと、おむつカップ部にホースユニットを介して接続される処理装置本体と、を有している。このうち、処理装置本体には、おむつカップ部に洗浄水を供給するための水タンクや、おむつカップ部に収受された排泄物を吸引して貯留するための汚物タンク、洗浄水の供給や排泄物の吸引のためのモータ、制御装置等が配設されており、おむつカップ部には、排泄物等を受けるための受容部、排泄物等を検出するためのセンサ、洗浄水の噴射口と排泄物等の吸引口、温風の吹き出し口等が設けられている。
【0004】
このような自動排泄処理装置は、要介護者の尿道口や肛門などの股間を中心とした局部の周囲に、おむつを介しておむつカップ部を装着して使用されるものであり、使用の際には、おむつとおむつカップ部とを接続する必要がある。例えば、おむつに取付け孔を設け、取付け穴の周囲に粘着剤を塗布して、おむつの取付け穴におむつカップ部を貼り付けておむつとおむつカップ部とを接続する技術が開示されている(特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開平6-54874号公報
【文献】特開平8-322868号公報
【文献】特開20041590号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、接着剤を用いて、おむつとおむつカップ部とを接続した場合には、例えば、要介護者が寝たままの状態で回転するように左右に傾いた際に、おむつとおむつカップ部との接続が解除されてしまう場合があった。即ち、要介護者(着用者)が動作した場合に、おむつカップ部(カップ部)をおむつの適切な位置で保持することが難しかった。
【0007】
本発明は、着用者が動作した場合においても、カップ部を適切な位置に保持した状態を維持することができる下着を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を解決するために本発明は以下の構成を備える。
【0009】
即ち、請求項1に記載の本発明は、排泄物を収容するためのカップ部を保持するための下着であって、一方向に延在して着用者の股間部を覆う股当て部と、該股当て部の一方向の一端部に連続して着用者の腰部を覆う腰当て部と、前記股当て部の一方向の他端部に連続して着用者の腹部を覆う腹当て部と、前記カップ部を収容可能な袋状の保持部と、を備え、前記腰当て部には、前記一方向に直交する幅方向の両側に、着用者の胴体に巻き付けられる一対の巻付け部が連続され、前記一対の巻付け部は、着用者の胴体に巻き付けられて、一方の表面が他方の裏面に貼付可能に構成され、前記腹当て部の裏面は、前記各巻付け部の表面に貼付可能に構成され、前記股当て部及び前記腰当て部には、前記一方向に延在するスリットが形成され、前記スリットのスリット開口周縁と前記保持部の開口周縁とが縫合接続されていることを特徴とする。
【0010】
以上のような本発明によれば、カップ部を収容可能な袋状の保持部を備え、股当て部及び腰当て部には、一方向に延在するスリットが形成され、スリットのスリット開口周縁と保持部の開口周縁とが縫合接続されている。また、排泄物を収容するためのカップ部が保持部に収容されることで、カップ部は着用者の適切な位置に設置される。即ち、保持部が設けられ、スリットのスリット開口周縁と保持部の開口周縁とが縫合接続されていることで、着用者が動作したとしても、カップ部を適切な位置に保持した状態を維持することができる。
【0011】
また、保持部の内面には、カップ部の外面に対する滑止め加工が施されていることが好ましい。これによれば、保持部の内面に滑止め加工が施されていることで、カップ部が保持部に対して位置ずれし難くなるから、着用者が動作したとしても、カップ部を適切な位置に保持した状態を維持することができる。
【0012】
また、テープ状の塞ぎ部を備え、スリット開口周縁と保持部の開口周縁とを縫合した際に生じた縫い目は、塞ぎ部により塞がれていることが好ましい。これによれば、スリット開口周縁と保持部の開口周縁とを縫合した際に生じた縫い目から排泄物が滲み出ることの抑制が図られる。
