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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-07
(45)【発行日】2023-12-15
(54)【発明の名称】支援システム、支援方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G16H 20/00 20180101AFI20231208BHJP
【FI】
G16H20/00
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2023519878
(86)(22)【出願日】2022-12-29
(86)【国際出願番号】 JP2022048703
【審査請求日】2023-03-28
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519030556
【氏名又は名称】Lifree株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100177220
【弁理士】
【氏名又は名称】小木 智彦
(72)【発明者】
【氏名】角谷 浩貴
(72)【発明者】
【氏名】角谷 未来
【審査官】梅岡 信幸
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-000306(JP,A)
【文献】特開2022-176775(JP,A)
【文献】特許第7125223(JP,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G16H 10/00-80/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの睡眠の改善及び再改善を支援する支援システムであって、
睡眠改善に関する第1質問を、前記ユーザに実施する第1実施部と、
前記第1質問に対する第1回答を、前記ユーザから取得する第1取得部と、
前記ユーザの属性情報を取得する属性情報取得部と、
取得した前記第1回答の内、睡眠不足度に該当する前記第1回答の点数、不眠度に該当する前記第1回答の点数、前記ユーザの性格の傾向に該当する前記第1回答の点数、前記ユーザの課題に関する前記第1回答の点数の其々を採点する第1採点部と、
前記第1回答における、睡眠不足度及び不眠度に該当する前記第1回答の採点結果が、予め設定された複数の段階に分類されたリスクの内、どのリスクに相当するかを分類し、前記ユーザの性格の傾向に該当する前記第1回答の採点結果が、予め設定された複数のパターンに分類された性格の内、どの性格に相当するかを分類し、前記ユーザの課題に該当する前記第1回答の採点結果が、予め設定された複数のケースに分類された課題の内、どの課題に相当するかを分類する分類部と、
前記属性情報と、前記ユーザのリスク、性格及び課題の各分類結果とに基づいて、睡眠を改善するための方法を示す第1コンテンツを選定する第1選定部と、
選定した前記第1コンテンツを、前記ユーザに提供する第1提供部と、
前記第1コンテンツの提供から、所定の期間経過後に、睡眠改善に関する第2質問を、前記ユーザに実施する第2実施部と、
前記第2質問に対する第2回答を、前記ユーザから取得する第2取得部と、
取得した前記第2回答の内、睡眠不足度に該当する前記第2回答の点数、不眠度に該当する前記第2回答の点数を採点する第2採点部と、
前記第2回答の睡眠不足度及び不眠度の各採点結果に基づいて、睡眠を再改善するための方法を示す第2コンテンツを選定する第2選定部と、
選定した第2コンテンツを、前記ユーザに提供する第2提供部と、
前記第2コンテンツの提供から、所定の期間経過後に、睡眠再改善に関する第3質問を、前記ユーザに実施する第3実施部と、
前記第3質問に対する第3回答を、前記ユーザから取得する第3取得部と、
取得した第3回答の内、睡眠不足度に該当する前記第3回答の点数、不眠度に該当する前記第3回答の点数を採点する第3採点部と、
前記第3回答の睡眠不足度及び不眠度の各採点結果に基づいて、前記ユーザの睡眠の再改善結果を判定する判定部と、
判定した前記ユーザの睡眠の再改善結果を、前記ユーザに提供する第3提供部と、
を備える支援システム。
【請求項2】
前記第1質問、第2質問及び第3質問が、テスト又はアンケートである、
請求項1に記載の支援システム。
【請求項3】
季節情報を取得する季節情報取得部、
を更に備え、
前記第1選定部は、取得した前記季節情報の内、リスクに関連する前記季節情報、性格に関連する前記季節情報及び課題に関連する前記季節情報を加味して、前記第1コンテンツを選定する、
請求項1に記載の支援システム。
【請求項4】
前記ユーザの運動情報を取得する運動情報取得部、
を更に備え、
前記第1選定部は、取得した前記運動情報の内、リスクに関連する前記運動情報、性格に関連する前記運動情報及び課題に関連する前記運動情報を加味して、前記第1コンテンツを選定する、
請求項1に記載の支援システム。
【請求項5】
前記ユーザの食事情報を取得する食事情報取得部、
を更に備え、
前記第1選定部は、取得した前記食事情報の内、リスクに関連する前記食事情報、性格に関連する前記食事情報及び課題に関連する前記食事情報を加味して、前記第1コンテンツを選定する、
請求項1に記載の支援システム。
【請求項6】
前記ユーザの入浴情報を取得する入浴情報取得部、
を更に備え、
前記第1選定部は、取得した前記入浴情報の内、リスクに関連する前記入浴情報、性格に関連する前記入浴情報及び課題に関連する前記入浴情報を加味して、前記第1コンテンツを選定する、
請求項1に記載の支援システム。
【請求項7】
前記ユーザのリスク、性格及び課題の各分類結果に応じて、前記第2質問の内容を選択する質問内容選択部、
を更に備える請求項1に記載の支援システム。
【請求項8】
選定した前記第1コンテンツ、前記第2コンテンツ、前記属性情報、前記ユーザのリスク、性格及び課題の各分類結果に基づいて、前記ユーザの睡眠改善を促進するためのサポートに関するサポート情報を選定するサポート情報選定部と、
選定した前記サポート情報を、前記ユーザに提供するサポート情報提供部、
を更に備える請求項1に記載の支援システム。
【請求項9】
前記ユーザの生体情報を取得する生体情報取得部、
を更に備える、
請求項1に記載の支援システム。
【請求項10】
前記分類部は、取得した前記生体情報の内、リスクに関連する前記生体情報、性格に関連する前記生体情報及び課題に関連する前記生体情報を加味して、前記ユーザのリスク、性格及び課題の少なくとも一つを分類する、
請求項9に記載の支援システム。
【請求項11】
前記第2選定部は、取得した前記生体情報の内、リスクに関連する前記生体情報、性格に関連する前記生体情報及び課題に関連する前記生体情報を加味して、前記第2コンテンツを選定する、
請求項9に記載の支援システム。
【請求項12】
ユーザの睡眠の改善及び再改善を支援するコンピュータが実行する支援方法であって、
睡眠改善に関する第1質問を、前記ユーザに実施するステップと、
前記第1質問に対する第1回答を、前記ユーザから取得するステップと、
前記ユーザの属性情報を取得するステップと、
取得した前記第1回答の内、睡眠不足度に該当する前記第1回答の点数、不眠度に該当する前記第1回答の点数、前記ユーザの性格の傾向に該当する前記第1回答の点数、前記ユーザの課題に関する前記第1回答の点数の其々を採点するステップと、
前記第1回答における、睡眠不足度及び不眠度に該当する前記第1回答の採点結果が、予め設定された複数の段階に分類されたリスクの内、どのリスクに相当するかを分類し、前記ユーザの性格の傾向に該当する前記第1回答の採点結果が、予め設定された複数のパターンに分類された性格の内、どの性格に相当するかを分類し、前記ユーザの課題に該当する前記第1回答の採点結果が、予め設定された複数のケースに分類された課題の内、どの課題に相当するかを分類するステップと、
前記属性情報と、前記ユーザのリスク、性格及び課題の各分類結果とに基づいて、睡眠を改善するための方法を示す第1コンテンツを選定するステップと、
選定した前記第1コンテンツを、前記ユーザに提供するステップと、
前記第1コンテンツの提供から、所定の期間経過後に、睡眠改善に関する第2質問を、前記ユーザに実施するステップと、
前記第2質問に対する第2回答を、前記ユーザから取得するステップと、
取得した前記第2回答の内、睡眠不足度に該当する前記第2回答の点数、不眠度に該当する前記第2回答の点数を採点するステップと、
前記第2回答の睡眠不足度及び不眠度の各採点結果に基づいて、睡眠を再改善するための方法を示す第2コンテンツを選定するステップと、
選定した第2コンテンツを、前記ユーザに提供するステップと、
前記第2コンテンツの提供から、所定の期間経過後に、睡眠再改善に関する第3質問を、前記ユーザに実施するステップと、
前記第3質問に対する第3回答を、前記ユーザから取得するステップと、
取得した第3回答の内、睡眠不足度に該当する前記第3回答の点数、不眠度に該当する前記第3回答の点数を採点するステップと、
前記第3回答の睡眠不足度及び不眠度の各採点結果に基づいて、前記ユーザの睡眠の再改善結果を判定するステップと、
判定した前記ユーザの睡眠の再改善結果を、前記ユーザに提供するステップと、
を備える支援方法。
【請求項13】
ユーザの睡眠の改善及び再改善を支援するコンピュータに、
睡眠改善に関する第1質問を、前記ユーザに実施するステップ、
前記第1質問に対する第1回答を、前記ユーザから取得するステップ、
前記ユーザの属性情報を取得するステップ、
取得した前記第1回答の内、睡眠不足度に該当する前記第1回答の点数、不眠度に該当する前記第1回答の点数、前記ユーザの性格の傾向に該当する前記第1回答の点数、前記ユーザの課題に関する前記第1回答の点数の其々を採点するステップ、
前記第1回答における、睡眠不足度及び不眠度に該当する前記第1回答の採点結果が、予め設定された複数の段階に分類されたリスクの内、どのリスクに相当するかを分類し、前記ユーザの性格の傾向に該当する前記第1回答の採点結果が、予め設定された複数のパターンに分類された性格の内、どの性格に相当するかを分類し、前記ユーザの課題に該当する前記第1回答の採点結果が、予め設定された複数のケースに分類された課題の内、どの課題に相当するかを分類するステップ、
前記属性情報と、前記ユーザのリスク、性格及び課題の各分類結果とに基づいて、睡眠を改善するための方法を示す第1コンテンツを選定するステップ、
選定した前記第1コンテンツを、前記ユーザに提供するステップ、
前記第1コンテンツの提供から、所定の期間経過後に、睡眠改善に関する第2質問を、前記ユーザに実施するステップ、
前記第2質問に対する第2回答を、前記ユーザから取得するステップ、
取得した前記第2回答の内、睡眠不足度に該当する前記第2回答の点数、不眠度に該当する前記第2回答の点数を採点するステップ、
