(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-07
(45)【発行日】2023-12-15
(54)【発明の名称】情報処理方法、情報処理装置、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
A63F 13/69 20140101AFI20231208BHJP
【FI】
A63F13/69 510
A63F13/69 520
(21)【出願番号】P 2019147644
(22)【出願日】2019-08-09
【審査請求日】2022-07-13
(73)【特許権者】
【識別番号】595000427
【氏名又は名称】株式会社コーエーテクモゲームス
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】唐澤 栄太
【審査官】遠藤 孝徳
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-176522(JP,A)
【文献】特開2013-202322(JP,A)
【文献】特開2019-126360(JP,A)
【文献】特開2017-196039(JP,A)
【文献】特開2017-12422(JP,A)
【文献】小沼 崇,モンスターハンターポータブル 3rd ザ・マスターガイド 初版 MONSTER HUNTER PORTABLE 3rd THE MASTER GUIDE,第1版,株式会社アスキー・メディアワークス ▲高▼野 潔
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 13/00 - 13/98
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置が、
第1種別の抽選、及び前記第1種別
の抽選とは異なる第2種別の抽選が組み合わされる抽選の実行をユーザに指示された場合、前記第1種別の抽選、及び前記第2種別の抽選の個別での実行を前記ユーザに指示された場合とは異なる
第3種別の抽選を行う抽選処理を実行
可能とし、
前記抽選処理では、
前記第1種別の抽選、及び前記第2種別の抽選が組み合わされる抽選の実行を前記ユーザに指示された場合、前記第3種別の抽選を実行するか否かを抽選により判定する第4種別の抽選を行い、
前記第4種別の抽選により前記第3種別の抽選を実行する場合、前記第1種別の抽選で当選可能な第1種別のコンテンツ、及び前記第2種別の抽選で当選可能な第2種別のコンテンツに代えて、前記第1種別の抽選、及び前記第2種別の抽選で当選しない第3種別のコンテンツを前記ユーザに当選させ、
前記第4種別の抽選により前記第3種別の抽選を実行しない場合、前記第1種別の抽選における前記第1種別のコンテンツに含まれる各コンテンツの当選確率に応じた当選確率で、前記第1種別のコンテンツを前記ユーザに当選させ、前記第2種別の抽選における前記第2種別のコンテンツに含まれる各コンテンツの当選確率に応じた当選確率で、前記第2種別のコンテンツを前記ユーザに当選させる、
情報処理方法。
【請求項2】
前記第3種別のコンテンツは、ゲームにおいて、前記第1種別のコンテンツと、前記第2種別のコンテンツとを合成することにより生成可能なコンテンツである、
請求項
1に記載の情報処理方法。
【請求項3】
前記第3種別のコンテンツは、ゲームで前記ユーザにより使用される前記第3種別のキャラクタであり、
前記抽選処理では、さらに、当選した前記第3種別のキャラクタが装備可能なアイテムを前記ユーザに当選させる、
請求項
1または2に記載の情報処理方法。
【請求項4】
前記抽選処理では、
前記第1種別の抽選の実行を前記ユーザに指示された場合、前記第1種別の抽選で前記第1種別のコンテンツを前記ユーザに当選させ、
当選した前記第1種別のコンテンツに応じて、前記第2種別の抽選における前記第2種別のコンテンツに含まれる各コンテンツの当選確率を変更する、
請求項1から
3のいずれか一項に記載の情報処理方法。
【請求項5】
前記抽選処理では、
当選した前記第1種別のコンテンツに応じて、前記第1種別のコンテンツとゲームにおいて所定の関係を有する前記第2種別のコンテンツの当選確率を大きくする
請求項
4に記載の情報処理方法。
【請求項6】
第1種別の抽選、及び前記第1種別
の抽選とは異なる第2種別の抽選が組み合わされる抽選の実行をユーザに指示された場合、前記第1種別の抽選、及び前記第2種別の抽選の個別での実行を前記ユーザに指示された場合とは異なる
第3種別の抽選を
実行可能な抽選部を有
し、
前記抽選部は、
前記第1種別の抽選、及び前記第2種別の抽選が組み合わされる抽選の実行を前記ユーザに指示された場合、前記第3種別の抽選を実行するか否かを抽選により判定する第4種別の抽選を行い、