【0013】
また、塞ぎ部は、縫い目を塞ぐように股当て部に接着されていることが好ましい。これによれば、塞ぎ部を股当て部に強固に溶着させることができる。
【0014】
また、股当て部の幅方向の股当て周縁によって、着用者の足付け根部が挿通される足開口部が構成され、一対の巻付け部のうち、一方の表面が他方の裏面に貼付される位置、及び、腹当て部の裏面が各巻付け部の表面に貼付される位置を変化させることで、足開口部の周長が調整可能に構成されていることが好ましい。これによれば、一対の巻付け部のうち、一方の表面が他方の裏面に貼付される位置、及び、腹当て部の裏面が各巻付け部の表面に貼付される位置を変化させることで、足開口部の周長が調整されるから、着用者の足付け根部と足開口部との隙間から排泄物が漏れ出すことの抑制が図られる。
【0015】
また、伸縮可能に構成されたテープ部材を備え、足開口部は、股当て周縁を襞状に縮めた状態で、自然状態のテープ部材により覆われて縫合接続されていることが好ましい。これによれば、足開口部の周長が調整されて、足開口部が、着用者の足付け根部に密に接触することで、足付け根部と足開口部との隙間から排泄物が漏れ出すことの抑制が図られる。
【0016】
また、腹当て部、及び一対の巻付け部は、それぞれ、歪みが生じ難い芯地を含んで構成されていることが好ましい。このように、腹当て部、及び一対の巻付け部は、歪みが生じ難い芯地を含んで構成されていることで、一対の巻付け部を、着用者の胴体に巻付けて貼付する作業や、腹当て部を一対の巻付け部に貼付する作業を、介護者が片手でも行うことができる。よって、下着を着用者(要介護者)に着用させる際の作業性の向上が図られる。
【0017】
一方、請求項8に記載の本発明は、排泄物を収容するためのカップ部と、請求項1~7のうち何れか一項に記載の下着と、を備えた下着体であって、前記カップ部は、その開口周縁に装着された弾性部を介して着用者の股間部を覆うように設置され、前記弾性部には溝部が形成され、前記溝部は、一対の挟持部の間に設けられ、前記スリット開口周縁と前記保持部の開口周縁とが縫合接続されて形成された環状の縫合接続部は、前記溝部に嵌め込まれ前記一対の挟持部の間に挟持されて、前記カップ部に嵌合接続されている。
【0018】
以上のような本発明によれば、カップ部は、その開口周縁に装着された弾性部を介して着用者の股間部を覆うように設置され、弾性部には溝部が形成され、溝部は、一対の挟持部の間に設けられ、スリット開口周縁と保持部の開口周縁とが縫合接続されて形成された環状の縫合接続部は、溝部に嵌め込まれ一対の挟持部の間に挟持されて、カップ部に嵌合接続されている。これによれば、着用者が動作したとしても、カップ部を下着の適切な位置に強固に保持することができる。即ち、着用者が動作したとしても、カップ部を適切な位置に保持した状態を維持することができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、着用者が動作したとしても、カップ部を適切な位置に保持した状態を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の一実施の形態にかかる下着体を一方の面(裏面)から見た平面図である。
図2】前記下着体を他方の面(表面)から見た平面図である。
図3】前記下着体を構成する自動排泄処理装置を示す概念図である。
図4】前記下着体を構成するカップ部を示す図であり、(A)は斜視図であり、(B)は側面図である。
図5】前記下着体の一部である下着を一方の面(裏面)から見た平面図である。
図6】前記下着を他方の面(表面)から見た平面図である。
図7】前記下着を構成する各部材を示す図である。
図8】前記下着を装着する手順を説明するための図である。
図9図7の次の手順を示す図である。
図10図9の次の手順を示す図である。