前記第2回答の睡眠不足度及び不眠度の各採点結果に基づいて、睡眠を再改善するための方法を示す第2コンテンツを選定するステップ、
選定した第2コンテンツを、前記ユーザに提供するステップ、
前記第2コンテンツの提供から、所定の期間経過後に、睡眠再改善に関する第3質問を、前記ユーザに実施するステップ、
前記第3質問に対する第3回答を、前記ユーザから取得するステップ、
取得した第3回答の内、睡眠不足度に該当する前記第3回答の点数、不眠度に該当する前記第3回答の点数を採点するステップ、
前記第3回答の睡眠不足度及び不眠度の各採点結果に基づいて、前記ユーザの睡眠の再改善結果を判定するステップ、
判定した前記ユーザの睡眠の再改善結果を、前記ユーザに提供するステップ、
を実行させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザの睡眠の改善及び再改善の支援に有効な技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、睡眠の改善に関する技術が注目されている。
例えば、特許文献1では、ユーザの起床時刻、入眠時刻、覚醒時刻及び起床時刻を含むユーザの睡眠に関する時刻情報を取得して、睡眠の質の改善を支援する技術が提案されている。
また、他には、特許文献2では、ユーザの健康状態情報と、生活習慣情報とを取得して、ユーザが生活習慣の改善に対するモチベーションを維持することを可能にする技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2019-162382号公報
【文献】特開2020-009013号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
睡眠には、「脳や身体の休養」、「疲労回復」、「免疫機能の増加」、「記憶の固定」、「感情整理」等、多くの重要な役割があるものの、睡眠の改善を定着させるのには難しい問題がある。例えば、ユーザ毎に、不眠や睡眠不足に関するリスク、性格及び課題は異なっているため、ユーザに合わせた適切な改善案の定着を図ることは困難となっていた。
そこで、ユーザのリスク、性格及び課題を分類して、ユーザの睡眠の改善及び再改善を支援する技術が求められている。
しかしながら、特許文献1及び2では、ユーザのリスク、性格及び課題を分類して、ユーザの睡眠の改善と再改善を支援することは出来ない。
そこで、本発明者らは、ユーザのリスク、性格及び課題を分類して、ユーザの睡眠の改善及び再改善を支援する仕組みに着目した。
【0005】
本発明は、ユーザのリスク、性格及び課題を分類して、ユーザの睡眠の改善及び再改善を支援することにより、睡眠の改善の定着を図ることを可能とする支援システム、支援方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、ユーザの睡眠の改善及び再改善を支援する支援システムであって、
睡眠改善に関する第1質問を、前記ユーザに実施する第1実施部と、
前記第1質問に対する第1回答を、前記ユーザから取得する第1取得部と、
前記ユーザの属性情報を取得する属性情報取得部と、
取得した前記第1回答の内、睡眠不足度に該当する前記第1回答の点数、不眠度に該当する前記第1回答の点数、前記ユーザの性格の傾向に該当する前記第1回答の点数、前記ユーザの課題に関する前記第1回答の点数の其々を採点する第1採点部と、
前記第1回答における、睡眠不足度及び不眠度に該当する前記第1回答の採点結果が、予め設定された複数の段階に分類されたリスクの内、どのリスクに相当するかを分類し、前記ユーザの性格の傾向に該当する前記第1回答の採点結果が、予め設定された複数のパターンに分類された性格の内、どの性格に相当するかを分類し、前記ユーザの課題に該当する前記第1回答の採点結果が、予め設定された複数のケースに分類された課題の内、どの課題に相当するかを分類する分類部と、
前記属性情報と、前記ユーザのリスク、性格及び課題の各分類結果とに基づいて、睡眠を改善するための方法を示す第1コンテンツを選定する第1選定部と、
選定した前記第1コンテンツを、前記ユーザに提供する第1提供部と、
前記第1コンテンツの提供から、所定の期間経過後に、睡眠改善に関する第2質問を、前記ユーザに実施する第2実施部と、
前記第2質問に対する第2回答を、前記ユーザから取得する第2取得部と、
取得した前記第2回答の内、睡眠不足度に該当する前記第2回答の点数、不眠度に該当する前記第2回答の点数を採点する第2採点部と、
前記第2回答の睡眠不足度及び不眠度の各採点結果に基づいて、睡眠を再改善するための方法を示す第2コンテンツを選定する第2選定部と、
選定した第2コンテンツを、前記ユーザに提供する第2提供部と、
前記第2コンテンツの提供から、所定の期間経過後に、睡眠再改善に関する第3質問を、前記ユーザに実施する第3実施部と、
前記第3質問に対する第3回答を、前記ユーザから取得する第3取得部と、
取得した第3回答の内、睡眠不足度に該当する前記第3回答の点数、不眠度に該当する前記第3回答の点数を採点する第3採点部と、
前記第3回答の睡眠不足度及び不眠度の各採点結果に基づいて、前記ユーザの睡眠の再改善結果を判定する判定部と、
判定した前記ユーザの睡眠の再改善結果を、前記ユーザに提供する第3提供部と、
を備える支援システムを提供する。
【0007】
本発明によれば、支援システムは、ユーザのリスク、性格及び課題の其々の分類結果と、ユーザの属性情報とに基づいて、ユーザの睡眠を改善するための適切な第1コンテンツを提供する。支援システムは、この第1コンテンツをユーザが実行した後に、睡眠改善に関する質問の回答をユーザから取得し、採点する。支援システムは、この採点結果に基づいて、ユーザの睡眠を再改善するための適切な第2コンテンツを提供する。支援システムは、この第2コンテンツをユーザが実行した後に、睡眠再改善に関する質問の回答をユーザから取得し、採点する。支援システムは、この採点結果に基づいた睡眠の再改善結果を、ユーザに提供する。
この結果、支援システムは、睡眠の改善の定着を図ることが可能となる。
【0008】
本発明は、システムのカテゴリであるが、方法及びプログラムであっても同様の作用、効果を奏する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、睡眠の改善の定着を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】支援システム1の概要を説明する図である。
図2】支援システム1の機能構成を示す図である。
図3】コンピュータ10が実行する第1質問実施処理のフローチャートを示す図である。
図4】第1質問の例を模式的に示した図である。
図5】第1レポートの例を模式的に示した図である。
図6】第1レポートの例を模式的に示した図である。
図7】コンピュータ10が実行する情報取得処理のフローチャートを示す図である。
図8】コンピュータ10が実行する第1コンテンツ提供処理のフローチャートを示す図である。
図9】ユーザのリスクの分類方法を模式的に示した図である。
図10】ユーザの性格の分類方法を模式的に示した図である。
図11】第1質問におけるユーザの課題に関する回答内容を模式的に示した図である。
図12】ユーザの課題の分類方法を模式的に示した図である。
図13】第1ソリューションコンテンツの例を模式的に示した図である。
図14】第1アクションプランの入力画面の例を模式的に示した図である。
図15】コンピュータ10が実行する第2質問実施処理のフローチャートを示す図である。
図16】コンピュータ10が実行する第2コンテンツ提供処理のフローチャートを示す図である。
図17】第2ソリューションコンテンツの例を模式的に示した図である。
図18】第2アクションプランの入力画面の例を模式的に示した図である。
図19】コンピュータ10が実行する再改善結果提供処理のフローチャートを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。以降の図においては、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号又は符号を付している。
【0012】
[支援システム1の概要]
図1は、支援システム1の概要を説明するための模式図である。
図1に基づいて、支援システム1の構成物について説明する。
支援システム1は、少なくとも、サーバ機能を有するコンピュータ10からなるユーザの睡眠の改善及び再改善を支援するシステムである。本実施形態において、支援システム1は、このコンピュータ10に加えて、ユーザが管理する端末装置であるユーザ端末6を備える。
コンピュータ10は、例えば、1台のコンピュータで実現されても良いし、クラウドコンピュータのように、複数のコンピュータで実現されても良い。
本明細書におけるクラウドコンピュータとは、ある特定の機能を果たす際に、任意のコンピュータをスケーラブルに用いるものや、あるシステムを実現するために複数の機能モジュールを含み、その機能を自由に組み合わせて用いるものの何れであっても良い。
支援システム1を構成する端末装置は、あくまでも例であり、コンピュータ10を除く端末装置は、その数、種類及び機能については、適宜変更可能である。
【0013】
支援システム1が、ユーザの睡眠の改善及び再改善を支援する際の処理ステップの概要について説明する。
【0014】
コンピュータ10は、睡眠改善に関する第1質問を、ユーザに実施する(ステップS1)。
コンピュータ10は、ユーザの睡眠不足状態や不眠状態を判定するための第1質問(テスト又はアンケート等)を、ユーザに実施する。実施方法は、例えば、コンピュータ10が、ユーザ端末6に、第1質問の表示及び第1質問に対する回答の入力の受付を実行させるといったものである。
【0015】
コンピュータ10は、第1質問に対する第1回答を、ユーザから取得する(ステップS2)。
コンピュータ10は、ユーザ端末6が、第1質問における各選択肢に対して入力を受け付けた回答を、第1回答として取得する。質問に対する回答は、ユーザからの回答の他に、ユーザの生体情報を解析した結果を回答としてもよい。
【0016】
コンピュータ10は、ユーザの属性情報を取得する(ステップS3)。
コンピュータ10は、ユーザ端末6が入力を受け付けたユーザの属性情報(同居人の有無、使用可能な予算額、自立度合等)を取得する。
【0017】
コンピュータ10は、取得した第1回答を採点する(ステップS4)。
コンピュータ10は、第1質問における各選択肢に予め設定された点数と、今回取得した第1回答における入力を受け付けた各選択肢とを照合し、第1回答を採点する。
【0018】
コンピュータ10は、第1回答の採点結果に基づいて、ユーザのリスク、性格及び課題を、其々分類する(ステップS5)。
コンピュータ10は、第1回答の採点結果に基づいて、ユーザのリスクを複数の段階の何れの段階に属するかを分類し、ユーザの性格を複数のパターンの何れのパターンに属するかを分類し、ユーザの課題を、複数のケースの何れのパターンに属するかを分類する。
【0019】
