(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-07
(45)【発行日】2023-12-15
(54)【発明の名称】燃料電池システム、及び燃料電池システムの制御方法
(51)【国際特許分類】
H01M 8/043 20160101AFI20231208BHJP
H01M 8/00 20160101ALI20231208BHJP
H01M 8/04537 20160101ALI20231208BHJP
H01M 8/04858 20160101ALI20231208BHJP
H01M 8/04955 20160101ALI20231208BHJP
H01M 8/04664 20160101ALI20231208BHJP
H01M 8/10 20160101ALN20231208BHJP
H01M 8/12 20160101ALN20231208BHJP
【FI】
H01M8/043
H01M8/00 Z
H01M8/04537
H01M8/04858
H01M8/04955
H01M8/04664
H01M8/10 101
H01M8/12 101
(21)【出願番号】P 2020026913
(22)【出願日】2020-02-20
【審査請求日】2022-10-31
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001081
【氏名又は名称】弁理士法人クシブチ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】石野 寿典
(72)【発明者】
【氏名】藤川 貴彬
【審査官】笹岡 友陽
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-189228(JP,A)
【文献】特開2017-116192(JP,A)
【文献】特開2020-119829(JP,A)
【文献】特開2018-137111(JP,A)
【文献】特開2013-109901(JP,A)
【文献】特開2014-053234(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 8/043
H01M 8/00
H01M 8/04537
H01M 8/04858
H01M 8/04955
H01M 8/04664
H01M 8/10
H01M 8/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
燃料電池と、
停電に関する情報を示す停電情報を受け付ける受付部と、
前記燃料電池を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記停電情報を受け付けたときには、
前記燃料電池が発電状態にある場合に、前記燃料電池を第1発電処理で発電させ、
前記燃料電池が待機状態にある場合に、前記燃料電池を前記第1発電処理と相違する第2発電処理で発電させ
、
前記第2発電処理では、
前記制御部は、前記停電情報を受け付けたときに、停電が開始すると予測されるタイミングよりも前に前記燃料電池を起動させ、予め定めた発電時間、前記燃料電池の発電を継続させる、
ことを特徴とする燃料電池システム。
【請求項2】
前記第1発電処理では、
前記制御部は、前記停電情報を受け付けたときに、予め定めた発電時間、前記燃料電池の発電を継続させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
【請求項3】
前記制御部は、前記第1発電処理又は前記第2発電処理での発電中に、前記燃料電池の動作状況に応じて、前記燃料電池の発電を停止させるか否かを判定し、前記燃料電池の発電を停止させると判定した場合には、前記燃料電池の発電を停止させる、
ことを特徴とする請求項1
又は請求項2に記載の燃料電池システム。
【請求項4】
前記制御部は、前記燃料電池が連続して発電する期間を示す連続発電期間が、予め定めた最長発電期間以上である場合に、前記燃料電池の発電を停止させると判定し、前記燃料電池の発電を停止させ、前記燃料電池を起動させた後、前記燃料電池に発電させる、
ことを特徴とする請求項
3に記載の燃料電池システム。
【請求項5】
前記制御部は、発電状態を継続できないことを示す発電停止エラーが確定すると、前記燃料電池の発電を停止させると判定し、前記燃料電池の発電を停止させる、
ことを特徴とする請求項
3に記載の燃料電池システム。
【請求項6】
前記制御部は、前記発電停止エラーが解除されると、前記燃料電池を起動させた後、前記燃料電池に発電させる、
ことを特徴とする請求項
5に記載の燃料電池システム。
【請求項7】
前記制御部は、前記発電停止エラーが確定すると、前記発電停止エラーが確定したことをユーザーに報知する、
ことを特徴とする請求項
5又は請求項
6に記載の燃料電池システム。
【請求項8】
前記制御部は、発電状態を継続するために再起動を要することを示すリトライエラーが検知されると、前記燃料電池の発電を停止させると判定し、前記燃料電池の発電を停止させ、前記燃料電池を起動させた後、前記燃料電池を発電させる、
ことを特徴とする請求項
3に記載の燃料電池システム。
【請求項9】
前記燃料電池で発生する熱によって加熱された湯を貯留する貯湯槽を備え、
前記制御部は、前記停電情報を受け付けたときには、前記貯湯槽に貯留された湯を排出するように前記貯湯槽を制御する、
ことを特徴とする請求項1から請求項
8のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
【請求項10】
前記貯湯槽に貯留された湯は、浴槽に排出され、
前記制御部は、前記停電情報を受け付けたときには、前記浴槽の栓を外すことを促す情報をユーザーに報知する、
ことを特徴とする請求項
9に記載の燃料電池システム。
【請求項11】
前記制御部は、前記第1発電処理又は前記第2発電処理で発電中に、ユーザーによる発電停止の操作があったときに、前記燃料電池を待機状態に移行させ、ユーザーによる発電停止以外の操作があったときに、前記燃料電池を発電状態に移行させる、
ことを特徴とする請求項1から請求項
10のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
【請求項12】
前記制御部は、前記第1発電処理又は前記第2発電処理での発電中に、停電が発生したときに前記燃料電池の発電を継続させ、復電したときに前記燃料電池を前記第1発電処理又は前記第2発電処理での発電状態に移行させる、
ことを特徴とする請求項1から請求項
11のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
【請求項13】
前記制御部は、前記第1発電処理又は前記第2発電処理での発電中に、前記停電情報を受け付けたときに、前記発電時間を延長する、
ことを特徴とする請求項
1又は請求項
2に記載の燃料電池システム。
【請求項14】
燃料電池と、停電に関する情報を示す停電情報を受け付ける受付部と、を備える燃料電池システムの制御方法であって、
前記停電情報を受け付けたときには、
前記燃料電池が発電状態にある場合に、前記燃料電池を第1発電処理で発電させ、
前記燃料電池が待機状態にある場合に、前記燃料電池を前記第1発電処理と相違する第2発電処理で発電させ
、
前記第2発電処理では、
前記停電情報を受け付けたときに、停電が開始すると予測されるタイミングよりも前に前記燃料電池を起動させ、予め定めた発電時間、前記燃料電池の発電を継続させる、
ことを特徴とする燃料電池システムの制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、水素を利用して発電する燃料電池を備える燃料電池システム、及び燃料電池システムの制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、水素を利用して発電する燃料電池を備える燃料電池システムが知られている。この種のものでは、停電時には燃料電池を起動することができなくなる。そこで、例えば計画停電等の情報に基づいて、停電発生時刻よりも前のタイミングで起動工程を開始する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1で提案されたものでは、例えば計画停電の情報を取得した場合において、その時点で、燃料電池が発電状態にあるのか、待機状態にあるのかに応じて、適切な制御を行うことができない、という課題がある。
【0005】
本開示は、上記従来の課題を解決し、燃料電池が発電状態にあるのか、待機状態にあるのかに応じて、適切な制御を行うことができる、燃料電池システム、及び燃料電池システムの制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本開示は、燃料電池と、停電に関する情報を示す停電情報を受け付ける受付部と、前記燃料電池を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記停電情報を受け付けたときには、前記燃料電池が発電状態にある場合に、前記燃料電池を第1発電処理で発電させ、前記燃料電池が待機状態にある場合に、前記燃料電池を前記第1発電処理と相違する第2発電処理で発電させ、前記第2発電処理では、前記制御部は、前記停電情報を受け付けたときに、停電が開始すると予測されるタイミングよりも前に前記燃料電池を起動させ、予め定めた発電時間、前記燃料電池の発電を継続させる、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、停電に関する情報を取得したときに、燃料電池が発電状態にあるのか、待機状態にあるのかに応じて、適切な制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本実施形態に係る燃料電池システムの構成の一例を示すブロック図
【
図2】本実施形態に係る水素生成装置の構成の一例を示すブロック図
【
図3】本実施形態に係る制御装置の構成の一例を示すブロック図
【