図11図10の次の手順を示す図である。
図12】前記下着の変形例を示す図である。
図13】前記下着の他の変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の一実施の形態にかかる下着としてのサポータについて、図1~11を参照して説明する。本実施形態のサポータ1(下着)は、図1、2に示すように、要介護者(着用者)の排泄物を収容するためのカップ部20を保持してカップ部付きサポータ1A(下着体)を構成する。カップ部付きサポータ1Aは、図3に示すように、自動排泄処理装置11の一部を構成する。
【0022】
自動排泄処理装置11は、図1、3に示すように、要介護者の尿道口及び肛門を覆うことが可能なカップ開口部21(図1に示す)を有するカップ部20と、カップ部20の内部に設けられて、要介護者が尿や便を排出したことを感知するセンサ12(図1に示す)と、排泄物タンク13と、洗浄水タンク14と、送風機構15と、カップ部20と排泄物タンク13とを接続する吸引ホース16と、カップ部20と洗浄水タンク14とを接続する温水チューブ17と、を有して構成されている。このような自動排泄処理装置11は、センサ12が、要介護者による排尿や排便を感知して、排泄物を吸引ホース16で吸引して排泄物タンク13に貯留し、洗浄水タンク14の洗浄水を温水チューブ17で移送して要介護者の尿道口や肛門を洗浄し、送風機構15が送風して、尿道口や肛門を乾燥させる。
【0023】
カップ部20は、図4(A)(B)に示すように、船型状のカップ本体22と、カップ本体22の開口周縁に装着される環状のゴム部23(弾性部)と、を有して構成されている。ゴム部23には、カップ本体22の開口周縁が挿入される(不図示の)第1溝部と、サポータ1の後述する縫合接続部91が嵌め込まれる第2溝部25と、が設けられている。第2溝部25は、当該第2溝部25の上下の両側に一対の挟持部25A、25Aの間に設けられている。カップ本体22の開口周縁がゴム部23の第1溝部に挿入されて、カップ開口部21が形成される。
【0024】
サポータ1は、図5、6に示すように、一方向(前後方向)に延在して、要介護者の股間部、腰部及び腹部を覆うサポータ本体2と、サポータ本体2の一方向の一端部(後端部)から、一方向に直交する方向(左右方向)に延出して着用者の胴体に巻かれる一対の巻付け部3、3と、カップ部20を収容可能な袋状の保持部4(図6に示す)と、を備えて構成されている。図5、6は、サポータ1(下着)の展開状態を示す図である。図5、6に示すようにサポータ1の展開状態では、サポータ本体2の一方向を「前後方向」と記し、一対の巻付け部3、3の延出方向を「左右方向」と記す場合がある。また、前後方向及び左右方向に直交する方向において、サポータ1を着用した状態(以下、着用状態と記す場合がある)で、着用者に接触する内面のことを「裏面」と記し、これとは反対側の外面のことを「表面」と記す場合がある。
【0025】
股当て部5は、図5、6に示すように、股当て後方部51と、該股当て後方部51の前方に連続する股当て前方部52と、を有し、前後方向に延在する仮想線Pを軸とする左右線対称に形成されている。股当て後方部51は第1生地から成る第1部材5Aから構成され、股当て前方部52は、第1部材5Aに連続する第2部材5Bと、第2生地から構成されて該第2部材5Bの表面に重なって設けられる第3部材5C(図6に示す)と、を有して構成されている。
【0026】
股当て後方部51の後端P1(以下、股当て部5の後端P1と記す場合がある)の左右方向の間は所定寸法Lを有し、股当て前方部52の前端P2(以下、股当て部5の前端P2と記す場合がある)の左右方向の間は所定寸法Lより僅かに小さい寸法となるように形成され、股当て後方部51と股当て前方部52と境界にある幅狭位置P3の左右方向の間は、股当て部5において最も小さい寸法となるように形成されている。幅狭位置P3は、股当て後方部51の後端P1と股当て前方部52の前端P2との中間より前方側に位置している。この股当て部5は、股当て後方部51の後端P1から幅狭位置P3まで滑らかに延在する一対の第1曲線R1、R1と、幅狭位置P3から股当て前方部52の前端まで滑らかに延在する一対の第2曲線R2、R2と、を有している。第1曲線R1及び第2曲線R2は、股当て周縁Rを構成する。股当て周縁Rは、(後述する)各巻付け部3の第2延在部32とともに、足開口部30を構成する。