コンピュータ10は、属性情報及び分類結果に基づいて、睡眠を改善するための第1コンテンツを選定する(ステップS6)。
コンピュータ10は、取得した属性情報と、ユーザのリスクの分類結果、ユーザの性格の分類結果及びユーザの課題の分類結果とに基づいて、第1コンテンツ(パワーナップの実施、ミニナップの実施、マイクロナップの実施、分割睡眠の実施、起床時間の調整、睡眠時間の増加、カフェインの摂取、食事内容の調整等)を選定する。
【0020】
コンピュータ10は、選定した第1コンテンツを、ユーザに提供する(ステップS7)。
コンピュータ10は、選定した第1コンテンツを、ユーザ端末6に送信し、この第1コンテンツを表示部に表示させ、この第1コンテンツを、ユーザに提供する。
【0021】
コンピュータ10は、第1コンテンツの提供から、所定の期間経過後に、睡眠改善に関する第2質問を、ユーザに実施する(ステップS8)。
コンピュータ10は、第1コンテンツの提供後、ユーザがこの第1コンテンツを実行したと判断されるタイミング(第1コンテンツの提供後等)から、所定の期間経過後に、睡眠改善の結果を判定するための第2質問(テスト又はアンケート等)を、ユーザに実施する。実施方法は、例えば、コンピュータ10が、ユーザ端末6に、第2質問の表示及び第2質問に対する回答の入力の受付を実行させるといったものである。
【0022】
コンピュータ10は、第2質問に対する第2回答を、ユーザから取得する(ステップS9)。
コンピュータ10は、ユーザ端末6が、第2質問における各選択肢に対して入力を受け付けた回答を、第2回答として取得する。質問に対する回答は、ユーザからの回答の他に、ユーザーの生体情報を解析した結果を回答としてもよい。
【0023】
コンピュータ10は、取得した第2回答を採点する(ステップS10)。
コンピュータ10は、第2質問における各選択肢に予め設定された点数と、今回取得した第2回答における入力を受け付けた各選択肢とを照合し、第2回答を採点する。
【0024】
コンピュータ10は、第2回答の採点結果に基づいて、睡眠を再改善するための第2コンテンツを選定する(ステップS11)。
コンピュータ10は、第2回答の採点結果に基づいて、第2コンテンツ(寝具の変更、就寝前にストレッチの実施、快眠ストレッチの実施、ウォーキングの実施、指定温度による入浴の実施、食事内容の調整等)を選定する。
【0025】
コンピュータ10は、選定した第2コンテンツを、ユーザに提供する(ステップS12)。
コンピュータ10は、選定した第2コンテンツを、ユーザ端末6に送信し、この第2コンテンツを表示部に表示させ、この第2コンテンツを、ユーザに提供する。
【0026】
コンピュータ10は、第2コンテンツの提供から、所定の期間経過後に、睡眠再改善に関する第3質問を、ユーザに実施する(ステップS13)。
コンピュータ10は、第2コンテンツの提供後、ユーザがこの第2コンテンツを実行したと判断されるタイミング(第2コンテンツの提供後等)から、所定の期間経過後に、睡眠再改善を判定するための第3質問(テスト又はアンケート等)を、ユーザに実施する。実施方法は、例えば、コンピュータ10が、ユーザ端末6に、第3質問の表示及び第3質問に対する回答の入力の受付を実行させるといったものである。
【0027】
コンピュータ10は、第3質問に対する第3回答を、ユーザから取得する(ステップS14)。
コンピュータ10は、ユーザ端末6が、第3質問における各選択肢に対して入力を受け付けた回答を、第3回答として取得する。質問に対する回答は、ユーザからの回答の他に、ユーザーの生体情報を解析した結果を回答としてもよい。
【0028】
コンピュータ10は、取得した第3回答を採点する(ステップS15)。
コンピュータ10は、第3質問における各選択肢に予め設定された点数と、今回取得した第3回答における入力を受け付けた各選択肢とを照合し、第3回答を採点する。
【0029】
コンピュータ10は、第3回答の採点結果に基づいた睡眠の再改善結果を、ユーザに提供する(ステップS16)。
コンピュータ10は、第3回答の採点結果に基づいた睡眠の再改善結果を、ユーザ端末6に送信し、この再改善結果を表示部に表示させ、この睡眠の再改善結果を、ユーザに提供する。
【0030】
以上が、支援システム1の概要である。
本支援システム1によれば、睡眠の改善の定着を図ることが可能となる。
【0031】
[装置構成]
図2は、支援システム1の構成を示すブロック図である。図2に基づいて、支援システム1の装置構成について説明する。
支援システム1は、ユーザの睡眠の改善及び再改善を支援するシステムであり、少なくとも、コンピュータ10により構成されるシステムである。本実施形態において、支援システム1は、コンピュータ10に加えて、更に、ユーザが管理するユーザ端末6を備える。
支援システム1は、コンピュータ10と、ユーザ端末6とが、公衆回線網等のネットワーク7を介して、データ通信可能に接続されたシステムである。
なお、支援システム1を構成する端末装置は、あくまでも例であり、コンピュータ10を除く端末装置は、その数、種類及び機能については、適宜変更可能である。
【0032】
コンピュータ10は、サーバ機能を有し、例えば、1台のコンピュータで実現されても良いし、クラウドコンピュータのように、複数のコンピュータで実現されても良い。
コンピュータ10は、制御部として、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備え、通信部として、他の端末や装置等と通信可能にするためのデバイス、睡眠改善に関する第1質問を、ユーザに実施する第1実施部11、第1質問に対する第1回答を、ユーザから取得する第1取得部12、ユーザの属性情報を取得する属性情報取得部13、選定した第1コンテンツを、ユーザに提供する第1提供部14、第1コンテンツの提供から、所定の期間経過後に、睡眠改善に関する第2質問を、ユーザに実施する第2実施部15、第2質問に対する第2回答を、ユーザから取得する第2取得部16、選定した第2コンテンツを、ユーザに提供する第2提供部17、第2コンテンツの提供から、所定の期間経過後に、睡眠再改善に関する第3質問を、ユーザに実施する第3実施部18、第3質問に対する第3回答を、ユーザから取得する第3取得部19、第3回答の採点結果に基づいた睡眠の再改善結果を、ユーザに提供する第3提供部20等を備える。
コンピュータ10は、記録部として、ハードディスクや半導体メモリ、記録媒体、メモリカード等によるデータのストレージ部等を備える。
コンピュータ10は、処理部として、各種処理を実行する各種デバイス、取得した第1回答を採点する第1採点部21、第1回答の採点結果に基づいて、ユーザのリスク、性格及び課題を、其々分類する分類部22、属性情報及び分類結果に基づいて、睡眠を改善するための第1コンテンツを選定する第1選定部23、取得した第2回答を採点する第2採点部24、第2回答の採点結果に基づいて、睡眠を再改善するための第2コンテンツを選定する第2選定部25、取得した第3回答を採点する第3採点部26等を備える。
【0033】
コンピュータ10において、制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、通信部と協働して、第1質問実施モジュール、第1回答取得モジュール、属性情報取得モジュール、第1レポート提供モジュール、季節情報取得モジュール、運動情報取得モジュール、食事情報取得モジュール、入浴情報取得モジュール、生体情報取得モジュール、第1コンテンツ提供モジュール、第1サポート情報提供モジュール、第1アクションプラン取得モジュール、第2質問実施モジュール、第2回答取得モジュール、第2レポート提供モジュール、第2コンテンツ提供モジュール、第2サポート情報提供モジュール、第2アクションプラン取得モジュール、第3質問実施モジュール、第3回答取得モジュール、再改善結果提供モジュールを実現する。
また、コンピュータ10において、制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、記録部と協働して、情報記録モジュール、第1アクションプラン記録モジュール、第2アクションプラン記録モジュールを実現する。
また、コンピュータ10において、制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、処理部と協働して、第1回答採点モジュール、第1レポート生成モジュール、分類モジュール、第1コンテンツ選定モジュール、第1ソリューションコンテンツ生成モジュール、第1サポート情報選定モジュール、質問内容選定モジュール、第2回答採点モジュール、第2レポート生成モジュール、第2コンテンツ選定モジュール、第2ソリューションコンテンツ生成モジュール、第2サポート情報選定モジュール、第3回答採点モジュール、再改善結果判定モジュールを実現する。
【0034】
ユーザが管理するユーザ端末6は、例えば、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末等の携帯端末やパーソナルコンピュータ等の端末である。
ユーザ端末6は、端末制御部として、CPU、GPU、RAM、ROM等を備え、通信部として、他の端末や装置等と通信可能にするためのデバイス等を備え、入出力部として、各種情報の入出力を実行するためのデバイス等を備える。
【0035】
以下、支援システム1が実行する各処理について、上述した各モジュールが実行する処理と併せて説明する。
本明細書において、各モジュールは、その処理内容を、自身が有する機能として実行するものであっても良いし、所定のアプリケーションを介して実行するものであっても良い。
【0036】
[コンピュータ10が実行する第1質問実施処理]
図3に基づいて、コンピュータ10が実行する第1質問実施処理について説明する。同図は、コンピュータ10が実行する第1質問実施処理のフローチャートを示す図である。本第1質問実施処理は、上述した睡眠改善に関する第1質問を、ユーザに実施する第1実施処理(ステップS1)、第1質問に対する第1回答を、ユーザから取得する第1取得処理(ステップS2)、ユーザの属性情報を取得する属性情報取得処理(ステップS3)、取得した第1回答を採点する第1採点処理(ステップS4)の詳細である。
【0037】
第1質問実施モジュールは、睡眠改善に関する第1質問を、ユーザに実施する(ステップS20)。
第1質問は、ユーザの睡眠不足状態や不眠状態を判定するためのものであり、例えば、テスト又はアンケートである。第1質問は、その内容として、例えば、所定の期間における睡眠の状況に関するものだけでなく、性格に関するもの、ユーザが所望する課題(睡眠の改善内容)に関するものが含まれる。
第1質問実施モジュールは、予め設定された第1質問を、ユーザ端末6に送信する。
ユーザ端末6は、この第1質問を受信し、自身の表示部に表示する(図4参照)。ユーザ端末6は、ユーザから、この第1質問に対する回答の入力を受け付ける。回答の入力方法は、例えば、複数ある選択肢の内から、ユーザが自身の状況等に対応する選択肢を選択するといったものである。