図4】(A)燃料電池システムの動作の第1例を示すタイムチャート(B)燃料電池システムの動作の第2例を示すタイムチャート
【
図5】(A)燃料電池システムの動作の第3例を示すタイムチャート(B)燃料電池システムの動作の第4例を示すタイムチャート
【
図6】(A)燃料電池システムの動作の第5例を示すタイムチャート(B)燃料電池システムの動作の第6例を示すタイムチャート
【
図7】燃料電池システムの動作の第7例を示すタイムチャート
【
図8】本実施形態に係る制御装置の処理の一例を示すフローチャート
【
図9】本実施形態に係る制御装置の処理の一例を示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0009】
第1の発明は、燃料電池と、停電に関する情報を示す停電情報を受け付ける受付部と、前記燃料電池を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記停電情報を受け付けたときには、前記燃料電池が発電状態にある場合に、前記燃料電池を第1発電処理で発電させ、前記燃料電池が待機状態にある場合に、前記燃料電池を前記第1発電処理と相違する第2発電処理で発電させる、ことを特徴とする燃料電池システムである。
これによれば、停電に関する情報を取得したときに、燃料電池が発電状態にあるのか、待機状態にあるのかに応じて、適切な制御を行うことができる。
【0010】
第2の発明は、第1の発明の燃料電池システムにおいて、前記第2発電処理では、前記制御部は、前記停電情報を受け付けたときに、停電が開始すると予測されるタイミングよりも前に前記燃料電池を起動させ、予め定めた発電時間、前記燃料電池の発電を継続させる、ことを特徴とする。
これによれば、前記燃料電池が待機状態にある場合に、前記停電情報を受け付けたときに、停電が開始すると予測されるタイミングよりも前に前記燃料電池が起動されるため、停電中に燃料電池に発電させることができる。また、予め定めた発電時間、前記燃料電池の発電を継続させるため、発電時間を適正な値に設定することによって、停電中に燃料電池を発電させることができる。例えば、発電時間を、前記停電情報を受け付けたときから、停電が発生し、復電するまでの時間を含むように設定すればよい。
【0011】
第3の発明は、第1の発明の燃料電池システムにおいて、前記第1発電処理では、前記制御部は、前記停電情報を受け付けたときに、予め定めた発電時間、前記燃料電池の発電を継続させる、ことを特徴とする。
これによれば、前記燃料電池が発電状態にある場合に、前記停電情報を受け付けたときに、予め定めた発電時間、前記燃料電池の発電を継続させるため、発電時間を適正な値に設定することによって、停電中に燃料電池を発電させることができる。例えば、発電時間を、前記停電情報を受け付けたときから、停電が発生し、復電するまでの時間を含むように設定すればよい。
【0012】
第4の発明は、第1の発明から第3の発明のいずれか1つの発明に係る燃料電池システムにおいて、前記制御部は、前記第1発電処理又は前記第2発電処理での発電中に、前記燃料電池の動作状況に応じて、前記燃料電池の発電を停止させるか否かを判定し、前記燃料電池の発電を停止させると判定した場合には、前記燃料電池の発電を停止させる、ことを特徴とする。
これによれば、前記燃料電池の動作状況に応じて、前記燃料電池の発電を停止させるか否かを判定し、前記燃料電池の発電を停止させると判定した場合には、前記燃料電池の発電を停止させるため、前記燃料電池の動作状況に応じて前記燃料電池の発電を停止させることができる。例えば、前記燃料電池が連続して発電する期間を示す連続発電期間が、予め定めた最長発電期間以上である場合に、前記燃料電池の発電を停止させ、前記燃料電池を起動させた後、前記燃料電池に発電させることができる。この場合には、停電が開始すると予測されるタイミングよりも前に前記燃料電池を起動させることが可能になるため、停電中に燃料電池を発電させることが可能になる。
【0013】
第5の発明は、第4の発明の燃料電池システムにおいて、前記制御部は、前記燃料電池が連続して発電する期間を示す連続発電期間が、予め定めた最長発電期間以上である場合に、前記燃料電池の発電を停止させると判定し、前記燃料電池の発電を停止させ、前記燃料電池を起動させた後、前記燃料電池に発電させる、ことを特徴とする。
これによれば、前記燃料電池が連続して発電する期間を示す連続発電期間が、予め定めた最長発電期間以上である場合に、前記燃料電池の発電を停止させ、前記燃料電池を起動させた後、前記燃料電池に発電させることができる。したがって、停電が開始すると予測されるタイミングよりも前に前記燃料電池を起動させることが可能になるため、停電中に燃料電池を発電させることが可能になる。
【0014】
第6の発明は、第4の発明の燃料電池システムにおいて、前記制御部は、発電状態を継続できないことを示す発電停止エラーが確定すると、前記燃料電池の発電を停止させると判定し、前記燃料電池の発電を停止させる、ことを特徴とする。
これによれば、発電状態を継続できないことを示す発電停止エラーが確定すると、前記燃料電池の発電を停止させると判定し、前記燃料電池の発電を停止させるため、燃料電池の発電を適正に停止できる。
【0015】
第7の発明は、第6の発明の燃料電池システムにおいて、前記制御部は、前記発電停止エラーが解除されると、前記燃料電池を起動させた後、前記燃料電池に発電させる、ことを特徴とする。
これによれば、前記発電停止エラーが解除されると、前記燃料電池を起動させた後、前記燃料電池に発電させるため、停電が開始すると予測されるタイミングよりも前に前記燃料電池を起動させることが可能になる。したがって、前記発電停止エラーが発生した場合にも、停電中に燃料電池に発電させることが可能になる。
【0016】
第8の発明は、第6の発明又は第7の発明の燃料電池システムにおいて、前記制御部は、前記発電停止エラーが確定すると、前記発電停止エラーが確定したことをユーザーに報知する、ことを特徴とする。
これによれば、前記発電停止エラーが確定すると、前記発電停止エラーが確定したことをユーザーに報知するため、ユーザーは、発電停止エラーが確定したことを容易に認識できる。
【0017】
第9の発明は、第4の発明の燃料電池システムにおいて、前記制御部は、発電状態を継続するために再起動を要することを示すリトライエラーが検知されると、前記燃料電池の発電を停止させると判定し、前記燃料電池の発電を停止させ、前記燃料電池を起動させた後、前記燃料電池を発電させる、ことを特徴とする。
これによれば、発電状態を継続するために再起動を要することを示すリトライエラーが検知されると、前記燃料電池の発電を停止させると判定し、前記燃料電池の発電を停止させ、前記燃料電池を起動させた後、前記燃料電池を発電させるため、停電が開始すると予測されるタイミングよりも前に前記燃料電池を起動させることが可能になる。したがって、リトライエラーが発生した場合にも、停電中に燃料電池を発電させることが可能になる。
【0018】
第10の発明は、第1の発明から第9の発明のいずれか1つの発明に係る燃料電池システムにおいて、前記燃料電池で発生する熱によって加熱された湯を貯留する貯湯槽を備え、前記制御部は、前記停電情報を受け付けたときには、前記貯湯槽に貯留された湯を排出するように前記貯湯槽を制御する、ことを特徴とする。
これによれば、前記停電情報を受け付けたときには、前記貯湯槽に貯留された湯を排出するように前記貯湯槽を制御するため、前記貯湯槽に貯留された湯が所定湯量以上となることに起因して燃料電池が停止されることを回避できる。したがって、停電中に燃料電池を確実に発電させることができる。
【0019】
第11の発明は、第10の発明の燃料電池システムにおいて、前記貯湯槽に貯留された湯は、浴槽に排出され、前記制御部は、前記停電情報を受け付けたときには、前記浴槽の栓を外すことを促す情報をユーザーに報知する、ことを特徴とする。
これによれば、前記停電情報を受け付けたときには、前記浴槽の栓を外すことを促す情報をユーザーに報知するため、前記貯湯槽に貯留された湯が浴槽に排出された場合に、浴槽から湯が溢れることを抑制できる。
【0020】
第12の発明は、第1の発明から第11の発明のいずれか1つの発明に係る燃料電池システムにおいて、前記制御部は、前記第1発電処理又は前記第2発電処理で発電中に、ユーザーによる発電停止の操作があったときに、前記燃料電池を待機状態に移行させ、ユーザーによる発電停止以外の操作があったときに、前記燃料電池を発電状態に移行させる、ことを特徴とする。
これによれば、前記第1発電処理又は前記第2発電処理で発電中に、ユーザーによる発電停止の操作があったときに、前記燃料電池を待機状態に移行させるため、前記第1発電処理又は前記第2発電処理で発電中であっても、ユーザーによる発電停止の操作が可能である。したがって、ユーザーの利便性を向上できる。また、ユーザーによる発電停止以外の操作があったときに、前記燃料電池を発電状態に移行させるため、停電が開始すると予測されるタイミングよりも前に前記燃料電池を起動させることが可能になる。したがって、停電中に燃料電池を発電させることが可能になる。
【0021】
第13の発明は、第1の発明から第12の発明のいずれか1つの発明に係る燃料電池システムにおいて、前記制御部は、前記第1発電処理又は前記第2発電処理での発電中に、停電が発生したときに前記燃料電池の発電を継続させ、復電したときに前記燃料電池を前記第1発電処理又は前記第2発電処理での発電状態に移行させる、ことを特徴とする。
これによれば、停電が発生したときに前記燃料電池の発電を継続させ、復電したときに前記燃料電池を前記第1発電処理又は前記第2発電処理での発電状態に移行させるため、停電中及び復電後に燃料電池を発電させることができる。
【0022】
第14の発明は、第2の発明又は第3の発明の燃料電池システムにおいて、前記制御部は、前記第1発電処理又は前記第2発電処理での発電中に、前記停電情報を受け付けたときに、前記発電時間を延長する、ことを特徴とする。
これによれば、前記第1発電処理又は前記第2発電処理での発電中に、前記停電情報を受け付けたときに、前記発電時間を延長するため、停電中に燃料電池を確実に発電させることができる。
