(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-07
(45)【発行日】2023-12-15
(54)【発明の名称】照明アセンブリ用の反射器システム
(51)【国際特許分類】
A61L 2/10 20060101AFI20231208BHJP
F21V 7/00 20060101ALI20231208BHJP
【FI】
A61L2/10
F21V7/00
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2018189600
(22)【出願日】2018-10-05
【審査請求日】2021-09-30
(32)【優先日】2017-10-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】500520743
【氏名又は名称】ザ・ボーイング・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】The Boeing Company
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】グロス, アダム フランクリン
(72)【発明者】
【氏名】ツイ, シャンイン
(72)【発明者】
【氏名】ネフ, ブライアン ウェイン
(72)【発明者】
【氏名】ギアリー, ケヴィン
(72)【発明者】
【氏名】キーフ, アンドリュー シー.
(72)【発明者】
【氏名】キャンプ, ランドルフ シー., ザ サード
(72)【発明者】
【氏名】キャラハン, ケヴィン エス.
(72)【発明者】
【氏名】チャイルドレス, ジェイミー ジェー.
【審査官】岡田 三恵
(56)【参考文献】
【文献】特表2012-516197(JP,A)
【文献】特開昭54-085739(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0299289(US,A1)
【文献】中国実用新案第201739955(CN,U)
【文献】実開昭63-187221(JP,U)
【文献】米国特許第05062030(US,A)
【文献】特開平10-071189(JP,A)
【文献】米国特許第05394317(US,A)
【文献】米国特許出願公開第2003/0198052(US,A1)
【文献】米国特許第04388675(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61L 2/10
F21V 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部中央頂部(136)を有する基部(130)を含む反射器システム(124)と、
前記反射器システム(124)内に配置された光(180)源と、
前記光(180)源を前記
内部中央頂部(136)にしっかりと連結する保持部材(128)と
を備える照明アセンブリ(116)であって、
前記
内部中央頂部(136)が放出光(180)を光(180)源から離れる方向に方向付けるように構成され、前記光(180)源が紫外(UV)光(180)を放出するように構成され、前記
内部中央頂部(136)が前記光(180)源の後ろにあり、前記光(180)源が前記反射器システム(124)の前記
内部中央頂部(136)と出光(180)路との間にあり、前記基部(130)が、W字形であり、かつ外側反射板パネル(140)と前記外側反射板パネル(140)に接続される内側反射板パネル(142)とを備え
、前記内側反射板パネル(142)が、外端部(143,147)から中央長手方向平面(144,150)に向かって下方に傾斜し、かつ、前記内部中央頂部(136)で互いに直接連結しており、前記内側反射板パネル(142)の前記外端部(143,147)が山側頂点(146)で前記外側反射板パネル(140)の内端部(145)に連結しており、前記反射器システム(124)が、前記基部(130)の側面に位置する両側面反射板パネル(132)を更に備え、前記内側反射板パネル(142)が、平板である、照明アセンブリ(116)。
【請求項2】
前記
内部中央頂部(136)が、前記光(180)源から放出された光(180)が前記光(180)源に対して反射することを阻止する、請求項1に記載の照明アセンブリ(116)。
【請求項3】
前記
内部中央頂部(136)と前記光(180)源が前記反射器システム(124)の中心平面に沿って一直線に並んでいる、請求項1又は2に記載の照明アセンブリ(116)。
【請求項4】
前記反射器システム(124)が両端部につま面(134)を更に備える、請求項1-
3のいずれか一項に記載の照明アセンブリ(116)。
【請求項5】
前記基部(130)が単一の基材から形成される、請求項1-
4のいずれか一項に記載の照明アセンブリ(116)。
【請求項6】
前記反射器システム(124)の長さ(170,172)が前記反射器システム(124)の幅(174)より大きい、請求項1-
5のいずれか一項に記載の照明アセンブリ(116)。
【請求項7】
照明アセンブリ(116)を製造する方法であって、
反射器システム(124)を形成することを含み、前記反射器システム(124)を形成することが、放出光(180)を光(180)源から離れる方向に方向付けるように構成されている内部中央頂部(136)を有する基部(130)を形成することと、