前記第4種別の抽選により前記第3種別の抽選を実行する場合、前記第1種別の抽選で当選可能な第1種別のコンテンツ、及び前記第2種別の抽選で当選可能な第2種別のコンテンツに代えて、前記第1種別の抽選、及び前記第2種別の抽選で当選しない第3種別のコンテンツを前記ユーザに当選させ、
前記第4種別の抽選により前記第3種別の抽選を実行しない場合、前記第1種別の抽選における前記第1種別のコンテンツに含まれる各コンテンツの当選確率に応じた当選確率で、前記第1種別のコンテンツを前記ユーザに当選させ、前記第2種別の抽選における前記第2種別のコンテンツに含まれる各コンテンツの当選確率に応じた当選確率で、前記第2種別のコンテンツを前記ユーザに当選させる、情報処理装置。
【請求項7】
情報処理装置に、
第1種別の抽選、及び前記第1種別
の抽選とは異なる第2種別の抽選が組み合わされる抽選の実行をユーザに指示された場合、前記第1種別の抽選、及び前記第2種別の抽選の個別での実行を前記ユーザに指示された場合とは異なる
第3種別の抽選を行う抽選処理を実行
可能とさせ
、
前記抽選処理では、
前記第1種別の抽選、及び前記第2種別の抽選が組み合わされる抽選の実行を前記ユーザに指示された場合、前記第3種別の抽選を実行するか否かを抽選により判定する第4種別の抽選を行い、
前記第4種別の抽選により前記第3種別の抽選を実行する場合、前記第1種別の抽選で当選可能な第1種別のコンテンツ、及び前記第2種別の抽選で当選可能な第2種別のコンテンツに代えて、前記第1種別の抽選、及び前記第2種別の抽選で当選しない第3種別のコンテンツを前記ユーザに当選させ、
前記第4種別の抽選により前記第3種別の抽選を実行しない場合、前記第1種別の抽選における前記第1種別のコンテンツに含まれる各コンテンツの当選確率に応じた当選確率で、前記第1種別のコンテンツを前記ユーザに当選させ、前記第2種別の抽選における前記第2種別のコンテンツに含まれる各コンテンツの当選確率に応じた当選確率で、前記第2種別のコンテンツを前記ユーザに当選させる、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理方法、情報処理装置、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、スマートフォン等の端末が、ネットワークを介してサーバ装置等と接続し、オンラインでゲームを行う、いわゆるオンラインゲーム(ネットワークゲーム)が普及している。
【0003】
このオンラインゲーム等において、オンラインゲーム上で使用できるキャラクタやアイテム等を、ランダムに決定してユーザに提供するランダム型アイテム提供方式(抽選、ガチャ(登録商標))が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、通常の抽選に加え、例えば、期間限定の抽選等も行えるようにすることが知られている。これにより、ユーザは、複数種別の抽選から、所望の抽選を選択して実行させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来技術では、抽選の趣向性が低い場合があるという問題がある。本開示では、抽選の趣向性を高めることができる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
情報処理方法であって、情報処理装置が、第1種別の抽選、及び前記第1種別とは異なる第2種別の抽選が組み合わされる抽選の実行をユーザに指示された場合、前記第1種別の抽選、及び前記第2種別の抽選の個別での実行を前記ユーザに指示された場合とは異なる抽選を行う抽選処理を実行する。
【発明の効果】
【0008】
開示の技術によれば、抽選の趣向性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
【
図2】実施形態に係るサーバ装置のハードウェア構成例を示す図である。
【
図3】実施形態に係るサーバ装置の機能ブロック図である。
【
図4】実施形態に係るサーバ装置の同時に抽選を実行する場合の処理の一例を示すフローチャートである。
【
図5】実施形態に係る情報端末の表示画面について説明する図である。
【
図6A】実施形態に係る抽選Aの抽選情報の一例について説明する図である。
【
図6B】実施形態に係る抽選Bの抽選情報の一例について説明する図である。
【
図6C】実施形態に係る抽選Cの抽選情報の一例について説明する図である。
【
図7】実施形態に係るユーザ情報の一例について説明する図である。
【
図8】実施形態に係るコンテンツ情報の一例について説明する図である。
【