【0027】
腹当て部7は、図5、6に示すように、股当て部5の前方に位置し、仮想線Pを軸とする左右線対称に形成されている。腹当て部7は、股当て部5の前端P2の前方に連続し、腹当て部7の前端に向かうにしたがって左右寸法が僅かに大きくなるような一対の第3曲線R3、R3と、各第3曲線R3の後端間において左右方向に連続する前端縁L1と、を有している。腹当て部7の前後寸法は、股当て部5の股当て前方部52の前後寸法と略等しい寸法に形成されている。
【0028】
この腹当て部7は、第3部材5Cに連続する第4部材7Aと、第3生地を所定形状に切断することで形成されて、第4部材7Aの裏面に重なって設けられる第5部材7Bと、を有して構成されている。第5部材7Bは、所定の前後寸法を有して左右方向に延在する第1延在部71と、第1延在部71の左右の両端部から後方に延出する一対の延出部72、72と、を有して構成されている。
【0029】
また、図5に示すように、腹当て部7の裏面には、左右の両端部、及び左右の中間部に、前後方向に延在する第1貼付部81が設けられている。以下では、第1貼付部81のうち、中間部に位置する第1貼付部に符号81A(81)を付与し、左右の両端部に位置する第1貼付部に符号81B(81)を付与する。第1貼付部81は面ファスナーから構成されている。第1貼付部81は、後述する一対の巻付け部3、3の表面(第3生地)に貼付可能に構成されている。
【0030】
腰当て部6は、図5、6に示すように、所定寸法Lを有して、股当て部5の後端P1の後方に連続して設けられている。この腰当て部6には、股当て部5の後端P1、及び後端P1の後方に位置する腰当て部6の後端P4を結ぶ線分LAにて、各巻付け部3が接続されている。
【0031】
また、腰当て部6は、第1部材5Aの後方に連続する第6部材6A(腰当て部材)と、第6部材6Aに接続される平ゴム6Bと、を有し、これら第6部材6Aと平ゴム6Bとが縫合部61で縫合接続されて構成されている。平ゴム6Bは第6部材6Aの後方に位置して、左右方向に伸縮するように構成されている。平ゴム6Bは、長辺方向が左右方向となり、幅方向が前後方向となるように形成されている。
【0032】
一対の巻付け部3、3は、図5、6に示すように、腰当て部6の左右の両側に設けられ、所定の幅寸法(前後方向の寸法)を有し、着用者の胴体に巻き付け可能に左右方向に延びて形成されている。各巻付け部3は、第2生地を所定形状に切断することで形成された第7部材3Aと、第3生地を所定形状に切断することで形成された第8部材3Bと、を有し、第7部材3Aが、第8部材3Bの裏面に重なって固定されている。
【0033】
各巻付け部3は、腰当て部6の後端P4に連続して左右方向に延在する第1延在部31と、股当て部5の後端P1に連続するとともに後方に向かうにしたがって腰当て部6から離れる方向に斜めに延在する第2延在部32と、第2延在部に連続して第1延在部31に対向する第3延在部33と、線分LAに対向する第4延在部34と、を有して構成されている。
【0034】
また、各巻付け部3には、左右方向に間隔をあけた2か所に目安部35が設けられている。各目安部35は、前後方向に延在する縫い目から構成されている。介護者は、各目安部35を、着用者(要介護者)の腰囲の目安にできる。
【0035】