前記光(180)源を前記反射器システム(124)内に配置することであって、前記光(180)源が紫外(UV)光(180)を放出するように構成されている、配置することと、
前記
内部中央頂部(136)と出光(180)路の間に前記光(180)源を配置することを含む、前記
内部中央頂部(136)を前記光(180)源の後ろに配置することと
を含み、
前記照明アセンブリ(116)が、前記光(180)源を前記
内部中央頂部(136)にしっかりと連結する保持部材(128)を含み、前記基部(130)が、W字形であり、かつ外側反射板パネル(140)と前記外側反射板パネル(140)に接続される内側反射板パネル(142)とを備え
、前記内側反射板パネル(142)が、外端部(143,147)から中央長手方向平面(144,150)に向かって下方に傾斜し、かつ、前記内部中央頂部(136)で互いに直接連結しており、前記内側反射板パネル(142)の前記外端部(143,147)が山側頂点(146)で前記外側反射板パネル(140)の内端部(145)に連結しており、前記反射器システム(124)が、前記基部(130)の側面に位置する両側面反射板パネル(132)を更に備え、前記内側反射板パネル(142)が、平板である、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、概して照明アセンブリに関し、より具体的には、表面上にUV光を効率的に向けるように構成されている反射器システムを有する紫外線(UV)発光アセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
民間航空機は、様々な場所の間で乗客を搬送するために使用される。典型的な民間航空機は、内部キャビンの中に一又は複数の化粧室を含む。
紫外(UV)光を使用する、航空機の化粧室内の表面を殺菌あるいは消毒するためのシステムが開発中である。遠紫外光が化粧室内の露出表面を効率的に殺菌することが分かっている。UVC光もまた、露出表面を消毒するために使用される。
【0003】
化粧室内の表面を効果的に消毒するために、UV照明アセンブリを表面に近接して固定することができる。例えば、UV照明アセンブリは、化粧室内で便器から1フィート未満の距離離れていてもよい。
【0004】
多くのUV光源は比較的大きくてかさばっており、航空機の化粧室の狭い空間に組み込むのは難しい可能性がある。一例として、既知のUV光アセンブリは、UV光源より実質的に大きい直径を有するパラボラ反射器を含む。比較的大きい反射器はかなりの空間を占める。しかし、理解できるように、航空機内の空間は限られており、特定のUV光アセンブリは航空機の特定の領域に組み込むには大きすぎる可能性がある。
【0005】
更に、曲面反射器を製造するプロセスは、多くの場合時間及び労働集約的であり、UV光源、特にUVC波長(200-280nm)のUV光源と共に使用されるような反射器の場合はなおさらである。概して、UVC波長で使用され既知の反射器は、曲面形状に形成された反射材料でできている。
【0006】
既知の反射器は通常、光源から離れたところへUV光を反射しない。例えば、標準的なT-6蛍光管は、ガス充填管である。そのため、反射して電球に戻った光は、再び電球から出射することができる。しかしUV電球は、その中に金属棒を有しており、それが光が電球を通過するのを防止あるいは阻止している。
【発明の概要】
【0007】
より均一に光を表面に反射するように構成されている、UV照明アセンブリ用の反射器システムが必要とされている。更に、航空機の化粧室内などの限られた空間に組み込むことができる、UV照明アセンブリ用の効率的でコンパクトな反射器システムが必要とされている。また、反射器から外へ向けられる光の量を増加させながら、電球に跳ね返る光を減少させるUVランプ反射器に対する必要性が存在する。
【0008】
これらの必要性を考慮して、本開示の特定の実施形態は、放出光を光源から離れる方向に向けるように構成されている内部中央頂部を有する基部を含む反射器システムを含む照明アセンブリを提供する。光源は、反射器システム内に配置される。少なくとも1つの実施形態において、光源は、例えばUVC光などの紫外(UV)光を放出するように構成される。中央頂部は、光源から放出された光が光源に対して反射することを阻止する。
【0009】
中央の頂部は、光源の後ろにある。光源は、反射器システムの中央頂部と出光口路との間に配置される。少なくとも1つの実施形態において、中央頂部と光源は、反射器システムの中心平面に沿って一直線に並んでいる。
【0010】
照明アセンブリはまた、光源を中央頂部にしっかりと連結する保持部材を含みうる。
【0011】
少なくとも1つの実施形態において、基部は、W字形である。少なくとも1つの実施形態において、基部は、外側反射板パネルと、外側反射板パネルに連結されている内側反射板パネルとを含む。内側反射板パネルは、外端部から中央長手方向平面に向かって下方に傾斜し、中央頂部で互いに直接連結している。内側反射板パネルの外端部は、山側頂点で外側反射板パネルの内端部に接続している。
【0012】
反射器システムは更に、基部の側面に位置する両側面反射板パネルを含んでもよい。反射器システムは更に、両端部につま面を含んでもよい。
