(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-07
(45)【発行日】2023-12-15
(54)【発明の名称】磁気閉鎖部を有する容器
(51)【国際特許分類】
A45C 13/10 20060101AFI20231208BHJP
【FI】
A45C13/10 F
(21)【出願番号】P 2022013906
(22)【出願日】2022-02-01
(62)【分割の表示】P 2019548313の分割
【原出願日】2018-03-08
【審査請求日】2022-02-07
(32)【優先日】2017-03-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】515284526
【氏名又は名称】イエティ クーラーズ エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】Yeti Coolers,LLC
【住所又は居所原語表記】7601 Southwest Parkway,AustinTX 78735,USA
(74)【代理人】
【識別番号】100073184
【氏名又は名称】柳田 征史
(74)【代理人】
【識別番号】100175042
【氏名又は名称】高橋 秀明
(74)【代理人】
【識別番号】100224775
【氏名又は名称】南 毅
(72)【発明者】
【氏名】ムニエ、ジェフリー チャールズ
(72)【発明者】
【氏名】ロジャーズ、カイル エドワード
(72)【発明者】
【氏名】アバンテ、エドワード
(72)【発明者】
【氏名】ケラー、クリストファー エム.
(72)【発明者】
【氏名】サリバン、デレク ジー.
(72)【発明者】
【氏名】ホッチキス、トビアス
【審査官】粟倉 裕二
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-123987(JP,A)
【文献】実開昭49-071312(JP,U)
【文献】登録実用新案第3179745(JP,U)
【文献】特開平05-056809(JP,A)
【文献】登録実用新案第3073772(JP,U)
【文献】実開平06-079320(JP,U)
【文献】特開2004-000355(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45C 13/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器であって、
耐水性材料から形成され、前部、後部、側部、および基部を有する外シェルを備え、前記外シェルが、さらに、
前記容器の上部にある開口であって、収納区画内に延びる開口と、
閉鎖機構とを備え、前記閉鎖機構が、さらに、
前記開口の第1の側で前記外シェルの内面に堅く結合された第1の磁気ストリップであって、前記第1の磁気ストリップは、前記内面の第1の端部付近に結合されており、前記内面は、前記第1の端部から前記外シェルの前記基部に向かって離れるように延在している、第1の磁気ストリップと、
第2の磁気ストリップ上面および第2の磁気ストリップ底面を有する第2の磁気ストリップであって、前記第2の磁気ストリップ
は、第1の屈曲要素により前記開口の第1の側面に結合されており、前記第1の屈曲要素は、前記容器に接続される第1の上端と、前記第1の上端とは反対側の第1の自由端とを有し、前記第2の磁気ストリップが前記第1の磁気ストリップに対して撓み回動する、第2の磁気ストリップと、
第3の磁気ストリップ上面および第3の磁気ストリップ底面を有する第3の磁気ストリップであって、前記第3の磁気ストリップ上面が
、第2の屈曲要素により前記容器に結合されており、前記第2の屈曲要素は、前記容器に接続される第2の上端と、前記第2の上端とは反対側の第2の自由端とを有し、前記第3の磁気ストリップが前記第1の磁気ストリップに対して撓み回動する、第3の磁気ストリップとを備え、
前記第2の磁気ストリップが、前記収納区画の内部において前記第1の磁気ストリップと磁気的に結合するように構成され、
前記第3の磁気ストリップが、
前記収納区画の外側に位置し、前記容器の外面上で、前記第1の磁気ストリップと磁気的に結合するように構成されて
おり、閉鎖構成にあるとき、前記第1の磁気ストリップは、前記第2の磁気ストリップおよび前記第3の磁気ストリップの間に位置する、容器。
【請求項2】
前記容器が断熱容器である、請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記収納区画を形成する内側ライナーをさらに備える、請求項1に記載の容器。
【請求項4】
前記外シェルと前記内側ライナーとの間に配置された断熱層をさらに備え、前記断熱層が、前記収納区画に断熱性をもたらす、請求項3に記載の容器。
【請求項5】
前記断熱層が、前記内側ライナーと前記外シェルとの間において漂動している、請求項4に記載の容器。
【請求項6】
前記断熱層が、前記内側ライナーおよび前記外シェルの少なくともいずれか一方に結合されている、請求項4に記載の容器。
【請求項7】
前記閉鎖機構が、
前記閉鎖構成にあるとき、防水および気密になるように構成されている、請求項1に記載の容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2017年3月8日に出願された米国仮特許出願第62/468,673号の優先権を主張し、あらゆる非限定的な目的のためにその全体を参照することにより本明細書に明示的に組み込まれる。
【0002】
本開示は、一般に、磁気閉鎖部を有する密封された収納区画に私物を収納するのに有用な非剛性、半剛性、および剛性の携帯用容器装置に関する。
【背景技術】
【0003】
容器は、偶発的な衝撃(例えば、落下)ならびに液体や汚れからのある程度の保護をもたらすために、ユーザの私物を収納するように設計されることができる。容器は、金属もしくはプラスチックなどの剛性素材または布地もしくは発泡体などの柔軟素材から構成されることができる。容器は、容器の内部の内容物にアクセスすることを可能にする開口/開口を有して設計されることができる。開口はまた、閉鎖機構を備えることができる。
【発明の概要】
【0004】
この概要は、以下の詳細な説明でさらに説明される簡略化された形態での本発明に関連するいくつかの一般的な概念の紹介を提供する。この概要は、本発明の主要な特徴または本質的な特徴を識別することを意図したものではない。
【0005】
本明細書の開示の態様は、(1)部分的または完全な防水閉鎖部、(2)磁気閉鎖部のうちの1つまたは複数を有する容器装置に関することができる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
前述の概要および以下の詳細な説明は、参照符号が現れる様々な図の全てにおいて同様の参照符号が同一または同様の要素を指す添付の図面と併せて考慮すると、よりよく理解されるであろう。
【0007】
【
図1】
図1は、本明細書に記載の1つまたは複数の態様にかかる、容器の実装を概略的に示している。
【0008】
【
図2】
図2は、本明細書に記載の1つまたは複数の態様にかかる、容器の実装を概略的に示している。
【0009】
【
図3A】
図3Aは、本明細書に記載のさらなる態様にかかる、容器の他の実装を概略的に示している。
【
図3B】
図3Bは、本明細書に記載のさらなる態様にかかる、容器の他の実装を概略的に示している。
【0010】
【
図4】
図4は、本明細書に記載の1つまたは複数の態様にかかる、容器の1つの実装を概略的に示している。
【0011】
【
図5】
図5は、本明細書に記載の1つまたは複数の態様にかかる、
図4からの容器の他の図を概略的に示している。
【0012】
【
図6】
図6は、本明細書に記載の1つまたは複数の態様にかかる、
図4からの容器の上部の断面図を概略的に示している。
【0013】
【
図7】
図7は、本明細書に記載の1つまたは複数の態様にかかる、容器の1つの実装を示している。
【0014】
【
図8A】
図8Aは、本明細書に記載の1つまたは複数の態様にかかる、容器の実装を概略的に示している。
【
図8B】
図8Bは、本明細書に記載の1つまたは複数の態様にかかる、容器の実装を概略的に示している。
【0015】
【
図9A】
図9Aは、本明細書に記載の1つまたは複数の態様にかかる、開放構成における
図8A~
図8Bからの容器を概略的に示している。
【
図9B】
図9Bは、本明細書に記載の1つまたは複数の態様にかかる、開放構成における
図8A~
図8Bからの容器を概略的に示している。
【
図9C】
図9Cは、本明細書に記載の1つまたは複数の態様にかかる、開放構成における
図8A~
図8Bからの容器を概略的に示している。
【0016】
【
図10】
図10は、本明細書に記載の1つまたは複数の態様にかかる、
図8A~
図8Bからの容器の後部の図を概略的に示している。
【0017】
【
図11】
図11は、本明細書に記載の1つまたは複数の態様にかかる、
図8A~
図8Bからの容器の内部背面パネルの一部を概略的に示している。
【0018】
【
図12】
図12は、本明細書に記載の1つまたは複数の態様にかかる、
図8A~
図8Bからの容器の内部前面パネルの一部を概略的に示している。
【0019】
【
図13A】
図13Aは、本明細書に記載の1つまたは複数の態様にかかる、
図8A~
図8Bからの容器の1つの実装の断面端面図を概略的に示している。
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【
図14】
図14は、本明細書に記載の1つまたは複数の態様にかかる、容器の1つの実装を示している。
【0024】
【
図15】
図15は、本明細書に記載の1つまたは複数の態様にかかる、
図14からの容器の他の図を示している。
【0025】
【
図16】
図16は、本明細書に記載の1つまたは複数の態様にかかる、
図14からの容器の他の図を示している。
【0026】
【
図17A】
図17Aは、本明細書に記載の1つまたは複数の態様にかかる、容器の他の実装の等角図を概略的に示している。
【
図17B】
図17Bは、本明細書に記載の1つまたは複数の態様にかかる、容器の他の実装の等角図を概略的に示している。
【0027】
【
図18A】
図18Aは、本明細書に記載の1つまたは複数の態様にかかる、閉鎖機構の等角図を概略的に示している。
【
図18B】
図18Bは、本明細書に記載の1つまたは複数の態様にかかる、閉鎖機構の等角図を概略的に示している。
【0028】
【
図19】
図19は、本明細書に記載の1つまたは複数の態様にかかる、閉鎖機構1900の他の実装の断面図を概略的に示している。
【0029】
【
図20】
図20は、本明細書に記載の1つまたは複数の態様にかかる、閉鎖機構の実装を概略的に示している。
【0030】
【
図21A】
図21Aは、本明細書に記載の1つまたは複数の態様にかかる、閉鎖機構の折り畳み式磁気カラーを示している。
【
図21B】
図21Bは、本明細書に記載の1つまたは複数の態様にかかる、閉鎖機構の折り畳み式磁気カラーを示している。
【0031】
【
図22】
図22は、本明細書に記載の1つまたは複数の態様にかかる、磁気閉鎖部を有する容器を示している。
【0032】
【
図23】
図23は、本明細書に記載の1つまたは複数の態様にかかる、磁気閉鎖部を有する容器を示している。
【0033】
【
図24A】
図24Aは、本明細書に記載される1つまたは複数の態様にかかる、
図23に関して説明したものと同様の磁気閉鎖機構を概略的に示している。
【
図24B】
図24Bは、本明細書に記載される1つまたは複数の態様にかかる、
図23に関して説明したものと同様の磁気閉鎖機構を概略的に示している。
【0034】
【
図25】
図25は、本明細書に記載の1つまたは複数の態様にかかる、磁気閉鎖機構を有する容器の他の実装を概略的に示している。
【0035】
【
図26】
図26は、本明細書に記載の1つまたは複数の態様にかかる、磁気閉鎖部の1つの実装の断面図を概略的に示している。
【
図27】
図27は、本明細書に記載の1つまたは複数の態様にかかる、磁気閉鎖部の
他の実装の断面図を概略的に示している。
【0036】
【
図28】
図28は、本明細書に記載の1つまたは複数の態様にかかる、磁気閉鎖機構を含む他の例示的な容器を示している。
【0037】
【
図29】