【0023】
第15の発明は、燃料電池と、停電に関する情報を示す停電情報を受け付ける受付部と、を備える燃料電池システムの制御方法であって、前記停電情報を受け付けたときには、前記燃料電池が発電状態にある場合に、前記燃料電池を第1発電処理で発電させ、前記燃料電池が待機状態にある場合に、前記燃料電池を前記第1発電処理と相違する第2発電処理で発電させる、ことを特徴とする。
これによれば、停電に関する情報を取得したときに、燃料電池が発電状態にあるのか、待機状態にあるのかに応じて、適切な制御を行うことができる。
【0024】
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本開示が限定されるものではない。
【0025】
図1は、本実施形態に係る燃料電池システム100の構成の一例を示すブロック図である。
図1に示すように、燃料電池システム100は、制御装置1と、水素生成装置2と、燃料電池3と、貯湯槽4と、表示装置5と、を備える。
制御装置1は、水素生成装置2、燃料電池3、貯湯槽4、及び表示装置5の各々と通信可能に接続される。
また、制御装置1は、サーバー装置200とネットワークを介して通信可能に接続される。ネットワークは、例えば、インターネットである。ネットワークは、インターネットに限定されない。ネットワークが、LAN(Local Area Network)でもよいし、WAN(Wide Area Network)でもよい。
サーバー装置200は、制御装置1に対して停電情報を送信する。停電情報は、停電に関する情報を示す。サーバー装置200は、例えば、台風等によって停電の発生が予測される場合に、停電の発生日時を含む停電情報を制御装置1に送信する。
【0026】
制御装置1は、燃料電池システム100の動作を制御する。制御装置1は、プロセッサー11及びメモリー12を備える。
メモリー12は、プロセッサー11が実行するプログラムやデータを不揮発的に記憶する記憶装置である。メモリー12は、磁気的記憶装置、フラッシュROM(Read Only Memory)等の半導体記憶素子、或いはその他の種類の不揮発性記憶装置により構成される。また、メモリー12は、プロセッサー11のワークエリアを構成するRAM(Random Access Memory)を含んでもよい。メモリー12は、制御装置1により処理されるデータや、プロセッサー11が実行する制御プログラムを記憶する。
【0027】
プロセッサー11は、単一のプロセッサーで構成されてもよいし、複数のプロセッサーがプロセッサー11として機能する構成であってもよい。プロセッサー11は、制御プログラムを実行して燃料電池システム100の各部を制御する。例えば、プロセッサー11は、表示装置5により受け付けた操作に対応した処理の実行指示を、燃料電池システム100の各部に出力する。
【0028】
水素生成装置2は、原料及び水蒸気を用いて、改質反応により水素含有ガスを生成し、生成した水素含有ガスを燃料電池3に供給する。水素生成装置2については、後述にて
図2を参照して説明する。
【0029】
燃料電池3は、水素を利用して発電する燃料電池であって、例えば、固体高分子型燃料電池である。なお、燃料電池3は、固体高分子型燃料電池に限定されない。燃料電池3は、水素を利用して発電すればよい。例えば、燃料電池3は、固体酸化物型燃料電池等であってもよい。
【0030】
貯湯槽4は、燃料電池3が発電する際に発生する熱エネルギーを水で回収して、高温水、すなわち湯として蓄える。燃料電池3に貯湯槽4から直接水を供給し、熱エネルギーを回収してもよいし、熱交換器などを用いることにより、燃料電池3と熱交換器の間を循環する冷媒経路と、貯湯槽4と熱交換器の間を循環する水経路との熱交換を熱交換器で行ってもよい。
【0031】
貯湯槽4では、貯湯槽4の下方から低温の水を取り出し、その水で燃料電池3の熱エネルギーを回収し、高温になった水を貯湯槽4の上部に戻すことで、貯湯槽4内に熱エネルギーを蓄える。この蓄えられた熱エネルギーをユーザーは給湯で使用したり、床暖房等に使用したりすることができる。
【0032】
ここで、貯湯槽4から利用される熱エネルギーよりも、燃料電池3から回収する熱エネルギーが上回る状況が続くと、貯湯槽4内は高温水で満たされてしまう。そのようになると、燃料電池3にて発生する熱エネルギーを貯湯槽4内の水で回収することができなくなり、燃料電池3の温度が上昇し、燃料電池3が劣化する恐れがある。
【0033】
このような事態に至ると、本実施の形態では、貯湯槽4の湯を、例えば風呂の浴槽(図示せず)を通じて排水し、貯湯槽4の下方から低温の水を取り出し、その水で燃料電池3の熱エネルギーを回収し、高温になった水を貯湯槽4の上部に戻す、制御が行われる。
【0034】
表示装置5は、LCD(Liquid Crystal Display)51と、タッチセンサー52と、スピーカー53を備える。
LCD51は、矩形状に形成され、種々の画像を表示する。LCD51は、制御装置1からの指示に従って、種々のガイダンス情報を報知する。
タッチセンサー52は、LCD51の表示面と一体に形成され、ユーザーからの操作を受け付ける。LCD51及びタッチセンサー52は、いわゆるタッチパネルとして機能する。
スピーカー53は、制御装置1からの指示に従って、種々の音声を出力する。
本実施形態では、サーバー装置200が制御装置1に対して停電情報を送信する場合について説明するが、本開示の実施形態はこれに限定されない。表示装置5がユーザーからの操作を受け付け、制御装置1が、ユーザーからの操作に基づいて、停電情報を受け付けてもよい。
本実施形態では、表示装置5がタッチパネルを備えるが、本開示の実施形態はこれに限定されない。表示装置5がユーザーからの操作を受け付け可能に構成されればよい。例えば、表示装置5が複数のキーを備え、複数のキーに対するユーザーからの操作を受け付けてもよい。
【0035】
図2は、本実施形態に係る水素生成装置2の構成の一例を示すブロック図である。
水素生成装置2は、改質器21と、原料供給器22と、改質水供給器23と、燃焼器24と、空気供給器25と、フレームロッド26と、改質温度検知器27と、第一封止器28と、第一経路29と、第二封止器210と、第二経路211と、第三封止器212と、第三経路213と、CO除去器220と、CO除去器温度検知器221と、CO除去器加熱ヒーター222と、を備える。水素生成装置2には、系統電源20から電力が供給される。
【0036】
改質器21は、原料及び水蒸気を用いて、改質反応により水素含有ガスを生成する。原料は、本実施形態では、都市ガスを用いる。都市ガスは、例えば、ガス会社から配管を通じて各家庭等に供給されるLNGガスを示す。なお、原料は、少なくとも炭素及び水素を構成元素とする有機化合物を含むものであれば、例えば、パイプラインで供給される天然ガス、LPガス等でもよい。
【0037】
本実施の形態の改質反応は、原料と水蒸気を反応させる水蒸気改質を用いる。なお、原料及び水蒸気から水素含有ガスが生成される反応であれば、いずれの改質反応でもよく、原料と水蒸気に加えて空気を追加するオートサーマル反応や、原料と空気を反応させる部分酸化反応でもよい。改質器21で生成された水素含有ガスは、第一経路29を介して燃料電池3に供給される。
【0038】
燃料電池3に水素含有ガスを供給しない場合には、第二経路211を介して燃焼器24に水素含有ガスが供給される。また、燃料電池3で利用されずに余った水素含有ガスは、第三経路213を介して、燃焼器24に供給される。各経路には、第一封止器28、第二封止器210、及び第三封止器212を設けており、それらによりガスの供給先を切り換えることができる。
【0039】
原料供給器22は、原料を改質器21に供給する。改質水供給器23は、改質水を改質器21に供給する。燃焼器24は改質器21を加熱する。空気供給器25は、例えば、燃焼器24に燃焼空気を供給するファンである。フレームロッド26は、燃焼器24での燃焼を検出する。
【0040】
系統電源20は、商用の配電線網から一般家庭などへ供給される電源である。
水素生成装置2の起動を行っている起動工程時は、原料供給器22や改質水供給器23、CO除去器加熱ヒーター222などの補機類を駆動させる電力を得るために、系統電源20を用いる。
【0041】
図1に示す表示装置5は、水素生成装置2が水素含有ガスを燃料電池3に供給可能となったときに、もしくは、燃料電池3にて発電を開始したときに、燃料電池システム100の運転状態や発電量等を、ユーザーに報知する。
【0042】
なお、本実施形態で、起動工程とは、水素生成装置2にて水素含有ガスを生成するために、水素生成装置2を動かし始めてから水素生成装置2にて水素含有ガスが生成できるようになるまでの間の水素生成装置2の運転に対応する。起動工程を開始するとは、水素生成装置2の運転を開始することであり、起動開始や起動すると同じことを表している。
【0043】
また、燃料電池システム100は、水素生成装置2が水素含有ガスを生成可能となった時から燃料電池3にて発電を行うことで、その発電した電力を用いて燃料電池システム100の運転をできるため、系統電源20からの電力供給がなくとも燃料電池システム100での発電を継続することが可能である。
以下の説明では、水素生成装置2を起動し、水素生成装置2が水素含有ガスを生成可能となった時から燃料電池3にて発電を行うことを、単に「燃料電池3を起動する」と記載する場合がある。
【0044】
図3は、本実施形態に係る制御装置1の構成の一例を示すブロック図である。
図3に示すように、制御装置1は、情報受付部111と、期間判定部112と、エラー判定部113と、操作受付部114と、発電制御部115と、報知部116と、排水制御部117と、を備える。具体的には、制御装置1のプロセッサー11がメモリー12に記憶された制御プログラムを実行することによって、情報受付部111、期間判定部112、エラー判定部113、操作受付部114、発電制御部115、報知部116、及び排水制御部117、として機能する。
制御装置1は、「制御部」の一例に対応する。
【0045】