図9】実施形態に係る関係情報の一例について説明する図である。
【
図10】実施形態に係るサーバ装置の、連続して抽選を実行する場合の処理の一例を示すフローチャートである。
【
図11A】実施形態に係る情報端末の表示画面について説明する図である。
【
図11B】実施形態に係る情報端末の表示画面について説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。
【0011】
<システム構成>
図1は、実施形態に係る情報処理システム1の構成例を示す図である。
図1において、情報処理システム1は、サーバ装置10(「情報処理装置」の一例。)、及び情報端末20-1、情報端末20-2、・・・(以下、区別する必要がない場合は、単に「情報端末20」と称する。)を含む。
【0012】
サーバ装置10と情報端末20とは、インターネット、携帯電話網、無線LAN(Local Area Network)等の通信ネットワークによって接続される。
【0013】
サーバ装置10は、例えばゲームを提供する事業者が運営するサーバであり、情報端末20にオンラインゲーム(ネットワークゲーム)を提供する。サーバ装置10は、ランダム型アイテム提供方式により、オンラインゲーム上で使用できるキャラクタ、装備、及び道具等のコンテンツ(アイテム)を、情報端末20に提供する。
【0014】
情報端末20は、例えば、スマートフォン、タブレット型端末、PC(Personal Computer)、ゲーム専用機等の端末である。情報端末20は、例えば、予めインストールされているWebブラウザを用いて、サーバ装置10により提供されるオンラインゲームを実行する。または、情報端末20は、例えば、サーバ装置10から配信されたオンラインゲーム用のアプリケーションを実行してもよい。また、情報端末20は、ユーザからの操作により、サーバ装置10にてランダム型アイテム提供方式による抽選を実行させ、オンラインゲーム上で使用できるコンテンツを取得する。
【0015】
<ハードウェア構成>
図2は、実施形態に係るサーバ装置10のハードウェア構成例を示す図である。
図2のサーバ装置10は、それぞれバスBで相互に接続されているドライブ装置100、補助記憶装置102、メモリ装置103、CPU104、インタフェース装置105、表示装置106、及び入力装置107等を有する。
【0016】
サーバ装置10での処理を実現するオンラインゲームプログラムは、記録媒体101によって提供される。オンラインゲームプログラムを記録した記録媒体101がドライブ装置100にセットされると、オンラインゲームプログラムが記録媒体101からドライブ装置100を介して補助記憶装置102にインストールされる。但し、オンラインゲームプログラムのインストールは必ずしも記録媒体101より行う必要はなく、ネットワークを介して他のコンピュータよりダウンロードするようにしてもよい。補助記憶装置102は、インストールされたオンラインゲームプログラムを格納すると共に、必要なファイルやデータ等を格納する。
【0017】
メモリ装置103は、プログラムの起動指示があった場合に、補助記憶装置102からプログラムを読み出して格納する。CPU104は、メモリ装置103に格納されたプログラムに従ってサーバ装置10に係る機能を実現する。インタフェース装置105は、ネットワークに接続するためのインタフェースとして用いられる。表示装置106はプログラムによるGUI(Graphical User Interface)等を表示する。入力装置107はキーボード及びマウス等、またはタッチパネル及びボタン等で構成され、様々な操作指示を入力させるために用いられる。
【0018】
なお、記録媒体101の一例としては、CD-ROM、DVDディスク、又はUSBメモリ等の可搬型の記録媒体が挙げられる。また、補助記憶装置102の一例としては、HDD(Hard Disk Drive)又はフラッシュメモリ等が挙げられる。記録媒体101及び補助記憶装置102のいずれについても、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に相当する。
【0019】
情報端末20のハードウェア構成は、
図2に示すサーバ装置10のハードウェア構成例と同様でもよい。
【0020】
<機能構成>
次に、
図3を参照し、サーバ装置10の機能構成について説明する。
図3は、実施形態に係るサーバ装置10の機能ブロック図である。サーバ装置10は、送受信部12、抽選部13、提供部14、及び制御部15を有する。これら各部は、サーバ装置10にインストールされた1以上のプログラムが、サーバ装置10のCPU104に実行させる処理により実現される。
【0021】