図29は、本明細書に記載の1つまたは複数の態様にかかる、
図28の容器の閉鎖機構の一部の断面図を概略的に示している。
【0038】
さらに、これらの図は様々な例の異なる構成要素の縮尺の描写であると理解されるものとするが、開示される例はその特定の縮尺に限定はされない。さらに、特に明記しない限り、図面は、特定の縮尺を必要とするものと解釈されるべきではない。
【発明を実施するための形態】
【0039】
以下の様々な例および本開示の構成要素の説明では、その一部を形成し、本開示の態様が実施可能な様々な例示的な構造および環境として示される添付の図面を参照する。他の構造および環境が利用されてもよく、本開示の範囲から逸脱することなく、具体的に説明した構造および方法から構造的および機能的変更が行われてもよいことを理解されたい。
【0040】
また、「前面側」、「背面側」、「前面」、「背面」、「上」、「ベース」、「底」、「側」、「前方」、「後方」などの用語は、様々な例示的な特徴および要素を記載するために本明細書において使用されることができ、これらの用語は、便宜上、例えば図に示される例示的な向きおよび/または典型的な使用の向きに基づいて、本明細書において使用される。本明細書のいかなるものも、特許請求の範囲内に含めるために、構造の特定の三次元的または空間的方向付けを必要とすると解釈されるべきではない。
【0041】
以下の説明では、1つまたは複数の容器構造を参照する。開示された構造のいずれも、これらの開示の範囲から逸脱することなく、任意のポリマー、複合材、および/または金属/合金材料から構成可能であることが想定される。さらに、これらの開示の範囲から逸脱することなく、任意の製造方法論を利用することができることが想定される。例えば、これらの開示全体にわたって記載された様々な容器を構築するために、とりわけ、1つまたは複数の溶接(例えば、布地の高周波、超音波溶接、もしくはレーザー溶接、または金属/合金溶接)、接着、縫合、成形、射出成形、ブロー成形、スタンピング、深絞り、鋳造、ダイカスト、穿孔、バリ取り、研削、研磨、サンディング、またはエッチングプロセスが利用可能である。さらに、これらの開示全体を通して磁気要素または構造に言及する場合、要素または構造は、1つもしくは複数の磁石(例えば、永久磁石)、または磁石に引き付けられることができる1つもしくは複数の金属もしくは合金(例えば、とりわけ強磁性材料)を含むと仮定することができる。さらに、本明細書に記載の磁気ストリップは、連続磁気要素、一連の2つ以上の離散磁気要素、または磁気要素の2次元または3次元アレイを含むことができる。さらに、これらの磁気要素は、任意の磁性金属または合金から構成されてもよく、ポリマー、セラミック、または非磁性金属もしくは合金などの1つまたは複数の非磁性材料と組み合わされてもよい。
【0042】
以下の開示を通して、様々な磁気閉鎖機構が説明される。これらの磁気閉鎖機構は、部分的にまたは完全に水密および/または気密であるように構成されることができる。磁気閉鎖機構は、これらの開示の範囲から逸脱することなく、記載された磁気要素に加えてガスケットおよびシールを含むことができることが想定される。
【0043】
本文書を通して議論される容器のいずれかは、部分的にまたは完全に水密、気密、および/または密封されて、塵埃または他の材料が容器に入り、および/または容器から出るのを実質的または完全に防止できることが想定される。例えば、先の段落でさらに詳細に説明される容器100、200、300、400、700、800、1400、2002、2200、2300、および/または2500は、部分的にまたは完全に耐水性の外シェル/外壁および閉鎖機構を含むことができる。
【0044】
図1は、本明細書に記載の1つまたは複数の態様にかかる、容器100の実装を概略的に示している。容器100などの容器は、これらの開示を通して、とりわけ、ポーチ、バッグ、箱、または器と代わりに呼ばれることもあることが想定される。1つの例では、容器100は、変形に強い硬質シェルを有してもよい。1つの実装では、容器100は、背面シェル104にヒンジ結合された前面シェル102を有するクラムシェル機構を有する。これらの開示全体を通して議論される場合、ヒンジ結合は、とりわけ、屈曲要素(例えば、ライブヒンジ)またはピアノヒンジのうちの1つまたは複数を利用することができる。シェル102および104は、とりわけ、任意のポリマー、複合材、および/または金属/合金材料から構成されることができることが想定される。1つの実装では、前面シェル102は、部分的にまたは全体的に透明であってもよい。1つの例では、前面シェル102および/または背面シェル104は、ポリカーボネート材料から構成されることができる。しかしながら、これらの開示の範囲を逸脱することなく、追加的または代替的なポリマー材料が利用されてもよい。
【0045】
容器100は、背面シェル104の内周の少なくとも一部の周りに延びるガスケット106を有することができる。ガスケット106は、背面シェル104のチャネル107内に配置されることができる。ガスケット106は、とりわけ、シリコーン、ネオプレン、ニトリル、ポリ塩化ビニル、またはブチルゴムから構成されることができる。1つの例では、ガスケット106は、容器100内の内部収納区画内に開口108を部分的にまたは全体的に密封するように構成されてもよい。
【0046】
1つの実装では、容器100は、前面シェル102にヒンジ結合され、背面シェル104の上部112に取り外し可能に結合するように構成された留め金110を有する、これらの開示全体を通してファスナ機構とも呼ばれる閉鎖機構を含むことができることが想定される。特定の例では、留め金110は、ガスケット106とともに、前面シェル102と背面シェル104との間に防水性または耐水性のシールを形成することができる。さらに、容器100は、容器100内に乾燥区画を形成するために、防水性または耐水性の布地から形成されることができる。しかしながら、これらの開示の範囲から逸脱することなく、追加的または代替的な閉鎖機構が利用されてもよい。例えば、容器100は、これらの開示の範囲から逸脱することなく、留め金110と同様の2つ以上の留め金、1つ以上のジッパー、レール型閉鎖機構、面ファスナ、タブ、締まり嵌め閉鎖機構、嵌合閉鎖機構、または磁気閉鎖機構を利用してもよい。
【0047】
図2は、本明細書に記載の1つまたは複数の態様にかかる、容器200の実装を概略的に示している。容器200は、変形に対して少なくとも部分的に耐性のある硬質シェルを有することができる。1つの特定の例では、容器200は、クラムシェル設計を利用し、背面シェル204にヒンジ結合された前面シェル202を有する。背面シェル204は、背面シェル204の内周の少なくとも一部の周りに延びるチャネル207内に配置されるガスケット206を有することができる。図示されるように、開口は、容器200の内部収納区画208へのアクセスを提供する。この内部収納区画208は、前面シェル202がガスケット206に沿って背面シェル204と係合するときに、部分的にまたは全体的に密封されることができる(例えば、とりわけ、空気および/または水に対して部分的にまたは全体的に密封される)。1つの例では、ガスケット206は、
図1に関連して説明したガスケット106と同様であってもよい。容器200は、布地コーティングを有する成形エチレン酢酸ビニル材料から構成されることができることがさらに想定される。
【0048】
図示の例では、容器200は、前面シェル202の上面212にヒンジ結合された留め金210を有する閉鎖機構を含むことができる。したがって、留め金210は、背面シェル204の上面214上のタブ構造(図示せず)と係合するように構成されることができる。上記の例のように、留め金110は、ガスケット206とともに、前面シェル202と背面シェル204との間に防水性または耐水性のシールを形成することができることも想定される。さらに、容器200は、容器200内に乾燥区画を形成するために防水性または耐水性の布地から形成されることができる。しかしながら、とりわけ、磁気閉鎖機構、または面ファスナなどの追加的または代替的な閉鎖機構が利用されてもよい。
【0049】
図3Aおよび
図3Bは、本明細書に記載の1つまたは複数の態様にかかる、容器300の他の実装を概略的に示している。具体的には、
図3Aは、開放構成における容器300を概略的に示し、
図3Bは、閉鎖構成における容器300を概略的に示している。1つの実装では、容器300は、外シェル302の1つまたは複数の表面が折り畳まれることができるように、1つまたは複数の変形可能な材料から構成される。
【0050】
1つの例では、開口304は、容器300の内部収納区画に延びている。開口304は、第1の閉鎖機構306によって部分的にまたは全体的に密封されてもよい。第1の閉鎖機構は、開口304の周囲の少なくとも一部の周りに延びる磁気閉鎖部を含むことができる。追加的にまたは代替的に、第1の閉鎖機構306は、とりわけ、レール型ファスナ、および/またはジッパーファスナを含むことができる。さらに、開口304は、外シェル302の上部308を第2の閉鎖機構310に向かって折り畳む/巻くことによって部分的にまたは全体的に密封されてもよい。
図3Bに示されるように、第2の閉鎖機構310は、折り畳まれた上部308上に延在し、外シェル302の背面側(図示せず)に付着するように構成されてもよい。したがって、第2の閉鎖機構310は、とりわけ、1つまたは複数の面ファスナ、留め金ファスナ、タイ、または磁気要素を含むことができる。
【0051】
図4は、本明細書に記載の1つまたは複数の態様にかかる、容器400の1つの実装を概略的に示している。1つの実装では、容器400は、背面シェル404に結合された前面シェル402を有する。前面シェル402は、容器400の1つまたは複数の側面(例えば、底面410、左側面412、右側面414、および/または上面416)に沿って配置されたヒンジ機構(
図4には図示せず)によって背面シェル404に結合されることができる。前面シェル402は、容器400の収納区画(
図4には図示せず)に延びる開口を部分的にまたは全体的に密封するように構成された1つまたは複数の追加的なまたは代替的な閉鎖機構によって背面シェル404に結合されることができる。1つの例では、容器400は、とりわけ、レール型閉鎖機構、ジッパー閉鎖部、および/または磁気閉鎖機構を含むことができる。したがって、1つまたは複数の追加的なまたは代替的な閉鎖機構は、フレーム要素406の周りに部分的にまたは全体的に延びる開口を密封するように構成されることができる。
【0052】
1つの例では、容器400は、容器400の1つまたは複数の内部収納区画へのアクセス/その密封を得るように、前面シェル402を背面シェル404から/背面シェルに対してヒンジ結合解除/ヒンジ結合するために、ユーザが容器400を手動で把持することができる把持面をもたらすように構成されたプルタブ408aおよび408bを含む。容器400は、容器400の1つまたは複数の側面に沿って配置されたヒンジ機構(
図4には図示せず)の代わりに1つまたは複数の代替の結合機構を含むことができることがさらに想定される。例えば、前面シェル402は、背面シェル404に取り外し可能に結合されるように構成されてもよい。
【0053】
前面シェル402および背面シェル404のうちの1つまたは複数は、変形可能であってもよく、または部分的にまたは完全に剛性であってもよい。1つの例では、背面シェル404内の1つまたは複数の前面シェル402は、成形されたEVA(エチレンビニルアセテート)から構成されてもよく、布地コーティングを有してもよい。この布地コーティングには、任意の合成または天然の繊維材料を含むことができる。容器400は、これらの開示の範囲を逸脱することなく、任意のポリマー、複合材、および/または金属/合金を利用することができることがさらに想定される。
【0054】
図5は、容器400の内部区画502の図を提供するために前面シェル402の前面が除去された容器400の他の図を概略的に示している。
図5は、底面410の一部に沿って延在し且つ前面シェル402を背面シェル404にヒンジ結合するように構成されたヒンジ機構504を概略的に示している。さらに、
図5は、容器400の周囲に少なくとも部分的に延びるフレーム406の内部図を概略的に示している。1つの例では、フレーム406は、エラストマーから構成される。前述したように、フレーム406は、内部収納区画502への開口を部分的にまたは全体的に密封するように構成された1つまたは複数の追加的なまたは代替的な閉鎖機構を含む。これらの追加的なまたは代替的な閉鎖機構については、以降の図に関連してさらに詳細に説明される。