第1質問実施モジュールは、ユーザ端末6に、第1質問を表示させ、この第1質問に対する回答の入力を受け付けさせることにより、睡眠改善に関する第1質問を、ユーザに実施する。
【0038】
図4に基づいて、第1質問について説明する。同図は、第1質問実施モジュールが実施する第1質問を模式的に示した図である。同図において、第1質問30が示されている。
ユーザ端末6は、この第1質問30を自身の表示部に表示する。第1質問30は、複数の質問内容(AT01、AT02、AT03、・・・)31と、各質問内容31について、複数の選択肢32とが存在する。
ユーザ端末6は、ユーザからの選択肢32の何れかの選択肢に対する選択入力を受け付ける。同図において、受け付けた選択肢32を、丸印の塗り潰し及びハッチングにより示している。
なお、選択入力を受け付けた選択肢32の表示態様は、上述した例に限定されるものではなく、ユーザからの選択入力を受け付けたことを識別可能なものであれば良い。また、質問内容31の数及び種類と、選択肢32の数及び種類とは、特に限定されるものではない。
【0039】
図3に戻り、第1質問実施処理の続きを説明する。
第1回答取得モジュールは、第1質問に対する第1回答を、ユーザから取得する(ステップS21)。
ユーザ端末6は、ユーザから所定の入力(図示していない送信アイコンの入力の受付等)を受け付け、選択入力を受け付けた回答(選択入力を受け付けた選択肢)を、第1回答として、コンピュータ10に送信する。
第1回答取得モジュールは、この第1回答を受信することにより、第1質問に対する第1回答を、ユーザから取得する。質問に対する回答は、ユーザからの回答の他に、ユーザーの生体情報を解析した結果を回答としてもよい。
【0040】
属性情報取得モジュールは、ユーザの属性情報を取得する(ステップS22)。
属性情報は、睡眠改善に必要な情報であり、例えば、同居人の有無、使用可能な予算額、自立度合である。
ユーザ端末6は、属性情報の入力を受け付ける所定の入力画面を自身の表示部に表示し、属性情報の入力を受け付ける。ユーザ端末6は、自由入力又は所定の項目に用意された選択肢への選択入力等に基づいて、属性情報の入力を受け付ける。ユーザ端末6は、受け付けた属性情報を、コンピュータ10に送信する。
属性情報取得モジュールは、この属性情報を受信することにより、ユーザの属性情報を取得する。
なお、上述した第1質問は、この属性情報に関する質問内容が設けられおり、第1回答にこの属性情報が含まれる形式であっても良い。この場合、第1回答取得モジュールが、第1回答として、属性情報も取得する構成となる。
【0041】
第1回答採点モジュールは、取得した第1回答を採点する(ステップS23)。
第1回答採点モジュールは、実施した第1質問の各質問内容における各選択肢に予め設定された点数と、取得した第1回答における選択された選択肢とを照合し、第1回答を採点する。第1回答採点モジュールは、質問内容毎の点数と、各質問内容の内、睡眠不足度に該当する質問内容の点数の合計と、不眠度に該当する質問内容の点数の合計とを其々採点する。また、第1回答採点モジュールは、ユーザの性格に該当する質問内容の点数と、ユーザの性格の傾向とを其々採点する。また、第1回答採点モジュールは、ユーザの課題に該当する質問内容を採点する。
なお、第1回答採点モジュールが実行する採点方法は、上述した例に限定されるものではない。
【0042】
第1レポート生成モジュールは、第1回答の採点結果に基づいて、睡眠改善に関する第1レポートを生成する(ステップS24)。
第1レポートは、例えば、現状のユーザの睡眠レベル、睡眠状態のフィードバック、第1回答の採点結果を含むものである。
第1レポート生成モジュールは、第1回答の採点結果に基づいて、ユーザの睡眠レベルを判定する。第1レポート生成モジュールは、各質問内容の点数と、睡眠不足度の点数と、不眠度の点数とに基づいて、睡眠レベルを判定する。また、第1レポート生成モジュールは、睡眠不足度の点数に基づいて、睡眠不足度を判定する。また、第1レポート生成モジュールは、不眠度の点数に基づいて、不眠度を判定する。
睡眠レベルは、ユーザの睡眠の状態を複数の段階で表したものであり、例えば、良好な睡眠状態、安全範囲の睡眠状態、問題が有る睡眠状態である。良好な睡眠状態が、ベスト睡眠、グッド睡眠に更に分類される。良好ではないものの問題が無い(安全範囲)睡眠状態が、ノーマル睡眠、バッド睡眠に更に分類される。問題がある睡眠状態が、ハイリスク睡眠状態、超ハイリスク睡眠状態に更に分類される。
第1レポート生成モジュールは、睡眠レベルの判定結果に基づいて、睡眠不足を解消するための具体案と、不眠を解消するための具体案とを生成する。第1レポート生成モジュールは、睡眠レベルの判定結果と、所定の選択肢の回答内容とに基づいて、これらを生成する。
第1レポート生成モジュールは、採点結果と、睡眠レベルの判定結果とをまとめた一覧を生成する。
第1レポート生成モジュールは、これらをまとめたものを第1レポートとして生成する(図5図6参照)。
【0043】
図5及び図6に基づいて、第1レポートについて説明する。図5及び図6は、第1レポートの例を模式的に示した図である。図5において、第1レポート40が、図6において、第1レポート50が、其々、示されている。
第1レポート40において、判定した睡眠レベルを示す睡眠レベル欄41、ユーザに対するフィードバックを示すフィードバック欄42が示されている。
睡眠レベル欄41は、ユーザの現在の睡眠レベルに対して、所定のアイコン(図5では丸印)43が示されている。
フィードバック欄42は、睡眠レベルの判定結果に基づいて、睡眠不足及び不眠を解消するための具体案が示されている。
第1レポート50において、睡眠不足度の判定結果を示す睡眠不足度欄51、不眠度の判定結果を示す不眠度欄52、睡眠不足度の点数の一覧を示す睡眠不足度点数一覧53、不眠度の点数を示す不眠度点数一覧54、ベストな睡眠に関する状態に対する回答の一覧を示す回答一覧55が示されている。
なお、この第1レポート40,50の内容は、上述した例に限定されるものではなく、適宜設計可能である。
【0044】
図3に戻り、第1質問実施処理の続きを説明する。
第1レポート提供モジュールは、生成した第1レポートを、ユーザに提供する(ステップS25)。
第1レポート提供モジュールは、生成した第1レポートを、ユーザ端末6に送信する。
ユーザ端末6は、この第1レポートを受信し、自身の表示部に表示する。
ユーザは、このユーザ端末6が表示する第1レポートを閲覧し、自身の睡眠の状態を把握する。
【0045】
以上が、第1質問実施処理である。
なお、上述したステップS24及びS25の処理は、後述するステップS43の処理と共に行われる処理であっても良い。
【0046】
[コンピュータ10が実行する情報取得処理]
図7に基づいて、コンピュータ10が実行する情報取得処理について説明する。同図は、コンピュータ10が実行する情報取得処理のフローチャートを示す図である。本情報取得処理は、上述した第1質問実施処理の後に実行される処理である。
【0047】
季節情報取得モジュールは、季節情報を取得する(ステップS30)。
季節情報は、季節や天気に関する情報であり、例えば、天候、気温、湿度、日照時間、日の出時刻、日の入り時刻である。
季節情報取得モジュールは、図示していない外部システムや外部データベース等から、この季節情報を取得する。この時、季節情報取得モジュールは、第1質問を実施したタイミング以前又は以後の所定の期間における季節情報を取得する。
【0048】
運動情報取得モジュールは、ユーザの運動情報を取得する(ステップS31)。
運動情報は、ユーザが普段行っている運動に関する情報であり、例えば、有酸素運動の量及び度合、無酸素運動の量及び度合である。
運動情報取得モジュールは、ユーザ端末6や、ユーザが装着している図示していないウェアラブル端末(スマートグラス、スマートウォッチ等)から、ユーザの運動情報を取得する。
ユーザ端末6やウェアラブル端末は、コンピュータ10からの要求に基づいて、自身が検知した運動情報又は入力を受け付けた運動情報を、コンピュータ10に送信する。運動情報取得モジュールは、この運動情報を受信することにより、ユーザの運動情報を取得する。この時、運動情報取得モジュールは、第1質問を実施したタイミング以前又は以後の所定の期間における運動情報を取得する。
【0049】
食事情報取得モジュールは、ユーザの食事情報を取得する(ステップS32)。
食事情報は、ユーザが普段摂っている食事に関する情報であり、例えば、量、時間帯、頻度、種類、好物である。
食事情報取得モジュールは、ユーザ端末6から、ユーザの食事情報を取得する。
ユーザ端末6は、コンピュータ10からの要求に基づいて、ユーザの食事情報の入力を受け付ける入力画面を表示する。ユーザ端末6は、この入力画面に対して、ユーザから、食事情報の入力を受け付け、受け付けた食事情報を、コンピュータ10に送信する。
食事情報取得モジュールは、この食事情報を受信することにより、ユーザの食事情報を取得する
【0050】
入浴情報取得モジュールは、ユーザの入浴情報を取得する(ステップS33)。
入浴情報は、ユーザが普段行っている入浴に関する情報であり、例えば、時間、時間帯、頻度、方法(お風呂に入る、シャワーのみ等)である。
入浴情報取得モジュールは、ユーザ端末6から、ユーザの入浴情報を取得する。
ユーザ端末6は、コンピュータ10からの要求に基づいて、ユーザの入浴情報の入力を受け付ける入力画面を表示する。ユーザ端末6は、この入力画面に対して、ユーザから、入浴情報の入力を受け付け、受け付けた入浴情報を、コンピュータ10に送信する。
入浴情報取得モジュールは、この入浴情報を受信することにより、ユーザの入浴情報を取得する
【0051】
生体情報取得モジュールは、ユーザの生体情報を取得する(ステップS34)。
生体情報は、ユーザの生体に関する情報であり、例えば、脈拍、消費カロリー、睡眠時間、眠気、体の動き、表面温度、表面湿度である。
生体情報取得モジュールは、ユーザが装着している図示していないウェアラブル端末や、このウェアラブル端末とデータ連携したユーザ端末6から、ユーザの生体情報を取得する。
ユーザ端末6やウェアラブル端末は、コンピュータ10からの要求に基づいて、自身が検知した生体情報を、コンピュータ10に送信する。生体情報取得モジュールは、この生体情報を受信することにより、ユーザの生体情報を取得する。この時、生体情報取得モジュールは、第1質問を実施したタイミング以前又は以後の所定の期間における生体情報を取得する。
【0052】
情報記録モジュールは、取得した各情報を記録する(ステップS35)。
情報記録モジュールは、取得した季節情報、運動情報、食事情報、入浴情報及び生体情報を、このユーザに対応付けて記録する。
【0053】
以上が、情報取得処理である。
なお、コンピュータ10は、上述した各情報以外の、その他の情報を取得する構成であっても良い。この場合、ステップS35の処理において、取得したその他の情報を併せて記録すれば良い。