情報受付部111は、サーバー装置200から停電情報を受け付ける。停電情報は、停電に関する情報を示す。停電情報は、停電の発生日時を示す情報を含む。
情報受付部111は、「受付部」の一例に対応する。
本実施形態では、制御装置1が情報受付部111を備えるが、情報受付部111が制御装置1の外部に配置されてもよい。例えば、サーバー装置200と通信する図略の通信部が情報受付部111と機能してもよい。
【0046】
期間判定部112は、特定発電モードでの発電時間TGが、閾値発電時間TGSを超えたか否かを判定する。発電時間TGは、燃料電池3が発電中である時間を示す。閾値発電時間TGSは、例えば、24時間である。閾値発電時間TGSは、「予め定めた発電時間」に対応する。「特定発電モード」は、第1発電モードMG1及び第2発電モードMG2で構成される。特定発電モードは、通常モードとは相違し、停電の発生に備える発電モードを示す。通常モードは、負荷追従モード、給湯優先モード、及び発電停止モードを含む。
負荷追従モードは、外部の負荷電力、すなわち、消費電力に追従して燃料電池3の発電電力を制御するモードを示す。給湯優先モードは、燃料電池3の発電電力を、外部の負荷電力、すなわち、消費電力よりも、貯湯槽4の湯量を増加することに優先的に使用するモードを示す。
第1発電モードMG1は、「第1発電処理」の一例に対応し、第2発電モードMG2は、「第2発電処理」の一例に対応する。
【0047】
発電制御部115は、情報受付部111が停電情報を受け付けたときに、燃料電池3が発電状態にある場合に、燃料電池3を第1発電モードMG1で発電させる。第1発電モードMG1では、発電制御部115は、燃料電池3の発電を閾値発電時間TGS継続させる。
また、発電制御部115は、情報受付部111が停電情報を受け付けたときに、燃料電池3が待機状態にある場合に、燃料電池3を第1発電モードと相違する第2発電モードMG2で発電させる。ここで、「待機状態にある」とは、発電状態にないことを示す。第2発電モードMG2では、発電制御部115は、停電が開始すると予測されるタイミングよりも前に燃料電池3を起動させ、燃料電池3の発電を閾値発電時間TGS継続させる。
本実施形態では、発電制御部115が、燃料電池3が発電状態にある場合に燃料電池3を第1発電モードMG1で発電させ、燃料電池3が待機状態にある場合に第2発電モードMG2で発電させるが、本開示の実施形態はこれに限定されない。発電制御部115が、情報受付部111が停電情報を受け付けたときに、燃料電池3を特定発電モードで発電させればよい。
すなわち、特定発電モードでは、情報受付部111が停電情報を受け付けたときに燃料電池3が発電状態にある場合に、発電制御部115は、燃料電池3の発電を閾値発電時間TGS継続させる。また、特定発電モードでは、情報受付部111が停電情報を受け付けたとき燃料電池3が待機状態にある場合に、発電制御部115は、停電が開始すると予測されるタイミングよりも前に燃料電池3を起動させ、燃料電池3の発電を閾値発電時間TGS継続させる。
【0048】
期間判定部112は、燃料電池3が連続して発電する期間を示す連続発電期間CGPが、予め定めた最長発電期間CGPS以上であるか否かを判定する。最長発電期間CGPSは、例えば、120時間である。
連続発電期間CGPが最長発電期間CGPS以上であることは、「燃料電池の動作状況」の一例に対応する。
第1発電モードMG1又は第2発電モードMG2での発電中に、連続発電期間CGPが最長発電期間CGPS以上であると期間判定部112が判定した場合に、発電制御部115は、燃料電池3の発電を停止させると判定し、燃料電池3の発電を停止させ、燃料電池3を起動させた後、燃料電池3に発電させる。
【0049】
エラー判定部113は、第1発電モードMG1又は第2発電モードMG2での発電中に、発電停止エラーER1が確定したか否かを判定する。発電停止エラーER1は、燃料電池3が発電状態を継続できないことを示す。また、エラー判定部113は、発電停止エラーER1が解除されたか否かを判定する。
発電停止エラーER1が確定したことは、「燃料電池の動作状況」の一例に対応する。
発電停止エラーER1は、例えば、燃料電池3が上限温度を超えた場合、貯湯槽4の湯量が上限値に到達した場合、
図2に示す改質器21への原料の供給が遮断された場合等に対応する。
第1発電モードMG1又は第2発電モードMG2での発電中に、発電停止エラーER1が確定したとエラー判定部113が判定した場合には、発電制御部115は、燃料電池3の発電を停止させると判定し、燃料電池3の発電を停止させる。その後、発電停止エラーER1が解除されたとエラー判定部113が判定した場合には、発電制御部115は、燃料電池3を起動させた後、燃料電池3に発電させる。
【0050】
本実施形態では、発電停止エラーER1が確定したとエラー判定部113が判定した場合に、発電制御部115は、燃料電池3の発電を停止させると判定し、燃料電池3の発電を停止させるが、本開示の実施形態はこれに限定されない。制御装置1が、燃料電池3の動作状況に応じて、燃料電池3の発電を停止させるか否かを判定し、燃料電池3の発電を停止させると判定した場合に、発電制御部115は、燃料電池3の発電を停止させればよい。燃料電池3の動作状況は、例えば、発電停止エラーER1の確定、リトライエラーER2の検知、及び、連続発電期間CGPが最長発電期間CGPS以上であること、等を含む。
【0051】
エラー判定部113は、第1発電モードMG1又は第2発電モードMG2での発電中に、リトライエラーER2が検知されたか否かを判定する。リトライエラーER2は、燃料電池3が発電状態を継続するために再起動を要することを示す。
リトライエラーER2は、例えば、水素生成装置2の誤動作が発生した場合等に対応する。
リトライエラーER2が検知されたことは、「燃料電池の動作状況」の一例に対応する。
リトライエラーER2が検知されたとエラー判定部113が判定した場合には、発電制御部115は、燃料電池3の発電を停止させると判定し、燃料電池3の発電を停止させ、燃料電池3を起動させた後、燃料電池3を発電させる。
【0052】
操作受付部114は、第1発電モードMG1又は第2発電モードMG2で発電中に、ユーザーによる発電停止の操作があったか否かを判定する。発電停止の操作は、
図1に示す表示装置5によって検出される。
ユーザーによる発電停止の操作があったと操作受付部114が判定した場合に、発電制御部115は、燃料電池3を待機状態に移行させる。具体的には、発電制御部115は、燃料電池3の発電を停止させて、燃料電池3を待機状態に移行させる。
また、操作受付部114は、ユーザーによる発電停止以外の操作があったか否かを判定する。発電停止以外の操作は、例えば、負荷追従モードを実行する操作、及び、給湯優先モードを実行する操作を示す。負荷追従モードは、外部の負荷電力、すなわち、消費電力に追従して燃料電池3の発電電力を制御するモードを示す。給湯優先モードは、燃料電池3の発電電力を、外部の負荷電力、すなわち、消費電力よりも、貯湯槽4の湯量を増加することに優先的に使用するモードを示す。
ユーザーによる発電停止以外の操作があったと操作受付部114が判定した場合に、発電制御部115は、燃料電池3を発電状態に移行させる。具体的には、発電制御部115は、燃料電池3を起動させた後、燃料電池3を発電させる。
【0053】
報知部116は、表示装置5に種々の情報を、LCD51に表示することによってユーザーに報知する。
例えば、情報受付部111が停電情報を受け付けたときには、停電情報を受け付けたことを示す情報をユーザーに報知する。
また、例えば、情報受付部111が停電情報を受け付けたときには、報知部116は、浴槽の栓を外すことを促す情報をユーザーに報知する。
また、例えば、発電停止エラーER1が確定したとエラー判定部113が判定した場合には、報知部116は、発電停止エラーER1が確定したことをユーザーに報知する。
また、例えば、リトライエラーER2が検知されたとエラー判定部113が判定した場合には、報知部116は、リトライエラーER2が検知されたことをユーザーに報知する。
本実施形態では、報知部116が、種々の情報を、LCD51に表示することによってユーザーに報知する場合について説明するが、報知部116が、種々の情報を、スピーカー53から音声で出力してもよい。
【0054】
排水制御部117は、情報受付部111が停電情報を受け付けたときに、貯湯槽4の湯量が所定の閾値以上にならないように制御する。所定の閾値は、例えば、燃料電池3の発電を停止させる貯湯槽4の湯量よりも少ない値に設定される。例えば、排水制御部117は、情報受付部111が停電情報を受け付けた後、貯湯槽4の湯量が所定の閾値以上である場合に、貯湯槽4に貯留された湯を浴槽に排出するように貯湯槽4を制御する。
本実施形態では、情報受付部111が停電情報を受け付けたときに、貯湯槽4の湯量が所定の閾値以上にならないように制御するが、本開示の実施形態はこれに限定されない。排水制御部117は、情報受付部111が停電情報を受け付けたときに、貯湯槽4に貯留された湯を浴槽に排出するように貯湯槽4を制御してもよい。
【0055】
次に、
図4(A)~
図7を参照して、燃料電池システム100の動作の具体例について説明する。
図4(A)~
図7の各々には、上側から順に、発電モードMG、運転状態ST、時間軸、及び発電モード表示を示している。
発電モードMGは、第1発電モードMG1、第2発電モードMG2、及び通常モードを含む。運転状態STは、燃料電池3の運転状態を示す。運転状態は、停止状態、待機状態、起動状態、及び発電状態を含む。発電モード表示は、表示装置5に表示される発電モードを示す。
【0056】
図4(A)は、燃料電池システム100の動作の第1例を示すタイムチャートである。タイムチャートの横軸は時間Tである。
図4(A)では、時間T11において、情報受付部111が停電情報を受け付けたときに、燃料電池3が待機状態にある場合における燃料電池システム100の動作について説明する。時間T11は、例えば、18時である。