【0055】
図6は、本明細書に記載の1つまたは複数の態様にかかる、容器400の上部の断面図を概略的に示している。
図6は、前面シェル402の内周の少なくとも一部の周りに延びる前面フレーム602を有する前面シェル402を概略的に示している。容器400はまた、背面シェル404と、背面シェル404の内周の周りに延びる背面フレーム604とを含む。1つの例では、容器400は、前面磁気ストリップ606を含む閉鎖機構を有する。前面磁気ストリップ606は、前面フレーム602の少なくとも一部の周りに延びることができる。さらに、前面磁気ストリップ606は、前面フレーム602の前面チャネル610内に封入されることができる。同様に、閉鎖機構は、背面フレーム604の少なくとも一部の周りに延びる背面磁気ストリップ608を含むことができる。背面磁気ストリップ608はまた、背面フレーム604の後チャネル612内に封入されることもできる。前面磁気ストリップ606および背面磁気ストリップ608は、1つまたは複数の線形ストリップまたは2次元アレイで構成された1つまたは複数の磁気要素を含むことができることが想定される。例えば、前面磁気ストリップ606および背面磁気ストリップ608は、連続磁気要素、または前面チャネル610および後チャネル612内で互いに離間したいくつかの磁気要素を含むことができる。前面磁気ストリップ606および背面磁気ストリップ608は、1つまたは複数の永久磁石、および/または磁石に引き付けられる金属/合金を含む要素を含むことができることが想定される。したがって、前面磁気ストリップ606は、背面磁気ストリップ608に磁気的に結合するように構成されることができる。
【0056】
さらに、容器400の閉鎖機構は、ジッパー614を含むことができる。ジッパー614は、前面フレーム602および背面フレーム604の少なくとも一部の周りに延在してもよい。本開示の範囲から逸脱することなく、任意のサイズ(例えば、歯のサイズ、間隔)および/または任意のスライダー本体およびプルタイプを有する任意のジッパー機構が利用されることができることが想定される。ジッパー614は、部分的にまたは全体的に耐水性であるように構成されることができることがさらに想定される。そのため、ジッパー614は、閉じられたとき、収納区画502への水の浸入を部分的にまたは完全に防止することができる。追加的にまたは代替的に、前面磁気ストリップ606および背面磁気ストリップ608を含む磁気閉鎖部は、部分的にまたは全体的に耐水性および/または気密であるように内部収納区画502への開口を密封することができる。
【0057】
1つの例では、ジッパーアセンブリ614は、圧縮空気での試験中に大気圧よりも7psi高くまで水密とすることができる。しかしながら、他の例では、閉鎖部614の水密性は、大気圧よりも5psiから9psi高くすることができ、他の例では、閉鎖部614の水密性は、大気圧よりも2psiから14psi高くすることができる。防水ジッパーアセンブリ614は、スライダー本体およびプルタブ(図示せず)を含むことができる。1つの特定の例では、防水性ジッパーアセンブリ614は、容器400の内部収納区画から内容物を取り出す際の怪我を防ぐために、プラスチックまたは他の非金属の歯によって構成されることができる。
【0058】
さらに有利には、前面磁気ストリップ606および背面磁気ストリップ608を含む磁気閉鎖機構は、ストリップ606および608が互いに磁気的に結合されると、前面シェル402を背面シェル404と位置合わせすることができる。この磁気位置合わせは、ジッパーの歯の不整列などにより経験される可能性のあるジッパー機構のいかなる引っ掛かり/他の部分的な故障もなしに、ジッパー614が手動で開閉されることを可能にする。
【0059】
図7は、本明細書に記載の1つまたは複数の態様にかかる、容器400と同様とすることができる容器700の1つの実装を示している。具体的には、容器700は、前面シェル402と同様とすることができる前面シェル702と、背面シェル404と同様であり且つ前面シェル702にヒンジ結合されるように構成された背面シェル704とを有する。図示されているように、前面シェル702は、内部収納区画が開口706を介してアクセス可能であるように、背面シェル704から切り離されている。
図7はまた、ジッパー614と同様とすることができるジッパー708を示している。
【0060】
図8A~
図8Bは、本明細書に記載の1つまたは複数の態様にかかる、容器800の実装を概略的に示している。具体的には、
図8Aは、容器800の正面図を概略的に示し、
図8Bは、容器800の同じ実装の部分背面図を概略的に示している。1つの例では、容器800は、部分的にまたは全体的に耐水性の材料から形成された外シェル802を有することができる。容器800の外シェル802は、前部804、後部806、側部808、および基部810を含むことができることが想定される。容器800は、容器800の上部の開口(
図8Aまたは
図8Bには図示せず)を再密封可能に密封するように構成されることができる閉鎖機構812も含むことができる。さらに、容器800は、例えば、とりわけ、バッグ、断熱容器、または衣料品(例えば、ベルト)などの他の構造に容器800を取り外し可能に結合するために利用されることができる取り付け機構814を後部806に含むことができる。1つの実装では、取り付け機構は、ストラップが外部構造に取り外し可能に結合されることができることを可能にするように構成された面ファスナを有する1つまたは複数のストラップを含むことができる。
【0061】
1つの例では、容器800は、断熱装置または断熱容器などの他の容器に取り外し可能に結合されるように構成されてもよい。具体的には、容器800は、その全内容があらゆる非限定的な目的のためにその全体を参照することにより本明細書に組み込まれる、2016年9月9日に出願された米国特許出願第15/261407号に記載されている断熱装置の1つまたは複数に取り外し可能に結合されるように構成されることができる。同様に、本文書を通して記載れる他の容器100、200、300、400、700、および/または1400のいずれかもまた、米国特許出願第15/261407号に記載されている断熱装置の1つまたは複数に取り外し可能に結合されるように構成されることができる。
【0062】
容器800の外シェル802は、図示の前部804、後部806、側部808、および基部810を形成するように互いに結合された1つまたは複数のパネルから構成されることができることが想定される。具体的には、1つまたは複数のパネルは、とりわけ、一体に接着、縫合、または溶接(とりわけ、超音波溶接、RF溶接、レーザー溶接)されることができる。容器800の外シェル802は、1つまたは複数の実質的に剛性の構造、1つまたは複数の変形可能な構造、またはそれらの組み合わせを有することができることが想定される。さらに、外シェル802は、1つまたは複数のポリマー(とりわけ、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、アクリロニトリルブタジエンスチレンなど)、複合材、および/または1つまたは複数の金属/合金を利用することができる。
【0063】
図9A~
図9Cは、本明細書に記載の1つまたは複数の態様にかかる、開放構成における容器800を概略的に示している。具体的には、
図9Aは、容器800の正面図を概略的に示し、
図9Bは、側面図を概略的に示し、
図9Cは、背面図を概略的に示している。1つの実装では、開口902は、容器800の上部に配置されることができ、開口は、外シェル802によって封入された1つまたは複数の収納区画内に延びる。容器800は、磁気シールを含む閉鎖機構を含むことができる。磁気シールは、本文書の前のセクションにおいてさらに詳細に説明され、要素904として
図9Aの切り取り窓内に部分的に概略的に示されている。後続の図に関連してさらに詳細に説明されるように、磁気シール904は、容器800の開口902を磁気的に且つ再密封可能に密封するように構成されることができる。追加的にまたは代替的に、容器800の閉鎖機構は、後部806から開口902の端縁(破線903によって概略的に示される開口902の端縁)の上に延びるフラップ部906を含むことができる。フラップ部906は、第2のファスナ要素910に取り外し可能に結合されるように構成された第1のファスナ要素908を含むことができる。第2のファスナ要素910は、容器800の前部804の外面にさらに結合される。特定の例では、第2のファスナ要素は、より大きな面積を有して形成されることができ、容器800のフラップ部906が異なる高さで容器に固定されることができるように、より大きな矩形の形態とすることができる。これは、容器800における異なる負荷に対応できるように、容器のサイズが調整可能であることを可能にすることができる。1つの例では、第1のファスナ要素および第2のファスナ要素908および910は、面ファスナ要素またはフレンチクリートファスナ要素を含むことができる。他の実装では、第1のファスナ要素および第2のファスナ要素908および910は、磁気ストリップなどの磁気ファスナを含むことができる。磁気ファスナは、個別に、またはフレンチクリートファスナ要素、面ファスナ要素、および他の種類のファスナ要素と組み合わせて使用することができる。上記方法はまた、様々な取り外し可能なストラップを容器に接続するために使用されることもできる。さらに他の実装では、第1のファスナ要素および第2のファスナ要素908および910は、とりわけ、レール/ジッパー型ファスナ、1つまたは複数のボタン、留め金、スナップ、タイ、嵌合シャンク、スタンプフック、トグル、または干渉型の取り外し可能なカップリングのうちの1つまたは複数を含むことができるか、またはそれらと組み合わせて使用されることができる。
【0064】
1つの実装では、容器800の外シェルは、1つまたは複数の線(
図9A~
図9Cには図示せず)に沿って折り畳まれ、第1のファスナ要素および第2ファスナ要素908および910を互いに係合するように構成されることができる。容器800は、第1のファスナ要素908と第2のファスナ要素910との間のほぼ中間に間隔を空けて設けられる1つまたは複数の折り線に沿って(例えば、概略的に示す線905に沿って)折り畳むことができることが想定される。追加的にまたは代替的に、容器800の外シェルの少なくとも一部は、第1のファスナ要素および第2のファスナ要素908および910を互いに係合させるために巻かれるように構成されてもよい。
【0065】
図10は、本明細書に記載の1つまたは複数の態様にかかる、容器800の後部の図を概略的に示している。具体的には、
図10は、開放構成における取り付け機構814を有する容器800を概略的に示している。1つの例では、取り付け機構814は、2つのストラップ(例えば、ストラップ1002aおよび1002b)を含むことができる。取り付け機構814は、これらの開示の範囲から逸脱することなく、単一のストラップ(ストラップ1002aおよび1002bの1つと同様)、または3つ以上のストラップ(ストラップ1002aおよび1002bの1つまたは複数と同様)を利用することができることが想定される。ストラップ1002aおよび1002bは、実質的に同様とすることができることが想定される。したがって、以下は、ストラップ1002aについて説明し、同様の特徴がストラップ1002b上に存在すると仮定することができる。
【0066】
1つの実装では、ストラップ1002aは、ファスナ要素1004a、1006a、および1008aを含む。1つの例では、要素1004a、1006aおよび1008aは、面ファスナを含むことができ、したがって、要素1004a、1006aおよび1008aのそれぞれは、要素1004a、1006aおよび1008aのうちの選択された1つがそれ自体、または他の2つのファスナ要素のうちの1つまたは複数に取り外し可能に結合するように構成されることができるように、フックおよびループ要素のうちの1つまたは双方を含む。1つの例では、ファスナ要素1004a、1006aおよび1008aは、ストラップ1002a上に接着、溶接、または縫合されてもよい。例えば、要素1010a、1012a、および1014aは、ファスナ要素1008aがストラップ1004aに縫合される継ぎ目を表すことができる。さらに、継ぎ目1010a、1012a、および1014aは、追加的にまたは代替的に、ストラップ1004aを後部806に結合してもよい。さらに、ファスナ要素1004a、1006aおよび1008aは、フックおよびループ要素に加えて、またはフックおよびループ要素の代替としてファスナ構造を含むことができることが想定される。具体的には、ファスナ要素は、これらの開示の範囲から逸脱することなく、とりわけ、1つまたは複数のレール/ジッパー型ファスナ、1つまたは複数のボタン、留め金、スナップ、バックル、ペグ、磁石、またはタイを含むことができる。