また、コンピュータ10が各情報を取得する方法は、上述した例に限定されるものではなく、適宜変更可能である。
【0054】
[コンピュータ10が実行する第1コンテンツ提供処理]
図8に基づいて、コンピュータ10が実行する第1コンテンツ提供処理について説明する。同図は、コンピュータ10が実行する第1コンテンツ提供処理のフローチャートを示す図である。本第1コンテンツ提供処理は、上述した第1回答の採点結果に基づいて、ユーザのリスク、性格及び課題を、其々分類する分類処理(ステップS5)、属性情報及び分類結果に基づいて、睡眠を改善するための第1コンテンツを選定する第1選定処理(ステップS6)、選定した第1コンテンツを、ユーザに提供する第1提供処理(ステップS7)の詳細である。本第1コンテンツ提供処理は、上述した情報取得処理の後に実行される処理である。
【0055】
分類モジュールは、第1回答の採点結果に基づいて、ユーザのリスク、性格及び課題を其々分類する(ステップS40)。
リスクは、不眠や睡眠不足の状態を複数の段階で表したものであり、例えば、低、中、高、超である。
性格は、ユーザの性格を複数のパターンで表したものであり、例えば、楽観、悲観、慎重、ポジティブ、ネガティブである。
課題は、ユーザが抱える睡眠問題を表したものであり、例えば、日中の眠気の改善、中途覚醒の改善、早朝覚醒の改善、夜更かし・朝起きられないことの改善、朝に疲労や痛みが残ることの改善、パートナー・子供から受ける睡眠の悪影響の改善である。
【0056】
分類モジュールが、ユーザのリスクを分類する場合について説明する。
分類モジュールは、第1回答における不眠度の採点結果に基づいて、不眠状態のリスクを分類し、第1回答における睡眠不足度の採点結果に基づいて、睡眠不足状態のリスクを分類する。分類モジュールは、各リスクを、複数の段階に分類する。
本実施形態において、分類モジュールは、不眠状態に関して、ややリスク、ハイリスク、超ハイリスクの三つに分類する。また、分類モジュールは、睡眠不足状態に関しても同様に、ややリスク、ハイリスク、超ハイリスクの三つに分類する。
図9に基づいて、ユーザのリスクの分類方法について説明する。同図は、ユーザのリスクの分類方法を模式的に示した図である。同図において、分類テーブル60が示されている。
分類テーブル60は、不眠状態と、睡眠不足状態との其々の採点結果に基づいて、ややリスク、ハイリスク、超ハイリスクが対応付けられている。分類モジュールは、ユーザのリスクを、不眠状態の採点結果が、ややリスクに相当する点数である場合、ややリスクに分類し、ハイリスクに相当する点数である場合、ハイリスクに分類し、超ハイリスクに相当する点数である場合、超ハイリスクに分類する。分類モジュールは、ユーザのリスクを、不眠状態の採点結果が、ややリスクに相当する点数である場合、ややリスクに分類し、ハイリスクに相当する点数である場合、ハイリスクに分類し、超ハイリスクに相当する点数である場合、超ハイリスクに分類する。
分類モジュールは、不眠状態と、睡眠不足状態とで、異なるリスクに分類しても良いし、より高いリスクに分類しても良い。例えば、不眠状態がややリスクに相当する採点結果であり、睡眠不足状態がハイリスクに相当する採点結果である場合、分類モジュールは、ユーザのリスクを、不眠状態についてややリスクと分類し、睡眠不足状態をハイリスクと分類しても良いし、不眠状態よりも高いリスクである睡眠不足状態のハイリスクを、ユーザのリスクとして分類しても良い。
【0057】
分類モジュールが、ユーザの性格を分類する場合について説明する。
分類モジュールは、第1回答におけるユーザの性格の採点結果に基づいて、ユーザの性格を分類する。分類モジュールは、ユーザの性格を複数のパターンに分類する。
図10に基づいて、ユーザの性格の分類方法について説明する。同図は、ユーザの性格の分類方法を模式的に示した図である。同図において、分類表70が示されている。
分類表70は、座標平面を四つの範囲に分類した表である。分類表70において、第1象限71、第2象限72、第3象限73、第4象限74が示されている。
分類モジュールは、第1回答におけるユーザの性格の採点結果に基づいて、ユーザの性格がどの象限に位置しているかを判定する。分類モジュールは、この判定結果に基づいて、ユーザの性格を分類する。例えば、分類モジュールは、ユーザの性格の採点結果が、第1象限71に位置している場合、このユーザの性格を、じっくり派かつ楽しみながら派と分類する。
なお、分類モジュールは、判定結果に基づいて、より詳細に、ユーザの性格を分類しても良い。例えば、分類モジュールは、ユーザの性格の採点結果が、第1象限71に位置している場合、この位置が楽しみながら派に近い場合、楽しみながら派に重み付けを行い、ユーザの性格を分類する等が挙げられる。また、分類モジュールは、軸上にユーザの性格の採点結果が位置する場合、その軸に対応する性格に、ユーザの性格を分類する。
【0058】
分類モジュールが、ユーザの課題を分類する場合について説明する。
分類モジュールは、第1回答におけるユーザの課題の採点結果に基づいて、ユーザの課題を分類する。分類モジュールは、ユーザの課題を、一又は複数のケースに分類する。
図11及び図12に基づいて、ユーザの課題の分類方法について説明する。図11は、第1質問におけるユーザの課題に関する回答内容を模式的に示した図であり、図12は、ユーザの課題の分類方法を模式的に示した図である。図11において、第1回答80が示されている。図12において、分類表90が示されている。
第1回答80は、上述したステップS21の処理により取得した第1回答の例である。第1回答80において、ユーザの課題として入力された選択肢に、チェックアイコン81が示されている。第1回答80において、ユーザは、課題として、日中の眠気の改善及び中途覚醒の改善に関する選択肢を入力している。
分類表90は、各選択肢の内容と、分類するケースとが対応付けられた表である。
分類モジュールは、第1回答80の採点結果と、分類表90とに基づいて、ユーザの課題を一又は複数のケースに分類する。分類モジュールは、第1回答の採点結果として、入力された選択肢(日中の眠気の改善及び中途覚醒の改善に関する選択肢)を採点する。分類モジュールは、分類表90を参照し、この採点結果である選択肢1及び選択肢2に其々対応付けられたケースを、ユーザの課題として分類する。すなわち、分類モジュールは、このユーザの課題を、日中の眠気を改善する(日中の眠気の改善)ケースと、夜中におきてしまうのを改善する(中途覚醒の改善)ケースとに分類する。
【0059】
更に、分類モジュールは、上述したステップS34の処理により取得した生体情報を加味して、ユーザのリスク、性格及び課題を、分類しても良い。この場合、分類モジュールは、リスクに関連する生体情報を加味して、ユーザのリスクを分類する。また、分類モジュールは、性格に関連する生体情報を加味して、ユーザの性格を分類する。また、分類モジュールは、課題に関連する生体情報を加味して、ユーザの課題を分類する。
また、分類モジュールは、上述した情報取得処理により取得した各情報の何れか又は複数の組み合わせを加味して、ユーザのリスク、性格及び課題を、分類しても良い。この場合も、生体情報の場合と同様に、分類モジュールは、加味する各情報の内容の内、リスクに関連するものを加味して、ユーザのリスクを分類し、性格に関連するものを加味して、ユーザの性格を分類し、課題に関連するものを加味して、ユーザの課題を分類すれば良い。
【0060】
図8に戻り、第1コンテンツ提供処理の続きを説明する。
第1コンテンツ選定モジュールは、属性情報及び分類結果に基づいて、睡眠を改善するための第1コンテンツを選定する(ステップS41)。
第1コンテンツは、睡眠を改善するための方法に関するものであり、例えば、パワーナップの実施、ミニナップの実施、マイクロナップの実施、分割睡眠の実施、起床時間の調整、睡眠時間の増加、カフェインの摂取、食事内容の調整である。
第1コンテンツ選定モジュールは、取得した属性情報と、分類したユーザのリスク、性格及び課題とに基づいて、複数ある第1コンテンツの内、適切な第1コンテンツを選定する。
第1コンテンツ選定モジュールは、属性情報及び分類結果に基づいて、適切な第1コンテンツを一又は複数選定する。このとき、第1コンテンツ選定モジュールは、属性情報、リスクの分類結果、性格の分類結果及び課題の分類結果に対して、予め設定された重み付けを行い、重視する内容に応じて、第1コンテンツを選定しても良いし、重み付けを行わず、第1コンテンツを選定しても良い。
なお、第1コンテンツ選定モジュールは、属性情報及び分類結果に加えて、上述した情報取得処理において取得した季節情報、運動情報、食事情報、入浴情報及び生体情報の何れか又は複数の組み合わせを用いて、第1コンテンツを選定しても良い。
【0061】
第1ソリューションコンテンツ生成モジュールは、選定した第1コンテンツに基づいた第1ソリューションコンテンツを生成する(ステップS42)。
第1ソリューションコンテンツは、例えば、動画や静止画等の画像、文字列である。本実施形態において、第1ソリューションコンテンツは、動画であるものとして説明する。
第1ソリューションコンテンツ生成モジュールは、選定した第1コンテンツに対応付けられた動画や静止画等の画像や文字列に基づいて、動画を生成する(図13参照)。例えば、第1ソリューションコンテンツ生成モジュールは、パワーナップの実施が第1コンテンツとして選定されていた場合、このパワーナップの実施に対応付けられた画像及び文字列に基づいた動画を生成する。第1ソリューションコンテンツ生成モジュールは、複数の第1コンテンツが選定された場合も同様に、各第1コンテンツに対応付けられた各画像及び文字列に基づいて、一の動画を生成する。
【0062】
図13に基づいて、第1ソリューションコンテンツ生成モジュールが生成する第1ソリューションコンテンツについて説明する。同図は、第1ソリューションコンテンツの例を模式的に示した図である。同図において、第1ソリューションコンテンツ100が示されている。
第1ソリューションコンテンツ100は、動画における第1場面101及び第2場面102が示されている。
第1場面101は、第1ソリューションコンテンツ100におけるタイトルであり、この動画の表題が示されている。第2場面102は、選定した第1コンテンツに関するものであり、選定した第1コンテンツの内容(図13では、パワーナップの実施)に関する画像及び文字列が示されている。
【0063】
図8に戻り、第1コンテンツ提供処理の続きを説明する。
第1コンテンツ提供モジュールは、選定した第1コンテンツを、ユーザに提供する(ステップS43)。
第1コンテンツ提供モジュールは、生成した第1ソリューションコンテンツを、ユーザ端末6に送信する。
ユーザ端末6は、この第1ソリューションコンテンツを受信し、自身の表示部に表示する。
第1コンテンツ提供モジュールは、生成した第1ソリューションコンテンツを、ユーザ端末6に表示させることにより、選定した第1コンテンツを、ユーザに提供する。
ユーザは、この第1ソリューションコンテンツを閲覧し、睡眠改善のために適切な第1コンテンツを把握する。