情報受付部111が停電情報を受け付けたときに、燃料電池3が待機状態にある場合には、発電制御部115は、燃料電池3を第2発電モードMG2で発電させる。すなわち、発電制御部115は、停電情報を受け付けたときに燃料電池3を起動させ、燃料電池3の発電を継続させる。そして、発電制御部115は、燃料電池3の発電を閾値発電時間TGS継続させる。
【0057】
具体的には、時間T11において、発電制御部115は、燃料電池3を起動させる。時間T12において、燃料電池3の起動が完了し、発電制御部115は、燃料電池3の発電を開始させる。時間T12は、例えば、18時30分である。すなわち、燃料電池3の起動時間は、30分である。
次に、発電制御部115は、燃料電池3の発電を閾値発電時間TGS継続させる。すなわち、発電制御部115は、時間T13まで燃料電池3の発電を継続させる。時間T13では、発電制御部115は、発電モードMGを、第2発電モードMG2から通常モードに切り換える。その後、通常モードに応じて、燃料電池3の運転状態が制御される。
【0058】
時間T13は、例えば、時間T12の翌日の18時30分である。すなわち、閾値発電時間TGSは、例えば24時間である。
また、時間T11から時間T13まで、報知部116は、表示装置5に「特定発電モード」を実行中であることを表示する。
【0059】
図4(A)では、情報受付部111が停電情報を受け付けたときに、発電制御部115は、燃料電池3を起動させるが、本開示の実施形態はこれに限定されない。情報受付部111が停電情報を受け付けたときに、発電制御部115は、停電が開始すると予測されるタイミングよりも前に燃料電池3を起動させればよい。例えば、発電制御部115は、停電予測日時の2時間前に燃料電池3を起動させてもよい。停電予測日時は、停電情報に含まれ、停電が開始すると予測されるタイミングを示す。
【0060】
図4(B)は、燃料電池システム100の動作の第2例を示すタイムチャートである。タイムチャートの横軸は時間Tである。
図4(B)では、時間T21において、情報受付部111が停電情報を受け付けたときに、燃料電池3が発電状態にある場合における燃料電池システム100の動作について説明する。時間T21は、例えば、18時である。
情報受付部111が停電情報を受け付けたときに、燃料電池3が発電状態にある場合には、発電制御部115は、燃料電池3を第1発電モードMG1で発電させる。すなわち、発電制御部115は、停電情報を受け付けたときから、燃料電池3の発電を閾値発電時間TGS継続させる。
【0061】
具体的には、時間T21において、発電制御部115は、燃料電池3の発電を閾値発電時間TGS継続させる。すなわち、発電制御部115は、時間T22まで燃料電池3の発電を継続させる。時間T22では、発電制御部115は、発電モードMGを、第1発電モードMG1から通常モードに切り換える。その後、通常モードに応じて、燃料電池3の運転状態が制御される。
【0062】
時間T22は、例えば、時間T21の翌日の18時である。すなわち、閾値発電時間TGSは、例えば24時間である。
また、時間T21から時間T22まで、報知部116は、表示装置5に「特定発電モード」を実行中であることを表示する。
【0063】
図4(A)、及び
図4(B)に示すように、情報受付部111が停電情報を受け付けたときに、燃料電池3が待機状態にある場合には、発電制御部115は、燃料電池3を第2発電モードMG2で発電させ、燃料電池3が発電状態にある場合には、発電制御部115は、燃料電池3を第1発電モードMG1で発電させる。したがって、停電に関する情報を取得したときに、燃料電池3が発電状態にあるのか、待機状態にあるのかに応じて、適切な制御を行うことができる。
【0064】
図5(A)は、燃料電池システム100の動作の第3例を示すタイムチャートである。タイムチャートの横軸は時間Tである。
図5(A)では、第2発電モードMG2で発電中に、発電停止の操作がある場合における燃料電池システム100の動作について説明する。
図5(A)では、時間T31において、情報受付部111が停電情報を受け付けたときに、燃料電池3が待機状態にあるため、発電制御部115は、燃料電池3を第2発電モードMG2で発電させる。すなわち、発電制御部115は、停電情報を受け付けたときに燃料電池3を起動させ、燃料電池3を発電させる。
具体的には、時間T31において、発電制御部115は、燃料電池3を起動させる。時間T32において、燃料電池3の起動が完了し、発電制御部115は、燃料電池3の発電を開始させる。時間T31は、例えば、18時であり、時間T32は、例えば、18時30分である。
【0065】
そして、時間T33において、操作受付部114が発電停止の操作があったと判定し、発電制御部115は、燃料電池3の発電を停止させ、その後、発電制御部115は、燃料電池3を停止状態から待機状態に移行させる。また、時間T34において、情報受付部111が停電情報を受け付ける。時間T35において、操作受付部114が発電停止以外の操作があったと判定し、発電制御部115は、燃料電池3を起動させる。そして、時間T36において、発電制御部115は、燃料電池3の起動を完了し、燃料電池3を発電させる。次に、時間T37において、発電時間TGが閾値発電時間TGSを超えたと期間判定部112が判定し、発電制御部115は、第2発電モードMG2から通常モードに切り換えられる。
時間T33は、例えば、時間T31及び時間T32の翌日の6時であり、時間T35は、例えば、12時であり、時間T36は、12時30分であり、時間T37は、12時30分である。すなわち、燃料電池3が2回目の第2発電モードMG2での発電を開始した時間T36から、閾値発電時間TGS、ここでは24時間経過後の時間T37に、期間判定部112の判定結果に基づいて、発電制御部115は、第2発電モードMG2での発電を終了する。
【0066】
また、時間T31から時間T33までの期間と、時間T35から時間T37までの期間において、報知部116は、表示装置5に「特定発電モード」を実行中であることを表示する。
【0067】
図5(A)を参照して説明したように、第2発電モードMG2で発電中に、ユーザーによる発電停止の操作があったときに、燃料電池3を待機状態に移行させるため、第2発電モードMG2で発電中であっても、ユーザーによる発電停止の操作が可能である。したがって、ユーザーの利便性を向上できる。また、ユーザーによる発電停止以外の操作があったときに、燃料電池3を発電状態に移行させるため、停電が開始すると予測されるタイミングよりも前に燃料電池3を起動させることが可能になる。したがって、停電中に燃料電池3を発電させることが可能になる。
【0068】
また、2回目の停電情報を情報受付部111が受け付けた場合に、期間判定部112は、発電時間TGを延長する。例えば、
図5(A)では、期間判定部112は、燃料電池3が2回目の第2発電モードMG2での発電を開始した時間T36からの発電時間TGが、閾値発電時間TGSを超えたか否かを判定する。すなわち、期間判定部112は、発電時間TGの起算時間を情報受付部111が1回目の停電情報を受け付けた時間T31から、2回目の停電情報第2発電モードMG2での発電を開始した時間T36に変更することによって、発電時間TGを延長する。
期間判定部112は、2回目の停電情報を情報受付部111が受け付けた場合に、発電時間TGを延長すればよい。例えば、閾値発電時間TGSを増加させてもよい。
【0069】
なお、
図5(A)では、第2発電モードMG2で発電中に、ユーザーによる発電停止の操作があったときについて説明したが、第1発電モードMG1で発電中に、ユーザーによる発電停止の操作があったときも、制御装置1は、燃料電池3に同様の動作を行わせる。
また、
図5(A)では、燃料電池3が待機状態であるときに、情報受付部111が停電情報を受け付ける場合について説明したが、情報受付部111が停電情報を受け付けるタイミングは、例えば、間T32以降であればよい。
【0070】
図5(B)は、燃料電池システム100の動作の第4例を示すタイムチャートである。タイムチャートの横軸は時間Tである。
図5(B)では、第1発電モードMG1で発電中に、発電停止エラーER1が確定する場合における燃料電池システム100の動作について説明する。
図5(B)では、時間T41において、情報受付部111が停電情報を受け付けたときに、燃料電池3が発電状態にあるため、発電制御部115は、燃料電池3を第1発電モードMG1で発電させる。すなわち、発電制御部115は、燃料電池3の発電を継続させる。
具体的には、時間T41において、発電制御部115は、燃料電池3の発電を継続させる。時間T41は、例えば、18時である。
【0071】
そして、時間T42において、発電停止エラーER1が確定したとエラー判定部113が判定し、発電制御部115は、燃料電池3の発電を停止させる。また、時間T43において、発電停止エラーER1が解除されたとエラー判定部113が判定し、且つ、発電時間TGが閾値発電時間TGSを超えていないと期間判定部112が判定するため、発電制御部115は、燃料電池3を起動させる。そして、時間T44において、発電制御部115は、燃料電池3の起動を完了し、燃料電池3を発電させる。次に、時間T45において、発電制御部115は、発電モードMGを、第1発電モードMG1から通常モードに切り換える。その後、通常モードに応じて、燃料電池3の運転状態が制御される。
時間T42は、例えば、時間T41の翌日の6時であり、時間T43は、例えば、12時であり、時間T44は、例えば18時である。すなわち、燃料電池3が第1発電モードMG1での発電を開始した時間T41から、閾値発電時間TGS、ここでは24時間経過後の時間T45に、期間判定部112の判定結果に基づいて、発電制御部115は、第1発電モードMG1での発電を終了する。
【0072】
また、時間T41から時間T42までの期間と、時間T43から時間T45までの期間において、報知部116は、表示装置5に「特定発電モード」を実行中であることを表示する。また、時間T42から時間T43まで、報知部116は、表示装置5に「発電停止エラーER1」が確定していることを表示する。
【0073】