【0067】
1つの実装では、容器800の収納区画は、1つまたは複数の副区画を含むことができる。したがって、
図11は、本明細書に記載される1つまたは複数の態様にかかる、容器800の内部背面パネル1100の一部を概略的に示している。具体的には、容器800の収納区画は、収納副区画1102を含むことができる。1つの特定の例では、収納副区画1102は、パッド入りスリップポケットを含むことができる。1つの実装では、パッド入りスリップポケット1102は、内部背面1104に結合されることができる。1つの例では、容器800の後部806は、内部背面1104が後部806の内面であるように単一層の材料を含むことができる。他の実装では、容器800は、内部背面1104が後部806の構造とは別個の構造であるように複数の層の材料を含む。パッド入りスリップポケット1102は、スリップポケット前面パネル1108とスリップポケット背面パネル1110との間に形成された開口1106を含むことができることが想定される。スリップポケット前面パネル1108は、点1114aおよび1114bにおいてスリップポケット背面パネル1110に結合される上端縁継ぎ目1112を有してもよい。さらに、スリップポケット背面パネル1110は、ポケット1108の全周囲の周りに延在することができる継ぎ目1116に沿って内部背面1104に結合されてもよい。1つの実装では、継ぎ目1116ならびに結合点1114aおよび1114bは、縫合されたカップリングを備えることができる。他の実装では、継ぎ目1116ならびに結合点1114aおよび1114bは、追加的にまたは代替的に、とりわけ、溶接または接着されてもよい。
【0068】
特定の例において、副区画1102は、容器800が外部要素/構造によって落下した場合の損傷の可能性を低減するために、そこに収納された1つまたは複数の物品に衝撃吸収量をもたらすようにパディングされてもよい。したがって、スリップポケット前面パネル1108およびスリップポケット背面パネル1110のうちの1つまたは複数は、1つまたは複数のパディング要素を含むことができる。1つの例では、パネル1108および1110のうちの1つまたは複数は、2つの外層の間に配置された発泡体(例えば、ポリエチレン発泡体)、ハニカム、および/または空気袋材料のうちの1つまたは複数を含むことができる。他の実装では、パネル1108および1110のうちの1つまたは複数は、とりわけネオプレン/ポリクロロプレンなどの単一層のパッド入り材料を含むことができる。
【0069】
図12は、本明細書に記載の1つまたは複数の態様にかかる、容器800の内部前面パネル1200の一部の図を概略的に示している。
図11の副区画1102と同様の方法で、
図12は、ジッパー閉鎖部を有するパッド付きまたはパッドなし区画とすることができる副区画1202を概略的に示している。具体的には、ジッパー閉鎖部1204は、副区画1202内に延びる開口1206に対して部分的にまたは完全に密封可能な閉鎖部をもたらすように構成されてもよい。副区画1102と同様に、副区画1202は、ジップポケット背面パネル1208とジップポケット前面パネル1210とを含むことができる。ジップポケット背面パネル1208は、容器800の内部前面1212に結合されてもよい。1つの例では、内部前面1212は、前部804の内部面である。他の例では、容器800は、内部前面1212が1つまたは複数の中間材料層によって前部804から離間するように、複数の層を有してもよい。
【0070】
1つの例では、ジップポケット背面パネル1208は、ポケット1202の全周囲の周りに延在することができる継ぎ目1214に沿って内部前面1212に結合されることができる。さらに、継ぎ目1214は、とりわけ、ステッチ、溶接、または接着されてもよい。さらに、ジップポケット前面パネル1210は、継ぎ目1214に沿って背面パネル1208および/または内部前面1212に結合されてもよい。ジッパー閉鎖部1204は、開口1206にわたって離間して配置されたエンドストップ1216aおよび1216bを含むことができる。スリップポケット前面パネル1108およびスリップポケット背面パネル1110と同様に、ジップポケット背面パネル1208およびジップポケット前面パネル1210のうちの1つまたは複数は、パッド入りまたはパッドなしとすることができる。追加的にまたは代替的に、ジップポケット背面パネル1208およびジップポケット前面パネル1210のうちの1つまたは複数は、メッシュ材料または部分的にもしくは全体的に透明なポリマー材料を含んでもよい。
【0071】
図13Aは、本明細書に記載の1つまたは複数の態様にかかる、前記容器800の1つの実装の断面端面図を概略的に示している。前述したように、内部区画1302は、前部804、後部806、および基部810(ならびに
図13Aには図示されていない側部808)によって囲まれている。さらに、内部区画1302は、1つまたは複数の副区画1102および1202を含むことができる。
【0072】
図11の説明に加えて、
図13Aは、スリップポケット前面パネル1108およびスリップポケット背面パネル1110内のパディング層1304を概略的に示している。1つの特定の実装では、パディング層1304は、0.5~5mmのポリエチレンフォームを含むことができる。これらの開示の範囲から逸脱することなく、他の種類の発泡体、パディング材料、および/または他の厚さを利用できることが想定される。
【0073】
前述したように、前部804、後部806、側部808、および基部810のうちの1つまたは複数は、一体に結合される複数の材料パネルを含むことができる。1つの特定の例では、前部804は、上部前部1308に結合された下部前部1306を含むことができる。同様に、後部806は、上部後部1312に結合される下部後部1310を含むことができる。あるいは、下部前部1306および上部前部1308は、単一の要素として形成されてもよく、および/または下部後部1310および上部後部1312は、単一の要素として形成されてもよい。1つの例では、上部前部1308は、区画1302への開口1316の前縁1314を含むことができる。同様に、上部後部1312は、開口1316の後縁1318を含むことができる。
【0074】
図13Bは、本明細書に記載の1つまたは複数の態様にかかる、容器800の開口1316のより詳細な図を概略的に示している。具体的には、
図13Bは、第1の磁気ストリップ上面1329および第1の磁気ストリップ底面1331を有し、開口1316の前縁1314において前部804の内面1212に結合された第1の磁気ストリップ1320の断面端面図を概略的に示している。同様に、第2の磁気ストリップ上面1333および第2の磁気ストリップ底面1335を有する第2の磁気ストリップ1322は、開口1316の後縁1318において後部806の内部面1104に結合されてもよい。
【0075】
1つの実装では、第1の磁気ストリップ1320は、少なくとも上部継ぎ目1324および下部継ぎ目1326に沿って内部面1212に堅く結合されてもよい。さらに、第2の磁気ストリップ1322は、内部面1104にヒンジ結合されてもよい。磁気ストリップ1322のヒンジ結合は、開口1316の後縁1318における継ぎ目1328とすることができる。そのため、第2の磁気ストリップ1322は、表面1104から切り離された緩い端部1330を有してもよく、継ぎ目1328の周りに回転してもよい。さらに、第2の磁気ストリップ底面1335は、外シェル802に取り付けられていなくてもよい。他の例では、第1の磁気ストリップ底面1331および第2の磁気ストリップ底面1335のいずれかまたは両方は、外シェル802に取り付けられていなくてもよい。
【0076】
他の実装では、
図13Cに概略的に示されるように、これらの開示の範囲から逸脱することなく、第1の磁気ストリップ1320は、上部継ぎ目1324に沿って内部面1212にヒンジ式に結合されてもよく、第2の磁気ストリップ1322は、上部継ぎ目1328および他の下部継ぎ目1340によって内部面1104に堅く結合されてもよい。そのため、第1の磁気ストリップ1320は、表面1212から切り離された緩い端部1342を有してもよく、継ぎ目1324の周りに回転してもよい。
【0077】
さらに他の実装では、
図13Dに概略的に示されるように、第1の磁気ストリップ1320および第2の磁気ストリップ1322の両方は、それぞれの前縁1314および1318においてそれぞれの内部面1212および1104にヒンジ式に結合されてもよい。したがって、第1の磁気ストリップ1320は、表面1212から結合されていない緩い端部1342を有してもよく、第2の磁気ストリップ1322は、表面1104から結合されていない緩い端部1330を有してもよい。
【0078】
有利には、第1の磁気ストリップおよび/または第2の磁気ストリップ1320および1322のうちの1つまたは複数のヒンジ結合は、磁気結合が係合したままであり、磁気ストリップ1320および1322の両方がそれぞれの内部面1212および1104に堅く結合された場合よりも、内部区画1302の側壁に加えられる比較的高い内圧/外圧まで区画1302を密封することを可能にする。
【0079】
これらの開示全体にわたって説明される容器は、所与の容器の内部収納区画と容器を囲む外部環境との間の圧力差に応じて密封されたままになるように構成されることができる。1つの実装では、容器800は、互いに磁気結合されている磁気ストリップ1320および1322によって形成された磁気閉鎖部を使用して、第1の圧力レベルまで密封されたままであるように構成されることができる。さらに、容器800は、磁気ストリップ1320および1322によって形成される両方の磁気閉鎖部が係合され、二次閉鎖部がファスナ要素908をファスナ要素910に取り外し可能に結合することにより係合されるとき、第1の圧力レベルよりも高い第2の圧力レベルまで密封されたままであるように構成されてもよい。1つの例では、磁気ストリップ1320および1322によって形成される磁気閉鎖部と組み合わせて、ファスナ要素908および910によって形成される二次閉鎖部の使用は、容器800の内部収納区画が磁気ストリップ1320および1322のみによって形成される磁気閉鎖部の使用と比較した場合に耐えることができる圧力が5倍以上増加することがある。他の例では、磁気ストリップ1320および1322によって形成される磁気閉鎖部と組み合わせてファスナ要素908および910を係合することから生じる圧力耐性は、5~10倍増加することができる。1つの実装では、磁気ストリップ1320および1322によって形成される磁気閉鎖部は、0.5~0.9psi以上の圧力に耐えるように構成されてもよく、磁気ストリップ1320および1322によって形成される磁気閉鎖部と、ファスナ要素908および910によって形成される二次閉鎖部との組み合わせは、2.5~4.5psi以上の圧力に耐えるように構成されてもよい。さらに、代替の圧力範囲は、容器800、または本開示全体にわたって記載される任意の他の容器によって耐えられることができることが想定される。
【0080】
図14は、本明細書に記載の1つまたは複数の態様にかかる、容器800と同様の容器1400の1つの実装を示している。具体的には、容器1400は、前部802と同様とすることができる前部1402と、後部806と同様とすることができる後部1404とを含むことができる。容器1400はまた、フラップ部906と同様とすることができるフラップ部1406を含むことができる。したがって、フラップ部1406は、それに結合された第1のファスナ要素1408を有することができる。第1のファスナ要素1408は、第1のファスナ要素908と同様とすることができ、前部1402の外部面に結合された第2のファスナ要素1410に結合するように構成されることができる。そのため、第2のファスナ要素1410は、第2のファスナ要素910と同様であってもよい。1つの特定の例では、第1のファスナ要素および第2のファスナ要素1408および1410は、面ファスナ要素を含むことができる。しかしながら、これらの開示の範囲を逸脱することなく、追加的にまたは代替的なファスナ要素が、これらの要素とともに利用されることができる。例えば、第1のファスナ要素および第2のファスナ要素1408および1410の両方は、とりわけ、磁気ストリップなどの磁気ファスナを含むことができる。