また、サーバ装置10は、記憶部11を有する。記憶部11は、例えば、補助記憶装置102等を用いて実現される。記憶部11は、抽選情報111A、抽選情報111B、抽選情報111C、ユーザ情報112、コンテンツ情報113、及び関係情報114等を記憶する。記憶部11に記憶される各情報については後述する。
【0022】
送受信部12は、情報端末20とのデータの送受信を行う。送受信部12は、例えば、ユーザに選択された各種別の抽選を実行させる抽選要求を情報端末20から受信する。また、送受信部12は、例えば、抽選により当選したコンテンツの情報を情報端末20に送信する。
【0023】
抽選部13は、抽選の対象の1以上のコンテンツのうち、情報端末20のユーザに提供されるコンテンツをランダムに選択する。抽選部13は、複数の種別の抽選のうち、情報端末20のユーザに選択された種別の抽選を行う。なお、複数の種別の抽選には、例えば、第1属性のコンテンツが抽選の対象となる第1種別の抽選、及び第2属性のコンテンツが抽選の対象となる第2種別の抽選が含まれてもよい。
【0024】
また、抽選部13は、複数の種別の抽選が組み合わされる抽選の実行を情報端末20のユーザに指示された場合、第1種別の抽選、及び第2種別の抽選の個別で実行する場合とは異なる抽選を行う。
【0025】
この場合、抽選部13は、例えば、第1種別の抽選が個別に実行された場合は、「光属性」のキャラクタを抽選の対象とし、第2種別の抽選が個別に実行された場合は、「闇属性」のキャラクタを抽選の対象としてもよい。そして、第1種別の抽選と第2種別の抽選とを組み合わせて実行された場合は、「神属性」、「光属性」、及び「闇属性」のキャラクタを抽選の対象としてもよい。なお、「神属性」のキャラクタは、「光属性」のキャラクタのゲームでの長所(例えば、「闇属性」の敵のキャラクタに大ダメージを与える。)、及び「闇属性」のキャラクタのゲームでの長所(例えば、「光属性」の敵のキャラクタに大ダメージを与える。)の両方を能力に有してもよい。
【0026】
また、抽選部13は、例えば、第1種別の抽選が個別に実行された場合は、「男性」のキャラクタを抽選の対象とし、第2種別の抽選が個別に実行された場合は、「女性」のキャラクタを抽選の対象としてもよい。そして、第1種別の抽選と第2種別の抽選とを組み合わせて実行された場合は、「カップル」、「男性」、及び「女性」のキャラクタを抽選の対象としてもよい。なお、「カップル」のキャラクタの画像は、例えば、「男性」のキャラクタと「女性」のキャラクタとの2つを含む画像であり、1回の攻撃ターン(順番)において、当該「男性」のキャラクタと当該「女性」のキャラクタとがそれぞれ攻撃を行う能力を有してもよい。
【0027】
また、抽選部13は、例えば、第1種別の抽選が個別に実行された場合は、進化元のキャラクタを抽選の対象とし、第2種別の抽選が個別に実行された場合は、進化用の素材を抽選の対象としてもよい。そして、第1種別の抽選と第2種別の抽選とを組み合わせて実行された場合は、進化後のキャラクタ、進化元のキャラクタ、及び進化用の素材を抽選の対象としてもよい。
【0028】
この場合、抽選部13は、例えば、第1種別の抽選が個別に実行された場合は、サーバ装置10が提供するゲームのオリジナルのキャラクタである「オリジナル」のキャラクタを抽選の対象とし、第2種別の抽選が個別に実行された場合は、他の映画、アニメ、または他のゲーム等のキャラクタである「コラボ」のキャラクタを抽選の対象としてもよい。そして、第1種別の抽選と第2種別の抽選とを組み合わせて実行された場合は、「コラボ合体」、「オリジナル」、及び「コラボ」のキャラクタを抽選の対象としてもよい。なお、「コラボ合体」のキャラクタの画像は、例えば、「オリジナル」のキャラクタが「コラボ」のキャラクタの服装(コスチューム)をした画像であり、「コラボ合体」のキャラクタの能力は、例えば、必殺技(特殊攻撃)として、「コラボ」のキャラクタの必殺技が使えるようにしてもよい。
【0029】
提供部14は、抽選部13により選択されたコンテンツ(ユーザが当選したコンテンツ)を、情報端末20のユーザに提供する。なお、提供部14により提供されたコンテンツは、制御部15により提供されるオンラインゲーム上で使用することができる。制御部15は、情報端末20に、オンラインゲームを提供する。
【0030】
<処理>
≪同時に抽選を実行する場合の処理≫
図4から
図9を参照して、情報処理システム1の処理の一例について説明する。
図4は、実施形態に係るサーバ装置10の同時に抽選を実行する場合の処理の一例を示すフローチャートである。
図5は、実施形態に係る情報端末20の表示画面について説明する図である。
図6Aは、実施形態に係る抽選Aの抽選情報111Aの一例について説明する図である。
図6Bは、実施形態に係る抽選Bの抽選情報111Bの一例について説明する図である。