【0013】
少なくとも1つの実施形態において、基部は、単一の基材から形成される。
【0014】
少なくとも1つの実施形態において、反射器システムの長さは、反射器システムの幅より大きい。
【0015】
本開示の特定の実施形態は、照明アセンブリを製造する方法を提供する。この方法は、反射器システムを形成することを含む。この形成することとは、放出光を光源から離れる方向に方向付けるように構成されている内部中央頂部を有する基部を形成することを含む。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本開示の一実施形態による、閉鎖空間用の紫外線消毒システムの概略図を示す。
【
図2】本開示の一実施形態による、反射器システムの斜視側面図を示す。
【
図3】本開示の一実施形態による、反射器システムに固定された光源の端面図を示す。
【
図4】本開示の一実施形態による、光源の斜視側面図を示す。
【
図5】本開示の一実施形態による、コンポーネントの表面に光を放つ照明アセンブリの端面図を示す。
【
図6】本開示の一実施形態による、コンポーネントの表面に光を放つ照明アセンブリの端面図を示す。
【
図7】本開示の一実施形態による、照明アセンブリの反射器システムを形成する方法のフロー図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
上記の概要及び特定の実施形態の以下の詳細な説明は、添付の図面と併せて読むことにより、よりよく理解されよう。本明細書で使用される、単数形で記載され、「1つの(「a」又は「an」)」という語の後に続く要素又は工程は、複数の要素又は工程を必ずしも除外しないと理解されたい。更に、「一実施形態/1つの実施形態(one embodiment)」への言及は、記載されている特徴を同様に包含する追加の実施形態の存在を除外すると解釈されることを意図していない。更に、そうではないと明示的に述べられていない限り、特定の条件を有する一又は複数の要素を「含む」又は「有する」実施形態は、その条件を有しない追加の要素を含みうる。
【0018】
本開示の特定の実施形態は、光源からの光を表面上に効率的に方向づけるように構成されている反射器システムを含む、照明アセンブリを提供する。反射器システムは、表面上の微生物を除去するために、光源(例えば円筒型UVCランプなど)からの光を光源の周囲に等方的に向け直して表面を均一に照射するように構成される。反射器システムは、既知の曲面反射器よりも製造が容易である。
【0019】
UVC光源は、管の周りで等方的に光を放出する1つ以上の円筒型管形電球(cylindrical tube lamp)を含んでもよい。反射器システムは、UVC光源から放出された光を標的表面上に向け直して、UV光強度を増大させる。
【0020】
反射器システムは、複数の平面(すなわち、パラボラ又は曲面ではない)反射板パネルを含む。少なくとも1つの実施形態において、一群の多面反射板パネルが光源(例えば管形UVC電球など)の周りに配置される。反射板パネルは、光がランプに跳ね返るのを最小限に抑えるか、さもなくば低減しながら、照明アセンブリから放出される光を方向付ける。
【0021】
本開示の特定の実施形態では、UV光源によって生成された光を方向付けるための装置を提供する。この装置は、基部を形成するようにW字形に配置された複数の平面反射板パネルと、基部の両側面に位置し、基部の端部から延びる側面反射板パネルとを含む。平面反射板パネルは、UV光源によって生成された光が実質的にUV光源から離れて側面反射板パネルの方に向かうように互いに対して傾斜している。
【0022】
装置は、UV光源をW字型基部の中央頂部に近接して保持するように構成された、ソケットなどの保持部材を含むことができる。少なくとも1つの実施形態において、保持部材は、UV光源の中心がW字型基部の中央頂部から約1.5インチになるようにUV光源を保持する。
【0023】
UV光源は、KrClエキシマランプ、ダウンシフト(downshifting)エキシマランプ、エキシマレーザー、UVC発光ダイオード、Hg蒸気ランプ等でありうる。
【0024】
装置はまた、側面反射器に連結されたカバープレートを含んでもよい。カバープレートは、非晶質シリカ、石英、約220nmで約95%以上の透過率を有する金属フッ化物、約220nmで約93%から95%の透過率を有するサイトップ Sタイプのフルオロポリマー、約220nmで約85%の透過率を有するソラフロン(Solaflon)フルオロポリマー、約220nmで約90%の透過率を有するPCTFE(ポリクロロトリフルオロエチレン)系材料等から形成されうる。
【0025】
少なくとも1つの実施形態において、端部反射板パネルは、W字形基部の両端部に連結されている。平面反射板パネル及び側面反射板パネルは、アルミニウムの層(例えば厚さ約0.062インチの層など)でコーティングされていてもよい。任意選択的に、この層は、0.062インチを超えるか又は0.062インチ未満の厚さを有してもよい。アルミニウムは、上記のパネル上に真空蒸着されていてもよい。少なくとも1つの実施形態において、上記パネル自体がアルミニウムで形成されている。装置は、アルミニウムの上に堆積されたMgF2、SiO2又はAl2O3のうちの1つ以上の層も含むことができる。
【0026】