【0081】
さらに、
図14は、磁気ストリップ1412を示している。この磁気ストリップ1412は、磁気ストリップ1322と同様とすることができ、容器1400の開口1414を磁気的に密封するように構成されることができる。具体的には、磁気ストリップ1412は、開口1414の後縁1405において後部1404の内部面に結合されてもよい。1つの例では、磁気ストリップ1412は、開口1414の前縁1416において前部1402の内部面に結合される第2の磁気ストリップ(図示せず)に磁気的に付着するように構成されてもよい。
【0082】
1つの実装では、磁気ストリップ1412は、磁気要素の列(例えば、要素1418a、1418bなど)を含むことができる。1つの実装では、これらの磁気要素1418a、1418bは、永久磁石であってもよい。他の例では、磁気要素1418a、1418bは、永久磁石に磁気的に引き付けられてもよい。磁気ストリップ1412は、追加的にまたは代替的に、2つ以上の列を有する要素1418aおよび1418bと同様の磁気要素のアレイを含むことができることがさらに想定される。さらに、磁気ストリップ1412は、一連の複数の磁気要素(例えば、要素1418aおよび1418b)ではなく、1つまたは複数の連続磁気バンドを含むことができることが想定される。これらの磁気バンドは、これらの開示の範囲から逸脱することなく、1つまたは複数の磁気ワイヤまたはフォイルを含んでもよい。さらに、これらの開示の範囲から逸脱することなく、磁気閉鎖部の追加的なまたは代替的な実装が容器1400とともに利用されることができる。1つの例では、磁気ストリップ1320、1322および/または1412によって形成される磁気シールは、開口902および/または1414の部分的にまたは全体的に耐水性のシールを形成することができる。
【0083】
図15は、本明細書に記載の1つまたは複数の態様にかかる、
図14からの容器1400の他の図を示している。1つの例では、
図15は、磁気ストリップ1412が、開口1414の後縁1405において後部1404の内部面にヒンジ結合されることができることを示している。
【0084】
図16は、本明細書に記載の1つまたは複数の態様にかかる、
図14からの容器1400の他の図を示している。具体的には、
図16は、例えば、開口1414を密封するために第2の磁気ストリップに磁気結合するように構成された磁気ストリップ1412を含むファスナなど、容器1400の磁気ファスナの試験を示している。図示されているように、容器1400は、5kgの質量が容器1600の後部1604に配置されているため、磁気ファスナが気密シールを維持する能力を実証している(この試験設定では、容器1600は、空気のみを含む)。
【0085】
図17A~
図17Bは、本明細書に記載の1つまたは複数の態様にかかる、容器1700の他の実装の等角図を概略的に示している。具体的には、
図17Aは、開放構成における容器1700を概略的に示し、
図17Bは、閉鎖構成における容器を概略的に示している。1つの例では、容器1700は、容器800と同様とすることができ、前部1704、後部1706、側部1708、および基部1710を有する外シェル1702を有することができる。さらに、容器1700は、第2のファスナ要素1714に取り外し可能に結合されるように構成された第1のファスナ要素1712を有する。第1のファスナ要素1712を第2のファスナ要素1714に取り外し可能に結合するために、後部1706のフラップ部1716は、折り畳まれるかまたは丸められることができ、第1のファスナ要素1712を第2のファスナ要素1714に近付けることができる。容器1700は、
図13Bに関連して記載された磁気閉鎖部のものと同様の磁気閉鎖部1713を有し得ることができることがさらに想定される。そのため、1つの例では、容器1700が
図17Aの開放構成にあるとき、磁気閉鎖部は、容器1700を最大0.25psiの圧力まで密封することができる。他の例では、容器1700が
図17Aの開放構成にあるとき、磁気閉鎖部は、最大0.3psi、0.4psi、0.5psi、0.6psi、0.7psi、または1.0psiまでの圧力で容器1700を密封することができる。さらに、
図17Bの閉鎖構成では、磁気閉鎖部1713と第1のファスナ要素および第2のファスナ要素1712および1714との組み合わせは、2.75psiの圧力まで容器1700を密封することができる。他の例では、磁気閉鎖部1713と第1のファスナ要素および第2のファスナ要素1712および1714との組み合わせは、容器1700を3.0psi、3.5psi、4.0psi、4.5psi、または0.50psiの圧力まで密封することができる。
【0086】
図18Aおよび
図18Bは、本明細書に記載の1つまたは複数の態様にかかる、閉鎖機構の等角図を概略的に示している。具体的には、
図18Aは、閉鎖機構1800の上部の等角図を概略的に示している。閉鎖機構1800は、容器400の閉鎖機構と同様とすることができ、背面フレーム604と同様に、前面フレーム602と同様に前面フレーム1804に磁気的に且つ取り外し可能に結合されるように構成された背面フレーム1802を含むことができる。結合されたとき、
図18A~18Cに示されるように、ジッパートラフまたはジッパーチャネル1806が形成される。1つの例では、ジッパートラフ1806は、スライダー本体がジッパーテープ(例えば、ジッパー614)に沿って移動するための間隙をもたらすように構成されてもよい。
図18Bは、閉鎖機構1800の底部の等角図を概略的に示している。1つの例では、背面フレーム1802および前面フレーム1804のそれぞれは、複数の磁気要素を含むことができ、その要素1808a~1808cは、複数の同様の要素の例である。1つの実装では、磁気要素、例えば、要素1808a~1808cは、1つまたは複数の成形、オーバーモールド、接着、または締まり嵌めプロセスを使用して、前面フレーム1804および背面フレーム1802に結合されてもよい。1つの例では、前面フレーム1804が背面フレーム1802に磁気的に結合されると、背面フレーム1802および前面フレーム1804のそれぞれ内の磁気要素が互いに当接することができる。他の例では、背面フレーム1802および/または前面フレーム1804のそれぞれの中の磁気要素は、互いに直接接触することなく磁力を及ぼしてもよい。1つの例では、磁気要素、例えば。要素1808a~1808cは、永久磁石であってもよく、または強磁性体もしくは常磁性体であってもよい。追加的にまたは代替的に、閉鎖機構1800は、これらの開示の範囲から逸脱することなく、別個の磁気要素(例えば、要素1808a~1808c)ではなく磁気ストリップを含むことができる。
【0087】
図19は、本明細書に記載の1つまたは複数の態様にかかる、閉鎖機構1900の他の実装の断面図を概略的に示している。1つの例では、閉鎖機構1900は、容器400の閉鎖機構と同様とすることができ、容器400と同様に、容器の外シェルを形成する背面シェル1902および前面シェル1904を含むことができる。さらに、閉鎖機構1900は、背面シェル1902と前面シェル1904との間の開口1908の第1の閉鎖部をもたらすように構成されたジッパー1906を含むことができる。1つの例では、ジッパー1906は、ジッパー1906が閉じられたときに引張力が前面フレーム1912を背面フレーム1910に向かって付勢するように、背面シェル1902および前面シェル1904に伸縮可能に結合されることができる。次に、この引張力は、前磁石ストリップ1914を背面磁気ストリップ1916に向かって付勢する。1つの例では、前面フレーム1912が背面フレーム1910に磁気的に且つ取り外し可能に結合されると、ジッパートラフ1918が形成される。他の例では、閉鎖機構1900は、前磁石ストリップ1914が背面磁気ストリップ1916に磁気的に結合されたときに開口1908の追加の密封をもたらすように構成されたガスケット要素1920および1922を含むことができる。
【0088】
図20は、本明細書に記載の1つまたは複数の態様にかかる、閉鎖機構2000の実装を概略的に示している。1つの例では、閉鎖機構2000は、容器を再密封可能に密封するように構成される。外シェル2002は、閉鎖機構2000が利用されることができるタイプの容器の一例である。しかしながら、閉鎖機構2000は、任意の種類の容器とともに利用されてもよく、外シェル2002は、1つの例示的な実装を表すことが想定される。外シェル2002は、耐水性材料、または部分的にもしくは完全に透過性の材料から形成されることができる。
図20の概略図には示されていないが、外シェル2002は、一般に、前部、後部、側部、および基部を有することができる。外シェル2002はまた、開口2004も含むことができる。閉鎖機構2000は、開口2004を再密封可能に密封するように構成されることができる。1つの例では、閉鎖機構2000は、開口2004を再密封可能に密封するために、開放構成と閉鎖構成との間で折り畳むように構成される。閉鎖機構2000は、密封力をもたらすように構成された磁気要素を含むことができる。さらに、閉鎖機構2000によってもたらされるシールは、閉鎖構成にあるとき、実質的に水密および/または気密であってもよい。
【0089】
図20に示されるように、閉鎖機構2000は、完全に開放構成と閉鎖構成との間を移行する際に閉鎖機構2000が移動する部分的に折り畳まれた構成に配置される。1つの例では、閉鎖機構2000は、外シェル2002の開口に結合された折り畳み式の磁気カラー2100を含む。この折り畳み式磁気カラー2100は、
図21Aおよび
図21Bに関連してさらに詳細に説明される。
【0090】
図21Aおよび
図22Bは、本明細書に記載の1つまたは複数の態様にかかる、閉鎖機構2000の折り畳み式磁気カラー2100を示している。具体的には、
図21Aは、完全に開放構成における折り畳み式磁気カラー2100を示し、
図21Bは、完全に閉鎖構成における折り畳み式磁気カラー2100を示している。
図21Bの完全に閉鎖構成は、外シェル2002の開口2004などの容器の開口を密封することができる。
【0091】
折り畳み式磁気カラー2100は、第1の端部2104と第2の端部2106との間で直線的に延びる前面カラー部材2102を含むことができる。これらの第1の端部および第2の端部2104および2106は、開口2004などの開口の前面のそれぞれの第1の端部および第2の端部に結合されてもよい。前面カラー部材2102はまた、背面カラー部材2116に向かって延びる突起2108を含んでもよい。突起2108は、背面カラー部材2116に面する第1の磁気表面2114を有してもよい。さらに、前面カラー部材2102は、突起2108によって第3の磁気表面2112から離間した第2の磁気表面2110を含んでもよい。
【0092】
折り畳み式磁気カラー2100の背面カラー部材2116は、第1の端部2118と第2の端部2120との間に延びることができる。これらの第1の端部および第2の端部2118および2120は、開口2004などの開口の背面のそれぞれの第1の端部および第2の端部に結合されてもよい。背面カラー部材2116はまた、前面カラー部材2102に向かって延びる突起2122を含んでもよい。突起2122は、前面カラー部材2102に面する第1の磁気表面2124を有してもよい。さらに、背面カラー部材は、突起2122によって第3の磁気表面2128から離間した第2の磁気表面2126を含んでもよい。
【0093】
折り畳み式磁気カラー2100は、開口2004などの開口の第1の側面に沿って延びる第1の側部カラー部材2130を含むことができる。第1の側部カラー部材2130は、前面カラー部材2102の第1の端部2104にヒンジ結合され、背面カラー部材2116の第1の端部2118にヒンジ結合されることができる。第1の側部カラー部材2130は、第1の磁気要素2134を第2の磁気要素2136から分離する中央ヒンジ2132をさらに含む。