図6Cは、実施形態に係る抽選Cの抽選情報111Cの一例について説明する図である。
図7は、実施形態に係るユーザ情報112の一例について説明する図である。
図8は、実施形態に係るコンテンツ情報113の一例について説明する図である。
図9は、実施形態に係る関係情報114の一例について説明する図である。
【0031】
図5の表示画面501の例では、情報端末20は、「抽選Aを引く」ボタン502、「抽選Bを引く」ボタン503、及び「両方合わせて引く」ボタン504を画面に表示させている。また、アイコン502Aにより、抽選Aを引くためにはゲーム内通貨が「1」消費されることが示されている。また、アイコン502Bにより、抽選Bを引くためにはゲーム内通貨が「1」消費されることが示されている。また、アイコン502Cにより、抽選Aと抽選Bを組み合わせて引くためにはゲーム内通貨が「2」消費されることが示されている。なお、サーバ装置10の抽選部13は、抽選Aと抽選Bを組み合わせて引くための費用を、抽選Aを引くための費用と、抽選Bを引くための費用とを合計したものよりも大きくしてもよい。これにより、ユーザは、抽選Aと抽選Bを組み合わせて引くことにより、抽選Aと抽選Bとを個別に引く場合よりも費用が高くなるものの、抽選Aと抽選Bでは得られないコンテンツや特典を当選できるチャンスを得ることができる。
【0032】
「抽選Aを引く」ボタン502がユーザにより押下されると、抽選Aが実行され、抽選Aで当選したコンテンツをユーザに付与される。また、「抽選Bを引く」ボタン503がユーザにより押下されると、抽選Bが実行され、抽選Bで当選したコンテンツをユーザに付与される。また、例えば、「両方合わせて引く」ボタン504がユーザにより押下されると、以下の処理が実行される。
【0033】
ステップS1において、サーバ装置10の送受信部12は、抽選Aと抽選Bとを組み合わせて抽選する操作をユーザから受け付けたことを示す、抽選Aと抽選Bとの組み合わせ抽選要求を情報端末20から受信する。
【0034】
続いて、サーバ装置10の抽選部13は、抽選Aと抽選Bとの組み合わせによる特典が得られる抽選Cを実行するか否かを抽選により判定する(ステップS2)。ここで、サーバ装置10の抽選部13は、例えば、予め設定されている所定の確率(例えば、10%)で、抽選Cの実行が当選するようにしてもよい。この場合、サーバ装置10の抽選部13は、例えば、所定の範囲内の乱数を生成し、生成した値が予め設定されている閾値以上の場合、抽選Cの実行に当選したと判定するようにしてもよい。
【0035】
抽選Cの実行に当選した場合(ステップS2でYES)、サーバ装置10の抽選部13は、抽選情報111Cに基づく抽選Cを実行する(ステップS3)。ここで、サーバ装置10の抽選部13は、抽選Cの抽選情報が設定されている抽選情報111Cに基づいて、抽選Cを実行する
(抽選情報111A、抽選情報111B、抽選情報111C)
図6Aから
図6Cの例では、抽選Aの抽選情報111A、抽選Bの抽選情報111B、及び抽選Cの抽選情報111Cには、コンテンツIDに対応付けて、当選確率が記憶されている。コンテンツIDは、コンテンツの識別情報である。当選確率は、コンテンツIDに係るコンテンツが抽選により当選する確率である。
図6Cの例では、抽選Cが1回実行された場合、「C001」のコンテンツが当選する確率が5%となるように設定されていることが示されている。なお、抽選Cで当選可能な各コンテンツは、抽選A、及び抽選Bでは当選しないコンテンツでもよい。また、抽選Aで当選可能な各コンテンツと、抽選Bで当選可能な各コンテンツとは、一部または全部が異なってもよい。
【0036】
続いて、サーバ装置10の提供部14は、抽選Cで当選したコンテンツをユーザに付与し(ステップS4)、処理を終了する。ここで、サーバ装置10の提供部14は、ユーザの情報が記録されるユーザ情報112に、抽選Cで当選したコンテンツをユーザに対応付けて記録する。これにより、ユーザは、抽選Cで当選したコンテンツを、ゲームで使用可能となる。
【0037】
(ユーザ情報112)
図7の例では、ユーザ情報112には、ユーザIDに対応付けて、保有ゲーム内通貨が記録されている。また、ユーザIDと保有コンテンツIDの組に対応付けて、保有数が記録されている。
【0038】
ユーザIDは、情報端末20のユーザのIDである。ユーザIDは、サーバ装置10が提供するゲームのアカウントのIDでもよい。保有ゲーム内通貨は、ユーザが保有するゲーム内通貨の額である。なお、ゲーム内通貨は、例えば、電子マネーやクレジットカード等を用いてユーザに購入されてもよい。
【0039】
保有コンテンツIDは、ユーザが保有するコンテンツのコンテンツIDである。保有数は、ユーザが、コンテンツIDに係るコンテンツを保有している数である。