保持部4は、図6に示すように、カップ部20を収容可能な袋状に形成されている。この保持部4は、第1生地を所定形状に切断することで形成された一対の第8部材4A、4Aから構成されている。一対の第8部材4A、4Aは、同一形状に形成されている。各第8部材4Aは、図7に示すように、該第1周縁部41に対向する第2周縁部42と、第1周縁部41及び第2周縁部42の各一端に連続する第3周縁部43と、第1周縁部41及び第2周縁部42の各他端に連続する第4周縁部44と、を有して構成されている。
【0036】
保持部4は、一対の第8部材4A、4A同士を重ねた状態で、第3周縁部43同士を縫合接続し、第4周縁部44同士を縫合接続して形成するとともに、第1周縁部41同士を縫合せず、その開口周縁40が後述するスリット9のスリット開口周縁90に縫合接続されて縫合接続部91が形成され、第2周縁部42を縫合せずに下方側開口部40Bとする。下方側開口部40Bは、カップ部20に接続された吸引ホース16や温水チューブ17を挿通させる。さらに、下方側開口部40Bには、吸引ホース16や温水チューブ17を挿通させた状態で、下方側開口部40Bの周縁の一部同士を接触させる留め部45が設けられている。留め部45によって、保持部4に収容されたカップ部20の縫合接続部91から離れる方向への位置ずれが抑制される。本実施形態では、留め部45は、一対の面ファスナーから構成されている。
【0037】
また、保持部4を構成する第8部材4Aは、第1布材の一方の面に防水加工が施された第1生地から構成されている。この保持部4は、袋状の内面が、防水加工された面となるように形成されている。ここで、防水加工されることによって、第1布材の布目の隙間が塞がれる。これにより、摩擦係数が上がり、カップ部20の表面と第8部材4A(第1生地)との摩擦による滑止め効果が奏される。即ち、保持部4の内面には、カップ部20の外面に対する滑止め加工(防水加工)が施されている。これによれば、保持部4の内面に滑止め加工が施されていることで、カップ部20が保持部4に対して位置ずれし難くなるから、着用者が動作したとしても、カップ部20を適切な位置に保持した状態を維持することができる。
【0038】
また、図5に示すように、熱可塑性の樹脂を含んで構成されたテープ状の塞ぎ部10を備え、スリット開口周縁90と保持部4の開口周縁40とを縫合した際に生じた縫い目nは、塞ぎ部10により塞がれている。また、塞ぎ部10は、本実施形態では、熱可塑性の樹脂を含んでテープ状に構成され、スリット9を囲うように、股当て部5及び腰当て部6の内面に高周波溶着(接着)されている。これによれば、塞ぎ部10を股当て部5及び腰当て部6に強固に溶着させることができる。このように、スリット開口周縁90と保持部4の開口周縁40とを縫合した際に生じた縫い目nが塞ぎ部10により塞がれることで、排泄物が当該縫い目nから染み出すことの抑制が図られる。
【0039】
次に、サポータ1の製造手順について、図7、8を参照して説明する。このサポータ1は、図7に示すように、第1生地から構成された第1部材5A、第2部材5B、第6部材6A、及び一対の第8部材4Aと、第2生地から構成された第3部材5C、第4部材7A、及び第7部材3Aと、第3生地から構成された第5部材7B、及び第8部材3Bと、を有し、これらの各部材が、所定位置にて、互いに縫合接続されることで、股当て部5、腰当て部6、腹当て部7、を備えたサポータ本体2、一対の巻付け部3、3、及び保持部4を有して構成される。第1生地は、第1布材の一方の面に防水加工が施されて構成されている。第2生地は、伸縮性が高い生地から構成されている。第3生地は、メスパイルにホットメルト加工した生地を貼り合わせることで構成されている。第3生地は、介護者がサポータ1を着用者に着用させる際、歪みを生じ難くするための芯地として機能する。
【0040】
まず、予め第8部材4A同士を重ねて所定位置を縫合することで保持部4を作成する。また、各第8部材3Bの裏面に各第7部材3Aを重ねて、これら部材3A、3Bの周囲を縫合して一対の巻付け部3、3を作成する。また、第4部材7Aの裏面に第5部材7Bを重ねて、第5部材7Bの周囲を縫合して腹当て部7を作成する。
【0041】