【0094】
折り畳み式磁気カラー2100は、開口2004などの開口の第2の側面に沿って延びる第2の側部カラー部材2140を含む。第2の側部カラー部材2140は、前面カラー部材2102の第2の端部2106にヒンジ結合され、背面カラー部材2116の第2の端部2120にヒンジ結合されることができる。第2の側部カラー部材2140は、第1の磁気要素2144を第2の磁気要素2146から分離する中央ヒンジ2142をさらに含む。
【0095】
説明したように、折り畳み式磁気カラー2100は、第1の端部2104において前面カラー部材2102と第1の側部カラー部材2130との間にヒンジを含む。さらに、前面カラー部材2102は、第2の端部2106において第2の側部カラー部材2140にヒンジ止めされている。同様に、背面カラー部材2116は、第1の端部2118において第1の側部カラー部材2130に、第2の端部2120において第2の側部カラー部材2140にヒンジ止めされている。さらに、第1の側部カラー部材2130は、中央ヒンジ2132を含み、第2の側部カラー部材2140は、中央ヒンジ2142を含む。これらのヒンジ要素のいずれも、1つまたは複数のポリマー、金属、または合金から構成された屈曲部を含む活ヒンジ構造を含むことができることが想定される。追加的にまたは代替的に、これらのヒンジ要素のいずれかは、互いに回転可能に結合された別個のヒンジ要素を含む機械的ヒンジ機構を含むことができる。
【0096】
図21Aに示されるように、折り畳み式磁気カラー2100が完全に開放構成にあるとき、前面カラー部材2102、背面カラー部材2116、第1の側部カラー部材2130、および第2の側部カラー部材2140は、実質的に直線状の構成に配置される。折り畳まれると、第1の側部カラー部材2130の中央ヒンジ2132は、第1の側部カラー部材2130の第1の磁気要素および第2の磁気要素2134および2136をヒンジで互いに接触させる。さらに、前面カラー部材2102の第1の端部2104および背面カラー部材2116の第1の端部2118への第1の側部カラー部材2130のヒンジ結合は、第1の側部カラー部材2130の第1の磁気要素および第2の磁気要素2134および2136をヒンジで前面カラー部材2102の第2の磁気表面2110および背面カラー部材2116の第2の磁気表面2126と接触させる。
【0097】
折り畳まれたとき、第2の側部カラー部材2140の中央ヒンジ2142は、第2の側部カラー部材2140の第1の磁気要素および第2の磁気要素2144および2146をヒンジで互いに接触させる。さらに、前面カラー部材2102の第2の端部2106および背面カラー部材2116の第2の端部2120への第2の側部カラー部材2140のヒンジ結合は、第2の側部カラー部材2140の第1の磁気要素および第2の磁気要素2144および2146をヒンジで前面カラー部材2102の第2の磁気表面2112および背面カラー部材2116の第2の磁気表面2128と接触させる。
【0098】
折り畳まれると、第1の側部カラー部材2134の中央ヒンジ2132および第2の側部カラー部材2140の中央ヒンジ2142は、前面カラー部材2102の第1の磁気表面2110および第2の磁気表面2112を第1の背面カラー部材2116のそれぞれの第1の磁気表面2126および第2の磁気表面2128とヒンジで接触させる。この閉鎖構成は、
図21Bに示されている。
【0099】
図22は、本明細書に記載の1つまたは複数の態様にかかる、磁気閉鎖部2202を有する容器2200を示している。1つの例では、容器2200は、本開示全体にわたって説明される容器のいずれかと同様とすることができる。他の例では、容器2200は、「断熱容器」と題する2017年10月23日に出願された米国特許出願第15 / 790,926号に記載された断熱容器のうちの1つまたは複数と同様とすることができ、その全内容は、あらゆる非限定的な目的のために参照することにより本明細書に組み込まれる。
【0100】
容器2200は、耐水性材料から構成される外シェル2204を含んでもよい。外シェル2204は、前部2206、後部2208、側部2210および2212、ならびに基部2214を含むことができる。1つの例では、開口2216は、容器2200の上部2218に配置されてもよい。しかしながら、磁気閉鎖機構2202は、容器2200と同様の容器の代替の開口実装を再密封可能に密封するように利用されることができることが想定される。
【0101】
磁気閉鎖機構2202は、開口2216の第1の側面に結合された第1の磁気ストリップ2220を含むことができる。第1の磁気ストリップ2220は、一連の線形磁気要素2222を含むことができる。他の実装では、磁気ストリップ2202は、これらの開示の範囲から逸脱することなく、単一の連続磁気要素、または磁気要素の2次元アレイを含むことができる。第2の磁気ストリップ2224は、開口2216の第2の側面に結合されることができる。第1の磁気ストリップ2220は、第2の磁気ストリップ2224に磁気的に引き付けられ、ストリップ2220と2224との間の磁力引力を使用して開口2216を再密封可能に密封することができる。したがって、第2の磁気ストリップ2224は、第1の磁気ストリップ2220と同様の1つまたは複数の磁気要素を含むことができる。1つの例では、第1の磁気ストリップ2220は、
図22に示すように、開口2216を密封構成から開放構成に移行させるために、第2の磁気ストリップ2224から手動で分離されることができる。1つの例では、第1の磁気ストリップ2220および第2の磁気ストリップ2224のそれぞれは、希土類磁石によって射出成形されることができる。容器2200は、ユーザが第1の磁気ストリップ2220を第2の磁気ストリップ2224から手動で分離することを可能にするようにタブ2226を含むことができる。第1の磁気ストリップおよび第2の磁気ストリップは、容器2200が妥当な高さから落下したときに壊れない強力なシールを形成するのを助けることができる。さらに、このシーリング方法の形状は、断熱性能を向上させ且つ「サーマルブリッジ」効果を排除するように断熱空間を形成する。
【0102】
図23は、本明細書に記載される1つまたは複数の態様にかかる、磁気閉鎖機構2301を有する容器2300を示している。1つの例では、容器2300は、
図22の容器2200など、本開示全体にわたって説明される容器のいずれかと同様とすることができる。容器2300は、外シェル2302を含むことができる。外シェル2302は、収納区画内に延びる開口2304を有してもよい。磁気閉鎖機構2301は、開口2304を再密封可能に密封するように構成されてもよい。磁気閉鎖機構2301は、開口2304の第1の側面に結合された長手方向軸に沿って延びる第1の磁気ストリップ2306を含むことができる。1つの例では、第1の磁気ストリップ2306は、磁石2308および2310、または2つの例は、第1の磁気ストリップ2306の長手方向軸に沿って間隔を空けられた一連の線形離散磁石要素を含む。レール2312は、長手方向軸に沿って延びてもよく、開口2304の第2の側面に結合されてもよい。第2の磁気ストリップ2314は、長手方向軸に沿って延びてもよく、レール2312にスライド可能に結合されてもよい。第2の磁気ストリップ2314は、第1の磁気ストリップ2306と同様の一連の磁石を有してもよい。
【0103】
1つの例では、第2の磁気ストリップ2314は、第2の磁気ストリップ2314の長手方向軸がレール2312の長手方向軸に平行な状態で、第2の磁気ストリップ2314がレール2312に対してスライド可能であるように、レール2312にスライド可能に結合される。1つの例では、第1の磁気ストリップ2306上の一連の磁石は、第2の磁気ストリップ2314に面し且つ交互の磁気極性を有する外面を有してもよい。同様に、第2の磁気ストリップ2314の一連の磁石は、第1の磁気ストリップ2306に面し且つ交互の磁気極性を有する外面を有してもよい。第1の構成では、第1の磁気ストリップ2306の磁石は、反対の磁気極性を有する第2の磁気ストリップ2314の磁石と整列されてもよく、第1の磁気ストリップ2306は、第2の磁気ストリップ2314に磁気的に引き付けられてもよい。第2の構成では、第1の磁気ストリップ2306の磁石は、同じ磁気極性を有する第2の磁気ストリップ2314の磁石と整列されてもよく、第1の磁気ストリップ2306は、第2の磁気ストリップ2314から磁気的に反発されてもよい。第2の磁気ストリップ2314は、レール2312に対して第2の磁気ストリップ2314をスライドさせることにより、第1の構成から第2の構成に移行されることができる。したがって、第1の構成にあるとき、磁気閉鎖部2301は、閉鎖構成にあり、開口2304は、密封されている。第2の構成にあるとき、磁気閉鎖部2301は、開放構成にあり、開口2304は、密封されていない。そのため、レール2312に対する第2の磁気ストリップ2314のスライド可能な動きは、ユーザが第1の磁気ストリップ2306を第2の磁気ストリップ2314から引き離すのに必要とされることができる低減した手動力を使用して、磁石を互いに手動で外すことを可能にすることができる。1つの例では、矢印2350は、第2の磁気ストリップ2314を閉鎖構成にスライドさせる運動方向を概略的に示し、矢印2352は、第2の磁気ストリップ2314を開放構成にスライドさせる運動方向を概略的に示している。
【0104】
磁気閉鎖機構2306は、レール2312に沿って第1の磁気ストリップ2306に対して第2の磁気ストリップ2314を手動でスライドまたはねじるために使用できるタブ要素2320をさらに含むことができる。このタブ要素2320は、織物ループまたはポリマー把持要素を含んでもよい。しかしながら、これらの開示の範囲から逸脱することなく、追加的なまたは代替的な実装が使用されることができることが想定される。
【0105】
図24Aおよび
図24Bは、本明細書に記載される1つまたは複数の態様にかかる、
図23に関して説明したものと同様の磁気閉鎖機構を概略的に示している。具体的には、
図24Aは、第1の磁気ストリップ2304および第2の磁気ストリップ2306を有する磁気閉鎖機構2400を概略的に示している。第2の磁気ストリップ2306は、第1の磁気ストリップ2304に対してスライド可能に構成される。さらに、第1の磁気ストリップ2304および第2の磁気ストリップ2306のそれぞれは、交互の磁気極性を有する外面を有する一連の磁石を含む。
図24Aの第1の構成では、第1の磁気ストリップ2304は、磁石の外面が反対の磁気極性の磁石の外面に面するように第2の磁気ストリップ2306と位置合わせされる。この第1の構成は、第1の磁気ストリップ2304と第2の磁気ストリップ2306との間の磁気引力をもたらす。
【0106】
図24Bは、第2の構成の第1の磁気ストリップ2304および第2の磁気ストリップ2306を概略的に示している。
図24Bに示されるように、第2の磁気ストリップ2306は、互いに面している第1の磁気ストリップおよび第2の磁気ストリップの磁石の外面が同じ磁気極性を有するように第1の磁気ストリップ2304に対して移動している。この第2の構成は、第2の磁気ストリップ2306から磁気的に反発される第1の磁気ストリップ2304をもたらす。したがって、
図24Bに示される第2の構成は、開放構成における磁気閉鎖機構2400を示している。第1の磁気ストリップ2304が第2の磁気ストリップ2306から反発されるとき、容器は、開放位置に維持されることができる。これは、ユーザが容器内の内容物を示し且つ容器内の内容物に容易にアクセスすることができることを可能にする。
【0107】
図25は、本明細書に記載の1つまたは複数の態様にかかる、磁気閉鎖機構2502を有する容器2500の他の実装を概略的に示している。容器2500は、これらの開示全体にわたって説明される容器と同様とすることができる。1つの例では、容器2500は、断熱容器である。追加的にまたは代替的に、容器2500は、実質的に耐水性または防水性の外シェル2504を有してもよい。
図25には図示されていないが、外シェル2504は、これらの開示全体にわたって説明される容器の形状および/または特徴のいずれかを含むことができ、とりわけ、前部、後部、側部、および基部を含むことができる。1つの実装では、