【0040】
(コンテンツ情報113)
図8の例では、コンテンツ情報113には、コンテンツIDに対応付けて、名称、画像、能力、レア度が記憶されている。名称は、コンテンツIDに係るコンテンツの名称である。名称は、例えば、キャラクタ、装備、道具等の名称である。画像は、ゲームにおいて表示されるコンテンツの画像である。能力は、ゲームにおけるコンテンツの能力である。キャラクタの能力の場合、例えば、耐久力(HP)、攻撃力、防御力等の情報が含まれてもよい。レア度は、コンテンツの入手の困難度を示す情報であり、例えば、「N」、「R」、「SR」、「SSR」の順にレア度が高いものとしてもよい。
【0041】
なお、サーバ装置10の抽選部13は、抽選Cの実行に当選した場合(ステップS2でYES)、さらに、抽選Cで当選したキャラクタCのみが装備できる武器または防具等の装備品(キャラクタC専用の装備品)のコンテンツも抽選により当選できるようにしてもよい。これにより、抽選の趣向性をさらに向上させることができる。
【0042】
一方、抽選Cの実行に当選しなかった場合(ステップS2でNO)、サーバ装置10の抽選部13は、抽選情報111Aに基づく抽選Aを実行する(ステップS5)。続いて、サーバ装置10の抽選部13は、抽選情報111Bに基づく抽選Bを実行する(ステップS6)。
【0043】
続いて、サーバ装置10の抽選部13は、関係情報114を参照し、抽選Aで当選したコンテンツと、抽選Bで当選したコンテンツとに所定の関係が設定されているか否かを判定する(ステップS7)。
【0044】
(関係情報114)
図9の例では、関係情報114には、第1合成元コンテンツID、第2合成元コンテンツID、合成先コンテンツID、及び合成費用の組が登録されている。
【0045】
第1合成元コンテンツIDと第2合成元コンテンツIDは、合成に用いる各コンテンツのコンテンツIDである。合成先コンテンツIDは、合成により生成されるコンテンツのコンテンツIDである。合成費用は、合成のために消費されるゲーム内通貨、または道具等のアイテムの量である。
【0046】
図9の例では、ユーザは、「A001」のコンテンツと、「B001」のコンテンツをそれぞれ一つずつと、「合成費用A」を消費することにより、「C002」のコンテンツを取得できることが示されている。
【0047】
サーバ装置10の抽選部13は、第1合成元コンテンツIDと第2合成元コンテンツIDの組と、抽選Aで当選したコンテンツのコンテンツIDと抽選Bで当選したコンテンツのコンテンツIDの組とが合致する場合、所定の関係が設定されていると判定する。
【0048】
所定の関係が設定されている場合(ステップS7でYES)、サーバ装置10の提供部14は、所定の関係に応じたコンテンツをユーザに付与し(ステップS8)、処理を終了する。ここで、サーバ装置10の提供部14は、抽選Aで当選したコンテンツと、抽選Bで当選したコンテンツとを消費して、関係情報114に記録されている合成先コンテンツをユーザに付与する。この場合、サーバ装置10の提供部14は、ユーザ情報112に、所定の関係に応じたコンテンツをユーザに対応付けて記録する。
【0049】
ここで、サーバ装置10の提供部14は、関係情報114に記録されている合成費用を消費しないようにしてもよい。これにより、通常の場合に合成すると合成費用が消費されるものの、組み合わせ抽選の際に合成する場合は合成費用無しで合成できるという特典をユーザに与えることができる。
【0050】
なお、抽選Aで当選したキャラクタAと、抽選Bで当選したキャラクタBとに所定の関係が設定されている場合(ステップS7でYES)、サーバ装置10の抽選部13は、さらに、当該所定の関係に基づき合成等がされたキャラクタDのみが装備できる武器または防具等の装備品(キャラクタD専用の装備品)のコンテンツも抽選により当選できるようにしてもよい。これにより、抽選の趣向性をさらに向上させることができる。
【0051】
また、サーバ装置10の提供部14は、抽選Aで当選したコンテンツと、抽選Bで当選したコンテンツとを消費して合成するか否かを、情報端末20のユーザが選択できるようにしてもよい。これにより、例えば、抽選Aで当選したコンテンツを消費したくない場合や、抽選Bで当選したコンテンツ以外のコンテンツと合成したい場合、ユーザは、合成しないことを選択することもできる。
【0052】