次に、サポータ本体2の所定位置にスリット9を形成する。スリット9は、第1生地を仮想線Pに沿って直線状に切込んで形成されている。スリット9の後端9aは、股当て部5の後端P1より僅かに後方に位置し、スリット9の前端9bは、幅狭位置P3より僅かに後方に位置している。
【0042】
次に、保持部4の開口周縁40をスリット9のスリット開口周縁90に重ねて、縫合接続する。こうして、縫合接続部91を形成する。この後、スリット開口周縁90を囲むようにサポータ本体2の内面に塞ぎ部10(図8に示す)を設置して高周波溶着する。こうして、塞ぎ部10はサポータ本体2の内面に接着されて、塞ぎ部10は保持部4の開口周縁40及びスリット開口周縁90を縫合した際の縫い目nを塞ぐ。
【0043】
次に、サポータ本体2の線分LA間の中間部に、目印部53を形成する。目印部53は、本実施形態では、熱可塑性の樹脂を含んでテープ状に構成されたテープ部材を高周波溶着して、テープ部材を、サポータ本体2の内面に接着することで構成されている。
【0044】
次に、第3部材5Cの裏面に第2部材5Bを重ねて、これら部材5B、5Cの周囲(一対の第2曲線R2、幅狭位置P3間、股当て部5の前端P2間)を縫合する。
【0045】
次に、図8に示すように、股当て部5の後端P1、及び後端P1の後方に位置する腰当て部6の後端P4を結ぶ線分LAにて、各巻付け部3と腰当て部6との裏面同士を合わせて縫合接続する。各巻付け部3と腰当て部6とを縫合した際の縫い代は、表側に位置している。これによれば、縫い代を着用者に接触させないことで、着用者の皮膚のかぶれ等の負担が軽減される。
【0046】
そして、図8に示すように、股当て部5における一対の股当て周縁Rを襞状に縮めて、自然状態の縁取りテープT(テープ部材)で覆って縫合接続する。この縁取りテープTによって、股当て周縁R、各巻付け部3の周縁(第1延在部31、第2延在部32、第3延在部33、第4延在部34)及び、腹当て部7の周縁(第3曲線R3、前端縁L1)が覆われる。最後に、腹当て部7の所定位置に面ファスナーを縫合接続して第1貼付部81を形成し、一対の巻付け部3、3のうち一方(右方)の所定位置に面ファスナーを縫合接続して第2貼付部82を形成する。こうしてサポータ1が完成する。
【0047】
また、サポータ1にカップ部20を装着する際には、カップ部20の第2溝部25に、サポータ1の縫合接続部91を嵌め込んで嵌合接続させる。これにより、一対の挟持部25A、25A間にて縫合接続部91が挟持されて、カップ部20がサポータ1に装着される。このようにして、カップ部付きサポータ1Aを形成する。
【0048】
次に、カップ部付きサポータ1Aを着用者に着用させる手順について図8~11を参照して説明する。なお、図8~11ではカップ部20は省略されている。
【0049】
まず、図8に示すように、腰当て部6が着用者の腰部に対向し、股当て部5が着用者の股間に対向するようにカップ部付きサポータ1Aを設置し、尿道口及び肛門を覆うようにカップ部20のカップ開口部21を当接させる。次に、図9に示すように、一方の巻付け部3を着用者の胴体に巻き付け、図10に示すように、他方の巻付け部3を着用者の胴体に巻き付けて、第2貼付部82を、一方の巻付け部3の表面に接触させて貼付する。次に、図11に示すように、腹当て部7を着用者の腹部を覆うように該腹部に近付ける。そして、第1貼付部81のうち、中間部に位置する第1貼付部81Aを一対の巻付け部3、3の表面に接触させて貼付する。これにより、腹当て部7を一対の巻付け部3、3に対して位置決め(仮留め)し、次に、左右の両端部に位置する第1貼付部81B、81Bを一対の巻付け部3、3の表面に接触させて貼付する。このようにしてカップ部付きサポータ1Aを着用する。
【0050】