図5(B)を参照して説明したように、発電停止エラーER1が確定すると、燃料電池3の発電を停止させるため、燃料電池3の発電を適正に停止できる。また、発電停止エラーER1が解除されると、燃料電池3を起動させた後、燃料電池3に発電させるため、停電が開始すると予測されるタイミングよりも前に燃料電池3を起動させることが可能になる。したがって、発電停止エラーER1が発生した場合にも、停電中に燃料電池3に発電させることが可能になる。更に、発電停止エラーER1が確定すると、発電停止エラーER1が確定したことをユーザーに報知するため、ユーザーは、発電停止エラーER1が確定したことを容易に認識できる。
【0074】
なお、
図5(B)では、第1発電モードMG1で発電中に、発電停止エラーER1が確定したとエラー判定部113が判定する場合について説明したが、第2発電モードMG2で発電中に、発電停止エラーER1が確定したとエラー判定部113が判定する場合にも、制御装置1は、燃料電池3に同様の動作を行わせる。
【0075】
図6(A)は、燃料電池システム100の動作の第5例を示すタイムチャートである。タイムチャートの横軸は時間Tである。
図6(A)では、第2発電モードMG2で発電中に、リトライエラーER2が検知される場合における燃料電池システム100の動作について説明する。
図6(A)では、時間T51において、情報受付部111が停電情報を受け付けたときに、燃料電池3が待機状態にあるため、発電制御部115は、燃料電池3を第2発電モードMG2で発電させる。すなわち、発電制御部115は、停電情報を受け付けたときに燃料電池3を起動させ、燃料電池3を発電させる。
具体的には、時間T51において、発電制御部115は、燃料電池3を起動させる。時間T52において、燃料電池3の起動が完了し、発電制御部115は、燃料電池3の発電を開始させる。時間T51は、例えば、18時であり、時間T52は、例えば、18時30分である。
【0076】
そして、時間T53において、リトライエラーER2が検知されたとエラー判定部113が判定し、発電制御部115は、燃料電池3の発電を停止させる。また、時間T54において、発電制御部115は、燃料電池3を停止状態から待機状態に移行させる。次に、時間T55において、リトライエラーER2が解消されたとエラー判定部113が判定し、且つ、発電時間TGが閾値発電時間TGSを超えていないと期間判定部112が判定するため、発電制御部115は、燃料電池3を起動させる。そして、時間T56において、燃料電池3の起動を完了し、発電制御部115は、燃料電池3を発電させる。次に、時間T57において、発電制御部115は、発電モードMGを、第2発電モードMG2から通常モードに切り換える。その後、通常モードに応じて、燃料電池3の運転状態が制御される。
時間T53は、例えば、時間T51及び時間T52の翌日の6時であり、時間T55は、例えば、12時であり、時間T56は、例えば12時30分であり、時間T57は、例えば18時30分である。すなわち、燃料電池3が第1発電モードMG1での発電を開始した時間T52から、閾値発電時間TGS、ここでは24時間経過後の時間T57に、期間判定部112の判定結果に基づいて、発電制御部115は、第1発電モードMG1での発電を終了する。
【0077】
また、時間T51から時間T57まで、報知部116は、表示装置5に「特定発電モード」を実行中であることを表示する。
【0078】
図6(A)を参照して説明したように、リトライエラーER2が検知されると、燃料電池3の発電を停止させ、リトライエラーER2が解消されると、燃料電池3を起動させた後、燃料電池3を発電させるため、停電が開始すると予測されるタイミングよりも前に燃料電池3を起動させることが可能になる。したがって、リトライエラーER2が発生した場合にも、停電中に燃料電池3を発電させることが可能になる。
【0079】
なお、
図6(A)では、第2発電モードMG2で発電中に、リトライエラーER2が検知されたとエラー判定部113が判定する場合について説明したが、第1発電モードMG1で発電中に、リトライエラーER2が検知されたとエラー判定部113が判定する場合にも、制御装置1は、燃料電池3に同様の動作を行わせる。
【0080】
図6(B)は、燃料電池システム100の動作の第6例を示すタイムチャートである。タイムチャートの横軸は時間Tである。
図6(B)では、第1発電モードMG1で発電中に、停電及び復電が発生する場合における燃料電池システム100の動作について説明する。
図6(B)では、時間T61において、情報受付部111が停電情報を受け付けたときに、燃料電池3が発電状態にあるため、発電制御部115は、燃料電池3を第1発電モードMG1で発電させる。すなわち、発電制御部115は、燃料電池3の発電を継続させる。
具体的には、時間T61において、発電制御部115は、燃料電池3の発電を継続させる。時間T61は、例えば、18時である。
【0081】
そして、時間T62において、停電が発生し、発電制御部115は、燃料電池3の発電を継続させる。また、時間T63において、復電され、発電制御部115は、燃料電池3は、第1発電モードMG1で発電させる。時間T62から時間T63までの発電モードMGを、「停電発電」と記載している。
そして、時間T64において、発電制御部115は、発電制御部115は、発電モードMGを、第1発電モードMG1から通常モードに切り換える。その後、通常モードに応じて、燃料電池3の運転状態が制御される。
時間T62は、例えば、時間T61の翌日の6時であり、時間T63は、例えば、12時であり、時間T64は、例えば18時である。すなわち、燃料電池3が第1発電モードMG1での発電を開始した時間T61から、閾値発電時間TGS、ここでは24時間経過後の時間T64に、期間判定部112の判定結果に基づいて、発電制御部115は、第1発電モードMG1での発電を終了する。
【0082】
「停電発電」は、停電中の発電モードMGを示す。「停電発電」では、停電中に燃料電池3に継続して発電させる。すなわち、「停電発電」では、停電中に燃料電池3の発電状態を継続する。
【0083】
また、時間T61から時間T64まで、報知部116は、表示装置5に「特定発電モード」を実行中であることを表示する。また、時間T62から時間T63まで、報知部116は、表示装置5に「停電が発生中」であることを表示する。
【0084】
図6(B)を参照して説明したように、停電が発生したときに燃料電池3の発電を継続させ、復電したときに燃料電池3を第1発電モードでの発電状態に移行させるため、停電中及び復電後に燃料電池3を発電させることができる。
【0085】
なお、
図6(B)では、第1発電モードMG1で発電中に、停電及び復電が発生する場合について説明したが、第2発電モードMG2で発電中に、停電及び復電が発生する場合にも、制御装置1は、燃料電池3に同様の動作を行わせる。
【0086】
図7は、燃料電池システム100の動作の第7例を示すタイムチャートである。タイムチャートの横軸は時間Tである。
図7では、第1発電モードMG1で燃料電池3を発電中に、情報受付部111が停電情報を受け付けた場合における燃料電池システム100の動作について説明する。
情報受付部111が停電情報を受け付けたときに、燃料電池3が発電状態にある場合には、発電制御部115は、燃料電池3を第1発電モードMG1で発電させる。すなわち、発電制御部115は、停電情報を受け付けたときに燃料電池3の発電を閾値発電時間TGS継続させる。
【0087】
具体的には、時間T71において、発電制御部115は、燃料電池3の第1発電モードMG1での発電を開始させる。次に、時間T72において、情報受付部111が停電情報を受け付け、発電制御部115は、停電情報を受け付けたときから燃料電池3の発電を閾値発電時間TGS継続させる。すなわち、発電制御部115は、時間T73まで燃料電池3の発電を継続させる。時間T73では、発電制御部115は、発電モードMGを、第1発電モードMG1から通常モードに切り換える。その後、通常モードに応じて、燃料電池3の運転状態が制御される。
【0088】
時間T71は、例えば、18時である。時間T72は、例えば、時間T71の翌日の6時であり、時間T73は、例えば、時間T72の翌日の6時である。時間T72から時間T73までの時間が、閾値発電時間TGSに対応する。時間T71から時間T73までの発電時間TGは、36時間である。
すなわち、第1発電モードMG1で燃料電池3を発電中に、情報受付部111が停電情報を受け付けた場合には、発電制御部115は、発電時間TGを延長する。
図7では、発電制御部115は、発電時間を24時間から36時間に延長する。
また、時間T71から時間T73まで、報知部116は、表示装置5に「特定発電モード」を実行中であることを表示する。
【0089】
図7を参照して説明したように、第1発電モードMG1での発電中に、停電情報を受け付けたときに、発電時間TGを延長するため、停電中に燃料電池3を確実に発電させることができる。
【0090】
なお、
図7では、第1発電モードMG1で発電中に、情報受付部111が停電情報を受け付ける場合について説明したが、第2発電モードMG2で発電中に、情報受付部111が停電情報を受け付ける場合にも、制御装置1は、燃料電池3に同様の動作を行わせる。
【0091】
また、
図7では、情報受付部111が停電情報を受け付けた場合に、停電情報を受け付けた時間から閾値発電時間TGS発電を継続するように発電時間TGを延長したが、本開示の実施形態はこれに限定されない。情報受付部111が停電情報を受け付けた場合に、発電時間TGを延長すればよい。
【0092】
次に、
図8及び
図9を参照して、制御装置1の処理について説明する。
図8及び
図9の各々は、本実施形態に係る制御装置1の処理の一例を示すフローチャートである。
まず、
図8に示すように、ステップS101において、情報受付部111が停電情報を受け付けたか否かを判定する。
情報受付部111が停電情報を受け付けていないと情報受付部111が判定した場合(ステップS101;NO)には、処理がステップS103に進む。
そして、ステップS103において、制御装置1は、通常の運転モードで燃料電池3を動作させる。その後、処理がステップS101に戻る。