所定の関係が設定されていない場合(ステップS7でNO)、サーバ装置10の提供部14は、抽選Aで当選したコンテンツをユーザに付与する(ステップS9)。ここで、サーバ装置10の提供部14は、ユーザ情報112に、抽選Aで当選したコンテンツをユーザに対応付けて記録する。続いて、サーバ装置10の提供部14は、抽選Bで当選したコンテンツをユーザに付与し(ステップS10)、処理を終了する。ここで、サーバ装置10の提供部14は、ユーザ情報112に、抽選Bで当選したコンテンツをユーザに対応付けて記録する。これにより、ユーザは、抽選Cでのみ当選可能なコンテンツに当選しなかった等の場合でも、抽選Aによるコンテンツ、及び抽選Bによるコンテンツを獲得できる。
【0053】
≪連続して抽選を実行する場合の処理≫
図10、
図11A、及び
図11Bを参照して、情報処理システム1の処理の一例について説明する。
図10は、実施形態に係るサーバ装置10の、連続して抽選を実行する場合の処理の一例を示すフローチャートである。
図11A、及び
図11Bは、実施形態に係る情報端末20の表示画面について説明する図である。
【0054】
図11Aの表示画面1101の例では、情報端末20は、抽選Aでの各コンテンツの当選確率1111、「抽選Aを引く」ボタン1112、抽選Bでの各コンテンツの当選確率1121、及び「抽選Bを引く」ボタン1122を画面に表示させている。また、アイコン1112Aにより、抽選Aを引くためにはゲーム内通貨が「1」消費されることが示されている。また、アイコン1122Bにより、抽選Bを引くためにはゲーム内通貨が「1」消費されることが示されている。
【0055】
なお、情報端末20は、抽選情報111Aに設定されている情報、及び抽選情報111Bに設定されている情報をサーバ装置10から取得し、抽選Aでの各コンテンツの当選確率1111、及び抽選Bでの各コンテンツの当選確率1121をそれぞれ表示させる。
【0056】
「抽選Aを引く」ボタン1112がユーザにより押下されると、抽選Aが実行され、抽選Aで当選したコンテンツをユーザに付与される。また、「抽選Bを引く」ボタン1122がユーザにより押下されると、抽選Bが実行され、抽選Bで当選したコンテンツをユーザに付与される。
【0057】
以下では、ユーザの指示により抽選Aを行った後、ユーザの指示により連続して抽選Bを行う場合の例について説明する。
【0058】
ステップS101において、サーバ装置10の送受信部12は、抽選Aを実行させる操作をユーザから受け付けたことを示す、抽選Aの抽選要求を情報端末20から受信する。
【0059】
続いて、サーバ装置10の抽選部13は、抽選情報111Aに基づく抽選Aを実行する(ステップS102)。
【0060】
続いて、サーバ装置10の抽選部13は、抽選Aにより当選したコンテンツに応じて、抽選Bにおいて抽選の対象となる各コンテンツの当選確率を変更する(ステップS103)。ここで、サーバ装置10の抽選部13は、例えば、関係情報114において抽選Aで当選したコンテンツと所定の関係が設定されている1以上のコンテンツのうち、抽選情報111Bにおいて抽選Bでの抽選対象として設定されている1以上のコンテンツの当選確率を大きくしてもよい。これにより、例えば、抽選AでキャラクタAが当選した場合に、キャラクタAと合成できるキャラクタBの抽選Bでの当選確率を一時的に高く変更することができる。
【0061】
続いて、サーバ装置10の送受信部12は、抽選Bにおける変更後の各コンテンツの当選確率をユーザに通知させる情報を情報端末20に送信する(ステップS104)。
【0062】
情報端末20は、ステップS104の処理によりサーバ装置10から受信した情報に基づいて、例えば、
図11Bのような表示画面1151を表示させる。
図11Bの例では、情報端末20は、ステップS102で抽選Aにより当選したキャラクタAの画像1152、キャラクタAの当選により、所定時間内はキャラクタBの抽選Bでの当選確率が高く変更された旨等を通知するメッセージ1153を画面に表示させている。また、「抽選を終了する」ボタン1154、抽選Bでの各コンテンツの変更後の当選確率1161、「確変で抽選Bを引く」ボタン1162等も表示させている。
【0063】
「抽選を終了する」ボタン1154が押下された場合、及び抽選Aが実行されてから所定時間(例えば、5分)を経過した場合、サーバ装置10の提供部14は、抽選Aにより当選したコンテンツをユーザに付与する。そして、サーバ装置10の抽選部13は、抽選Bでの各コンテンツの当選確率を、抽選情報111Bに設定されている元の値に戻し、情報端末20の表示画面を
図11Bのものから
図11Aのものに戻させる。
【0064】
例えば、抽選Aが実行されてから所定時間内に「確変で抽選Bを引く」ボタン1162が押下された場合、以下の処理が実行される。
【0065】
サーバ装置10の送受信部12は、当選確率が変更された抽選Bを実行させる操作をユーザから受け付けたことを示す、当選確率が変更された抽選Bの抽選要求を情報端末20から受信する(ステップS105)。