なお、第1コンテンツ提供モジュールは、生成した第1ソリューションコンテンツを、ユーザに提供しているが、選定した第1コンテンツそのものを、ユーザに提供する構成であっても良い。
【0064】
第1サポート情報選定モジュールは、ユーザの睡眠を改善するための第1サポート情報を選定する(ステップS44)。
第1サポート情報は、ユーザの睡眠改善のサポートに関する情報であり、例えば、睡眠改善のコツ、NG行動、睡眠改善が捗るような情報である。
第1サポート情報選定モジュールは、選定した第1コンテンツや、属性情報及び分類結果等に基づいて、複数ある第1サポート情報の内、適切な一又は複数の第1サポート情報を選定する。このとき、第1サポート情報選定モジュールは、選定した第1コンテンツや、属性情報、リスクの分類結果、性格の分類結果及び課題の分類結果に対して予め設定された重み付けを行い、重視する内容に応じて、第1サポート情報を選定しても良いし、重み付けを行わず、第1サポート情報を選定しても良い。
なお、第1サポート情報選定モジュールは、選定した第1コンテンツや、属性情報及び分類結果に加えて、上述した情報取得処理において取得した季節情報、運動情報、食事情報、入浴情報及び生体情報の何れか又は複数の組み合わせを用いて、第1サポート情報を選定しても良い。
【0065】
第1サポート情報提供モジュールは、選定した第1サポート情報を、ユーザに提供する(ステップS45)。
第1サポート情報提供モジュールは、選定した第1サポート情報を、ユーザ端末6に送信する。
ユーザ端末6は、この第1サポート情報を受信し、自身の表示部に表示する。
第1サポート情報提供モジュールは、選定した第1サポート情報を、ユーザ端末6に表示させることにより、選定した第1サポート情報を、ユーザに提供する。
ユーザは、この第1サポート情報を閲覧し、睡眠を改善するために適切な第1サポート情報を把握する。
なお、第1サポート情報提供モジュールは、選定した第1サポート情報そのものを、ユーザに提供しているが、上述した第1ソリューションコンテンツと同様に、選定した第1サポート情報に基づいた動画等を生成し、生成した動画等を、ユーザに提供する構成であっても良い。
【0066】
第1アクションプラン取得モジュールは、ユーザが実行する第1アクションプランを取得する(ステップS46)。
第1アクションプランは、提供された第1コンテンツの内、ユーザが実際に実行しようとするものである。
ユーザ端末6は、提供された第1コンテンツに対して、実際にユーザが実行しようとする第1アクションプランの選択入力を受け付ける。ユーザ端末6は、第1コンテンツの表示後、所定の入力画面を自身の表示部に表示し、この入力画面において、第1アクションプランの選択入力を受け付ける(図14参照)。
ユーザ端末6は、選択入力を受け付けた第1アクションプランを、コンピュータ10に送信する。
第1アクションプラン取得モジュールは、この第1アクションプランを受信することにより、ユーザが実行する第1アクションプランを取得する。
【0067】
図14に基づいて、ユーザが実行する第1アクションプランについて説明する。同図は、ユーザ端末6が表示する第1アクションプランの入力画面の例を模式的に示した図である。同図において、入力画面110が示されている。
入力画面110は、提供された第1コンテンツに関する第1アクションプランの選択肢111が示されている。ユーザ端末6は、入力画面110において、ユーザから、タップ等の入力操作を、選択肢111に対して受け付ける。ユーザ端末6は、受け付けた選択肢111の内容を、コンピュータ10に送信する。
第1アクションプラン取得モジュールは、この選択肢111の内容を受信することにより、ユーザが実行する第1アクションプランを取得する。
【0068】
図8に戻り、第1コンテンツ提供処理の続きを説明する。
第1アクションプラン記録モジュールは、取得した第1アクションプランを記録する(ステップS47)。
第1アクションプラン記録モジュールは、取得した第1アクションプランを、上述したステップS35の処理により記録した各情報に対応付けて記録する。
【0069】
以上が、第1コンテンツ提供処理である。
なお、上述したステップS44及びS45の処理は、上述したタイミングに限定されるものではなく、上述したステップS43の処理の実行後から、後述するステップS51の処理の実行前の任意のタイミングにおいて実行するものであれば良い。
【0070】
[コンピュータ10が実行する第2質問実施処理]
図15に基づいて、コンピュータ10が実行する第2質問実施処理について説明する。同図は、コンピュータ10が実行する第2質問実施処理のフローチャートを示す図である。本第2質問実施処理は、上述した第1コンテンツの提供から、所定の期間経過後に、睡眠改善に関する第2質問を、ユーザに実施する第2実施処理(ステップS8)、第2質問に対する第2回答を、ユーザから取得する第2取得処理(ステップS9)、取得した第2回答を採点する第2採点処理(ステップS10)の詳細である。本第2質問実施処理は、上述した第1コンテンツ提供処理の実行後、所定の期間経過後に実行される処理である。
【0071】
質問内容選定モジュールは、分類結果に応じて、睡眠改善に関する第2質問の内容を選択する(ステップS50)。
第2質問は、第1コンテンツの実施後に、ユーザの睡眠不足状態や不眠状態の改善結果を判定するためのものであり、例えば、テスト又はアンケートである。第2質問は、その内容として、例えば、第1コンテンツの実施開始から所定の期間における睡眠の状況に関するものが含まれ、上述した第1質問における睡眠不足状態や不眠状態の改善結果や状況等の質問内容、ユーザからの要望等が含まれる。
質問内容選定モジュールは、上述したステップS40の処理に基づいたユーザのリスク、性格及び課題の分類結果に基づいて、複数ある第2質問の質問内容の内、適切な質問内容を選択する。
質問内容選定モジュールは、リスクの分類結果、性格の分類結果及び課題の分類結果に対して、予め設定された重み付けを行い、重視する内容に応じて、質問内容を選定しても良いし、重み付けを行わず、質問内容を選定しても良い。
なお、質問内容選定モジュールは、分類結果に加えて、上述した情報取得処理において取得した季節情報、運動情報、食事情報、入浴情報及び生体情報の何れか又は複数の組み合わせを用いて、質問内容を選定しても良い。
【0072】
第2質問実施モジュールは、第1コンテンツの提供から、所定の期間経過後に、睡眠改善に関する第2質問を、ユーザに実施する(ステップS51)。
第1コンテンツの提供後から、所定の期間経過後とは、ユーザが、選択した第1アクションプランを実際に実行してから、所定の期間経過後である。すなわち、第2質問実施モジュールは、ユーザが第1アクションプランを実際に実施し始めたと判断されるタイミング(例えば、第1アクションプランの取得後)から、所定の期間経過後に、睡眠改善に関する第2質問を、ユーザに実施する。
第2質問実施モジュールは、第1コンテンツの提供から、所定の期間経過後(例えば、1週間経過後、1ヶ月経過後)、選定した第2質問を、ユーザ端末6に送信する。
ユーザ端末6は、この第2質問を受信し、自身の表示部に表示する。ユーザ端末6は、ユーザから、この第2質問に対する回答の入力を受け付ける。回答の入力方法は、例えば、複数ある選択肢の内から、ユーザが自身の状況等に対応する選択肢を選択するといったものである。
第2質問実施モジュールは、ユーザ端末6に、選定した第2質問を表示させ、この第2質問に対する回答の入力を受け付けさせることにより、睡眠改善に関する第2質問を、ユーザに実施する。
【0073】
第2回答取得モジュールは、第2質問に対する第2回答を、ユーザから取得する(ステップS52)。
ユーザ端末6は、ユーザから所定の入力を受け付け、選択入力を受け付けた回答(選択入力を受け付けた選択肢)を、第2回答として、コンピュータ10に送信する。
第2回答取得モジュールは、この第2回答を受信することにより、第2質問に対する第2回答を、ユーザから取得する。質問に対する回答は、ユーザからの回答の他に、ユーザーの生体情報を解析した結果を回答としてもよい。
【0074】
第2回答採点モジュールは、取得した第2回答を採点する(ステップS53)。
第2回答採点モジュールは、実施した第2質問の各質問内容における各選択肢に予め設定された点数と、取得した第2回答における選択された選択肢とを照合し、第2回答を採点する。第2回答採点モジュールは、質問内容毎の点数と、各質問内容の内、睡眠不足度に該当する質問内容の点数の合計と、不眠度に該当する質問内容の点数の合計とを其々採点する。
なお、第2回答採点モジュールが実行する採点方法は、上述した例に限定されるものではない。
【0075】
第2レポート生成モジュールは、第2回答の採点結果に基づいて、睡眠改善に関する第2レポートを生成する(ステップS54)。
第2レポートは、第1レポートの内容と同様のものであり、例えば、現状のユーザの睡眠レベル、睡眠状態のフィードバック、第2回答の採点結果を含むものである。
第2レポート生成モジュールは、第2回答の採点結果に基づいて、ユーザの睡眠レベルを判定する。第2レポート生成モジュールは、各質問内容の点数と、睡眠不足度の点数と、不眠度の点数とに基づいて、睡眠レベルを判定する。また、第2レポート生成モジュールは、睡眠不足度の点数に基づいて、睡眠不足度を判定する。また、第2レポート生成モジュールは、不眠度の点数に基づいて、不眠度を判定する。睡眠レベルは、上述したステップS24のものと同様である。
第2レポート生成モジュールは、睡眠レベルの判定結果に基づいて、睡眠不足を解消するための具体案と、不眠を解消するための具体案とを生成する。第2レポート生成モジュールは、睡眠レベルの判定結果と、所定の選択肢の回答内容とに基づいて、これらを生成する。
第2レポート生成モジュールは、採点結果と、睡眠レベルの判定結果とをまとめた一覧を生成する。
第2レポート生成モジュールは、これらをまとめたものを第2レポートとして生成する。第2レポート生成モジュールが生成する第2レポートは、上述した第1レポートと同様のものであれば良い。更に、第2レポートは、第1コンテンツの提供後から、改善された内容や悪化した内容に関するものを識別可能(強調表示等)にしたものであっても良い。
【0076】
第2レポート提供モジュールは、生成した第2レポートを、ユーザに提供する(ステップS55)。
第2レポート提供モジュールは、生成した第2レポートを、ユーザ端末6に送信する。
ユーザ端末6は、この第2レポートを受信し、自身の表示部に表示する。
ユーザは、このユーザ端末6が表示する第2レポートを閲覧し、自身の睡眠の改善結果を把握する。
【0077】
以上が、第2質問実施処理である。
なお、上述したステップS54及びS55の処理は、後述するステップS62の処理と共に行われる処理であっても良い。
また、上述したステップS54及びS55の処理は、必ずしも実行する必要はない。
【0078】
[コンピュータ10が実行する第2コンテンツ提供処理]