図25は、内部収納区画2506を有する容器2500の上部の断面図を概略的に示している。収納区画2506は、内側ライナー2508によって形成されてもよい。さらに、容器2500は、外シェル2504と内側ライナー2508との間に配置された1つまたは複数の層の断熱材2510を含んでもよい。
【0108】
容器は、収納区画2506内に延びる開口2512を含んでもよい。
図25に示されるように、開口2512は、磁気閉鎖機構2502によって再密封可能に密封される。したがって、磁気閉鎖機構2502は、開口2512の第1の側において容器2500の内部面に結合された第1の磁気ストリップ2514を含むことができる。1つの例では、第1の磁気ストリップ2514は、容器2500の内部面に実質的に堅く結合されている。さらに、磁気閉鎖機構2502は、磁気ストリップ上面2518および磁気ストリップ底面2520を有する第2の磁気ストリップ2516を含む。第2の磁気ストリップ上面2518は、開口2512の第2の側面に結合されることができる。第2の磁気ストリップ底面2520は、容器2500に対して固定されておらず、第2の磁気ストリップ2516が第1の磁気ストリップ2514に対して屈曲および回動することができる。したがって、第2の磁気ストリップ上面2518は、とりわけ、織物要素または可撓性ポリマー要素を含むことができる屈曲要素によって容器2500に結合されることができる。
【0109】
磁気閉鎖機構2502は、第3の磁気ストリップ2522をさらに含むことができる。第3の磁気ストリップ2522は、第3の磁気ストリップ上面2524および第3の磁気ストリップ底面2526を含むことができる。第3の磁気ストリップ上面2524は、開口2512の第2の側面に結合されることができる。第3の磁気ストリップ底面2526は、容器2500に固定されておらず、第3の磁気ストリップ2522が第1の磁気ストリップ2514に対して屈曲および回動することができる。したがって、第3の磁気ストリップ上面2524は、とりわけ、織物要素または可撓性ポリマー要素を含むことができる屈曲要素によって容器2500に結合されることができる。
【0110】
図25に示されている閉鎖構成では、第2の磁気ストリップ2516は、収納区画2506内で第1の磁気ストリップ2514に磁気的に結合されるように構成されてもよい。さらに、
図25に示されている閉鎖構成の場合、第3の磁気ストリップ2522は、容器2500の外シェル2504の外部面において第1の磁気ストリップ2514に磁気的に結合されるように構成されてもよい。
【0111】
図26は、本明細書に記載の1つまたは複数の態様にかかる、磁気閉鎖部2600の1つの実装の断面図を概略的に示している。磁気閉鎖部2600は、本開示全体にわたって説明される閉鎖部および/または容器のいずれかとともに使用されることができることが想定される。磁気閉鎖部2600は、磁気的に互いに結合されて容器の開口を密封するように構成されることができる2つの磁気ストリップ2602aおよび2602bを含むことができる。磁気ストリップ2602aおよび2602bのそれぞれは、単一の連続磁気要素、一連の離散磁気要素、または磁気要素のアレイを含むことができる。さらに、磁気要素は、永久磁石、または磁気的に磁石に引き付けられる金属材料を含むことができる。
【0112】
磁気ストリップ2602aおよび2602bのそれぞれは、シェル材料2606によって封入された1つまたは複数の磁気要素2604を含むことができる。シェル材料2606は、とりわけ、1つまたは複数のポリマー、合金、セラミック、または繊維強化材料を含むことができる。さらに、それぞれの磁気ストリップ2602aおよび2602bの磁気結合表面2608aおよび2608bは、平面形状を有してもよい。他の実装では、磁気ストリップ2602aおよび2602bは、それぞれ、平面2608aおよび2608b自体が磁性であるように、隣接する磁性材料から形成されてもよい。
【0113】
図27は、本明細書に記載の1つまたは複数の態様にかかる、磁気閉鎖部2700の他の実装の断面図を概略的に示している。磁気閉鎖部2700は、本開示全体にわたって説明される閉鎖部および/または容器のいずれかとともに使用されることができることが想定される。磁気閉鎖部2700は、磁気的に互いに結合されて容器の開口を密封するように構成されることができる2つの磁気ストリップ2702aおよび2702bを含むことができる。磁気ストリップ2702aおよび2702bのそれぞれは、単一の連続磁気要素、一連の離散磁気要素、または磁気要素のアレイを含むことができる。
【0114】
磁気ストリップ2702aおよび2702bのそれぞれは、シェル材料2706によって封入された1つまたは複数の磁気要素2704を含むことができる。シェル材料2706は、とりわけ、1つまたは複数のポリマー、合金、セラミック、または繊維強化材料を含むことができる。さらに、それぞれの磁気ストリップ2702aおよび2702bの磁気結合表面2708aおよび2708bは、非平面形状を有してもよい。特定の例では、磁気結合表面2708aおよび2708bは、嵌合または相補的な形状を有することができる。さらに、磁気結合表面2708aおよび2708bは、うねり、さざ波状、鋸歯状、波状、またはジグザグ表面形状を有してもよい。さらに、磁気結合表面2708aおよび2708bの表面形状は、不規則的または規則的な表面特徴(うねり、さざ波、鋸歯、波、またはジグザグなど)とすることができる。有利には、磁気結合表面の非平面表面形状2708aおよび2708bは、磁気ストリップ2702aおよび2702bの互いに対する滑りを低減または防止することができる。これは、次に、磁気ストリップ2702aと2702bとの間の磁気引力によって形成される磁気シールの強度および/または有効性を増加させることができる。他の実装では、磁気ストリップ2702aおよび2702bは、それぞれ、非平面状表面2708aおよび2708b自体が磁性であるように、隣接する磁性材料から形成されてもよい。1つの例では、磁気ストリップ2702aおよび2702bは、射出成形または押出成形によって形成されることができる。磁気ストリップ2702aおよび2702bの嵌合形状は、シールの破損を防ぐように構成されることができる。
【0115】
図28は、本明細書に記載の1つまたは複数の態様にかかる、磁気閉鎖機構を含む他の例示的な容器を示している。容器2800は、ヒンジ付き蓋2806によって再密封可能に密封される収納区画2802を有する断熱容器として実装されてもよい。容器2800は、「断熱装置および断熱装置を形成する方法」と題される2016年9月9日に出願された米国特許出願第15/261,407号に記載された1つまたは複数の容器と同様とすることができ、その全内容は、あらゆる非限定的な目的のために参照することにより本明細書に組み込まれる。蓋閉鎖部2804は、内側磁気閉鎖機構と外側ジッパー機構との組み合わせを使用して、収納区画2802を再密封可能に密封することができる。1つの例では、この組み合わされた閉鎖部は、内側磁気ストリップ606および608と組み合わせた外側ジッパーアセンブリ614を含む
図6の閉鎖部と同様とすることができる。1つの例では、磁気ストリップ606および608は、希土類磁石が埋め込まれた射出成形されたTPUとすることができる。磁石は、閉鎖部の位置合わせおよびシール力をもたらすのに役立つ。磁気ストリップ606および608の形状は、妥当な高さから落下したときに無傷のままである強力なシールを形成することができる。また、このシールの形状は、熱性能を向上させ且つ「サーマルブリッジ」効果を排除するように断熱空間を形成する。前面の追加のプルタブは、蓋2806の開口点を可能にする。さらに、プルタブ2808および容器2800には、蓋が不注意に開くのを防ぐための1つまたは複数の嵌合特徴を設けることができる。
【0116】
図29は、本明細書に記載の1つまたは複数の態様にかかる、容器2800の閉鎖機構の一部の断面図を概略的に示している。1つの例では、閉鎖機構は、ジッパーアセンブリ604ならびに内部磁気ストリップ606および608を含む。磁気ストリップ606および608は、ジッパーアセンブリ604が閉鎖構成にあるかどうかにかかわらず、互いに磁気的に結合されることができる。したがって、磁気ストリップ606および608は、蓋2804を収納区画2802に再密封可能に密封するために使用されることができ、このシールは、閉鎖構成に配置されると、ジッパーアセンブリ604によってさらに補強される。
【0117】
1つの実装では、容器は、前部、後部、側部、および基部を有する耐水性材料から形成された外シェルを含むことができる。外シェルはまた、収納区画内に延びる容器の上部にある開口と、閉鎖機構とを有することができる。閉鎖機構はまた、開口の前縁において前部の内部面に結合された第1の磁気ストリップを含むことができる。さらに、閉鎖機構は、開口の後縁において後部の内部面に結合された第2の磁気ストリップを含むことができる。さらに、閉鎖機構は、後部から開口の後縁の上方に延びるフラップ部を含むことができ、第1のファスナ要素は、フラップ部に結合される。第2のファスナ要素は、前部の外部面に結合されることができる。したがって、第1の磁気ストリップは、第2の磁気ストリップに磁気的に引き付けられて開口を再密封可能に密封することができ、外シェルは、折り畳まれて第1のファスナ要素を第2のファスナ要素に取り外し可能に結合するように構成されることができる。
【0118】
1つの例では、第2の磁気ストリップ上の第1の磁気ストリップは、開口のそれぞれの前縁および後縁においてヒンジ結合されてもよい。
【0119】
他の例では、第1の磁気ストリップおよび第2の磁気ストリップの少なくとも1つは、開口のそれぞれの前縁および後縁においてヒンジ結合されてもよい。
【0120】
さらに他の例では、第1のファスナ要素は、面ファスナによって第2のファスナ要素に取り外し可能に結合されてもよい。
【0121】
さらに、第1のファスナ要素および第2のファスナ要素は、磁石を含むことができる。
【0122】
容器は、後部の内部背面に結合された内部スリップポケットをさらに含むことができる。
【0123】
容器は、前部の内部前面に結合された内部ジップポケットをさらに含んでもよい。
【0124】
容器は、容器を外部構造に取り外し可能に結合するために利用されることができる、外シェルの後部に結合されたストラップをさらに有してもよい。1つの例では、外部構造は、断熱容器とすることができる。
【0125】
他の例では、容器は、一体に溶接された2つ以上のサブパネルから構成されてもよい。例えばRF溶接による。
【0126】
他の実装では、容器は、前面シェル、前面シェルの内周の周りに延びる前面フレーム、背面シェル、背面シェルの内周の周りに延びる背面フレームを含み、底面において前面フレームにヒンジ結合されてもよい。容器はまた、背面シェルを前面シェルに再密封可能に密封するように構成された閉鎖機構を含んでもよい。閉鎖機構は、さらに、前面フレームの少なくとも第1の部分の周りに延びる前面磁気ストリップと、背面フレームの少なくとも第1の部分の周りに延びる背面磁気ストリップとを含むことができる。さらに、閉鎖機構は、少なくとも前面フレームの第2の部分および背面フレームの第2の部分の周りに延びるジッパーを含むことができる。
【0127】
1つの例では、前面フレームおよび背面フレームは、1つまたは複数のエラストマーから構成されてもよい。
【0128】
他の例では、前面磁気ストリップおよび背面磁気ストリップは、それぞれの前面フレームおよび背面フレーム内のチャネル内に封入されてもよい。
【0129】
さらに他の例では、閉鎖機構はまた、前面磁気ストリップが背面磁気ストリップに磁気的に結合されるときに形成されるジッパートラフを含んでもよい。
【0130】
ジッパーはまた、少なくとも前面フレームの第2の部分および背面フレームの第2の部分に結合された伸縮可能なジッパーテープを含んでもよい。
【0131】
さらに、ジッパーが閉じられると、ジッパーテープの少なくとも前面フレームの第2の部分および背面フレームの第2の部分への伸縮可能な結合は、前面磁気ストリップおよび背面磁気ストリップを互いに向かって付勢する圧縮力を及ぼすことができる。
【0132】
他の例では、前面シェルおよび背面シェルの少なくとも1つは、一体に溶接された2つ以上のサブパネルを有する。
【0133】