【0066】
続いて、サーバ装置10の抽選部13は、当選確率が変更された抽選Bを実行する(ステップS106)。
【0067】
続いて、サーバ装置10の抽選部13は、関係情報114を参照し、抽選Aで当選したコンテンツと、当該抽選Bで当選したコンテンツとに所定の関係が設定されているか否かを判定する(ステップS107)。所定の関係が設定されていない場合(ステップS107でNO)、後述するステップS110の処理に進む。
【0068】
一方、所定の関係が設定されている場合(ステップS107でYES)、サーバ装置10の抽選部13は、所定の関係に応じたコンテンツをユーザに付与することにユーザが合意したか否かを判定する(ステップS108)。ここで、サーバ装置10の抽選部13は、ユーザの操作により、ユーザが合意したか否かを判定してもよい。この場合、サーバ装置10の送受信部12は、抽選Aで当選したコンテンツと、当該抽選Bで当選したコンテンツとの合成等を行う否かを確認する情報を情報端末20に送信する。そして、情報端末20は、確認の画面を表示し、合成等に合意する操作をユーザから受け付けた場合、その旨を示す情報をサーバ装置10に送信する。また、情報端末20は、合成等に合意しない操作をユーザから受け付けた場合、その旨を示す情報をサーバ装置10に送信する。
【0069】
所定の関係に応じたコンテンツをユーザに付与することにユーザが合意した場合(ステップS108でYES)、サーバ装置10の提供部14は、所定の関係に応じたコンテンツをユーザに付与し(ステップS109)、処理を終了する。
【0070】
なお、サーバ装置10の提供部14は、ステップS108の処理において、抽選Aで当選したコンテンツと、抽選Bで当選したコンテンツとを消費して、関係情報114に記録されている合成先コンテンツをユーザに付与する場合、関係情報114に記録されている合成費用を消費しないようにしてもよい。これにより、通常の場合に合成すると合成費用が消費されるものの、組み合わせ抽選の際に合成する場合は合成費用無しで合成できるという特典をユーザに与えることができる。
【0071】
なお、所定の関係に応じたコンテンツをユーザに付与することにユーザが合意した場合(ステップS108でYES)、サーバ装置10の抽選部13は、さらに、当該所定の関係に基づき合成等がされたキャラクタDのみが装備できる武器または防具等の装備品(キャラクタD専用の装備品)のコンテンツも抽選により当選できるようにしてもよい。これにより、抽選の趣向性をさらに向上させることができる。
【0072】
所定の関係に応じたコンテンツをユーザに付与することにユーザが合意しなかった場合(ステップS108でNO)、サーバ装置10の提供部14は、当該抽選Bで当選したコンテンツをユーザに付与し(ステップS110)、処理を終了する。この場合、サーバ装置10の抽選部13は、
図11Bの表示画面1151を情報端末20に表示させ、「確変で抽選Bを引く」ボタン1162が押下された場合、ステップS105の処理に進む。これにより、例えば、キャラクタAとの合成等が可能なコンテンツ、及びキャラクタAとの合成等をユーザが所望するコンテンツが抽選Bにより当選しなかった場合、所定時間内等であれば、ユーザは当選確率が変更された抽選Bを繰り返し実行させることができる。そのため、ユーザが所望する合成等を実行できる確率を高くすることができる。
【0073】
<変形例>
サーバ装置10の各機能部は、例えば1以上のコンピュータにより構成されるクラウドコンピューティングにより実現されていてもよい。
【0074】
上述したサーバ装置10の各機能部の処理は、サーバ装置10等から提供されるプログラムが情報端末20にインストールされることにより、情報端末20にて実行されてもよい。この場合、当該プログラムに基づくユーザの端末内の処理により、抽選等の処理が実行される。
【0075】
なお、上述した実施形態では、コンテンツの一例として、オンラインゲーム上で使用できるキャラクタやアイテム等を例として説明したが、開示の技術は、オンラインゲームに限定されず、例えば、壁紙、スタンプ、楽曲、動画等、ユーザに所望されるコンテンツ(データ)を提供するシステムに適用可能である。
【0076】
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は斯かる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0077】
1 情報処理システム
10 サーバ装置
11 記憶部
111A 抽選情報
111B 抽選情報
111C 抽選情報
112 ユーザ情報
113 コンテンツ情報
114 関係情報
12 送受信部
13 抽選部
14 提供部
15 制御部
20 情報端末