図1は、本開示の一実施形態による、閉鎖空間102用の紫外線消毒システム100の概略図を示す。閉鎖空間102は、床104、天井106、及び床104と天井106の間に延在する壁108によって画定することができる。ドア110は、壁108のうちの1つに可動式に固定されうる。ドア110は、ドア110を閉位置に確実にロックするように構成されたロック112を含みうる。ロック112がロック位置にあるとき、ドア110は開かない。ロック112がアンロック位置にあるとき、ドア110は開きうる。
【0027】
閉鎖空間102は、民間航空機に搭載された閉鎖空間でありうる。閉鎖空間102は、航空機に搭載された化粧室でありうる。別の例として、閉鎖空間102は、航空機に搭載されたギャレーでありうる。更に別の例として、閉鎖空間102は、航空機に搭載された乗客エリアでありうる。閉鎖空間102は、ドア110を含んでも含まなくてもよい。閉鎖空間102は、他の様々な輸送機関、構造物などの中にあってもよい。例えば、閉鎖空間102は、商業、官庁若しくは居住用建物又は電車、バス、船等に搭載された部屋であってもよい。
【0028】
閉鎖空間102は、使用後に消毒される(例えば消毒される、滅菌される、あるいは洗浄される)少なくとも1つのコンポーネント114を含みうる。例えば、コンポーネント114は、航空機の化粧室内の便器、カウンタートップ、シンク、キャビネット、壁等でありうる。
【0029】
UV光消毒システム100は、天井106に固定することができる照明アセンブリ116を含む。例えば、照明アセンブリ116は、天井106の下に延在してもよく、キャビネット又はカウンタートップなどの上方、上又は下に取り付けてもよい。少なくとも1つの他の実施形態では、(開口端部、開口部、透明窓等の)出光路(light outlet passage)118は、天井106の下面と同一平面上にあるか又はその中に埋め込まれている。任意選択的に、照明アセンブリ116は、閉鎖空間102の他の様々な構造物、例えば床104、壁108、コンポーネント114の一部等に固定(又はそれによって支持)されてもよい。
【0030】
照明アセンブリ116はハウジング120を含み、これは、出光路118と連結されている不透明な外壁122を含んでもよい。Tハウジング120は、反射器システム124と光源126とを保持する。光源126は、締め具、ブラケット又は他のそのような取付機構を介してハウジング120に固定されうる。少なくとも1つの実施形態において、光源126は、少なくとも1種の保持部材128、例えばソケット、ブラケット、締め具、ガイドトラック、レール、留め金、スリーブ等を介して反射器システム124に固定されている。少なくとも1つの実施形態において、光源126は、反射器システム124の中央頂部136又は別の部分には取り付けられていないが、外部支持構造物(例えばラック、壁、ブラケット、梁等)に取り付けることができる。
【0031】
出光路118は、光源126から放出された光を通過させるように構成されている、透明プラスチック、ガラスなどで形成された透明カバー若しくは窓であるか、又はそれを含むことができる。出光路118は、例えばUVグレードの非晶質シリカ、石英、MgF2などの金属フッ化物、サイトップ Sタイプのフルオロポリマー、ソラフロンフルオロポリマー、PCTFE等、1種以上の有機材料、フルオロポリマー及び/又は飽和炭化水素から形成されるカバー又は窓でありうる。任意選択的に、出光路118は、カバー又は窓を含まなくてもよく、その代わりに開放空間であってもよい。
【0032】
反射器システム124は、基部130の側面に位置する両側面反射板パネル132に連結されている基部130を含む。反射器システム124はまた、反射器システム124の両端部につま面132も含む(つま面132を1つだけ
図1に示す)。
【0033】
基部130は、内部中央頂部136を有するW字形(
図1に示すように逆W字形)に形成されている。保持部材128は、中央頂部136に連結し、光源126を中央頂部136下方の反射器システム124にしっかり保持することができる。中央頂部136は、光源126の後ろにある。したがって光源126は、中央頂部136の前方にある。光源126は、中央頂部136と出光路118との間に配置される。W字形基部130は、光源126から放出された光が光源126の周りで等方的に反射し、出光路118から外に出ることを可能にする。光源126から放出された光はW字形基部130によって光源126に対して反射することを防止あるいは阻止されることが分かった。このように、中央頂部136を含むW字形基部130は、光源126から放出される実質的に全ての光が光源126に戻るように方向付けられるのではなく、出光路118から外へと向けられる点で、照明アセンブリ116の効率を高める。照明アセンブリ116から外へ放出された光は、例えばコンポーネント114の表面に向けられる。少なくとも1つの実施形態において、光源126は、消毒用UV光をコンポーネントの表面に放射するUV光源とすることもできる。
【0034】