情報受付部111が停電情報を受け付けたと情報受付部111が判定した場合(ステップS101;YES)には、処理がステップS105に進む。
そして、ステップS105において、発電制御部115は、燃料電池3が発電状態であるか否かを判定する。
【0093】
燃料電池3が発電状態であると発電制御部115が判定した場合(ステップS105;YES)には、処理がステップS107に進む。
そして、ステップS107において、発電制御部115は、燃料電池3を第1発電モードMG1で発電すると決定する。
次に、ステップS109において、発電制御部115は、燃料電池3の発電を継続させ、処理がステップS117に進む。
燃料電池3が発電状態ではないと発電制御部115が判定した場合(ステップS105;NO)には、処理がステップS111に進む。
そして、ステップS111において、発電制御部115は、燃料電池3を第2発電モードMG2で発電すると決定する。
そして、ステップS113において、発電制御部115は、燃料電池3の起動を指示する。
次に、ステップS115において、発電制御部115は、燃料電池3の発電を開始する。
【0094】
次に、ステップS117において、排水制御部117は、貯湯槽4の湯量が所定の閾値以上である否かを判定する。所定の閾値は、例えば、燃料電池3の発電を停止させる貯湯槽4の湯量よりも少ない値に設定される。
貯湯槽4の湯量が所定の閾値以上ではないと排水制御部117が判定した場合(ステップS117;NO)には、処理が
図9のステップS123に進む。貯湯槽4の湯量が所定の閾値以上であると排水制御部117が判定した場合(ステップS117;YES)には、処理がステップS119に進む。
次に、ステップS119において、報知部116は、浴槽の栓を外すことを促す情報をユーザーに報知する。
そして、ステップS121において、排水制御部117は、貯湯槽4に貯留された湯を浴槽に排出するように貯湯槽4を制御する。
【0095】
次に、
図9に示すステップS123において、期間判定部112は、連続発電期間CGPが、予め定めた最長発電期間CGPS以上であるか否かを判定する。連続発電期間CGPは、燃料電池3が連続して発電する期間を示す。最長発電期間CGPSは、例えば、120時間である。
連続発電期間CGPが最長発電期間CGPS以上ではないと期間判定部112が判定した場合(ステップS123;NO)には、処理がステップS129に進む。連続発電期間CGPが最長発電期間CGPS以上であると期間判定部112が判定した場合(ステップS123;YES)には、処理がステップS125に進む。
そして、ステップS125において、発電制御部115は、燃料電池3の発電を停止させる。
【0096】
次に、ステップS127において、発電制御部115は、燃料電池3を起動させた後、燃料電池3の発電を開始させる。
次に、ステップS129において、期間判定部112は、発電時間TGが閾値発電時間TGSを超えたか否かを判定する。
発電時間TGが閾値発電時間TGSを超えていないと期間判定部112が判定した場合(ステップS129;NO)には、処理が
図8のステップS119に戻る。発電時間TGが閾値発電時間TGSを超えたと期間判定部112が判定した場合(ステップS129;YES)には、処理がステップS131に進む。
そして、ステップS131において、発電制御部115は、燃料電池3の運転モードを通常の運転モードに決定し、処理が終了する。
【0097】
なお、本実施形態では、連続発電期間CGPが最長発電期間CGPS以上であると期間判定部112が判定した場合に、発電制御部115は、燃料電池3の発電を停止させるが、本開示の実施形態はこれに限定されない。停電情報を情報受付部111が受け付けたときに、制御装置1は、発電制御部115が燃料電池3の発電を停止させるタイミングを決定してもよい。例えば、停電情報を情報受付部111が受け付けたときの残発電期間に基づいて、発電制御部115が燃料電池3の発電を停止させるタイミングを決定してもよい。残発電期間は、最長発電期間CGPSと、停電情報を情報受付部111が受け付けたときの連続発電期間CGPとの差を示す。
具体的には、例えば、残発電期間が閾値発電時間TGS未満である場合には、特定発電モードでの発電中に、連続発電期間CGPが最長発電期間CGPS以上になり、発電制御部115が燃料電池3の発電を停止させる。そこで、残発電期間が閾値発電時間TGS未満である場合には、停電情報を情報受付部111が受け付けたときに、発電制御部115が燃料電池3の発電を停止させ、燃料電池3を起動させた後、燃料電池3の発電を開始させる。一方、残発電期間が閾値発電時間TGS以上である場合には、特定発電モードでの発電中に、連続発電期間CGPが最長発電期間CGPS以上にはならない。そこで、残発電期間が閾値発電時間TGS以上である場合には、連続発電期間CGPが最長発電期間CGPS以上であると期間判定部112が判定した場合に、発電制御部115は、燃料電池3の発電を停止させる。
【0098】
また、本実施形態では、閾値発電時間TGSが、例えば24時間であるが、本開示の実施形態はこれに限定されない。閾値発電時間TGSが、停電情報を情報受付部111が受け付けたときから、停電が発生した後、復電し、復電後の系統電源20からの電力が安定するまでの期間に応じて設定されることが好ましい。例えば、停電情報が、停電予測日時情報と復電予測日時情報とを含む場合には、閾値発電時間TGSを、停電情報を情報受付部111が受け付けたときから、復電予測日時情報の復電日時から所定時間経過後までの時間に設定すればよい。所定時間は、復電予測日時の誤差と、復電後の系統電源20からの電力が安定するまでの期間とを含む。
【0099】
また、本実施形態では、貯湯槽4の湯量が所定の閾値以上であると排水制御部117が判定した場合に、報知部116が浴槽の栓を外すことを促す情報をユーザーに報知するが、本開示の実施形態はこれに限定されない。例えば、情報受付部111が停電情報を受け付けたときに報知部116が浴槽の栓を外すことを促す情報をユーザーに報知してもよい。
【0100】
以上説明したように、本実施形態によれば次の効果を奏する。
すなわち、本実施形態に係る燃料電池システム100は、燃料電池3と、燃料電池3を制御する制御装置1と、を備え、制御装置1は、停電に関する情報を示す停電情報を受け付ける情報受付部111と、停電情報を受け付けたときには、燃料電池3が発電状態にある場合に、燃料電池3を第1発電モードMG1で発電させ、燃料電池3が待機状態にある場合に、燃料電池3を第1発電モードMG1と相違する第2発電モードMG2で発電させる発電制御部115とを備える。
これによれば、停電情報を取得したときに、燃料電池3が発電状態にあるのか、待機状態にあるのかに応じて、適切な制御を行うことができる。
【0101】
また、制御装置1は、第2発電モードMG2では、発電制御部115は、停電情報を受け付けたときに、停電が開始すると予測されるタイミングよりも前に燃料電池3を起動させ、閾値発電時間TGS、燃料電池3の発電を継続させる。
これによれば、燃料電池3が待機状態にある場合に、停電情報を受け付けたときに、停電が開始すると予測されるタイミングよりも前に燃料電池3が起動されるため、停電中に燃料電池3に発電させることができる。また、閾値発電時間TGS、燃料電池3の発電を継続させるため、閾値発電時間TGSを適正な値に設定することによって、停電中に燃料電池3を発電させることができる。例えば、閾値発電時間TGSを、停電情報を受け付けたときから、停電が発生し、復電するまでの時間を含むように設定すればよい。
【0102】
また、第1発電モードMG1では、発電制御部115は、停電情報を受け付けたときに、閾値発電時間TGS、燃料電池3の発電を継続させる。
これによれば、燃料電池3が発電状態にある場合に、停電情報を受け付けたときに、予め定めた閾値発電時間TGS、燃料電池3の発電を継続させるため、閾値発電時間TGSを適正な値に設定することによって、停電中に燃料電池3を発電させることができる。例えば、閾値発電時間TGSを、停電情報を受け付けたときから、停電が発生し、復電するまでの時間を含むように設定すればよい。
【0103】
また、制御装置1は、第1発電モードMG1又は第2発電モードMG2での発電中に、燃料電池3の動作状況に応じて、燃料電池3の発電を停止させるか否かを判定し、燃料電池3の発電を停止させると判定した場合には、発電制御部115は、燃料電池3の発電を停止させる。
これによれば、燃料電池3の動作状況に応じて、燃料電池3の発電を停止させるか否かを判定し、燃料電池3の発電を停止させると判定した場合には、燃料電池3の発電を停止させるため、燃料電池3の動作状況に応じて燃料電池3の発電を停止させることができる。例えば、燃料電池3が連続して発電する期間を示す連続発電期間CGPが、予め定めた最長発電期間CGPS以上である場合に、燃料電池3の発電を停止させ、燃料電池3を起動させた後、燃料電池3に発電させることができる。この場合には、停電が開始すると予測されるタイミングよりも前に燃料電池3を起動させることが可能になるため、停電中に燃料電池3を発電させることが可能になる。
【0104】
また、制御装置1は、燃料電池3が連続して発電する期間を示す連続発電期間CGPが、予め定めた最長発電期間CGPS以上であるか否かを判定する期間判定部112を備え、連続発電期間CGPが最長発電期間CGPS以上であると期間判定部112が判定した場合に、発電制御部115は、燃料電池3の発電を停止させると判定し、燃料電池3の発電を停止させ、燃料電池3を起動させた後、燃料電池3に発電させる。
これによれば、連続発電期間CGPが、最長発電期間CGPS以上である場合に、燃料電池3の発電を停止させ、燃料電池3を起動させた後、燃料電池3に発電させることができる。したがって、停電が開始すると予測されるタイミングよりも前に燃料電池3を起動させることが可能になるため、停電中に燃料電池3を発電させることが可能になる。
【0105】
また、制御装置1は、発電状態を継続できないことを示す発電停止エラーER1が確定したか否かを判定するエラー判定部113を備え、発電停止エラーER1が確定したとエラー判定部113が判定した場合に、発電制御部115は、燃料電池3の発電を停止させると判定し、燃料電池3の発電を停止させる。