ここで、サポータ1(カップ部付きサポータ1A)は、腹当て部7、及び一対の巻付け部3、3は、それぞれ、歪みが生じ難いように第3生地から成る第5部材7B(芯地)、第8部材3B(芯地)を含んで構成されている。即ち、第3生地は、メスパイルにホットメルト加工した生地を貼り合わせることで構成されて、芯地として機能する。これによれば、サポータ1(カップ部付きサポータ1A)は、腹当て部7、及び一対の巻付け部3、3が、第3生地を含んで構成されていることで、一対の巻付け部3、3を、着用者の胴体に巻付けて貼付する作業や、腹当て部7を一対の巻付け部3、3に貼付する作業を、介護者が片手でも行うことができる。よって、サポータ1(カップ部付きサポータ1A)を着用者(要介護者)に着用させる際の作業性の向上が図られる。
【0051】
また、第1貼付部81が、腹当て部7の左右の両端部、及び左右の中間部に設けられていることで、まず、中間部に位置する第1貼付部81Aを一対の巻付け部3、3の表面に接触させて貼付して、腹当て部7を一対の巻付け部3、3に対して位置決め(仮留め)することで、介護者は、一旦、腹当て部7から手を離すこともできる。このように、介護者が一旦、作業を中断することもできるから、サポータ1(カップ部付きサポータ1A)を着用者(要介護者)に着用させる際の作業性の向上が図られる。
【0052】
上述したサポータ1(カップ部付きサポータ1A)によれば、カップ部20を収容可能な袋状の保持部4を備え、股当て部5には、一方向に延在するスリット9が形成され、スリット9のスリット開口周縁90と保持部4の開口周縁40とが縫合接続されている。また、排泄物を収容するためのカップ部20が保持部4に収容されることで、カップ部20は着用者の適切な位置に設置される。即ち、保持部4が設けられ、スリット9のスリット開口周縁90と保持部4の開口周縁40と縫合接続されていることで、着用者が動作したとしても、カップ部20を適切な位置に保持した状態を維持することができる。
【0053】
また、テープ状の塞ぎ部10を備え、スリット開口周縁90と保持部4の開口周縁40とを縫合した際に生じた縫い目nは、塞ぎ部10により塞がれている。これによれば、スリット開口周縁90と保持部4の開口周縁40とを縫合した際に生じた縫い目nから排泄物が股当て部5の外側に滲み出ることの抑制が図られる。
【0054】
また、塞ぎ部10は、縫い目nを塞ぐように股当て部5に高周波溶着されている。これによれば、塞ぎ部10を股当て部5に強固に溶着させることができる。
【0055】
また、股当て部5の幅方向の股当て周縁Rによって、着用者の足付け根部が挿通される足開口部30が構成され、一対の巻付け部3、3のうち、一方の表面が他方の裏面に貼付される位置、及び、腹当て部7の裏面が各巻付け部3の表面に貼付される位置を変化させることで、足開口部30の周長が調整可能に構成されている。これによれば、一対の巻付け部3、3のうち、一方の表面が他方の裏面に貼付される位置、及び、腹当て部7の裏面が各巻付け部3の表面に貼付される位置を変化させることで、足開口部30の周長が調整されるから、着用者の足付け根部と足開口部30との隙間から排泄物が漏れ出すことの抑制が図られる。
【0056】
また、伸縮可能に構成された縁取りテープT(テープ部材)を備え、足開口部30は、股当て周縁Rを襞状に縮めた状態で、自然状態の縁取りテープTにより覆われて縫合接続されている。これによれば、足開口部30の周長が調整されて、足開口部30が、着用者の足付け根部に密に接触することで、足付け根部と足開口部30との隙間から排泄物が漏れ出すことの抑制が図られる。
【0057】
また、上述したカップ付きサポータ1Aによれば、カップ部20は、その開口周縁に装着されたゴム部23(弾性部)を介して着用者の股間部を覆うように設置され、ゴム部23には第2溝部25(溝部)が形成され、第2溝部25は、一対の挟持部25A、25Aの間に設けられ、スリット開口周縁90と保持部4の開口周縁40とが縫合接続されて環状の縫合接続部91が構成され、縫合接続部91は、第2溝部25に嵌め込まれ一対の挟持部25A、25Aの間に挟持されて、カップ部20に嵌合接続されている。これによれば、着用者が動作したとしても、カップ部20をサポータ1(下着)の適切な位置に強固に保持することができる。即ち、着用者が動作したとしても、カップ部20を適切な位置に保持した状態を維持することができる。