光源126は、例えばアーク灯、レーザー、発光ダイオード(LED)、マイクロフィラメント、光ファイバー素子、電球等の、1種以上のUV光素子を含みうる。少なくとも1つの実施形態において、光源126が放出するUV光は、コンポーネント114を消毒するのに使用される遠UV光である。任意選択的に、UV光は、UVA光、UVB光、UVC光、真空紫外UV等であってもよい。少なくとも1つの実施形態において、光源126は、(例えば異なる波長及び異なる周波数で)異なるUVバンドを有するUV光を放出するように構成されているUV光素子を含みうる。例えば、あるUV光素子は、遠UV光を放出するように構成されてもよく、別のUV光素子はUVB光を放出するように構成されてもよい。
【0035】
図2は、本開示の一実施形態による、反射器システム124の斜視側面図である。基部130は、両側面反射板パネル132に接続する。反射器システム124は、図示のように曲げられ形成される、例えばアルミニウム及び/又はアルミニウム合金の平板などの単一の基材から形成されうる。任意選択的に、基材は、様々な他の金属及び/又は反射材料から形成されてもよい。側面反射板パネル132は、平板である。任意選択的に、側面反射板パネル132、つま面134及び基部130は別々に形成され、例えば接合、締め具などを介して互いに固定されてもよい。あるいは、反射器システム124は、つま面134を含まなくてもよい。
【0036】
図3は、本開示の一実施形態による、反射器システム124に固定された光源136の端面図である。基部130は、内側反射板パネル142に接続する外側反射板パネル140を有するW字形(又は
図3に示すように逆W字形)を含む。外側反射板パネル140及び内側反射板パネル142は、材料の平板である。例えば、外側反射板パネル140及び内側反射板パネル142は、例えばアルミニウム及び/又はアルミニウム合金などの金属の平板であってもよい。
【0037】
内側反射板パネル142は、外端部143から中央長手方向平面144に向かって下方に傾斜し、例えば谷側先端又は谷側縁部などの中央頂部136で互いに直接連結している。示されている通り、外端部143は、中央頂部136と比較して、かつ、中央頂部136に対して高い位置にある。
【0038】
内側反射板パネル142の外端部143は、例えば山側先端又は山側縁部などの山側頂点146で外側反射板パネル140の内端部145に接続する。外側反射板パネル140は、中央長手方向平面144から外端部147に向かって下方に傾斜している。側面反射板パネル132は、外側反射板パネル140の外端部147から中央長手方向平面14を離れるように下方にかつ外向きに広がる。任意選択的に、側面反射板パネル132は、中央長手方向平面144と平行であってもよい。
【0039】
示されている通り、光源126は、中央頂部136の直下に位置してもよい。光源126の中央長手方向軸線150は、中央長手方向平面144内にある。すなわち、光源126及び中央頂部136は、中央長手方向平面150又は他の共通平面及び/若しくは軸と一直線に並んでいる。
【0040】
中央頂部136は、放出された光を光源126から離れる方向に向ける縁部、先端又は傾斜接合部を提供する。すなわち、光源126によって中央頂部136に放出された光は、光源126から離れて、例えば反射板パネル140、内側反射板パネル142,及び/又は側面反射板パネル132の内部反射面などに反射する。外側反射板パネル140、内側反射板パネル142及び側面反射板パネル132に反射する放射光は、出光路118から外に方向付けられる。このようにして、光源126によって放出された光は、光源126に戻るようには方向付けられず、それによって効率的な光生成が促進される。
【0041】
更に、光源126の動作中、光源126の両側に2つの仮想光源126a及び126bを作ることによって、W字形基部130が光源126を効率的に広げることが分かった。すなわちW字形基部130は、光源126によって生成された光が光源126と、光源126の両側の仮想光源126a及び126bとによって画定される拡大した体積から発せられているように見せる。W字形基部130は、影像(すなわち仮想光源126a及び126b)を創り出し、それによってより広い光源を効果的にもたらす。
【0042】
W字形基部130は、光源126によって放出された光を側面反射板パネル132に向けて反射し、これが次に光を出光路118からコンポーネントの表面に向け直す。外側反射板パネル140の内表面と内側反射板パネル142の内表面との間の角度は、例えば90-150度でありうる。更に、内側反射板パネル142の外面間の角度は、例えば90-150度でありうる。任意選択的に、これらの角度は、90度未満又は150度を超えてもよい。
【0043】
また、反射器システム124は、光源126から放出された光を、例えばコンポーネント114の表面(
図1に示す)などの表面上に均一に反射することが分かった。表面上へのUV光の均一な分布は、表面の均一で効果的な消毒をもたらす。
【0044】
図4は、本開示の一実施形態による、光源126の斜視側面図である。光源126は、1つ以上の発光素子164を含む円筒形スリーブ62に連結された中央金属管160を含みうる。内部電極166は管160に接続し、外部電極168は発光素子164に接続する。少なくとも1つの実施形態において、光源126は、UVC光を発するように構成されているUV光源である。例えば、光源126は、エキシマランプ(例えば、222nmの波長で発光するKrClエキシマランプなど)、ダウンシフトエキシマランプ(例えば、172nmの波長で発光し、蛍光体により220-290nmにダウンシフトするXeエキシマランプなど)、エキシマレーザー、1つ以上のUVC発光ダイオード(LED)、254nmの波長で発光するHg蒸気ランプ等であるか又はこれらを含みうる。光源126は、石英管を含んでもよく、又は任意選択的に、反射器システム124の内部反射面への外向きの等方性放射を増大させるために内側反射板(例えば、石英上の誘電体スタック又は反射性アルミニウム)を管の内側に有してもよい(