容器はまた、把持面をもたらし、前面磁気ストリップを背面磁気ストリップから手動で切り離すように構成されたプルタブを含んでもよい。
【0134】
さらに、背面磁気ストリップ内の前面磁気ストリップは、それぞれ、複数の磁気要素を有することができる。
【0135】
1つの実装では、容器は、耐水性材料から形成され、前部、後部、側部、および基部を有する外シェルを含むことができる。外シェルは、収納区画内に延びる容器の上部に開口をさらに含んでもよい。開口は、完全に開放したときに、前面、背面、第1の側面、および第2の側面を有する実質的に直線的な形状を有してもよい。容器はまた、開口を密封するために、開放構成と閉鎖構成との間で折り畳まれ得ることができる折り畳み式磁気カラーを有する閉鎖機構を含むことができる。
【0136】
折り畳み式磁気カラーは、開口の前面の第1の端部と第2の端部との間に直線的に延びる前面カラー部材を有してもよい。前面カラー部材はまた、開口の背面に向かって延びる突起と、開口の背面に面する第1の磁気表面とを有する。前面カラー部材はまた、突起によって第3の磁気表面から離間した第2の磁気表面を有してもよい。折り畳み式磁気カラーは、開口の背面の第1の端部と第2の端部との間に直線的に延びる背面カラー部材をさらに含むことができる。背面カラー部材は、開口の前面に向かって延びる突起と、開口の前面に面する第1の磁気表面とを有してもよい。背面カラー部材Iはまた、突起によって第3の磁気表面から離間した第2の磁気表面を有する。
【0137】
さらに、折り畳み式磁気カラーは、開口の第1の側面に沿って延び、且つ前面カラー部材の第1の端部および背面カラー部材の第1の端部にヒンジ結合された第1の側部カラー部材を有することができる。第1の側部カラー部材はまた、第1の磁気要素を第2の磁気要素から分離する中央ヒンジを含むことができる。第2の側部カラー部材は、開口の第2の側部に沿って延びてもよい。開口の第2の側面は、前面カラー部材の第2の端部および背面カラー部材の第2の端部にヒンジ止めされてもよい。第2の側部カラー部材はまた、第1の磁気要素を第2の磁気要素から分離する中央ヒンジを含むことができる。
【0138】
開口が完全に開放しているとき、前面カラー部材、背面カラー部材、第1の側部カラー部材、および第2の側部カラー部材は、実質的に直線的な構成で配置されてもよい。折り畳まれたとき、第1の側部カラー部材の中央ヒンジは、第1の側部カラー部材の第1の磁気要素および第2の磁気要素をヒンジで互いに接触させることができる。さらに、前面カラー部材の第1の端部および背面カラー部材の第1の端部への第1の側部カラー部材のヒンジ取り付けは、第1の側部カラー部材の第1の磁気要素および第2の磁気要素をヒンジで前面カラー部材の第2の磁気表面および背面カラー部材の第2の磁気表面と接触させることができる。
【0139】
折り畳まれると、第2の側部カラー部材の中央ヒンジは、第2の側部カラー部材の第1の磁気要素および第2の磁気要素をヒンジで互いに接触させることができ、第2の側部カラー部材の前面カラー部材の第2の端部へのヒンジ取り付けおよび背面カラー部材の第2の端部へのヒンジ取り付けは、第2の側部カラー部材の第1の磁気要素および第2の磁気要素をヒンジで前面カラー部材の第3の磁気表面および背面カラー部材の第3の磁気表面と接触させることができる。
【0140】
折り畳まれると、第1の側部カラー部材の中央ヒンジおよび第2の側部カラー部材の中央ヒンジは、前面カラー部材の第1の磁気表面および第2の磁気表面をヒンジで背面カラー部材のそれぞれの第1の磁気表面および第2の磁気表面と接触させることができる。
【0141】
1つの例では、容器の収納区画は、断熱容器である。
【0142】
他の例では、容器の収納区画は、内側ライナーを含む。
【0143】
容器は、外シェルと内側ライナーとの間に断熱層を含んでもよく、断熱層は、収納区画の断熱をもたらす。
【0144】
断熱層は、容器の内側ライナーと外シェルとの間に浮いていてもよい。
【0145】
断熱層は、内側ライナーおよび外シェルの少なくとも一方に取り付けられてもよい。
【0146】
容器の外シェルは、一体に溶接された2つ以上のサブパネルから構成されることができる。
【0147】
容器の閉鎖機構は、閉鎖構成に配置されたとき、実質的に防水性で気密とすることができる。
【0148】
他の実装では、容器は、耐水性材料から形成され、前部、後部、側部、および基部を有する外シェルを含むことができる。外シェルはまた、収納区画内に延びる容器の上部に開口を有してもよい。容器はまた、長手方向軸に沿って延び且つ開口の第1の側面に取り付けられた第1の磁気ストリップを有する閉鎖機構を含むことができ、第1の磁気ストリップは、長手方向軸に沿って離間した第1の磁石および第2の磁石を有することができる。閉鎖機構はまた、長手方向軸に沿って延びる第2の磁気ストリップを含んでもよい。第2の磁気ストリップは、長手方向軸に沿って離間した第1の磁石および第2の磁石を有してもよい。閉鎖機構はまた、長手方向軸に沿って延在し且つ開口の第2の側面に結合されたレールを含んでもよい。第2の磁気ストリップは、第2の磁気ストリップがレールに対してスライド可能であり、第2の磁気ストリップの長手方向軸がレールの長手方向軸に平行であるように、レールにスライド可能に取り付けられることができる。第1の磁気ストリップの第1の磁石および第2の磁石は、反対の磁気極性を有するそれぞれの第1の外面および第2の外面を有してもよい。第2の磁気ストリップの第1の磁石および第2の磁石は、第1の磁気ストリップの第1の外面および第2の外面が第2の磁気ストリップの第1の外面および第2の外面に面するように、反対の磁気極性を有するそれぞれの第1の外面および第2の外面を有することができる。第1の構成にあるとき、第1の磁気ストリップの第1の磁石および第2の磁石は、第2の磁気ストリップの第1の磁石および第2の磁石に磁気的に引き付けられることができる。第2の磁気ストリップが第1の磁気ストリップに対して第2の構成に配置されると、第1の磁気ストリップの第1の磁石および第2の磁石は、第1の磁気ストリップ上の同じ極性の磁石と位置合わせされて、第2の磁気ストリップを第1の磁気ストリップから磁気的に反発させることができる。
【0149】
他の例では、第2の磁気ストリップは、とりわけ、回転、回動、折り畳みなど、スライド以外の動きによって第1の磁気ストリップに対して移動可能であってもよい。
【0150】
1つの実装では、容器は、耐水性材料から形成され、前部、後部、側部、および基部を有する外シェルを含むことができる。外シェルはまた、収納区画内に延びる容器の上部に開口を有してもよい。容器はまた、開口の第1の側において容器の内面に取り付けられた第1の磁気ストリップを有する閉鎖機構も含むことができる。第2の磁気ストリップは、第2の磁気ストリップ上面が開口の第2の側に取り付けられ、且つ第2の磁気ストリップ底面が外シェルに取り付けられないように、第2の磁気ストリップ上面および第2の磁気ストリップ底面を有することができる。閉鎖機構はまた、第3の磁気ストリップ上面が開口の第2の側に結合され、且つ第3の磁気ストリップ底面が外シェルに取り付けられないように、第3の磁気ストリップ上面および第3の磁気ストリップ底面を有する第3の磁気ストリップを含むことができる。第2の磁気ストリップは、区画内で第1の磁気ストリップに磁気的に取り付けられるように構成されることができ、第3の磁気ストリップは、容器の外面において第1の磁気ストリップに磁気的に取り付けられるように構成されることができる。
【0151】
1つの実装では、容器は、耐水性材料から形成され、前部、後部、側部、および基部を有する外シェルを含むことができる。外シェルはまた、収納区画内に延びる容器の上部に開口を有してもよい。容器はまた、第1の長手方向軸に沿って延在し且つ開口の第1の側面に取り付けられた第1の磁気ストリップを有する閉鎖機構を含むことができる。第1の磁気ストリップは、起伏のある表面形状を有する第1の外面を有することができる。閉鎖機構はまた、第1の長手方向軸に沿って延びる第2の磁気ストリップを含むことができ、第2の磁気ストリップは、第1の磁気ストリップの第1の外面に相補的であり、且つ第1の磁気ストリップの第1の外面に磁気的に取り付けられるように構成された起伏のある表面形状を有する第2の外面を有することができる。
【0152】
1つの例では、第1の外面または第2の外面は、磁化されていてもよい。
【0153】
他の例では、第2の外面の第1の外面は、磁性材料を少なくとも部分的に封入する非磁性外シェル材料を含むことができる。
【0154】
1つの実装では、容器は、耐水性材料から形成され、前部、後部、側部、および基部を有する外シェルを含むことができる。外シェルはまた、収納区画内に延びる容器の上部に開口を有してもよい。容器はまた、開口の前縁において前部の内面に取り付けられた第1の磁気ストリップを有する閉鎖機構を含んでもよい。閉鎖機構はまた、開口の後縁において後部の内面に取り付けられた第2の磁気ストリップを含んでもよい。さらに、第3の磁気ストリップは、開口の後縁の上の後部から延びるフラップ部に取り付けられてもよい。さらに、磁気パネルは、前部の外面に取り付けられてもよい。第1の磁気ストリップは、第2の磁気ストリップに磁気的に引き付けられることができ、第3の磁気ストリップは、磁気パネルに磁気的に引き付けられて、開口を再密封可能に密封することができる。外シェルは、折り畳まれて第3の磁気要素を磁気パネルに取り外し可能に結合するように構成されてもよい。
【0155】
1つの実装では、容器は、第1の側壁を画定する外シェル、収納区画を形成する内側ライナー、外シェルと内側ライナーとの間に配置された断熱層、および収納区画へのアクセスを可能にする開口を含むことができる。容器はまた、開口を密封する閉鎖部も含むことができる。閉鎖部は、容器が任意の向きにあるとき、実質的に防水であってもよい。閉鎖部は、取っ手と、内側ライナー、断熱層、および外シェルよりも剛性の高い補強層とを有する蓋アセンブリを含んでもよい。閉鎖部はまた、蓋アセンブリの少なくとも一部および開口の上縁の周りに延びる外側閉鎖機構を含んでもよい。閉鎖部はまた、蓋アセンブリの少なくとも一部に沿って延びる上部磁気ストリップと、開口の上縁の少なくとも一部に沿って延びる下部磁気ストリップとを有する内側閉鎖機構を含んでもよい。
【0156】
容器の外シェルはまた、第2の側壁および第3の側壁を含むことができ、開口は、第1の側壁、第2の側壁、および第3の側壁を通って延在することができる。
【0157】
容器は、直方体の形態に成形されてもよい。
【0158】
容器の内側ライナーおよび外シェルは、ガス用の通気口を含む接合部を形成してもよい。
【0159】
容器の外シェルは、1つまたは複数の取っ手を含んでもよく、通気口は、1つまたは複数の取っ手の位置に隣接して形成されてもよい。
【0160】
容器の閉鎖部は、実質的に防水性とすることができ、断熱装置が水で完全に満たされ且つ6フィートの距離から落下したときに、液体が開口から出るのを防ぐことができる。
【0161】
容器の外シェルは、内側ライナーが第1の平面に垂直な第2の平面において外シェルに固定されるように、第1の平面に延びる底壁を画定してもよい。
【0162】
内側ライナーは、第1の片部および第2の片部から形成されてもよく、第1の片部は、継ぎ目を画定する溶接によって第2の片部に接合されてもよい。継ぎ目は、継ぎ目テープによって覆われていてもよい。
【0163】
容器の内側ライナーは、射出成形によって形成されてもよい。
【0164】
外側閉鎖機構は、ジッパープルを含むジッパーであってもよい。ジッパーは、実質的に防水性であってもよい。
【0165】
容器は、本体アセンブリも含むことができる。
【0166】
蓋アセンブリおよび本体アセンブリは、容器の内側ライナー、断熱層、および外シェルを形成してもよい。
【0167】
蓋アセンブリは、容器の断熱層の少なくとも一部を含んでもよい。
【0168】
断熱層は、内側ライナーと外シェルとの間に浮いていてよい。
【0169】
断熱層は、内側ライナーまたは外シェルに取り付けられてもよい。
【0170】
本開示は、上記を開示し、様々な例を参照する図面を添付している。しかしながら、この開示の目的は、この開示の範囲に限定されるわけではなく、この開示に関係する様々な特徴および概念の例を提供することである。当業者であれば、上記で述べた例に対し数多くの変形および変更が、本開示の範囲を逸脱することなく、なされ得ると認識するであろう。