図16に基づいて、コンピュータ10が実行する第2コンテンツ提供処理について説明する。同図は、コンピュータ10が実行する第2コンテンツ提供処理のフローチャートを示す図である。本第2コンテンツ提供処理は、上述した第2回答の採点結果に基づいて、睡眠を再改善するための第2コンテンツを選定する第2選定処理(ステップS11)、選定した第2コンテンツを、ユーザに提供する第2提供処理(ステップS12)の詳細である。本第2コンテンツ提供処理は、上述した第2質問実施処理の後に実行される処理である。
【0079】
第2コンテンツ選定モジュールは、第2回答の採点結果に基づいて、睡眠を再改善するための第2コンテンツを選定する(ステップS60)。
第2コンテンツは、睡眠を再改善するための方法に関するものであり、例えば、寝具の変更、就寝前にストレッチの実施、快眠ストレッチの実施、ウォーキングの実施、指定温度による入浴の実施、食事内容の調整である。
第2コンテンツ選定モジュールは、第2回答の採点結果に基づいて、適切な第2コンテンツを一又は複数選定する。このとき、第2コンテンツ選定モジュールは、第2回答における各選択肢に対して、予め設定された重み付けを行い、重視する内容に応じて、第2コンテンツを選定しても良いし、重み付けを行わず、採点結果の点数により、第2コンテンツを選定しても良い。
なお、第2コンテンツ選定モジュールは、第2回答の採点結果に加えて、上述した情報取得処理により取得した季節情報、運動情報、食事情報、入浴情報及び生体情報の何れか又は複数の組み合わせを用いて、第2コンテンツを選定しても良い。
また、第2コンテンツ選定モジュールは、第2回答の採点結果に加えて、コンピュータ10が、第2質問実施処理の実行後、上述した情報取得処理を再度実行した結果取得した季節情報、運動情報、食事情報、入浴情報及び生体情報の何れか又は複数の組み合わせを用いて、第2コンテンツを選定しても良い。
【0080】
第2ソリューションコンテンツ生成モジュールは、選定した第2コンテンツに基づいた第2ソリューションコンテンツを生成する(ステップS61)。
第2ソリューションコンテンツは、例えば、動画や静止画等の画像、文字列である。本実施形態において、第2ソリューションコンテンツは、動画であるものとして説明する。
第2ソリューションコンテンツ生成モジュールは、選定した第2コンテンツに対応付けられた動画や静止画等の画像や文字列に基づいて、動画を生成する(図17参照)。例えば、第2ソリューションコンテンツ生成モジュールは、就寝前にストレッチの実施が第2コンテンツとして選定されていた場合、この就寝前にストレッチの実施に対応付けられた画像及び文字列に基づいた動画を生成する。第2ソリューションコンテンツ生成モジュールは、複数の第2コンテンツが選定された場合も同様に、各第2コンテンツに対応付けられた各画像及び文字列に基づいて、一の動画を生成する。
【0081】
図17に基づいて、第2ソリューションコンテンツ生成モジュールが生成する第2ソリューションコンテンツについて説明する。同図は、第2ソリューションコンテンツの例を模式的に示した図である。同図において、第2ソリューションコンテンツ120が示されている。
第2ソリューションコンテンツ120は、動画における第1場面121及び第2場面122が示されている。
第1場面121は、選定した第2コンテンツに関するものであり、選定した第2コンテンツの内容(図17では、就寝前にストレッチの実施)に関する画像及び文字列が示されている。第2場面122は、選定した第2コンテンツに関するものであり、選定した第2コンテンツの内容(図17では、食事内容の調整)に関する画像及び文字列が示されている。
【0082】
図16に戻り、第2コンテンツ提供処理の続きを説明する。
第2コンテンツ提供モジュールは、選定した第2コンテンツを、ユーザに提供する(ステップS62)。
第2コンテンツ提供モジュールは、生成した第2ソリューションコンテンツを、ユーザ端末6に送信する。
ユーザ端末6は、この第2ソリューションコンテンツを受信し、自身の表示部に表示する。
第2コンテンツ提供モジュールは、生成した第2ソリューションコンテンツを、ユーザ端末6に表示させることにより、選定した第2コンテンツを、ユーザに提供する。
ユーザは、この第2ソリューションコンテンツを閲覧し、睡眠再改善のために適切な第2コンテンツを把握する。
なお、第2コンテンツ提供モジュールは、生成した第2ソリューションコンテンツを、ユーザに提供しているが、選定した第2コンテンツそのものを、ユーザに提供する構成であっても良い。
【0083】
第2サポート情報選定モジュールは、ユーザの睡眠を再改善するための第2サポート情報を選定する(ステップS63)。
第2サポート情報は、ユーザの睡眠再改善のサポートに関する情報であり、例えば、睡眠再改善のコツ、NG行動、睡眠再改善が捗るような情報である。
第2サポート情報選定モジュールは、選定した第2コンテンツや、属性情報及び分類結果等に基づいて、複数ある第2サポート情報の内、適切な一又は複数の第2サポート情報を選定する。このとき、第2サポート情報選定モジュールは、選定した第1コンテンツや、属性情報、リスクの分類結果、性格の分類結果及び課題の分類結果に対して予め設定された重み付けを行い、重視する内容に応じて、第2サポート情報を選定しても良いし、重み付けを行わず、第2サポート情報を選定しても良い。
なお、第2サポート情報選定モジュールは、選定した第1コンテンツや、属性情報及び分類結果に加えて、上述した情報取得処理において取得した季節情報、運動情報、食事情報、入浴情報及び生体情報の何れか又は複数の組み合わせを用いて、第2サポート情報を選定しても良い。
また、第2サポート情報選定モジュールは、選定した第1コンテンツや、属性情報及び分類結果に加えて、コンピュータ10が、第2質問実施処理の実行後、上述した情報取得処理を再度実行した結果取得した季節情報、運動情報、食事情報、入浴情報及び生体情報の何れか又は複数の組み合わせを用いて、第2サポート情報を選定しても良い。
【0084】
第2サポート情報提供モジュールは、選定した第2サポート情報を、ユーザに提供する(ステップS64)。
第2サポート情報提供モジュールは、選定した第2サポート情報を、ユーザ端末6に送信する。
ユーザ端末6は、この第2サポート情報を受信し、自身の表示部に表示する。
第2サポート情報提供モジュールは、選定した第2サポート情報を、ユーザ端末6に表示させることにより、選定した第2サポート情報を、ユーザに提供する。
ユーザは、この第2サポート情報を閲覧し、睡眠を再改善するために適切な第2サポート情報を把握する。
なお、第2サポート情報提供モジュールは、選定した第2サポート情報そのものを、ユーザに提供しているが、上述した第2ソリューションコンテンツと同様に、選定した第2サポート情報に基づいた動画等を生成し、生成した動画等を、ユーザに提供する構成であっても良い。
【0085】
第2アクションプラン取得モジュールは、ユーザが実行する第2アクションプランを取得する(ステップS65)。
第2アクションプランは、提供された第2コンテンツの内、ユーザが実際に実行しようとするものである。
ユーザ端末6は、提供された第2コンテンツに対して、実際にユーザが実行しようとする第2アクションプランの選択入力を受け付ける。ユーザ端末6は、第2コンテンツの表示後、所定の入力画面を自身の表示部に表示し、この入力画面において、第2アクションプランの選択入力を受け付ける(図18参照)。
ユーザ端末6は、選択入力を受け付けた第2アクションプランを、コンピュータ10に送信する。
第2アクションプラン取得モジュールは、この第2アクションプランを受信することにより、ユーザが実行する第2アクションプランを取得する。
【0086】
図18に基づいて、ユーザが実行する第2アクションプランについて説明する。同図は、ユーザ端末6が表示する第2アクションプランの入力画面の例を模式的に示した図である。同図において、入力画面130が示されている。
入力画面130は、提供された第2コンテンツに関する第2アクションプランの選択肢131が示されている。ユーザ端末6は、入力画面130において、ユーザから、タップ等の入力操作を、選択肢131に対して受け付ける。ユーザ端末6は、受け付けた選択肢131の内容を、コンピュータ10に送信する。
第2アクションプラン取得モジュールは、この選択肢131の内容を受信することにより、ユーザが実行する第2アクションプランを取得する。
【0087】
図16に戻り、第2コンテンツ提供処理の続きを説明する。
第2アクションプラン記録モジュールは、取得した第2アクションプランを記録する(ステップS66)。
第1アクションプラン記録モジュールは、取得した第1アクションプランを、上述したステップS35の処理により記録した各情報に対応付けて記録する。
【0088】
以上が、第2コンテンツ提供処理である。
なお、上述したステップS63及びS64の処理は、上述したタイミングに限定されるものではなく、上述したステップS62の処理の実行後から、後述するステップS70の処理の実行前の任意のタイミングにおいて実行するものであれば良い。
【0089】
[コンピュータ10が実行する再改善結果提供処理]
図19に基づいて、コンピュータ10が実行する再改善結果提供処理について説明する。同図は、コンピュータ10が実行する再改善結果提供処理のフローチャートを示す図である。本再改善結果提供処理は、上述した第2コンテンツの提供から、所定の期間経過後に、睡眠再改善に関する第3質問を、ユーザに実施する第3実施処理(ステップS13)、第3質問に対する第3回答を、ユーザから取得する第3取得処理(ステップS14)、取得した第3回答を採点する第3採点処理(ステップS15)、第3回答の採点結果に基づいた睡眠の再改善結果を、ユーザに提供する第3提供処理(ステップS16)の詳細である。本再改善結果処理は、上述した第2コンテンツ提供処理の実行後、所定の期間経過後に実行される処理である。
【0090】
第3質問実施モジュールは、第2コンテンツの提供後から、所定の期間経過後に、睡眠再改善に関する第3質問を、ユーザに実施する(ステップS70)。
第3質問は、第2コンテンツの実施後に、ユーザの睡眠不足状態や不眠状態を判定するためのものであり、例えば、テスト又はアンケートである。第3質問は、その内容として、例えば、第2コンテンツの実施開始から所定の期間における睡眠の状況に関するものが含まれ、上述した第2質問における睡眠不足状態や不眠状態の改善結果や状況に関する質問内容等が含まれる。
第2コンテンツの提供後から、所定の期間経過後とは、ユーザが、選択した第2アクションプランを実際に実行してから、所定の期間経過後である。すなわち、第3質問実施モジュールは、ユーザが第2アクションプランを実際に実施し始めたと判断されるタイミング(例えば、第2アクションプランの取得後)から、所定の期間経過後に、睡眠再改善に関する第3質問を、ユーザに実施する。
第3質問実施モジュールは、第2コンテンツの提供から、所定の期間経過後(例えば、1週間経過後、1ヶ月経過後)、予め設定された第3質問を、ユーザ端末6に送信する。