図1-3に示す)。
【0045】
少なくとも1つの実施形態において、光源126は、中空管内に石英管を含む。光源126の断面は、ドーナッツ型であってもよい。金属管が、中空管部に配置されてもよい。金属管は、内部電極として機能するか、そうでなければ内部電極を提供することができる。石英管の外側は、外部電極として機能するか、そうでなければ外部電極を提供することができるメッシュ状のスリーブを有しうる。石英管内には、ガス(例えばKrCl又はXeなど)が含まれている。内部電極と外部電極との間に高電圧を印加すると、発光する。
【0046】
任意選択的に、光源126は、
図4に示すものとは異なる大きさ及び形状にしてもよい。例えば、光源126は、基部130(
図1-3に示す)に取付られている複数のUV発光素子164(例えば発光ダイオードなど)を含んでもよい。少なくとも1つの他の実施形態において、光源126は、他の種類のUV光、例えば遠UV光などを放出するように構成されてもよい。あるいは、光源126は、紫外線などのUV光以外の光である赤外光、白色光等を発するように構成されてもよい。
【0047】
図1-4を参照すると、光源126は、反射器システム124の長さ172と同じか又は実質的に同じ長さ170を有する。光源126は、パラボラ又は曲面反射器と比較して側面反射板パネル132が光源126により近くなるように反射器システム124内に収まる。反射器システム124の幅174は、パラボラ又は曲面反射器の幅より実質的に小さく、それによって照明アセンブリ116をより小さな空間内に収まるようにしている。特に、曲面又はパラボラ反射器の縦軸と横軸は、大抵同じである。これに対して、反射器システム124の幅174は、長さ172より実質的に小さくてもよく、光源126の長さ及び直径(又は幅)に正比例してもよく、それによって光源126.の形状とより密接に調和する、コンパクトな反射器システム124を提供する。
【0048】
従来の既知の反射器と比較して、反射器システム124は、製造が容易である。例えば、基材(例えば、アルミニウムなどの金属の単一片)を曲げて成形し、W字形基部130の平面表面と、側面反射板パネル132とを提供することができる。曲面とは対照的に、単純な平板パネルを製造プロセス中に形成することができる。平板パネルは、高い反射率を提供する。例えば、平板パネル上にアルミニウムを真空蒸着すると、反射率が上昇することが分かった。このような平板パネル(flap panel)は、その上にアルミニウムの改善された堆積を可能にし、それはより高い反射率をもたらす。
【0049】
図5は、本開示の一実施形態による、コンポーネント200の表面に光180を放つ照明アセンブリ116の端面図を示す。光源126は、反射器システム124内にあり、例えば、光源126の中心から中央頂部136までを測定した場合の距離は2インチ未満である。少なくとも1つの実施形態において、基部130及び側面反射板パネル132(並びに
図1及び2に示すつま面134)は、アルミニウムなどの高反射率金属又はフルオロポリマーなどの高拡散反射体から形成される。
図5に示されている通り、光源126は、コンポーネント200の中心の真上に位置してもよい。
【0050】
図6は、本開示の一実施形態による、コンポーネント200の表面に光180を放つ照明アセンブリ116の端面図を示す。
図6に示されている通り、光源126は、コンポーネント200の中心の真上になくてもよい。コンポーネント200の光束は、コンポーネント200に対する照明アセンブリ116の角度によって調整されうる。
【0051】
図1-6を参照すると、反射器システム124の反射率を高めるために、高純度アルミニウムをその反射面上に真空蒸着することができる。例えば、反射器システム124は、6061鏡面研磨アルミニウム、他の研磨金属表面、ガラス等の基材から、上述のように形成されてもよい。中央部をW字状に湾曲させて基部130を形成することができる。その後、高純度アルミニウムを反射面上に真空蒸着することができる。
【0052】
反射器システム124は、アルミニウムで真空蒸着することができ、MgF2などの保護コーティングを含みうる。反射器システム124は、フルオロポリマーのシート(例えば、220nm-290nmの間で≧70%の反射率を有するポリテトラフルオロエチレン(PTFE)など)、92%の拡散反射率を有する焼結PTFEでできた多孔質シート、焼結PTFEの機械加工ブロック(例えば220nmから290nm以上のUV-C波長域で≧90%の拡散反射率を有するSpectralonフルオロポリマー)、220nmで反射する誘導体分散ブラッグ反射器スタック(dielectric distributed Bragg reflector stack)、2つ以上の狭帯域波長の同時高反射率又は広帯域波長範囲(例えば220nmから255nm、250nmから290nm、220nmから290nm)にわたる高反射率を達成する、高次高反射率(HR)誘電体多層コーティング等から形成することができる。