【0058】
次に、本発明の発明者らは、以下の実験を行って、本実施形態の効果を確認した。即ち、上述した実施形態のカップ付きサポータ1Aを装着した状態で、1)背上げ0度、足真っ直ぐ(仰向けに寝た状態)、2)背上げ30度、足及び臀部下にクッションを設置、3)背上げ60度、足及び臀部下にクッションを設置、4)側臥位(左約30度)の如く姿勢を変更して、排泄行為を行って、カップ部20の外側への排泄物の漏れの有無を確認した。ここで、従来の自動排泄処理装置では、背上げ30度の姿勢で、おむつカップ部が位置ずれして、鼠径部から排泄物の漏れが生じる場合があったが、本発明品では、上記1)~4)のどの姿勢においても、カップ部20の外側への排泄物の漏れは確認されなかった。つまり、着用者が動作したとしても、カップ部20を適切な位置に保持した状態を維持することがわかった。
【0059】
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形例も本発明に含まれる。
【0060】
図12は、サポータ1(下着)の変形例を示す図である。図12に示すように、サポータ1´(下着)は、足開口部30´の周長を調整するために、幅狭位置P3間の左右寸法、及び前端P2間の左右寸法を大きくするようにしてもよい。
【0061】
また、上述した実施形態では、熱可塑性の樹脂を含んで構成されたテープ状の塞ぎ部10を備え、塞ぎ部10は、スリット9を囲うように、股当て部5及び腰当て部6の内面に高周波溶着して接着されているが、本発明はこれに限定されるものではない。塞ぎ部は、当て部6及び腰当て部6の内面に、熱溶着して接着されていてもよく、超音波溶着して接着されていてもよい。または、熱圧着して接着されていてもよく、超音波圧着して接着されていてもよい。または、塞ぎ部は、接着剤を用いて接着されていてもよい。
【0062】
また、図13に示すように、腰当て部6は、第1生地から構成された第6部材6A(腰当て部材)と、該第6部材6Aの一端部に縫合接続されて、左右方向(幅方向)に延在する帯板状の平ゴム6Bと、の接続部分について、第6部材6Aが所定位置で折り返されて折返し部62が形成され、折返し部62を襞状に縮めた状態で、折返し部62と自然状態の平ゴム6Bとが縫合接続されていてもよい。これによれば、排泄物がカップ部20から漏れ出たとしても、折返し部62を襞状に縮めた状態で、折返し部62と自然状態の平ゴム6Bとが縫合接続されていることで、折返し部62で排泄物が堰き止められて、折返し部62より股当て部5から離れる方向(平ゴム6B側)に排泄物が漏れ出すことの抑制が図られる。
【0063】
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、且つ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部、もしくは全部の限定を外した生地の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0064】
1 サポータ(下着)
1A カップ部付きサポータ(下着体)
20 カップ部
23 ゴム部(弾性部)
25 第2溝部(溝部)
25A、25A 一対の挟持部
3、3 一対の巻付け部
30 足開口部
4 保持部
5 股当て部
6 腰当て部
6A 第6部材(腰当て部材)
6B 平ゴム
7 腹当て部
9 スリット
10 塞ぎ部
40 保持部の開口周縁
90 スリット開口周縁
91 縫合接続部
3B 第8部材(芯地)
7B 第5部材(芯地)
R 股当て周縁
T 縁取りテープ(テープ部材)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13