ユーザ端末6は、この第3質問を受信し、自身の表示部に表示する。ユーザ端末6は、ユーザから、この第3質問に対する回答の入力を受け付ける。回答の入力方法は、例えば、複数ある選択肢の内から、ユーザが自身の状況等に対応する選択肢を選択するといったものである。
第3質問実施モジュールは、ユーザ端末6に、第3質問を表示させ、この第3質問に対する回答の入力を受け付けさせることにより、睡眠再改善に関する第3質問を、ユーザに実施する。
【0091】
第3回答取得モジュールは、第3質問に対する第3回答を、ユーザから取得する(ステップS71)。
ユーザ端末6は、ユーザから所定の入力を受け付け、選択入力を受け付けた回答(選択入力を受け付けた選択肢)を、第3回答として、コンピュータ10に送信する。
第3回答取得モジュールは、この第3回答を受信することにより、第3質問に対する第3回答を、ユーザから取得する。質問に対する回答は、ユーザからの回答の他に、ユーザーの生体情報を解析した結果を回答としてもよい。
【0092】
第3回答採点モジュールは、取得した第3回答を採点する(ステップS72)。
第3回答採点モジュールは、実施した第3質問の各質問内容における各選択肢に予め設定された点数と、取得した第3回答における選択された選択肢とを照合し、第3回答を採点する。
第3回答採点モジュールは、質問内容毎の点数と、各質問内容の内、睡眠不足度に該当する質問内容の点数の合計と、不眠度に該当する質問内容の点数の合計とを其々採点する。
なお、第3回答採点モジュールが実行する採点方法は、上述した例に限定されるものではない。
【0093】
再改善結果判定モジュールは、第3回答の採点結果に基づいた睡眠の再改善結果を判定する(ステップS73)。
再改善結果判定モジュールは、第3回答の採点結果に基づいて、ユーザの睡眠レベルを判定する。再改善結果判定モジュールは、各質問内容の点数と、睡眠不足度の点数と、不眠度の点数とに基づいて、睡眠レベルを判定する。また、再改善結果判定モジュールは、睡眠不足度の点数に基づいて、睡眠不足度を判定する。また、再改善結果判定モジュールは、不眠度の点数に基づいて、不眠度を判定する。睡眠レベルは、上述したステップS54のものと同様である。
再改善結果判定モジュールは、睡眠レベルの判定結果に基づいて、睡眠不足を解消するための具体案と、不眠を解消するための具体案と、第2コンテンツの提供後に、睡眠状態が改善又は悪化した内容が存在する場合、この内容とを生成する。
再改善結果判定モジュールは、この判定結果をまとめたものを第3レポートとして生成する。第3レポートの内容は、例えば、上述した第1レポート及び第2レポートと同様の形式を用い、上述した判定結果をまとめたものである。
なお、第3レポートの形式やその内容は、特に限定されるものではない。また、再改善結果判定モジュールは、必ずしも、第3レポートを生成する必要はない。
【0094】
再改善結果提供モジュールは、採点結果に基づいた睡眠の再改善結果を、ユーザに提供する(ステップS74)。
再改善結果提供モジュールは、睡眠の再改善結果として、判定結果を、ユーザ端末6に送信する。再改善結果提供モジュールは、判定結果そのものを、ユーザ端末6に送信するものであっても良いし、生成した第3レポートを送信するものであっても良い。
ユーザ端末6は、この判定結果を受信し、自身の表示部に表示する。
再改善結果提供モジュールは、判定結果を、ユーザ端末6に表示させることにより、採点結果に基づいた睡眠の再改善結果を、ユーザに提供する。
ユーザは、このユーザ端末6が表示する判定結果を閲覧し、自身の睡眠の再改善結果を把握する。
【0095】
以上が、再改善結果提供処理である。
【0096】
上述した各処理は、別個の処理として記載しているが、コンピュータ10は、上述した各処理の一部又は全部を組み合わせて実行する構成も可能である。また、コンピュータ10は、各処理において、説明したタイミング以外のタイミングであっても、その処理を実行する構成も可能である。
【0097】
上述した手段、機能は、コンピュータ(CPU、情報処理装置、各種端末を含む)が、所定のプログラムを読み込んで、実行することによって実現される。プログラムは、例えば、コンピュータからネットワーク経由で提供される(SaaS:ソフトウェア・アズ・ア・サービス)形態やクラウドサービスで提供されて良い。また、プログラムは、コンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供されて良い。この場合、コンピュータはその記録媒体からプログラムを読み取って内部記録装置又は外部記録装置に転送し記録して実行する。また、そのプログラムを、記録装置(記録媒体)に予め記録しておき、その記録装置から通信回線を介してコンピュータに提供するようにしても良い。
【0098】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述したこれらの実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【0099】
本実施形態に開示される第1の態様は、ユーザの睡眠の改善及び再改善を支援する支援システムであって、
睡眠改善に関する第1質問を、前記ユーザに実施する第1実施部11と、
前記第1質問に対する第1回答を、前記ユーザから取得する第1取得部12と、
前記ユーザの属性情報を取得する属性情報取得部13と、
取得した前記第1回答を採点する第1採点部21と、
前記第1回答の採点結果に基づいて、前記ユーザのリスク、性格及び課題を、其々分類する分類部22と、
前記属性情報及び分類結果に基づいて、睡眠を改善するための第1コンテンツを選定する第1選定部23と、
選定した前記第1コンテンツを、前記ユーザに提供する第1提供部14と、
前記第1コンテンツの提供から、所定の期間経過後に、睡眠改善に関する第2質問を、前記ユーザに実施する第2実施部15と、
前記第2質問に対する第2回答を、前記ユーザから取得する第2取得部16と、
取得した前記第2回答を採点する第2採点部24と、
前記第2回答の採点結果に基づいて、睡眠を再改善するための第2コンテンツを選定する第2選定部25と、
選定した第2コンテンツを、前記ユーザに提供する第2提供部17と、
前記第2コンテンツの提供から、所定の期間経過後に、睡眠再改善に関する第3質問を、前記ユーザに実施する第3実施部18と、
前記第3質問に対する第3回答を、前記ユーザから取得する第3取得部19と、
取得した第3回答を採点する第3採点部26と、
前記第3回答の採点結果に基づいた睡眠の再改善結果を、前記ユーザに提供する第3提供部20と、
を備える支援システム。
【0100】
本実施形態に開示される第2の態様は、前記第1質問、第2質問及び第3質問が、テスト又はアンケートである、第1の態様に記載の支援システム。
【0101】
本実施形態に開示される第3の態様は、季節情報を取得する季節情報取得部、
を更に備え、
前記第1選定部23が、取得した前記季節情報を加味して、前記第1コンテンツを選定する、
第1の態様に記載の支援システム。
【0102】
本実施形態に開示される第4の態様は、前記ユーザの運動情報を取得する運動情報取得部、
を更に備え、
前記第1選定部23が、取得した前記運動情報を加味して、前記第1コンテンツを選定する、
第1の態様に記載の支援システム。
【0103】
本実施形態に開示される第5の態様は、前記ユーザの食事情報を取得する食事情報取得部、
を更に備え、
前記第1選定部23が、取得した前記食事情報を加味して、前記第1コンテンツを選定する、
第1の態様に記載の支援システム。
【0104】
本実施形態に開示される第6の態様は、前記ユーザの入浴情報を取得する入浴情報取得部、
を更に備え、
前記第1選定部23が、取得した前記入浴情報を加味して、前記第1コンテンツを選定する、
第1の態様に記載の支援システム。
【0105】
本実施形態に開示される第7の態様は、分類結果に応じて、前記第2質問の内容を選択する質問内容選択部、
を更に備える第1の態様に記載の支援システム。
【0106】
本実施形態に開示される第8の態様は、前記ユーザの睡眠改善を促進するサポート情報を、前記ユーザに提供するサポート情報提供部、
を更に備える第1の態様に記載の支援システム。
【0107】
本実施形態に開示される第9の態様は、前記ユーザの生体情報を取得する生体情報取得部、
を更に備える第1の態様に記載の支援システム。
【0108】
本実施形態に開示される第10の態様は、前記分類部22が、取得した前記生体情報を加味して、前記ユーザのリスク、性格及び課題の少なくとも一つを分類する、
第9の態様に記載の支援システム。
【0109】
本実施形態に開示される第11の態様は、前記第2選定部25が、取得した前記生体情報を加味して、前記第2コンテンツを選定する、
第9の態様に記載の支援システム。
【符号の説明】
【0110】
1 支援システム
6 ユーザ端末
7 ネットワーク
10 コンピュータ
11 第1実施部
12 第1取得部
13 属性情報取得部
14 第1提供部
15 第2実施部
16 第2取得部
17 第2提供部
18 第3実施部
19 第3取得部
20 第3提供部
21 第1採点部
22 分類部
23 第1選定部
24 第2採点部
25 第2選定部
26 第3採点部
30 第1質問
31 質問内容
32 選択肢
40 第1レポート
41 睡眠レベル欄
42 フィードバック欄
43 アイコン
50 第1レポート
51 睡眠不足度欄
52 不眠度欄
53 睡眠不足度点数一覧
54 不眠度点数一覧
55 回答一覧
60 分類テーブル
70 分類表
71 第1象限
72 第2象限
73 第3象限
74 第4象限
80 第1回答
81 チェックアイコン
90 分類表
100 第1ソリューションコンテンツ
101 第1場面
102 第2場面
110 入力画面
111 選択肢
120 第2ソリューションコンテンツ
121 第1場面
122 第2場面
130 入力画面
131 選択肢

【要約】
【課題】睡眠の改善の定着を図る。
【解決手段】支援システムは、第1質問を、ユーザに実施し、第1質問に対する第1回答及びユーザの属性情報を取得し、取得した第1回答を採点し、第1回答の採点結果に基づいて、ユーザのリスク、性格及び課題を、其々分類し、属性情報及び分類結果に基づいて、第1コンテンツを選定し、選定した第1コンテンツを、ユーザに提供し、第1コンテンツの提供から、所定の期間経過後に、第2質問を、ユーザに実施し、第2質問に対する第2回答を、ユーザから取得し、取得した第2回答を採点し、第2回答の採点結果に基づいて、第2コンテンツを選定し、選定した第2コンテンツを、ユーザに提供し、第2コンテンツの提供から、所定の期間経過後に、第3質問を、ユーザに実施し、第3質問に対する第3回答を、ユーザから取得し、取得した第3回答を採点し、第3回答の採点結果に基づいた睡眠の再改善結果を、ユーザに提供する。
【選択図】図1

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19