【0053】
少なくとも1つの実施形態において、光源126は、1つ以上のUVCランプを含んでもよい。例えば、光源126は、直列又は並列に接続された2つのUVC光ランプを含んでもよい。
【0054】
図7は、本開示の一実施形態による、照明アセンブリの反射器システムを形成する方法のフロー図を示す。この方法は300で始まり、そこで基材が提供される。基材は、金属などの材料の平板である。少なくとも1つの実施形態では、基材は、アルミニウムの扁平片である。
【0055】
302で、W字形基部が基材から形成される。少なくとも1つの実施形態において、平板は基材から切り取り、(例えば曲げ加工によって)W字形基部に形成することができる。少なくとも1つの他の実施形態において、基材自体の一部をW字形基部に形成することができる。
【0056】
304で、両側面反射板パネルもまた、W字形基部の側面上の基材から形成される。例えば、別々の平板を基材から切り取り、例えば接合、締め具などを介してW字形基部に取り付けることができる。少なくとも1つの他の実施形態では、基材は、(例えば曲げ加工によって)形成され、先に形成されたW字形基部から両側面反射板を形成する。
【0057】
本明細書に記載の通り、本開示の実施形態は、均一に光を表面に反射するように構成されている、UV照明アセンブリ用の反射器システムを提供する。更に、本開示の実施形態は、航空機の化粧室内などの限られた空間に組み込むことができる、UV照明アセンブリ用の効率的でコンパクトな反射器システムを提供する。また、本開示の実施形態は、反射器から外へ向けられる光の量を増加させながら、光源に反射される光を減少させるUVランプ反射器を提供する。
【0058】
更に本開示は、以下の条項による実施形態を含む。
条項1.
放出光(180)を光(180)源から離れる方向に方向付けるように構成されている内部中央頂部(136)を有する基部(130)を含む反射器システム(124)
を備える照明アセンブリ。
条項2.
反射器システム(124)内に配置された光(180)源を更に備え、光(180)源が紫外(UV)光(180)を放出するように構成されている、条項1の照明アセンブリ(116)。
条項3.
中央頂部(136)が、光(180)源から放出された光が光(180)源に対して反射することを阻止する、条項2の照明アセンブリ(116)。
条項4.
中央頂部(136)が光(180)源の後ろにあり、光(180)源が反射器システム(124)の中央頂部(136)と出光(180)路との間にある、条項2又は3の照明アセンブリ(116)。
条項5.
中央頂部(136)と光(180)源が反射器システム(124)の中心平面に沿って一直線に並んでいる、条項2、3又は4のいずれか一項の照明アセンブリ(116)。
条項6.
光(180)源を中央頂部(136)にしっかりと連結する保持部材(128)を更に備える、条項2-5のいずれか一項の照明アセンブリ(116)。
条項7.
基部(130)がW字形である、条項1-6のいずれか一項の照明アセンブリ(116)。
条項8.
基部(130)が、
外側反射板パネル(140);及び
外側反射板パネル(140)に連結されている内側反射板パネル(142)であって、内側反射板パネル(142)が、外端部(143,147)から中央長手方向平面(144,150)に向かって下方に傾斜し、かつ、中央頂部(136)で互いに直接連結しており、内側反射板パネル(142)の外端部(143,147)が山側頂点(146)で外側反射板パネル(140)の内端部(145)に連結している、内側反射板パネル(142)
を備える、
条項1-7のいずれか一項の照明アセンブリ(116)。
条項9.
反射器システム(124)が、基部(130)の側面に位置する両側面反射板パネル(132)を更に備える、条項1-8のいずれか一項の照明アセンブリ(116)。
条項10.
反射器システム(124)が両端部につま面(132)を更に備える、条項1-9のいずれか一項の照明アセンブリ(116)。
条項11.
基部(130)が単一の基材から形成される、条項1-10のいずれか一項の照明アセンブリ(116)。
条項12.
反射器システム(124)の長さ(170,172)が反射器システム(124)の幅(174)より大きい、条項1-11のいずれか一項の照明アセンブリ(116)。
条項13.
照明アセンブリ(116)を製造する方法であって、
反射器システム(124)を形成することを含み、前記反射器システム(124)を形成することが、放出光(180)を光(180)源から離れる方向に方向付けるように構成されている内部中央頂部(136)を有する基部(130)を形成することを含む、方法。
条項14.
光(180)源を反射器システム(124)内に配置することを更に含み、光(180)源が紫外(UV)光(180)を放出するように構成されている、条項13の方法。
条項15.
中央頂部(136)を光(180)源の後ろに配置することを更に含み、中央頂部(136)を配置することが、中央頂部(136)と出光(180)路の間に光(180)源を配置することを含む、条項13又は14の方法。
条項16.
中央頂部(136)及び光(180)源を反射器システム(124)の中心平面に沿って一直線に並べることを更に含む条項13、14又は15の方法。
条項17.