これによれば、発電状態を継続できないことを示す発電停止エラーER1が確定すると、燃料電池3の発電を停止させると判定し、燃料電池3の発電を停止させるため、燃料電池3の発電を適正に停止できる。
【0106】
また、エラー判定部113は、発電停止エラーER1が解除されたか否かを判定し、発電停止エラーER1が解除されたとエラー判定部113が判定した場合に、発電制御部115は、燃料電池3を起動させた後、燃料電池3に発電させる。
これによれば、発電停止エラーER1が解除されると、燃料電池3を起動させた後、燃料電池3に発電させるため、停電が開始すると予測されるタイミングよりも前に燃料電池3を起動させることが可能になる。したがって、発電停止エラーER1が発生した場合にも、停電中に燃料電池3に発電させることが可能になる。
【0107】
また、制御装置1は、発電停止エラーER1が確定すると、発電停止エラーER1が確定したことをユーザーに報知する報知部116を備える。
これによれば、発電停止エラーER1が確定すると、発電停止エラーER1が確定したことをユーザーに報知するため、ユーザーは、発電停止エラーER1が確定したことを容易に認識できる。
【0108】
また、制御装置1は、発電状態を継続するために再起動を要することを示すリトライエラーER2を検知するエラー判定部113を備え、リトライエラーER2をエラー判定部113が検出した場合に、発電制御部115は、燃料電池3の発電を停止させると判定し、燃料電池3の発電を停止させ、燃料電池3を起動させた後、燃料電池3を発電させる。
これによれば、リトライエラーER2が検知されると、燃料電池3の発電を停止させると判定し、燃料電池3の発電を停止させ、燃料電池3を起動させた後、燃料電池3を発電させるため、停電が開始すると予測されるタイミングよりも前に燃料電池3を起動させることが可能になる。したがって、リトライエラーER2が発生した場合にも、停電中に燃料電池3を発電させることが可能になる。
【0109】
また、燃料電池3で発生する熱によって加熱された湯を貯留する貯湯槽4を備え、制御装置1は、停電情報を受け付けたときには、貯湯槽4に貯留された湯を排出するように貯湯槽4を制御する排水制御部117を備える。
これによれば、停電情報を受け付けたときには、貯湯槽4に貯留された湯を排出するように貯湯槽4を制御するため、貯湯槽4に貯留された湯が所定湯量以上となることに起因して燃料電池3が停止されることを回避できる。
【0110】
また、貯湯槽4に貯留された湯は、浴槽に排出され、報知部116は、停電情報を受け付けたときには、浴槽の栓を外すことを促す情報をユーザーに報知する。
これによれば、停電情報を受け付けたときには、浴槽の栓を外すことを促す情報をユーザーに報知するため、貯湯槽4に貯留された湯が浴槽に排出された場合に、浴槽から湯が溢れることを抑制できる。
【0111】
また、制御装置1は、第1発電モードMG1又は第2発電モードMG2で発電中に、ユーザーによる発電停止の操作があったか否かを判定し、ユーザーによる発電停止以外の操作があったか否かを判定する操作受付部114を備え、ユーザーによる発電停止の操作があったと操作受付部114が判定した場合に、発電制御部115は、燃料電池3の発電を停止させて、燃料電池3を待機状態に移行させ、ユーザーによる発電停止以外の操作があったと操作受付部114が判定した場合に、発電制御部115は、燃料電池3を発電状態に移行させる。
これによれば、第1発電モードMG1又は第2発電モードMG2で発電中に、ユーザーによる発電停止の操作があったときに、燃料電池3を待機状態に移行させるため、第1発電モードMG1又は第2発電モードMG2で発電中であっても、ユーザーによる発電停止の操作が可能である。したがって、ユーザーの利便性を向上できる。また、ユーザーによる発電停止以外の操作があったときに、燃料電池3を発電状態に移行させるため、停電が開始すると予測されるタイミングよりも前に燃料電池3を起動させることが可能になる。したがって、停電中に燃料電池を発電させることが可能になる。
【0112】
また、発電制御部115は、第1発電モードMG1又は第2発電モードMG2での発電中に、停電が発生したときに燃料電池3の発電を継続させ、復電したときに燃料電池3を第1発電モードMG1又は第2発電モードMG2での発電状態に移行させる。
これによれば、停電が発生したときに燃料電池3の発電を継続させ、復電したときに燃料電池3を第1発電モードMG1又は第2発電モードMG2での発電状態に移行させるため、停電中及び復電後に燃料電池3を発電させることができる。
【0113】
また、発電制御部115は、第1発電モードMG1又は第2発電モードMG2での発電中に、停電情報を情報受付部111が受け付けたときに、閾値発電時間TGSを延長する。
これによれば、第1発電モードMG1又は第2発電モードMG2での発電中に、停電情報を受け付けたときに、閾値発電時間TGSを延長するため、停電中に燃料電池3を確実に発電させることができる。
【0114】
また、本実施形態に係る燃料電池システム100の制御方法は、燃料電池3と、停電に関する情報を示す停電情報を受け付ける情報受付部111と、を備える燃料電池システム100の制御方法であって、停電情報を受け付けたときには、燃料電池3が発電状態にある場合に、燃料電池3を第1発電モードMG1で発電させ、燃料電池3が待機状態にある場合に、燃料電池3を第1発電モードMG1と相違する第2発電モードMG2で発電させる。
これによれば、停電に関する情報を取得したときに、燃料電池3が発電状態にあるのか、待機状態にあるのかに応じて、適切な制御を行うことができる。
【0115】
以上、本実施形態に基づいて本開示を説明したが、本開示はこの実施形態に限定されるものではない。あくまでも本開示の一実施の態様を例示するものであるから、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変更、及び応用が可能である。
【0116】
例えば、本実施形態では、制御装置1が情報受付部111を備えるが、情報受付部111が制御装置1の外部に配置されてもよい。例えば、サーバー装置200と通信する図略の通信部が情報受付部111と機能してもよい。
【0117】
また、本実施形態では、情報受付部111がサーバー装置200から停電情報を受け付けるが、表示装置5がユーザーからの操作を受け付け、制御装置1が、ユーザーからの操作に基づいて、停電情報を受け付けてもよい。例えば、制御装置1が、表示装置5に配置されたキー操作に基づいて、停電情報を受け付けてもよい。
【0118】
図3に示した各機能部は機能的構成を示すものであって、具体的な実装形態は特に制限されない。つまり、必ずしも各機能部に個別に対応するハードウェアが実装される必要はなく、一つのプロセッサーがプログラムを実行することで複数の機能部の機能を実現する構成とすることも勿論可能である。また、上記実施形態においてソフトウェアで実現される機能の一部をハードウェアで実現してもよく、或いは、ハードウェアで実現される機能の一部をソフトウェアで実現してもよい。その他、燃料電池システム100の他の各部の具体的な細部構成についても、趣旨を逸脱しない範囲で任意に変更可能である。
【0119】
また、
図8及び
図9に示すフローチャートの処理単位は、制御装置1の処理を理解容易にするために、主な処理内容に応じて分割したものである。
図8及び
図9のフローチャートに示す処理単位の分割の仕方や名称によって制限されることはなく、処理内容に応じて、さらに多くの処理単位に分割することもできるし、1つの処理単位がさらに多くの処理を含むように分割することもできる。また、上記のフローチャートの処理順序も、図示した例に限られるものではない。
【0120】
また、燃料電池システム100の制御方法は、制御装置1が備えるプロセッサー11に、燃料電池システム100の制御方法に対応した制御プログラムを実行させることで実現できる。また、この制御プログラムは、コンピューターで読み取り可能に記録した記録媒体に記録しておくことも可能である。記録媒体としては、磁気的、光学的記録媒体又は半導体メモリーデバイスを用いることができる。具体的には、フレキシブルディスク、HDD、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、DVD、Blu-ray(登録商標) Disc、光磁気ディスク、フラッシュメモリー、カード型記録媒体等の可搬型、或いは固定式の記録媒体が挙げられる。また、記録媒体は、画像処理装置が備える内部記憶装置であるRAM、ROM、HDD等の不揮発性記憶装置であってもよい。また、燃料電池システム100の制御方法に対応した制御プログラムをサーバー装置等に記憶させておき、サーバー装置から制御装置1に、制御プログラムをダウンロードすることで燃料電池システム100の制御方法を実現することもできる。
【産業上の利用可能性】
【0121】
以上のように、本開示にかかる燃料電池システム、及び燃料電池システムの制御方法では、停電に関する情報を取得したときに、燃料電池が発電状態にあるのか、待機状態にあるのかに応じて、適切な制御を行うことができる。
【符号の説明】
【0122】
100 燃料電池システム
1 制御装置(制御部)
11 プロセッサー
12 メモリー
111 情報受付部(受付部)
112 期間判定部
113 エラー判定部
114 操作受付部
115 発電制御部
116 報知部
117 排水制御部
2 水素生成装置
20 系統電源
21 改質器
22 原料供給器
23 改質水供給器
24 燃焼器
25 空気供給器
26 フレームロッド
27 改質温度検知器
220 CO除去器
3 燃料電池
4 貯湯槽
5 表示装置
51 LCD
52 タッチセンサー
53 スピーカー
200 サーバー装置
CGP 連続発電期間
CGPS 最長発電期間
ER1 発電停止エラー
ER2 リトライエラー
MG 発電モード
MG1 第1発電モード(第1発電処理)
MG2 第2発電モード(第2発電処理)
ST 運転状態
TG 発電時間
TGS 閾値発電時間(予め定めた発電時間)