保持部材(128)で光(180)源を中央頂部(136)にしっかりと連結させることを更に含む、条項13-16のいずれか一項の方法。
条項18.
反射器システム(124)を形成することが、基部(130)をW字形に成形することを含む、条項13-17のいずれか一項の方法。
条項19.
反射器システム(124)を形成することが内側反射板パネル(142)を外側反射板パネル(140)に連結することを含む、条項13-18のいずれか一項の方法であって、
内側反射板パネル(142)が、外端部(143,147)から中央長手方向平面(144,150)に向かって下方に傾斜し、かつ、中央頂部(136)で互いに直接連結しており、内側反射板パネル(142)の外端部(143,147)が山側頂点(146)で外側反射板パネル(140)の内端部(145)に連結している、方法。
条項20.
基部(130)の左右に両側面反射板パネル(132)を形成することを更に含む、条項13-19のいずれか一項の方法。
条項21.
照明アセンブリ(116)であって、
UVC光(180)を放出するように構成されている紫外(UV)光(180)源;
放出光(180)を光(180)源から離れた方向に方向付けるように構成されている内部中央頂部(136)、側面に位置する両側面反射板パネル(132)、及び両端部のつま面(132)を有するW字形基部(130)を含む反射器システム(124)であって、UV光(180)源が反射器システム(124)内に配置され、中央頂部(136)が、光(180)源から放出された光(180)が光(180)源に対して反射することを阻止し、中央頂部(136)が光(180)源の後ろにあり、光(180)源は反射器システム(124)の中央頂部(136)と出光(180)路の間に配置され、反射器システム(124)の長さ(170,172)は反射器システム(124)の幅(174)より大きい、反射器システム(124);及び
光(180)源をしっかり保持する保持部材(128)
を備える照明アセンブリ(116)。
【0059】
本開示の実施形態の説明のために、上部、底部、下方、中央、横方向、水平、垂直、前方などの空間及び方向に関する様々な用語が用いられる場合があるが、そのような語は図面で示す方向に関するものとして用いられているにすぎないことを理解されたい。これらの方向は、上部が下部になる、その逆、水平が垂直になる等のように、反転、回転、又はその他の方法で変更されうる。
【0060】
本明細書で用いられる場合、タスク又は作業を実施する「ように構成され(configured to)」ている構造、限定事項又は要素は、当該仕事又は作業に対応する方法で、特に構造的に形成、構成又は適合されている。明確にするため及び疑義回避のために、変更しなければ当該仕事又は作業を実施することができない対象物は、本明細書で用いられる仕事又は作業を実施する「ように構成」されているものではない。
【0061】
上記の説明は、限定ではなく例示を意図するものであることを理解されたい。例えば、上述の実施形態(及び/又はそれらの態様)は、互いに組み合わされて使用されうる。更に、本開示の様々な実施形態の範囲から逸脱することなく、特定の状況又は材料に適合するように、本開示の様々な実施形態の教示に多くの修正を加えることができる。本明細書に記載の材料の寸法及び種類は、本開示の様々な実施形態のパラメータを定義することを意図しているが、これらの実施形態は決して限定的なものではなく、例示的な実施形態である。上の記述を検討すれば、他の多くの実施形態が当業者には明らかになるであろう。したがって、本開示の様々な実施形態の範囲は、添付の特許請求の範囲とともに、かかる特許請求の範囲が権利を有する均等物の全範囲を参照して決定されるものとする。添付の特許請求の範囲において、「含む(including)」及び「これにおいて(in which)」という用語はそれぞれ、「備える(comprising)」及び「ここで(wherein)」という用語の明白な同義語として使用される。また、「第1の」、「第2の」及び「第3の」等の用語は、単にラベルとして使用されており、それらの対象物に数的要件を付すことを意図するものではない。更に、以下の特許請求の範囲の限定は、ミーンズ・プラス・ファンクション形式で記述されておらず、かかる特許請求の範囲の限定が、更なる構造を欠く機能の記述が後続する、「~のための手段(means for)」という言い回しを明示的に使用しない限り、米国特許法第112条(f)に基づいて解釈されることを意図するものではない。
【0062】
本明細書では、実施例を用いて、ベストモードを含む本発明の様々な実施形態を開示するとともに、任意の装置又はシステムの作成及び使用、並びに任意の統合された方法の実施を含め、本開示の様々な実施形態を当業者が実施することを可能にしている。本開示の様々な実施形態の特許性のある範囲は、特許請求の範囲によって規定され、当業者が想到するその他の実施例を含みうる。このようなその他の実施例は、それらが特許請求の範囲の文言と相違しない構造的要素を有する場合、又はそれらが特許請求の範囲の文言と実質的に異ならない等価な構造的要素を含む場合には、特許請求の範囲内に入ることが意図される。